JP2021184684A - グロメット - Google Patents

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Abstract

【課題】止水性能の低下を抑制できるグロメットを提供する。
【解決手段】グロメット20は、車体パネル15に設けられた挿通孔16に挿通されるワイヤハーネス12の外周を被覆する筒状の挿通部21を備えている。また、グロメット20は、車体パネル15における挿通孔16の周囲の部分に対向し、車体パネル15に固定されるブラケット51と車体パネル15とによって挟持される環状の対向部22を備えている。更に、グロメット20は、挿通部21と対向部22との間を閉塞するように挿通部21と対向部22とを連結する連結部23を備えている。対向部22は、車体パネル15に密着する環状のシール部31を有する。連結部23は、対向部22の軸方向から見て、対向部22の周方向に沿って延びるとともに対向部22の径方向に並ぶ複数の襞部48を有する。
【選択図】図2

Description

本開示は、グロメットに関するものである。
車体パネルに設けられた挿通孔にワイヤハーネスが挿通される場合には、挿通孔における止水を行うためにグロメットが用いられることがある。このようなグロメットとしては、例えば特許文献1に記載されているように、車体パネルに固定されるブラケットを用いて車体パネルに対して装着されるものがある。このようなグロメットは、ワイヤハーネスの外周を被覆する筒状の挿通部と、車体パネルにおける挿通孔の周囲の部分に対向する環状の対向部と、挿通部と対向部とを連結する連結部とを備えている。対向部は、車体パネルに密着するシール部を有する。そして、車体パネルにおける挿通孔の周囲の部分とブラケットとの間に対向部が挟持されることにより、グロメットが車体パネルに対して装着されるとともに、シール部が車体パネルに密着されて車体パネルとグロメットとの間の止水がなされる。
特開2016−210214号公報
ところで、ワイヤハーネスは、挿通孔に対して傾斜した状態で同挿通孔に挿通されることがある。また、車両において、ワイヤハーネスの配置位置に誤差が生じる場合がある。このような場合には、グロメットにおいて、対向部に対して挿通部が対向部の軸方向に大きく引っ張られたり、対向部に対して挿通部が大きく傾斜されたりすることがある。すると、連結部だけでは挿通部の姿勢の変化や位置の変化に伴う応力を吸収しきれずに、対向部まで変形される可能性が生じる。対向部が変形すると、対向部と車体パネルとの間に隙間が発生する可能性がある。対向部と車体パネルとの間に隙間が発生すると、その隙間から水が浸入する可能性が生じるため、グロメットによる止水性能の低下が懸念される。
本開示の目的は、止水性能の低下を抑制できるグロメットを提供することにある。
本開示のグロメットは、車体パネルに設けられた挿通孔に挿通されるワイヤハーネスの外周を被覆する筒状の挿通部と、前記車体パネルにおける前記挿通孔の周囲の部分に対向し、前記車体パネルに固定されるブラケットと前記車体パネルとによって挟持される環状の対向部と、前記挿通部と前記対向部との間を閉塞するように前記挿通部と前記対向部とを連結する連結部と、を備え、前記対向部は、前記車体パネルに密着する環状のシール部を有し、前記連結部は、前記対向部の軸方向から見て、前記対向部の周方向に沿って延びるとともに前記対向部の径方向に並ぶ複数の襞部を有するグロメットである。
本開示のグロメットによれば、止水性能の低下を抑制できる。
図1は、一実施形態におけるワイヤハーネスが車両に配策された状態を示す模式図である。 図2は、一実施形態における車体パネルに装着されたグロメットの断面図である。 図3は、一実施形態におけるグロメットの斜視図である。 図4は、一実施形態におけるグロメットの断面図である。 図5は、一実施形態におけるグロメットの断面図である。 図6は、一実施形態におけるグロメットの断面図である。 図7は、一実施形態におけるグロメットの断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のグロメットは、
[1]車体パネルに設けられた挿通孔に挿通されるワイヤハーネスの外周を被覆する筒状の挿通部と、前記車体パネルにおける前記挿通孔の周囲の部分に対向し、前記車体パネルに固定されるブラケットと前記車体パネルとによって挟持される環状の対向部と、前記挿通部と前記対向部との間を閉塞するように前記挿通部と前記対向部とを連結する連結部と、を備え、前記対向部は、前記車体パネルに密着する環状のシール部を有し、前記連結部は、前記対向部の軸方向から見て、前記対向部の周方向に沿って延びるとともに前記対向部の径方向に並ぶ複数の襞部を有するグロメットである。
この構成によれば、複数の襞部が開くように変形したり閉じるように変形したりすることにより、対向部に対する挿通部の相対移動によって発生した応力を、複数の襞部を有する連結部において吸収できる。従って、対向部に対する挿通部の相対移動に伴って、対向部まで変形されることを抑制できるため、シール部が変形されることを抑制できる。その結果、グロメットの止水性能の低下を抑制できる。
[2]複数の前記襞部のうち少なくとも1つは、前記挿通部の軸方向から見て前記挿通部の外周を囲む環状をなしていることが好ましい。
この構成によれば、対向部に対して挿通部が同挿通部の周囲のどの方向に相対移動したとしても、対向部に対する挿通部の相対移動によって発生した応力を、襞部を有する連結部において吸収できる。従って、対向部に対して挿通部が同挿通部の周囲のどの方向に相対移動したとしても、対向部まで変形されることを抑制できるため、シール部が変形されることを抑制できる。その結果、対向部に対する挿通部の相対移動の方向にかかわらず、グロメットの止水性能の低下を抑制できる。また、対向部に対する挿通部のより大きな相対移動を連結部において許容可能となるため、グロメットの止水性能の低下をより抑制できる。
[3]前記連結部は、複数の前記襞部が前記対向部の径方向に連続して連なった蛇腹部を有することが好ましい。
この構成によれば、対向部の径方向に並ぶ複数の襞部は蛇腹部を構成している。そのため、複数の襞部が開くように変形したり閉じるように変形したりすることに加えて、径方向に隣り合う襞部と襞部との間の部分が開くように変形したり閉じるように変形したりすることができる。従って、対向部に対する挿通部の相対移動によって発生した応力を、蛇腹部を有する連結部においてより吸収しやすくなる。よって、対向部に対する挿通部の相対移動に伴って、対向部まで変形されることを更に抑制できるため、シール部が変形されることを更に抑制できる。その結果、止水性能の低下を更に抑制できる。また、対向部に対する挿通部の更に大きな相対移動を連結部において許容可能となるため、グロメットの止水性能の低下を更に抑制できる。
[4]前記蛇腹部は、前記挿通部に直接連結されていることが好ましい。
この構成によれば、対向部に対して挿通部が相対移動した場合に、グロメットにおける蛇腹部以外の部分が変形することを抑制できる。
[5]車両走行の動力源を駆動するための電源に電気的に接続される電線を含む前記ワイヤハーネスが挿通される前記挿通部を有することが好ましい。
この構成によれば、車両走行の動力源を駆動するための電源に接続される電線は、当該電源から供給される電流を通電可能な断面積を有するため、当該電線を含むワイヤハーネスは屈曲され難い。このようなワイヤハーネスが組み付け誤差等により車体に対して位置ずれした場合、ワイヤハーネスが変形することにより当該ワイヤハーネス側で当該位置ずれを吸収することは困難である。そのため、当該ワイヤハーネスが挿通された挿通部が対向部に対して移動されることにより、当該位置ずれを吸収することになる。このように、ワイヤハーネスの位置ずれに伴って挿通部が対向部に対して移動されたとしても、複数の襞部が開くように変形したり閉じるように変形したりすることにより、対向部に対する挿通部の移動によって発生した応力を、複数の襞部を有する連結部において吸収できる。従って、車両走行の動力源を駆動するための電源に接続される電線を含むワイヤハーネスが挿通部に挿通される場合であっても、対向部に対する挿通部の移動に伴って対向部まで変形されることを抑制できるため、シール部が変形されることを抑制できる。その結果、車両走行の動力源を駆動するための電源に接続される電線を含むワイヤハーネスが挿通部に挿通される場合であっても、グロメットの止水性能の低下を抑制できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のグロメットの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以下、グロメットの一実施形態について説明する。なお、添付図面は、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際とは異なる場合がある。
図1及び図2に示すように、本実施形態のグロメット20は、ハイブリッド車や電気自動車等の車両10に搭載された電気機器11同士を電気的に接続するワイヤハーネス12が挿通される。図1には、車両10に搭載される複数の電気機器11のうち2つの電気機器11のみを図示している。ワイヤハーネス12は、例えば、車両10の床下を通って車両10の前後方向に延びるように配策される。ワイヤハーネス12は、少なくとも1本の電線を含んでいる。本実施形態のワイヤハーネス12は、車両10の前部に設置されたインバータ13と、インバータ13よりも車両10の後方に設置されたバッテリ14とを電気的に接続する電線12aを含む。インバータ13は、車両走行の動力源となる車輪駆動用の図示しないモータと接続される。即ち、電線12aは、車両走行の動力源に該当するモータを駆動するための電源であるバッテリ14に電気的に接続される。インバータ13は、バッテリ14の直流電力から交流電力を生成し、生成した交流電力をモータに供給する。バッテリ14は、例えば、百数十〜数百ボルトといった電圧を供給可能なバッテリである。
車両10は、室内と室外とを隔てる車体パネル15を備えている。車体パネル15は、例えば、車両10における床下の空間とエンジンルームとを仕切るパネルである。車体パネル15には、同車体パネル15を貫通する挿通孔16が設けられている。挿通孔16には、ワイヤハーネス12が挿通される。また、車体パネル15における挿通孔16の周囲の部分にグロメット20が取り付けられる。グロメット20は、挿通孔16における止水を行うためのものである。即ち、グロメット20は、車体パネル15における挿通孔16の周囲の部分とワイヤハーネス12との間を止水するためのものである。また、グロメット20は、挿通孔16に挿通されるワイヤハーネス12を保護する役割も果たす。
(グロメット20の構成)
図2及び図3に示すように、グロメット20は、ワイヤハーネス12の外周を被覆する筒状の挿通部21と、車体パネル15における挿通孔16の周囲の部分に対向する対向部22と、挿通部21と対向部22とを連結する連結部23とを備えている。グロメット20は、可撓性を有する材料からなる。グロメット20の材料としては、例えば、可撓性が高いEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)などのエラストマを用いることができる。挿通部21と、対向部22と、連結部23とは一体に形成されている。
(挿通部21の構成)
挿通部21は、円筒状をなしている。挿通部21の外径は、挿通孔16の内径よりも小さい。ここで、挿通部21の軸方向の一端を第1端21a、他端を第2端21bとする。図においては、挿通部21の上端が第1端21a、下端が第2端21bである。
挿通部21と同挿通部21に挿通されたワイヤハーネス12とは、図示しない固定部材によって挿通部21の軸方向における相対移動が抑制される。固定部材は、例えば、挿通部21の外周面とワイヤハーネス12の外周面とにわたって巻き付けられる粘着テープや、挿通部21の外周面に装着される結束バンド等である。
(対向部22の構成)
対向部22は、挿通部21の軸方向から見て挿通部21の外周を囲む環状をなしている。なお、以下、対向部22の中心軸線L1と平行な方向、即ち対向部22の軸方向を軸方向X1と記載する。また、単に「径方向」と記載した場合には、対向部22の径方向であって中心軸線L1と直交する方向を意味する。また、単に「周方向」と記載した場合には、対向部22の周方向であって中心軸線L1回りの周方向を意味する。
本実施形態では、対向部22は円環状をなしている。軸方向X1から見て、挿通部21と対向部22とは同心である。対向部22の外径は、挿通孔16の内径よりも大きい。また、本実施形態では、軸方向X1においては、対向部22の厚さの範囲内に挿通部21の第2端21bが位置する。
図2及び図4に示すように、対向部22は、対向部22における軸方向X1の一側面にシール部31を有する。当該一側面は、対向部22において、グロメット20が車体パネル15に装着された場合に車体パネル15と軸方向X1に対向する側面である。シール部31は、グロメット20が車体パネル15に装着された場合に、車体パネル15における挿通孔16の周囲の部分に密着するものである。
シール部31は、第1リップ部32及び第2リップ部33を有する。第1リップ部32及び第2リップ部33の各々は、対向部22における軸方向X1の一側面から軸方向X1に突出している。また、第1リップ部32及び第2リップ部33の各々は、周方向に沿って連続して延びる突条をなしている。第1リップ部32は、挿通孔16の内径よりも一回り大きい環状をなしている。第2リップ部33は、第1リップ部32よりも一回り大きい環状をなしている。中心軸線L1を含む平面で切ったグロメット20の断面において、第1リップ部32と第2リップ部33とは径方向に並んでいる。なお、図2及び図4〜図7に示すグロメット20の断面図は、中心軸線L1を含む平面で切ったグロメット20の断面図である。
(連結部23の構成)
図2及び図3に示すように、連結部23は、挿通部21と対向部22との間を閉塞するように同挿通部21と同対向部22とを連結している。連結部23は、挿通部21における第2端21b側の軸方向X1の端部から対向部22の径方向内側の端部にわたって設けられている。連結部23は、軸方向X1から見た形状が周方向に連続して延びる環状をなしている。本実施形態では、軸方向X1から見て、連結部23は、挿通部21及び対向部22と同心となるように設けられている。
連結部23は、対向部22の径方向内側の端部に同対向部22と一体に設けられた第1筒部41を有する。第1筒部41は、軸方向X1に延びる円筒状をなしている。第1筒部41は、対向部22の径方向内側の端部から軸方向X1に沿って第1リップ部32及び第2リップ部33の突出方向と同方向に延びている。第1筒部41の外径は、挿通孔16の内径よりも一回り小さい。第1筒部41の内径は、挿通部21の外径よりも大きい。また、第1筒部41は、挿通部21と同軸状に形成されている。
また、連結部23は、第1筒部41の内側に位置する第2筒部42を有する。第2筒部42は、挿通部21及び第1筒部41と同軸状に形成されている。第2筒部42の外径は、第1筒部41の内径よりも一回り小さい。第2筒部42の内径は、挿通部21の外径よりも大きい。そして、第2筒部42の外周面は、第1筒部41の内周面と径方向に対向する。第2筒部42の外周面と第1筒部41の内周面との間には隙間が設けられている。
軸方向X1における第1筒部41の一端部と軸方向X1における第2筒部42の一端部とは、連結底部43によって連結されている。詳しくは、連結底部43は、第1筒部41における対向部22と繋がる端部と反対側の軸方向X1の端部と、当該端部と径方向に対向する第2筒部42の軸方向X1の端部とを連結している。連結底部43は、第1筒部41及び第2筒部42と一体に設けられている。第1筒部41と、第2筒部42と、連結底部43とによって環状の挿入溝44が形成されている。挿入溝44は、対向部22からの第1リップ部32及び第2リップ部33の突出方向と反対方向に開口している。
連結部23は、挿通部21と第2筒部42との間に伸縮部45を有する。伸縮部45は、挿通部21における第2端21b側の軸方向X1の端部から、第2筒部42における連結底部43と繋がる端部と反対側の軸方向X1の端部にわたって設けられている。そして、伸縮部45は、周方向に沿って連続して延びる環状をなしている。伸縮部45は、挿通部21における第2端21b側の軸方向X1の端部を全周にわたって囲んでいる。
図4に示すように、伸縮部45は、中心軸線L1に対して傾斜した複数の第1壁部46と、中心軸線L1に対して第1壁部46とは異なる角度で傾斜した複数の第2壁部47とを有する。本実施形態では伸縮部45は、第1壁部46を4つ備えるとともに、第2壁部47を4つ備えている。第1壁部46及び第2壁部47の各々は、円環状をなしている。そして、中心軸線L1を含む平面で切ったグロメット20の断面において、第1壁部46と第2壁部47とは径方向に交互に並んでいる。
ここで、4つの第1壁部46を、径方向内側に位置するものから順に第1壁部46a,46b,46c,46dとする。また、4つの第2壁部47を、径方向内側に位置するものから順に第2壁部47a,47b,47c,47dとする。4つの第1壁部46及び4つの第2壁部47は、径方向内側から径方向外側に向かって、第1壁部46a、第2壁部47a、第1壁部46b、第2壁部47b、第1壁部46c、第2壁部47c、第1壁部46d、第2壁部47dの順に並んでいる。このため、第2壁部47aは、第1壁部46aより一回り大きい円環状をなしている。そして、第1壁部46bは、第2壁部47aより一回り大きい円環状をなしている。同様に、第2壁部47bは第1壁部46bより一回り大きい円環状、第1壁部46cは第2壁部47bより一回り大きい円環状、第2壁部47cは第1壁部46cより一回り大きい円環状、第1壁部46dは第2壁部47cより一回り大きい円環状、第2壁部47dは第1壁部46dより一回り大きい円環状をなしている。なお、第1壁部46aの内径は、軸方向X1における挿通部21の第2端21b側の端部における外径と同じ大きさである。また、第2壁部47dの外径は、第2筒部42の内径と同じ大きさである。
第1壁部46a〜46dの各々は、軸方向X1に沿って第1端21aから遠ざかるにつれて拡径するように中心軸線L1に対して傾斜している。一方、第2壁部47a〜47dの各々は、軸方向X1に沿って第1端21aから遠ざかるにつれて縮径するように中心軸線L1に対して傾斜している。このように、各第1壁部46と各第2壁部47とは、傾斜の向きが反対になっている。そして、径方向に隣り合う第1壁部46と第2壁部47とは、軸方向X1の一方側の端部同士もしくは軸方向X1の他方側の端部同士が繋がっている。
第1壁部46及び第2壁部47のうち最も径方向内側に位置する第1壁部46aは、当該第1壁部46aの軸方向X1の一端部が、軸方向X1における挿通部21の第2端21b側の端部の外周面に繋がっている。また、第1壁部46及び第2壁部47のうち最も径方向外側に位置する第2壁部47dは、当該第2壁部47dの軸方向X1の一端部、即ち第2壁部47dにおける第1壁部46dと反対側の端部が、第2筒部42の内周面に繋がっている。
径方向に隣り合う第1壁部46と第2壁部47とは、周方向に沿って延びる円環状の襞部48を形成している。具体的には、最も径方向内側に位置する第1壁部46aと、同第1壁部46aの径方向外側に位置し且つ同第1壁部46aと径方向に隣り合う第2壁部47aとが、襞部48aを形成している。第1壁部46aと第2壁部47aとは、軸方向X1の一方側に開口した環状の溝を形成するとともに、軸方向X1の他方側に突出し周方向に沿って延びる円環状の突条を形成している。図4においては、第1壁部46aと第2壁部47aとは、上方に開口した溝を形成するとともに、下方に突出した突条を形成している。このため、襞部48aは、突条の裏側に同突条と同方向に延びる溝を有する形状をなしている。本実施形態では、襞部48aは、中心軸線L1を含む平面で切った断面、即ち周方向と直交する平面で切った断面がV字状をなしている。また、襞部48aは、周方向に沿って切れ目なく連続して延びており、挿通部21の軸方向から見て円環状をなしている。
同様に、径方向に隣り合う第1壁部46bと第2壁部47bとは、襞部48aと同様の襞部48bを形成している。また、径方向に隣り合う第1壁部46cと第2壁部47cとは、襞部48aと同様の襞部48cを形成している。更に、径方向に隣り合う第1壁部46dと第2壁部47dとは、襞部48aと同様の襞部48dを形成している。そして、径方向内側から襞部48a、襞部48b、襞部48c、襞部48dの順に径方向に並んでいる。即ち、襞部48a〜48dは、中心軸線L1を含む平面で切ったグロメット20の断面において、径方向に並んでいる。そして、本実施形態では、襞部48a〜48dは、軸方向X1における位置が等しい。また、本実施形態では、襞部48a〜48dは、軸方向X1における幅が等しい。
また、径方向に隣り合う第2壁部47a及び第1壁部46bの軸方向X1の一端部同士が繋がっているため、径方向に隣り合う襞部48aと襞部48bとは連続して設けられている。同様に、径方向に隣り合う第2壁部47b及び第1壁部46cの軸方向X1の一端部同士が繋がっているため、径方向に隣り合う襞部48bと襞部48cとは連続して設けられている。更に、径方向に隣り合う第2壁部47c及び第1壁部46dの軸方向X1の一端部同士が繋がっているため、径方向に隣り合う襞部48cと襞部48dとは連続して設けられている。そして、襞部48a〜48dによって、複数の襞部48が径方向に連続して連なった蛇腹部49が形成されている。本実施形態では、伸縮部45は、蛇腹部49よりなる。
(ブラケット51の構成)
図2に示すように、グロメット20は、車体パネル15に固定されるブラケット51を用いて車体パネル15に取り付けられる。
ブラケット51は金属板材よりなる。ブラケット51は、環状をなす挟持部52と、挟持部52の内周縁に同挟持部52と一体に設けられた挿入部53と、挟持部52の外周縁に同挟持部52と一体に設けられた固定部54とを有する。
挟持部52の外径は、挿通孔16の内径よりも大きい。挿入部53は、挟持部52の内周縁から延びる円筒状をなしている。挿入部53の内径は、第2筒部42の外径より大きい。また、挿入部53の外径は、第1筒部41の内径より小さい。固定部54は、挟持部52の外周縁部において挟持部52の周方向に離れた複数箇所に設けられている。本実施形態では、固定部54は、挟持部52の外周縁部の2箇所に設けられている。そして、2つの固定部54は、挟持部52の周方向に180°離れている。各固定部54には、固定部54を貫通する固定孔55が形成されている。
(グロメット20の車体パネル15への取り付け)
車体パネル15には、挿通孔16の周囲の部分に固定部54と同数の2つのボルト56が固定されている。ボルト56は、溶接等により頭部が車体パネル15に固定されている。2つのボルト56は、挿通孔16の周方向に180°離れている。
グロメット20を車体パネル15に取り付ける際には、まず、グロメット20が、車体パネル15に対して配置される。グロメット20は、第1筒部41が挿通孔16の内側に挿入されるとともに、対向部22が車体パネル15における挿通孔16の周囲の部分と軸方向X1に対向するように配置される。このとき、シール部31は、車体パネル15における挿通孔16の周囲の部分に接触する。次に、ブラケット51が、車体パネル15に対して配置される。ブラケット51は、挿入部53がグロメット20の挿入溝44に挿入されるとともに、各固定孔55にボルト56が挿通されるように車体パネル15に対して配置される。すると、車体パネル15における挿通孔16の周囲の部分と挟持部52との間に、対向部22が配置される。
その後、ボルト56の各々にナット57が螺合されることにより、ブラケット51が車体パネル15に固定される。これにより、グロメット20が車体パネル15に取り付けられる。ナット57が締め付けられると、車体パネル15における挿通孔16の周囲の部分と挟持部52との間に対向部22が挟持される。そして、ナット57は、第1リップ部32及び第2リップ部33が車体パネル15における挿通孔16の周囲の部分に液密に密着するまで締め付けられる。なお、図2は、第1リップ部32及び第2リップ部33が車体パネル15に押し付けられる直前の状態までナット57が締められた状態を示している。
本実施形態の作用について説明する。
車体パネル15における挿通孔16の周囲の部分に密着した第1リップ部32及び第2リップ部33によって、車体パネル15における挿通孔16の周囲の部分とグロメット20との間を水等の液体が通り抜けることが抑制されている。
図5に、ワイヤハーネス12が軸方向X1に位置ずれした場合のグロメット20を仮想的に二点鎖線で図示している。図5においては、二点鎖線で図示した挿通部21は、第2端21bから第1端21aに向かう方向、即ち図5における上方向に対向部22から離れるように対向部22に対して相対移動している。この場合、各襞部48が開くことにより、即ち、径方向に隣り合う第1壁部46と第2壁部47とのなす角度が大きくなるように蛇腹部49が変形することにより、対向部22に対する挿通部21の軸方向X1における相対移動によって発生した応力を蛇腹部49において吸収できる。そのため、蛇腹部49の外周に位置する対向部22が変形されることが抑制される。そして、対向部22に対する挿通部21の軸方向X1における相対移動が蛇腹部49において許容される。なお、挿通部21が、対向部22に対して、第1端21aから第2端21bに向かう方向、即ち図5における下方向に相対移動した場合においても同様に、当該相対移動によって発生した応力は蛇腹部49において吸収される。
また、図6に、ワイヤハーネス12が軸方向X1に対して傾斜した場合、即ち挿通部21が軸方向X1に対して傾斜した場合のグロメット20を仮想的に二点鎖線で図示している。この場合、各襞部48の開き具合が変化することにより、即ち、径方向に隣り合う第1壁部46と第2壁部47とのなす角度が変化することにより、軸方向X1に対する挿通部21の傾斜によって発生した応力を蛇腹部49において吸収できる。そのため、対向部22が変形されることが抑制される。そして、軸方向X1に対する挿通部21の傾斜が蛇腹部49において許容される。なお、図6には、第1端21aが第2端21bに対して図6における右方向にずれるように挿通部21が傾斜した場合を図示しているが、軸方向X1に対して挿通部21がどの方向に傾斜した場合においても同様に、当該傾斜によって発生した応力は蛇腹部49において許容される。
また、図7に、ワイヤハーネス12が対向部22に対して軸方向X1と直交する方向、即ち中心軸線L1と直交する方向に位置ずれした場合、即ち挿通部21が対向部22に対して軸方向X1と直交する方向に相対移動した場合のグロメット20を仮想的に二点鎖線で図示している。この場合、各襞部48の開き具合が変化することにより、即ち、径方向に隣り合う第1壁部46と第2壁部47とのなす角度が変化することにより、対向部22に対する軸方向X1と直交する方向における挿通部21の相対移動によって発生した応力を蛇腹部49において吸収できる。具体的には、挿通部21と対向部22との径方向の距離が短くなるところでは、各襞部48が閉じるように、即ち、径方向に隣り合う第1壁部46と第2壁部47とのなす角度が小さくなるように蛇腹部49が変形する。また、挿通部21と対向部22との径方向の距離が長くなるところでは、各襞部48が開くように、即ち、径方向に隣り合う第1壁部46と第2壁部47とのなす角度が大きくなるように蛇腹部49が変形する。そのため、対向部22が変形されることが抑制される。そして、対向部22に対する軸方向X1と直交する方向における挿通部21の相対移動が蛇腹部49において許容される。
本実施形態の効果について説明する。
(1)グロメット20は、車体パネル15に設けられた挿通孔16に挿通されるワイヤハーネス12の外周を被覆する筒状の挿通部21を備えている。また、グロメット20は、車体パネル15における挿通孔16の周囲の部分に対向し、車体パネル15に固定されるブラケット51と車体パネル15とによって挟持される環状の対向部22を備えている。更に、グロメット20は、挿通部21と対向部22との間を閉塞するように挿通部21と対向部22とを連結する連結部23を備えている。対向部22は、車体パネル15に密着する環状のシール部31を有する。連結部23は、軸方向X1から見て、対向部22の周方向に沿って延びるとともに対向部22の径方向に並ぶ複数の襞部48を有する。
この構成によれば、複数の襞部48が開くように変形したり閉じるように変形したりすることにより、対向部22に対する挿通部21の相対移動によって発生した応力を、複数の襞部48を有する連結部23において吸収できる。具体的には、対向部22に対して、挿通部21が軸方向X1に相対移動した場合であっても、挿通部21が軸方向X1と直交する方向に相対移動した場合であっても、挿通部21が傾斜した場合であっても、挿通部21の相対移動に伴って発生した応力を連結部23において吸収できる。従って、対向部22に対する挿通部21の相対移動に伴って、対向部22まで変形されることを抑制できるため、シール部31が変形されることを抑制できる。その結果、グロメット20の止水性能の低下を抑制できる。
(2)襞部48の各々は、挿通部21の軸方向から見て挿通部21の外周を囲む環状をなしている。
この構成によれば、対向部22に対して挿通部21が同挿通部21の周囲のどの方向に相対移動したとしても、対向部22に対する挿通部21の相対移動によって発生した応力を、襞部48を有する連結部23において吸収できる。従って、対向部22に対して挿通部21が同挿通部21の周囲のどの方向に相対移動したとしても、対向部22まで変形されることを抑制できるため、シール部31が変形されることを抑制できる。その結果、対向部22に対する挿通部21の相対移動の方向にかかわらず、グロメット20の止水性能の低下を抑制できる。また、対向部22に対する挿通部21のより大きな相対移動を連結部23において許容可能となるため、グロメット20の止水性能の低下をより抑制できる。
(3)連結部23は、複数の襞部48が径方向に連続して連なった蛇腹部49を有する。本実施形態では、径方向に並ぶ4つの襞部48が蛇腹部49を構成している。そのため、複数の襞部48が開くように変形したり閉じるように変形したりすることに加えて、径方向に隣り合う襞部48と襞部48との間の部分が開くように変形したり閉じるように変形したりすることができる。従って、対向部22に対する挿通部21の相対移動によって発生した応力を、蛇腹部49を有する連結部23においてより吸収しやすくなる。よって、対向部22に対する挿通部21の相対移動に伴って、対向部22まで変形されることを更に抑制できるため、シール部31が変形されることを更に抑制できる。その結果、グロメット20の止水性能の低下を更に抑制できる。また、対向部22に対する挿通部21の更に大きな相対移動を連結部23において許容可能となるため、止水性能の低下を更に抑制できる。
また、蛇腹部49を構成する複数の襞部48は、径方向に並んでいる。即ち、中心軸線L1を含む平面で切ったグロメット20の断面において、複数の襞部48は、互いに径方向に重なるように径方向に並んでいる。このため、本実施形態の蛇腹部49は、複数の襞部が軸方向X1にずれて配置される場合に比べて、蛇腹部49の軸方向X1の長さを抑えることができる。従って、複数の襞部48を備えたことによる軸方向X1におけるグロメット20の大型化を抑制できる。
(4)蛇腹部49は、挿通部21に直接連結されている。このため、対向部22に対して挿通部21が相対移動した場合に、グロメット20における蛇腹部49以外の部分が変形することを抑制できる。
(5)ワイヤハーネス12は、車両走行の動力源であるモータを駆動するための電源であるバッテリ14に電気的に接続される電線12aを含む。そして、グロメット20は、当該ワイヤハーネス12が挿通される挿通部21を有する。
この構成によれば、電線12aは、バッテリ14から当該モータに電流を供給可能な断面積を有するため、電線12aの断面積は大きくなりやすい。そのため、電線12aを含むワイヤハーネス12は屈曲され難い。このようなワイヤハーネス12が組み付け誤差等により車体に対して位置ずれした場合、ワイヤハーネス12が変形することによりワイヤハーネス12側で当該位置ずれを吸収することは困難である。そのため、ワイヤハーネス12が挿通された挿通部21が対向部22に対して移動されることにより、当該位置ずれを吸収することになる。このように、ワイヤハーネス12の位置ずれに伴って挿通部21が対向部22に対して移動されたとしても、複数の襞部48が開くように変形したり閉じるように変形したりすることにより、対向部22に対する挿通部21の移動によって発生した応力を、複数の襞部48を有する連結部23において吸収できる。従って、バッテリ14に接続される電線12aを含むワイヤハーネス12が挿通部21に挿通される場合であっても、対向部22に対する挿通部21の移動に伴って対向部22まで変形されることを抑制できるため、シール部31が変形されることを抑制できる。その結果、バッテリ14に接続される電線12aを含むワイヤハーネス12が挿通部21に挿通される場合であっても、グロメット20の止水性能の低下を抑制できる。
(6)挿通部21と対向部22との間に設けられた連結部23は、軸方向X1に層をなすものではなく、1枚で構成されている。従って、連結部が軸方向X1に重なる複数層の部位から構成される場合に比べて、軸方向X1におけるグロメット20の大型化を抑制しやすいとともに、グロメット20を容易に製造できる。また、蛇腹部49を有する連結部23は、挿通部21と対向部22との間を閉塞するように周方向に切れ目なく連続して形成されている。従って、連結部23は、連結部23における止水性能を備えつつ、対向部22に対する挿通部21の相対移動によって発生した応力を吸収できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、ワイヤハーネス12によって接続される電気機器11として、インバータ13及びバッテリ14を例に挙げた。しかしながら、ワイヤハーネス12によって接続される電気機器11はこれに限らず、車両10に搭載される電気機器11であればよい。なお、電気機器11には、バッテリ14より低い電圧(例えば12ボルト程度の電圧)を供給可能なバッテリや、同バッテリから電圧の供給を受ける電気機器や制御装置等も含まれる。このように、本開示のグロメット20は、高圧ハーネスに限らず低圧ハーネスに装着されるものとしてもよい。
・蛇腹部49は、必ずしも挿通部21に直接連結されていなくてもよい。例えば、蛇腹部49の内周縁と挿通部21との間に、挿通部21の外周面から外周側に延出された環状部が設けられていてもよい。環状部は、連結部23の一部であって、軸方向X1と垂直をなすように設けられる。そして、蛇腹部49の内周縁が環状部の外周縁に連結される。
・蛇腹部49を構成する襞部48の数は、4つに限らず、複数であればよい。
・上記実施形態では、複数の襞部48は、径方向に連続して連なることにより蛇腹部49を構成している。しかしながら、複数の襞部48は、必ずしも蛇腹部49を構成しなくてもよい。例えば、径方向に隣り合う襞部48と襞部48とは、連結部23の一部であって襞状をなさない部分によって連結されてもよい。
・上記実施形態では、複数の襞部48は、軸方向X1における幅が等しい。しかしながら、複数の襞部48は、軸方向X1における幅が異なっていてもよい。
・上記実施形態では、複数の襞部48は、軸方向X1における位置が等しい。しかしながら、複数の襞部48は、軸方向X1から見て径方向に並ぶように設けられるのであれば、軸方向X1における位置がずれていてもよい。即ち、複数の襞部48は、中心軸線L1を含む平面で切ったグロメット20の断面において、径方向に重なるように並んでいなくてもよい。
・上記実施形態では、連結部23は、4つの襞部48を有する。しかしながら、連結部23が有する襞部48の数は、4つに限らず、2つ以上であればよい。
・上記実施形態では、各襞部48は、挿通部21の軸方向から見て挿通部21の外周を囲む環状をなしている。しかしながら、複数の襞部48のうち少なくとも1つの襞部48は、挿通部21の軸方向から見て、挿通部21の周方向に沿った弧状をなしていてもよい。
・軸方向X1から見た対向部22の形状は、円環状に限らず、環状であればよい。例えば、対向部22は、軸方向X1から見て、外形が楕円状、角丸長方形状(即ち競走路形状)、多角形状等をなす環状であってもよい。
・挿通部21は、円筒状に限らず、筒状であればよい。例えば、挿通部21は、挿通部21の軸方向から見た形状が楕円状、角丸長方形状、多角形状等をなす筒状であってもよい。
・上記実施形態では、グロメット20は、挿通部21を1つのみ備えている。しかしながら、グロメット20は、複数の挿通部21を有するものであってもよい。
10 車両
11 電気機器
12 ワイヤハーネス
12a 電線
13 インバータ(この先に接続されるモータが動力源の一例に相当)
14 バッテリ(電源)
15 車体パネル
16 挿通孔
20 グロメット
21 挿通部
21a 第1端
21b 第2端
22 対向部
23 連結部
31 シール部
32 第1リップ部
33 第2リップ部
41 第1筒部
42 第2筒部
43 連結底部
44 挿入溝
45 伸縮部
46 第1壁部
46a〜46d 第1壁部
47 第2壁部
47a〜47d 第2壁部
48 襞部
48a〜48d 襞部
49 蛇腹部
51 ブラケット
52 挟持部
53 挿入部
54 固定部
55 固定孔
56 ボルト
57 ナット
L1 中心軸線
X1 軸方向

Claims (5)

  1. 車体パネルに設けられた挿通孔に挿通されるワイヤハーネスの外周を被覆する筒状の挿通部と、
    前記車体パネルにおける前記挿通孔の周囲の部分に対向し、前記車体パネルに固定されるブラケットと前記車体パネルとによって挟持される環状の対向部と、
    前記挿通部と前記対向部との間を閉塞するように前記挿通部と前記対向部とを連結する連結部と、
    を備え、
    前記対向部は、前記車体パネルに密着する環状のシール部を有し、
    前記連結部は、前記対向部の軸方向から見て、前記対向部の周方向に沿って延びるとともに前記対向部の径方向に並ぶ複数の襞部を有するグロメット。
  2. 複数の前記襞部のうち少なくとも1つは、前記挿通部の軸方向から見て前記挿通部の外周を囲む環状をなしている請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記連結部は、複数の前記襞部が前記対向部の径方向に連続して連なった蛇腹部を有する請求項1又は請求項2に記載のグロメット。
  4. 前記蛇腹部は、前記挿通部に直接連結されている請求項3に記載のグロメット。
  5. 車両走行の動力源を駆動するための電源に電気的に接続される電線を含む前記ワイヤハーネスが挿通される前記挿通部を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のグロメット。
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