JP2021183833A - 制御装置、被管理装置及び管理システム - Google Patents

制御装置、被管理装置及び管理システム Download PDF

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章太 渡邉
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Abstract

【課題】変更不可のパラメータに対して、誤入力による変更を防止する。【解決手段】本発明の一態様に係る制御装置は、プロセッサ及び設定手段を具備する。前記プロセッサは、対象装置の台数又は種別に関する読み出しパラメータを格納する第1不揮発性レジスタと、前記対象装置のモータ又はインバータに関する内部パラメータを格納する第2不揮発性レジスタと、外部環境の異常に対する機能に関する機能パラメータを格納する第3不揮発性レジスタと、前記対象装置の制御目標に関する外部パラメータを格納する第4不揮発性レジスタと、を含む。前記設定手段は、前記読み出しパラメータを取得するための電気的な接続状態が物理的に設定される。前記プロセッサは、電源投入時に、前記接続状態に基づいて前記読み出しパラメータを取得し、前記取得した読み出しパラメータを前記第1不揮発性レジスタに書き込む。【選択図】 図8

Description

本発明は、制御装置、被管理装置及び管理システムにおけるパラメータの格納に関する。
複数の対象装置と、当該対象装置の制御を行う制御装置とを備え、作業員等に保守管理される被管理装置が知られている。この種の被管理装置としては、例えば、複数のポンプ装置と、複数のポンプ装置の制御を行う制御盤とを備えた給水装置がある。この種の給水装置では、制御盤が、予め格納されたパラメータによって複数のポンプ装置の制御を行う。当該制御に関するパラメータとしては、ポンプ装置の台数のように変更不可のものや、制御目標のように変更可能なものがある。ここで、変更不可のパラメータが変更されると、制御に悪影響を与えてしまう。従って、変更不可のパラメータに対して、誤入力による変更を防止できることが望ましい。
特開2017−198162号公報 特開2018−62884号公報
本発明は、変更不可のパラメータに対して、誤入力による変更を防止することを目的とする。
本発明の一態様に係る制御装置は、複数の対象装置の制御を行う。前記制御装置は、プロセッサ及び設定手段を具備する。
前記プロセッサは、前記制御に関するパラメータのうち、前記対象装置の台数又は種別に関する読み出しパラメータを格納する第1不揮発性レジスタと、前記対象装置のモータ又はインバータに関する内部パラメータを格納する第2不揮発性レジスタと、外部環境の異常に対する機能に関する機能パラメータを格納する第3不揮発性レジスタと、前記対象装置の制御目標に関する外部パラメータを格納する第4不揮発性レジスタと、を含む。
前記設定手段は、前記読み出しパラメータを取得するための電気的な接続状態が物理的に設定される。
前記プロセッサは、取得手段を備える。前記取得手段は、電源投入時に、前記接続状態に基づいて前記読み出しパラメータを取得し、前記取得した読み出しパラメータを前記第1不揮発性レジスタに書き込む。
本発明によれば、変更不可のパラメータに対して、誤入力による変更を防止することができる。
一実施形態に係る被管理装置としての給水装置の外観を例示する模式図。 図1の給水装置を例示するブロック図。 図1の制御盤の扉表面の構成を例示する模式図。 図1の制御盤の扉裏面の構成を例示する模式図。 図4のディップスイッチの外観を例示する模式図。 図5のディップスイッチの設定を例示する模式図。 図2及び図4のメモリに保存される運転データを例示する模式図。 図2及び図4のプロセッサの構成を例示する模式図。 図8の機能パラメータの設定を例示する模式図。 図4の通信端末を例示するブロック図。 一実施形態における製造時の動作を例示するフローチャート。 一実施形態におけるパラメータ調整時の動作を例示するフローチャート。 図12に例示するスクロールの動作を説明するための模式図。 一実施形態における自動運転モードの動作を例示するシーケンス図。 図14に例示するスクロールの動作を説明するための模式図。 一実施形態における停止モードの動作を例示するシーケンス図。 図16に例示するスクロールの動作を説明するための模式図。
以下、図面を参照しながら実施形態の説明を述べる。なお、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号を付し、重複する説明については基本的に省略する。例えば、複数の同一または類似の要素が存在する場合に、各要素を区別せずに説明するために共通の符号を用いることがあるし、各要素を区別して説明するために当該共通の符号に加えて枝番号及び/又は英小文字を用いることもある。
なお、以降の説明において便宜上、管理対象となる被管理装置について給水装置を例に挙げて述べるが、被管理装置は給水装置に限定されない。被管理装置は、例えば、揚水、排水、圧縮などの任意の用途のポンプを備えた装置であってもよいし、かかる装置とも異なる種々の電気または機械設備、例えば、空調機、給湯機、エレベータ、コンピュータ、OA(Office Automation)機器、家電機器、ロボット、産業機械、などであってもよい。また、以降の説明において、「給水装置」の用語は、より広義の用語である「被管理装置」や「対象設備」として、または他の設備の名称として適宜読み替え可能である。さらに、以降の説明において、「制御盤」は、給水装置の制御装置として典型的に用いられている用語であるが、より広義な「制御装置」として適宜読み替えることができる。同様に、「読み出しパラメータ」、「内部パラメータ」、「機能パラメータ」、「外部パラメータ」等の修飾語「読み出し」、「内部」、「機能」、「外部」の用語も、混乱を生じない限り、任意の他の修飾語に読み替えることができる。例えば、「読み出しパラメータ」、「内部パラメータ」、「機能パラメータ」、「外部パラメータ」は、「台数種別パラメータ」、「装置パラメータ」、「異常対策パラメータ」、「制御目標パラメータ」等として読み替えてもよい。あるいは、「読み出しパラメータ」、「内部パラメータ」、「機能パラメータ」、「外部パラメータ」は、それぞれパラメータの集合ということから、「読み出しパラメータ群」、「内部パラメータ群」、「機能パラメータ群」、「外部パラメータ群」等として読み替えてもよい。
<一実施形態>
図1は、一実施形態に係る被管理装置としての給水装置の外観を例示する模式図である。給水装置10は、建物に給水するための装置である。係る給水装置10としては、直結給水方式又は受水槽方式などの任意の給水方式が適用可能である。例えば、給水装置10は、水道本管に直結され、水道本管を流れる水を直接増圧し、建造物に設けられた蛇口やシャワーヘッド等の供給先に給水する、いわゆる直結増圧型給水装置であり得る。あるいは、給水装置10は、水道本管から受水槽に貯められた水を吸い込んで増圧し、建造物に設けられた蛇口やシャワーヘッド等の供給先に給水する、いわゆる加圧ポンプ型給水装置であり得る。
このような給水装置10は、ポンプ装置20と、制御装置30とを備えている。ポンプ装置20は、複数の対象装置としての4台の多段タービンポンプ21−1,21−2,21−3,21−4を有している。以下、「多段タービンポンプ」は、単に「ポンプ」ともいう。4台の多段タービンポンプ21−1,21−2,21−3,21−4は、吸込配管を介して一次側にある水を取り込み、吐出配管を介して二次側へ給水する。吸込配管は、例えば、水道本管から分岐された水道分管およびポンプ装置20を接続する。吐出配管は、多段タービンポンプ21−1,21−2,21−3,21−4とその二次側の給水先とを接続する。詳しくは、多段タービンポンプ21−1,21−2,21−3,21−4は、各々の吐き出し側が連結管、逆止弁22−1,22−2,22−3,22−4、流量センサ23−1,23−2,23−3,23−4及びボール弁24−1,24−2,24−3,24−4を介して合流管25に接続され、合流管25が吐出配管を介して二次側の給水先に接続されている。吐き出し側の合流管25には、圧力センサ26及びアキュムレータ27が接続されている。また、4台の多段タービンポンプ21−1,21−2,21−3,21−4の各モータは、4台のインバータボックス31−1,31−2,31−3,31−4に各々収容されたインバータ及びインバータ制御基板を介して制御盤32に接続されている。補足すると、制御盤32は、熱対策のために4台のインバータを分離して配置し、4台のポンプに対応するために、4個の漏電しゃ断器と、2枚のノイズフィルター基板と、制御基板を有している。また、流量センサ23−1〜23−4は、各ポンプの給水量を検出し、検出信号を制御盤32に出力する。圧力センサ26は、合流管25内の吐出し圧力を検出し、得られた検出信号を制御盤32に出力する。制御盤32は、圧力センサ26からの検出信号に基づいて、吐出し圧力が目標圧力になるよう、インバータからモータへの出力周波数を制御する。また、制御盤32は、流量センサ23−1〜23−4からの検出信号に基づいて、ポンプの増台又は減台を含む並列運転を制御する。なお、図1における各装置の数は例示に過ぎない。例えば、多段タービンポンプの台数は任意の複数台であるので、4台に限定されず、2台以上であればよい。また、図1の例では、ポンプ装置20は給水用のポンプであるが、これに限らず、任意の種類のポンプに置き換えられてよい。すなわち、ポンプ装置20は、揚水、排水、圧縮、などいずれの用途のポンプであってもよい。4台の多段タービンポンプ21−1,21−2,21−3,21−4は、複数の対象装置の一例である。
制御装置30は、図2に示すように、インバータボックス31内のインバータ31a及びインバータ制御基板31bと、制御盤32とを備えている。制御装置30は、複数の対象装置の制御を行う制御装置の一例である。
インバータ31aは、プロセッサ39からインバータ制御基板31bを介してインバータ制御信号を受け取る。インバータ31aは、このインバータ制御信号に応じて動作する。例えば、インバータ31aは、運転停止信号または運転開始信号に相当するインバータ制御信号に応じてインタフェース35を介してポンプ装置20の運転を停止または開始し得る。また、インバータ31aは、回転数制御信号に相当するインバータ制御信号に応じて、ポンプ装置20のモータの回転数(ポンプの回転速度)を制御し得る。なお、インバータ31a及び/又はインバータ制御基板31bは、インバータボックス31に代えて、制御盤32に収容されてもよい。
制御盤32は、ポンプ装置20(のモータ)と電気的に接続され、当該ポンプ装置20を制御する。具体的には、制御盤32は、各種センサからの検出信号に基づいて、インバータ制御基板31b及びインバータ31aを介してポンプ装置20のモータの駆動を制御する。
例えば、制御盤32は、給水装置10の吸込配管および吐出配管に取り付けられポンプの吸込圧力および吐出圧力を検出可能な圧力センサ26からの検出信号に基づいて、ポンプの運転中に例えば吐出し圧力一定制御又は推定末端圧力一定制御などの目標圧力一定制御を行い得る。また、制御盤32は、ポンプの運転中にモータを所望の回転数で駆動するように制御することができ、必要に応じてモータの回転数を増減させる。
さらに、制御盤32は、ポンプ装置20に含まれるポンプの二次側の配管に取り付けられ当該配管に流れる水の流量を検出可能な流量センサ23からの検出信号に基づいて、流量が小水量であることを検知するとポンプを停止させ得る。そして、制御盤32は、圧力センサ26からの検出信号に基づいて給水装置10の二次側の圧力が予め定められた始動圧力以下に低下したことを検知すると、ポンプを再始動する。
さらに、制御盤32は、かかるポンプ装置20の制御に加えて、通信端末40と無線接続することにより、適宜、運転データを通信端末40に送信してもよい。このような通信端末40との通信を伴う形態は、制御装置30及び通信端末40を備えた管理システムや、給水装置10及び通信端末40を備えた管理システムを構成している。また、このような形態は、制御装置30と、通信端末40に実行されるプログラムとを備えた管理システムや、給水装置10と、通信端末40に実行されるプログラムとを備えた管理システムを構成してもよい。あるいは、このような形態は、制御装置30に実行される第1プログラムと、通信端末40に実行される第2プログラムとを備えた管理システムや、給水装置10に実行される第1プログラムと、通信端末40に実行される第2プログラムとを備えた管理システムを構成してもよい。ここで、「管理システム」の用語は、適宜、「システム」、「処理システム」又は「パラメータ処理システム」のように言い換えてもよい。同様に、「・・・に実行されるプログラム」の用語は、適宜、「・・・に搭載されるプログラム」又は「・・・に内蔵されるプログラム」のように言い換えてもよい。なお、運転データは、ある運転点での、周波数、電流、電圧、圧力、流量、振動値、モータの絶縁抵抗、及び受水槽の設定などといった、給水装置10の運転状態を示すデータである。補足すると、給水装置10の運転データは、例えば、給水装置10の最新の1つまたはロギングされた複数の時点におけるステータスであり得る。具体的には、運転データは、例えば給水装置10のインバータ31aから取得した各時点の電圧/電流値、圧力センサ26から取得した各時点の検出信号またはこれに基づき算出された圧力値、流量センサ23から取得した各時点の検出信号またはこれに基づき算出された流量値、モータの各時点の回転周波数値、各時点の積算運転データ(積算運転時間及び積算始動回数の少なくとも一方)、などを含み得る。
制御盤32は、図2乃至図4に例示するように、通信部33、入力部34、インタフェース35、表示部36、設定部37、メモリ38及びプロセッサ39を備えている。制御盤32は、例えば扉表面32aに、入力部34の一部である圧力操作・設定部34a及びポンプセット部34bと、表示部36を構成するデジタル表示部36a、運転故障表示部36b、受水槽警報表示部36c及び液晶表示部36dとが配置されている。また、制御盤32は、例えば扉裏面32bに取り付けられた制御基板上に、通信端末40に無線通信可能な通信部33としての通信モジュール33aと、入力部34の他の一部である流入弁操作部34c、受水槽選択部34d及び外部割り込み用コネクタ34eと、インタフェース35を構成する受水槽電極入力端子35a及び水位検出回路35bと、設定部37であるディップスイッチ37aと、外部メモリとしてのメモリ38と、処理回路としてのプロセッサ39とが配置されている。なお、制御盤32のインタフェース35は、ポンプ装置20に電気的に接続可能な端子又は回路である。なお、入力部34及び/又は表示部36は、図3及び図4に示した如き制御盤32に組み込まれた構成に限らず、制御盤32とは別体に設けてもよい。
通信部33は、プロセッサ39により制御され、無線通信技術を用いて、通信端末40などの外部装置と通信可能な任意の通信インタフェースである。通信部33は、図4に示した如き通信モジュール33a又は通信基板などとして実装してもよい。通信モジュール33aは、例えばコネクタを介して制御盤32の制御基板に着脱自在に設けられてもよい。具体的には、通信部33は、例えば、Bluetooth(登録商標) Low Energyの規格(以下、BLE規格ともいう)、Wi−Fi(登録商標)、NFCなどの(近距離)無線通信技術、またはUSBなどの有線通信技術を用いて、通信端末40等の外部装置に接続可能となっている。本実施形態の通信部33は、BLE規格に基づいて、通信端末40と無線通信を行う。なお、BLE規格は、BLEのバージョン4.0以上の規格であればよく、BLEの通信方式と互換性があればよい。これに伴い、「BLE規格」は、「Bluetooth 4.0以上の規格」と呼んでもよい。また、通信部33は、通信端末40と制御盤32との接続を確立するための何らかのデータ、例えば通信端末40及び制御盤32がそれぞれスキャナおよびアドバタイザとしてBluetoothで接続する場合には、スキャナとしての通信端末からのリクエスト、を受信することもあり得る。例えば、通信部33は、制御盤32の識別情報を含むアドバタイズパケットをブロードキャスト通信する。また、通信部33は、当該アドバタイズパケットを受信する通信端末40から接続要求を受けると、通信端末40との間の通信を接続してもよい。通信部33は、プロセッサ39に電気的に接続され、通信端末40との間の通信を接続可能な通信手段の一例である。
入力部34は、例えば、ボタンを含む操作パネル、タッチパネル、キーボード、マウス、などのユーザ入力を受け付ける装置と、圧力センサ、マイクロホン、カメラなどのセンサとを含み得る。図3又は図4に示した圧力操作・設定部34a、ポンプセット部34b、流入弁操作部34c、受水槽選択部34d及び外部割り込み用コネクタ34eは、入力部34のうち、ユーザ入力を受け付ける装置の一例である。また、液晶表示部36dに設けられたタッチパネル(図示せず)は、ユーザ入力を受け付ける装置の他の例である。タッチパネルは、パラメータ設定や、自動運転モード、手動運転モード、停止モードの設定など、任意のユーザ入力を受け付け可能となっている。
表示部36は、典型的には液晶ディスプレイ、または有機ELディスプレイなどの表示デバイスを含み得るが、表示デバイスの代わりにまたは表示デバイスに加えて、スピーカ、LED(Light Emitting Diode)点灯部などを含み得る。図3に示したデジタル表示部36a、運転故障表示部36b及び受水槽警報表示部36cはLED点灯部の一例であり、液晶表示部36dは、液晶ディスプレイなどの表示デバイスの一例である。
設定部37は、制御に関するパラメータのうち、読み出しパラメータを取得するための電気的な接続状態が物理的に設定される。設定部37としては、例えば、ディップスイッチ又はジャンパーピンなどが適宜、使用可能となっている。本実施形態では、設定部37として、図4及び図5に示す如き、ディップスイッチ37aを用いている。このディップスイッチ37aは、例えば2〜5台のポンプ台数、減台設定の有無、給水方式種別といった読み出しパラメータが割り付けられている。具体的には例えば、ディップスイッチ37aは、複数のスイッチDP1,DP2,DP3,DP4の各々において、読み出しパラメータを取得するための電気的な接続状態が物理的に設定される。例えば図6(a)に示すように、スイッチDP1,DP2の接続状態”0”,”1”の組合せに応じて、ポンプ台数”2台”、”3台”、”4台”又は”5台”が取得可能となっている。また例えば、図6(b)に示すように、スイッチDP3の接続状態”0”,”1”に応じて、減台設定”あり”又は”なし”が取得可能となっている。また例えば、図6(c)に示すように、スイッチDP4の接続状態”0”,”1”に応じて、給水方式種別”受水槽方式”又は”直結給水方式”が取得可能となっている。このような設定部37は、例えば、制御盤32又は給水装置10の出荷時に、作業員が制御基板上のディップスイッチ37aを操作することにより、ポンプ台数、最大並列運転台数を決定する減台設定の有無、受水槽又は直結給水を示す給水方式種別といった読み出しパラメータ(読み出し専用パラメータ)が設定される。なお、読み出しパラメータは、電源投入時に、設定部37の接続状態に基づいてプロセッサ39に取得されてEEPROM(登録商標)領域39aに格納されるデータであり、入力部34を操作しても変更できないデータ(変更不可のパラメータ)である。「EEPROM」は、「Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory」(電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ)の略語である。作業員は、操作者の一例である。
メモリ38は、図7に示すように、プロセッサ39から読出/書込可能に設けられ、プロセッサ39によって使用されるデータや運転データなどを格納するEEPROM(登録商標)等の不揮発性メモリを有している。データとしては、例えば、制御盤32を識別する識別情報、コード、テーブルなどが適宜記憶される。運転データとしては、EEPROMの許容書き込み回数を超えない観点から、給水装置10の運転状態を示す運転データのうちの定期的に取得される積算値に関する積算運転データ(以下、運転データ(積算)ともいう)が記憶される。例えば、運転データ(積算)は、メモリ38を構成するEEPROM内に設けた専用レジスタに格納される。例えば、許容書き込み回数が10万回の場合、6時間に1回、1日4回程度の定期的な書き込みであれば、書き込み回数が1年間(365日)で1460回、10年間で1万4600回、30年間で4万3800回であることから、許容書き込み回数を超えずに使用できる。また、運転データ(積算)としては、例えば積算始動回数、積算運転時間、積算流量などがあり、いずれもEEPROM内に設けた専用レジスタに格納される。運転データ(積算)は、定期的に更新されるため、後述する最大/最小運転データよりは更新頻度が高いが、後述する逐次運転データよりは更新頻度が低い。なお、運転データ(積算)は、記憶する必要があり、更新頻度が高い運転データ(例、積算始動回数、積算運転時間、積算流量など)であることから、「記憶・表示データB」と呼んでもよい。
また、メモリ38は、不揮発性メモリに加え、電源遮断時に消去してもよいデータが展開されるワークエリアを有するRAMを含み得る。メモリ38は、プロセッサ39の外部に設けられたメモリであることから、外部メモリと呼んでもよい。
プロセッサ39は、典型的にはマイコンであるが、CPU、GPU、FPGA、DSP、またはその他の汎用または専用のプロセッサなどであってもよい。プロセッサ39は、例えば、通信制御、表示制御、ポンプ制御などの任意の処理を行う。
プロセッサ39は、消去・書き替え可能な不揮発性のEEPROM領域39aと、高速で読み書き可能であるが、停電時にデータが消失してしまう揮発性のDRAM領域39bとを含んでいる。また、プロセッサ39は、EEPROM領域39aに保存されたプログラムを実行することで、処理部39c及びポンプ制御部39d等として機能し得る。プログラムとしては、例えば、ファームウェア、OS、主にパラメータの処理に関する処理プログラム、ポンプ制御プログラム(例、自動運転プログラム)などが適宜、記憶される。なお、プロセッサ39内の各部の機能分担は、便宜的なものであり、適宜、変更可能である。
ここで、EEPROM領域39aは、プロセッサ39に内蔵された不揮発性メモリ領域であり、図8に示すように、プログラム領域PAと、データ領域DAとを含んでいる。プログラム領域PAは、ポンプの自動運転プログラム等のプログラムが格納されている。データ領域DAは、互いに離れた領域にある5つのレジスタと、各レジスタの間にある4つの領域とを含んでいる。ここで、5つのレジスタとしては、更新頻度が低い下層から上層への論理的な順に、第1不揮発性レジスタrg1、第2不揮発性レジスタrg2、第3不揮発性レジスタrg3、第4不揮発性レジスタrg4及び第5不揮発性レジスタrg5を備えている。第1不揮発性レジスタrg1は、最下層のプログラム領域PAの次の下層に位置付けられ、5つのレジスタのうち、最も更新頻度が低い層に位置する。なお、本実施形態では、各層の中で相対的に更新頻度の低い層を下層と呼び、更新頻度の高い層を上層と呼ぶ。但し、これに限らず、各層の中で相対的に更新頻度の低い層を上層と呼び、更新頻度の高い層を下層と呼んでもよく、この場合、第1不揮発性レジスタrg1は、最上層のプログラム領域PAの次の上層に位置付けられる。すなわち、更新頻度の低い層が第1不揮発性レジスタrg1であれば、上層、下層の呼び方を変えてもよい。また、「論理的な順」に述べた順序は、一例であり、これに限定されない。例えば、パラメータ調整作業の状況によっては、第2不揮発性レジスタrg2、第3不揮発性レジスタrg3及び第4不揮発性レジスタrg4の間で順序が前後してもよい。例えば、給水装置10の設置後に、騒音低減の観点から内部パラメータのキャリア周波数を調整した状況により、第2不揮発性レジスタrg2の更新頻度が、第3不揮発性レジスタrg3の更新頻度を超える場合があってもよい。4つの領域は、第1データ領域da1、第2データ領域da2、第3データ領域da3及び第4データ領域da4であり、これらは更新頻度の順とは無関係であって、5つのレジスタを互いに離して、明確に区分するために形成されている。5つのレジスタは、予め定められたアドレス又は識別名により識別可能となっている。なお、各レジスタのアドレス又は識別名は、前述した論理的な順とは無関係に、任意の順に定めて構わない。また、各レジスタは、複数パラメータを一括して閲覧/変更可能とするために、パラメータのグループ毎に専用に設けられることから、それぞれ専用レジスタと呼んでもよい。例えば、第1不揮発性レジスタrg1は、第1専用レジスタと呼んでもよい。他のレジスタも同様である。また、本明細書中の「専用レジスタ」の用語は、いわゆる「プログラムカウンタやスタックポインタ等の特殊レジスタとしての専用レジスタ」ではなく、プログラムによって任意に使用可能な汎用レジスタをパラメータのグループ毎に専用に割り当てたものを意味している。また、「レジスタ」の用語は、EEPROM領域39aがプロセッサ39に内蔵された不揮発性メモリ領域であることから、「メモリ領域」又は「内蔵メモリ領域」と読み替えてもよい。
なお、第1不揮発性レジスタrg1、第2不揮発性レジスタrg2、第3不揮発性レジスタrg3、第4不揮発性レジスタrg4及び第5不揮発性レジスタrg5は、読み出し、もしくは読み出し/書き込みする周期を、必要に応じて各レジスタ個別に設定してもよい。また、各レジスタの階層ごとに、各パラメータの表現形式、すなわち単精度もしくは倍精度、整数、固定小数点と浮動小数点、正負表示、ビット数、初期値と設定可能範囲など、単位以外の表現形式を整理してもよい。この場合、効率のよいソフトウエア開発が可能となる。
ここで、第1不揮発性レジスタrg1は、対象装置の台数又は種別に関する読み出しパラメータを格納する。読み出しパラメータとしては、例えば、ポンプ台数と、最大並列運転台数と、減台設定の有無と、受水槽方式または直結給水方式を示す給水方式種別とを含んでいる。「ポンプ台数」は、ポンプ装置20が備えた複数の多段タービンポンプ21の台数である。「減台設定」は、並列運転中のポンプの台数を減らす設定である。「最大並列運転台数」は、ポンプ台数のうち、同時に運転可能な最大の台数であり、ポンプ台数と減台の有無とに基づいて、プロセッサ39により算出及び格納される。なお、読み出しパラメータの「ポンプ台数」と「最大並列運転台数」は、ポンプ台数に対応したインバータ制御基板31bに接続される制御盤32の製造工程において自明であり、製造工程の完了後に、変更する余地が全くない定数である。
第2不揮発性レジスタrg2は、対象装置のモータ又はインバータに関する内部パラメータを格納する。内部パラメータとしては、例えば、加速時間や減速時間、増台遅延時間や減台遅延時間、上限周波数や下限周波数など、自動運転に用いられる定数が使用可能となっている。「加速時間」は、インバータの出力が始動から最高周波数まで達する時間である。「減速時間」は、インバータが最高周波数から停止するまでの時間である。「増台遅延時間」は、停止しているポンプを起動して増台するときの遅延時間である。「減台遅延時間」は、運転中のポンプを停止して減台するときの遅延時間である。「上限周波数」は、増台時又は減台時の上限の周波数である。「下限周波数」は、増台時又は減台時の下限の周波数である。内部パラメータの「加速時間」、「減速時間」、「増台遅延時間」、「減台遅延時間」、「上限周波数」及び「下限周波数」は、製造時や設置時の試運転などにおいて、並列起動時又は解列時に定速ポンプと変速ポンプの切り替えを実施して不具合現象が発生した場合に、初期値から修正される定数である。これらの内部パラメータは、ポンプの切り替え動作を規定することから、自動運転プログラム本体と同様の重要性があり、変更される頻度の低い定数となっている。
また、内部パラメータとしては、例えば、キャリア周波数、最低周波数、最高周波数、インバータ種別、モータ定格電流、過電流保護レベルなど、モータ定格やインバータメーカ及びインバータ定格などにより決定され、変更する余地の全くないか又は少ない定数を更に含んでもよい。「キャリア周波数」は、インバータのパルス幅変調(PWM)制御に用いられるスイッチング制御信号を生成するための比較器に入力される一定周期のキャリア(三角波)と、変調波(所望の波形)とのうち、キャリアが持つ周波数である。「最低周波数」は、インバータが運転時に出力可能な最低の周波数である。「最高周波数」は、インバータが運転時に出力可能な最高の周波数である。「インバータ種別」は、低騒音PWM方式の如き、インバータの種類又は形式である。「モータ定格電流」は、ポンプのモータの定格電流である。「過電流保護レベル」は、インバータのスイッチング素子の電流値に基づいて、当該スイッチング素子を過電流から保護する動作を開始する際の、当該電流値である。このような「キャリア周波数」、「最低周波数」及び「最高周波数」は、給水装置10の設置後に、騒音レベルを低減して欲しい等の要望がなければ調整する必要がないため、変更する余地の少ない定数である。また、「インバータ種別」、「モータ定格電流」及び「過電流保護レベル」は、装置の仕様であり、変更する余地の全くない定数である。
第3不揮発性レジスタrg3は、外部環境の異常に対する機能に関する機能パラメータを格納する。機能パラメータとしては、例えば、図8及び図9に示すように、外部渇水入力、感震器入力、自家発電運転入力などの項目毎に、有効又は無効を切り替える必要のある特殊機能の設定が使用可能となっている。「外部渇水入力」は、制御盤32自体の水位検出回路35bの水位検出機能を停止して、外部の受水槽水位検出装置から受水槽電極入力端子35aに入力される検出信号に従う機能である。「感震器入力」は、地震動の検知装置の信号が入力された場合に、運転中の全てのポンプを停止する機能である。「自家発電運転入力」は、停電により発電機が始動した場合に、消費電力を制限するために最大並列運転台数を制限する機能である。機能パラメータは、一般的なサービスマンではなく、専門知識を有する専門部署の社員により設定(切り替え)が行われるため、誤った設定がされる可能性が低く、変更する余地の少ない定数である。サービスマン及び社員の各々は、操作者の一例である。
第4不揮発性レジスタrg4は、対象装置の制御目標に関する外部パラメータを格納する。外部パラメータとしては、例えば、定格圧力、末端圧力、始動圧力、定格流量が使用可能となっている。「定格圧力」は、推定末端圧一定制御方式における定格流量時の目標圧力(制御目標)である。「末端圧力」は、蛇口やシャワーヘッド等の供給先の水圧であり、例えば、定格圧力の80〜90%の値としてもよい。例えば90%の場合、「末端圧力」を定格圧力×0.9として算出してもよい。「始動圧力」は、ポンプを再始動する際の、給水装置10の二次側の基準圧力である。例えば、ポンプの二次側の圧力が予め定められた始動圧力以下に低下すると、ポンプが再始動される。「始動圧力」は、例えば、末端圧力より、所定の揚程を4mとして減算することにより、始動圧力=末端圧力−4として、算出してもよい。「定格流量」は、定格圧力を決める際の流量であり、使用可能な最大流量である。このように、外部パラメータの「定格圧力」、「末端圧力」、「始動圧力」及び「定格流量」は互いに制御目標に関連している。また、「定格圧力」、「末端圧力」、「始動圧力」は、給水装置10の発注時に、給水現場に合わせたいわゆる「一点仕様」として注文があった場合、専用設定する必要がある。このため、製造工程における給水装置10の試運転時に、作業員が、制御盤32の圧力操作・設定部34aを操作し、「定格圧力」、「末端圧力」、「始動圧力」の初期値を、手入力で設定している。また、出荷後、給水装置10の設置された場所で、サービスマンが圧力操作・設定部34aを操作し、「定格圧力」、「末端圧力」、「始動圧力」の初期値を変更する場合がある。このような外部パラメータは、前述した読み出しパラメータ、内部パラメータ及び機能パラメータに比べ、変更する余地が多い定数である。なお、「外部パラメータ」は、外部=ユーザが容易に閲覧・変更できるパラメータを意図した名称であるが、これに限らず、「ユーザパラメータ」や「目標関連パラメータ」など、他の名称に変更してもよい。
第5不揮発性レジスタrg5は、対象装置の運転状態を示す運転データのうちの不定期に取得される最大値又は最小値に関する最大/最小運転データ(以下、運転データ(最大、最小)ともいう)を格納する。運転データ(最大、最小)としては、例えば、最多並列運転台数履歴、瞬時最大流量、最高吐出し圧力、最低吐出し圧力などが使用可能となっている。運転データ(最大、最小)は、不定期に更新されるため、他の運転データに比べ、更新頻度が低い。但し、運転データ(最大、最小)は、前述した読み出しパラメータ、内部パラメータ、機能パラメータ及び外部パラメータに比べ、更新される余地が多いデータである。なお、運転データ(最大、最小)は、記憶・更新する必要はあるが、更新頻度の低い運転データ(例、最多並列運転台数履歴、瞬時最大流量、最高吐出し圧力、最低吐出し圧力)であることから、「記憶・表示データA」と呼んでもよい。
DRAM領域39bは、プロセッサ39に設けられ、運転データのうちの逐次取得される逐次運転データ(以下、運転データ(逐次)ともいう)を格納する揮発性メモリ領域である。なお、運転データ(逐次)は、DRAM領域39b内に設けた専用レジスタに格納してもよい。運転データ(逐次)としては、例えば、吐出し圧力、瞬時流量、出力電流、出力周波数、出力電圧、消費電力などが使用可能となっている。運転データ(逐次)は、逐次更新されるため、他の運転データに比べ、更新頻度が高い。なお、逐次とは、毎秒に限らず、例えば、1分に一回の如き、1時間より短い間隔毎であればよい。あるいは、逐次とは、運転データ(積算)の取得間隔よりも短い間隔毎であればよい。なお、運転データ(逐次)は、記憶する必要のない運転データ(例、吐出し圧力、瞬時流量、出力電流、出力周波数、出力電圧、消費電力など)であることから、「表示データC」と呼んでもよい。
処理部39cは、前述した各パラメータに関する処理を実行する。各パラメータに関する処理としては、例えば、以下の(a)の処理がある。また、適宜、(b)以降の処理を実行してもよい。
(a)電源投入時に、設定部37の接続状態に基づいて読み出しパラメータを取得し、当該取得した読み出しパラメータを第1不揮発性レジスタrg1に書き込む取得処理。
(b)操作者の第1操作に応じて、対象装置を外部割込みによる停止状態にする停止処理。
(c)当該停止状態のとき、操作者の第2操作に応じて、外部パラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータのうちの一部分を表示部36に表示させ、操作者のスクロール操作に応じて、表示させる一部分を変更する第1表示制御処理。本実施形態の処理部39cは、第1表示制御処理における表示部36として、液晶表示部36dを用いている。
(c’)なお、第1表示制御処理は、パラメータが変更され、停止状態が一旦解除された後、再度の停止状態において操作者の第2操作があったとき、一部分よりも変更されたパラメータを優先して表示部36に表示させるようにしてもよい。
(d)当該表示されている一部分のパラメータのうち、いずれかのパラメータを変更する操作に応じて、いずれかのパラメータを変更するように、第4不揮発性レジスタrg4、第3不揮発性レジスタrg3又は第2不揮発性レジスタrg2を更新する第1更新処理。処理部39cは、取得手段、停止手段、第1表示制御手段及び第1更新手段の一例である。
(e)対象装置が自動運転モードのとき、運転データ(最大、最小)、運転データ(積算)、運転データ(逐次)及び外部パラメータとのうちの一部分を表示部36に表示させ、操作者のスクロール操作に応じて、表示させる一部分を変更する第2表示制御処理。
(f)外部パラメータの表示中、外部パラメータを変更する操作に応じて、当該外部パラメータを変更するように、第4不揮発性レジスタrg4を更新する第2更新処理。
(g)対象装置が停止モードのとき、読み出しパラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータのうちの一部分を表示部36に表示させ、操作者のスクロール操作に応じて、表示させる一部分を変更する第3表示制御処理。
(h)機能パラメータの表示中、機能パラメータを変更する操作に応じて、当該機能パラメータを変更するように、第3不揮発性レジスタrg3を更新する第3更新処理。なお、上記(e)、(f)、(g)及び(h)の各々は、後述する通信端末40の表示部43上でも同様の処理が実現可能となっている。
ポンプ制御部39dは、各種センサからの検出信号に基づいて、給水装置10の運転状態を示す運転データを取得し、当該運転データをEEPROM領域39a、DRAM領域39b及び/又はメモリ38に保存する。なお、運転データの取得は、積算値のように、給水装置10の運転実態に応じて、運転データを算出することを含んでもよい。
また、ポンプ制御部39dは、EEPROM領域39aに保存されたポンプ制御プログラムによって決まる制御ポリシーと、各レジスタ内のパラメータとに基づき、最新の検出信号等に応じてインバータ制御信号を生成し、これをインバータ制御基板31bを介してインバータ31aへ送る。これにより、ポンプ制御部39dは、ポンプ装置20を制御する。
例えば、各ポンプのうち、先発ポンプの単独運転中に給水量が増加し、変速運転している先発ポンプの運転周波数が最高周波数fmax(例:60Hz)まで増加した時点で、増台直前流量をDRAM領域39bに記憶する。しかる後、ポンプ制御部39dは、待機していた追従ポンプを増台し、並列運転中の先発ポンプの流量と追従ポンプの流量を加算して、給水量が減少して、増台直前流量未満になった時点で、先発ポンプを減台停止するとともに、追従ポンプを、変速運転に切り替える。これにより、吐出し圧力が目標圧力になるよう、インバータ31aを介して追従ポンプの回転速度を制御する。
また例えば、給水装置10は、使用水量が規定値以上に増加し、流量センサが“オン状態”の条件で、先発ポンプが最高周波数となり、吐出圧力が目標圧力未満になると、待機ポンプを起動して並列運転に移行する。この際、並列起動した追従ポンプを最高周波数まで増速したのち、運転周波数を固定して定速運転に切り替えるとともに、先発ポンプを、変速運転に切り替えている。そして、並列運転中に、先発ポンプ側の流量センサが、一定時間“オフ状態”になると、減台動作に入り、先発ポンプを停止している。また、先発先停方式に従って定速ポンプと変速ポンプとを切り替えることにより、各ポンプの起動回数および運転時間を平準化して、部品交換や故障頻度を低減可能としている。
ここで、ポンプ制御部39dによる制御と前述した各パラメータとの関係を補足する。並列起動時に定速ポンプと変速ポンプとの切り替えを実施した場合、給水装置吐出し側の配管長が長い場合や、給水末端の制御弁の開閉速度の違いなどにより、変速運転する先発ポンプの減速が遅れて、吐出し圧力が上昇する不具合が生じる場合がある。また、解列時に定速ポンプと変速ポンプとの切り替えを実施した場合、変速運転する追従ポンプの増速が遅れて、吐出し圧力が低下する不具合が生じる可能性がある。
これら不具合現象が発生した場合、前述した内部パラメータのうち、「加速時間」や「減速時間」、「増台遅延時間」や「減台遅延時間」、「上限周波数」や「下限周波数」などを初期値より変更して、不具合現象を解消している。このような内部パラメータの変更は、ポンプ機種と現場固有の現象に対する局限された対処法であり、根絶できない作業である。また、他のポンプ機種や、他の現場において同様の不具合現象が発生する可能性もある。従って、低い頻度であるが、ポンプ制御の不具合現象が発生すると、サービスマンが内部パラメータを変更する。
一方、通信端末40は、図示しない管理サーバや、建物に給水する給水装置10に通信可能な情報処理装置である。通信端末40は、例えば、PC、モバイル端末(例えば、タブレット、スマートフォン、ラップトップ、フィーチャーフォンなど)などであり得るが、これらに限られない。
このような通信端末40は、図10に例示するように、通信部41、入力部42、表示部43、メモリ44及びプロセッサ45を備えている。プロセッサ45は、後述するように、通信制御部45a、処理部45b等の機能を実現可能となっている。なお、プロセッサ45内の各部の機能分担は、便宜的なものであり、適宜、変更可能である。
ここで、通信部41は、プロセッサ45により制御され、例えば、無線通信技術を用いて、給水装置10などの外部装置と通信可能な任意の通信インタフェースである。具体的には、通信部41は、例えば、BLE規格、Wi−Fi(登録商標)、NFCなどの(近距離)無線通信技術、またはUSBなどの有線通信技術を用いて、給水装置10等の外部装置に接続可能となっている。本実施形態の通信部41は、BLE規格に基づいて、給水装置10の制御盤32と無線通信を行う。なお、本実施形態には用いないが、通信部41は、前述したBLE規格の通信とは別に、基地局及びネットワークを介して管理サーバや他の通信端末に通信可能なモバイル端末の通常の通信インタフェースを含んでもよい。
入力部42は、ユーザ入力を受け付けるための入力I/Fであり、通信端末40に内蔵されてもよいし、通信端末40に外付けされてもよい。入力部42は、例えば、キーボード、マウス、テンキー、マイクロフォン、カメラなどであってもよいし、タッチスクリーンのように出力I/Fの機能を備えていてもよい。ユーザ入力は、典型的には、タップ、クリック、ドラッグ、特定のキーの押下などであり得る。このほか、ユーザ入力は、例えば、マイクロフォンによって捉えられる音声などを含むこともできる。
表示部43は、プロセッサ45の処理に応じて、画像及び/又は音声を出力するための出力I/Fの一例であり、動画像、静止画像、テキストなどを表示するための表示デバイスを含み得る。表示部43は、音声、楽曲などを出力するためのスピーカを含んでもよい。「表示部」は「出力部」と読み替えてもよい。表示デバイスは、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(electroluminescence)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイなどである。表示デバイスは、コンテンツを含む表示データを表示する。なお、表示デバイスは、タッチスクリーンのように入力I/Fの機能を備えていてもよい。表示部43は表示手段の一例である。
メモリ44は、プロセッサ45が各処理を実現するために当該プロセッサ45によって実行されるプログラム、および当該プロセッサ45によって使用されるデータなどを記憶する。メモリ44は、かかるプログラム/データが展開されるワークエリアを有するRAMを含み得る。プログラムとしては、例えば、ファームウェア、OS、通信プログラムなどが適宜、記憶される。なお、通信端末40のプログラムには、予め全ての内部パラメータに関する名称、単位、設定可能範囲などのデータが記憶されており、制御盤32に誤った数値が入力されることを阻止している。
プロセッサ45は、典型的にはCPUであるが、マイコン、GPU、FPGA、DSP、またはその他の汎用または専用のプロセッサなどであってもよい。プロセッサ45は、通信部41を介して給水装置10との間で無線通信を行い、給水装置10を管理する処理を実行するものである。プロセッサ45は、メモリ44に保存されたプログラムを実行することで、図10の通信制御部45a及び処理部45bとして通信端末40を機能し得る。なお、プロセッサ45内の各部の機能分担は、便宜的なものであり、適宜、変更可能である。当該通信制御部45a及び処理部45bは、第1受信手段、第1変更手段、第1送信手段、第2受信手段、第2変更手段及び第2送信手段の一例である。
通信制御部45aは、通信部41を制御して、給水装置10との無線通信を行う。例えば、通信制御部45aは、アドバタイズパケットを送信した制御盤32に接続要求を送信する。また、通信制御部45aは、通信部41を介して、給水装置10との接続を確立するための何らかのデータを送信することや、操作者の操作に応じて、給水装置10にリクエストを送信することもあり得る。あるいは、通信制御部45aは、通信端末40と給水装置10との接続を確立するための何らかのデータ、例えば給水装置10及び通信端末40がそれぞれスキャナおよびアドバタイザとしてBluetoothで接続する場合には、アドバタイザとしての給水装置10からのリクエスト、を受信することもあり得る。
また、通信制御部45aは、通信部41を介して、例えば、対象装置が自動運転モードのとき、通信端末40と通信部33との間で通信を接続した場合、運転データ(最大、最小)、運転データ(積算)、運転データ(逐次)及び外部パラメータを通信部33から受信する。また、通信部41は、プロセッサ45により制御され、当該外部パラメータを変更する変更指示を通信部33に送信する。また、通信部41は、対象装置が停止モードのとき、通信端末40と通信部33との間で通信を接続した場合、読み出しパラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータを通信部33から受信する。また、通信部41は、プロセッサ45により制御され、当該機能パラメータを変更する変更指示を通信部33に送信する。
処理部45bは、給水装置10の点検、メンテナンス、管理、パラメータ閲覧・変更など、作業員の作業に応じた情報処理を実行する。
処理部45bは、例えば、運転データ(最大、最小)、運転データ(積算)、運転データ(逐次)及び外部パラメータを通信部41が受信すると、当該受信した内容の一部分を表示部43に表示させ、操作者のスクロール操作に応じて、当該表示させる一部分を変更する。また、処理部45bは、当該受信した内容に含まれる外部パラメータの表示中、当該外部パラメータを変更する操作に応じて、第4不揮発性レジスタrg4内の当該外部パラメータを変更する変更指示を、通信部41を介して制御装置30に送信する。
また、処理部45bは、例えば、読み出しパラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータを通信部41が受信すると、当該受信した内容の一部分を表示部43に表示させ、操作者のスクロール操作に応じて、当該表示させる一部分を変更する。また、処理部45bは、当該受信した内容に含まれる機能パラメータの表示中、当該機能パラメータを変更する操作に応じて、第3不揮発性レジスタrg3内の当該機能パラメータを変更する変更指示を、通信部41を介して制御装置30に送信する。
以下、図11乃至図17を参照しながら、図2の給水装置10における各パラメータの格納時、閲覧時及び変更時の動作例を説明する。この動作例は、製造工程での格納時の動作(図11)と、外部割込みによる停止状態での閲覧/変更時の動作(図12、図13)と、自動運転モードでの閲覧/変更時の動作(図14、図15)と、停止モードでの閲覧/変更時の動作(図16、図17)とを含んでいる。以下、各動作例を順に述べる。
(製造工程での格納時の動作:図11)
始めに、給水装置10の製造工程において、ポンプ装置20及び制御装置30を備えた給水装置10が組み立てられる。
続いて、制御装置30内の制御盤32では、各パラメータの格納工程がステップS1〜S5の実行により行われる。なお、ステップS1,S2と、ステップS3と、ステップS4と、ステップS5とは、実行する順序を入れ替えてもよい。また、ステップS1,S2と、ステップS3と、ステップS4と、ステップS5とにおいて、互いに異なる作業員が制御盤32を操作してもよい。
制御盤32では、電源が遮断された状態において、作業員によりディップスイッチ37aが物理的に操作される。この操作により、ディップスイッチ37aでは、ポンプ台数、減台設定の有無、給水方式種別といった読み出しパラメータを取得するための電気的な接続状態が物理的に設定される(ステップS1)。
制御盤32のプロセッサ39は、電源投入時に、ディップスイッチ37aの接続状態に基づいて読み出しパラメータを取得し、当該取得した読み出しパラメータを第1不揮発性レジスタrg1に書き込む。これにより、第1不揮発性レジスタrg1は、多段タービンポンプ21の台数又は種別に関する読み出しパラメータを格納する(ステップS2)。
ステップS2の後、制御盤32では、作業員による入力部34の操作により、多段タービンポンプ21のモータ又はインバータに関する内部パラメータが第2不揮発性レジスタrg2に書き込まれる。これにより、第2不揮発性レジスタrg2は、内部パラメータを格納する(ステップS3)。
ステップS3の後、制御盤32では、作業員による入力部34の操作により、外部環境の異常に対する機能に関する機能パラメータが第3不揮発性レジスタrg3に書き込まれる。これにより、第3不揮発性レジスタrg3は、機能パラメータを格納する(ステップS4)。
ステップS4の後、制御盤32では、作業員による入力部34の操作により、多段タービンポンプ21の制御目標に関する外部パラメータが第4不揮発性レジスタrg4に書き込まれる。これにより、第4不揮発性レジスタrg4は、外部パラメータを格納する(ステップS5)。以上のステップS1〜S5の実行により、プロセッサ39内のパラメータの格納が終了する。これに伴い、給水装置10は、試運転が可能な状態となる。
ステップS5の後、製造工程において、給水装置10の試運転が行われる。プロセッサ39は、ポンプ制御部39dにより、インバータ制御基板31b及びインバータ31aを介してポンプ装置20を制御すると共に、給水装置10の運転データを取得する。
ここで、プロセッサ39は、運転データのうちの逐次取得される運転データ(逐次)をDRAM領域39bに書き込む。これにより、DRAM領域39bは、運転データ(逐次)を格納する(ステップS6)。
また、プロセッサ39は、運転データのうちの定期的に取得される積算値に関する運転データ(積算)をメモリ38に書き込む。これにより、メモリ38は、運転データ(積算)を格納する(ステップS7)。
また、プロセッサ39は、運転データのうちの不定期に取得される最大値又は最小値に関する運転データ(最大、最小)を第5不揮発性レジスタrg5に書き込む。これにより、第5不揮発性レジスタrg5は、運転データ(最大、最小)を格納する(ステップS8)。以上のステップS6〜S8の実行により、製造工程中の試運転時における運転データの格納が終了する。
(外部割込みによる停止状態での閲覧/変更時の動作:図12、図13)
始めに、給水装置10の試運転時において、運転状態の確認のため、給水装置10が自動運転モードで運転される。プロセッサ39は、前述同様に、運転データの取得及び書き込みを行う。これにより、前述したステップS6〜S8と同様に、運転データ(逐次)、運転データ(積算)、運転データ(最大、最小)が適宜、格納される(ステップS11)。このステップS11は、外部割り込みによる停止状態になるまで、繰り返し実行される。なお、外部割り込みによる停止状態は、停止モードによる停止状態に比べ、完全な停止に近い状態である。例えば、外部割り込みによる停止状態は、外部割り込み用コネクタ34eを挿入しない限り、自動運転モードに復帰しないので、パラメータ調整中の誤った復帰による事故を防ぐことが可能である。これに対し、停止モードによる停止状態は、自動運転モードに戻る操作が誤って行われ、自動運転に復帰してしまう可能性がある。このため、パラメータ調整作業は、外部割り込みによる停止状態の下で行うことが好ましい。なお、外部割り込みによる停止状態は、自動運転モード及び停止モードのいずれのモードからも移行可能となっている。
ステップS11の後、プロセッサ39は、外部割り込みによる停止状態であるか否かを判定し(ステップS12)、否の場合には(S12;No)、ステップS11〜S12を繰り返し実行する。なお、ステップS12としては、例えば、制御盤32から外部割り込み用コネクタ34eが引き抜かれている場合に停止状態である旨を判定してもよい。外部割り込み用コネクタ34eは、例えば、2つの端子を電気的に短絡状態にするものであり、引き抜かれると、当該2つの端子を電気的にオープン状態にして、当該引き抜きをプロセッサ39から検出可能としている。この場合、プロセッサ39は、技術者による外部割り込み用コネクタ34eの引き抜き操作(第1操作)に応じて、多段タービンポンプ21を外部割り込みによる停止状態にする。しかる後、プロセッサ39は、再度、ステップS12の判定を実行する。技術者は、操作者の一例である。
一方、ステップS12の判定の結果、外部割り込みによる停止状態である場合には(S12;Yes)、プロセッサ39は、所定の操作を受けたか否かを判定し(ステップS13)、否の場合には(S13;No)、ステップS13を繰り返し実行する。なお、所定の操作としては、例えば、技術者のみが知る所定の手順で、制御盤32のボタンが押される操作が使用可能となっている。
また、ステップS13の判定の結果、所定の操作を受けた場合には(S13;Yes)、今回受けた操作が再度の操作であるか否かを判定し(ステップS14)、否の場合には(S14;No)、ステップS16に移行する。
ステップS14の判定の結果、再度の操作である場合には(S14;Yes)、プロセッサ39は、前回、変更したパラメータを優先して液晶表示部36dに表示させるように(ステップS15)、ステップS16を実行する。
プロセッサ39は、ステップS13で受けた所定の操作(第2操作)に応じて、外部パラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータのうちの一部分を液晶表示部36dに表示させる(ステップS16)。このとき、プロセッサ39は、パラメータが変更され、停止状態が一旦解除された後、再度の停止状態において技術者の所定の操作(第2操作)があったとき、当該一部分よりも変更されたパラメータを優先して液晶表示部36dに表示させる(ステップS15,S16)。いずれにしても、液晶表示部36dには、外部パラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータのうちの一部分が表示される。当該表示される一部分は、技術者のスクロール操作により、移動可能となっている。
プロセッサ39は、技術者の操作に応じて、表示中の各パラメータを移動又は変更する(ステップS17)。ここでいう移動又は変更のうち、移動はスクロール移動を意味し、変更は設定変更を意味する。スクロール移動は、例えば図13のステップS17−1〜S17−3に示すように実行される。この場合、プロセッサ39は、外部パラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータを含む表示画面データg1を作成し、表示画面データの一部分を液晶表示部36dに表示させる(ステップS17−1)。補足すると、表示画面データg1としては、例えば、画面上方から順に、外部パラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータが配置され、画面上方の外部パラメータが優先して表示される。なお、前回、内部パラメータを変更した場合には、表示画面データg1のうち、変更した内部パラメータが優先して表示される。
ステップS17−1の後、プロセッサ39は、技術者のスクロール操作に応じて、表示面データg1の表示範囲を画面中央に移動させ、機能パラメータの一部と内部パラメータの一部とを液晶表示部36dに表示させる(ステップS17−2)。
ステップS17−2の後、プロセッサ39は、技術者のスクロール操作に応じて、表示面データg1の表示範囲を画面下方に移動させ、内部パラメータの一部を液晶表示部36dに表示させる(ステップS17−3)。
また、プロセッサ39は、ステップS17で表示中の一部分のパラメータのうち、いずれかのパラメータを変更する操作に応じて、当該いずれかのパラメータを変更するように、第4不揮発性レジスタrg4、第3不揮発性レジスタrg3又は第2不揮発性レジスタrg2を更新する。
ステップS17の後、プロセッサ39は、外部割り込みによる停止状態が解除されたか否かを判定し(ステップS18)、否の場合には(S18;No)、ステップS17〜S18を繰り返し実行する。なお、ステップS18としては、例えば、制御基板に外部割り込み用コネクタ34eが挿入された場合に停止状態が解除された旨を判定してもよい。
一方、ステップS18の判定の結果、停止状態が解除された場合には(S18;Yes)、プロセッサ39は、ステップS11に戻り、ステップS11以降の処理を継続する。
(自動運転モードでの閲覧/変更時の動作:図14、図15)
始めに、給水装置10は、自動運転モードにより運転されている(ステップS20)。このとき、給水装置10の制御装置30は、通信モジュール33aにより、アドバタイズパケットをブロードキャスト通信する。アドバタイズパケットのブロードキャスト通信は、所定間隔毎に、繰り返し実行される。
通信端末40は、作業員に保持され、給水装置10の通信圏内でアドバタイズパケットを受信すると、当該アドバタイズパケットに基づいて制御装置30に接続要求を送信する。これにより、制御装置30と通信端末40との無線通信が確立される(ステップS21)。また、制御装置30は、ブロードキャスト通信を終了する。
ステップS21の後、通信端末40は、作業員による入力部42の操作により、運転データ及び外部パラメータを取得するためのリクエストを入力する(ステップS22)。
ステップS22の後、通信端末40は、入力されたリクエストを制御装置30に送信する(ステップS23)。
ステップS23の後、制御装置30内の通信モジュール33aは、当該リクエストを受信すると、当該リクエストに基づいて、運転データの読出命令をプロセッサ39に送出する(ステップS24)。
ステップS24の後、プロセッサ39は、この読出命令に基づいて、DRAM領域39b内の運転データ(逐次)と、第5不揮発性レジスタrg5内の運転データ(最大、最小)と、第4不揮発性レジスタrg4内の外部パラメータと、メモリ38内の運転データ(積算)と、を読み出す(ステップS25)。
ステップS25の後、プロセッサ39は、読出結果である運転データ(逐次)、運転データ(最大、最小)、運転データ(積算)及び外部パラメータを通信モジュール33aに送出する(ステップS26)。
ステップS26の後、通信モジュール33aは、当該運転データ(逐次)、運転データ(最大、最小)、運転データ(積算)及び外部パラメータを含むレスポンスを通信端末40に送信する(ステップS27)。
ステップS27の後、通信端末40は、当該レスポンスを受信する。通信端末40内のプロセッサ45は、当該レスポンスから取得した運転データ(逐次)、運転データ(最大、最小)、運転データ(積算)及び外部パラメータをスクロール可能に表示部43に表示させる(ステップS28)。このステップS28は、ポンプ装置20が自動運転モードのとき、通信端末40と通信モジュール33aとの間で通信を接続した場合、運転データ(逐次)、運転データ(最大、最小)、運転データ(積算)及び外部パラメータを制御装置30から受信すると、当該受信した内容の一部分を表示部43に表示させ、作業員のスクロール操作に応じて、表示させる一部分を変更する処理である。
ここで、スクロール操作に応じて、表示させる一部分を変更する動作は、例えば図15のステップS28−1〜S28−3に示すように実行される。この場合、プロセッサ45は、運転データ(逐次)、運転データ(最大、最小)、運転データ(積算)及び外部パラメータを含む表示画面データg2を作成し、表示画面データの一部分を表示部43に表示させる(ステップS28−1)。補足すると、表示画面データg2としては、例えば、画面上方から順に、運転データ(逐次)、運転データ(最大、最小)、運転データ(積算)及び外部パラメータが配置され、画面上方の運転データ(逐次)が優先して表示される。なお、前回、外部パラメータを変更した場合には、表示画面データg2のうち、変更した外部パラメータが優先して表示される。
ステップS28−1の後、プロセッサ45は、作業員のスクロール操作に応じて、表示面データg2の表示範囲を画面中央に移動させ、運転データ(最大、最小)の一部と運転データ(積算)の一部とを表示部43に表示させる(ステップS28−2)。
ステップS28−2の後、プロセッサ45は、作業員のスクロール操作に応じて、表示面データg2の表示範囲を画面下方に移動させ、外部パラメータを表示部43に表示させる(ステップS28−3)。
ステップS28の後、プロセッサ45は、ステップS29〜S30において、当該表示中の一部分の外部パラメータのうち、いずれかの外部パラメータを変更する操作に応じて、第4不揮発性レジスタrg4内の当該外部パラメータを変更する変更指示を制御装置30に送信する。具体的には例えば、プロセッサ45は、作業員による入力部42の操作により、外部パラメータを変更するためのリクエストを入力する(ステップS29)。このリクエストは、例えば、変更対象の外部パラメータ名、変更指示、変更後の値を含んでいる。
ステップS29の後、通信端末40は、入力されたリクエストを制御装置30に送信する(ステップS30)。
ステップS30の後、制御装置30内の通信モジュール33aは、当該リクエストを受信すると、当該リクエストに基づいて、外部パラメータの書込命令をプロセッサ39に送出する(ステップS31)。
ステップS31の後、プロセッサ39は、この書込命令に基づいて、第4不揮発性レジスタrg4内の外部パラメータを変更する(ステップS32)。
ステップS32の後、プロセッサ39は、書込結果である変更完了を通信モジュール33aに送出する(ステップS33)。書込結果は、変更対象の外部パラメータ名、変更前の値、及び変更後の値を含んでもよい。
ステップS33の後、通信モジュール33aは、書込結果である変更完了を含むレスポンスを通信端末40に送信する(ステップS34)。
ステップS34の後、通信端末40は、当該レスポンスを受信する。これにより、自動運転モードでの閲覧及び変更時の動作が完了する。
(停止モードでの閲覧/変更時の動作(図16、図17)
始めに、給水装置10は、停止モードにより運用されている(ステップS40)。このとき、給水装置10の制御装置30は、通信モジュール33aにより、アドバタイズパケットをブロードキャスト通信する。アドバタイズパケットのブロードキャスト通信は、所定間隔毎に、繰り返し実行される。
通信端末40は、作業員に保持され、給水装置10の通信圏内でアドバタイズパケットを受信すると、当該アドバタイズパケットに基づいて制御装置30に接続要求を送信する。これにより、制御装置30と通信端末40との無線通信が確立される(ステップS41)。また、制御装置30は、ブロードキャスト通信を終了する。
ステップS41の後、通信端末40は、作業員による入力部42の操作により、読み出しパラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータを取得するためのリクエストを入力する(ステップS42)。
ステップS42の後、通信端末40は、入力されたリクエストを制御装置30に送信する(ステップS43)。
ステップS43の後、制御装置30内の通信モジュール33aは、当該リクエストを受信すると、当該リクエストに基づいて、読み出しパラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータの読出命令をプロセッサ39に送出する(ステップS44)。
ステップS44の後、プロセッサ39は、この読出命令に基づいて、第1不揮発性レジスタrg1内の読み出しパラメータと、第3不揮発性レジスタrg3内の機能パラメータと、第2不揮発性レジスタrg2内の内部パラメータと、を読み出す(ステップS45)。
ステップS45の後、プロセッサ39は、読出結果である読み出しパラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータを通信モジュール33aに送出する(ステップS46)。
ステップS46の後、通信モジュール33aは、当該読み出しパラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータを含むレスポンスを通信端末40に送信する(ステップS47)。
ステップS47の後、通信端末40は、当該レスポンスを受信する。通信端末40内のプロセッサ45は、当該レスポンスから取得した読み出しパラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータをスクロール可能に表示部43に表示させる(ステップS48)。このステップS48は、ポンプ装置20が停止モードのとき、通信端末40と通信モジュール33aとの間で通信を接続した場合、読み出しパラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータを制御装置30から受信すると、当該受信した内容の一部分を表示部43に表示させ、作業員のスクロール操作に応じて、表示させる一部分を変更する処理である。
ここで、スクロール操作に応じて、表示させる一部分を変更する動作は、例えば図17のステップS48−1〜S48−3に示すように実行される。この場合、プロセッサ45は、読み出しパラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータを含む表示画面データg3を作成し、表示画面データの一部分を表示部43に表示させる(ステップS48−1)。補足すると、表示画面データg3としては、例えば、画面上方から順に、機能パラメータ,内部パラメータ,及び読み出しパラメータが配置され、画面上方の、変更する可能性が高い機能パラメータが優先して表示される。なお、前回、機能パラメータまたは内部パラメータを変更した場合には、表示画面データg3のうち、変更した機能パラメータまたは内部パラメータが優先して表示される。
ステップS48−1の後、プロセッサ45は、作業員のスクロール操作に応じて、表示面データg3の表示範囲を画面中央に移動させ、内部パラメータの一部を表示部43に表示させる(ステップS48−2)。
ステップS48−2の後、プロセッサ45は、作業員のスクロール操作に応じて、表示面データg3の表示範囲を画面下方に移動させ、内部パラメータの一部と、読み出しパラメータの一部とを表示部43に表示させる。また例えば、プロセッサ45は、作業員のスクロール操作に応じて、表示面データg3の表示範囲を移動させ、読み出しパラメータを表示部43に表示させる(ステップS48−3)。
ステップS48の後、プロセッサ45は、ステップS49〜S50において、当該表示中の一部分の機能パラメータのうち、いずれかの機能パラメータを変更する操作に応じて、第3不揮発性レジスタrg3内の当該機能パラメータを変更する変更指示を制御装置30に送信する。具体的には例えば、プロセッサ45は、作業員による入力部42の操作により、外部パラメータを変更するためのリクエストを入力する(ステップS49)。このリクエストは、例えば、変更対象の機能パラメータ名、切り替え指示を含んでいる。
ステップS49の後、通信端末40は、入力されたリクエストを制御装置30に送信する(ステップS50)。
ステップS50の後、制御装置30内の通信モジュール33aは、当該リクエストを受信すると、当該リクエストに基づいて、機能パラメータの書込命令をプロセッサ39に送出する(ステップS51)。
ステップS51の後、プロセッサ39は、この書込命令に基づいて、第3不揮発性レジスタrg3内の機能パラメータを切り替える(ステップS52)。
ステップS52の後、プロセッサ39は、書込結果である切替完了を通信モジュール33aに送出する(ステップS53)。書込結果は、変更対象の機能パラメータ名、切り替え前の設定、及び切り替え後の設定を含んでもよい。
ステップS53の後、通信モジュール33aは、書込結果である切替完了を含むレスポンスを通信端末40に送信する(ステップS54)。
ステップS54の後、通信端末40は、当該レスポンスを受信する。これにより、停止モードでの閲覧及び変更時の動作が完了する。
上述したように一実施形態によれば、制御装置は、プロセッサ及び設定手段を備える。プロセッサは、対象装置の台数又は種別に関する読み出しパラメータを格納する第1不揮発性レジスタと、対象装置のモータ又はインバータに関する内部パラメータを格納する第2不揮発性レジスタと、外部環境の異常に対する機能に関する機能パラメータを格納する第3不揮発性レジスタと、対象装置の制御目標に関する外部パラメータを格納する第4不揮発性レジスタと、を含む。設定手段は、読み出しパラメータを取得するための電気的な接続状態が物理的に設定される。プロセッサは、電源投入時に、当該接続状態に基づいて読み出しパラメータを取得し、当該取得した読み出しパラメータを第1不揮発性レジスタに書き込む。従って、対象装置の台数又は種別に関する読み出しパラメータの如き、変更不可のパラメータに対して、誤入力による変更を防止することができる。
また、一実施形態によれば、上記プロセッサは、対象装置の運転状態を示す運転データのうちの不定期に取得される最大値又は最小値に関する最大/最小運転データを格納する第5不揮発性レジスタ、を更に備えてもよい。この場合、記憶・更新する必要はあるが、更新頻度の低い運転データ(例、最多並列運転台数履歴、瞬時最大流量、最高吐出し圧力、最低吐出し圧力)を、第5不揮発性レジスタを設けて格納している。このとき、第5不揮発性レジスタの書き込み回数を、運転データの最大値又は最小値が発生した回数に抑えることができる。従って、第5不揮発性レジスタを、許容書き込み回数をもつEEPROMで実装することができる。
また、一実施形態によれば、プロセッサから読出/書込可能に設けられ、運転データのうちの定期的に取得される積算値に関する積算運転データを格納する不揮発性メモリを更に備えてもよい。この場合、記憶する必要があり、更新頻度が高い運転データ(例、積算始動回数、積算運転時間、積算流量など)を、許容書き込み回数をもつEEPROM内に設けた専用レジスタに格納している。このとき、EEPROMの書き込み回数を、積算運転データの定期的な取得周期に対応する取得回数に抑えることができる
また、一実施形態によれば、プロセッサは、運転データのうちの逐次取得される値を示す逐次運転データを格納する揮発性メモリ領域、を更に備えてもよい。この場合、記憶する必要のない運転データ(例、吐出し圧力、瞬時流量、出力電流、出力周波数、出力電圧、消費電力など)を、プロセッサ内蔵のDRAM領域に専用レジスタを配置して、自動運転中に、データ更新して格納するようにしている。
よって、図8に示すように、各パラメータを格納したレジスタを階層化して配置することにより、読出周期、又は読出/書込周期を、その必要に応じて各レジスタ個別に設定することができる。
また、階層ごとに、各パラメータの表現形式を整理することにより、ソフトウェア開発の効率向上を図ることができる。
また、一実施形態によれば、プロセッサは、操作者の第1操作に応じて、対象装置を外部割込みによる停止状態にしてもよい。また、停止状態のとき、操作者の第2操作に応じて、外部パラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータのうちの一部分を表示部に表示させ、操作者のスクロール操作に応じて、表示させる一部分を変更するようにしてもよい。また、当該表示されている一部分のパラメータのうち、いずれかのパラメータを変更する操作に応じて、当該いずれかのパラメータを変更するように、第4不揮発性レジスタ、第3不揮発性レジスタ又は第2不揮発性レジスタを更新するようにしてもよい。この場合、例えば、制御基板の割り込み入力のコネクタを抜いて、給水装置を外部割り込みによる停止状態にした上で、技術者のみが知る所定の手順で、制御装置を操作すると、外部パラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータの全てを閲覧・変更することができる。また例えば、「内部パラメータ」のうち、変更する余地の全くない定数を「第1内部パラメータ」とし、変更する余地の少ない定数を「第2内部パラメータ」として両者を区別してもよい。この場合、閲覧・変更のアクセスの必要性が少ない「第1内部パラメータ」を、さらに下層のレジスタに格納して閲覧順位を低くすれば、内部パラメータ(第2内部パラメータ)の調整作業が容易となり、これらのレジスタ配列により、重要度が高い「内部パラメータ」を一括して管理することができる。
また、一実施形態によれば、当該パラメータが変更され、当該停止状態が一旦解除された後、再度の停止状態において操作者の第2操作があったとき、上記一部分よりも当該変更されたパラメータを優先して表示部に表示させる、ようにしてもよい。この場合、ソフトウェア開発時のパラメータ調整作業を支援することができる。
また、一実施形態によれば、通信端末との間の通信を接続可能な通信手段を備えてもよい。この場合、作業者は制御装置の通信圏内において、通信端末を介して制御装置にアクセスすることができる。
また、一実施形態によれば、制御装置と、当該通信手段を介して制御装置に通信可能な当該通信端末に実行されるプログラムとを備えた管理システムであってもよい。ここで、当該プログラムは、第1受信手段、第1変更手段、第1送信手段、として当該通信端末を機能させる、ようにしてもよい。第1受信手段は、対象装置が自動運転モードのとき、通信端末と通信手段との間で通信を接続した場合、最大/最小運転データ、積算運転データ、逐次運転データ及び外部パラメータを通信手段から受信する。第1変更手段は、当該受信した内容の一部分を通信端末の表示手段に表示させ、操作者のスクロール操作に応じて、当該表示させる一部分を変更する。第1送信手段は、当該受信した内容に含まれる外部パラメータの表示中、外部パラメータを変更する操作に応じて、第4不揮発性レジスタ内の当該外部パラメータを変更する変更指示を通信手段に送信する。この場合、例えば、制御基板に、スマートフォンなどの通信端末と無線通信可能な通信モジュールを搭載し、作業員が、給水装置の自動運転中に、通信端末のアプリケーションにより、制御基板と交信した場合、運転データ(逐次)、運転データ(最大、最小)、運転データ(積算)を閲覧するとともに、定格圧力、末端圧力、始動圧力、定格流量などの「外部パラメータ」を変更可能としている。従って、給水現場における最大/最小運転データ、積算運転データ、逐次運転データ及び外部パラメータの確認作業や、外部パラメータの変更作業が容易になるので、これらの作業効率の向上を図ることができる。
また、一実施形態によれば、制御装置と、当該通信手段を介して制御装置に通信可能な当該通信端末に実行されるプログラムとを備えた管理システムであってもよい。ここで、当該プログラムは、第2受信手段、第2変更手段、第2送信手段、として当該通信端末を機能させる、ようにしてもよい。第2受信手段は、対象装置が停止モードのとき、通信端末と通信手段との間で通信を接続した場合、読み出しパラメータ、機能パラメータ及び内部パラメータを通信手段から受信する。第2変更手段は、第2受信手段により受信した内容の一部分を通信端末の表示手段に表示させ、操作者のスクロール操作に応じて、当該表示させる一部分を変更する。第2送信手段は、第2受信手段により受信した内容に含まれる機能パラメータの表示中、機能パラメータを変更する操作に応じて、第3不揮発性レジスタ内の当該機能パラメータを変更する変更指示を通信手段に送信する。この場合、例えば、作業員が、給水装置が停止モードにおいて、通信端末のアプリケーションにより、制御基板と交信した場合、ポンプ台数、最大並列運転台数を決定する減台設定の有無、受水槽または直結給水の給水方式の種別などの「読み出しパラメータ」を優先して閲覧可能とし、次に、「外部渇水入力、感震器入力、自家発電運転入力」などの機能パラメータを、「内部パラメータ」より優先して表示し、閲覧・変更可能としている。従って、給水現場における読み出しパラメータの確認作業や、機能パラメータの切替作業が、容易になるので、これらの作業効率の向上を図ることができる。
また、一実施形態によれば、上述した制御装置と、複数の対象装置とを備えた被管理装置であってもよい。この場合、前述した作用効果を奏する被管理装置を実現することができる。
また、以上のような一実施形態の作用効果について、特許文献1を比較例として参照しながら述べる。比較例の第6−8、10段落には、「・・・給水装置が正常に動作できないような情報に設定情報が変更されたり・・・すると、給水装置が誤作動するおそれがある。・・・本発明は、・・・設定情報の意図しない変更による給水装置の誤作動を防止できる・・・。・・・前記不揮発性メモリには、前記ポンプの台数、前記給水方式、及び、前記給水装置の構成を示す機種識別情報、のうちの少なくとも1つを含む装置情報と、ユーザーにより設定されて前記ポンプを制御するのに用いられる設定情報と、が記憶され、・・・前記制御部は、・・・前記装置情報に基づいて前記設定情報の変更可能範囲を設定し、・・・前記変更可能範囲内のときには・・・前記設定情報を変更し、・・・前記変更可能範囲外のときには・・・前記設定情報を変更しない。・・・前記設定情報には、・・・変更制限情報が含まれ、前記制御部は、前記変更制限情報が前記設定情報の変更の禁止を示すときには、前記変更指令を受信しても・・・前記設定情報を変更しない」とある。
しかしながら、比較例の図5、ステップS110等における「ポンプの台数、ポンプの口径、ポンプの出力、給水方式、および、給水装置の機種名(第31段落)」などの「装置情報」に基づいて、「ポンプを制御するのに用いられる設定情報」の変更可能範囲を設定する必要は、特にない。すなわち、「ポンプ台数」が異なっていても、何ら設定を許可・禁止できるパラメータは存在せず、比較例の第42段落「同時に起動可能なポンプ台数(ポンプ並列運転台数)」は、本来、変更不可のパラメータである。
また、比較例において、ポンプの口径については、「設定圧の上下限値はポンプ固有の選定カーブ(Q−Hカーブ)によって決る(第48段落)」とある。
しかしながら、設定圧の上限値と下限値は、例えば、10mから、使用している圧力センサの上限値とすればよいので、異常値を得る可能性がなく、製造工場での設定であれば専門の作業員が操作し、給水現場での変更であれば熟練のサービスマンが操作することから、異常値を誤入力する可能性もないため、Q−Hカーブから決めることに特段の意義がない。
また、比較例において、「ポンプの出力は、モータ部・・・の容量やモータ部・・・を駆動するためのインバータの容量等にて代用してもよい」とあり(第31段落)、「ポンプの出力の値を用いて、インバータのストール電流値の上下限値の制限を設けてもよい」とある(第49段落)。
しかしながら、ストール電流のような重要なパラメータは、関連情報を知悉した技術者が変更するため、特に、上下限値の制限を設ける必要はない。
また、比較例の第50−51段落に関し、「給水方式」として直結方式が選択されている場合、受水槽方式として受水槽が一槽式であるか、二槽式であるかを変更しても、受水槽水位の計測ルーチンが動作しないようにすればよい。同様に、「給水方式」として受水槽方式が選択されている場合、直結方式の吸込側圧力低下の検出値と復帰値を変更しても、上記の吸込圧力低下の検出ルーチンが動作しないようにすればよい。
また、比較例の第29段落には、「一例として、ユーザーは、・・・停止圧力、始動圧力、及び、その他制御に必要な情報を設定情報として入力できる・・・。・・・設定情報には、・・・設定情報の変更を制限する変更制限情報が含まれる。変更制限情報によって設定情報の変更が禁止されているときには、・・・設定情報を変更することができない。この場合には、・・・変更制限情報を変更することで・・・設定情報の変更が許容される」とある。
しかしながら、「停止圧力、始動圧力」などの設定情報は、ユーザが容易に変更可能なパラメータでなければならず、その他の「制御に必要な設定情報」については、上記のように変更制限自体を変更可能として、操作を複雑化するのではなく、設定情報というパラメータ全部を、変更可能なパラメータとすべきである。
さらに、比較例の第31−32段落には、「給水装置の装置情報としては、ポンプの台数、ポンプの口径、ポンプの出力、給水方式、および、給水装置の機種名などの少なくとも1つが含まれ、予め工場出荷時に不揮発性メモリに記憶されていてもよいし、給水装置の設置時に作業員によって記憶されてもよい。・・・給水装置の装置情報は給水装置の構成によって決まるため、間違った設定を行うと正常な給水が出来なくなる虞がある。よって、・・・不揮発性メモリに記憶されている装置情報は、外部表示器からの指令および設定部の操作によって変更できないものとする。もしくはパスワード等により権限を設け、装置情報の変更可能な権限を持ったユーザーのみが変更可能とする」とある。
しかしながら、「給水装置の装置情報を、給水装置の設置時に作業員によって記憶する」ことは、「間違った設定を行うと、正常な給水ができなくなる」のであれば、給水現場での作業自体を禁止すべきであり、上記のように、パスワードによる認証手順を追加すると、変更作業が煩雑化する難点がある。
一方、本願の一実施形態によれば、比較例(装置情報に基づいて、設定情報というパラメータの変更可能範囲と、変更可否を定めるもの)とは異なり、例えば、自動運転におけるパラメータ全部を変更できるように、「内部パラメータ」というカテゴリーに集約して、その初期値を専用レジスタに格納している。
また、一実施形態によれば、切り替える必要のある特殊機能に関する機能パラメータ(例、外部渇水入力、感震器入力、自家発電運転入力)を、専用レジスタに格納している。ここで、「機能パラメータ」の切換を行う人物は、一般的なサービスマンではなく、専門知識を有する専門部署の社員であり、誤った設定をする可能性は低く、さらに、有効/無効の切り替えであるため、比較例の如き変更可能範囲も存在しない。
このように、本実施形態によれば、パラメータのグループ毎に、個別のレジスタに格納し、各レジスタ内のパラメータを一括して閲覧/変更可能とするので、変更作業が容易になり、作業効率の向上を図ることができる。
上述の実施形態は、本発明の概念の理解を助けるための具体例を示しているに過ぎず、本発明の範囲を限定することを意図されていない。実施形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々な構成要素の付加、削除または転換をすることができる。
上述の実施形態では、いくつかの機能部を説明したが、これらは各機能部の実装の一例に過ぎない。例えば、1つの装置に実装されると説明された複数の機能部が複数の別々の装置に亘って実装されることもあり得るし、逆に複数の別々の装置に亘って実装されると説明された機能部が1つの装置に実装されることもあり得る。
上記各実施形態において説明された種々の機能部は、回路を用いることで実現されてもよい。回路は、特定の機能を実現する専用回路であってもよいし、プロセッサのような汎用回路であってもよい。
上記各実施形態の処理の少なくとも一部は、例えば汎用のコンピュータに搭載されたプロセッサを基本ハードウェアとして用いることでも実現可能である。上記処理を実現するプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納して提供されてもよい。プログラムは、インストール可能な形式のファイルまたは実行可能な形式のファイルとして記録媒体に記憶される。記録媒体としては、磁気ディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリなどである。記録媒体は、プログラムを記憶でき、かつ、コンピュータが読み取り可能であれば、何れであってもよい。また、上記処理を実現するプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ(サーバ)上に格納し、ネットワーク経由でコンピュータ(クライアント)にダウンロードさせてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
10・・・給水装置、20・・・ポンプ装置、32・・・制御盤、33,41・・・通信部、34,42・・・入力部、31a・・・インバータ、35・・・インタフェース、36,43・・・表示部、37・・・設定部、38,44・・・メモリ、39,45・・・プロセッサ、39a・・・EEPROM領域、39b・・・DRAM領域、39c,45b・・・処理部、39d・・・ポンプ制御部、40・・・通信端末、45a・・・通信制御部、rg1・・・第1不揮発性レジスタ、rg2・・・第2不揮発性レジスタ、rg3・・・第3不揮発性レジスタ、rg4・・・第4不揮発性レジスタ、rg5・・・第5不揮発性レジスタ。
本発明の一態様に係る制御装置は、モータを有する複数のポンプである複数の対象装置に対し、インバータにより当該モータの回転数を制御する。前記制御装置は、プロセッサ及び設定手段を具備する。
前記プロセッサは、前記制御に関するパラメータのうち、前記対象装置の台数又は種別に関する読み出しパラメータを格納する第1不揮発性レジスタと、前記対象装置のモータ又は前記インバータに関する内部パラメータを格納する第2不揮発性レジスタと、外部環境の異常に対する機能に関する機能パラメータを格納する第3不揮発性レジスタと、前記対象装置の制御目標に関する外部パラメータを格納する第4不揮発性レジスタと、を含む。
前記設定手段は、前記読み出しパラメータを取得するための電気的な接続状態が物理的に設定されるディップスイッチ又はジャンパーピンである
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明と同等の記載を付記する。[1] 複数の対象装置の制御を行う制御装置であって、
前記制御に関するパラメータのうち、前記対象装置の台数又は種別に関する読み出しパラメータを格納する第1不揮発性レジスタと、前記対象装置のモータ又はインバータに関する内部パラメータを格納する第2不揮発性レジスタと、外部環境の異常に対する機能に関する機能パラメータを格納する第3不揮発性レジスタと、前記対象装置の制御目標に関する外部パラメータを格納する第4不揮発性レジスタと、を含むプロセッサと、
前記読み出しパラメータを取得するための電気的な接続状態が物理的に設定される設定手段と、
を具備し、
前記プロセッサは、
電源投入時に、前記接続状態に基づいて前記読み出しパラメータを取得し、前記取得した読み出しパラメータを前記第1不揮発性レジスタに書き込む取得手段、
を備えた制御装置。
[2] 前記プロセッサは、前記対象装置の運転状態を示す運転データのうちの不定期に取得される最大値又は最小値に関する最大/最小運転データを格納する第5不揮発性レジスタ、 を更に備えた[1]記載の制御装置。
[3] 前記プロセッサから読出/書込可能に設けられ、前記対象装置の運転状態を示す運転データのうちの定期的に取得される積算値に関する積算運転データを格納する不揮発性メモリ、
を更に備えた[1]又は[2]記載の制御装置。
[4] 前記プロセッサは、前記対象装置の運転状態を示す運転データのうちの逐次取得される値を示す逐次運転データを格納する揮発性メモリ領域、
を更に備えた[1]乃至[3]のいずれか一項に記載の制御装置。
[5] 前記プロセッサは、
操作者の第1操作に応じて、前記対象装置を外部割込みによる停止状態にする停止手段と、
前記停止状態のとき、前記操作者の第2操作に応じて、前記外部パラメータ、前記機能パラメータ及び前記内部パラメータのうちの一部分を表示部に表示させ、前記操作者のスクロール操作に応じて、前記表示させる一部分を変更する第1表示制御手段と、
前記表示されている一部分のパラメータのうち、いずれかのパラメータを変更する操作に応じて、前記いずれかのパラメータを変更するように、前記第4不揮発性レジスタ、前記第3不揮発性レジスタ又は前記第2不揮発性レジスタを更新する第1更新手段と
を更に備えた[1]乃至[4]のいずれか一項に記載の制御装置。
[6] 前記第1表示制御手段は、前記パラメータが変更され、前記停止状態が一旦解除された後、再度の停止状態において前記操作者の第2操作があったとき、前記一部分よりも前記変更されたパラメータを優先して前記表示部に表示させる、
[5]記載の制御装置。
[7] 前記プロセッサに電気的に接続され、通信端末との間の通信を接続可能な通信手段と、
前記プロセッサに設けられ、前記対象装置の運転状態を示す運転データのうちの不定期に取得される最大値又は最小値に関する最大/最小運転データを格納する第5不揮発性レジスタと、
前記プロセッサから読出/書込可能に設けられ、前記運転データのうちの積算値に関する積算運転データを格納する不揮発性メモリと、
前記プロセッサに設けられ、前記運転データのうちの逐次取得される逐次運転データを格納する揮発性メモリ領域と
を更に備えた[1]に記載の制御装置。
[8] 上記[7]に記載の制御装置と、前記通信手段を介して前記制御装置に通信可能な前記通信端末に実行されるプログラムとを備えた管理システムであって、
前記プログラムは、
前記対象装置が自動運転モードのとき、前記通信端末と前記通信手段との間で通信を接続した場合、前記最大/最小運転データ、前記積算運転データ、前記逐次運転データ及び前記外部パラメータを前記通信手段から受信する第1受信手段、
前記受信した内容の一部分を前記通信端末の表示手段に表示させ、操作者のスクロール操作に応じて、前記表示させる一部分を変更する第1変更手段、
前記受信した内容に含まれる前記外部パラメータの表示中、前記外部パラメータを変更する操作に応じて、前記第4不揮発性レジスタ内の当該外部パラメータを変更する変更指示を前記通信手段に送信する第1送信手段、
として前記通信端末を機能させる、
管理システム。
[9] 上記[7]に記載の制御装置と、前記通信手段を介して前記制御装置に通信可能な前記通信端末に実行されるプログラムとを備えた管理システムであって、
前記プログラムは、
前記対象装置が停止モードのとき、前記通信端末と前記通信手段との間で通信を接続した場合、前記読み出しパラメータ、前記機能パラメータ及び前記内部パラメータを前記通信手段から受信する第2受信手段、
前記第2受信手段により受信した内容の一部分を前記通信端末の表示手段に表示させ、操作者のスクロール操作に応じて、当該表示させる一部分を変更する第2変更手段、
前記第2受信手段により受信した内容に含まれる前記機能パラメータの表示中、前記機能パラメータを変更する操作に応じて、前記第3不揮発性レジスタ内の当該機能パラメータを変更する変更指示を前記通信手段に送信する第2送信手段、
として前記通信端末を機能させる、
管理システム。
[10] 上記[1]乃至[7]のいずれか一項に記載の制御装置と、
前記複数の対象装置と
を備えた被管理装置。

Claims (10)

  1. 複数の対象装置の制御を行う制御装置であって、
    前記制御に関するパラメータのうち、前記対象装置の台数又は種別に関する読み出しパラメータを格納する第1不揮発性レジスタと、前記対象装置のモータ又はインバータに関する内部パラメータを格納する第2不揮発性レジスタと、外部環境の異常に対する機能に関する機能パラメータを格納する第3不揮発性レジスタと、前記対象装置の制御目標に関する外部パラメータを格納する第4不揮発性レジスタと、を含むプロセッサと、
    前記読み出しパラメータを取得するための電気的な接続状態が物理的に設定される設定手段と、
    を具備し、
    前記プロセッサは、
    電源投入時に、前記接続状態に基づいて前記読み出しパラメータを取得し、前記取得した読み出しパラメータを前記第1不揮発性レジスタに書き込む取得手段、
    を備えた制御装置。
  2. 前記プロセッサは、前記対象装置の運転状態を示す運転データのうちの不定期に取得される最大値又は最小値に関する最大/最小運転データを格納する第5不揮発性レジスタ、
    を更に備えた請求項1記載の制御装置。
  3. 前記プロセッサから読出/書込可能に設けられ、前記対象装置の運転状態を示す運転データのうちの定期的に取得される積算値に関する積算運転データを格納する不揮発性メモリ、
    を更に備えた請求項1又は2記載の制御装置。
  4. 前記プロセッサは、前記対象装置の運転状態を示す運転データのうちの逐次取得される値を示す逐次運転データを格納する揮発性メモリ領域、
    を更に備えた請求項1乃至3のいずれか一項に記載の制御装置。
  5. 前記プロセッサは、
    操作者の第1操作に応じて、前記対象装置を外部割込みによる停止状態にする停止手段と、
    前記停止状態のとき、前記操作者の第2操作に応じて、前記外部パラメータ、前記機能パラメータ及び前記内部パラメータのうちの一部分を表示部に表示させ、前記操作者のスクロール操作に応じて、前記表示させる一部分を変更する第1表示制御手段と、
    前記表示されている一部分のパラメータのうち、いずれかのパラメータを変更する操作に応じて、前記いずれかのパラメータを変更するように、前記第4不揮発性レジスタ、前記第3不揮発性レジスタ又は前記第2不揮発性レジスタを更新する第1更新手段と
    を更に備えた請求項1乃至4のいずれか一項に記載の制御装置。
  6. 前記第1表示制御手段は、前記パラメータが変更され、前記停止状態が一旦解除された後、再度の停止状態において前記操作者の第2操作があったとき、前記一部分よりも前記変更されたパラメータを優先して前記表示部に表示させる、
    請求項5記載の制御装置。
  7. 前記プロセッサに電気的に接続され、通信端末との間の通信を接続可能な通信手段と、
    前記プロセッサに設けられ、前記対象装置の運転状態を示す運転データのうちの不定期に取得される最大値又は最小値に関する最大/最小運転データを格納する第5不揮発性レジスタと、
    前記プロセッサから読出/書込可能に設けられ、前記運転データのうちの積算値に関する積算運転データを格納する不揮発性メモリと、
    前記プロセッサに設けられ、前記運転データのうちの逐次取得される逐次運転データを格納する揮発性メモリ領域と
    を更に備えた請求項1に記載の制御装置。
  8. 請求項7に記載の制御装置と、前記通信手段を介して前記制御装置に通信可能な前記通信端末に実行されるプログラムとを備えた管理システムであって、
    前記プログラムは、
    前記対象装置が自動運転モードのとき、前記通信端末と前記通信手段との間で通信を接続した場合、前記最大/最小運転データ、前記積算運転データ、前記逐次運転データ及び前記外部パラメータを前記通信手段から受信する第1受信手段、
    前記受信した内容の一部分を前記通信端末の表示手段に表示させ、操作者のスクロール操作に応じて、前記表示させる一部分を変更する第1変更手段、
    前記受信した内容に含まれる前記外部パラメータの表示中、前記外部パラメータを変更する操作に応じて、前記第4不揮発性レジスタ内の当該外部パラメータを変更する変更指示を前記通信手段に送信する第1送信手段、
    として前記通信端末を機能させる、
    管理システム。
  9. 請求項7に記載の制御装置と、前記通信手段を介して前記制御装置に通信可能な前記通信端末に実行されるプログラムとを備えた管理システムであって、
    前記プログラムは、
    前記対象装置が停止モードのとき、前記通信端末と前記通信手段との間で通信を接続した場合、前記読み出しパラメータ、前記機能パラメータ及び前記内部パラメータを前記通信手段から受信する第2受信手段、
    前記第2受信手段により受信した内容の一部分を前記通信端末の表示手段に表示させ、操作者のスクロール操作に応じて、当該表示させる一部分を変更する第2変更手段、
    前記第2受信手段により受信した内容に含まれる前記機能パラメータの表示中、前記機能パラメータを変更する操作に応じて、前記第3不揮発性レジスタ内の当該機能パラメータを変更する変更指示を前記通信手段に送信する第2送信手段、
    として前記通信端末を機能させる、
    管理システム。
  10. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の制御装置と、
    前記複数の対象装置と
    を備えた被管理装置。
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