JP2022052899A - 給水装置、給水装置の制御装置、給水装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

給水装置、給水装置の制御装置、給水装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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充 玉川
Mitsuru Tamagawa
弘之 伊藤
Hiroyuki Ito
維摩 鷲津
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Abstract

【課題】検出装置を増やすことなく減台条件の判定ができる給水装置、給水装置の制御装置、給水装置の制御方法及びプログラムを提供すること。【解決手段】給水装置は、複数のポンプと、前記複数のポンプの二次側に設けられた逆止弁と、前記複数のポンプの二次側にそれぞれ接続された複数の流量センサと、前記複数のポンプの二次側に接続された圧力センサと、前記ポンプを増台又は減台することで、前記ポンプを目標圧力一定制御にて単独運転し、且つ、複数の前記ポンプを前記目標圧力一定制御にて揃速運転を行うとともに、前記ポンプの回転速度をFnow、少水量時の少水量回転速度をFmin、最大回転速度をFmax、前記ポンプの台数をn、前記ポンプの台数nからの減台する前記ポンプの数をxとしたときに、第1減台条件として、Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×{(n-x)/n}2であるときに、前記ポンプの運転台数を減台する制御装置と、を備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、増圧給水する給水装置、給水装置の制御装置、給水装置の制御方法及びプログラムに関する。
ビル等の建造物へ水を供給するために、水道本管の水を直接増圧させて給水する直結式の給水装置や、給水タンクの水を増圧する給水装置が知られている。このような給水装置として、複数のポンプが並列に配置されるとともに、各ポンプの二次側に逆止弁を設けることで、台数制御運転を行う技術が知られている。
また、給水装置として、複数のポンプを交互に駆動する交互運転、及び、複数台を同時に駆動する並列運転を切り替える技術も知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3925956号公報
上述した給水装置は、複数台のポンプを可変速駆動することで、目標圧力一定制御運転を行う。例えば、給水装置は、大水量時に複数台数を揃速運転する場合における増台(並列含む)の条件は、複数台数を揃速運転しない場合(例えば、主機が最大周波数運転、従機が可変速運転)と同じ判定方法で良い。しかしながら、複数台数を揃速運転した場合、減台水量まで水量が減っても、少水量を判定する流量検出装置が少水量と判定できない。また、複数台数が揃速にて可変速運転すると、減台水量未満まで水量が減っても揚程上昇しない。よって、減台(解列)する条件は、揃速運転する場合と、揃速運転しない場合とで、同じ判定ができない、という問題がある。
そこで本発明は、検出装置を増やすことなく減台条件の判定ができる給水装置、給水装置の制御装置、給水装置の制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、給水装置は、複数のポンプと、前記複数のポンプの二次側に設けられた逆止弁と、前記複数のポンプの二次側にそれぞれ接続された複数の流量センサと、前記複数のポンプの二次側に接続された圧力センサと、前記ポンプを増台又は減台することで、前記ポンプを目標圧力一定制御にて単独運転し、且つ、複数の前記ポンプを前記目標圧力一定制御にて揃速運転を行うとともに、前記ポンプの回転速度をFnow、少水量時の少水量回転速度をFmin、最大回転速度をFmax、前記ポンプの台数をn、前記ポンプの台数nからの減台する前記ポンプの数をxとしたときに、第1減台条件として、Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×{(n-x)/n}であるときに、前記ポンプの運転台数を減台する制御装置と、を備える。
本発明の一態様によれば、給水装置は、複数のポンプと、前記複数のポンプの二次側に設けられた逆止弁と、前記複数のポンプの二次側にそれぞれ接続された複数の流量センサと、前記複数のポンプの二次側に接続された圧力センサと、前記ポンプを増台又は減台することで、前記ポンプを目標圧力一定制御にて単独運転し、且つ、複数の前記ポンプを前記目標圧力一定制御にて揃速運転を行うとともに、前記ポンプの回転速度をFnow、少水量時の少水量回転速度をFmin、最大回転速度をFmax、1台運転の少水量時の消費電力をPmin、前記ポンプの増台直前の前記最大回転速度Fmax、前記ポンプの増台直前の前記最大回転速度Fmaxにおける前記ポンプ1台分の消費電力をPmax、前記ポンプの増台直前の総運転台数(n-x)台の消費電力をP1=Pmax×(n-x)、前記ポンプの台数をn、前記ポンプの運転台数nからの減台する前記ポンプの数をxとしたときに、前記揃速運転で増台した複数の前記ポンプを運転後、減台条件成立時の総運転台数(n-x+1)台の消費電力をP2、前記減台条件成立時の前記ポンプの回転速度をF2とし、P2<P1となる場合、減台は行わずに複数の前記ポンプによる前記揃速運転を継続し、その後、前記減台条件として、Fnow<F2-{(P1-P2)×(Fmax-Fmin)}/{(Pmax-Pmin)×(n-x+1)}であるときに、前記ポンプの運転台数を減台する制御装置と、を備える。
本発明の一態様によれば、給水装置の制御装置は、複数のポンプの二次側の圧力が始動圧力以下であるときに、1台の前記ポンプを始動し、始動した前記ポンプを目標圧力一定制御により駆動し、前記ポンプが最大回転速度であるときに、前記ポンプを増台し、増台した複数の前記ポンプを同一の回転速度で前記目標圧力一定制御により駆動し、前記ポンプの回転速度をFnow、少水量時の少水量回転速度をFmin、最大回転速度をFmax、前記ポンプの台数をn、前記ポンプの台数nからの減台する前記ポンプの数をxとしたときに、第1減台条件として、Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×{(n-x)/n}であるときに、前記ポンプの運転台数を減台する。
本発明の一態様によれば、制御装置による給水装置の制御方法は、複数のポンプの二次側の圧力が始動圧力以下であるときに、1台の前記ポンプを始動し、始動した前記ポンプを目標圧力一定制御により駆動し、前記ポンプが最大回転速度であるときに、前記ポンプを増台し、増台した複数の前記ポンプを同一の回転速度で前記目標圧力一定制御にて揃速運転を行い、前記ポンプの回転速度をFnow、少水量時の少水量回転速度をFmin、最大回転速度をFmax、前記ポンプの台数をn、前記ポンプの台数nからの減台する前記ポンプの数をxとしたときに、第1減台条件である、Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×{(n-x)/n}であるかを判定し、前記第1減台条件を満たすときに、前記ポンプの運転台数を減台する。
本発明の一態様によれば、プログラムは、コンピュータを、複数のポンプの二次側の圧力が始動圧力以下であるときに、1台の前記ポンプを始動する始動手段と、前記ポンプが最大回転速度であるときに、前記ポンプを増台する増台手段と、始動した前記ポンプを目標圧力一定制御により運転するか、又は、駆動する複数の前記ポンプを同一の回転速度で前記目標圧力一定制御にて揃速運転する給水手段と、前記ポンプの回転速度をFnow、少水量時の少水量回転速度をFmin、最大回転速度をFmax、前記ポンプの台数をn、前記ポンプの台数nからの減台する前記ポンプの数をxとしたときに、第1減台条件である、Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×{(n-x)/n}であるかを判定する第1減台条件判定手段と、前記第1減台条件を満たすときに、前記ポンプの運転台数を減台する減台手段と、して機能させる。
本発明の一態様によれば、給水装置は、複数のポンプと、前記複数のポンプの二次側に設けられた逆止弁と、前記複数のポンプの二次側にそれぞれ接続された複数の流量センサと、前記複数のポンプの二次側に接続された圧力センサと、前記ポンプを増台又は減台することで、前記ポンプを目標圧力一定制御にて単独運転し、且つ、複数の前記ポンプを前記目標圧力一定制御にて揃速運転を行うとともに、前記ポンプの回転速度をFnow、少水量時の少水量回転速度をFmin、最大回転速度をFmax、前記ポンプの台数をn、前記ポンプの台数nからの減台する前記ポンプの数をxとし、補正値をα、βとしたときに、第3減台条件として、Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×[{(n-x)/n}+α]+βであるときに、前記ポンプの運転台数を減台する制御装置と、を備える。
本発明によれば、検出装置を増やすことなく減台条件の判定ができる給水装置、給水装置の制御装置、給水装置の制御方法及びプログラムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る給水装置の構成を模式的に示す説明図。 同給水装置1の構成を示すブロック図。 同給水装置1の構成を示す説明図。 同給水装置の制御の一例を示す流れ図。 他の実施形態に係る給水装置の構成を模式的に示す説明図。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る給水装置1の構成を示す説明図、図2は給水装置1の構成を示すブロック図、図3は、給水装置の構成として、電気配線の一例を示す説明図である。また、図4は給水装置1の制御の一例を示す流れ図である。
給水装置1は、例えば、建造物に設けられた蛇口やシャワーヘッド等の供給先に給水する。例えば、給水装置1は、水道本管に設けられた水道分管に接続され、水道分管から供給される水を増圧する、所謂直結式給水装置である。なお、給水装置1は、受水槽等に接続され、受水槽の水を増圧給水する構成であってもよい。また、給水装置1は、工業用水の増圧給水や、井戸水の増圧給水に用いられても良い。
図1に示すように、給水装置1は、複数のポンプユニット11と、分岐配管12と、合流配管13と、流量センサ14と、圧力センサ15と、蓄圧装置16と、制御装置17と、を備える。給水装置1は、制御装置17によってポンプユニット11を単独で運転し、また、複数のポンプユニット11を同一の回転数で揃速運転し、二次側に揚水する。
ポンプユニット11は、第1開閉弁21と、ポンプ22と、モータ23と、逆止弁24と、第2開閉弁25と、を備えている。複数のポンプユニット11は、一次側が分岐配管12に接続され、そして、二次側が合流配管13に接続される。また、ポンプユニット11は、水の流れ方向で一次側から二次側に向かって、第1開閉弁21、ポンプ22、逆止弁24及び第2開閉弁25が順次配置される。また、ポンプユニット11は、ポンプと逆止弁24との間に、流量センサ14が設けられる。
第1開閉弁21及び第2開閉弁25は、例えば、手動で開閉する切替弁である。
モータ23は、ポンプ22を回転させる。モータ23は、制御装置17に接続され、制御装置17により駆動制御される。逆止弁24は、二次側から一次側への水の流れを規制する。
分岐配管12は、水道分管に接続される吸込管31と、吸込管31に設けられ、複数、具体的にはポンプユニット11と同数に吸込管31を分岐する分岐部32と、分岐部32に接続された複数の分岐管33と、を備えている。吸込管31は、例えば、量水器を介して水道分管に接続される。
合流配管13は、ポンプ22にそれぞれ接続された合流管34と、これら合流管34を合流させる合流部35と、合流部35に接続された吐出管36と、を備えている。吐出管36は、例えば、建造物の竪管等を介して供給先に接続される。
流量センサ14は、各ポンプ22から吐出される水量(流量)を検出し、検出信号を制御装置17に出力する。流量センサ14は、例えば、各ポンプ22の二次側に設けられる。具体例として、流量センサ14は、少水量を検出し、検出信号を制御装置17に出力する。
圧力センサ15は、例えば、吐出管36に設けられる。圧力センサ15は、ポンプ22から吐出された吐出圧力としての吐出管36内の圧力をリニアに検出し、得られた検出信号を制御装置17に出力する。
蓄圧装置16は、例えば、アキュムレータである。蓄圧装置は、例えば、開閉弁を介して吐出管36に設けられる。
図2に示すように、制御装置17は、モータ23を制御するためのコンピュータである。制御装置17は、例えば、インバータボックス41と、制御盤42と、を備える。インバータボックス41及び制御盤42は、同じ筐体内に配置されていてもよく、また、別の筐体に配置されてもよい。また、例えば、インバータボックス41は、モータ23に設けられ、制御盤42がポンプ22及びモータ23に隣接して設置される構成であってもよい。また、例えば、制御装置17としてのインバータボックス41及び制御盤42、ポンプユニット11、分岐配管12、合流配管13、流量センサ14、圧力センサ15及び蓄圧装置16が同じ筐体に収容されたパッケージであってもよい。
インバータボックス41は、インバータ51と、インバータ制御基板52と、を備える。なお、一例として、インバータボックス41にインバータ51及びインバータ制御基板52が設けられる例を説明するが、インバータ51及びインバータ制御基板52は、制御盤42に設けられていてもよく、また、別の筐体に設けられていてもよい。また、例えば、インバータ51はモータ23に設けられ、そして、インバータ制御基板52が制御盤42に設けられる構成であってもよい。
図3に示すように、インバータ51は、例えば、ポンプ22(モータ23)と同数設けられる。インバータ51は、制御盤42の後述するプロセッサ67からインバータ制御基板52を介してインバータ制御信号を受け取る。インバータ51は、このインバータ制御信号に応じて動作する。例えば、インバータ51は、運転停止信号または運転開始信号に相当するインバータ制御信号に応じてモータ23の運転を停止または開始する。また、インバータ51は、回転数制御信号に相当するインバータ制御信号に応じて、モータ23の回転数(ポンプ22の回転速度)を制御する。インバータ制御基板52は、インバータ制御信号に基づいてインバータ51を制御する。インバータ制御基板52は、例えば、ノイズフィルタ、高周波対策用リアクトル、漏電しゃ断器を含む。また、インバータ制御基板52は、メモリを有していても良い。
制御盤42は、モータ23と電気的に接続され、モータ23を駆動制御することで、ポンプ22の回転数を制御する。具体的には、制御盤42は、各流量センサ14及び圧力センサ15からの検出信号に基づいて、インバータ制御基板52及びインバータ51を介してモータ23の駆動を制御する。
例えば、制御盤42は、流量センサ14で検出された流量及び圧力センサ15で検出された圧力に対応する検出信号に基づいて、モータ23の停止及び始動を行う。具体例として、制御盤42は、圧力センサ15で検出された検出信号から算出されたポンプ22の二次側の圧力が予め定められた始動圧力以下に低下したことを検知すると、モータ23を駆動して、ポンプ22を始動する。制御盤42は、流量センサ14からの検出信号に基づいて、流量が少水量であることを検知するとポンプ22を停止させる。例えば、流量センサ14は、停止流量(少水量)となったときに検出信号を出力する流量スイッチとして機能し、そして、制御盤42は、流量センサ14から出力された検出信号に基づいて、モータ23を制御してポンプ22を停止する。
また、制御盤42は、圧力センサ15で検出された圧力に対応する検出信号、及び、インバータ51の運転周波数(出力周波数)に基づき、モータ23の回転速度を制御し、吐出し圧力一定制御又は推定末端圧力一定制御等の目標圧力一定制御により、ポンプ22を運転制御する。なお、ポンプ22の回転速度は、モータ23の回転速度と同一であり、そして、ポンプ22(モータ23)の回転速度は、インバータ51の運転周波数と一定の関係を有する。
また、制御盤42は、ポンプユニット11の制御に加えて、通信端末100と無線接続することにより、適宜、運転データを通信端末100に送信してもよい。このような通信端末100との通信を伴う形態は、制御装置17及び通信端末100を備えた管理システムや、給水装置1及び通信端末100を備えた管理システムを構成している。また、このような形態は、制御装置17と、通信端末100に実行されるプログラムとを備えた管理システムや、給水装置1と、通信端末100に実行されるプログラムとを備えた管理システムを構成してもよい。
あるいは、このような形態は、制御装置17に実行される第1プログラムと、通信端末100に実行される第2プログラムとを備えた管理システムや、給水装置1に実行される第1プログラムと、通信端末100に実行される第2プログラムとを備えた管理システムを構成してもよい。ここで、「管理システム」の用語は、適宜、「システム」、「処理システム」又は「パラメータ処理システム」のように言い換えてもよい。同様に、「・・・に実行されるプログラム」の用語は、適宜、「・・・に搭載されるプログラム」又は「・・・に内蔵されるプログラム」のように言い換えてもよい。
なお、運転データは、ある運転点での、周波数、電流、電圧、圧力、流量、振動値、モータの絶縁抵抗、及び受水槽の設定などといった、給水装置1の運転状態を示すデータである。補足すると、給水装置1の運転データは、例えば、給水装置1の最新の1つまたはロギングされた複数の時点におけるステータスであり得る。具体的には、運転データは、例えば給水装置1のインバータ51から取得した各時点の電圧/電流値、流量センサ14から取得した各時点の検出信号またはこれに基づき算出された流量値、圧力センサ15から取得した各時点の検出信号またはこれに基づき算出された圧力値、モータ23の各時点の運転速度(周波数)、各時点の積算運転データ、などを含み得る。また、積算運転データとは、例えば、積算運転時間及び積算始動回数の少なくとも一方を含む。
制御盤42は、図2に示すように、例えば、通信部61、入力部62、インターフェース63、表示部64、設定部65、メモリ66及びプロセッサ67を備える。制御盤42は、筐体及び筐体内に、各構成を実装するか、又は、各構成に接続される制御基板を含む。
通信部61は、プロセッサ67により制御され、無線通信技術を用いて、通信端末100などの外部装置と通信可能な任意の通信インターフェースである。通信部61は、例えば、通信モジュール又は通信基板等として実装されていてもよい。通信モジュールは、例えばコネクタを介して制御盤42の制御基板に着脱自在に設けられてもよい。具体的には、通信部61は、例えば、Bluetooth(登録商標) Low Energyの規格(以下、BLE規格ともいう)、Wi-Fi(登録商標)、NFC等の無線通信技術、又はUSB等の有線通信技術を用いて、通信端末100等の外部装置に接続できる。
なお、BLE規格は、例えば、BLEのバージョン4.0以上の規格であり、BLEの通信方式と互換性があればよい。これに伴い、「BLE規格」は、「Bluetooth 4.0以上の規格」と呼んでもよい。また、通信部61は、通信端末100と制御盤42との接続を確立するための何らかのデータ、例えば通信端末100及び制御盤42がそれぞれスキャナおよびアドバタイザとしてBluetoothで接続する場合には、スキャナとしての通信端末100からのリクエスト、を受信することもあり得る。
例えば、通信部61は、制御盤42の識別情報を含むアドバタイズパケットをブロードキャスト通信する。また、例えば、通信部61は、当該アドバタイズパケットを受信する通信端末100から接続要求を受けると、通信端末100との間の通信を接続してもよい。通信部61は、プロセッサ67に電気的に接続され、通信端末100との間の通信を接続可能な通信手段の一例である。
入力部62は、例えば、ボタンを含む操作パネル、タッチパネル、キーボード、マウス、等のユーザ入力を受け付ける装置と、圧力センサ、マイクロフォン、カメラなどのセンサとの、少なくともいずれかを有する。入力部62は、パラメータ設定、各運転モードの設定等の任意のユーザからの指令であるユーザ入力を受け付ける装置である。
インターフェース63は、流量センサ14及び圧力センサ15や、外部端末等が電気的に接続可能な端子又は回路である。また、インターフェース63は、受水槽の液面制御をする電極棒を給水装置が備えている場合には、該電極棒が電気的に接続される。
表示部64は、例えば、液晶ディスプレイ、または有機ELディスプレイなどの表示デバイスを有する。また、表示部64は、表示デバイスに代えて、又は、表示デバイスに加えて、スピーカ、LED(Light Emitting Diode)点灯部等を有していても良い。
設定部65は、制御に関するパラメータのうち、読み出しパラメータを取得するための電気的な接続状態を物理的に設定する入力部である。設定部65としては、例えば、ディップスイッチ又はジャンパーピン等が適宜用いられる。設定部65は、例えば、ポンプ台数、給水方式種別等といった読み出しパラメータが割り付けられている。
例えば、ポンプ台数の読み出しパラメータとは、ポンプ22の台数であり、給水方式種別の読み出しパラメータとは、例えば、直結給水方式や受水槽方式等である。これら読み出しパラメータは、給水装置1の出荷時や設置時に設定される。また、読み出しパラメータはこれらに限定されず、種々設定可能である。なお、設定部65を設けず、入力部62の設定により読み出しパラメータを取得する構成としてもよい。
メモリ66は、データの読出及び書込が可能である。メモリ66は、プロセッサ67によって使用されるデータ、ポンプ22の運転データやポンプ22の制御に用いる各種データやプログラム等を格納する。メモリ66は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)(登録商標)、ROM(Read only memory)又はNAND型フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを含む。また、メモリ66は、フラッシュメモリを搭載したSSD(Solid State Drive)を含む。
メモリ66に格納されるデータとしては、例えば、制御盤42を識別する識別情報、コード、テーブルなどが適宜記憶される。運転データとしては、給水装置1の運転状態を示す運転データのうちの定期的に取得される積算値に関する積算運転データ(以下、運転データ(積算)ともいう)が記憶される。また、メモリ66には、ポンプ22の制御や補正に要する外部パラメータ及び内部パラメータが記憶される。
外部パラメータは、制御目標に関するデータである。外部パラメータとしては、例えば、定格圧力、末端圧力、始動圧力、定格流量等が挙げられる。「定格圧力」は、目標圧力一定制御運転における定格流量時の目標圧力(制御目標)である。「末端圧力」は、蛇口やシャワーヘッド等の供給先の水圧であり、例えば、配管抵抗を考慮した値である。「始動圧力」は、ポンプを始動する際の、給水装置1の二次側の基準圧力である。「始動圧力」は、例えば、末端圧力より、所定の揚程を4mとして減算することにより、始動圧力=末端圧力-4mとして、算出してもよい。「定格流量」は、定格圧力を決める際の流量であり、使用可能な最大流量である。このように、外部パラメータの「定格圧力」、「末端圧力」、「始動圧力」及び「定格流量」は互いに制御目標に関連している。また、「定格圧力」、「末端圧力」、「始動圧力」は、給水装置1の発注時に、給水現場に合わせたいわゆる「一点仕様」として注文があった場合、専用設定する必要がある。このため、製造工程における給水装置1の試運転時や、給水装置1の設置後に、作業員が、制御盤42の入力部62を操作するか、又は、外部端末をインターフェース63に接続し、外部端末を操作して、各外部パラメータの初期値を設定する。
内部パラメータとしては、例えば、加速時間や減速時間、増台遅延時間や減台遅延時間、上限周波数や下限周波数など、自動運転に用いられる定数である。「加速時間」は、インバータの出力が始動から最高周波数まで達する時間である。「減速時間」は、インバータが最高周波数から停止するまでの時間である。「増台遅延時間」は、停止しているポンプを起動して増台するときの遅延時間である。「減台遅延時間」は、運転中のポンプを停止して減台するときの遅延時間である。「上限周波数」は、増台時又は減台時の上限の周波数である。「下限周波数」は、増台時又は減台時の下限の周波数である。内部パラメータの「加速時間」、「減速時間」、「増台遅延時間」、「減台遅延時間」、「上限周波数」及び「下限周波数」は、製造時や設置時の試運転などにおいて、並列起動時、揃速運転時又は解列時等に不具合現象が発生した場合に、初期値から修正される定数である。
内部パラメータは、キャリア周波数、最低周波数、最高周波数、インバータ種別、モータ定格電流、過電流保護レベルなど、モータ定格やインバータメーカ及びインバータ定格などにより決定される。「キャリア周波数」は、インバータのパルス幅変調(PWM)制御に用いられるスイッチング制御信号を生成するための比較器に入力される一定周期のキャリア(三角波)と、変調波(所望の波形)とのうち、キャリアが持つ周波数である。「最低周波数」は、インバータが運転時に出力可能な最低の周波数である。「最高周波数」は、インバータが運転時に出力可能な最高の周波数である。「インバータ種別」は、インバータの種類又は形式である。「モータ定格電流」は、モータ23の定格電流である。「過電流保護レベル」は、インバータ51のスイッチング素子の電流値に基づいて、当該スイッチング素子を過電流から保護する動作を開始する際の、当該電流値である。
また、メモリ66は、不揮発性メモリに加え、電源遮断時に消去してもよいデータが展開されるワークエリアを有するRAMを含み得る。
プロセッサ67は、統括制御部である。プロセッサ67は、典型的にはマイコンであるが、CPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)、またはその他の汎用または専用のプロセッサなどであってもよい。プロセッサ67は、例えば、通信制御、表示制御、ポンプ制御などの任意の処理を行う。図3に示すように、プロセッサ67は、例えば、インターフェース63やインバータ制御基板52等を介して、各流量センサ14、圧力センサ15、各インバータ51に接続される。
プロセッサ67は、例えば、処理回路とメモリとを含む。プロセッサ67は、例えば、不揮発性のEEPROM領域67aと、揮発性のDRAM領域67bとを含む。また、プロセッサ67は、メモリ66又はEEPROM領域67aに保存されたプログラムを実行することで、処理部67c及びポンプ制御部67d等として機能し得る。なお、プロセッサ67内の各部の機能分担は、便宜的なものであり、適宜、変更可能である。
プログラムとしては、例えば、ファームウェア、OS、主にパラメータの処理に関する処理プログラム、ポンプ制御プログラム(例、自動運転プログラム)などが適宜、記憶される。なお、プログラムは、例えば、電源投入時に、設定部65の接続状態に基づいてメモリ66からプロセッサ67に取得されてEEPROM領域67aに格納される構成であってもよい。また、プログラムは、メモリ66に記憶され、EEPROM領域67aに記憶されず、プロセッサ67がメモリ66に記憶されたプログラムを実行する構成であってもよい。
また、例えば、読み出しパラメータは、電源投入時に、設定部65の接続状態に基づいてメモリ66からプロセッサ67に取得されてEEPROM領域67aに格納される。なお、読み出しパラメータがEEPROM領域67aに記憶されず、プロセッサ67がメモリ66に記憶された読み出しパラメータを取得する構成であってもよい。
DRAM領域67bは、プロセッサ67に設けられ、運転データが記憶される。なお、運転データは、DRAM領域67b内に設けた専用レジスタに格納してもよい。運転データとしては、例えば、吐出し圧力、瞬時流量、出力電流、運転周波数、出力電圧、消費電力等が挙げられる。
処理部67cは、各パラメータに関する処理を実行する。ポンプ制御部67dは、各種センサからの検出信号に基づいて、給水装置1の運転状態を示す運転データを取得し、当該運転データをメモリ66、EEPROM領域67a及び/又はDRAM領域67bに記憶する。なお、運転データの取得は、積算値のように、給水装置1の運転実態に応じて、運転データを算出することを含んでもよい。
また、ポンプ制御部67dは、メモリ66又はEEPROM領域67aに保存されたポンプ制御のためのプログラムと、各パラメータとに基づき、最新の検出信号等に応じてインバータ制御信号を生成し、インバータ制御信号を、インバータ制御基板52を介してインバータ51へ出力し、モータ23を制御する。これにより、ポンプ制御部67dは、目標圧力一定制御運転によりポンプ22を制御する。
以下、プロセッサ67によるポンプ22の制御機能の一例を説明する。ここで、制御機能とは、プロセッサ67がプログラムに基づき、目標圧力一定制御運転でポンプ22を駆動する処理である。なお、処理部67c及びポンプ制御部67dによる各処理は適宜設定できることから、以下、プロセッサ67の処理の一例として説明する。また、各種データの読み出し及び記憶(格納)は、メモリ66、EEPROM領域67a及びDRAM領域67bを適宜設定できることから、各種データの読み出し及び記憶については、メモリ66を用いた一例として説明する。
プロセッサ67は、プログラムに基づいて、所定の条件において、1台のポンプ22を駆動する単独運転により目標圧力一定制御を行う。先ず、例えば、プロセッサ67は、ポンプ22の制御機能として、1台のポンプ22の始動を行う始動処理を行う。即ち、プログラムは、始動処理を行う始動手段として、制御装置17(プロセッサ67)を機能させる。
具体例として、プロセッサ67は、圧力センサ15で検出されたポンプ22の二次側の圧力がメモリ66等に記憶された閾値としての所定の圧力値よりも低い場合に、一方のモータ23を駆動する。ここで、所定の圧力値は、始動圧力である。即ち、プロセッサ67は、ポンプ22の二次側の圧力が始動圧力以下となると判定すると、1台のモータ23を起動すべく、インバータ制御信号を生成し、インバータ制御信号をインバータ51へ出力し、モータ23を制御する。これにより、ポンプ22の始動処理が行われる。
また、ポンプ22の始動処理後、プロセッサ67は、プログラムに基づいて、ポンプ22の制御機能として、目標圧力一定制御にて、ポンプ22を単独運転する給水処理を行う。即ち、プログラムは、給水処理を行う給水手段として、制御装置17(プロセッサ67)を機能させる。
具体例として、プロセッサ67は、流量センサ14、圧力センサ15で検出された流量及び圧力の各検出値、モータ23の回転速度(周波数)、並びに、メモリ66等に格納された各種データ及びプログラム等に基づいて、インバータ51の運転周波数を制御し、ポンプ22を目標圧力一定制御としての推定末端圧一定制御で駆動制御する。これにより、ポンプ22の単独運転による給水処理が行われる。
また、プロセッサ67は、プログラムに基づいて、ポンプ22を目標圧力一定制御で駆動しているときに、インバータ51の運転周波数が最高運転周波数であると、ポンプ22を増台する増台処理を行う。即ち、プログラムは、増台処理を行う増台手段として、制御装置17(プロセッサ67)を機能させる。
具体例として、プロセッサ67は、目標圧力一定制御としての推定末端圧一定制御でポンプ22を駆動制御するとともに、インバータ51の運転周波数を監視する。そして、インバータ51の運転周波数が最高運転周波数であると、停止しているポンプ22のモータ23を駆動すべく、停止しているポンプ22のモータ23に接続されたインバータ51のインバータ制御信号を生成する。そして、プロセッサ67は、インバータ制御信号をインバータ51へ出力し、モータ23を制御する。これにより、ポンプ22の増台処理が行われる。
なお、ポンプ22の増台処理は、ポンプ22を1台だけ運転している場合には、2台運転すべく、増台処理が行われる。また、給水装置1がポンプ22を3台以上有する場合には、ポンプ22の増台処理は、ポンプ22を1台又は2台以上で運転している場合であって、且つ、全台運転を行っていない場合に、増台処理が行われる。
また、プロセッサ67は、ポンプ22を増台し、2台以上のポンプ22を目標圧力一定制御で駆動するときに、プログラムに基づいて、駆動している複数のポンプ22(モータ23)を同一の回転速度(回転周波数)で運転する揃速運転で給水処理を行う。即ち、プログラムは、給水処理を行う給水手段として、制御装置17(プロセッサ67)を機能させる。
具体例として、プロセッサ67は、増台前に運転していたポンプ22のモータ23に接続されるインバータ51のインバータ制御信号を生成し、増台前に運転していたポンプ22のモータ23の回転速度を低減させて、駆動している複数のポンプ22の回転速度を同一とし、そして、複数のポンプ22の回転速度を同一周波数のまま増減させて、目標圧力一定制御としての推定末端圧一定制御を行う。また、揃速運転において、プロセッサ67は、指定された運転台数分のポンプ22を、具体的には、全てのポンプ22を全て同一回転速度で運転する。これにより、複数のポンプ22の揃速運転により給水処理を行う。
また、プロセッサ67は、プログラムに基づいて、複数のポンプ22を揃速運転による目標圧力一定制御で駆動しているときに、ポンプ22を減台(解列)する減台処理を行う。即ち、プログラムは、減台処理を行う減台手段として、制御装置17(プロセッサ67)を機能させる。
具体例として、プロセッサ67は、複数台(n台)のポンプ22が揃速運転にて目標圧力一定制御する場合、インバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度(回転周波数)を常に検出する。
ここで、プロセッサ67は、インバータ51の運転周波数を取得可能、及び、インバータ51の運転周波数からポンプ22(モータ23)の回転速度を検出できる。このため、以下の説明において、プロセッサ67がインバータ51の運転周波数に基づいて処理を行う例において、インバータ51の運転周波数に代えて、ポンプ22(モータ23)の回転速度を用いてもよく、また、ポンプ22(モータ23)の回転速度に基づいて処理を行う例において、インバータ51の運転周波数を用いても良い。
以下の減台(解列)条件において、プロセッサ67は、駆動している複数のポンプ22のうち、単数又は複数のポンプ22を停止して減台すべく、インバータ出力信号を生成し、停止するポンプ22のモータ23のインバータ51の運転周波数を制御し、停止するポンプ22を停止する。なお、本実施形態の減台条件を、説明の便宜上、第1減台条件と称することもある。
ここで、現在のインバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度をFnow、少水量時のインバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度をFmin、インバータ51の最大運転周波数又はポンプ22(モータ23)の最大回転速度をFmax、ポンプ22の台数をn、減台するポンプ22の台数をxとした場合、一例として、減台(解列)の条件(解列点)は、
Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×{(n-x)/n}
である。なお、ポンプ22の減台数xは適宜設定可能であるが、ポンプ22の最大の減台数xは、n-1台である。
例えば、ポンプ22の台数nが2台(n=2)であり、ポンプ22の減台数xが1台(x=1)である場合の解列点は、
Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×(1/2)
となる。そして、プロセッサ67は、現在のインバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度Fnowが上記条件を満たすときに、ポンプ22を減台(解列)する。
また、例えば、ポンプ22の台数nが3台(n=3)であり、ポンプ22の減台数xが1台(x=1)である場合の解列点は、
3台から2台にポンプ22の台数を減台するときにおいては、
Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×(2/3)
となり、
2台から1台にポンプ22の台数を減台するときにおいては、
Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×(1/3)
となる。そして、プロセッサ67は、現在のインバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度Fnowが上記条件を満たすときに、ポンプ22を減台(解列)する。
なお、これら解列点を求める演算式は、メモリ66又はEEPROM領域67aに、プログラムとして格納される。また、例えば、給水装置1の出荷試験において、実測値を求め、上記演算式による解列点で解列した場合に、目標とする解列点とのずれが生じた場合には、実機に対応する補正を行う演算式をプログラムとして、メモリ66又はEEPROM領域67aに格納してもよい。例えば、実機に対応する補正としては、補正値としての係数を加える構成が一例として挙げられるが、補正は適宜設定可能である。
また、例えば、ポンプ22(モータ23)の最大回転速度(インバータ51の最大運転周波数)Fmax、1台運転の少水量時のポンプ22(モータ23)の回転速度(インバータ51の運転周波数)Fminは、出荷検査時に作業員からの入力等によって、プロセッサ67により、インバータ制御基板52、メモリ66、EEPROM領域67a及び/又はDRAM領域67bの少なくともいずれかに記憶させておく。
なお、このような、各種プログラムやデータは、製造時に記憶媒体であるメモリ66等に記憶されるが、給水装置1の設置後に、通信端末100等とのデータ通信により、各種プログラムやデータが書き換えられる構成であってもよい。
また、プロセッサ67は、ポンプ22を複数有することから、ポンプ22の増台及び減台の各処理において、例えば、増台及び減台するポンプ22を交互又は順番に切り換える交互運転又はローテーション運転を行っても良い。例えば、増台時にプロセッサ67が選択して駆動するポンプ22は、例えば、給水装置1の停止前に運転していたポンプ22以外のポンプ22、又は、該停止前の給水装置1の運転時に単独で運転していたポンプ22以外のポンプ22としてもよい。また、例えば、増台時にプロセッサ67が選択して駆動するポンプ22は、例えば、各ポンプ22の運転時間の累積時間を比較し、最も運転時間が短いポンプ22を駆動してもよい。
同様に、減台時にプロセッサ67が選択して停止するポンプ22は、例えば、最初に始動させたポンプ22としてもよく、複数台のポンプ22を駆動している場合には、始動順にポンプ22を停止してもよい。また、例えば、減台時にプロセッサ67が選択して停止するポンプ22は、例えば、各ポンプ22の運転時間の累積時間を比較し、最も運転時間が長いポンプ22を停止してもよい。
次に、このような給水装置1とデータ通信を行う通信端末100の例について、以下説明する。通信端末100は、図示しない管理サーバや、建物に給水する給水装置1に通信可能な情報処理装置である。通信端末100は、例えば、PC、モバイル端末(例えば、タブレット、スマートフォン、ラップトップ、フィーチャーフォンなど)等が挙げられるが、これらに限られない。
このような通信端末100は、図2に例示するように、通信部101、入力部102、表示部103、メモリ104及びプロセッサ105を備える。
通信部101は、プロセッサ105により制御され、例えば、無線通信技術を用いて、給水装置1等の外部装置と通信可能な任意の通信インターフェースである。具体的には、通信部101は、例えば、BLE規格、Wi-Fi(登録商標)、NFCなどの(近距離)無線通信技術、またはUSBなどの有線通信技術を用いて、給水装置1等の外部装置に接続できる。具体例として、通信部101は、BLE規格に基づいて、給水装置1の制御盤42と無線通信を行う。なお、通信部101は、前述したBLE規格の通信とは別に、基地局及びネットワークを介して管理サーバや他の通信端末に通信可能なモバイル端末の通常の通信インターフェースを含んでもよい。例えば、通信部101は、プロセッサ105により制御され、機能パラメータ、内部パラメータ、外部パラメータ等のデータや、目標圧力一定制御を行うための各種プログラム、及び、これらデータやプログラムを変更する変更指示を制御装置17の通信部61に送信する。
入力部102は、ユーザ入力を受け付けるための入力I/Fであり、通信端末100に内蔵されてもよいし、通信端末100に外付けされてもよい。入力部102は、例えば、キーボード、マウス、テンキー、マイクロフォン、カメラなどであってもよいし、タッチスクリーンのように出力I/Fの機能を備えていてもよい。ここで、ユーザ入力とは、例えば、タップ、クリック、ドラッグ、特定のキーの押下、マイクロフォンによって捉えられる音声等を含む。
表示部103は、プロセッサ105の処理に応じて、画像及び/又は音声を出力するための出力I/Fの一例であり、動画像、静止画像、テキストなどを表示するための表示デバイスを含み得る。表示部103は、音声、楽曲などを出力するためのスピーカを含んでもよい。「表示部」は「出力部」と読み替えてもよい。表示デバイスは、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(electroluminescence)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイなどである。表示デバイスは、コンテンツを含む表示データを表示する。なお、表示デバイスは、タッチスクリーンのように入力I/Fの機能を備えていてもよい。表示部103は表示手段の一例である。
メモリ104は、プロセッサ105が各処理を実現するために当該プロセッサ105によって実行されるプログラム、および当該プロセッサ105によって使用されるデータなどを記憶する。メモリ104は、かかるプログラム/データが展開されるワークエリアを有するRAMを含み得る。プログラムとしては、例えば、ファームウェア、OS、通信プログラムなどが適宜、記憶される。例えば、通信端末100のプログラムには、予め全ての内部パラメータに関する名称、単位、設定可能範囲などのデータが記憶されており、制御盤42に誤った数値が入力されることを阻止できる。
プロセッサ105は、典型的にはCPUであるが、マイコン、FPGA、DSP、またはその他の汎用または専用のプロセッサ等であってもよい。プロセッサ105は、通信部101を介して給水装置1との間で無線通信を行い、給水装置1を管理する処理を実行するものである。プロセッサ105は、メモリ104に保存されたプログラムを実行することで、図2の通信制御部105a及び処理部105bとして通信端末100を機能し得る。なお、プロセッサ105内の各部の機能分担は、便宜的なものであり、適宜、変更可能である。当該通信制御部105a及び処理部105bは、第1受信手段、第1変更手段、第1送信手段、第2受信手段、第2変更手段及び第2送信手段の一例である。
通信制御部105aは、通信部101を制御して、給水装置1との無線通信を行う。例えば、通信制御部105aは、アドバタイズパケットを送信した制御盤42に接続要求を送信する。また、通信制御部105aは、通信部101を介して、給水装置1との接続を確立するための何らかのデータを送信することや、操作者の操作に応じて、給水装置1にリクエストを送信することもあり得る。あるいは、通信制御部105aは、通信端末100と給水装置1との接続を確立するための何らかのデータ、例えば給水装置1及び通信端末100がそれぞれスキャナおよびアドバタイザとしてBluetoothで接続する場合には、アドバタイザとしての給水装置1からのリクエスト、を受信することもあり得る。
通信制御部105aは、通信部101を介して、例えば、対象装置が自動運転モードのとき、通信端末100と通信部61との間で通信を接続した場合、各種運転データ及び外部パラメータを給水装置1の通信部61から受信する。
処理部105bは、給水装置1の点検、メンテナンス、管理、パラメータ閲覧・変更など、作業員の作業に応じた情報処理を実行する。
処理部105bは、例えば、各種運転データ及び外部パラメータを通信部101が受信すると、当該受信した内容の一部分を表示部103に表示させ、操作者のスクロール操作に応じて、当該表示させる一部分を変更する。
次に、本実施形態に係る給水装置1の目標圧力一定制御による給水の一例を、図4に示す流れ図を用いて説明する。
給水装置1の電源が投入され、所定の待機時間が経過するか、又は、ポンプ22の停止中に、プロセッサ67は、圧力センサ15からの検出信号を監視し、ポンプ22の始動処理を行うか否か判定する(ステップST11)。具体例として、プロセッサ67は、圧力センサ15で検出されたポンプ22の二次側の圧力を、メモリ66等に記憶された閾値としての始動圧力と比較する。
圧力センサ15で検出された吸込圧力が始動圧力よりも高い場合(ステップST11のNO)には、給水先への給水が不要として、プロセッサ67は、ポンプ22の停止を維持し、圧力センサ15からの検出信号を監視し、ポンプ22の始動処理を行うか否かの判定を継続する。
圧力センサ15で検出された吸込圧力が始動圧力以下である場合(ステップST11のYES)には、プロセッサ67は、インバータ制御信号を生成し、インバータ制御信号をインバータ51へ出力し、モータ23を制御する。即ち、プロセッサ67は、ポンプ22を始動する(ステップST12)。
ポンプ22の始動処理後、プロセッサ67は、目標圧力一定制御の例として、推定末端圧一定制御にて、ポンプ22を単独運転し(ステップST13)、給水を開始する。
プロセッサ67は、目標圧力一定制御にてポンプ22の運転中に、ポンプ22の増台処理の要否を判定する(ステップST14)。即ち、プロセッサ67は、インバータ51の運転周波数を監視し、インバータ51の運転周波数が最高運転周波数でない場合(ステップST14のNO)には、目標圧力一定制御でポンプ22の駆動を継続する。インバータ51の運転周波数が最高出力である場合(ステップST14のYES)には、プロセッサ67は、増台処理を行い、ポンプ22を増台する(ステップST15)。ポンプ22の増台後、プロセッサ67は、複数(本実施形態では2台)のポンプ22の運転周波数を同一周波数とし、揃速運転による推定末端圧一定制御で2台のポンプ22を駆動制御する(ステップST16)。
プロセッサ67は、揃速運転で2台のポンプ22を駆動制御するとともに、ポンプ22の減台処理の要否を判定する(ステップST17)。即ち、プロセッサ67は、インバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度を常に検出し、上述した減台条件を満たすか否かを判定する。減台条件を満たさない場合(ステップST17のNO)には、プロセッサ67は、揃速運転による推定末端圧一定制御で2台のポンプ22の駆動を継続する。減台条件を満たした場合(ステップST17のYES)には、プロセッサ67は、一方のポンプ22を停止し、ポンプ22の減台を行う(ステップST18)。そして、ステップST13に戻り、プロセッサ67は、流量センサ14で検出された流量が、停止流量となるまで、推定末端圧一定制御により、単独運転又は揃速運転でポンプ22を駆動制御する。
このように構成された給水装置1によれば、可変速駆動装置付のポンプを複数台使用して効率が良く、省エネ効果が高い揃速運転にて目標圧力一定制御運転する場合、検出装置を増やすことなく減台(解列)条件の判定ができる。
即ち、従来のポンプ22の減台(解列)においては、複数第の揃速運転では複数台のポンプ22の二次側において少水量域に水量が減少しないと流量センサが動作せず、このため、締切運転に近い水量で減台を行うことになる。例えば、このような問題を解決するためには、水量毎にリニアで出力する流量センサを別途設置する必要があるが、このような流量センサを別途設置すると製造コストが増大するところ、本実施形態に係る給水装置1によれば、新たな流量センサを設けることなく、インバータ51から出力可能な運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度を利用して、揃速運転から単独運転へ移る解列点を求めることができる。
上述したように、第1実施形態に係る給水装置1、給水装置1の制御方法及びプログラムによれば、検出装置を増やすことなく、複数のポンプ22の揃速運転時に減台条件の判定ができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る給水装置1について説明する。なお、第2実施形態に係る給水装置1は、上述した第1実施形態に係る給水装置1と、減台(解列)条件が異なるが、その他の構成は同様の構成であることから、同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
プロセッサ67は、メモリ66等に記憶されたプログラムに基づき、目標圧力一定制御運転でポンプ22を駆動する処理として、第1実施形態と同様に、ポンプ22の始動処理、ポンプ22の単独運転による給水処理、ポンプ22の増台処理、及び、複数のポンプ22の揃速運転による給水処理を行う。また、プロセッサ67は、メモリ66等に記憶されたプログラムに基づき、複数のポンプ22を揃速運転による目標圧力一定制御運転でポンプ22を駆動中に、減台条件を満たす場合に、ポンプ22を減台(解列)する減台処理を行う。なお、説明の便宜上、本実施形態における減台条件を、第2減台条件として以下説明する。
以下、第2減台条件により行うプロセッサ67の減台処理の具体例を以下説明する。プロセッサ67は、複数のポンプ22を揃速運転による目標圧力一定制御で駆動しているときに、ポンプ22を減台(解列)する減台処理を行う。具体例として、プロセッサ67は、複数台(n台)のポンプ22が揃速運転にて目標圧力一定制御する場合、インバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度を常に検出する。
また、ポンプ22(モータ23)の最大回転速度(インバータ51の最大運転周波数)Fmaxにおけるポンプ1台分の消費電力をPmax、増台直前の総運転台数(n-x)台の消費電力をP1=Pmax×(n-x)、1台運転の少水量時のポンプ22(モータ23)の回転速度(インバータ51の運転周波数)Fminにおける消費電力をPminとしたときに、プロセッサ67は、Fmax、Pmax及びP1の少なくとも一方、Fmin、Pminをインバータ制御基板52、メモリ66、EEPROM領域67a及び/又はDRAM領域67bの少なくともいずれかに記憶させる。
また、揃速運転での複数台並列運転後、減台(解列)条件成立時(減台直前)の総運転台数(n-x+1)台の消費電力をP2、減台(解列)条件成立時のインバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度をF2とすると、プロセッサ67は、P2<P1となる場合、減台(解列)しない方が高効率運転水量となるため、減台(解列)は行わず、目標圧力一定制御による複数のポンプ22の揃速運転を継続する。そして、現在のインバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度をFnowが下記の第2減台(解列)条件を満たした場合に、プロセッサ67は、減台(解列)処理を行う。
第2減台(解列)条件は、
Fnow<F2-{(P1-P2)×(Fmax-Fmin)}/{(Pmax-Pmin)×(n-x+1)}
である。
例えば、ポンプ22の台数nが2台(n=2)であり、ポンプ22の減台数xが1台(x=1)である場合の解列点は、
Fnow<F2-{(Pmax-P2)×(Fmax-Fmin)}/{(Pmax-Pmin)×2}
となる。そして、プロセッサ67は、現在のインバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度Fnowが上記条件を満たすときに、ポンプ22を減台(解列)する。
また、例えば、ポンプ22の台数nが3台(n=3)であり、ポンプ22の減台数xが1台(x=1)である場合の解列点は、
3台から2台にポンプ22の台数を減台するときにおいては、
Fnow<F2-{(Pmax×2-P2)×(Fmax-Fmin)}/{(Pmax-Pmin)×3}
となり、
2台から1台にポンプ22の台数を減台するときにおいては、
Fnow<F2-{(Pmax-P2)×(Fmax-Fmin)}/{(Pmax-Pmin)×2}
となる。そして、プロセッサ67は、現在のインバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度Fnowが上記条件を満たすときに、ポンプ22を減台(解列)する。
また、減台条件としての解列点を求める演算式は、メモリ66又はEEPROM領域67aに、プログラムとして格納される。また、例えば、給水装置1の出荷試験において、実測値を求め、上記演算式による解列点で解列した場合に、目標とする解列点とのずれが生じた場合には、実機に対応する補正を行う演算式をプログラムとして、メモリ66又はEEPROM領域67aに格納してもよい。例えば、実機に対応する補正としては、補正値としての係数を加える構成が一例として挙げられるが、補正は適宜設定可能である。
このように構成された第2実施形態に係る給水装置1、給水装置1の制御方法及びプログラムによれば、上述した第2実施形態に係る給水装置1と同様に、検出装置を増やすことなく、複数のポンプ22の揃速運転時に減台条件の判定ができる。
また、解列後のポンプ22の総運転台数(n-x)台の消費電力P1が、揃速運転での複数台並列運転後、解列前である第2減台(解列)条件成立時の総運転台数(n-x+1)台の消費電力P2よりも大きい(P2<P1)場合に、減台(解列)しない方が高効率運転水量となる。このため、給水装置は、P2<P1の場合には、解列を行わないことで、消費電力の低減及び高効率運転が可能となる。
また、このような第2実施形態に係る給水装置1の第2減台(解列)条件は、第1減台条件とともに用いられても良く、又、第2減台条件のみで用いられても良い。
即ち、第1減台条件及び第2減台条件を用いる給水装置1にあっては、ポンプ22(モータ23)の回転速度Fnowが第1減台条件を満たしたときにP2≧P1であればポンプ22を減台し、該回転速度Fnowが第1減台条件を満たし、且つ、P2<P1であるときは、減台を行わず、そして、回転速度Fnowが第2減台条件を満たしたときにポンプ22を減台する。
また、第2減台条件のみを用いる給水装置1にあっては、回転速度Fnowが第2減台条件を満たした場合であって、P2≧P1であればポンプ22を減台し、回転速度Fnowが第2条件を満たし、且つ、P2<P1であるときは、回転速度Fnowが次に第2減台条件を満たしたときに、減台すればよい。
また、給水装置1は、第1減台条件による減台、第2減台条件による減台、並びに、第1減台条件及び第2減台条件による減台のいずれにより減台処理を行うかを入力部62又は設定部65で選択できるように、プログラムとして第1減台条件及び第2減台条件の双方がメモリ66等に記憶されていてもよく、また、いずれかの解列ができるよう、出荷時に、第1減台条件、第2減台条件、又は、双方の減台条件が選択的にプログラムとして記憶されていてもよい。
上述したように、第2実施形態に係る給水装置1、給水装置1の制御方法及びプログラムによれば、検出装置を増やすことなく、複数のポンプ22の揃速運転時に減台条件の判定ができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る給水装置1について説明する。なお、第3実施形態に係る給水装置1は、上述した第1実施形態に係る給水装置1及び第2の実施形態に係る給水装置1と、減台(解列)条件が異なるが、その他の構成は同様の構成であることから、同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
プロセッサ67は、メモリ66等に記憶されたプログラムに基づき、目標圧力一定制御運転でポンプ22を駆動する処理として、第1実施形態と同様に、ポンプ22の始動処理、ポンプ22の単独運転による給水処理、ポンプ22の増台処理、及び、複数のポンプ22の揃速運転による給水処理を行う。また、プロセッサ67は、メモリ66等に記憶されたプログラムに基づき、複数のポンプ22を揃速運転による目標圧力一定制御運転でポンプ22を駆動中に、減台条件を満たす場合に、ポンプ22を減台(解列)する減台処理を行う。なお、説明の便宜上、本実施形態における減台条件を、第3減台条件として以下説明する。
以下、第3減台条件により行うプロセッサ67の減台処理の具体例を以下説明する。プロセッサ67は、複数のポンプ22を揃速運転による目標圧力一定制御で駆動しているときに、ポンプ22を減台(解列)する減台処理を行う。具体例として、プロセッサ67は、複数台(n台)のポンプ22が揃速運転にて目標圧力一定制御する場合、インバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度を常に検出する。
また、ポンプ22(モータ23)の最大回転速度(インバータ51の最大運転周波数)Fmax、1台運転の少水量時のポンプ22(モータ23)の回転速度(インバータ51の運転周波数)Fminは、予めインバータ制御基板52、メモリ66、EEPROM領域67a及び/又はDRAM領域67bの少なくともいずれかに記憶される。
そして、現在のインバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度Fnowが下記の第3減台(解列)条件を満たした場合に、プロセッサ67は、減台(解列)処理を行う。
第3減台(解列)条件は、
Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×[{(n-x)/n}+α]+β
となる。ここで、α、βは補正値であり、予め設定された係数である。
例えば、ポンプ22の台数nが2台(n=2)であり、ポンプ22の減台数xが1台(x=1)である場合の解列点は、
Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×{(1/2)+α}+β
となる。そして、プロセッサ67は、現在のインバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度Fnowが上記条件を満たすときに、ポンプ22を減台(解列)する。
また、例えば、ポンプ22の台数nが3台(n=3)であり、ポンプ22の減台数xが1台(x=1)である場合の解列点は、
3台から2台にポンプ22の台数を減台するときにおいては、
Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×{(2/3)+α}+β
となり、
2台から1台にポンプ22の台数を減台するときにおいては、
Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×{(1/3)+α}+β
となる。そして、プロセッサ67は、現在のインバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度Fnowが上記条件を満たすときに、ポンプ22を減台(解列)する。
ここで、目標圧力一定制御には、吐出圧力一定制御と推定末端圧一定制御がある。
先ず、吐出圧力一定制御の場合には、補正値α、βは、α≒0、β≒0となる。
よって、吐出圧力一定制御における解列条件は、
Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×(n-x)/n
となる。
次に、推定末端圧一定制御の場合には大水量時であるポンプ22(モータ23)の最大回転速度(インバータ51の最大運転周波数)Fmax時の設定揚程をH1、少水量時のポンプ22(モータ23)の回転速度(インバータ51の運転周波数)Fminにおける設定揚程をH2とし、H1とH2の揚程差Hd=H1-H2としたときに、補正値α、βは、α≒γ×Hd、β≒0となる。ここで、γは、ポンプ機種(口径、出力、種類含む)、台数(n台)、減台数(x台)により各々最適値に設定される。
よって、推定末端圧力一定制御における解列条件は、
Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×[{(n-x)/n}+γ×Hd]
となる。
なお、上述の補正値βは、β≒0としているが、これは、最大水量の少ないポンプ22、設定揚程が高いポンプ22、ポンプ台数nが少ないポンプ22の場合は、β≒0で問題無いためである。一方で、最大水量が多いポンプ22、設定揚程が低いポンプ22やポンプ台数nが多いポンプ22の場合は、推定末端圧一定制御を行うと、配管抵抗分の影響が大きく出てくるため、補正値をβとして加えた方がより正確な制御となる。このため、補正値βは、配管抵抗部の影響に基づいて、給水装置1の機種毎や設置条件等によって適宜設定される。
また、減台条件としての解列点を求める演算式は、メモリ66又はEEPROM領域67aに、プログラムとして格納される。また、例えば、給水装置1の出荷試験において、実測値を求め、上記演算式による解列点で解列した場合に、目標とする解列点とのずれが生じた場合には、実機に対応する補正を行う演算式をプログラムとして、メモリ66又はEEPROM領域67aに格納してもよい。
このように構成された第3実施形態に係る給水装置1、給水装置1の制御方法及びプログラムによれば、上述した第1実施形態に係る給水装置1と同様に、検出装置を増やすことなく、複数のポンプ22の揃速運転時に減台条件の判定ができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る給水装置1について説明する。なお、第4実施形態に係る給水装置1は、上述した第3実施形態に係る給水装置1と、減台(解列)条件が異なるが、その他の構成は同様の構成であることから、同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
プロセッサ67は、メモリ66等に記憶されたプログラムに基づき、目標圧力一定制御運転でポンプ22を駆動する処理として、第3実施形態と同様に、ポンプ22の始動処理、ポンプ22の単独運転による給水処理、ポンプ22の増台処理、複数のポンプ22の揃速運転による給水処理を行う。また、プロセッサ67は、メモリ66等に記憶されたプログラムに基づき、複数のポンプ22を揃速運転による目標圧力一定制御運転でポンプ22を駆動中に、減台条件を満たす場合に、ポンプ22を減台(解列)する減台処理を行う。なお、説明の便宜上、本実施形態における減台条件を、第4減台条件として以下説明する。
以下、第4減台条件により行うプロセッサ67の減台処理の具体例を以下説明する。プロセッサ67は、複数のポンプ22を揃速運転による目標圧力一定制御で駆動しているときに、ポンプ22を減台(解列)する減台処理を行う。具体例として、プロセッサ67は、複数台(n台)のポンプ22を揃速運転にて目標圧力一定制御する場合、インバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度を常に検出する。
また、ポンプ22(モータ23)の最大回転速度(インバータ51の最大運転周波数)Fmaxにおける消費電力をPmax、増台直前の総運転台数(n-x)台の消費電力をP1=Pmax×(n-x)、1台運転の少水量時のポンプ22(モータ23)の回転速度(インバータ51の運転周波数)Fminにおける消費電力をPminとしたときに、プロセッサ67は、Fmax、Pmax及びP1の少なくとも一方、Fmin、Pminをインバータ制御基板52、メモリ66、EEPROM領域67a及び/又はDRAM領域67bの少なくともいずれかに記憶させる。
また、揃速運転での複数台並列運転後、減台(解列)条件成立時(減台直前)の総運転台数(n-x+1)台の消費電力をP2、減台(解列)条件成立時のポンプ22(モータ23)の回転速度又はインバータ51の運転周波数をF2、ポンプ22の増台直後の揃速運転での複数台並列運転による総運転台数の消費電力をP3、ポンプ22の増台直後の揃速運転での複数台並列運転によるインバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度をF3とする。そして、プロセッサ67は、P2<P1又はP3<P1となる場合、減台(解列)しない方が高効率運転水量となるため、減台(解列)は行わず、目標圧力一定制御による複数のポンプ22の揃速運転を継続する。そして、現在のインバータ51の運転周波数又はポンプ22(モータ23)の回転速度Fnowが下記の第4減台(解列)条件を満たした場合に、プロセッサ67は、減台(解列)処理を行う。
第4減台(解列)条件は、
P2<P1であった場合に、
Fnow<F2-(P1-P2)/δ+β
となり、
P3<P1であった場合に、
Fnow<F3-(P1-P3)/ε+β
となる。ここで、係数δ、εは、予め給水装置1によりP2<P1又はP3<P1であった場合にであって、且つ、解列したときに、解列後の運転が高効率運転水量となる係数に設定される設計値である。なお、各係数(補正値)α,β,γ,δ,εの値を、給水装置1の機種ごとに出荷時等に実測した値から求めてもよい。これは、更に好適な減台(解列)点を求めることができるためである。
また、減台条件としての解列点を求める演算式は、メモリ66又はEEPROM領域67aに、プログラムとして格納される。また、例えば、給水装置1の出荷試験において、実測値を求め、上記演算式による解列点で解列した場合に、目標とする解列点とのずれが生じた場合には、実機に対応する補正を行う演算式をプログラムとして、メモリ66又はEEPROM領域67aに格納してもよい。例えば、実機に対応する補正としては、補正値としての係数を加える構成が一例として挙げられるが、補正は適宜設定可能である。
このように構成された第4実施形態に係る給水装置1、給水装置1の制御方法及びプログラムによれば、上述した第2実施形態に係る給水装置1と同様に、検出装置を増やすことなく、複数のポンプ22の揃速運転時に減台条件の判定ができる。
また、解列後のポンプ22の総運転台数(n-x)台の消費電力P1が、揃速運転での複数台並列運転後、解列前である第2減台(解列)条件成立時の総運転台数(n-x+1)台の消費電力P2よりも大きい(P2<P1)場合に、減台(解列)しない方が高効率運転水量となる。同様に、又はP3<P1である場合に、減台(解列)しない方が高効率運転水量となる。このため、給水装置は、P2<P1又はP3<P1の場合には、解列を行わないことで、消費電力の低減及び高効率運転が可能となる。
また、このような第4実施形態に係る給水装置1の第4減台(解列)条件は、第3減台条件とともに用いられても良く、又、第4減台条件のみで用いられても良い。また、第4実施形態は、第4減台条件は、P2<P1であった場合に、Fnow<F2-(P1-P2)/δ+βであり、そして、P3<P1であった場合に、Fnow<F3-(P1-P3)/ε+βである例を説明したがこれに限定されない。第4減台条件は、Fnow<F2-(P1-P2)/δ+βのみであってもよく、また、Fnow<F3-(P1-P3)/ε+βのみであってもよい。
即ち、第3減台条件及び第4減台条件を用いる給水装置1にあっては、回転速度Fnowが第3減台条件を満たしたときにP2≧P1又はP3≧P1を判定し、該条件であればポンプ22を減台し、回転速度Fnowが第3減台条件を満たし、且つ、P2<P1又はP3<P1であるときは、減台を行わず、そして、回転速度Fnowが第4減台条件を満たしたときにポンプ22を減台する。
また、第4減台条件のみを用いる給水装置1にあっては、回転速度Fnowが第4減台条件を満たした場合であって、P2≧P1又はP3≧P1であればポンプ22を減台し、回転速度Fnowが第4減台条件を満たし、且つ、P2<P1であるときは、回転速度Fnowが次に第4減台条件を満たしたときに、減台すればよい。
また、給水装置1は、第3減台条件による減台、第4減台条件による減台、並びに、第3減台条件及び第4減台条件による減台のいずれにより減台処理を行うかを入力部62又は設定部65で選択できるように、プログラムとして第3減台条件及び第4減台条件の双方がメモリ66等に記憶されていてもよく、また、いずれかの減台ができるよう、出荷時に、第3減台条件、第4減台条件、又は、双方の減台条件を選択的にプログラムとして記憶されていてもよい。また、給水装置1は、第1減台条件乃至第4減台条件を記憶しておき、いずれかの減台条件を選択できる構成としてもよい。
上述したように、第4実施形態に係る給水装置1、給水装置1の制御方法及びプログラムによれば、検出装置を増やすことなく、複数のポンプ22の揃速運転時に減台条件の判定ができる。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されない。即ち、給水装置1、給水装置1の制御方法及びプログラムは、同一周波数で複数のポンプ22の並列運転を行う揃速運転の減台(解列)処理において、流量センサ等の新たな検出装置を設けることなく減台条件の判定ができればよい。このため、上述の給水装置1の各構成については、適宜設定できる。
例えば、上述した例では、給水装置1は、直結式とし、複数のポンプ22の一次側を水道分管に接続する構成の例を示したが、例えば、受水槽式として、複数のポンプ22の一次側を給水源である受水槽に接続する構成であってもよい。
また、上述した例では、給水装置1は、複数のポンプ22として、2台のポンプ22を備える構成し、また、減台処理の説明において、ポンプ22の台数が2台の構成に加え、3台である例を説明したが、これに限定されず、ポンプ22の台数は適宜設定可能である。また、増台処理時の増台するポンプ22の台数、及び、減台(解列)処理時の解列するポンプ22の台数xは、1台であっても、複数台であってもよい。
また、上述した例では、給水装置1の制御方法において、減台処理を行うときに、第1減台条件乃至第4減台条件において、演算式の例を説明した。これら演算式は、解列点を求めるための演算式であるが、減台条件を、好適な減台となる減台条件の計算で求められた計算値となるように設定されており、この設定された演算式補正値が設定され、そして、該補正値を用いた水量で減台(解列)すると、減台(解列)後にすぐ増台(並列)を行う所謂「チャタリング現象」が生じる虞がある。
そこで、第1減台条件及び第2減台条件においては、演算式に補正値βを加算する演算式とし、第1減台条件及び第2減台条件の補正値βを負の値として、結果として解列条件の演算式に減算を指示して「チャタリング現象」を防止させる構成としてもよい。同様に、なお、第3減台条件及び第4減台条件においては、補正値βの値を負の値として、結果として解列条件の演算式に減算を指示して「チャタリング現象」を防止させる構成としてもよい。
また、チャタリング減少を防止させる方法として、プロセッサ67は、上述の第1減台条件乃至第4の減台条件のいずれかで減台処理が行われた後、次の増台処理が行われるまでの時間を計時し、この計時した時間が、予めメモリ66等に記憶された所定の時間よりも短い場合にチャタリング現象が生じていると判定し、減台条件の演算式に補正値βを加算するか、又は、補正値βの値を負の値としてもよい。また、チャタリング現象が生じているとする判定は、減台処理が行われた後、次の増台処理が行われるまでの時間を計時し、この計時した時間が、予めメモリ66等に記憶された所定の時間よりも短い状態が複数回、連続で、又は、不連続で生じた場合に、チャタリング現象が生じていると判定してもよい。
また、上述した例では、給水装置1が圧力センサ15をポンプ22の二次側に有する構成を説明したが、本実施形態の変形例として、図5に示すように、圧力センサ15は、ポンプ22の一次側及び二次側に設けられる構成であってもよい。例えば、吸込管31に第1圧力センサ15Aが設けられ、そして、第1圧力センサ15Aは、吸込圧力としての吸込管31内の圧力を検出し、得られた検出信号を制御装置17に出力する。また、吐出管36に第2圧力センサ15Bが設けられ、そして、第2圧力センサ15Bは、吐出圧力又はポンプ22の二次側の圧力としての吐出管36内の圧力を検出し、得られた検出信号を制御装置17に出力する。
そして、具体例として、制御盤42は、第1圧力センサ15Aで検出された検出信号から算出された吸込圧力が所定の圧力値以上であって、且つ、第2圧力センサ15Bで検出された検出信号から算出されたポンプ22の二次側の圧力が予め定められた始動圧力以下に低下したことを検知すると、モータ23を駆動して、ポンプ22を始動する。制御盤42は、流量センサ14からの検出信号に基づいて、流量が少水量であることを検知するとポンプ22を停止させる。
このような変形例の給水装置1は、例えば、プロセッサ67は、第1圧力センサ15Aで検出された吸込圧力がメモリ66等に記憶された第1閾値としての所定の吸込圧力よりも高く、且つ、第2圧力センサ15Bで検出されたポンプ22の二次側の圧力がメモリ66等に記憶された第2閾値としての所定の始動圧力よりも低い場合に、一方のモータ23を駆動する。即ち、プロセッサ67は、所定の吸込圧力が確保できており、且つ、ポンプ22の二次側の圧力が始動圧力以下となると判定すると、1台のモータ23を起動すべく、インバータ制御信号を生成し、インバータ制御信号をインバータ51へ出力し、モータ23を制御する。これにより、ポンプ22の始動処理が行われる。
このため、例えば、上述したステップST11において、第1圧力センサ15Aで検出された吸込圧力が第1閾値よりも低い場合及び/又は第2圧力センサ15Bで検出された吸込圧力が第2閾値よりも高い場合(ステップST11のNO)には、プロセッサ67は、ポンプ22の停止を維持し、圧力センサ15からの検出信号を監視し、ポンプ22の始動処理を行うか否かの判定を継続する。
即ち、第1圧力センサ15Aで検出された吸込圧力が第1閾値よりも低い場合には、水道分管の供給圧力が低いため、プロセッサ67は、ポンプ22を駆動しない。また、第2圧力センサ15Bで検出されたポンプ22の二次側の圧力が第2閾値よりも高い場合には、給水先への給水が不要として、プロセッサ67は、ポンプ22を駆動しない。
第1圧力センサ15Aで検出された吸込圧力が第1閾値以上であり、そして、第2圧力センサ15Bで検出された吸込圧力が第2閾値以下である場合(ステップST11のYES)には、プロセッサ67は、インバータ制御信号を生成し、インバータ制御信号をインバータ51へ出力し、モータ23を制御する。即ち、プロセッサ67は、ポンプ22を始動する(ステップST12)。
また、上述した例では、コンピュータとしての制御装置17の各構成の制御の例として、各手段を機能させて始動処理、増台処理、給水処理及び減台処理を行うプログラムの例を説明したが、このプログラムは、制御装置17の記憶媒体としてのメモリ66等に記憶され、メモリ66等に記憶されたプログラムをプロセッサ67が実行する例に限られない。例えば、汎用のコンピュータに搭載されたプロセッサを基本ハードウェアとして用いることでも実現可能である。
また、上記処理を実現するプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納して提供されてもよい。プログラムは、インストール可能な形式のファイルまたは実行可能な形式のファイルとして記憶媒体に記憶される。記憶媒体としては、磁気ディスク、光ディスク(CD-ROM、CD-R、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリなどである。記憶媒体は、プログラムを記憶でき、かつ、コンピュータが読み取り可能であれば、何れであってもよい。また、上記処理を実現するプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ(サーバ)上に格納し、ネットワーク経由でコンピュータ(クライアント)にダウンロードさせてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…給水装置、11…ポンプユニット、12…分岐配管、13…合流配管、14…流量センサ、15…圧力センサ、15A…第1圧力センサ、15B…第2圧力センサ、16…蓄圧装置、17…制御装置、21…第1開閉弁、22…ポンプ、23…モータ、24…逆止弁、25…第2開閉弁、31…吸込管、32…分岐部、33…分岐管、34…合流管、35…合流部、36…吐出管、41…インバータボックス、42…制御盤、51…インバータ、52…インバータ制御基板、61…通信部、62…入力部、63…インターフェース、64…表示部、65…設定部、66…メモリ、67…プロセッサ、67a…EEPROM領域、67b…DRAM領域、67c…処理部、67d…ポンプ制御部、100…通信端末、101…通信部、102…入力部、103…表示部、104…メモリ、105…プロセッサ、105a…通信制御部、105b…処理部。

Claims (20)

  1. 複数のポンプと、
    前記複数のポンプの二次側に設けられた逆止弁と、
    前記複数のポンプの二次側にそれぞれ接続された複数の流量センサと、
    前記複数のポンプの二次側に接続された圧力センサと、
    前記ポンプを増台又は減台することで、前記ポンプを目標圧力一定制御にて単独運転し、且つ、複数の前記ポンプを前記目標圧力一定制御にて揃速運転を行うとともに、前記ポンプの回転速度をFnow、少水量時の少水量回転速度をFmin、最大回転速度をFmax、前記ポンプの台数をn、前記ポンプの台数nからの減台する前記ポンプの数をxとしたときに、第1減台条件として、
    Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×{(n-x)/n}
    であるときに、前記ポンプの運転台数を減台する制御装置と、
    を備えることを特徴とする給水装置。
  2. 前記制御装置は、前記ポンプの増台直前の前記最大回転速度Fmaxにおける前記ポンプ1台分の消費電力をPmax、前記ポンプの増台直前の総運転台数(n-x)台の消費電力をP1=Pmax×(n-x)、1台運転の少水量時の消費電力をPmin、前記揃速運転で増台した複数の前記ポンプを運転後、前記第1減台条件の成立時の総運転台数(n-x+1)台の消費電力をP2、前記第1減台条件成立時の前記ポンプの回転速度をF2としたときに、P2<P1となる場合、前記第1減台条件成立後であっても減台は行わずに複数の前記ポンプによる前記揃速運転を継続し、その後、第2減台条件として、
    Fnow<F2-{(P1-P2)×(Fmax-Fmin)}/{(Pmax-Pmin)×(n-x+1)}
    であるときに、前記ポンプの運転台数を減台する、
    請求項1に記載の給水装置。
  3. 複数のポンプと、
    前記複数のポンプの二次側に設けられた逆止弁と、
    前記複数のポンプの二次側にそれぞれ接続された複数の流量センサと、
    前記複数のポンプの二次側に接続された圧力センサと、
    前記ポンプを増台又は減台することで、前記ポンプを目標圧力一定制御にて単独運転し、且つ、複数の前記ポンプを前記目標圧力一定制御にて揃速運転を行うとともに、前記ポンプの回転速度をFnow、少水量時の少水量回転速度をFmin、最大回転速度をFmax、1台運転の少水量時の消費電力をPmin、前記ポンプの増台直前の前記最大回転速度をFmax、前記ポンプの増台直前の前記最大回転速度Fmaxにおける前記ポンプ1台分の消費電力をPmax、前記ポンプの増台直前の総運転台数(n-x)台の消費電力をP1=Pmax×(n-x)、前記ポンプの台数をn、前記ポンプの運転台数nからの減台する前記ポンプの数をxとしたときに、前記揃速運転で増台した複数の前記ポンプを運転後、減台条件成立時の総運転台数(n-x+1)台の消費電力をP2、前記減台条件成立時の前記ポンプの回転速度をF2とし、P2<P1となる場合、減台は行わずに複数の前記ポンプによる前記揃速運転を継続し、その後、前記減台条件として、
    Fnow<F2-{(P1-P2)×(Fmax-Fmin)}/{(Pmax-Pmin)×(n-x+1)}
    であるときに、前記ポンプの運転台数を減台する制御装置と、
    を備える給水装置。
  4. 前記制御装置は、増台又は減台後に複数の前記ポンプを運転するときに、前記複数のポンプを全て前記揃速運転する、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の給水装置。
  5. 前記制御装置は、始動順に前記ポンプを停止させるか、又は、始動順と逆に前記ポンプを停止させるか、又は、積算運転時間が多いポンプを停止させる、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の給水装置。
  6. 複数のポンプの二次側の圧力が始動圧力以下であるときに、1台の前記ポンプを始動し、
    始動した前記ポンプを目標圧力一定制御により駆動し、
    前記ポンプが最大回転速度であるときに、前記ポンプを増台し、増台した複数の前記ポンプを同一の回転速度で前記目標圧力一定制御により駆動し、
    前記ポンプの回転速度をFnow、少水量時の少水量回転速度をFmin、最大回転速度をFmax、前記ポンプの台数をn、前記ポンプの台数nからの減台する前記ポンプの数をxとしたときに、第1減台条件として、
    Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×{(n-x)/n}
    であるときに、前記ポンプの運転台数を減台するプロセッサを含む、
    給水装置の制御装置。
  7. 前記プロセッサは、前記ポンプの増台直前の前記最大回転速度Fmaxにおける前記ポンプ1台分の消費電力をPmax、前記ポンプの増台直前の総運転台数(n-x)台の消費電力をP1=Pmax×(n-x)、1台運転の少水量時の消費電力をPmin、前記揃速運転で増台した複数の前記ポンプを運転後、前記第1減台条件の成立時の総運転台数(n-x+1)台の消費電力をP2、前記第1減台条件成立時の前記ポンプの回転速度をF2としたときに、P2<P1となる場合、前記第1減台条件成立後であっても減台は行わずに複数の前記ポンプによる前記揃速運転を継続し、その後、第2減台条件として、
    Fnow<F2-{(P1-P2)×(Fmax-Fmin)}/{(Pmax-Pmin)×(n-x+1)}
    であるときに、前記ポンプの運転台数を減台する、
    請求項6に記載の給水装置の制御装置。
  8. 制御装置による給水装置の制御方法であって、
    複数のポンプの二次側の圧力が始動圧力以下であるときに、1台の前記ポンプを始動し、
    始動した前記ポンプを目標圧力一定制御により駆動し、
    前記ポンプが最大回転速度であるときに、前記ポンプを増台し、
    増台した複数の前記ポンプを同一の回転速度で前記目標圧力一定制御にて揃速運転を行い、
    前記ポンプの回転速度をFnow、少水量時の少水量回転速度をFmin、最大回転速度をFmax、前記ポンプの台数をn、前記ポンプの台数nからの減台する前記ポンプの数をxとしたときに、第1減台条件である、
    Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×{(n-x)/n}
    であるかを判定し、
    前記第1減台条件を満たすときに、前記ポンプの運転台数を減台する、
    給水装置の制御方法。
  9. 前記ポンプの増台直前の前記最大回転速度Fmaxにおける前記ポンプ1台分の消費電力をPmax、前記ポンプの増台直前の総運転台数(n-x)台の消費電力をP1=Pmax×(n-x)、1台運転の少水量時の消費電力をPmin、前記揃速運転で増台した複数の前記ポンプを運転後、前記第1減台条件の成立時の総運転台数(n-x+1)台の消費電力をP2、前記第1減台条件成立時の前記ポンプの回転速度をF2としたときに、
    前記第1減台条件を満たす場合であって、P2≧P1を満たすときに、前記ポンプの運転台数を減台し、
    前記第1減台条件を満たす場合であって、P2<P1となる場合、前記第1減台条件成立後であっても減台は行わずに複数の前記ポンプによる前記揃速運転を継続し、
    前記第1減台条件を満たす場合であって、P2<P1となる場合に前記揃速運転を継続後、第2減台条件である、
    Fnow<F2-{(P1-P2)×(Fmax-Fmin)}/{(Pmax-Pmin)×(n-x+1)}
    を満たすときに、前記ポンプの運転台数を減台する、請求項8に記載の給水装置の制御方法。
  10. コンピュータを、
    複数のポンプの二次側の圧力が始動圧力以下であるときに、1台の前記ポンプを始動する始動手段と、
    前記ポンプが最大回転速度であるときに、前記ポンプを増台する増台手段と、
    始動した前記ポンプを目標圧力一定制御により運転するか、又は、駆動する複数の前記ポンプを同一の回転速度で前記目標圧力一定制御にて揃速運転する給水手段と、
    前記ポンプの回転速度をFnow、少水量時の少水量回転速度をFmin、最大回転速度をFmax、前記ポンプの台数をn、前記ポンプの台数nからの減台する前記ポンプの数をxとしたときに、第1減台条件である、
    Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×{(n-x)/n}
    であるかを判定する第1減台条件判定手段と、
    前記第1減台条件を満たすときに、前記ポンプの運転台数を減台する減台手段と、して機能させるためのプログラム。
  11. 前記ポンプの増台直前の前記最大回転速度Fmaxにおける前記ポンプ1台分の消費電力をPmax、前記ポンプの増台直前の総運転台数(n-x)台の消費電力をP1=Pmax×(n-x)、1台運転の少水量時の消費電力をPmin、前記揃速運転で増台した複数の前記ポンプを運転後、前記第1減台条件の成立時の総運転台数(n-x+1)台の消費電力をP2、前記第1減台条件成立時の前記ポンプの回転速度をF2としたときに、
    前記第1減台条件を満たす場合であって、P2<P1となる場合に前記揃速運転を継続後、第2減台条件である、
    Fnow<F2-{(P1-P2)×(Fmax-Fmin)}/{(Pmax-Pmin)×(n-x+1)}
    であるかを判定する第2減台条件判定手段として前記コンピュータを機能させ、
    前記減台手段は、前記第1減台条件を満たす場合であって、P2≧P1を満たすときに、前記ポンプの運転台数を減台し、前記第1減台条件を満たす場合であって、P2<P1となる場合、前記第1減台条件成立後であっても減台は行わずに複数の前記ポンプによる前記揃速運転を継続する、請求項10に記載のプログラム。
  12. 複数のポンプと、
    前記複数のポンプの二次側に設けられた逆止弁と、
    前記複数のポンプの二次側にそれぞれ接続された複数の流量センサと、
    前記複数のポンプの二次側に接続された圧力センサと、
    前記ポンプを増台又は減台することで、前記ポンプを目標圧力一定制御にて単独運転し、且つ、複数の前記ポンプを前記目標圧力一定制御にて揃速運転を行うとともに、前記ポンプの回転速度をFnow、少水量時の少水量回転速度をFmin、最大回転速度をFmax、前記ポンプの台数をn、前記ポンプの台数nからの減台する前記ポンプの数をxとし、補正値をα、βとしたときに、第3減台条件として、
    Fnow<Fmin+(Fmax-Fmin)×[{(n-x)/n}+α]+β
    であるときに、前記ポンプの運転台数を減台する制御装置と、
    を備えることを特徴とする給水装置。
  13. 前記目標圧力一定制御が吐出圧力一定制御である場合には、補正値α、βは、α≒0、β≒0である、請求項12に記載の給水装置。
  14. 前記目標圧力一定制御が推定末端圧一定制御である場合には、補正値αは、α≒γ×Hdであり、γは、前記ポンプの機種、台数、減台数により設定され、Hdは、前記ポンプの最大回転速度における設定揚程と、少水量時の前記ポンプの回転速度における設定揚程との差である、請求項12に記載の給水装置。
  15. 前記補正値βは、配管抵抗分の影響に基づき設定される、請求項12乃至請求項14のいずれか一項に記載の給水装置。
  16. 前記補正値βは、負の値である、請求項12乃至請求項15のいずれか一項に記載の給水装置。
  17. 前記制御装置は、前記第3減台条件成立時の総運転台数(n-x+1)台の消費電力をP2、前記第3減台条件成立時の前記ポンプの回転速度をF2、前記ポンプの増台直後の揃速運転での総運転台数の消費電力をP3、前記ポンプの増台直後の前記揃速運転での前記ポンプの回転速度をF3、補正値をδ、εとしたときに、P2<P1又はP3<P1となる場合、前記第3減台条件成立後であっても減台は行わずに複数の前記ポンプによる前記揃速運転を継続し、その後、第4減台条件として、
    P2<P1である場合に
    Fnow<F2-(P1-P2)/δ+β
    であるか、又は、
    P3<P1である場合に
    Fnow<F3-(P1-P3)/ε+β
    であるときに、前記ポンプの運転台数を減台する、
    請求項12乃至請求項16のいずれか一項に記載の給水装置。
  18. 前記補正値は、機種毎に実測値から求められる、請求項12乃至請求項17のいずれか一項に記載の給水装置。
  19. 前記制御装置は、増台又は減台後に複数の前記ポンプを運転するときに、前記複数のポンプを全て前記揃速運転する、請求項12乃至請求項18のいずれか一項に記載の給水装置。
  20. 前記制御装置は、始動順に前記ポンプを停止させるか、又は、始動順と逆に前記ポンプを停止させるか、又は、積算運転時間が多いポンプを停止させる、請求項12乃至請求項19のいずれか一項に記載の給水装置。
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