JP2021182508A - 二次電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電解液をより適切に短時間で電極体の内部に含浸させることが可能な二次電池の製造方法を提供する。【解決手段】二次電池の製造方法には、準備工程および含浸促進工程が含まれる。準備工程では、電池ケースと、電池ケース内に収容された電極体および電解液とを有する二次電池が準備される。含浸促進工程では、準備工程において準備された二次電池に対して、充放電サイクルが60回以上繰り返し実行される。その結果、電極体の膨張および収縮が交互に発生し、電極体の内部への電解液の含浸が促進される。従って、含浸促進工程が実行されることで、電解液がより適切に短時間で電極体の内部に含浸される。【選択図】図3

Description

本開示は、二次電池の製造方法に関する。
二次電池は、パソコンや携帯端末等のポータブル電源、あるいはEV(電気自動車)、HV(ハイブリッド自動車)、PHV(プラグインハイブリッド自動車)等の車両駆動用電源として広く用いられている。二次電池の一例として、電極体と電解液が電池ケースに収容された二次電池がある。電解液を用いた二次電池を製造する際には、電極体の内部に電解液を含浸させる必要がある。電極体では、正極、負極、およびセパレータが捲回または積層されているので、従来の二次電池の製造方法では、電極体の内部に電解液を含浸させるために長い時間を要する。
例えば、特許文献1に記載の電池の製造方法では、正極と負極の間に電圧を印加しながら、極板群に電解質を含浸させる。これにより、電気毛管現象を利用した含浸時間の短縮が図られている。
特開2010−165591号公報
特許文献1に記載の方法のように、電気毛管現象を利用するだけでは、電極体の中心部まで十分に短時間で電解液を含浸させることは困難であった。二次電池の製造効率をさらに上昇させるためには、電解液をより適切に短時間で電極体の内部に含浸させる技術が望まれる。
本発明の典型的な目的は、電解液をより適切に短時間で電極体の内部に含浸させることが可能な二次電池の製造方法を提供することである。
ここに開示される一態様の二次電池の製造方法は、
電池ケースと、上記電池ケース内に収容された電極体および電解液とを有する二次電池を準備する準備工程と、
上記二次電池に対して、充放電サイクルを60回以上繰り返すことで、上記二次電池における上記電極体の内部への上記電解液の含浸を促進させる含浸促進工程と、を含む。
本開示に係る二次電池の製造方法では、二次電池に対して充放電サイクルが繰り返されることで、電極体の膨張および収縮が交互に発生し、電極体の内部への電解液の含浸が促進される。充放電サイクルが60回以上実行されることで、電極体の内部まで十分に電解液が含浸される。よって、電解液がより適切に短時間で電極体の内部に含浸される。
含浸促進工程における充放電が、2C以下の電流レートで実行されてもよい。この場合には、2Cよりも大きい電流レートで充放電が繰り返される場合に比べて、含浸促進工程において実行される充放電に起因する二次電池の劣化が適切に抑制される。つまり、二次電池の劣化が抑制された状態で、電解液の含浸が適切に促進される。
二次電池の内部の圧力を、大気圧と同じ圧力、または大気圧よりも大きい圧力(正圧)とした状態で、含浸促進工程における充放電が実行されてもよい。この場合には、二次電池の内部の圧力を大気圧よりも小さい圧力(負圧)とした状態で充放電が繰り返される場合に比べて、電解液が電極体の内部に入り込みやすい。よって、含浸に要する時間がより適切に短縮される。
本実施形態の二次電池1の内部構造を模式的に示す断面図である。 二次電池に対して実行される充放電サイクルの電流波形の一例を示す図である。 二次電池の内部において電解液が電極体の内部に含浸していく推移を、充放電サイクルの回数に応じて示す撮影画像である。 二次電池に対して実行した充放電サイクルにおける電流レート毎に、二次電池の抵抗値を示したグラフである。
以下、本開示における典型的な実施形態の1つについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。なお、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚み等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
本明細書において、「電池」とは、電気エネルギーを取り出し可能な蓄電デバイス一般を指す用語であって、一次電池および二次電池を含む概念である。「二次電池」とは、繰り返し充放電可能な蓄電デバイス一般をいい、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等のいわゆる蓄電池(すなわち化学電池)の他、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ(すなわち物理電池)を包含する。以下、二次電池の一種である扁平角形のリチウムイオン二次電池の製造方法を例示して、本開示に係る二次電池の製造方法について詳細に説明する。ただし、本開示に係る二次電池の製造方法を、以下の実施形態に記載されたものに限定することを意図したものではない。
<二次電池の構成>
図1に示す二次電池1は、電極体20、電解液(本実施形態では非水電解液)10、および電池ケース30を備えた密閉型のリチウムイオン二次電池である。電池ケース30は、電極体20および電解液10を内部に密閉した状態で収容する。本実施形態における電池ケース30の形状は、扁平な角形である。電池ケース30は、一端に開口部を有する箱型の本体31と、該本体の開口部を塞ぐ板状の蓋体32を備える。電池ケース30(詳細には、電池ケース30の蓋体32)には、外部接続用の正極外部端子42および負極外部端子44と、安全弁36とが設けられている。安全弁36は、電池ケース30の内圧が所定レベル以上に上昇した場合に、該内圧を開放する。また、電池ケース30には、電解液10を内部に注入するための注入口37が設けられている。電池ケース30の材質は、軽量で熱伝導性が良い材質が望ましい。一例として、本実施形態の電池ケース30の材質には、熱伝導性が高く且つ適度な剛性を有するアルミニウムが用いられている。しかし、電池ケースの構成を変更することも可能である。例えば、電池ケースとして、可撓性を有するラミネートが用いられてもよい。
本実施形態の電極体20では、長尺状の正極(正極シート)50、長尺状の第1セパレータ71、長尺状の負極(負極シート)60、および長尺状の第2セパレータ72が重ね合わされて捲回されている。詳細には、正極50では、長尺状の正極集電体52の片面または両面(本実施形態では両面)に、長手方向に沿って正極活物質層54が塗工されている。負極60では、長尺状の負極集電体62の片面または両面(本実施形態では両面)に、長手方向に沿って負極活物質層64が塗工されている。未塗工部52A,62Aは、電極体20の捲回軸の方向の両端部の各々に位置する。未塗工部52Aは、正極活物質層54が塗工されずに正極集電体52が露出した部分である。未塗工部52Aには、正極集電端子43が接合される。正極集電端子43には、正極外部端子42が電気的に接続される。また、未塗工部62Aは、負極活物質層64が塗工されずに負極集電体62が露出した部分である。未塗工部62Aには、負極集電端子45が接合される。負極集電端子45には、負極外部端子44が電気的に接続される。なお、電極体20は、捲回電極体でなく、正極、負極、およびセパレータが積層された積層電極体であってもよい。
電極体20の正負極を構成する材料、部材は、従来の一般的な二次電池に用いられるものと同様のものを制限なく使用可能である。例えば、正極集電体52には、この種の二次電池の正極集電体として用いられるものを特に制限なく使用し得る。典型的には、良好な導電性を有する金属製の正極集電体が好ましい。例えば、アルミニウム、ニッケル、チタン、ステンレス鋼等の金属材を正極集電体52として採用できる。本実施形態の正極集電体52にはアルミニウム箔が用いられている。正極活物質層54の正極活物質としては、例えば層状構造やスピネル構造等のリチウム複合金属酸化物(例えば、LiNi1/3Co1/3Mn1/3、LiNiO、LiCoO、LiFeO、LiMn、LiNi0.5Mn1.5,LiCrMnO、LiFePO等)が挙げられる。正極活物質層54は、正極活物質と必要に応じて用いられる材料(導電材、バインダ等)とを適当な溶媒(例えばN−メチル−2−ピロリドン:NMP)に分散させ、ペースト状(またはスラリー状)の組成物を調製し、該組成物の適当量を正極集電体52の表面に塗工し、乾燥することによって形成することができる。本実施形態では、三元系の正極活物質と、導電材であるアセチレンブラック(AB)と、バインダであるポリフッ化ビニリデン(PVDF)が、正極活物質層54に含まれる。
負極集電体62には、この種の二次電池の負極集電体として用いられるものを特に制限なく使用し得る。典型的には、良好な導電性を有する金属製の負極集電体が好ましく、例えば、銅(例えば銅箔)や銅を主体とする合金を用いることができる。本実施形態の負極集電体62には銅箔が用いられている。負極活物質層64の負極活物質としては、例えば、少なくとも一部にグラファイト構造(層状構造)を含む粒子状(或いは球状、鱗片状)の炭素材料、リチウム遷移金属複合酸化物(例えば、LiTi12等のリチウムチタン複合酸化物)、リチウム遷移金属複合窒化物等が挙げられる。負極活物質層64は、負極活物質と必要に応じて用いられる材料(バインダ等)とを適当な溶媒(例えばイオン交換水)に分散させ、ペースト状(またはスラリー状)の組成物を調製し、該組成物の適当量を負極集電体62の表面に塗工し、乾燥することによって形成することができる。本実施形態では、黒鉛系の負極活物質と、バインダであるスチレンブタジエンゴム(SBR)と、増粘剤であるカルボキシメチルセルロース(CMC)が、負極活物質層64に含まれる。
第1セパレータ71および第2セパレータ72としては、従来公知の多孔質シートからなるセパレータを特に制限なく使用することができる。例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン樹脂から成る多孔質シート(フィルム、不織布等)が挙げられる。かかる多孔質シートは、単層構造であってもよく、二層以上の複数構造(例えば、PE層の両面にPP層が積層された三層構造)であってもよい。また、多孔質シートの片面または両面に、多孔質の耐熱層を備える構成のものであってもよい。この耐熱層は、例えば、無機フィラーとバインダとを含む層(フィラー層ともいう。)であり得る。無機フィラーとしては、例えばアルミナ、ベーマイト、シリカ等を好ましく採用し得る。
電極体20とともに電池ケース30に収容される電解液10は、適当な非水溶媒に支持塩を含有するものであり、従来公知の電解液を特に制限なく採用することができる。例えば、非水溶媒として、エチレンカーボネート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等を用いることができる。また、支持塩としては、例えばリチウム塩(例えば、LiBOB、LiPF等)を好適に用いることができる。本実施形態では、LiPFが採用されている。
<製造方法>
次に、本実施形態の二次電池1の製造方法について説明する。本実施形態の二次電池1の製造方法は、電極体作製工程、収容工程、注液工程、および含浸促進工程を含む。
電極体作製工程では、電極体20が形成される。電極体20は、例えば、捲回に直交する断面が偏平な捲芯の周りに、正極50、第1セパレータ71、負極60、および第2セパレータ72が捲回されることで、扁平形状に形成されてもよい。また、電極体20は、円柱状に捲回された後に押しつぶされることで扁平形状に形成されてもよいし、円柱状のままであってもよい。また、前述のように、捲回電極体の代わりに積層電極体が作製されてもよい。
収容工程では、電極体作製工程において作製された電極体20が、電池ケース30の内部に収容される。さらに、電池ケース30の蓋体32と本体31が溶接等によって接合されることで、電極体20が電池ケース30の内部に密閉される。
注液工程では、電池ケース30の内部に電解液10が注入される。本実施形態では、蓋体32の注入口37にノズルが挿入され、ノズルの先端から電池ケース30の内部に電解液10が注入される。なお、本実施形態では、電池ケース30の内部の圧力を大気圧よりも低下させた状態で、注液工程が行われる。注液工程が完了すると、電池ケース30の内部の圧力は、大気圧以上の圧力に戻される。従って、注液工程において電解液10が容易に電池ケース30の内部に注入される。しかし、大気圧以上の圧力下で注液工程が実行されてもよい。以上説明した電極体作製工程、収容工程、および注液工程は、二次電池1を準備する準備工程の一例である。
含浸促進工程では、二次電池1に対して、充放電サイクルが繰り返し(詳細は後述するが、60回以上)実行される。二次電池1に対して充放電が交互に実行されると、電極体20の膨張および収縮が交互に発生する。その結果、電極体20の周囲に存在する電解液10の、電極体20の内部への含浸が、適切に促進される。
図2に、含浸促進工程において実行される充放電の電流波形の一例を示す。図2に示すように、二次電池1に対する充電と放電が交互に繰り返し実行されることで、電解液10の含浸が適切に促進され、含浸時間が短縮される。図2に例示する電流波形では、充電期間と放電期間の間に、休止期間(充放電される電流が0とされる期間)が設けられていない。従って、休止期間が設けられる場合に比べて、含浸時間がさらに短縮され易い。しかし、充電期間と放電期間の間に休止期間が設けられてもよい。この場合、充放電による二次電池1の劣化が進行し難くなる可能性もある。
図2に示すように、二次電池1に対する充電と放電の各々が1回ずつ行われる処理を、1サイクル(cyc)とする。実行される充放電サイクルの回数を多くする程、電解液10や電極体20の内部に含浸していく。従って、二次電池1に対して実行する充放電サイクルの回数を、適切な回数以上とすることが望ましい。また、充放電サイクルにおける電流レートを高くする程、短時間で多くの回数の充放電サイクルを実行できる。一方で、充放電サイクルにおける電流レートを高くし過ぎると、含浸促進工程における充放電に起因して二次電池1の劣化が進行し易くなる。以下、含浸促進工程中の充放電サイクルの条件について、より詳細に説明する。
図3は、二次電池1の内部において電解液10が電極体20の内部に含浸していく推移を、充放電サイクルの回数に応じて示す撮影画像である。図3に示す画像では、色が濃い(黒に近い)部分の電解液10の量が少なく、色が薄い(白に近い)部分の電解液10の量が多い。充放電サイクルは、図2に示す電流波形(電流レートの絶対値が2C、1サイクルの時間が3600秒)で行われた。図3に示すように、含浸促進工程開始前(つまり、充放電サイクルの実行前)には、電解液10は電極体20の内部にほとんど含浸していない。しかし、充放電サイクルの回数が増加する程、電解液10は電極体20の内部に移動していく。充放電サイクルの回数が60回に達すると、電極体20の内部への電解液10の含浸はほぼ完了している。以上のように、含浸促進工程において二次電池1に実行する充放電サイクルの回数は、60回以上とすることが望ましい。
なお、図3は、二次電池1の内部の圧力を大気圧と同じ圧力とした状態で充放電サイクルが実行された結果である。これに対し、二次電池1の内部の圧力を負圧とした状態で、図2に示す電流波形で充放電サイクルを実行した結果、電極体20の内部への電解液10の含浸が完了するまでに300回の充放電サイクルが必要であった。以上より、充放電サイクルは、二次電池1の内部の圧力を大気圧以上とした状態で実行することが望ましいことが分かる。
図4は、二次電池に対して実行した充放電サイクルにおける電流レート毎に、二次電池の抵抗値を示したグラフである。基準とした二次電池には、充放電サイクルが実行されていない。実験例1〜3の二次電池の各々には、電流レートの絶対値を変更しつつ、充放電サイクルを60回実行した。詳細には、実験例1の電流レートは2C、実験例2の電流レートは3C、実験例3の電流レートは5Cとした。実験例1(電流レート:2C)の二次電池の抵抗値は、基準とした二次電池の抵抗値(約2.2mΩ)とほぼ同じであった。これに対し、実験例2(電流レート:3C)の二次電池の抵抗値は、基準とした二次電池の抵抗値よりも約0.3mΩ大きくなった。さらに、実験例3(電流レート:5C)の二次電池の抵抗値は、基準とした二次電池の抵抗値よりも約1.0mΩ大きくなった。以上の結果から、含浸促進工程において実行する充放電サイクルの電流レートは、2C以下とすることが望ましいことが分かる。
以上、具体的な実施形態を挙げて詳細な説明を行ったが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に記載した実施形態を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、望ましい充放電サイクルの回数、電流レート、および電流波形等は、製造される二次電池の種類等に応じて変化する場合もあり得る。
1 二次電池
10 電解液
20 電極体
30 電池ケース

Claims (1)

  1. 電池ケースと、前記電池ケース内に収容された電極体および電解液とを有する二次電池を準備する準備工程と、
    前記二次電池に対して、充放電サイクルを60回以上繰り返すことで、前記二次電池における前記電極体の内部への前記電解液の含浸を促進させる含浸促進工程と、
    を含む、二次電池の製造方法。

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