JP2021181292A - 配光制御装置、車両用灯具システムおよび配光制御方法 - Google Patents

配光制御装置、車両用灯具システムおよび配光制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光反射物に起因するグレアの低減と、光反射物に対する視認性の低下抑制との両立を図る。【解決手段】配光制御装置4は、自車の前方領域に存在する光反射物の自車から視認される大きさを算出する算出部14と、自車から視認される大きさが第1の大きさである第1光反射物に対して第1照度の光を照射し、自車から視認される大きさが第1の大きさよりも大きい第2の大きさである第2光反射物に対して第1照度よりも低い第2照度の光を照射するよう車両用灯具2を制御する灯具制御部16と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、配光制御装置、車両用灯具システムおよび配光制御方法に関する。
近年、車両の周囲の状態に基づいて配光パターンを動的、適応的に制御するADB(Adaptive Driving Beam)制御が提案されている。ADB制御は、自車前方に位置する、高輝度の光照射を避けるべき減光対象の有無をカメラで検出し、減光対象に対応する領域を減光あるいは消灯するものである(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−088224号公報
減光対象としては、先行車や対向車等の前方車両が挙げられる。前方車両に対応する領域を減光あるいは消灯することで、前方車両の運転者に与えるグレアを低減することができる。また、減光対象としては、道路標識、視線誘導標(デリニエータ)、看板等の反射率の高い光反射物が挙げられる。このような光反射物に対応する領域を減光することで、光反射物によって反射した光が自車両の運転者に与えるグレアを低減することができる。
特に、近年は車両用灯具の高輝度化が進み、光反射物によって反射する光の強度が高まる傾向にある。このため、光反射物に起因するグレアへの対策が強く求められるようになってきている。また、光反射物に起因するグレアへの対策は、ADB制御の場合に限らず、配光分布が固定であるロービーム用配光パターンやハイビーム用配光パターン等を形成する場合にも求められる。
一方で、光反射物は自発光体ではないため、光反射物に対応する領域を減光すると光反射物に対する運転者の視認性が低下し得る。したがって、自車前方に光を照射する際には、光反射物に起因するグレアの低減と、光反射物に対する視認性の低下抑制との両立が求められる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、光反射物に起因するグレアの低減と、光反射物に対する視認性の低下抑制との両立を図る技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、車両用灯具からの光照射を制御する配光制御装置である。この装置は、自車の前方領域に存在する光反射物の自車から視認される大きさを算出する算出部と、自車から視認される大きさが第1の大きさである第1光反射物に対して第1照度の光を照射し、自車から視認される大きさが第1の大きさよりも大きい第2の大きさである第2光反射物に対して第1照度よりも低い第2照度の光を照射するよう車両用灯具を制御する灯具制御部と、を備える。
本発明の他の態様は、車両用灯具システムである。このシステムは、自車の前方領域に光を照射する車両用灯具と、上記態様の配光制御装置と、を備える。
また、本発明の他の態様は、車両用灯具からの光照射を制御する配光制御方法である。この方法は、自車の前方領域に存在する光反射物の自車から視認される大きさを算出し、自車から視認される大きさが第1の大きさである第1光反射物に対して第1照度の光を照射し、自車から視認される大きさが第1の大きさよりも大きい第2の大きさである第2光反射物に対して第1照度よりも低い第2照度の光を照射するよう車両用灯具を制御することを含む。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム等の間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、光反射物に起因するグレアの低減と、光反射物に対する視認性の低下抑制との両立を図ることができる。
実施の形態に係る車両用灯具システムのブロック図である。 配光制御装置が決定する配光パターンの一例を示す模式図である。 配光制御装置が決定する配光パターンの別の例を示す模式図である。 配光制御装置が実行する配光制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図に示す各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。また、本明細書または請求項中に「第1」、「第2」等の用語が用いられる場合には、特に言及がない限りこの用語はいかなる順序や重要度を表すものでもなく、ある構成と他の構成とを区別するためのものである。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
図1は、実施の形態に係る車両用灯具システムのブロック図である。図1では、車両用灯具システム1の構成要素の一部を機能ブロックとして描いている。これらの機能ブロックは、ハードウェア構成としてはコンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や回路で実現され、ソフトウェア構成としてはコンピュータプログラム等によって実現される。これらの機能ブロックがハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
車両用灯具システム1は、車両用灯具2と、配光制御装置4と、撮像装置6と、測距センサ8と、位置情報取得部10と、記憶部12と、を備える。これらは全て同じ筐体に内蔵されていてもよいし、いくつかの部材は筐体の外部に設けられてもよい。例えば、車両用灯具2、配光制御装置4、撮像装置6および測距センサ8は、灯室に収容される。灯室は、車両前方側に開口部を有するランプボディと、ランプボディの開口部を覆うように取り付けられた透光カバーとによって区画される。位置情報取得部10および記憶部12は、車体に収容される。なお、配光制御装置4、撮像装置6、測距センサ8、位置情報取得部10および記憶部12は、それぞれ灯室に収容されてもよいし車体に収容されてもよい。
車両用灯具2は、自車の前方領域に可視光を照射する。本実施の形態の車両用灯具2は、前方領域に並ぶ複数の個別領域Rに照射する光の照度を個別に変更可能である。つまり、本実施の形態の車両用灯具2は、強度分布が可変である可視光ビームL1を前方領域に照射可能な配光可変ランプである。複数の個別領域Rは、例えばマトリクス状に配列される。車両用灯具2は、配光制御装置4から配光パターンPTNに関するデータを受け、配光パターンPTNに応じた強度分布を有する可視光ビームL1を出射する。これにより、自車前方に配光パターンPTNが形成される。配光パターンPTNは、車両用灯具2が自車前方の仮想鉛直スクリーン900上に形成する照射パターン902の2次元の照度分布と把握される。
車両用灯具2の構成は特に限定されず、例えばマトリクス状に配列された複数の光源と、各光源を独立に駆動して点灯させる点灯回路と、を含む。光源の好ましい例としては、LED(発光ダイオード)、LD(レーザーダイオード)、有機または無機EL(エレクトロルミネセンス)等の半導体光源が挙げられる。各個別領域Rと各光源とが対応付けられて、各光源から各個別領域Rに対して個別に光が照射される。なお、車両用灯具2は、配光パターンPTNに応じた照度分布を形成するために、DMD(Digital Mirror Device)や液晶デバイス等のマトリクス型のパターン形成デバイスや、光源光で自車前方を走査するスキャン光学型のパターン形成デバイス等を含んでもよい。
配光制御装置4は、車両用灯具2からの光照射を制御し、配光パターンPTNを動的、適応的に制御するADB制御を実行する。配光制御装置4は、デジタルプロセッサで構成することができ、例えばCPUを含むマイコンとソフトウェアプログラムの組み合わせで構成してもよいし、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specified IC)などで構成してもよい。配光制御装置4の動作については、後に詳細に説明する。
撮像装置6は、可視光領域に感度を有し、自車の前方領域を撮像する。撮像装置6は、車両前方の物体による可視光ビームL1の反射光L2を撮像する。撮像装置6が取得した画像IMGは、配光制御装置4に送られる。
測距センサ8は、自車の前方領域に測定方向が向けられ、前方領域の物標情報TGTを取得する。測距センサ8は、例えばミリ波レーダやLiDAR(Light Detection and RangingあるいはLaser Imaging Detection and Ranging)等で構成することができる。測距センサ8は、自車の前方領域にミリ波あるいは光を発信したタイミングから反射波あるいは反射光を検出するまでの時間に基づいて、当該反射波あるいは反射光に関連付けられた物標の存在、当該物標までの距離、当該物標の形状等を取得することができる。また、そのような距離データを物標の検出位置と関連付けて集積することにより、物標の動きに係る情報を取得できる。測距センサ8は、これらの物標情報TGTを配光制御装置4に送る。
位置情報取得部10は、例えばGPS(Global Positioning System)を利用して自車の位置情報LCTを取得する。位置情報取得部10は、取得した位置情報LCTを配光制御装置4に送る。記憶部12は、ダイナミックマップ等の地図情報MAPを記憶する。記憶部12は、保持している地図情報MAPを配光制御装置4に送る。位置情報取得部10や記憶部12は、例えばカーナビゲーションシステムの一部を構成している。
以下、配光制御装置4の動作を説明する。配光制御装置4は、算出部14と、灯具制御部16と、を備える。各部は、自身を構成する集積回路が、メモリに保持されたプログラムを実行することで動作する。
算出部14は、自車の前方領域に存在する光反射物18の自車から視認される大きさを算出する。光反射物18は、道路標識、視線誘導標および看板からなる群から選択される少なくとも1種である。あるいは、光反射物18は、少なくとも自車から視認される部分に再帰性反射面を有する物体である。
例えば算出部14は、撮像装置6から得られる画像IMGにおける、光反射物18と重なる画素の数に基づいて光反射物18の大きさを算出することができる。この場合、まず算出部14は、画像IMGに所定の画像処理を施して光反射物18を検出する。算出部14は、アルゴリズム認識やディープラーニング等を含む公知の方法を用いて光反射物18を検出することができる。例えば算出部14は、光反射物18を示す特徴点を予め保持しており、画像IMGにおける光反射物18の推定存在領域に光反射物18を示す特徴点が存在する場合、光反射物18の存在および位置を認識することができる。
あるいは、算出部14は、車両用灯具2からの光の照射と非照射とを切り替えた際の、画像IMGにおける輝度の変化に基づいて、光反射物18を検出することができる。すなわち、光反射物18は自発光体ではないため、車両用灯具2からの光照射の有無によって輝度が大きく変化する。そこで、配光制御装置4は、各個別領域Rへの光の照射と非照射とを切り替えるよう車両用灯具2を制御する。当該切り替えは、好ましくは運転者に視認されない速度で実行され、また所定の間隔で周期的に繰り返される。算出部14は、その際の画像IMGにおける各画素の輝度値の変化に基づいて光反射物18を検出することができる。
算出部14は、光反射物18を検出した後、光反射物18と重なる画素の数から光反射物18の大きさを算出する。本実施の形態の算出部14は、光反射物18の大きさとして光反射物18の立体角を算出する。例えば、算出部14は、画素数と立体角とを対応付けた変換テーブルを予め保持しており、この変換テーブルを用いることで光反射物18の立体角を得ることができる。なお、算出部14は、光反射物18と重なる画素の数そのものを光反射物18の大きさを示す情報として用いてもよい。
また、算出部14は、自車から光反射物18までの距離と、光反射物18の実際の大きさとから、光反射物18の大きさを算出することもできる。例えば、算出部14は、物標情報TGTに基づいて、光反射物18の存在と距離を把握することができる。あるいは、算出部14は、地図情報MAPに基づいて、光反射物18の存在と位置を把握することができる。そして、この検出結果と自車の位置情報LCTとから、光反射物18までの距離を算出することができる。
また、光反射物18が道路標識や視線誘導標である場合、光反射物18の実際の大きさは法規で定められている。このため、算出部14は、光反射物18の大きさに関する情報を予め保持しておくことができる。算出部14は、画像IMG、物標情報TGT、地図情報MAP等から光反射物18の種類を特定し、光反射物18の実施の大きさを特定することができる。光反射物18が看板である場合、算出部14は、例えば地図情報MAPに基づいて光反射物18の実際の大きさを特定することができる。算出部14は、光反射物18の大きさを示す情報を灯具制御部16に送る。
灯具制御部16は、自車から視認される光反射物18が第1の大きさを有する第1光反射物18aであるとき、第1光反射物18aに対して第1照度の光を照射するよう車両用灯具2を制御する。また、灯具制御部16は、自車から視認される光反射物18が第1の大きさよりも大きい第2の大きさを有する第2光反射物18bであるとき、第2光反射物18bに対して第1照度よりも低い第2照度の光を照射するよう車両用灯具2を制御する。
本実施の形態の車両用灯具2は、上述のとおり複数の個別領域Rに照射する光の照度を独立に変更可能である。このため、灯具制御部16は、第1光反射物18aと重なる個別領域Rに第1照度の光を照射し、第2光反射物18bと重なる個別領域Rに第2照度の光を照射するよう車両用灯具2を制御する。つまり、第1光反射物18aと第2光反射物18bとが混在する場合に、第1光反射物18aへの第1照度の光の照射と、第2光反射物18bへの第2照度の光の照射と、を同時に実行することができる。
図2は、配光制御装置4が決定する配光パターンPTNの一例を示す模式図である。なお図2では、自車前方に並ぶ複数の個別領域群Raのそれぞれに照射する光の照度を独立に変更する制御における配光パターンPTNを図示している。各個別領域群Raは、複数の個別領域Rの集合である。なお、個別領域群Raの数や配置は限定されない。また、個別領域群Raごとの照度変更ではなく、個別領域Rごとの照度変更であってもよい。
図2に示す例では、灯具制御部16は、光反射物18の大きさのしきい値を保持している。当該しきい値は、第1の大きさと第2の大きさとの間に位置する。第1の大きさ、第2の大きさ、およびしきい値は、設計者による実験やシミュレーションに基づき適宜設定することが可能である。
灯具制御部16は、しきい値より小さい第1光反射物18aに対しては減光しない。したがって、灯具制御部16は、第1光反射物18aと重なる第1個別領域群Ra1に対して、光反射物18を含まない第3個別領域群Ra3と同じ照度(第1照度)の光を照射するよう配光パターンPTNを決定する。この場合の第1照度は、例えば車両用灯具2が照射可能な照度範囲の最大値である。
一方、灯具制御部16は、しきい値以上の第2光反射物18bに対しては減光する。したがって、灯具制御部16は、第2光反射物18bと重なる第2個別領域群Ra2に対して、第1照度よりも低い第2照度の光を照射するよう配光パターンPTNを決定する。つまり、灯具制御部16は、自車から見た光反射物18の大きさに応じて、光反射物18に対する減光制御の実行と非実行とを切り替える。
図3は、配光制御装置4が決定する配光パターンPTNの別の例を示す模式図である。図3についても図2と同様に、複数の個別領域群Raのそれぞれに照射する光の照度を独立に変更する制御における配光パターンPTNを図示している。図3に示す例では、灯具制御部16は、光反射物18に対する減光制御において、自車から視認される光反射物18の大きさが大きくなるにつれて、当該光反射物18に照射する光の照度を段階的または連続的に下げるよう車両用灯具2を制御する。つまり、光反射物18の見た目の大きさが大きくなるにつれて、光反射物18に照射する光の減光率を上げる。
図3に示す状態では、減光対象となる第2光反射物18bが自車から2つ視認される。一方の第2光反射物18bは、他方の第2光反射物18bよりも左側に位置して、他方の第2光反射物18bよりも小さく見える。他方の第2光反射物18bは、一方の第2光反射物18bよりも右側に位置して、一方の第2光反射物18bよりも大きく見える。
この場合、灯具制御部16は、大きく見える第2光反射物18bと重なる第2個別領域群Ra2に照射する光の照度が、小さく見える第2光反射物18bと重なる第2個別領域群Ra2に照射する光の照度よりも低くなるように配光パターンPTNを決定する。第1光反射物18aと重なる第1個別領域群Ra1に対しては、光反射物18を含まない第3個別領域群Ra3と同じ照度(第1照度)の光を照射するよう配光パターンPTNを決定する。
なお、図2および図3では、しきい値未満の大きさである第1光反射物18aに照射する光の照度(第1照度)を光反射物18を含まない第3個別領域群Ra3に照射する光の照度と同じ値としているが、これに限定されない。第1照度は、第3個別領域群Ra3に照射する光の照度より低くてもよい。
つまり、灯具制御部16は全ての光反射物18を減光対象と定め、しきい値以上の第2光反射物18bに照射する光の減光率をしきい値未満の第1光反射物18aに照射する光の減光率よりも上げてもよい。あるいは、灯具制御部16は、全ての光反射物18を減光対象と定め、見た目の大きさが大きくなるにつれて光反射物18に照射する光の減光率を段階的または連続的に上げてもよい。この場合は、全ての光反射物18の中で大きさの異なる任意の2つの光反射物18において、一方が第1光反射物18aとなり、他方が第2光反射物18bとなる。また、しきい値の保持を省略することができる。
また、車両用灯具2は、ロービーム用配光パターンやハイビーム用配光パターン等の配光分布が固定の配光パターンを形成してもよい。この場合、自車前方に第2光反射物18bが視認されると、全体の照度が一様に低減される。例えば、自車から視認される光反射物18が第1光反射物18aのみであるとき、灯具制御部16は、全体が第1照度の配光パターンPTNを決定する。また、自車から視認される光反射物18に第2光反射物18bが含まれるとき、灯具制御部16は、全体が第2照度の配光パターンPTNを決定する。
この制御では、第1光反射物18aと第2光反射物18bとが混在すると、第1光反射物18aに対しても第2照度の光が照射されることになる。しかしながら、少なくとも一時においては、第1光反射物18aに第1照度の光が照射され、第2光反射物18bに第2照度の光が照射される制御が実行される。
灯具制御部16は、決定した配光パターンPTNに関するデータを車両用灯具2に送り、配光パターンPTNを形成するよう車両用灯具2を制御する。例えば、光源の調光方法がアナログ調光である場合、灯具制御部16は、光源に流れる駆動電流の直流レベルを調節する。また、光源の調光方法がPWM(Pulse Width Modulation)調光である場合、灯具制御部16は、光源に流れる電流をスイッチングし、オン期間の比率を調節することで、駆動電流の平均レベルを調節する。また、車両用灯具2がDMDを有する場合、灯具制御部16はDMDを構成する各ミラー素子のオン/オフ切り替えを制御してもよい。車両用灯具2が液晶デバイスを有する場合、灯具制御部16は、液晶デバイスの光透過率を制御してもよい。
算出部14は、画像IMG等に基づいて前方車両を検出することができる。前方車両が検知された場合、灯具制御部16は、前方車両と重なる個別領域Rに照射する光の照度を例えば0に定めて、遮光部を含む配光パターンPTNを決定する。これにより、前方車両の運転者に与えるグレアを抑制することができる。
図4は、配光制御装置4が実行する配光制御の一例を示すフローチャートである。このフローは、例えば図示しないライトスイッチによって配光制御の実行指示がなされ、且つイグニッションがオンのときに所定のタイミングで繰り返し実行される。また、以下に説明する配光制御では、一例として画像IMGに基づいて光反射物18の大きさを算出している。
まず、配光制御装置4は、画像IMGを取得する(S101)。続いて、配光制御装置4は、画像IMGに基づいて前方車両が存在するか判断する(S102)。前方車両が存在する場合(S102のY)、配光制御装置4は、遮光部を決定する(S103)。続いて配光制御装置4は、画像IMGに基づいて光反射物18が存在するか判断する(S104)。前方車両が存在しない場合(S102のN)、遮光部を決定することなくステップS104に進む。
光反射物18が存在する場合(S104のY)、配光制御装置4は、画像IMGに基づいて光反射物18の大きさを算出する(S105)。そして、配光制御装置4は、光反射物18に照射する光の照度を決定する(S106)。続いて、配光制御装置4は、決定した配光パターンPTNを形成するよう車両用灯具2を制御し(S107)、本ルーチンを終了する。光反射物18が存在しない場合(S104のN)、光反射物18の大きさの算出および光反射物18に照射する光の照度の決定を行うことなくステップS107に進む。なお、ステップS107で形成する配光パターンPTNにおいて、前方車両および光反射物18と重ならない個別領域Rに照射する光の照度は、例えば最大値に設定される。
以上説明したように、本実施の形態に係る車両用灯具システム1は、自車の前方領域に光を照射する車両用灯具2と、車両用灯具2からの光照射を制御する配光制御装置4と、を備える。配光制御装置4は、自車の前方領域に存在する光反射物18の自車から視認される大きさを算出する算出部14と、自車から視認される大きさが第1の大きさである第1光反射物18aに対して第1照度の光を照射し、自車から視認される大きさが第1の大きさよりも大きい第2の大きさである第2光反射物18bに対して第1照度よりも低い第2照度の光を照射するよう車両用灯具2を制御する灯具制御部16と、を備える。
自車のヘッドランプで光反射物18に光を照射した際、光反射物18からの反射光を運転者が眩しく感じることがある。一方で、光反射物18への光照射を弱めると、光反射物に対する運転者の視認性が低下してしまう。これに対し本発明者は、人間がグレア源の視角が大きいほどグレアを感じやすいという視覚特性をもつことに着目して、小さく見える第1光反射物18aに対して第1照度の光を照射し、大きく見える第2光反射物18bに対して第1照度よりも低い第2照度の光を照射する配光制御を見出した。
つまり、グレアの原因となりやすい第2光反射物18bへの低照度光の照射によって第2光反射物18bに起因するグレアを低減できるとともに、グレアの原因となりにくい第1光反射物18aへの低照度光の照射を避けることで、第1光反射物18aに対する運転者の視認性が低下することを抑制できる。言い換えれば、グレアの原因となりにくい第1光反射物18aへの高照度光の照射によって第1光反射物18aに対する運転者の視認性を確保するとともに、グレアの原因となりやすい第2光反射物18bへの高照度光の照射を避けることで、第2光反射物18bに起因するグレアを低減できる。したがって、本実施の形態によれば、光反射物18に起因するグレアの低減と、光反射物18に対する視認性の低下抑制との両立を図ることができる。また、この結果、前方領域に対する運転者の視認性を向上させることができる。
また、本実施の形態の車両用灯具2は、前方領域に並ぶ複数の個別領域Rに照射する光の照度を個別に変更可能である。そして、灯具制御部16は、第1光反射物18aと重なる個別領域Rに第1照度の光を照射し、第2光反射物18bと重なる個別領域Rに第2照度の光を照射するよう車両用灯具2を制御する。これにより、前方領域に対する運転者の視認性をより向上させることができる。
また、本実施の形態の灯具制御部16は、自車から視認される光反射物18の大きさが大きくなるにつれて、光反射物18に照射する光の照度を段階的または連続的に下げるよう車両用灯具2を制御する。これにより、前方領域に対する運転者の視認性をより向上させることができる。
また、本実施の形態の算出部14は、前方領域を撮像する撮像装置6から得られる画像IMGにおける、光反射物18と重なる画素の数に基づいて光反射物18の大きさを算出する。あるいは、本実施の形態の算出部14は、自車から光反射物18までの距離と、光反射物18の実際の大きさとから、光反射物18の大きさを算出する。これにより、車両に搭載されている既存のシステムを用いて光反射物18の大きさを算出することができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明した。前述した実施の形態は、本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施の形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。設計変更が加えられた新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形それぞれの効果をあわせもつ。前述の実施の形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「本実施の形態の」、「本実施の形態では」等の表記を付して強調しているが、そのような表記のない内容でも設計変更が許容される。以上の構成要素の任意の組み合わせも、本発明の態様として有効である。図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
以下の態様も本発明に含めることができる。
車両用灯具(2)からの光照射を制御する配光制御方法であって、
自車の前方領域に存在する光反射物(18)の自車から視認される大きさを算出し、
自車から視認される大きさが第1の大きさである第1光反射物(18a)に対して第1照度の光を照射し、自車から視認される大きさが第1の大きさよりも大きい第2の大きさである第2光反射物(18b)に対して第1照度よりも低い第2照度の光を照射するよう車両用灯具(2)を制御することを含む配光制御方法。
1 車両用灯具システム、 2 車両用灯具、 4 配光制御装置、 6 撮像装置、 8 測距センサ、 10 位置情報取得部、 12 記憶部、 14 算出部、 16 灯具制御部、 18 光反射物、 18a 第1光反射物、 18b 第2光反射物。

Claims (8)

  1. 車両用灯具からの光照射を制御する配光制御装置であって、
    自車の前方領域に存在する光反射物の自車から視認される大きさを算出する算出部と、
    自車から視認される大きさが第1の大きさである第1光反射物に対して第1照度の光を照射し、自車から視認される大きさが前記第1の大きさよりも大きい第2の大きさである第2光反射物に対して前記第1照度よりも低い第2照度の光を照射するよう前記車両用灯具を制御する灯具制御部と、
    を備える配光制御装置。
  2. 前記車両用灯具は、前記前方領域に並ぶ複数の個別領域に照射する光の照度を個別に変更可能であり、
    前記灯具制御部は、前記第1光反射物と重なる前記個別領域に前記第1照度の光を照射し、前記第2光反射物と重なる前記個別領域に前記第2照度の光を照射するよう前記車両用灯具を制御する請求項1に記載の配光制御装置。
  3. 前記灯具制御部は、自車から視認される前記光反射物の大きさが大きくなるにつれて、当該光反射物に照射する光の照度を段階的または連続的に下げるよう前記車両用灯具を制御する請求項1または2に記載の配光制御装置。
  4. 前記算出部は、前記前方領域を撮像する撮像装置から得られる画像における、前記光反射物と重なる画素の数に基づいて前記光反射物の大きさを算出する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の配光制御装置。
  5. 前記算出部は、自車から前記光反射物までの距離と、前記光反射物の実際の大きさとから、前記光反射物の大きさを算出する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の配光制御装置。
  6. 前記算出部は、前記光反射物の立体角を算出する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の配光制御装置。
  7. 自車の前方領域に光を照射する車両用灯具と、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の配光制御装置と、
    を備える車両用灯具システム。
  8. 車両用灯具からの光照射を制御する配光制御方法であって、
    自車の前方領域に存在する光反射物の自車から視認される大きさを算出し、
    自車から視認される大きさが第1の大きさである第1光反射物に対して第1照度の光を照射し、自車から視認される大きさが前記第1の大きさよりも大きい第2の大きさである第2光反射物に対して前記第1照度よりも低い第2照度の光を照射するよう前記車両用灯具を制御することを含む配光制御方法。
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