JP2021178463A - タイヤ加硫装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】開型に起因して生じるタイヤ加硫用モールドの部位間の温度ばらつきを抑制して品質の優れたタイヤを製造できるタイヤ加硫装置および方法を提供する。【解決手段】コンテナ2を下部シリンダ機構7aに載置し、上部シリンダ機構6aをコンテナ2に載置し、上部構造体6を上部プレート3及び上側サイドモールド12aと上下移動可能にして、下部構造体7が各セグメント5の下端部に挿入される下側ガイド部7bを有し、上部構造体6が各セグメント5の外周面に当接する上側ガイド部6bを有し、上部及び下部プレート3、4、上側及び下側ガイド部6b、7bに熱源部9が内設され、上部及び下部シリンダ機構6a、7aを作動させて、上部構造体6と下部構造体7の間でコンテナ2を上昇させて、各セグメント5を上側及び下側ガイド部6b、7bによってガイドさせて環状に組付けて閉型してグリーンタイヤTを加硫する。【選択図】図13

Description

本発明はタイヤ加硫装置および方法に関し、さらに詳しくは、開型に起因して生じるタイヤ加硫用モールドの部位間の温度ばらつきを抑制して品質の優れたタイヤを製造することができるタイヤ加硫装置および方法に関するものである。
タイヤを加硫するために、上側サイドモールド、下側サイドモールドおよび複数のセクタモールドで構成されたセクショナルタイプのタイヤ加硫用モールドが使用されている(例えば、特許文献1参照)。このタイプのタイヤ加硫用モールドでは、グリーンタイヤをモールド内に挿入する際、および、加硫されたタイヤをモールド内から取り出す際にモールドを大きく開型する。
上側サイドモールド、下側サイドモールド、セクタモールドはそれぞれ、加硫用コンテナを構成する上部プレート、下部プレート、セグメントに取り付けられている。閉型時のモールドは、タイヤ加硫用コンテナを構成するボルスタープレートやコンテナリングを流通する加熱媒体などを熱源として加熱される。一方、モールドを大きく開型した時には、これら熱源はモールドから離れた位置に移動するのが一般的である。特に、セクタモールドに対しては熱源がより遠く離れた位置に移動する。そのため、セクタモールドは一時的に、モールドの他の部位よりも温度が低下する傾向がある。このようなモールドの部位間での温度の差異は、製造されたタイヤの加硫程度のばらつきにつながるリスクがある。それ故、開型に起因して生じるモールドの部位間の温度ばらつきを抑制するには改善の余地がある。
特開平10−286833号公報
本発明の目的は、開型に起因して生じるタイヤ加硫用モールドの部位間の温度ばらつきを抑制して品質の優れたタイヤを製造することができるタイヤ加硫装置および方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のタイヤ加硫装置は、環状に配置される複数のそれぞれのセクタモールドが内周面に取り付けられるセグメントと、上側サイドモールドが下面に取り付けられる上部プレートと、下側サイドモールドが上面に取り付けられる下部プレートとを有するタイヤ加硫用コンテナと、このタイヤ加硫用コンテナの平面視の中央部に配置される中心機構とを備えて、前記上部プレートと前記下部プレートに上下に挟まれた状態でそれぞれの前記セグメントが前記中心機構に対して近接および離反移動するタイヤ加硫装置において、前記タイヤ加硫用コンテナが載置されて上下に進退する下部シリンダ機構と、それぞれの前記セグメントの下端部に挿入されて、下方から上方に向かって前記タイヤ加硫用コンテナの平面視の中央部に向かう傾斜方向に沿ってそれぞれの前記セグメントをガイドする下側ガイド部とを有する下部構造体と、前記タイヤ加硫用コンテナに載置されて上下に進退する上部シリンダ機構と、それぞれの前記セグメントの外周面に当接して、前記傾斜方向に沿ってそれぞれの前記セグメントをガイドする上側ガイド部とを有する上部構造体と、前記上部構造体を前記上部プレートおよび前記上側サイドモールドとともに上下移動させる開閉機構とを備えて、前記上部プレート、前記下部プレート、前記上側ガイド部および前記下側ガイド部に熱源部が内設されていて、前記下部シリンダ機構および前記上部シリンダ機構を作動させて、加硫実施位置にセットされた前記下部構造体と前記上部構造体の間での前記タイヤ加硫用コンテナの上下方向位置を上昇させて、それぞれの前記セグメントが、前記下側ガイド部および前記上側ガイド部にガイドされることで前記中心機構に対して近接移動して、前記上側サイドモールドと前記下側サイドモールドとに挟まれた状態で環状に組付けられて閉型し、前記下部シリンダ機構および前記上部シリンダ機構を作動させて、前記加硫実施位置にセットされた前記下部構造体と前記上部構造体の間での前記タイヤ加硫用コンテナの上下方向位置を下降させて、それぞれの前記セグメントが、前記下側ガイド部および前記上側ガイド部にガイドされることで前記中心機構に対して離反移動して、前記上側サイドモールドと前記下側サイドモールドとに挟まれた状態で環状の組付けが解消されて開型することを特徴とする。
本発明のタイヤ加硫方法は、環状に配置される複数のそれぞれのセクタモールドが内周面に取り付けられたセグメントと、上側サイドモールドが下面に取り付けられた上部プレートと、下側サイドモールドが上面に取り付けられた下部プレートとを有するタイヤ加硫用コンテナを、その平面視の中央部に中心機構が位置するように設置し、それぞれの前記セグメントを前記上部プレートと前記下部プレートに上下に挟まれた状態で前記中心機構に対して近接および離反移動可能にして、前記下側サイドモールドにグリーンタイヤを横倒し状態で載置し、それぞれの前記セグメントを前記中心機構に対して近接移動させて環状に組み付けて、前記グリーンタイヤを内部に閉じ込めて閉型し、前記グリーンタイヤを加圧および加熱することにより加硫するタイヤ加硫方法において、
前記タイヤ加硫用コンテナを、下部構造体を構成する上下に進退する下部シリンダ機構に載置するとともに、上部構造体を構成する上下に進退する上部シリンダ機構を、前記タイヤ加硫用コンテナに載置し、前記上部構造体を前記上部プレートおよび前記上側サイドモールドとともに上下移動可能にして、前記下部構造体が、それぞれの前記セグメントの下端部に挿入されて、下方から上方に向かって前記タイヤ加硫用コンテナの平面視の中央部に向かう傾斜方向に沿ってそれぞれの前記セグメントをガイドする下側ガイド部を有し、前記上部構造体が、それぞれの前記セグメントの外周面に当接して、前記傾斜方向に沿ってそれぞれの前記セグメントをガイドする上側ガイド部を有していて、前記上部プレート、前記下部プレート、前記上側ガイド部および前記下側ガイド部に熱源部が内設されていて、前記グリーンタイヤを内部に閉じ込めて閉型する際には、前記下部シリンダ機構および前記上部シリンダ機構を作動させて、加硫実施位置にセットされた前記下部構造体と前記上部構造体の間での前記タイヤ加硫用コンテナの上下方向位置を上昇させて、それぞれの前記セグメントを前記下側ガイド部および前記上側ガイド部によってガイドさせて前記中心機構に対して近接移動させることで、前記上側サイドモールドと前記下側サイドモールドとで挟んだ状態で環状に組付け、前記グリーンタイヤを加硫した後に開型する際には、前記下部シリンダ機構および前記上部シリンダ機構を作動させて、前記加硫実施位置にセットされた前記下部構造体と前記上部構造体の間での前記タイヤ加硫用コンテナの上下方向位置を下降させて、それぞれの前記セグメントを前記下側ガイド部および前記上側ガイド部によってガイドさせて前記中心機構に対して離反移動させることで、前記上側サイドモールドと前記下側サイドモールドとで上下に挟んだ状態で環状の組付けを解消することを特徴とする。
本発明によれば、上部構造体および下部構造体が加硫実施位置にセットされている状態でモールドを型開した場合、上側サイドモールドは熱源部が内設されている上部プレートに接触し、下側サイドモールドは熱源部が内設されている下部プレートに接触し、それぞれのセクタモールドはそれぞれのセグメントを介して熱源部が内設されている下側ガイド部および上側ガイド部に接触しているので、上側サイドモールド、下側サイドモールド、それぞれのセクタモールドとの間での温度差が抑制される。そして、グリーンタイヤをモールドに投入するためや加硫したタイヤをモールドから取り出すために、上部構造体を上部プレートおよび上側サイドモールドとともに上方移動させて型開した場合、それぞれのセグメントから上側ガイド部が離れても下側ガイド部が接触した状態が維持されるので、それぞれのセクタモールドの温度が大きく低下することがない。その結果、加硫工程の開型に起因するモールドの部位間での温度差が抑制されるので、製造されたタイヤにおける加硫程度のばらつきが小さくなり、品質の優れたタイヤを製造するには有利になる。
本発明のタイヤ加硫装置の左半分を縦断面視で例示する説明図である。 図1のタイヤ加硫用コンテナを縦断面視で例示する説明図である。 図2のコンテナを平面視で例示する説明図である。 図1の中心機構、上部構造体および下部構造体を縦断面視で例示する説明図である。 図4の上部構造体を平面視で例示する説明図である。 図5の下部構造体および中心機構を平面視で例示する説明図である。 コンテナを上部構造体と下部構造体の間に設置した状態の加硫装置の左半分を縦断面視で例示する説明図である。 図7の上部構造体、セグメントおよびセクタモールドを平面視で例示する説明図である。 図8のモールドを開型している状態を縦断面視で例示する説明図である。 図9の上部構造体、セグメントおよびセクタモールドを平面視で例示する説明図である。 図9の上部構造体を上部プレートおよび上側サイドモールドとともに上方移動させて開型してグリーンタイヤを投入した状態を例示する説明図である。 図11の上部構造体をコンテナに載置した状態を縦断面視で例示する説明図である。 図12のコンテナを上方移動させてモールドを閉型した状態を例示する説明図である。
以下、本発明のタイヤ加硫装置および方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1に例示する本発明のタイヤ加硫装置1(以下、加硫装置1という)は、図2〜図3に例示するタイヤ加硫用コンテナ2(以下、コンテナ2という)と、図4〜図5に例示する中心機構10、上部構造体6、下部構造体7および開閉機構8とを有している。このコンテナ2にはセクショナルタイプのモールド12(12a、12b、12c)が取り付けられている。加硫するグリーンタイヤTに応じたモールド12がコンテナ2に装着される。
図2〜図3に例示するようにコンテナ2は、上部プレート3と下部プレート5と環状に配置される複数のセグメント5とを有している。上部プレート3の下面には円環状の上側サイドモールド12aが取り付けられる。下部プレート4の上面には円環状の下側サイドモールド12bが取り付けられる。それぞれのセグメント5の内周面にはセクタモールド12cが取り付けられて、それぞれのセクタモールド12cが環状に配置される。それぞれのセグメント5の外周面は、下方から上方に向かってコンテナ2の平面視の中央部に向かって傾斜する傾斜面になっている。即ち、それぞれのセグメント5の外周面は、外周側から内周側に向かって上方に傾斜している。それぞれのセグメント5の下端部には凹部5aが形成されている。この凹部5aは、セグメント5の外周面と同じ方向に傾斜している傾斜面を有している。
中心機構10は、コンテナ2の平面視の中央部に配置されている。中心機構10を構成する中心ポスト10aは、上側サイドモールド12aおよび下側サイドモールド12bの円環状の中心CLに配置されている。それぞれのセグメント5(セクタモールド12c)は中心機構10(中心CL)を中心にして環状に配置されていて、上部プレート3と下部プレート4に上下に挟まれた状態で中心機構10に対して近接および離反移動する。
中心ポスト10aには上下に間隔をあけて円盤状のクランプ部11aが取り付けられている。それぞれのクランプ部11aには、円筒状の加硫用ブラダ11の上端部、下端部が着脱自在に把持されている。中心機構10は上下移動可能になっていて、それぞれのクランプ部11aの上下間隔も可変になっている。
図4、図5に例示するように、上部構造体6は下端が開口された筒状体であり、上下に進退する上部シリンダ機構6aと上側ガイド部6bとを有している。上部シリンダ機構6aは、この筒状体の内側の上面に吊り下げられるように設置されている。上部シリンダ機構6aは、グリーンタイヤTを加硫する際にはコンテナ2に載置される。上部シリンダ機構6aとしては油圧シリンダ機構などが用いられる。この実施形態では、上部シリンダ機構6aとして、平面視で中心機構10を中心とした円環状の1個の油圧シリンダ機構が用いられている。
上側ガイド部6bは、筒状体の上部構造体6の周壁に相当する部分であり、それぞれのセグメント5の外周面に当接する。セグメント5の外周面と対向する上側ガイド部6bの内周面は、セグメント5の外周面と同じ方向に傾斜している。上側ガイド部6bは、それぞれのセグメント5を、それぞれのセグメント5の外周面の傾斜方向に沿ってガイドする。
図4、図6に例示するように下部構造体7は、上端が開口された筒状体であり、上下に進退する下部シリンダ機構7aと下側ガイド部7bとを有している。下部シリンダ機構7aは、この筒状体の内側の下面に設置されている。下部シリンダ機構7aには、グリーンタイヤTを加硫する際にはコンテナ2が載置される。下部シリンダ機構7aとしては油圧シリンダ機構などが用いられる。この実施形態では、下部シリンダ機構7aとして、平面視で中心機構10を中心とした円環状の1個の油圧シリンダ機構が用いられている。
下側ガイド部7bは、筒状体の下部構造体7の周壁に相当する部分であり、それぞれのセグメント5の下端部に形成された凹部5aに挿入される。凹部5aと対向する下側ガイド部7bの外周面は、セグメント5の外周面と同じ方向に傾斜している。下側ガイド部7bは、それぞれのセグメント5を、それぞれのセグメント5の外周面の傾斜方向に沿ってガイドする。
開閉機構8は、上部構造体6を上部プレート3および上側サイドモールド12aとともに上下移動させる。開閉機構8としては、油圧シリンダ機構などが用いられ、開閉機構8のシリンダロッドの下端が上部構造体6の上面に接続されている。開閉機構8のシリンダロッドを収縮させることで上部構造体6は下部構造体7および中心機構10から離反し、シリンダロッドを伸長させることで上部構造体6は下部構造体7および中心機構10に近接する。開閉機構8、上部シリンダ機構6a、下部シリンダ機構7aは互いに独立して作動することができる。
上部プレート3、下部プレート4、上側ガイド部6bおよび下側ガイド部7bには、熱源部9が内設されている。熱源部9はモールド12を加熱する部位である。この実施形態では、スチームなどが流れる流路が熱源部9になっている。
次に、この加硫装置1を用いて、グリーンタイヤTを加硫して空気入りタイヤを製造する方法の一例を説明する。
まず、図7に例示するようにコンテナ2を上部構造体6と下部構造体7の間に設置する。そこで、平面視の中央部に中心機構10が位置するように配置された下部構造体7に対して、上部構造体6を開閉機構8によって上方移動させて互いを上下に大きく離間させる。
次いで、図1に例示するように、モールド12が取り付けられたコンテナ2を、下部シリンダ機構7aに載置して、コンテナ2の平面視の中央部に中心機構10が位置するように設置する。この時、下部シリンダ機構7aのシリンダロッドは伸長している。それぞれのセグメント5の凹部5aには下側ガイド部7bが挿入される。下側ガイド部7bは凹部5aの途中まで挿入されていて凹部5aの上端まで達していない。
次いで、図7に例示するように、上部構造体6を下方移動させて上部プレート3に上部シリンダ機構6aを載置して、コンテナ2を上部構造体6と下部構造体7の間に設置する。この時、上部シリンダ機構6aのシリンダロッドは収縮している。上部ガイド部6bはそれぞれのセグメント5の外周面に当接する。この上部構造体6と下部構造体7の位置が加硫実施位置になる。
それぞれのセグメント5は、上部プレート3と下部プレート4に上下に挟まれた状態になっている。上側サイドモールド12aと下側サイドモールド12bとに上下に挟まれた状態のそれぞれのセクタモールド12cは、図8に例示するように環状に組付けられていて、モールド12は閉型した状態である。
次いで、図9に例示するように、上部構造体6と下部構造体7を加硫実施位置にセットした状態を維持して、上部シリンダ機構6aのシリンダロッドを伸長させるとともに、下部シリンダ機構7aのシリンダロッドを収縮させる。これにより、加硫実施位置にセットされた上部構造体6と下部構造体7の間でのコンテナ2の上下方向位置を下降させる。そうすると、下側ガイド部7bはそれぞれのセグメント5の凹部5aにより深く挿入されるとともに、上側ガイド部6bはそれぞれのセグメント5の外周面に沿って相対的に上方に移動する。中心機構10もコンテナ2に合わせて下方移動させる。
コンテナ2の下方移動によって、それぞれのセグメント5は、上側ガイド部6bおよび下側ガイド部7bによってガイドされて、中心機構10に対して離反移動する。その結果、それぞれのセクタモールド12cは、上側サイドモールド12aと下側サイドモールド12bとで上下に挟まれつつ、図10に例示するように、環状の組付けが解消されてモールド12は開型した状態になる。
次いで、モールド12の内部にグリーンタイヤTを投入するために、図11に例示するように、上部構造体6を上部プレート3および上側サイドモールド12aとともに上方移動させて、上側サイドモールド12aとそれぞれのセクタモールド12cとを上下方向に十分に離間させる。
次いで、横倒し状態のグリーンタイヤTを中心機構10に挿通させて、シェーピング圧力で膨張させた加硫ブラダ11によってグリーンタイヤTを保持する。このグリーンタイヤTは下側サイドモールド12bに載置される。
次いで、図12に例示するように、上部構造体6を上部プレート3および上側サイドモールド12aとともに下方移動させて、上側サイドモールド12aをそれぞれのセクタモールド12cに載置し、上部プレート3をそれぞれのセグメント5に載置する。下側ガイド部7bはそれぞれのセグメント5の凹部5aにより深く挿入されていて、上側ガイド部6bはそれぞれのセグメント5の外周面の上端部に当接して、モールド12は開型した状態になっている。
次いで、図13に例示するように、上部構造体6と下部構造体7を加硫実施位置にセットした状態を維持して、上部シリンダ機構6aのシリンダロッドを収縮させるとともに、下部シリンダ機構7aのシリンダロッドを伸長させる。これにより、加硫実施位置にセットされた上部構造体6と下部構造体7の間でのコンテナ2の上下方向位置を上昇させる。そうすると、下側ガイド部7bはそれぞれのセグメント5の凹部5aに対する挿入深さが浅くなるとともに、上側ガイド部6bはそれぞれのセグメント5の外周面に沿って相対的に下方に移動する。中心機構10もコンテナ2に合わせて上方移動させる。
コンテナ2の上方移動によって、それぞれのセグメント5は、上側ガイド部6bおよび下側ガイド部7bによってガイドされて、中心機構10に対して近接移動する。その結果、それぞれのセクタモールド12cは、上側サイドモールド12aと下側サイドモールド12bとで上下に挟まれた状態で環状に組付けられる。したがって、グリーンタイヤTが内部に閉じ込められて閉型した状態になる。
閉型したモールド12の中では、グリーンタイヤTの内側で加硫用ブラダ11をさらに膨張させて、グリーンタイヤTに所定の内圧を付与するとともに、熱源部9を用いて所定の温度で加熱して加硫を行う。グリーンタイヤTを所定時間、加硫することで空気入りタイヤが完成する。
グリーンタイヤTを加硫した後に開型する際には、図9に例示したように、上部構造体6と下部構造体7を加硫実施位置にセットした状態を維持して、上部シリンダ機構6aのシリンダロッドを伸長させるとともに、下部シリンダ機構7aのシリンダロッドを収縮させる。これにより、加硫実施位置にセットされた上部構造体6と下部構造体7の間でのコンテナ2の上下方向位置を下降させる。中心機構10もコンテナ2に合わせて下方移動させる。
このコンテナ2の下方移動によって、それぞれのセグメント5は、上側ガイド部6bおよび下側ガイド部7bによってガイドされて、中心機構10に対して離反移動する。その結果、それぞれのセクタモールド12cは、上側サイドモールド12aと下側サイドモールド12bとで上下に挟まれつつ、図10に例示したように、環状の組付けが解消されてモールド12は開型した状態になる。
次いで、モールド12の内部から加硫したタイヤを取り出すために、図11に例示したように、上部構造体6を上部プレート3および上側サイドモールド12aとともに上方移動させて、上側サイドモールド12aとそれぞれのセクタモールド12cとを上下方向に十分に離間させる。その後、加硫されたタイヤを加硫装置1の外部に取り出す。
本発明によれば、上部構造体6および下部構造体7が加硫実施位置にセットされている状態でモールド12を型開した場合は、図12に例示したように、上側サイドモールド12aは熱源部9が内設されている上部プレート3に接触していて、下側サイドモールド12bは熱源部9が内設されている下部プレート4に接触している。また、それぞれのセクタモールド12cはそれぞれのセグメント5を介して熱源部9が内設されている上側ガイド部6bおよび下側ガイド部7bに接触しているので、上側サイドモールド12a、下側サイドモールド12b、それぞれのセクタモールド12cとの間での温度差が抑制される。
グリーンタイヤTをモールド12に投入するため、加硫したタイヤをモールド12から取り出すために、図11に例示するように、上部構造体6を上部プレート3および上側サイドモールド12aとともに上方移動させて型開した場合は、それぞれのセグメント5から上側ガイド部6bが離れても下側ガイド部7bが接触している状態が維持されるので、それぞれのセクタモールド12cの温度が大きく低下することがない。
その結果、加硫工程の開型に起因するモールド12の部位間での温度差が抑制される。したがって、グリーンタイヤTを順次、連続的に加硫してタイヤを製造する際にも、製造したタイヤにおける加硫程度のばらつきが小さくなり、品質の優れたタイヤを製造するには有利になる。
加熱されたモールド12の温度が、開型の度に大幅に低下することが回避されるのでタイヤ製造に使用されるエネルギーを削減するにも有益である。コンテナ2の交換(取付け、取り外し)は、コンテナ2を一体的に移動させて行うことができるので、作業負担が軽減される。
上部シリンダ機構6a、下部シリンダ機構7aは、上述した構成に限定されず、その他の構成にすることもできる。例えば、上部シリンダ機構6a、下部シリンダ機構7aそれぞれを、平面視で中心機構10(中心ポスト10a)を中心にして周方向に間隔をあけて配置された複数のシリンダ機構で構成することもできる。
1 加硫装置
2 コンテナ
3 上部プレート
4 下部プレート
5 セグメント
5a 凹部
6 上部構造体
6a 上部シリンダ機構
6b 上側ガイド部
7 下部構造体
7a 下部シリンダ機構
7b 下側ガイド部
8 開閉機構
9 熱源部
10 中心機構
10a 中心ポスト
11 加硫用ブラダ
11a クランプ部
12 モールド
12a 上側サイドモールド
12b 下側サイドモールド
12c セクタモールド
T グリーンタイヤ

Claims (3)

  1. 環状に配置される複数のそれぞれのセクタモールドが内周面に取り付けられるセグメントと、上側サイドモールドが下面に取り付けられる上部プレートと、下側サイドモールドが上面に取り付けられる下部プレートとを有するタイヤ加硫用コンテナと、このタイヤ加硫用コンテナの平面視の中央部に配置される中心機構とを備えて、前記上部プレートと前記下部プレートに上下に挟まれた状態でそれぞれの前記セグメントが前記中心機構に対して近接および離反移動するタイヤ加硫装置において、
    前記タイヤ加硫用コンテナが載置されて上下に進退する下部シリンダ機構と、それぞれの前記セグメントの下端部に挿入されて、下方から上方に向かって前記タイヤ加硫用コンテナの平面視の中央部に近接する傾斜方向に沿ってそれぞれの前記セグメントをガイドする下側ガイド部とを有する下部構造体と、前記タイヤ加硫用コンテナに載置されて上下に進退する上部シリンダ機構と、それぞれの前記セグメントの外周面に当接して、前記傾斜方向に沿ってそれぞれの前記セグメントをガイドする上側ガイド部とを有する上部構造体と、前記上部構造体を前記上部プレートおよび前記上側サイドモールドとともに上下移動させる開閉機構とを備えて、
    前記上部プレート、前記下部プレート、前記上側ガイド部および前記下側ガイド部に熱源部が内設されていて、
    前記下部シリンダ機構および前記上部シリンダ機構を作動させて、加硫実施位置にセットされた前記下部構造体と前記上部構造体の間での前記タイヤ加硫用コンテナの上下方向位置を上昇させて、それぞれの前記セグメントが、前記下側ガイド部および前記上側ガイド部にガイドされることで前記中心機構に対して近接移動して、前記上側サイドモールドと前記下側サイドモールドとに挟まれた状態で環状に組付けられて閉型し、
    前記下部シリンダ機構および前記上部シリンダ機構を作動させて、前記加硫実施位置にセットされた前記下部構造体と前記上部構造体の間での前記タイヤ加硫用コンテナの上下方向位置を下降させて、それぞれの前記セグメントが、前記下側ガイド部および前記上側ガイド部にガイドされることで前記中心機構に対して離反移動して、前記上側サイドモールドと前記下側サイドモールドとに挟まれた状態で環状の組付けが解消されて開型することを特徴とするタイヤ加硫装置。
  2. 前記下部シリンダ機構および前記上部シリンダ機構がそれぞれ、平面視で前記中心機構を中心とした円環状の1個の油圧シリンダ機構である請求項1に記載のタイヤ加硫装置。
  3. 環状に配置される複数のそれぞれのセクタモールドが内周面に取り付けられたセグメントと、上側サイドモールドが下面に取り付けられた上部プレートと、下側サイドモールドが上面に取り付けられた下部プレートとを有するタイヤ加硫用コンテナを、その平面視の中央部に中心機構が位置するように設置し、それぞれの前記セグメントを前記上部プレートと前記下部プレートに上下に挟まれた状態で前記中心機構に対して近接および離反移動可能にして、前記下側サイドモールドにグリーンタイヤを横倒し状態で載置し、それぞれの前記セグメントを前記中心機構に対して近接移動させて環状に組み付けて、前記グリーンタイヤを内部に閉じ込めて閉型し、前記グリーンタイヤを加圧および加熱することにより加硫するタイヤ加硫方法において、
    前記タイヤ加硫用コンテナを、下部構造体を構成する上下に進退する下部シリンダ機構に載置するとともに、上部構造体を構成する上下に進退する上部シリンダ機構を、前記タイヤ加硫用コンテナに載置し、前記上部構造体を前記上部プレートおよび前記上側サイドモールドとともに上下移動可能にして、
    前記下部構造体が、それぞれの前記セグメントの下端部に挿入されて、下方から上方に向かって前記タイヤ加硫用コンテナの平面視の中央部に近接する傾斜方向に沿ってそれぞれの前記セグメントをガイドする下側ガイド部を有し、
    前記上部構造体が、それぞれの前記セグメントの外周面に当接して、前記傾斜方向に沿ってそれぞれの前記セグメントをガイドする上側ガイド部を有していて、
    前記上部プレート、前記下部プレート、前記上側ガイド部および前記下側ガイド部に熱源部が内設されていて、
    前記グリーンタイヤを内部に閉じ込めて閉型する際には、前記下部シリンダ機構および前記上部シリンダ機構を作動させて、加硫実施位置にセットされた前記下部構造体と前記上部構造体の間での前記タイヤ加硫用コンテナの上下方向位置を上昇させて、それぞれの前記セグメントを前記下側ガイド部および前記上側ガイド部によってガイドさせて前記中心機構に対して近接移動させることで、前記上側サイドモールドと前記下側サイドモールドとで挟んだ状態で環状に組付け、
    前記グリーンタイヤを加硫した後に開型する際には、前記下部シリンダ機構および前記上部シリンダ機構を作動させて、前記加硫実施位置にセットされた前記下部構造体と前記上部構造体の間での前記タイヤ加硫用コンテナの上下方向位置を下降させて、それぞれの前記セグメントを前記下側ガイド部および前記上側ガイド部によってガイドさせて前記中心機構に対して離反移動させることで、前記上側サイドモールドと前記下側サイドモールドとで上下に挟んだ状態で環状の組付けを解消することを特徴とするタイヤ加硫方法。
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