JP7100756B2 - 金型コンテナ装置及びタイヤ加硫機 - Google Patents

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Description

本発明は、金型コンテナ装置及びタイヤ加硫機に関する。
特許文献1や特許文献2には、タイヤ加硫装置に用いる金型コンテナ装置が開示されている。これら特許文献1及び特許文献2に記載の金型コンテナ装置は、上サイドウォール型を保持するトッププレートと、下サイドウォール型を保持するロアプレートと、トレッド型を保持するセグメントと、セグメントを保持するとともに、これらセグメントをタイヤの半径方向に移動させるアウターリングと、を備えている。
特許文献1及び特許文献2に記載の金型コンテナ装置は、いわゆるセルフロックコンテナである。この金型コンテナ装置のセグメントは、金型(言い換えれば、コンテナ)を閉じたときに、トッププレート及びロアプレートに形成された爪部により挟持される。このようなセルフロックコンテナを用いることで、プレス装置などを用いずに、トッププレート及びロアプレートが加硫工程におけるブラダの内圧等により開くことを抑制できる。
特許文献1,2に記載の金型コンテナ装置は、アウターリングを上方に持ち上げると、アウターリングの傾斜面に沿って下方にセグメントがスライドする。これにより、セグメントは径方向外側に変位する。
特開2008-126457号公報 特開2010-110945号公報
特許文献1,2のような金型コンテナ装置は、生タイヤを加熱するための熱源がアウターリングに設けられている。熱源から発生した熱は、アウターリングからセグメント、トレッド型を介して生タイヤに伝達される。そのため、生タイヤの温度を昇降させる際の応答性が悪いという課題がある。
アウターリングよりも径方向内側に配置されたセグメント等は、トレッドからトレッド型を離型させる際にトレッドに負担を掛けないために、トレッド型を径方向に抜いている。そのため、径方向へのセグメントの移動量が多くなり、配線や配管が必要となる熱源を配置することが困難になっている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、温度を昇降させる際の応答性を向上するとともに、加硫済みタイヤのトレッドに負担がかかることを抑制できる金型コンテナ装置及びタイヤ加硫機を提供することを目的とする。
本発明の第一態様によれば、金型コンテナ装置は、複数のセグメントと、アウターリングと、変換機構と、を備える。複数のセグメントは、熱源を有している。これらセグメントは、軸線を中心としたリング状に並べて配置されて、前記軸線の延びる軸線方向で前記軸線を中心とした径方向に傾斜する外側面を有している。アウターリングは、前記軸線を中心としたリング状に形成されている。アウターリングは、前記複数のセグメントの前記外側面に対してスライド可能な傾斜面を有する内周面を有し、前記軸線方向に変位可能になっている。変換機構は、前記アウターリングと前記セグメントとを連結している。変換機構は、前記アウターリングの前記軸線方向への変位に伴って、前記セグメントを、該セグメントを閉塞した第一位置と、前記第一位置よりも前記径方向外側の第二位置と、の間を前記径方向へ移動させる。変換機構は、更に、前記アウターリングの前記軸線方向への変位に伴って、前記第二位置に配置された前記セグメントの下縁部及び上縁部のうちの一方に設けられた揺動軸を中心にして、前記セグメントの下縁部及び上縁部のうちの他方を前記径方向へ揺動させる。前記変換機構は、前記第一位置と前記第二位置との間で、前記アウターリングの前記内周面に対して前記セグメントの外側面がスライドするようにガイドするガイド機構と、前記セグメントと前記アウターリングとに対して、それぞれ前記軸線を中心とした円弧の接線方向に延びる揺動軸線回りに揺動可能に連結されたリンク部材と、を備える。
上記第一態様では、アウターリングが軸線方向に変位することに伴って、セグメントが、変換機構によって第一位置と第二位置との間を径方向に移動する。そのため、加硫済みのタイヤを取り出す際に、トレッドに対してトレッド型を径方向外側に向かって外すことができる。これにより、トレッドに対してトレッド型を真っ直ぐに抜くことができるため、トレッド型を斜めに抜くことで加硫済みタイヤのトレッドが変形して負担が掛かることを抑制できる。
また、第一態様では、セグメントは、変換機構によって第二位置で揺動する。そのため、セグメントの下縁部と上縁部との他方を、揺動させて大きく開放することができるため、生タイヤや加硫済みタイヤを容易に搬入出させることができる。
さらに、第一態様では、セグメントの揺動中心となる下縁部と上縁部との一方における径方向への変位量が小さくなる。そのため、セグメントの下縁部と上縁部との一方において、配線や配管を行うことで、セグメントに熱源を設けることができる。したがって、温度を昇降させる際の応答性を向上することができる。
また態様では、リンク部材とガイド機構とを備えているため、第一位置から第二位置の間では、アウターリングが軸線方向へ変位することに伴い、ガイド機構によってセグメントの外側面がアウターリングの内周面に沿ってスライドするため、セグメントを径方向外側に移動させることができる。そして、セグメントが第二位置に到達してガイド機構によるガイドが解除されると、セグメントとアウターリングが離間して、リンク部材を介してアウターリングがセグメントを引っ張る。そのため、第二位置に到達したセグメントを揺動軸線回りに揺動させることができる。
本発明の第態様によれば、金型コンテナ装置は、複数のセグメントと、アウターリングと、変換機構と、を備える。複数のセグメントは、熱源を有している。これらセグメントは、軸線を中心としたリング状に並べて配置されて、前記軸線の延びる軸線方向で前記軸線を中心とした径方向に傾斜する外側面を有している。アウターリングは、前記軸線を中心としたリング状に形成されている。アウターリングは、前記複数のセグメントの前記外側面に対してスライド可能な傾斜面を有する内周面を有し、前記軸線方向に変位可能になっている。変換機構は、前記アウターリングと前記セグメントとを連結している。変換機構は、前記アウターリングの前記軸線方向への変位に伴って、前記セグメントを、該セグメントを閉塞した第一位置と、前記第一位置よりも前記径方向外側の第二位置と、の間を前記径方向へ移動させる。変換機構は、更に、前記アウターリングの前記軸線方向への変位に伴って、前記第二位置に配置された前記セグメントの下縁部及び上縁部のうちの一方に設けられた揺動軸を中心にして、前記セグメントの下縁部及び上縁部のうちの他方を前記径方向へ揺動させる。前記変換機構は、ガイド機構とリンク機構とスライド部と、を備えてい。ガイド機構は、前記第一位置と前記第二位置との間で、前記アウターリングの前記内周面に対して前記セグメントの外側面がスライドするようにガイドする。リンク機構は、第一リンク部材及び第二リンク部材を有する。第一リンク部材及び第二リンク部材は、前記セグメント及び前記アウターリングに対して、それぞれ前記軸線を中心とした円弧の接線方向に延びる揺動軸線回りに揺動可能に連結されている。スライド部は、アウターリングに設けられ、前記アウターリングの前記軸線方向への変位に伴って、前記第一リンク部材及び前記第二リンク部材の前記アウターリングに近い側の端部のうち、一方の端部を、他方の端部に対して近接離間する方向に移動させる。
態様では、第一位置と第二位置との間は、アウターリングの軸線方向への変位に伴って、ガイド機構により、アウターリングの内周面に対してセグメントの外側面がアウターリングの内周面に沿ってスライドするため、セグメントを径方向に移動させることができる。セグメントが第二位置に到達すると、スライド部が、アウターリングの軸線方向への変位に伴って、第一リンク部材及び前記第二リンク部材のアウターリングに近い側の端部のうち、一方の端部を、他方の端部に対して近接離間する方向に移動させる。そのため、第一リンク部材と第二リンク部材とのなす角度が変化する。この角度変化により、セグメントが揺動する。したがって、揺動軸を設けることなしにセグメントを揺動させることができる。
本発明の第態様によれば、第態様に係る金型コンテナ装置において、前記一方の端部に対して前記他方の端部を離間させる方向に前記スライド部を付勢する弾性部材を備えていてもよい。
このように構成することで、例えば、セグメントが揺動している状態から第二位置に戻す際に、円滑に一方の端部に対して他方の端部を離間させることができる。
本発明の第態様によれば、タイヤ加硫機は、第一から第態様の何れか一つの態様に係る金型コンテナ装置を支持するベース部と、前記アウターリングを昇降する昇降装置と、を備える。
このように構成することで、温度を昇降させる際の応答性が向上されるため、加硫済みタイヤの品質がばらつくことを抑制できるため、タイヤ加硫機の商品性を向上できる。
上記金型コンテナ装置及びタイヤ加硫機によれば、温度を昇降させる際の応答性を向上するとともに、加硫済みタイヤのトレッドに負担がかかることを抑制できる。
本発明の第一実施形態におけるタイヤ加硫機の部分拡大図である。 本発明の第一実施形態におけるガイド機構の断面図である。 上記金型コンテナ装置のアウターリングを下方へ移動させてガイド部材が溝の外部に出た直後の断面図である。 図3の状態からアウターリングを更に下方へ移動させた状態を示す図である。 図4の状態からアウターリングを更に下方へ移動させた状態を示す図である。 上記金型コンテナ装置が開放位置の状態を示す図である。 上記金型コンテナ装置が開放位置の状態からアウターリングを上方へ移動させた状態を示す図である。 本発明の第一実施形態の変形例における図2に相当する断面図である。 本発明の第二実施形態における図1に相当する断面図である。 上記金型コンテナ装置のアウターリングを下方へ移動させている途中の状態を示す断面図である。 図10の状態からアウターリングを更に下方へ移動させた状態を示す図である。 図11の状態からアウターリングを更に下方へ移動させた状態を示す図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態に係る金型コンテナ装置及びタイヤ加硫機について説明する。
図1は、本発明の第一実施形態におけるタイヤ加硫機の部分拡大図である。図2は、本発明の第一実施形態におけるガイド機構の断面図である。
図1に示すように、タイヤ加硫機1は、ベース部10と、金型コンテナ装置20と、昇降装置50と、を備えている。このタイヤ加硫機1は未加硫のタイヤ(以下、単に生タイヤと称する;図示せず)を加硫成形する。この第一実施形態におけるタイヤ加硫機1は、生タイヤの軸線Oが上下方向を向く姿勢で、生タイヤの加硫成形の工程を行う。
ベース部10は、金型コンテナ装置20を下方から支持する。このベース部10には、金型コンテナ装置20を固定する固定機構(図示せず)や、生タイヤの内側に加圧加熱媒体を導入するブラダ(図示せず)を備えた中心機構(図示せず)が設けられている。
金型コンテナ装置20は、それぞれ金型を構成する上サイドウォール型(図示せず)と、下サイドウォール型(図示せず)と、複数のトレッド型23とを備えている。金型コンテナ装置20は、更に、上プレート24と、下プレート25と、複数のセグメント26と、アウターリング27と、変換機構28と、を備えている。
上サイドウォール型は、軸線Oが上下方向に延びる姿勢で配置された生タイヤのサイドウォールのうち、上側に配置されるサイドウォールを成形する。下サイドウォール型は、生タイヤのサイドウォールのうち、下側に配置されるサイドウォールを成形する。複数のトレッド型23は、生タイヤの外周部に配置されたトレッド部を形成する。これらトレッド型23は、軸線Oを中心とした周方向に並んで配置されている。
上プレート24は、上サイドウォール型を上方から保持する。この第一実施形態における上プレート24は、上面視の輪郭が円形で、中央に円形の孔24hを有する平板状に形成されている。上述した上サイドウォール型は、上プレート24に固定されて一体化されている。
上プレート24は、下方に突出するように配置された円形の外周面24oを有している。外周面24oには、軸線Oを中心とした径方向(以下、単に径方向Drと称する)の内側に向かって凹む上凹部31が形成されている。この第一実施形態における上凹部31は、外周面24oの全周に連続して形成されている。
下プレート25は、下サイドウォール型を下方から保持する。この第一実施形態における下プレート25は、下面視の輪郭が円形で、中央に円形の孔25hを有する平板状に形成されている。上述した下サイドウォール型は、下プレート25に固定されて一体化されている。
下プレート25は、上方に突出するように配置された外周面25oを有している。外周面25oには、径方向Drの内側に向かって凹む下凹部34が形成されている。この第一実施形態における下凹部34は、外周面25oの全周に連続して形成されている。
複数のセグメント26は、軸線Oを中心とした周方向に並んで配置されて、径方向Drの外側から複数のトレッド型23をそれぞれ保持している。これら複数のセグメント26は、金型を閉塞している第一位置から金型が開放された位置との間で変位可能になっている。この第一実施形態における複数のセグメント26は、第一位置のときに、周方向で隣り合うセグメント26同士が近づいて、これにより、周方向で隣り合うトレッド型23同士が接触し、全てのトレッド型23の内周面が連続するようになる。
その一方で、複数のセグメント26は、第一位置から開放するときに、第一位置よりも径方向Dr外側に配置され、周方向で隣り合うセグメント26の間の隙間が拡大する。複数のセグメント26の径方向Drの外側面35は、軸線O方向で径方向Drに傾斜している。より具体的には、この第一実施形態における複数のセグメント26の外側面(傾斜面)35は、上方に向かうほど拡径されるように一定の角度で傾斜している。
複数のセグメント26は、それぞれ上係合部36と下係合部37とを備えている。上係合部36は、セグメント26が開放された状態から閉塞されたときに、上プレート24(より具体的には、上凹部31)に係合する。この第一実施形態で例示する下係合部37は、セグメント26が開放された状態から閉塞されたときに下プレート25(より具体的には、下円板部33の下凹部34)に係合する。
この第一実施形態における上係合部36と下係合部37とは、それぞれセグメント26の上端部及び下端部から径方向Dr内側に突出している。上係合部36は、上凹部31に対して径方向Drの外側から挿抜可能とされている。上係合部36が上凹部31に挿入された状態では、セグメント26に対する上プレート24の上下方向への変位が規制される。一方で、上凹部31に対する上係合部36の径方向Dr外側への変位は可能となっている。
下係合部37は、下凹部34に対して挿抜可能とされ、下係合部37が下凹部34に挿入された状態では、セグメント26に対する下プレート25の上下方向への変位が規制される。
この第一実施形態で例示する下係合部37には、セグメント26が第一位置に配置されているときに、径方向Drに延びる長孔26Lが形成されている。
ここで、上述した下プレート25には、セグメント26を揺動可能に支持する支持凸部25tが形成されている。この支持凸部25tは、下プレート25の上面32uから上方に突出して径方向Drに広がる平面を有している。支持凸部25tは、複数のセグメント26毎に設けられている。
支持凸部25tは、軸線Oを中心とした仮想円弧の接線方向に延びる揺動軸25aを有している。言い換えれば、揺動軸25aは、支持凸部25tの平面と直交するように延びている。揺動軸25aは、セグメント26の長孔26Lに挿入され、長孔26Lの内部で長孔26Lの長手方向に変位可能とされている。また、揺動軸25aは、セグメント26の径方向Drへの変位に伴って長孔26Lの内部で揺動軸25aに沿って周方向(より具体的には、接線方向)に僅かにスライド可能になっている。
アウターリング27は、軸線Oを中心としたリング状に形成されている。アウターリング27は、上方に向かうほど拡径するように傾斜した内周面38を有している。この内周面38は、セグメント26の径方向Drの外側面26o(言い換えれば、外側面35)に対して上下にスライド可能に配置されている。
変換機構28は、ガイド機構Gmとリンク部材39とを備えている。
図2に示すように、ガイド機構Gmは、溝27gとガイド部材rとにより構成されている。第一実施形態のガイド機構Gmの溝27gは、アウターリング27の内周面38に形成され、上下に延びる断面T字状の断面を有している。この溝27gは、アウターリング27の上面27aに開口している。
ガイド機構Gmのガイド部材rは、セグメント26の外側面26oに形成されている。このガイド部材rは、溝27gの内部に配置されて溝27gに案内されて上下にスライド可能とされている。また、この第一実施形態におけるガイド機構Gmは、ガイド部材rが溝27gの内部に配置されているときには、セグメント26の外側面35と、アウターリング27の内周面38とが径方向Drに離間することを規制する。さらに、ガイド機構Gmは、溝27gの開口から溝27gの外部にガイド部材rが出ると、外側面35と内周面38とが径方向Drに離間することを規制する状態が解除される。
溝27gとガイド部材rとを組み合わせたガイド機構Gmを一例に説明したが、上述したガイド機構Gmと同様の機能を有する機構であれば、如何なる機構を用いてもよい。また、溝27gをセグメント26に設け、ガイド部材rをアウターリング27に設けてもよい。
リンク部材39は、セグメント26とアウターリング27とに対して、それぞれ軸線Oを中心とした円弧の接線方向、言い換えれば、周方向におけるセグメント26の側面26sと直交する方向に延びる揺動軸(揺動軸線)So1,So2回りに揺動可能に連結されている。
この第一実施形態におけるリンク部材39は、それぞれセグメント26の側面26sと平行な平板状に形成されている。リンク部材39は、揺動軸So2を収容する長孔39hを有している。この長孔39hは、リンク部材39の長手方向に延びている。ここで、上述したセグメント26に設けられた揺動軸So1は、金型コンテナ装置20が閉塞された状態のときに、アウターリング27の揺動軸So2よりも僅かに上方に配置されている。これにより、リンク部材39は、金型コンテナ装置20が閉塞された状態のときに、径方向Drの外側から内側に向かうにつれて上方に配置されるように傾斜している。
上述したセグメント26には、電熱ヒータHが設けられている。この電熱ヒータHの電気配線は、上述した揺動軸So2に近い位置、すなわちセグメント26の下部からセグメント26の外部に引き出されている。
昇降装置50は、ボルスタープレート51を備えている。この昇降装置50は、上プレート24と上サイドウォール型とを昇降可能に構成されている。昇降装置50は、ボルスタープレート51と上プレート24とを結合させることが可能な結合機構(図示せず)、加硫済みのタイヤを把持するための把持装置(図示せず)、及び、ボルスタープレート51を昇降させる二つの油圧シリンダー(図示せず)等を備えている。二つの油圧シリンダー(図示せず)は、金型コンテナ装置20を間に挟んで軸線Oを中心とした対称位置に配置されている。
ボルスタープレート51は、上プレート24の鉛直上方に配置されている。ボルスタープレート51は、軸線Oに対して垂直な方向に広がるように形成されている。この第一実施形態におけるボルスタープレート51は、二つの油圧シリンダー(図示せず)の上端部に渡って配置されている。このボルスタープレート51は、上プレート24と結合された状態で上述した油圧シリンダー(図示せず)によって、金型コンテナ装置20を開放する開放位置と、金型コンテナ装置20を閉塞する閉塞位置との間で昇降される。
この第一実施形態の金型コンテナ装置20及びタイヤ加硫機1は、上述した構成を備えている。次に、この金型コンテナ装置20及びタイヤ加硫機1の動作について説明する。この動作の説明においては、金型コンテナ装置20から加硫済みタイヤを搬出する際の開放動作、及び、生タイヤを金型コンテナ装置20へ収容する際の閉塞動作について説明する。
図3は、上記金型コンテナ装置のアウターリングを下方へ移動させてガイド部材が溝の外部に出た直後の断面図である。図4は、図3の状態からアウターリングを更に下方へ移動させた状態を示す図である。図5は、図4の状態からアウターリングを更に下方へ移動させた状態を示す図である。図6は、上記金型コンテナ装置が開放位置の状態を示す図である。
(開放動作)
図1に示すように、金型コンテナ装置20に生タイヤを収容して加硫工程を行う。その後、加硫済みタイヤを金型コンテナ装置20から取り出すために、金型コンテナ装置20を開放させる。この金型コンテナ装置20を開放させるには、タイヤ加硫機1に設けられた油圧シリンダー等の昇降装置60によって、アウターリング27を下降させる。
金型コンテナ装置20を開放させるべく、金型コンテナ装置20が閉塞された位置(図1参照)から、ガイド部材rが溝27gから離脱する位置(図3参照)までアウターリング27を移動させる。これにより、セグメント26は、当該セグメント26が閉塞された第一位置(図1参照)から、第一位置よりも径方向Dr外側の第二位置(図3参照)まで移動する。
具体的には、セグメント26の外側面35は、アウターリング27の内周面38上をスライドして下降する。言い換えれば、セグメント26は、アウターリング27に対して相対的に上方に移動することで外側面35に沿って径方向Dr外側に移動する。更に言い換えれば、セグメント26は、加硫済みタイヤのトレッド面に対して垂直な水平方向に移動する。この際、支持凸部25tの揺動軸25aが、セグメント26の長孔26L内を相対的に径方向Drへ移動する。なお、図示都合上、図3においては、セグメント26の第一位置から第二位置への移動に伴ってトレッド型23が変位していないが、実際には、セグメント26の変位に伴いトレッド型23も変位する(第二実施形態も同様)。
その後、図4に示すように、更にアウターリング27を下方へ移動させると、セグメント26は変位せずに、リンク部材39の長孔39h内で、アウターリング27の揺動軸So2が第一端部39aから第二端部39bまでスライド変位する。この際、アウターリング27は、セグメント26から離間して、アウターリング27とセグメント26との間に隙間G1が形成される。リンク部材39は、徐々に上下方向に延びる姿勢に変化する。
図5に示すように、更にアウターリング27を下方へ移動させると、セグメント26は、リンク部材39を介してアウターリング27に引っ張られて揺動を開始する。具体的には、セグメント26は、揺動軸25aを中心にして、セグメント26の上縁部が径方向Dr外側へと変位する。そして、セグメント26は、加硫済みタイヤを搬出可能な位置に至ると、アウターリング27の下方への変位が停止され、これに伴いセグメント26の変位も停止する。その後、ボルスタープレート51と共に上プレート24及び上サイドウォール型(図示せず)が上昇して、金型コンテナ装置20が開放状態となる。なお、この第一実施形態では、金型コンテナ装置20から加硫済みタイヤを取り出す場合を一例に説明したが、生タイヤを搬入するために、空の金型コンテナ装置20を開放する場合も同様である。
(閉塞動作)
例えば、開放位置にある金型コンテナ装置20の内部への生タイヤの搬入が完了すると、金型コンテナ装置20は閉塞される。
図7は、上記金型コンテナ装置が開放位置の状態からアウターリングを上方へ移動させた状態を示す図である。
まず、生タイヤを搬入したら、ボルスタープレート51を下降させる。図6に示す開放位置からアウターリング27を昇降装置60によって上昇させると、アウターリング27とセグメント26との隙間が減少して、図7に示すように、アウターリング27の内周側の角部27cとセグメント26の外側面35とが接触する。この際、揺動軸So2は、リンク部材39の長孔39hの中を第二端部39bから第一端部39aに向けてスライド変位する。
その後、アウターリング27を更に上昇させると、セグメント26には、アウターリング27の角部27cによって上方へ押し上げられる力が作用する。これにより、セグメント26の上縁部は、揺動軸25aを中心にして径方向Dr内側へと変位する。そして、セグメント26は、図3に示す第二位置に至る。セグメント26が第二位置に配置された状態から更にアウターリング27を上昇させると、ガイド部材rが溝27gに入り込む。これにより、セグメント26の内周面38がアウターリング27の外側面35と平行な状態が維持される。そして、アウターリング27の更なる上昇により、上述した図1から図3へのセグメント26の変位とは逆方向に、セグメント26が第二位置から第一位置へと径方向Dr内側に水平移動する。これにより、金型コンテナ装置20は、セルフロックされた状態となり、加硫工程が開始される。
(第一実施形態の作用効果)
上述した第一実施形態では、アウターリング27が上方に向かうほど拡径するように傾斜した内周面38を有している。そのため、タイヤ加硫機1に、重量物であるアウターリング27、セグメント26、及び上プレート24を吊り上げるための強固なフレームが必要なくなる。
さらに、第一実施形態では、アウターリング27が軸線O方向に変位することに伴って、セグメント26が、変換機構28によって第一位置と第二位置との間を径方向Drに移動する。そのため、加硫済みのタイヤを取り出す際に、トレッドに対してトレッド型を径方向Dr外側に向かって外すことができる。そのため、トレッドに対してトレッド型を真っ直ぐに抜くことができ、トレッド型を斜めに抜くことでトレッドが変形することを抑制できる。その結果、特に、トレッドに細かいサイプが形成されるスタッドレスタイヤの場合等に、トレッド型に形成されたブレードを円滑に離型させることができる点で有利となる。
また、第一実施形態では、セグメント26は、変換機構28によって第二位置で揺動する。そのため、セグメント26の上縁部を、揺動させて大きく開放することができ、生タイヤや加硫済みタイヤを容易に搬入出させることができる。
さらに、第一実施形態では、セグメント26の揺動中心となる下縁部における径方向Drへの変位量が小さくなる。そのため、セグメント26の下縁部において、配線や配管を行うことで、セグメント26に電熱ヒータHを設けることができる。したがって、温度を昇降させる際の応答性を向上することができる。
第一実施形態では、リンク部材39とガイド機構Gmとを備えているため、アウターリング27が軸線O方向へ変位することに伴い、第一位置から第二位置の間では、ガイド機構Gmによってセグメント26の外側面35がアウターリングの内周面38に沿ってスライドする。そのため、セグメント26を径方向Dr外側に移動させることができる。そして、セグメント26が第二位置に到達してガイド機構Gmによるガイドが解除されると、セグメント26とアウターリング27が離間して、リンク部材39を介してアウターリング27がセグメント26を引っ張る。そのため、第二位置に到達したセグメント26を揺動軸25a回りに揺動させることができる。
第一実施形態では、タイヤ加硫機1は、上述した構成を備える金型コンテナ装置20を支持するベース部10と、アウターリング27を昇降する昇降装置60と、を備えている。金型コンテナ装置20において、温度を昇降させる際の応答性が向上されるため、加硫済みタイヤの品質がばらつくことを抑制できる。したがって、タイヤ加硫機1の商品性を向上できる。
(第一実施形態の変形例)
図8は、本発明の第一実施形態の変形例における図2に相当する断面図である。
第一実施形態では、ガイド機構Gmがガイド部材rと溝27gとを備える場合について説明した。しかし、ガイド機構Gmは、例えば、カムフォロアの如く形成されたローラ27Rを備えていてもよい。
このようにローラ27Rを備えていることで、ガイド部材rを溝27gに円滑に挿入することができる。また、ガイド部材rが溝27gの内部をスライドする際に生じる摺動抵抗を低減することができる。したがって、より円滑且つ少ない力で金型コンテナ装置20を開閉することが可能となる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態を図面に基づき説明する。なお、この第二実施形態は、上述した第一実施形態に対して、セグメントの支持構造及び変換機構の構成が異なるだけである。そのため、第一実施形態と同一部分に同一符号を付して、重複説明を省略する。
図9は、本発明の第二実施形態における図1に相当する断面図である。
図9に示すように、第二実施形態に係るタイヤ加硫機201は、ベース部10と、金型コンテナ装置220と、昇降装置50と、を備えている。金型コンテナ装置220は、それぞれ金型を構成する上サイドウォール型(図示せず)と、下サイドウォール型(図示せず)と、複数のトレッド型23とを備えている。金型コンテナ装置220は、更に、上プレート24と、下プレート25と、複数のセグメント226と、アウターリング227と、変換機構228と、を備えている。
複数のセグメント226は、軸線Oを中心とした周方向に並んで配置されて、径方向Drの外側から複数のトレッド型23をそれぞれ保持している。これら複数のセグメント226は、金型を閉塞している第一位置から金型が開放された位置との間で変位可能になっている。この第一実施形態における複数のセグメント226は、第一位置のときに、周方向で隣り合うセグメント226同士が接触する。これにより、周方向で隣り合うトレッド型23同士も接触し、全てのトレッド型23の内周面が連続するようになる。
その一方で、複数のセグメント226は、第一位置から開放するときに、第一位置よりも径方向Dr外側に配置される。このとき、複数のセグメント226は、周方向で隣り合うセグメント226同士の間に隙間が形成される。複数のセグメント226の径方向Drの外側面35は、軸線O方向で径方向Drに傾斜している。より具体的には、この第一実施形態における複数のセグメント26の外側面35は、上方に向かうほど拡径されるように一定の角度で傾斜している。
第二実施形態における複数のセグメント226は、第一実施形態における複数のセグメント26が備える長孔26Lを備えていない。
変換機構228は、ガイド機構Gmと、リンク機構239と、スライド部80と、弾性部材90と、を備えている。
リンク機構239は、第一リンク部材239A及び第二リンク部材239Bを有している。
第一リンク部材239Aは、セグメント226及びアウターリング227に対して、揺動可能に連結されている。第一リンク部材239Aは、揺動軸線So1,So2回りに揺動可能とされている。揺動軸線So1,So2は、軸線Oを中心とした円弧の接線方向、言い換えれば、周方向におけるセグメント226の側面226sに直交する方向に延びている。第二実施形態で例示する第一リンク部材239Aと上述した第一実施形態のリンク部材39とは、同一の平板状に形成されている。
第二リンク部材239Bは、第一リンク部材239Aと同一形状である。第二リンク部材239Bは、金型コンテナ装置220が閉塞状態のとき(図9参照)、第一リンク部材239Aの下方に平行な姿勢で配置されている。第二リンク部材239Bは、揺動軸線So1,So2とそれぞれ平行な揺動軸線So3,So4回りに揺動可能とされている。第二リンク部材239Bは、アウターリング227のうちスライド部80に揺動可能に支持されている。
スライド部80は、アウターリング227の軸線O方向への変位に伴って、第二リンク部材239Bのアウターリング227に近い側の端部239Btを、第一リンク部材239Aのアウターリング227に近い側の端部239Atに対して近接離間する方向に移動させる。
弾性部材90は、第一リンク部材239Aの端部239Atに対して第二リンク部材239Bの端部239Btを離間させる方向に、スライド部80を付勢している。第二実施形態で例示している弾性部材90は、コイルバネである。この弾性部材90は、その弾性力を上回る力が加わると圧縮方向に弾性変形する。なお、弾性部材90は、コイルバネに限られない。弾性部材90は、スライド部80を付勢できる構成であれば如何なる構成であってもよい。
この第二実施形態の金型コンテナ装置220及びタイヤ加硫機201は、上述した構成を備えている。次に、この金型コンテナ装置220及びタイヤ加硫機201の動作について説明する。この動作の説明においては、金型コンテナ装置220から加硫済みタイヤを搬出する際の開放動作、及び、生タイヤを金型コンテナ装置20へ収容する際の閉塞動作について説明する。
図10は、上記金型コンテナ装置のアウターリングを下方へ移動させている途中の状態を示す断面図である。図11は、図10の状態からアウターリングを更に下方へ移動させた状態を示す図である。
(開放動作)
図9に示すように、金型コンテナ装置220に生タイヤを収容して加硫工程を行う。その後、加硫済みタイヤを金型コンテナ装置220から取り出すために、金型コンテナ装置220を開放させる。この金型コンテナ装置220を開放させるには、タイヤ加硫機201に設けられた油圧シリンダー等の昇降装置60によって、アウターリング27を下降させる。
金型コンテナ装置220を開放させるべく、金型コンテナ装置220が閉塞された位置(図9参照)から、ガイド部材rが溝27gから離脱する位置(図10参照)までアウターリング227を移動させる。これにより、セグメント226は、当該セグメント226が閉塞された第一位置(図9参照)から、第一位置よりも径方向Dr外側の第二位置(図10参照)まで移動する。
具体的には、セグメント226の外側面35は、アウターリング227の内周面38上をスライドして下降する。言い換えれば、セグメント226は、アウターリング227に対して相対的に上方に移動することで外側面35に沿って径方向Dr外側に移動する。更に言い換えれば、セグメント226は、加硫済みタイヤのトレッド面に対して垂直な水平方向に移動する。
その後、更にアウターリング227を下方へ移動させると、セグメント226は変位せずに、第一リンク部材239A及び第二リンク部材239Bの長孔239h内で、アウターリング227の揺動軸線(揺動軸)So2,So4が第一端部239aから第二端部239bまでスライド変位する。この際、アウターリング227は、セグメント226から離間して、アウターリング227とセグメント226との間に隙間G1が形成される。第一リンク部材239A,第二リンク部材239Bは、それぞれ徐々に上下方向に延びる姿勢に変化する。
更にアウターリング227を下方へ移動させると、図11に示すように、スライド部80が第二リンク部材239Bに引っ張られて弾性部材90に圧縮方向の力が作用する。弾性部材90は、アウターリング227の下方への移動に伴って徐々に圧縮変形する。この弾性部材90の圧縮変形によって、第一リンク部材239Aの第二端部239bと第二リンク部材239Bの第二端部239bとが接近する方向に変位する。そして、第一リンク部材239Aの姿勢と、第二リンク部材239Bの姿勢が異なるものとなる(言い換えれば、平行ではなくなる)。これにより、第一リンク部材239Aの方が、第二リンク部材239Bよりもセグメント226を引っ張る力が大きくなる。そして、この引っ張り力の違いに応じて、セグメント226が揺動を開始する。
具体的には、セグメント226は、セグメント226の下縁部を揺動中心にして、セグメント226の上縁部が径方向Dr外側へと変位する。そして、セグメント226は、加硫済みタイヤを搬出可能な位置に至ると、アウターリング227の下方への変位が停止され、セグメント226の変位も停止する。その後、ボルスタープレート51と共に上プレート24及び上サイドウォール型(図示せず)が上昇して、金型コンテナ装置20が開放状態となる。なお、この第二実施形態においても、金型コンテナ装置220から加硫済みタイヤを取り出す場合を一例に説明したが、生タイヤを搬入するために、空の金型コンテナ装置220を開放する場合も同様である。
(閉塞動作)
例えば、開放位置にある金型コンテナ装置220の内部への生タイヤの搬入が完了すると、金型コンテナ装置220は閉塞される。
図12は、上記金型コンテナ装置が開放位置の状態からアウターリングを上方へ移動させた状態を示す図である。
まず、生タイヤを搬入したら、ボルスタープレート51を下降させる。そして、図11に示す開放位置からアウターリング27を昇降装置60によって上昇させる。ここで、図11に示す開放位置では、アウターリング27の内周上側の角部(図示せず)とセグメント26の外側面35とが接触している。そのため、アウターリング227を上昇させることで、セグメント226には、アウターリング227の上記角部(図示せず)によって上方へ押し上げられる力が作用する。これにより、セグメント226の上縁部は、セグメント226の下縁部を中心にして径方向Dr内側へと変位する。
その後、アウターリング227の上昇に伴い、弾性部材90に作用する圧縮方向への力が徐々に減少する。これにより、スライド部80がスライドして、第一リンク部材239Aの第二端部239bと第二リンク部材239Bの第二端部239bとが離間する。そして、第一リンク部材239Aの第二端部239bと第二リンク部材239Bの第二端部239bとの距離は、弾性部材90が圧縮される前の距離に戻る。これにより、図12に示すように、第一リンク部材239Aと第二リンク部材239Bとが平行な状態になる。
アウターリング227を更に上昇させると、図12に示すように、揺動軸線(揺動軸)So2,So4が第二端部239bから第一端部239a側に移動する。そして、上述した図10の状態と同じ状態を経て、セグメント226は、第二位置に至り、ガイド部材rが溝27gに挿入される。その後、アウターリング227の上昇に伴って、セグメント226は、径方向Dr内側に水平移動して図9に示す第一位置に至る。これにより金型コンテナ装置220は、第一実施形態と同様に、セルフロックされた状態になる。
上述した第二実施形態によれば、第一位置と第二位置との間では、アウターリング227の軸線O方向への変位に伴って、アウターリング227の内周面38に対してセグメント226の外側面35がアウターリング227の内周面38に沿ってスライドする。そのため、セグメント226を径方向Drに移動させることができる。
セグメント226が第一位置から変位して第二位置に到達すると、スライド部80が、アウターリング227の軸線O方向への変位に伴って、第二リンク部材239Bの端部239Btを、第一リンク部材239Aの端部239Atに対して近接離間する方向に移動させる。そのため、第一リンク部材239Aと第二リンク部材239Bとのなす角度を変化させることができる。この角度変化により、セグメント226を揺動させることができる。したがって、第一実施形態のように揺動軸25aを設けることなしにセグメント226を揺動させることができる。
第二実施形態では、更に、弾性部材90を備えている。これにより、例えば、セグメント226が揺動している状態から第二位置に戻す際に、円滑に第一リンク部材239Aのアウターリング227に近い側の端部239Atに対して第二リンク部材239Bのアウターリング227に近い側の端部Btを離間させることができる。したがって、セグメント226の姿勢を、開放動作の際の第二位置の姿勢と同じ姿勢にして、円滑にガイド部材rを溝27gに収容させることが可能となる。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した各実施形態では、金型コンテナ装置20がセルフロックコンテナである場合について説明した。しかし、金型コンテナ装置20は、セルフロックコンテナに限られない。
第二実施形態では、第二リンク部材239Bのアウターリング227に近い側の端部239Btを第一リンク部材239Aのアウターリング227に近い側の端部239Atに対して近接離間させる場合について説明した。しかし、第二リンク部材239Bのアウターリング227に近い側の端部239Btに対して第一リンク部材239Aのアウターリング227に近い側の端部239Atを近接離間させるようにしてもよい。また、金型コンテナ装置220を閉塞させる際に、スライド部80を弾性部材90の弾性力を用いて変位させる場合について説明したが、アクチュエータ等を用いて能動的に変位させるようにしてもよい。
上記金型コンテナ装置及びタイヤ加硫機によれば、温度を昇降させる際の応答性を向上するとともに、加硫済みタイヤのトレッドに負担がかかることを抑制できる。
1 タイヤ加硫機
10 ベース部
20,220 金型コンテナ装置
21 上サイドウォール型
22 下サイドウォール型
23 トレッド型
24 上プレート
25 下プレート
26,226 セグメント
27,227 アウターリング
27g 溝
27R ローラ
28,228 変換機構
31 上凹部
34 下凹部
35 傾斜面
36 上係合部
37 下係合部
38 内周面
39 リンク部材
50 昇降装置
51 ボルスタープレート
60 昇降装置
Gm ガイド機構
H 電熱ヒータ
r ガイド部材

Claims (4)

  1. 軸線を中心としたリング状に並べて配置されて、前記軸線の延びる軸線方向で前記軸線を中心とした径方向に傾斜する外側面を有し、熱源を有した複数のセグメントと、
    前記軸線を中心としたリング状に形成され、前記複数のセグメントの前記外側面に対してスライド可能な傾斜面を有する内周面を有し、前記軸線方向に変位可能なアウターリングと、
    前記アウターリングと前記セグメントとを連結し、前記アウターリングの前記軸線方向への変位に伴って、前記セグメントを、該セグメントを閉塞した第一位置と、前記第一位置よりも前記径方向外側の第二位置と、の間を前記径方向へ移動させるとともに、前記アウターリングの前記軸線方向への変位に伴って、前記第二位置に配置された前記セグメントの下縁部及び上縁部のうちの一方に設けられた揺動軸を中心にして、前記セグメントの下縁部及び上縁部のうちの他方を前記径方向へ揺動させる変換機構と、
    を備え、
    前記変換機構は、
    前記第一位置と前記第二位置との間で、前記アウターリングの前記内周面に対して前記セグメントの外側面がスライドするようにガイドするガイド機構と、
    前記セグメントと前記アウターリングとに対して、それぞれ前記軸線を中心とした円弧の接線方向に延びる揺動軸線回りに揺動可能に連結されたリンク部材と、
    を備え金型コンテナ装置。
  2. 軸線を中心としたリング状に並べて配置されて、前記軸線の延びる軸線方向で前記軸線を中心とした径方向に傾斜する外側面を有し、熱源を有した複数のセグメントと、
    前記軸線を中心としたリング状に形成され、前記複数のセグメントの前記外側面に対してスライド可能な傾斜面を有する内周面を有し、前記軸線方向に変位可能なアウターリングと、
    前記アウターリングと前記セグメントとを連結し、前記アウターリングの前記軸線方向への変位に伴って、前記セグメントを、該セグメントを閉塞した第一位置と、前記第一位置よりも前記径方向外側の第二位置と、の間を前記径方向へ移動させるとともに、前記アウターリングの前記軸線方向への変位に伴って、前記第二位置に配置された前記セグメントの下縁部及び上縁部のうちの一方に設けられた揺動軸を中心にして、前記セグメントの下縁部及び上縁部のうちの他方を前記径方向へ揺動させる変換機構と、
    を備え、
    前記変換機構は、
    前記第一位置と前記第二位置との間で、前記アウターリングの前記内周面に対して前記セグメントの外側面がスライドするようにガイドするガイド機構と、
    前記セグメント及び前記アウターリングに対して、それぞれ前記軸線を中心とした円弧の接線方向に延びる揺動軸線回りに揺動可能に連結された第一リンク部材及び第二リンク部材を有するリンク機構と、
    前記アウターリングに設けられ、前記アウターリングの前記軸線方向への変位に伴って、前記第一リンク部材及び前記第二リンク部材の前記アウターリングに近い側の端部のうち、一方の端部を、他方の端部に対して近接離間する方向に移動させるスライド部と、を備え金型コンテナ装置。
  3. 前記一方の端部に対して前記他方の端部を離間させる方向に前記スライド部を付勢する弾性部材を備える請求項に記載の金型コンテナ装置。
  4. 請求項1からの何れか一項に記載の金型コンテナ装置を支持するベース部と、
    前記アウターリングを昇降する昇降装置と、
    を備えるタイヤ加硫機。
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