JP6092711B2 - タイヤの加硫方法およびタイヤの加硫装置 - Google Patents

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本発明は、タイヤの加硫方法およびタイヤの加硫装置(以下、それぞれ単に、「加硫方法」および「加硫装置」とも称する)に関し、詳しくは、低偏平率のタイヤの加硫に好適なタイヤの加硫方法およびタイヤの加硫装置に関する。
空気入りタイヤの製造工程には、生タイヤ(いわゆる、グリーンタイヤ)の加硫が含まれる。生タイヤの加硫を実施する際は、まず、加硫用ブラダー(以下、単に「ブラダー」とも称する)にシェーピング用不活性ガスを圧入しながら生タイヤ内にブラダーを収納し、生タイヤの内面とブラダーとを密着させるシェーピングを実施する。その後に、加硫釜を閉め、ブラダーの内部に高温スチームや高温不活性ガス等を導入することによって、タイヤの加硫が行われる。
図2は、従来のタイヤの加硫方法に係るシェーピング工程の説明図であり、図示例においては、ブラダー11は上下一対のブラダーリング12、13に固定されており、生タイヤ14は下モールド15上に配置されている。シェーピングは、この状態でブラダー11内にシェーピング用不活性ガスを圧入して、ブラダー11を膨張させて行われるが、従来のシェーピングにおいては、シェーピング中、ブラダーリングの下側のリング(下ブラダーリング12)は下モールド15上に設けられており、生タイヤ14の下ビード部14aは下ブラダーリング12と同じ高さとされていた。
この状態で、シェーピング用ガスをブラダー11内部に圧入しながら、ブラダーリングの上側のリング(上ブラダーリング13)を、下ブラダーリング12に接近させて、生タイヤ14の上ビード部14bと同じ高さまで移動させてシェーピングを行っていた。図示する例は、下ブラダーリング12をシェーピング中に動作させることはなく、下ブラダーリング12を下モールド15上に固定する、いわゆるボトムシェーピングと呼ばれる加硫方式であるが、ブラダー11と生タイヤ14の中心を合わせるために、上下一対のブラダーリング12、13を動作させる、いわゆるセンターシェーピングと呼ばれる加硫方式も知られている(例えば、特許文献1)。
特開平5−162140号公報
タイヤの加硫においては、シェーピング時にブラダー11と生タイヤ14の内面との間に空気16が残ると、その後の加硫工程において、その部位が未加硫状態となり製造不良となってしまう。そのため、可能な限りブラダー11と生タイヤ14とを密着させ、ブラダー11と生タイヤ14の内面との間に空気16を残さないことが重要となる。そこで、従来は、シェーピング時にブラダー11内にシェーピング用ガスを封入した状態で上ブラダーリング13を下降させて、ブラダー11と生タイヤ14の内面との間に閉じ込められた空気16の排気が行われてきた。しかしながら、近年、市場要求が高まっている低偏平率のタイヤにおいては、ブラダー11と生タイヤ14のショルダー部内面との間に空気16が残り易く、将来的には、これまでのシェーピング方法では対応しきれないタイヤも生産されることが予想される。
そこで、本発明の目的は、低偏平率のタイヤの加硫に好適なタイヤの加硫方法およびタイヤの加硫装置を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解消するためにシェーピング工程について鋭意検討した結果、ブラダー内にシェーピング用ガスを圧入した後、下ブラダーリングに向かって上ブラダーリングを下降させるとともに、下ブラダーリングを上ブラダーリングに向かって上昇させて、上下のブラダーリング間距離を生タイヤのビード部間距離よりも狭めることで、ブラダーと生タイヤ内面との間に残留する空気の排出性を向上させることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のタイヤの加硫方法は、加硫用ブラダーを固定する上下一対のブラダーリングの距離を、生タイヤのビード部間距離以上とした状態で、前記加硫用ブラダー内にシェーピング用ガスを圧入して前記加硫用ブラダーを膨張させるシェーピング工程と、前記シェーピング工程後に、加硫釜を閉じて前記生タイヤを加硫する加硫工程と、を有するタイヤの加硫方法において、
前記シェーピング工程後であって前記加硫工程前に、前記加硫用ブラダー内に圧入されたシェーピング用ガスを保持した状態で、前記上下一対のブラダーリングの下ブラダーリングと上ブラダーリングとを互いに近接する方向に移動させることで、前記上下一対のブラダーリングの距離を前記生タイヤのビード部間距離よりも狭め、その後、前記上下一対のブラダーリングの距離を、前記生タイヤのビード部間距離以上に広げる脱空気工程を有することを特徴とするものである。
本発明の加硫方法においては、前記シェーピング工程において、前記加硫用ブラダー内に圧入されたシェーピング用ガスを保持した状態で、前記脱空気工程を開始することが好ましい。また、本発明の加硫方法においては、前記脱空気工程において、前記上下一対のブラダーリングの下ブラダーリングと上ブラダーリングとを互いに近接する方向に移動させた後の下ブラダーリングと上ブラダーリングとの距離が、前記生タイヤのビード部間距離の0.75〜0.95倍であることが好ましい。本発明の加硫方法は、加硫して得られるタイヤの偏平率が30〜65である生タイヤの加硫に好適である。
本発明によれば、低偏平率のタイヤの加硫に好適なタイヤの加硫方法およびタイヤの加硫装置を提供することができる。
(a)は、生タイヤのシェーピング開始前の状態を示す図であり、(b)は、上ブラダーリングが下ブラダーリングに向かって移動する様子を示す図であり、(c)は、ブラダー内にシェーピング用ガスの圧入が終了した状態を示す図であり、(d)は、脱空気工程を説明する図であり、(e)は、生タイヤのショルダー部内面とブラダーとの間に閉じ込められた空気を排気した後の状態を示す図である。 従来のタイヤの加硫方法に係るシェーピング工程の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1(a)〜(e)は、本発明のタイヤの加硫方法に係るシェーピング工程の説明図である。本発明のタイヤの加硫方法は、加硫用ブラダー1を固定する上下一対のブラダーリング2、3の距離L1を、生タイヤのビード部間距離L2以上とした状態で、ブラダー1内にシェーピング用ガスを圧入してブラダー1を膨張させるシェーピング工程と、シェーピング工程後に、加硫釜を閉じて生タイヤ4を加硫する加硫工程と、を経て、タイヤを加硫するものであり、本発明のタイヤ加硫方法においては、シェーピング工程と加硫工程との間に脱空気工程を有する。
図1(a)は、生タイヤ4のシェーピング開始前の状態を示す図であり、図示するとおり、ブラダー1は上ブラダーリング3および下ブラダーリング2に固定されており、生タイヤ4はタイヤ加硫用の下モールド5上に配置されている。生タイヤ4の下ビード部4aと下ブラダーリング2は、同じ高さになるように配置されており、上ブラダーリング3は、生タイヤ4の上ビード部4bと同等または上ビード部4bよりも高い位置に配置されており、下ブラダーリング2と上ブラダーリング3の距離L1は、生タイヤ4のビード部4a、4b間距離L2以上となっている。
図1(b)は、シェーピング工程において、上ブラダーリング3が下ブラダーリング2に向かって移動する様子を示す図である。シェーピング工程においては、図示するように、上ブラダーリング3は、生タイヤ4の上ビード部4bと同じ高さになるまで移動するが、これと同時にブラダー1内にシェーピング用ガスが圧入されて、ブラダー1は生タイヤ4の内部に向かって膨張し、図1(b)に示すように、生タイヤ4内に収容されることになる。
図1(c)は、シェーピング工程において、ブラダー1内にシェーピング用ガスの圧入が終了した状態を示す図である。ブラダー1にシェーピング用ガスを圧入すると、膨張したブラダー1は、まず、生タイヤ4のセンター部内面、およびビード部4a、4bの内面とに接触する。そのため、図示するように生タイヤ4のショルダー部内面とブラダー1との間に空気6が閉じ込められた状態になってしまう場合がある。特に、このような傾向は、低偏平率のタイヤにおいて顕著である。このような状態で生タイヤ4を加硫すると、生タイヤ4のショルダー部に十分に熱を加えることができず、加硫不良が発生してしまう。そこで、本発明の加硫方法においては、ブラダー1にシェーピング用ガスを圧入した後、生タイヤ4のショルダー部内面とブラダー1との間に閉じ込められた残留空気を除去する脱空気工程を設けている。
図1(d)は、脱空気工程を説明する図である。本発明の加硫方法においては、図示するように、ブラダー1にシェーピング用ガスを圧入した後、下ブラダーリング2と上ブラダーリング3とを互いに近接する方向に移動させることで、下ブラダーリング2と上ブラダーリング3との距離L1を、生タイヤ4の下ビード部4aと上ビード部4bとの距離L2よりも狭める。上下一対のブラダーリング2、3間の距離L1を、生タイヤ4のビード部4a、4b間の距離L2よりも短くすることで、生タイヤ4のビード部4a、4bとブラダー1とのシール性が弱くなり、また、ブラダー1内の内圧が上昇するため、生タイヤ4のショルダー部内面とブラダー1との間に閉じ込められた空気6を排気することができる。その結果、ブラダー1が生タイヤ4のショルダー部内面と密着することになり、タイヤ、特に低偏平率のタイヤの加硫不良を防止することができる。
すなわち、脱空気工程において、ブラダー1内に圧入したシェーピング用ガスを保持した状態で、上下一対のブラダーリング2、3の距離を狭めると、ブラダー1の内圧が最も上昇する。これにより、生タイヤ4のショルダー部内面とブラダー1との間に閉じ込められた空気6を、最も効果的に排気し、タイヤの加硫不良を防止する。また、ブラダー1と生タイヤ4との密着状態が良化するため、ブラダー1の伸び率が平準化される。その結果、ブラダー1のシワが伸びるため、タイヤの加硫状態をより良好なものとすることができる。
なお、本発明の加硫方法においては、上下一対のブラダーリング2、3の距離L1を生タイヤ4のビード部4a、4b間距離L2よりも狭めるに当たっては、上ブラダーリング3と下ブラダーリング2を同時に移動させてもよいが、一方ずつ順に移動させてもよい。また、本発明の加硫方法においては、下ブラダーリング2および上ブラダーリング3の移動速度についての特に制限はなく、目的に応じて適宜設定すればよい。
図1(e)は、生タイヤ4のショルダー部内面とブラダー1との間に閉じ込められた空気6を排気した後、上下一対のブラダーリング2、3間の距離L1を、生タイヤ4のビード部4a、4b間距離L2以上とした状態を示す説明図である。図示例においては、上下一対のブラダーリング2、3の距離L1と生タイヤ4のビード部4a、4b間距離L2は同じであるが、本発明のタイヤの加硫方法においては、上下一対のブラダーリング2、3の距離L1を、再び生タイヤ4のビード部4a、4b間距離L2より大きくしてもよい。すなわち、上ブラダーリング3を生タイヤ4の上側のビード部4bよりも高い位置まで上昇させてもよい。この状態で、後に続く加硫工程において、ブラダー1内に高温スチームや高温不活性ガスを導入して、タイヤの加硫を行うことになる。
本発明の加硫方法においては、脱空気工程をシェーピング工程終了後に開始してもよいが、シェーピング工程が終了する前から脱空気工程を開始してもよい。これにより、作業時間の短縮を図ることができ、タイヤの生産性を向上させることができる。
また、本発明の加硫方法においては、脱空気工程において、下ブラダーリング2と上ブラダーリング3とを互いに近接する方向に移動させた後の下ブラダーリング2と上ブラダーリング3との距離L1は、目的とするタイヤサイズや偏平率に応じて適宜設定すればよいが、生タイヤ4のビード部4a、4b間距離L2の0.75〜0.95倍とすることが好ましい(図1(d)参照)。移動後の下ブラダーリング2と上ブラダーリング3との距離L1が生タイヤ4のビード部4a、4b間距離の0.95倍未満であると、生タイヤ4のビード部4a、4bとブラダー1とのシール性を十分に弱めることができず、生タイヤ4のショルダー部内面とブラダー1との間に閉じ込められた空気6を十分に排気することができない場合がある。一方移動後の下ブラダーリング2と上ブラダーリング3との距離L1が生タイヤ4のビード部4a、4b間距離L2の0.75倍より大きくしても、得られる効果は変わらないばかりでなく、ブラダー1の内圧が大きくなりすぎてしまい、ブラダー1の寿命を縮めてしまうおそれがある。
本発明のタイヤの加硫方法は、ブラダー1にシェーピング用ガスを圧入した後、脱空気工程において、下ブラダーリング2と上ブラダーリング3とを互いに近接する方向に移動させて、下ブラダーリング2と上ブラダーリング3との距離L1を生タイヤ4のビード部4a、4b間距離L2よりも狭め、生タイヤ1のショルダー部内面とブラダー1との間に閉じ込められた空気6を排気することのみが重要であり、これによって、タイヤの加硫不良を防止することができるものである。特に、低偏平率のタイヤの場合は、生タイヤ1のショルダー部内面とブラダー1との間に空気6が残留しやすいため、本発明の加硫方法は低偏平率のタイヤの加硫に有効である。本発明のタイヤの加硫方法においては、上記以外については特に制限はなく、L1がL2よりも狭い状態を保持する時間やブラダー1の材質や構造等については、特に制限はない。また、上記本発明に係るシェーピング工程の後に続く加硫工程についても、従来、採用されている条件を用いればよく、タイヤ加硫モールドの材質や構造、および加硫条件等については、特に制限はない。
次に本発明のタイヤの加硫装置について説明する。
本発明のタイヤの加硫装置は、上記本発明のタイヤの加硫方法に用いるものであり、図1(a)〜(e)に示すような、加硫用ブラダー1を固定する上下一対のブラダーリング2、3と、このブラダー1に圧入するシェーピング用ガスの導入路と、を有するものである。本発明の加硫装置においては、上下一対のブラダーリングを昇降自在とする昇降手段を有している。このように、上下のブラダーリング2、3を昇降自在とする昇降手段を設けることで、上下のブラダーリング2、3間の距離L1を、生タイヤ4のビード部4a、4b間距離L2よりも狭くすることが可能となる。これにより、上記本発明のタイヤの加硫方法が可能となる。
本発明の加硫装置においては、上下のブラダーリングの昇降手段としては特に制限はなく、既知の手法を用いることができる。昇降手段としては、例えば、ねじジャッキ、油圧ジャッキ、ラックジャッキ等を挙げることができる。本発明の加硫装置においては、上下のブラダーリングを昇降自在とする昇降手段を設けることのみが重要であり、その他の構成については特に制限はなく、既知の構成を採用することができ、従来用いられてきた装置を用いることができる。また、タイヤの加硫に用いる加硫用モールドの構造や材質等についても特に制限はなく、既知の加硫用モールドを、本発明のタイヤの加硫装置に用いることができる。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明する。
<実施例>
図1(a)〜(e)に示す手順に従って、タイヤサイズ:PSR 275/35 R19の生タイヤ3本に対してシェーピングをおこない、その後、生タイヤの加硫を実施してタイヤを製造した。まず、シェーピング工程として、生タイヤ4を下モールド5上にセットし(図1(a)参照)、次いで、生タイヤ4のビード部4a、4b間距離と上下一対のブラダーリング2、3間の距離が同じなる位置まで、上ブラダーリング3を下ブラダーリング2に向かって移動させた。その際、ブラダー1内にシェーピング用ガスを圧入して、ブラダー1を膨張させた(図1(b)参照)。
次に、脱空気工程として、上下一対のブラダーリング2、3をそれぞれ接近する方向に同時に移動させた。下ブラダーリング2と上ブラダーリング3とを互いに近接する方向に移動させた後の下ブラダーリング2と上ブラダーリング3との距離L1は、生タイヤ4のビード部4a、4b間距離L2の0.9倍とした(図1(d)参照)。この際、ブラダー1にシェーピングガスを圧入する導入路を閉じてブラダー1内に圧入したシェーピング用ガスが漏れないようにした。次いで、再び、上下一対のブラダーリング2、3を、それぞれ生タイヤ4のビード部4a、4b間距離L2と同じなるまで移動させた(図1(e)参照)。その後、加硫釜を閉じて、ブラダー1内に高温スチームを圧入して、生タイヤ4を加硫させてタイヤを製造した。
<従来例>
タイヤサイズ:PSR 275/35 R19の生タイヤ3本に対してシェーピングをおこない、その後、生タイヤの加硫を実施してタイヤを製造した。シェーピング工程として、生タイヤ4を下モールド5上にセットし、次いで、生タイヤ4のビード部4a、4b間距離L2と上下一対のブラダーリング2、3間の距離L1が同じなる位置まで、上ブラダーリング3を下ブラダーリング2に向かって移動させた(図1(b)に対応)。その際、ブラダー1内にシェーピング用ガスを圧入して、ブラダー1を膨張させた。この状態で加硫釜を閉じて、ブラダー1内に高温スチームを圧入して、生タイヤを加硫させてタイヤを製造した。
<評価>
得られた実施例および従来例の各タイヤにつき、加硫不良が発生したタイヤの本数を係数した。その結果、実施例のタイヤには加硫不良のタイヤは見られなかったが、従来例のタイヤでは、3本の不良タイヤが見られた。これより、本発明のタイヤ加硫方法によれば、低偏平率のタイヤであっても、加硫不良を起こすことなく製造することができることが確かめられた。
1、11 加硫用ブラダー
2、12 下ブラダーリング
3、13 上ブラダーリング
4、14 生タイヤ
4a、4b ビード部
5、15 下モールド
6、16 空気

Claims (4)

  1. 加硫用ブラダーを固定する上下一対のブラダーリングの距離を、生タイヤのビード部間距離以上とした状態で、前記加硫用ブラダー内にシェーピング用ガスを圧入して前記加硫用ブラダーを膨張させるシェーピング工程と、前記シェーピング工程後に、加硫釜を閉じて前記生タイヤを加硫する加硫工程と、を有するタイヤの加硫方法において、
    前記シェーピング工程後であって前記加硫工程前に、前記加硫用ブラダー内に圧入されたシェーピング用ガスを保持した状態で、前記上下一対のブラダーリングの下ブラダーリングと上ブラダーリングとを互いに近接する方向に移動させることで、前記上下一対のブラダーリングの距離を前記生タイヤのビード部間距離よりも狭め、その後、前記上下一対のブラダーリングの距離を、前記生タイヤのビード部間距離以上に広げる脱空気工程を有することを特徴とするタイヤの加硫方法。
  2. 前記シェーピング工程において、前記加硫用ブラダー内に圧入されたシェーピング用ガスを保持した状態で、前記脱空気工程を開始する請求項1記載のタイヤの加硫方法。
  3. 前記脱空気工程において、前記上下一対のブラダーリングの下ブラダーリングと上ブラダーリングとを互いに近接する方向に移動させた後の下ブラダーリングと上ブラダーリングとの距離が、前記生タイヤのビード部間距離の0.75〜0.95倍である請求項1または2記載のタイヤの加硫方法。
  4. 前記生タイヤを加硫して得られるタイヤの偏平率が30〜65である請求項1〜3のうちいずれか一項記載のタイヤの加硫方法。
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