JP2021177298A - 情報処理システム、サーバ、およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】利用が制限された使用者であっても電子マネーを用いた支払が可能となること。【解決手段】情報処理システム１は、第１ユーザ端末２０からの電子ウォレットを用いた支払処理に関する情報をウォレット管理サーバ１０で受信すると、ウォレット管理サーバ１０が電子ウォレットの使用者に対する承認者に対応づけられた第２ユーザ端末３０に支払処理に対する承認要求を送信し、第２ユーザ端末３０が承認要求に対する承認を示す情報をウォレット管理サーバ１０に送信し、ウォレット管理サーバ１０が第２ユーザ端末３０から承認を示す情報を受信すると支払処理を行う。【選択図】図２

Description

本開示は、情報処理システム、サーバ、およびプログラムに関する。

特許文献１には、電子マネーによる電子決済を行う情報処理システムについて、電子マネーへの入金制限、１回の取引における決済額の上限、累積決済額の上限を設けることが開示されている。

特開２０１５−１１１３５１号公報

特許文献１に記載の構成では、使用者が電子マネーによる支払いを行なおうとする状況下において、予め設定された電子マネーの利用制限に該当する場合、使用者は電子マネーを使用できなくなってしまう。

本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであって、利用が制限された使用者であっても電子マネーを用いた支払が可能となる情報処理システム、サーバ、およびプログラムを提供することを目的とする。

本開示に係る情報処理システムは、ハードウェアを有する第１プロセッサを備えた第１端末と、ハードウェアを有する第２プロセッサを備えた第２端末と、ハードウェアを有する第３プロセッサと、記憶装置と、を備えたサーバと、を備え、前記第１プロセッサは、電子ウォレットに入金されている電子マネーを用いた支払処理に関する情報を前記サーバに送信し、前記第３プロセッサは、前記支払処理に関する情報を受信すると、前記電子ウォレットの使用者に対する承認者に対応づけられた前記第２端末に前記支払処理に対する承認要求を送信し、前記承認要求に対する承認を示す情報を前記第２端末から受信すると、前記支払処理を行い、前記第２プロセッサは、前記サーバから受信した前記承認要求に対して、承認を示す情報が入力された場合、当該情報を前記サーバに送信する。

本開示に係るサーバは、ハードウェアを有するプロセッサと、記憶装置と、を備え、前記記憶装置は、電子ウォレットに関するウォレット情報と、前記電子ウォレットの使用者に関するユーザ情報と、前記使用者に対する承認者の情報と、を対応づけて記憶し、前記プロセッサは、前記電子ウォレットに入金されている電子マネーを用いた支払処理に関する情報を第１端末から受信すると、前記電子ウォレットの使用者に対する承認者に対応づけられた第２端末に前記支払処理に対する承認要求を送信し、前記承認要求に対する承認を示す情報を前記第２端末から受信すると、前記支払処理を行う。

本開示に係るプログラムは、プロセッサと記憶装置とを備えたサーバに、電子ウォレットに入金されている電子マネーを用いた支払処理に関する情報を第１端末から受信すると、前記電子ウォレットの使用者に対する承認者に対応づけられた第２端末に前記支払処理に対する承認要求を送信し、前記承認要求に対する承認を示す情報を前記第２端末から受信すると、前記支払処理を行う、ことを実行させる。

本開示によれば、利用が制限された使用者であっても電子マネーを用いた支払が可能となる。

図１は、第１実施形態における情報処理システムの概略構成を示す模式図である。 図２は、第１実施形態における情報処理システムの機能ブロックを示すブロック図である。 図３は、ユーザ情報のデータテーブルの一例を示す図である。 図４は、ウォレット情報のデータテーブルの一例を示す図である。 図５は、ウォレット情報のデータテーブルの他の例を示す図である。 図６は、第１実施形態における支払い時の承認フローを示すシーケンス図である。 図７は、承認者の端末に表示される承認要求画面の一例を示す図である。 図８は、第２実施形態における情報処理システムの概略構成を示す模式図である。 図９は、第２実施形態における情報処理システムの機能ブロックを示すブロック図である。 図１０は、第２実施形態における支払い時の承認フローを示すシーケンス図である。

以下、図面を参照して、本開示の実施形態における情報処理システム、サーバ、およびプログラムについて具体的に説明する。なお、本開示は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。

［第１実施形態］
図１および図２を参照して、第１実施形態における情報処理システムの構成について説明する。図１に示すように、第１実施形態の情報処理システム１は、ウォレット管理サーバ１０と、第１ユーザ端末２０と、第２ユーザ端末３０と、決済事業者サーバ４０と、を備えている。

（情報処理システム）
情報処理システム１では、ウォレット管理サーバ１０、第１ユーザ端末２０、第２ユーザ端末３０、および決済事業者サーバ４０がネットワークＮＷを通じて相互に通信可能に構成されている。ネットワークＮＷは、例えばインターネット回線網、携帯電話回線網等から構成される。

この情報処理システム１は、第１ユーザである使用者が第１ユーザ端末２０を用いて電子マネーによる支払を行う際、この支払処理に関する承認を、第２ユーザである承認者に第２ユーザ端末３０を介してリアルタイムで得るように構成されている。図１に示すように、第１ユーザ端末２０は、使用者が所有する使用者端末であり、第２ユーザ端末３０は、承認者が所有する承認者端末である。

（ウォレット管理サーバ）
ウォレット管理サーバ１０は、ウォレットシステムを統括的に管理するためのサーバであり、ウォレットシステムの管理者が管理している。ウォレット管理サーバ１０は、図２に示すように、通信部１１と、制御部１２と、記憶部１３と、を備えている。

通信部１１は、例えばＬＡＮ（Local Area Network）インターフェースボード、無線通信のための無線通信回路等から構成される。通信部１１は、公衆通信網であるインターネット等のネットワークＮＷに接続されている。そして、通信部１１は、ネットワークＮＷに接続することにより、第１ユーザ端末２０、第２ユーザ端末３０、および決済事業者サーバ４０との間で通信を行う。

制御部１２は、プロセッサと、メモリと、を備えている。プロセッサは、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＤＳＰ（Digital Signal Processor）、ＦＰＧＡ（Field-Programmable Gate Array）等からなる。メモリは、主記憶装置であって、ＲＡＭ（Random Access Memory）、ＲＯＭ（Read Only Memory）等からなる。この制御部１２は、記憶部１３に格納されたプログラムをメモリ（主記憶装置）の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等を制御することにより、所定の目的に合致した機能を実現する。第１実施形態では、制御部１２が備えているプロセッサが第３プロセッサに相当する。

記憶部１３は、ＥＰＲＯＭ（Erasable Programmable ROM）、ハードディスクドライブ（Hard Disk Drive：ＨＤＤ）、およびリムーバブルメディア等の記録媒体から構成される。リムーバブルメディアとしては、ＵＳＢ（Universal Serial Bus）メモリ、ＣＤ（Compact Disc）、ＤＶＤ（Digital Versatile Disc）、ＢＤ（Blu-ray（登録商標） Disc）のようなディスク記録媒体が挙げられる。記憶部１３には、オペレーティングシステム（Operating System：ＯＳ）、各種プログラム、各種テーブル、各種データベース（ＤＢ）等が格納可能である。この記憶部１３は、ユーザ情報データベース１３１と、ウォレット情報データベース１３２とを有する。

ユーザ情報データベース１３１は、情報処理システムを利用するユーザに関する情報（以下、「ユーザ情報」という）を格納する。ユーザ情報としては、例えばウォレットシステムの利用登録を行ったユーザのユーザＩＤ、パスワード、ユーザの氏名（ユーザ名）、ユーザの連絡先（例えば住所、電話番号、メールアドレス等）、利用登録履歴、入金手段として登録された支払手段に関する情報、決済手段として登録された支払手段の情報、決済時の暗証番号、区分、承認者の有無、利用制限の有無等が挙げられる。なお、ユーザ情報のうちのユーザＩＤおよびパスワードは、ウォレット管理サーバ１０へのログイン等の認証処理に用いられる。

また、ユーザ情報データベース１３１には、電子ウォレットへの入金および電子ウォレットからの出金が利用制限されているユーザであることを示す情報（以下、「利用制限情報」という）が格納されている。電子ウォレットとは、電子マネーの仮想的な入出金口座を示している。利用制限情報は、ユーザ情報データベース１３１の制限者テーブルに格納されている。

制限者テーブルは、図３に示すように、ユーザＩＤ、ユーザ名、区分、承認者ＩＤ、承認者名等の情報を含んで構成されている。ユーザＩＤが「０００１」のレコードは、ユーザ名「Ａ」のユーザが「使用者」に区分され、承認者ＩＤ「０００２」の承認者名「Ｄ」が承認者として登録されていること示す情報を含む。つまり、ユーザ名「Ａ」に対する承認者としてユーザ名「Ｂ」のユーザが登録されている。使用者と承認者の組み合わせとして、使用者が子供であり、承認者が親である場合が挙げられる。別の組み合わせとして、使用者が高齢者であり、承認者がその高齢者の息子や娘である場合が挙げられる。さらに、使用者と承認者とが離れた場所で生活する場合などが挙げられる。また、ユーザＩＤが「０００２」のレコードは、ユーザ名「Ｂ」のユーザが「承認者」に区分されており、承認者ＩＤと承認者名とのフィールドはブランクであることを示す情報を含む。承認者ＩＤのフィールドと承認者名のフィールドがいずれもブランクであるということは、そのユーザに対する承認者が設定されていないことを意味する。

また、一人の使用者に対して複数人の承認者を設定することも可能である。図３に示すように、ユーザＩＤが「０００３」でユーザ名「Ｃ」のユーザには、承認者として、ユーザ名「Ｄ」とユーザ名「Ｅ」との二名が登録されている。承認者が複数登録されている場合には、各承認者にそれぞれ承認を求めることになる。この場合、ユーザ名「Ｄ」の承認者は、第１承認者であり、第１承認者端末としての第２ユーザ端末３０を所有している。ユーザ名「Ｅ」の承認者は、第２承認者であり、第２承認端末としての第２ユーザ端末３０を所有している。なお、この説明では、制限者テーブルにおいて承認者が設定されているユーザを「使用者」と記載する場合がある。

ウォレット情報データベース１３２は、情報処理システム１の電子ウォレットに関する情報（以下、「ウォレット情報」という）を格納する。ウォレット情報としては、ユーザＩＤ、電子マネーの残高、電子マネーの入金履歴、電子マネーの使用履歴等が挙げられる。

また、ウォレット情報データベース１３２は、ウォレットシステムの決済に関する情報（以下、「決済情報」という）を格納する。決済情報としては、ユーザＩＤ、決済で利用した決済手段（例えば電子マネー支払い、スキャン支払い、コード支払い等）、決済履歴等が挙げられる。なお、電子マネー決済は非接触決済である。

さらに、ウォレット情報データベース１３２には、使用者の申請履歴および支払履歴を示す情報（以下、「履歴情報」という）が格納されている。履歴情報は、ウォレット情報データベース１３２の履歴テーブルに格納されている。

履歴テーブルは、図４および図５に示すように、申請を行った日付、店舗名、商品名、承認者ＩＤ、申請結果、取引金額、残高等の情報を含んで構成されている。図４には、ユーザ名「Ａ」についての履歴情報を示す履歴テーブルが例示されている。図５には、ユーザ名「Ｃ」についての履歴情報を示す履歴テーブルが例示されている。

図４に示す例は、ユーザ名「Ａ」の使用者が、日付「２０２０／３／１０」に店舗名「Ｘ店」で商品名「ａａａ」，「ｂｂｂ」，「ｃｃｃ」を購入する際に、承認者への申請を行った結果、申請結果が「承認」であった場合の履歴情報である。この履歴情報は、取引金額「３０００円」の支払処理が行われ、取引後の電子マネー残高が「２０００円」となったことを表している。また、図４には、同じ日付「２０２０／３／１０」に同じ店舗名「Ｘ店」で同じ商品名「ａａａ」を再度購入しようとした際に、承認者へ申請を行った結果、承認結果が「却下」であった場合の履歴情報が例示されている。この履歴情報は、電子ウォレットを利用する支払いができなかったことを表している。

図５に示す例は、ユーザ名「Ｃ」の使用者が、日付「２０２０／３／１７」に店舗名「Ｙ店」で商品名「ｄｄｄ」を購入する際に、複数の承認者へ申請を行った結果、全ての承認者から承認を得た場合の履歴情報である。この履歴情報は、取引金額「１０００円」の取引後に電子マネー残高が「５０００円」となったことを表している。また、図５には、日付「２０２０／３／１８」に店舗名「Ｙ店」で商品名「ｅｅｅ」を購入する際に、複数の承認者へ申請を行った結果、一人の承認者からのみ承認を得た場合の履歴情報が例示されている。この履歴情報は、取引金額「５００円」の取引後に電子マネー残高が「４５００円」となったことを表している。さらに、図５には、同じ日付「２０２０／３／１８」に同じ店舗名「Ｙ店」で同じ商品名「ｅｅｅ」を再度購入しようとした際に、複数の承認者へ申請を行った結果、一人の承認者のみから回答を得て、その回答が「却下」であった場合の履歴情報が例示されている。この場合には、申請は却下される。申請が却下されると、電子マネーを利用する支払処理が行われない。

例えば、一人の使用者に対して複数の承認者が登録されている場合、申請に対して、すべての承認者から回答を得られない場合がある。そこで、承認者が一人でも、申請に対して承認という回答を行えば、その支払処理は許可される。つまり、得られた回答の中に、承認と却下とが両方とも含まれている場合には、承認が優先される。言い換えれば、どの承認者からも承認の回答を得られない場合には、その申請は却下され、支払処理は中止される。その具体例として、複数の承認者へ申請を行なった際、全ての承認者から回答が得られ、かつその回答が全て却下である場合が挙げられる。あるいは、全ての承認者から回答を得られていないものの、回答を得た内容が全て却下である場合が挙げられる。また、承認要求に対する回答期限が予め設定されている。そして、ウォレット管理サーバ１０は回答期限内に受信した回答を対象に、「承認」と「却下」とを判定する。さらに、ウォレット管理サーバ１０は、この回答期限内に、どの承認者からも回答を得られなかった場合には、その申請は却下とみなす。期限内に回答がない場合には、履歴テーブルにおける申請結果のフィールドがブランクとなる。

（第１ユーザ端末）
第１ユーザ端末２０は、第１ユーザである使用者が所有するコンピュータ端末である。第１ユーザ端末２０としては、第１ユーザが所有するスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ウェアラブルコンピュータ、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。第１実施形態では、第１ユーザ端末２０が第１端末に相当する。

第１ユーザ端末２０は、通信部２１と、制御部２２と、記憶部２３と、表示部２４と、を備えている。この第１ユーザ端末２０が備える通信部２１、制御部２２、および記憶部２３は、物理的には、ウォレット管理サーバ１０が備える通信部１１、制御部１２、および記憶部１３と同様である。第１ユーザ端末２０は、ネットワークＮＷを介してウォレット管理サーバ１０との間で情報の送受信が可能な携帯端末であれば、どのような端末であってもよい。

制御部２２は、記憶部２３に格納されているプログラムを実行することによって、表示制御部、入金手段登録部、決済手段登録部、入金処理部、および決済処理部として機能する。第１実施形態では、制御部２２が備えているプロセッサが第１プロセッサに相当する。

制御部２２は、表示制御部として機能する際、表示部２４における表示内容を制御する。この制御部２２は、第１ユーザの操作（タッチ操作、フリック操作等）に基づいて、表示部２４に各種の画面を表示する。表示画面として、ウォレットシステムにログインする際のログイン画面、スキャン支払い等による決済を行う際の決済画面、決済などの利用履歴の一覧を示す利用履歴画面、支払い履歴の詳細を示す支払い履歴詳細画面、電子ウォレットへの電子マネーの入金を行う際の入金画面等が挙げられる。さらに、制御部２２は第１ユーザの操作に基づいて各画面を遷移させる。

また、制御部２２は、入金手段登録部として機能する際、電子マネーを入金するための入金手段を登録する。入金手段とは、仮想的な入出金口座である電子ウォレットに電子マネーを入金するための手段のことを示している。入金手段としては、支払手段のうちの銀行口座およびクレジットカードが含まれる。銀行口座およびクレジットカードを入金手段として登録することにより、電子ウォレットに電子マネーを入金することが可能となる。また、支払手段とは、決済を行う際の支払い原資となる手段のことを示している。支払手段としては、銀行口座、クレジットカード、および電子ウォレット内の電子マネーの残高が含まれる。クレジットカードには、それぞれ銀行口座が紐付いており、各カードの利用金額が、後日銀行口座から引き落とされる仕組みとなっている。

この制御部２２は、複数の事業者が運営する複数の異なる支払手段を、電子ウォレットへの入金手段として登録させるための入金手段登録要求を、ウォレット管理サーバ１０に対して送信する。ウォレット管理サーバ１０の制御部１２は、第１ユーザ端末２０からの入金手段登録要求を受信すると、当該入金手段登録要求に含まれる支払手段を、ユーザ情報として記憶部１３のユーザ情報データベース１３１に格納する。これにより、ユーザ情報データベース１３１には、その支払手段が入金手段として登録される。

また、制御部２２は、決済手段登録部として機能する際、入金手段として登録する支払手段を、決済手段としても登録する。決済手段とは、支払手段を利用して決済を行う方法のことを示している。決済手段として、スキャン支払いが挙げられる。スキャン支払いは、店舗に掲示されているバーコードまたはＱＲコード（登録商標）を第１ユーザ端末２０のカメラ等で読み込むことにより行われる決済である。なお、スキャン支払いでは、レジ等の店舗端末に表示されたバーコードまたはＱＲコード（登録商標）を第１ユーザ端末２０で読み込んでもよい。

また、制御部２２は、入金処理部として機能する際、電子ウォレットに電子マネーを入金する。制御部２２は、入金手段として登録された支払手段によって、電子マネーを電子ウォレットに入金させるための入金要求をウォレット管理サーバ１０に送信する。ウォレット管理サーバ１０の制御部１２は、第１ユーザ端末２０からの入金要求を受信した際、入金要求に含まれる入金金額情報に基づいて、電子ウォレット内の電子マネーの残高を増額させる。すなわち、制御部１２は、電子ウォレット内の電子マネーの残高の増額分に応じて、記憶部１３に格納されたウォレット情報を更新する。

また、制御部２２は、決済処理部として機能する際、支払手段による決済を行う。例えばスキャン支払いを行う場合、店舗に掲示されているＱＲコード（登録商標）等を第１ユーザ端末２０のカメラ等で読み込むことにより、制御部２２は支払要求（決済要求）をウォレット管理サーバ１０に送信する。

なお、制御部２２は、決済処理部として機能する際、電子ウォレット内の電子マネーの残高以外の支払手段（例えば銀行口座、クレジットカード）によって決済することも可能である。例えば、第１ユーザ端末２０からウォレット管理サーバ１０へと入金手段登録要求が送信される際に、制御部２２は、当該入金手段登録要求に含まれる支払手段を決済手段として登録させるための登録要求を、ウォレット管理サーバ１０に送信する。つまり、制御部２２は、ウォレット管理サーバ１０へ、ある支払手段（例えばＭ銀行の銀行口座）を入金手段として登録する際に、この支払手段（Ｍ銀行の銀行口座）を決済手段としても自動的に登録する。「支払手段を決済手段として登録する」とは、当該支払手段を支払元として決済可能な状態にすることを意味する。すなわち、Ｍ銀行の銀行口座を支払元として、スキャン支払いを可能にさせることを意味する。ウォレット管理サーバ１０の制御部１２は、第１ユーザ端末２０からの登録要求を受信すると、その登録要求に含まれる支払手段を、ユーザ情報としてユーザ情報データベース１３１に格納する。これにより、支払手段が決済手段として登録される。そして、制御部２２は、銀行口座またはクレジットカードによって、複数の決済手段のいずれかを利用して支払するための支払要求を、ウォレット管理サーバ１０に送信する。ウォレット管理サーバ１０の制御部１２は、第１ユーザ端末２０からの支払要求（決済要求）を受信すると、当該支払要求に含まれる決済金額情報を、決済事業者サーバ４０に送信する。そして、ウォレット管理サーバ１０と決済事業者サーバ４０との間の情報通信により決済処理を行う。

記憶部２３には、制御部２２が表示部２４に表示させる各種画面のデータが格納されている。また、記憶部２３には、必要に応じて、第１ユーザのユーザ情報およびウォレット情報等が一時的に格納される。

表示部２４は、例えばタッチパネルディスプレイにより構成されており、第１ユーザの指やペン等による操作を受け付ける入力機能と、制御部２２の制御に基づいて各種情報を表示する表示機能と、を有している。

（第２ユーザ端末）
第２ユーザ端末３０は、第２ユーザである承認者が所有するコンピュータ端末である。この第２ユーザ端末３０としては、第２ユーザが所有するスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ウェアラブルコンピュータ、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。第１実施形態では、第２ユーザ端末３０が第２端末に相当する。

第２ユーザ端末３０は、通信部３１と、制御部３２と、記憶部３３と、表示部３４と、を備えている。この第２ユーザ端末３０が備える通信部３１、制御部３２、記憶部３３、および表示部３４は、物理的には、第１ユーザ端末２０が備える通信部２１、制御部２２、記憶部３３、および表示部２４と同様である。第２ユーザ端末３０は、ネットワークＮＷを介してウォレット管理サーバ１０との間で情報の送受信が可能な携帯端末であれば、どのような端末であってもよい。第１実施形態では、制御部３２が備えているプロセッサが第２プロセッサに相当する。

（決済事業者サーバ）
決済事業者サーバ４０は、ユーザの口座およびクレジットカードを管理するためのサーバであり、金融機関（例えば銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫等）およびクレジットカード会社に設けられている。決済事業者サーバ４０は、通信部４１と、制御部４２と、記憶部４３と、を備えている。この決済事業者サーバ４０が備える通信部４１、制御部４２、および記憶部４３は、物理的には、ウォレット管理サーバ１０が備える通信部１１、制御部１２、および記憶部１３と同様である。

記憶部４３には、ウォレットシステムのユーザごとの口座情報およびクレジットカード情報が格納されている。口座情報としては、ユーザの氏名、口座番号、口座残高、入出金履歴等が挙げられる。クレジットカード情報としては、ユーザの氏名、クレジットカード番号、クレジットカードの有効期限、利用限度額、カード利用履歴等が挙げられる。

（承認方法）
図６は、第１実施形態における支払い時の承認フローを示すシーケンス図である。

第１ユーザ端末２０は、店舗に掲示されている電子決済用のコードを読み取る（ステップＳ１０１）。ステップＳ１０１では、第１ユーザによる第１ユーザ端末２０の操作に応じて、店舗に掲示されたＱＲコード（登録商標）等のコードを第１ユーザ端末２０で読み取る。例えば、第１ユーザが店舗で商品を購入する際に電子ウォレットを使用して支払いを行ないたい場合に、第１ユーザは第１ユーザ端末２０を用いて支払要求を行う。

そして、第１ユーザ端末２０は、電子ウォレット内の電子マネーを用いた支払処理に関する情報をウォレット管理サーバ１０に送信する（ステップＳ１０２）。第１ユーザが電子ウォレットの利用を制限された制限者に該当する場合には、ステップＳ１０２において支払処理の許可を申請することになる。つまり、ステップＳ１０２で送信する、電子マネーを用いた支払処理に関する情報は、支払処理に対する承認を得るための申請情報となる。

ウォレット管理サーバ１０は、第１ユーザ端末２０からの申請情報を受信する（ステップＳ１０３）。ステップＳ１０３では、第１ユーザに対応づけられた電子ウォレットに関して、電子マネーを用いた支払処理に関する情報が受信される。ウォレット管理サーバ１０は、受信した申請情報に基づいて記憶部１３を参照して、申請情報を送信した第１ユーザ端末２０に対応づけられた使用者の情報および承認者の情報を特定する（ステップＳ１０４）。ステップＳ１０４では、申請情報に含まれているユーザＩＤなどの識別情報に基づいて、記憶部１３を参照し、使用者を特定する。また、ユーザ情報に承認者の情報が関連付けられている場合には、その承認者の情報も併せて特定する。

ウォレット管理サーバ１０は、第１ユーザによる電子ウォレットを用いた支払処理に対する承認要求を、第２ユーザ端末３０に送信する（ステップＳ１０５）。ステップＳ１０５では、ステップＳ１０４により特定された承認者情報に基づいて、その承認者の端末として登録されている第２ユーザ端末３０に、支払処理に対する承認要求を送信する。

また、ウォレット管理サーバ１０は、承認要求を第２ユーザ端末３０に送信すると、支払処理が承認待ちであることを示す情報を、第１ユーザ端末２０に送信する（ステップＳ１０６）。ステップＳ１０６では、第２ユーザ端末３０に承認要求を送信するタイミングで、同時に、第１ユーザ端末２０に承認待ちであることを示す情報を送信してもよい。そして、第１ユーザ端末２０は、支払処理が承認待ちであることを示す情報を受信すると、その承認待ちであることを示す情報を表示部２４に表示する（ステップＳ１０７）。

第２ユーザ端末３０は、ウォレット管理サーバ１０からの承認要求を受信する（ステップＳ１０８）。そして、第２ユーザ端末３０は、承認要求を示す情報を表示部３４に表示する（ステップＳ１０９）。ステップＳ１０９では、承認者による画面操作を受け付けることが可能な画像が、第２ユーザ端末３０の表示部３４に表示される。

例えば、第２ユーザ端末３０の表示部３４には、図７に示すように、承認要求の内容として、ユーザ名、日付、商品名、店舗名、合計金額を示す申請情報３４１と、承認ボタン３４２と、却下ボタン３４３とが表示される。申請情報３４１には、各商品名と店舗名との情報を含む明細情報３４４が含まれる。承認ボタン３４２と却下ボタン３４３とは、第２ユーザによる選択操作を付け付けることが可能な状態で表示部３４に表示されている。

そして、第２ユーザ端末３０は、承認者からの操作として、承認要求に対する承認を決定する操作を検出する（ステップＳ１１０）。ステップＳ１１０では、第２ユーザによる選択操作によって、図７に示す承認ボタン３４２が選択されたことが、第２ユーザ端末３０より検出される。第２ユーザ端末３０の制御部３２は、承認ボタン３４２が選択された操作を検出すると、承認要求に対する承認を決定する操作を検出したと判断する。

第２ユーザ端末３０は、承認要求に対する承認を決定する操作を検出すると、その承認要求に対する承認を示す情報を、ウォレット管理サーバ１０に送信する（ステップＳ１１１）。ステップＳ１１１では、承認要求に対する支払処理を許可することを示す情報が、第２ユーザ端末３０からウォレット管理サーバ１０に送信される。

ウォレット管理サーバ１０は、第２ユーザ端末３０から承認を示す情報を受信する（ステップＳ１１２）。そして、ウォレット管理サーバ１０は、使用者に対応づけられた電子ウォレットの残高を用いた決済処理を行う（ステップＳ１１３）。ステップＳ１１３では、ウォレット管理サーバ１０と決済事業者サーバ４０との間の情報の送受信により、決済処理が行われる。

そして、ウォレット管理サーバ１０は、決済事業者サーバ４０との間での決済処理が完了すると、決済が完了したことを示す情報（決済完了通知）を、第１ユーザ端末２０に送信する（ステップＳ１１４）。

第１ユーザ端末２０は、ウォレット管理サーバ１０からの決済完了通知を受信すると、支払処理に対する承認が決定されたことを示す情報とともに、電子ウォレットを用いた決済が完了したことを示す情報を表示部２４に画像表示する（ステップＳ１１５）。

また、ステップＳ１０９により表示された承認要求に対して、第２ユーザによる選択操作によって、図７に示す却下ボタン３４３が選択される場合がある。この場合、第２ユーザ端末３０は、承認者からの操作として、承認要求に対する却下を決定する操作を検出する。その際、第２ユーザ端末３０は、承認要求に対する却下を示す情報を、ウォレット管理サーバ１０に送信する。ウォレット管理サーバ１０は、第２ユーザ端末３０から却下を示す情報を受信すると、支払処理を中止する。そして、支払処理の申請が却下されたことを示す情報が、ウォレット管理サーバ１０から第１ユーザ端末２０に送信される。

以上説明した通り、第１実施形態によれば、利用が制限された使用者であっても電子マネーを用いた支払が可能となる。つまり、第１ユーザが、電子ウォレットの利用を制限された制限者であっても、承認者からの承認をリアルタイムで受けることにより、電子ウォレットを用いた支払を行うことが可能になる。また、承認者は、使用者の電子ウォレットについて、電子マネーの使用をリアルタイムで監視することができる。

［第２実施形態］
次に、図８〜図１０を参照して、第２実施形態について説明する。第２実施形態では、図８に示すように、情報処理システム１は、店舗端末５０を含んで構成されている。なお、第２実施形態の説明では、第１実施形態と同様の構成については説明を省略し、その参照符号を引用する。

（情報処理システム）
図８に示すように、第２実施形態の情報処理システム１は、ウォレット管理サーバ１０、第１ユーザ端末２０、第２ユーザ端末３０、決済事業者サーバ４０、および店舗端末５０がネットワークＮＷを通じて相互に通信可能に構成されている。店舗６０内に持ち込まれた第１ユーザ端末２０により電子ウォレットを用いた支払処理の申請が行われる。第２実施形態では、店舗端末５０が第１端末に相当し、第２ユーザ端末３０が第２端末に相当し、第１ユーザ端末２０が第３端末に相当する。

（第１ユーザ端末）
第１ユーザ端末２０は、図９に示すように、通信部２１と、制御部２２と、記憶部２３と、表示部２４と、近距離無線通信部２５と、を備えている。

制御部２２は、電子ウォレットに入金された電子マネーによって、予め設定された複数の決済手段（電子マネー支払い、スキャン支払い、コード支払い）のいずれかを利用して決済させるための決済要求を、店舗端末５０に送信する。決済手段として、スキャン支払い、電子マネー支払い、およびコード支払いが挙げられる。このスキャン支払い、電子マネー支払い、およびコード支払いはいずれも、電子ウォレット内の電子マネーの残高を利用した決済手段である。例えば、電子マネー支払いを行う場合、制御部２２は、近距離無線通信部２５を通じて、支払要求を店舗端末５０に送信する。また、コード支払いを行う場合、制御部２２は、第１ユーザ端末２０に表示されるバーコードまたはＱＲコード（登録商標）を店舗端末５０のコードリーダー等の読取部５４に読み込ませることにより、支払要求を店舗端末５０に送信する。第２実施形態では、制御部２２が備えているプロセッサが第３プロセッサに相当する。

近距離無線通信部２５は、例えばＮＦＣ（Near field radio communication）、ＢＬＥ（Bluetooth（登録商標） Low Energy）、ＩｒＤＡ（Infrared Data Association）等の規格に準拠した通信機能を有している。第１ユーザ端末２０は、例えば電子マネー支払いを行う際に、近距離無線通信部２５を通じて、店舗端末５０との間で近距離無線通信を行う。

（店舗端末）
店舗端末５０は、ウォレットシステムを利用可能な店舗６０に設けられているレジ端末などにより構成されている。この店舗端末５０は、通信部５１と、制御部５２と、記憶部５３と、読取部５４と、近距離無線通信部５５と、を備えている。通信部５１、制御部５２、記憶部５３、および近距離無線通信部５５は、物理的には通信部１１、制御部１２、記憶部１３、および近距離無線通信部２５と同様である。第２実施形態では、制御部５２が備えているプロセッサが第１プロセッサに相当する。

読取部５４は、レジ端末に設けられたバーコードリーダにより構成されている。コード支払いは、第１ユーザ端末２０に表示されるバーコードまたはＱＲコード（登録商標）を店舗端末５０の読取部５４で読み込むことにより行われる決済である。

また、電子マネー支払いは、店舗６０内に持ち込まれた第１ユーザ端末２０を店舗端末５０にかざすことにより、第１ユーザ端末２０の近距離無線通信部２５と店舗端末５０の近距離無線通信部５５との間において、非接触で行われる決済である。

続いて、店舗端末５０の制御部５２は、ネットワークＮＷを介してウォレット管理サーバ１０に支払要求を送信する。店舗端末５０からの支払要求を受信したウォレット管理サーバ１０の制御部１２は、店舗端末５０からの支払要求に含まれる情報に基づいて各種処理を実行する。

（承認方法）
第２実施形態における支払い時の承認フローを示すシーケンス図である。

第１ユーザ端末２０は、コード支払いを行うためのバーコードを表示部２４に表示する（ステップＳ２０１）。第１ユーザ端末２０は、第１ユーザによる操作を検出することにより、表示部２４にバーコードを表示させる。

店舗端末５０は、第１ユーザ端末２０の表示部２４に表示されたバーコードを読み取る（ステップＳ２０２）。ステップＳ２０２では、読取部５４によりバーコードを読み取ることにより、店舗端末５０が第１ユーザ端末２０の情報を取得する。ステップＳ２０２により読み取られる情報には、第１ユーザに対応づけられた電子ウォレットの情報が含まれる。なお、ステップＳ２０１，Ｓ２０２では、バーコードに限らず、ＱＲコード（登録商標）を用いることが可能である。

店舗端末５０は、第１ユーザ端末２０から取得した情報に基づいて、電子ウォレットを使用する第１ユーザの情報をウォレット管理サーバ１０に照会する（ステップＳ２０３）。ステップＳ２０３では、電子ウォレットの利用が制限された使用者の情報が照会される。また、ステップＳ２０３では、店舗端末５０において、第１ユーザが、利用制限された使用者であるか否かを判定しなくてもよい。

ウォレット管理サーバ１０は、第１ユーザによる電子ウォレットの使用に関する照会の情報を、店舗端末５０から受信する（ステップＳ２０４）。

また、ウォレット管理サーバ１０は、受信した照会の情報に基づいて、使用者情報および承認者の情報を特定する（ステップＳ２０５）。ステップＳ２０５では、照会の情報に含まれるユーザＩＤ等の識別情報に基づいて、記憶部１３を参照し、該当する使用者情報および承認者の情報が特定される。

ウォレット管理サーバ１０は、第１ユーザによる電子ウォレットを用いた支払処理に対する承認要求を、第２ユーザ端末３０に送信する（ステップＳ２０６）。ステップＳ２０６は、ステップＳ１０５と同様である。

また、ウォレット管理サーバ１０は、支払処理が承認待ちであることを示す情報を、第１ユーザ端末２０と店舗端末５０とに送信する（ステップＳ２０７）。ステップＳ２０７は、第２ユーザ端末３０に承認要求を送信するタイミングと同時に、第１ユーザ端末２０と店舗端末５０とに承認待ちであることを示す情報を送信してもよい。第１ユーザ端末２０は、支払処理が承認待ちであることを示す情報を受信すると、その承認待ちであることを示す情報を表示部２４に表示する（ステップＳ２０８）。店舗端末５０は、支払処理が承認待ちであることを示す情報を受信すると、その承認待ちであることを示す情報を表示部に表示する（ステップＳ２０９）。

そして、図１０に示すステップＳ２１０からＳ２１５は、図６に示すステップＳ１０９からＳ１１３と同様である。

図１０に示すように、ウォレット管理サーバ１０は、決済事業者サーバ４０との間での決済処理が完了すると、決済が完了したことを示す情報（決済完了通知）を、第１ユーザ端末２０と店舗端末５０とに送信する（ステップＳ２１６）。

第１ユーザ端末２０は、ウォレット管理サーバ１０からの決済完了通知を受信すると、支払処理に対する承認が決定されたことを示す情報、および電子ウォレットを用いた決済が完了したことを示す情報を表示部２４に画像表示する（ステップＳ２１７）。店舗端末５０は、ウォレット管理サーバ１０からの決済完了通知を受信すると、承認と決済が完了したことを示す情報を表示部に画像表示する（ステップＳ２１８）。

また、第２実施形態では、ステップＳ２１１により表示された承認要求に対して、第２ユーザによる選択操作によって、図７に示す却下ボタン３４３が選択される場合がある。この場合、支払処理が却下されたことを示す情報が、ウォレット管理サーバ１０から第１ユーザ端末２０と店舗端末５０とに送信される。

以上説明した通り、第２実施形態によれば、利用が制限された使用者であっても電子マネーを用いた支払が可能となる。つまり、第１ユーザが、電子ウォレットの利用を制限された制限者であっても、承認者からの承認をリアルタイムで受けることにより、電子ウォレットを用いた支払を行うことが可能になる。また、承認者は、使用者の電子ウォレットについて、電子マネーの使用をリアルタイムで監視することができる。

１ 情報処理システム
１０ ウォレット管理サーバ
１１ 通信部
１２ 制御部
１３ 記憶部
１３１ ユーザ情報データベース
１３２ ウォレット情報データベース
２０ 第１ユーザ端末
２２ 制御部
２３ 記憶部
２４ 表示部
３０ 第２ユーザ端末
４０ 決済事業者サーバ
ＮＷ ネットワーク

Claims (20)

1. ハードウェアを有する第１プロセッサを備えた第１端末と、
   ハードウェアを有する第２プロセッサを備えた第２端末と、
   ハードウェアを有する第３プロセッサと、記憶装置と、を備えたサーバと、
   を備え、
   前記第１プロセッサは、電子ウォレットに入金されている電子マネーを用いた支払処理に関する情報を前記サーバに送信し、
   前記第３プロセッサは、
   前記支払処理に関する情報を受信すると、前記電子ウォレットの使用者に対する承認者に対応づけられた前記第２端末に前記支払処理に対する承認要求を送信し、
   前記承認要求に対する承認を示す情報を前記第２端末から受信すると、前記支払処理を行い、
   前記第２プロセッサは、前記サーバから受信した前記承認要求に対して、承認を示す情報が入力された場合、当該情報を前記サーバに送信する、
   情報処理システム。
2. 前記第３プロセッサは、前記支払処理に関する情報を受信すると、前記使用者として記憶装置に記憶されている第１ユーザ情報、および当該使用者に対する承認者として前記記憶装置に記憶されている第２ユーザ情報を特定する、
   請求項１に記載の情報処理システム。
3. 前記第３プロセッサは、特定された前記第２ユーザ情報に対応する前記第２端末に前記支払処理に対する承認要求を送信する、
   請求項２に記載の情報処理システム。
4. 前記第１端末は、前記使用者が所有する使用者端末であり、
   前記第２端末は、前記承認者が所有する承認者端末であり、
   前記第１プロセッサは、前記使用者による前記使用者端末の操作に基づいて前記支払処理に関する情報を前記サーバに送信する、
   請求項１から３のうちのいずれか一項に記載の情報処理システム。
5. ハードウェアを有する第４プロセッサを備えた店舗端末、をさらに備え、
   前記第１端末は、前記使用者が所有する使用者端末であり、
   前記第２端末は、前記承認者が所有する承認者端末であり、
   前記第４プロセッサは、前記使用者端末からの支払要求を示す情報を検出すると、前記支払処理に関する情報を前記サーバに送信する、
   請求項１から３のうちのいずれか一項に記載の情報処理システム。
6. 前記第４プロセッサは、前記使用者端末から取得した情報に基づいて、前記使用者に関する照会情報を前記サーバに送信し、
   前記第３プロセッサは、
   前記店舗端末からの前記照会情報に基づいて、前記記憶装置を参照し、前記使用者に対応づけられた承認者の情報を特定し、
   特定された承認者が所持する前記承認者端末に前記承認要求を送信する、
   請求項５に記載の情報処理システム。
7. ハードウェアを有する第４プロセッサを備えた第３端末、をさらに備え、
   前記第１端末は、店舗に設置された店舗端末であり、
   前記第２端末は、前記承認者が所有する承認者端末であり、
   前記第３端末は、前記使用者が所有する使用者端末であり、
   前記第１プロセッサは、前記使用者端末からの支払要求を示す情報を検出すると、前記支払処理に関する情報を前記サーバに送信する、
   請求項１から３のうちのいずれか一項に記載の情報処理システム。
8. 前記記憶装置には、前記使用者に対する承認者として複数の承認者が登録されており、
   前記第２端末は、
   前記複数の承認者のうちの第１承認者が所有する第１承認者端末と、
   前記複数の承認者のうちの第２承認者が所有する第２承認者端末と、を含む、
   請求項１から７のうちのいずれか一項に記載の情報処理システム。
9. 前記第３プロセッサは、
   前記承認要求を、前記第１承認者端末と前記第２承認者端末とに送信し、
   前記第１承認者端末と前記第２承認者端末とのうちの少なくとも一方から前記承認要求に対する承認を示す情報を受信すると、前記支払処理を行う、
   請求項８に記載の情報処理システム。
10. 前記第２端末は、ディスプレイを備え、
    前記第２プロセッサは、前記サーバからの前記承認要求を受信すると、前記ディスプレイに、承認を要求する画面として、当該承認の要求に対する操作を受け付けることが可能な承認ボタンを表示させる、
    請求項１から９のうちのいずれか一項に記載の情報処理システム。
11. 前記第２プロセッサは、前記承認ボタンが選択された操作を検出すると、前記承認要求に対する承認を決定する操作を検出したと判断する、
    請求項１０に記載の情報処理システム。
12. 前記第２プロセッサは、前記サーバからの前記承認要求を受信すると、前記ディスプレイに、前記承認の要求に対する操作を受け付け可能な却下ボタンを表示させる、
    請求項１０または１１に記載の情報処理システム。
13. 前記第２プロセッサは、前記却下ボタンが選択された操作を検出すると、前記承認要求に対する支払処理の却下を示す情報を前記サーバに送信し、
    前記第３プロセッサは、前記承認要求に対する支払処理の却下を示す情報を前記第２端末から受信すると、前記支払処理を中止する、
    請求項１２に記載の情報処理システム。
14. ハードウェアを有するプロセッサと、
    記憶装置と、
    を備え、
    前記記憶装置は、電子ウォレットに関するウォレット情報と、前記電子ウォレットの使用者に関するユーザ情報と、前記使用者に対する承認者の情報と、を対応づけて記憶し、
    前記プロセッサは、
    前記電子ウォレットに入金されている電子マネーを用いた支払処理に関する情報を第１端末から受信すると、前記電子ウォレットの使用者に対する承認者に対応づけられた第２端末に前記支払処理に対する承認要求を送信し、
    前記承認要求に対する承認を示す情報を前記第２端末から受信すると、前記支払処理を行う、
    サーバ。
15. 前記第１端末からの支払要求を店舗端末で検出したことに伴い、当該店舗端末から送信された情報を受信し、
    前記店舗端末から受信した情報に基づいて、前記記憶装置を参照し、前記使用者に対応づけられた承認者の情報を特定し、
    特定された承認者が所有する前記第２端末に前記承認要求を送信する、
    請求項１４に記載のサーバ。
16. 前記プロセッサは、
    前記使用者に対する第１承認者が所有する第１承認者端末と、前記使用者に対する第２承認者が所有する第２承認者端末とに、前記承認要求を送信し、
    前記第１承認者端末と前記第２承認者端末とのうちの少なくとも一方から前記承認要求に対する承認を示す情報を受信すると、前記支払処理を行う、
    請求項１４または１５に記載のサーバ。
17. プロセッサと記憶装置とを備えたサーバに、
    電子ウォレットに入金されている電子マネーを用いた支払処理に関する情報を第１端末から受信すると、前記電子ウォレットの使用者に対する承認者に対応づけられた第２端末に前記支払処理に対する承認要求を送信し、
    前記承認要求に対する承認を示す情報を前記第２端末から受信すると、前記支払処理を行う、
    ことを実行させるプログラム。
18. 前記支払処理に関する情報を受信すると、前記使用者として記憶装置に記憶されている第１ユーザ情報、および当該使用者に対する承認者として前記記憶装置に記憶されている第２ユーザ情報を特定する、
    請求項１７に記載のプログラム。
19. 特定された前記第２ユーザ情報に対応する前記第２端末に前記支払処理に関する承認要求を送信する、
    請求項１８に記載のプログラム。
20. 前記第１端末は、前記使用者が所持する使用者端末であり、
    前記第２端末は、前記承認者が所持する承認者端末であり、
    前記使用者端末からの情報を店舗端末で取得したことにより当該店舗端末から送信された前記使用者に関する照会情報を受信し、
    前記店舗端末からの照会情報に基づいて、前記記憶装置を参照し、前記使用者に対応づけられた承認者の情報を特定し、
    特定された承認者が所持する前記第２端末に前記承認要求を送信する、
    請求項１７から１９のうちのいずれか一項に記載のプログラム。

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