JP2021189755A - 情報処理システム、サーバ、およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】イベントの主催者にとって参加予定者の出欠確認と集金とが容易になる情報処理システム、サーバ及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理システムは、ハードウェアを有する第１プロセッサを備えた第１ユーザ端末２０と、ハードウェアを有する第２プロセッサを備えたサーバ１０と、を備える。第１ユーザ端末は、参加費を伴うイベントへユーザが出席することを示す出席情報、および電子ウォレットに入金されている電子マネーを用いた参加費の決済要求をサーバ１０に出力し、第２プロセッサは、出席情報および決済要求に基づいて、ユーザをイベントの出席者に決定するとともに、電子マネーによる参加費の決済処理を行う。【選択図】図３

Description

本開示は、情報処理システム、サーバ、およびプログラムに関する。

特許文献１には、展示会等のイベント会場における入場料等の金銭の授受により生じる手間を軽減する技術が開示されている。

特開２０１１−２３２８５４号公報

例えば結婚式やその二次会などのイベントでは、その主催者にとって参加予定者の出欠確認やその参加費を集金することが煩雑である。

本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであって、イベントの主催者にとって参加予定者の出欠確認と集金とが容易になる情報処理システム、サーバ、およびプログラムを提供することを目的とする。

本開示に係る情報処理システムは、ハードウェアを有する第１プロセッサを備えた第１携帯端末と、ハードウェアを有する第２プロセッサを備えたサーバと、を備え、前記第１プロセッサは、参加費を伴うイベントへユーザが出席することを示す出席情報、および電子ウォレットに入金されている電子マネーを用いた前記参加費の決済要求を前記サーバに出力し、前記第２プロセッサは、前記出席情報および前記決済要求に基づいて、前記ユーザを前記イベントの出席者に決定するとともに、前記電子マネーによる参加費の決済処理を行う。

本開示に係るサーバは、ハードウェアを有するプロセッサを備え、前記プロセッサは、参加費を伴うイベントへユーザが出席することを示す出席情報、および電子ウォレットに入金されている電子マネーを用いた前記参加費の決済要求に基づいて、前記ユーザを前記イベントの出席者に決定するとともに、前記電子マネーによる参加費の決済処理を行う。

本開示に係るプログラムは、ハードウェアを有するプロセッサに、参加費を伴うイベントへユーザが出席することを示す出席情報、および電子ウォレットに入金されている電子マネーを用いた前記参加費の決済要求に基づいて、前記ユーザを前記イベントの出席者に決定するとともに、前記電子マネーによる参加費の決済処理を行うことを実行させる。

本開示によれば、イベントの主催者にとって参加予定者の出欠確認と集金とが容易になる。

図１は、実施形態における情報処理システムの概略構成を示す模式図である。 図２は、実施形態における情報処理システムの機能ブロックを示すブロック図である。 図３は、出席処理時の制御フローを示すシーケンス図である。 図４は、返礼処理時の制御フローを示すシーケンス図である。 図５は、ポイント使用時の制御フローを示すシーケンス図である。

以下、図面を参照して、本開示の実施形態における情報処理システム、サーバ、およびプログラムについて具体的に説明する。なお、本開示は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。

図１および図２を参照して、実施形態における情報処理システムの構成について説明する。図１に示すように、実施形態の情報処理システム１は、ウォレットサーバ１０と、第１ユーザ端末２０と、第２ユーザ端末３０と、決済事業者サーバ４０と、を備えている。

情報処理システム１では、ウォレットサーバ１０、第１ユーザ端末２０、第２ユーザ端末３０、および決済事業者サーバ４０がネットワークＮＷを通じて相互に通信可能に構成されている。ネットワークＮＷは、例えばインターネット回線網、携帯電話回線網等から構成される。

ウォレットサーバ１０は、ウォレットシステムを統括的に管理するためのサーバであり、ウォレットシステムの管理者が管理している。ウォレットサーバ１０は、図２に示すように、通信部１１と、制御部１２と、記憶部１３と、を備えている。

通信部１１は、例えばＬＡＮ（Local Area Network）インターフェースボード、無線通信のための無線通信回路等から構成される。通信部１１は、公衆通信網であるインターネット等のネットワークＮＷに接続されている。そして、通信部１１は、ネットワークＮＷに接続することにより、第１ユーザ端末２０、第２ユーザ端末３０、および決済事業者サーバ４０との間で通信を行う。

制御部１２は、プロセッサと、メモリと、を備えている。プロセッサは、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＤＳＰ（Digital Signal Processor）、ＦＰＧＡ（Field-Programmable Gate Array）等からなる。メモリは、主記憶装置であって、ＲＡＭ（Random Access Memory）、ＲＯＭ（Read Only Memory）等からなる。この制御部１２は、記憶部１３に格納されたプログラムをメモリ（主記憶装置）の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等を制御することにより、所定の目的に合致した機能を実現する。

記憶部１３は、ＥＰＲＯＭ（Erasable Programmable ROM）、ハードディスクドライブ（Hard Disk Drive：ＨＤＤ）、およびリムーバブルメディア等の記録媒体から構成される。リムーバブルメディアとしては、ＵＳＢ（Universal Serial Bus）メモリ、ＣＤ（Compact Disc）、ＤＶＤ（Digital Versatile Disc）、ＢＤ（Blu-ray（登録商標） Disc）のようなディスク記録媒体が挙げられる。記憶部１３には、オペレーティングシステム（Operating System：ＯＳ）、各種プログラム、各種テーブル、各種データベース（ＤＢ）等が格納可能である。この記憶部１３は、ユーザ情報データベース１３１と、ウォレット情報データベース１３２と、を有する。

ユーザ情報データベース１３１は、情報処理システムを利用するユーザに関する情報（以下、「ユーザ情報」という）を格納する。ユーザ情報としては、例えばウォレットシステムの利用登録を行ったユーザのユーザＩＤ、パスワード、ユーザの氏名、ユーザの連絡先（例えば住所、電話番号、メールアドレス等）、利用登録履歴、入金手段として登録された支払手段に関する情報、決済手段として登録された支払手段の情報、決済時の暗証番号、区分、承認者の有無、利用制限の有無等が挙げられる。なお、ユーザ情報のうちのユーザＩＤおよびパスワードは、ウォレットサーバ１０へのログイン等の認証処理に用いられる。

ウォレット情報データベース１３２は、情報処理システム１の電子ウォレットに関する情報（以下、「ウォレット情報」という）を格納する。ウォレット情報としては、ユーザＩＤ、電子マネーの残高、電子マネーの入金履歴、電子マネーの使用履歴等が挙げられる。また、ウォレット情報データベース１３２は、ウォレットシステムの決済に関する情報（以下、「決済情報」という）を格納する。決済情報としては、ユーザＩＤ、決済で利用した決済手段（例えば電子マネー支払い、スキャン支払い、コード支払い等）、決済履歴等が挙げられる。なお、電子マネー決済は非接触決済である。

また、記憶部１３には、結婚式情報、招待情報、出欠確認情報、出席情報、入金要求情報、集金状況の進捗情報、出席者の情報、祝儀の金額情報、カタログ情報、返礼品の情報、交換に必要なポイント数の情報などが格納されている。なお、ウォレットサーバ１０とは別のサーバに、結婚式情報等のイベント情報が格納されていてもよい。要するに、ウォレットサーバ１０がイベント情報を取得することができるように構成されていればよい。

第１ユーザ端末２０は、第１ユーザである出席者や招待客が所有するコンピュータ端末である。第１ユーザ端末２０としては、ユーザが所有するスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ウェアラブルコンピュータ、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。イベントへの参加者は複数人であること、結婚式への招待客が複数人であること等から、情報処理システム１では、第１ユーザ端末２０が複数台存在することになる。

第１ユーザ端末２０は、通信部２１と、制御部２２と、記憶部２３と、表示部２４と、を備えている。この第１ユーザ端末２０が備える通信部２１、制御部２２、および記憶部２３は、物理的には、ウォレットサーバ１０が備える通信部１１、制御部１２、および記憶部１３と同様である。第１ユーザ端末２０は、ネットワークＮＷを介してウォレットサーバ１０との間で情報の送受信が可能な携帯端末であれば、どのような端末であってもよい。

制御部２２は、記憶部２３に格納されているプログラムを実行することによって、表示制御部、入金手段登録部、決済手段登録部、入金処理部、および決済処理部として機能する。

制御部２２は、表示制御部として機能する際、表示部２４における表示内容を制御する。この制御部２２は、ユーザの操作（タッチ操作、フリック操作等）に基づいて、表示部２４に各種の画面を表示する。表示画面として、ウォレットシステムにログインする際のログイン画面、スキャン支払い等による決済を行う際の決済画面、決済などの利用履歴の一覧を示す利用履歴画面、支払い履歴の詳細を示す支払い履歴詳細画面、電子ウォレットへの電子マネーの入金を行う際の入金画面等が挙げられる。さらに、制御部２２はユーザの操作に基づいて各画面を遷移させる。

また、制御部２２は、入金手段登録部として機能する際、電子マネーを入金するための入金手段を登録する。入金手段とは、仮想的な入出金口座である電子ウォレットに電子マネーを入金するための手段のことを示している。入金手段としては、支払手段のうちの銀行口座およびクレジットカードが含まれる。銀行口座およびクレジットカードを入金手段として登録することにより、電子ウォレットに電子マネーを入金することが可能となる。また、支払手段とは、決済を行う際の支払い原資となる手段のことを示している。支払手段としては、銀行口座、クレジットカード、および電子ウォレット内の電子マネーの残高が含まれる。クレジットカードには、それぞれ銀行口座が紐付いており、各カードの利用金額が、後日銀行口座から引き落とされる仕組みとなっている。

この制御部２２は、複数の事業者が運営する複数の異なる支払手段を、電子ウォレットへの入金手段として登録させるための入金手段登録要求を、ウォレットサーバ１０に対して送信する。ウォレットサーバ１０の制御部１２は、第１ユーザ端末２０からの入金手段登録要求を受信すると、当該入金手段登録要求に含まれる支払手段を、ユーザ情報として記憶部１３のユーザ情報データベース１３１に格納する。これにより、ユーザ情報データベース１３１には、その支払手段が入金手段として登録される。

また、制御部２２は、決済手段登録部として機能する際、入金手段として登録する支払手段を、決済手段としても登録する。決済手段とは、支払手段を利用して決済を行う方法のことを示している。決済手段として、スキャン支払い、電子マネー支払い、およびコード支払いが挙げられる。このスキャン支払い、電子マネー支払い、およびコード支払いはいずれも、電子ウォレット内の電子マネーの残高を利用した決済手段である。

例えば、制御部２２は、電子ウォレットに入金された電子マネーによって、予め設定された複数の決済手段（電子マネー支払い、スキャン支払い、コード支払い）のいずれかを利用して決済させるための決済要求を、ウォレットサーバ１０や店舗端末に送信する。その際、電子マネー支払いを行う場合、制御部２２は、近距離無線通信部を通じて、支払要求を店舗端末に送信する。また、スキャン支払いは、店舗に掲示されているバーコードまたはＱＲコード（登録商標）を第１ユーザ端末２０のカメラ等で読み込むことにより行われる決済である。また、コード支払いを行う場合、制御部２２は、第１ユーザ端末２０に表示されるバーコードまたはＱＲコード（登録商標）を店舗端末のコードリーダー等の読取部に読み込ませることにより、支払要求を店舗端末に送信する。なお、スキャン支払いでは、レジ等の店舗端末に表示されたバーコードまたはＱＲコード（登録商標）を第１ユーザ端末２０で読み込んでもよい。

また、制御部２２は、入金処理部として機能する際、電子ウォレットに電子マネーを入金する。制御部２２は、入金手段として登録された支払手段によって、電子マネーを電子ウォレットに入金させるための入金要求をウォレットサーバ１０に送信する。ウォレットサーバ１０の制御部１２は、第１ユーザ端末２０からの入金要求を受信した際、入金要求に含まれる入金金額情報に基づいて、電子ウォレット内の電子マネーの残高を増額させる。すなわち、制御部１２は、電子ウォレット内の電子マネーの残高の増額分に応じて、記憶部１３に格納されたウォレット情報を更新する。

また、制御部２２は、決済処理部として機能する際、支払手段による決済を行う。例えばスキャン支払いを行う場合、店舗に掲示されているＱＲコード（登録商標）等を第１ユーザ端末２０のカメラ等で読み込むことにより、制御部２２は支払要求（決済要求）をウォレットサーバ１０に送信する。

なお、制御部２２は、決済処理部として機能する際、電子ウォレット内の電子マネーの残高以外の支払手段（例えば銀行口座、クレジットカード）によって決済することも可能である。例えば、第１ユーザ端末２０からウォレットサーバ１０へと入金手段登録要求が送信される際に、制御部２２は、当該入金手段登録要求に含まれる支払手段を決済手段として登録させるための登録要求を、ウォレットサーバ１０に送信する。つまり、制御部２２は、ウォレットサーバ１０へ、ある支払手段（例えばＸ銀行の銀行口座）を入金手段として登録する際に、この支払手段（Ｘ銀行の銀行口座）を決済手段としても自動的に登録する。「支払手段を決済手段として登録する」とは、当該支払手段を支払元として決済可能な状態にすることを意味する。すなわち、Ｘ銀行の銀行口座を支払元として、スキャン支払いを可能にさせることを意味する。ウォレットサーバ１０の制御部１２は、第１ユーザ端末２０からの登録要求を受信すると、その登録要求に含まれる支払手段を、ユーザ情報としてユーザ情報データベース１３１に格納する。これにより、支払手段が決済手段として登録される。そして、制御部２２は、銀行口座またはクレジットカードによって、複数の決済手段のいずれかを利用して支払するための支払要求を、ウォレットサーバ１０に送信する。制御部１２は、第１ユーザ端末２０からの支払要求（決済要求）を受信すると、当該支払要求に含まれる決済金額情報を、決済事業者サーバ４０に送信する。そして、ウォレットサーバ１０と決済事業者サーバ４０との間の情報通信により決済処理を行う。

記憶部２３には、制御部２２が表示部２４に表示させる各種画面のデータが格納されている。また、記憶部２３には、必要に応じて、ユーザ情報およびウォレット情報等が一時的に格納される。

表示部２４は、例えばタッチパネルディスプレイにより構成されており、ユーザの指やペン等による操作を受け付ける入力機能と、制御部２２の制御に基づいて各種情報を表示する表示機能と、を有している。

第２ユーザ端末３０は、第２ユーザである主催者が所有するコンピュータ端末である。この第２ユーザ端末３０としては、第２ユーザが所有するスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ウェアラブルコンピュータ、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。

第２ユーザ端末３０は、通信部３１と、制御部３２と、記憶部３３と、表示部３４と、を備えている。この第２ユーザ端末３０が備える通信部３１、制御部３２、記憶部３３、および表示部３４は、物理的には、第１ユーザ端末２０が備える通信部２１、制御部２２、記憶部３３、および表示部２４と同様である。第２ユーザ端末３０は、ネットワークＮＷを介してウォレットサーバ１０との間で情報の送受信が可能な携帯端末であれば、どのような端末であってもよい。

決済事業者サーバ４０は、ユーザの口座およびクレジットカードを管理するためのサーバであり、金融機関（例えば銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫等）およびクレジットカード会社に設けられている。決済事業者サーバ４０は、通信部４１と、制御部４２と、記憶部４３と、を備えている。この決済事業者サーバ４０が備える通信部４１、制御部４２、および記憶部４３は、物理的には、ウォレットサーバ１０が備える通信部１１、制御部１２、および記憶部１３と同様である。

記憶部４３には、ウォレットシステムのユーザごとの口座情報およびクレジットカード情報が格納されている。口座情報としては、ユーザの氏名、口座番号、口座残高、入出金履歴等が挙げられる。クレジットカード情報としては、ユーザの氏名、クレジットカード番号、クレジットカードの有効期限、利用限度額、カード利用履歴等が挙げられる。

このように構成された情報処理システム１では、イベント等の主催者が複数の参加者を事前に把握することができるとともに、各ユーザに対応づけられた電子ウォレットを用いて、イベントへの参加費を事前に集金することができるように構成されている。例えば、イベントとして、参加費の発生と複数の参加者のための席を確保する必要がある集会や、祝儀の受け渡しや複数の招待客の出欠確認が必要な結婚式などが挙げられる。

図３は、出席処理時の制御フローを示すシーケンス図である。なお、図３には、結婚式を例にした制御フローが示されている。

第１ユーザ端末２０は、招待状に掲示されているＱＲコード（登録商標）を読み取り（ステップＳ１０１）、ＱＲコード（登録商標）に応じた招待情報を表示部２４に表示する（ステップＳ１０２）。ステップＳ１０１では、結婚式への招待情報を含むＱＲコード（登録商標）が第１ユーザ端末２０の読取部によって読み取られる。ステップＳ１０２では、招待情報として、結婚式への出席または欠席の出欠確認情報と、出席する際の祝儀の金額を決定するための入力要求情報とが第１ユーザ端末２０の表示部２４に表示される。第１ユーザ端末２０は、出欠確認情報と入力要求情報とを第１ユーザにより操作可能な画像で表示する。

第１ユーザ端末２０は、第１ユーザによる操作として、招待された結婚式へ出席することを選択する操作を検出する（ステップＳ１０３）。ステップＳ１０３では、表示部２４に表示された出欠確認情報について、結婚式への出席を選択する表示ボタンが選択されたことが検出される。

また、第１ユーザ端末２０は、第１ユーザによる操作に応じて、祝儀の金額を決定する（ステップＳ１０４）。ステップＳ１０４では、表示部２４に表示された入力要求情報について、祝儀の金額を入力した状態で決定する決定ボタンが選択されたことを示すユーザ操作が検出される。なお、ステップＳ１０４では、プルダウン式のように祝儀を複数の選択肢から選択した状態で決定されたことを示すユーザ操作を検出してもよい。

そして、第１ユーザ端末２０は、招待情報に対する出欠確認情報および入力要求情報へのユーザ操作が完了すると、招待情報に応じた出席情報と祝儀の決済要求とをウォレットサーバ１０に送信する（ステップＳ１０５）。ステップＳ１０５では、祝儀の決済要求として、第１ユーザに対応づけられた電子ウォレットを用いた決済要求を行う。

ウォレットサーバ１０は、結婚式の招待情報に応じた出席情報および祝儀の決済要求を受信すると、ユーザを参加予定者に決定する出席確認処理を行う（ステップＳ１０６）。ステップＳ１０６では、出席情報に含まれている識別情報に基づいて、どの結婚式に対する出席情報であるかが特定される。また、ウォレットサーバ１０は出席情報に応じて、結婚式への出席予定者が合計で何人になったのかを集計することができる。

さらに、ウォレットサーバ１０は、祝儀の決済要求に基づいて、第１ユーザに対応づけられた電子ウォレットを用いた決済処理を行う（ステップＳ１０７）。ステップＳ１０７では、まず出席情報に含まれるユーザ識別情報に基づいて、記憶部１３を参照し、第１ユーザに対応づけられたウォレット情報を特定する。例えば、ウォレットサーバ１０は、受信した祝儀の決済要求が、電子ウォレットに登録された複数の決済方法のうち、いずれかの決済方法を指定した決済要求である場合、その指定された決済方法を用いた決済を行う。ウォレットサーバ１０は電子ウォレットを用いた祝儀の決済処理を行う際、その電子ウォレットに関連づけられた決済事業者サーバ４０との間で情報通信を行い、決済処理を行う。

ウォレットサーバ１０は、出席確認処理および祝儀の決済処理が完了すると、第１ユーザに関する出席情報を電子決済による祝儀の支払い完了を示す通知を第２ユーザ端末３０へ送信する（ステップＳ１０８）。ステップＳ１０８では、結婚式の主催者として登録されている主催者端末に向けて、その参加者の情報処理が完了したことを示す完了通知が送信される。

また、ウォレットサーバ１０は、出席者ごとに祝儀の金額情報を記憶部１３に記憶する（ステップＳ１０９）。ステップＳ１０９では、招待した客のうち、出席することを回答したユーザと、欠席することを回答したユーザとを記憶部１３に記憶するとともに、出席するユーザが支払った祝儀の金額を金額情報として記憶部１３に記憶する。

第２ユーザ端末３０は、ウォレットサーバ１０からの出席情報と支払い完了との通知を受信すると、出席者の情報と祝儀の金額情報を表示部３４に表示する（ステップＳ１１０）。ステップＳ１１０では、第２ユーザ端末３０の記憶部３３に、出席者の情報と祝儀の金額情報とが一時的に記憶される。

図４は、返礼処理時の制御フローを示すシーケンス図である。

ウォレットサーバ１０は、招待客のうち出席情報を回答したユーザを対象にして、出席者ごとに祝儀の金額に応じた返礼ポイントを算出する（ステップＳ２０１）。ステップＳ２０１では、祝儀の金額に対する返礼ポイントの比率を用いて、出席者ごとに返礼ポイントを算出する。ステップＳ２０１で用いる比率は、予め設定された値である。また、この比率の設定方法は、任意であり、例えば金額に応じて比率が変化するように設定されてもよく、金額の大小を問わず一律に同じ比率に設定されてもよい。なお、ステップＳ２０１では、図３のステップＳ１０６の処理を実施するタイミングで、返礼ポイントを算出してもよい。

ウォレットサーバ１０は、結婚式の終了予定時刻を経過すると、返礼ポイントを出席者に付与する（ステップＳ２０２）。ステップＳ２０２では、結婚式情報として、結婚式の終了予定時刻が登録されており、その結婚式情報に基づいてウォレットサーバ１０は結婚式の終了予定時刻を経過したことを判定できる。また、返礼ポイントは出席者に対応づけられた電子ウォレットに付与される。つまり、ウォレットサーバ１０は、出席者ごとに祝儀の決済処理に使用した電子ウォレットを対象にして、ステップＳ２０１で算出した返礼ポイントを付与する。

ウォレットサーバ１０は、出席者への返礼ポイントの付与が完了すると、返礼ポイントを付与したことを示す情報を第１ユーザ端末２０に通知する（ステップＳ２０３）。ステップＳ２０３では、出席者ごとに対応する第１ユーザ端末２０へ通知が送信される。

そして、第１ユーザ端末２０は、返礼ポイントの付与が完了したことを示す通知を受信すると、返礼ポイントの情報を表示部２４に表示する（ステップＳ２０４）。ステップＳ２０４では、第１ユーザの電子ウォレットに付与された返礼ポイント数を画面表示する。

また、ウォレットサーバ１０は、全ての出席者への返礼ポイントの付与通知が完了すると、返礼ポイントの使用が可能になる解除処理を実行する（ステップＳ２０５）。ステップＳ２０５では、例えばステップ２０１の算出時点では使用不可能に制限していた返礼ポイントを、ステップＳ２０３の通知時点で使用可能にするように制限を解除する。

図５は、ポイント使用時の制御フローを示すシーケンス図である。

第１ユーザ端末２０は、返礼ポイントの使用要求をウォレットサーバ１０に送信する（ステップＳ３０１）。ステップＳ３０１では、返礼ポイントで交換可能な返礼品の情報の要求をウォレットサーバ１０に送信する。

ウォレットサーバ１０は、返礼ポイントの使用要求に基づいて、返礼品の情報と交換に必要なポイント数の情報とを特定する（ステップＳ３０２）。ステップＳ３０２では、返礼品の対象となるカタログ情報を特定する。

ウォレットサーバ１０は、返礼品の情報と必要なポイント数の情報とを、第１ユーザ端末２０に送信する（ステップＳ３０３）。

第１ユーザ端末２０は、返礼品の情報を受信すると、その情報を表示部２４に表示する。そして、第１ユーザ端末２０は、第１ユーザからの返礼品を決定するユーザ操作を検出すると、返礼品と返礼ポイントとの交換要求をウォレットサーバ１０に送信する（ステップＳ３０４）。ステップＳ３０４では、返礼ポイントの全部を消費する交換要求であってもよく、返礼ポイントの一部を消費する交換要求であってもよい。

そして、ウォレットサーバ１０は、第１ユーザ端末２０からの交換要求に基づいて、返礼ポイントと返礼品との交換処理を行う（ステップＳ３０５）。ステップＳ３０５では、返礼品の交換に必要なポイント数を返礼ポイントから減算する。

以上説明した通り、実施形態によれば、結婚式の主催者が、参加予定者の出欠確認および祝儀の集金を容易に行うことができる。これにより、結婚式当日に祝儀を集金することが必要なくなる。

また、実施形態の変形例として、結婚式に出席した招待客のうち、遠方から来た招待客へのお車代を、ポイントとして付与することができる。この場合、ウォレットサーバ１０は、その参加者が電子ウォレットを用いて交通費を決済した場合、その交通費に相当するポイントをお車代として、電子ウォレットにポイント付与する。これにより、お車代を実費精算することが可能である。その際、電子ウォレットにおいて、その参加者が支払う祝儀と、交通費の実費分であるお車代とを相殺してもよい。なお、お車代には上限値が設定されており、実費の交通費が上限値を超える場合には、その上限値分のポイントが電子ウォレットに付与される。

さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施の形態に限定されるものではない。したがって、添付のクレームおよびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。

１ 情報処理システム
１０ ウォレットサーバ
１１ 通信部
１２ 制御部
１３ 記憶部
２０ 第１ユーザ端末
２２ 制御部
２３ 記憶部
２４ 表示部
３０ 第２ユーザ端末
４０ 決済事業者サーバ
１３１ ユーザ情報データベース
ＮＷ ネットワーク

Claims (20)

1. ハードウェアを有する第１プロセッサを備えた第１携帯端末と、
   ハードウェアを有する第２プロセッサを備えたサーバと、
   を備え、
   前記第１プロセッサは、参加費を伴うイベントへユーザが出席することを示す出席情報、および電子ウォレットに入金されている電子マネーを用いた前記参加費の決済要求を前記サーバに出力し、
   前記第２プロセッサは、前記出席情報および前記決済要求に基づいて、前記ユーザを前記イベントの出席者に決定するとともに、前記電子マネーによる参加費の決済処理を行う
   情報処理システム。
2. ハードウェアを有する第３プロセッサと、第１ディスプレイと、を備える第２携帯端末、
   をさらに備え、
   前記第２プロセッサは、前記決済処理が完了すると、前記ユーザの前記イベントへの出席確認および参加費の支払いが完了したことを示す完了通知を前記第２携帯端末に出力する
   請求項１に記載の情報処理システム。
3. 前記第３プロセッサは、前記完了通知を取得すると、前記出席者の情報と参加費の支払いが完了したことを示す情報を前記第１ディスプレイに表示させる
   請求項２に記載の情報処理システム。
4. 前記出席者は、結婚式の主催者が招待した複数の招待客であり、
   前記第１携帯端末は、各招待客が所持する招待客端末であり、
   前記第２携帯端末は、前記主催者が所持する主催者端末であり、
   前記第１プロセッサは、前記参加費としての祝儀の金額が決定されると、決定された金額に応じて前記電子マネーを用いた前記祝儀の決済要求を前記サーバに出力し、
   前記第２プロセッサは、
   前記決定された金額に応じた前記電子マネーによる祝儀の決済処理を行い、
   前記招待客の情報と祝儀の金額情報とを含む前記完了通知を前記主催者端末に出力する
   請求項２または３に記載の情報処理システム。
5. 前記招待客端末は、第２ディスプレイをさらに備え、
   前記第１プロセッサは、招待状に掲載されているコードを読み取ると、前記結婚式への招待情報を前記第２ディスプレイに表示させる
   請求項４に記載の情報処理システム。
6. 前記第１プロセッサは、前記招待情報に応じて前記結婚式への出席が選択されると、祝儀の金額の入力要求画面を前記第２ディスプレイに表示させる
   請求項５に記載の情報処理システム。
7. 前記第３プロセッサは、前記完了通知を取得すると、前記招待客の情報と前記祝儀の金額情報とを前記第１ディスプレイに表示させる
   請求項４から６のうちのいずれか一項に記載の情報処理システム。
8. 前記第２プロセッサは、
   前記複数の招待客ごとに祝儀の金額に応じたポイントを算出し、
   前記結婚式の終了予定時刻を経過すると、前記複数の招待客ごとに算出されたポイントを、前記電子ウォレットの電子マネーとして使用可能なポイントとして各参加者に付与する
   請求項４から７のうちのいずれか一項に記載の情報処理システム。
9. 前記第２プロセッサは、前記ポイントの付与が完了すると、前記ポイントが付与されたことを示す返礼通知を前記招待客端末に出力し、
   前記第１プロセッサは、前記返礼通知を取得すると、前記ポイントに応じて前記電子ウォレットでの決済要求を可能にする
   請求項８に記載の情報処理システム。
10. ハードウェアを有するプロセッサを備え、
    前記プロセッサは、参加費を伴うイベントへユーザが出席することを示す出席情報、および電子ウォレットに入金されている電子マネーを用いた前記参加費の決済要求に基づいて、前記ユーザを前記イベントの出席者に決定するとともに、前記電子マネーによる参加費の決済処理を行う
    サーバ。
11. 前記プロセッサは、前記決済処理が完了すると、前記ユーザの前記イベントへの出席確認および参加費の支払いが完了したことを示す完了通知を、前記イベントの主催者が所持する主催者端末に出力する
    請求項１０に記載のサーバ。
12. 前記出席者は、結婚式の主催者が招待した複数の招待客であり、
    前記プロセッサは、
    各招待客が所持する招待客端末ごとに決定された祝儀の金額に応じて前記電子マネーを用いた前記祝儀の決済処理を行い、
    前記招待客の情報と祝儀の金額情報とを含む前記完了通知を、前記主催者端末に出力する
    請求項１１に記載のサーバ。
13. 前記プロセッサは、
    前記複数の招待客ごとに祝儀の金額に応じたポイントを算出し、
    前記結婚式の終了予定時刻が経過すると、前記複数の招待客ごとに算出されたポイントを、前記電子ウォレットの電子マネーとして使用可能なポイントとして各招待客に付与する
    請求項１２に記載のサーバ。
14. 前記プロセッサは、前記ポイントの付与が完了すると、前記ポイントが付与されたことを示す返礼通知を前記招待客端末に出力する
    請求項１３に記載のサーバ。
15. 前記プロセッサは、返礼として前記招待客に付与されたポイントの使用要求がある場合に、当該ポイントを使用可能な返礼品の情報を特定するとともに、前記返礼品の交換に必要なポイントを特定する
    請求項１４に記載のサーバ。
16. 前記プロセッサは、前記ポイントと前記返礼品とを交換する場合、当該返礼品の交換に使用した分のポイントを、前記招待客に付与されたポイントから減算する
    請求項１５に記載のサーバ。
17. ハードウェアを有するプロセッサに、
    参加費を伴うイベントへユーザが出席することを示す出席情報、および電子ウォレットに入金されている電子マネーを用いた前記参加費の決済要求に基づいて、前記ユーザを前記イベントの出席者に決定するとともに、前記電子マネーによる参加費の決済処理を行う
    ことを実行させるプログラム。
18. 前記決済処理が完了すると、前記ユーザの前記イベントへの出席確認および参加費の支払いが完了したことを示す完了通知を、前記イベントの主催者が所持する主催者端末に出力する
    請求項１７に記載のプログラム。
19. 前記出席者は、結婚式の主催者が招待した複数の招待客であり、
    各招待客が所持する招待客端末ごとに決定された祝儀の金額に応じて前記電子マネーを用いた前記祝儀の決済処理を行い、
    前記招待客の情報と祝儀の金額情報とを含む前記完了通知を、前記主催者が所持する主催者端末に送信する
    請求項１８に記載のプログラム。
20. 前記複数の招待客ごとに祝儀の金額に応じたポイントを算出し、
    前記結婚式の終了予定時刻が経過すると、前記複数の招待客ごとに算出されたポイントを、前記電子ウォレットの電子マネーとして使用可能なポイントとして各招待客に付与する
    請求項１９に記載のプログラム。

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