JP2004015418A - 祝い関係行事支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】結婚式等に出席が困難な寝たきりの人、スケジュールが合わない人等であっても、結婚式等への実際の出席に代わる効果が得られる結婚式関係行事支援システム。
【解決手段】インターネット等のネットワーク上にネット結婚式サイトを設け、このネット結婚式サイトに、結婚式場に設けたカメラ等を介して結婚式の様子を実況中継する中継基地を設ける。また、ネット結婚式サイトに対して、ネットワークを通じてネット祝電の申込み、ネットご祝儀の申込み、ネット乾杯の申込み等が可能で、その申込者の情報が所定のメモリに記憶され、必要に応じ、後の返礼配信に利用される。
【選択図】 図1
【解決手段】インターネット等のネットワーク上にネット結婚式サイトを設け、このネット結婚式サイトに、結婚式場に設けたカメラ等を介して結婚式の様子を実況中継する中継基地を設ける。また、ネット結婚式サイトに対して、ネットワークを通じてネット祝電の申込み、ネットご祝儀の申込み、ネット乾杯の申込み等が可能で、その申込者の情報が所定のメモリに記憶され、必要に応じ、後の返礼配信に利用される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、祝い関係行事支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、結婚式案内広告等を、インターネット上の表示サイトに掲載し、これをユーザーがアクセスして閲覧できるシステムが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題及び発明の効果】
しかしながら、結婚式場の案内広告や、過去に行った挙式や披露宴の模様がインターネット上のサイトで閲覧可能であるということに止まり、それ以上のものではない。
【0004】
この発明は、従来からの結婚式システムを抜本的に変え得る結婚式等の祝い関係行事支援システムを提供することを課題とする。ここで、祝い関係行事とは、通常の結婚式場、ホテル、教会等で執り行う狭義の結婚式はもちろんのこと、いわゆる「結婚式2次会」、「レストランウェディング」、「結婚をお祝いする会」等の、式場、ホテル又は教会等以外の場所、例えばレストランその他の会場で行う会合も包含する趣旨である。また、結婚だけでなく出産祝いの会合や入学式等の祝い事も、広くその祝い関係行事に含まれる。
【0005】
上記の課題を解決するために、この発明では、
結婚式等の祝い関係行事の開催場所における行事の様子が撮影された画像情報を、インターネット等の通信ネットワークに接続された画像生成手段から供給を受けて中継する、前記通信ネットワークに接続された画像中継手段と、
その画像情報を実況で前記通信ネットワークを介して配信するために前記通信ネットワークに接続され、その通信ネットワークに所定の通信端末からアクセスするユーザーの要求を受け付けて、前記中継手段と前記ユーザーの通信端末とを通信ネットワーク上で接続して、前記画像情報を通信ネットワークを経てアクセス者に配信又は閲覧させる画像配信手段と、
前記実況された過去の祝い行事画像を一定の短い期間だけに限定してユーザーが閲覧できるように、前記実況された祝い行事画像を保存画像エリアに格納する格納手段と、
その格納後、設定時間が経過したら、前記実況後の祝い行事画像を前記保存画像エリアから消去する消去手段と、
を含むことを特徴とする。
【0006】
例えば、結婚式会場等にビデオカメラ等の撮影装置を置き、そのカメラ等で結婚式(結婚式2次会、レストランウェディング、結婚をお祝いする会でも同様)の様子を画像に収め、この画像データを通信端末からインターネット等の通信手段を介してネット上のサイトの中継手段へ送り、そのサイトにアクセスするユーザーに結婚式状況の画像を配信ないし閲覧させることにより、そのユーザーは実際に結婚式会場へ行かなくても、あたかも実際に式に出席したかのような臨場感をもって結婚式に接することができる。したがって、例えば介護を必要とする病人・老人、その他身体が不自由で出かけることができない人でも、実際の結婚式の模様等を体感することができる。
【0007】
また、一定の短い期間だけは過去の実況祝い行事画像が見られるようになっているため、ユーザーはネット結婚式サイト等へアクセスした時点で、その結婚式が既に終了し、過去のものとなっていた場合でも、その終了後一定の時間内であれば、その保存画像を閲覧できることとなる。ユーザーが常に結婚式の時間帯にパソコン等を通じて実況中継を見ることができるとは限らず、むしろ限られた時間帯では仕事上やその他の時間的な制約で、祝い行事画像の実況を見られない場合も多いことが予想される。そういった時間的な制約を解消しつつ、時間が許すユーザーは実況を、時間が取れないユーザーは過去の実況祝い行事画像を一定の時間内で見ることができる。
【0008】
このような結婚式等の実況(ライブ)は、さらに次のように具体化することができる。
【0009】
すなわち、インターネット等の通信ネットワークに接続され、結婚式等の祝い関係行事の開催場所、主催者、日時等の祝い関係行事情報を記憶する記憶部を備えたネットワークサイトと、
祝い関係行事の開催場所における行事の様子が撮影された画像情報を、インターネット等の通信ネットワークに接続された画像生成手段から供給を受けて中継する、前記通信ネットワークに接続された画像中継手段と、
前記ネットワークサイトに前記通信ネットワークを介して所定の通信端末からアクセスするユーザーの要求に基づいて前記結婚式関連行事情報を閲覧させる閲覧手段と、
その閲覧に基づいて特定の祝い関係行事情報をユーザー側から選択させる選択手段と、
前記開催場所の前記画像情報を実況で前記通信ネットワークを介して配信又は閲覧させるために前記通信ネットワークに接続され、その通信ネットワークに所定の通信端末からアクセスするユーザーの要求を受け付けて、前記中継手段と前記ユーザーの通信端末とを通信ネットワーク上で接続し、そのユーザーの前記選択により特定された祝い関係行事情報に対応する前記画像情報を通信ネットワークを経てアクセス者に配信又は閲覧させる画像出力手段と、
前記実況された過去の祝い行事画像を一定の短い期間だけに限定してユーザーが閲覧できるように、前記実況された祝い行事画像を保存画像エリアに格納する格納手段と、
その格納後、設定時間が経過したら、前記実況後の祝い行事画像を前記保存画像エリアから消去する消去手段と、
を含む。
【0010】
これによれば、ユーザーがネットワークサイトから特定の祝い関係行事情報を選択するとともに、結婚式等の画像情報を要求することにより、その特定の結婚式等の画像を容易に閲覧ないし配信させることができる。
【0011】
なお、前記ネットワークサイトの記憶部に、通信ネットワークを介して外部の端末から供給される祝い関係行事の開催場所、主催者、日時等の祝い関係行事情報を記憶し蓄積していく祝い関係行事情報取込み手段を設けるようにすれば、祝い関係行事情報が、1又は2以上の結婚式場又はホテル等から上記ネットワークサイトに自動的に取り込まれていくので、結婚式等の情報の格納がネットワーク上で迅速かつ効率的に行われる。
【0012】
また、上記画像中継手段は、前記ネットワークサイトに、前記記憶部、画像出力手段とともに集中して組み込まれてもよいし、前記ネットワークサイトに組み込まれるのではなく、前記開催場所に設置されて前記通信ネットワークに接続された通信端末に組み込まれてもよい。
【0013】
一方、別の観点から本発明は、インターネット等の通信ネットワークに接続され、結婚式等の祝い関係行事の開催場所、主催者、日時等の祝い関係行事情報を記憶するネットワークサイトと、
その通信ネットワークに所定の通信端末からアクセスするユーザーの要求に基づいて前記祝い関係行事情報を閲覧させる閲覧手段と、
その閲覧に基づいて特定の祝い関係行事情報をユーザー側から選択させる選択手段と、
その選択により特定された祝い関係行事情報に対し前記ユーザー側から前記ネットワークを通じて送信される祝電その他のメッセージ情報を前記ネットワークサイトに受け付ける祝電等受付手段とを備え、
前記祝電等受付手段は、祝電等の受付をユーザーに課金する有償モードと、祝電等の受付をユーザーに課金しない無償モードとのモード選択手段を備え、かつ有償モードが選択された場合は、前記ネットワークサイトに受け付けられた祝電等の情報を1ユーザー・1祝電等の単独形式で前記祝電等の情報が供給されるべき端末に供給されるようにフォーマットし、無償モードが選択された場合は、祝電等の情報が提供されるべき供給先毎に、複数ユーザー・複数祝電等の複合リスト形式でフォーマットするフォーマット手段を有することを特徴とする。
【0014】
これによれば、ユーザーは上記ネットワークサイトから結婚式等の情報を特定し、かつその特定された結婚式等に対し、ネットワークを通じて祝電を打ったり、お祝いの言葉等のメッセージを発信し、上記ネットワークサイトがこれを受け付けて記憶することができる。そして、結婚式場等の通信端末からそのネットワークサイトにアクセスして、その祝電やその他のメッセージの情報を閲覧し、結婚式場等の端末に取り出したり、あるいはいったんネットワークサイトで受け付けられた祝電等の情報を、ネットワークを介して結婚式場等の通信端末に自動転送し、その端末から取り出したりすることが可能である。これにより、従来の電報形式の祝電等に比べて、非常に簡単かつタイムリーに祝電その他のメッセージ(いうなればネット祝電等)を、例えば新郎・新婦等に提供することができる。
【0015】
また、ユーザーは祝電等を1ユーザー・1祝電等の単独形式による有償で申し込むか、祝電等の情報が提供されるべき供給先毎に、複数ユーザー・複数祝電等の複合リスト形式による無償で申し込むかを選択することができ、ユーザーの希望ないし指向にきめ細かく対応したシステムとなし得る。
【0016】
またさらに、前記ネットワークサイトに組み込まれ、祝電等の受付に基づき、その祝電等の依頼元(発信元)を特定する情報を記憶する依頼元(発信元)記憶手段と、
前記祝電等を受け付けた後に、その依頼元記憶手段に記憶されている依頼元ユーザーに、祝電等に対する返礼情報を、例えば電子メールにより前記通信ネットワークを介して配信する祝電等返礼手段を備えることができる。
【0017】
このようにすれば、ネットワークで祝電等を受け付け、その後、さらにその祝電等の発信元に対し、祝電等返礼情報を電子メール等によりネットワーク配信することができる。これによって、祝電等の受付と返礼の配信とを、ともにネットワークを通じて容易かつ迅速に、しかも祝電等の発信元の情報に基づき信頼性高く行うことができ、新郎・新婦や結婚式場等の手数が著しく軽減される。
【0018】
また別の観点から、本発明は、インターネット等の通信ネットワークに接続され、結婚式等の祝い関係行事の開催場所、主催者、日時等の祝い関係行事情報を記憶するネットワークサイトと、
その通信ネットワークに所定の通信端末からアクセスするユーザーの要求に基づいて前記結婚式関連行事情報を閲覧させる閲覧手段と、
その閲覧に基づいて特定の祝い関係行事情報をユーザー側から選択させる選択手段と、
その選択により特定された祝い関係行事情報に対応して、その祝い行事の関係者に提供されることが予定される、前記ネットワークを通じて送信されるご祝儀情報を、前記ネットワークサイトに受け付けるご祝儀受付手段と、
前記祝い関係行事が行われた後の規定時間が経過したかどうかを判断する判断手段と、
前記規定時間が経過したと判断された場合に前記ご祝儀情報からメールアドレス等の発信元情報を読み出す手段と、
前記規定時間が経過したと判断された場合に返礼文リストから返礼文を読み出す手段と、
その返礼文を前記発信元にネットワーク配信する手段と、
を含むことを特徴とする。
【0019】
ここで、返礼送信のタイミングはきわめて重要であり、早すぎても遅すぎても良くない。これを例えば結婚式終了後の規定時間が経過したかどうかを判断し、この時間が経過してはじめて発信元情報および返礼文リストを読み出し、ネット配信することによって、伝統的な習慣に合致した違和感のない儀礼配信ができる。
【0020】
またさらに、このご祝儀受付手段は、ご祝儀の額をユーザーに入力させ取り込むご祝儀金額取込み手段と、そのご祝儀金額を所定の決済方法に従い課金する課金手段と、そのご祝儀金額及びご祝儀申込者の情報を記憶する記憶手段とを含むことができる。
【0021】
このようにご祝儀をインターネット等のネットワークサイトで受け付けるようにし、その後はネットご祝儀受付に従い、新郎・新婦等にご祝儀が提供されるようにすれば、結婚式等に実際には出席できない寝たきりの人や、結婚式等の日時にスケジュールが合わせられない人でも、ネットワークを利用して、簡易かつ迅速にご祝儀を申し込むことができ、持参したり、書留郵便で送付したりするのと比べてユーザーの手間を省き又は削減することが可能となる。
【0022】
本発明においては例えば、その実況等の画像を見ながら、ネット上で祝電等及び/又はご祝儀を発信することが可能であるため、通常の電報による祝電又は送達によるご祝儀であれば時期的に間に合わない場合でも、瞬時にネットワーク上で祝電等及び/又はご祝儀を結婚式等の関係者に提供することができ、タイムリーな祝電等及び/又はご祝儀となし得る。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を参照しつつ説明する。なお、ここでは、祝い行事の一つの例として結婚式を取り上げ、以後説明する。
【0024】
図1は、この発明のシステムの一例を示す概念図である。ここで、通信ネットワークシステムとしてのインターネット1(以下、ネットワークともいう)上にネット結婚式サイト2が設けられ、このネット結婚式サイト2にユーザーの通信端末(ユーザー端末)3、並びに結婚式場の通信端末(結婚式場端末)4がインターネット1を介して接続されている。結婚式場端末4には撮影手段としてのビデオカメラ又は所定のサイクルで静止画像を撮影するスチールカメラ(以下、単にカメラという)5が接続され、このカメラ5が結婚式場端末4とともに画像生成手段を構成する。また、結婚式場端末4には印字出力手段としてのプリンタ6が接続され、後述する祝電等のデータが出力可能となっている。なお、結婚式場端末4以外に結婚式情報を供給する広告会社や結婚式場等の通信端末がインターネット1を介してネット結婚式サイト2に接続される場合もある。
【0025】
図2は、ネット結婚式サイト2のサーバー10を概念的に示すブロック図である。このサーバー10は通信ポート11によりインターネット1に接続され、通信ポート11はI/Oポート12に接続され、I/Oポート12が共通バスライン13に接続される。この共通バスライン13を介してCPU14、ROM15、RAM16、VRAM17(実況画像出力部ないし録画記憶部)、メインの記憶手段としてのハードディスク(HDD(RAM))18が設けられている。VRAM(画像出力部ないし記憶部)17には、例えば結婚式場毎に区分された結婚式実況画像1〜Nを中継出力するためのエリアが設定され、また必要に応じその実況画像1〜Nに対応する保存画像1〜Nのための画像記憶エリアも設定される。
【0026】
大容量記憶部としてのHDD18にはインターネット(ネットワーク:以下同じ)を通じて供給される(又は独自に入力される)結婚式情報、例えば結婚式場の場所や名称、結婚式の対象(新郎・新婦名)、結婚式日時等を記憶する結婚式情報メモリ19、ネット上で祝電を受け付けた際の祝電申込者の情報や祝電の内容、宛先等の情報を記憶する祝電受付メモリ20、ネット上でご祝儀を受け付ける場合のご祝儀の額、申込者、宛先等の情報を記憶するご祝儀受付メモリ21、インターネットを介してネット結婚式サイトへアクセスしたユーザーの情報(例えばメールアドレス、アクセス者名、その他の情報)や、このネット結婚式サイトへアクセスする場合に予め登録設定を求める場合は、その登録者の情報を記憶するデータベースメモリ22が割り付けられている。また、HDD18には後述する乾杯受付メモリ23、音声メッセージ受付メモリ24も設けられている。
【0027】
さらに、HDD18にはプログラム格納部のエリアが設定され、そこにはインターネットを通じて外部の端末から結婚式情報を受け付けてこれを格納するための結婚式情報格納プログラム30、結婚式場からの結婚式の実況画像を取込むための祝い行事画像取込プログラム31,ネット上で祝電を受け付け、必要に応じこれを発信するための祝電受付(配信)プログラム32、ネット上でご祝儀を受け付け、必要に応じこれを結婚式場等の端末へ配信するためのご祝儀受付(配信)プログラム33、ネット上で乾杯を受け付け、必要に応じこれを結婚式場等へ配信するための乾杯受付(配信)プログラム34、結婚式場の録画をユーザーが閲覧可能にする場合に、その録画を格納し、出力するための録画格納・出力プログラム35、音声メッセージを受け付け、必要に応じ結婚式場等の端末へ配信するための音声メッセージ受付(配信)プログラム36、祝電、音声メッセージ、ご祝儀等に対する返礼を配信するための祝電等返礼配信プログラム37等、システムの実行に必要なアプリケーションプログラムが格納されている。
【0028】
図3〜図6は、ユーザーがネット結婚式サイト2にアクセスした場合のウェブ(Web)画面の一例を示すものである。例えば、このネット結婚式サイト2のドメイン名が「weddinglive.com」であれば、そのドメインにアクセスすると、まず所定のトップページがブラウザ等のソフトウェアでユーザーの端末に配信・表示される(トップページは省略)。そして、結婚式場の地理的特定をするために、図の(a)で日本の地域の選択画面が現れ、ここで例えば「中部」をクリックすると,(b)に示すように中部のさらに具体的な県名が表示され、ここで例えば「愛知」をクリックすると、(c)に示すようにさらに愛知の具体的な地域が表示され、ここで例えば「名古屋市」をクリックすると、図4に示すような結婚式情報をリストアップする画面が現れる。
【0029】
例えばA式場で、何月何日の何時から、誰の結婚式があるのかといった情報が羅列される。結婚式場は通常複数あり、以下同様にBホテル、・・・等について同様の結婚式情報がリストアップされる。ここで例えばA式場の特定の新郎又は新婦の結婚式を選択入力(クリック)すると、ライブ画面、つまり結婚式場の実況画像を供給する画面、並びに祝電その他の希望する処理の申込みを選択する画面が現れる。中段のライブ画面と、下段のライブ画面とはどちらかが選択的に表示されるという意味で描かれており、例えば中段のライブ画面では現在の日時が3月29日、11時32分であって、結婚式が3月30日の10時からであるとすれば、実況画面の放映はされていないこととなるため、結婚式の実況がされる時間帯を表示するとともに、実況表示画面40を広告画面41に転用して、所定の広告を表示する。
【0030】
一方、下段のライブ画面に示すように、結婚式の実況中継の時間帯に、その画面40に結婚式場の実際の生画像が出力表示される。この画像は、後に詳述するが、動画あるいは所定の時間間隔でサンプリングした静止画を用いることができる。なお、この実況表示画面40にあわせて所定の広告エリア42を設け、この広告エリア42にこの実況されている結婚式場の広告又はその他の広告を表示することができる。いずれにしてもライブ画面39には、このネット結婚式サイトにアクセスしたユーザーがインターネット(通信ネットワーク)を通じて申込みのできる項目を表示した選択入力エリア(クリックエリア)43〜47が設定されている。すなわち、インターネットを通じて祝電を申し込むためのネット祝電選択エリア43、ご祝儀を申し込むためのネットご祝儀選択エリア44、ライブ画面ではなく、既に行われた過去の結婚式の録画の出力を申し込むためのビデオ画選択エリア45、ネット上で乾杯を申し込むためのネット乾杯選択エリア46、ネット上で音声メッセージを申し込むための音声メッセージ選択エリア47が設けられている。
【0031】
ここで、例えばネット祝電選択エリア43が選択入力(以下、クリックという)されると、例えば図5のような祝電受付画面50に移行し、この祝電受付画面50にはいくつかの予め定められた文面をリストアップした内容が、クリックエリアを兼ねて表示され、また自由作成の祝電を設定するエリアも割り当てられている。また、確認又は取消しのクリックエリアがクリックされると、その表示に対応した処理がされる。例えば祝電受付画面で文面コード1の内容がクリックされ、かつ「確認」がクリックされると、その祝電の内容がサイト・サーバー10の祝電受付メモリ20に格納される。
【0032】
また、例えば図4のライブ画面39でネットご祝儀44がクリックされると、例えば図6のご祝儀受付画面51が表示され、そこではご祝儀金額の入力を促し、かつその決済をどのように支払うかを選ぶ決済方法が、例えばカードか振込かのクリックエリアで示される。例えば「振込」が選択されると、図7(a)に示すような振込モードのご祝儀受付画面52に移行し、「はじめて」のクリックエリアと「2回目以降」のクリックエリアのいずれかの選択入力となる。例えば「初めて」をクリックすると、ご祝儀申込者の住所・氏名・電話番号その他必要な事項の入力を促し、「2回目以降」が選択されると、会員番号(会員ID)等の入力を促す。そして、ご祝儀の申込みをしたユーザーがご祝儀金額に対応する金額を振り込むべき振込先口座が表示される。そして、「確認」の選択エリアがクリックされれば、ご祝儀申込者のデータが図2のご祝儀受付メモリ21に格納される。「取消」の選択エリアがクリックされれば、そこまでの入力内容はキャンセルされる(以下、同じ)。
【0033】
図6のご祝儀受付で、「カード」がクリックされると、図7(b)に示すように、カード(クレジットカード・デビットカード・電子マネーカード等)対応のご祝儀受付画面53となり、そこではカード番号の入力その他カード所有者を特定する情報の入力を促し、「確認」や「取消」の選択エリアで内容の確定ないしキャンセルを行うこととなる。なお、図4のネット乾杯選択エリア46や、音声メッセージ選択エリア47がクリックされた場合の画面は省略するが、基本的には上述のネット祝電の場合と大きく異なるものではなく、後のフローチャートでさらに詳しく説明する。
【0034】
図8(a)は、ネット祝電を受け付ける場合に、例えば有償か無償かの選択をユーザーができると仮定した場合、その有償の場合のネット祝電の形式の一例を示すものである。つまり、この有償の場合は、一般の祝電の形式とほぼ同様に1発信者1祝電文面の様式でフォーマットされる。また、無償の祝電の場合は、(b)に示すような結婚式場と結婚式の対象者(新郎・新婦名)及び結婚式(挙式・披露宴)の日時等の情報とともに、ネット祝電発信者、発信日時及び祝電の文面を互いに対応付けて複数リストアップし、必要に応じ文面に変え、又は文面とともに文面コード(例えば1、2、3、・・・)を付加することもでき、このような複合(集合)形式のフォーマットにすることもできる。なお、有償の形態は一切とらず、全て無償としてネット祝電を受け付ける場合、図8(a)に示すような通常の祝電に対応する1申込者1文書のフォーマット等で統一することができる。
【0035】
次に図9〜図18に示すフローチャートに従い、この発明のシステムのそれぞれの処理の流れをさらに具体的に説明する。図9は結婚式情報取込ルーチンを示すもので、ネット結婚式サイト2のサーバー10の結婚式情報メモリ19に、ネットワークを通じて外部の端末(例えば結婚式場の端末やホテルの端末ないしは広告会社の端末)から自動的に結婚式情報が配信されることを想定している。ステップA1(以下、単にA1ともいう。その他のステップも同様である)で結婚式の対象者(新郎・新婦名)、媒酌人、結婚式場、結婚式日時等の結婚式情報が入力され、A2でこの情報がネット結婚式サイト2へ送信され、A3で図2の結婚式情報メモリ19へ格納される。このような結婚式情報が一般には多数の結婚式場等の端末から供給・配信されて、最新の結婚式情報のデータベースが日々更新されるかたちで登録されることとなる。
【0036】
なお、ネット結婚式サイト2にユーザーからのアクセスを受け付ける前述のようなページ(エリア)と、結婚式場等の端末から結婚式情報を配信するためのページ(エリア)等を併せて設け、結婚式情報を配信するためのページを開きそのウェブ上の表示画面に結婚式場等の端末から結婚式情報を入力・送信し、これが結婚式情報メモリ19に格納されるようにしてもよい。
【0037】
図10は祝い行事画像取込ルーチンの一例を示すものである。これは要するに各結婚式場の実況画像(ライブ画像)を音声等とともにインターネットを通じてネット結婚式サイト2へ送信して中継し、ユーザーのアクセス要求に応じてその実況画像等をユーザーの端末へ配信する準備工程となるものである。まず、B1で各結婚式場のビデオカメラで撮影した画像(音声含む)を所定の通信手段(通信ケーブル等)で各結婚式場の通信端末(以下、単に端末という)へ伝送する。この動画をそのままネットワークを通じてネット結婚式サイトへ送信する場合はB2へ移行するが、送信容量を削減する等の目的で静止画を使用する場合は、例えばB1’によりビデオカメラの動画像を所定のサイクル(例えば5分毎等)でサンプリングして静止画像に置換することとなる。いずれにしてもB2において、このような結婚式の様子を撮影した画像(祝い行事画像)を各結婚式場の端末からネット結婚式サイトへ送信する。そして、B3において祝い行事画像をネット結婚式サイト2のVRAM17等の画像表示出力部(実況画像エリア)へ取り込む。
【0038】
なお、必要に応じ、一定の短い期間だけに限定して、過去の祝い行事画像をユーザーが閲覧できるように、B4において祝い行事画像をネット結婚式サイト2のVRAM17等の保存画像エリア1〜Nへ格納する。また、B5において格納後、設定時間(例えば48時間等)が経過した後、古いものから消去して、この例であれば48時間以内のものに限り保存画像として格納しておき、このネット結婚式サイト2へユーザーがアクセスした時点で、その結婚式が既に終了し、過去のものとなっていた場合でも、一定の時間内であれば、その保存画像を閲覧できることとなる。
【0039】
図11は、ユーザー端末3からインターネット1を通じてネット結婚式サイト2へアクセスした場合の全体の流れを示すものである。この図11の流れは、図12へ連続するが、まず図11について説明する。ユーザー端末3からネット結婚式サイト2へインターネットを通じてアクセスすると、図示はしないがトップページが表示され、次にC1において図3に説明したように、結婚式の地理的エリアが選択され、C2では図4に示したような結婚式情報閲覧のステップとなる。そして、C3で結婚式の特定が例えば特定の結婚式の表示エリアを選択・抽出(クリック等)することにより行われ、その後図4のような実況(ライブ)画面が表示される(C4)。そして、C5でこのアクセスの時期がその特定された結婚式の様子をライブ画面で実況する実況時間帯前かどうかが判断され、実況時間帯であれば、実況(ライブ)画像(所定時間毎の静止画又は連続する動画)をユーザー端末へ配信する(C6)。それによりユーザーは自己の端末を通じてその実況画像を見ることができるが、この際にユーザー端末3又はネット結婚式サイト2にいわゆるプラグインやストリーミング等と称されるアプリケーションを付帯させておくことができる。C5でアクセスの時期が実況時間帯より前と判断されれば、図4に示したように実況画面を広告画面にモード変換して広告を表示する(C7)。
【0040】
図12に移ってネット祝電の申込みが選択されたとC8で判断されると、C9でネット祝電受付・返礼ルーチンが実行され、C10でネットご祝儀の申込みが選択されたと判断されれば、C11でネットご祝儀受付・返礼ルーチンが実行される。さらにC12で録画(ビデオ)閲覧が選択されたと判断されれば、C13で録画配信ルーチンが実行され、C14でネット乾杯が選択されたと判断されれば、C15でネット乾杯受付・返礼ルーチンが実行される。さらにC16で音声メッセージの申込みが選択されたと判断されれば、C17で音声メッセージ受付・返礼ルーチンが実行され、C18でその他の選択がなされたと判断されれば、C19でその他の処理ルーチンが実行される。
【0041】
以下、C9のネット祝電受付・返礼ルーチンを始めとする各ルーチン処理を個別に取り上げてフローチャートで説明する。
【0042】
図13はネット祝電受付ルーチンの一例を示すものである。ステップSa1でネット祝電申込者の情報が取り込まれる。この情報は例えばその申込者の住所・氏名・電話番号又は会員番号が付与されている場合は会員番号等の情報である。そして、Sa2でネット祝電申込みが初めてかどうかが判断され、初めてであればSa1で取り込まれた(入力された)申込者情報を図2のアクセス者データベースメモリ22へ記憶し、2回目以降であればSa4で申込者情報(会員ID等)を記憶部、すなわちアクセス者データベースメモリ22で確認する。
【0043】
Sa5で祝電文面の選択が行われ、または自由作成でオリジナル文が作成され、Sa6で確認操作がされて確定する。その後Sa7で祝電文面等が図2の祝電受付メモリ20へ格納される。この状態でSa8においてネットワークを通じ外部の端末から祝電閲覧(配信)要求があると(例えば各結婚式場からのアクセス)、Sa9でその要求元のID等の認証情報がチェックされて、正当者からの要求かどうかがチェックされ、そのチェックで不適格(該当なし)とされれば、Sa12で閲覧不可のメッセージが要求元の端末へインターネットを通じて出力される。
【0044】
一方、そのチェックがOKであれば、Sa10で、指定された結婚式の祝電情報を要求元(例えば結婚式場の端末)へ配信(言い換えれば閲覧)されることとなる。なお、このように祝電データをネット結婚式サイトへ格納し、これを外部の結婚式場の端末等からインターネットを通じて閲覧しに来る手法以外に、Sa7で祝電データが祝電受付メモリへ格納された後、Sa7’で、予め設定されたプログラムに従い、その祝電の送付先の端末(例えば結婚式場の端末)へ電子メール等によりネットワークを介して祝電データを自動配信することもできる。
【0045】
いずれにしても、結婚式場等の端末へ供給された祝電データはSa11で結婚式場で出力(プリンタでのプリントアウト(印字出力))等の処理が行われることとなる。そして、そのプリントアウトされた祝電文書が新郎・新婦に手渡されれば、ユーザーは祝電コストなしで、あるいは極めて低コストで、しかも迅速かつタイムリーに祝電を新郎・新婦へ送ることができる。
【0046】
図14はネット祝電受付のルーチンで、祝電の申込みを有償のコースと無償のコースとにユーザーが選択できる場合を想定したものである。Sa1〜Sa6は図13と同様であり、Sa6−1で有償コースが選択されたかどうかが判断され、そうであればSa6−2で所定の課金処理、例えば使用に応じた従量制であれば1回毎にバランスシートに課金していく処理が実行され、Sa7で有償コースのフォーマットで祝電受付メモリ20へ祝電情報が格納される。例えば図8(a)に示すフォーマットがその一例である。一方、Sa6−1で有償コースでない(無償コース)と判断されればSa6−3で、無償コースのフォーマットで祝電情報が祝電受付メモリ20へ格納される。図8(b)に示したフォーマットがこの一例である。その後のSa8〜Sa12(Sa7’も含めて)は図13に示した流れと同様である。
【0047】
図15はネットご祝儀受付ルーチンの一例を示すものである。この流れは、既に説明した図6及び図7の画面構成に対応するもので、Sb1でご祝儀の金額が入力されてこれが取り込まれる。そして、Sb2で決済方法の選択がなされ、Sb3でカード決済であると判断されれば、Sb4でカード番号等の入力(取込)が行われ、さらに必要に応じSb5でそれ以外のカード所有者情報が入力され取り込まれる。Sb6で振込決済が選択されたと判断されれば、ネットご祝儀申込者の情報(住所・氏名・電話番号又は会員番号等)が入力され取り込まれる(Sb8)。
【0048】
Sb9でネットご祝儀の申込みが初めてのケースであれば、Sb10で申込者情報が図2のアクセス者データベースメモリ22へ記憶され、2回目以降であればSb11で申込者情報(会員ID等)が記憶部(アクセス者データベースメモリ22)で確認される。いずれにしてもSb12で申込者及び結婚式の情報に対応付けてご祝儀金額がご祝儀受付メモリ21へ記憶され、Sb13で必要に応じその後の処理(例えば結婚式場への連絡配信等)が実施される。そして、例えば結婚式場の端末でそのような連絡配信を確認した後、結婚式場あるいはホテルでネット祝電に対応する金額を立て替える(あるいはネット結婚式サイト側で予め予納しておく)等により、ネットご祝儀の情報に対応する金額のご祝儀が実際に新郎・新婦等へ手渡されるようにすることができる。
【0049】
図16はネット乾杯受付ルーチンの一例を示すものである。Sc1でネット乾杯申込者の情報が取り込まれる。その情報は例えば住所・氏名・電話番号又は会員番号等である。なお、このネット乾杯は、見方を変えればネット出席の受付、つまり結婚式にネットで参加したという証の情報と見ることもできる。Sc2でそのネット乾杯の申込みが初めてであれば、Sc3で申込者情報がアクセス者データベースメモリ22へ記憶され、2回目以降であればSc4で申込者情報(会員ID等)がそのデータベースメモリ22で確認される。
【0050】
そして、Sc5でそのような申込者リストがネット出席者芳名録(ネット出席者リスト)のフォーマットに設定されて、図2の乾杯受付メモリ23へ記憶される。この状態でSc6においてネット出席芳名録の閲覧(配信)要求がインターネット等のネットワークを通じてネット結婚式サイト2に対しなされると、Sc7で前述の祝電の場合と同様、要求元IDのチェックがOKであるかどうかが判断され、OKであればSc8でネット出席芳名録のデータが要求元(例えば結婚式場の端末)へ配信される。要求元IDのチェックの結果がOKでなければ、Sc10で閲覧不可のメッセージが要求元の端末へ出力される。
【0051】
なお、Sc5の後、Sc6’へ移行し、対応する結婚式場へネット出席芳名録を電子メール等で自動配信することもできる。要は、結婚式場等からネット出席芳名録をネット結婚式サイトへ見に来てそれをダウンロードするか、結婚式場の端末へ自動配信するかの違いである。そして、Sc9で結婚式場等での出力が、例えばプリンタでのプリントアウト(印字出力)等で行われる。そのように出力されたネット出席芳名録が新郎・新婦に手渡されることにより、実際に結婚式場へ来れなかった人でもネット上で出席したことを知ることができる。
【0052】
図17は、音声メッセージ受付ルーチンの一例を示すものである。これは基本的には祝電のデータが音声メッセージに置き換えられたものということができ、基本的な流れは祝電受付ルーチンと共通する。Sd1で音声メッセージ申込者の情報が取り込まれる。Sd2でその申込みが初めてかどうかにより、祝電の場合と同様、Sd3又はSd4の処理となり、Sd5で送るべき音声メッセージが取り込まれる。これは例えばユーザーの端末からマイク等により吹き込まれた音声情報がネットワークを通じて図2の音声メッセージ受付メモリ24へ格納される(Sd6)。その後Sd7で、格納された音声メッセージに対する閲覧(配信)要求が外部の端末からネットワークを通じてあった場合は、祝電等の場合と同様、Sd8で要求元IDのチェック、そのチェックの結果に応じてSd9又はSd11が実行され、通常であれば指定された結婚式の音声メッセージを要求元(例えば結婚式場の端末)へ配信する。なおSd6’に示すようにメッセージ送付先の端末へ音声メッセージを電子メール等で自動配信するようにしてもよい。そして、Sd10でその音声メッセージが結婚式場等の所定の場面で音声出力されれば、祝電等の文書のメッセージに比べ、より臨場感のあるメッセージを結婚式で流すことができる。
【0053】
図18は、祝電(ご祝儀・乾杯・音声メッセージの場合も同様)の返礼の配信ルーチンの一例を示すものである。Se1で結婚式日時後、規定時間を経過したかどうかが判断される。例えばこの規定時間は24時間であるとか、あるいは1週間であるとか通常の習慣を考慮しながら定めることができる。Se2で祝電等の受付リストから発信者のメールアドレス等の発信元情報を読み出す。ご祝儀であればご祝儀受付リストから、乾杯であれば乾杯受付リストから、音声メッセージであれば音声メッセージ受付リストからそれぞれ発信者のメールアドレス等を読み出す。
【0054】
そして、Se3で返礼文リストから予め選択された返礼文を読み出し、送信者名を付加する。この予め選択された返礼文の具体例は個々に示さないが、事前の選択は例えば本件のネット結婚式サイトにそのような返礼文を選択入力する(あるいは自由作文する)ウェブページ(選択・作成手段)を設け、新郎・新婦等の希望に応じて結婚式場又はホテルが予め選択し、あるいは新郎・新婦の希望等を考慮して自由作文することができる。そして、Se4で受付リストの発信者のメールアドレス等へ上述のようにして決定された返礼文をネットワーク配信すれば、ネット上で祝電、ご祝儀、乾杯あるいは音声メッセージ等を申し込んだユーザーの元に容易かつタイムリーに返礼情報が届く。なお、この返礼に際しては、文書データのみならず、その文書データに変えて、又はこれに加え、音声データ及び画像データの少なくとも一方を合体させてネットワークで配信することもできる。
【0055】
以上の説明では、結婚式場の実況中継を画像及び音声、又は画像のみで行うようにしていたが、これを音声のみとすることもできる。その場合は、画像情報が音声情報となり、画像生成手段は録音装置となり、画像閲覧ないし配信手段は音声閲覧又は配信手段となる。
【0056】
また、以上の説明では、祝い関係行事として狭義の結婚式を例に挙げたが、例えばホテルやレストラン等の宴会場ないしは集会場で行う「結婚パーティー」ないしは「○○さん、△△さんの結婚を祝う会」、または入学式や「出産祝いパーティー」等の祝い関係行事にこの発明を適用することもでき、実質的には結婚式の場合と変わるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムの概念の一例を示す全体図。
【図2】ネット結婚式サイトのサーバーの一例を概念的に示すブロック図。
【図3】そのネット結婚式サイトのウェブ等の表示画面の一例、特にエリアの選択画面を示す図。
【図4】結婚式の特定とライブ画面への移行を示す図。
【図5】祝電受付の画面の一例を示す図。
【図6】ご祝儀受付の画面の一例を示す図。
【図7】ご祝儀受付に際し、振込とカードの場合のそれぞれの受付画面を示す図。
【図8】ネット祝電のフォーマットの一例を、有償の場合と無償の場合で例示した図。
【図9】結婚式情報取込ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図10】結婚式を撮影した実況画像等の取込ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図11】ネット結婚式サイトへユーザーがアクセスする場合の全体の流れを示すフローチャート。
【図12】図11に続くフローチャート。
【図13】ネット祝電受付ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図14】ネット祝電受付で有償・無償の選択が可能な場合を示すフローチャート。
【図15】ネットご祝儀受付ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図16】ネット乾杯受付ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図17】音声メッセージ受付ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図18】祝電等の返礼配信ルーチンの一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 インターネット(ネットワーク)
2 ネット結婚式サイト
10 ネット結婚式サイト・サーバー
【発明の属する技術分野】
この発明は、祝い関係行事支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、結婚式案内広告等を、インターネット上の表示サイトに掲載し、これをユーザーがアクセスして閲覧できるシステムが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題及び発明の効果】
しかしながら、結婚式場の案内広告や、過去に行った挙式や披露宴の模様がインターネット上のサイトで閲覧可能であるということに止まり、それ以上のものではない。
【0004】
この発明は、従来からの結婚式システムを抜本的に変え得る結婚式等の祝い関係行事支援システムを提供することを課題とする。ここで、祝い関係行事とは、通常の結婚式場、ホテル、教会等で執り行う狭義の結婚式はもちろんのこと、いわゆる「結婚式2次会」、「レストランウェディング」、「結婚をお祝いする会」等の、式場、ホテル又は教会等以外の場所、例えばレストランその他の会場で行う会合も包含する趣旨である。また、結婚だけでなく出産祝いの会合や入学式等の祝い事も、広くその祝い関係行事に含まれる。
【0005】
上記の課題を解決するために、この発明では、
結婚式等の祝い関係行事の開催場所における行事の様子が撮影された画像情報を、インターネット等の通信ネットワークに接続された画像生成手段から供給を受けて中継する、前記通信ネットワークに接続された画像中継手段と、
その画像情報を実況で前記通信ネットワークを介して配信するために前記通信ネットワークに接続され、その通信ネットワークに所定の通信端末からアクセスするユーザーの要求を受け付けて、前記中継手段と前記ユーザーの通信端末とを通信ネットワーク上で接続して、前記画像情報を通信ネットワークを経てアクセス者に配信又は閲覧させる画像配信手段と、
前記実況された過去の祝い行事画像を一定の短い期間だけに限定してユーザーが閲覧できるように、前記実況された祝い行事画像を保存画像エリアに格納する格納手段と、
その格納後、設定時間が経過したら、前記実況後の祝い行事画像を前記保存画像エリアから消去する消去手段と、
を含むことを特徴とする。
【0006】
例えば、結婚式会場等にビデオカメラ等の撮影装置を置き、そのカメラ等で結婚式(結婚式2次会、レストランウェディング、結婚をお祝いする会でも同様)の様子を画像に収め、この画像データを通信端末からインターネット等の通信手段を介してネット上のサイトの中継手段へ送り、そのサイトにアクセスするユーザーに結婚式状況の画像を配信ないし閲覧させることにより、そのユーザーは実際に結婚式会場へ行かなくても、あたかも実際に式に出席したかのような臨場感をもって結婚式に接することができる。したがって、例えば介護を必要とする病人・老人、その他身体が不自由で出かけることができない人でも、実際の結婚式の模様等を体感することができる。
【0007】
また、一定の短い期間だけは過去の実況祝い行事画像が見られるようになっているため、ユーザーはネット結婚式サイト等へアクセスした時点で、その結婚式が既に終了し、過去のものとなっていた場合でも、その終了後一定の時間内であれば、その保存画像を閲覧できることとなる。ユーザーが常に結婚式の時間帯にパソコン等を通じて実況中継を見ることができるとは限らず、むしろ限られた時間帯では仕事上やその他の時間的な制約で、祝い行事画像の実況を見られない場合も多いことが予想される。そういった時間的な制約を解消しつつ、時間が許すユーザーは実況を、時間が取れないユーザーは過去の実況祝い行事画像を一定の時間内で見ることができる。
【0008】
このような結婚式等の実況(ライブ)は、さらに次のように具体化することができる。
【0009】
すなわち、インターネット等の通信ネットワークに接続され、結婚式等の祝い関係行事の開催場所、主催者、日時等の祝い関係行事情報を記憶する記憶部を備えたネットワークサイトと、
祝い関係行事の開催場所における行事の様子が撮影された画像情報を、インターネット等の通信ネットワークに接続された画像生成手段から供給を受けて中継する、前記通信ネットワークに接続された画像中継手段と、
前記ネットワークサイトに前記通信ネットワークを介して所定の通信端末からアクセスするユーザーの要求に基づいて前記結婚式関連行事情報を閲覧させる閲覧手段と、
その閲覧に基づいて特定の祝い関係行事情報をユーザー側から選択させる選択手段と、
前記開催場所の前記画像情報を実況で前記通信ネットワークを介して配信又は閲覧させるために前記通信ネットワークに接続され、その通信ネットワークに所定の通信端末からアクセスするユーザーの要求を受け付けて、前記中継手段と前記ユーザーの通信端末とを通信ネットワーク上で接続し、そのユーザーの前記選択により特定された祝い関係行事情報に対応する前記画像情報を通信ネットワークを経てアクセス者に配信又は閲覧させる画像出力手段と、
前記実況された過去の祝い行事画像を一定の短い期間だけに限定してユーザーが閲覧できるように、前記実況された祝い行事画像を保存画像エリアに格納する格納手段と、
その格納後、設定時間が経過したら、前記実況後の祝い行事画像を前記保存画像エリアから消去する消去手段と、
を含む。
【0010】
これによれば、ユーザーがネットワークサイトから特定の祝い関係行事情報を選択するとともに、結婚式等の画像情報を要求することにより、その特定の結婚式等の画像を容易に閲覧ないし配信させることができる。
【0011】
なお、前記ネットワークサイトの記憶部に、通信ネットワークを介して外部の端末から供給される祝い関係行事の開催場所、主催者、日時等の祝い関係行事情報を記憶し蓄積していく祝い関係行事情報取込み手段を設けるようにすれば、祝い関係行事情報が、1又は2以上の結婚式場又はホテル等から上記ネットワークサイトに自動的に取り込まれていくので、結婚式等の情報の格納がネットワーク上で迅速かつ効率的に行われる。
【0012】
また、上記画像中継手段は、前記ネットワークサイトに、前記記憶部、画像出力手段とともに集中して組み込まれてもよいし、前記ネットワークサイトに組み込まれるのではなく、前記開催場所に設置されて前記通信ネットワークに接続された通信端末に組み込まれてもよい。
【0013】
一方、別の観点から本発明は、インターネット等の通信ネットワークに接続され、結婚式等の祝い関係行事の開催場所、主催者、日時等の祝い関係行事情報を記憶するネットワークサイトと、
その通信ネットワークに所定の通信端末からアクセスするユーザーの要求に基づいて前記祝い関係行事情報を閲覧させる閲覧手段と、
その閲覧に基づいて特定の祝い関係行事情報をユーザー側から選択させる選択手段と、
その選択により特定された祝い関係行事情報に対し前記ユーザー側から前記ネットワークを通じて送信される祝電その他のメッセージ情報を前記ネットワークサイトに受け付ける祝電等受付手段とを備え、
前記祝電等受付手段は、祝電等の受付をユーザーに課金する有償モードと、祝電等の受付をユーザーに課金しない無償モードとのモード選択手段を備え、かつ有償モードが選択された場合は、前記ネットワークサイトに受け付けられた祝電等の情報を1ユーザー・1祝電等の単独形式で前記祝電等の情報が供給されるべき端末に供給されるようにフォーマットし、無償モードが選択された場合は、祝電等の情報が提供されるべき供給先毎に、複数ユーザー・複数祝電等の複合リスト形式でフォーマットするフォーマット手段を有することを特徴とする。
【0014】
これによれば、ユーザーは上記ネットワークサイトから結婚式等の情報を特定し、かつその特定された結婚式等に対し、ネットワークを通じて祝電を打ったり、お祝いの言葉等のメッセージを発信し、上記ネットワークサイトがこれを受け付けて記憶することができる。そして、結婚式場等の通信端末からそのネットワークサイトにアクセスして、その祝電やその他のメッセージの情報を閲覧し、結婚式場等の端末に取り出したり、あるいはいったんネットワークサイトで受け付けられた祝電等の情報を、ネットワークを介して結婚式場等の通信端末に自動転送し、その端末から取り出したりすることが可能である。これにより、従来の電報形式の祝電等に比べて、非常に簡単かつタイムリーに祝電その他のメッセージ(いうなればネット祝電等)を、例えば新郎・新婦等に提供することができる。
【0015】
また、ユーザーは祝電等を1ユーザー・1祝電等の単独形式による有償で申し込むか、祝電等の情報が提供されるべき供給先毎に、複数ユーザー・複数祝電等の複合リスト形式による無償で申し込むかを選択することができ、ユーザーの希望ないし指向にきめ細かく対応したシステムとなし得る。
【0016】
またさらに、前記ネットワークサイトに組み込まれ、祝電等の受付に基づき、その祝電等の依頼元(発信元)を特定する情報を記憶する依頼元(発信元)記憶手段と、
前記祝電等を受け付けた後に、その依頼元記憶手段に記憶されている依頼元ユーザーに、祝電等に対する返礼情報を、例えば電子メールにより前記通信ネットワークを介して配信する祝電等返礼手段を備えることができる。
【0017】
このようにすれば、ネットワークで祝電等を受け付け、その後、さらにその祝電等の発信元に対し、祝電等返礼情報を電子メール等によりネットワーク配信することができる。これによって、祝電等の受付と返礼の配信とを、ともにネットワークを通じて容易かつ迅速に、しかも祝電等の発信元の情報に基づき信頼性高く行うことができ、新郎・新婦や結婚式場等の手数が著しく軽減される。
【0018】
また別の観点から、本発明は、インターネット等の通信ネットワークに接続され、結婚式等の祝い関係行事の開催場所、主催者、日時等の祝い関係行事情報を記憶するネットワークサイトと、
その通信ネットワークに所定の通信端末からアクセスするユーザーの要求に基づいて前記結婚式関連行事情報を閲覧させる閲覧手段と、
その閲覧に基づいて特定の祝い関係行事情報をユーザー側から選択させる選択手段と、
その選択により特定された祝い関係行事情報に対応して、その祝い行事の関係者に提供されることが予定される、前記ネットワークを通じて送信されるご祝儀情報を、前記ネットワークサイトに受け付けるご祝儀受付手段と、
前記祝い関係行事が行われた後の規定時間が経過したかどうかを判断する判断手段と、
前記規定時間が経過したと判断された場合に前記ご祝儀情報からメールアドレス等の発信元情報を読み出す手段と、
前記規定時間が経過したと判断された場合に返礼文リストから返礼文を読み出す手段と、
その返礼文を前記発信元にネットワーク配信する手段と、
を含むことを特徴とする。
【0019】
ここで、返礼送信のタイミングはきわめて重要であり、早すぎても遅すぎても良くない。これを例えば結婚式終了後の規定時間が経過したかどうかを判断し、この時間が経過してはじめて発信元情報および返礼文リストを読み出し、ネット配信することによって、伝統的な習慣に合致した違和感のない儀礼配信ができる。
【0020】
またさらに、このご祝儀受付手段は、ご祝儀の額をユーザーに入力させ取り込むご祝儀金額取込み手段と、そのご祝儀金額を所定の決済方法に従い課金する課金手段と、そのご祝儀金額及びご祝儀申込者の情報を記憶する記憶手段とを含むことができる。
【0021】
このようにご祝儀をインターネット等のネットワークサイトで受け付けるようにし、その後はネットご祝儀受付に従い、新郎・新婦等にご祝儀が提供されるようにすれば、結婚式等に実際には出席できない寝たきりの人や、結婚式等の日時にスケジュールが合わせられない人でも、ネットワークを利用して、簡易かつ迅速にご祝儀を申し込むことができ、持参したり、書留郵便で送付したりするのと比べてユーザーの手間を省き又は削減することが可能となる。
【0022】
本発明においては例えば、その実況等の画像を見ながら、ネット上で祝電等及び/又はご祝儀を発信することが可能であるため、通常の電報による祝電又は送達によるご祝儀であれば時期的に間に合わない場合でも、瞬時にネットワーク上で祝電等及び/又はご祝儀を結婚式等の関係者に提供することができ、タイムリーな祝電等及び/又はご祝儀となし得る。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を参照しつつ説明する。なお、ここでは、祝い行事の一つの例として結婚式を取り上げ、以後説明する。
【0024】
図1は、この発明のシステムの一例を示す概念図である。ここで、通信ネットワークシステムとしてのインターネット1(以下、ネットワークともいう)上にネット結婚式サイト2が設けられ、このネット結婚式サイト2にユーザーの通信端末(ユーザー端末)3、並びに結婚式場の通信端末(結婚式場端末)4がインターネット1を介して接続されている。結婚式場端末4には撮影手段としてのビデオカメラ又は所定のサイクルで静止画像を撮影するスチールカメラ(以下、単にカメラという)5が接続され、このカメラ5が結婚式場端末4とともに画像生成手段を構成する。また、結婚式場端末4には印字出力手段としてのプリンタ6が接続され、後述する祝電等のデータが出力可能となっている。なお、結婚式場端末4以外に結婚式情報を供給する広告会社や結婚式場等の通信端末がインターネット1を介してネット結婚式サイト2に接続される場合もある。
【0025】
図2は、ネット結婚式サイト2のサーバー10を概念的に示すブロック図である。このサーバー10は通信ポート11によりインターネット1に接続され、通信ポート11はI/Oポート12に接続され、I/Oポート12が共通バスライン13に接続される。この共通バスライン13を介してCPU14、ROM15、RAM16、VRAM17(実況画像出力部ないし録画記憶部)、メインの記憶手段としてのハードディスク(HDD(RAM))18が設けられている。VRAM(画像出力部ないし記憶部)17には、例えば結婚式場毎に区分された結婚式実況画像1〜Nを中継出力するためのエリアが設定され、また必要に応じその実況画像1〜Nに対応する保存画像1〜Nのための画像記憶エリアも設定される。
【0026】
大容量記憶部としてのHDD18にはインターネット(ネットワーク:以下同じ)を通じて供給される(又は独自に入力される)結婚式情報、例えば結婚式場の場所や名称、結婚式の対象(新郎・新婦名)、結婚式日時等を記憶する結婚式情報メモリ19、ネット上で祝電を受け付けた際の祝電申込者の情報や祝電の内容、宛先等の情報を記憶する祝電受付メモリ20、ネット上でご祝儀を受け付ける場合のご祝儀の額、申込者、宛先等の情報を記憶するご祝儀受付メモリ21、インターネットを介してネット結婚式サイトへアクセスしたユーザーの情報(例えばメールアドレス、アクセス者名、その他の情報)や、このネット結婚式サイトへアクセスする場合に予め登録設定を求める場合は、その登録者の情報を記憶するデータベースメモリ22が割り付けられている。また、HDD18には後述する乾杯受付メモリ23、音声メッセージ受付メモリ24も設けられている。
【0027】
さらに、HDD18にはプログラム格納部のエリアが設定され、そこにはインターネットを通じて外部の端末から結婚式情報を受け付けてこれを格納するための結婚式情報格納プログラム30、結婚式場からの結婚式の実況画像を取込むための祝い行事画像取込プログラム31,ネット上で祝電を受け付け、必要に応じこれを発信するための祝電受付(配信)プログラム32、ネット上でご祝儀を受け付け、必要に応じこれを結婚式場等の端末へ配信するためのご祝儀受付(配信)プログラム33、ネット上で乾杯を受け付け、必要に応じこれを結婚式場等へ配信するための乾杯受付(配信)プログラム34、結婚式場の録画をユーザーが閲覧可能にする場合に、その録画を格納し、出力するための録画格納・出力プログラム35、音声メッセージを受け付け、必要に応じ結婚式場等の端末へ配信するための音声メッセージ受付(配信)プログラム36、祝電、音声メッセージ、ご祝儀等に対する返礼を配信するための祝電等返礼配信プログラム37等、システムの実行に必要なアプリケーションプログラムが格納されている。
【0028】
図3〜図6は、ユーザーがネット結婚式サイト2にアクセスした場合のウェブ(Web)画面の一例を示すものである。例えば、このネット結婚式サイト2のドメイン名が「weddinglive.com」であれば、そのドメインにアクセスすると、まず所定のトップページがブラウザ等のソフトウェアでユーザーの端末に配信・表示される(トップページは省略)。そして、結婚式場の地理的特定をするために、図の(a)で日本の地域の選択画面が現れ、ここで例えば「中部」をクリックすると,(b)に示すように中部のさらに具体的な県名が表示され、ここで例えば「愛知」をクリックすると、(c)に示すようにさらに愛知の具体的な地域が表示され、ここで例えば「名古屋市」をクリックすると、図4に示すような結婚式情報をリストアップする画面が現れる。
【0029】
例えばA式場で、何月何日の何時から、誰の結婚式があるのかといった情報が羅列される。結婚式場は通常複数あり、以下同様にBホテル、・・・等について同様の結婚式情報がリストアップされる。ここで例えばA式場の特定の新郎又は新婦の結婚式を選択入力(クリック)すると、ライブ画面、つまり結婚式場の実況画像を供給する画面、並びに祝電その他の希望する処理の申込みを選択する画面が現れる。中段のライブ画面と、下段のライブ画面とはどちらかが選択的に表示されるという意味で描かれており、例えば中段のライブ画面では現在の日時が3月29日、11時32分であって、結婚式が3月30日の10時からであるとすれば、実況画面の放映はされていないこととなるため、結婚式の実況がされる時間帯を表示するとともに、実況表示画面40を広告画面41に転用して、所定の広告を表示する。
【0030】
一方、下段のライブ画面に示すように、結婚式の実況中継の時間帯に、その画面40に結婚式場の実際の生画像が出力表示される。この画像は、後に詳述するが、動画あるいは所定の時間間隔でサンプリングした静止画を用いることができる。なお、この実況表示画面40にあわせて所定の広告エリア42を設け、この広告エリア42にこの実況されている結婚式場の広告又はその他の広告を表示することができる。いずれにしてもライブ画面39には、このネット結婚式サイトにアクセスしたユーザーがインターネット(通信ネットワーク)を通じて申込みのできる項目を表示した選択入力エリア(クリックエリア)43〜47が設定されている。すなわち、インターネットを通じて祝電を申し込むためのネット祝電選択エリア43、ご祝儀を申し込むためのネットご祝儀選択エリア44、ライブ画面ではなく、既に行われた過去の結婚式の録画の出力を申し込むためのビデオ画選択エリア45、ネット上で乾杯を申し込むためのネット乾杯選択エリア46、ネット上で音声メッセージを申し込むための音声メッセージ選択エリア47が設けられている。
【0031】
ここで、例えばネット祝電選択エリア43が選択入力(以下、クリックという)されると、例えば図5のような祝電受付画面50に移行し、この祝電受付画面50にはいくつかの予め定められた文面をリストアップした内容が、クリックエリアを兼ねて表示され、また自由作成の祝電を設定するエリアも割り当てられている。また、確認又は取消しのクリックエリアがクリックされると、その表示に対応した処理がされる。例えば祝電受付画面で文面コード1の内容がクリックされ、かつ「確認」がクリックされると、その祝電の内容がサイト・サーバー10の祝電受付メモリ20に格納される。
【0032】
また、例えば図4のライブ画面39でネットご祝儀44がクリックされると、例えば図6のご祝儀受付画面51が表示され、そこではご祝儀金額の入力を促し、かつその決済をどのように支払うかを選ぶ決済方法が、例えばカードか振込かのクリックエリアで示される。例えば「振込」が選択されると、図7(a)に示すような振込モードのご祝儀受付画面52に移行し、「はじめて」のクリックエリアと「2回目以降」のクリックエリアのいずれかの選択入力となる。例えば「初めて」をクリックすると、ご祝儀申込者の住所・氏名・電話番号その他必要な事項の入力を促し、「2回目以降」が選択されると、会員番号(会員ID)等の入力を促す。そして、ご祝儀の申込みをしたユーザーがご祝儀金額に対応する金額を振り込むべき振込先口座が表示される。そして、「確認」の選択エリアがクリックされれば、ご祝儀申込者のデータが図2のご祝儀受付メモリ21に格納される。「取消」の選択エリアがクリックされれば、そこまでの入力内容はキャンセルされる(以下、同じ)。
【0033】
図6のご祝儀受付で、「カード」がクリックされると、図7(b)に示すように、カード(クレジットカード・デビットカード・電子マネーカード等)対応のご祝儀受付画面53となり、そこではカード番号の入力その他カード所有者を特定する情報の入力を促し、「確認」や「取消」の選択エリアで内容の確定ないしキャンセルを行うこととなる。なお、図4のネット乾杯選択エリア46や、音声メッセージ選択エリア47がクリックされた場合の画面は省略するが、基本的には上述のネット祝電の場合と大きく異なるものではなく、後のフローチャートでさらに詳しく説明する。
【0034】
図8(a)は、ネット祝電を受け付ける場合に、例えば有償か無償かの選択をユーザーができると仮定した場合、その有償の場合のネット祝電の形式の一例を示すものである。つまり、この有償の場合は、一般の祝電の形式とほぼ同様に1発信者1祝電文面の様式でフォーマットされる。また、無償の祝電の場合は、(b)に示すような結婚式場と結婚式の対象者(新郎・新婦名)及び結婚式(挙式・披露宴)の日時等の情報とともに、ネット祝電発信者、発信日時及び祝電の文面を互いに対応付けて複数リストアップし、必要に応じ文面に変え、又は文面とともに文面コード(例えば1、2、3、・・・)を付加することもでき、このような複合(集合)形式のフォーマットにすることもできる。なお、有償の形態は一切とらず、全て無償としてネット祝電を受け付ける場合、図8(a)に示すような通常の祝電に対応する1申込者1文書のフォーマット等で統一することができる。
【0035】
次に図9〜図18に示すフローチャートに従い、この発明のシステムのそれぞれの処理の流れをさらに具体的に説明する。図9は結婚式情報取込ルーチンを示すもので、ネット結婚式サイト2のサーバー10の結婚式情報メモリ19に、ネットワークを通じて外部の端末(例えば結婚式場の端末やホテルの端末ないしは広告会社の端末)から自動的に結婚式情報が配信されることを想定している。ステップA1(以下、単にA1ともいう。その他のステップも同様である)で結婚式の対象者(新郎・新婦名)、媒酌人、結婚式場、結婚式日時等の結婚式情報が入力され、A2でこの情報がネット結婚式サイト2へ送信され、A3で図2の結婚式情報メモリ19へ格納される。このような結婚式情報が一般には多数の結婚式場等の端末から供給・配信されて、最新の結婚式情報のデータベースが日々更新されるかたちで登録されることとなる。
【0036】
なお、ネット結婚式サイト2にユーザーからのアクセスを受け付ける前述のようなページ(エリア)と、結婚式場等の端末から結婚式情報を配信するためのページ(エリア)等を併せて設け、結婚式情報を配信するためのページを開きそのウェブ上の表示画面に結婚式場等の端末から結婚式情報を入力・送信し、これが結婚式情報メモリ19に格納されるようにしてもよい。
【0037】
図10は祝い行事画像取込ルーチンの一例を示すものである。これは要するに各結婚式場の実況画像(ライブ画像)を音声等とともにインターネットを通じてネット結婚式サイト2へ送信して中継し、ユーザーのアクセス要求に応じてその実況画像等をユーザーの端末へ配信する準備工程となるものである。まず、B1で各結婚式場のビデオカメラで撮影した画像(音声含む)を所定の通信手段(通信ケーブル等)で各結婚式場の通信端末(以下、単に端末という)へ伝送する。この動画をそのままネットワークを通じてネット結婚式サイトへ送信する場合はB2へ移行するが、送信容量を削減する等の目的で静止画を使用する場合は、例えばB1’によりビデオカメラの動画像を所定のサイクル(例えば5分毎等)でサンプリングして静止画像に置換することとなる。いずれにしてもB2において、このような結婚式の様子を撮影した画像(祝い行事画像)を各結婚式場の端末からネット結婚式サイトへ送信する。そして、B3において祝い行事画像をネット結婚式サイト2のVRAM17等の画像表示出力部(実況画像エリア)へ取り込む。
【0038】
なお、必要に応じ、一定の短い期間だけに限定して、過去の祝い行事画像をユーザーが閲覧できるように、B4において祝い行事画像をネット結婚式サイト2のVRAM17等の保存画像エリア1〜Nへ格納する。また、B5において格納後、設定時間(例えば48時間等)が経過した後、古いものから消去して、この例であれば48時間以内のものに限り保存画像として格納しておき、このネット結婚式サイト2へユーザーがアクセスした時点で、その結婚式が既に終了し、過去のものとなっていた場合でも、一定の時間内であれば、その保存画像を閲覧できることとなる。
【0039】
図11は、ユーザー端末3からインターネット1を通じてネット結婚式サイト2へアクセスした場合の全体の流れを示すものである。この図11の流れは、図12へ連続するが、まず図11について説明する。ユーザー端末3からネット結婚式サイト2へインターネットを通じてアクセスすると、図示はしないがトップページが表示され、次にC1において図3に説明したように、結婚式の地理的エリアが選択され、C2では図4に示したような結婚式情報閲覧のステップとなる。そして、C3で結婚式の特定が例えば特定の結婚式の表示エリアを選択・抽出(クリック等)することにより行われ、その後図4のような実況(ライブ)画面が表示される(C4)。そして、C5でこのアクセスの時期がその特定された結婚式の様子をライブ画面で実況する実況時間帯前かどうかが判断され、実況時間帯であれば、実況(ライブ)画像(所定時間毎の静止画又は連続する動画)をユーザー端末へ配信する(C6)。それによりユーザーは自己の端末を通じてその実況画像を見ることができるが、この際にユーザー端末3又はネット結婚式サイト2にいわゆるプラグインやストリーミング等と称されるアプリケーションを付帯させておくことができる。C5でアクセスの時期が実況時間帯より前と判断されれば、図4に示したように実況画面を広告画面にモード変換して広告を表示する(C7)。
【0040】
図12に移ってネット祝電の申込みが選択されたとC8で判断されると、C9でネット祝電受付・返礼ルーチンが実行され、C10でネットご祝儀の申込みが選択されたと判断されれば、C11でネットご祝儀受付・返礼ルーチンが実行される。さらにC12で録画(ビデオ)閲覧が選択されたと判断されれば、C13で録画配信ルーチンが実行され、C14でネット乾杯が選択されたと判断されれば、C15でネット乾杯受付・返礼ルーチンが実行される。さらにC16で音声メッセージの申込みが選択されたと判断されれば、C17で音声メッセージ受付・返礼ルーチンが実行され、C18でその他の選択がなされたと判断されれば、C19でその他の処理ルーチンが実行される。
【0041】
以下、C9のネット祝電受付・返礼ルーチンを始めとする各ルーチン処理を個別に取り上げてフローチャートで説明する。
【0042】
図13はネット祝電受付ルーチンの一例を示すものである。ステップSa1でネット祝電申込者の情報が取り込まれる。この情報は例えばその申込者の住所・氏名・電話番号又は会員番号が付与されている場合は会員番号等の情報である。そして、Sa2でネット祝電申込みが初めてかどうかが判断され、初めてであればSa1で取り込まれた(入力された)申込者情報を図2のアクセス者データベースメモリ22へ記憶し、2回目以降であればSa4で申込者情報(会員ID等)を記憶部、すなわちアクセス者データベースメモリ22で確認する。
【0043】
Sa5で祝電文面の選択が行われ、または自由作成でオリジナル文が作成され、Sa6で確認操作がされて確定する。その後Sa7で祝電文面等が図2の祝電受付メモリ20へ格納される。この状態でSa8においてネットワークを通じ外部の端末から祝電閲覧(配信)要求があると(例えば各結婚式場からのアクセス)、Sa9でその要求元のID等の認証情報がチェックされて、正当者からの要求かどうかがチェックされ、そのチェックで不適格(該当なし)とされれば、Sa12で閲覧不可のメッセージが要求元の端末へインターネットを通じて出力される。
【0044】
一方、そのチェックがOKであれば、Sa10で、指定された結婚式の祝電情報を要求元(例えば結婚式場の端末)へ配信(言い換えれば閲覧)されることとなる。なお、このように祝電データをネット結婚式サイトへ格納し、これを外部の結婚式場の端末等からインターネットを通じて閲覧しに来る手法以外に、Sa7で祝電データが祝電受付メモリへ格納された後、Sa7’で、予め設定されたプログラムに従い、その祝電の送付先の端末(例えば結婚式場の端末)へ電子メール等によりネットワークを介して祝電データを自動配信することもできる。
【0045】
いずれにしても、結婚式場等の端末へ供給された祝電データはSa11で結婚式場で出力(プリンタでのプリントアウト(印字出力))等の処理が行われることとなる。そして、そのプリントアウトされた祝電文書が新郎・新婦に手渡されれば、ユーザーは祝電コストなしで、あるいは極めて低コストで、しかも迅速かつタイムリーに祝電を新郎・新婦へ送ることができる。
【0046】
図14はネット祝電受付のルーチンで、祝電の申込みを有償のコースと無償のコースとにユーザーが選択できる場合を想定したものである。Sa1〜Sa6は図13と同様であり、Sa6−1で有償コースが選択されたかどうかが判断され、そうであればSa6−2で所定の課金処理、例えば使用に応じた従量制であれば1回毎にバランスシートに課金していく処理が実行され、Sa7で有償コースのフォーマットで祝電受付メモリ20へ祝電情報が格納される。例えば図8(a)に示すフォーマットがその一例である。一方、Sa6−1で有償コースでない(無償コース)と判断されればSa6−3で、無償コースのフォーマットで祝電情報が祝電受付メモリ20へ格納される。図8(b)に示したフォーマットがこの一例である。その後のSa8〜Sa12(Sa7’も含めて)は図13に示した流れと同様である。
【0047】
図15はネットご祝儀受付ルーチンの一例を示すものである。この流れは、既に説明した図6及び図7の画面構成に対応するもので、Sb1でご祝儀の金額が入力されてこれが取り込まれる。そして、Sb2で決済方法の選択がなされ、Sb3でカード決済であると判断されれば、Sb4でカード番号等の入力(取込)が行われ、さらに必要に応じSb5でそれ以外のカード所有者情報が入力され取り込まれる。Sb6で振込決済が選択されたと判断されれば、ネットご祝儀申込者の情報(住所・氏名・電話番号又は会員番号等)が入力され取り込まれる(Sb8)。
【0048】
Sb9でネットご祝儀の申込みが初めてのケースであれば、Sb10で申込者情報が図2のアクセス者データベースメモリ22へ記憶され、2回目以降であればSb11で申込者情報(会員ID等)が記憶部(アクセス者データベースメモリ22)で確認される。いずれにしてもSb12で申込者及び結婚式の情報に対応付けてご祝儀金額がご祝儀受付メモリ21へ記憶され、Sb13で必要に応じその後の処理(例えば結婚式場への連絡配信等)が実施される。そして、例えば結婚式場の端末でそのような連絡配信を確認した後、結婚式場あるいはホテルでネット祝電に対応する金額を立て替える(あるいはネット結婚式サイト側で予め予納しておく)等により、ネットご祝儀の情報に対応する金額のご祝儀が実際に新郎・新婦等へ手渡されるようにすることができる。
【0049】
図16はネット乾杯受付ルーチンの一例を示すものである。Sc1でネット乾杯申込者の情報が取り込まれる。その情報は例えば住所・氏名・電話番号又は会員番号等である。なお、このネット乾杯は、見方を変えればネット出席の受付、つまり結婚式にネットで参加したという証の情報と見ることもできる。Sc2でそのネット乾杯の申込みが初めてであれば、Sc3で申込者情報がアクセス者データベースメモリ22へ記憶され、2回目以降であればSc4で申込者情報(会員ID等)がそのデータベースメモリ22で確認される。
【0050】
そして、Sc5でそのような申込者リストがネット出席者芳名録(ネット出席者リスト)のフォーマットに設定されて、図2の乾杯受付メモリ23へ記憶される。この状態でSc6においてネット出席芳名録の閲覧(配信)要求がインターネット等のネットワークを通じてネット結婚式サイト2に対しなされると、Sc7で前述の祝電の場合と同様、要求元IDのチェックがOKであるかどうかが判断され、OKであればSc8でネット出席芳名録のデータが要求元(例えば結婚式場の端末)へ配信される。要求元IDのチェックの結果がOKでなければ、Sc10で閲覧不可のメッセージが要求元の端末へ出力される。
【0051】
なお、Sc5の後、Sc6’へ移行し、対応する結婚式場へネット出席芳名録を電子メール等で自動配信することもできる。要は、結婚式場等からネット出席芳名録をネット結婚式サイトへ見に来てそれをダウンロードするか、結婚式場の端末へ自動配信するかの違いである。そして、Sc9で結婚式場等での出力が、例えばプリンタでのプリントアウト(印字出力)等で行われる。そのように出力されたネット出席芳名録が新郎・新婦に手渡されることにより、実際に結婚式場へ来れなかった人でもネット上で出席したことを知ることができる。
【0052】
図17は、音声メッセージ受付ルーチンの一例を示すものである。これは基本的には祝電のデータが音声メッセージに置き換えられたものということができ、基本的な流れは祝電受付ルーチンと共通する。Sd1で音声メッセージ申込者の情報が取り込まれる。Sd2でその申込みが初めてかどうかにより、祝電の場合と同様、Sd3又はSd4の処理となり、Sd5で送るべき音声メッセージが取り込まれる。これは例えばユーザーの端末からマイク等により吹き込まれた音声情報がネットワークを通じて図2の音声メッセージ受付メモリ24へ格納される(Sd6)。その後Sd7で、格納された音声メッセージに対する閲覧(配信)要求が外部の端末からネットワークを通じてあった場合は、祝電等の場合と同様、Sd8で要求元IDのチェック、そのチェックの結果に応じてSd9又はSd11が実行され、通常であれば指定された結婚式の音声メッセージを要求元(例えば結婚式場の端末)へ配信する。なおSd6’に示すようにメッセージ送付先の端末へ音声メッセージを電子メール等で自動配信するようにしてもよい。そして、Sd10でその音声メッセージが結婚式場等の所定の場面で音声出力されれば、祝電等の文書のメッセージに比べ、より臨場感のあるメッセージを結婚式で流すことができる。
【0053】
図18は、祝電(ご祝儀・乾杯・音声メッセージの場合も同様)の返礼の配信ルーチンの一例を示すものである。Se1で結婚式日時後、規定時間を経過したかどうかが判断される。例えばこの規定時間は24時間であるとか、あるいは1週間であるとか通常の習慣を考慮しながら定めることができる。Se2で祝電等の受付リストから発信者のメールアドレス等の発信元情報を読み出す。ご祝儀であればご祝儀受付リストから、乾杯であれば乾杯受付リストから、音声メッセージであれば音声メッセージ受付リストからそれぞれ発信者のメールアドレス等を読み出す。
【0054】
そして、Se3で返礼文リストから予め選択された返礼文を読み出し、送信者名を付加する。この予め選択された返礼文の具体例は個々に示さないが、事前の選択は例えば本件のネット結婚式サイトにそのような返礼文を選択入力する(あるいは自由作文する)ウェブページ(選択・作成手段)を設け、新郎・新婦等の希望に応じて結婚式場又はホテルが予め選択し、あるいは新郎・新婦の希望等を考慮して自由作文することができる。そして、Se4で受付リストの発信者のメールアドレス等へ上述のようにして決定された返礼文をネットワーク配信すれば、ネット上で祝電、ご祝儀、乾杯あるいは音声メッセージ等を申し込んだユーザーの元に容易かつタイムリーに返礼情報が届く。なお、この返礼に際しては、文書データのみならず、その文書データに変えて、又はこれに加え、音声データ及び画像データの少なくとも一方を合体させてネットワークで配信することもできる。
【0055】
以上の説明では、結婚式場の実況中継を画像及び音声、又は画像のみで行うようにしていたが、これを音声のみとすることもできる。その場合は、画像情報が音声情報となり、画像生成手段は録音装置となり、画像閲覧ないし配信手段は音声閲覧又は配信手段となる。
【0056】
また、以上の説明では、祝い関係行事として狭義の結婚式を例に挙げたが、例えばホテルやレストラン等の宴会場ないしは集会場で行う「結婚パーティー」ないしは「○○さん、△△さんの結婚を祝う会」、または入学式や「出産祝いパーティー」等の祝い関係行事にこの発明を適用することもでき、実質的には結婚式の場合と変わるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムの概念の一例を示す全体図。
【図2】ネット結婚式サイトのサーバーの一例を概念的に示すブロック図。
【図3】そのネット結婚式サイトのウェブ等の表示画面の一例、特にエリアの選択画面を示す図。
【図4】結婚式の特定とライブ画面への移行を示す図。
【図5】祝電受付の画面の一例を示す図。
【図6】ご祝儀受付の画面の一例を示す図。
【図7】ご祝儀受付に際し、振込とカードの場合のそれぞれの受付画面を示す図。
【図8】ネット祝電のフォーマットの一例を、有償の場合と無償の場合で例示した図。
【図9】結婚式情報取込ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図10】結婚式を撮影した実況画像等の取込ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図11】ネット結婚式サイトへユーザーがアクセスする場合の全体の流れを示すフローチャート。
【図12】図11に続くフローチャート。
【図13】ネット祝電受付ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図14】ネット祝電受付で有償・無償の選択が可能な場合を示すフローチャート。
【図15】ネットご祝儀受付ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図16】ネット乾杯受付ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図17】音声メッセージ受付ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図18】祝電等の返礼配信ルーチンの一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 インターネット(ネットワーク)
2 ネット結婚式サイト
10 ネット結婚式サイト・サーバー
Claims (13)
- 結婚式等の祝い関係行事の開催場所における行事の様子が撮影された画像情報を、インターネット等の通信ネットワークに接続された画像生成手段から供給を受けて中継する、前記通信ネットワークに接続された画像中継手段と、
その画像情報を実況で前記通信ネットワークを介して配信するために前記通信ネットワークに接続され、その通信ネットワークに所定の通信端末からアクセスするユーザーの要求を受け付けて、前記中継手段と前記ユーザーの通信端末とを通信ネットワーク上で接続して、前記画像情報を通信ネットワークを経てアクセス者に配信又は閲覧させる画像配信手段と、
前記実況された過去の祝い行事画像を一定の短い期間だけに限定してユーザーが閲覧できるように、前記実況された祝い行事画像を保存画像エリアに格納する格納手段と、
その格納後、設定時間が経過したら、前記実況後の祝い行事画像を前記保存画像エリアから消去する消去手段と、
を含むことを特徴とする祝い関係行事支援システム。 - インターネット等の通信ネットワークに接続され、結婚式等の祝い関係行事の開催場所、主催者、日時等の祝い関係行事情報を記憶する記憶部を備えたネットワークサイトと、
祝い関係行事の開催場所における行事の様子が撮影された画像情報を、インターネット等の通信ネットワークに接続された画像生成手段から供給を受けて中継する、前記通信ネットワークに接続された画像中継手段と、
前記ネットワークサイトに前記通信ネットワークを介して所定の通信端末からアクセスするユーザーの要求に基づいて前記祝い関係行事情報を閲覧させる閲覧手段と、
その閲覧に基づいて所定の祝い関係行事情報をユーザー側から選択させる選択手段と、
前記開催場所の前記画像情報を実況で前記通信ネットワークを介して配信又は閲覧させるために前記通信ネットワークに接続され、その通信ネットワークに所定の通信端末からアクセスするユーザーの要求を受け付けて、前記中継手段と前記ユーザーの通信端末とを通信ネットワーク上で接続し、そのユーザーの前記選択により特定された祝い関係行事情報に対応する前記画像情報を通信ネットワークを経てアクセス者に配信又は閲覧させる画像出力手段と、
前記実況された過去の祝い行事画像を一定の短い期間だけに限定してユーザーが閲覧できるように、前記実況された祝い行事画像を保存画像エリアに格納する格納手段と、
その格納後、設定時間が経過したら、前記実況後の祝い行事画像を前記保存画像エリアから消去する消去手段と、
を含むことを特徴とする祝い関係行事支援システム。 - 前記ネットワークサイトの記憶部に、前記通信ネットワークを介して外部の端末から供給される祝い関係行事の開催場所、主催者、日時等の祝い関係行事情報を記憶し蓄積していく祝い関係行事情報取込み手段を有する請求項2に記載の祝い関係行事支援システム。
- 前記ネットワークサイトに、前記記憶部、画像中継手段及び画像出力手段が集中して組み込まれている請求項2又は3に記載の祝い関係行事支援システム。
- 前記ネットワークサイトに、前記記憶部及び画像出力手段が組み込まれ、前記画像中継手段は、前記開催場所に設置されて前記通信ネットワークに接続された端末に組み込まれている請求項2又は3に記載の祝い関係行事支援システム。
- 前記ユーザーの選択により特定された祝い関係行事情報に対応する前記画像情報を通信ネットワークを経てアクセス者に配信又は閲覧させる画像出力手段において、その画像を表示出力するための表示画面が、前記画像の実況又は録画出力を行っていない場合は、広告表示画面に変換される画面変換手段を備える請求項2ないし5のいずれか1項に記載の祝い関係行事支援システム。
- インターネット等の通信ネットワークに接続され、結婚式等の祝い関係行事の開催場所、主催者、日時等の祝い関係行事情報を記憶するネットワークサイトと、
その通信ネットワークに所定の通信端末からアクセスするユーザーの要求に基づいて前記祝い関係行事情報を閲覧させる閲覧手段と、
その閲覧に基づいて特定の祝い関係行事情報をユーザー側から選択させる選択手段と、
その選択により特定された祝い関係行事情報に対し前記ユーザー側から前記ネットワークを通じて送信される祝電その他のメッセージ情報を前記ネットワークサイトに受け付ける祝電等受付手段とを備え、
前記祝電等受付手段は、祝電等の受付をユーザーに課金する有償モードと、祝電等の受付をユーザーに課金しない無償モードとのモード選択手段を備え、かつ有償モードが選択された場合は、前記ネットワークサイトに受け付けられた祝電等の情報を1ユーザー・1祝電等の単独形式で前記祝電等の情報が供給されるべき端末に供給されるようにフォーマットし、無償モードが選択された場合は、祝電等の情報が提供されるべき供給先毎に、複数ユーザー・複数祝電等の複合リスト形式でフォーマットするフォーマット手段を有することを特徴とする祝い関係行事支援システム。 - 前記祝電等受付手段により前記ネットワークサイトに受け付けられた祝電等の情報を、前記選択手段により選択された特定の祝い行事関係情報に記載された開催場所の端末、その他前記祝電等の情報が供給されるべき端末からの閲覧要求に基づいて前記通信ネットワークを介して閲覧させ出力させる祝電等閲覧手段を含む請求項7に記載の祝い関係行事支援システム。
- 前記祝電等受付手段により前記ネットワークサイトに受け付けられた祝電等の情報を、前記選択手段により選択された特定の祝い行事関係情報に記載された開催場所の端末、その他前記祝電等の情報が供給されるべき端末のネットワークアドレスに転送する祝電等転送手段を含む請求項7に記載の祝い関係行事支援システム。
- 前記祝電等の情報が供給されるべき端末に供給される祝電等の情報は、プリンタ等の出力手段により印字出力され、前記開催場所に提供される請求項7ないし9のいずれか1項に記載の祝い関係行事支援システム。
- 前記ネットワークサイトに組み込まれ、前記祝電等の受付に基づき、その祝電等の依頼元を特定する情報を記憶する依頼元記憶手段と、
前記祝電等を受け付けた後に、その依頼元記憶手段に記憶されている依頼元ユーザーに、祝電等に対する返礼情報を前記通信ネットワークを介して配信する祝電等返礼手段を備える請求項7に記載の祝い関係行事支援システム。 - インターネット等の通信ネットワークに接続され、結婚式等の祝い関係行事の開催場所、主催者、日時等の祝い関係行事情報を記憶するネットワークサイトと、
その通信ネットワークに所定の通信端末からアクセスするユーザーの要求に基づいて前記祝い関係行事情報を閲覧させる閲覧手段と、
その閲覧に基づいて特定の祝い関係行事情報をユーザー側から選択させる選択手段と、
その選択により特定された祝い関係行事情報に対応して、その祝い行事の関係者に提供されることが予定される、前記ネットワークを通じて送信されるご祝儀情報を、前記ネットワークサイトに受け付けるご祝儀受付手段と、
前記祝い関係行事が行われた後の規定時間が経過したかどうかを判断する判断手段と、
前記規定時間が経過したと判断された場合に前記ご祝儀情報からメールアドレス等の発信元情報を読み出す手段と、
前記規定時間が経過したと判断された場合に返礼文リストから返礼文を読み出す手段と、
その返礼文を前記発信元にネットワーク配信する手段と、
を含むことを特徴とする祝い関係行事支援システム。 - 前記ご祝儀受付手段は、ご祝儀の額をユーザーに入力させ取り込むご祝儀金額取込み手段と、そのご祝儀金額を所定の決済方法に従い課金する課金手段と、そのご祝儀金額及びご祝儀申込者の情報を記憶する記憶手段とを含む請求項12に記載の祝い関係行事支援システム。
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