以下、添付した図面に従って、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明を適用したサービスサーバ10を含むサービスシステムの全体構成図である。図1において、主として、サービスサーバ10、プリンタ20、ユーザのカメラ付き携帯電話(以下単に「携帯電話」という)30、40、ユーザのパーソナルコンピュータ(以下単に「PC」という)50、広告情報サーバ60、及び、広告主の端末装置70が、それぞれネットワーク90に接続されて、サービスシステムが構成されている。
サービスサーバ10は、プリンタ20、携帯電話30、40、PC50、及び、広告情報サーバ60とネットワーク90を通じて通信し、ユーザの注文に従って写真プリントを作成するプリントサービス、プリント対象の画像に関連する登録情報(付加情報)を所定期間保管する登録サービス、広告情報を登録情報とともにネットワーク90を通じて配信する広告サービス、その他の各種のサービスを行うものである。
プリンタ20は、サービスサーバ10の制御に従って、図2に示すような写真プリント26を作成する。写真プリント26には、QRコード(登録商標)等の2次元バーコード27が、プリント注文された画像28とともに印刷される。
携帯電話30、40は、被写体の撮影が可能である。また、携帯電話30、40は、2次元バーコードを撮影してデコードし、デコード結果に基づいてネットワーク90を通じてサービスサーバ10にアクセスするようになっている。なお、図1においては第1の携帯電話30、第2の携帯電話40及びPC50のみを図示したが、実際には多数のユーザ端末機がネットワーク90に接続される。
以下、説明の都合上、携帯電話40及びPC50は、プリント注文ユーザが所持した、サービスサーバ10に対して画像や登録情報のアップロードを行うアップロード用のユーザ端末機であり、携帯電話30は、写真プリントの配布先ユーザが所持した、サービスサーバ10から広告情報及び登録情報のダウンロードを受けるダウンロード用のユーザ端末機であるものとする。これは、以下における説明の便宜上そうするのであって、実際には、プリント注文したユーザが写真プリントを所持したときには、プリント注文ユーザの携帯電話40がサービスサーバ10から広告情報及び登録情報のダウンロードを受けることも可能である。
広告情報サーバ60は、サービスサーバ10に広告情報を提供するものである。
広告主の端末装置70は、広告主が広告情報サーバ60に広告情報を登録するものである。
なお、広告情報サーバ60は各種の広告情報を記憶する記憶手段としてのデータベース(図示を省略)を有しており、広告主の端末装置70に入力された広告情報は広告情報サーバ60のデータベースに登録される。このような広告情報サーバ60のデータベースに登録された広告情報は、ネットワーク90を介して、サービスサーバ10へ送信される。
また、広告主の端末装置70は、どのようなユーザに対して広告するかを示す広告設定情報(広告情報を管理するための広告管理情報の一部である)を入力する場合にも用いられる。この広告設定情報は、広告主の端末装置70から広告情報サーバ60を介してサービスサーバ10に送信されて、そのサービスサーバ10のデータベースに広告管理情報の一部として登録される。広告主は、例えば、広告対象者の性別、場所、年齢、広告期間などを、広告設定情報として、端末装置70に入力して設定できる。また、広告情報をダウンロードしたときの1回あたりの課金ポイント(減額情報の1種である)を入力して設定できる。
図3は、サービスサーバ10の具体的な内部構成の例を示すブロック図である。図3において、サービスサーバ10は、主として、プリンタ20、携帯電話30、40及びPC50とネットワーク90を通じて通信する通信部11と、CPU(Central Processing Unit)からなる制御部12と、登録情報データベース13と、ユーザ情報データベース14と、課金情報データベース15と、地図情報データベース16と、広告管理情報データベース17を含んで構成される。なお、各データベース13乃至17は、サービスサーバ10の筐体内に内蔵されている必要はなく、サービスサーバ10の遠隔に設置して、図1のネットワーク90を通じてサービスサーバ10と接続した形態としてよい。
通信部11は、ネットワーク90に接続した装置と通信を行うものである。この通信部11は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)により、携帯電話30、40及びPC50と通信可能である。
登録情報データベース13は、携帯電話30に対してダウンロードすべき、音情報、テキスト情報、動画情報、静止画情報、マルチメディアコンテンツその他の登録情報を管理する。ここで、登録情報は、プリント対象の画像に関連する情報である。そのプリント対象の画像自体も含む。これらの登録情報は、プリント注文時にプリント注文ユーザの携帯電話40やPC50から画像とともにサービスサーバ10にアップロードされて登録される場合と、プリント注文後にプリント注文ユーザの携帯電話40やPC50からサービスサーバ10にアップロードされて登録される場合がある。
ユーザ情報データベース14は、プリント注文ユーザや写真プリント配布先のユーザに関するユーザ情報を記憶するものである。ユーザ情報には、例えば性別、住所、年齢がある。
課金情報データベース15は、プリント注文ユーザや広告主に対する課金に関する情報を管理するものである。具体的には、課金情報データベース15は、サービスの利用料金の減額情報を各広告対象ごとに記憶するようになっている。
ここで、広告対象は、例えば、コーヒー店、居酒屋、金融業などの広告主自体を広告する場合にはその広告主である。また、例えば、広告対象は、広告主に係る商品や役務を広告する場合にはそれらの商品や役務である。広告対象は、その他のものであってもよい。
例えば、課金情報データベース15は、特定のコーヒー店の広告は20%の減額を実施すること、特定の居酒屋の広告は50%の減額を実施すること、特定の金融業の広告はフリーチャージ(100%の減額)にすることを示す情報を管理する。詳細には、広告主を識別する広告主IDと減額率とが関連付けられたテーブル情報を記憶する。広告情報を識別する広告IDと減額率とが関連付けられたテーブル情報を記憶するようにしてもよい。なお、以下では、フリーチャージにすること(無料化)も「減額」という場合がある。
また、例えば、課金情報データベース15は、広告情報をダウンロードしたときの1回あたりの課金ポイント(減額情報の1種である)を管理する。詳細には、広告主を識別する広告主IDと課金ポイントとが関連付けられたテーブル情報を記憶する。広告情報を識別する広告IDと課金ポイントとが関連付けられたテーブル情報を記憶するようにしてもよい。
以上のように課金情報データベース15は、サービスの利用料金の減額情報を各広告情報に関連付けて管理する。
また、例えば、課金情報データベース15は、減額情報をユーザ情報の各項目(年齢、性別、住所)と関連付けて管理する。例えば、広告対象である特定の商品について、10代、20代、30代、40代以上の別で減額率を管理可能になっている。詳細には、例えば、10代、20代、30代、40代以上といった年齢別に減額率が設定されたテーブル情報を記憶する。より詳細な年齢別(例えば、10代前半、10代後半、20代前半、20代後半などの詳細な年齢別)に減額率が設定されたテーブル情報を記憶するようにしてもよい。
また、例えば、課金情報データベース15は、性別で減額率を管理可能になっている。詳細には、男性、女性の性別に減額率が設定されたテーブル情報を記憶する。
また、例えば、課金情報データベース15は、地域の別で減額率を管理可能になっている。詳細には、地域別に減額率が設定されたテーブル情報を記憶する。
以上のように、課金情報データベース15は、サービスの利用料金の減額情報を個人情報の各項目に関連付けて管理する。
地図情報データベース16は、地図情報を管理するものである。
広告管理情報データベース17は、広告管理情報を管理する。
広告管理情報の例を図4(a)(b)及び(c)に示す。図4(a)に示す第1テーブル171は、各広告対象ごとに、広告ID、広告情報サーバ60から広告情報を取得するために必要な「広告パス」、「広告対象者」(性別、場所、年齢)、及び、「広告期間」が登録されたものである。
このように広告管理情報データベース17は、各広告情報ごとに、広告情報の取得方法、広告対象者、広告期間、その他の広告管理情報を管理する。
なお、不特定のユーザに対して広告情報を提示する場合には、「広告対象者」の各項目(性別、場所、年齢)ごとに不特定を示すデータ(例えばブランクデータ)が設定される。
例えば、図4(a)において、「広告ID」が「100001」である行と、「広告ID」が「100002」である行は、「広告対象者」の「性別」、「場所」及び「年齢」の全ての項目に、広告対象者を特定するデータが設定されている。その一方で、「広告ID」が「100003」である行は、「性別」に広告対象者を特定するデータ(ここでは広告対象者を女性に特定するデータ)が設定されているが、「場所」及び「年齢」には不特定を示すブランクデータが設定されている。また、「広告ID」が「100004」である行は、「性別」、「場所」及び「年齢」の全ての項目に、不特定を示すブランクデータが設定されている。
また、図4(b)に示す第2テーブル172は、広告主ごとに、広告主ID、累積課金ポイント、広告限度ポイントが登録されたものである。
図4(c)に示す第3テーブル173は、広告主IDと広告IDの対応関係を示す。
以上のように、広告管理情報データベース17は、広告管理情報を管理することにより、各種の広告情報を管理する。
また、広告管理情報データベース17は、プリント注文ユーザによって指定された広告指定情報(広告の有無を示す情報、及び、選択された広告を示す情報を含む)を管理する。詳細には、プリント対象の画像を識別するとともに登録情報を識別する識別情報idと、広告の有無を示す情報と、広告有りの場合には広告情報を識別する広告ID(又は広告主を識別する広告主ID)と、が関連付けられたテーブル情報を記憶する。
図5は、本発明を適用した第1実施形態乃至第3実施形態のサービスサーバ10の概念的な構成の例を示す概略ブロック図である。図5において、サービスサーバ10は、主として、アップロード手段10a、識別情報発行手段10b、アクセス情報生成手段10c、プリント指定情報作成手段10d、登録手段10e、課金手段10f、アクセス情報受信手段10g、登録情報検索手段10h、広告判断手段10i、広告情報取得手段10j、編集手段10k、ダウンロード手段10m、及び、データベース10nによって構成されている。
アップロード手段10aは、プリント注文ユーザの携帯電話40又はPC50から、ネットワーク90を介して、注文情報のアップロードを受け付けるものである。
アップロードされる注文情報には、プリントする画像、ダウンロードする登録情報(音情報、動画情報、テキスト情報その他の付加情報)、作成された写真プリントの引渡方法を示す引渡情報、プリント注文ユーザによって指定された広告指定情報(広告の有無を示す情報、及び、選択された広告を示す情報を含む)、ユーザ情報(年齢、性別、住所など)が含まれる。
識別情報発行手段10bは、プリント対象の画像を識別するとともに登録情報を識別する識別情報idを発行するものである。なお、識別情報idがプリント対象の画像と1対1で対応する場合と、ひとつの識別情報idがプリント注文ごとにグループ化された複数枚のプリント対象の画像に対応する場合とがある。
アクセス情報生成手段10cは、写真プリントの配布先ユーザの携帯電話30がネットワーク90を介して登録情報を取得するために必要なアクセス情報を生成するものである。アクセス情報は、URL(Uniform Resource Locator)と、識別情報idとを含む。URLは、通信プロトコル識別情報(http)及びサービスサーバ10のドメイン名を含む。
プリント指示情報作成手段10dは、プリンタ20によりアクセス情報及びプリント対象の画像を同一のプリント媒体に記録させる指示情報を作成する。この指示情報にしたがってプリンタ20は写真プリント26を作成する。なお、アクセス情報の記録態様は、2次元バーコードに特に限定されるものではないが、以下では説明の便宜上、2次元バーコードを画像の近傍に印刷する場合を例に説明する。
登録手段10eは、登録情報、引渡情報、広告指定情報、及び、ユーザ情報を、識別情報idと関連付けてデータベース10nに登録するものである。
課金手段10fは、サービスの利用料金の課金処理を行うものである。具体的には、ダウンロードする広告情報に対応する減額情報をデータベース10nから検索し、この減額情報に基づいてサービスの利用料金を減額又は無料化する。
なお、課金手段10fによりサービス利用料金の減額が行なわれた後のそのサービス利用料金を徴収する処理については、携帯電話の通信業者の代行による利用料金の徴収、クレジットカードによる利用料金の徴収、電子マネーによる利用料金の徴収、その他の周知の技術を用いればよいので、詳細な説明は省略する。
アクセス情報受信手段10gは、写真プリント26の配布先ユーザの携帯電話30に入力されたアクセス情報27を当該携帯電話30から受信するものである。受信したアクセス情報にはURLと識別情報idが含まれる。なお、アクセス情報の入力は、特に2次元バーコードの読み取りに限るものではなく、例えば携帯電話30の操作パネルを操作して入力する場合も含まれるが、以下では説明の便宜上、2次元バーコードを携帯電話30で読み取った場合を例に説明する。
登録情報検索手段10hは、アクセス元の携帯電話30から受信した識別情報idに関連付けられた登録情報をデータベース10nから検索して取り出すものである。
広告判断手段10iは、アクセス元の携帯電話30にダウンロードすべき広告情報を判断するものである。
ダウンロード対象の広告情報の特定態様としては、第1に、画像のアップロードの際に広告情報の選択を受け付けて、この選択した広告情報を示す広告指定情報を識別情報idと関連付けてデータベース10nに記憶しておき、写真プリントのアクセス情報(2次元バーコード)を用いたアクセスがあったときには、アクセス情報中の識別情報idに基づいて広告指定情報をデータベース10nから取り出し、この広告指定情報に基づいて、ダウンロードする広告情報を判断する態様がある。
第2に、写真プリント上のアクセス情報によってアクセスされたときにアクセス元の携帯電話30からアクセス元のユーザ情報(性別、年齢など)を受信し、このユーザ情報とアクセス地点とデータベース10n上の広告管理情報(広告情報を提示すべきユーザの性別、場所、年齢を示す)とに基づいて、ダウンロードする広告情報を判断する態様がある。
第3に、画像をアップロードしたプリント注文ユーザによって入力された、写真プリント配布先のユーザ情報(性別、住所、年齢)を識別情報idと関連付けてデータベース10nに記憶しておき、写真プリント上のアクセス情報によってアクセスされたときには、アクセス情報中の識別情報idに基づいてアクセス元のユーザ情報を特定し、このユーザ情報とデータベース10n上の広告管理情報(広告情報を提示すべきユーザの性別、場所、年齢を示す)とに基づいて、ダウンロードする広告情報を判断する態様がある。
第4に、プリント対象の画像又はその付加情報に基づいて、広告情報サーバ60に登録されている広告情報の中から、アクセス元の携帯電話30にダウンロードすべき最適な広告情報を判断する態様がある。具体的には、プリント対象の画像又はその付加情報に基づいてアクセス元のユーザを推定し、このアクセス元ユーザの推定結果とデータベース10n上の広告管理情報(広告対象者の性別、場所、年齢を示す)とに基づいてダウンロードする広告情報を判断する。
アクセス元のユーザを推定する態様(アクセスユーザ推定態様)としては、第1に、プリント対象の画像に基づいて、周知の画像認識技術を用いて主要被写体の性別や年齢を推定する態様がある。第2に、プリント対象の画像に付加情報として音情報が付加されている場合には、その音情報に基づいて、周知の音声認識技術を用いて主要被写体の性別や年齢を推定する態様がある。例えば、声の高さ、低さにより、主要被写体の性別(女性か男性か)及び年齢を推定する。これらの第1及び第2のアクセスユーザ推定態様の組み合わせにより主要被写体の性別及び年齢を推定するようにしてもよい。
なお、アクセス元のユーザを推定するタイミングは、サービスサーバ10がアクセス元ユーザの携帯電話30からアクセスされたときにリアルタイムに行う場合に限られず、アクセス元ユーザの携帯電話30からアクセスされる前に予め行うようにしてもよい。例えば、プリント対象の画像及びその付加情報がアップロードされたときに予めダウンロード先であるアクセス元のユーザを推定する。
広告情報取得手段10jは、広告主の端末装置70で入力された広告管理情報の一部としての広告設定情報(広告対象者の性別、場所、年齢、広告期間、ダウンロード1回あたりの課金ポイントなど)を広告情報サーバ60から取得する。
また、広告情報取得手段10jは、広告情報サーバ60から広告情報を取得する。サービスサーバ10のデータベース10nに広告情報が登録されている場合には、広告情報取得手段10jは、そのデータベース10nから広告情報を取得する。
なお、広告情報取得手段10jによって広告情報を取得するタイミングは、サービスサーバ10がアクセス元ユーザの携帯電話30からアクセスされたときに広告情報サーバ60から広告情報を取得する場合に限られない。例えば、広告情報サーバ60から広告情報を予め取得してサービスサーバ10のデータベース10n(例えば図3の広告管理情報データベース17)に保存しておき、サービスサーバ10がアクセス元ユーザの携帯電話30からアクセスされたときには、サービスサーバ10のデータベース10nから広告情報を取得してもよい。
編集手段10kは、広告情報と登録情報とを結合して、アクセス元の携帯電話30にダウンロードするデータを編集するものである。
ダウンロード手段10mは、アクセス情報受信手段10gが携帯電話30からアクセス情報を受信したとき、受信したアクセス情報に対応する登録情報とともに広告情報をアクセス元の携帯電話30にダウンロードするものである。
データベース10nは、登録情報、引渡情報、広告指定情報、及び、ユーザ情報を、画像識別情報idと関連付けて管理するものである。また、広告主の端末装置70で入力された広告設定情報に基づいた広告管理情報を管理する。
なお、図5の概念的構成のサービスサーバ10の構成要素と図3の具体的構成のサービスサーバ10の対応関係を簡単に説明すると、図5のアップロード手段10a、アクセス情報受信手段10g、広告情報取得手段10j及びダウンロード手段10mは主として図3の通信部11及び制御部12によって構成され、図5の識別情報発行手段10b、アクセス情報生成手段10c、プリント指示情報作成手段10d、登録手段10e、登録情報検索手段10h、広告判断手段10i及び編集手段10kは主として図3の制御部12によって構成され、図5のデータベース10nは主として図3の登録情報データベース13、ユーザ情報データベース14、課金情報データベース15、地図情報データベース16及び広告管理情報データベース17によって構成されている。
次に、第1実施形態におけるサービス処理の流れについて図6を用いて説明する。
図6において、プリント注文ユーザは、まず、携帯電話40によって、被写体を撮影する(S101)。ここで、撮影により静止画を取得した場合、撮影後に携帯電話40で入力した音情報をプリント対象の静止画に付加することが可能であり、また、撮影後に携帯電話40で入力したテキスト情報をプリント対象の静止画に付加することも可能である。また、撮影により動画を取得した場合、動画からプリント対象の静止画を抽出することも可能であり、動画の撮影と同時に録音した音情報をプリント対象の静止画に付加すること、及び、撮影後に携帯電話40で入力したテキスト情報をプリント対象の静止画に付加することも可能である。
次に、プリント注文ユーザは、携帯電話40によって、プリントサービスの注文操作を行う(S102)。ここで、プリントサービスは、画像を所定のプリント媒体に印刷した写真プリントを作成するサービスである。具体的には、撮影して得られた複数枚の静止画の中からプリントすべき画像を選択し、必要に応じて、写真プリントのサイズや枚数などを入力する。動画の中からプリント対象の静止画を抽出してもよい。また、写真プリントの引渡方法を指定する。例えば、プリント注文ユーザが写真店などの特定の受け渡し場所へ直接行って受け取る場合には、その受け渡し場所を指定する。また、例えば、配布先を指定して郵便や宅配便などによる配送を依頼する場合には、その配布先を指定する。この場合、写真は包装されて所望の配布先に配送される。また、ポストカードはそのポストカードそのものが所望の配布先に配送されるように依頼することも可能である。
また、プリント注文ユーザは、携帯電話40によって、登録サービスの注文操作を行う(S103)。ここで、登録サービスは、アップロードする画像又は当該画像に関連するデジタルコンテンツ(音情報、テキスト情報、動画情報、その他の登録情報)をサービスサーバ10が登録情報データベース13に登録して、所定期間の保管を行うサービスである。例えば、撮影して得られた静止画がプリント対象である場合、静止画と、静止画に付加した音情報及びテキスト情報とを登録するように要求することが可能である。また、動画から抽出した静止画がプリント対象である場合、当該静止画と、静止画の抽出元である動画と、動画の撮影と同時に録音した音情報と、撮影後に入力したテキスト情報とを、登録情報として登録するように要求することができる。このような登録情報は、後述するように、写真プリントの配布先ユーザの携帯電話30にダウンロードされる。なお、登録情報は、サービスサーバ10へアップロードして登録する以外にも、サービスサーバ10に予め登録されている複数のテンプレート情報の中から所望のテンプレート情報を選択し、選択されたテンプレート情報へのリンク情報のみが登録されるようにしてもよい。例えば、予め作成したFlash(商標)などのフォーマットのマルチメディアコンテンツを選択し、選択されたマルチメディアコンテンツへのリンク情報が登録されるようにしてもよい。
また、プリント注文ユーザは、携帯電話40によって、広告サービスの指定操作を行う(S104)。ここで、広告サービスとは、登録情報データベース13に保管された登録情報を写真プリントの配布先の携帯電話30に対してダウンロードする際に当該登録情報とともに所定の広告情報をダウンロードすることにより、プリント注文ユーザに対して課金すべき登録サービスの利用料金を減額又はフリーチャージ(無料)にするサービスである。減額分の料金は、一般に、広告主に対して課金される。具体的には、プリント注文ユーザは、携帯電話40を操作して、広告の有無を選択し、さらに、広告有りを選択する場合には広告対象を選択する。
詳細には、サービスサーバ10から携帯電話40に対して広告サービスの指定画面情報を送信する。そうすると、携帯電話40の画面に選択可能な広告対象の一覧が表示されるので、プリント注文ユーザは、携帯電話40において、広告対象の選択操作を行うとともに、広告サービスを利用する旨の設定操作を行う。例えば、携帯電話40の画面には、コーヒー店、居酒屋、テーマパーク、映画、金融業などの各広告対象の名称又はロゴが一覧で表示されるとともに、各広告対象ごとの減額率(20%、50%、100%など、割引率ともいう)が表示される。この画面において、プリント注文ユーザは、広告サービスを利用する場合、広告対象を選択するとともに広告有りを指定する。このように広告対象の名称やロゴを選択させる場合に限らず、広告情報(音情報、テキスト情報、動画情報、静止画情報、マルチメディアコンテンツなど)のそのものを携帯電話40で実際に再生させた上で好みの広告情報を選択させるようにしてもよい。
ところで、プリント注文ユーザが広告対象を選択する際、広告対象が何であるかを最優先して選択する場合がある一方で、減額率が高いことを最優先して選択する場合がある。具体的には、プリント注文ユーザの自身の年齢や性別、あるいは、写真プリントの配布先の友人の年齢、性別、その友人との人間関係などを考慮して、例えば、居酒屋の広告よりもコーヒー店の広告の方を選択する者が居る一方で、コーヒー店の広告よりも居酒屋の広告の方を選択する者が居る。また、広告対象が何であろうとも、減額率が最も高いもの(例えばフリーチャージのもの)を選択する者も居る。このようにしてプリントユーザは好みの広告情報を選択可能である。
なお、登録サービスの利用料金の減額に限らず、プリントサービスの利用料金も併せて減額するようにしてもよいことは勿論である。
そして、プリント注文ユーザが携帯電話40で所定の送信操作を行うと、ネットワーク90を通じて、携帯電話40からサービスサーバ10に注文情報がアップロードされる(S106)。ここで、注文情報には、プリント対象の画像、登録情報(音情報、テキスト情報、動画情報など)、広告指定情報、及び、写真プリントの引渡情報が含まれる。ここで、広告指定情報には、広告の有無を示す情報と、広告有りの場合には選択された広告情報を示す選択情報とが含まれる。選択情報には、広告情報を識別する広告IDが含まれる。
なお、登録情報、広告指定情報及び引渡情報のアップロードは、プリント対象の画像のアップロードと同時に行わなくても、プリント対象の画像のアップロードを行った後に行うことも可能になっている。
また、携帯電話40からサービスサーバ10に対してアップロードを行う場合を例に説明したが、図示を省略したデジタルカメラで撮影し(S101)、撮影した画像を記録した記録メディアをPC50に装着して、PC50によって、プリントサービスの注文操作(S102)、登録サービスの注文操作(S103)、広告サービスの指定操作(S104)、及び、サービスサーバ10への注文情報のアップロード(S106)を行ってもよい。
注文情報のアップロードを受け付けたサービスサーバ10は、プリント対象の各画像ごとに識別情報idを発行する(S111)。この識別情報idは、プリント対象の画像を識別するほか、写真プリント配布先のユーザの携帯電話30にダウンロードする登録情報の識別に用いられる。
次に、サービスサーバ10は、写真プリントの配布先の携帯電話30がネットワーク90を介してサービスサーバ10から登録情報を取得するために必要な、アクセス情報を生成する(S112)。ここで、アクセス情報には、URL(Uniform Resource Locator)と識別情報idとが含まれる。
また、サービスサーバ10は、携帯電話40又はPC50からアップロードされた情報をデータベースに登録する(S113)。具体的には、登録情報、広告指定情報、引渡情報等のアップロードされた情報を、識別情報idと関連付けてデータベースに登録する。
また、画像及びアクセス情報がサービスサーバ10からプリンタ20に送信されて(S115)、プリンタ20により写真プリント26が作成される(S116)。ここで、アクセス情報は、2次元バーコード27として、プリント対象の画像28とともに同一のプリント媒体に印刷される。
また、サービスサーバ10は課金処理を行う(S117)。例えば、プリントサービスの利用料金についてはその全額をプリント注文ユーザに対して課金するとともに、登録サービスの利用料金については、携帯電話40から受信した広告指定情報に基づいて、減額分を広告主に対して課金するとともに残りの分をプリント注文ユーザに対して課金する。なお、広告主が登録サービスを全額負担する場合には、プリント注文ユーザはプリントサービスの利用料金を負担するだけで済む。また、広告主がプリントサービスの利用料金についても減額分を負担する場合には、プリント注文ユーザはプリントサービスについても減額した残りの分を負担するだけで済む。
このようにして注文情報がサービスサーバ10へアップロードされる一方で、広告主の端末装置70から広告情報サーバ60に対して広告情報がアップロードされて、広告情報サーバ60のデータベースに登録される(S121)。
また、広告情報サーバ60上の広告情報をサービスサーバ10がネットワーク90を介して取得するのに必要な広告パスが、サービスサーバ10のデータベースに登録される(S122)。
次に、第1実施形態において、サービスサーバ10が写真プリント26の配布先の携帯電話30に対して広告情報及び登録情報をダウンロードする際の処理の流れについて説明する。
写真プリント26の配布先ユーザは、その携帯電話30を2次元バーコードの読取モードにして、携帯電話30に写真プリント26上の2次元バーコード27を読み取らせる(S131)。そうすると、携帯電話30からサービスサーバ10に対してアクセス情報が送信されて、このアクセス情報をサービスサーバ10が受信する(S134)。受信したアクセス情報には、識別情報idが含まれている。
アクセス情報を受信したサービスサーバ10は、そのアクセス情報に含まれる識別情報idを抽出し、抽出した識別情報idに関連する登録情報及び広告指定情報をデータベースから取り出す(S135)。
次に、サービスサーバ10は、広告指定情報に基づいて、ダウンロードすべき広告情報を判断し(S136)、広告パスに基づいて広告情報を広告情報サーバ60に要求し、その要求した広告情報を広告情報サーバ60から取得する(S137)。
次に、サービスサーバ10は、広告情報サーバ60から取得した広告情報を自身のデータベースから取り出した登録情報に結合することにより、ダウンロードデータを生成し(S138)、アクセス元の携帯電話30に対してダウンロードを行う(S139)。
携帯電話30は、ダウンロードした広告情報及び登録情報の出力を行う(S141)。広告情報及び登録情報がいずれも音声である場合には、広告情報である音声(例えば「○○○○コーヒーの提供です。」)の出力に続いて登録情報である音声(例えばプリント注文ユーザが録音した音声)の出力が行われる。また、広告情報がマルチメディアコンテンツであって登録情報が音声付の動画である場合には、広告情報であるマルチメディアコンテンツの再生(例えば特定のアニメーションキャラクタが画像と音声で広告の宣伝をする)に続いて登録情報である音声付の動画が再生される。広告情報と登録情報とが同時に再生されるようにすることも可能である。例えば、広告情報であるマルチメディアコンテンツが再生されて特定のアニメーションキャラクタが携帯電話30の画面上で動作するのと同時に、登録情報である音声が携帯電話30で出力されるようにすることもできる。
なお、広告指定情報の中で広告無しと指定されている場合には、登録情報のみがアクセス元の携帯電話30に対してダウンロードされて、携帯電話30では登録情報のみが出力される。
また、サービスサーバ10は課金処理を行う(S142)。この課金処理では、例えば、各識別情報idごとに携帯電話30からのアクセス回数をカウントして、アクセス回数が所定の閾値を超える場合には、登録サービスの料金を更に減額する処理を施す。あるいは、アクセス回数に応じて、該当するプリント注文ユーザに金額相当のポイントを与える処理を行ってもよい。
また、携帯電話40又はPC50からアップロードを行った際の課金処理(S117)ではプリントサービスの利用料金についての課金のみを行い、携帯電話30へのダウンロードを行った際の課金処理(S142)では登録サービスの利用料金についての課金のみを行うようにしてもよい。
また、登録情報のアップロードの際に、動画の時間、画質、アクセス回数、アクセス期間、利用ユーザ等を登録し、これらの登録された情報にも基づいて課金処理を行うようにしてもよい。
なお、本発明は登録情報のみをダウンロードすること、すなわち広告情報無し、を禁止するものではない。もしも登録情報のアップロードの際にプリント注文ユーザが広告無を指定した場合には、登録情報のみがアクセス元の携帯電話30に対してダウンロードされる。この場合は登録サービスの利用料金の減額は原則として行われない。
次に、第2実施形態におけるサービス処理の流れについて図7のフローチャートを用いて説明する。
図7において、プリント注文ユーザは、第1実施形態と同様に、携帯電話40によって、被写体を撮影し(S201)、プリントサービスの注文操作を行い(S202)、登録サービスの注文操作を行う(S203)。
第2実施形態では、プリント注文ユーザは、広告指定操作を行い(S204)、さらに、写真プリント配布先のユーザ情報の入力操作を行う(S205)。
ユーザ情報には、各ユーザの性別、住所、年齢及び携帯電話番号が含まれる。なお、年齢は必ずしも正確な値を入力する必要はなく、例えば、「10代」、「20代」、「30代」、「40代」、「50代」、その他から何れかを指定するようにしてもよい。
また、写真プリントの配布先ごとに年齢を入力させなくても、例えば配布先ユーザに20代の者が最も多ければ、20代という入力を1回だけ行わせるようにしてもよい。また、写真プリントの配布先ごとに性別を入力させなくても、例えば配布先ユーザの過半数が女性であれば、女性という入力を1回だけ行わせるようにしてもよい。年齢は入力しないことも可能である。
そして、プリント注文ユーザが携帯電話40で所定の送信操作を行うと、ネットワーク90を通じて、携帯電話40からサービスサーバ10に注文情報がアップロードされる(S206)。
ここで、注文情報には、プリント対象の画像、登録情報(音情報、テキスト情報、動画情報など)、広告指定情報、写真プリントの引渡情報、及び、写真プリント配布先のユーザ情報(携帯電話番号、年齢、性別)が含まれる。ここで、広告指定情報には、広告の有無を示す情報が含まれる。
なお、携帯電話40からサービスサーバ10に対してアップロードを行う場合を例に説明したが、図示を省略したデジタルカメラで撮影し(S201)、PC50で所定の操作を行ってPC50から注文情報をアップロードしてもよい(S202、S203、S204、S205、S206)。
注文情報のアップロードを受け付けたサービスサーバ10は、プリント対象の各画像ごとに識別情報idを発行し(S211)、アクセス情報を生成し(S212)、アップロードされた情報をデータベースに登録する(S213)。
なお、第2実施形態では、プリント注文ユーザの携帯電話40から受信したユーザ情報がサービスサーバ10のデータベースに登録される。写真プリント配布先のユーザごとに性別、住所、年齢及び携帯電話番号が入力されている場合には、これらの性別、住所、年齢及び携帯電話番号からなるユーザ情報を識別情報idと関連付けて管理する。
また、画像及びアクセス情報がサービスサーバ10からプリンタ20に送信されて(S215)、プリンタ20により写真プリント26が作成される(S216)。ここで、アクセス情報は、2次元バーコード27として、プリント対象の画像28とともに同一のプリント媒体に印刷される。
また、サービスサーバ10はプリントサービスの利用料金についての課金処理を行う(S217)。
このようにして注文情報がサービスサーバ10へアップロードされる一方で、広告主の端末装置70から広告情報サーバ60に対して広告情報がアップロードされて、広告情報サーバ60のデータベース(図示を省略)に登録される(S221)。
また、広告情報サーバ60上の広告情報をサービスサーバ10がネットワーク90を介して取得するのに必要な広告パスが、広告管理情報の一部として、サービスサーバ10のデータベースに登録される(S222)。
また、広告主の端末装置70から広告対象者、広告期間、広告限度ポイントなどの広告設定情報が入力され、その広告設定情報が、広告情報サーバ60によってサービスサーバ10に転送され、広告管理情報の一部として、サービスサーバ10のデータベースに登録される(S223)。
次に、第2実施形態において、サービスサーバ10が写真プリント26の配布先の携帯電話30に対して広告情報及び登録情報をダウンロードする際の処理の流れについて説明する。
写真プリント26の配布先ユーザの携帯電話30に写真プリント26上の2次元バーコード27を読み取らせると(S231)、携帯電話30からサービスサーバ10に対して、アクセス情報と携帯電話30の携帯電話番号が送信されて、これらのアクセス情報及び携帯電話番号をサービスサーバ10が受信する(S234)。なお、アクセス情報には、識別情報idが含まれている。
アクセス情報と携帯電話番号を受信したサービスサーバ10は、そのアクセス情報に含まれる識別情報idを抽出し、抽出した識別情報idに関連する登録情報をデータベースから取り出す(S235)。
次に、サービスサーバ10は、アクセス元の携帯電話30から受信した携帯電話番号を、データベースに登録されたユーザ情報内の携帯電話番号と照合して、一致する場合には、ユーザ情報内の性別、住所及び年齢と、広告主が指定した広告管理情報171内の性別、場所、年齢とを比較して、ダウンロードすべき広告情報を判断する(S236)。
サービスサーバ10は、広告情報を広告情報サーバ60に要求して、その要求した広告情報を広告情報サーバ60から取得する(S237)。
次に、サービスサーバ10は、広告情報サーバ60から取得した広告情報を登録情報に結合することにより、ダウンロードデータを生成し(S238)、アクセス元の携帯電話30に対してダウンロードを行う(S239)。
携帯電話30は、ダウンロードした広告情報及び登録情報の出力を行う(S241)。
また、サービスサーバ10は登録サービスの利用料金について課金処理を行う(S242)。
第2実施形態の課金処理では、アクセス元ユーザのユーザ情報(性別、住所、年齢)に基づいてダウンロードすべき広告情報が判断されて、ダウンロードした広告情報に対応した減額情報が検索され、検索結果に応じた減額処理が施される。例えば、図4(a)に示す第1のテーブル情報171に基づいて、男性、神奈川県横須賀市(あるいは神奈川県横須賀市走水1丁目)、20代乃至30代、及び、2003年1月1日から2003年12月15日、という条件にあったユーザの携帯電話30からアクセスがあったときには、広告IDが「100001」である広告情報が広告パスに基づいて広告情報サーバ60から取得され、アクセス元の携帯電話30にダウンロードされて、その広告情報に関連付けられた減額情報に基づいて減額処理が施される。一方で、図4(c)に示す第3のテーブル情報173に基づいて、広告ID「100001」が関連付けられた広告主ID「988」が特定され、図4(b)に示す第2のテーブル情報172において、該当する広告主ID「988」の累積課金ポイントがアクセス回数又はアクセスしたユーザの人数に応じて加算されていく。また、女性、北海道北広島市(あるいは北海道北広島市広葉町3丁目)、40代乃至50代、及び、2003年1月1日から2003年2月15日、という条件にあったユーザの携帯電話30からアクセスがあったときには、広告IDが「100002」である広告情報が広告パスに基づいて広告情報サーバ60から取得され、アクセス元の携帯電話30にダウンロードされて、その広告情報に関連付けられた減額情報に基づいて減額処理が施される。一方で、図4(c)に示す第3のテーブル情報173に基づいて、広告ID「100002」が関連付けられた広告主ID「989」が特定され、図4(b)に示す第2のテーブル情報172において、該当する広告主ID「989」の累積課金ポイントがアクセス回数(又はア
クセスしたユーザの人数)に応じて加算されていく。サービスの利用料金の減額分については、図4(b)に示す第2テーブルに基づいて、広告主に対して課金が行われる。
次に、第3実施形態におけるサービス処理の流れについて図8のフローチャートを用いて説明する。
図8において、プリント注文ユーザは、第1実施形態と同様に、携帯電話40によって、被写体を撮影し(S301)、プリントサービスの注文操作を行い(S302)、登録サービスの注文操作(S303)、及び、広告指定操作を行う(S304)。そして、所定の送信操作が行われると、ネットワーク90を通じて、携帯電話40からサービスサーバ10に注文情報がアップロードされる(S306)。ここで、注文情報には、プリント対象の画像、登録情報(音情報、テキスト情報、動画情報など)、広告指定情報、及び、写真プリントの引渡情報が含まれる。ここで、広告指定情報には、広告の有無を示す情報が含まれる。
なお、図示を省略したデジタルカメラで撮影して(S301)、PC50から注文情報をアップロードしてもよい(S302、S303、S304、S306)。
注文情報のアップロードを受け付けたサービスサーバ10は、プリント対象の各画像ごとに識別情報idを発行し(S311)、アクセス情報を生成し(S312)、アップロードされた情報をデータベースに登録する(S313)。また、画像及びアクセス情報がサービスサーバ10からプリンタ20に送信されて(S315)、プリンタ20により写真プリント26が作成される(S316)。ここで、アクセス情報は、2次元バーコード27として、プリント対象の画像28とともに同一のプリント媒体に印刷される。そして、サービスサーバ10は、プリントサービスの利用料金についての課金処理を行う(S317)。
このようにして注文情報がサービスサーバ10へアップロードされる一方で、広告主の端末装置70から広告情報サーバ60に対して広告情報がアップロードされて、広告情報サーバ60のデータベース(図示を省略)に登録される(S321)。
また、広告情報サーバ60上の広告情報をサービスサーバ10がネットワーク90を介して取得するのに必要な広告パスが、広告管理情報の一部として、サービスサーバ10のデータベースに登録される(S322)。
また、広告主の端末装置70から広告対象者、広告期間、広告限度ポイントなどの広告設定情報が入力され、その設定情報が、広告情報サーバ60によってサービスサーバ10に転送され、広告管理情報の一部として、サービスサーバ10のデータベースに登録される(S323)。
ここで、端末装置70は、特定の人を広告対象者とするか不特定の人を広告対象者とするかの設定を受け付ける。また、特定の人を広告対象者とする場合には、端末装置70は、広告対象者の性別、場所、年齢の設定を受け付ける。なお、「特定」とするか「不特定」とするかの設定は、「性別」、「場所」、「年齢」の項目別に受け付ける。例えば、女性のみを広告対象者としたいが、場所や年齢は特定したくないという場合には、「性別」を女性に設定するとともに、場所及び年齢を「不特定」に設定する。
なお、広告主の端末装置70から設定可能な広告管理情報は、広告対象者の設定に限られず、例えば図4(b)に示す「広告限度ポイント」も設定することが可能である。
広告主の端末装置70から広告情報及び広告設定情報(広告管理情報の一部である)が入力されると、サービスサーバ10のデータベースには、図4(a)、(b)、(c)に示すようなテーブル情報が形成される。
なお、広告主の端末装置70で入力可能な情報は、広告情報及び広告管理情報に限られない。サービス利用料金の減額情報が、広告主の端末装置70で入力され、広告情報サーバ60によってサービスサーバ10に転送され、サービスサーバ10のデータベースに課金情報の一部として登録されるようにしてもよい。
次に、第3実施形態において、サービスサーバ10が写真プリント26の配布先の携帯電話30に対して広告情報及び登録情報をダウンロードする際の処理の流れについて説明する。
写真プリント26の配布先ユーザの携帯電話30に写真プリント26上の2次元バーコード27を読み取らせると(S331)、携帯電話30からサービスサーバ10に対して、アクセス情報と、携帯電話30に予め登録されていたユーザ情報(写真プリント配布先のユーザの個人情報である)と、携帯電話30が検出した現在位置を示すアクセス地点情報とが送信されて、これらのアクセス情報、ユーザ情報及びアクセス地点情報をサービスサーバ10が受信する(S334)。なお、アクセス情報には、識別情報idが含まれている。
アクセス情報、ユーザ情報及びアクセス地点情報を受信したサービスサーバ10は、そのアクセス情報に含まれる識別情報idを抽出し、抽出した識別情報idに関連する登録情報をデータベースから取り出す(S335)。
また、サービスサーバ10は、アクセス元の携帯電話30から受信したユーザ情報(性別、年齢など)及びアクセス地点情報と、自身のデータベースに管理されている広告管理情報(性別、場所、年齢)とに基づいて、ダウンロードすべき広告情報を判断し(S336)、広告情報を広告情報サーバ60に要求して、その要求した広告情報を広告情報サーバ60から取得する(S337)。
次に、サービスサーバ10は、広告情報サーバ60から取得した広告情報を登録情報に結合することにより、ダウンロードデータを生成し(S338)、アクセス元の携帯電話30に対してダウンロードを行う(S339)。携帯電話30は、ダウンロードした広告情報及び登録情報の出力を行う(S341)。
なお、サービスサーバ10は、携帯電話30からユーザの個人情報やアクセス地点情報を取得できない場合でも、広告管理情報に基づいて、不特定の人が広告対象者であると設定されている広告情報については、不特定の人の携帯電話30に対して広告情報をダウンロードする。
また、サービスサーバ10は登録サービスの利用料金について課金処理を行う(S342)。
第3実施形態では、アクセス元ユーザの携帯電話30からアップロードされたユーザ情報(性別、年齢)とアクセス地点とに基づいてダウンロードすべき広告情報が判断されて、ダウンロードした広告情報に対応した減額情報が検索され、検索結果に応じた減額処理が施される。
なお、アクセス地点情報は、GPS(Global Positioning System)を利用した位置検出機能を有した携帯電話である場合には、そのGPSを利用して検出した位置情報をアクセス地点情報としてサービスサーバ10に送信する。例えば、中目黒でアクセスした場合、その中目黒を示すアクセス地点情報がサービスサーバ10に送信されて、その近辺のおいしいピザ屋の広告情報が登録情報に結合されてダウンロードされる。例えば、おいしいピザに関する広告情報が流れた後に、登録情報である音情報が再生される。
また、例えば、広告対象者として20代前半の女性には特定の女性情報誌のCMを流すことが広告主によって設定されている場合には、20代前半の女性の携帯電話30のみにその女性情報誌のCMが流れる。
また、例えば、テーマパークのアトラクションの広告の場合、そのアトラクションに関する情報や、混雑情報を流すようにしてもよい。
また、広告内容がいわゆる「R指定」の場合には、18歳以下のユーザの携帯電話30にはその広告を流さないようにすることも可能である。
図9は、第4実施形態としてのサービスサーバ10の概念的な構成の例を示す概略ブロック図である。このサービスサーバ10は、主として、入力手段100a、識別情報発行手段10b、アクセス情報生成手段10c、プリント指示情報作成手段10d、アクセス情報出力指示手段100d、登録手段10e、課金手段10f、アクセス情報受信手段10g、登録情報検索手段10h、広告判断手段10i、広告情報取得手段10j、編集手段10k、ダウンロード手段10m、及び、データベース10nによって構成されている。なお、図9において、図5に示した構成要素には、同じ符号を付してあり、詳細な説明を省略する。
第4実施形態としてのサービスサーバ10は、第1実施形態乃至第3実施形態において既に説明した写真プリントの注文を前提としたサービスを行なうほかに、写真プリントの注文とは関係のないデジタルコンテンツ(以下単に「コンテンツ」という)を保管して配信するサービスを行なう機能を有する。なお、既に説明した機能についてはその説明を省略する。
入力手段100aは、図5に示したアップロード手段10aが有する写真プリントの注文情報を受信する機能を有するほかに、写真プリントとは関係のない各種のコンテンツ(「登録情報」ともいう)の入力を受け付ける機能を有する。
入力手段100aに入力されるコンテンツとしては、例えば、テレビ番組、映画、ミュージックビデオなどの動画像情報がある。このような動画像情報に限られず、音情報、テキスト情報、ベクタグラフィックスのアニメーション情報など、様々なコンテンツが入力手段100aに入力される。
入力手段100aにコンテンツを入力する態様としては、コンテンツ作成業者のPC50からネットワークを介して入力する態様、一般ユーザの携帯電話40で生成されたコンテンツを携帯電話40からネットワークを介して入力する態様、メモリカードや光ディスクなどのリムーバブルメディア(図示を省略)を介して入力する態様などが挙げられる。
入力手段100aには、コンテンツが入力されるほかに、必要に応じて、広告指定情報(広告の有無を示す情報、広告の選択情報など)、コンテンツの引渡情報(アクセス情報の出力方法を示す情報など)、コンテンツのダウンロード先のユーザ情報(年齢、性別、住所など)が入力される。
入力手段100aにコンテンツが入力されると、識別情報発行手段10bは、コンテンツを識別する識別情報idを発行する。アクセス情報生成手段10は、コンテンツのダウンロード先のユーザの携帯電話30がネットワークを介してコンテンツを取得するために必要なアクセス情報を生成する。ここで、アクセス情報には、識別情報発行手段10bが発行した識別情報idが含まれる。
アクセス情報出力指示手段100dは、メールサーバ200又はプリンタ20に対して、アクセス情報生成手段10cによって生成されたアクセス情報の出力を指示するものである。
アクセス情報出力指示手段100dは、例えば、アクセス情報が添付されたユーザ宛の電子メールを作成して、その電子メールをアクセス情報出力手段としてのメールサーバ200に送信する。また、アクセス情報出力指示手段100dは、例えば、アクセス情報を2次元バーコードとして所定の記録媒体に記録させる指示情報を作成して、その指示情報をアクセス情報出力手段としてのプリンタ20に送信する。
登録手段10eは、コンテンツ、広告指定情報、及び、引渡情報を、識別情報idと関連付けてデータベース10nに登録する。
アクセス情報受信手段10gは、携帯電話30に入力されたアクセス情報と、そのアクセス元のユーザの個人情報及びアクセス地点情報の少なくとも一方を含むアクセス関連情報とを、アクセス元の携帯電話30から受信する。
登録情報検索手段10hは、コンテンツ取得手段として、携帯電話30から受信したアクセス情報に基づいて、当該アクセス情報に対応するコンテンツをデータベース10nから選択して取得する。
広告判断手段10iは、携帯電話30から受信したアクセス関連情報とデータベース10nで管理されている広告管理情報とに基づいて、当該アクセス関連情報に対応する広告情報を判断する。
広告情報取得手段10jは、広告判断手段10iの判断結果に基づいて、携帯電話30から受信したアクセス関連情報に対応する広告情報を、広告情報サーバ60又はデータベース10nから選択して取得する。
編集手段10kは、登録情報検索手段10hによって取得されたコンテンツと広告情報取得手段10jによって取得されたコンテンツとを結合して、アクセス元の携帯電話30にダウンロードされるデータを編集する。
ダウンロード手段10mは、編集手段10kによって編集されたダウンロード用のデータをアクセス元の携帯電話30にダウンロードする。
課金手段10fは、ダウンロードされる広告情報に対応する減額情報をデータベース10nから検索し、この減額情報に基づいて、コンテンツの登録及びコンテンツの配信に係るサービスの利用料金を減額又は無料化する。
なお、図9の概念的構成のサービスサーバ10と図3の具体的構成のサービスサーバ10の対応関係を簡単に説明すると、図9の入力手段100a、アクセス情報受信手段10g、広告情報取得手段10j及びダウンロード手段10mは主として図3の通信部11及び制御部12によって構成され、図9の識別情報発行手段10b、アクセス情報生成手段10c、プリント指示情報作成手段10d、アクセス情報出力指示手段100d、登録手段10e、登録情報検索手段10h、広告判断手段10i及び編集手段10kは主として図3の制御部12によって構成され、図9のデータベース10nは主として図3の登録情報データベース13、ユーザ情報データベース14、課金情報データベース15、地図情報データベース16及び広告管理情報データベース17によって構成されている。
第4実施形態におけるサービス処理の一例の流れについて図10の説明図を用いて説明する。
図10において、PC50において登録サービスの注文操作が行なわれる(S403)。
ここで、登録サービスは、コンテンツ作成業者のPC50などから受け取ったコンテンツを、所定期間、サービスサーバ10のデータベース10nに保管するとともに一般ユーザの携帯電話30に配信するサービスである。
また、PC50おいて広告サービスの指定操作が行われる(S404)。
ここで、広告サービスは、サービスサーバ10のデータベース10nに管理されたコンテンツを、そのコンテンツのダウンロード先としてのユーザの携帯電話30に対してダウンロードする際に、当該コンテンツとともに所定の広告情報をダウンロードすることにより、ダウンロード先のユーザに対して課金すべき利用料金を減額又はフリーチャージ(無料)にするサービスである。
そして、所定の送信操作が行われると、コンテンツ、広告指定情報及び引渡情報を含む注文情報が、PC50からサービスサーバ10にアップロードされる(S406)。
ここで、広告指定情報には、広告の有無を示す情報が含まれる。引渡情報には、アクセス情報の出力方法を示す情報が含まれる。
なお、コンテンツの登録を希望する一般ユーザの携帯電話40からコンテンツをアップロードしてもよい(S403、S404、S406)。
注文情報のアップロードを受け付けたサービスサーバ10は、コンテンツごとに識別情報idを発行し(S411)、アクセス情報を生成し(S412)、アップロードされた情報をデータベース10nに登録する(S413)。
また、アクセス情報は引渡情報に基づいて指定された方法で出力される(S414)。例えば、電子メールによってアクセス情報を配布する場合には、アクセス情報を添付した電子メールがメールサーバ200に送信される。また、2次元バーコード化したアクセス情報を配布する場合には、2次元バーコード化したアクセス情報の出力をプリンタ20に指示する。
このようにしてコンテンツを含む注文情報がサービスサーバ10に入力される一方で、広告主の端末装置70から広告情報サーバ60に対して広告情報がアップロードされて、広告情報サーバ60のデータベースに登録される(S421)。また、広告情報サーバ60上の広告情報をサービスサーバ10がネットワーク90を介して取得するのに必要な広告パスが、サービスサーバ10のデータベースに登録される(S422)。また、広告主の端末装置70から広告対象者、広告期間、広告限度ポイントなどの広告設定情報が入力され、その広告設定情報が、広告情報サーバ60によってサービスサーバ10に転送され、広告管理情報の一部として、サービスサーバ10のデータベースに登録される(S423)。
次に、第4実施形態において、サービスサーバ10が携帯電話30に対して広告情報及びコンテンツをダウンロードする際の処理の流れについて説明する。
コンテンツのダウンロード先であるユーザの携帯電話30でアクセス情報が入力されると(S431)、携帯電話30からサービスサーバ10に対して、アクセス情報と、携帯電話30に予め登録されていたユーザ情報(写真プリント配布先のユーザの個人情報である)と、携帯電話30が検出した現在位置を示すアクセス地点情報とが送信されて、これらのアクセス情報、ユーザ情報及びアクセス地点情報をサービスサーバ10が受信する(S434)。なお、アクセス情報には、識別情報idが含まれている。
アクセス情報、ユーザ情報及びアクセス地点情報を受信したサービスサーバ10は、そのアクセス情報に含まれる識別情報idを抽出し、抽出した識別情報idに関連するコンテンツ(登録情報)をデータベース10nから選択して取得する(S435)。
また、サービスサーバ10は、アクセス元の携帯電話30から受信したユーザ情報(性別、年齢など)及びアクセス地点情報と、サービスサーバ10のデータベース10nに管理されている広告管理情報(性別、場所、年齢)とに基づいて、ダウンロードすべき広告情報を判断し(S436)、広告情報を広告情報サーバ60に要求して、その要求した広告情報を広告情報サーバ60から選択して取得する(S437)。
次に、サービスサーバ10は、広告情報サーバ60から取得した広告情報をコンテンツ(登録情報)に結合することにより、ダウンロードデータを生成し(S438)、アクセス元の携帯電話30に対してダウンロードを行う(S439)。携帯電話30は、ダウンロードされた広告情報及び登録情報の出力を行う(S441)。
なお、サービスサーバ10は、携帯電話30からユーザの個人情報やアクセス地点情報を取得できない場合でも、広告管理情報に基づいて、不特定の人を広告対象者として設定された広告情報については、不特定の人の携帯電話30に対して広告情報をダウンロードする。
また、サービスサーバ10は登録サービスの利用料金について課金処理を行う(S442)。
なお、第1乃至第4実施形態において、アクセス情報を2次元バーコードとして写真プリント26に記録する場合を例に説明したが、本発明はこれに限らず、アクセス情報は、用紙に形成されたICタグに書き込むようにしてもよい。この場合、プリンタ20には、ICタグ(RFID:Radio Frequency Identification)ともいう)にアクセス情報を無線で書き込むための無線書込手段を設ける。また、携帯電話には、ICタグからアクセス情報を無線で読み取るための無線読取手段が設けられる。
また、アクセス情報は、写真プリント26の画像に電子透かし情報として埋め込んで記録するようにしてもよい。この場合、携帯電話は、電子透かし情報を読み取る機能を有する。
また、携帯電話に限らず、PDA(Personal Digital Assistants)、その他の通信端末を用いてもよい。
その他、本発明は、図で示した例や実施形態として説明した例に限定されるものではなく、本発明の要旨に従って適宜設計変更や改良を施して実施してよいことはもちろんである。
10…サービスサーバ、10a…アップロード手段、10b…識別情報発行手段、10c…アクセス情報生成手段、10d…プリント指示情報作成手段、10e…登録手段、10f…課金手段、10g…アクセス情報受信手段、10h…登録情報検索手段、10i…広告判断手段、10j…広告情報取得手段、10k…編集手段、10m…ダウンロード手段、10n…データベース、11…通信部、12…制御部、13…登録情報データベース、14…ユーザ情報データベース、15…課金情報データベース、16…地図情報データベース、17…広告管理情報データベース、20…プリンタ、26…写真プリント、27…2次元バーコード(アクセス情報)、28…画像、30…写真プリント配布先ユーザの携帯電話、40…注文ユーザの携帯電話、50…パーソナルコンピュータ(PC)、60…広告情報サーバ、70…広告主の端末装置、90…ネットワーク、100a…入力手段、100d…アクセス情報出力指示手段