JP2021176370A - 医用画像診断装置および体重分布シート - Google Patents

医用画像診断装置および体重分布シート Download PDF

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Abstract

【課題】治療計画に関する寝台装置の精度の測定時において、人体の体重分布に関する錘の天板へ載置を、再現性よく、かつ簡易的に実現すること。【解決手段】本実施形態に係る医用画像診断装置は、天板と、表示部とを備える。天板には、被検体が載置される。表示部は、前記天板において、前記治療計画のガイドラインに沿って、前記ガイドラインに関する人体の体重分布を模した複数の錘が配置される位置を表示する。【選択図】図2

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用画像診断装置および体重分布シートに関する。
従来、例えば、治療計画用のX線コンピュータ断層撮影装置に要求されるガイドラインであるTG66では、75kgの錘を人体の体重分布として天板に搭載した状態で、寝台の精度を測定する必要がある。例えば、抵抗体が設けられた天板に人体型の物体を載置した状態で当該天板を移動させ、天板の移動での各位置における抵抗体の抵抗値によって、天板の撓み量が算出される。
しかしながら、錘の配置を人体の体重分布とどのように対応付けるかは、ユーザに委ねられている。
特開2008−36205号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、治療計画に関する寝台装置の精度の測定時において、人体の体重分布に関する錘の天板へ載置を、再現性よく、かつ簡易的に実現することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
本実施形態に係る医用画像診断装置は、天板と、表示部とを備える。天板には、前記被検体が載置される。表示部は、前記天板において、前記治療計画のガイドラインに沿って、人体の体重分布を模した複数の錘の位置を表示する。
図1は、実施形態に係るX線CT装置の構成例を示す図。 図2は、実施形態に係り、表示部の一例として、複数の錘が配置される位置を示す標識(目印)を有するシート(体重分布シート)を示す図。 図3は、実施形態に係り、体重分布シートにおける複数の標識に載置される複数の錘の一例を示す図。 図4は、実施形態に係り、天板に載置された体重分布シートにおける複数の標識各々において、複数の錘が配置された一例を示す斜視図。
以下、図面を参照しながら、医用画像診断装置および体重分布シートの実施形態について詳細に説明する。説明を具体的にするために、本実施形態に係る医用画像診断装置として、X線コンピュータ断層撮影装置(以下、X線CT(Computed Tomography)装置と呼ぶ)を例にとり説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をおこなうものとして、重複する説明を適宜省略する。なお、本実施形態に係る医用画像診断装置は、X線CT装置に限定されず、例えば、磁気共鳴イメージング装置、核医学診断装置など、架台装置を有する医用画像診断装置であれば、適宜実施可能である。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係るX線CT装置1の構成例を示す図である。図1に示すように、X線CT装置1は、例えば、ガントリとも称される架台装置10と、寝台とも称される寝台装置30と、コンソール装置40とを有する。架台装置10及び寝台装置30は、コンソール装置40を介したユーザからの操作、或いは架台装置10、又は寝台装置30に設けられた操作部を介したユーザからの操作に基づいて動作する。架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とは互いに通信可能に有線または無線で接続されている。
架台装置10は、例えば、被検体Pに対する治療計画に用いられる。架台装置10は、被検体PにX線を照射し、被検体Pを透過したX線の検出データから投影データを収集する撮影系を有する装置である。架台装置10は、X線管と、X線検出器と、回転フレームと、X線高電圧装置と、制御装置と、ウェッジと、コリメータと、DAS(Data Acquisition System)と、を有する。
X線管は、X線高電圧装置からの高電圧の印加及びフィラメント電流の供給により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生する真空管である。熱電子がターゲットに衝突することによりX線が発生される。X線管における管球焦点で発生したX線は、例えばコリメータを介してコーンビーム形に成形され、被検体Pに照射される。例えば、X線管には回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管がある。なお、本実施形態においては、一管球型のX線CT装置にも、X線管とX線検出器との複数のペアを回転フレームに搭載した、いわゆる多管球型のX線CT装置にも適用可能である。
X線検出器は、X線管から照射され、被検体Pを通過したX線を検出し、当該X線量に対応した電気信号をDASへと出力する。X線検出器は、例えば、X線管の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数の検出素子が配列された複数の検出素子列を有する。X線検出器は、例えば、当該検出素子列がスライス方向(列方向、row方向)に複数配列された構造を有する。なお、X線CT装置1には、X線管とX線検出器とが一体として被検体Pの周囲を回転するRotate/Rotate−Type(第3世代CT)、およびリング状にアレイされた多数のX線検出素子が固定され、X線管のみが被検体Pの周囲を回転するStationary/Rotate−Type(第4世代CT)があり、いずれのタイプでも本実施形態へ適用可能である。以下、説明を具体的にするために、本実施形態のX線CT装置1は、第3世代CTを例にとり説明する。
また、X線検出器は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有し、シンチレータは入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドはコリメータ(1次元コリメータ又は2次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。光センサアレイは、シンチレータからの光量に応じた電気信号に変換する機能を有し、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。なお、X線検出器は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。また、X線検出器は、光子計数型X線検出器であってもよい。
回転フレームは、開口を有し、X線を発生するX線管が取り付けられる。具体的には、回転フレームは、X線管とX線検出器とを対向支持し、後述する制御装置によってX線管とX線検出器とを回転させる円環状のフレームである。回転フレームは、制御装置の駆動機構からの動力を受けて回転軸回りに一定の角速度で回転する。
なお、回転フレームは、X線管とX線検出器とに加えて、X線高電圧装置やDASを更に備えて支持する。このような回転フレームは、撮影空間をなす開口が形成された略円筒形状の筐体に収容されている。開口の中心軸は、回転フレームの回転軸に一致する。なお、DASが生成した検出データは、例えば発光ダイオード(LED)を有する送信機から光通信によって架台装置10の非回転部分に設けられた、フォトダイオードを有する受信機に送信され、コンソール装置40へと転送される。なお、回転フレームから架台装置10の非回転部分への検出データの送信方法は、前述の光通信に限らず、非接触型のデータ伝送であれば如何なる方式を採用しても構わない。
X線高電圧装置は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管に印加する高電圧及びX線管に供給するフィラメント電流を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。なお、X線高電圧装置は、回転フレームに設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム側に設けられても構わない。
制御装置は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。処理回路は、ハードウェア資源として、CPUやMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサとROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリとを有する。また、制御装置は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)やフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)により実現されてもよい。制御装置は、コンソール装置40からの指令に従い、X線高電圧装置及びDAS等を制御する。当該プロセッサは、当該メモリに保存されたプログラムを読み出して実現することで上記制御を実現する。
また、制御装置は、コンソール装置40若しくは架台装置10に取り付けられた入力インターフェースからの入力信号を受けて、架台装置10及び寝台装置30の動作制御を行う機能を有する。例えば、制御装置は、入力信号を受けて回転フレームを回転させる制御や、架台装置10をチルトさせる制御、及び寝台装置30及び天板33を動作させる制御を行う。なお、架台装置10をチルトさせる制御は、架台装置10に取り付けられた入力インターフェースによって入力される傾斜角度(チルト角度)情報により、制御装置が水平軸を中心に回転フレームを回転させることによって実現されてもよい。また、制御装置は架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられても構わない。なお、制御装置は、当該メモリにプログラムを保存する代わりに、当該プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、当該プロセッサは、当該回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで上記制御を実現する。
ウェッジは、X線管から照射されたX線のX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジは、X線管から被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。ウェッジは、例えばウェッジフィルタ(wedge filter)またはボウタイフィルタ(bow−tie filter)であり、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。
コリメータは、ウェッジを透過したX線をX線照射範囲に絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。
DASは、X線検出器の各X線検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行う増幅器と、電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを有し、検出データを生成する。DASが生成した検出データは、コンソール装置40へと転送される。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、天板支持フレーム34とを備えている。基台31は、天板支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を天板33の長軸方向に移動させるモータあるいはアクチュエータである。寝台駆動装置32は、コンソール装置40による制御、または制御装置による制御に従い、天板33を移動する。天板支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、天板支持フレーム34を天板33の長軸方向に移動してもよい。天板33は、被検体Pに対する治療計画に用いられる架台装置10に挿入可能である。
コンソール装置40は、メモリと、ディスプレイと、入力インターフェースと、処理回路とを有する。メモリと、ディスプレイと、入力インターフェースと、コンソール装置40における処理回路との間のデータ通信は、バス(BUS)を介して行われる。
メモリは、種々の情報を記憶するHDD(Hard disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、集積回路記憶装置等の記憶装置である。メモリは、例えば、投影データや再構成画像データを記憶する。メモリは、HDDやSSD等以外にも、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体や、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。また、メモリは、本実施形態に係る制御プログラムを記憶する。メモリは、プリスキャンにより生成されたボリュームデータを記憶する。
ディスプレイは、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイは、コンソール装置40における処理回路によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイとしては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、プラズマディスプレイ又は他の任意のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。また、ディスプレイは、架台装置10に設けられてもよい。また、ディスプレイは、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
入力インターフェースは、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して、コンソール装置40における処理回路に出力する。例えば、入力インターフェースは、投影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等を操作者から受け付ける。入力インターフェースとしては、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等が適宜、使用可能となっている。
なお、本実施形態において、入力インターフェースは、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等の物理的な操作部品を備えるものに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号をコンソール装置40における処理回路へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェースの例に含まれる。また、入力インターフェースは、架台装置10に設けられてもよい。また、入力インターフェースは、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
コンソール装置40における処理回路は、入力インターフェースから出力される入力操作の電気信号に応じて、X線CT装置1全体の動作を制御する。例えば、処理回路は、ハードウェア資源として、CPUやMPU、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。処理回路は、メモリに展開されたプログラムを実行するプロセッサにより、システム制御機能、前処理機能、および再構成処理機能を実行する。システム制御機能、前処理機能、および再構成処理機能各々は、は、単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより、システム制御機能、前処理機能、および再構成処理機能各々を実現するものとしても構わない。
コンソール装置40における処理回路は、システム制御機能により、入力インターフェースを介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路の各機能を制御する。具体的には、システム制御機能は、メモリに記憶されている制御プログラムを読み出して処理回路内のメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従ってX線CT装置1の各部を制御する。
処理回路は、前処理機能により、DASから出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施したデータを生成する。なお、前処理前のデータを生データ、前処理後のデータを投影データと称する。
処理回路は、再構成処理機能により、前処理機能にて生成された投影データに対して、フィルタ補正逆投影法(FBP法:Filtered Back Projection)や逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行ってCT画像データを生成する。再構成処理機能は、再構成されたCT画像データをメモリに格納する。
以上が、本実施形態に係るX線CT装置1に関する概要説明である。以下、天板33において、治療計画のガイドラインに沿って、当該ガイドラインに関する人体の体重分布を模した複数の錘が配置される位置を表示する表示部について説明する。図2は、表示部の一例として、複数の錘が配置される位置を示す標識(目印)を有するシート(以下、体重分布シートと呼ぶ)51を示す図である。図2に示すように、体重分布シート51は、医用画像診断装置の寝台装置30における天板33に載置可能である。また、体重分布シート51は、面ファスナーなどの種々の固定具等により、天板33に着脱可能である。固定具により、体重分布シート51は、TG66における寝台装置30の精度の測定時において、天板33の同一位置に配置される。加えて、体重分布シート51は、天板33の移動に際して、天板33の所定の位置に固定されるものとなる。体重分布シート51は、例えば、ゴム等で構成される。なお、体重分布シート51の素材は、ゴムに限定されず、シート状であれば、任意の素材が適用可能である。
複数の錘が配置される位置を示す標識は、人体を解剖学的に区分した部位に対応する。部位とは、例えば、頭部、胸部、大腿部、脚部等である。なお、標識に対応する部位、すなわち人体の体重分布を示す区分は、これらの部位に限定されず、例えば、臀部、腹部など他の部位を有していてもよい。図2に示す標識Hは、頭部に対応する2つの錘が配置される位置を示している。図2に示す標識Cは、胸部に対応する4つの錘が配置される位置を示している。図2に示す標識Fは、大腿部に対応する2つの錘が配置される位置を示している。図2に示す標識Lは、上肢を含む脚部に対応する2つの錘が配置される位置を示している。図2に示す標識Hと標識Lとの間の長さHLは、国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission:IEC)の60601−1における下位条項(Subclause)9.8.3.2により、例えば、1900mmで設定される。
なお、体重分布シート51における複数の標識各々には、対応する錘の番号、重さ、名称などの付帯情報が付されもよい。また、複数の標識各々の形状は、部位に応じて異なる形状(矩形、方形、円形、多角形など)であってもよい。
治療計画用のX線CT装置1に要求されるガイドラインであるTG66(米国医学物理学会:American Association of Physicists in Medicine (AAPM)におけるTask Group 66)によれば、寝台装置30の精度の計測において、天板33に載置される複数の錘の総重量は、75kgとなる。このとき、IECの規格によれば、頭部に対応する標識Hに配置される錘は、総重量75kgの7.4%に相当する約5.6kgとなる。図2では、標識Hは、2つあるため、標識Hにおける一つの標識では、2.8kgの錘が配置される。また、IECの規格によれば、胸部に対応する標識Cに配置される錘は、総重量75kgの55.5%に相当する約41.6kgとなる。図2では、標識Cは、4つあるため、標識Cにおける一つの標識では、約10.4kgの錘が配置される。なお、人体の体重に対する複数の部位の重さの割合は、上記に限定されず、適宜設定されてもよい。
また、IECの規格によれば、大腿部に対応する標識Fに配置される錘は、総重量75kgの22.2%に相当する約16.7kgとなる。図2では、標識Fは、2つあるため、標識Fにおける一つの標識では、約8.4kgの錘が配置される。また、IECの規格によれば、脚部に対応する標識Lに配置される錘は、総重量75kgの14.8%に相当する約11.1kgとなる。図2では、標識Lは、2つあるため、標識Lにおける一つの標識では、約5.6kgの錘が配置される。なお、一つの部位に対応する標識の数は、図2に限定されず、任意に設定可能である。
図3は、体重分布シート51における複数の標識に載置される複数の錘WSの一例を示す図である。なお、複数の錘WS各々には、体重分布シート51における複数の標識各々に対応付けられた番号、名称、重さなどの付帯情報が付されてもよい。上述のように、複数の錘WSは、体重分布シート51における複数の部位および部位各々における標識の数に応じて準備される。X線CT装置1が設置された検査室内において、寝台装置30の精度の計測前に、天板33に体重分布シート51が、例えば技師等のユーザにより搭載される。次いで、体重分布シート51における複数の標識各々において、ユーザにより錘が配置される。その後、寝台装置30の精度の計測が実行される。寝台装置30の精度の計測は、例えば、1ヶ月に1回以上、ユーザにより実施される。
図4は、天板33に載置された体重分布シート51における複数の標識各々において、複数の錘WSが配置された一例を示す斜視図である。図4に示すように、ユーザは、体重分布シート51における複数の標識各々を錘の配置に関するガイドとして用いて、複数の錘WSを、対応する複数の標識に配置する。
本実施形態における技術的思想の変形例として、表示部は、体重分布シート51の代わりに、錘WSが配置される位置を示す標識すなわち錘搭載位置を光または影として天板33に投射する光学機器で実現されてもよい。光学機器は、例えば、投光器やプロジェクタなどである。このとき、光学機器は、例えば、医用画像診断装置が設置された検査室の天井や、架台装置10等に設置される。当該検査室の天井に光学機器が設置される場合、光学機器は、架台装置10に挿入前の天板33において、例えば、当該天板33の中心位置の直上に設置される。なお、光学機器は、天板33において、付帯情報をさらに投射してもよい。
また、本実施形態における技術的思想の変形例として、表示部は、天板33に印刷されていてもよい。このとき、天板33の面には、治療計画のガイドラインに沿って、人体の体重分布を模した複数の錘の位置が、標識として印刷される。
以上に述べた実施形態に係る医用画像診断装置によれば、被検体Pが載置される天板33と、天板33において、治療計画のガイドラインに沿って、当該ガイドラインに関する人体の体重分布を模した複数の錘WSが配置される位置を表示する表示部と、を備える。また、実施形態に係る体重分布シート51は、医用画像診断装置の寝台装置30における天板33に載置可能であって、治療計画のガイドラインに沿って、当該ガイドラインに関する人体の体重分布を模した複数の錘WSが配置される位置を示す標識を備える。したがって、錘WSが配置される位置を示す標識を有するシートまたは複数の錘WSが配置される位置を示す標識を天板33に投射する光学機器、により実現される表示部を有する医用画像診断装置、および錘が配置される位置を示す標識を有する体重分布シート51によれば、ユーザは、人体を解剖学的に区分した部位に対応する標識をガイドとして、複数の錘WSを、天板33に配置することができる。
これらのことから、本実施形態に係る医用画像診断装置および体重分布シート51によれば、TG66における寝台装置30の精度の測定時において、天板33が異なるメーカであったとしても、人体の体重分布を実現する際に必要となる複数の錘を、簡易的にかつ高い再現性で、天板33に搭載することできる。
(応用例)
本応用例における表示部は、架台装置10における開口に対して頭部が脚部より先に挿入される場合(以下、ヘッドファーストと呼ぶ)と、架台装置10における開口に対して脚部が頭部より先に挿入される場合(以下、フットファーストと呼ぶ)と、に関して、表示態様が異なる複数の標識の有する。すなわち、複数の標識は、架台装置10の開口に対する人体の頭尾方向の向きに応じて異なる表示態様を有する。表示態様とは、例えば、色相、線種などである。
表示部が体重分布シート51で実現される場合、体重分布シート51における複数の標識は、ヘッドファースト用の複数の標識(以下、HF標識と呼ぶ)と、フットファースト用の複数の標識(以下、FF標識と呼ぶ)とを、異なる表示態様を有する。換言すれば、体重分布シート51における複数の標識の表示態様は、HF用標識とFF用標識とで異なる。なお、体重分布シート51の一方の面にHF標識が設けられ、体重分布シート51の他方の面にFF標識が設けられてもよい。
また、表示部が光学機器で実現される場合、HF用標識とFF用標識とは、異なる表示態様で、天板33に投射される。なお、光学機器は、天板33へのHF用標識の投射と、天板33へのFF用標識の投射とを切り替えるスイッチを有していてもよい。
以上に述べた実施形態の応用例に係る医用画像診断装置および体重分布シート51によれば、複数の標識は、架台装置10の開口に対する人体の頭尾方向の向き(すなわちヘッドファーストまたはフットファースト)に応じて異なる表示態様を有する。これにより、TG66における寝台装置30の精度の測定時において、人体の体重分布を実現する際に必要となる複数の錘を、ヘッドファーストまたはフットファーストに応じて、簡易的にかつ、高い再現性で天板33に搭載することできる。
以上説明した少なくとも実施形態および変形例等によれば、治療計画に関する寝台装置30の精度の測定時において、人体の体重分布に関する錘の天板33へ載置を、再現性よく、かつ簡易的に実現することができる。これにより、治療計画に関する寝台装置30の精度の測定において、測定された精度のばらつきを低減することができ、測定された精度の信頼性を向上させることができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CT装置
10 架台装置(ガントリ)
30 寝台装置
31 基台
32 寝台駆動装置
33 天板
34 天板支持フレーム
40 コンソール装置
51 体重分布シート

Claims (6)

  1. 被検体が載置される天板と、
    前記天板において、治療計画のガイドラインに沿って、前記ガイドラインに関する人体の体重分布を模した複数の錘が配置される位置を表示する表示部と、
    を備えた医用画像診断装置。
  2. 前記表示部は、前記錘が配置される位置を示す標識を有するシートである、
    請求項1に記載の医用画像診断装置。
  3. 前記表示部は、前記錘が配置される位置を示す標識を前記天板に投射する光学機器である、
    請求項1に記載の医用画像診断装置。
  4. 前記標識は、前記人体を解剖学的に区分した部位に対応する、
    請求項2または3に記載の医用画像診断装置。
  5. 前記標識は、前記治療計画に用いられるガントリの開口に対する前記人体の頭尾方向の向きに応じて異なる表示態様を有する、
    請求項2乃至4のうちいずれか一項に記載の医用画像診断装置。
  6. 医用画像診断装置の寝台における天板に載置可能であって、
    治療計画のガイドラインに沿って、前記ガイドラインに関する人体の体重分布を模した複数の錘が配置される位置を示す標識を備える、体重分布シート。
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