JP2021175629A - 車高調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成でありながら車体への乗降を容易にする車高調整装置を構成する。【解決手段】左右のサスペンション部Sによって車体1に対し各別に上下移動自在に支持された左右の車輪2の位置を調整する車高調整装置Uであって、アクチュエータの駆動力により、左右の車輪2の少なくとも一方の車体1に対する上下方向での位置を調整する傾斜制御部Tを備えた。【選択図】図3
Description
本発明は、車高調整装置に関する。
乗用車において車高を調整するためサスペンションの一部の機能を利用するものが特許文献1と特許文献2に記載されている。
特許文献1では、サスペンションとして車輪を支持するアッパアームとロアアームとを車体の左右に備え、左右のロアアームの夫々にトーションバーの一端を連結し、この左右のトーションバーに取り付けたアンカーアームを同時に同量ずつ調整する捩れ調整手段を備え、この捩れ調整手段による捩れ角の調整で車体の車高調整を可能にする車高調整装置が記載されている。
特許文献2では、特許文献1と同様にサスペンションアームに一端が連結するトーションバーを備えており、左右のトーションバーにアンカーアーム(特許文献2では第1アンカーアーム)を連結し、左右のアンカーアームの角度を同時に変位させることで車高調整を可能にする左右2つのピストンを有する車高調整装置が記載されている。
路面より高い位置の歩道から車体への乗り込みは比較的容易である、この反面、平坦な駐車場のように路面から車体に乗り込む場合には路面から車体までの距離が大きく、乗り込みが困難になる。このような観点から、路面から人が乗り込む場合や荷物を持ち込む場合には車高を低くすることが望まれている。
しかしながら、車体全体の高さを低くするため、例えば、特許文献1や特許文献2に記載される構成を利用することも考えても、アクチュエータの作動量を大きくすることや、作動部材の作動域の拡大を必要とすることになり改善の余地がある。
このような理由から、簡単な構成でありながら車体への乗降を容易にする車高調整装置が求められる。
本発明に係る車高調整装置の特徴構成は、左右のサスペンション部によって車体に対し各別に上下移動自在に支持された左右の車輪の位置を調整する車高調整装置であって、アクチュエータの駆動力により、左右の前記車輪の少なくとも一方の前記車体に対する上下方向での位置を調整することにより前記車体を左右方向に傾斜させる傾斜制御部を備えている点にある。
この特徴構成によると、アクチュエータの駆動力により左右の車輪の少なくとも一方の車体に対する上下方向に位置を調整することにより左右方向で車体を傾斜させることが可能となる。つまり、アクチュエータの駆動力により、例えば、左車輪を車体に対して上方に持ち上げるように左車輪の上下位置を調整した場合には、左車輪が接地する位置は変わらない状態で、左車輪に対して相対的に車体の左側を下降させることになり、車体を傾斜させることになる。このように車体を傾斜させることにより、例えば、車体を水平姿勢の維持したまま車高を調整する構成と比較して、上下に作動させる構造を複雑化することなく、車体の低い側の対地高さを低くすることが可能となる。
従って、簡単な構成でありながら車体への乗降を容易にする車高調整装置が構成された。
従って、簡単な構成でありながら車体への乗降を容易にする車高調整装置が構成された。
上記構成に加えた構成として、前記傾斜制御部が、左右の前記車輪の上下方向での位置を各別に調整するように左右の前記車輪に対応して2つの前記アクチュエータを備え、2つの前記アクチュエータの駆動力により、左右の前記車輪の前記車体に対する高さを調整しても良い。
これによると、例えば、2つのアクチュエータを同じ方向に異なる量だけ作動させることにより、車体を全体的に下げると同時に左右方向で傾斜させることも可能となる。また、この構成では、2つのアクチュエータの一方だけを作動させることで車体の左右傾斜を任意の角度に設定することも可能となる。
上記構成に加えた構成として、前記傾斜制御部が、左右の前記車輪の上下方向での位置を各別に調整するように左右の前記車輪に対応して2つの前記アクチュエータを備え、2つの前記アクチュエータの駆動力により、前記車体の左右の車高を同時に逆方向に変化させても良い。
これによると、例えば、2つのアクチュエータを逆方向に作動させることにより、単一のアクチュエータを作動させた際の角度を超えて車体を左右方向に傾斜させることが可能となる。また、この構成では2つのアクチュエータの逆方向への作動量を異ならせることによって車体を左右方向に任意の角度で傾斜させることが可能となる。
上記構成に加えた構成として、前記サスペンション部が、左右の前記車輪を各別に上下移動自在に支持する左右のサスペンションアームと、前記車体の前後方向に延びる姿勢で配置され、捩れにより左右の前記サスペンションアームに対して各別に付勢力を作用させる左右のトーションバーとを備えており、前記傾斜制御部が、左右の前記トーションバーのうち、前記車輪と反対側の端部に連結したアンカーアームを備え、左右の前記アンカーアームを揺動させる力を作用させる前記アクチュエータを備えても良い。
これによると、左右のトーションバーに取り付けたアンカーアームを、アクチュエータで捩る方向に操作することにより、左右の車輪のうちの一方にトーションバーから作用する付勢力を低減し、他方から作用する付勢力を増大させることが可能になり、結果として、車体を左右方向に大きく傾斜させることが可能となる。
上記構成に加えた構成として、前記傾斜制御部が、左右の前記アンカーアームの操作端を連結するように前記車体の横方向に延びるロッドと、前記アクチュエータとしての電動モータの駆動力により前記ロッドを横方向に沿って作動させるシフト作動機構とを備えても良い。
これによると、車体に対して横向き姿勢で備えた単一のロッドを、電動モータの駆動力によりシフト作動機構で横方向に作動させることにより、電動モータが単一であっても車体の左右方向での傾斜量を任意に設定できる。
上記構成に加えた構成として、前記シフト作動機構が、前記ロッドの外周に台形ネジとして形成された雄ネジと、これに螺合し前記電動モータの駆動力によって回転するナットとを備えても良い。
これによると、電動モータの駆動力によりナットを回転させ、このナットから雌ネジに作用する力によりロッドを横方向に作動させ、車体を左右方向に傾斜させることが可能となる。この構成では、雌ネジが台形ネジとして形成されているため、雌ネジ部を大径化することなく、雌ネジ部とナット部との強度を高めることが可能となり、大径化を抑制できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔基本構成〕
図1、図2に示すように、車体1に対し、左右のサスペンション部Sにより左右の車輪2を各別に支持し、車体1に対する左右の車輪2の高さを調整することで車体1の左右傾斜を可能にする車高調整装置Uを備えて車両Aが構成されている。車高調整装置Uは、アクチュエータとしての電動モータM(図4を参照)の駆動力により左右の車輪2の車体1に対する上下方向での高さを調整する傾斜制御部Tを備えている。
〔基本構成〕
図1、図2に示すように、車体1に対し、左右のサスペンション部Sにより左右の車輪2を各別に支持し、車体1に対する左右の車輪2の高さを調整することで車体1の左右傾斜を可能にする車高調整装置Uを備えて車両Aが構成されている。車高調整装置Uは、アクチュエータとしての電動モータM(図4を参照)の駆動力により左右の車輪2の車体1に対する上下方向での高さを調整する傾斜制御部Tを備えている。
左右のサスペンション部Sは、車体1の左右のフレーム3の夫々に対して対し上部支軸4aにより揺動自在に基端が支持されるアッパアーム4(サスペンションアームの一例)と、左右のフレーム3の夫々に対して下部支軸5aにより揺動自在に基端が支持されるロアアーム5と、アッパアーム4の外端の上部連結軸4b及びロアアーム5の外端の下部連結軸5bを介して支持されるナックル6とを有しており、このナックル6に対して車輪2が回転自在に支承されている。
左右のサスペンション部Sは、夫々とも上部支軸4a、下部支軸5a、上部連結軸4b、下部連結軸5bの夫々の姿勢を、車体1の前後方向に沿わせたウィッシュボーン型に構成され、上部支軸4aに一端(前端)が連結するトーションバー7を備えている。
トーションバー7は、鋼材の棒状材を車体1の前後方向に沿う姿勢で配置したものであり捩り方向に付勢力を作用させることにより、車輪2が上方に持ち上げられた場合に、アッパアーム4の外端側を下方に揺動させる付勢力を作用させ、緩衝機能を現出する。特に、車高調整装置Uは、トーションバー7を捩り操作することで車体1の左右傾斜を実現する傾斜制御部Tを備えている。
尚、サスペンション部Sは、トーションバー7の一端をロアアーム5に連結するように構成しても良い。更に、トーションバー7を、アッパアーム4に連結する構成は、トーションバー7が上部支軸4aと同軸芯に配置する必要はなく上部支軸4aの軸芯から外れた位置に連結しても良い。これと同様に、トーションバー7を、ロアアーム5に連結するように構成した場合に、下部支軸5aに連結する構成であっても下部支軸5aと同軸芯に配置する必要はなく下部支軸5aの軸芯から外れた位置に連結しても良い。
〔傾斜制御部〕
図1〜図4に示すように、傾斜制御部Tは、左右のトーションバー7のうち、アッパアーム4に連結された端部(前端)の反対側の端部(後端)に連結したアンカーアーム10と、この左右のアンカーアーム10の他端(揺動端)に対して枢支軸11を介して両端が連結する横向き姿勢のロッド12と、このロッド12を左右方向にシフトさせるシフト作動機構Taと、シフト作動機構Taにシフト力を伝えるアクチュエータとしての電動モータMとを備えている。
図1〜図4に示すように、傾斜制御部Tは、左右のトーションバー7のうち、アッパアーム4に連結された端部(前端)の反対側の端部(後端)に連結したアンカーアーム10と、この左右のアンカーアーム10の他端(揺動端)に対して枢支軸11を介して両端が連結する横向き姿勢のロッド12と、このロッド12を左右方向にシフトさせるシフト作動機構Taと、シフト作動機構Taにシフト力を伝えるアクチュエータとしての電動モータMとを備えている。
傾斜制御部Tは、ロッド12が左右方向の何れかの方向にシフトした場合に、左右のトーションバー7が互いに同方向に捩られるように、左右のアンカーアーム10とロッド12との関係が決められている。
図4に示すように、シフト作動機構Taは、ロッド12の外周に台形ネジとして形成された雄ネジ13と、これに螺合するナット14と、ナット14に対して電動モータMの回転力を減速して伝える遊星ギヤ減速装置15とを有している。このように台形ネジとして形成される雄ネジ13とナット14とを用いることにより、三角ねじに比べて大径化を抑制している。
特に、この傾斜制御部Tでは、電動モータMの出力軸16が、ロッド12のロッド軸芯Xと同軸芯に配置された筒状であり、この出力軸16と一体的に回転するロータ17を出力軸16の外周に備え、このロータ17を取り囲む位置にコイル部18を配置し、この外周にモータハウジング19を配置したブラシレスDCモータとして構成されている。
また、遊星ギヤ減速装置15は、モータハウジング19に連結するギヤハウジング20に収容され、出力軸16の外周に一体形成したサンギヤ15aと、ギヤハウジング20の内周に形成したリングギヤ15bと、サンギヤ15aおよびリングギヤ15bに咬合する複数のプラネタリギヤ15cと、プラネタリギヤ15cを支承するキャリア15dとを有し、キャリア15dと一体回転するナット14が備えられている。
〔作動形態〕
このように構成されるため、電動モータMの回転を制御によって左右のトーションバー7の捩り量を等しくすることで図2に示すように車体1を水平姿勢に維持することが可能となる。これに対し電動モータMを一方に回転駆動することにより、ナット14の位置を基準に雄ネジ13と一体的にロッド12を左右方向の一方にシフトさせることで、図3に示すように車体1を左右方向に傾斜させることが可能となる。
このように構成されるため、電動モータMの回転を制御によって左右のトーションバー7の捩り量を等しくすることで図2に示すように車体1を水平姿勢に維持することが可能となる。これに対し電動モータMを一方に回転駆動することにより、ナット14の位置を基準に雄ネジ13と一体的にロッド12を左右方向の一方にシフトさせることで、図3に示すように車体1を左右方向に傾斜させることが可能となる。
尚、電動モータMを一方に駆動した場合には、左右のアンカーアーム10が同方向に揺動し、これに連係して左右のトーションバー7が同方向に捩られるため、左右のトーションバー7から左右のアッパアーム4に作用する付勢力に差が作り出され、付勢力が増大した側の車輪2を下方へ変位させ、付勢力が減少した側の車輪2の上方へ変位させる。その結果、車体1に対して車輪2を下方に変位させた側(車体1の左右方向での一方の端部位置)が上昇し、車体1に対して車輪2を上方に変位させた側(車体1の左右方向での他方の端部位置)が下降することになり、車体1の左右傾斜が実現する。
前述したように車輪2の上下方向への変位は、車体1に対する車輪2の相対的の上下方向への変位であり、車体1が水平姿勢にある場合には、図2に示すように車体1と地面Gに対する高さが水平時車高H1となる。これに対して、車体1が地面Gに対して傾斜した場合には、図3に示すように車体1のうち車高が低下した端部の傾斜側車高H2が水平時車高H1より低くなり、この傾斜により地面Gに対する高さが低減した側から乗員の乗降を容易にする。また、この傾斜角は電動モータMの駆動量により任意に設定することも可能である。
尚、傾斜制御部Tで左右の車輪2を昇降作動させる構成を、車体1の前部と後部との何れに備えても良く、車体1の前部と後部との双方に備える構成も考えられる。
〔実施形態の作用効果〕
傾斜制御部Tが、電動モータMの回転方向の切換により左右のサスペンション部Sのトーションバー7を同時に同方向に捩る力を作用させる構成であるため、左右の車輪2を上下方向に作動させる駆動構造を特別に備えることなく、左右のサスペンション部Sの一部の構成を利用して車体1の左右傾斜を可能にする。
傾斜制御部Tが、電動モータMの回転方向の切換により左右のサスペンション部Sのトーションバー7を同時に同方向に捩る力を作用させる構成であるため、左右の車輪2を上下方向に作動させる駆動構造を特別に備えることなく、左右のサスペンション部Sの一部の構成を利用して車体1の左右傾斜を可能にする。
これにより、例えば、路面と車体1との間での人の乗降を容易にすることが可能となる。また、この構成では、例えば、人が着座する車椅子を車体1に送り込むために板材でスロープを作る場合にもスロープを緩傾斜することも可能となり乗降を容易にする。
また、シフト作動機構Taとして、ロッド12の外周に台形ネジとして形成された雄ネジ13と、これに螺合するナット14とを用いる構成において、台形ネジの逆伝動効率を低く設定することも考えられる。このように逆伝動効率を低く設定することにより、外部からの入力荷重が台形ネジの逆入力荷重となり、ナット14の回転を抑制することが可能となるため、外部入力に対してナット14が回転する不都合を抑制するロック機構等を設ける必要がない。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)傾斜制御部Tのシフト作動機構Taとして、図5に示すように、ロッド12にピストン22を一体形成し、このピストン22を収容するシリンダ23を、ロッド軸芯Xと同軸芯で配置し、シリンダ23の両端部に端部壁23aを形成することにより、復動型の油圧シリンダCを構成する。
この油圧シリンダCは、アクチュエータの一例であり、両端の端部壁23aに形成された貫通孔にロッド12が貫通する構造であるため貫通孔の内周にシールを備えている。また、この構成では、ピストン22を挟む位置に油室が形成され、この2つの油室に連通する一対の油路24を介して油室に作動油を給排する油圧ポンプ25を備えている。更に、一対の油路24の間での作動油の流れを可能にする電磁弁26と、一対の油路24で作動油が流れる際に作動油の流量を制限するオリフィス27を備えている。
この別実施形態(a)では、油圧シリンダCがアクチュエータとして機能し、油圧シリンダCと油圧ポンプ25とで傾斜制御部Tが構成されている。この構成からポンプモータ25Mにより油圧ポンプ25を一方に駆動回転した場合に、油圧ポンプ25が、例えば、図面に示す油圧シリンダCの左側の油室の作動油を吸引し、右側の油室に供給することで同図においてロッド12を左側にシフトさせることが可能となる。尚、油圧ポンプ25を逆転させた場合にはロッド12を右側にシフトさせることになる。
更に、電磁弁26は、例えば、ソレノイドを駆動しない状態で一対の油路24の間での作動油の流れを阻止するポジションに維持され、作動油のリークに起因する車体1の左右傾斜が防止される。また、電磁弁26のソレノイドを駆動した場合には、一対の油路24の間での作動油の流れが許容されるため、例えば、外力を加えることにより車体1の任意に左右傾斜を設定することも可能となる。
(b)実施形態では単一の電動モータM(アクチュエータの一例)で左右のトーションバー7を同時に同方向に捩る構成を採用していたが、これに代えて、図6に示すように、左右のトーションバー7を各別に捩り操作するため、左右に傾斜制御部Tを備える構成も考えられる。
この別実施形態(b)では、左右の電動モータMの駆動力によって左右のロッド12を各別に操作するシフト作動機構Taを左右の傾斜制御部Tに備えている。このような構成では、左右の電動モータMを互いに逆転させることにより上記実施形態と同様に車体1の左右傾斜が可能となる。また、この構成では、例えば、左右の電動モータMを同じ方向に異なる量だけ駆動することにより、車体1を下降させながら、左右の車輪2の車体1に対する高さを異ならせ、車体1を左右傾斜させることも可能となる。この場合、車体1の高さを、図6に示す水平時車高H1より低下した位置での車体1の左右傾斜が実現する。
特に、この別実施形態(b)の変形例として、左右のトーションバー7の一方だけ捩り操作するように左右の一方だけに電動モータMを有する傾斜制御部Tを備えることも考えられ、このように構成することにより、左右の一方の車輪2の車体1に対する高さを異ならせることで、車体1を左右傾斜させることも可能となる。
また、この別実施形態(b)の構成、及び、別実施形態(b)の変形例では、サスペンション部Sとして、トーションバー7を備えていない構成も対象とするものであり、例えば、左右のコイル型のサスペンションスプリングから左右の車輪2に作用する付勢力をアクチュエータで変更するように傾斜制御部Tを構成することも考えられる。更に、アクチュエータとして油圧シリンダ等の流体の圧力によって作動するものも使用できる。
(c)実施形態では、4輪型の車両Aを対象とするものであったが、例えば、車体1の前部に単一の車輪2を備え、車体1の後部に左右の車輪2を備えた車両Aに適用することも可能である。このような3輪型の車両Aでは、車体1の後部に配置された左右の車輪2の車体1に対する高さの調整により車体1の左右傾斜が実現する。
(d)アクチュエータとして、エアーシリンダ用いることも考えられる。このようにエアーシリンダを用いる場合、別実施形態(a)で先に記載したように図5と同様の構成のシリンダと、エアーシリンダに供給するエアーを制御するバルブ、エアーポンプ等を備えることにより、車体1の左右傾斜が実現する。
本発明は、車体の左右方向での傾斜を行う車両に利用することができる。
1 車体
2 車輪
4 アッパアーム(サスペンションアーム)
7 トーションバー
10 アンカーアーム
12 ロッド
13 雄ネジ
14 ナット
M 電動モータ(アクチュエータ)
S サスペンション部
T 傾斜制御部
Ta シフト作動機構
U 車高調整装置
2 車輪
4 アッパアーム(サスペンションアーム)
7 トーションバー
10 アンカーアーム
12 ロッド
13 雄ネジ
14 ナット
M 電動モータ(アクチュエータ)
S サスペンション部
T 傾斜制御部
Ta シフト作動機構
U 車高調整装置
Claims (6)
- 左右のサスペンション部によって車体に対し各別に上下移動自在に支持された左右の車輪の位置を調整する車高調整装置であって、
アクチュエータの駆動力により、左右の前記車輪の少なくとも一方の前記車体に対する上下方向での位置を調整することにより前記車体を左右方向に傾斜させる傾斜制御部を備えている車高調整装置。 - 前記傾斜制御部が、左右の前記車輪の上下方向での位置を各別に調整するように左右の前記車輪に対応して2つの前記アクチュエータを備え、
2つの前記アクチュエータの駆動力により、左右の前記車輪の前記車体に対する高さを調整する請求項1に記載の車高調整装置。 - 前記傾斜制御部が、左右の前記車輪の上下方向での位置を各別に調整するように左右の前記車輪に対応して2つの前記アクチュエータを備え、
2つの前記アクチュエータの駆動力により、前記車体の左右の車高を同時に逆方向に変化させる請求項1に記載の車高調整装置。 - 前記サスペンション部が、左右の前記車輪を各別に上下移動自在に支持する左右のサスペンションアームと、前記車体の前後方向に延びる姿勢で配置され、捩れにより左右の前記サスペンションアームに対して各別に付勢力を作用させる左右のトーションバーとを備えており、
前記傾斜制御部が、左右の前記トーションバーのうち、前記車輪と反対側の端部に連結したアンカーアームを備え、左右の前記アンカーアームを揺動させる力を作用させる前記アクチュエータを備えている請求項1に記載の車高調整装置。 - 前記傾斜制御部が、左右の前記アンカーアームの操作端を連結するように前記車体の横方向に延びるロッドと、前記アクチュエータとしての電動モータの駆動力により前記ロッドを横方向に沿って作動させるシフト作動機構とを備えている請求項4に記載の車高調整装置。
- 前記シフト作動機構が、前記ロッドの外周に台形ネジとして形成された雄ネジと、これに螺合し前記電動モータの駆動力によって回転するナットとを備えている請求項5に記載の車高調整装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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