JP2021175096A - ネットワーク装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(「接続」は、有線でも無線でもよく、電気的に接続されてもよいし、通信接続でもよい。)
ホストコンピュータと各制御ユニット(例えばカウンタ)との通信にはそれぞれの制御ユニットのID番号が適切に設定されている必要がある。
また、連結するカウンタを組み替えたり追加したりした場合に、他のカウンタと重複しないように再度ID番号を指定して設定するといった手間が発生していた。
また、すべてを連番とせずに、順番を組み替えてもID番号を固定にしたいカウンタがあるような場合、カウンタのID番号の設定は複雑な作業となっていた。
そして、上位のモジュール(I/Fモジュールやホストコンピュータ)にカウンタのID番号を適切に設定記憶することも手間の掛かる複雑な作業となる場合があった。
複数のモジュールがシリアルに接続されたネットワーク装置であって、
それぞれのモジュールは、
自己の前段モジュールからの信号を受け取る前段入力ポートと、
自己の前段モジュールに信号を出力する前段出力ポートと、
自己の後段モジュールに信号を出力する後段出力ポートと、
自己の後段モジュールからの信号を受け取る後段入力ポートと、を有し、
さらに、
それぞれのモジュールは、
自己のID番号情報を保持するID番号情報保持部と、
自己のID番号情報を自己の後段モジュールに伝える第1指令を生成する第1指令生成部と、
前記第1指令を前記後段出力ポートから出力する第1指令出力部と、
自己および自己よりも後段のモジュールのID番号情報を自己の前段モジュールに伝える第2指令を生成する第2指令生成部と、
前記第2指令を前記前段出力ポートから出力する第2指令出力部と、
自己の前段モジュールから前記第1指令を受信したときに、受信した前記第1指令に含まれる前段モジュールのID番号情報を単調増加または単調減少させる所定演算で求めた新ID番号情報を自己のID番号情報として前記ID番号情報保持部に設定するID番号情報更新部と、を備え、
当該ネットワーク装置に繋がった各モジュールが所定回数または所定時間の間前記第1指令および前記第2指令を出力することによって、当該ネットワーク装置に繋がった各モジュールに互いに異なるID番号が付与される
ことを特徴とする。
電源投入時に、前記ID番号情報保持部には、ID番号として使用できる最小の番号が仮設定され、
前記各モジュールの前記ID番号情報更新部は、
自己の前段モジュールから前記第1指令を受信したときに、受信した前記第1指令に含まれる前段モジュールのID番号に1単位を加算した値を自己のID番号情報として前記ID番号情報保持部に設定する
ことが好ましい。
さらに、ID番号が固定されたモジュールが当該ネットワーク装置に接続されていて、
ID番号が固定されたモジュールは、自己の前段モジュールから前記第1指令を受信したとき、前記受信した第1指令をそのまま自己の第1指令として後段モジュールに出力する
ことが好ましい。
前記ID番号が固定されたモジュールに電源投入されたとき、前記ID番号が固定されたモジュールが最初に出力する前記第1指令に含まれるID番号情報は、ID番号として使用できる最小の番号よりも1単位小さい値である
ことが好ましい。
複数のモジュールがシリアルに接続されたネットワーク装置の前記モジュールのID番号を付与するネットワーク装置の制御方法であって、
それぞれのモジュールは、
自己の前段モジュールからの信号を受け取る前段入力ポートと、
自己の前段モジュールに信号を出力する前段出力ポートと、
自己の後段モジュールに信号を出力する後段出力ポートと、
自己の後段モジュールからの信号を受け取る後段入力ポートと、を有していて、
さらに、それぞれのモジュールは、自己のID番号情報を保持するID番号情報保持部を有していて、
当該ネットワーク装置の制御方法は、
自己のID番号情報を自己の後段モジュールに伝える第1指令を生成する第1指令生成ステップと、
前記第1指令を前記後段出力ポートから出力する第1指令出力ステップと、
自己および自己よりも後段のモジュールのID番号情報を自己の前段モジュールに伝える第2指令を生成する第2指令生成ステップと、
前記第2指令を前記前段出力ポートから出力する第2指令出力ステップと、
自己の前段モジュールから前記第1指令を受信したときに、受信した前記第1指令に含まれる前段モジュールのID番号情報を単調増加または単調減少させる所定演算で求めた新ID番号情報を自己のID番号情報として前記ID番号情報保持部に設定するID番号情報更新ステップと、を備え、
当該ネットワーク装置に繋がった各モジュールが所定回数または所定時間の間前記第1指令および前記第2指令を出力することによって、当該ネットワーク装置に繋がった各モジュールに互いに異なるID番号を付与する
ことを特徴とする。
自己のID番号を設定するモジュールであって、
自己の前段モジュールからの信号を受け取る前段入力ポートと、
自己の前段モジュールに信号を出力する前段出力ポートと、
自己の後段モジュールに信号を出力する後段出力ポートと、
自己の後段モジュールからの信号を受け取る後段入力ポートと、を有し、
さらに、
自己のID番号情報を保持するID番号情報保持部と、
自己のID番号情報を自己の後段モジュールに伝える第1指令を生成する第1指令生成部と、
前記第1指令を前記後段出力ポートから出力する第1指令出力部と、
自己および自己よりも後段のモジュールのID番号情報を自己の前段モジュールに伝える第2指令を生成する第2指令生成部と、
前記第2指令を前記前段出力ポートから出力する第2指令出力部と、
自己の前段モジュールから前記第1指令を受信したときに、受信した前記第1指令に含まれる前段モジュールのID番号情報を単調増加または単調減少させる所定演算で求めた新ID番号情報を自己のID番号情報として前記ID番号情報保持部に設定するID番号情報更新部と、を備え、
ネットワーク装置に繋がった当該モジュール同士が所定回数または所定時間の間前記第1指令および前記第2指令を出力することによって、互いに異なるID番号を設定する
ことを特徴とする。
モジュールのID番号を管理するプログラムであって、
自己の前段モジュールからの信号を受け取る前段入力ポートと、
自己の前段モジュールに信号を出力する前段出力ポートと、
自己の後段モジュールに信号を出力する後段出力ポートと、
自己の後段モジュールからの信号を受け取る後段入力ポートと、を有するモジュールにコンピュータを組み込んで、このコンピュータを、
自己のID番号情報を保持するID番号情報保持部と、
自己のID番号情報を自己の後段モジュールに伝える第1指令を生成する第1指令生成部と、
前記第1指令を前記後段出力ポートから出力する第1指令出力部と、
自己および自己よりも後段のモジュールのID番号情報を自己の前段モジュールに伝える第2指令を生成する第2指令生成部と、
前記第2指令を前記前段出力ポートから出力する第2指令出力部と、
自己の前段モジュールから前記第1指令を受信したときに、受信した前記第1指令に含まれる前段モジュールのID番号情報を単調増加または単調減少させる所定演算で求めた新ID番号情報を自己のID番号情報として前記ID番号情報保持部に設定するID番号情報更新部と、して機能させ、
ネットワーク装置に繋がった当該モジュール同士が所定回数または所定時間の間前記第1指令および前記第2指令を出力することによって、互いに異なるID番号を設定させる
ことを特徴とする。
(第1実施形態)
図1に測定システムの一例を示す。
測定システムは、多点同時測定をするため、複数のデジタルインジケータ(デジタルダイヤルゲージや電気マイクロメータともいう)を有している。
インジケータ10は、本体筒部と、本体筒部に対して摺動可能に設けられたスピンドルと、スピンドルの変位を検出するエンコーダと、を有する。
ここで、カウンタ100は、インジケータ10の制御ユニットであり、検出器、表示器、通信器、簡易演算器等の機能を有する。(カウンタ(モジュール)100を中継ユニットやデータ収集ユニットと称することもあるし、単に、小型端末器といってもよい。)
最前段のカウンタ100はホストコンピュータ20に接続されている。さらに、最前段のカウンタ100とホストコンピュータ20との間に例えばI/F(インターフェース)モジュールが接続されてもよい。
図2は、カウンタ100の機能ブロック図である。
カウンタ100は、筐体(ハウジング)の外側面に表示器110と入出力ポート120−150を有し、筐体の内部に電気回路部を有している。電気回路部は、CPU(中央処理装置)とメモリ(ROM、RAM)を有しており、メモリに格納されたプログラム(ID番号管理プログラム)をCPUで実行することにより各機能部としての機能を実現する。
前段出力ポート130は、自己の前段にあるカウンタと接続され、自己の前段にあるカウンタに信号を出力する出力ポートである。
後段出力ポート140は、自己の後段にあるカウンタと接続され、自己の後段にあるカウンタに信号を出力する出力ポートである。
後段入力ポート150は、自己の後段にあるカウンタと接続され、自己の後段にあるカウンタからの信号を受け取る入力ポートである。
また、カウンタは、上位モジュール(ホストコンピュータやI/Fモジュール)との接続用に別途の上位入出用ポートを備えていてもよい。本実施形態では、上位モジュールとの信号入出力は、前段入力ポート120と前段出力ポート130とが兼ねることとする。
表示制御部172は、表示器(例えばLCDパネル)110の表示を制御するものであって、例えば、求められたスピンドルの変位量を表示器に表示させる。
演算部173は、原点設定や置数(プリセット)、最大値最小値表示、レンジ設定などの簡易演算処理を行なう。そして、カウンタ100は、検出した変位量をホスト(ホストコンピュータ20)に送信する(通信器)。
ID番号管理部200は、ID番号保持部210と、第1指令生成部220と、第1指令出力部230と、第2指令生成部240と、第2指令出力部250と、ID番号更新部260と、第1指令バッファ270と、第2指令バッファ280と、を備える。
表示制御部172は、表示器(例えばLCDパネル)110の表示を制御するものであって、例えば、求められたスピンドルの変位量を表示器に表示させる。
演算部173は、原点設定や置数(プリセット)、最大値最小値表示、レンジ設定などの簡易演算処理を行なう。そして、カウンタ100は、検出した変位量をホスト(ホストコンピュータ20)に送信する(通信器)。
ID番号管理部200は、ID番号保持部210と、第1指令生成部220と、第1指令出力部230と、第2指令生成部240と、第2指令出力部250と、ID番号更新部260と、第1指令バッファ270と、第2指令バッファ280と、を備える。
ここでは、カウンタ100の電源投入時の仮ID番号として01番を設定するとする。
ただし、ID番号の自動付与を受け入れるカウンタが最前段に配置される場合を考慮すると、自動設定で採用できる番号のうちでできるだけ小さい値を初期値にすることが好ましい。
ここでは、ID番号として「50」以上の値を固定ID番号とし、ユーザがID番号保持部210に「50」以上のID番号を設定した場合、そのカウンタ100は自動付与を受け入れず、したがって、ID番号保持部210の固定IDは書き換えられないとする。
図3(a)に第1指令信号のデータ形式の一例を示す。
第1指令信号は、先頭から順に、ヘッダー(スタートシグナル)、コマンド種別、上位モジュールのID番号情報、自己のID番号、フッター、からなる。
コマンド種別というのは、例えば、この指令信号が第1指令信号か第2指令信号かを識別するためのコマンド識別コードであって信号の種類に応じて、例えばAやB、1、2等の予め設定されたコマンド識別コードを付す。
図3(b)に第2指令信号のデータ形式の一例を示す。
第2指令信号は、先頭から順に、ヘッダー、コマンド種別、自己および自己より後段のカウンタのID番号、フッター、からなる。第2指令信号の具体例は後述の動作例のなかで説明する。
第2指令バッファ280は、後段カウンタから受信した第2指令信号を一時的にバッファ(記憶)するメモリまたはレジスタである。
本発明の動作例を説明する。
第1動作例としては、3つのカウンタ100のID番号を自動で設定する場合を説明する。
図4のように、3つのカウンタ100を左から順に第1カウンタ400、第2カウンタ500、第3カウンタ600と呼ぶことにする。第1カウンタ400は3つのカウンタのなかで最前段のカウンタであり、第1カウンタ400はホストコンピュータ20に接続されている。
動作説明が分かりやすいように、カウンタ400、500、600の機能部として、ID番号保持部410、510、610と、第1指令バッファ470、570、670と、第2指令バッファ480、580、680と、を示す。図4において、第1、第2、第3カウンタ400、500、600はID番号の自動付与を受け入れるので、電源投入時にID番号保持部410、510、610に仮ID番号として01番が設定される。
例えば、電源投入時に仮ID番号「01」が各カウンタ400、500、600の表示器110に表示され、後述の動作でID番号が更新されていったときにそれにあわせて表示器110の表示も更新するようにする。仮決めのID番号のときは点滅や色を変えたりして表示中の番号がまだ確定前のID番号であることがわかるようにし、ID番号が確定したら所定時間(例えば5秒間や10秒間)の間、確定したID番号を通常の方法で表示器に表示させるようにしてもよい。
電源投入後、各カウンタ400、500、600は第1指令信号および第2指令信号を出力する。
第1指令信号は、自己のID番号を後段カウンタに伝える信号である。
各カウンタ400、500、600は、自己のID番号保存部410、510、610に保持しているID番号を第1指令信号として出力する。
最初、各カウンタ400、500、600はどこからも第1指令信号を受け取っておらず、したがってID更新もされていない。したがって、各カウンタ400、500、600から出力される第1指令信号は初期値として設定された自己の仮IDである「01」である。各カウンタ400、500、600は、この第1指令信号を自己の後段のカウンタに出力する。
最後段のカウンタ(ここでは第3カウンタ600)の後段出力ポート140にキャップをつけておいて終端させておいてもよいし、あるいは、後段出力ポート140に終端キャップがついている場合、そのカウンタは第1指令信号を出力しないこととしてもよい。
第2指令生成部240は、第2指令バッファ280(480、580、680)に記憶されているID番号情報の前に自己のID番号をつけるようにして第2指令信号を生成する。
本ステップ(図5)では、まだ、各カウンタ400、500、600はどこからも第2指令信号を受け取っていない。このとき、各カウンタ400、500、600から出力される第2指令信号は自己の仮IDである「01」である。各カウンタ400、500、600は、この第2指令信号を自己の前段のカウンタに出力する。
ID番号更新部260は、前段カウンタから第1指令信号を受信したとき、前段カウンタの第1指令信号に含まれるID番号に「1」を加算した値を求め、これを自己の新ID番号としてID番号保持部210(410、510、610)のID番号を更新する。
第1カウンタ400は、最前段のカウンタであって、前段から第1指令信号を受け取らないので、ID更新されず、自己のIDは初期値である「01」のままである。
第2カウンタ500と第3カウンタ600は、前のステップ(図5)で前段のカウンタから第1指令信号を受け取った。
したがって、ID番号更新部(260)は、受け取った第1指令である「01」に「1」を加算して自己ID番号を更新するようにID番号保持部210(510、610)を上書きする。すると、第2カウンタ500、第3カウンタ600の自己ID番号は「02」となる。
各カウンタ400、500、600は第1指令信号および第2指令信号を出力する。
第1指令信号は、自己のID番号を後段カウンタに伝える信号であるので、各カウンタ400、500、600は、自己のID番号保存部410、510、610に保持しているID番号を第1指令信号として出力する。すなわち、第1カウンタ400から出力される第1指令信号は「01」である。第2、第3カウンタ500、600から出力される第1指令信号は「02」である。
第3カウンタ600は、最後段のカウンタであって、第2指令信号をどこからも受け取らないので、第3カウンタ600が出力する第2指令信号は自己ID番号となる。すなわち、第3カウンタ600が出力する第2指令信号は「02」である。
第1カウンタ400の第2指令生成部(240)は、自己ID番号である「01」に前記記憶された「01」を続けるようにして第2指令信号「0101」を生成し、これを前段(ホストコンピュータ(20))に出力する。
第3カウンタ600は前のステップ(図7)で第2カウンタ500から第1指令信号「02」を受信していた。したがって、第3カウンタ600の自己ID番号は「03」に更新される。第1、第2カウンタ400、500の自己ID番号は、更新されても結果として変化しないので、説明を省略する。
第1カウンタ400の第2指令バッファ480は、前のステップ(図7)で第2カウンタ500から受信した第2指令信号「0201」を記憶(保存)する。
第2カウンタ500の第2指令バッファ580は、前のステップ(図7)で第3カウンタ600から受信した第2指令信号「02」を記憶(保存)する。
各カウンタ400、500、600は第1指令信号および第2指令信号を出力する。
第1指令信号は自己のIDを伝達する信号であるから、第1カウンタ400から出力される第1指令信号は「01」であり、第2カウンタ500から出力される第1指令信号は「02」であり、第3カウンタ600から出力される第1指令信号は「03」である。
第1カウンタ400から出力される第2指令信号は「010201」である。
第2カウンタ500から出力される第2指令信号は「0202」である。
第3カウンタ600から出力される第2指令信号は「03」である。
各カウンタ400、500、600は、前のステップ(図9)で受信した第1指令信号に基づいて自己のIDを更新するが、すでに第1、第2、第3カウンタ400、500、600のID番号は左から順に「1」ずつ増加した状態になっている。
したがって、本ステップ(図10)では、結果として、ID更新をする前後で自己のID番号に変化はない。
次に、各カウンタ400、500、600の第2指令バッファ480、580、680を考える。
第1カウンタ400は、前のステップ(図9)で第2カウンタ500から第2指令信号「0202」を受信したから、第1カウンタ400の第2指令バッファ480は「0202」を記憶する。
第2カウンタ500は、前のステップ(図9)で第3カウンタ600から第2指令信号「03」を受信したから、第2カウンタの第2指令バッファ580は「03」を記憶する。
各カウンタ400、500、600は第1指令信号で自己のID番号情報を後段カウンタに伝える。
前のステップ(図10)でID番号の変更がなかったので、各カウンタ400、500、600から出力される第1指令信号は2ステップ前(図9)と同じである。
各カウンタ400、500、600から出力される第2指令信号を考える。
第3カウンタ600が出力する第2指令信号は自己のID番号「03」であって前のステップ(図9)と同じである。
第1カウンタ400は、前のステップ(図10)で第2指令バッファ480に記憶(保存)した「0202」に自己のID番号「01」をつけて第2指令信号「010202」とする。
すでに前のステップ(図8)で各カウンタ400、500、600の自己IDは左から「1」ずつ増加した状態なので、各カウンタ400、500、600がID更新しても結果として自己IDに変化はない。
各カウンタ400、500、600の第2指令バッファ480、580、680を考える。
第1カウンタ400は前のステップ(図9)で第2カウンタ500から第2指令信号として「0203」を受け取ったから、第1カウンタ400の第2指令バッファ480は「0203」を記憶する。
第2カウンタ500、第3カウンタ600の第2指令バッファ580、680については、結果として、前のステップ(図10)と同じなので、冗長な説明は省略する。
各カウンタ400、500、600は第1指令信号および第2指令信号を出力する。
このステップ(図13)において、第1カウンタ400から出力される第2指令信号を考える。
第1カウンタ400は、前のステップ(図12)で第2指令バッファ480に記憶(保存)した「0203」に自己のID番号「01」をつけて第2指令信号「010203」とする。すると、ホストコンピュータ20には第1カウンタ400からの第2指令信号により「010203」が伝えられる。
所定時間経過後に、図14に例示のように、各カウンタ400、500、600は自己のID番号を確定する。また、ホストコンピュータ20および各カウンタ400、500、600は第2指令バッファ480、580、680に記憶されたID番号情報から自己より後段のカウンタのID番号を認識できる。
次に、第2動作例として、ID番号が固定されたカウンタを含む場合を考える。
図15を参照されたい。
第1カウンタ400は3つのカウンタ100のなかで最前段のカウンタ100であり、第1カウンタ400はホストコンピュータ20(不図示)に接続されている。
いま、第2カウンタ500のID番号が「78」で固定設定されているとする。
第1カウンタ400と第3カウンタ600はID番号が自動設定されるカウンタである。
なお、図15では、ホストコンピュータ20およびインジケータ10を省略して、カウンタだけを図示している。
電源投入後、各カウンタ400、500、600は第1指令信号および第2指令信号を出力する。
最初、各カウンタ400、500、600はどこからも第1指令信号を受け取っていない。第1カウンタ400と第3カウンタ600はID番号が自動設定されるカウンタである。ID番号が自動設定されるカウンタ400、600が最初に出力する第1指令信号は、初期値として設定された自己の仮IDである「01」である。
カウンタに固定IDが設定されている場合、前段カウンタから受信した第1指令信号をそのまま自己の第1指令信号として後段カウンタに送るのであるが、最初の一回目はまだどこからも第1指令信号を受け取っていない。
ここで、ID番号が固定されたカウンタ(500)が最初に出力する第1指令信号のID番号は「00」であるとする。
ただし、ID番号が固定されたカウンタが最前段に配置され得ることを考慮すると、固定IDのカウンタが最初に出力する第1指令信号として、自動設定で採用できるID番号のうちでできるだけ小さい値とするか、最も好適な例として、例えば「00」のように自動設定で採用できる最小のID番号「01」よりも1つ小さい値(「00」)にしておくのが合理的である。
各カウンタ400、500、600はどこからも第2指令信号を受け取っていないので、各カウンタ400、500、600が出力する第2指令信号は自己のID番号である。すなわち、第1、第3カウンタ400、600は自己の仮ID番号である「01」を第2指令信号とする。
第2カウンタ500は自己の固定ID番号である「78」を第2指令信号とする。
第1カウンタ400は前段から第1指令信号を受け取らないので、ID更新されず、自己のID番号は初期値である「01」のままである。
第2カウンタ500のID番号は固定の「78」である。
第3カウンタ600は、第2カウンタ500から第1指令信号として「00」を受け取ったので、受け取った第1指令である「00」に「1」を加算して自己のID番号を更新する。結果としては、第3カウンタ600のID番号は「01」のままで変化はない。
第1カウンタ400は、第2カウンタ500から受け取った第2指令信号「78」を第2指令バッファ480に記憶する。
第2カウンタ500は、第3カウンタ600から受け取った第2指令信号「01」を第2指令バッファ580に記憶する。
各カウンタ400、500、600は、第1、第2指令信号を出力する。
第1、第3カウンタ400、600は、自己のID番号である「01」を第1指令信号とする。
第2カウンタ500は、ID番号が固定されたカウンタである。第2カウンタ500は、前のステップ(図16)で前段カウンタ(第1カウンタ400)から受け取った第1指令信号「01」をそのまま後段カウンタ(第3カウンタ600)に出力する。すなわち、本ステップ(図18)で第2カウンタ500が出力する第1指令信号のID番号は「01」である。
第1カウンタ400は、前のステップ(図16)で第2カウンタ500から受け取っていた第2指令信号「78」に自己ID番号「01」をつけて「0178」を第2指令信号とする。
第2カウンタ500は、前のステップ(図16)で第3カウンタ600から受け取った第2指令信号「01」に自己のID番号「78」をつけて「7801」を第2指令信号とする。
第3カウンタ600は、どこからも第2指令信号を受信しないので、自己のID番号「01」を第2指令信号とする。
第1、第2カウンタ400、500の自己ID番号に変化はない。
第3カウンタ600は、前のステップ(図18)で第2カウンタ500から第1指令信号「01」を受け取ったので、これに「1」を加算した「02」を自己のID番号とするように更新する。
第2指令バッファ480、580、680について考えると、第1カウンタ400は前のステップ(図18)で第2カウンタ500から「7801」を第2指令信号として受け取ったので、第2指令バッファに「7801」を記憶する。
各カウンタ400、500、600は第1、第2指令信号を出力する。
第1指令信号について考えると、第1、第2カウンタ400、500が出力する第1指令信号は前のステップ(図18)と同じであるから冗長な説明は省略する。
第3カウンタ600から出力される第1指令信号のID番号は更新された「02」になる。(ただし、第3カウンタ600からの第1指令信号を受け取る後段のカウンタは無い。)
第1カウンタ400は、前のステップ(図18)で受け取った第2指令信号「7801」に自己のID番号「01」をつけて「017801」を第2指令信号とする。
第2カウンタ500は、前のステップ(図18)で受け取った第2指令信号「01」に自己のID番号「78」をつけて「7801」を第2指令信号とする。
前のステップ(図17、図18)で第3カウンタ600のID番号に変化がなかったので、結果として、本ステップ(図20)における第2カウンタ500の第2指令信号は前のステップ(図18)と同じになる。
第3カウンタ600は、自己のID番号「02」を第2指令信号として第2カウンタ500に出力する。
前のステップ(図19)において、第3カウンタ600のID番号は「02」になっており、ID番号が固定の第2カウンタ500を挟んで第1カウンタ400のID番号より「1」大きい状態になった。したがって、第1、第3カウンタ400、600の自己ID番号の変化はない。
第2指令バッファ480、580、680について考えると、第2カウンタ500は、前のステップ(図20)で第3カウンタ600から第2指令信号として「02」を受け取ったから、第2カウンタ500の第2指令バッファ580には「02」を記憶する。
第1、第3カウンタ400、600の第2指令バッファ480、680は結果として変化しなかったから冗長な説明は省略する。
各カウンタ400、500、600は第1、第2指令信号を出力する。
第1指令信号については、結果として前のステップ(図20)から変化がないので説明を省略する。
第2指令信号について考えると、第2カウンタ500は、前のステップ(図20)で第3カウンタ600から第2指令信号「02」を受け取っていたから、これに自己のID番号「78」をつけて「7802」を第2指令信号とする。
第1、第3カウンタ400、600の第2指令信号については、結果として前のステップ(図20)と同じであるから説明を省略する。
第1、第2、第3カウンタ400、500、600のID番号に変化はない。
第2指令バッファ480、580、680について考えると、第1カウンタ400は前のステップ(図22)で第2カウンタ500から第2指令信号として「7802」を受け取ったから、第1カウンタ400の第2指令バッファ480は「7802」を記憶する。
第2カウンタ500の第2指令バッファ580は結果として変化がないので説明を省略する。
各カウンタ400、500、600は第1、第2指令信号を出力する。
前のステップ(図22)から変化があるのは第1カウンタ400の第2指令信号である。
第1カウンタ400は、前のステップ(図20)で第2カウンタ500から第2指令信号「7802」を受け取っていたから、これに自己のID番号「01」をつけて「017802」を第2指令信号とする。
所定時間経過後に、図25に例示のように、各カウンタ400、500、600は自己のID番号を確定する。第1カウンタ400と第3カウンタ600は自動設定されたID番号としてそれぞれ「01」、「02」を自己のID番号とする。第2カウンタ500は、固定設定されたID番号である「78」を自己のID番号とする。
また、ホストコンピュータ20および各カウンタ400、500、600は第2指令バッファ480、580、680に記憶されたID番号情報から自己より後段のカウンタのID番号を認識できる。
電源投入時の仮ID番号を小さい値である「01」とし、最前段カウンタから順に「1」ずつ増加(「1」ずつ加算)するようにして後段カウンタのID番号を設定(更新)するようにした。
逆に、最前段のカウンタのID番号を大きな値(例えば「49」)にして、最前段カウンタから「1」ずつ減少するようにして後段カウンタのID番号を設定(更新)するようにしてもよい。
「1」ずつ加算や「1」ずつ減算でなくても、「2」ずつ加算(減算)でもよい。
ID番号が重複しないように単調増加あるいは単調減少する演算であればよい。
20 ホストコンピュータ
100、400、500、600 カウンタ
110 表示器
120 前段入力ポート
130 前段出力ポート
140 後段出力ポート
150 後段入力ポート
160 測定器接続ポート
171 変位検出部
172 表示制御部
173 演算部
200 ID番号管理部
210、410、510、610 ID番号保持部
220 第1指令生成部
230 第1指令出力部
240 第2指令生成部
250 第2指令出力部
260 ID番号更新部
270、470、570、670 第1指令バッファ
280、480、580、680 第2指令バッファ。
Claims (7)
- 複数のモジュールがシリアルに接続されたネットワーク装置であって、
それぞれのモジュールは、
自己の前段モジュールからの信号を受け取る前段入力ポートと、
自己の前段モジュールに信号を出力する前段出力ポートと、
自己の後段モジュールに信号を出力する後段出力ポートと、
自己の後段モジュールからの信号を受け取る後段入力ポートと、を有し、
さらに、
それぞれのモジュールは、
自己のID番号情報を保持するID番号情報保持部と、
自己のID番号情報を自己の後段モジュールに伝える第1指令を生成する第1指令生成部と、
前記第1指令を前記後段出力ポートから出力する第1指令出力部と、
自己および自己よりも後段のモジュールのID番号情報を自己の前段モジュールに伝える第2指令を生成する第2指令生成部と、
前記第2指令を前記前段出力ポートから出力する第2指令出力部と、
自己の前段モジュールから前記第1指令を受信したときに、受信した前記第1指令に含まれる前段モジュールのID番号情報を単調増加または単調減少させる所定演算で求めた新ID番号情報を自己のID番号情報として前記ID番号情報保持部に設定するID番号情報更新部と、を備え、
当該ネットワーク装置に繋がった各モジュールが所定回数または所定時間の間前記第1指令および前記第2指令を出力することによって、当該ネットワーク装置に繋がった各モジュールに互いに異なるID番号が付与される
ことを特徴とするネットワーク装置。 - 請求項1に記載のネットワーク装置において、
電源投入時に、前記ID番号情報保持部には、ID番号として使用できる最小の番号が仮設定され、
前記各モジュールの前記ID番号情報更新部は、
自己の前段モジュールから前記第1指令を受信したときに、受信した前記第1指令に含まれる前段モジュールのID番号に1単位を加算した値を自己のID番号情報として前記ID番号情報保持部に設定する
ことを特徴とするネットワーク装置。 - 請求項1または請求項2に記載のネットワーク装置において、
さらに、ID番号が固定されたモジュールが当該ネットワーク装置に接続されていて、
ID番号が固定されたモジュールは、自己の前段モジュールから前記第1指令を受信したとき、前記受信した第1指令をそのまま自己の第1指令として後段モジュールに出力する
ことを特徴とするネットワーク装置。 - 請求項3に記載のネットワーク装置において、
前記ID番号が固定されたモジュールに電源投入されたとき、前記ID番号が固定されたモジュールが最初に出力する前記第1指令に含まれるID番号情報は、ID番号として使用できる最小の番号よりも1単位小さい値である
ことを特徴とするネットワーク装置。 - 複数のモジュールがシリアルに接続されたネットワーク装置の前記モジュールのID番号を付与するネットワーク装置の制御方法であって、
それぞれのモジュールは、
自己の前段モジュールからの信号を受け取る前段入力ポートと、
自己の前段モジュールに信号を出力する前段出力ポートと、
自己の後段モジュールに信号を出力する後段出力ポートと、
自己の後段モジュールからの信号を受け取る後段入力ポートと、を有していて、
さらに、それぞれのモジュールは、自己のID番号情報を保持するID番号情報保持部を有していて、
当該ネットワーク装置の制御方法は、
自己のID番号情報を自己の後段モジュールに伝える第1指令を生成する第1指令生成ステップと、
前記第1指令を前記後段出力ポートから出力する第1指令出力ステップと、
自己および自己よりも後段のモジュールのID番号情報を自己の前段モジュールに伝える第2指令を生成する第2指令生成ステップと、
前記第2指令を前記前段出力ポートから出力する第2指令出力ステップと、
自己の前段モジュールから前記第1指令を受信したときに、受信した前記第1指令に含まれる前段モジュールのID番号情報を単調増加または単調減少させる所定演算で求めた新ID番号情報を自己のID番号情報として前記ID番号情報保持部に設定するID番号情報更新ステップと、を備え、
当該ネットワーク装置に繋がった各モジュールが所定回数または所定時間の間前記第1指令および前記第2指令を出力することによって、当該ネットワーク装置に繋がった各モジュールに互いに異なるID番号を付与する
ことを特徴とするネットワーク装置の制御方法。 - 自己のID番号を設定するモジュールであって、
自己の前段モジュールからの信号を受け取る前段入力ポートと、
自己の前段モジュールに信号を出力する前段出力ポートと、
自己の後段モジュールに信号を出力する後段出力ポートと、
自己の後段モジュールからの信号を受け取る後段入力ポートと、を有し、
さらに、
自己のID番号情報を保持するID番号情報保持部と、
自己のID番号情報を自己の後段モジュールに伝える第1指令を生成する第1指令生成部と、
前記第1指令を前記後段出力ポートから出力する第1指令出力部と、
自己および自己よりも後段のモジュールのID番号情報を自己の前段モジュールに伝える第2指令を生成する第2指令生成部と、
前記第2指令を前記前段出力ポートから出力する第2指令出力部と、
自己の前段モジュールから前記第1指令を受信したときに、受信した前記第1指令に含まれる前段モジュールのID番号情報を単調増加または単調減少させる所定演算で求めた新ID番号情報を自己のID番号情報として前記ID番号情報保持部に設定するID番号情報更新部と、を備え、
ネットワーク装置に繋がった当該モジュール同士が所定回数または所定時間の間前記第1指令および前記第2指令を出力することによって、互いに異なるID番号を設定する
ことを特徴とするモジュール。 - モジュールのID番号を管理するプログラムであって、
自己の前段モジュールからの信号を受け取る前段入力ポートと、
自己の前段モジュールに信号を出力する前段出力ポートと、
自己の後段モジュールに信号を出力する後段出力ポートと、
自己の後段モジュールからの信号を受け取る後段入力ポートと、を有するモジュールにコンピュータを組み込んで、このコンピュータを、
自己のID番号情報を保持するID番号情報保持部と、
自己のID番号情報を自己の後段モジュールに伝える第1指令を生成する第1指令生成部と、
前記第1指令を前記後段出力ポートから出力する第1指令出力部と、
自己および自己よりも後段のモジュールのID番号情報を自己の前段モジュールに伝える第2指令を生成する第2指令生成部と、
前記第2指令を前記前段出力ポートから出力する第2指令出力部と、
自己の前段モジュールから前記第1指令を受信したときに、受信した前記第1指令に含まれる前段モジュールのID番号情報を単調増加または単調減少させる所定演算で求めた新ID番号情報を自己のID番号情報として前記ID番号情報保持部に設定するID番号情報更新部と、して機能させ、
ネットワーク装置に繋がった当該モジュール同士が所定回数または所定時間の間前記第1指令および前記第2指令を出力することによって、互いに異なるID番号を設定させる
ことを特徴とするモジュールID番号管理プログラム。
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