JP2021173633A - 材料試験機、及び材料試験機における表示方法 - Google Patents

材料試験機、及び材料試験機における表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザーが所望する情報を提供する。【解決手段】試験片TPを変形させて、前記試験片の材料の機械的特性を測定する材料試験機であって、前記試験片の標点DP間距離を測定することによって、前記試験片の歪みεを検出する第1検出部812と、前記試験片の表面に形成されたパターンPTの画像に基づいて、前記試験片の歪み分布DTを検出する第2検出部813と、前記第1検出部の検出結果と、前記第2検出部の検出結果とを1つの画面に表示する表示制御部815とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、材料試験機、及び材料試験機における表示方法に関する。
試験片を変形させて、試験片の材料の機械的特性を測定する材料試験機において、試験片の歪みを検出する種々の技術が知られている。
例えば、特許文献1には、試験片の表面に付された一対の標線マークを、ビデオカメラにより撮影して画像を生成し、一対の標線マークの画像の位置を利用して試験片の伸びを計算する材料試験機が記載されている。
また、例えば、特許文献2には、試験片の伸びと、試験力とを表示する材料試験機が記載されている。
特開2012−58013号公報 特開2019−52997号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の材料試験機では、試験片の伸びと試験力との関係が可視化されるにとどまり、ユーザーが所望する情報を提供できない場合があった。例えば、従来の伸びと試験力とを検出する引張試験では、降伏点前の試験区間において、試験片には複雑な歪みが生じることが知られているが、そのような複雑な歪み状態を分析できる材料試験機は存在しなかった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、ユーザーが所望する情報を提供可能な材料試験機、及び材料試験機における表示方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、試験片を変形させて、前記試験片の材料の機械的特性を測定する材料試験機であって、前記試験片の標点間距離を測定することによって、前記試験片の伸び及び歪みの少なくとも一方を検出する第1検出部と、前記試験片の表面に形成されたパターンの画像に基づいて、前記試験片の歪み分布を検出する第2検出部と、前記第1検出部の検出結果と前記第2検出部の検出結果とを互いに対応付けて表示する表示部とを備える。
本発明の第2の態様は、試験片を変形させて、前記試験片の材料の機械的特性を測定する材料試験機における表示方法であって、前記試験片の標点間距離を測定することによって、前記試験片の伸び及び歪みの少なくとも一方を検出する第1検出ステップと、前記試験片の表面に形成されたパターンの画像に基づいて、前記試験片の歪み分布を検出する第2検出ステップと、前記第1検出ステップでの検出結果と前記第2検出ステップでの検出結果とを互いに対応付けて表示する表示ステップと、を含む。
本発明の第1の態様によれば、試験片の伸び及び歪みの少なくとも一方を検出する第1検出部と、試験片の歪み分布を検出する第2検出部と、第1検出部の検出結果と第2検出部の検出結果とを互いに対応付けて表示する表示部とを備える。
したがって、伸び及び歪みの少なくとも一方の検出結果と歪み分布の検出結果とを互いに対応付けて表示するため、ユーザーが所望する情報を提供できる。
本発明の第2の態様によれば、試験片の伸び及び歪みの少なくとも一方を検出する第1検出ステップと、試験片の歪み分布を検出する第2検出ステップと、第1検出ステップでの検出結果と第2検出ステップでの検出結果とを互いに対応付けて表示する表示ステップと、を含む。
したがって、伸び及び歪みの少なくとも一方の検出結果と歪み分布の検出結果とを互いに対応付けて表示するため、ユーザーが所望する情報を提供できる。
本実施形態に係る引張試験機の構成の一例を示す図である。 材料試験機の構成の一例を示す平面図である。 引張試験機の要部の構成の一例を示す図である。 パターン画像の一例を示す図である。 試験片の縦歪み分布の算出方法の一例を示す図である。 表示部に表示される試験結果表示画面の一例を示す画面図である。 歪み及び歪み分布画像の第1例を示す図である。 歪み及び歪み分布画像の第2例を示す図である。 歪み及び歪み分布画像の第3例を示す図である。 歪み及び歪み分布画像の第4例を示す図である。 歪み及び歪み分布画像の第5例を示す図である。 試験中の制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 試験後の制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 試験後の制御部の処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本実施形態について説明する。
[1.引張試験機の構成]
図1は、本実施形態に係る引張試験機1の構成の一例を示す図である。
本実施形態の引張試験機1は、試験片TPに試験力Fを与えて、試料の引張強度、降伏点、伸び、絞りなどの機械的性質を測定する材料試験を行う。試験力Fは、引張力である。
引張試験機1は、試験対象の材料である試験片TPに試験力Fを与えて引張試験を行う試験機本体2と、試験機本体2による引張試験動作を制御する制御ユニット4と、を備える。
なお、引張試験機1は、「材料試験機」の一例に対応する。
試験機本体2は、テーブル26と、このテーブル26上に鉛直方向を向く状態で回転可能に立設された一対のねじ棹28、29と、これらのねじ棹28、29に沿って移動可能なクロスヘッド10と、このクロスヘッド10を移動させて試験片TPに負荷を与える負荷機構12と、ロードセル14と、を備える。ロードセル14は、試験片TPに与えられる引張荷重である試験力Fを測定し、試験力測定信号SG1を出力するセンサである。
負荷機構12は、各ねじ棹28、29の下端部に連結されるウォーム減速機16、17と、各ウォーム減速機16、17に連結されるサーボモータ18と、ロータリエンコーダ20と、を備える。ロータリエンコーダ20は、サーボモータ18の回転量を測定し、回転量に応じたパルス数の回転測定信号SG2を制御ユニット4に出力するセンサである。
そして負荷機構12は、ウォーム減速機16、17を介して、一対のねじ棹28、29にサーボモータ18の回転を伝達し、各ねじ棹28、29が同期して回転することによって、クロスヘッド10がねじ棹28、29に沿って昇降する。
クロスヘッド10には、試験片TPの上端部を把持する上つかみ具21が付設され、テーブル26には、試験片TPの下端部を把持する下つかみ具22が付設される。試験機本体2は、引張試験の際に、試験片TPの両端部を上つかみ具21及び下つかみ具22によって把持した状態で、制御ユニット4の制御に従って、クロスヘッド10を上昇させることによって、試験片TPに試験力Fを与える。
制御ユニット4は、統括制御装置30と、表示装置32と、試験プログラム実行装置34と、を備える。
統括制御装置30は、試験機本体2を中枢的に制御する装置であり、試験機本体2との間で信号を送受信可能に接続される。試験機本体2から受信する信号は、ロードセル14が出力する試験力測定信号SG1、ロータリエンコーダ20が出力する回転測定信号SG2、及び制御や試験に要する適宜の信号等である。
表示装置32は、統括制御装置30から入力される信号に基づいて各種情報を表示する装置であり、例えば、統括制御装置30は、引張試験の間、回転測定信号SG2に基づくクロスヘッド10の変位を示す変位計測値XDを表示装置32に表示する。
引張試験プログラム実行装置34は、引張試験の試験条件といった各種設定パラメータの設定操作や実行指示操作などのユーザー操作を受け付け、統括制御装置30に出力する機能や、試験力計測値FDのデータを解析する機能などを備えた装置である。
引張試験プログラム実行装置34はコンピュータを備え、このコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro−Processing Unit)等のプロセッサと、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリデバイスと、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等のストレージ装置と、統括制御装置30や各種の周辺機器などを接続するためのインターフェース回路と、を備える。そして、プロセッサがメモリデバイス又はストレージ装置に記憶されたコンピュータプログラムである引張試験プログラムを実行することで、上述の各種の機能を実現する。
次いで、本実施形態の統括制御装置30について、更に説明する。統括制御装置30は、信号入出力ユニット40と、制御回路ユニット50と、を備える。
信号入出力ユニット40は、試験機本体2との間で信号を送受信する入出力インターフェース回路を構成するものであり、本実施形態では、センサアンプ42と、カウンタ回路43と、サーボアンプ44とを有する。
センサアンプ42は、ロードセル14が出力する試験力測定信号SG1を増幅して制御回路ユニット50に出力する増幅器である。
カウンタ回路43は、ロータリエンコーダ20が出力する回転測定信号SG2のパルス数を計数し、サーボモータ18の回転量、すなわちサーボモータ18の回転によって昇降するクロスヘッド10の変位計測値XDを示す変位測定信号A3を制御回路ユニット50にデジタル信号で出力する。サーボアンプ44は、制御回路ユニット50の制御に従って、サーボモータ18を制御する装置である。
制御回路ユニット50は、通信部51と、フィードバック制御部52を備える。
制御回路ユニット50は、CPUやMPUなどのプロセッサと、ROMやRAMなどのメモリデバイスと、HDDやSSDなどのストレージ装置と、信号入出力ユニット40とのインターフェース回路と、引張試験プログラム実行装置34と通信する通信装置と、表示装置32を制御する表示制御回路と、各種の電子回路と、を備えたコンピュータを備える。また、制御回路ユニット50のプロセッサがメモリデバイス又はストレージ装置に記憶された制御プログラムを実行することで、図1に示す各機能部を実現する。
また、信号入出力ユニット40のインターフェース回路にはA/D変換器が設けられており、アナログ信号の試験力測定信号SG1及び伸び測定信号SG3がA/D変換器によってデジタル信号に変換される。
なお、制御回路ユニット50は、コンピュータに限らず、ICチップやLSIなどの集積回路といった1又は複数の適宜の回路によって構成されてもよい。
通信部51は、試験プログラム実行装置34との間で通信し、試験条件の設定や各種設定パラメータの設定値、引張試験の実行指示や中断指示などを試験プログラム実行装置34から受信する。また、通信部51は、試験力測定信号SG1に基づく試験力計測値FDを適宜のタイミングで試験プログラム実行装置34に送信する。また、通信部51は、回転測定信号SG2に基づく変位計測値XDを適宜のタイミングで試験プログラム実行装置34に送信する。
フィードバック制御部52は、試験機本体2のサーボモータ18をフィードバック制御して引張試験を実行する。フィードバック制御部52は、サーボモータ18のフィードバック制御を実行する回路である。
フィードバック制御部52が位置制御を実行する場合には、フィードバック制御部52は、例えば、ロードセル14が出力する試験力計測値FDについて位置制御を実行する。この場合には、フィードバック制御部52は、試験力計測値FDを試験力目標値FTに一致させるように変位計測値XDの指令値dXを演算し、当該指令値dXを示す指令信号A4をサーボアンプ44に出力する。なお、試験力目標値FTは、試験力計測値FDの目標値を示す。
[2.検出装置の構成]
図2は、検出装置200の構成の一例を示す平面図である。引張試験機1は、検出装置200を更に備える。図2に示すように、検出装置200は、試験片TPの歪みεと歪み分布DTとを検出する装置であって、カメラ6と、検出制御装置8とを備える。
試験片TPの特定面TP1には、一対の標点DPとパターンPTNとが形成されている。特定面TP1は、試験片TPのカメラ6に近接する側の面を示す。試験片TPのカメラ6に近接する側は、図2では下側を示す。
標点DPは、第1標点DP1と第2標点DP2とを含む。第1標点DP1は、特定面TP1の上部に配置され、第2標点DP2は、特定面TP1の下部に配置される。
標点DPについては、後述にて図7を参照して説明する。パターンPTNについては、後述にて図4を参照して説明する。
カメラ6は、検出制御装置8の指示に従って、パターンPTNの画像を示すパターン画像PNと、標点DPの画像とを含む画像を生成する。
カメラ6は、CCD(Charge Coupled Device)、及び、CMOS(Complementary MOS)等のイメージセンサーを備える。パターン画像PNについては、後述にて図4を参照して説明する。
カメラ6の撮影方向C6は、試験片TPの幅方向の中央を通り、試験片TPの特定面TP1と直交するようにカメラ6が配置される。試験片TPの幅方向は、図2の左右方向を示す。撮影方向C6は、カメラ6の撮影範囲の中心を示す。
カメラ6は、引張試験機1によって試験片TPの引張試験を実施している間において、所定時間ΔT毎に、パターンPTNの画像を示すパターン画像PNと、標点DPの画像とを生成する。所定時間ΔTは、例えば、1/30秒である。換言すれば、カメラ6のフレームレートは、30fpsである。
本実施形態では、カメラ6のフレームレートは、30fpsであるが、本発明の実施形態はこれに限定されない。カメラ6のフレームレートは、試験片TPの変形速度、及び、試験片TPに形成される格子間隔に応じて決定すればよい。例えば、試験片TPの変形速度が速い程、フレームレートを大きくすることが好ましい。また、例えば、試験片TPに形成される格子間隔が狭い程、フレームレートを大きくすることが好ましい。
検出制御装置8は、図2に示すように、制御部81と、記憶部82と、入力部83と、表示部84と、通信部85と、各種の電子回路と、を備えたパーソナルコンピュータで構成される。
制御部81は、検出装置200の動作を制御する。また、制御部81は、制御回路ユニット50と通信可能に構成され、制御回路ユニット50からの指示に従って、カメラ6の動作を制御する。制御部81は、例えば、制御回路ユニット50からの指示に従って、カメラ6の撮影タイミングを決定する。
制御部81は、CPUやMPU等のプロセッサ81Aと、ROMやRAM等のメモリデバイス81Bと、を備える。また、プロセッサ81Aがメモリデバイス81Bに記憶された制御プログラムを実行することで、図3に示す各機能部を実現する。
記憶部82は、HDDやSSD等を備える。記憶部82は、種々の情報を記憶する。
入力部83は、ユーザーからの操作入力を受け付ける。入力部83は、例えば、マウス、キーボード等を含む。
表示部84は、LCD(liquid crystal display)等を備え、種々の画像を表示する。
通信部85は、制御回路ユニット50及びカメラ6と通信する。通信部85は、制御回路ユニット50からの種々の情報を受信する。通信部85は、カメラ6によって生成された画像情報を受信する。
なお、検出制御装置8は、パーソナルコンピュータに限らず、ICチップやLSIなどの集積回路といった1つ又は複数の適宜の回路によって構成されてもよい。また、検出制御装置8は、例えば、タブレット端末、又はスマートフォンとして構成されてもよい。
また、検出制御装置8は、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等、プログラムされたハードウェアを備えてもよい。また、検出制御装置8は、SoC(System−on−a−Chip)−FPGAを備えてもよい。
[3.制御部の構成]
図3は、本実施形態に係る引張試験機1の要部の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、制御部81は、撮像制御部811と、第1検出部812と、第2検出部813と、受付部814と、表示制御部815と、出力部816とを備える。
具体的には、制御部81のプロセッサ81Aが、メモリデバイス81Bに記憶された制御プログラムを実行することによって、撮像制御部811、第1検出部812、第2検出部813、受付部814、表示制御部815、及び出力部816として機能する。
また、制御部81のプロセッサ81Aが、メモリデバイス81Bに記憶された制御プログラムを実行することによって、記憶部82を、検出結果記憶部821として機能させる。
検出結果記憶部821は、歪みεの検出結果と歪み分布DTの検出結果とを記憶する。検出結果記憶部821は、例えば、引張試験の試験期間内の時間Tに対応付けて、歪みεの検出結果と歪み分布DTの検出結果とを記憶する。歪み分布DTの検出結果は、歪み分布画像PDTを含む。歪み分布画像PDTは、歪み分布DTを示す画像である。
歪み分布画像PDTについては、後述にて図7を参照して説明する。
時間Tは、「試験開始からの経過時間」の一例に対応する。
検出結果記憶部821は、「記憶部」の一例に対応する。
撮像制御部811は、試験片TPに形成されたパターンPTNと標点DPの画像とを含む画像をカメラ6に撮像させて、パターンPTNの画像を示すパターン画像PNと、標点DPの画像とを生成させる。撮像制御部811は、例えば、制御回路ユニット50からの指示に従って、パターン画像PN及び標点DPの画像を生成する。
また、撮像制御部811は、所定時間ΔT毎にパターン画像PN及び標点DPの画像を生成する。所定時間ΔTは、例えば、1/30秒である。具体的には、引張試験機1が引張試験の実行を開始してから、引張試験の実行を終了するまでの間において、撮像制御部811は、所定時間ΔT毎にパターン画像PN及び標点DPの画像を生成する。
第1検出部812は、標点DPの画像に基いて、試験片TPの歪みεを検出する。例えば、第1検出部812は、以下のようにして、試験片TPの歪みεを検出する。まず、第1検出部812は、例えば、標点DPの画像に基いて、試験片TPの標点間距離Lを検出する。標点間距離Lは、第1標点DP1と第2標点DP2との間の距離である。そして、第1検出部812は、次の式(1)によって、試験片TPの歪みε(%)を検出する。
ε=(LN−L0)/L0×100 (1)
標点間距離L0は、引張試験を開始する前の標点間距離Lを示す。標点間距離LNは、引張試験中の標点間距離Lを示す。標点間距離LNは、図7〜図11に記載する標点間距離L1〜標点間距離L5を含む。
なお、本実施形態では、第1検出部812が歪みεを検出する場合について説明するが、第1検出部812が伸び(=LN−L0)を検出しても良い。また、第1検出部812が、伸び及び歪みεを検出しても良い。
また、本実施形態では、第1検出部812は、カメラ6による標点DPの画像に基いて標点間距離Lを検出する場合について説明するが、第1検出部812が掴みタイプの伸び計の検出信号に基づいて標点間距離Lを検出しても良い。
第2検出部813は、試験片TPの表面に形成されたパターンPTNの画像に基づいて、試験片TPの歪み分布DTを検出する。歪み分布DTの算出方法については、後述にて図4及び図5を参照して説明する。
受付部814は、入力部83を介して、ユーザーからの指示を受け付ける。
受付部814は、例えば、試験片TPに対する試験期間内の時間Tの指定を受け付ける。また、受付部814は、例えば、試験片TPの歪みεの指定を受け付ける。また、受付部814は、例えば、試験片に付与する試験力Fの指定を受け付ける。
また、受付部814は、例えば、縦歪み分布DT1、横歪み分布DT2、及びせん断歪み分布DT3の中から1つの歪み分布DTを受け付ける。縦歪み分布DT1は、上下方向の歪みの分布を示す。横歪み分布DT2は、左右方向の歪みの分布を示す。せん断歪み分布DT3はせん断歪みの分布を示す。
受付部814は、「第1受付部」、「第2受付部」、「第3受付部」、及び「第4受付部」の一例に対応する。
表示制御部815は、表示部84に種々の画像を表示する。表示制御部815は、例えば、第1検出部812の検出結果と、第2検出部813の検出結果とを1つの画面に表示する。表示制御部815は、例えば、表示部84に試験結果表示画面700を表示する。
表示制御部815は、「表示部」の一部に対応する。すなわち、表示制御部815と表示部84とが、「表示部」を構成する。
試験結果表示画面700については、後述にて図6を参照して説明する。
本実施形態では、表示制御部815は、第1検出部812の検出結果と、第2検出部813の検出結果とを1つの画面に表示するが、表示制御部815が、第1検出部812の検出結果と、第2検出部813の検出結果とを互いに対応付けて表示すればよい。例えば、表示部84が2つのLCDを備え、表示制御部815が、1つのLCDに第1検出部812の検出結果を表示し、他の1つのLCDに第2検出部813の検出結果を表示してもよい。なお、表示制御部815は、第1検出部812の検出結果と、第2検出部813の検出結果とを互いに対応付けて表示する。例えば、表示制御部815は、第1検出部812の検出結果と、第2検出部813の検出結果とを互いに時間的に同期して表示する。換言すれば、表示制御部815は、第1検出部812の時間Tにおける検出結果と、第2検出部813の時間Tにおける検出結果とを表示する。
出力部816は、入力部83を介して、ユーザーからの指示を受け付け、ユーザーからの指示に基づいて、検出制御装置8と通信可能に接続された端末装置9に、種々の情報を出力する。出力部816は、例えば、検出結果記憶部821に記憶された歪みε及び試験力Fの検出結果と、歪み分布DTの検出結果と、歪み分布画像PDTとを端末装置9に出力する。
端末装置9は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等で構成される。
本実施形態では、出力部816が端末装置9に種々の情報を出力するが、出力部816がUSB(Universal Serial Bus)メモリ、HDD、SSD等の記録媒体に種々の情報を出力してもよい。
[4.歪み分布の検出方法]
次に、図4及び図5を参照して、試験片TPの縦歪み分布DT1の検出方法の一例について説明する。
図4は、本実施形態に係るパターン画像PNの一例を示す図である。図4の左側のパターン画像PN1は、初期状態の試験片TPのパターンPTNの一例を示す。パターンPTNは、格子状のパターンPTNを示す。すなわち、パターン画像PN1には、正方形状の黒塗り画像Qij(i=1〜n,j=1〜8)が左右方向及び上下方向に等間隔で配置されている。
黒塗り画像Qijのサイズは、例えば1辺が1mmの正方形である。黒塗り画像Qijは、左右方向及び上下方向に、例えば1mm間隔で配置される。
図4の右側のパターン画像PN2は、試験片TPが上下方向に伸びた状態におけるパターンPTNの一例を示す。すなわち、パターン画像PN2には、方形状の黒塗り画像Rij(i=1〜n,j=1〜8)が左右方向及び上下方向に略等間隔で配置されている。
図4のx軸については、図5を参照して説明する。
図5は、試験片TPの縦歪み分布DT1の算出方法の一例を示す図である。
図5では、検出制御装置8は、例えば、x軸方向の変位量を算出する。変位量の基準点は、最も下端に位置する黒塗り画像Q14、又は黒塗り画像R14の中心である。すなわち、黒塗り画像Ri4(i=2〜n)と黒塗り画像R14との間隔を、黒塗り画像Qi4(i=2〜n)と黒塗り画像Q14との間隔とを比較することによって、x軸方向の変位量を算出する。
x軸方向は、試験片TPの長辺方向を示す。
図5の最も上のグラフG11は、x軸方向の輝度値Bの変化を正弦波近似したグラフである。グラフG11の横軸は、x軸であり、縦軸は、輝度値Bである。黒塗り画像Ri4では輝度値Bが低く、黒塗り画像Ri4と隣接する黒塗り画像R(i+1)4との間では、輝度値Bが高い。したがって、x軸方向の輝度値Bの変化は、図略の矩形状のグラフで表される。
グラフG11は、黒塗り画像Ri4と隣接する黒塗り画像R(i+1)4との間で、矩形状のグラフを正弦波で近似したグラフである。パターン画像PNが、パターン画像PN1である場合には、パターン画像PN1において黒塗り画像Qi4は、等間隔に形成されているため、グラフG11は、正弦波になる。
図5の上から2番目のグラフG12は、グラフG11の位相φを示すグラフである。グラフG12の横軸は、x軸であり、縦軸は、位相φである。位相φは、−πから+πまでの間で変化する。したがって、グラフG12は、鋸刃状のグラフになる。すなわち、グラフG12では、x座標の増加に伴って、位相が−πから+πまで直線状に増加し、位相が+πに到達した位置で、位相が−πにステップ状に減少する。
本実施形態では、検出制御装置8は、例えば、次の式(2)に示す窓関数フーリエ変換(Windowed Fourier Transform)によってグラフG12に示す位相φ(x)を算出する。
Figure 2021173633
なお、窓関数フーリエ変換では、対象座標の周囲を窓関数w(x)により重みをかけた後にフーリエ変換を行い、格子周期の周波数成分を抜き出すことで位相φ(x)を求める。格子周期は、黒塗り画像Ri4(i=2〜n)と黒塗り画像R14との間隔に対応する。
周波数fを(1/N)と置換し、窓関数w(x)の非ゼロ範囲を(2N−1)として離散フーリエ変換で位相計算を書き直すと次の式(3)のようになる。
Figure 2021173633
ただし、個数Nは、1周期に対応する画素数を示す。個数Nは、例えば10個である。なお、図5の最も上のグラフG11の右端位置に、窓関数wを示すグラフWDの一例を記載している。
本実施形態では、窓関数w(x)として次の式(4)に示すガウシアン関数を用いる。
Figure 2021173633
ただし、係数σは、ガウシアン窓の裾野の広がりを決める係数である。
式(3)によって得られる位相φは−π〜+πの間に折りたたまれて、すなわちラッピングされているため、異なる座標について位相φの差分をとると正しい値が得られない場合がある。そこで、式(5)で示すように、位相アンラッピング処理によって位相φが連続的になるように接続する。
Figure 2021173633
位相アンラッピング処理は、−π〜+πの範囲に折りたたまれた位相φを復元する処理を示す。
図5の最も下側のグラフG13は、図5の上から2番目のグラフG12に対して、位相アンラッピング処理を行った後のグラフを示す。グラフG13の横軸は、x軸であり、縦軸は、位相Φである。グラフG12では、位相φが+πに到達した位置で位相φが−πにステップ状に減少するが、グラフG13では、位相φのステップ状の変化をさせないように、位相φが+πから−πに減少する度に、位相φを2×πだけ増加する。その結果,アンラッピングされた位相Φが求められる。グラフG13に示すように、位相Φはx座標の増加に伴って直線状に増加する。
アンラッピングされた位相Φの勾配から、次の式(6)により局所的な格子周期P(x)が得られる。
Figure 2021173633
グラフG14は、パターン画像PN2に対応する。グラフG14は、グラフG13と比較して傾斜が小さい。すなわち、グラフG13では、位相φが2×πだけ変化するためのx軸の座標の差が距離LAであるのに対して、グラフG14では、位相φが2×πだけ変化するためのx軸の座標の差が距離LBである。距離LBは、距離LAより大きい。距離LBと距離LAとの差は、変位ΔLを示す。
このようにして、検出制御装置8は、試験片TPの表面の変位分布を算出することができる。すなわち、次の式(7)によって、縦歪みを示すStrain(x)が求められる。
Figure 2021173633
ただし、格子周期Pb(x)は、変形前の格子周期を示し、格子周期Pa(x)は、変形後の格子周期を示す。
[5.試験結果表示画面]
図6は、表示部84に表示される試験結果表示画面700の一例を示す画面図である。
試験結果表示画面700は、引張試験の試験中、及び、試験後に、表示制御部815によって表示部84に表示される。
試験結果表示画面700は、応力歪み曲線表示部701と、歪み分布表示部702と、時間指定部703と、種別選択部704と、を含む。
応力歪み曲線表示部701は、応力歪み曲線G2を示すグラフを表示する。グラフの縦軸は、試験力F(N)であり、横軸は、歪みε(%)である。試験力Fは、図1に示すロードセル14によって検出される。歪みεは、図3に示す第1検出部812によって検出される。
引張試験の試験中には、試験力F及び歪みεが検出される度に、応力歪み曲線G2が更新される。すなわち、引張試験の進行に合わせて、応力歪み曲線G2が更新される。
一方、引張試験の試験後には、試験結果を示す応力歪み曲線G2が表示される。
指定点PAは、ユーザーが試験力F又は歪みεを指定する場合に表示される。例えば、ユーザーが指定点PAにカーソルを配置して、マウスをクリックした場合に指定点PAが表示される。
指定点PAに対応する歪みεは、「1.276」であり、指定点PAに対応する試験力Fは、「22395.510」である。
このようにして、受付部814は、ユーザーからの指定点PAに対応する歪みε又は試験力Fの指定を受け付ける。
なお、図6では、第1検出部812の検出結果として試験力Fと歪みεとを軸とするグラフを表示する応力歪み曲線表示部701を表示する場合について説明したが、伸び計測で用いる他のパラメータを軸としたグラフを表示しても良い。例えば、他のパラメータとして、引張試験の試験期間内の時間Tと歪みεとを軸としたグラフを表示する場合には、ユーザーは時間Tを指定することによって、対応する歪みεを表示することができる。
歪み分布表示部702は、歪み分布画像PDTを表示する。歪み分布画像PDTは、第2検出部813によって検出された試験片TPの歪み分布DTを示す。
引張試験の試験中には、第2検出部813によって歪み分布DTが検出される度に、歪み分布画像PDTが生成され、歪み分布表示部702に表示される。
一方、引張試験の試験後には、受付部814が受け付けた時間T、歪みε、又は試験力Fに対応する歪み分布画像PDTが検出結果記憶部821から読み出されて、歪み分布表示部702に表示される。歪み分布画像PDTの表示形式は、等高線表示やヒートマップ表示が好適である。
時間指定部703は、ユーザーが試験期間内の時間Tの指定する場合に用いられる。時間指定部703には、試験期間を示す期間枠703Aと、時間Tを示す棒グラフ703Bと、時間Tを示す時間表示部TAと、試験期間を示す試験期間表示部TTとが表示される。
試験期間表示部TTに「03:27:75」と記載されているように、試験期間は「3分27.75秒」である。試験期間は、試験の開始から終了までの期間を示す。
時間表示部TAに「00:17:59」と記載されているように、時間Tは試験開始から「17.59秒」後である。棒グラフ703Bは、時間Tが、試験開始から「17.59秒」後であることを示す。
ユーザーは、例えば、期間枠703A内の棒グラフ703Bの右端位置にカーソルを配置して、マウスをクリックした場合に時間Tが「17.59秒」に指定される。
このようにして、受付部814は、ユーザーからの時間Tの指定を受け付ける。
時間Tの指定を受け付けた場合には、応力歪み曲線表示部701には、時間Tに対応する指定点PAが表示される。
また、時間Tに対応する歪み分布画像PDTが検出結果記憶部821から読み出されて、歪み分布表示部702に表示される。
なお、第1検出部812の検出結果が、例えば、時間Tと歪みεとの関係を示すグラフである場合には、ユーザーは棒グラフ703Bではなく、表示部701上にて時間Tを指定することができる。
種別選択部704は、歪み分布表示部702に表示する歪み分布DTの指定を受け付ける場合に用いられる。
ユーザーは、例えば、種別選択部704の位置にカーソルを配置して、マウスをクリックした場合に、いわゆる、プルダウンメニューが表示される。プルダウンメニューには、縦歪み分布DT1、横歪み分布DT2、及びせん断歪み分布DT3のいずれかが選択可能に表示される。図6では、縦歪み分布DT1が選択された状態を示す。
縦歪み分布DT1が選択された場合には、縦歪み分布DT1を示す歪み分布画像PDTが検出結果記憶部821から読み出されて、歪み分布表示部702に表示される。横歪み分布DT2が選択された場合には、横歪み分布DT2を示す歪み分布画像PDTが検出結果記憶部821から読み出されて、歪み分布表示部702に表示される。せん断歪み分布DT3が選択された場合には、せん断歪み分布DT3を示す歪み分布画像PDTが検出結果記憶部821から読み出されて、歪み分布表示部702に表示される。
[6.試験結果の具体例]
次に、図7〜図11を参照して、引張試験中における歪みεと歪み分布表示部702に表示される画像との変化の一例について説明する。
図7〜図11は、試験片TPの中央に円形の孔HLを有するCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)の引張試験を行った場合の試験結果を示す。
図7〜図11の各々には、応力歪み曲線表示部701に表示される応力歪み曲線G3を示すグラフと、歪み分布表示部702に表示される歪み分布画像PDTとを示している。
図7〜図11の各々に示す歪み分布画像PDTには、歪みεの大きさに応じて、ハッチングの濃さが設定されている。
図7〜図11の各々では、例えば、歪みεが0以上1.32未満である場合には、歪み分布画像PDTにハッチングを施さない。歪みεが1.32以上2.64未満である場合には、歪み分布画像PDTに第1濃度のハッチングを施す。歪みεが2.64以上3.96未満である場合には、歪み分布画像PDTに第1濃度よりも濃い第2濃度のハッチングを施す。歪みεが3.96以上5.28未満である場合には、歪み分布画像PDTに第2濃度よりも濃い第3濃度のハッチングを施す。歪みεが5.28以上6.6未満である場合には、歪み分布画像PDTに第3濃度よりも濃い第4濃度のハッチングを施す。
以下の説明では、ハッチングが施されていない領域を第1領域と記載し、第1濃度のハッチングが施された領域を第2領域と記載し、第2濃度のハッチングが施された領域を第3領域と記載する。また、第3濃度のハッチングが施された領域を第4領域と記載し、第4濃度のハッチングが施された領域を第5領域と記載する。
図7は、歪みε及び歪み分布画像PDTの第1例を示す図である。
歪み分布画像PDTには、第1標点DP1及び第2標点DP2の各々に対応する画像が表示されている。標点間距離L1は、引張試験を開始する前の標点間距離Lを示す標点間距離L0より大きい。第1検出部812は、図3を参照して説明した式(1)を用いて、試験片TPの歪みε(%)を検出する。
図8〜図11の各々には、標点間距離L2、標点間距離L3、標点間距離L4、及び標点間距離L5を示している。
図7では、歪みεが歪みε1である。歪みε1は、例えば、0.17%である。
歪み分布画像PDT1は、歪みεが歪みε1であるときの歪み分布画像PDTを示す。歪み分布画像PDT1では、全領域が第1領域であるすなわち、試験片TPの全領域において、歪みεは、1.332未満である。
図8は、歪みε及び歪み分布画像PDTの第2例を示す図である。
図8では、歪みεが歪みε2である。歪みε2は、例えば、0.85%である。
歪み分布画像PDT2は、歪みεが歪みε2であるときの歪み分布画像PDTを示す。歪み分布画像PDT2では、第1領域の中に、第2領域が散在している。すなわち、試験片TPの一部の領域において、歪みεが、1.332以上2.664未満である。
図9は、歪みε及び歪み分布画像PDTの第3例を示す図である。
図9では、歪みεが歪みε3である。歪みε3は、例えば、1.65%である。
歪み分布画像PDT3は、歪みεが歪みε3であるときの歪み分布画像PDTを示す。歪み分布画像PDT3では、第1領域の中に、第2領域と、第3領域とが散在している。特に、孔HLの周囲に放射状に4つの帯状の第3領域が存在する。4つの帯状の第3領域の各々は、孔HLの外周から右上方向、右下方向、左上方向、及び左下方向に延びる。4つの第3領域のうち互いに隣接する帯状の第3領域は、略90度をなす。
4つの帯状の第3領域の歪みεは、2.664以上3.996未満である。すなわち、4つの帯状の第3領域には、他の領域と比較して、大きな歪みεが発生している。
図10は、歪みε及び歪み分布画像PDTの第4例を示す図である。
図10では、歪みεが歪みε4である。歪みε4は、例えば、3.15%である。
歪み分布画像PDT4は、歪みεが歪みε4であるときの歪み分布画像PDTを示す。歪み分布画像PDT4では、第3領域の中に、第1領域と、第2領域と、第4領域とが散在している。特に、孔HLの周囲に放射状に4つの帯状の第4領域が存在する。4つの帯状の第4領域の各々は、孔HLの外周から右上方向、右下方向、左上方向、及び左下方向に延びる。4つの第4領域のうち互いに隣接する帯状の第4領域は、略90度をなす。
4つの帯状の第4領域の歪みεは、3.996以上5.328未満である。すなわち、4つの帯状の第4領域には、他の領域と比較して、大きな歪みεが発生している。
図11は、歪みε及び歪み分布画像PDTの第5例を示す図である。
図11では、歪みεが歪みε5である。歪みε5は、例えば、4.65%である。
歪み分布画像PDT5は、歪みεが歪みε5であるときの歪み分布画像PDTを示す。歪み分布画像PDT5では、第3領域の中に、第4領域と、第5領域とが散在している。特に、孔HLの周囲に放射状に4つの帯状の第5領域が存在する。4つの帯状の第5領域の各々は、孔HLの外周から右上方向、右下方向、左上方向、及び左下方向に延びる。4つの第5領域のうち互いに隣接する帯状の第5領域は、略90度をなす。
4つの帯状の第5領域の歪みεは、5.328以上6.66未満である。すなわち、4つの帯状の第5領域には、他の領域と比較して、大きな歪みεが発生している。
以上、図7〜図11を参照して説明したように、歪みεが、1.65%以上になると、孔HLの周囲に放射状に、他の領域と比較して、歪みεの大きい4つの帯状の領域が発生することが分かる。このように、歪みεと歪み分布画像PDTとを1画面に表示して、例えば、歪みεを変化させることによって、歪みεの変化に応じた、試験片TPの歪み分布DTの特徴的な変化に関する知見を獲得することが可能になる。
[7.制御部の処理]
図12〜図14は、制御部81の処理の一例を示すフローチャートである。
図12は、引張試験を実施中の制御部81の処理の一例を示すフローチャートである。
図13及び図14は、引張試験を実施後の制御部81の処理の一例を示すフローチャートである。
図12を参照して、引張試験を実施中の制御部81の処理について説明する。
まず、ステップS101において、制御部81は、制御回路ユニット50からの情報に基づいて、引張試験機1が引張試験を開始するか否かを判定する。
引張試験機1が引張試験を開始しないと制御部81が判定した場合(ステップS101;NO)には、処理が待機状態になる。引張試験機1が引張試験を開始すると制御部81が判定した場合(ステップS101;YES)には、処理がステップS103に進む。
そして、ステップS103において、撮像制御部811は、試験片TPに形成されたパターンPTNと標点DPの画像とを含む画像をカメラ6に撮像させて、パターンPTNの画像を示すパターン画像PNと、標点DPの画像とを生成させる。
次に、ステップS105において、第1検出部812は、標点DPの画像に基いて、標点間距離Lを算出する。
次に、ステップS107において、第1検出部812は、標点間距離Lに基づいて、歪みεを検出し、制御部81は、試験力Fを検出する。
次に、ステップS109において、表示制御部815は、歪みε及び試験力Fを図6に示す試験結果表示画面700の応力歪み曲線G2として表示部84に表示する。
次に、ステップS111において、第2検出部813は、試験片TPの表面に形成されたパターンPTNの画像に基づいて、試験片TPの歪み分布DTを検出する。
次に、ステップS113において、制御部81は、歪み分布DTを示す歪み分布画像PDTを生成する。
次に、ステップS115において、表示制御部815は、歪み分布画像PDTを表示部84に表示する。
次に、ステップS117において、制御部81は、歪みε、試験力F、歪み分布DT及び歪み分布画像PDTを時間Tに対応付けて検出結果記憶部821に記憶する。なお、歪み分布DTは、縦歪み分布DT1、横歪み分布DT2、及びせん断歪み分布DT3を含む。また、歪み分布画像PDTは、縦歪み分布DT1を示す画像、横歪み分布DT2を示す画像、及びせん断歪み分布DT3を示す画像を含む。
次に、ステップS119において、制御部81は、制御回路ユニット50からの情報に基づいて、引張試験機1が引張試験を終了したか否かを判定する。
引張試験機1が引張試験を終了していないと制御部81が判定した場合(ステップS119;NO)には、処理がステップS103に戻る。引張試験機1が引張試験を終了したと制御部81が判定した場合(ステップS119;YES)には、処理が終了する。
ステップS107が、「第1検出ステップ」の一例に対応する。ステップS111が、「第2検出ステップ」の一例に対応する。ステップS109及びステップS115が、「表示ステップ」の一例に対応する。
図13及び図14を参照して、引張試験を実施後の制御部81の処理について説明する。
なお、図13及び図14では、制御部81が、表示部84に図6に示す試験結果表示画面700を表示し、歪み分布DTの静止画像を歪み分布表示部702に表示する場合について説明する。
まず、図13に示すように、ステップS201において、受付部814が、縦歪み分布DT1、横歪み分布DT2、及びせん断歪み分布DT3の中から1つの歪み分布DTを受け付けたか否かを判定する。
1つの歪み分布DTを受け付けていないと受付部814が判定した場合(ステップS201;NO)には、処理が待機状態になる。1つの歪み分布DTを受け付けたと受付部814が判定した場合(ステップS201;YES)には、処理がステップS203に進む。
そして、ステップS203において、受付部814は、試験片TPに対する試験期間内の時間Tの指定を受け付けたか否かを判定する。
時間Tの指定を受け付けていないと受付部814が判定した場合(ステップS203;NO)には、処理がステップS213に進む。時間Tの指定を受け付けたと受付部814が判定した場合(ステップS203;YES)には、処理がステップS205に進む。
そして、ステップS205において、表示制御部815は、時間Tに対応する歪みε及び試験力Fを検出結果記憶部821から読み出す。
次に、ステップS207において、表示制御部815は、歪みε及び試験力Fに対応する指定点PAを応力歪み曲線表示部701に表示する。
次に、ステップS209において、表示制御部815は、時間Tに対応する歪み分布画像PDTを検出結果記憶部821から読み出す。なお、歪み分布画像PDTは、ステップS201で受け付けた1つの歪み分布DTに対応する。
次に、ステップS211において、表示制御部815は、歪み分布画像PDTを歪み分布表示部702に表示する。その後、処理がステップS213に進む。
次に、ステップS213において、受付部814は、試験片TPの歪みεの指定を受け付けたか否かを判定する。
試験片TPの歪みεの指定を受け付けていないと受付部814が判定した場合(ステップS213;NO)には、処理が図14に示すステップS223に進む。試験片TPの歪みεの指定を受け付けたと受付部814が判定した場合(ステップS213;YES)には、処理がステップS215に進む。
そして、ステップS215において、表示制御部815は、歪みεに対応する試験力Fを検出結果記憶部821から読み出す。
次に、ステップS217において、表示制御部815は、歪みε及び試験力Fに対応する指定点PAを応力歪み曲線表示部701に表示する。
次に、ステップS219において、表示制御部815は、歪みεに対応する歪み分布画像PDTを検出結果記憶部821から読み出す。具体的には、表示制御部815は、歪みεに対応する時間Tを検出結果記憶部821から読み出し、時間Tに対応する歪み分布画像PDTを検出結果記憶部821から読み出す。なお、歪み分布画像PDTは、ステップS201で受け付けた1つの歪み分布DTに対応する。
次に、ステップS221において、表示制御部815は、歪み分布画像PDTを歪み分布表示部702に表示する。その後、処理が図14のステップS223に進む。
次に、図14に示すように、ステップS223において、受付部814は、試験力Fの指定を受け付けたか否かを判定する。
試験力Fの指定を受け付けていないと受付部814が判定した場合(ステップS223;NO)には、処理がステップS233に進む。試験力Fの指定を受け付けたと受付部814が判定した場合(ステップS223;YES)には、処理がステップS225に進む。
そして、ステップS225において、表示制御部815は、試験力Fに対応する歪みεを検出結果記憶部821から読み出す。
次に、ステップS227において、表示制御部815は、歪みε及び試験力Fに対応する指定点PAを応力歪み曲線表示部701に表示する。
次に、ステップS229において、表示制御部815は、試験力Fに対応する歪み分布画像PDTを検出結果記憶部821から読み出す。具体的には、表示制御部815は、試験力Fに対応する時間Tを検出結果記憶部821から読み出し、時間Tに対応する歪み分布画像PDTを検出結果記憶部821から読み出す。なお、歪み分布画像PDTは、ステップS201で受け付けた1つの歪み分布DTに対応する。
次に、ステップS231において、表示制御部815は、歪み分布画像PDTを歪み分布表示部702に表示する。その後、処理がステップS233に進む。
そして、ステップS233において、制御部81は、ユーザーからの指示に基づいて、試験結果表示画面700の表示部84への表示を終了するか否かを判定する。
試験結果表示画面700の表示部84への表示を終了しないと制御部81が判定した場合(ステップS233;NO)には、処理が図13のステップS201に戻る。試験結果表示画面700の表示部84への表示を終了すると制御部81が判定した場合(ステップS233;YES)には、処理が終了する。
図13及び図14を参照して説明したように、試験結果に含まれるパラメータを指定することによって、指定されたパラメータに対応する第1検出部812による検出結果と、指定されたパラメータに対応する第2検出部813による検出結果とが1つの画面に表示される。したがって、ユーザーは、定量的な計測結果である標点間計測の結果と、試験片TPの位置情報毎の定性的な計測結果である歪み分布計測の結果とを対応付けて確認することができる。
[8.態様と効果]
上述した実施形態及び変形例は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(第1項)
一態様に関わる材料試験機は、試験片を変形させて、前記試験片の材料の機械的特性を測定する材料試験機であって、前記試験片の標点間距離を測定することによって、前記試験片の伸び及び歪みの少なくとも一方を検出する第1検出部と、前記試験片の表面に形成されたパターンの画像に基づいて、前記試験片の歪み分布を検出する第2検出部と、前記第1検出部の検出結果と、前記第2検出部の検出結果とを互いに対応付けて表示する表示部とを備える。
第1項に記載の材料試験機によれば、試験片の伸び及び歪みの少なくとも一方の検出結果と、試験片の歪み分布の検出結果とを互いに対応付けて表示する。
したがって、ユーザーが所望する情報を提供できる。
(第2項)
第1項に記載の材料試験機において、前記表示部は、前記第1検出部の検出結果、及び前記第2検出部の検出結果の各々を、試験開始からの経過時間に対応付けて表示する。
第2項に記載の材料試験機によれば、前記第1検出部の検出結果、及び前記第2検出部の検出結果の各々を、試験開始からの経過時間に対応付けて表示する。
したがって、ユーザーが所望する情報を提供できる。
(第3項)
第1項又は第2項に記載の材料試験機において、前記第1検出部の検出結果、及び前記第2検出部の検出結果の各々を、試験開始からの経過時間に対応付けて記憶する記憶部を備える。
第3項に記載の材料試験機によれば、記憶部は、前記第1検出部の検出結果、及び前記第2検出部の検出結果の各々を、試験開始からの経過時間に対応付けて記憶する。
したがって、前記表示部は、前記第1検出部の検出結果、及び前記第2検出部の検出結果の各々を、容易に互いに対応付けて表示できる。
(第4項)
第1項から第3項のいずれか1項に記載の材料試験機において、前記表示部は、前記第1検出部の検出結果と前記第2検出部の検出結果とを、1つの画面に表示する。
第4項に記載の材料試験機によれば、前記表示部は、前記第1検出部の検出結果と前記第2検出部の検出結果とを、1つの画面に表示する。
したがって、ユーザーが所望する情報を提供できる。
(第5項)
第1項から第4項のいずれか1項に記載の材料試験機において、前記試験片に対する試験期間内の時間の指定を受け付ける第1受付部を備え、前記表示部は、前記第1受付部が受け付けた時間に対応する前記第1検出部の検出結果と、前記受付部が受け付けた時間に対応する前記第2検出部の検出結果とを互いに対応付けて表示する。
第5項に記載の材料試験機によれば、受け付けた時間に対応する、試験片の伸び及び歪みの少なくとも一方の検出結果と、試験片の歪み分布の検出結果とを互いに対応付けて表示する。
したがって、ユーザーが所望する情報を提供できる。
(第6項)
第1項から第5項のいずれか1項に記載の材料試験機において、前記第1検出部によって検出された前記試験片の伸び又は歪みの指定を受け付ける第2受付部を備え、前記表示部は、前記受付部が受け付けた伸び又は歪みに対応する前記第2検出部の検出結果を表示する。
第6項に記載の材料試験機によれば、受け付けた伸び又は歪みに対応する試験片の歪み分布の検出結果を表示する。
したがって、ユーザーが所望する情報を提供できる。
(第7項)
第1項から第6項のいずれか1項に記載の材料試験機において、前記試験片に付与する試験力を検出する第3検出部と、前記第3検出部によって検出された前記試験力の指定を受け付ける第3受付部と、を備え、前記表示部は、前記第3受付部が受け付けた試験力に対応する前記第1検出部の検出結果と、前記受付部が受け付けた時間に対応する前記第2検出部の検出結果とを互いに対応付けて表示する。
第7項に記載の材料試験機によれば、受け付けた試験力に対応する、試験片の伸び及び歪みの少なくとも一方の検出結果と、試験片の歪み分布の検出結果とを互いに対応付けて表示する。
したがって、ユーザーが所望する情報を提供できる。
(第8項)
第1項から第7項のいずれか1項に記載の材料試験機において、前記第1検出部の検出結果は、前記試験片の歪み、前記試験片の伸び、前記試験片に付与する試験力、及び試験開始からの経過時間のうちの2つを、縦軸及び横軸とするグラフである。
第8項に記載の材料試験機によれば、前記表示部は、前記第1検出部の検出結果として、前記試験片の歪み、前記試験片の伸び、前記試験片に付与する試験力、及び試験開始からの経過時間のうちの2つを、縦軸及び横軸とするグラフを表示する。
例えば、図6の試験結果表示画面700の応力歪み曲線表示部701に示すように、縦軸は試験力F(N)であり、横軸は歪みε(%)である応力歪み曲線G2を表示できる。したがって、ユーザーが所望する情報を提供できる。
(第9項)
第1項から第8項のいずれか1項に記載の材料試験機において、前記第2検出部の検出結果は、前記試験片の歪分布の等高線グラフである。
第9項に記載の材料試験機によれば、前記表示部は、前記第2検出部の検出結果として、前記試験片の歪分布の等高線グラフを表示する。
例えば、図7〜図11の歪み分布画像PDTに示すように、試験片TPの歪分布の等高線グラフを表示できる。したがって、ユーザーが所望する情報を提供できる。
(第10項)
第1項から第9項のいずれか1項に記載の材料試験機において、前記試験片の歪み分布は、縦歪み分布、横歪み分布、及びせん断歪み分布を含み、前記表示部は、前記第2検出部の検出結果として、前記縦歪み分布、前記横歪み分布、及び前記せん断歪み分布の少なくとも1つを表示する。
第10項に記載の材料試験機によれば、第2検出部の検出結果として、縦歪み分布、横歪み分布、及びせん断歪み分布の少なくとも1つを表示する。
したがって、ユーザーが所望する情報を提供できる。
(第11項)
第10項に記載の材料試験機において、前記縦歪み分布、前記横歪み分布、及び前記せん断歪み分布の中から1つの歪み分布を受け付ける第4受付部を備え、前記表示部は、前記第2検出部の検出結果として、前記第4受付部が受け付けた1つの歪み分布を表示する。
第11項に記載の材料試験機によれば、縦歪み分布、横歪み分布、及びせん断歪み分布の中から受け付けた1つの歪み分布を表示する。
したがって、ユーザーが所望する情報を提供できる。
(第12項)
第1項から第11項のいずれか1項に記載の材料試験機において、前記材料試験機は、端末装置と通信可能に接続され、前記第1検出部の検出結果を示す情報と、前記第2検出部の検出結果を示す情報とを、前記試験片に対する試験期間内の時間を示す情報に対応付けて、前記端末装置に出力する出力部を備える。
第12項に記載の材料試験機によれば、試験片に対する試験期間内の時間を示す情報に対応付けて、第1検出部の検出結果を示す情報と、第2検出部の検出結果を示す情報とを端末装置に出力する。
したがって、ユーザーが所望する情報を端末装置に出力できる。
(第13項)
一態様に関わる材料試験機における表示方法は、試験片を変形させて、前記試験片の材料の機械的特性を測定する材料試験機における表示方法であって、前記試験片の標点間距離を測定することによって、前記試験片の伸び及び歪みの少なくとも一方を検出する第1検出ステップと、前記試験片の表面に形成されたパターンの画像に基づいて、前記試験片の歪み分布を検出する第2検出ステップと、前記第1検出ステップでの検出結果と、前記第2検出ステップでの検出結果とを互いに対応付けて表示する表示ステップと、を含む。
第13項に記載の材料試験機における表示方法によれば、第1項に記載の材料試験機と同様の効果を奏する。
[9.その他の実施形態]
なお、本実施形態に係る検出装置200は、あくまでも本発明に係る材料試験機の態様の例示であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲において任意に変形および応用が可能である。
例えば、本実施形態では、材料試験機が引張試験機1である場合について説明したが、これに限定されない。材料試験機が試験片TPに試験力を付与し、試験片TPを変形させて材料試験を行えばよい。例えば、材料試験機が、圧縮試験機、曲げ試験機、又はねじり試験機でもよい。また、例えば、材料試験機が、疲労試験機、又は環境試験機でもよい。
また、本実施形態では、試験片TPに円形状の孔HLが形成されている場合について説明するが、これに限定されない。試験片TPに孔が形成されていなくてもよいし、試験片TPに別の形状の孔が形成されていてもよい。
また、本実施形態では、パターンPTNが格子状に形成されているが、これに限定されない。例えば、パターンPTNが千鳥状に形成されてもよい。
また、本実施形態では、パターンPTNに正方形状の黒塗り画像Qijが配置されるが、これに限定されない。例えば、パターンPTNに円形状、又は菱形状の画像が配置されてもよい。
また、本実施形態では、パターンPTNに黒塗り画像Qijが配置されるが、これに限定されない。例えば、パターンPTNに青色画像、赤色画像、又は緑色画像が配置されてもよい。
また、本実施形態では、検出制御装置8が、撮像制御部811、第1検出部812、第2検出部813、受付部814、表示制御部815、出力部816、及び検出結果記憶部821として機能する場合について説明したが、本実施形態はこれに限定されない。制御回路ユニット50が、撮像制御部811、第1検出部812、第2検出部813、受付部814、表示制御部815、出力部816、及び検出結果記憶部821のうちの少なくとも1つとして機能してもよい。例えば、制御回路ユニット50が、撮像制御部811、第1検出部812、第2検出部813、受付部814、表示制御部815、出力部816、及び検出結果記憶部821として機能してもよい。
また、図3に示した各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
また、図12〜図14に示すフローチャートの処理単位は、検出制御装置8の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。図12〜図14のフローチャートに示す処理単位の分割の仕方や名称によって制限されることはなく、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできるし、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
また、引張試験機1における表示方法は、検出制御装置8が備えるプロセッサ81Aに、引張試験機1における表示方法に対応した制御プログラムを実行させることで実現できる。また、この制御プログラムは、コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体に記録しておくことも可能である。記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD、Blu−ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、記録媒体は、画像処理装置が備える内部記憶装置であるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。また、引張試験機1における表示方法に対応した制御プログラムをサーバー装置等に記憶させておき、サーバー装置から検出制御装置8に、制御プログラムをダウンロードすることで引張試験機1における表示方法を実現することもできる。
1 引張試験機(材料試験機)
2 試験機本体
4 制御ユニット
6 カメラ
10 クロスヘッド
12 負荷機構
14 ロードセル
18 サーボモータ
20 ロータリエンコーダ
21 上つかみ具
22 下つかみ具
26 テーブル
28、29 ねじ棹
30 統括制御装置
32 表示装置
34 試験プログラム実行装置
40 信号入出力ユニット
42 センサアンプ
43 カウンタ回路
44 サーボアンプ
50 制御回路ユニット
200 検出装置
700 試験結果表示画面
701 応力歪み曲線表示部
702 歪み分布表示部
703 時間指定部
704 種別選択部
8 検出制御装置
81 制御部
81A プロセッサ
81B メモリデバイス
82 記憶部
83 入力部
84 表示部
85 通信部
811 撮像制御部
812 第1検出部
813 第2検出部
814 受付部(第1受付部、第2受付部、第3受付部、第4受付部)
815 表示制御部(表示部)
816 出力部
821 検出結果記憶部
DP 標点
DP1 第1標点
DP2 第2標点
DT 歪み分布
DT1 縦歪み分布
DT2 横歪み分布
DT3 せん断歪み分布
F 試験力
HL 孔
PA 指定点
PN、PN1、PN2 パターン画像
PTN パターン
TP 試験片
ε 歪み

Claims (13)

  1. 試験片を変形させて、前記試験片の材料の機械的特性を測定する材料試験機であって、
    前記試験片の標点間距離を測定することによって、前記試験片の伸び及び歪みの少なくとも一方を検出する第1検出部と、
    前記試験片の表面に形成されたパターンの画像に基づいて、前記試験片の歪み分布を検出する第2検出部と、
    前記第1検出部の検出結果と前記第2検出部の検出結果とを互いに対応付けて表示する表示部とを備える、材料試験機。
  2. 前記表示部は、前記第1検出部の検出結果、及び前記第2検出部の検出結果の各々を、試験開始からの経過時間に対応付けて表示する、請求項1に記載の材料試験機。
  3. 前記第1検出部の検出結果、及び前記第2検出部の検出結果の各々を、試験開始からの経過時間に対応付けて記憶する記憶部を備える、請求項1又は請求項2に記載の材料試験機。
  4. 前記表示部は、前記第1検出部の検出結果と前記第2検出部の検出結果とを、1つの画面に表示する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の材料試験機。
  5. 前記試験片に対する試験期間内の時間の指定を受け付ける第1受付部を備え、
    前記表示部は、前記第1受付部が受け付けた時間に対応する前記第1検出部の検出結果と、前記受付部が受け付けた時間に対応する前記第2検出部の検出結果とを互いに対応付けて表示する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の材料試験機。
  6. 前記第1検出部によって検出された前記試験片の伸び又は歪みの指定を受け付ける第2受付部を備え、
    前記表示部は、前記受付部が受け付けた伸び又は歪みに対応する前記第2検出部の検出結果を表示する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の材料試験機。
  7. 前記試験片に付与する試験力を検出する第3検出部と、
    前記第3検出部によって検出された前記試験力の指定を受け付ける第3受付部と、
    を備え、
    前記表示部は、前記第3受付部が受け付けた試験力に対応する前記第1検出部の検出結果と、前記受付部が受け付けた時間に対応する前記第2検出部の検出結果とを互いに対応付けて表示する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の材料試験機。
  8. 前記第1検出部の検出結果は、前記試験片の歪み、前記試験片の伸び、前記試験片に付与する試験力、及び試験開始からの経過時間のうちの2つを、縦軸及び横軸とするグラフである、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の材料試験機。
  9. 前記第2検出部の検出結果は、前記試験片の歪分布の等高線グラフである、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の材料試験機。
  10. 前記試験片の歪み分布は、縦歪み分布、横歪み分布、及びせん断歪み分布を含み、
    前記表示部は、前記第2検出部の検出結果として、前記縦歪み分布、前記横歪み分布、及び前記せん断歪み分布の少なくとも1つを表示する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の材料試験機。
  11. 前記縦歪み分布、前記横歪み分布、及び前記せん断歪み分布の中から1つの歪み分布を受け付ける第4受付部を備え、
    前記表示部は、前記第2検出部の検出結果として、前記第4受付部が受け付けた1つの歪み分布を表示する、請求項10に記載の材料試験機。
  12. 前記材料試験機は、端末装置と通信可能に接続され、
    前記第1検出部の検出結果を示す情報と、前記第2検出部の検出結果を示す情報とを、前記試験片に対する試験期間内の時間を示す情報に対応付けて、前記端末装置に出力する出力部を備える、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の材料試験機。
  13. 試験片を変形させて、前記試験片の材料の機械的特性を測定する材料試験機における表示方法であって、
    前記試験片の標点間距離を測定することによって、前記試験片の伸び及び歪みの少なくとも一方を検出する第1検出ステップと、
    前記試験片の表面に形成されたパターンの画像に基づいて、前記試験片の歪み分布を検出する第2検出ステップと、
    前記第1検出ステップでの検出結果と、前記第2検出ステップでの検出結果とを互いに対応付けて表示する表示ステップと、
    を含む、材料試験機における表示方法。
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