JP7180507B2 - 材料試験機、及び材料試験機の制御方法 - Google Patents

材料試験機、及び材料試験機の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、材料試験機、及び材料試験機の制御方法に関する。
従来、試験対象に負荷を付与し、試験対象を変形させて材料試験を行う材料試験機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載材の料試験機は、試験力や伸びなどの検出出力にそれぞれフィルタリング処理を施すフィルタについて、それぞれ複数種のフィルタ手法及びパラメータを記憶手段に記憶しておき、用いられているロードセルの種類や伸び計の種類、およびこれらによる各検出出力に重畳するノイズ量に基づき、各フィルタに対して最適なフィルタリング方法及びパラメータを自動的に設定することにより、各検出出力の状態等に応じた最適なフィルタリング処理を行う。
特開2005-331256号公報
しかしながら、特許文献1に記載の材料試験機では、フィルタリング方法及びパラメータを設定することが困難である可能性がある。
例えば、引張試験機においては、引張試験の進行に伴って、伸び計の検出結果に含まれるノイズの大きさが変化する場合がある。このような場合には、最適なフィルタリング方法及びパラメータを設定することが困難である。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、制御対象の計測値のノイズを適正にフィルタリング処理できる材料試験機、及び材料試験機の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、試験対象に負荷を付与し、前記試験対象を変形させる材料試験機であって、制御対象の計測値のノイズを低減するフィルタリング処理を実行するフィルタリング処理部と、前記フィルタリング処理された前記計測値と、前記計測値に対応する目標値との差を示す偏差が零になるようにフィードバック制御を実行するフィードバック制御部と、前記計測値のノイズの大きさに応じて、前記フィルタリング処理の強度を調整する強度調整部と、を備え、前記材料試験機は、引張試験機であって、前記強度調整部は、ストローク速度のノイズの大きさを前記ストローク速度で除した商である速度ノイズ比が所定範囲となるように、前記フィルタリング処理の強度を調整する、材料試験機である。
本発明の第2の態様は、試験対象に負荷を付与し、前記試験対象を変形させる材料試験機の制御方法であって、制御対象の計測値のノイズを低減するフィルタリング処理を実行するフィルタリング処理ステップと、前記フィルタリング処理された前記計測値と、前記計測値に対応する目標値との差を示す偏差が零になるようにフィードバック制御を実行するフィードバック制御ステップと、前記計測値のノイズの大きさに応じて、前記フィルタリング処理の強度を調整する強度調整ステップと、を含む、前記材料試験機は、引張試験機であって、前記強度調整ステップでは、ストローク速度のノイズの大きさを前記ストローク速度で除した商である速度ノイズ比が所定範囲となるように、前記フィルタリング処理の強度を調整する、材料試験機の制御方法である。
本発明の第1の態様によれば、強度調整部は、前記計測値のノイズの大きさに応じて、前記フィルタリング処理の強度を調整する。
したがって、例えば、引張試験の進行に伴って、伸び計の検出結果に含まれるノイズの大きさが変化する場合であっても、制御対象の計測値のノイズを適正にフィルタリング処理できる。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の効果を奏する。
本実施形態に係る引張試験機の構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る制御回路ユニットの構成の一例を示す図である。 本実施形態に係るフィードバック制御部の構成の一例を示す図である。 比較例におけるストローク速度計測値、試験力計測値及び伸び計測値の一例を示すグラフである。 比較例における伸び計測値速度の一例を示すグラフである。 本実施形態おけるストローク速度計測値、ストローク速度計測値のノイズ量、及び速度ノイズ比の変化の一例を示すグラフである。 本実施形態における調整係数、観測ノイズの誤差分散、及びカルマンゲインの変化の一例を示すグラフである。 本実施形態における変位計測値、フィルタリング処理後の変位計測値、及びフィルタリング処理後のストローク速度計測値の変化の一例を示すグラフである。 本実施形態における伸び計測値速度、及び試験力計測値の変化の一例を示すグラフである。 本実施形態の制御回路ユニットの処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[1.引張試験機の構成]
図1は、本実施形態に係る引張試験機1の構成の一例を示す図である。
本実施形態の引張試験機1は、試験対象TPに試験力Fを与えて、試料の引張強度、降伏点、伸び、絞りなどの機械的性質を測定する材料試験を行う。試験力Fは、引張力である。
引張試験機1は、試験対象の材料である試験対象TPに試験力Fを与えて引張試験を行う引張試験機本体2と、当該引張試験機本体2による引張試験動作を制御する制御ユニット4と、を備える。
なお、引張試験機1は、「材料試験機」の一例に対応する。
試験機本体2は、テーブル6と、このテーブル6上に鉛直方向を向く状態で回転可能に立設された一対のねじ棹8、9と、これらのねじ棹8、9に沿って移動可能なクロスヘッド10と、このクロスヘッド10を移動させて試験対象TPに負荷を与える負荷機構12と、ロードセル14と、を備える。ロードセル14は、試験対象TPに与えられる引張荷重である試験力Fを測定し、試験力測定信号SG1を出力するセンサである。
一対のねじ棹8、9は、クロスヘッド10に挿通され、クロスヘッド10は、各ねじ棹8、9に対して連結されている。
負荷機構12は、各ねじ棹8、9の下端部に連結されるウォーム減速機16、17と、各ウォーム減速機16、17に連結されるサーボモータ18と、ロータリエンコーダ20と、を備える。ロータリエンコーダ20は、サーボモータ18の回転量を測定し、回転量に応じたパルス数の回転測定信号SG2を制御ユニット4に出力するセンサである。
そして負荷機構12は、ウォーム減速機16、17を介して、一対のねじ棹8、9にサーボモータ18の回転を伝達し、各ねじ棹8、9が同期して回転することにより、クロスヘッド10がねじ棹8、9に沿って昇降する。
クロスヘッド10には、試験対象TPの上端部を把持するための上つかみ具21が付設され、テーブル6には、試験対象TPの下端部を把持するための下つかみ具22が付設されている。試験機本体2は、引張試験の際、試験対象TPの両端部をこれらの上つかみ具21及び下つかみ具22により把持した状態で、制御ユニット4の制御に従って、クロスヘッド10を上昇させることにより、試験対象TPに試験力Fを与える。
試験対象TPには、変位センサ15が配置される。試験対象TPは、例えば、中央がくびれて形成されたダンベル型試験対象が用いられる。変位センサ15は、試験対象TPの1対の標点の間の距離を測定することによって、伸び計測値EDを測定し、伸び測定信号SG3を出力するセンサである。1対の標点は、試験対象TPがくびれた領域の上部と下部とに配置される。
制御ユニット4は、統括制御装置30と、表示装置32と、試験プログラム実行装置34と、を備える。
統括制御装置30は、当該試験機本体2を中枢的に制御する装置であり、試験機本体2との間で信号を送受信可能に接続される。試験機本体2から受信する信号は、ロードセル14が出力する試験力測定信号SG1、ロータリエンコーダ20が出力する回転測定信号SG2、変位センサ15が出力する伸び測定信号SG3、及び制御や試験に要する適宜の信号などである。
表示装置32は、統括制御装置30から入力される信号に基づいて各種情報を表示する装置であり、例えば、統括制御装置30は、引張試験の間、伸び測定信号SG3に基づいて試験対象TPの伸びの測定値である伸び計測値EDを表示装置32に表示する。また、例えば、統括制御装置30は、引張試験の間、回転測定信号SG2に基づくクロスヘッド10の変位を示す変位計測値XDを表示装置32に表示する。
引張試験プログラム実行装置34は、引張試験の試験条件といった各種設定パラメータの設定操作や実行指示操作などのユーザ操作を受け付け、統括制御装置30に出力する機能や、試験力計測値FDのデータを解析する機能などを備えた装置である。
本実施形態の引張試験プログラム実行装置34はコンピュータを備え、このコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)などのプロセッサと、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などのメモリデバイスと、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などのストレージ装置と、統括制御装置30や各種の周辺機器などを接続するためのインターフェース回路と、を備える。そして、プロセッサがメモリデバイス又はストレージ装置に記憶されたコンピュータプログラムである引張試験プログラムを実行することで、上述の各種の機能を実現する。
次いで、本実施形態の統括制御装置30について、更に詳述する。
統括制御装置30は、図1に示すように、信号入出力ユニット40と、制御回路ユニット50と、を備える。
信号入出力ユニット40は、試験機本体2との間で信号を送受する入出力インターフェース回路を構成するものであり、本実施形態では、第1センサアンプ42と、第2センサアンプ45と、カウンタ回路43と、サーボアンプ44とを有する。
第1センサアンプ42は、ロードセル14が出力する試験力測定信号SG1を増幅して制御回路ユニット50に出力する増幅器である。
第2センサアンプ45は、変位センサ15が出力する伸び測定信号SG3を増幅して制御回路ユニット50に出力する増幅器である。
カウンタ回路43は、ロータリエンコーダ20が出力する回転測定信号SG2のパルス数を計数し、サーボモータ18の回転量、すなわちサーボモータ18の回転によって昇降するクロスヘッド10の変位計測値XDを示す変位測定信号A3を制御回路ユニット50にデジタル信号で出力する。
サーボアンプ44は、制御回路ユニット50の制御に従って、サーボモータ18を制御する装置である。
[2.制御回路ユニットの構成]
図2は、制御回路ユニット50の機能的構成を示すブロック図である。
制御回路ユニット50は、通信部51と、フィードバック制御部52と、フィルタリング処理部53と、強度調整部54と、係数算出部55とを備える。
制御回路ユニット50は、CPUやMPUなどのプロセッサと、ROMやRAMなどのメモリデバイスと、HDDやSSDなどのストレージ装置と、信号入出力ユニット40とのインターフェース回路と、引張試験プログラム実行装置34と通信する通信装置と、表示装置32を制御する表示制御回路と、各種の電子回路と、を備えたコンピュータを備える。また、制御回路ユニット50のプロセッサがメモリデバイス又はストレージ装置に記憶された制御プログラムを実行することで、図2に示す各機能部を実現する。
また、信号入出力ユニット40のインターフェース回路にはA/D変換器が設けられており、アナログ信号の試験力測定信号SG1及び伸び測定信号SG3がA/D変換器によってデジタル信号に変換される。
なお、制御回路ユニット50は、コンピュータに限らず、ICチップやLSIなどの集積回路といった1又は複数の適宜の回路によって構成されてもよい。
通信部51は、試験プログラム実行装置34との間で通信し、試験条件の設定や各種設定パラメータの設定値、引張試験の実行指示や中断指示などを試験プログラム実行装置34から受信する。また、通信部51は、伸び測定信号SG3に基づく伸び計測値ED、及び試験力測定信号SG1に基づく試験力計測値FDを適宜のタイミングで試験プログラム実行装置34に送信する。また、通信部51は、回転測定信号SG2に基づく変位計測値XDを適宜のタイミングで試験プログラム実行装置34に送信する。
[2-1.フィードバック制御部の構成]
フィードバック制御部52は、試験機本体2のサーボモータ18をフィードバック制御して引張試験を実行する。フィードバック制御部52は、サーボモータ18のフィードバック制御を実行する回路である。
本実施形態では、フィードバック制御部52が、変位センサ15によって測定された伸び計測値EDについて速度制御を実行する場合について説明する。この場合には、フィードバック制御部52は、伸び計測値速度VEを伸び速度目標値VETに一致させるように変位計測値XDの指令値dXを演算し、当該指令値dXを示す指令信号A4(図1)をサーボアンプ44に出力する。伸び計測値速度VEは、変位センサ15によって測定された伸び計測値EDの単位時間当たりの変化量を示し、伸び速度目標値VETは、伸び計測値速度VEの目標値を示す。
なお、伸び計測値EDは、「制御対象の計測値」の一例に対応する。また、本実施形態では、図3を用いて後述するように、フィードバック制御部52は、伸び計測値速度VEに換えて、伸び計測値速度VEDを用いて、フィードバック制御を実行する。すなわち、フィードバック制御部52は、伸び計測値速度VEDを伸び速度目標値VETに一致させるようにフィードバック制御を実行する。
本実施形態では、伸び計測値EDについて速度制御を実行する場合について説明するが、フィードバック制御部52は、例えば、ロードセル14が出力する試験力計測値FDについて速度制御を実行してもよい。この場合には、フィードバック制御部52は、試験力計測値速度VFを試験力速度目標値VFTに一致させるように変位計測値XDの指令値dXを演算し、当該指令値dXを示す指令信号A4(図1)をサーボアンプ44に出力する。試験力計測値速度VFは、試験力計測値FDの単位時間当たりの変化量を示し、試験力速度目標値VFTは、試験力計測値速度VFの目標値を示す。
また、ロータリエンコーダ20によって測定された変位計測値XDについて速度制御を実行してもよい。この場合には、フィードバック制御部52は、変位計測値速度Vを変位速度目標値VTに一致させるように変位計測値XDの指令値dXを演算し、当該指令値dXを示す指令信号A4(図1)をサーボアンプ44に出力する。変位計測値速度Vは、変位計測値XDの単位時間当たりの変化量を示し、変位速度目標値VTは、変位計測値速度Vの目標値を示す。
なお、本実施形態において、「速度制御」とは、センサ等によって測定された検出値の単位時間当たりの変化量を、その目標値に一致させるように制御することを示す。
本実施形態では、変位センサ15によって測定された伸び計測値EDについて速度制御を実行する場合について説明するが、伸び計測値EDについて位置制御を実行してもよい。この場合には、フィードバック制御部52は、変位センサ15によって測定された伸び計測値EDを伸び目標値ETに一致させるように変位計測値XDの指令値dXを演算し、当該指令値dXを示す指令信号A4(図1)をサーボアンプ44に出力する。なお、伸び目標値ETは、伸び計測値EDの目標値を示す。
また、ロータリエンコーダ20によって測定された変位計測値XDについて位置制御を実行してもよい。この場合には、フィードバック制御部52は、変位計測値XDを変位目標値XTに一致させるように変位計測値XDの指令値dXを演算し、当該指令値dXを示す指令信号A4(図1)をサーボアンプ44に出力する。なお、変位目標値XTは、変位計測値XDの目標値を示す。
また、ロードセル14が出力する試験力計測値FDについて位置制御を実行してもよい。この場合には、フィードバック制御部52は、試験力計測値FDを試験力目標値FTに一致させるように変位計測値XDの指令値dXを演算し、当該指令値dXを示す指令信号A4(図1)をサーボアンプ44に出力する。なお、試験力目標値FTは、試験力計測値FDの目標値を示す。
なお、本実施形態において、「位置制御」とは、センサ等によって測定された検出値を、その目標値に一致させるように制御することを示す。
図3は、フィードバック制御部52の構成の一例を示す図である。
本実施形態では、フィードバック制御にはPID(Proportional-Integral-Differential)制御が用いられており、フィードバック制御部52は、比例器523、積分器524、及び微分器525を備える。
また、フィードバック制御部52は、減算器521、乗算器522、加算器526を備える。
減算器521は、伸び速度目標値VETから伸び計測値速度VEDを減じて、第1偏差E1を算出する。伸び計測値速度VEDは、フィルタリング処理部53によって、伸び計測値速度VEがフィルタリング処理された伸び計測値速度を示す。具体的には、伸び計測値速度VEDは、後述する式(16)によって算出される。第1偏差E1は、「偏差」の一例に対応する。
乗算器522は、第1偏差E1に制御剛性CPを乗じて、第2偏差E2を算出する。
制御剛性CPは、次の式(1)によって算出される。
CP(t)=ΔX(t)/ΔF(t) (1)
式(1)において、時間tは制御周期の実行タイミングを示す。また、制御剛性CP(t)は各制御周期における制御剛性CPを示す。また、移動量ΔX(t)は各制御周期におけるクロスヘッド10の移動量ΔXを示す。また、試験力変化量ΔF(t)は各制御周期における試験力変化量ΔFを示し、例えば今回の制御周期における試験力計測値FDと前回の制御周期における試験力計測値FDと差である。
第2偏差E2は、比例器523、積分器524、及び微分器525の各々に入力される。
比例器523は、第1操作量U1を出力し、積分器524は、第2操作量U2を出力し、微分器525は、第3操作量U3を出力する。
加算器526は、第1操作量U1と、第2操作量U2と、第3操作量U3とを加算して、操作量Uを算出する。
操作量Uは、試験機本体2に入力される。操作量Uは、例えば、サーボモータ18の回転量を示す。
[2-3.フィルタリング処理]
図2に戻って、制御回路ユニット50の機能的構成について説明する。
フィルタリング処理部53は、カルマンフィルタを用いて伸び計測値速度VEのフィルタリング処理を実行する。カルマンフィルタは、状態空間表現と、予測ステップと、フィルタリングステップとを含む。状態空間表現は、次の式(2)に示す動作モデルと、次の式(3)に示す観測モデルとを含む。
Figure 0007180507000001
Figure 0007180507000002
また、予測ステップは、次の式(4)に示す事前推定値と、次の式(5)に示す事前誤差共分散とを含む。
Figure 0007180507000003
Figure 0007180507000004
また、フィルタリングステップは、次の式(6)に示すカルマンゲインと、次の式(7)に示す事後推定値と、次の式(8)に示す事後誤差共分散とを含む。
Figure 0007180507000005
Figure 0007180507000006
Figure 0007180507000007
上記観測モデルにおいて、C=1として、パラメータを全て一次元にすることによって、次の式(9)~式(15)が得られる。
すなわち、状態空間表現は、次の式(9)に示す動作モデルと、次の式(10)に示す観測モデルとを含む。
Figure 0007180507000008
Figure 0007180507000009
また、予測ステップは、次の式(11)に示す事前推定値と、次の式(12)に示す事前誤差共分散とを含む。
Figure 0007180507000010
Figure 0007180507000011
フィルタリングステップは、次の式(13)に示すカルマンゲインKtと、次の式(14)に示す事後推定値と、次の式(15)に示す事後誤差共分散とを含む。
Figure 0007180507000012
Figure 0007180507000013
Figure 0007180507000014
カルマンゲインKtは、強度調整部54によって算出される。
フィルタリング処理部53は、強度調整部54によって算出されたカルマンゲインKtを用いて、次の式(16)により、伸び計測値速度VEをフィルタリング処理し、フィルタリング処理後の伸び計測値速度VEDを算出する。
VED=VE×Kt+VC×(1-Kt) (16)
ここで、伸び計算値速度VCは、カルマンフィルタによって計算された伸び速度の計算値を示す。具体的には、カルマンフィルタは、試験機本体2の応答特性を同定し、同定結果を用いて、伸び計算値速度VCを算出する。
フィードバック制御部52は、図3に示すように、伸び計測値速度VEDを用いて、フィードバック制御を実行する。すなわち、フィードバック制御部52は、伸び計測値速度VEDを伸び速度目標値VETに一致させるようにフィードバック制御を実行する。
[2-4.調整係数とカルマンゲインとの算出]
強度調整部54は、計測値のノイズの大きさに応じて、フィルタリング処理の強度を調整する。具体的には、強度調整部54は、ストローク速度計測値SVのノイズ量NWをストローク速度計測値SVで除した商である速度ノイズ比NBSが所定範囲RG内の値となるように、フィルタリング処理の強度を調整する。ストローク速度計測値SVは、ストロークSTの単位時間当たりの変化を示す。ストロークSTは、クロスヘッド10の移動量を示す。すなわち、ストロークSTは、サーボモータ18によるねじ棹8、9の上下方向の移動量を示す。
速度ノイズ比NBSは、次の式(17)で求められる。
NBS=NW/SV (17)
ここで、ノイズ量NWは、ストローク速度計測値SVのノイズの大きさを示す。なお、ノイズ量NW及び速度ノイズ比NBSについては、図6を参照して後述する。
係数算出部55は、カルマンゲインKtを調整する調整係数ρを算出する。調整係数ρは、速度ノイズ比NBSの値が所定範囲RG内になるように、カルマンゲインKtを調整する。所定範囲RGは、例えば、1.2~1.6の範囲である。
係数算出部55は、調整係数ρを次の式(18)で算出する。
ρ=∫(NBS-CT)dt (18)
ここで、定数CTは、例えば、所定範囲RGの上限値である。すなわち、定数CTは、1.6である。なお、調整係数ρについては、図7を参照して後述する。また、式(18)の右辺は、「積算値」の一例に対応する。
強度調整部54は、カルマンフィルタにおける観測ノイズの誤差分散σ を次の式(19)で算出することによって、速度ノイズ比NBSの値が所定範囲RG内になるように、カルマンゲインKtを算出する。
σ =σzST ×ρ (19)
ここで、初期誤差分散σzST は、誤差分散σ の初期値を示す。なお、カルマンゲインKt及び誤差分散σ については、図7を参照して後述する。
[3.実験結果]
[3-1.比較例における実験結果]
図4及び図5を参照して、比較例において伸び速度一定制御を行った場合の実験結果について説明する。
比較例は、本実施形態におけるフィルタリング処理部53、強度調整部54、及び係数算出部55を備えない点で本実施形態と相違している。すなわち、比較例では、フィードバック制御部52は、伸び計測値速度VEを伸び速度目標値VETに一致させるようにフィードバック制御を実施する。
図4は、比較例におけるストローク速度計測値SV、試験力計測値FD及び伸び計測値EDの一例を示すグラフである。図4の横軸は、時間Tを示し、縦軸は、ストローク速度計測値VST、試験力計測値FD及び伸び計測値EDを示す。
図4のグラフG11は、ストローク速度計測値SVの変化を示す。グラフG11に示すように、ストローク速度計測値SVのノイズ量が大きかった。
図4のグラフG12は、試験力計測値FDの変化を示す。グラフG12に示すように、試験力計測値FDは、急激に増加した後、傾きが減少した。
図4のグラフG13は、伸び計測値EDの変化を示す。グラフG13に示すように、伸び計測値EDは、傾き一定で増加した。
図5は、比較例における伸び計測値速度VEの一例を示すグラフである。図5の横軸は、時間Tを示し、縦軸は、伸び速度計測値VEを示す。
図5のグラフG2は、伸び計測値速度VEの変化を示す。グラフG2に示すように、伸び計測値速度VEは、伸び速度目標値VETである0.07(mm/min)に到達した後、大きく振動している。
すなわち、比較例においては、制御対象の計測値である伸び計測値EDのノイズの影響で、制御精度が充分ではなかった。具体的には、伸び計測値EDは、伸び速度目標値VETに対して±10%の範囲RVになるように制御することが要求されるが、比較例では、伸び計測値EDを範囲RV内で制御することができなかった。
[3-2.本実施形態における実験結果]
図6は、本実施形態おけるストローク速度計測値SV、ストローク速度計測値SVのノイズ量NW、及び速度ノイズ比NBSの変化の一例を示すグラフである。図6の上段の図において、横軸は、時間Tを示し、縦軸は、ノイズ量NW及びストローク速度計測値SVを示す。図6の下段の図において、横軸は、時間Tを示し、縦軸は、速度ノイズ比NBSを示す。
図6の上段の図のグラフG31は、ストローク速度計測値SVの変化を示す。
図6の上段の図のグラフG32は、ストローク速度計測値SVのノイズ量NWを示す。なお、本実施形態では、ノイズ量NWを以下のようにして算出した。
1秒間のストローク速度計測値SVに対して、FFT(Fast Fourier Transform)を実行し、ストローク速度計測値SVの周波数毎の振幅を算出した。そして、ストローク速度計測値SVの周波数毎の振幅のうち、低周波を除いた振幅累積値を算出し、振幅累積値をストローク速度目標値SVTで除してノイズ量NWを算出した。ノイズ量NWは、「ノイズの大きさ」の一例に対応する。
グラフG31及びグラフG32に示すように、材料試験を開始した時間T0から時間T1においては、図4のグラフG11に示すストローク速度計測値SVと同様に、ストローク速度計測値SVのノイズ量NWが大きかったが、時間T2以降においては、ストローク速度計測値SVのノイズ量NWが小さくなった。
図6の下段の図のグラフG33は、速度ノイズ比NBSの変化を示す。グラフG33に示すように、速度ノイズ比NBSは、時間T0から時間T2までは大きな値であるが、時間T2以降は小さな値で安定している。具体的には、速度ノイズ比NBSは、時間T2以降は所定範囲RG内の値になった。なお、所定範囲RGは、1.2~1.6の範囲である。
図7は、本実施形態における調整係数ρ、観測ノイズの誤差分散σ 、及びカルマンゲインKtの変化の一例を示すグラフである。図7の上段の図において、横軸は、時間Tを示し、縦軸は、調整係数ρを示す。図7の中段の図において、横軸は、時間Tを示し、縦軸は、誤差分散σ を示す。図7の下段の図において、横軸は、時間Tを示し、縦軸は、カルマンゲインKtを示す。
図7の上段の図のグラフG41は、調整係数ρの変化を示す。グラフG41に示すように、調整係数ρは、材料試験を開始した時間T0から急激に増加し、時間T3以降は傾きが減少した。
図7の中段の図のグラフG42は、誤差分散σ の変化を示す。グラフG42に示すように、誤差分散σ は、材料試験を開始した時間T0から急激に増加し、時間T3以降は傾きが減少した。
図7の下段の図のグラフG43は、カルマンゲインKtの変化を示す。グラフG43に示すように、カルマンゲインKtは、材料試験を開始した時間T0から急激に減少し、時間T3以降は概ね一定値になった。
図8は、本実施形態における変位計測値XD、フィルタリング処理後の変位計測値XDD、及びフィルタリング処理後のストローク速度計測値SVDの変化の一例を示すグラフである。変位計測値XDD及びストローク速度計測値SVDは、伸び計測値速度VEDに対応する。
図8の上段に示す図において、横軸は、時間Tを示し、縦軸は、変位計測値XD、及び変位計測値XDDを示す。図8の下段に示す図において、横軸は、時間Tを示し、縦軸は、ストローク速度計測値SVDを示す。
図8の上段のグラフG51は、変位計測値XDの変化を示す。グラフG51に示すように、変位計測値XDには大きなノイズが含まれていた。換言すれば、変位計測値XDは、SN比が小さかった。
図8の上段のグラフG52は、調整係数ρを「1」に固定した場合のフィルタリング処理後の変位計測値XDDを示す。変位計測値XDDは、グラフG51に示す変位計測値XDと比較して、ノイズが大幅に小さくなった。換言すれば、変位計測値XDDは、SN比が大きくなった。
図8の上段のグラフG53は、フィルタリング処理後の変位計測値XDDを示す。変位計測値XDDは、グラフG51に示す変位計測値XDと比較して、ノイズが更に大幅に小さくなった。換言すれば、変位計測値XDDは、SN比が更に大きくなった。
図8の下段のグラフG61は、調整係数ρを「1」に固定した場合のフィルタリング処理後のストローク速度計測値SVDの変化を示す。図8の下段のグラフG62は、フィルタリング処理後のストローク速度計測値SVDの変化を示す。
グラフG61に示す調整係数ρを「1」に固定した場合と比較して、グラフG62に示す調整係数ρを「1」に固定しない場合には(すなわち、本実施形態では)、ストローク速度計測値SVDのノイズが大幅に減少した。換言すれば、調整係数ρを用いることによって、ストローク速度計測値SVDのノイズを大幅に減少できた。
図9は、本実施形態における伸び計測値速度VE、及び試験力計測値FDの変化の一例を示すグラフである。図9において、横軸は、時間Tを示し、左側の縦軸は、伸び計測値速度VEを示し、右側の縦軸は、試験力計測値FDを示す。
図9のグラフG71は、伸び計測値速度VEの変化を示す。グラフG71に示すように、伸び計測値速度VEを、±10%の範囲RVで制御することができた。すなわち、制御精度を向上できた。
図9のグラフG72は、試験力計測値FDの変化を示す。試験力計測値FDは、材料試験を開始した時間T0から急激に増加し、時間T4以降は傾きが減少した。
以上、図6~図9を参照して説明したように、本実施形態では、調整係数ρを用いて、誤差分散σ を調整することによって、カルマンゲインKtを調整したため、伸び計測値速度VEを、±10%の範囲RVで制御することができた。すなわち、制御精度を向上できた。
[4.制御装置の処理]
次に、図10を参照して、制御回路ユニット50の処理について説明する。
図10は、本実施形態の制御回路ユニット50の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS101において、制御回路ユニット50は、材料試験が開始されたか否かを判定する。
材料試験が開始されていないと制御回路ユニット50が判定した場合(ステップS101;NO)には、処理が待機状態になる。材料試験が開始されたと制御回路ユニット50が判定した場合(ステップS101;YES)には、処理がステップS103に進む。
そして、ステップS103において、強度調整部54は、ストローク速度計測値SVのノイズ量NWを算出する。
次に、ステップS105において、制御回路ユニット50は、ストローク速度計測値SVを算出する。具体的には、強度調整部54は、変位計測値XDを用いてストローク速度計測値SVを算出する。
次に、ステップS107において、制御回路ユニット50は、式(17)を用いて、速度ノイズ比NBSを算出する。
次に、ステップS109において、係数算出部55は、式(18)を用いて、調整係数ρを算出する。
次に、ステップS111において、強度調整部54は、式(19)を用いて、観測ノイズの誤差分散σ を算出する。
次に、ステップS113において、強度調整部54は、誤差分散σ を用いて、カルマンゲインKtを算出する。
次に、ステップS115において、フィルタリング処理部53は、式(16)を用いて、フィルタリング処理を実行し、フィルタリング処理後の伸び計測値速度VEDを算出する。
次に、ステップS117において、制御回路ユニット50は、材料試験が終了したか否かを判定する。
材料試験が終了していないと制御回路ユニット50が判定した場合(ステップS117;NO)には、処理がステップS103に戻る。材料試験が終了したと制御回路ユニット50が判定した場合(ステップS117;YES)には、処理が終了する。
ステップS115は、「フィルタリング処理ステップ」の一例に対応する。ステップS111及びステップS113は、「強度調整ステップ」の一例に対応する。
[5.態様と効果]
上述した実施形態及び変形例は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(第1項)
一態様に関わる材料試験機は、試験対象に負荷を付与し、前記試験対象を変形させる材料試験機であって、制御対象の計測値のノイズを低減するフィルタリング処理を実行するフィルタリング処理部と、前記フィルタリング処理された前記計測値と、前記計測値に対応する目標値との差を示す偏差が零になるようにフィードバック制御を実行するフィードバック制御部と、前記計測値のノイズの大きさに応じて、前記フィルタリング処理の強度を調整する強度調整部と、を備える、材料試験機である。
第1項に記載の材料試験機によれば、制御対象の計測値のノイズの大きさに応じて、フィルタリング処理の強度を調整するため、制御対象の計測値のノイズを適正にフィルタリング処理できる。したがって、材料試験機の制御精度を向上できる。
(第2項)
第1項に記載の材料試験機において、前記材料試験機は、引張試験機であって、前記強度調整部は、ストローク速度のノイズの大きさを前記ストローク速度で除した商である速度ノイズ比が所定範囲となるように、前記フィルタリング処理の強度を調整する。
第2項に記載の材料試験機によれば、速度ノイズ比が所定範囲となるように、フィルタリング処理の強度を調整するため、制御対象の計測値のノイズを更に適正にフィルタリング処理できる。したがって、材料試験機の制御精度を向上できる。
(第3項)
第2項に記載の材料試験機において、前記フィルタリング処理部は、カルマンフィルタを備え、前記強度調整部は、前記速度ノイズ比が所定範囲となるように、カルマンゲイン(Kt)を調整する。
第3項に記載の材料試験機によれば、速度ノイズ比が所定範囲となるように、カルマンゲインを調整するため、カルマンフィルタによるフィルタリング処理の強度を適正に調整できる。したがって、制御対象の計測値のノイズを更に適正にフィルタリング処理できる。
(第4項)
第3項に記載の材料試験機において、前記カルマンゲインを調整する調整係数を算出する係数算出部を備え、前記係数算出部は、前記速度ノイズ比と前記所定範囲の上限値との差の積算値を用いて、前記調整係数を算出し、前記強度調整部は、前記調整係数に応じて、前記カルマンフィルタにおける誤差分散を調整することによって、前記カルマンゲインを調整する。
第4項に記載の材料試験機によれば、速度ノイズ比と所定範囲の上限値との差の積算値として、調整係数を算出し、調整係数に応じて、カルマンフィルタにおける誤差分散を調整することによって、カルマンゲインを調整するため、誤差分散を適正に調整できる。よって、カルマンゲインを適正に調整できる。したがって、制御対象の計測値のノイズを更に適正にフィルタリング処理できる。
(第5項)
一態様に関わる材料試験機の制御方法は、試験対象に負荷を付与し、前記試験対象を変形させる材料試験機の制御方法であって、制御対象の計測値のノイズを低減するフィルタリング処理を実行するフィルタリング処理ステップと、前記フィルタリング処理された前記計測値と、前記計測値に対応する目標値との差を示す偏差が零になるようにフィードバック制御を実行するフィードバック制御ステップと、前記計測値のノイズの大きさに応じて、前記フィルタリング処理の強度を調整する強度調整ステップと、を含む、材料試験機の制御方法である。
第6項に記載の材料試験機の制御方法によれば、第1項に記載の材料試験機と同様の効果を奏する。
[6.その他の実施形態]
本実施形態では、材料試験機が引張試験機1である場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。材料試験機が試験対象TPに負荷を付与し、試験対象TPを変形させて材料試験を行えばよい。例えば、材料試験機が、圧縮試験機、曲げ試験機、又はねじり試験機でもよい。
また、本実施形態では、制御対象の計測値が伸び計測値速度VEである場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。制御対象の計測値は、試験力計測値速度VFでもよい。また、制御対象の計測値が伸び計測値EDでもよいし、試験力計測値FDでもよい。
また、本実施形態では、「ノイズの大きさ」としてノイズ量NWを用いたが、本発明はこれに限定されない。「ノイズの大きさ」は、例えば、RMS(Root-Mean-Square)ノイズでもよいし、ピークトゥーピーク(peak to peak)ノイズでもよい。
また、本実施形態では、フィルタリング処理部53が、カルマンフィルタを用いてフィルタリング処理を実行するが、本発明はこれに限定されない。フィルタリング処理部53が、例えばローパスフィルタを用いてフィルタリング処理を実行してもよい。この場合には、強度調整部54は、計測値のノイズの大きさに応じて、ローパスフィルタのフィルタリング処理の強度を調整する。具体的には、強度調整部54は、計測値のノイズの大きさに応じて、ローパスフィルタのフィルタリング周波数を低減する。
なお、本実施形態に係る引張試験機1は、あくまでも本発明に係る材料試験機の態様の例示であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲において任意に変形および応用が可能である。
1 引張試験機(材料試験機)
2 引張試験機本体
4 制御ユニット
10 クロスヘッド
14 ロードセル
15 変位センサ
18 サーボモータ
20 ロータリエンコーダ
21 上つかみ具
22 下つかみ具
30 統括制御装置
32 表示装置
34 引張試験プログラム実行装置
40 信号入出力ユニット
42 第1センサアンプ
43 カウンタ回路
44 サーボアンプ
45 第2センサアンプ
50 制御回路ユニット(制御装置)
51 通信部
52 フィードバック制御部
53 フィルタリング処理部
54 強度調整部
55 係数算出部
521 減算器
522 乗算器
523 比例器
524 積分器
525 微分器
526 加算器
CP、CPA 制御剛性
dX 指令値
E1 第1偏差(偏差)
E2 第2偏差
ED 伸び計測値(制御対象の計測値)
FD 試験力計測値
Kt カルマンゲイン
NBS 速度ノイズ比
NW ノイズ量(ノイズの大きさ)
RG 所定範囲
RV 範囲
SG1 試験力測定信号
SG2 回転測定信号
SG3 伸び測定信号
SV、SVD ストローク速度計測値
TP 試験対象
U 操作量
U1 第1操作量
U2 第2操作量
U3 第3操作量
VE、VED 伸び計測値速度
VET 伸び速度目標値
XD 変位計測値
ρ 調整係数

Claims (4)

  1. 試験対象に負荷を付与し、前記試験対象を変形させる材料試験機であって、
    制御対象の計測値のノイズを低減するフィルタリング処理を実行するフィルタリング処理部と、
    前記フィルタリング処理された前記計測値と、前記計測値に対応する目標値との差を示す偏差が零になるようにフィードバック制御を実行するフィードバック制御部と、
    前記計測値のノイズの大きさに応じて、前記フィルタリング処理の強度を調整する強度調整部と、
    を備え
    前記材料試験機は、引張試験機であって、
    前記強度調整部は、ストローク速度のノイズの大きさを前記ストローク速度で除した商である速度ノイズ比が所定範囲となるように、前記フィルタリング処理の強度を調整する、材料試験機。
  2. 前記フィルタリング処理部は、カルマンフィルタを備え、
    前記強度調整部は、前記速度ノイズ比が所定範囲となるように、カルマンゲインを調整する、請求項に記載の材料試験機。
  3. 前記カルマンゲインを調整する調整係数を算出する係数算出部を備え、
    前記係数算出部は、前記速度ノイズ比と前記所定範囲の上限値との差の積算値を用いて前記調整係数を算出し、
    前記強度調整部は、前記調整係数に応じて、前記カルマンフィルタにおける誤差分散を調整することによって、前記カルマンゲインを調整する、請求項に記載の材料試験機。
  4. 試験対象に負荷を付与し、前記試験対象を変形させる材料試験機の制御方法であって、
    制御対象の計測値のノイズを低減するフィルタリング処理を実行するフィルタリング処理ステップと、
    前記フィルタリング処理された前記計測値と、前記計測値に対応する目標値との差を示す偏差が零になるようにフィードバック制御を実行するフィードバック制御ステップと、
    前記計測値のノイズの大きさに応じて、前記フィルタリング処理の強度を調整する強度調整ステップと、
    を含む、
    前記材料試験機は、引張試験機であって、
    前記強度調整ステップでは、ストローク速度のノイズの大きさを前記ストローク速度で除した商である速度ノイズ比が所定範囲となるように、前記フィルタリング処理の強度を調整する、材料試験機の制御方法。
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