JP7172801B2 - 材料試験機、及び、材料試験機の制御方法 - Google Patents

材料試験機、及び、材料試験機の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、材料試験機、及び、材料試験機の制御方法に関する。
従来、材料試験機の材料試験においては、試験対象に負荷を付与する負荷機構の駆動対象に指示を与えて制御対象とする測定値をフィードバックするフィードバック制御が行われている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、クロスヘッドを移動させて試験片に試験力を付与する負荷機構をフィードバック制御する材料試験機を開示している。
特開2005-337812号公報
特許文献1記載のような材料試験では、フィードバック制御において、試験対象又は負荷機構に生じる物理量の変化と負荷機構に与える指示値と相関の高い物理量の変化との比を、制御パラメータとして加味する場合がある。この場合、材料試験機は、どのくらいの応答変化に対してどのくらいの物理量変化が試験対象又は負荷機構に生ずるかをフィードバック制御で加味できるため、負荷機構のフィードバック制御の精度が向上する。
一般に、前記比の算出では、固定のある時間幅で測定された測定値に基づいて算出される。しかしながら、当該時間幅が固定であると、どのような材料試験でも同じ測定数で前記比が算出されることになり、材料試験によっては、適切な前記比を算出できずに負荷機構のフィードバック制御の精度が低下し得る。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、材料試験に応じた適切な前記比を算出できるようにして、負荷機構のフィードバック制御を精度良く行えるようにすることを目的とする。
本発明の第1の態様は、移動部材によって試験対象に負荷を付与する負荷機構と、前記負荷の付与に応じて前記試験対象又は前記負荷機構に生じる第1物理量を測定する第1測定部と、前記負荷機構のフィードバック制御において応答となる第2物理量を測定する第2測定部と、前記第1測定部が測定した前記第1物理量の変化を示す第1変化量と、前記第2測定部が測定した前記第2物理量の変化を示す第2変化量と、の比である変化量比の算出に用いる前記第1物理量及び前記第2物理量の測定値の時間幅を調整する時間幅調整部と、前記時間幅調整部が調整した前記時間幅における前記変化量比を算出する変化量比算出部と、前記変化量比算出部が算出した前記変化量比に基づいて、前記第2物理量の測定値と、前記第2物理量の目標値との偏差を減少させるように前記負荷機構をフィードバック制御するフィードバック制御部と、を備え、前記時間幅調整部は、前記移動部材の移動速度が最低速度である場合において、前記第2物理量の測定値の標準偏差が2分の1、前記第2物理量が変化するときの時間が代入される式であって、且つ、前記第2物理量の時間変化率または前記移動部材の目標速度が大きいほど前記時間幅が短くなる式を用いて、前記時間幅を調る、材料試験機に関する。
本発明の第2の態様は、移動部材によって試験対象に負荷を付与する負荷機構と、前記負荷の付与に応じて前記試験対象又は前記負荷機構に生じる第1物理量を測定する第1測定部と、前記負荷機構のフィードバック制御において応答となる第2物理量を測定する第2測定部と、前記第1測定部が測定した前記第1物理量の変化を示す第1変化量と、前記第2測定部が測定した前記第2物理量の変化を示す第2変化量と、の比である変化量比の算出に用いる前記第1物理量及び前記第2物理量の測定値の時間幅を調整する時間幅調整部、前記時間幅調整部が調整した前記時間幅における前記変化量比を算出する変化量比算出部、及び、前記変化量比算出部が算出した前記変化量比に基づいて、前記第2物理量の測定値と、前記第2物理量の目標値との偏差を減少させるように前記負荷機構をフィードバック制御するフィードバック制御部、を有する制御装置と、を備える材料試験機の制御方法であって、前記時間幅調整部は、前記移動部材の移動速度が最低速度である場合において、前記第2物理量の測定値の標準偏差が2分の1、前記第2物理量が変化するときの時間が代入される式であって、且つ、前記第2物理量の時間変化率または前記移動部材の目標速度が大きいほど前記時間幅が短くなる式を用いて、前記時間幅を調る、材料試験機の制御方法に関する。
本発明の第1の態様によれば、変化量比の算出に用いる測定値の時間幅について、第2物理量の測定値に含まれるノイズが大きいほど長くする調整、及び、第2物理量の時間変化率或いは移動部材の目標速度が大きいほど短くする調整のいずれか一方を少なくとも実行することで、変化量比の算出に用いる測定値の時間幅を、材料試験に応じた適切な幅へ動的に調整できる。そのため、材料試験に応じた適切な変化量比を算出でき、負荷機構のフィードバック制御を精度良く行うことができる。
本発明の第2の態様によれば、本発明の第1の態様と同様の効果を奏する。
本実施形態の材料試験機の構成を模式的に示す図である。 負荷機構のフィードバック制御の制御系を示すブロック線図である。 式(2)における算出時間幅と「V」との関係を示すグラフである。 応答物理量の測定データである。 応答物理量の測定データである。 制御装置の動作を示すフローチャートである。 圧縮試験の測定データである。
[1.材料試験機の構成]
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る材料試験機1の構成を模式的に示す図である。
材料試験機1は、引張試験や、圧縮試験、曲げ試験等の材料試験を実行し、試験対象である試験片TPの機械的性質を試験する試験機である。なお、試験対象は、各種材料や工業製品、この工業製品の部品又は部材等であり、試験片TPは、材料試験のために所定の規格に基づいて作成されている。
図1に示すように、材料試験機1は、試験片TPに負荷として試験力Fを付与して材料試験を行う試験機本体2と、試験機本体2による材料試験動作を制御する制御ユニット4と、を備える。また、材料試験機1は、試験片TPの歪みを測定する際に使用する伸び計90を備える。伸び計90は、試験片TPの把持と解放を使用者の手作業に依らずに行う自動伸び計であり、試験片TPを把持して、試験片TPと共に変位する上アーム92及び下アーム93と、上アーム92及び下アーム93の変位を検出する歪みゲージ91とを備える。歪みゲージ91は、試験片TPの伸び量を測定し、伸び量測定信号A2を制御装置30に出力するセンサである。
[2.試験機本体の構成]
試験機本体2は、テーブル6と、このテーブル6上に鉛直方向を向く状態で回転可能に立設された一対のねじ棹8、9と、これらのねじ棹8、9に沿って移動可能なクロスヘッド10と、このクロスヘッド10を移動させて試験片TPに試験力Fを与える負荷機構12と、ロードセル14と、を備える。クロスヘッド10は、本発明の「移動部材」の一例に対応する。ロードセル14は、試験片TPに与えられる荷重である試験力Fを測定し、試験力測定信号A1を出力するセンサである。なお、試験機本体2は、ねじ棹を1本とする構成としてもよい。
一対のねじ棹8、9は、ボールねじから成り、クロスヘッド10は、各ねじ棹8、9に対して図示を省略したナットを介して連結されている。負荷機構12は、各ねじ棹8、9の下端部に連結されるウォーム減速機16、17と、各ウォーム減速機16、17に連結されるサーボモータ18と、ロータリエンコーダ20とを備える。ロータリエンコーダ20は、サーボモータ18の回転量Trを測定し、回転量Trに応じたパルス数の回転量測定信号A3を信号入出力ユニット40に出力するセンサである。
そして、負荷機構12は、ウォーム減速機16、17を介して、一対のねじ棹8、9にサーボモータ18の回転を伝達し、ねじ棹8、9が同期して回転することにより、クロスヘッド10がねじ棹8、9に沿って昇降する。
クロスヘッド10には、試験片TPの上端部を把持するための上つかみ具21が付設され、テーブル6には、試験片TPの下端部を把持するための下つかみ具22が付設されている。試験機本体2は、例えば引張試験の際、試験片TPの上端部を上つかみ具21で把持すると共に、試験片TPの下端部を下つかみ具22で把持した状態で、制御装置30による制御により、クロスヘッド10を上昇させることによって、試験片TPに試験力Fを与える。試験機本体2は、例えば圧縮試験の際、試験片TPの上端部を上つかみ具21で把持すると共に、試験片TPの下端部を下つかみ具22で把持した状態で、制御装置30による制御により、クロスヘッド10を下降させることによって、試験片TPに試験力Fを与える。上つかみ具21の上下のスライドに応じて、上つかみ具21と下つかみ具22との間隔が変更される。
[3.制御ユニットの構成]
制御ユニット4は、制御装置30と、表示装置32と、試験プログラム実行装置34と、を備える。
制御装置30は、試験機本体2を中枢的に制御する装置であり、試験機本体2との間で信号を送受信可能に接続される。試験機本体2から受信する信号は、ロードセル14が出力する試験力測定信号A1や、伸び計90が出力する伸び量測定信号A2、ロータリエンコーダ20が出力する回転量測定信号A3、制御や試験に要する適宜の信号などである。
表示装置32は、制御装置30から入力される信号に基づいて各種情報を表示する装置であり、例えば、制御装置30は、材料試験の間、試験力測定信号A1に基づいて試験片TPに付与されている試験力Fの測定値や、回転量測定信号A3に基づいてクロスヘッド10の位置等を表示装置32に表示する。
試験プログラム実行装置34は、材料試験の試験条件といった各種設定パラメータの設定操作や実行指示操作などのユーザ操作を受け付け、制御装置30に出力する機能や、試験力Fの測定値等のデータを解析する機能などを備えた装置である。試験プログラム実行装置34はコンピュータを備え、このコンピュータは、CPUやMPUなどのプロセッサと、ROMやRAMなどのメモリデバイスと、HDDやSSDなどのストレージ装置と、制御装置30や各種の周辺機器などを接続するためのインターフェース回路と、を備える。そして、プロセッサがメモリデバイス又はストレージ装置に記憶されたコンピュータログラムである材料試験プログラムを実行することで、上述の各種機能を実現する。
次いで、制御装置30について詳述する。
図1に示すように、制御装置30は、信号入出力ユニット40と、制御回路ユニット50と、を備える。
信号入出力ユニット40は、試験機本体2との間で信号を送受する入出力インターフェース回路を構成するものであり、本実施形態では、第1センサアンプ41と、第2センサアンプ42、カウンタ回路43と、サーボアンプ44と、を有する。
第1センサアンプ41は、ロードセル14が出力する試験力測定信号A1を増幅して制御回路ユニット50に入力する増幅器である。
第2センサアンプ42は、伸び計90が出力する伸び量測定信号A2を増幅して制御回路ユニット50に入力する増幅器である。
カウンタ回路43は、ロータリエンコーダ20が出力する回転量測定信号A3のパルス数をカウントし、カウント値A4を制御回路ユニット50にデジタル信号で出力する。カウント値A4は、材料試験開始時を基準としたサーボモータ18の回転量Trを示している。なお、材料試験開始時を基準としたサーボモータ18の回転量Trは、材料試験開始時の位置を基準としたクロスヘッド10の移動距離に対応する。なお、ロータリエンコーダ20とカウンタ回路43とにより回転量測定部60が構成され、この回転量測定部60は、本発明の「第1測定部」の一例に対応する。また、サーボモータ18の回転量Trは、本発明の「第1物理量」の一例に対応する。
なお、回転量測定部60は、ロータリエンコーダ20に代えて、ねじ棹8、9の少なくとも一方に装着されるエンコーダを備える構成でもよい。この構成の場合、当該エンコーダは、装着されたねじ棹8、9の少なくとも一方が所定角度回転する毎に1つのパルスを出力する信号を生成し、カウンタ回路43に出力する。
サーボアンプ44は、制御回路ユニット50の制御の下、サーボモータ18を制御する装置である。
制御回路ユニット50は、通信部52と、制御部54と、記憶部56とを備える。
制御回路ユニット50は、CPUやMPUなどのプロセッサと、ROMやRAMなどのメモリデバイスと、HDDやSSDなどのストレージ装置と、信号入出力ユニット40とのインターフェース回路と、試験プログラム実行装置34と通信する通信装置と、表示装置32を制御する表示制御回路と、各種の電子回路と、を備えたコンピュータを備え、プロセッサがメモリデバイス又はストレージ装置に記憶されたコンピュータログラムを実行することで、制御部54の各機能部を実現する。また信号入出力ユニット40のインターフェース回路にはA/D変換器が設けられており、アナログ信号の試験力測定信号A1がA/D変換器によってデジタル信号に変換される。
なお、制御回路ユニット50は、コンピュータに限らず、ICチップやLSIなどの集積回路といった1又は複数の適宜の回路によって構成されてもよい。
通信部52は、試験プログラム実行装置34との間で通信し、材料試験条件の設定や各種設定パラメータの設定値、材料試験の実行指示や中断指示などを試験プログラム実行装置34から受信する。また、通信部52は、例えば試験力測定信号A1に基づく試験力Fの測定値を適宜のタイミングで、試験プログラム実行装置34に送信する。
記憶部56は、メモリデバイスにより構成され、目標データ561を記憶する。
目標データ561は、材料試験における試験力F等の目標値の時間的変動を示す時系列データである。目標データ561は、試験プログラム実行装置34に対するユーザ設定操作に応じて制御回路ユニット50によって変更可能に記憶される。
制御部54は、試験機本体2の負荷機構12としてサーボモータ18をフィードバック制御して材料試験に係る処理を実行する機能部である。ここで、制御部54が具備する各機能部を説明する前に、サーボモータ18のフィードバック制御の制御系について説明する。
[3-1.制御系の構成]
図2を参照して、サーボモータ18をフィードバック制御する制御系の構成について説明する。
図2は、本実施形態におけるサーボモータ18のフィードバック制御の制御系を示すブロック線図である。図2においてtは、フィードバック制御の制御周期の実行タイミングを示している。
負荷機構12のフィードバック制御では、図2に示すようにPID制御が行われ、サーボモータ18の回転量Tr(t)を決定する。そして、サーボモータ18のフォードバック制御では、予め設定された制御周期毎に、サーボモータ18の回転量Tr(t)を更新する。
図2に示すようにフィーバック制御のブロック線図は、減算器70、換算器71、及び、制御器78を含む。制御器78は、比例器72、積分器73、第1微分器74、第1加算器75、第2加算器76、及び、第2微分器77を含む。
減算器70は、各制御周期において目標応答物理量RPc(t)から測定応答物理量RPs(t)を減じた偏差e(t)を算出し、算出した偏差e(t)を換算器71に出力する。
なお、目標応答物理量RPcとは、材料試験において目標となる応答物理量RPを示す。応答物理量RPとは、サーボモータ18のフィードバック制御において応答となる物理量であり、本発明の「第2物理量」に相当する。応答物理量RPとしては、試験片TPに付与された試験力Fや試験片TPの伸び量等が一例として挙げられる。応答物理量RPが試験力Fである場合、ロードセル14が本発明の「第2測定部」に相当し、応答物理量RPが試験片TPの伸び量である場合、伸び計90が本発明の「第2測定部」に相当する。以下で、ロードセル14と伸び計90とを区別しない場合、「応答測定部」と総称する。
換算器71は、減算器70が出力する偏差e(t)に後述する制御コンプライアンスComp(t)を乗じて、当該偏差e(t)をクロスヘッド10の移動量X(t)(ストローク値ともいう)に相当する偏差e´(t)に換算する。換算器71は、換算した偏差e´(t)を比例器72、積分器73、及び、第1微分器74に入力する。
なお、本実施形態において、クロスヘッド10の移動量Xとは、あるタイミングにおけるサーボモータ18の回転量Trと、前記あるタイミングと異なるタイミングにおけるサーボモータ18の回転量Trとの変化量に対応するクロスヘッド10の位置の変化量である。クロスヘッド10の移動量Xは、本発明の「第1変化量」の一例に対応する。
第1加算器75は、比例器72、積分器73、及び、第1微分器74の出力を加算し、第1加算値K1(t)を第2加算器76に出力する。また、第2加算器76は、第1加算器75が出力した第1加算値K1(t)に移動量初期値U0を加算し、第2加算値K2(t)を第2微分器77出力する。
第2微分器77は、第2加算器76から出力された第2加算値K2(t)を微分することにより、第2加算値K2(t)が示すクロスヘッド10の移動量X(t)からサーボモータ18の回転量Tr(t)を算出する。そして、図2に示すフィードバック制御では、サーボモータ18の回転量Tr(t)を示す指令信号B1をサーボアンプ44に出力する。
[3-2.制御回路ユニットの構成]
図1を参照して、制御部54の機能ブロックについて説明する。
制御部54は、時間幅調整部541、制御コンプライアンス算出部542、及び、フィードバック制御部543を備える。制御コンプライアンス算出部542は、本発明の「変化量比算出部」の一例に対応する。
時間幅調整部541の詳細については後述する。
制御コンプライアンス算出部542は、制御コンプライアンスCompを算出する。制御コンプライアンスCompとは、試験片TP又は負荷機構12に生じるフィードバック対象の物理量の変化と、負荷機構12の駆動対象に与える指示値(本実施形態ではサーボモータ18の回転量Tr)と相関の最も高い物理量の変化との比である。本実施形態では、制御コンプライアンス算出部542は、後述する算出時間幅におけるクロスヘッド10の移動量Xと応答物理量RPの変化量との比である制御コンプライアンスCompを算出する。図2の場合では、制御コンプライアンスCompは、後述する算出時間幅におけるクロスヘッド10の移動量Xと試験片TPの伸び量の変化量との比である。制御コンプライアンスCompは、本発明の「変化量比」の一例に対応する。
制御コンプライアンス算出部542は、例えば、以下の式(1)に基づいて制御コンプライアンスCompを算出する。
Comp(t)=Slop1(t)/Slop2(t)・・・(1)
式(1)において、tは制御周期の実行タイミングである。また、Comp(t)は各制御周期における制御コンプライアンスを示す。また、Slop1(t)は各制御周期において制御コンプライアンス算出部542が算出した第1傾きを示す。また、Slop2(t)は各制御周期において制御コンプライアンス算出部542が算出した第2傾きを示す。
第1傾きSlop1について説明する。
制御コンプライアンス算出部542は、フィードバック制御の制御周期が到来すると、時間幅調整部541に調整された算出時間幅におけるサーボモータ18の回転量Trと時間との関係を表す近似直線の傾きである第1傾きSlop1を算出する。算出時間幅とは、制御コンプライアンス算出部542が制御コンプライアンスCompの算出に用いる応答物理量RP及びサーボモータ18の回転量Trの測定値の時間幅である。本実施形態では、算出時間幅は、制御周期が到来した時間から過去に向かったある時間までの時間幅である。なお、時間幅調整部541は、当該ある時間を変更することで、算出時間幅を調整する。算出時間幅は、本発明の「時間幅」に相当する。制御コンプライアンス算出部542は、算出時間幅におけるサーボモータ18の回転量Trの測定値に基づいて、算出時間幅における単位時間当たりのクロスヘッド10の移動量Xを算出する。
制御コンプライアンス算出部542は、カウンタ回路43から入力されるカウント値A4に基づいてサーボモータ18の回転量Trの測定値を逐次取得する。そして、制御コンプライアンス算出部542は、制御周期が到来すると、時間幅調整部541に調整された算出時間幅におけるサーボモータ18の回転量Trの測定値に基づいて、当該測定値と時間との関係を表す近似直線を算出し、算出した近似直線の傾きを第1傾きSlop1として算出する。制御コンプライアンス算出部542は、例えば最小二乗法や主成分分析等によって近似直線、及び、第1傾きSlop1を算出する。
次に、第2傾きSlop2について説明する。
制御コンプライアンス算出部542は、フィードバック制御の制御周期が到来すると、時間幅調整部541に調整された算出時間幅における応答物理量RPの測定値と時間との関係を表す近似直線の傾きである第2傾きSlop2を算出する。すなわち、制御コンプライアンス算出部542は、時間幅調整部541に調整された算出時間幅における応答物理量RPの測定値に基づいて、当該算出時間幅における単位時間当たりの応答物理量RPの変化量を算出する。なお、第1傾きSlop1を算出する際の算出時間幅と、第2傾きSlop2を算出する際の算出時間幅とは、同じである。
応答物理量RPが試験片TPの伸び量である場合、制御コンプライアンス算出部542は、第2センサアンプ42を介して伸び計90から入力される伸び量測定信号A2から、試験片TPの伸び量を逐次取得する。制御コンプライアンス算出部542は、制御周期が到来すると、時間幅調整部541によって調整された算出時間幅において取得した試験片TPの伸び量に基づいて、当該伸び量と時間との関係を表す近似直線を算出し、算出した近似直線の傾きを第2傾きSlop2として算出する。制御コンプライアンス算出部542は、例えば最小二乗法や主成分分析等によって近似直線、及び、第2傾きSlop2を算出する。
フィードバック制御部543は、サーボモータ18のフィードバック制御を実行する。フィードバック制御部543は、各制御周期において、目標応答物理量RPc(t)と測定応答物理量RPs(t)との偏差e(t)に、制御コンプライアンス算出部542が算出した制御コンプライアンスCompを乗じて偏差e´(t)を算出する。そして、フィードバック制御部543は、算出した偏差e´(t)に基づいて、測定応答物理量RPs(t)と目標応答物理量RPc(t)との偏差e(t)を減少させるサーボモータ18の回転量Tr(t)を演算し、回転量Tr(t)を示す指令信号B1をサーボアンプ44に出力する。
[4.算出時間幅の調整]
次に、時間幅調整部541について説明する。
時間幅調整部541は、以下の式(2)によって算出時間幅を調整する。
算出時間幅=TW×(V)^b・・・(2)
式(2)において「TW」は、時間幅調整部541が最も長く調整可能な算出時間幅の上限である調整可能最長時間幅である。調整可能最長時間幅は、材料試験開始前等において以下のように求められ、材料試験機1にデータとして予め与えられる。
本実施形態において調整可能最長時間幅は、クロスヘッド10が移動可能な速度のうち最低速度でクロスヘッド10が移動している場合の応答物理量RPの測定値に基づき算出された算出時間幅であって、当該測定値に含まれるノイズの振幅やノイズの量に埋もれることなく応答物理量RPの変化、すなわち、第2傾きSlop2を算出可能な最短の算出時間幅を示す。本実施形態の調整可能最大時間幅は、最低速度でクロスヘッド10が移動している場合において、応答物理量RPの測定値の標準偏差の2分の1、応答物理量RPが変化するときの時間としている。この「2分の1」は、事前のテストやシミュレーション等によって適切に定められている。
例えば、応答物理量RPが試験片TPの伸び量であり、最低速度が「1(μm/sec)」であり、最低速度における当該伸び量の測定値の標準偏差が「8000(μm)」である場合、調整可能最大時間幅は、「4000(msec)」である。これは、クロスヘッド10が「1(μm/sec)」の移動速度で移動した場合でも「4000(msec)」の間で測定された試験片TPの伸び量の測定値を用いれば、第2傾きSlop2が算出可能であることを示している。
式(2)において「V」には、所定期間における応答物理量RPの時間変化率、又は、制御周期におけるクロスヘッド10の目標速度が代入される。時間幅調整部541は、所定期間における応答物理量RPの時間変化率、又は、クロスヘッド10の目標速度を算出等によって取得し、式(2)の「V」に代入して調整する算出時間幅を決定する。
式(2)において、「V」の指数である「b」は、制御コンプライアンス算出部542が算出時間幅を調整可能な最短の算出時間幅を設定する係数である。
本実施形態では、式(2)の「b」は、次のように求められている。
すなわち、「b」は、式(2)の「V」にクロスヘッド10が移動可能な最高速度を代入され、式(2)の算出時間幅にクロスヘッド10の最高速度において第2傾きSlop2が算出可能な最短の算出時間幅が代入され、「TW」に上述のように算出された調整可能最大時間幅が代入されることで算出される。
例えば、最大時間幅が「4000(msec)」であり、クロスヘッド10の最高速度が「160000(μm/sec)」であり、算出時間幅の最低値が「10(msec)」であるとする。この場合、式(2)の「b」は、「10(msec)=4000(msec)×160000(μm/sec)^b」の演算によって「-0.5」と求められる。
なお、「b」を算出する際に、式(2)の右辺に代入される最短の算出時間幅は、クロスヘッド10が最高速度で移動している場合でも、例えば測定数が不足することなく第2傾きSlop2を算出できる最短の算出時間幅である。当該最短の算出時間幅は、事前のテストやシミュレーション等によって予め適切に定められている。
図3は、式(2)における算出時間幅と「V」との関係を示すグラフである。
図3では、縦軸が算出時間幅に設定され、横軸が式(2)の「V」に設定される。図3では、応答物理量RPを試験片TPの伸び量としている。そのため、図3では、縦軸の単位が「msec」に設定され、横軸の単位が「μm/sec」に設定される。
図3では、式(2)において、調整可能最大時間幅が「4000(msec)」であり、「b」が-0.5である場合のグラフを示している。
このように算出された調整可能最大時間幅と「b」とが代入された式(2)によって、時間幅調整部541は、式(2)の「V」に対して、適宜に、所定期間における応答物理量RPの時間変化率、又は、制御周期におけるクロスヘッド10の目標速度を代入して、算出時間幅を調整する。そのため、式(2)によって算出時間幅を求めることで、時間幅調整部541は、算出時間幅を、調整可能最大時間幅より長く調整することがなく、また、クロスヘッド10の最高速度において第2傾きSlop2が算出可能な最短の算出時間幅より短く調整することがない。
調整可能最大時間幅は、上述したように、クロスヘッド10が移動可能な速度のうち最低速度でクロスヘッド10が移動している場合の応答物理量RPの測定値に基づいて、当該測定値に含まれるノイズの振幅やノイズの量に埋もれることなく応答物理量RPの変化、すなわち、第2傾きSlop2を算出可能な最短の算出時間幅を示す。したがって、時間幅調整部541は、式(2)によって算出時間幅を調整することで、調整可能最大時間幅より長く算出時間幅を調整することがない。そのため、制御コンプライアンス算出部542は、調整可能最大時間幅より不必要に長い時間幅で制御コンプライアンスCompを算出することない。また、制御コンプライアンス算出部542は、クロスヘッド10の移動速度が低速であるほど、算出時間幅を長くなるように調整するため、応答物理量RPの変化に対して相対的にノイズの振幅が大きいほど、応答物理量RPの測定値に含まれるノイズの影響を十分に低減して制御コンプライアンスCompを算出できる。したがって、時間幅調整部541が式(2)に基づいて算出時間幅を調整することで、制御コンプライアンス算出部542は、応答物理量RPの変化量に対して相対的にノイズの振幅が大きい場合やノイズの量が多い場合でも、必要十分な測定数で当該ノイズの影響が低減された制御コンプライアンスCompを算出できる。
また、クロスヘッド10の最高速度において第2傾きSlop2を算出可能な最短の算出時間幅より小さくなることがないため、単位時間当たりの応答物理量RPの変化が大きい場合でも、算出時間幅を極端に短くすることがなく、制御コンプライアンスCompを適切に算出できる。
なお、この式(2)は、上述のように、所定期間における応答物理量RPの時間変化率、又は、制御周期におけるクロスヘッド10の目標速度が大きくなるほど算出時間幅が小さくなるように調整される式を示している。これに加えて、この式(2)は、応答物理量RPの測定値に含まれるノイズの振幅が大きいほど、あるいはノイズの量が多いほど算出時間幅が長くなるように調整される式でもある。これは、「TM」に、調整可能最大時間幅として、クロスヘッド10の最低速度における応答物理量RPの測定値の標準偏差に基づく値が代入されるためである。
以下に図4、及び図5を参照して、式(2)に基づいて調整した算出時間幅で制御コンプライアンス算出部542が算出する第2傾きSlop2の精度について説明する。図4、及び図5に示す測定データは、「TM」が4000(msec)に設定され「b」が-0.5に設定された式(2)に基づく算出時間幅における測定データを示している。
図4は、図3の横軸が9(μm/sec)に対応する算出時間幅における、9(μm/sec)の目標速度でクロスヘッド10を移動させた場合の応答物理量RPの測定データである。図4に示す応答物理量RPの測定データは、伸び計90が測定した試験片TPの伸び量を示す測定データである。なお、図3の横軸が9(μm/sec)に対応する算出時間幅は、1333(msec)である。
図4では、縦軸が伸び量(μm)に設定され、横軸が時間(sec)に設定されている。図4において、実線で示すグラフGf4-1は、応答物理量RPの測定データであり、一点鎖線で示すグラフGf4-2は、クロスヘッド10の目標速度を示す。点線で示すグラフGf4-3は、実線で示すグラフGf4-1に基づいて最小二乗法で算出された近似直線である。
図4では、直線の傾きが第2傾きSlop2となる。一点鎖線で示すグラフGf4-2は、クロスヘッド10の目標速度である。そのため、グラフGf4-2の傾きは、9(μm/sec)に対応する算出時間幅において算出された第2傾きSlop2の真値である。グラフGf4-2とグラフGf4-3とを比較して明らかな通り、両者の傾きは、約8778(μm/sec)であり、ほぼ同じである。これは、9(μm/sec)に対応する算出時間幅における応答物理量RPの測定データによって、第2傾きSlop2が適切に算出されていることを示している。
図5は、図3において横軸が70μ/secに対応する算出時間幅において、70μ/secの目標速度でクロスヘッド10を移動させた場合の応答物理量RPの測定データである。図5に示す応答物理量RPの測定データは、伸び計90が測定した試験片TPの伸び量を示す測定データである。なお、図3の横軸が70(μm/sec)に対応する算出時間幅は、478(msec)である。
図5では、縦軸が伸び量(μm)に設定され、横軸が時間(sec)に設定されている。図5において、実線で示すグラフGf5-1は、応答物理量RPの測定データであり、一点鎖線で示すグラフGf5-2は、クロスヘッド10の目標速度を示す。点線で示すグラフGf5-3は、実線で示すグラフGf5-1に基づいて最小二乗法で算出された近似直線である。
図5では、直線の傾きが第2傾きSlop2となる。一点鎖線で示すグラフGf5-2は、クロスヘッド10の目標速度である。そのため、グラフGf5-2の傾きは、70(μ/sec)に対応する算出時間幅において算出される第2傾きSlop2の真値である。グラフGf5-2とグラフGf5-3とを比較して明らかな通り、両者の傾きは、約69942(μm/sec)であり、ほぼ同じである。これは、70(μm/sec)に対応する算出時間幅における応答物理量RPの測定データによって、第2傾きSlop2が適切に算出されていることを示している。
以上の図4及び図5の測定データから示されるように、応答物理量RPの時間変化率、又は、クロスヘッド10の目標速度に応じて算出時間幅を調整しても、第2傾きSlop2を適切に算出できる。なお、制御コンプライアンス算出部542は、第2傾きSlop2を算出した算出時間幅で第1傾きSlop1を算出する。そのため、第2傾きSlop2が適切に算出できることは、第1傾きSlop1も適切に算出できており、算出時間幅に応じて制御コンプライアンスCompを精度よく算出できていることを示す。
[5.制御装置の動作]
次に、材料試験機1の動作について説明する。
図6は、材料試験機1の動作を示すフローチャートであり、特にサーボモータ18のフィードバック制御に係る動作を示すフローチャートである。
図6に示すフローチャートの説明では、サーボモータ18のフィードバック制御について説明する。制御装置30は、材料試験の実行中に、図6に示すフローチャートの動作を所定の制御周期毎に実行して、サーボモータ18をフィードバック制御する。
制御周期が到来すると、制御装置30の制御部54の時間幅調整部541は、所定期間における応答物理量RPの時間変化率、又は、クロスヘッド10の目標速度を式(2)の「V」に代入して、算出時間幅を調整する(ステップSA1)。例えば、時間幅調整部541は、到来した制御周期から過去に向かった所定期間における応答物理量RPの測定値の時間変化率を算出して、ステップSA1に代入する。また、例えば、時間幅調整部541は、目標データ561の目標波形からクロスヘッド10の目標速度を算出して、ステップSA1に代入する。
次いで、制御コンプライアンス算出部542は、ステップSA1において時間幅調整部541が調整した算出時間幅で測定されたサーボモータ18の回転量Trに基づいて、第1傾きSlop1(t)を算出する(ステップSA2)。
次いで、制御コンプライアンス算出部542は、ステップSA1において時間幅調整部541が調整した算出時間幅で測定された応答物理量RPに基づいて、第2傾きSlop2(t)を算出する(ステップSA3)。
なお、ステップSA2とステップSA3との処理順は、この順に限定されず、逆でもよいし同時でもよい。
次いで、制御コンプライアンス算出部542は、制御コンプライアンスComp(t)を算出する(ステップSA4)。
次いで、フィードバック制御部543は、目標応答物理量RPc(t)から測定応答物理量RPs(t)を減じて、偏差e(t)を算出する(ステップSA5)。
そして、フィードバック制御部543は、偏差e(t)にステップSA5で算出した制御コンプライアンスCompを乗じて偏差e´(t)を算出する(ステップSA6)。
次いで、フィードバック制御部543は、偏差e´(t)に基づいて、目標応答物理量RPc(t)と測定応答物理量RPs(t)とを一致させるサーボモータ18の回転量Tr(t)を算出する(ステップSA7)。
そして、フィードバック制御部543は、算出した回転量Tr(t)を示す指令信号B1をサーボアンプ46に出力する(ステップSA8)。
[6.材料試験の精度]
図7は、圧縮試験の測定データを示す図である。なお、圧縮試験は、図1に示す冶具で行われてもよいし、圧盤等の圧縮試験専用の冶具で行われてもよい。
図7では、縦軸が試験力(N:ニュートン)に設定され、横軸が時間(sec)に設定される。
図7に示す測定データの圧縮試験では、クロスヘッド10を50(mm/sec)の目標速度で移動させて、試験片TPに付与する試験力Fを2000Nまで増加させた後に、試験力Fを2000Nに保持させることが試験条件として設定されている。
図7では、グラフGf7-1は、固定の算出時間幅で制御コンプライアンスCompを算出して、サーボモータ18をフィードバック制御した場合の測定データである。一方、図7において、グラフGf7-2は、式(2)において「V」に50(mm/sec)を代入し、50(mm/sec)に対応する算出時間幅で制御コンプライアンスCompを算出して、サーボモータ18をフィードバック制御した場合の測定データである。なお、グラフGf7-1における固定の算出時間幅は、グラフGf7-2における50(mm/sec)に対応する算出時間幅より長い。
図7に示すように、算出時間幅が固定の場合では、試験力Fをホールドした直後、試験力Fの特性が2000(N)を基準に振動しており、安定した試験力Fのホールドを行えていない。これは、制御コンプライアンスCompの算出時間幅が長く、実際の制御コンプライアンスCompと乖離した制御コンプライアンスCompを制御コンプライアンス算出部542が算出していて、精度良くサーボモータ18のフィードバック制御が行えていないことを示してる。
一方、グラフGf7-2は、グラフGf7-1と比較して、試験力Fをホールドした直後の振動が低減している。これは、50(mm/sec)に対応する算出時間幅で制御コンプライアンス算出部542が制御コンプライアンスCompを算出したことで、実際の制御コンプライアンスCompと乖離していない制御コンプライアンスCompが算出できていて、精度良くサーボモータ18のフィードバック制御が行われていることを示している。
[7.他の実施形態]
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示するものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、および応用が可能である。
上述した実施形態では、時間幅調整部541は、式(2)によって算出時間幅を調整する構成である。しかしながら、時間幅調整部541が算出時間幅を調整する際に参照する式は、式(2)に限定されない。時間幅調整部541が参照する式は、応答物理量RPの測定値に含まれるノイズ振動が大きいほど、またはノイズの量が多いほど算出時間幅が長くなり、且つ、クロスヘッド10の目標速度または応答物理量RPの時間変化率が大きいほど算出時間幅が短くなるような式であればよい。
また、上述した実施形態では、制御コンプライアンス算出部542は、第1傾きSlop1と第2傾きSlop2との比を変化量比として算出する構成であるが、制御コンプライアンスCompの算出方法はこれに限定されない。時間幅調整部541が調整した算出時間幅における測定値に基づいて、制御コンプライアンスCompを算出する算出方法であればよく、例えば、この算出時間幅において測定された応答物理量RPとサーボモータ18の回転量Trとを最小二乗法によって算出する構成でよい。
上述した実施形態では、図7の測定データにおいて圧縮試験を行う材料試験機1を示したが、本発明は、試験片TPに試験力Fを付与して、試験片TPの物理量の変化を測定する材料試験機に対して広く適用することができる。例えば、引張試験、曲げ試験、引き剥がし試験等を行う材料試験機に対して、本発明を適用することができる。なお、試験片TPの試験機本体2に固定する冶具は、試験種に応じて適切なものが採用される。
例えば、上記実施形態では、図2に示したブロック線図に示したように、PID制御により、サーボモータ18のフィードバック制御を行う。他の構成として、一般的なPD制御により、サーボモータ18のフィードバック制御を行ってもよい。
例えば、上記実施形態では、応答物理量RPとして試験力Fや試験片TPの伸び量を例示したが、トルク、圧力、変位などであってもよい。また、本発明の第1物理量として、サーボモータ18の回転量Trを例示して、本発明の第1変化量としてクロスヘッド10の移動量を例示したが、これらに限定されない。例えば、本発明の第1変化量は、試験片TPの伸び量の変化量でもよく、この場合、本発明の第1物理量は試験片TPの伸び量となる。
例えば、上記実施形態では、負荷機構12の駆動源としてサーボモータ18を用いたが、油圧源等の他の駆動源を用いてもよい。この場合は、図2のブロック線図における制御対象への出力は、駆動源に応じた物理量に設定する。
例えば、上述実施形態において、図1に示した機能ブロックは、本願発明を理解容易にするために構成要素を主な処理内容に応じて分類して示した概略図であり、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
例えば、図6に示す動作のステップ単位は、材料試験機1の各部の動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くのステップ単位に分割してもよい。また、1つのステップ単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、そのステップの順番は、本発明の趣旨に支障のない範囲で適宜に入れ替えてもよい。
[7.実施形態のまとめ]
以上、説明したように、材料試験機1は、クロスヘッド10によって試験片TPに試験力Fを付与する負荷機構12と、サーボモータ18の回転角を測定する回転量測定部60と、応答物理量RPを測定する応答測定部と、算出時間幅を調整する時間幅調整部541と、時間幅調整部541が調整した算出時間幅における制御コンプライアンスCompを算出する制御コンプライアンス算出部542と、制御コンプライアンス算出部542が算出した制御コンプライアンスCompに基づいて、測定応答物理量RPsと、目標応答物理量RPcとの偏差を減少させるようにサーボモータ18をフィードバック制御するフィードバック制御部543と、を備える。時間幅調整部541は、算出時間幅について、応答物理量RPの測定値に含まれるノイズの振幅が大きいほど、またはノイズの量が多いほど長くする調整と、応答物理量RPの時間変化率またはクロスヘッド10の目標速度が大きいほど短くする調整とのいずれか一方を少なくとも実行する。
この構成によれば、算出時間幅について、応答物理量RPの測定値に含まれるノイズの振幅が大きいほど、またはノイズの量が多いほど長くする調整、及び、応答物理量RPの時間変化率またはクロスヘッド10の目標速度が大きいほど短くする調整のいずれか一方を少なくとも実行することで、算出時間幅を材料試験に応じた適切な幅へ動的に調整できる。そのため、材料試験に応じた適切な制御コンプライアンスCompを算出でき、サーボモータ18のフィードバック制御を精度良く行うことができる。
また、時間幅調整部541は、クロスヘッド10の移動速度が最低速度である場合の応答物理量RPの測定値に含まれるノイズの振幅またはノイズの量に基づき算出された調整可能最大時間幅以下となるように、算出時間幅を調整する。
この構成によれば、制御コンプライアンス算出部542は、クロスヘッド10が最低速度で移動している場合、調整可能最大時間幅より不必要に長い時間幅で制御コンプライアンスCompを算出することない。また、制御コンプライアンス算出部542は、クロスヘッド10の移動速度が低速であるほど、算出時間幅を長くなるように調整するため、応答物理量RPの変化量に対して相対的にノイズの振幅が大きくても、応答物理量RPの測定値に含まれるノイズの影響を十分に低減した制御コンプライアンスCompを算出できる。したがって、時間幅調整部541が調整可能最大時間幅以下となるように算出時間幅を調整することによって、制御コンプライアンス算出部542は、応答物理量RPの変化量に対して相対的にノイズの振幅が大きい場合でも、または、ノイズの量が多い場合でも、必要十分な測定数で当該ノイズの影響が低減された制御コンプライアンスCompを算出できる。
時間幅調整部541は、クロスヘッド10の移動速度が最高速度である場合に制御コンプライアンスCompを算出可能な最短の算出時間幅以上となるように、算出時間幅を調整する。
この構成によれば、調整する算出時間幅を、クロスヘッド10の最高速度において算出可能な最短の算出時間幅より短くすることがないため、応答物理量RPの測定値の変位が大きい場合でも、算出時間幅を極端に短くすることがなく、制御コンプライアンスCompを適切に算出できる。
制御コンプライアンス算出部542は、時間幅調整部541が調整した算出時間幅における第1傾きSlop1を算出し、時間幅調整部541が調整した算出時間幅における第2傾きSlop2を算出し、第1傾きSlop1と第2傾きSlop2との比を制御コンプライアンスCompとして算出する。
この構成によれば、第1傾きSlop1及び第2傾きSlop2を制御コンプライアンスCompの算出パラメータとする。そのため、制御コンプライアンスCompの算出パラメータを、ノイズによる測定値の変動が取り除かれたパラメータであって、且つ、クロスヘッド10の移動量X及び試験片TPの伸び量Pの変化量に関するパラメータとすることができる。したがって、第1傾きSlop1及び第2傾きSlop2の比を制御コンプライアンスCompとして算出することによって、ノイズによる測定値の変動が制御コンプライアンスCompの算出に加味されることがなく、精度良く制御コンプライアンスCompを算出できる。したがって、材料試験機1は、精度良く制御コンプライアンスCompを算出できるようになり、サーボモータ18のフィードバック制御をより精度良く行うことができる。
[8.態様]
上述した実施形態及び変形例は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(第1項)
一態様に関わる材料試験機は、移動部材によって試験対象に負荷を付与する負荷機構と、前記負荷の付与に応じて前記試験対象又は前記負荷機構に生じる第1物理量を測定する第1測定部と、前記負荷機構のフィードバック制御において応答となる第2物理量を測定する第2測定部と、前記第1測定部が測定した前記第1物理量の変化を示す第1変化量と、前記第2測定部が測定した前記第2物理量の変化を示す第2変化量と、の比である変化量比の算出に用いる前記第1物理量及び前記第2物理量の測定値の時間幅を調整する時間幅調整部と、前記時間幅調整部が調整した前記時間幅における前記変化量比を算出する変化量比算出部と、前記変化量比算出部が算出した前記変化量比に基づいて、前記第2物理量の測定値と、前記第2物理量の目標値との偏差を減少させるように前記負荷機構をフィードバック制御するフィードバック制御部と、を備え、前記時間幅調整部は、前記時間幅について、前記第2物理量の測定値に含まれるノイズが大きいほど長くする調整と、前記第2物理量の時間変化率または前記移動部材の目標速度が大きいほど短くする調整とのいずれか一方を少なくとも実行する。
第1項に記載の材料試験機によれば、変化量比の算出に用いる測定値の時間幅について、第2物理量の測定値に含まれるノイズが大きいほど長くする調整、及び、第2物理量の時間変化率或いは移動部材の目標速度が大きいほど短くする調整のいずれか一方を少なくとも実行することで、変化量比の算出に用いる測定値の時間幅を、材料試験に応じた適切な幅へ動的に調整できる。そのため、材料試験に応じた適切な変化量比を算出でき、負荷機構のフィードバック制御を精度良く行うことができる。
(第2項)
第1項に記載の材料試験機において、前記時間幅調整部は、前記移動部材の移動速度が最低速度である場合の前記第2物理量の測定値に含まれるノイズに基づき算出された前記時間幅以下となるように、前記時間幅を調整する。
第2項に記載の材料試験機によれば、時間調整部が、前記第2物理量の測定値の変化に対して相対的にノイズが大きい場合でも、必要十分な測定数で当該ノイズの影響を低減した変化量比が算出できるように時間幅を調整できる。
(第3項)
第1項又は第2項に記載の材料試験機において、前記時間幅調整部は、前記移動部材の移動速度が最高速度である場合に前記変化量比を算出可能な最短の前記時間幅以上となるように、前記時間幅を調整する。
第3項に記載の材料試験機によれば、応答物理量の変位が大きい場合でも、時間幅を極端に短くすることがないため、変化量比を適切に算出できる。
(第4項)
第1項から第3項のいずれか一項に記載の材料試験機において、前記変化量比算出部は、前記時間幅調整部が調整した前記時間幅における前記第1測定部が測定した前記第1物理量と時間との関係を表す近似直線の傾きである第1傾きを算出し、前記時間幅調整部が調整した前記時間幅における前記第2測定部が測定した前記第2物理量と時間との関係を表す近似直線の傾きである第2傾きを算出し、前記第1傾きと前記第2傾きとの比を前記変化量比として算出する。
第4項に記載の材料試験機によれば、ノイズによる測定値の変動が取り除かれた第1物理量及び第2物理量の変化に関するパラメータで変化量比を算出できる。そのため、ノイズによる測定値の変動が、変化量比の算出で加味されることがないため、変化量比を精度良く算出できるようになり、負荷機構のフィードバック制御をより精度良く行うことができる。
(第5項)
別の一態様に関わる材料試験機の制御方法は、移動部材によって試験対象に負荷を付与する負荷機構と、前記負荷の付与に応じて前記試験対象又は前記負荷機構に生じる第1物理量を測定する第1測定部と、前記負荷機構のフィードバック制御において応答となる第2物理量を測定する第2測定部と、前記第1測定部が測定した前記第1物理量の変化を示す第1変化量と、前記第2測定部が測定した前記第2物理量の変化を示す第2変化量と、の比である変化量比の算出に用いる前記第1物理量及び前記第2物理量の測定値の時間幅を調整する時間幅調整部、前記時間幅調整部が調整した前記時間幅における前記変化量比を算出する変化量比算出部、及び、前記変化量比算出部が算出した前記変化量比に基づいて、前記第2物理量の測定値と、前記第2物理量の目標値との偏差を減少させるように前記負荷機構をフィードバック制御するフィードバック制御部、を有する制御装置と、を備える材料試験機の制御方法であって、前記時間幅調整部は、前記時間幅について、前記第2物理量の測定値に含まれるノイズが大きいほど長くする調整と、前記第2物理量の時間変化率または前記移動部材の目標速度が大きいほど短くする調整とのいずれか一方を少なくとも実行する。
第5項に記載の材料試験機の制御方法によれば、第1項に記載の材料試験機と同様の効果を奏する。
1 材料試験機
10 クロスヘッド(移動部材)
12 負荷機構
14 ロードセル(第2測定部)
18 サーボモータ
20 ロータリエンコーダ
30 制御装置
60 回転量測定部(第1測定部)
90 伸び計(第2測定部)
541 時間幅調整部
542 制御コンプライアンス算出部
543 フィードバック制御部
561 目標データ
F 試験力(負荷)
RP 応答物理量(第2物理量)
RPc 目標応答物理量(第2物理量の目標値)
RPs 測定応答物理量(第2物理量の測定値)
Slop1 第1傾き
Slop2 第2傾き
Comp 制御コンプライアンス(変化量比)
TP 試験片(試験対象)
Tr 回転量(第1物理量)
e 偏差
X 移動量(第1変化量)

Claims (5)

  1. 移動部材によって試験対象に負荷を付与する負荷機構と、
    前記負荷の付与に応じて前記試験対象又は前記負荷機構に生じる第1物理量を測定する第1測定部と、
    前記負荷機構のフィードバック制御において応答となる第2物理量を測定する第2測定部と、
    前記第1測定部が測定した前記第1物理量の変化を示す第1変化量と、前記第2測定部が測定した前記第2物理量の変化を示す第2変化量と、の比である変化量比の算出に用いる前記第1物理量及び前記第2物理量の測定値の時間幅を調整する時間幅調整部と、
    前記時間幅調整部が調整した前記時間幅における前記変化量比を算出する変化量比算出部と、
    前記変化量比算出部が算出した前記変化量比に基づいて、前記第2物理量の測定値と、前記第2物理量の目標値との偏差を減少させるように前記負荷機構をフィードバック制御するフィードバック制御部と、を備え、
    前記時間幅調整部は、
    前記移動部材の移動速度が最低速度である場合において、前記第2物理量の測定値の標準偏差が2分の1、前記第2物理量が変化するときの時間が代入される式であって、且つ、前記第2物理量の時間変化率または前記移動部材の目標速度が大きいほど前記時間幅が短くなる式を用いて、前記時間幅を調る、
    材料試験機。
  2. 前記時間幅調整部は、
    前記移動部材の移動速度が最低速度である場合の前記第2物理量の測定値に含まれるノイズの振幅に基づき算出された前記時間幅以下となるように、前記時間幅を調整する、
    請求項1記載の材料試験機。
  3. 前記時間幅調整部は、
    前記移動部材の移動速度が最高速度である場合に前記変化量比を算出可能な最短の前記時間幅以上となるように、前記時間幅を調整する、
    請求項1又は2に記載の材料試験機。
  4. 前記変化量比算出部は、
    前記時間幅調整部が調整した前記時間幅における前記第1測定部が測定した前記第1物理量と時間との関係を表す近似直線の傾きである第1傾きを算出し、
    前記時間幅調整部が調整した前記時間幅における前記第2測定部が測定した前記第2物理量と時間との関係を表す近似直線の傾きである第2傾きを算出し、
    前記第1傾きと前記第2傾きとの比を前記変化量比として算出する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の材料試験機。
  5. 移動部材によって試験対象に負荷を付与する負荷機構と、
    前記負荷の付与に応じて前記試験対象又は前記負荷機構に生じる第1物理量を測定する第1測定部と、
    前記負荷機構のフィードバック制御において応答となる第2物理量を測定する第2測定部と、
    前記第1測定部が測定した前記第1物理量の変化を示す第1変化量と、前記第2測定部が測定した前記第2物理量の変化を示す第2変化量と、の比である変化量比の算出に用いる前記第1物理量及び前記第2物理量の測定値の時間幅を調整する時間幅調整部、前記時間幅調整部が調整した前記時間幅における前記変化量比を算出する変化量比算出部、及び、前記変化量比算出部が算出した前記変化量比に基づいて、前記第2物理量の測定値と、前記第2物理量の目標値との偏差を減少させるように前記負荷機構をフィードバック制御するフィードバック制御部、を有する制御装置と、を備える材料試験機の制御方法であって、
    前記時間幅調整部は、
    前記移動部材の移動速度が最低速度である場合において、前記第2物理量の測定値の標準偏差が2分の1、前記第2物理量が変化するときの時間が代入される式であって、且つ、前記第2物理量の時間変化率または前記移動部材の目標速度が大きいほど前記時間幅が短くなる式を用いて、前記時間幅を調る、
    材料試験機の制御方法。
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