JP7459776B2 - 材料試験機、及び材料試験機の制御方法 - Google Patents

材料試験機、及び材料試験機の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7459776B2
JP7459776B2 JP2020200222A JP2020200222A JP7459776B2 JP 7459776 B2 JP7459776 B2 JP 7459776B2 JP 2020200222 A JP2020200222 A JP 2020200222A JP 2020200222 A JP2020200222 A JP 2020200222A JP 7459776 B2 JP7459776 B2 JP 7459776B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
low
pass filter
filter
frequency
testing machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020200222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022088012A (ja
Inventor
光宏 毛利
博志 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2020200222A priority Critical patent/JP7459776B2/ja
Priority to CN202111230879.5A priority patent/CN114578069A/zh
Priority to US17/519,573 priority patent/US20220170833A1/en
Publication of JP2022088012A publication Critical patent/JP2022088012A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7459776B2 publication Critical patent/JP7459776B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N3/00Investigating strength properties of solid materials by application of mechanical stress
    • G01N3/08Investigating strength properties of solid materials by application of mechanical stress by applying steady tensile or compressive forces
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00584Control arrangements for automatic analysers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N3/00Investigating strength properties of solid materials by application of mechanical stress
    • G01N3/02Details
    • G01N3/06Special adaptations of indicating or recording means
    • G01N3/068Special adaptations of indicating or recording means with optical indicating or recording means
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N3/00Investigating strength properties of solid materials by application of mechanical stress
    • G01N3/62Manufacturing, calibrating, or repairing devices used in investigations covered by the preceding subgroups
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2203/00Investigating strength properties of solid materials by application of mechanical stress
    • G01N2203/0014Type of force applied
    • G01N2203/0016Tensile or compressive
    • G01N2203/0017Tensile
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2203/00Investigating strength properties of solid materials by application of mechanical stress
    • G01N2203/02Details not specific for a particular testing method
    • G01N2203/0202Control of the test
    • G01N2203/021Treatment of the signal; Calibration
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2203/00Investigating strength properties of solid materials by application of mechanical stress
    • G01N2203/02Details not specific for a particular testing method
    • G01N2203/06Indicating or recording means; Sensing means
    • G01N2203/067Parameter measured for estimating the property
    • G01N2203/0688Time or frequency

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Description

本発明は、材料試験機、及び材料試験機の制御方法に関する。
材料試験機において、センサが出力する検出信号に含まれるノイズ成分を除去する種々の技術が知られている。
例えば、特許文献1に記載の材料試験機では、生データから変化点として破断点を検出し、破断点の前後でデータを分割して、分割データを得て、分割データごとに、ローパスフィルタ処理が実行され、全ての分割データのフィルタ処理が終わると、破断点の前後で、それぞれ固有振動数が除去された時系列データが再構成され、再構成データを破断点で接続することが記載されている。
特開2019-56614号公報
しかしながら、特許文献1に記載の材料試験機では、試験片の材質及び形状、つかみ具の種類等が変わる度に、ローパスフィルタ等のフィルタの周波数特性を、作業者が調整する必要があり、作業者の負担になっていた。
センサが出力する検出信号に含まれるノイズ成分は、高周波である場合が多いため、例えば、ローパスフィルタのカットオフ周波数を低くすると、ノイズ成分を充分に除去することができるが、検出信号の応答性が低下する場合がある。逆に、ローパスフィルタのカットオフ周波数を高くすると検出信号の応答性は向上するが、ノイズ成分を充分に除去できない場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、作業者の負担を軽減することの可能な材料試験機を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係る材料試験機は、センサが出力する検出信号に含まれるノイズ成分を除去する処理フィルタと、前記処理フィルタの周波数特性を調整する調整部と、を備える。
本発明の第2態様に係る材料試験機の制御方法は、センサが出力する検出信号に含まれるノイズ成分を除去する処理フィルタを備える材料試験機の制御方法であって、前記処理フィルタの周波数特性を調整する調整ステップ、を含む。
本発明の第1態様に係る材料試験機、及び本発明の第2態様に係る材料試験機の制御方法の各々は、センサが出力する検出信号に含まれるノイズ成分を除去する処理フィルタの周波数特性を調整する。したがって、作業者の負担を軽減できる。
本実施形態に係る引張試験機の構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る制御回路ユニットの構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る制御部の処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本実施形態について説明する。
[1.引張試験機の構成]
図1は、本実施形態に係る引張試験機1の構成の一例を示す図である。
本実施形態の引張試験機1は、試験片TPに試験力Fを与えて、試料の引張強度、降伏点、伸び、絞りなどの機械的性質を測定する引張試験を行う。試験力Fは、引張力である。
引張試験機1は、試験対象の材料である試験片TPに試験力Fを与えて引張試験を行う引張試験機本体2と、引張試験機本体2による引張試験動作を制御する制御ユニット4と、を備える。
なお、引張試験機1は、「材料試験機」の一例に対応する。
試験機本体2は、テーブル26と、このテーブル26上に鉛直方向を向く状態で回転可能に立設された一対のねじ棹28、29と、これらのねじ棹28、29に沿って移動可能なクロスヘッド10と、このクロスヘッド10を移動させて試験片TPに負荷を与える負荷機構12と、ロードセル14と、を備える。ロードセル14は、試験片TPに与えられる引張荷重である試験力Fを測定し、試験力測定信号SG1を出力するセンサである。
負荷機構12は、各ねじ棹28、29の下端部に連結されるウォーム減速機16、17と、各ウォーム減速機16、17に連結されるサーボモータ18と、ロータリエンコーダ20と、を備える。ロータリエンコーダ20は、サーボモータ18の回転量を測定し、回転量に応じたパルス数の回転測定信号SG2を制御ユニット4に出力するセンサである。
そして負荷機構12は、ウォーム減速機16、17を介して、一対のねじ棹28、29にサーボモータ18の回転を伝達し、各ねじ棹28、29が同期して回転することによって、クロスヘッド10がねじ棹28、29に沿って昇降する。
クロスヘッド10には、試験片TPの上端部を把持する上つかみ具21が付設され、テーブル26には、試験片TPの下端部を把持する下つかみ具22が付設される。試験機本体2は、引張試験の際に、試験片TPの両端部を上つかみ具21及び下つかみ具22によって把持した状態で、制御ユニット4の制御に従って、クロスヘッド10を上昇させることによって、試験片TPに試験力Fを与える。
試験片TPには、変位センサ15が配置される。試験片TPは、例えば、中央がくびれて形成されたダンベル型試験片が用いられる。変位センサ15は、試験片TPの1対の標点の間の距離を測定することによって、伸び計測値EDを測定し、伸び測定信号SG3を出力するセンサである。1対の標点は、試験片TPがくびれた領域の上部と下部とに配置される。
制御ユニット4は、統括制御装置30と、表示装置32と、試験プログラム実行装置34と、を備える。
統括制御装置30は、試験機本体2を中枢的に制御する装置であり、試験機本体2との間で信号を送受信可能に接続される。試験機本体2から受信する信号は、ロードセル14が出力する試験力測定信号SG1、ロータリエンコーダ20が出力する回転測定信号SG2、変位センサ15が出力する伸び測定信号SG3、及び制御や試験に要する適宜の信号等である。
表示装置32は、LCD(Liquid Crystal Display)等を備え、統括制御装置30から入力される信号に基づいて各種情報を表示する装置である。例えば、統括制御装置30は、引張試験の間、伸び測定信号SG3に基づいて試験片TPの伸びの測定値である伸び計測値EDを表示装置32に表示する。また、例えば、統括制御装置30は、引張試験の間、回転測定信号SG2に基づくクロスヘッド10の変位を示す変位計測値XDを表示装置32に表示する。
表示装置32は、「ディスプレイ」の一例に対応する。
引張試験プログラム実行装置34は、引張試験の試験条件といった各種設定パラメータの設定操作や実行指示操作などのユーザ操作を受け付け、統括制御装置30に出力する機能や、試験力計測値FDのデータを解析する機能などを備えた装置である。
次いで、本実施形態の統括制御装置30について、更に説明する。統括制御装置30は、信号入出力ユニット40と、制御回路ユニット50と、を備える。
信号入出力ユニット40は、試験機本体2との間で信号を送受信する入出力インターフェース回路を構成するものであり、本実施形態では、第1センサアンプ42と、第2センサアンプ45と、カウンタ回路43と、サーボアンプ44とを有する。
第1センサアンプ42は、ロードセル14が出力する試験力測定信号SG1を増幅して制御回路ユニット50に出力する増幅器である。
第2センサアンプ45は、変位センサ15が出力する伸び測定信号SG3を増幅して制御回路ユニット50に出力する増幅器である。
カウンタ回路43は、ロータリエンコーダ20が出力する回転測定信号SG2のパルス数を計数し、サーボモータ18の回転量、すなわちサーボモータ18の回転によって昇降するクロスヘッド10の変位計測値XDを示す変位測定信号A3を制御回路ユニット50にデジタル信号で出力する。
サーボアンプ44は、制御回路ユニット50の制御に従って、サーボモータ18を制御する装置である。
制御回路ユニット50は、通信部51と、フィードバック制御部52と、制御部53とを備える。
制御部53は、プロセッサ54とメモリ55とを備える。
制御部53、プロセッサ54、及びメモリ55については、図2を参照して説明する。
制御回路ユニット50は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などのストレージ装置と、信号入出力ユニット40とのインターフェース回路と、引張試験プログラム実行装置34と通信する通信装置と、表示装置32を制御する表示制御回路と、各種の電子回路と、を備えたコンピュータを備える。
また、制御回路ユニット50の制御部53のプロセッサ54がメモリ55又はストレージ装置に記憶された制御プログラムを実行することで、図1に示す各機能部を実現する。
また、信号入出力ユニット40とのインターフェース回路にはA/D変換器が設けられており、アナログ信号の試験力測定信号SG1及び伸び測定信号SG3がA/D変換器によってデジタル信号に変換される。
なお、制御回路ユニット50は、コンピュータに限らず、ICチップやLSIなどの集積回路といった1又は複数の適宜の回路によって構成されてもよい。
通信部51は、引張試験プログラム実行装置34との間で通信し、試験条件の設定や各種設定パラメータの設定値、引張試験の実行指示や中断指示などを試験プログラム実行装置34から受信する。また、通信部51は、伸び測定信号SG3に基づく伸び計測値ED、及び試験力測定信号SG1に基づく試験力計測値FDを適宜のタイミングで引張試験プログラム実行装置34に送信する。また、通信部51は、回転測定信号SG2に基づく変位計測値XDを適宜のタイミングで引張試験プログラム実行装置34に送信する。
フィードバック制御部52は、試験機本体2のサーボモータ18をフィードバック制御して引張試験を実行する。フィードバック制御部52は、サーボモータ18のフィードバック制御を実行する回路である。
フィードバック制御部52が位置制御を実行する場合には、フィードバック制御部52は、例えば、ロードセル14が出力する試験力計測値FDについて位置制御を実行する。この場合には、フィードバック制御部52は、試験力計測値FDを試験力目標値FTに一致させるように変位計測値XDの指令値dXを演算し、当該指令値dXを示す指令信号A4をサーボアンプ44に出力する。なお、試験力目標値FTは、試験力計測値FDの目標値を示す。
なお、「位置制御」とは、センサ等によって測定された検出値を、その目標値に一致させるように制御することを示す。
なお、位置制御を実行する場合について説明するが、フィードバック制御部52が速度制御を実行してもよい。「速度制御」とは、センサ等によって測定された検出値の単位時間当たりの変化量を、その目標値に一致させるように制御することを示す。
[2.制御回路ユニットの構成]
図2は、本実施形態に係る制御回路ユニット50の構成の一例を示す図である。
制御部53は、例えば、パーソナルコンピュータで構成され、制御回路ユニット50の動作を制御する。制御部53は、プロセッサ54と、メモリ55と、を備える。
プロセッサ54は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)などで構成される。
メモリ55は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などで構成される。
なお、制御部53は、パーソナルコンピュータに限らず、ICチップやLSIなどの集積回路といった1又は複数の適宜の回路によって構成されてもよい。また、制御部53は、例えば、タブレット端末、又はスマートフォン等で構成されてもよい。
また、制御部53は、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等、プログラムされたハードウェアを備えてもよい。また、制御部53は、SoC(System-on-a-Chip)-FPGAを備えてもよい。
制御回路ユニット50は、例えば、ローパスフィルタ56を更に備える。
ローパスフィルタ56は、例えば、ロードセル14の検出信号である試験力測定信号SG1のうち、カットオフ周波数FCよりも低い周波数の成分は減衰させず、カットオフ周波数FCよりも高い周波数の成分を減衰させるフィルタである。
具体的には、ロードセル14は、その検出信号である試験力測定信号SG1を、第1センサアンプ42に出力する。第1センサアンプ42は、試験力測定信号SG1を増幅して試験力計測値FDをローパスフィルタ56に出力する。ローパスフィルタ56は、試験力計測値FDのうち、カットオフ周波数FCよりも低い周波数の成分は減衰させず、カットオフ周波数FCよりも高い周波数の成分を減衰させる。
ローパスフィルタ56は、「処理フィルタ」の一例に対応する。
本実施形態では、処理フィルタが、ローパスフィルタ56である場合について説明するが、処理フィルタが、センサが出力する検出信号に含まれるノイズ成分を除去すればよい。例えば、処理フィルタが、バンドパスフィルタでもよい。
また、本実施形態では、ローパスフィルタ56が、ロードセル14の検出信号である試験力測定信号SG1に含まれる高周波成分を減衰させる場合について説明するが、本発明の実施形態はこれに限定されない。ローパスフィルタ56が、引張試験機1に配置されたセンサの検出信号に含まれる高周波成分を減衰させればよい。例えば、ローパスフィルタ56が、変位センサ15の検出信号である伸び測定信号SG3に含まれる高周波成分を減衰させてもよい。
すなわち、ロードセル14は、「センサ」の一例に対応する。
換言すれば、本実施形態では、「センサ」がロードセル14である場合について説明するが、「センサ」が、例えば、変位センサ15でもよい。
ローパスフィルタ56は、第1ローパスフィルタ561と、第2ローパスフィルタ562と、第3ローパスフィルタ563と、を備える。
第1ローパスフィルタ561~第3ローパスフィルタ563の各々には、試験力計測値FDが入力される。換言すれば、第1ローパスフィルタ561~第3ローパスフィルタ563の各々は、ロードセル14の検出信号である試験力測定信号SG1に含まれる高周波成分を減衰させる。
第1ローパスフィルタ561は、第2ローパスフィルタ562、及び第3ローパスフィルタ563の各々と比較して、応答性が良好に構成される。
第1ローパスフィルタ561のカットオフ周波数FCは、第1周波数FC1である。第1周波数FC1は、例えば、引張試験機1の制御のために必要な応答周波数FAよりも高く設定される。応答周波数FAは、例えば、100Hzである。第1周波数FC1は、例えば、300Hzである。第1ローパスフィルタ561は、制御部53に第1試験力計測値FD1を出力する。
第1ローパスフィルタ561は、「2つのローパスフィルタ」の一例に対応する。
第2ローパスフィルタ562は、第1ローパスフィルタ561と比較して、高周波ノイズの除去性能が良好に構成され、且つ、第3ローパスフィルタ563と比較して、応答性が良好に構成される。
第2ローパスフィルタ562のカットオフ周波数FCは、第2周波数FC2である。第2周波数FC2は、第1周波数FC1より低く設定される。第2周波数FC2は、例えば、3Hzである。第2ローパスフィルタ562は、制御部53に第2試験力計測値FD2を出力する。
第2ローパスフィルタ562は、「2つのローパスフィルタ」の一例に対応する。
また、第2ローパスフィルタ562は、「処理フィルタ」の一例に対応する。
第3ローパスフィルタ563は、第1ローパスフィルタ561及び第2ローパスフィルタ562の各々と比較して、高周波ノイズの除去性能が良好に構成される。
第3ローパスフィルタ563のカットオフ周波数FCは、第3周波数FC3である。第3周波数FC3は、第2周波数FC2より低く設定される。第3周波数FC3は、例えば、0.3Hzである。第3ローパスフィルタ563は、制御部53に第3試験力計測値FD3を出力する。
第3ローパスフィルタ563は、「2つのローパスフィルタ」の一例に対応する。
また、第3ローパスフィルタ563は、「処理フィルタ」の一例に対応する。
制御部53には、第1試験力計測値FD1~第3試験力計測値FD3に加えて、カウンタ回路43から変位計測値XDが入力される。変位計測値XDは、クロスヘッド10の変位を示す。変位計測値XDは、カウンタ回路43によって、ロータリエンコーダ20が出力する回転測定信号SG2に基づいて生成される。
本実施形態では、ローパスフィルタ56が、3つのローパスフィルタ、すなわち、第1ローパスフィルタ561~第3ローパスフィルタ563を備えるが、ローパスフィルタ56が2つのローパスフィルタで構成されてもよい。この場合には、構成と処理とを簡素化できる。また、ローパスフィルタ56が4つ以上のローパスフィルタを備えてもよい。この場合には、処理フィルタFPの周波数特性を更に適正に調整することが可能になる。
[3.制御部の構成]
図2に示すように、制御部53は、速度判定部541と、第1判定部542と、第2判定部543と、調整部544と、選択部545と、を備える。
具体的には、制御部53のプロセッサ54が、メモリ55又はストレージ装置に記憶された制御プログラムを実行することによって、速度判定部541、第1判定部542、第2判定部543、調整部544、及び選択部545、として機能する。
速度判定部541は、クロスヘッド10の移動速度VCを算出し、移動速度VCが、閾値VCA以上であるか否かを判定する。
速度判定部541は、移動速度VCを、カウンタ回路43から入力される変位計測値XDに基づき算出する。具体的には、速度判定部541は、単位時間あたりの変位計測値XDの変化量を移動速度VCとして算出する。
第1判定部542は、選択部545によって選択された2つのローパスフィルタLP2の出力信号の差が第1閾値ΔF1以上であるか否かを判定する。
第1閾値ΔF1は、試験力計測値FDのフルスケールFSに基づいて設定される。例えば、第1閾値ΔF1は、試験力計測値FDのフルスケールFSの1/20000の値に設定される。
選択部545が、例えば、2つのローパスフィルタLP2として、第1ローパスフィルタ561と、第2ローパスフィルタ562とを選択した場合には、第1判定部542は、第1試験力計測値FD1と第2試験力計測値FD2との差の絶対値が第1閾値ΔF1以上であるか否かを判定する。
第2判定部543は、選択部545によって選択された2つのローパスフィルタLP2の出力信号の差が第2閾値ΔF2以下であるか否かを判定する。
第2閾値ΔF2は、第1閾値ΔF1よりも大きい値に設定される。例えば、第2閾値ΔF2は、第1閾値ΔF1の2倍の値に設定される。
選択部545が、例えば、2つのローパスフィルタLP2として、第1ローパスフィルタ561と、第3ローパスフィルタ563とを選択した場合には、第2判定部543は、第1試験力計測値FD1と第3試験力計測値FD3との差の絶対値が第2閾値ΔF2以下であるか否かを判定する。
移動速度VCが閾値VCA以上であると速度判定部541が判定した場合に、調整部544は、処理フィルタFPとして、第3ローパスフィルタ563を設定する。閾値VCAは、実験結果等に基づき、予め設定される。
移動速度VCが閾値VCAより小さいと速度判定部541が判定した場合に、調整部544は、処理フィルタFPの周波数特性を調整する。処理フィルタFPは、ロードセル14が出力する試験力測定信号SG1に含まれるノイズ成分を除去する。
処理フィルタFPの出力信号は、表示装置32に表示する表示信号として使用する。
調整部544は、ロードセル14が出力する試験力測定信号SG1が入力され、周波数特性が互いに相違する2つのローパスフィルタLP2の出力信号の差に基づき、処理フィルタFPの周波数特性を調整する。
具体的には、処理フィルタFPはローパスフィルタで構成され、調整部544は、第1判定部542の判定結果に応じて、処理フィルタFPのカットオフ周波数を減少する。
更に具体的には、調整部544は、第1判定部542の判定結果に応じて、処理フィルタFPを第2ローパスフィルタ562から第3ローパスフィルタ563に切り換える。すなわち、選択部545によって選択された2つのローパスフィルタLP2の出力信号の差が第1閾値ΔF1以上である場合には、調整部544は、処理フィルタFPを第2ローパスフィルタ562から第3ローパスフィルタ563に切り換える。
例えば、選択部545が、2つのローパスフィルタLP2として、第1ローパスフィルタ561と、第2ローパスフィルタ562とを選択した場合には、第1判定部542は、第1試験力計測値FD1と第2試験力計測値FD2との差の絶対値が第1閾値ΔF1以上であるか否かを判定する。そして、第1試験力計測値FD1と第3試験力計測値FD3との差の絶対値が第1閾値ΔF1以上であると、第1判定部542が判定した場合には、調整部544は、処理フィルタFPを第2ローパスフィルタ562から第3ローパスフィルタ563に切り換える。
また、調整部544は、第2判定部543の判定結果に応じて、処理フィルタFPのカットオフ周波数を増加する。
具体的には、調整部544は、第2判定部543の判定結果に応じて、処理フィルタFPを第3ローパスフィルタ563から第2ローパスフィルタ562に切り換える。すなわち、選択部545によって選択された2つのローパスフィルタLP2の出力信号の差が第2閾値ΔF2以下である場合には、調整部544は、処理フィルタFPを第3ローパスフィルタ563から第2ローパスフィルタ562に切り換える。
例えば、選択部545が、2つのローパスフィルタLP2として、第1ローパスフィルタ561と、第3ローパスフィルタ563とを選択した場合には、第2判定部543は、第1試験力計測値FD1と第3試験力計測値FD3との差の絶対値が第2閾値ΔF2以下であるか否かを判定する。そして、第1試験力計測値FD1と第3試験力計測値FD3との差の絶対値が第2閾値ΔF2以下であると、第2判定部543が判定した場合には、調整部544は、処理フィルタFPを第3ローパスフィルタ563から第2ローパスフィルタ562に切り換える。
選択部545は、第1ローパスフィルタ561~第3ローパスフィルタ563の中から2つのローパスフィルタLP2を選択する。
例えば、処理フィルタFPとして第3ローパスフィルタ563が設定されている場合には、選択部545は、2つのローパスフィルタLP2として、第1ローパスフィルタ561と、第3ローパスフィルタ563とを選択する。
また、例えば、処理フィルタFPとして第2ローパスフィルタ562が設定されている場合には、選択部545は、2つのローパスフィルタLP2として、第1ローパスフィルタ561と、第2ローパスフィルタ562とを選択する。
換言すれば、選択部545は、2つのローパスフィルタLP2として、第1ローパスフィルタ561と、処理フィルタFPとして設定されているローパスフィルタとを選択する。
選択部545は、2つのローパスフィルタLP2として、第1ローパスフィルタ561と、処理フィルタFPとして設定されているローパスフィルタとを選択する。したがって、調整部544は、第1判定部542の判定結果及び第2判定部543の判定結果に基づいて、第3ローパスフィルタ563と第2ローパスフィルタ562との間で、処理フィルタFPを適正に切り換えることができる。
すなわち、2つのローパスフィルタLP2の一方が、第1ローパスフィルタ561であるため、応答性が良好な第1試験力計測値FD1に基づいて、調整部544が処理フィルタFPの周波数特性を調整できる。
また、2つのローパスフィルタLP2の他方が、処理フィルタFPとして設定されているローパスフィルタであるため、表示装置32に表示する表示信号として使用する信号に基づいて、調整部544が処理フィルタFPの周波数特性を調整できる。
移動速度VCが零の場合、すなわち、クロスヘッド10が停止している場合には、移動速度VCが、閾値VCAより小さいため、調整部544は、処理フィルタFPの周波数特性を調整する。すなわち、クロスヘッド10が停止している場合には、調整部544によって、処理フィルタFPの周波数特性が適正に調整される。
一方、引張試験機1の適否を決定する検定の条件を満たすためには、クロスヘッド10が停止している状態において、ノイズ成分が所定値以下である必要がある。
本実施形態に係る引張試験機1は、クロスヘッド10が停止している状態において、処理フィルタFPの周波数特性が適正に調整されるため、検定の条件を満たす可能性を高めることができる。
[4.制御部の動作]
次に、図3を参照して、制御部53の処理について説明する。
図3は、本実施形態に係る制御部53の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS101において、速度判定部541がクロスヘッド10の移動速度VCを算出し、移動速度VCが閾値VCA以上であるか否かを判定する。
移動速度VCが閾値VCA以上であると速度判定部541が判定した場合(ステップS101;YES)には、処理がステップS103に進む。
そして、ステップS103において、調整部544は、処理フィルタFPとして、第3ローパスフィルタ563を設定する。その後、処理がステップS101へリターンする。
移動速度VCが閾値VCA以上ではないと速度判定部541が判定した場合(ステップS101;NO)には、処理がステップS105に進む。
そして、ステップS105において、調整部544が、処理フィルタFPとして第2ローパスフィルタ562を設定しているか否かを判定する。
処理フィルタFPとして第2ローパスフィルタ562を設定していないと調整部544が判定した場合(ステップS105;NO)、すなわち、処理フィルタFPとして第3ローパスフィルタ563を設定している場合には、処理がステップS117に進む。処理フィルタFPとして第2ローパスフィルタ562を設定していると調整部544が判定した場合(ステップS105;YES)には、処理がステップS107に進む。
そして、ステップS107において、選択部454が、2つのローパスフィルタLP2として第1ローパスフィルタ561及び第2ローパスフィルタ562を選択し、第1判定部542は、第1試験力計測値FD1を取得する。
次に、ステップS109において、第1判定部542は、第2試験力計測値FD2を取得する。
次に、ステップS111において、第1判定部542は、第1試験力計測値FD1と第2試験力計測値FD2との差分、すなわち、第1試験力計測値FD1と第2試験力計測値FD2との差の絶対値を算出する。
次に、ステップS113において、第1判定部542は、第1試験力計測値FD1と第2試験力計測値FD2との差分が第1閾値ΔF1以上であるか否かを判定する。
第1試験力計測値FD1と第2試験力計測値FD2との差分が第1閾値ΔF1以上ではないと第1判定部542が判定した場合(ステップS113;NO)には、処理がステップS101へリターンする。第1試験力計測値FD1と第2試験力計測値FD2との差分が第1閾値ΔF1以上であると第1判定部542が判定した場合(ステップS113;YES)には、処理がステップS115に進む。
そして、ステップS115において、調整部544は、処理フィルタFPを第2ローパスフィルタ562から第3ローパスフィルタ563に切り換える。その後、処理がステップS101へリターンする。
処理フィルタFPとして第2ローパスフィルタ562を設定していないと調整部544が判定した場合(ステップS105;NO)、すなわち、処理フィルタFPとして第3ローパスフィルタ563を設定している場合には、ステップS117において、選択部454が、2つのローパスフィルタLP2として第1ローパスフィルタ561及び第3ローパスフィルタ563を選択し、第2判定部543は、第1試験力計測値FD1を取得する。
次に、ステップS119において、第2判定部543は、第3試験力計測値FD3を取得する。
次に、ステップS121において、第2判定部543は、第1試験力計測値FD1と第3試験力計測値FD3との差分、すなわち、第1試験力計測値FD1と第3試験力計測値FD3との差の絶対値を算出する。
次に、ステップS123において、第2判定部543は、第1試験力計測値FD1と第3試験力計測値FD3との差分が第2閾値ΔF2以下であるか否かを判定する。
第1試験力計測値FD1と第3試験力計測値FD3との差分が第2閾値ΔF2以下ではないと第2判定部543が判定した場合(ステップS123;NO)には、処理がステップS101へリターンする。第1試験力計測値FD1と第3試験力計測値FD3との差分が第2閾値ΔF2以下であると第2判定部543が判定した場合(ステップS123;YES)には、処理がステップS125に進む。
そして、ステップS125において、調整部544は、処理フィルタFPを第3ローパスフィルタ563から第2ローパスフィルタ562に切り換える。その後、処理がステップS101へリターンする。
ステップS115、及びステップS125は、「調整ステップ」の一例に対応する。
このように、調整部544は、ロードセル14が出力する試験力計測値FDに含まれるノイズ成分を除去する処理フィルタFPの周波数特性を調整する。したがって、作業者の負担を軽減できる。
具体的には、第1試験力計測値FD1と第2試験力計測値FD2との差の絶対値が第1閾値ΔF1以上であると、第1判定部542が判定した場合には、調整部544は、処理フィルタFPを第2ローパスフィルタ562から第3ローパスフィルタ563に切り換える。したがって、高周波ノイズを適正に除去できる。
また、第1試験力計測値FD1と第3試験力計測値FD3との差の絶対値が第2閾値ΔF2以下であると、第2判定部543が判定した場合には、調整部544は、処理フィルタFPを第3ローパスフィルタ563から第2ローパスフィルタ562に切り換える。したがって、処理フィルタFPの応答性を適正に向上できる。
また、移動速度VCが閾値VCA以上である場合には、調整部544によって、処理フィルタFPは第3ローパスフィルタ563に設定される。移動速度VCが閾値VCA以上である場合には、高周波ノイズの振幅が大きいため、処理フィルタFPを第3ローパスフィルタ563に設定することによって、高周波ノイズを適正に抑制できる。
[5.態様と効果]
上述した実施形態及び変形例は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(第1項)
第1態様に関わる材料試験機は、センサが出力する検出信号に含まれるノイズ成分を除去する処理フィルタと、前記処理フィルタの周波数特性を調整する調整部と、を備える。
第1項に記載の材料試験機によれば、センサが出力する検出信号に含まれるノイズ成分を除去する処理フィルタと、前記処理フィルタの周波数特性を調整する調整部と、を備える。
よって、作業者が処理フィルタの周波数特性を調整する必要がない。したがって、作業者の負担を軽減できる。
(第2項)
第1項に記載の材料試験機において、前記処理フィルタの出力信号を、ディスプレイに表示する表示信号として使用する。
第2項に記載の材料試験機によれば、前記処理フィルタの出力信号を、ディスプレイに表示する表示信号として使用する。
よって、処理フィルタによって、表示信号に含まれるノイズ成分を、適正に除去できる。したがって、適正な表示信号をディスプレイに表示できる。
(第3項)
第1項又は第2項に記載の材料試験機において、前記調整部は、前記センサが出力する検出信号が入力され、周波数特性が互いに相違する2つのローパスフィルタの出力信号の差に基づき、前記処理フィルタの周波数特性を調整する。
第3項に記載の材料試験機によれば、前記調整部は、前記センサが出力する検出信号が入力され、周波数特性が互いに相違する2つのローパスフィルタの出力信号の差に基づき、前記処理フィルタの周波数特性を調整する。
したがって、調整部は、処理フィルタの周波数特性を適正に調整できる。
(第4項)
第3項に記載の材料試験機において、前記2つのローパスフィルタの出力信号の差が第1閾値以上であるか否かを判定する第1判定部を更に備え、前記処理フィルタは、ローパスフィルタで構成され、前記調整部は、前記第1判定部の判定結果に応じて、前記処理フィルタのカットオフ周波数を減少する。
第4項に記載の材料試験機によれば、前記2つのローパスフィルタの出力信号の差が第1閾値以上である場合に、前記調整部は、前記処理フィルタのカットオフ周波数を減少する。
したがって、調整部は、処理フィルタの出力に含まれる高周波ノイズを適正に除去できる。
(第5項)
第4項に記載の材料試験機において、カットオフ周波数が第1周波数の第1ローパスフィルタと、カットオフ周波数が前記第1周波数より低い第2周波数の第2ローパスフィルタと、カットオフ周波数が前記第2周波数より低い第3周波数の第3ローパスフィルタと、前記第1ローパスフィルタ、前記第2ローパスフィルタ、及び前記第3ローパスフィルタの中から前記2つのローパスフィルタを選択する選択部と、を備え、前記処理フィルタとして前記第2ローパスフィルタが設定されている場合に、前記選択部は、前記2つのローパスフィルタとして、前記第1ローパスフィルタと、前記第2ローパスフィルタを選択し、前記調整部は、前記第1判定部の判定結果に応じて、前記処理フィルタを前記第2ローパスフィルタから前記第3ローパスフィルタに切り換える。
第5項に記載の材料試験機によれば、前記2つのローパスフィルタの出力信号の差が第1閾値以上である場合に、前記調整部は、前記処理フィルタを前記第2ローパスフィルタから前記第3ローパスフィルタに切り換える。
したがって、簡素な構成で、処理フィルタの出力に含まれる高周波ノイズを適正に除去できる。
(第6項)
第3項に記載の材料試験機において、前記2つのローパスフィルタの出力信号の差が第2閾値以下であるか否かを判定する第2判定部を更に備え、前記処理フィルタは、ローパスフィルタで構成され、前記調整部は、前記第2判定部の判定結果に応じて、前記処理フィルタのカットオフ周波数を増加する。
第6項に記載の材料試験機によれば、前記2つのローパスフィルタの出力信号の差が第2閾値以下である場合に、前記調整部は、前記処理フィルタのカットオフ周波数を増加する。
したがって、調整部は、処理フィルタの応答性を適正に向上できる。
(第7項)
第6項に記載の材料試験機において、カットオフ周波数が第1周波数の第1ローパスフィルタと、カットオフ周波数が前記第1周波数より低い第2周波数の第2ローパスフィルタと、カットオフ周波数が前記第2周波数より低い第3周波数の第3ローパスフィルタと、を備え、前記第1ローパスフィルタ、前記第2ローパスフィルタ、及び前記第3ローパスフィルタの中から前記2つのローパスフィルタを選択する選択部と、を備え、前記処理フィルタとして前記第3ローパスフィルタが設定されている場合に、前記選択部は、前記2つのローパスフィルタとして、前記第1ローパスフィルタと、前記第3ローパスフィルタを選択し、前記調整部は、前記第2判定部の判定結果に応じて、前記処理フィルタを前記第3ローパスフィルタから前記第2ローパスフィルタに切り換える。
第7項に記載の材料試験機によれば、前記2つのローパスフィルタの出力信号の差が第2閾値以下である場合に、前記調整部は、前記処理フィルタを前記第3ローパスフィルタから前記第2ローパスフィルタに切り換える。
したがって、簡素な構成で、処理フィルタの応答性を適正に向上できる。
(第8項)
第2態様に関わる材料試験機の制御方法は、センサが出力する検出信号に含まれるノイズ成分を除去する処理フィルタを備える材料試験機の制御方法であって、前記処理フィルタの周波数特性を調整する調整ステップ、を含む。
第8項に記載の材料試験機の制御方法によれば、第1項に記載の材料試験機と同様の作用効果を奏する。
[6.その他の実施形態]
なお、本実施形態に係る引張試験機1は、あくまでも本発明に係る材料試験機の態様の例示であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲において任意に変形および応用が可能である。
例えば、本実施形態では、材料試験機が引張試験機1である場合について説明したが、本実施形態はこれに限定されない。材料試験機が試験片TPに試験力を付与し、試験片TPを変形させて材料試験を行えばよい。例えば、材料試験機が、圧縮試験機、曲げ試験機、又はねじり試験機でもよい。
また、本実施形態では、「センサ」がロードセル14である場合について説明したが、「センサ」が、例えば、変位センサ15でもよい。
また、本実施形態では、処理フィルタFPが、ローパスフィルタで構成されるが、処理フィルタFPは、センサが出力する検出信号に含まれるノイズ成分を除去すればよい。処理フィルタFPは、例えば、バンドパスフィルタで構成されてもよい。
また、本実施形態では、ローパスフィルタ56が、3つのローパスフィルタ、すなわち、第1ローパスフィルタ561~第3ローパスフィルタ563を備えるが、ローパスフィルタ56が2つのローパスフィルタで構成されてもよい。この場合には、構成と処理とを簡素化できる。また、ローパスフィルタ56が4つ以上のローパスフィルタを備えてもよい。この場合には、処理フィルタFPの周波数特性を更に適正に調整することが可能になる。
また、図1及び図2に示した各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
また、図3に示すフローチャートの処理単位は、制御部53の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。図3のフローチャートに示す処理単位の分割の仕方や名称によって制限されることはなく、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできるし、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
また、引張試験機1の制御方法は、制御部53が備えるプロセッサ54に、引張試験機1の制御方法に対応した制御プログラムを実行させることで実現できる。また、この制御プログラムは、コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体に記録しておくことも可能である。記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD、Blu-ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、記録媒体は、制御部53が備える内部記憶装置であるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。また、引張試験機1の制御方法に対応した制御プログラムをサーバー装置等に記憶させておき、サーバー装置から制御部53に、制御プログラムをダウンロードすることで引張試験機1の制御方法を実現することもできる。
1 引張試験機(材料試験機)
2 引張試験機本体
4 制御ユニット
10 クロスヘッド
12 負荷機構
14 ロードセル(センサ)
15 変位センサ
20 ロータリエンコーダ
21 上つかみ具
22 下つかみ具
26 テーブル
28、29 ねじ棹
30 統括制御装置
32 表示装置(ディスプレイ)
34 試験プログラム実行装置
40 信号入出力ユニット
42 第1センサアンプ
43 カウンタ回路
44 サーボアンプ
45 第2センサアンプ
50 制御回路ユニット
51 通信部
52 フィードバック制御部
53 制御部
54 プロセッサ
541 速度判定部
542 第1判定部
543 第2判定部
544 調整部
545 選択部
55 メモリ
56 ローパスフィルタ
561 第1ローパスフィルタ
562 第2ローパスフィルタ
563 第3ローパスフィルタ
FA 応答周波数
FC カットオフ周波数
FC1 第1周波数
FC2 第2周波数
FC3 第3周波数
FD 試験力計測値
FD1 第1試験力計測値
FD2 第2試験力計測値
FD3 第3試験力計測値
FP 処理フィルタ
LP2 2つのローパスフィルタ
SG1 試験力測定信号
SG2 回転測定信号
SG3 伸び測定信号
TP 試験片
VC 移動速度
VCA 閾値
XD 変位計測値
ΔF1 第1閾値
ΔF2 第2閾値

Claims (7)

  1. センサが出力する検出信号に含まれるノイズ成分を除去する処理フィルタと、
    前記処理フィルタの周波数特性を調整する調整部と、
    を備え
    前記調整部は、前記センサが出力する検出信号が入力され、周波数特性が互いに相違する2つのローパスフィルタの出力信号の差に基づき、前記処理フィルタの周波数特性を調整する、
    材料試験機。
  2. 前記処理フィルタの出力信号を、ディスプレイに表示する表示信号として使用する、
    請求項1に記載の材料試験機。
  3. 前記2つのローパスフィルタの出力信号の差が第1閾値以上であるか否かを判定する第1判定部を更に備え、
    前記処理フィルタは、ローパスフィルタで構成され、
    前記調整部は、前記第1判定部の判定結果に応じて、前記処理フィルタのカットオフ周波数を減少する、
    請求項に記載の材料試験機。
  4. カットオフ周波数が第1周波数の第1ローパスフィルタと、
    カットオフ周波数が前記第1周波数より低い第2周波数の第2ローパスフィルタと、
    カットオフ周波数が前記第2周波数より低い第3周波数の第3ローパスフィルタと、
    前記第1ローパスフィルタ、前記第2ローパスフィルタ、及び前記第3ローパスフィルタの中から前記2つのローパスフィルタを選択する選択部と、
    を備え、
    前記処理フィルタとして前記第2ローパスフィルタが設定されている場合に、前記選択部は、前記2つのローパスフィルタとして、前記第1ローパスフィルタと、前記第2ローパスフィルタを選択し、
    前記調整部は、前記第1判定部の判定結果に応じて、前記処理フィルタを前記第2ローパスフィルタから前記第3ローパスフィルタに切り換える、
    請求項に記載の材料試験機。
  5. 前記2つのローパスフィルタの出力信号の差が第2閾値以下であるか否かを判定する第2判定部を更に備え、
    前記処理フィルタは、ローパスフィルタで構成され、
    前記調整部は、前記第2判定部の判定結果に応じて、前記処理フィルタのカットオフ周波数を増加する、
    請求項に記載の材料試験機。
  6. カットオフ周波数が第1周波数の第1ローパスフィルタと、
    カットオフ周波数が前記第1周波数より低い第2周波数の第2ローパスフィルタと、
    カットオフ周波数が前記第2周波数より低い第3周波数の第3ローパスフィルタと、
    を備え、
    前記第1ローパスフィルタ、前記第2ローパスフィルタ、及び前記第3ローパスフィルタの中から前記2つのローパスフィルタを選択する選択部と、
    を備え、
    前記処理フィルタとして前記第3ローパスフィルタが設定されている場合に、前記選択部は、前記2つのローパスフィルタとして、前記第1ローパスフィルタと、前記第3ローパスフィルタを選択し、
    前記調整部は、前記第2判定部の判定結果に応じて、前記処理フィルタを前記第3ローパスフィルタから前記第2ローパスフィルタに切り換える、
    請求項に記載の材料試験機。
  7. センサが出力する検出信号に含まれるノイズ成分を除去する処理フィルタを備える材料試験機の制御方法であって、
    前記処理フィルタの周波数特性を調整する調整ステップ、
    を含
    前記調整ステップでは、前記センサが出力する検出信号が入力され、周波数特性が互いに相違する2つのローパスフィルタの出力信号の差に基づき、前記処理フィルタの周波数特性を調整する、
    材料試験機の制御方法。
JP2020200222A 2020-12-02 2020-12-02 材料試験機、及び材料試験機の制御方法 Active JP7459776B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020200222A JP7459776B2 (ja) 2020-12-02 2020-12-02 材料試験機、及び材料試験機の制御方法
CN202111230879.5A CN114578069A (zh) 2020-12-02 2021-10-22 材料测试机以及材料测试机的控制方法
US17/519,573 US20220170833A1 (en) 2020-12-02 2021-11-05 Material testing machine and control method of material testing machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020200222A JP7459776B2 (ja) 2020-12-02 2020-12-02 材料試験機、及び材料試験機の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022088012A JP2022088012A (ja) 2022-06-14
JP7459776B2 true JP7459776B2 (ja) 2024-04-02

Family

ID=81751337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020200222A Active JP7459776B2 (ja) 2020-12-02 2020-12-02 材料試験機、及び材料試験機の制御方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20220170833A1 (ja)
JP (1) JP7459776B2 (ja)
CN (1) CN114578069A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012063164A (ja) 2010-09-14 2012-03-29 Canon Inc センサ装置及びロボット装置
US20190234847A1 (en) 2018-02-01 2019-08-01 Shimadzu Corporation Test result evaluating method and material tester

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH076951B2 (ja) * 1991-12-11 1995-01-30 東邦瓦斯株式会社 金属材探傷装置
JP3961258B2 (ja) * 2001-10-10 2007-08-22 株式会社ミツトヨ タッチセンサ、および微細形状測定装置用プローブ
JP4164682B2 (ja) * 2004-05-18 2008-10-15 株式会社島津製作所 材料試験機
EP3156165B1 (en) * 2014-06-12 2019-06-12 Nissan Motor Co., Ltd Bonding state inspection method
JP6874615B2 (ja) * 2017-09-21 2021-05-19 株式会社島津製作所 材料試験のノイズ除去方法および材料試験機
WO2020110354A1 (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 株式会社島津製作所 材料試験機、及び材料試験機の制御方法
WO2020129283A1 (ja) * 2018-12-21 2020-06-25 株式会社島津製作所 材料試験機、及び材料試験機の制御方法
JP7135932B2 (ja) * 2019-02-26 2022-09-13 株式会社島津製作所 引張試験機、及び引張試験機の制御方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012063164A (ja) 2010-09-14 2012-03-29 Canon Inc センサ装置及びロボット装置
US20190234847A1 (en) 2018-02-01 2019-08-01 Shimadzu Corporation Test result evaluating method and material tester
JP2019132767A (ja) 2018-02-01 2019-08-08 株式会社島津製作所 材料試験機

Also Published As

Publication number Publication date
US20220170833A1 (en) 2022-06-02
JP2022088012A (ja) 2022-06-14
CN114578069A (zh) 2022-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4793445B2 (ja) 押込型材料試験機、試験方法、および試験用プログラム製品
JP2003121136A (ja) タッチセンサ
JP6874615B2 (ja) 材料試験のノイズ除去方法および材料試験機
WO2005124475A1 (ja) 振動抑制フィルタの自動設定方法及び振動抑制フィルタの自動設定装置
JP7459776B2 (ja) 材料試験機、及び材料試験機の制御方法
JP6911783B2 (ja) 試験結果評価方法および材料試験機
JP4164682B2 (ja) 材料試験機
CN110031228A (zh) 半导体器件和检测其旋转异常的方法
JP7070702B2 (ja) 材料試験機、及び材料試験機の制御方法
JP7140033B2 (ja) 材料試験機、及び材料試験機の制御方法
WO2021015051A1 (ja) 制御装置、制御方法、及び制御プログラム
JP2019132767A (ja) 材料試験機
JPH0789078B2 (ja) 重量計測方法
JP6887374B2 (ja) 振動解析システム、および振動解析方法
JP7452338B2 (ja) 材料試験機、及び材料試験機の制御方法
JP2009247088A (ja) ステージ位置決め装置
JP7180507B2 (ja) 材料試験機、及び材料試験機の制御方法
JP7180506B2 (ja) 材料試験機、及び材料試験機の制御方法
JP7207104B2 (ja) 制御装置、材料試験機、材料試験機の制御方法及びプログラム
JP4364400B2 (ja) 粉粒体充填装置
JP7234736B2 (ja) 同定装置、材料試験機、同定装置の制御方法、及び制御プログラム
JP2008268077A (ja) Ecu検査装置及びecu検査方法
JP2024016662A (ja) 材料試験機、及び材料試験機の音制御方法
JPWO2019049199A1 (ja) データ表示システム、表示装置およびデータ表示方法
JP2598903Y2 (ja) 材料試験機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230320

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7459776

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150