JP2021173102A - 杭基礎構造、および構造物基礎の施工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、主に支持力が高い拡大根固め工法などは、鉛直支持力に対して引き抜き抵抗が相対的に小さいため、引き抜きが生じる構造物に対しては杭の本数の増大などの課題があった。引き抜きが生じる構造物としては、例えば鉄塔や煙突、塔状比が大きなマンションなどの構造物等があり、とくに大地震を想定した場合に引き抜き抵抗を考慮しなければならないケースが生じることが多い。その際、引き抜き抵抗が卓越する羽根付き回転鋼管杭工法を併用する構造がある。しかしながら、引き抜きを期待する杭にも曲げモーメントや鉛直力が分担されることで、板厚や杭径が増加し、その結果、使用材料や施工延長が増大するという問題があった。
このとき、引き抜き抵抗杭と定着部材とを連結する連結部材がフーチングの引張力のみが伝達される部材であることから、引き抜き抵抗杭には主に押し込み抵抗杭の引き抜き力のみを伝達させることができる。そのため、引き抜き発生時に引き抜き抵抗杭が即時に機能することから、押し込み抵抗杭と引き抜き抵抗杭で機能を分担した合理的、かつ簡単な構造により抵抗機構を構築することができる。これにより、フーチングの転倒に対する安定性をより高めることが可能となり、杭全体の本数や板厚が低減でき、使用する材料の低減と施工延長の短縮が可能となるので、基礎構造の施工にかかるコストと工期の低減を図ることができる。
チェーン部材6は、上述したようにフーチング3の引張力のみが伝達され、圧縮力が伝達されない特性を有している。すなわち、チェーン部材6は、引張剛性は必要であるが、圧縮剛性は不要であり、さらに曲げやせん断力が伝達されにくい部材である。つまり、チェーン部材6を用いることで、圧縮時にはチェーン部材6のチェーン間に緩みを生じさせることで上記、引張剛性のみを有する特性をもたせることができる。
図3に示すように、先ず、杭基礎構造1を構築する。具体的には、押し込み抵抗杭2を例えば回転圧入工法により地盤Gに打設する。このとき、押し込み抵抗杭2の下端部は、打設した押し込み抵抗杭2の杭頭部2Aに杭頭鉄筋21を設ける。そして、押し込み抵抗杭2の打設と同時、あるいは押し込み抵抗杭2の打設後に引き抜き抵抗杭4を地盤Gに打設する。その後、フーチング3の上方に上部構造物10を施工する。
ねじ操作治具14によって高さ調整ねじ7の定着板5より上方のねじ部分を回転させることで、定着板5の高さをフーチング3の上面3aに当接する位置に調整する。
そして、定着板5の高さを調整した後には、連絡孔11bを蓋材13で閉じて作業が完了となる。
本実施形態による杭基礎構造1では、図4に示すように、地震によって水平力Fが作用し、押し込み抵抗杭2に一体的に設けられたフーチング3に回転するような過大な曲げモーメントが作用したときに、その曲げモーメントの回転成分の引張側の抵抗力を引き抜き抵抗杭4に分担させることができる。すなわち、上部構造の鉛直荷重および地震時慣性力により生じる荷重については押し込み抵抗杭2が主に分担し、押し込み抵抗杭2に発生した引き抜き力を引き抜き抵抗杭4に伝達させて引き抜き抵抗を機能させることができる。
とくに、本実施形態では、高さ調整ねじ7を用いてチェーン部材6に引張力が多少生じる程度まで適度に締め付けることで、より小さなフーチングの回転変位に対しても安定を図ることが可能である。
図6に示す第1変形例による杭基礎構造1Aは、上述した実施形態に対して連結部材を代えた構成のものである。すなわち、上述した実施形態では引き抜き抵抗杭4と高さ調整ねじ7(高さ調整部材)とを連結する連結部材としてチェーン部材6を用いているが、引き抜き抵抗杭4と定着板5とを連結し、フーチング3の引張力のみが伝達される部材であればよく、これに限定されることはない。
図6に示す第1変形例による杭基礎構造1Aは、連結部材として鋼線6Aを採用している。この場合の鋼線6Aは、下端6aが引き抜き抵抗杭4に、上端6bが高さ調整ねじ7に、例えば溶接などの固定手段を使用して固定されている。
次に、図7に示すように、第2変形例による杭基礎構造1Bでは、定着板5が直接フーチング3の上面3aとの間に摩擦低減材8を設けるようにしてもよい。摩擦低減材8としては、例えば定着板5の下面5aに塗布されるテフロン(登録商標)材、設置されるフッ素樹脂加工された板やテープ、及びベアリング等の滑り材を採用することができる。このような摩擦低減材8を定着板5とフーチング3との間に介挿することにより、定着板5とフーチング3との間に一定大きさ以上の水平力が引き抜き抵抗杭4に伝わることを抑制することができる。
また、本実施形態では、引き抜き抵抗杭4が杭軸方向を鉛直方向に向けて打設した構成としているが、このような配置に限定されることはない。例えば、図8に示す第3変形例による杭基礎構造1Cでは、引き抜き抵抗杭4Aが杭軸方向を斜めにして地盤Gに打設された構成であってもよい。この引き抜き抵抗杭4Aは、下方に向けて押し込み抵抗杭2から径方向に離れる斜杭となっている。この場合も、フーチング3には、上面3aから下面3bに向けて斜めの貫通孔32が形成され、この貫通孔32を通じてチェーン部材6が引き抜き抵抗杭4Aと定着板5とを斜めに連結している。
また、フーチング3における引き抜き抵抗杭4の配置としては、フーチング3の形状や構造物の配置などの条件に応じて適宜設定することができる。例えば、図9に示す第4変形例のように、上方からみた平面視で正方形状のフーチング3の4つの隅角部に引き抜き抵抗杭4が配置されていてもよい。
また、図10及び図11(a)、(b)に示す第5変形例による杭基礎構造1Cは、定着部材5が地中梁8に連結された構成となっている。図10及び図11(a)に示すように、地中梁8は、フーチング3に連結されて設けられ、地中梁8のフーチング3寄りの位置において地中梁8を鉛直方向に貫通する貫通孔81が形成されている。そして、チェーン部材6は、貫通孔81を通じて略鉛直方向に地盤G内に打設されている引き抜き抵抗杭4と定着板5とを連結している。
2 押し込み抵抗杭
2A 杭頭部
3 フーチング
3a 上面
4 引き抜き抵抗杭
5 定着板(定着部材)
6 チェーン部材(連結部材)
6A 鋼線(連結部材)
7 高さ調整ねじ(高さ調整部材)
8 摩擦低減材
G 地盤
Claims (5)
- 地盤に打設された押し込み抵抗杭と、
該押し込み抵抗杭の杭頭部に一体的に設けられたフーチングと、
前記押し込み抵抗杭の近傍の地盤に打設された引き抜き抵抗杭と、
前記フーチングの上方向の移動を前記引き抜き抵抗杭に引張力として伝達する定着部材と、
前記引き抜き抵抗杭と前記定着部材とを連結し、前記フーチングの引張力が伝達される連結部材と、
前記定着部材の前記フーチングに当接する高さを調整可能に設けた高さ調整部材と、
を備えていることを特徴とする杭基礎構造。 - 前記地盤は、支持層と、該支持層の上方に位置する中間層と、を有し、
前記押し込み抵抗杭は、前記支持層に支持され、
前記引き抜き抵抗杭の下端が前記中間層に打ち止まって設けられていることを特徴とする請求項1に示す杭基礎構造。 - 前記フーチングは、構造物を下方から支持するフーチングのうち前記構造物の縁端部に配置されるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の杭基礎構造。
- 前記定着部材は、前記フーチングの上面に配置され、
前記定着部材と前記フーチングとの間には摩擦低減材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の杭基礎構造。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の杭基礎構造を用いた構造物基礎の施工方法であって、
前記杭基礎構造を構築する工程と、
前記フーチングの上方に構造物を施工する工程と、
前記高さ調整部材を使用して前記フーチングと当接するように前記定着部材の高さを調整する工程と、
を有することを特徴とする構造物基礎の施工方法。
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