JP2021169312A - 自転車用コンポーネントおよび自転車用コンポーネントの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】フレームに安定して取り付けることができる自転車用コンポーネントおよび自転車用コンポーネントの取付構造を提供する。【解決手段】自転車用コンポーネントは、自転車のクランク軸を支持するハウジングと、ハウジングを自転車のフレームに取り付けるための第1取付部と、を含み、第1取付部は、ハウジングとフレームとが相互に離反する方向の力を、ハウジングとフレームとに付与するように構成され、第1取付部は、雄ねじが形成され、ハウジングを押圧するように構成される第1部材と、第1部材の雄ねじに結合される雌ねじが形成され、フレームを押圧するように構成される第2部材と、を含み、第1部材は、第2部材に結合して移動する第1方向の第1端面がハウジングを押圧するように構成され、ハウジングは、第1方向に延び、ハウジングを貫通しない第2孔を含み、第1部材の第1方向の端部は、第2孔に挿入される。【選択図】図11
Description
本発明は、自転車用コンポーネントおよび自転車用コンポーネントの取付構造に関する。
自転車用コンポーネントの一例として、自転車の推進をアシストするモータを含むドライブユニットが知られている。その一例である特許文献1のモータユニットは、自転車のフレームに設けられるブラケットに取り付け可能な取付部を含む。ブラケットを構成する一対の側板部の間に取付部が挿入され、側板部および取付部がボルトで固定されることによって、モータユニットがブラケットに固定される。
上記モータユニットによれば、ボルトによって固定された側板部と取付部との間に、製造誤差により隙間が形成されることがある。その場合、自転車の走行等にともないモータユニットが一対の側板部に対してがたつくおそれがある。
本発明の目的は、フレームに安定して取り付けることができる自転車用コンポーネントおよび自転車用コンポーネントの取付構造を提供することである。
本発明の第1側面に従う自転車用コンポーネントの一形態は、自転車のクランク軸を支持するハウジングと、前記ハウジングを前記自転車のフレームに取り付けるための第1取付部と、を含み、前記第1取付部は、前記ハウジングと前記フレームとが相互に離反する方向の力を、前記ハウジングと前記フレームと付与するように構成される。
上記第1側面に従えば、自転車用コンポーネントをフレームに安定して取り付けることができる。
上記第1側面に従えば、自転車用コンポーネントをフレームに安定して取り付けることができる。
前記第1側面に従う第2側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1取付部は、雄ねじが形成され、前記ハウジングを押圧するように構成される第1部材と、前記第1部材の前記雄ねじに結合される雌ねじが形成され、前記フレームを押圧するように構成される第2部材と、を含む。
上記第2側面に従えば、第1部材と第2部材とによって、ハウジングとフレームとが相互に離反する方向の力を好適に付与できる。
上記第2側面に従えば、第1部材と第2部材とによって、ハウジングとフレームとが相互に離反する方向の力を好適に付与できる。
前記第2側面に従う第3側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1部材は、前記第2部材に結合して移動する第1方向の第1端面が前記ハウジングを押圧するように構成される。
上記第3側面に従えば、第1部材が第2部材に結合して移動することによって第1部材の第1端面がハウジングを押圧できる。
上記第3側面に従えば、第1部材が第2部材に結合して移動することによって第1部材の第1端面がハウジングを押圧できる。
前記第3側面に従う第4側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1部材は、前記第1方向に交差する方向において、前記ハウジングを支持するように構成される。
上記第4側面に従えば、第1部材によってハウジングが好適に支持される。
上記第4側面に従えば、第1部材によってハウジングが好適に支持される。
前記第3または第4側面に従う第5側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1部材は、前記第1方向に延びる第1孔を含み、前記ハウジングは、前記第1部材の前記第1孔に挿入される挿入部分を含む。
上記第5側面に従えば、ハウジングの挿入部分が第1部材の第1孔に挿入されることによって第1部材がハウジングを支持できる。
上記第5側面に従えば、ハウジングの挿入部分が第1部材の第1孔に挿入されることによって第1部材がハウジングを支持できる。
前記第3または第4側面に従う第6側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記ハウジングは、前記第1方向に延びる第2孔を含み、前記第1部材の前記第1方向の端部は、前記第2孔に挿入される。
上記第6側面に従えば、ハウジングの第2孔に第1部材の端部が挿入されることによって第1部材がハウジングを支持できる。
上記第6側面に従えば、ハウジングの第2孔に第1部材の端部が挿入されることによって第1部材がハウジングを支持できる。
前記第2〜第6側面のいずれか1つに従う第7側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第2部材の少なくとも一部は、前記ハウジングと前記フレームとの間に設けられる。
上記第7側面に従えば、第2部材によってハウジングとフレームとを安定して連結することができる。
上記第7側面に従えば、第2部材によってハウジングとフレームとを安定して連結することができる。
前記第2〜第7側面のいずれか1つに従う第8側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第2部材の少なくとも一部は、前記第1部材と前記フレームとの間に設けられる。
上記第8側面に従えば、第2部部材によって第1部材とフレームとを安定して連結することができる。
上記第8側面に従えば、第2部部材によって第1部材とフレームとを安定して連結することができる。
前記第2〜第8側面のいずれか1つに従う第9側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第2部材は、前記第1方向に交差する方向において前記フレームの一部に接触するように構成される。
上記第9側面に従えば、第2部材からフレームに第1方向の力を好適に付与できる。
上記第9側面に従えば、第2部材からフレームに第1方向の力を好適に付与できる。
前記第2〜第9側面のいずれか1つに従う第10側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1部材および前記第2部材の少なくとも一方は、工具を係合可能な工具係合部をさらに含む。
上記第10側面に従えば、工具によって簡単に自転車用コンポーネントをフレームに取り付けることができる。
上記第10側面に従えば、工具によって簡単に自転車用コンポーネントをフレームに取り付けることができる。
前記第10側面に従う第11側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記工具係合部は、前記第1部材の内周部または外周部の少なくとも一方に形成される。
上記第11側面に従えば、工具を工具係合部に係合させやすい。
上記第11側面に従えば、工具を工具係合部に係合させやすい。
前記第1側面に従う第12側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1取付部は、前記ハウジングに結合される第1部分と、前記ハウジングから離反する方向に前記フレームを押圧するように構成される第2部分と、を含む。
上記第12側面に従えば、第1部分と第2部分とによって、ハウジングとフレームとが相互に離反する方向の力を好適に付与できる。
上記第12側面に従えば、第1部分と第2部分とによって、ハウジングとフレームとが相互に離反する方向の力を好適に付与できる。
前記第12側面に従う第13側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記ハウジングは、第1ねじ部を有し、前記第1取付部の前記第1部分は、前記第1ねじ部に結合される第2ねじ部を有し、前記第1取付部の前記第2部分は、前記第2ねじ部が前記第1ねじ部に結合して移動する第1方向と交差する第2方向に延びる。
上記第13側面に従えば、第2ねじ部が第1ねじ部に結合して移動することによって第2部分がハウジングを押圧できる。
上記第13側面に従えば、第2ねじ部が第1ねじ部に結合して移動することによって第2部分がハウジングを押圧できる。
前記第13側面に従う第14側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第2ねじ部には、雌ねじが設けられ、前記ハウジングの前記第1ねじ部には、前記第2ねじ部の前記雌ねじに結合される雄ねじが設けられる。
上記第14側面に従えば、第2ねじ部の雌ねじが第1ねじ部の雄ねじに結合して移動することによって第2部分がハウジングを押圧できる。
上記第14側面に従えば、第2ねじ部の雌ねじが第1ねじ部の雄ねじに結合して移動することによって第2部分がハウジングを押圧できる。
前記第13または第14側面に従う第15側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記ハウジングの前記第1ねじ部は、前記クランク軸の回転軸心まわりにおいて前記クランク軸の外周面を囲むように形成される。
上記第15側面に従えば、第1取付部によってハウジングを安定してフレームに取り付けることができる。
上記第15側面に従えば、第1取付部によってハウジングを安定してフレームに取り付けることができる。
前記第13〜第15側面のいずれか1つに従う第16側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1取付部は、内周部および外周部を含む環状部材を含み、前記第1部分は、前記内周部に設けられ、前記第2部分は、前記外周部に設けられる。
上記第16側面に従えば、環状部材の内周部に設けられる第1部分と、環状部材の外周部に設けられる第2部分とによって、ハウジングとフレームとが相互に離反する方向の力を好適に付与できる。
上記第16側面に従えば、環状部材の内周部に設けられる第1部分と、環状部材の外周部に設けられる第2部分とによって、ハウジングとフレームとが相互に離反する方向の力を好適に付与できる。
前記第13〜第16側面のいずれか1つに従う第17側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第1取付部は、工具を係合可能な工具係合部をさらに含む。
上記第17側面に従えば、工具によって簡単に自転車用コンポーネントをフレームに取り付けることができる。
上記第17側面に従えば、工具によって簡単に自転車用コンポーネントをフレームに取り付けることができる。
前記第1〜第17側面のいずれか1つに従う第18側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記ハウジングを前記自転車のフレームに取り付けるための第2取付部をさらに含み、前記第1取付部と前記第2取付部とは、所定方向において相互に離間して設けられる。
上記第18側面に従えば、第1取付部および第2取付部によって安定して自転車用コンポーネントをフレームに取り付けることができる。
上記第18側面に従えば、第1取付部および第2取付部によって安定して自転車用コンポーネントをフレームに取り付けることができる。
前記第18側面に従う第19側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記第2取付部は、前記ハウジングに形成されるねじ孔と、前記フレームを貫通して前記ねじ孔に連結される連結部材と、を含む。
上記第19側面に従えば、第2取付部によって安定して自転車用コンポーネントをフレームに取り付けることができる。
上記第19側面に従えば、第2取付部によって安定して自転車用コンポーネントをフレームに取り付けることができる。
前記第1〜第19側面のいずれか1つに従う第20側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記ハウジングは、自転車の推進をアシストするモータの少なくとも一部を収容する。
上記第14側面に従えば、モータを収容する自転車用コンポーネントを安定してフレームに取り付けることができる。
上記第14側面に従えば、モータを収容する自転車用コンポーネントを安定してフレームに取り付けることができる。
前記第1〜第20側面のいずれか1つに従う第21側面の自転車用コンポーネントにおいて、前記ハウジングは、少なくとも一部が前記フレームに収容可能に構成される。
上記第15側面に従えば、自転車の意匠性を向上させることができる。
上記第15側面に従えば、自転車の意匠性を向上させることができる。
本発明の第22側面に従う自転車用コンポーネントの取付構造の一形態は、前記第1〜第21側面のいずれか1つの自転車用コンポーネントの前記第1取付部と、前記フレームと、を含む。
上記第22側面に従えば、自転車用コンポーネントの取付構造によって、自転車用コンポーネントをフレームに安定して取り付けることができる。
上記第22側面に従えば、自転車用コンポーネントの取付構造によって、自転車用コンポーネントをフレームに安定して取り付けることができる。
本発明の第23側面に従う自転車用コンポーネントの取付構造の一形態は、前記第12〜第17側面のいずれか1つの自転車用コンポーネントの前記第1取付部と、前記フレームと、を含み、前記フレームは、フレーム本体、および、前記フレーム本体とは別体の取付部材を含み、前記第2部分は、前記取付部材を前記ハウジングから離反する方向に押圧する。
上記第23側面に従えば、取付部材によって第2部分に押圧される部分をフレームに好適に形成することができる。
上記第23側面に従えば、取付部材によって第2部分に押圧される部分をフレームに好適に形成することができる。
前記第23側面に従う第24側面の自転車用コンポーネントの取付構造において、前記取付部材は、環状に形成され、内周部および外周部を含み、前記内周部は、前記第1取付部に接触し、前記外周部は、前記フレーム本体に取り付けられる。
上記第24側面に従えば、自転車用コンポーネントをフレームに安定して取り付けることができる。
上記第24側面に従えば、自転車用コンポーネントをフレームに安定して取り付けることができる。
前記第23または第24側面に従う第25側面の自転車用コンポーネントの取付構造において、前記取付部材を、前記フレーム本体に取り付けるためのボルトをさらに含む。
上記第25側面に従えば、ボルトによって取付部材をフレーム本体に取り付けることができる。
上記第25側面に従えば、ボルトによって取付部材をフレーム本体に取り付けることができる。
本発明の自転車用コンポーネントは、フレームに安定して取り付けることができる。
(第1実施形態)
図1〜図9を参照して、第1実施形態の自転車用コンポーネント40を含む自転車10について説明する。自転車10は、ロードバイクであるが、本発明はロードバイク以外の自転車、例えばマウンテンバイクおよびシティバイク等にも適用可能である。自転車10の上下方向とは、自転車10を走行可能な状態で水平面に直立させた状態における上下方向である。自転車10の左右方向は、自転車10を走行可能な状態で水平面に直立させ、自転車10の進行方向を見た状態における左右方向である。
図1〜図9を参照して、第1実施形態の自転車用コンポーネント40を含む自転車10について説明する。自転車10は、ロードバイクであるが、本発明はロードバイク以外の自転車、例えばマウンテンバイクおよびシティバイク等にも適用可能である。自転車10の上下方向とは、自転車10を走行可能な状態で水平面に直立させた状態における上下方向である。自転車10の左右方向は、自転車10を走行可能な状態で水平面に直立させ、自転車10の進行方向を見た状態における左右方向である。
図1および図2に示されるとおり、自転車10は、自転車本体12、車輪14、駆動機構16、バッテリ18、および、自転車用コンポーネント40を含む。本実施形態において、自転車用コンポーネント40は、自転車用ドライブユニットである。
自転車本体12は、フレーム22、フレーム22に接続されるフロントフォーク24、および、フロントフォーク24にステム26Aを介して着脱可能に接続されるハンドルバー26Bを備えている。フロントフォーク24は、フレーム22に支持される。
自転車本体12は、フレーム22、フレーム22に接続されるフロントフォーク24、および、フロントフォーク24にステム26Aを介して着脱可能に接続されるハンドルバー26Bを備えている。フロントフォーク24は、フレーム22に支持される。
フレーム22は、ヘッドチューブ22A、トップチューブ22B、ダウンチューブ22C、コンポーネント取付部22D、シートチューブ22E、シートステイ22F、および、チェーンステイ22Gを含む。コンポーネント取付部22Dは、ダウンチューブ22C、シートチューブ22E、および、シートステイ22Fにそれぞれ接続される。
車輪14は、前輪28および後輪30を含む。前輪28の車軸28Aは、フロントフォーク24の端部に接続される。後輪30の車軸30Aは、フレーム22のリアエンドに接続される。
駆動機構16は、クランク32およびペダル34を含む。クランク32は、クランク軸32Aおよびクランクアーム32Bを含む。駆動機構16は、ペダル34に加えられた人力駆動力を後輪30に伝達する。駆動機構16は、自転車用コンポーネント40の出力部51に結合されるフロント回転体36を含む。フロント回転体36は、スプロケット、プーリーまたはベベルギアを含む。駆動機構16は、例えば、チェーン、ベルト、またはシャフトを介して、クランク32の回転を後輪30に結合されるリア回転体38に伝達するように構成される。リア回転体38は、スプロケット、プーリーまたはベベルギアを含む。リア回転体38と後輪30との間には、ワンウェイクラッチ(図示略)が設けられている。ワンウェイクラッチは、リア回転体38が前転した場合に、後輪30を前転させ、後輪30が後転した場合に、リア回転体38を後転させないように構成される。フロント回転体36は、複数のフロントスプロケットを含んでもよい。リア回転体38は、複数のリアスプロケットを含んでいてもよい。クランク軸32Aは、自転車用コンポーネント40に含まれていてもよい。
図2に示されるとおり、コンポーネント取付部22Dは、フレーム22のうちのダウンチューブ22Cの下端部、シートチューブ22Eの下端部、およびチェーンステイ22Gの前端部にそれぞれ接続されている。コンポーネント取付部22Dは、自転車用コンポーネント40の少なくとも一部を収容可能に構成されている。コンポーネント取付部22Dは、ダウンチューブ22C、シートチューブ22Eおよびチェーンステイ22Gと一体に形成されることが好ましいが、溶接、接着などによって接続されていてもよい。フレーム22には、自転車用コンポーネント40およびバッテリ18をフレーム22に収容するための第1開口部23Aが設けられる。第1開口部23Aは、コンポーネント取付部22D、シートチューブ22Eのコンポーネント取付部22Dと接続される部分、および、ダウンチューブ22Cのコンポーネント取付部22Dと接続される部分に設けられ、自転車10の上方に向かって開口する。コンポーネント取付部22Dは、自転車10の左右方向に配置される第1側壁部23Dおよび第2側壁部23E(図4参照)と、自転車10の下方向に配置される底壁部23Fとを含む。第1側壁部23Dおよび第2側壁部23Eは、ダウンチューブ22C、シートチューブ22E、および、チェーンステイ22Gに連結される。底壁部23Fは、第1側壁部23Dおよび第2側壁部23Eの下端部に連結され、かつ、ダウンチューブ22Cおよびチェーンステイ22Gに連結される。第1開口部23Aの開口は、コンポーネント取付部22Dの側壁部23D,23Eのうちのクランク軸32Aが設けられる位置まで延びて形成されている。第1開口部23Aには、カバー23B(図4参照)が取り付けられることが好ましい。カバー23Bは、第1開口部23Aの開口を閉塞する。コンポーネント取付部22Dの底壁部23Fには、第2開口部23C(図6参照)が設けられる。自転車用コンポーネント40は、第1開口部23Aの開口に上側から挿入されて、フレーム22に取り付けられる。第2開口部23Cの開口は、自転車10の幅方向において、例えば第1側壁部23Dおよび第2側壁部23Eまで延びている。
バッテリ18は、1または複数のバッテリセルを含む。バッテリセルは、充電池を含む。バッテリ18は、自転車10に搭載され、自転車用コンポーネント40に電力を供給する。バッテリ18は、フレーム22の内部に収容される。バッテリ18は、ダウンチューブ22Cに収容されることが好ましい。
自転車用コンポーネント40は、少なくとも一部がフレーム22の内部に配置される。本実施形態の自転車用コンポーネント40は、コンポーネント取付部22Dの内部空間に配置される。自転車用コンポーネント40の一端部は、コンポーネント取付部22Dのうち、シートステイ22Fおよびチェーンステイ22Gが接続される部分に設けられる。自転車用コンポーネント40の他端部には、バッテリ18が接続される。自転車用コンポーネント40と、バッテリ18とは、ダウンチューブ22Cの長手方向に沿って並んで配置される。
図3〜5に示されるとおり、自転車用コンポーネント40は、ハウジング42と、ハウジング42を自転車10に取り付けるための第1取付部44とを含む。自転車用コンポーネント40は、ハウジング42を自転車10のフレーム22に取り付けるための第2取付部46をさらに含む。ハウジング42は、自転車10のクランク軸32Aを支持する。ハウジング42は、クランク軸32Aを支持する支持部54を有する。ハウジング42は、モータ48の少なくとも一部を収容する。クランク軸32Aの軸方向の両端部は、それぞれハウジング42から外部に突出している。
モータ48は、ハウジング42に設けられる。ハウジング42は、少なくとも一部がフレーム22に収容可能に構成される。モータ48は、自転車用コンポーネント40に含まれる。モータ48は、自転車10の推進をアシストする。モータ48は、電気モータを含む。モータ48は、いわゆるブラシレスモータである。自転車用コンポーネント40は、減速機50および制御部52を含む。減速機50は、モータ48の回転を減速して出力する。一例では、モータ48の出力軸の軸方向は、クランク軸32Aの軸方向と直交する。この場合、減速機50は、モータ48の出力軸の回転をモータ48の出力軸と直交する方向の回転に変換することが好ましい。モータ48の出力軸の軸線と、クランク軸32Aの軸線とは、直交していてもよいし、オフセットしていてもよい。減速機50は、例えば、かさ歯車を含む。減速機50は、遊星歯車機構を更に含んでいてもよい。減速機50は、クランク軸32Aのまわりに配置される出力部51にモータ48の回転を出力する。モータ48の回転は、減速機50および出力部51を介してフロント回転体36に伝達される。
制御部52は、基板および駆動回路を含む。駆動回路は、インバータ回路を含み、バッテリ18からモータ48に供給される電力を制御する。制御部52は、予め定められる制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。演算処理装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。制御部52は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。制御部52は、さらに記憶部およびタイマを含んでいてもよい。記憶部には、各種の制御プログラムおよび各種の制御処理に用いられる情報が記憶される。記憶部は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。
ハウジング42は、第1収容部56および第2収容部58を含む。第1収容部56は、筒状に形成される部分を有する。第1収容部56は、モータ48、減速機50の一部、および、制御部52を収容する。第1収容部56の長手方向の一方の端部56Aには、バッテリ18と制御部52とを電気的に接続するための電気端子が設けられることが好ましい。第2収容部58は、クランク軸32Aの軸線方向から見た形状が、円盤状となるように形成されることが好ましい。第2収容部58は、第1ハウジング60の長手方向の他方の端部56Bと接続されている。第1収容部56および第2収容部58は、一体で形成されていてもよく、別体で形成されていてもよい。第1収容部56の少なくとも一部と第2収容部58の少なくとも一部とは、一体で形成されていてもよい。支持部54は、第2収容部58に設けられる。支持部54は、クランク軸32Aを回転可能に支持する。
図3および図7に示されるとおり、ハウジング42は、第1ハウジング60および第2ハウジング62を含んで構成される。第1ハウジング60は、クランク軸32Aの軸方向において、ハウジング42の一方の側面部を含む。第2ハウジング62は、クランク軸32Aの軸方向において、ハウジング42の他方の側面部を含む。ハウジング42は、第1ハウジング60と第2ハウジング62とが組み付けられることによって内部に収容空間が形成される。第1ハウジング60と第2ハウジング62とは、例えばボルトによって相互に固定される。
自転車用コンポーネント40は、第1軸受64A、第2軸受64B、第1ワンウェイクラッチ66A、および、第2ワンウェイクラッチ66Bをさらに含む。第1軸受64Aは、第1ハウジング60とクランク軸32Aとの間に設けられて、クランク軸32Aを第1ハウジング60に対して回転可能に支持する。第2軸受64Bは、第2ハウジング62と出力部51との間に設けられて、出力部51を第2ハウジング62に対して回転可能に支持する。第1軸受64Aおよび第2軸受64Bは、クランク軸32Aの軸方向に離間して設けられる。第1軸受64Aは、ハウジング42のうちのクランク軸32Aの軸方向の一方の端部寄りに設けられる。第2軸受64Bは、ハウジング42のうちのクランク軸32Aの軸方向の他方の端部寄りに設けられる。
出力部51は、クランク軸32Aと同軸に設けられる。出力部51は、筒状に形成されている。出力部51は、クランク軸32Aの外周面の一部を覆う。出力部51は、クランク軸32Aの軸方向の他方側で、ハウジング42の外部に突出している。クランク軸32Aの軸方向の他方の端部は、出力部51よりもクランク軸32Aの軸方向の他方まで延びている。
第1ワンウェイクラッチ66Aは、クランク軸32Aと出力部51との間に設けられる。第1ワンウェイクラッチ66Aは、出力部51のうちのクランク軸32Aの軸方向の一方に近い端部に設けられる。第1ワンウェイクラッチ66Aは、一部がクランク軸32Aおよび出力部51の少なくとも一方と一体に形成されていてもよい。例えば第1ワンウェイクラッチ66Aはローラクラッチを含む。この場合、第1ワンウェイクラッチ66Aの内輪は、クランク軸32Aと一体に形成されてもよく、第1ワンウェイクラッチ66Aの外輪は、出力部51と一体に形成されてもよい。
出力部51のうち、クランク軸32Aの軸方向の他方に近い端部と、クランク軸32Aとの間には、第3軸受64Cが設けられる。第3軸受64Cは、例えばスリーブまたはニードルベアリングを含む。クランク軸32Aは、第3軸受64Cおよび出力部51を介して、第2軸受64Bに支持される。第2軸受64Bと第3軸受64Cとは、クランク軸32Aに垂直な方向において少なくとも一部が重なる位置に設けられることが好ましい。
第1ワンウェイクラッチ66Aは、クランク軸32Aの第1回転方向の回転を出力部51に伝達し、出力部51の第1回転方向の回転をクランク軸32Aに伝達しない。第2ワンウェイクラッチ66Bは、出力部51と減速機50とを接続する歯車51Aとの間に設けられる。第2ワンウェイクラッチ66Bは、モータ48の第1回転方向の回転を出力部51に伝達し、出力部51の第1回転方向の回転をモータ48に伝達しない。クランク軸32Aの第1回転方向は、自転車10を前進させる場合に、クランク軸32Aを回転させる方向である。出力部51の第1回転方向は、自転車10を前進させる場合に、出力部51を回転させる方向である。モータ48の第1回転方向は、モータ48が自転車10の前進を推進する場合に、モータ48が回転する方向である。出力部51およびハウジング42には、出力部51に伝達される回転力を検出するためのトルクセンサ(図示しない)が設けられる。トルクセンサは、例えばひずみセンサまたは磁歪センサを含む。制御部52は、トルクセンサの出力に応じて、モータ48を制御する。
図4に示されるとおり、ハウジング42は、少なくとも一部がフレーム22に収容可能に構成される。具体的には、ハウジング42は、第1収容部56の少なくとも一部がコンポーネント取付部22Dのうちのダウンチューブ22Cに接続されている側の部分に収容され、第2収容部58がコンポーネント取付部22Dのうちのシートチューブ22Eおよびチェーンステイ22Gに接続されている側の部分に収容される。ハウジング42は、モータ48の回転軸線がダウンチューブ22Cの長手方向に沿うように、モータ48の回転軸線に平行な方向と、クランク軸32Aの回転軸心に平行な方向とは、互いに直交することが好ましい。フレーム22に取り付けられている。コンポーネント取付部22Dのうち第1収容部56が収容されている部分は、ダウンチューブ22Cに含まれていてもよい。
図4および図7に示されるとおり、第1取付部44は、第1部材68と、第2部材70と、を含む。第1取付部44は、支持部54から独立してハウジング42に設けられる。第1取付部44と第2取付部46とは、所定方向において相互に離間して設けられる。所定方向は、クランク軸32Aの軸方向Cに平行する。第1取付部44は、クランク軸32Aの軸方向Cにおけるハウジング42の第1側面部42Xに設けられる。第2取付部46は、クランク軸32Aの軸方向Cにおいて、ハウジング42の第1側面部42Xとは反対側の第2側面部42Yに設けられる。第1側面部42Xは、クランク軸32Aの軸方向Cにおける第2収容部58の一方の側面部を含む。第2側面部42Yは、クランク軸32Aの軸方向Cにおける第2収容部58の他方の側面部を含む。
第1部材68は、円環状に形成される。第1部材68は、第1方向に延びる第1孔68Aを含む。第1孔68Aは、クランク軸32Aが貫通する貫通孔を含む。第1部材68は、貫通孔を有する。第1方向は、クランク軸32Aの軸方向Cと一致する。第1部材68には、雄ねじ68Bが形成される。雄ねじ68Bは、第1部材68の外周部に形成されている。第1部材68は、第1方向およびクランク軸32Aの軸方向Cに交差する方向において、ハウジング42を支持するように構成される。ハウジング42は、第1部材68の第1孔68Aに挿入される挿入部分42Aを含む。挿入部分42Aは、支持部54に含まれることが好ましい。第1部材68は、内周部68Dが挿入部分42Aを支持する。第1部材68の挿入部分42Aに挿入される部分の内径は、挿入部分42Aの外径よりもわずかに大きいことが好ましい。
第2部材70は、円環状に形成される。第2部材70の少なくとも一部は、ハウジング42とフレーム22との間に設けられる。第2部材70の少なくとも一部は、第1部材68とフレーム22との間に設けられる。第2部材70は、第1方向に交差する方向およびクランク軸32Aの軸方向Cにおいてフレーム22の一部に接触するように構成される。第2部材70は、コンポーネント取付部22Dの第2側壁部23Eに接触する。第2部材70は、第1方向に延びる孔70Aを含む。第2部材70には、第1部材68の雄ねじ68Bに結合される雌ねじ70Bが形成される。雌ねじ70Bは、第2部材70の内周部に形成されている。図8に示されるとおり、第2部材70の側面部70Dには、フレーム係合部70Eが形成される。フレーム係合部70Eは、クランク軸32Aの軸方向に突出する凸部70Fを有する。凸部70Fは、クランク軸32Aの周方向に間隔を開けて設けられる。フレーム22には、フレーム係合部70Eの凸部70Fと対応する凹部22Xが設けられる。フレーム係合部70Eの凸部70Fがフレーム22の凹部22Xに嵌まり込むことによって、第2部材70のフレーム22に対する中心軸周りの回転が規制される。第2部材70の内周側において、各凸部70Fの端部は環状に連結されていてもよい。
第1部材68は、ハウジング42を押圧するように構成される。具体的には、第1部材68は、第2部材70に結合して移動する第1方向の第1端面68Cがハウジング42を押圧するように構成される。第1部材68は、第2部材70にねじ込まれる第1方向の第1端面68Cがハウジング42を押圧するように構成される。第2部材70は、フレーム22を押圧するように構成される。具体的には、第2部材70の側面部70Dのうち、凸部70Fの間の部分がフレーム22のうちのハウジング42の第2側面部42Yと対向する部分と接触可能に構成される。
第1部材68および第2部材70の少なくとも一方は、工具を係合可能な工具係合部72をさらに含む。工具係合部72は、第1部材68の内周部68Dまたは外周部68Eの少なくとも一方に形成されることが好ましい。本実施形態では、工具係合部72は、第1部材68の内周部68Dに形成される。工具係合部72は、クランク軸32Aに関して径方向に突出する凸部および凹む凹部を含む。凸部および凹部は、クランク軸32Aまわりの周方向において所定の間隔をあけて、交互に配置されることが好ましい。
図5および図7に示されるとおり、第2取付部46は、ハウジング42に形成されるねじ孔42Bと、第1連結部材74と、を含む。
第1連結部材74は、円環状に形成される。第1連結部材74は、第1方向に延びる孔74Aを含む。第1連結部材74は、フレーム22を貫通してねじ孔42Bに連結される。第1連結部材74は、コンポーネント取付部22Dの第1側壁部23Dを貫通する。ねじ孔42Bには、雌ねじが形成されている。第1連結部材74は、ねじ孔42Bの雌ねじに結合するための雄ねじ74Bを含む。第1連結部材74の外周部は、雄ねじ74Bが形成される部分と、雄ねじ74Bが形成される部分よりも径方向の外側に延びる側面部74Cとを含む。第1連結部材74は、フレーム22を貫通してねじ孔42Bに連結される連結部材に相当する。側面部74Cは、ハウジング42との間にフレーム22を挟むように構成される。側面部74Cの外周部および内周部の少なくとも一方に工具を係合する工具係合部を形成することが好ましい。工具係合部は、例えば第1連結部材74の径方向の突出または凹む凹凸形状を含む。ねじ孔42Bが雌ねじではなく雄ねじを含むようにしてもよい。この場合、第1連結部材74の外周部の雄ねじを省略して、第1連結部材74の内周部に、ねじ孔42Bに結合される雌ねじが形成されてもよい。
第1連結部材74は、円環状に形成される。第1連結部材74は、第1方向に延びる孔74Aを含む。第1連結部材74は、フレーム22を貫通してねじ孔42Bに連結される。第1連結部材74は、コンポーネント取付部22Dの第1側壁部23Dを貫通する。ねじ孔42Bには、雌ねじが形成されている。第1連結部材74は、ねじ孔42Bの雌ねじに結合するための雄ねじ74Bを含む。第1連結部材74の外周部は、雄ねじ74Bが形成される部分と、雄ねじ74Bが形成される部分よりも径方向の外側に延びる側面部74Cとを含む。第1連結部材74は、フレーム22を貫通してねじ孔42Bに連結される連結部材に相当する。側面部74Cは、ハウジング42との間にフレーム22を挟むように構成される。側面部74Cの外周部および内周部の少なくとも一方に工具を係合する工具係合部を形成することが好ましい。工具係合部は、例えば第1連結部材74の径方向の突出または凹む凹凸形状を含む。ねじ孔42Bが雌ねじではなく雄ねじを含むようにしてもよい。この場合、第1連結部材74の外周部の雄ねじを省略して、第1連結部材74の内周部に、ねじ孔42Bに結合される雌ねじが形成されてもよい。
自転車用コンポーネント40は、ハウジング42をフレーム22に取り付けるための第3取付部76をさらに含むことが好ましい。図6に示されるとおり、第3取付部76は、クランク軸32Aの軸方向に交差する方向において、ハウジング42に設けられる。第3取付部76は、ねじ孔78と、第2連結部材80と、を含む。ねじ孔78は、ハウジング42に形成される。第2連結部材80は、フレーム22を貫通してねじ孔78に連結される。第2連結部材80は、ボルトを含む。第2連結部材80は、複数のねじ孔と、複数のボルトとを含んで構成されてもよい。この場合、複数のねじ孔は、クランク軸32Aの軸方向に間隔を開けて設けられることが好ましい。
図9に示されるとおり、第1取付部44は、ハウジング42とフレーム22とが相互に離反する方向の力を、ハウジング42とフレーム22と付与するように構成される。第1取付部44は、クランク軸32Aの軸方向Cにおいて、ハウジング42とフレーム22とが相互に離反する方向の力を、ハウジング42とフレーム22とに付与するように構成される。具体的には、第1部材68は、第1端面68Cがハウジング42を押圧することによってハウジング42に第2取付部46側に向かう方向A1の力を付与する。第2部材70は、第2部材70の軸力によってフレーム22に方向A1とは反対の方向A2に向かう力を付与する。
第2取付部46は、ハウジング42とフレーム22とが相互に近付く方向の力を、ハウジング42とフレーム22とに付与するように構成される。第2取付部46は、クランク軸32Aの軸方向Cにおいて、ハウジング42とフレーム22とが相互に近付く方向の力を、ハウジング42とフレーム22とに付与するように構成される。具体的には、第1連結部材74は、第1連結部材74の軸力によってハウジング42に第1取付部44側に向かう方向B1の力を付与する。第1連結部材74は、第1連結部材74の軸力によってフレーム22に方向B1とは反対の方向B2に向かう力を付与する。
ハウジング42は、第1ハウジング60が第2ハウジング62側に押される。このため、第1ハウジング60と第2ハウジング62との組み付け部が離間しにくくなる。このため、ハウジング42に変形または隙間が生じにくくなる。
(第2実施形態)
図10を参照して、第2実施形態の自転車用コンポーネント40について説明する。第2実施形態の自転車用コンポーネント40は、フレーム22に対する取付姿勢が第1実施形態の自転車用コンポーネント40とは異なる点以外は、第1実施形態の自転車用コンポーネント40と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本実施形態では、ハウジング42の第1収容部56の少なくとも一部が、シートチューブ22Eに収容される。
図10を参照して、第2実施形態の自転車用コンポーネント40について説明する。第2実施形態の自転車用コンポーネント40は、フレーム22に対する取付姿勢が第1実施形態の自転車用コンポーネント40とは異なる点以外は、第1実施形態の自転車用コンポーネント40と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本実施形態では、ハウジング42の第1収容部56の少なくとも一部が、シートチューブ22Eに収容される。
図10に示されるとおり、ハウジング42の第1収容部56の少なくとも一部がシートチューブ22Eに収容され、第2収容部58がコンポーネント取付部22Dに収容される。フレーム22には、自転車用コンポーネント40をフレーム22に収容するための第1開口部90Aが設けられる。第1開口部90Aは、コンポーネント取付部22D、シートチューブ22Eのうちのコンポーネント取付部22Dと接続される部分、および、ダウンチューブ22Cのうちのコンポーネント取付部22Dと接続される部分に設けられる。第1開口部90Aは、自転車10の前方および上方に向かって開口する。第1開口部90Aには、カバー(図示略)が取り付けられることが好ましい。カバーは、第1開口部90Aの開口を閉塞する。
自転車用コンポーネント40は、少なくとも一部がフレーム22の内部に配置される。本実施形態の自転車用コンポーネント40の少なくとも一部は、シートチューブ22Eの内部に配置される。具体的には、第1収容部56の一部がシートチューブ22Eに収容され、第2収容部58がコンポーネント取付部22Dに収容される。第2収容部58の外周部には、制御部52(図3参照)と接続される電気端子が設けられることが好ましい。第2収容部58の外周部に設けられる電気端子は、ダウンチューブ22Cの内部に配置されるバッテリ18と接続される。モータ48の回転軸線が、シートチューブ22Eの長手方向に実質的に沿うように、ハウジング42がフレーム22に取り付けられている。
(第3実施形態)
図11および図12を参照して、第3実施形態の自転車用コンポーネント92について説明する。第3実施形態の自転車用コンポーネント92は、フレーム22の外部に設けられる点以外は第1実施形態の自転車用コンポーネント40と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図11および図12を参照して、第3実施形態の自転車用コンポーネント92について説明する。第3実施形態の自転車用コンポーネント92は、フレーム22の外部に設けられる点以外は第1実施形態の自転車用コンポーネント40と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図11に示されるとおり、フレーム22には、自転車用コンポーネント92を取り付けるためのブラケット100が設けられる。ブラケット100は、フレーム22のうちのダウンチューブ22Cの下端部、シートチューブ22Eの下端部、およびチェーンステイ22Gの前端部にそれぞれ接続されている。
自転車用コンポーネント92は、少なくとも一部がフレーム22の内部に配置される。本実施形態の自転車用コンポーネント92は、一部がブラケット100の内部に配置される。
自転車用コンポーネント92は、ハウジング94と、ハウジング94を自転車10に取り付けるための第1取付部96とを含む。自転車用コンポーネント92は、ハウジング94を自転車10のフレーム22に取り付けるための第2取付部98をさらに含む。ハウジング94は、自転車10のクランク軸32Aを支持する。ハウジング94は、クランク軸32Aを支持する支持部54を有する。ハウジング94は、モータ48の少なくとも一部を収容する。
モータ48は、ハウジング94に設けられる。ハウジング94は、少なくとも一部がフレーム22に収容可能に構成される。自転車用コンポーネント92は、モータ48、減速機(図示略)、および、制御部(図示略)を含む。一例では、モータ48の出力軸の軸方向は、クランク軸32Aの軸方向Cに平行する。減速機は、モータ48の回転を減速して出力する。減速機は、例えば歯車機構を含む。減速機は、クランク軸32Aのまわりに配置される出力部にモータ48の回転を出力する。モータ48の回転は、減速機および出力部を介してフロント回転体36(図1参照)に伝達される。
ハウジング94は、少なくとも一部がフレーム22に収容可能に構成される。具体的には、ハウジング94は、ハウジング94の外周部から突出する凸部94Aがブラケット100に嵌め込まれる。ハウジング94は、複数の凸部94Aを含むことが好ましい。第1取付部96および第2取付部98は、複数の凸部94Aに選択的に設けられることが好ましい。
第1取付部96は、第1部材102と、第2部材70と、を含む。第1取付部96は、支持部54(図11参照)から独立してハウジング94に設けられる。第1取付部96は、クランク軸32Aの軸方向Cにおけるハウジング94の第1側面部94Xに設けられる。第1取付部96と第2取付部98とは、所定方向において相互に離間して設けられる。所定方向は、クランク軸32Aの軸方向Cに平行する。第1取付部96は、クランク軸32Aの軸方向Cにおけるハウジング94の第1側面部94X、またはハウジング94のクランク軸32Aの軸方向C周りの外周部のうち、第2取付部98よりも第1側面部94X寄りの部分に設けられる。第2取付部98は、クランク軸32Aの軸方向Cにおいて、ハウジング94の第1側面部94Xとは反対側の第2側面部94Y、またはハウジング94のクランク軸32Aの軸方向C周りの外周部のうち、第1取付部96よりも第2側面部94Y寄りの部分に設けられる。
図12に示されるとおり、第1部材102は、ボルトである。第1部材102には、雄ねじ102Aが形成される。第1部材102は、第1方向およびクランク軸32Aの軸方向Cに交差する方向において、ハウジング94を支持するように構成されることが好ましい。第1部材68は、第1方向およびクランク軸32Aの軸方向Cに交差する方向において、ハウジング94を支持しなくてもよい。ハウジング94は、第1方向に延びる第2孔94Dを含む。第2孔94Dは、第1取付部96に形成されている。第1部材102の第1方向の端部は、第2孔94Dに挿入される。第1部材102は、雄ねじ102Aが第2部材70の雌ねじ70Bにねじ込まれる。
第1部材102は、ハウジング94を押圧するように構成される。具体的には、第1部材102は、第2部材70にねじ込まれる第1方向の第1端面102Bがハウジング94を押圧するように構成される。第2部材70は、フレーム22を押圧するように構成される。具体的には、第2部材70の凸部70F(図8参照)の間の部分がフレーム22のうちの第1取付部96と対向する部分と接触可能に構成される。
第2取付部98は、ハウジング94に形成されるねじ孔94Cと、第1連結部材95と、を含む。第1連結部材95は、ボルトである。第1連結部材95は、フレーム22を貫通してねじ孔94Cに連結される。第1連結部材95は、ねじ孔94Cの雌ねじに結合するための雄ねじ95Aを含む。
(第4実施形態)
図13〜図21を参照して、第4実施形態の自転車用コンポーネント110および自転車用コンポーネント110の取付構造130について説明する。第4実施形態の自転車用コンポーネント110は、ハウジング112の構成および取付構造130が異なる点以外は第1実施形態の自転車用コンポーネント40と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本実施形態の自転車用コンポーネント110は、自転車用ドライブユニットである。
図13〜図21を参照して、第4実施形態の自転車用コンポーネント110および自転車用コンポーネント110の取付構造130について説明する。第4実施形態の自転車用コンポーネント110は、ハウジング112の構成および取付構造130が異なる点以外は第1実施形態の自転車用コンポーネント40と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本実施形態の自転車用コンポーネント110は、自転車用ドライブユニットである。
図13および図14に示されるとおり、自転車用コンポーネント110は、ハウジング112と、ハウジング112を自転車10に取り付けるための第1取付部114とを含む。自転車用コンポーネント110は、ハウジング112を自転車10のフレーム132に取り付けるための第2取付部116をさらに含む。ハウジング112は、自転車10のクランク軸32Aを支持する。ハウジング112は、クランク軸32Aを支持する支持部118を有する。ハウジング112は、モータ48の少なくとも一部を収容する。ハウジング112は、第1ハウジング112Xおよび第2ハウジング112Yを含む。第1ハウジング112Xは、クランク軸32Aの軸方向Cにおける第1側面部を含む。第2ハウジング112Yは、クランク軸32Aの軸方向Cにおいて、ハウジング112の第1側面部とは反対側の第2側面部を含む。第1ハウジング112Xと第2ハウジング112Yとは、ボルトBによって互いに取り付けられている。ハウジング112は、第3ハウジング112Zをさらに含む。第3ハウジング112Zは、クランク軸32Aの軸方向Cに垂直な方向において第1ハウジング112Xの外周部にボルトによって接続される。第3ハウジング112Zにモータ48が収容される。
モータ48は、ハウジング112に設けられる。ハウジング112は、少なくとも一部がフレーム132に収容可能に構成される。自転車用コンポーネント110は、モータ48、減速機(図示略)、および、制御部(図示略)を含む。自転車用コンポーネント110のハウジング112は、第1実施形態の自転車用コンポーネント40と同様の部材を同様の配置で収容する。
図15〜図17に示されるとおり、自転車用コンポーネント110の取付構造130は、第1取付部114と、フレーム132と、を含む。取付構造130は、第2取付部116をさらに含む。フレーム132は、フレーム本体134、および、フレーム本体134とは別体の取付部材136を含む。取付構造130は、取付部材136を、フレーム本体134に取り付けるためのボルト138をさらに含む。取付構造130は、第2取付部116をフレーム132に取り付けるための第1連結部材140をさらに含む。取付部材136は、いわゆるブラケットである。
フレーム本体134は、図1に示すヘッドチューブ22A、トップチューブ22B、ダウンチューブ22C、シートチューブ22E、シートステイ22F、チェーンステイ22G、および、図15〜図17に示すコンポーネント取付部142を含む。図15〜図17は、シートチューブ22Eおよびチェーンステイ22Gを省略している。コンポーネント取付部142は、フレーム132のうちのダウンチューブ22Cの下端部、シートチューブ22Eの下端部、およびチェーンステイ22Gの前端部にそれぞれ接続されている。コンポーネント取付部142は、自転車用コンポーネント110の少なくとも一部を収容可能に構成されている。コンポーネント取付部142は、ダウンチューブ22C、シートチューブ22Eおよびチェーンステイ22Gと一体に形成されることが好ましいが、溶接、接着などによって接続されていてもよい。フレーム132には、自転車用コンポーネント110およびバッテリ18(図2参照)をフレーム132に収容するための第1開口部132Aが設けられる。第1開口部132Aは、コンポーネント取付部142、および、ダウンチューブ22Cのコンポーネント取付部22Dと接続される部分に設けられ、自転車10の下方に向かって開口する。コンポーネント取付部142は、自転車10の左右方向に配置される第1側壁部144および第2側壁部146と、自転車10の上方に配置される上壁部148とを含む。第1側壁部144および第2側壁部146は、ダウンチューブ22C、シートチューブ22Eおよびチェーンステイ22Gに連結される。第1側壁部144および第2側壁部146は、クランク軸32Aの軸方向から見た場合、実質的に円弧形状または扇形状に形成されていることが好ましい。第1側壁部144および第2側壁部146は、クランク軸32Aの軸方向から見た場合、第2側壁部146の開口は、第1側壁部144の開口よりも大きい。上壁部148は、第1側壁部144および第2側壁部146の上端部に連結され、ダウンチューブ22C、シートチューブ22E、および、チェーンステイ22Gに連結される。第1開口部132Aの開口は、コンポーネント取付部142の第1側壁部144および第2側壁部146のうちのクランク軸32Aが設けられる位置よりも自転車10の後方まで延びて形成されている。第1開口部132Aには、カバーが取り付けられることが好ましい。カバーは、第1開口部132Aの開口を閉塞する。カバーは、フレーム132に着脱可能に設けられてもよく、自転車用コンポーネント110に着脱可能に設けられてもよい。自転車用コンポーネント110は、第1開口部132Aの開口に下側から挿入されて、フレーム132に取り付けられる。
図15および図18に示されるとおり、取付部材136は、環状に形成される。取付部材136は、内周部136Aおよび外周部136Bを含む。内周部136Aは、円環状に形成される。外周部136Bは、内周部136Aから径方向の外方に突出する。外周部136Bは、複数設けられる。複数の外周部136Bは、周方向において不連続に設けられる。複数の外周部136Bは、周方向において連続するようにしてもよい。各外周部136Bは、雌ねじ部136Cを含む。本実施形態では、取付部材136には3つの外周部136Bが設けられる。各外周部136Bは、クランク軸32Aの回転軸心まわりに所定角度の間隔を開けて設けられる。所定角度は、30度以上かつ80度以下が好ましい。図17および図20に示されるとおり、取付部材136の外周部136Bは、フレーム本体134に取り付けられる。ボルト138は、フレーム本体134のうちのハウジング112とは反対側からフレーム本体134の孔144Aを貫通する。取付部材136は、ボルト138を介してフレーム本体134の第1側壁部144に取り付けられる。外周部136Bは、フレーム本体134とハウジング112の第1側壁部144との間に配置される。取付部材136の外周部136Bが第1側壁部144のうちのハウジング112側の面に配置された状態で、ボルト138がハウジング112とは反対側から第1側壁部144の孔144Aを通過して雌ねじ部136Cに結合される。クランク軸32Aの軸方向Cにおいて、取付部材136の外周部136Bは、内周部136Aからオフセットして設けられることが好ましい。取付部材136の内周部136Aの少なくとも一部は、クランク軸32Aの軸方向Cにおいて、第1側壁部144と重なる位置に設けられることが好ましい。ボルト138のボルトヘッドと、外周部136Bとの間に、第1側壁部144が挟まれる。第1側壁部144の孔144Aをねじ孔に変更し、外周部136Bの雌ねじ部136Cを貫通孔に変更して、ボルト138のボルトヘッドと、第1側壁部144との間に、外周部136Bを挟む構成としてもよい。この場合、取付部材136の外周部136Bは、第1側壁部144のうちのハウジング112側の面に配置されてもよく、第1側壁部144のうちのハウジング112とは反対側の面に配置されてもよい。
図19および図20に示されるとおり、第1取付部114は、第1部分120と、第2部分122と、を含む。第1取付部114は、支持部118から独立してハウジング112に設けられる。第1取付部114と第2取付部116とは、所定方向において相互に離間して設けられる。所定方向は、クランク軸32Aの軸方向Cに平行する。第1取付部114は、第1ハウジング112Xに設けられる。第2取付部116は、第1ハウジング112Xに設けられる。第2取付部116は、第2ハウジング112Yに設けられてもよい。
第1部分120は、ハウジング112に結合される。第1取付部114は、環状部材124を含む。環状部材124は、円環状に形成される。環状部材124は、第1実施形態の第1部材68と同様の構造を有する。環状部材124は、内周部124Aおよび外周部124Bを含む。第1部分120は、内周部124Aに設けられる。第2部分122は、外周部124Bに設けられる。第2部分122は、ハウジング112から離反する方向にフレーム132を押圧するように構成される。具体的には、第2部分122は、取付部材136をハウジング112から離反する方向に押圧する。環状部材124は、第1方向に延びる第1孔124Hを含む。第1孔124Hは、クランク軸32Aが貫通する貫通孔を含む。第1方向は、クランク軸32Aの軸方向Cと一致する。環状部材124は、第1方向およびクランク軸32Aの軸方向Cに交差する方向において、ハウジング112に支持されるように構成される。環状部材124の第1孔124Hには、ハウジング112の一部が挿入される。ハウジング112は、環状部材124の第1孔124Hに挿入される挿入部分112Bを含む。挿入部分112Bは、支持部118に含まれることが好ましい。環状部材124は、内周部124Aがハウジング112の挿入部分112Bに支持される。
環状部材124は、ハウジング112を押圧するように構成される。具体的には、環状部材124は、内周部124Aがハウジング112を押圧するように構成される。環状部材124は、外周部124Bの第1方向の第1端面124Cが内周部124Aがハウジング112を押圧する方向とは反対方向に、フレーム132の取付部材136を押圧するように構成される。
ハウジング112は、第1ねじ部112Aを有する。ハウジング112の第1ねじ部112Aは、クランク軸32Aの回転軸心まわりにおいてクランク軸32Aの外周面を囲むように形成される。挿入部分112Bは、ハウジング112のうちのクランク軸32Aの軸方向Cの一端部が突出する部分を含む。挿入部分112Bは、環状に形成されている。クランク軸32Aの軸方向Cに垂直な方向における挿入部分112Bの内径は、クランク軸32Aの軸方向Cに垂直な方向におけるクランク軸32Aの外径よりも大きい。挿入部分112Bの内周部は、クランク軸32Aから離間する。挿入部分112Bに、第1ねじ部112Aが設けられる。第1ねじ部112Aは、クランク軸32Aの軸方向Cに垂直な方向において、挿入部分112Bの外周部に設けられる。第1取付部114の第1部分120は、第1ねじ部112Aに結合される第2ねじ部120Aを有する。第2ねじ部120Aには、雌ねじが設けられる。ハウジング112の第1ねじ部112Aには、第2ねじ部120Aの雌ねじに結合される雄ねじが設けられる。
第1取付部114の第2部分122は、第2ねじ部120Aが第1ねじ部112Aに結合して移動する第1方向と交差する第2方向に延びる。第1方向は、クランク軸32Aの軸方向に平行な方向である。取付部材136の内周部136Aは、第1取付部114に接触する。
図15に示されるとおり、第1取付部114は、工具を係合可能な工具係合部126をさらに含む。工具係合部126は、環状部材124の内周部124Aまたは外周部124Bの少なくとも一方に形成されることが好ましい。本実施形態では、工具係合部126は、環状部材124の内周部124Aに形成される。工具係合部126は、クランク軸32Aに関して径方向に突出する凸部および凹む凹部を含む。凸部および凹部は、クランク軸32Aまわりの周方向において所定の間隔をあけて、交互に配置されることが好ましい。
第2取付部116は、ハウジング112に形成される第1貫通孔116Aおよび第2貫通孔116Bと、第1連結部材140とを含む。第2取付部116は、第1ハウジング112Xのクランク軸32Aのまわりの外周部から突出する複数の凸部113を含む。複数の凸部113は、第1貫通孔116Aが形成される第1凸部113Aと、第2貫通孔116Bが形成される第2凸部113Bとを含む。第1凸部113Aは、複数設けられることが好ましい。第1貫通孔116Aおよび第2貫通孔116Bは、第1方向に延びる。第2貫通孔116Bの内径は、第1貫通孔116Aの内径よりも大きいことが好ましい。本実施形態では、第1凸部113Aが2つ設けられ、第2凸部113Bが1つ設けられている。クランク軸32Aの軸方向Cから見て、クランク軸32Aまわりに相互に隣り合う第1貫通孔116Aの中心および第2貫通孔116Bの中心を結ぶ直線と、第1貫通孔116Aの中心および第1貫通孔116Aの中心とを結ぶ直線とに囲まれる第1範囲に、クランク軸32Aの回転軸心が配置されることが好ましい。好ましくは、第1範囲に、クランク軸32Aが配置される。第1貫通孔116Aは3つ以上形成されていてもよく、第2貫通孔116Bは2つ以上形成されていてもよい。第1貫通孔116Aの1つは、クランク軸32Aの軸方向から見て、モータ48との間にクランク軸32Aを挟む位置に設けられることが好ましい。第1貫通孔116Aの他の1つと、第2貫通孔116Bとは、第1ハウジング112Xと第3ハウジング112Zとが接続されている位置に設けられることが好ましい。第1貫通孔116Aの他の1つと、第2貫通孔116Bとは、クランク軸32Aの軸方向から見て、前記クランク軸32Aまわりの第3ハウジング112Zの幅方向の両端部にそれぞれ設けられることが好ましい。第1貫通孔116Aおよび第2貫通孔116Bは、第1ハウジング112Xには、第1凸部113Aおよび第2凸部113Bが形成されず、第1ハウジング112Xの外周部に第1貫通孔116Aおよび第2貫通孔116Bが設けられてもよい。第1ハウジング112Xには、第1凸部113Aおよび第2凸部113Bの両方ではなく、第1凸部113Aのみが設けられてもよい。この場合ハウジング112には、第1貫通孔116Aのみが設けられ、第2貫通孔116Bの筒状部材150とボルトが接続される構造は、第1貫通孔116Aに挿入されるボルトが第2側壁部146のねじ部146Aと接続される構造に置き替えられる。
第2取付部116は、複数の取付面117を有する。複数の取付面117は、第1の取付面117A、第2の取付面117Bを含む。第1の取付面117Aには、第1貫通孔116Aが開口する。第2の取付面117Bには、第2貫通孔116Bが開口する。第1の取付面117Aは、第1凸部113Aに形成される。第2の取付面117Bは、第2凸部113Bに形成される。第1の取付面117A、第2の取付面117Bは、クランク軸32Aの回転軸に垂直な方向に延びる。第1の取付面117Aおよび第2の取付面117Bは、クランク軸32Aの軸方向Cにオフセットして配置される。第1の取付面117Aは、第2の取付面117Bよりも、クランク軸32Aの軸方向Cにおいて、第1取付部114寄りに配置されることが好ましい。第2側壁部146は、第1の取付面117Aに対応する第1フレーム取付部147Aと、第2の取付面117Bに対応する第2フレーム取付部147Bとを含む。第1フレーム取付部147Aと、第2フレーム取付部147Bとは、クランク軸32Aの軸方向Cにオフセットして配置される。第1フレーム取付部147Aは、第2フレーム取付部147Bよりもクランク軸32Aの軸方向Cにおいて、第1取付部114寄りに配置されることが好ましい。第1貫通孔116Aおよび第2貫通孔116Bは、クランク軸32Aの軸方向Cから見て、クランク軸32Aの回転軸心と後輪30の回転軸心とを結ぶ線分に重ならないように設けられることが好ましい。第1貫通孔116Aおよび第2貫通孔116Bは、好ましくは、シートチューブ22Eおよび上壁部148の接続部と、チェーンステイ22Gおよび上壁部148の接続部とからオフセットして配置されていてもよい。
図21に示されるとおり、第2貫通孔116Bには、筒状部材150が配置される。筒状部材150、第2凸部113Bの第2貫通孔116Bに圧入されることが好ましい。筒状部材150は、軸方向の一端部にフランジ部150Bを有する。フランジ部150Bの外径は、第2貫通孔116Bの内径よりも大きくなるように形成されている。フランジ部150Bは、第2凸部113Bとフレーム本体134との間に配置される。筒状部材150は、第2貫通孔116Bにおいて、第2貫通孔116Bの延びる方向の位置を調整できるように構成される。筒状部材150の内周部150Aには、雌ねじ部が形成される。
図19および図21に示されるとおり、第1連結部材140は、雄ねじ140Aを含む。第1連結部材140は、第1貫通孔116Aおよび第2貫通孔116Bのそれぞれに挿入される。第1貫通孔116Aに挿入される第1連結部材140は、第1貫通孔116Aを貫通して第2側壁部146のねじ部146Aに連結される。フレーム132には、第1貫通孔116Aに対応する位置に、第1連結部材140を挿入可能なねじ部146Aが形成されている。ねじ部146Aには、雌ねじが形成されている。第1連結部材140は、ボルトを含む。第1貫通孔116Aに挿入される第1連結部材140のボルトヘッドと、フレーム132の第2側壁部146との間に、ハウジング112が挟み込まれる。
第2貫通孔116Bに挿入される第1連結部材140は、筒状部材150の内周部150Aの雌ねじ部に連結される。第2貫通孔116Bに挿入される第1連結部材140のボルトヘッドと、ハウジング112との間に、フレーム132の第2側壁部146が挟み込まれる。フレーム132には、第2貫通孔116Bに対応する位置に、第1連結部材140を挿入可能な貫通孔が形成されている。自転車用コンポーネント110をフレーム132に取り付ける場合、第1連結部材140を、第1貫通孔116Aに挿入して、第2側壁部146のねじ部146Aに連結して、フレーム132とハウジング112とを固定する。その後、他の第1連結部材140を、フレーム132の貫通孔に挿入して第2貫通孔116Bに連結する。筒状部材150のフランジ部150Bとフレーム132との間に隙間がある場合、第1連結部材140を接続することによって、筒状部材150がフレーム132に近づく方向に移動させて、フランジ部150Bとフレーム132とを接触させることができる。
図19および図20に示されるとおり、第1取付部114は、ハウジング112とフレーム132とが相互に離反する方向の力を、ハウジング112とフレーム132と付与するように構成される。第1取付部114は、クランク軸32Aの軸方向Cにおいて、ハウジング112とフレーム132とが相互に離反する方向の力を、ハウジング112とフレーム132とに付与するように構成される。具体的には、第1部分120は、第2ねじ部120Aが第1ねじ部112Aにねじ込まれることによって、環状部材124の軸力によってハウジング112に第2取付部116側に向かう方向A1の力を付与する。第2部分122は、環状部材124の端面124Cによってフレーム132に方向A1とは反対の方向A2に向かう力を付与する。
図19および図21に示されるとおり、第2取付部116は、ハウジング112とフレーム132とが相互に近付く方向の力を、ハウジング112とフレーム132とに付与するように構成される。第2取付部116は、クランク軸32Aの軸方向Cにおいて、ハウジング112とフレーム132とが相互に近付く方向の力を、ハウジング112とフレーム132とに付与するように構成される。具体的には、第2貫通孔116Bに挿入される第1連結部材140は、第1連結部材140の軸力によってハウジング112にフレーム132の第2側壁部146のうちの第1側壁部144側の面に向かう方向B1の力を付与する。第1貫通孔116Aに配置される第1連結部材140は、第1連結部材140の軸力によってハウジング112にフレーム132の第2側壁部146から第1側壁部144に向かう方向B2の力を付与する。方向B1および方向B2は、相互に離反する方向である。
自転車用コンポーネント110のフレーム132への取り付け方法について説明する。自転車用コンポーネント110のフレーム132への取り付け方法は、第1工程、第2工程、第3工程、および、第4工程を含む。
第1工程では、作業者は、ハウジング112に第1取付部114を取り付け、取付部材136を第1取付部114に支持させた状態で、フレーム132の第1開口部132Aからコンポーネント取付部142の収容空間に、自転車用コンポーネント110を下方から挿入する。
第2工程では、作業者は、第2取付部116によってハウジング112をフレーム132に取り付ける。
第3工程では、作業者は、取付部材136をフレーム本体134にボルト138によって固定する。
第3工程では、作業者は、取付部材136をフレーム本体134にボルト138によって固定する。
第4工程では、作業者は、第1取付部114の工具係合部126に工具を係合させ、第1取付部114の第2ねじ部120Aが第1ねじ部112Aから外れる方向に第1取付部114を回転させて、第1取付部114の環状部材124の端面124Cによってフレーム132を押圧する。第3工程は、第1工程の前に行ってもよい。
(第5実施形態)
図22〜図24を参照して、第5実施形態の自転車用コンポーネント110および自転車用コンポーネント110の取付構造160について説明する。第4実施形態の自転車用コンポーネント110は、第2取付部164の構成および取付構造160が異なる点以外は第4実施形態の自転車用コンポーネント110と同様であるので、第4実施形態と共通する構成については、第4実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図22〜図24を参照して、第5実施形態の自転車用コンポーネント110および自転車用コンポーネント110の取付構造160について説明する。第4実施形態の自転車用コンポーネント110は、第2取付部164の構成および取付構造160が異なる点以外は第4実施形態の自転車用コンポーネント110と同様であるので、第4実施形態と共通する構成については、第4実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図22〜図24に示されるとおり、自転車用コンポーネント110は、ハウジング112と、ハウジング112を自転車10に取り付けるための第1取付部114とを含む。自転車用コンポーネント110は、ハウジング112を自転車10のフレーム132に取り付けるための第2取付部164をさらに含む。
自転車用コンポーネント110の取付構造160は、第1取付部114と、フレーム132と、を含む。取付構造160は、第2取付部164をさらに含む。フレーム132は、フレーム本体134、および、フレーム本体134とは別体の取付部材166を含む。取付構造160は、取付部材166を、フレーム本体134に取り付けるためのボルト168をさらに含む。取付構造160は、ボルト168に結合されるナット170をさらに含む。図22では、シートチューブ22Eおよびチェーンステイ22Gを省略している。
取付部材166は、環状に形成される。取付部材166は、内周部166Aおよび外周部166Bを含む。内周部166Aは、円環状に形成される。取付部材166の内周部166Aは、取付部材136の内周部と同様な形状を有する。外周部166Bは、内周部166Aから径方向の外方に突出する。外周部166Bは、複数設けられる。複数の外周部166Bは、周方向において不連続に設けられる。複数の外周部166Bは、周方向において連続するようにしてもよい。各外周部166Bは、貫通孔166Cを含む。取付部材166の外周部166Bは、フレーム本体134に取り付けられる。
第2取付部164は、ハウジング112に形成される第1貫通孔116A、第2貫通孔116B、ボルト168、および、ナット170を含む。第2貫通孔116Bには、筒状部材150が配置される。第1貫通孔116Aおよび第2貫通孔116Bには、それぞれボルト168が挿入される。筒状部材150の内周部150Aの雌ねじ部は、ボルト168に結合される。
第2取付部164は、ボルト168およびナット170によってハウジング112をフレーム132に取り付けるとともに、フレーム本体134に取付部材166を取り付ける機能を有する。
フレーム本体134には、クランク軸32Aの軸方向Cにフレーム本体134を貫通する第1フレーム貫通孔134Aおよび第2フレーム貫通孔134Bが形成されている。図23に示されるとおり、自転車用コンポーネント110をフレーム本体134に取り付けた状態において、第1貫通孔116Aは、第1フレーム貫通孔134Aと繋がる位置に配置されている。第1フレーム貫通孔134Aは、フレーム本体134のうちの第1側壁部144と第2側壁部146とが上壁部148によって接続される部分に形成され、第1側壁部144、上壁部148、および、第2側壁部146を第1方向に貫通する。第1貫通孔116Aに挿入されるボルト168は、第2側壁部146側から第1貫通孔116A、第1フレーム貫通孔134A、および、取付部材166の貫通孔166Cを貫通し、取付部材166のうちのフレーム本体134とは反対側からボルト168の先端の雄ねじにナット170が結合される。第1貫通孔116Aに配置されるボルト168は、取付部材166側から、取付部材166の貫通孔166C、第1フレーム貫通孔134A、および、第1貫通孔116Aを貫通し、第2ハウジング112Y側からボルト168の先端部168Aの雄ねじにナット170が結合されてもよい。第1貫通孔116Aに配置されるボルト168とナット170とは、ボルトヘッドとナット170との間に、ハウジング112、フレーム本体134、および、取付部材166を挟み込む。
図24に示されるとおり、自転車用コンポーネント110をフレーム本体134に取り付けた状態において、第2貫通孔116Bは、第2フレーム貫通孔134Bと繋がる位置に配置されている。第2フレーム貫通孔134Bは、第1側壁部144と第2側壁部146とが上壁部148によって接続されない部分に形成され、第1側壁部144を第1方向に貫通する第1部分134Cと、第2側壁部146を第1方向に貫通する第2部分134Dとを含む。第2貫通孔116Bに挿入されるボルト168は、第2側壁部146側から第2フレーム貫通孔134Bの第2部分134D、第2貫通孔116B、および、第2フレーム貫通孔134Bの第1部分134C、取付部材166の貫通孔166Cを貫通し、取付部材166のうちのフレーム本体134とは反対側からボルト168の先端の雄ねじにナット170が結合される。第2貫通孔116Bに挿入されるボルト168とナット170とは、ボルトヘッドと筒状部材150のフランジ部150Bとの間に、フレーム本体134の第2側壁部146を挟み込み、ナット170とフレーム本体134の第1側壁部144との間に取付部材166を挟み込む。
第2取付部164は、ハウジング112とフレーム132とが相互に近付く方向の力を、ハウジング112とフレーム132とに付与するように構成される。第2取付部164は、クランク軸32Aの軸方向Cにおいて、ハウジング112とフレーム132とが相互に近付く方向の力を、ハウジング112とフレーム132とに付与するように構成される。具体的には、第2貫通孔116Bに挿入されるボルト168は、ボルト168の軸力によってハウジング112にフレーム132の第2側壁部146のうちの第1側壁部144側の面に向かう方向B1の力を付与する。
自転車用コンポーネント110のフレーム132への取り付け方法について説明する。自転車用コンポーネント110のフレーム132への取り付け方法は、第1工程、第2工程、第3工程、および、第4工程を含む。
第1工程では、作業者は、ハウジング112に第1取付部114を取り付け、取付部材136を第1取付部114に支持させた状態で、フレーム132の第1開口部132Aからコンポーネント取付部142の収容空間に、自転車用コンポーネント110を下方から挿入する。
第2工程では、作業者は、各ボルト168をハウジング112の第1貫通孔116A、第1フレーム貫通孔134A、および取付部材166の貫通孔166Cに挿入して、ボルト168にナット170を連結して、ハウジング112と、取付部材166とをフレーム本体134に固定する。さらにボルト168を、第2フレーム貫通孔134B、第2貫通孔116B、取付部材166の貫通孔166Cに挿入し、筒状部材150のフランジ部150Bを第2側壁部146に接触させた後、ナット170をボルト168に連結して、取付部材166とをフレーム本体134に固定する。
第3工程では、作業者は、第1取付部114の工具係合部126に工具を係合させ、第1取付部114の第2ねじ部120Aが第1ねじ部112Aから外れる方向に第1取付部114を回転させて、第1取付部114の環状部材124の端面124Cによって取付部材166を押圧する。
(変形例)
上記各実施形態に関する説明は、本発明に従う自転車用コンポーネントが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う自転車用コンポーネントは、例えば以下に示される上記各実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、各実施形態の形態と共通する部分については、各実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
上記各実施形態に関する説明は、本発明に従う自転車用コンポーネントが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う自転車用コンポーネントは、例えば以下に示される上記各実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、各実施形態の形態と共通する部分については、各実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
・第1および第2実施形態の第2取付部46を図25に示す第2取付部104に変更することもできる。第2取付部104は、複数のねじ孔106と複数の第1連結部材108とを含む。ねじ孔106は、ハウジング42に形成される。第1連結部材108は、ボルトである。第1連結部材74は、フレーム22を貫通してねじ孔106に連結される。第1連結部材108は、ねじ孔106の雌ねじに結合するための雄ねじを含む。複数のねじ孔106と複数の第1連結部材108とは、クランク軸32Aの周囲に間隔を開けて設けられる。
・第1実施形態において第1開口部23Aに代えて、図26および図27に示されるように、フレーム22に、自転車10の下方に向けて開口する第1開口部23Gを設けてもよい。第1開口部23Gは、コンポーネント取付部22Dの下部に設けられる。自転車用コンポーネント40は、第1開口部23Gの開口に下側から挿入されて、フレーム22に取り付けられる。第1開口部23Gの開口は、コンポーネント取付部22Dの側壁部23D,23Eのうちクランク軸32Aが設けられる位置よりも後方まで延びて形成されている。第1開口部23Gには、カバー(図示なし)が取り付けられることが好ましい。
・図28に示されるように、図26および図27の変形例において、第1連結部材74を第1連結部材108に変更してもよい。図16に示す変形例において、第1取付部44を、第2取付部46と同様の構成に変更することもできる。
・第1および第2実施形態、図26および図27に示す第1実施形態の変形例において、第2取付部46を、第1取付部44と同様の構成に変更することもできる。
・第1および第2実施形態、図26および図27に示す第1実施形態の変形例において、第1取付部44を、第2取付部46と同様の構成に変更することもできる。
・第1および第2実施形態、図26および図27に示す第1実施形態の変形例において、第1取付部44を、図25に示す第2取付部104に変更することもできる。
・第1および第2実施形態、図26および図27に示す第1実施形態の変形例において、第1取付部44を、第2取付部46と同様の構成に変更することもできる。
・第1および第2実施形態、図26および図27に示す第1実施形態の変形例において、第1取付部44を、図25に示す第2取付部104に変更することもできる。
・第1、第2実施形態およびその変形例において、第1連結部材74,95,108を不連続の環状に形成することもできる。第1連結部材74,95,108は、例えばアルファベットのCのような形状に形成してもよい。
・第1〜第3実施形態およびその変形例において、第1部材68,102および第2部材70の少なくとも一方を不連続の環状に形成することもできる。第1部材68,102および第2部材70は、例えばアルファベットのCのような形状に形成してもよい。
・第1〜第3実施形態およびその変形例において、第2部材70から凸部70Fを省略してもよい。この場合、フレーム22から凹部22Xを省略することができる。
・第1〜第3実施形態およびその変形例において、第2部材70から凸部70Fを省略してもよい。この場合、フレーム22から凹部22Xを省略することができる。
・自転車用コンポーネント40,92,110のハウジング42,94,112には、モータ48に代えてまたはモータ48に加えて変速機が設けられてもよい。この場合、ハウジング42,94は、変速機の少なくとも一部を収容してもよい。変速機は、クランク軸32Aに入力された回転を変速してフロント回転体36に出力する。
・各実施形態および変形例において、第1取付部44,96,114と、第2取付部46,98,104,116,164との位置を変更してもよい。例えば、第1取付部44,96,114は、ハウジング42,94,112の右側面側に設けられ、第2取付部46,98,104,116,164は、ハウジング42,94,112の左側面側に設けられる。
・各実施形態および変形例において、第2側面部42Y,94Y側にも第1取付部44,96,114と同様の構造を設けてもよい。この場合、第2取付部98,104,116,164は、省略してもよい。
・第4および第5実施形態およびその変形例において、第1取付部114を、第1実施形態の第1取付部44に変更してもよい。
・第5実施形態およびその変形例において、第4実施形態と同様にハウジング112には、第2貫通孔116Bを設けずに、第1貫通孔116Aのみが設けられる構成としてもよい。
・第5実施形態およびその変形例において、第4実施形態と同様にハウジング112には、第2貫通孔116Bを設けずに、第1貫通孔116Aのみが設けられる構成としてもよい。
・第4および第5実施形態およびその変形例において、第1貫通孔116Aおよび第2貫通孔116Bは、第2ハウジング112Yに形成されていてもよい。
・第4および第5実施形態およびその変形例において、筒状部材150を省略してもよい。この場合、第2貫通孔116Bを形成するハウジング112の内周部に、第1連結部材140に結合される雌ねじを形成してもよい。
・第4および第5実施形態およびその変形例において、筒状部材150を省略してもよい。この場合、第2貫通孔116Bを形成するハウジング112の内周部に、第1連結部材140に結合される雌ねじを形成してもよい。
10…自転車、22…フレーム、32A…クランク軸、40,92,110…自転車用コンポーネント、42,94,112…ハウジング、42A,94B…挿入部分、42B,94C,102…ねじ孔、44,96,114…第1取付部、48…モータ、46,98,104,116,164…第2取付部、54…支持部、68,102…第1部材、68A…第1孔、68B…雄ねじ、68C…第1端面、68D…内周部、68F…外周部、70…第2部材、70A…孔、70B…雌ねじ、70E…フレーム係合部、72…工具係合部、74,95,108…第1連結部材(連結部材)、94D…第2孔、112A…第1ねじ部、112…外周面、120…第1部分、120A…第2ねじ部、122…第2部分、124…環状部材、124A…内周部、124B…外周部、126…工具係合部、130,160…取付構造、132…フレーム、134…フレーム本体、136,166…取付部材、136A,166A…内周部、136B,166B…外周部、138,170…ボルト。
Claims (11)
- 自転車のクランク軸を支持するハウジングと、
前記ハウジングを前記自転車のフレームに取り付けるための第1取付部と、を含み、
前記第1取付部は、前記ハウジングと前記フレームとが相互に離反する方向の力を、前記ハウジングと前記フレームとに付与するように構成され、
前記第1取付部は、
雄ねじが形成され、前記ハウジングを押圧するように構成される第1部材と、
前記第1部材の前記雄ねじに結合される雌ねじが形成され、前記フレームを押圧するように構成される第2部材と、を含み、
前記第1部材は、前記第2部材に結合して移動する第1方向の第1端面が前記ハウジングを押圧するように構成され、
前記ハウジングは、前記第1方向に延び、前記ハウジングを貫通しない第2孔を含み、
前記第1部材の前記第1方向の端部は、前記第2孔に挿入される、自転車用コンポーネント。 - 前記第2部材の少なくとも一部は、前記ハウジングと前記フレームとの間に設けられる、請求項1に記載の自転車用コンポーネント。
- 前記第2部材の少なくとも一部は、前記第1部材と前記フレームとの間に設けられる、請求項1または2に記載の自転車用コンポーネント。
- 前記第2部材は、前記第1方向に交差する方向において前記フレームの一部に接触するように構成される、請求項1に記載の自転車用コンポーネント。
- 前記第1部材および前記第2部材の少なくとも一方は、工具を係合可能な工具係合部をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の自転車用コンポーネント。
- 前記工具係合部は、前記第1部材の内周部または外周部の少なくとも一方に形成される、請求項5に記載の自転車用コンポーネント。
- 前記ハウジングを前記フレームに取り付けるための第2取付部をさらに含み、
前記第1取付部と前記第2取付部とは、所定方向において相互に離間して設けられる、請求項1から6のいずれか一項に記載の自転車用コンポーネント。 - 前記第2取付部は、
前記ハウジングに形成されるねじ孔と、
前記フレームを貫通して前記ねじ孔に連結される連結部材と、を含む、請求項7に記載の自転車用コンポーネント。 - 前記ハウジングは、前記自転車の推進をアシストするモータの少なくとも一部を収容する、請求項1から8のいずれか一項に記載の自転車用コンポーネント。
- 前記ハウジングは、少なくとも一部が前記フレームに収容可能に構成される、請求項1から9のいずれか一項に記載の自転車用コンポーネント。
- 請求項1から10のいずれか一項に記載の自転車用コンポーネントの前記第1取付部と、
前記フレームと、を含む、自転車用コンポーネントの取付構造。
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