JP2021166621A - 什器ユニット - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、天板の側方におけるインフラ線のレイアウトの自由度を高めることができる什器ユニットを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る什器ユニットは、作業面を有する天板と、前記天板よりも上方で、前記天板の幅方向に延びて設けられ、前記幅方向に沿ってインフラ線が挿通される第一挿通部を有したダクト部材と、前記天板の前記幅方向の少なくとも一方の端部に設けられ、前記ダクト部材よりも前後方向の長さが大きい中空のエンドパネルと、を備え、前記エンドパネルの内部は、前記前後方向に沿ってインフラ線が挿通可能に構成されている。
本態様によれば、什器ユニットを、幅方向の外側から見たときに、天板上の作業空間が、エンドパネルによって覆われる。これにより、天板上の作業空間が周囲から不用意に見えるのを抑えることができる。また、エンドパネルによって、天板から幅方向外側に物品等が落下するのを抑えることができる。
本態様によれば、挿通部材の前後方向の両端部を、エンドパネルの外枠に接合することで、挿通部材を、エンドパネルの補強部材として機能させることもできる。また、挿通部材が外枠によって支持されることになり、挿通部材を支持するための部材を設ける必要が無く、簡易な構成とすることができる。
本態様によれば、挿通部材の第二挿通部とダクト部材の第一挿通部との間で、連通口を通してインフラ線を容易に通すことができる。
本態様によれば、エンドパネル内に導入したインフラ線を、第三挿通部を通して上下方向に案内し、前後方向に延びる第二挿通部に連続的に案内することができる。これにより、エンドパネル内でインフラ線をまとめて配置することが可能となる。
本態様によれば、天板の利用者がエンドパネルに設けられた第一接続口に機器等を接続することで、インフラ線から供給される供給源を取り出すことができる。この場合、第一接続口を利用するにあたって、第一接続口に接続される配線等が天板の上方を横断することがないので、天板での作業性を向上させることができる。
本態様によれば、エンドパネルで天板側とは反対側に、例えば棚板等のオプション部材を装着することが可能となる。
図1〜図4に示すように、什器ユニット1は、天板11を備えた什器本体10と、エンドパネル30と、を備えている。
本実施形態において、什器本体10は、一対の天板11を、水平面内で互いに対向させて備えている。以下の説明において、一対の天板11同士が水平面内で対向する方向を「対向方向Da」、水平面内で対向方向Daに直交する方向を「幅方向Dw」、対向方向Da及び幅方向Dwに直交する方向を「上下方向Dv」と称する。
図5に示すように、ダクト部材23は、幅方向Dwに延びる中空筒状をなしている。ダクト部材23は、その内側に、インフラ線Pが挿通される第一挿通部23aが形成されている。各支柱21には、ダクト部材23の端部が接続される部分に、支柱21を幅方向Dwに貫通し、ダクト部材23の第一挿通部23aに連通する連通開口21aが形成されている。支柱21内とダクト部材23内とは、この連通開口21aを通して連通している。なお、本実施形態において、インフラ線Pとは、水や空気、その他の液体、気体等の配管、電気や光等の配線、その他施設自体に引き込まれた供給源を什器ユニット1で取出可能とするためのものである。
このような構成によれば、エンドパネル30内で、インフラ線Pを挿通部材35の第二挿通部35aに挿通させることができる。これにより、ダクト部材23よりも対向方向Daに突出するように配置するインフラ線Pを、エンドパネル30内に収容することができる。したがって、美観が損なわれるのを抑えることができ、インフラ線Pを支持するための部材を別途設ける必要も無い。その結果、天板11の側方におけるインフラ線Pのレイアウトの自由度を高めることが可能となる。
このような構成によれば、什器ユニット1を、幅方向Dwの外側から見たときに、天板11上の作業空間Sが、エンドパネル30によって覆われる。これにより、天板11上の作業空間Sが周囲から不用意に見えるのを抑えることができる。また、エンドパネル30によって、天板11から作業空間S内の物品等が幅方向Dwの外側に落下するのを抑えることができる。
このような構成によれば、挿通部材35の第二挿通部35aとダクト部材23の第一挿通部23aとの間で、連通口35rを通してインフラ線Pを容易に通すことができる。
このような構成によれば、天井からエンドパネル30内に導入したインフラ線Pを、第三挿通部36を通して上下方向Dvに案内し、対向方向Daに延びる第二挿通部35aに連続的に案内することができる。これにより、エンドパネル30内でインフラ線Pをまとめて配置することが可能となる。
これにより、天板11の利用者がエンドパネル30に設けられた第一接続口38に機器等を接続することで、インフラ線Pから供給される供給源を取り出すことができる。この場合、第一接続口38を利用するにあたって、第一接続口38に接続される配線等が天板11の上方を横断することがないので、天板11での作業性を向上させることができる。
このような構成によれば、エンドパネル30に設けられた第二接続口39に機器等を接続することで、作業空間Sの外側でインフラ線Pから供給される供給源を取り出すことができる。この場合、作業空間Sから離れた位置で別の作業を行うことができる。そのため、作業のコンタミを抑え、作業性を向上させることができる。
このような構成によれば、挿通部材35を、エンドパネル30の補強部材として機能させることもできる。また、挿通部材35が外枠31によって支持されることになり、挿通部材35を支持するための部材を設ける必要が無く、簡易な構成とすることができる。
このような構成によれば、什器本体10とエンドパネル30とを別々のユニットとすることができるので、要望に応じてエンドパネル30の有無を選択できる。その結果、汎用性を向上させることができる。
上述した実施形態では、エンドパネル30において、幅方向Dwで天板11側とは反対側に、各種のオプション部材60を装着することもできる。オプション部材60としては、例えば、図6に示すように、棚板部材61や、天板部材62を有したデスク63、蛇口64をエンドパネル30に取り付けることができる。なお、このデスク63は、エンドパネル30に装着せず、床面F上で移動可能なものであってもよい。
また、図7に示すように、エンドパネル30において、幅方向Dwで天板11側とは反対側に、オプション部材60として、シャワー65を設置することもできる。このシャワー65は、実験室等で薬品等が掛かってしまった場合に、緊急的に用いることができる。このようなシャワー65と、什器本体10との間は、エンドパネル30によって実質的に区画されているので、シャワー65からの飛沫が什器本体10側に飛散するのを抑えることができる。
このような構成によれば、エンドパネル30で天板11が設けられている側とは反対側にオプション部材60を装着することで、エンドパネル30を挟んで什器本体10とは反対側のスペースを有効利用することができる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、エンドパネル30を、什器本体10に対して幅方向Dwの一方の側のみに設けるようにしたが、これに限らない。エンドパネル30は、什器本体10に対して幅方向Dwの両側に設けるようにしてもよい。
また、エンドパネル30は、天井からインフラ線Pを導入する必要がなければ、天井よりも大幅に低い高さとすることもできる。エンドパネル30は、例えば、ダクト部材23と同じ高さに設けられた挿通部材35が最上部に位置するような高さとすることもできる。
エンドパネル30の対向方向Daの長さL1は、ダクト部材23の長さL2よりも長くなっていれば、天板11の合計長さL3より短くてもよい。
また、上述した実施形態では、ダクト部材23に対して対向方向Daの両側に一対の天板11が張り出す構成について説明したが、この構成に限られない。天板11は、任意の長さのものが一枚であってもよい。
10 什器本体
11 天板
11f 作業面
12 支持構造体
21 支柱
23 ダクト部材
23a 第一挿通部
30 エンドパネル
31 外枠
32、32A、32B、32C、32D パネル体
35 挿通部材
35a 第二挿通部
35r 連通口
36 第三挿通部
38 第一接続口
39 第二接続口
60 オプション部材
Da 対向方向(前後方向)
Dv 上下方向
Dw 幅方向
F 床面
P インフラ線
Claims (7)
- 作業面を有する天板と、
前記天板よりも上方で、前記天板の幅方向に延びて設けられ、前記幅方向に沿ってインフラ線が挿通される第一挿通部を有したダクト部材と、
前記天板の前記幅方向の少なくとも一方の端部に設けられ、前記ダクト部材よりも前後方向の長さが大きい中空のエンドパネルと、を備え、
前記エンドパネルの内部は、前記前後方向に沿ってインフラ線が挿通可能に構成されている
什器ユニット。 - 前記エンドパネルの前記前後方向における長さは、前記天板の前記前後方向における長さ以上である
請求項1に記載の什器ユニット。 - 前記エンドパネルは、上下方向で前記ダクト部材と同じ位置に、前記前後方向にインフラ線が挿通される第二挿通部を有した挿通部材を有し、
前記挿通部材には、前記第二挿通部と前記第一挿通部とを連通させる連通口が形成されている
請求項1又は2に記載の什器ユニット。 - 前記エンドパネルは、
外枠と、
前記外枠に対して前記幅方向の両側から取り付けられたパネル体と、を備え、
前記挿通部材の前記前後方向の両端部は、前記パネル体の内側で前記外枠に接合されている
請求項3に記載の什器ユニット。 - 前記エンドパネルの内部に設けられ、上下方向に沿ってインフラ線が挿通される第三挿通部をさらに備える
請求項1から4のいずれか一項に記載の什器ユニット。 - 前記エンドパネルのうち前記天板よりも上方で、かつ前記ダクト部材に対して前記前後方向にずれた位置には、インフラ線への接続を行う第一接続口が、前記幅方向で前記天板側に露出して設けられている
請求項1から5のいずれか一項に記載の什器ユニット。 - 前記エンドパネルのうち少なくとも前記幅方向で前記天板側とは反対側に、オプション部材が取り付けられている
請求項1から6のいずれか一項に記載の什器ユニット。
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