JP2021165637A - ガス検出装置、ガス検出方法、およびプログラム - Google Patents

ガス検出装置、ガス検出方法、およびプログラム Download PDF

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    • G01M3/02Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum

Abstract

【課題】ユーザーが、振動中に生成された検査画像に基づいて、誤った判断をすることがないガス検出装置を提供する。【解決手段】ガス検出装置は、撮像部により撮像された検査領域の赤外画像データに画像処理を施してガスを可視化する画像処理部と、画像処理の結果を反映した検査画像を表示部に表示させる表示処理を実施する表示処理部と、撮像部が振動している場合に、振動部が振動していない状態において画像処理から表示処理までに実施される処理とは異なる処理を実施する制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ガス検出装置、ガス検出方法、およびプログラムに関する。
従来、ガス漏れが発生したとき、漏れたガスが漂っている箇所では、わずかな温度変化が生じる。この原理を利用してガス漏れを検出する技術として、赤外線カメラを利用したガス検出装置が知られている(特許文献1参照)。
たとえば、特許文献1には、検査対象を含む検査領域の画像(動画)を撮像する赤外線カメラおよび可視光カメラと、赤外線カメラにより撮像された赤外画像データを処理する画像処理部と、表示部と、を有するガス検出装置が開示されている。画像処理部は、検査領域の赤外画像データからガス漏れによるゆらぎの画像データを抽出する。ゆらぎの画像データは、可視光カメラにより撮像された検査領域の可視画像データに重ねられて、表示部に表示される。
特開2012−58093号公報
上述のような特許文献1に開示されたガス検出装置によれば、検査員(以下、「ユーザー」という。)は、表示部に表示された検査画像を視認することにより、検査領域におけるガス漏れの場所を視覚的に容易に特定できる。
ところで、特許文献1に開示されたガス検出装置の場合、ガス検出装置の起動および停止に時間を要することがあり、ユーザーは、撮像を続けた状態でガス検出装置を移動させることがある。ガス検出装置が揺れていると、上述の画像処理が正確に行われず、ガスが発生していない状況であっても、ガス漏れを示す画像が表示部に表示される可能性がある。このような不正確な検査画像が表示部に表示されると、ユーザーは、ガス漏れの有無に関して、正しい判断ができない可能性がある。
本発明の目的は、ユーザーが、振動中に生成された検査画像に基づいて、誤った判断をすることを防止可能なガス検出装置、ガス検出方法、およびプログラムを提供することである。
本発明に係るガス検出装置の一態様は、ガス検出装置は、撮像部により撮像された検査領域の赤外画像データに画像処理を施してガスを可視化する画像処理部と、画像処理の結果を反映した検査画像を表示部に表示させる表示処理を実施する表示処理部と、撮像部が振動している場合に、画像処理から表示処理までに実施される処理とは異なる処理を実施する制御部と、を備える。
本発明に係るガス検出方法の一態様は、撮像部により撮像された検査領域の赤外画像データに画像処理を施してガスを可視化し、画像処理の結果を反映した検査画像を表示部に表示する表示処理を実施し、撮像部が振動している場合に、撮像部が振動していない状態において画像処理から表示処理までに実施される処理とは異なる処理を実施する。
本発明に係るプログラムの一態様は、ガスを可視化した検査画像を表示部に表示させるガス検出装置のコンピューターに、撮像部により撮像された検査領域の赤外画像データに画像処理を施してガスを可視化する処理と、画像処理の結果を反映した検査画像を表示部に表示させる表示処理と、撮像部が振動している場合に、撮像部が振動していない状態において画像処理から表示処理までに実施される処理とは異なる処理を実施する処理と、を実行させるプログラム。
本発明によれば、ユーザーが、振動中に生成された検査画像に基づいて、誤った判断をすることを防止できる。
図1は、実施形態に係るガス検出装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、ガス検出装置の動作を示すフローチャートである。 図3Aは、ガスが発生している状況で、表示部に表示される検査画像の一例を示す図である。 図3Bは、ガスが発生していない状況で、表示部に表示される検査画像の一例を示す図である。 図3Cは、撮像装置が振動している状況で、表示部に表示される検査画像の一例を示す図である。 図3Dは、表示部に表示される振動通知画像の一例を示す図である。 図3Eは、表示部に表示される振動通知画像の一例を示す図である。 図3Fは、表示部に表示される振動通知画像の一例を示す図である。 図3Gは、表示部に表示される振動通知画像の一例を示す図である。 図4は、再生中に表示部に表示される検査画像の一例を示す図である。 図5Aは、画像処理方法を説明するための模式図である。 図5Bは、ガスが発生していない場合の画像処理を説明するための模式図である。 図5Cは、ガスが発生している場合の画像処理を説明するための模式図である。
以下、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態の構造に限定されるものではない。
図1〜図5Cを参照して、本実施形態に係るガス検出装置1について説明する。図1は、ガス検出装置1のブロック図である。ガス検出装置1は、たとえば、ガス田の検査対象(プラントなど)を含む検査領域を撮像し、検査領域の赤外線画像データを生成する。そして、ガス検出装置1は、赤外線画像データに画像処理を施してガスを可視化した検査画像を生成し、表示部に表示する。ユーザーは、撮像が終了した検査領域から次の検査領域まで、撮像を続けた状態でガス検出装置1を移動させることがある。ガス検出装置1は、ガス検出装置1が移動している(換言すれば、振動している)ことを検出する。ガス検出装置1は、振動していることを検出した場合に、通常状態で実施される処理とは異なる処理を実施する。
[ガス検出装置]
図1に示されるように、ガス検出装置1は、撮像装置2と、ガス検出装置本体3と、を備える。撮像装置2とガス検出装置本体3とは、ケーブル4を介して接続されている。なお、撮像装置2は、ガス検出装置本体3と無線通信を介して接続されてもよい。また、撮像装置2は、ガス検出装置本体3とインターネットなどのネットワークを介して接続されてもよい。
<撮像装置>
撮像装置2は、たとえば、携帯可能なカメラ装置である。撮像装置2は、たとえば、後述のガス検出装置本体3の制御部35および撮像装置2が有する制御部(不図示)などにより制御されてよい。
撮像装置2は、たとえば、ガス検出装置本体3の操作入力部33を介して、ユーザーから撮像開始の指示(以下、「撮像開始指示」という。)が入力された場合に、撮像を開始する。ただし、撮像装置2は、撮像開始指示が入力された場合であっても、ユーザーから後述の撮像情報が入力されていない場合には、撮像を開始しなくてもよい。
具体的には、撮像装置2は、可視光撮像部21、赤外線撮像部22、および振動検出部23などを有する。
<可視光撮像部>
可視光撮像部21は、第一光学系(不図示)、第一光学フィルター(不図示)、および可視光センサー(不図示)などを備える。
第一光学系は、被写体となる検査領域から入射した可視光を、可視光センサーに結像させる。
第一光学フィルターは、光学系と可視光センサーとを結ぶ光路上に配置された、赤外線カットフィルターなどである。赤外線カットフィルターは、光学系を通過した光から赤外線をカットする。
可視光センサーは、たとえば、CMOSイメージセンサーであって、白黒BWの可視光、または、カラーRGBの可視光をそれぞれ受光して可視画像データを生成する。
このような可視光撮像部21は、たとえば、ガス田の検査対象(たとえば、図3Aおよび図3Bのプラント6a)を含む検査領域を撮像し、可視画像データを処理部31(具体的には、画像処理部31a)に順次出力する。
可視光撮像部21により生成される可視画像データは、静止画または動画である。なお、後述の表示部32に表示される検査画像が後述の赤外画像データの場合には、可視光撮像部21は省略されてもよい。
<赤外線撮像部>
赤外線撮像部22は、第二光学系(不図示)、第二光学フィルター(不図示)、および赤外線センサー(不図示)などを備える。
第二光学系は、被写体となる検査領域から入射した赤外線を、赤外線センサーに結像させる。
第二光学フィルターは、第二光学系と赤外線センサーとを結ぶ光路上に配置された、バンドパスフィルターなどである。第二光学フィルターは、光学系を通過した赤外線うち、所定波長帯に含まれる赤外線のみを通過させる。第二光学フィルターの通過波長帯は、実質的に、被検出ガスの吸収波長帯域に設定される。たとえば、通過波長帯を3.2〜3.4μmの中波長域にした場合、メタンガスなどを検出することができる。
赤外線センサーは、たとえば、量子型赤外線センサーであって、赤外線を受光して赤外画像データを生成する。このような赤外線撮像部22は、可視光撮像部21と同期した状態で、検査領域を撮像し、赤外画像データを処理部31(具体的には、画像処理部31a)に順次出力する。
赤外線撮像部22により生成される赤外画像データは、静止画または動画である。このような赤外画像データは、検査領域の温度分布を示す。
<振動検出部>
振動検出部23は、たとえば、振動センサーであって、撮像装置2(具体的には、可視光撮像部21および赤外線撮像部22)が振動していることを検出する。具体的には、振動検出部23は、撮像装置2の起動状態において、撮像装置2の移動を検出する。
振動検出部23は、撮像装置2において、可視光撮像部21および赤外線撮像部22が振動していることを検出できる位置に設けられている。振動検出部23は、検出値を、後述のガス検出装置本体3の制御部35に出力する。
<ガス検出装置本体>
ガス検出装置本体3は、撮像装置2からの受信情報を用いて、検査領域に発生したガスを可視化する。このようなガス検出装置本体3は、撮像装置2に通信接続された、タブレット端末、スマートフォン、ラップトップ型端末、またはウェアラブル端末などの携帯端末である。
ガス検出装置本体3は、処理部31、表示部32、操作入力部33、記憶部34、および制御部35などを備える。
<処理部>
処理部31は、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはPLD(Programmable Logic Device)などの、各処理に応じた少なくとも一つの専用ハードウェア(電子回路)で構成されている。処理部31は、機能ブロックとして、画像処理部31a、表示処理部31b、出力処理部31c、および記憶処理部31dなどを有する。後述する処理部31の各機能は、制御部35の制御下で実現される。
<画像処理部>
以下、画像処理部31aの機能について説明する。画像処理部31aの機能は、制御部35の制御下で実現される。
画像処理部31aは、赤外線撮像部22から検査領域の赤外画像データ(以下、「画像処理前の赤外画像データ」という。)を受け取る。そして、画像処理部31aは、検査領域の赤外画像データに所定の画像処理を施して、赤外画像データにおいてガスが存在する部分を検出し、検出した部分を可視化する(以下、「ガスの可視化処理」という)。画像処理部31aは、画像処理前の赤外画像データにおいてガスが存在する部分に、特定の色(赤など)を付す。ガスの可視化処理が施された後の赤外画像データを、画像処理後の赤外画像データと呼ぶ。
ここで、図5A〜図5Cを参照して、画像処理部31aが、検査領域の赤外画像データからガスを検出する方法について簡単に説明する。
赤外画像データが動画である場合、赤外画像データは、図5Aに示されるように、フレームF〜Fが時系列に複数並べられた構造を有する。複数のフレームF〜Fはそれぞれ、複数(図示の場合、P〜PのM個)の画素(たとえば、図5Aの画素P、P)に画素データを有する。フレームF〜Fにおいて、同じ符号(たとえば、P)が付された画素同士が対応する。
画像処理部31aは、隣り合うフレーム(たとえば、図5AのフレームFおよびフレームF)において対応する画素(たとえば、画素P)の画素データの差に基づいて、検査領域の温度変化を求める。そして、画像処理部31aは、この温度変化が所定条件を満たす場合に、この温度変化が存在する部分をガスとして検出し、可視化する。
以下、ガス検出装置1が振動してない状態を通常状態といい、ガス検出装置1が振動(移動)している状態を振動状態という。通常状態でガス検出装置1による撮像が行われた場合であって、ガスが発生していない状況では、図5Bに示されるように、フレームFの各画素P〜Pと、フレームFの各画素P〜Pとの間に、画素データ(図5Bの各画素の値)の差が存在しない。
また、通常状態でガス検出装置1による撮像が行われた場合であって、ガスが発生している状況では、図5Cに示されるように、フレームFの一部の画素(図5Cの破線Xで囲まれる画素)と、フレームFの一部の画素(図5Cの破線Xで囲まれる画素)との間に、画素データの差が存在する。このような画素データの差は、ガスのゆらぎに起因して生じる。画像処理部31aは、画素データの差が存在する部分をガスとして検出し、ガスの可視化処理を施す。なお、このようなガスの検出方法は、公知の画像処理方法であるため、これ以上の詳細な説明は省略する。
画像処理部31aは、可視光撮像部21から可視画像データ(以下、「画像処理前の可視画像データ」という。)を受け取る。そして、画像処理部31aは、画像処理前の可視画像データに、画像処理後の赤外画像データを合成した検査画像データを生成する。
検査画像データは、たとえば、検査画像7、7A(図3Aおよび図3B参照)として表示部32に表示される。図3Aに示される検査画像7は、ガス漏れが発生している状況の検査画像であって、ガスに対応するガス画像7a(図3A参照)が示されている。ガス画像7aには、上記特定の色が付されている。
一方、図3Bに示される検査画像7Aは、ガス漏れが発生していない状況の検査画像であって、ガス画像7aは表示されていない。なお、上述の画像処理後の赤外画像データを、可視画像データと合成することなく、検査画像データとしてもよい。
画像処理部31aは、検査画像データを表示処理部31bに出力する。
画像処理部31aは、生成した検査画像データを、後述の記憶処理部31dに出力する。この検査画像データは、記憶部34に記憶される。
画像処理部31aは、画像処理後の赤外画像データを、記憶処理部31dに出力してもよい。この画像処理後の赤外画像データは、記憶部34に記憶される。
画像処理部31aは、画像処理前の可視画像データを、記憶処理部31dに出力してもよい。この画像処理前の可視画像データは、記憶部34に記憶される。
<表示処理部>
以下、表示処理部31bの機能について説明する。表示処理部31bの機能は、制御部35の制御下で実現される。このような表示処理部31bは、後述の表示部32の表示を制御する。
表示処理部31bは、表示部32に、撮像情報を入力するための撮像情報入力画像(不図示)を表示させる。撮像情報入力画像の基となる画像データは、予め記憶部34に記憶されている。
表示処理部31bは、画像処理部31aから受け取った検査画像データを表示部32に対応する表示信号に変換して出力し、表示部32に、検査画像7、7A(図3Aおよび図3B参照)を表示させる。
表示処理部31bは、操作入力部33を介して再生開始の指示(以下、「再生開始指示」という。)が入力された場合に、記憶部34に記憶されている検査画像データを、表示部32に対応する表示信号に変換して出力し、表示部32に検査画像7G(図4参照)を表示させる。図4は、再生中に表示部32に表示される検査画像7Gの一例を示している。
表示処理部31bは、再生開始指示が入力された場合、表示部32に、シークバー画像53(図4参照)を表示させる。シークバー画像53の基となる画像データは、予め記憶部34に記憶されている。ユーザーは、シークバー画像53により、検査画像データの再生状況を確認できる。また、ユーザーは、シークバー画像53を操作することで、検査画像データの再生位置を調整できる。
図4を参照して、シークバー画像53について説明する。シークバー画像53において、第一バー要素53a(斜格子が付された部分)は、検査画像データにおいてすでに再生された部分を意味する。また、シークバー画像53において、第二バー要素53b(ハッチングが付された部分)は、たとえば、画像処理部31aの検出結果に基づいて、ガス漏れの発生が機械的に検出された部分を意味する。さらに、シークバー画像53において、第三バー要素53c(格子が付された部分)は、無効データを意味する。なお、無効データであることを示す情報は、後述の振動中の処理5において制御部35により付される。
シークバー画像53において、第一マーク53dは、ユーザーがチェックした部分を意味する。シークバー画像53において、第二マーク53eは、不要な画像データを意味する。また、シークバー画像53において、第三マーク53fおよび第四マーク53gは、ユーザーにより任意の補足情報(エビデンス)が付された部分を意味する。このうちの第三マーク53fは、再生されている位置を示す再生位置マーク53hから、最も近い補足情報を意味する。また、シークバー画像53において、白塗りの部分は、未再生の部分を意味する。さらに、シークバー画像53において、黒塗りの部分は、データが削除された部分を意味する。
<出力処理部>
出力処理部31cは、制御部35の制御下で、撮像情報および検査画像データを含む出力情報を生成する。出力処理部31cは、操作入力部33から出力指示が入力された場合に、出力情報を生成する。
出力処理部31cは、操作入力部33から、検査画像データの範囲が入力された場合に、当該範囲の検査画像データを抽出し出力情報として生成する。
出力処理部31cは、後述の無効データ情報が付されたデータ(つまり、図4の第三バー要素53cに相当するデータ)を除いた検査画像データを出力情報として出力してもよい。このような構成は、出力情報のデータ容量の低減に効果的である。
出力処理部31cは、出力情報を、たとえば、プリンターなどの出力装置に出力する。なお、出力装置は、ガス検出装置本体3と有線接続されていてもよいし、無線接続されていてもよい。また、出力装置は、ガス検出装置本体3とインターネットなどのネットワークを介して接続されていてもよい。出力処理部31cは、出力情報を、光ディスク、光磁気ディスク、およびメモリカードなどの可搬型記憶媒体に出力してもよい。
また、ガス検出装置1が、ネットワークを介してサーバーに接続されている場合には、出力処理部31cは、出力情報を、サーバーに出力してもよい。
<記憶処理部>
以下、記憶処理部31dの機能について説明する。記憶処理部31dの機能は、制御部35の制御下で実現される。
記憶処理部31dは、画像処理部31aから受け取った検査画像データを記憶部34に出力する。また、記憶処理部31dは、画像処理部31aから受け取った画像処理後の赤外画像データを記憶部34に出力してもよい。さらに、記憶処理部31dは、画像処理部31aから受け取った画像処理前の可視画像データを、記憶処理部31dを介して記憶部34に出力してもよい。
<表示部>
表示部32は、たとえば、ガス検出装置本体3を構成する携帯端末のディスプレイである。ディスプレイとしては、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどを用いることができる。本実施形態の場合、ディスプレイは、タッチパネル付きのフラットパネルディスプレイである。
表示部32は、制御部35の制御下で、表示処理部31bからの表示信号に基づいて各種画像を表示する。表示部32には、ユーザーが視認によりガスを検出するための検査画像(たとえば、図3Aおよび図3Bの検査画像7、7A参照)、撮像装置2が振動中であることを示す情報(たとえば、図3Dの通知画像7b参照)、およびユーザーが検査画像データの再生状況を確認するためのシークバー画像53(図4参照)などが表示される。
<操作入力部>
操作入力部33は、たとえば、撮像情報の入力を受け付ける。また、操作入力部33は、検査画像データの再生に関する操作、および撮像装置2の撮像に関する操作を受け付ける。なお、操作入力部33は、入力部と操作部とに分かれて構成されてもよい。撮像情報は、撮像装置2による撮像を開始するために必要な種々の情報を含む。撮像情報については、後述する。
操作入力部33は、出力指示を受け付ける。操作入力部33は、出力指示とともに、たとえば、出力情報に含まれる項目の指定を受け付けてもよい。出力情報の項目には、後述の撮像情報やその他の任意情報(たとえば、撮像時の気候情報)が含まれる。
操作入力部33は、出力情報として出力する検査画像データの範囲の指定を受け付けてもよい。ユーザーは、たとえば、表示部32に表示されたシークバー画像53(図4参照)から、出力する検査画像データの範囲を指定する。具体的には、ユーザーは、無効データ情報が付されたデータ(つまり、図4の第三バー要素53cに相当するデータ)を除いた検査画像データを出力情報として出力するように、操作入力部33から指示できる。
操作入力部33は、撮像する検査領域に対応する撮像情報が入力されている場合(記憶部34に当該撮像情報が記憶されていない場合)のみ、出力指示の入力の受け付けを許可してもよい。
逆に言えば、操作入力部33は、撮像する検査領域に対応する撮像情報が入力されていない場合(記憶部34に当該撮像情報が記憶されていない場合)に、出力指示の入力の受け付けを禁止してもよい。
本実施形態の場合、操作入力部33は、表示部32と一体的に設けられたタッチパネル付きのフラットパネルディスプレイで構成される。ユーザーは、操作入力部33を介して、撮像情報の入力、撮像装置2の操作、および検査画像データの再生操作を行うことができる。
なお、操作入力部33は、タッチパネル付きのフラットパネルディスプレイに限らず、たとえば、キーボード、マウス、またはマイクなどの入力デバイスであってもよい。
<制御部>
制御部35は、演算/制御装置としてのCPU35a(Central Processing Unit)、RAM35b(Random Access Memory)、および主記憶装置としてのROM35c(Read Only Memory)などを有する。ROM35cには、基本プログラムや基本的な設定データが記憶される。CPU35aは、ROM35cまたは記憶部34から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM35bに展開し、展開したプログラムを実行することにより、ガス検出装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このような制御部35は、撮像装置2、表示部32、操作入力部33、および記憶部34を、それぞれの機能に応じて制御することによって、ガス検出装置1の全体制御を行う。
本実施形態では、機能ブロックを構成する各ハードウェアと制御部35とが協働することにより、各機能ブロックの機能が実現される。なお、制御部35がプログラムを実行することにより、各機能ブロックの一部又は全部の機能が実現されるようにしてもよい。制御部35の機能については、ガス検出装置1の動作の説明において詳述する。
<記憶部>
記憶部34は、たとえば、不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブなどの補助記憶装置である。記憶部34は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、MO((Magneto-Optical disk)などの光磁気ディスクを駆動して情報を読み書きするディスクドライブであってもよい。また、たとえば、記憶部34は、USBメモリ、SDカードなどのメモリカードであってもよい。
記憶部34は、操作入力部33から入力された撮像情報を記憶する。記憶部34へのデータの書き込み、記憶部34からのデータの読み出しは、制御部35により制御される。
記憶部34は、記憶処理部31dから受け取った検査画像データを記憶する。記憶部34は、検査画像データを、撮像情報と対応付けて記憶する。
記憶部34は、記憶処理部31dから受け取った画像処理後の赤外画像データを記憶してもよい。記憶部34は、画像処理後の赤外画像データを、撮像情報と対応付けて記憶してもよい。
記憶部34は、赤外線撮像部22が生成した画像処理前の赤外画像データを記憶してもよい。記憶部34は、画像処理前の赤外画像データを、撮像情報と対応付けて記憶してもよい。
記憶部34は、可視光撮像部21が生成した可視画像データを記憶してもよい。記憶部34は、可視画像データを、撮像情報と対応付けて記憶してもよい。
記憶部34は、シークバー画像53に関する画像データを記憶する。シークバー画像53に関する画像データには、上述の第一バー要素53a、第二バー要素53b、第三バー要素53c、第一マーク53d〜第四マーク53g、および再生位置マーク53hに関する画像データが含まれる。
<動作例>
つぎに、図2を参照して、本実施形態のガス検出装置1の動作例を説明する。図2は、ガス検出装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
ガス検出装置1による撮像は、検査対象を含む検査領域を撮像できる所定位置にガス検出装置1が配置された状態で行われる。ガス検出装置1は、たとえば、三脚に支持された状態で所定位置に配置される。ユーザーは、撮像が終了した後、次の検査領域に移動する。この際、ユーザーは、撮像を続けた状態でガス検出装置1を移動させることがある。以下の動作例において、ガス検出装置1は、ガス検出装置1の移動中に生じる振動を検出する。振動を検出した場合に、ガス検出装置1は、通常の処理では実施しない後述の振動中の処理1〜5を実施する。
操作入力部33から撮像開始の指示が入力されると、ガス検出装置1は、図2に示される動作を開始する。以下の処理は、たとえば、ガス検出装置1において、撮像開始の指示が入力されることに伴い、CPU35aがROM35c(図1参照)に格納されている所定のプログラムを実行することにより実現される。
図2のステップS101において、表示処理部31bは、制御部35の制御下で、表示部32に、撮像情報を入力するための撮像情報入力画像(不図示)を表示させる。図2のステップS101において、ユーザーは、撮像情報入力画面から、撮像情報を入力する。
図2のステップS101において、ユーザーが入力する撮像情報は、たとえば、以下の表1に示される情報である。
Figure 2021165637
なお、撮像情報は、表1に示される情報に限定されない。また、図2のステップS101においてユーザーが入力する撮像情報は、表1に示される撮像情報の一部の情報であってもよい。また、図2のステップS101は、省略されてもよい。また、制御部35は、たとえば、ガス検出装置1の記憶部34またはサーバー(不図示)に記憶された撮像履歴から撮像する検査領域に対応する撮像情報のリストを取得してもよい。撮像履歴は、検査領域と対応付けられて記憶部34やサーバーに記憶されてもよい。また、撮像情報のうち、ガス検出装置1が備えるセンサーにより自動取得可能な情報(たとえば、温度情報)は、センサーにより自動取得されてもよい。また、撮像情報のうち、自動取得不可能な情報であって、ユーザーが入力しない情報については、デフォルト値としてソフトウェアに記憶された情報が採用されてもよい。
図2のステップS102において、撮像装置2は、制御部35の制御下で、検査領域の撮像を開始する。撮像装置2は、撮像中において、可視画像データを処理部31(具体的には、画像処理部31a)に順次出力する。また、撮像装置2は、撮像中において、赤外画像データを処理部31(具体的には、画像処理部31a)に順次出力する。撮像装置2が生成する可視画像データおよび赤外画像データは、順次記憶部34に記憶されてもよい。
また、画像処理部31aは、撮像装置2の撮像中、赤外線撮像部22から赤外画像データを受け取る。そして、画像処理部31aは、受け取った赤外画像データに対して上述のガス可視化処理を施して、画像処理後の赤外画像データを生成する。
また、画像処理部31aは、撮像装置2の撮像中、可視光撮像部21から可視画像データを受け取る。そして、画像処理部31aは、受け取った可視画像データに、画像処理後の赤外画像データを合成した検査画像データを生成する。
画像処理部31aは、撮像装置2の撮像中、生成した検査画像データを表示処理部31bに順次出力する。表示処理部31bは、受け取った検査画像データを表示部32に対応する表示信号に変換して出力し、表示部32に、検査画像7、7A(図3Aおよび図3B参照)を表示させる。このように、表示部32は、撮像装置2の撮像中、検査領域の検査画像7をリアルタイムで表示する。
なお、ガス検出装置1が、ネットワークを介してサーバーに接続されている場合には、出力処理部31cは、検査画像データを、サーバーに送信してもよい。サーバーで受信された検査画像データは、サーバーに接続(ネットワークを介した接続を含む。)された表示部(ディスプレイなど)に表示されてもよい。このような構成によれば、撮像者とは別の者が、遠隔地からリアルタイムで、検査領域の検査画像データを視認できる。
図2のステップS103において、制御部35は、振動検出部23の検出値に基づいて、撮像装置2が振動しているか否かを判定する。
ステップS103において、撮像装置2が振動していると判定した場合(ステップS103で“YES”)、制御処理は、ステップS104に遷移する。一方、ステップS103において、撮像装置2が振動していないと判定した場合(ステップS103で“NO”)、制御処理は、ステップS105に遷移する。
図2のステップS104において、制御部35は、後述の振動中の処理を実施する。以下、振動中の処理について説明する。図2のステップS104において、制御部35は、後述の振動中の処理1〜5のうち、少なくともひとつの処理を実施する。なお、制御部35は、振動中の処理1〜5のうち、複数の処理を適宜組み合わせて実施してもよい。
後述の振動中の処理1〜5は、ガス検出装置1(具体的には、撮像装置2)が振動してない通常状態では実施されない処理である。このような振動中の処理1〜5は、ガス検出装置1の通常状態で実施される処理のうち、画像処理部31aが実施する画像処理(ガス可視化処理)から表示処理部31bが実施する検査画像の表示処理までの間に実施される処理(通常処理ともいう。)とは異なる処理である。制御部35は、画像処理部31a、表示処理部31b、および記憶処理部31dのうちの少なくとも一つの処理部を制御して、後述の振動中の処理1〜5を実施させる。
ここで、ステップS104において、振動中の処理を実施する理由について簡単に説明する。撮像装置2の振動状態で撮像が行われると、ガスが発生してない状況であっても、図5Cに示されるように、隣り合うフレームF、Fの一部の画素(図5Cの破線Xで囲まれる画素)同士の間に、画素データの差(見かけ上の温度差ともいう。)が存在する場合がある。このような見かけ上の温度差は、撮像装置2の振動に基づいて、フレームFの各画素P〜Pが対応する検査領域と、フレームFの各画素P〜Pが対応する検査領域とがずれることにより生じる。上述のような見かけ上の温度差が存在すると、画像処理部31aは、見かけ上の温度差が存在する部分をガスとして誤検出し、ガスの可視化処理を施してしまう。この結果、ガスが生じていないにも関わらず、ガスの発生を示す画像(図3Cの黒塗り部分参照)を含む検査画像7Bが、表示部32に表示される。ユーザーは、このような不正確な検査画像7Bを視認した場合に、ガス漏れが発生していると誤って判断してしまう可能性がある。そこで、このような誤った判断を防止すべく、本実施形態のガス検出装置1は、撮像装置2が振動している場合に、以下の振動中の処理1〜5を実施する。
<振動中の処理1>
制御部35は、画像処理部31aを制御して、画像処理部31aの画像処理(ガスの可視化処理ともいう。)を停止させる。このような制御を実施することにより、不正確な画像処理後の赤外画像データおよび検査画像データが生成されないため、ユーザーは、振動中に生成された検査画像データに基づいて誤った判断をすることもない。また、たとえば、図3Cに示されるような不快な検査画像が表示部32に表示されないため、ユーザーは、不快感を感じることもない。
なお、振動中の処理1を実施している場合には、画像処理部31aによる検査画像データの生成を停止してもよい。また、振動中の処理1を実施している場合であっても、画像処理部31aによる検査画像データの生成を続けてもよい。この場合には、画像処理部31aは、ガスの可視化処理が施されていない赤外画像データに基づいて検査画像データを生成する。
<振動中の処理2>
また、制御部35は、表示処理部31bを制御して、撮像装置2の振動中に、画像処理後の赤外画像データから生成された検査画像データを表示部32に表示させないようにしてもよい。この場合、振動中の処理2が実施されている場合には、表示部32には、可視画像データおよび画像処理前の赤外画像データのうちの少なくとも一方が表示される。
なお、振動中の処理1により画像処理部31aによるガスの可視化処理を停止している場合には、振動中の処理2を実施しなくてもよい。あるいは、振動中の処理1と振動中の処理2とは、同時に実施してもよい。また、振動中の処理2を実施している場合には、画像処理部31aによる検査画像データの生成を停止してもよいし、生成を続けてもよい。
このような振動中の処理2の場合、振動中に生成された検査画像データが表示部32に表示されないため、ユーザーは、振動中に生成された検査画像データに基づいて誤った判断をすることもない。また、たとえば、図3Cに示されるような不快な検査画像が表示部32に表示されないため、ユーザーは、不快感を感じることもない。
<振動中の処理3>
また、制御部35は、記憶処理部31dを制御して、撮像装置2の振動中に、画像処理後の赤外画像データから生成された検査画像データを記憶部34に記憶させないようにしてもよい。振動中の処理3は、振動中の処理1を実施している場合には、実施されなくてもよい。また、振動中の処理3は、振動中の処理1および振動中の処理2のうちの少なくとも一方の処理と同時に実施されてもよい。
このような振動中の処理3の場合、ガス検出装置1の振動中に生成された無効な画像データが記憶部34に記憶されないため、ユーザーは、検査画像データを再生して確認する際、振動中に生成された検査画像データに基づいて誤った判断をすることがない。また、振動中の処理3は、記憶部34に記憶される検査画像データの容量の低減にも効果的である。
<振動中の処理4>
また、制御部35は、表示処理部31bを制御して、撮像装置2の振動中に、振動が発生していることを報知させる。具体的には、制御部35は、表示処理部31bを制御して、振動が発生していることを通知する通知画像7b(図3Dおよび図3E参照)を表示部32に表示させる。なお、振動発生を知らせる報知手段は、画像に限らず、音声または報知音などであってもよい。
図3Dは、上述の振動中の処理1、2を実施していない状態で、振動中の処理4を実施した場合に、表示部32に表示される検査画像7Cを示している。図3Dには、撮像装置2の振動中に、画像処理部31aにより実施された不正確な画像処理(ガスの可視化処理)の結果に重ねるように、通知画像7bが表示されている。ユーザーは、図3Dに示されるような表示部32を視認することにより、表示部32に表示されている検査画像7Cがガス検出装置1の振動中に生成されたものであることを認識できる。
また、図3Eは、上述の振動中の処理1、2のうちの少なくとも一方の処理が実施されている状態で、振動中の処理4を実施した場合に、表示部32に表示される検査画像7Dを示している。図3Eの場合、ガス検出装置1の振動中に生成された検査画像は、表示部32に表示されていない。
なお、振動が発生していることを通知する通知画像は、たとえば、図3Fおよび図3Gに示されるような枠状の通知画像7cであってもよい。通知画像7cは、撮像装置2の振動中、常に表示部32に表示されてもよい。また、通知画像7cは、撮像装置2の振動中、点滅しながら表示部32に表示されてもよい。
図3Fは、上述の振動中の処理1、2を実施していない状態で、振動中の処理4を実施した場合に、表示部32に表示される検査画像7Eを示している。
また、図3Gは、上述の振動中の処理1、2のうちの少なくとも一方の処理が実施されている状態で、振動中の処理4を実施した場合に、表示部32に表示される検査画像7Fを示している。
以上のように、振動中の処理4が実施されることにより、ユーザーは、表示部32に表示された検査画像が、ガス検出装置1の振動中に生成された画像データであることを認識できる。この結果、ユーザーは、振動中に生成された検査画像データに基づいて誤った判断をすることがない。
<振動中の処理5>
また、制御部35は、記憶処理部31dを制御して、撮像装置2の振動中に生成された画像データであることを示す情報(以下、「無効データ情報」という。)を、振動中に生成された検査画像データと対応付けて、記憶部34に記憶させる。
具体的には、制御部35は、記憶処理部31dを制御して、無効データ情報を、振動中に生成された検査画像データと対応付けて、記憶部34に記憶させる。
また、制御部35は、記憶処理部31dを制御して、無効データ情報を、振動中に生成された赤外画像データまたは可視画像データと対応付けて、記憶部34に記憶させてもよい。
なお、ユーザーは、無効データ情報と、無効データ情報が付された検査画像データとの関係を、たとえば、再生中に表示部32に表示されるシークバー画像53により確認できる(図4参照)。図4に示されるシークバー画像53において、第三バー要素53c(格子が付された部分)は、無効データ情報を意味する。
このような振動中の処理5が実施されることにより、記憶部34に記憶された検査画像データの再生中、ユーザーは、検査画像データのうちガス検出装置1の振動中に生成された画像データを認識することができる。この結果、ユーザーは、振動中に生成された検査画像データに基づいて誤った判断をすることがない。
以下、図2に示されるフローチャートの説明に戻る。図2のステップS105において、制御部35は、振動中の処理を実施しているか否かを判定する。
ステップS105において、振動中の処理を実施していると判定した場合(ステップS105で“YES”)、制御処理は、ステップS106に遷移する。一方、ステップS105おいて、振動中の処理を実施していないと判定した場合(ステップS105で“NO”)、制御処理は、ステップS107に遷移する。
図2のステップS106において、制御部35は、振動中の処理を終了する。
図2のステップS107において、制御部35は、撮像終了の指示の有無を判定する。撮像終了の指示は、操作入力部33からユーザーにより入力される。
ステップS107において、撮像終了の指示ありと判定した場合(ステップS107で“YES”)、制御処理は、ステップS108に遷移する。一方、ステップS107において、撮像終了の指示なしと判定した場合(ステップS107で“NO”)、制御処理は、ステップS103に遷移する。
ステップS108において、制御部35は、撮像装置2による撮像を終了する。そして、制御処理は終了する。
<作用・効果>
以上のような本実施形態によれば、ユーザーが、振動中に生成された検査画像に基づいて、誤った判断をすることを防止できる。すなわち、本実施形態の場合、ガス検出装置1は、振動を検知した場合に、上述の振動中の処理1〜5のうちの少なくとも一つの処理を実施する。ガス検出装置1が上述の振動中の処理1または2を実施した場合、振動中に生成された検査画像データが表示部32に表示されることがない。このため、ユーザーの誤判断の発生を防止できる。
また、ガス検出装置1が上述の振動中の処理3を実施した場合、ガス検出装置1の振動中に生成された無効な画像データが記憶部34に記憶されない。このため、ユーザーは、検査画像データを再生して確認する際、振動中に生成された検査画像データに基づいて誤った判断をすることがない。また、振動中の処理3は、記憶部34に記憶される検査画像データの容量の低減にも効果的である。
また、ガス検出装置1が上述の振動中の処理4を実施した場合、表示部32に振動中であることを報知する通知画像が表示される。このため、ユーザーは、表示部32に表示された検査画像が、ガス検出装置1の振動中に生成されたものであることを認識できる。このため、ユーザーの誤判断の発生を防止できる。
さらに、ガス検出装置1が上述の振動中の処理5を実施した場合、検査画像データの再生中、ユーザーは、シークバー画像53を確認することにより、振動中に生成された画像データを認識することができる。このため、ユーザーの誤判断の発生を防止できる。
1 ガス検出装置
2 撮像装置
21 可視光撮像部
22 赤外線撮像部
23 振動検出部
3 ガス検出装置本体
31 処理部
31a 画像処理部
31b 表示処理部
31c 出力処理部
31d 記憶処理部
32 表示部
33 操作入力部
34 記憶部
35 制御部
35a CPU
35b RAM
35c ROM
4 ケーブル
53 シークバー画像
53a 第一バー要素
53b 第二バー要素
53c 第三バー要素
53d 第一マーク
53e 第二マーク
53f 第三マーク
53g 第四マーク
53h 再生位置マーク
6a プラント
7A〜7F 検査画像
7a ガス画像
7b 通知画像
7c 通知画像

Claims (11)

  1. 撮像部により撮像された検査領域の赤外画像データに画像処理を施してガスを可視化する画像処理部と、
    前記画像処理の結果を反映した検査画像を表示部に表示させる表示処理を実施する表示処理部と、
    前記撮像部が振動している場合に、前記撮像部が振動していない状態において実施される前記画像処理から前記表示処理までの処理とは異なる処理を実施する制御部と、を備える
    ガス検出装置。
  2. 前記撮像部の振動を検出し、検出値を前記制御部に出力する振動検出部を、さらに備える請求項1に記載のガス検出装置。
  3. 前記制御部は、前記撮像部が振動している場合に、前記画像処理部および前記表示処理部のうちの少なくとも一つの処理部を制御して、前記一つの処理部に前記異なる処理を実施させる、請求項1または2に記載のガス検出装置。
  4. 前記制御部は、前記撮像部が振動している場合に、前記画像処理部を制御して、前記画像処理を停止させる、請求項1〜3の何れか一項に記載のガス検出装置。
  5. 前記制御部は、前記撮像部が振動している場合に、前記表示処理部を制御して、前記検査画像の表示を停止させる、請求項1〜4の何れか一項に記載のガス検出装置。
  6. 前記制御部は、前記撮像部が振動している場合に、前記表示処理部を制御して、前記振動の発生を報知させる、請求項1〜5の何れか一項に記載のガス検出装置。
  7. 前記検査画像を記憶部に記憶させる記憶処理部を、さらに備える、請求項1〜6の何れか一項に記載のガス検出装置。
  8. 前記制御部は、前記撮像部が振動している場合に、前記記憶処理部を制御して、前記検査画像の記憶を停止させる、請求項7に記載のガス検出装置。
  9. 前記制御部は、前記撮像部が振動している場合に、前記記憶処理部を制御して、前記検査画像と、前記検査画像が無効データであることを示す情報とを対応付けて記憶させる、請求項7または8に記載のガス検出装置。
  10. ガス検出装置において実行されるガス検出方法であって、
    撮像部により撮像された検査領域の赤外画像データに画像処理を施してガスを可視化し、
    前記画像処理の結果を反映した検査画像を表示部に表示する表示処理を実施し、
    前記撮像部が振動している場合に、前記撮像部が振動していない状態において前記画像処理から前記表示処理までに実施される処理とは異なる処理を実施する、
    ガス検出方法。
  11. ガスを可視化した検査画像を表示部に表示させるガス検出装置のコンピューターに、
    撮像部により撮像された検査領域の赤外画像データに画像処理を施してガスを可視化する処理と、
    前記画像処理の結果を反映した検査画像を表示部に表示させる表示処理と、
    前記撮像部が振動している場合に、前記撮像部が振動していない状態において前記画像処理から前記表示処理までに実施される処理とは異なる処理を実施する処理と、
    を実行させるプログラム。
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