JP2021162735A - 光学用樹脂成形体の製造方法、樹脂製ファイバーの製造方法、及び樹脂製ファイバーの製造装置 - Google Patents

光学用樹脂成形体の製造方法、樹脂製ファイバーの製造方法、及び樹脂製ファイバーの製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】短時間かつ低温での処理によって光学用樹脂から揮発成分を効率的に除去することが可能な、光学用樹脂成形体の製造方法を提供する。【解決手段】光学用樹脂成形体の製造方法は、(i)光学用樹脂を、光学用樹脂のガラス転移温度−30℃以上かつ光学用樹脂のガラス転移温度+10℃以下の第1温度範囲内で所定時間保持する第1加熱工程、(ii)第1加熱工程よりも後に実施される工程であって、光学用樹脂を、光学用樹脂のガラス転移温度+60℃以上かつ光学用樹脂のガラス転移温度+200℃以下の第2温度範囲内で所定時間保持する第2加熱工程、及び(iii)第2加熱工程よりも後に実施される工程であって、光学用樹脂を所定の形状に成形する成形工程、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、光学用樹脂成形体の製造方法と、樹脂製ファイバーの製造方法及び製造装置とに関する。
特許文献1に開示されているように、光学用樹脂を加熱溶融し、溶融した光学用樹脂をファイバー状に押出し成形して、プラスチック光ファイバー(以下、「POF」と記載する。)を製造する方法が知られている。
POFを製造する際に原料として用いられる光学用樹脂には、揮発成分が含まれていることがある。光学用樹脂が溶融され、揮発成分を含有したままで成形された場合、得られた光学用樹脂成形体に気泡が含まれてしまい、光学特性が低下する。そこで、従来、光学用樹脂を溶融して成形する前に、光学用樹脂内の揮発成分を除去するために、光学用樹脂を溶融した状態で一定時間保持することが一般的に行われている。
特開2000−356716号公報
しかし、揮発成分を除去する目的で、光学用樹脂が溶融された状態で長時間保持されると、光学用樹脂が熱分解されることにより不純物が発生する。このような不純物は、POFの光学特性をかえって低下させる。具体的には、このような不純物は、POFのコア部の材料と屈折率が異なるために、コア部における光の伝送損失を悪化させる要因となる。このため、光学用樹脂の熱劣化によって光学用樹脂成形体の光学特性が低下しないように、短時間かつ低温での処理で、光学用樹脂から揮発成分を効率的に除去することが求められる。
そこで、本発明は、短時間かつ低温での処理によって光学用樹脂から揮発成分を効率的に除去することが可能な、光学用樹脂成形体の製造方法を提供することを目的とする。さらに、本発明は、短時間かつ低温での処理によって樹脂材料から揮発成分を効率的に除去することが可能な、樹脂製ファイバーの製造方法及び製造装置を提供することも目的とする。
本発明の第1の態様に係る光学用樹脂成形体の製造方法は、
(i)光学用樹脂を、前記光学用樹脂のガラス転移温度−30℃以上かつ前記光学用樹脂のガラス転移温度+10℃以下の第1温度範囲内で所定時間保持する第1加熱工程、
(ii)前記第1加熱工程よりも後に実施される工程であって、前記光学用樹脂を、前記光学用樹脂のガラス転移温度+60℃以上かつ前記光学用樹脂のガラス転移温度+200℃以下の第2温度範囲内で所定時間保持する第2加熱工程、及び
(iii)前記第2加熱工程よりも後に実施される工程であって、前記光学用樹脂を所定の形状に成形する成形工程、
を含む。
本発明の第2の態様に係る樹脂製ファイバーの製造方法は、
(I)容器内の樹脂材料を、前記樹脂材料のガラス転移温度−30℃以上かつ前記樹脂材料のガラス転移温度+10℃以下の第1温度範囲内で所定時間保持する第1加熱工程、
(II)前記第1加熱工程よりも後に実施される工程であって、前記容器内の前記樹脂材料を、前記樹脂材料のガラス転移温度+60℃以上かつ前記樹脂材料のガラス転移温度+200℃以下の第2温度範囲内で所定時間保持する第2加熱工程、及び
(III)前記第2加熱工程よりも後に実施される工程であって、溶融した前記樹脂材料を、前記容器から押し出してファイバー状に成形して紡糸する紡糸工程、
を含む。
本発明の第3の態様に係る樹脂製ファイバーの製造装置は、
前記樹脂製ファイバーの原料となる樹脂材料を収容する収容部と、
前記収容部に収容されている前記樹脂材料を前記収容部から押し出す押出部と、
前記収容部を加熱する加熱部と、
前記収容部内の温度を制御する温度制御部と、
を備え、
前記温度制御部は、前記収容部内の温度を、前記樹脂材料のガラス転移温度−30℃以上かつ前記樹脂材料のガラス転移温度+10℃以下の第1温度範囲内で所定時間保持した後に、前記樹脂材料のガラス転移温度+60℃以上かつ前記樹脂材料のガラス転移温度+200℃以下の第2温度範囲内で所定時間保持し、
前記押出部から押し出された前記樹脂材料は、ファイバー状に成形される。
本発明の第1の態様に係る光学用樹脂成形体の製造方法によれば、従来の方法よりも短時間かつ低温での処理によって、光学用樹脂から揮発成分を効率的に除去することができる。また、本発明の第2の態様に係る樹脂製ファイバーの製造方法及び第3の態様に係る樹脂製ファイバーの製造装置によれば、従来の方法及び装置よりも短時間かつ低温での処理によって、樹脂材料から揮発成分を効率的に除去することができる。
図1は、本発明の実施形態による光学用樹脂成形体の製造方法を実施し得る装置の一例である、光学用樹脂成形体の製造装置の概略断面図である。 図2は、本発明の実施形態による光学用樹脂成形体の製造方法を利用してPOFのコア部及びクラッド部を製造する、POFの製造装置の概略断面図である。 図3は、図2に示された装置を用いて製造され得るPOFの一例を示す断面図である。
本発明の光学用樹脂成形体の製造方法の実施形態について説明する。
本実施形態の光学用樹脂成形体の製造方法は、
(i)光学用樹脂を、前記光学用樹脂のガラス転移温度−30℃以上かつ前記光学用樹脂のガラス転移温度+10℃以下の第1温度範囲内で所定時間保持する第1加熱工程、
(ii)前記第1加熱工程よりも後に実施される工程であって、前記光学用樹脂を、前記光学用樹脂のガラス転移温度+60℃以上かつ前記光学用樹脂のガラス転移温度+200℃以下の第2温度範囲内で所定時間保持する第2加熱工程、及び
(iii)前記第2加熱工程よりも後に実施される工程であって、前記光学用樹脂を所定の形状に成形する成形工程、
を含む。
本実施形態の光学用樹脂成形体の製造方法では、第1加熱工程において、光学用樹脂を第1温度範囲内で保持する時間T[Hr]が、下記の数式(1):
0.011×W+2.89<T<0.11×W+12 (1)
を満たすことが好ましい。ここで、上記数式(1)において、Wは前記光学用樹脂の質量[g]を表す。
本明細書において、光学用樹脂のガラス転移温度(以下、「Tg」と記載する)は、JIS K7121:1987の規定に準拠して求められる中間点ガラス転移温度(Tmg)を意味する。
本実施形態の光学用樹脂成形体の製造方法では、光学用樹脂に対して、まず、当該光学用樹脂のTg−30℃以上かつTg+10℃以下の第1温度範囲で当該光学用樹脂を保持する第1加熱工程が実施される。低温の第1温度範囲では、光学用樹脂は固化状態又はゴム状態である。このような状態の光学用樹脂に対して、好ましくは上記数式(1)を満たす時間Tで加熱処理を行うことにより、光学用樹脂に含まれている揮発成分の多くを光学用樹脂から除去できる。その後、第2加熱工程で、第2温度範囲(Tg+60℃〜Tg+200℃)で光学用樹脂が熱処理される。高温の第2温度範囲では、光学用樹脂は液状である。このような液状の光学用樹脂に対して所定時間の加熱処理を行うことにより、第1加熱工程のみでは光学用樹脂から除去できなかった揮発成分を除去することができる。このように、本実施形態の光学用樹脂成形体の製造方法によれば、固化状態又はゴム状態の光学用樹脂に加熱処理を施すことによって光学用樹脂に含まれる揮発成分の大部分を除去できるので、光学用樹脂が溶融状態で高温にさらされる時間を短くすることができ、その結果、光学用樹脂の熱劣化を抑制できる。
以上のとおり、本実施形態の光学用樹脂成形体の製造方法によれば、従来の方法よりも短時間かつ低温での処理によって、光学用樹脂から揮発成分を効率的に除去することができる。
以下、本実施形態の光学用樹脂成形体の製造方法について、より詳しく説明する。
上述のとおり、第1加熱工程では、光学用樹脂は第1温度範囲内に所定時間保持される。保持される時間Tは、上述の数式(1)を満たすように設定されることが好ましい。なお、第1加熱工程において光学用樹脂が保持される温度は、第1温度範囲内の一定の温度であってもよいし、第1温度範囲内で変動してもよい。光学用樹脂が保持される温度が変動する場合、例えば光学用樹脂が収容される容器内の温度を第1温度範囲内で段階的に昇温し、それぞれの温度でそれぞれ設定された時間で光学用樹脂が保持されてもよい。また、光学用樹脂が収容される容器内における第1温度範囲内における昇温速度を調整して、光学用樹脂が昇温過程で第1温度範囲内の温度にさらされる時間が所定範囲となるように、好ましくは上記数式(1)を満たす時間Tとなるようにしてもよい。
第1加熱工程及び第2加熱工程が容器に収容された光学用樹脂に対して実施される場合、第1加熱工程における容器内の昇温速度は、第1加熱工程後かつ第2加熱工程前に実施される第1温度範囲から第2温度範囲への昇温工程での昇温速度よりも低く設定されることが好ましい。この方法によれば、容器内を昇温させながら第1加熱工程を実施できるので、第1温度範囲内の全温度を有効に利用しながら、効果的に、固形状態又はゴム状態の光学用樹脂から揮発成分を除去することができる。したがって、結果的に、光学用樹脂の熱劣化がより少ない第1加熱工程において、光学用樹脂から除去される揮発成分の量を増加させることができるので、第2加熱工程における高温の熱処理の時間を短くすることができる。
第2加熱工程は、第1温度範囲から第2温度範囲への昇温のための昇温工程を介して、第1加熱工程に連続して実施されることが好ましい。この方法によれば、第1加熱工程で加熱された光学用樹脂の温度がいったん下がってしまい、その状態で光学用樹脂が保持されることがない。このため、第1加熱工程後に光学用樹脂が揮発成分を吸収してしまうことがなくなるため、第2加熱工程における高温の熱処理の時間を短くすることができる。
光学用樹脂に含まれる揮発成分は、第1加熱工程及び第2加熱工程において除去されることができる。第1加熱工程及び第2加熱工程が容器に収容された光学用樹脂に対して実施される場合、光学用樹脂から除去された揮発成分は、容器の外に排出されることが好ましい。
第1加熱工程及び第2加熱工程は、容器に収容された光学用樹脂に対して実施され、成形工程では、容器から取り出された光学用樹脂が所定の形状に成形されてもよい。この場合、光学用樹脂は、例えばロッド状のものが容器内に供給されて、当該容器内で加熱される。
図1は、本実施形態の光学用樹脂成形体の製造方法を実施し得る装置の一例である、光学用樹脂成形体の製造装置100の概略断面図が示されている。ここでは、光学用樹脂成形体がファイバー状に成形される例が説明される。
図1に示された装置100は、容器101を備える。容器101は、光学用樹脂1を収容する収容部102と、収容部102に収容されている光学用樹脂1を収容部102から押し出す押出部103とを備えている。収容部102は、上方及び下方に開口部を有する筒状体である。収容部102は、蓋102aを備えている。蓋102aによって、収容部102の上方の開口部が閉じられている。収容部102の下方の開口部は、収容部102の内部に収容された溶融した光学用樹脂1を収容部102の外に排出するための構成である。すなわち、収容部102の下方の開口部が、押出部103を構成している。装置100には、収容部102で光学用樹脂1を溶融させることができるように、さらに溶融された光学用樹脂1が成形されるまで溶融状態を保つことができるように、ヒーター等の加熱部(図示せず)がさらに設けられている。したがって、例えば、ロッド状の光学用樹脂(プリフォーム)1が、収容部102の上方の開口部を通じて収容部102内に挿入されて、収容部102内で加熱されることによって溶融されることができる。
容器101には、さらに、収容部102内のガスを排出するためのガス排出口104と、ガス排出口104に接続された、収容部102内のガスを排出するポンプ(例えば真空ポンプ)105とが設けられている。すなわち、装置100においては、ガス排出口104及びポンプ105が、収容部102内を減圧する減圧機構を構成している。容器101には、さらに、収容部102内にガス(例えば、窒素ガス)を注入するためにガス注入口106と、ガス注入口106に接続された、収容部102内にガスを供給するためのガス供給装置107とが設けられている。すなわち、装置100においては、ガス注入口106及びガス供給装置107が、収容部102内を加圧する加圧機構を構成している。
装置100においては、光学用樹脂1は、例えばガス押出によって、収容部102から押出部103を介して収容部102から外に押し出される。光学用樹脂1を押出す際には、上述の加圧機構が用いられる。すなわち、ガス供給装置107からガス注入口106を介して収容部102の内部にガス(例えば、窒素ガス)が注入されることにより、収容部102内の圧力が上昇し、溶融した光学用樹脂1が押出部103を介して収容部102から押し出される。押出部103を介して押し出された光学用樹脂1は、例えばギヤポンプ108を通過する。ギヤポンプ108を通過した光学用樹脂1は、例えば、鉛直方向下方に移動し、ファイバー状に成形される。ギヤポンプ108は、押し出された光学用樹脂1の流量を調整するために設けられている。ギヤポンプ108を通過させることにより、光学用樹脂1の流量の変動を抑制できるので、ファイバー状の成形体の太さを均一にすることが可能となる。
装置100には、図示しない温度制御部がさらに設けられている。この温度制御部が、上述の加熱部を制御して、収容部102内の温度を、光学用樹脂1のTg−30℃以上かつ光学用樹脂1のTg+10℃以下の第1温度範囲内で所定時間保持した後に、光学用樹脂1のTg+60℃以上かつ前記光学用樹脂1のTg+200℃以下の第2温度範囲内で所定時間保持する。
温度制御部が収容部102内の温度を第1温度範囲内で保持する時間は、光学用樹脂1が第1温度範囲内に保持される好ましい時間T、すなわち上述の数式(1)を満たすような時間Tに設定されることが好ましい。
本実施形態の光学用樹脂成形体の製造方法が装置100を用いて行われる場合、上記第1加熱工程及び上記第2加熱工程は、収容部102内で実施される。上記第1加熱工程及び上記第2加熱工程の内容は、上述したとおりである。また、上記成形工程は、収容部102に収容されている溶融した光学用樹脂1を、押出部103を介して収容部102から外へ押し出すことによって実施される。
上記第1加熱工程及び上記第2加熱工程から選ばれる少なくとも1つの工程が実施されている際に、容器101内、すなわち収容部102内が減圧されることが好ましい。収容部内102の減圧には、上記減圧機構が用いられる。収容部102内が減圧されることにより、光学用樹脂1から効率良く揮発成分を除去することができる。
上記第1加熱工程及び上記第2加熱工程によって光学用樹脂1から除去された揮発成分は、収容部102の外、すなわち容器101の外に除去されることが好ましい。揮発成分を収容部102の外に排出する場合は、例えば、ガス排出口104又はガス注入口106を利用することができる。例えば、ガス注入口106を開放して収容部102内の揮発成分を外部へ排出してもよいし、ガス排出口104を介してポンプ105を用いて収容部102内の揮発成分を外部へ排出してもよい。
なお、装置100には減圧機構が設けられているが、減圧機構は設けられていなくてもよい。
本実施形態の光学用樹脂成形体の製造方法で用いられる光学用樹脂は、例えば、含フッ素樹脂、メチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、スチレン系樹脂、カーボネート系樹脂である。
本実施形態の光学用樹脂成形体の製造方法で用いられる光学用樹脂は、例えば含フッ素重合体を含む含フッ素樹脂である。含フッ素重合体は、POFや露光部材などの光学部材として、あるいは表面改質剤等として使用され、幅広い分野で利用される有用な物質である。したがって、含フッ素重合体を含む光学用樹脂が用いられて、本実施形態の製造方法によって製造される光学用樹脂成形体は、POFのような光学部材に用いられることができる。本実施形態の製造方法によって製造される光学用樹脂成形体は、例えばPOFを構成する部材であってもよい。本実施形態の製造方法によって製造される光学用樹脂成形体は、POFのコア部及びクラッド部からなる群より選択される少なくとも1つであってもよい。
本実施形態において、光学用樹脂が含フッ素重合体を含む場合、含フッ素重合体は、C−H結合の伸縮エネルギーによる光吸収を抑制する観点から、実質的に水素原子を含んでいないことが好ましく、炭素原子に結合している全ての水素原子がフッ素原子に置換されていることが特に好ましい。すなわち、光学用樹脂に含まれる含フッ素重合体は、実質的に水素原子を含まず、かつ全フッ素化されていることが好ましい。本明細書において、含フッ素重合体が実質的に水素原子を含んでいないとは、含フッ素重合体における水素原子の含有率が1モル%以下であることを意味する。
含フッ素重合体は、含フッ素脂肪族環構造を有することが好ましい。含フッ素脂肪族環構造は、含フッ素重合体の主鎖に含まれていてもよく、含フッ素重合体の側鎖に含まれていてもよい。含フッ素重合体は、例えば、下記構造式(1)で表される構成単位(A)を有する。
Figure 2021162735
式(1)中、Rff 1〜Rff 4は各々独立に、フッ素原子、炭素数1〜7のパーフルオロアルキル基、又は炭素数1〜7のパーフルオロアルキルエーテル基を表す。Rff 1及びRff 2は、連結して環を形成してもよい。「パーフルオロ」は、炭素原子に結合している全ての水素原子がフッ素原子に置換されていることを意味する。式(1)において、パーフルオロアルキル基の炭素数は、1〜5が好ましく、1〜3がより好ましく、1であることがさらに好ましい。パーフルオロアルキル基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。パーフルオロアルキル基としては、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基などが挙げられる。
式(1)において、パーフルオロアルキルエーテル基の炭素数は、1〜5が好ましく、1〜3がより好ましい。パーフルオロアルキルエーテル基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。パーフルオロアルキルエーテル基としては、パーフルオロメトキシメチル基などが挙げられる。
ff 1及びRff 2が連結して環を形成している場合、当該環は、5員環であってもよく、6員環であってもよい。この環としては、パーフルオロテトラヒドロフラン環、パーフルオロシクロペンタン環、パーフルオロシクロヘキサン環などが挙げられる。
構成単位(A)の具体例としては、例えば、下記式(A1)〜(A8)で表される構成単位が挙げられる。
Figure 2021162735
構成単位(A)は、上記式(A1)〜(A8)で表される構成単位のうち、構成単位(A2)、すなわち下記式(2)で表される構成単位であることが好ましい。
Figure 2021162735
含フッ素重合体は、構成単位(A)を1種又は2種以上含んでいてもよい。含フッ素重合体において、構成単位(A)の含有量は、全構成単位の合計に対し、20モル%以上であることが好ましく、40モル%以上であることがより好ましい。構成単位(A)が20モル%以上含まれることにより、含フッ素重合体は、より高い耐熱性を有する傾向がある。構成単位(A)が40モル%以上含まれる場合、含フッ素重合体は、高い耐熱性に加えて、より高い透明性及び高い機械的強度も有する傾向がある。含フッ素重合体において、構成単位(A)の含有量は、全構成単位の合計に対し、95モル%以下であることが好ましく、70モル%以下であることがより好ましい。
構成単位(A)は、例えば、下記式(3)で表される化合物に由来する。式(3)において、Rff 1〜Rff 4は、式(1)と同じである。なお、式(3)で表される化合物は、例えば特表2007−504125号公報に開示された製造方法をはじめ、すでに公知である製造方法によって得ることができる。
Figure 2021162735
上記式(3)で表される化合物の具体例としては、例えば、下記式(M1)〜(M8)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2021162735
含フッ素重合体は、構成単位(A)以外に、他の構成単位をさらに含んでいてもよい。他の構成単位としては、以下の構成単位(B)〜(D)が挙げられる。
構成単位(B)は、下記式(4)で表される。
Figure 2021162735
式(4)中、R1〜R3は各々独立に、フッ素原子、又は炭素数1〜7のパーフルオロアルキル基を表す。R4は、炭素数1〜7のパーフルオロアルキル基を表す。パーフルオロアルキル基は、環構造を有していてもよい。フッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。パーフルオロアルキル基におけるフッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。
含フッ素重合体は、構成単位(B)を1種又は2種以上含んでいてもよい。含フッ素重合体において、構成単位(B)の含有量は、全構成単位の合計に対し、5〜10モル%が好ましい。構成単位(B)の含有量は、9モル%以下であってもよく、8モル%以下であってもよい。
構成単位(B)は、例えば、下記式(5)で表される化合物に由来する。式(5)において、R1〜R4は、式(4)と同じである。式(5)で表される化合物は、パーフルオロビニルエーテル等の含フッ素ビニルエーテルである。
Figure 2021162735
構成単位(C)は、下記式(6)で表される。
Figure 2021162735
式(6)中、R5〜R8は各々独立に、フッ素原子、又は炭素数1〜7のパーフルオロアルキル基を表す。パーフルオロアルキル基は、環構造を有していてもよい。フッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。パーフルオロアルキル基におけるフッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。
含フッ素重合体は、構成単位(C)を1種又は2種以上含んでいてもよい。含フッ素重合体において、構成単位(C)の含有量は、全構成単位の合計に対し、5〜10モル%が好ましい。構成単位(C)の含有量は、9モル%以下であってもよく、8モル%以下であってもよい。
構成単位(C)は、例えば、下記式(7)で表される化合物に由来する。式(7)において、R5〜R8は、式(6)と同じである。式(7)で表される化合物は、テトラフルオロエチレン及びクロロトリフルオロエチレン等の含フッ素オレフィンである。
Figure 2021162735
構成単位(D)は、下記式(8)で表される。
Figure 2021162735
式(8)中、Zは、酸素原子、単結合、又は−OC(R1920)O−を表し、R9〜R20は各々独立に、フッ素原子、炭素数1〜5のパーフルオロアルキル基、又は炭素数1〜5のパーフルオロアルコキシ基を表す。フッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。パーフルオロアルキル基におけるフッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。パーフルオロアルコキシ基におけるフッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。s及びtはそれぞれ独立に0〜5でかつs+tが1〜6の整数(ただし、Zが−OC(R1920)O−の場合、s+tは0であってもよい)を表す。
構成単位(D)は、好ましくは下記式(9)で表される。なお、下記式(9)で表される構成単位は、上記式(8)においてZが酸素原子、sが0、かつtが2の場合である。
Figure 2021162735
式(9)中、R141、R142、R151、及びR152は各々独立に、フッ素原子、炭素数1〜5のパーフルオロアルキル基、又は炭素数1〜5のパーフルオロアルコキシ基を表す。フッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。パーフルオロアルキル基におけるフッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。パーフルオロアルコキシ基におけるフッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。
含フッ素重合体は、構成単位(D)を1種又は2種以上含んでいてもよい。含フッ素重合体において、構成単位(D)の含有量は、全構成単位の合計に対し、30〜67モル%が好ましい。構成単位(D)の含有量は、例えば35モル%以上であり、60モル%以下であってもよく、55モル%以下であってもよい。
構成単位(D)は、例えば、下記式(10)で表される化合物に由来する。式(10)において、Z、R9〜R18、s及びtは、式(8)と同じである。式(10)で表される化合物は、2個以上の重合性二重結合を有し、かつ環化重合し得る含フッ素化合物である。
Figure 2021162735
構成単位(D)は、好ましくは下記式(11)で表される化合物に由来する。式(11)において、R141、R142、R151、及びR152は、式(9)と同じである。
Figure 2021162735
式(10)又は式(11)で表される化合物の具体例としては、下記の化合物が挙げられる。
CF2=CFOCF2CF=CF2
CF2=CFOCF(CF3)CF=CF2
CF2=CFOCF2CF2CF=CF2
CF2=CFOCF2CF(CF3)CF=CF2
CF2=CFOCF(CF3)CF2CF=CF2
CF2=CFOCFClCF2CF=CF2
CF2=CFOCCl2CF2CF=CF2
CF2=CFOCF2OCF=CF2
CF2=CFOC(CF32OCF=CF2
CF2=CFOCF2CF(OCF3)CF=CF2
CF2=CFCF2CF=CF2
CF2=CFCF2CF2CF=CF2
CF2=CFCF2OCF2CF=CF2
CF2=CFOCF2CFClCF=CF2
CF2=CFOCF2CF2CCl=CF2
CF2=CFOCF2CF2CF=CFCl
CF2=CFOCF2CF(CF3)CCl=CF2
CF2=CFOCF2OCF=CF2
CF2=CFOCCl2OCF=CF2
CF2=CClOCF2OCCl=CF2
含フッ素重合体は、構成単位(A)〜(D)以外の他の構成単位をさらに含んでいてもよいが、実質的に構成単位(A)〜(D)以外の他の構成単位を含まないことが好ましい。なお、含フッ素重合体が実質的に構成単位(A)〜(D)以外の他の構成単位を含まないとは、含フッ素重合体における全構成単位の合計に対し、構成単位(A)〜(D)の合計が95モル%以上、好ましくは98モル%以上であることを意味する。
含フッ素重合体の重合方法は、特に限定されず、例えば、ラジカル重合などの一般的な重合方法を利用できる。含フッ素重合体を重合するための重合開始剤は、全フッ素化された化合物であってもよい。
含フッ素重合体のTgは、特に限定されず、例えば100℃〜140℃であり、105℃以上であってもよく、120℃以上であってもよい。
光学用樹脂は、含フッ素重合体を主成分として含んでいてもよく、実質的に含フッ素重合体のみからなることが好ましい。
光学用樹脂は、含フッ素重合体の他に、添加物をさらに含んでいてもよい。添加物は、例えば屈折率調整剤である。屈折率調整剤として、例えば、光学部材用の材料として用いられる樹脂組成物に用いられる公知の屈折率調整剤が用いられ得る。例えば、本実施形態の光学用樹脂成形体の製造方法で用いられる光学用樹脂がPOFの材料として用いられる場合、POFの材料に用いられる公知の屈折率調整剤を含むことができる。光学用樹脂は、屈折率調整剤以外の他の添加物を含んでいてもよい。
本実施形態の光学用樹脂成形体の製造方法の別の例として、製造される光学用樹脂成形体がPOFのコア部及びクラッド部である例について説明する。
図2は、本実施形態の光学用樹脂成形体の製造方法を利用してPOFのコア部及びクラッド部を製造する、POFの製造装置200の概略断面図を示す。
図3は、装置200を用いて製造され得るPOFの一例の断面図を示す。装置200によって製造され得るPOF400は、コア部401と、コア部401の外周に配置されたクラッド部402と、クラッド部402の外周に配置されたオーバークラッド(被覆層)403と、を備える。
図2に示された装置200は、コア部形成用の押出装置201、クラッド部形成用の押出装置211、及びオーバークラッド形成用の押出装置221を備える。装置200は、第1室240、及び第2室241をさらに備えている。第1室240及び第2室241は、鉛直方向下方にこの順で並んでいる。
押出装置201は、POF400のコア部401に適した組成を有する光学用樹脂300を収容する、蓋202aを備えた収容部202と、収容部202に収容されている光学用樹脂300を収容部202から押し出す押出部203とを備えている。収容部202及び押出部203は、図1に示された装置100の収容部102及び押出部103とそれぞれ同じ機能を有する。押出装置201には、収容部202で光学用樹脂300を溶融させることができるように、さらに溶融された光学用樹脂300が成形されるまで溶融状態を保つことができるように、ヒーター等の加熱部(図示せず)がさらに設けられている。したがって、例えば、ロッド状の光学用樹脂(プリフォーム)300が、収容部202の上方の開口部を通じて収容部202内に挿入されて、収容部202内で加熱されることによって溶融されることができる。
押出装置201には、さらに、ガス排出口204、ポンプ(例えば真空ポンプ)205、ガス注入口206、及びガス供給装置207が設けられている。ガス排出口204、ポンプ205、ガス注入口206、及びガス供給装置207は、図1に示された装置100のガス排出口104、ポンプ105、ガス注入口106、及びガス供給装置107とそれぞれ同じ機能を有し、かつ同様に動作する。なお、装置100と同様に、ガス排出口204及びポンプ205は、設けられていなくてもよい。装置200には、図示しない温度制御部がさらに設けられている。この温度制御部が、加熱部を制御して、光学用樹脂300に含まれる揮発成分を除去するために、収容部202内の温度を第1温度範囲内に所定時間保持した後、第2温度範囲内に所定時間保持する。これにより、光学用樹脂300に対して、第1温度範囲内での加熱処理及び第2温度範囲内での加熱処理が実施される。これらの加熱処理の方法は、上記第1加熱工程及び第2加熱工程として説明された方法と同じである。
押出装置201においては、光学用樹脂300は、例えばガス押出によって、収容部202から押出部203を介して収容部202から外に押し出される。押出部203を介して押し出された光学用樹脂300は、例えばギヤポンプ208を通過し、その後鉛直方向下方に移動し、ファイバー状に成形される。ギヤポンプ208は、図1に示された装置100のギヤポンプ108と同じ機能を有し、かつ同様に動作する。ギヤポンプ208から送り出され、ファイバー状に成形された成形体は、第1室240及び第2室241のそれぞれに、この順で供給される。
押出装置211は、例えば、POF400のクラッド部402に適した組成を有する光学用樹脂301を収容する収容部212を備えている。押出装置211としては、押出装置201について上述したものを用いることができる。すなわち、押出装置211に設けられた収容部212、押出部213、ガス排出口214、ポンプ215、ガス注入口216、ガス供給装置217、及びギヤポンプ218は、それぞれ、押出装置201に設けられた収容部202、押出部203、ガス排出口204、ポンプ205、ガス注入口206、ガス供給装置207、及びギヤポンプ208と同様の機能を有し、かつ同様に動作する。
ギヤポンプ218から送り出された光学用樹脂301は、第1室240に供給される。第1室240内において、ファイバー状の成形体を光学用樹脂301で被覆することによって、成形体の外周を覆うクラッド部402を形成することができる。クラッド部402に被覆された成形体は、第1室240から第2室241に移動する。
押出装置221は、例えば、POF400のオーバークラッド403に適した組成を有する樹脂組成物302を収容する収容部222、収容部222内に配置されたスクリュー223、及び、収容部222に接続されたホッパー224を備えている。押出装置221では、例えばペレット状の樹脂組成物302が、ホッパー224を通じて、収容部222に供給される。収容部222に供給された樹脂組成物302は、例えば、加熱されながらスクリュー223によって混錬されることによって、軟化して流動可能となる。軟化した樹脂組成物302は、スクリュー223によって収容部222から押し出される。
押出装置221から押し出された樹脂組成物302は、ギヤポンプ225に送られる。ギヤポンプ225は、押出装置221から押し出された樹脂組成物302の流量を調整する。
ギヤポンプ225から送り出された光学用樹脂302は、第2室241に供給される。第2室241内において、クラッド部402を樹脂組成物302で被覆することによって、クラッド部402の外周を覆うオーバークラッド403を形成することができる。
POF400のクラッド部402を形成する光学用樹脂301の屈折率は、コア部401を形成する光学用樹脂300の屈折率よりも低いことが好ましい。光学用樹脂301に含まれる樹脂材料としては、例えば、上述の含フッ素樹脂、メチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、スチレン系樹脂、及びカーボネート系樹脂等が挙げられる。POF400のオーバークラッド403を形成する樹脂組成物302に含まれる樹脂材料としては、例えば、ポリカーボネート、各種エンジニアリングプラスチック、シクロオレフィンポリマー、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、変性PTFE、及びテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)等が挙げられる。
本実施形態では、光学用樹脂成形体の製造方法の発明について説明した。しかし、本発明の光学用樹脂成形体の製造方法は、一般的な樹脂材料をファイバー状に成形する方法としても適用し得る。例えば、本発明の光学用樹脂成形体の製造方法において、光学用樹脂を一般的な樹脂材料に置き換えて、この樹脂材料をファイバー状に成形する場合、以下のような樹脂製ファイバーの製造方法の発明として成立し得る。
樹脂製ファイバーを製造する方法であって、
(I)容器内の樹脂材料を、前記樹脂材料のガラス転移温度−30℃以上かつ前記樹脂材料のガラス転移温度+10℃以下の第1温度範囲内で所定時間保持する第1加熱工程、
(II)前記第1加熱工程よりも後に実施される工程であって、前記容器内の前記樹脂材料を、前記樹脂材料のガラス転移温度+60℃以上かつ前記樹脂材料のガラス転移温度+200℃以下の第2温度範囲内で所定時間保持する第2加熱工程、及び
(III)前記第2加熱工程よりも後に実施される工程であって、溶融した前記樹脂材料を、前記容器から押し出してファイバー状に成形して紡糸する紡糸工程、
を含む、樹脂製ファイバーの製造方法。
上記樹脂製ファイバーの製造方法において、上記(I)の第1加熱工程及び上記(II)の第2加熱工程は、上述の本実施形態における光学用樹脂成形体の製造方法における上記(i)の第1加熱工程及び上記(ii)の第2加熱工程にそれぞれ対応する。したがって、樹脂製ファイバーの製造方法の第1加熱工程において、樹脂材料を第1温度範囲内で保持する時間tA[Hr]は、下記の数式(2):
0.011×wA+2.89<tA<0.11×wA+12 (2)
を満たすように設定されることが好ましい。ここで、上記数式(2)において、wAは樹脂材料の質量[g]を表す。
また、上記樹脂製ファイバーの製造方法を実施する装置として、図1に示された光学用樹脂成形体の製造装置100を利用することが可能である。すなわち、樹脂製ファイバーの製造装置の発明は、以下のように特定され得る。
樹脂製ファイバーの製造装置であって、
前記樹脂製ファイバーの原料となる樹脂材料を収容する収容部と、
前記収容部に収容されている前記樹脂材料を前記収容部から押し出す押出部と、
前記収容部を加熱する加熱部と、
前記収容部内の温度を制御する温度制御部と、
を備え、
前記温度制御部は、前記収容部内の温度を、前記樹脂材料のガラス転移温度−30℃以上かつ前記樹脂材料のガラス転移温度+10℃以下の第1温度範囲内で所定時間保持した後に、前記樹脂材料のガラス転移温度+60℃以上かつ前記樹脂材料のガラス転移温度+200℃以下の第2温度範囲内で所定時間保持し、
前記押出部から押し出された前記樹脂材料は、ファイバー状に成形される。
上記樹脂製ファイバーの製造装置において、温度制御部が収容部内の温度を第1温度範囲内で保持する時間tB[Hr]が、下記の数式(3):
0.011×wB+2.89<tB<0.11×wB+12 (3)
を満たすことが好ましい。ここで、上記数式(3)において、wBは、前記収容部に収容された前記樹脂材料の質量[g]を表す。
以下、実施例により、本発明をより詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に限定されない。
(実施例1)
[光学用樹脂の作製]
光学用樹脂として、トリクロロエチルメタクリレート(TCEMA)の重合体が作製された。具体的には、精製したモノマーとしてのTCEMAと、ドーパントとしてのジフェニルスルホキシド(DPSO)とを、質量比で、TCEMA:DPSO=93:4の割合で混合した。得られた混合物に、全質量中の濃度がそれぞれ0.03質量%及び0.2質量%となるように、重合開始剤としてジ−t−ブチルパーオキサイド及び連鎖移動剤としてn−ラウリルメルカプタンを添加した。その後、得られた混合物について、細孔径0.2μmのメンブレンフィルタを用いて濾過を行った。次に、濾液をガラス製重合容器に導入し、凍結脱気法により溶存空気を除去し、真空封緘を行った。重合容器の温度を120℃に維持しながら40時間かけてモノマーを重合した。これにより、ロッド状の光学用樹脂が得られた。
[光学用樹脂のTgの測定方法]
光学用樹脂のTgは、示差走査熱量計(DSC)を利用した熱分析により測定された。
[揮発成分除去のための加熱処理]
光学用樹脂の加熱処理には、図1に示された装置100と同様の構成を有する装置が用いられた。収容部内に300gの光学用樹脂を入れて、収容部を密閉した。次に、収容部を、室温から90℃まで、10℃/minの昇温速度で加熱し、その後90℃で8時間保持した。これが、第1加熱工程に相当する。次に、ガス供給口を開放して、収容部を密閉状態から開放状態にして、光学用樹脂から生じた収容部内の揮発成分を収容部外に除去した。このとき、収容部の温度は90℃に保たれていた。次に、収容部の温度を90℃から200℃まで、10℃/分の昇温速度で加熱し、その後200℃で12時間保持した。これが、第2加熱工程に相当する。
[加熱処理後の光学用樹脂の評価]
加熱処理後の光学用樹脂中の気泡の有無を、目視にて評価した。なお、収容部の上部にはガラス窓が設置されており、そこから光学用樹脂を観察した。結果は、表1に示されている。表1では、目視にて気泡が確認できなかった場合を「〇」、目視にて気泡が確認された場合を「×」、の記号で表している。
(実施例2)
[光学用樹脂の作製]
光学用樹脂として、上記の構成単位(A2)、すなわち上記式(2)で表される構成単位からなる含フッ素重合体、すなわちパーフルオロ−4−メチル−2−メチレン−1,3−ジオキソラン(PFMMD)を重合させることによって得られる重合体が作製された。具体的な作製方法は以下のとおりであった。
ガラスチューブ内に、PFMMD10gと、パーフルオロベンゾイルパーオキサイド80mgとを封入した。このガラスチューブを、3サイクルの冷凍/解凍真空機で脱気して、アルゴンを再充填した。ガラスチューブを封止し、1日間、50℃で加熱した。これによりガラスチューブの内容物は固体となり、さらにガラスチューブを4日間、70℃で加熱して、10gの透明棒状物を得た。この透明棒状物の一部をヘキサフルオロベンゼン溶液に溶解し、クロロホルムを加えて沈殿させることで精製した。開始剤としてパーフルオロベンゾイルパーオキサイドを用い、Fluorinert FC−75(住友スリーエム社製)中でモノマーの溶液重合が行われた。これにより、PFMMDポリマーが得られた。得られたPFMMDポリマーに対して、ドーパントとして1、1、3、5、6−ペンタクロロパーフルオロヘキサンを5質量%となるように混合して、光学用樹脂を得た。
[光学用樹脂のTgの測定方法]
実施例1と同様の方法で光学用樹脂のTgが測定された。
[揮発成分除去のための加熱処理]
光学用樹脂の加熱処理には、実施例1と同様の装置が用いられた。収容部内に300gの光学用樹脂を入れて、収容部を密閉した。次に、収容部を、室温から140℃まで、10℃/minの昇温速度で加熱し、その後140℃で8時間保持した。これが、第1加熱工程に相当する。次に、ガス供給口を開放して、収容部を密閉状態から開放状態にして、光学用樹脂から生じた収容部内の揮発成分を収容部外に除去した。このとき、収容部の温度は140℃に保たれていた。次に、収容部の温度を140℃から240℃まで、10℃/分の昇温速度で加熱し、その後240℃で12時間保持した。これが、第2加熱工程に相当する。
[加熱処理後の光学用樹脂の評価]
実施例1と同様の方法で加熱処理後の光学用樹脂を評価した。
(実施例3)
[光学用樹脂の作製]
実施例2と同様の方法で光学用樹脂を作製した。
[光学用樹脂のTgの測定方法]
実施例1と同様の方法で光学用樹脂のTgが測定された。
[揮発成分除去のための加熱処理]
光学用樹脂の加熱処理には、実施例1と同様の装置が用いられた。収容部内に1000gの光学用樹脂を入れて、収容部を密閉した。次に、収容部を、室温から140℃まで、10℃/minの昇温速度で加熱し、その後140℃で14時間保持した。これが、第1加熱工程に相当する。次に、ガス供給口を開放して、収容部を密閉状態から開放状態にして、光学用樹脂から生じた収容部内の揮発成分を収容部外に除去した。このとき、収容部の温度は140℃に保たれていた。次に、収容部の温度を140℃から240℃まで、10℃/分の昇温速度で加熱し、その後240℃で12時間保持した。これが、第2加熱工程に相当する。
[加熱処理後の光学用樹脂の評価]
実施例1と同様の方法で加熱処理後の光学用樹脂を評価した。
(比較例1)
[光学用樹脂の作製]
実施例2と同様の方法で光学用樹脂を作製した。
[光学用樹脂のTgの測定方法]
実施例1と同様の方法で光学用樹脂のTgが測定された。
[揮発成分除去のための加熱処理]
光学用樹脂の加熱処理には、実施例1と同様の装置が用いられた。収容部内に300gの光学用樹脂を入れて、収容部を密閉した。次に、収容部を、室温から240℃まで、10℃/minの昇温速度で加熱し、その後240℃で24時間保持した。次に、ガス供給口を開放して、収容部を密閉状態から開放状態にして、光学用樹脂から生じた収容部内の揮発成分を収容部外に除去した。このように、比較例1では、第1加熱工程は実施されず、第2加熱工程のみが実施された。
[加熱処理後の光学用樹脂の評価]
実施例1と同様の方法で加熱処理後の光学用樹脂を評価した。
(比較例2)
[光学用樹脂の作製]
実施例2と同様の方法で光学用樹脂を作製した。
[光学用樹脂のTgの測定方法]
実施例1と同様の方法で光学用樹脂のTgが測定された。
[揮発成分除去のための加熱処理]
光学用樹脂の加熱処理には、実施例1と同様の装置が用いられた。収容部内に1000gの光学用樹脂を入れて、収容部を密閉した。次に、収容部を、室温から240℃まで、10℃/minの昇温速度で加熱し、その後240℃で48時間保持した。次に、ガス供給口を開放して、収容部を密閉状態から開放状態にして、光学用樹脂から生じた収容部内の揮発成分を収容部外に除去した。このように、比較例2では、第1加熱工程は実施されず、第2加熱工程のみが実施された。
[加熱処理後の光学用樹脂の評価]
実施例1と同様の方法で加熱処理後の光学用樹脂を評価した。
Figure 2021162735
第1加熱工程及び第2加熱工程が実施された実施例1〜3の光学用樹脂には、目視でj気泡が確認されなかった。一方、第1加熱工程が実施されなかった比較例1及び2の光学用樹脂には、気泡が確認された。実施例2と比較例1、実施例3と比較例2をそれぞれ比較することから明らかなように、本発明の製造方法によれば、従来よりも短時間で、かつ低温度の処理で、効率良く光学用樹脂内の揮発成分を除去することができる。
本発明の光学用樹脂成形体の製造方法によれば、光学用樹脂成形体の光学特性の低下を抑制しつつ、光学用樹脂から揮発成分を効率的に除去することができる。したがって、本発明の光学用樹脂成形体の製造方法は、例えばPOFの製造、特にPOFのコア部及びクラッド部の製造に利用可能である。
1,300,301 光学用樹脂
2,101 容器
100 光学用樹脂成形体の製造装置
102,202,212 収容部
103,203,213 押出部
104,204,214 ガス排出口
105,205,215 ポンプ
106,206,216 ガス注入口
107,207,217 ガス供給装置
200 POFの製造装置
400 POF
401 コア部
402 クラッド部
403 オーバークラッド

Claims (19)

  1. (i)光学用樹脂を、前記光学用樹脂のガラス転移温度−30℃以上かつ前記光学用樹脂のガラス転移温度+10℃以下の第1温度範囲内で所定時間保持する第1加熱工程、
    (ii)前記第1加熱工程よりも後に実施される工程であって、前記光学用樹脂を、前記光学用樹脂のガラス転移温度+60℃以上かつ前記光学用樹脂のガラス転移温度+200℃以下の第2温度範囲内で所定時間保持する第2加熱工程、及び
    (iii)前記第2加熱工程よりも後に実施される工程であって、前記光学用樹脂を所定の形状に成形する成形工程、
    を含む、
    光学用樹脂成形体の製造方法。
  2. 前記第1加熱工程において、前記光学用樹脂を前記第1温度範囲内で保持する時間T[Hr]が、下記の数式(1):
    0.011×W+2.89<T<0.11×W+12 (1)
    を満たす、
    ここで、上記数式(1)において、Wは前記光学用樹脂の質量[g]を表す、
    請求項1に記載の光学用樹脂成形体の製造方法。
  3. 前記第1加熱工程及び前記第2加熱工程は、容器に収容された前記光学用樹脂に対して実施され、
    前記第1加熱工程における前記容器内の昇温速度は、前記第1加熱工程後かつ前記第2加熱工程前に実施される前記第1温度範囲から前記第2温度範囲への昇温工程での昇温速度よりも低い、
    請求項1又は2に記載の光学用樹脂成形体の製造方法。
  4. 前記第2加熱工程は、前記第1温度範囲から前記第2温度範囲への昇温のための昇温工程を介して、前記第1加熱工程に連続して実施される、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学用樹脂成形体の製造方法。
  5. 前記第1加熱工程及び前記第2加熱工程において、前記光学用樹脂に含まれる揮発成分が除去される、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学用樹脂成形体の製造方法。
  6. 前記第1加熱工程及び前記第2加熱工程は、容器に収容された前記光学用樹脂に対して実施され、
    前記成形工程では、前記容器から取り出された前記光学用樹脂が所定の形状に成形される、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学用樹脂成形体の製造方法。
  7. 前記第1加熱工程及び前記第2加熱工程から選ばれる少なくとも1つの工程において、前記容器内を減圧する、
    請求項6に記載の光学用樹脂成形体の製造方法。
  8. 前記容器が、前記光学用樹脂を収容する収容部と、前記収容部に収容されている前記光学用樹脂を前記収容部から押し出す押出部とを備えており、
    前記第1加熱工程及び前記第2加熱工程は、前記収容部において実施され、
    前記成形工程は、前記収容部に収容されている溶融した前記光学用樹脂を、前記押出部を介して前記収容部から外へ押し出すことによって実施される、
    請求項6又は7に記載の光学用樹脂成形体の製造方法。
  9. 前記光学用樹脂をファイバー状に成形する、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の光学用樹脂成形体の製造方法。
  10. 前記光学用樹脂成形体が、プラスチック光ファイバーを構成する、
    請求項9に記載の光学用樹脂成形体の製造方法。
  11. 前記光学用樹脂成形体が、前記プラスチック光ファイバーのコア部及びクラッド部からなる群より選択される少なくとも1つである、
    請求項10に記載の光学用樹脂成形体の製造方法。
  12. 前記光学用樹脂は、含フッ素重合体を含む、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の光学用樹脂成形体の製造方法。
  13. 前記含フッ素重合体は、実質的に水素原子を含まず、かつ全フッ素化されている、
    請求項12に記載の光学用樹脂成形体の製造方法。
  14. 前記含フッ素重合体は、下記構造式(1)で表される構成単位を有する重合体を含む、
    請求項13に記載の光学用樹脂成形体の製造方法。
    Figure 2021162735
    (構造式(1)中、Rff 1〜Rff 4は各々独立に、フッ素原子、炭素数1〜7のパーフルオロアルキル基、又は炭素数1〜7のパーフルオロアルキルエーテル基を表す。Rff 1及びRff 2は連結して環を形成してもよい。)
  15. 前記含フッ素重合体は、下記構造式(2)で表される構成単位を有する重合体を含む、
    請求項14に記載の光学用樹脂成形体の製造方法。
    Figure 2021162735
  16. 樹脂製ファイバーを製造する方法であって、
    (I)容器内の樹脂材料を、前記樹脂材料のガラス転移温度−30℃以上かつ前記樹脂材料のガラス転移温度+10℃以下の第1温度範囲内で所定時間保持する第1加熱工程、
    (II)前記第1加熱工程よりも後に実施される工程であって、前記容器内の前記樹脂材料を、前記樹脂材料のガラス転移温度+60℃以上かつ前記樹脂材料のガラス転移温度+200℃以下の第2温度範囲内で所定時間保持する第2加熱工程、及び
    (III)前記第2加熱工程よりも後に実施される工程であって、溶融した前記樹脂材料を、前記容器から押し出してファイバー状に成形して紡糸する紡糸工程、
    を含む、樹脂製ファイバーの製造方法。
  17. 前記第1加熱工程において、前記樹脂材料を前記第1温度範囲内で保持する時間tA[Hr]が、下記の数式(2):
    0.011×wA+2.89<tA<0.11×wA+12 (2)
    を満たす、
    ここで、上記数式(2)において、wAは前記樹脂材料の質量[g]を表す、
    請求項16に記載の樹脂製ファイバーの製造方法。
  18. 樹脂製ファイバーの製造装置であって、
    前記樹脂製ファイバーの原料となる樹脂材料を収容する収容部と、
    前記収容部に収容されている前記樹脂材料を前記収容部から押し出す押出部と、
    前記収容部を加熱する加熱部と、
    前記収容部内の温度を制御する温度制御部と、
    を備え、
    前記温度制御部は、前記収容部内の温度を、前記樹脂材料のガラス転移温度−30℃以上かつ前記樹脂材料のガラス転移温度+10℃以下の第1温度範囲内で所定時間保持した後に、前記樹脂材料のガラス転移温度+60℃以上かつ前記樹脂材料のガラス転移温度+200℃以下の第2温度範囲内で所定時間保持し、
    前記押出部から押し出された前記樹脂材料は、ファイバー状に成形される、
    樹脂製ファイバーの製造装置。
  19. 前記温度制御部が前記収容部内の温度を前記第1温度範囲内で保持する時間tB[Hr]が、下記の数式(3):
    0.011×wB+2.89<tB<0.11×wB+12 (3)
    を満たす、
    ここで、上記数式(3)において、wBは、前記収容部に収容された前記樹脂材料の質量[g]を表す、
    請求項18に記載の樹脂製ファイバーの製造装置。
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