JP2021162409A - ガスセンサ、ガスセンサの素子封止体、筒状体、および、ガスセンサの組立方法 - Google Patents

ガスセンサ、ガスセンサの素子封止体、筒状体、および、ガスセンサの組立方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021162409A
JP2021162409A JP2020062503A JP2020062503A JP2021162409A JP 2021162409 A JP2021162409 A JP 2021162409A JP 2020062503 A JP2020062503 A JP 2020062503A JP 2020062503 A JP2020062503 A JP 2020062503A JP 2021162409 A JP2021162409 A JP 2021162409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor element
gas sensor
tubular body
axial direction
maximum height
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020062503A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7316246B2 (ja
Inventor
光輝 安立
Mitsuteru Adachi
裕賀 和田
Yutaka Wada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP2020062503A priority Critical patent/JP7316246B2/ja
Priority to CN202110289268.1A priority patent/CN113466401B/zh
Priority to US17/207,971 priority patent/US11733202B2/en
Priority to DE102021107358.8A priority patent/DE102021107358A1/de
Publication of JP2021162409A publication Critical patent/JP2021162409A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7316246B2 publication Critical patent/JP7316246B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
    • G01N27/4078Means for sealing the sensor element in a housing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/0004Gaseous mixtures, e.g. polluted air
    • G01N33/0009General constructional details of gas analysers, e.g. portable test equipment
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M15/00Testing of engines
    • G01M15/04Testing internal-combustion engines
    • G01M15/10Testing internal-combustion engines by monitoring exhaust gases or combustion flame
    • G01M15/102Testing internal-combustion engines by monitoring exhaust gases or combustion flame by monitoring exhaust gases
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
    • G01N27/4073Composition or fabrication of the solid electrolyte

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

【課題】従来よりも低封止荷重で気密性能が確保されるガスセンサを提供する。
【解決手段】ガスセンサが、センサ素子と、センサ素子が内部を軸方向に貫通する貫通孔を有する金属性の筒状体と、該貫通孔をなす筒状体の内面とセンサ素子との間に充填されてなり、センサ素子の第1の端部側と第2の端部側との間を封止する圧粉体と、を備え、貫通孔内面のうち、少なくとも該内面とセンサ素子との間に充填される圧粉体と接触する範囲が、凸部と凹部とが軸方向において交互にかつそれぞれが筒状体の内周方向に沿うように延在する縞状凹凸領域であり、凸部の軸方向における間隔が50μm以上150μm以下であり、縞状凹凸領域の軸方向における最大高さRz1と内周方向における最大高さRz2とが、0.3μm≦Rz1≦10μmかつ、Rz1/Rz2≧2.0である、ようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、ガスセンサにおけるセンサ素子の固定および封止に関し、特にそれらに用いる筒状体の構成に関する。
従来より、自動車のエンジン等の内燃機関における燃焼ガスや排気ガス等の被測定ガス中の所定のガス成分の濃度を測定する装置として、ジルコニア(ZrO)等の酸素イオン伝導性固体電解質セラミックスを用いてセンサ素子を形成したガスセンサが公知である。
係るガスセンサにおいては、通常、セラミックス製の長尺板状のセンサ素子(検出素子)が、いずれも金属製であり溶接により一体化されてなるハウジングと内筒とからなる筒状体の内部(中空部)において、複数のセラミック製の碍子であるセラミックサポータと、これらセラミックサポータの間にそれぞれ充填されたタルク等のセラミックスの圧粉体とによって固定され、圧粉体によって素子両端部の間を気密封止されてなる構成を有する。このようなガスセンサを好適に組み立てることが出来る方法および装置が既に公知である(例えば、特許文献1参照)。
また、筒状体の内周面のうち、少なくとも圧粉体に接する部分の算術平均粗さRaを0.5μm〜5μmとすることで、センサ素子と筒状体の間における気密性能を向上させる態様も、すでに公知である(例えば、特許文献2参照)。
なお、特許文献2には、特許文献1に開示された(従来の)ガスセンサ(以下、従来品)よりも短尺化が図られたガスセンサ(以下、短尺化品)についても、同様の効果が得られるものとされている。
より具体的には、特許文献2に開示された短尺品においては、従来品からの短尺化を実現するために、2つの圧粉体の間に配置されていたセラミックサポータを1つ省略し、圧粉体が連続する一の範囲に配置されてなる。また、側方からかしめを行う態様に代えて、筒状体の上端部に設けた薄肉のかしめ部を屈曲させることで、筒状体内部においてセンサ素子その他を固定する態様も採用されている。係るかしめ部の軸方向の長さは内筒の軸方向の長さよりも短縮されている。
特開2016−173360号公報 特許第6317145号公報
特許文献2には、筒状体の内周面のうち少なくとも圧粉体に接する部分において0.5μm〜5μmという算術平均粗さRaを実現するための具体的態様として、鍛造にて作製された筒状体の内周面に、切削加工によって螺旋状の溝を形成するという態様が開示されている。ただし、螺旋状以外の形状の溝を形成することで、上述の算術平均粗さRaを実現してもよい旨の言及もなされている。
一方で、特許文献2の実施例においては、気密性試験の対象とするガスセンサの二次組立品を得る工程において、圧粉体による封止を実現するための封止荷重を、800kgf〜2000kgfの間で違えた場合の、算術平均粗さRと封止荷重の違いが気密性能に与える影響が評価されているが、その結果からは、算術平均粗さRによらず、封止荷重が大きいほど気密性能がよくなる傾向があることが、確認される。
しかしながら、圧粉体の圧縮時の封止荷重が大きいほど、センサ素子に過大な負荷がかかってしまい、破損が生じるリスクが高まる。係るリスクを回避する点からは、なるべく低い封止荷重にて、気密性能が確保されることが望ましい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、従来よりも低封止荷重で封止がなされる場合においても、従来と同等あるいはそれ以上の気密性能を得ることが可能な、ガスセンサを提供することを、目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、ガスセンサが、センサ素子と、前記センサ素子が内部を軸方向に貫通する貫通孔を有する金属性の筒状体と、前記貫通孔をなす前記筒状体の内面と前記センサ素子との間に充填されてなり、前記センサ素子の第1の端部側と第2の端部側との間を封止する圧粉体と、を備え、前記筒状体の内面のうち少なくとも前記圧粉体と接触する範囲が、凸部と凹部とが前記軸方向において交互にかつそれぞれが前記筒状体の内周方向に沿うように延在する縞状凹凸領域であり、前記凸部の前記軸方向における間隔が50μm以上150μm以下であり、前記縞状凹凸領域の前記軸方向における最大高さを第1最大高さRz1とし、前記内周方向における最大高さを第2最大高さRz2とするときに、0.3μm≦Rz1≦10μmであり、Rz1/Rz2≧2.0である、ことを特徴とする。
本発明の第2の態様は、第1の態様に係るガスセンサであって、前記圧粉体が、平均粒径が50μm〜550μmのセラミック粒子からなる、ことを特徴とする。
本発明の第3の態様は、第1または第2の態様に係るガスセンサであって、前記圧粉体が、前記筒状体の内部において、それぞれが前記センサ素子に環装されてなる第1のセラミックサポータと第2のセラミックサポータとの間に充填されてなる、ことを特徴とする。
本発明の第4の態様は、セラミックス製のセンサ素子を備えるガスセンサにおいて、前記センサ素子を固定しつつ前記センサ素子の第1の端部側と第2の端部側との間を封止する素子封止体であって、前記センサ素子と、前記センサ素子が内部を軸方向に貫通する貫通孔を有する金属性の筒状体と、前記貫通孔をなす前記筒状体の内面と前記センサ素子との間に充填されてなり、前記センサ素子の前記第1の端部側と前記第2の端部側との間を封止する圧粉体と、を備え、前記筒状体の内面のうち少なくとも前記圧粉体と接触する範囲が、凸部と凹部とが前記軸方向において交互にかつそれぞれが前記筒状体の内周方向に沿うように延在する縞状凹凸領域であり、前記凸部の前記軸方向における間隔が50μm以上150μm以下であり、前記縞状凹凸領域の前記軸方向における最大高さを第1最大高さRz1とし、前記内周方向における最大高さを第2最大高さRz2とするときに、0.3μm≦Rz1≦10μmであり、Rz1/Rz2≧2.0である、ことを特徴とする。
本発明の第5の態様は、第4の態様に係るガスセンサの素子封止体であって、前記圧粉体が、平均粒径が50μm〜550μmのセラミック粒子からなる、ことを特徴とする。
本発明の第6の態様は、第4または第5の態様に係るガスセンサの素子封止体であって、前記圧粉体が、前記筒状体の内部において、それぞれが前記センサ素子に環装されてなる第1のセラミックサポータと第2のセラミックサポータとの間に充填されてなる、ことを特徴とする。
本発明の第7の態様は、セラミックス製のセンサ素子を備えるガスセンサにおいて、セラミックス粒子の圧粉体による前記センサ素子の第1の端部側と第2の端部側との間の封止とに用いられる、円筒状の内空間を有する筒状体であって、前記筒状体の内面のうち、前記封止の際に前記圧粉体と接触する範囲が、凸部と凹部とが前記筒状体の軸方向において交互にかつそれぞれが前記筒状体の内周方向に沿うように延在する縞状凹凸領域であり、前記凸部の前記軸方向における間隔が50μm以上150μm以下であり、前記縞状凹凸領域の前記軸方向における最大高さを第1最大高さRz1とし、前記内周方向における最大高さを第2最大高さRz2とするときに、0.3μm≦Rz1≦10μmであり、Rz1/Rz2≧2.0である、ことを特徴とする。
本発明の第8の態様は、セラミックス製のセンサ素子を備えるガスセンサの組立方法であって、2つのセラミックサポータとセラミックス粒子の成型体とを少なくとも含む複数の環装部品を、前記2つのセラミックサポータが両端に位置するように前記センサ素子に環装し、環装体を得る環装体準備工程と、最奥部が縮径された円筒状の内空間を有する主部と、前記主部の一方端部から前記主部の軸線方向に沿って延在する前記主部よりも薄肉の延在部と、を備える筒状体を、前記環装体に対し環装することにより、前記センサ素子を前記筒状体の軸中心位置において軸方向に貫通させつつ前記筒状体の内空間に前記複数の環装部品を収容する収容工程と、前記2つのセラミックサポータの一方を所定の押圧手段で押圧することにより、前記成型体を圧縮し、前記内空間において前記センサ素子の第1の端部側と第2の端部側との間を前記セラミックス粒子からなる圧粉体にて封止する封止工程と、前記筒状体の前記延在部を軸中心に向けて屈曲させることによりかしめ部を形成し、前記かしめ部にて前記複数の環装部品を押圧することにより前記複数の環装部品を前記内空間にて固定する屈曲工程と、を備え、前記筒状体の内面のうち少なくとも前記圧粉体と接触する範囲が、凸部と凹部とが前記軸方向において交互にかつそれぞれが前記筒状体の内周方向に沿うように延在する縞状凹凸領域とされてなり、前記凸部の前記軸方向における間隔が50μm以上150μm以下であり、前記縞状凹凸領域の前記軸方向における最大高さを第1最大高さRz1とし、前記内周方向における最大高さを第2最大高さRz2とするときに、0.3μm≦Rz1≦10μmであり、Rz1/Rz2≧2.0である、ことを特徴とする。
本発明の第9の態様は、第8の態様に係るガスセンサの組立方法であって、前記封止工程においては、前記成型体の圧縮を一次圧縮と二次圧縮との二段階で行い、前記二次圧縮において前記押圧手段が前記2つのセラミックサポータの一方を押圧する際の圧力は75MPa〜115MPaである、ことを特徴とする。
本発明の第10の態様は、請求項8または請求項9に記載のガスセンサの組立方法であって、前記セラミックス粒子の平均粒径が50μm〜550μmである、ことを特徴とする。
本発明の第1ないし第10の態様によれば、ガスセンサにおけるセンサ素子の両端部の間の封止を、従来よりも低封止荷重で行う場合であっても、良好な気密性を確保することができる。また、封止に際してセンサ素子の位置あるいは姿勢がずれることや、センサ素子の破損のおそれが、低減される。
ガスセンサ100の長手方向に沿った要部断面図である。 縞状領域STの様子を模式的に示す、筒状体30の内面30a近傍の部分拡大図である。 素子封止体1の組立途中の様子を示す、z軸方向に沿った断面図である。 素子封止体1の組立途中の様子を示す、z軸方向に沿った断面図である。 素子封止体1の組立途中の様子を示す、z軸方向に沿った断面図である。 気密性試験において測定された各サンプルにおけるリーク量を示す図である。
<ガスセンサの構成>
図1は、本発明の実施の形態において組立の対象となるガスセンサ100の(より詳細にはその本体部の)長手方向に沿った要部断面図である。本実施の形態において、ガスセンサ100とは、その内部に備わるセンサ素子10によって所定のガス成分(例えば、NOx等)を検出するためのものである。なお、図1においては、鉛直方向をz軸方向として示しており、ガスセンサ100の長手方向はz軸方向と一致している(以降の図においても同様)。
ガスセンサ100は、主として、センサ素子10と、その周囲に環装されてなる環装部品20と、環装部品20の周囲にさらに環装され、該環装部品20を収容してなる筒状体30とから構成される素子封止体(組立体)1が、保護カバー2と、固定ボルト3と、外筒4とによって被覆された構成を有する。換言すれば、素子封止体1においては、概略、センサ素子10が筒状体30の内部の軸中心位置において軸方向に貫通し、環装部品20が、筒状体30の内部においてセンサ素子10に環装された構成を有する。
センサ素子10は、ジルコニアなどの酸素イオン伝導性固体電解質セラミックスからなる素子体を主たる構成材料とする長尺の柱状あるいは薄板状の部材である。センサ素子10は、筒状体30の長手方向に沿った中心軸上に配置されてなる。以降、筒状体30の長手方向と一致する中心軸の延在方向を軸線方向とも称する。図1および以降の図において、軸線方向はz軸方向と一致している。
センサ素子10は、第1先端部10aの側にガス導入口や内部空所などを備えるとともに、素子体表面および内部に種々の電極や配線パターンを備えた構成を有する。センサ素子10においては、内部空所に導入された被検ガスが内部空所内で還元ないしは分解されて酸素イオンが発生する。ガスセンサ100においては、素子内部を流れる酸素イオンの量が被検ガス中における当該ガス成分の濃度に比例することに基づいて、係るガス成分の濃度が求められる。
センサ素子10の表面の、第1先端部10aから長手方向における所定の範囲は、保護膜11で被覆されてなる。保護膜11は、内部空所や電極等が設けられてなるセンサ素子10の第1先端部10a近傍を被水などによる熱的な衝撃から保護するために設けられ、耐熱衝撃保護層とも称される。保護膜11、例えばAlなどからなる厚みが10μm〜2000μm程度の多孔質膜である。保護膜11は、その目的に照らして、50N程度までの力に耐え得るように形成されるのが好ましい。ただし、図1および以降の各図における保護膜11の形成範囲はあくまで例示であって、実際の形成範囲は、センサ素子10の具体的構造に応じて適宜に定められる。
保護カバー2は、センサ素子10のうち、使用時に被検ガスに直接に接触する部分である第1先端部10aを保護する、略円筒状の外装部材である。保護カバー2は、筒状体30の図面視下側(z軸方向負側)の外周端部(後述する縮径部31の外周)に、溶接固定されてなる。
図1に示す場合においては、保護カバー2は、外側カバー2aと内側カバー2bとの2層構造となっている。外側カバー2aと内側カバー2bは、それぞれ、気体が通過可能な複数の貫通孔H1およびH2と、H3およびH4が設けられてなる。なお、図1に示す貫通孔の種類、配置個数、配置位置、形状などあくまで例示であって、保護カバー2の内部への被測定ガスの流入態様を考慮して適宜に定められてよい。
固定ボルト3は、ガスセンサ100を測定位置に固定する際に用いられる環状の部材である。固定ボルト3は、ねじ切りがされたボルト部3aと、ボルト部3aを螺合する際に保持される保持部3bとを備えている。ボルト部3aは、ガスセンサ100の取り付け位置に設けられたナットと螺合する。例えば、自動車の排気管に設けられたナット部にボルト部3aが螺合されることで、ガスセンサ100は、保護カバー2の側が排気管内に露出する態様にて該排気管に固定される。
外筒4は、その一方端部(図面視下端部)が筒状体30の図面視上側(z軸方向正側)の外周端部に溶接固定されてなる、円筒状部材である。外筒4の内部にはコネクタ5が配されている。また、外筒4の他方端部(図面視上端部)にはゴム製のグロメット6が環装されてなる。
コネクタ5には、センサ素子10の第2先端部10bに備わる複数の端子電極と接する複数の接点部材51が備わっている。接点部材51は、グロメット6に挿通されたリード線7と接続されてなる。リード線7は、ガスセンサ100外部の図示しないコントローラや各種電源に接続されてなる。
なお、図1には、接点部材51とリード線7とをそれぞれ2つずつのみ示しているが、これは例示である。
筒状体30は、主体金具とも称される金属製の筒状部材である。筒状体30の内部には、センサ素子10と環装部品20とが収容されてなる。換言すれば、筒状体30は、センサ素子10の周りに環装された環装部品20の周囲に、さらに環装されてなる。
筒状体30は、軸線方向に平行な円筒状の内面(内周面)30aによって円筒状の内空間(貫通孔)30h(図3参照)をなしている厚肉の主部30Mと、図面視で軸線方向下端部(z軸方向負側)に備わり、主部30Mよりもさらに厚肉の縮径部31と、図面視で軸線方向の上端に位置する主部30Mの端面30cからさらに上方に延在しつつ、軸中心へ向かう向きへと屈曲させられてなる薄肉のかしめ部32と、周方向外側へと突出してなる係止部33とを主として備える。
内空間30hの軸線方向に垂直な断面における直径(主部30Mの内径)は、8.8mm〜9.2mm程度とされる。
また、内面30aの所定範囲は、縞状領域STとされてなる。縞状領域STの詳細については後述する。
縮径部31においては、内面30aに対し傾斜してなる断面視テーパー状のテーパー面30bを経て内空間30hが縮径されてなる。
かしめ部32は、屈曲させられてなることで、内部に配置された環装部品20を(直接的には第2セラミックサポータ23を)図面視上方から押圧しつつ固定(拘束)してなる。なお、かしめ部32は、後述するように、センサ素子10および環装部品20の乾燥後に屈曲させられてなる。
環装部品20は、第1セラミックサポータ21と、圧粉体22と、第2セラミックサポータ23とからなる。
第1セラミックサポータ21および第2セラミックサポータ23は、セラミックス製の碍子である。より詳細には、第1セラミックサポータ21および第2セラミックサポータ23の軸中心位置には、センサ素子10の断面形状に応じた矩形状の貫通孔(図示省略)が設けられており、当該貫通孔にセンサ素子10が挿通されることによって、第1セラミックサポータ21および第2セラミックサポータ23はセンサ素子10に環装されてなる。なお、第1セラミックサポータ21は、図面視下方において筒状体30のテーパー面30bに係止されてなる。
一方、圧粉体22は、タルクなどのセラミックス粉末を成型してなり、かつ、第1セラミックサポータ21および第2セラミックサポータ23と同様、貫通孔にセンサ素子10が挿通されることによって、センサ素子10に環装されていた2つの成型体22a、22b(図3参照)が、センサ素子10の周囲に環装された状態で筒状体30の内部に配置された後、さらに圧縮されて一体となったものである。より詳細には、圧粉体22をなすセラミックス粒子は、第1セラミックサポータ21と第2セラミックサポータ23との間において、筒状体30の縞状領域STに囲繞され、かつ、センサ素子10が貫通する空間に、密に充填されてなる。
なお、2つの成型体22a、22bを用いることは必須ではなく、単一の成型体が用いられる態様であってもよい。あるいは、2つの成型体22a、22bの間に別個のセラミックサポータあるいは成型体が介在する態様であってもよい。
素子封止体1においては、概略、第1セラミックサポータ21のテーパー面30bによる係止と、第2セラミックサポータ23の図面視上側からのかしめ部32による押圧とによって、筒状体30の内部におけるセンサ素子10と環装部品20との固定が、実現されてなる。加えて、圧粉体22の圧縮充填により、センサ素子10の第1先端部10a側と、第2先端部10b側との間の気密封止が、実現されてなる。
<筒状体内面の縞状領域>
次に、筒状体30の内面30aに設けられた縞状領域STについて、より詳細に説明する。図2は、縞状領域STの様子を模式的に示す、筒状体30の内面30a近傍の部分拡大図である。なお、図2においては、図1と同様に筒状体30の軸線方向をz軸方向とするとともに、内面30aの内周方向(内面30aの該軸線方向に垂直な断面における円周に沿った方向)をc軸方向とし、径方向(内面30aの該軸線方向に垂直な断面における半径に沿った方向)をr軸方向としている。
本実施の形態に係るガスセンサ100において、縞状領域STは、筒状体30の内面30aのうち、少なくとも圧粉体22と接触する範囲に設けられた、凸部Tと凹部Bとが筒状体30の軸線方向において交互にかつそれぞれが筒状体30の内周方向に沿うように延在する、凹凸領域である。なお、本実施の形態においては、筒状体30の軸中心に垂直な面において外側から軸中心に向かう向きを凸の向きとし、その反対の向きを凹の向きとしている。
より詳細には、縞状領域STにおいては、凸部Tのなす稜線(山線)RLと凹部Bのなす谷線VLとが、筒状体30の内周方向に沿うように延在する。なお、図2においては稜線RLと谷線VLとが角ばっているが、これは図示の簡単のためである。実際の縞状領域STにおいては、凸部Tおよび凹部Bがともに所定の曲率半径を有する曲面状をなしていてよい。
また、稜線RLの(凸部Tの)軸線方向における間隔pは50μm以上150μm以下である。係る値は、内面30aの軸線方向に垂直な断面における直径でもある上述した主部30Mの内径に比して、十分に小さい。ただし、図2においては図示の都合上、凹凸を実際よりも誇張している。
加えて、縞状領域STを軸線方向に沿ってみたときの最大凹凸差、すなわち、任意の軸線方向断面における最大高さRz(JIS B 0601)を、第1最大高さRz1とし、内周方向に沿ってみたときの最大凹凸差、すなわち、任意の軸線方向に垂直な断面における最大高さRz(同上)を、第2最大高さRz2とするときに、縞状領域STは
0.3μm≦Rz1≦10μm ・・・・・(1);
Rz1/Rz2≧2.0・・・・・(2);
なる式(1)および式(2)をみたすように形成される。
なお、最大高さRzは例えば、触針式の表面粗さ測定装置を用いて評価することができる。
本実施の形態に係るガスセンサ100の素子封止体1においては、以上のような構成の縞状領域STが、筒状体30の内面30aのうち、少なくとも圧粉体22と接触する範囲に設けられてなる。これにより、該縞状領域STにおいては、圧粉体22をなしているセラミックス粒子が筒状体30の内周方向に沿うように延在する凹部Bに沿って密に充填され、内面30aとセラミック粒子との接触面積が十分に確保された状態が実現されてなる。別の見方をすれば、圧粉体22に対し、筒状体30の内周方向に沿うように延在する凸部Tがくさび状に入り込んでいるともいえる。また、凸部Tが軸線方向において間隔pにて繰り返し存在することで、筒状体30と圧粉体22との間における軸線方向に沿ったリークパスが、形成されにくくなっている。
その結果として、本実施の形態に係るガスセンサ100の素子封止体1においては、圧粉体22を充填する際の封止荷重を従来よりも低減した場合であっても、良好な気密性が確保されるようになっている。あるいはさらに、従来と同程度の封止荷重にて封止を行うことで、従来よりもさらに気密性の優れた素子封止体1を得ることも可能と考えられる。
このような作用効果を奏する筒状体30の縞状領域STは、例えば、材料金属からの鍛造により筒状体30の概略形状を得た後、主部30Mの内面30aに対し切削や研磨などを行うことにより、得ることができる。
例えば、鍛造後の筒状体30の内面30aにおいては通常、内周方向に沿って顕著な凹凸が生じやすい、換言すれば、軸線方向に沿った凸部と凹部とが形成されやすい傾向があるので、そのような場合には、係る凹凸が解消されるよう、内周方向に沿うような切削や研磨などを行うようにすることで、結果として、図2のような縞状領域STを得ることができる。
ところで、凸部Tと凹部Bとが筒状体30の内周方向に沿うように延在するとは、稜線RLと谷線VLがともに、内面30aの内周方向と実質的に平行であればよいことの意である。ここで、実質的に平行であるとは、厳密な平行を意図しつつも縞状領域STの形成手法に照らして解消が必ずしも容易ではなく、かつ、上述した低封止荷重での気密性の確保という作用効果に照らして無視できる程度のわずかな傾斜は、許容されることを意味する。当然ながら、意図的に傾斜を与えるような場合は、実質的に平行とはいえない。
例えば、主部30Mの内径が9mmである場合において、稜線RLの間隔pが45μmとされ、内面30aの軸中心を含む軸線方向断面の両端における軸線方向の位置が間隔pの2倍の90μmだけずれていたとしても、その場合の稜線RLの傾斜角はarctan(0.09/9)=約0.57°にすぎない。
実用上は、稜線RLの傾斜角がおよそ28°以下であれば、あるいは、主部30Mの内径に対する間隔pの比が0.83以下であれば、凸部Tと凹部Bとは筒状体30の内周方向に沿うように延在するものとみなして差し支えない。
また、図1においては、主部30Mにおける内面30aの一部範囲のみが縞状領域STとされているが、当該内面30aの全体が、縞状領域STとして加工される態様であってもよい。
<素子封止体の組み立て>
最後に、素子封止体1の組み立ての手順について概略を説明する。図3ないし図5は、係る素子封止体1の組立途中の様子を示す、z軸方向に沿った断面図である。なお、図3ないし図5においては、保護カバー2の図示はあくまで概略的である。
まず、あらかじめ、図3(a)に示すような、センサ素子10に第1セラミックサポータ21と、2つの成型体22a、22bと、第2セラミックサポータ23が順次に環装された環装体1aを用意する。換言すれば、環装体1aにおいては、第1セラミックサポータ21と第2セラミックサポータ23とが両端に位置するように、各部品の環装がなされている。
より具体的には、環装体1aにおいては、第1セラミックサポータ21、成型体22a、22b、第2セラミックサポータ23のそれぞれに設けられてなる、矩形状の図示しない貫通孔が、センサ素子10と嵌め合わされることで、各部品がセンサ素子10に環装されてなる。係る環装体1aの形成には、公知の技術が適宜に適用される。好ましくは、第1先端部10a側に設けられた保護膜11が、環装される各部品の貫通孔と接触しない態様にて、環装がなされる。
そして、用意した環装体1aを、矢印AR1にて示すように筒状体30へと挿入することにより、環装体1aに筒状体30が環装される。ただし、図3(a)に示すように、かしめ部32はこの時点では屈曲させられてはおらず、端面30cから鉛直上方(z軸正方向)に向けて延在する薄肉円筒状の延在部32Zとなっている。係る場合において、延在部32Zの内面は、筒状体30において(あるいは主部30Mにおいて)内空間30hを形成している円筒状の内面30aと軸線方向において連続している。それゆえ、以降においては、この延在部32Zの内面も含め、内面30aと称する。
また、環装体1aへの環装に先立ち、筒状体30にはあらかじめ、少なくとも図1と同様の範囲に、縞状領域STが形成されてなるものとする。
図3(a)においては、所定の筒状体支持手段101によって係止部33が下方支持されることにより、延在部32Z側が上方となりかつ軸線方向を鉛直方向(z軸方向)一致する態様にて固定されてなる筒状体30に対し、環装体1aが第1先端部10aを下方とする姿勢にて鉛直上方から挿入される場合を、例示している。係る挿入がなされることにより、図3(b)に示すような、センサ素子10が筒状体30の軸中心位置において軸方向に貫通しつつ筒状体30の内空間30hに環装部品20が収容された状態が実現される。係る場合においては、環装部品20は内空間30hの最奥部においてテーパー面30bに係止される一方、センサ素子10の第1先端部10aは縮径部31を通じて筒状体30の外部へと貫通している。第2先端部10bはもともと、環装部品20から突出している。
なお、図3(a)に示す態様に代わり、環装体1aと筒状体30とがともに上下反転された姿勢とされ、環装体1aに対し鉛直上方から筒状体30を乾燥する態様であってもよい。
図3(b)に示すように、環装体1aの挿入がなされた時点では、成型体22a、22bはそれぞれ別体に存在し、また、閉曲線E1にて示すように、第2セラミックサポータ23は延在部32Zから突出している。
筒状体30に対する環装体1aの挿入がなされると、次に、図4(a)に示すように、所定の押圧手段102が、環装体1aにおいて最上位置にあり延在部32Zから突出している第2セラミックサポータ23の上端に当接させられ、さらに下降させられる。係る押圧手段102の下降により第2セラミックサポータ23は所定の荷重f1にて鉛直下方(z軸負方向)に押圧される。係る荷重f1による圧縮を仮圧縮(一次圧縮)と称する。
仮圧縮の結果、第2セラミックサポータ23を介してその直下の2つの成型体22a、22bが圧縮され、図4(b)に示すように、一の圧粉体22となる。その際には、縞状領域STの凹部Bに対し圧粉体22のセラミックス粒子が押し込まれる。さらには、閉曲線E2にて示すように、第2セラミックサポータ23は押圧前に比して下降する。また、係る仮圧縮により、センサ素子10はあらかじめ設定された所定の配置範囲に配置される。
荷重f1は、圧力値にておよそ3.0MPa〜6.6MPaなる範囲にて印加するのが好適である。例えば、上述のように筒状体30の主部30Mの直径が8.8mm〜9.2mm程度である場合であれば、荷重f1は、およそ0.2kN〜0.4kNなる範囲にて印加するのが好適である。
以上のような仮圧縮がなされると、図4(b)に示すように、押圧手段102は再び第2セラミックサポータ23の上端に当接させられ、さらに下降させられる。その際に押圧手段102が第2セラミックサポータ23に対し作用させる荷重f2は通常、仮圧縮における荷重f1よりも大きな値とされる。係る荷重f2による圧縮を本圧縮(二次圧縮)と称する。
図5(a)において閉曲線E3にて示すように、本圧縮後においては、第2セラミックサポータ23の上端は筒状体30の延在部32Zの先端から所定の距離(以下、かしめ高さ)hだけ下方にまで下降している。
本圧縮により、一の圧粉体22は第2セラミックサポータ23を介してさらに圧縮される。これに伴い、縞状領域STの凹部Bに対する圧粉体22のセラミックス粒子の充填も、十分になされる。これにより、センサ素子10が完全に固定されるとともに、センサ素子10の第1先端部10a側と、第2先端部10b側との間が、気密に封止される。
なお、本圧縮によりセンサ素子10は仮圧縮にて配置された位置から多少ずれ得るが、仮圧縮時のセンサ素子10の配置位置を、本圧縮時の位置ずれを想定して設定することにより、本圧縮後のセンサ素子10の固定位置は、あらかじめ設定された公差範囲内となる。
なお、荷重f2は、圧力値にておよそ75MPa〜115MPaなる範囲にて印加するのが好適である。例えば、上述のように筒状体30の主部30Mの内径が8.8mm〜9.2mm程度である場合であれば、荷重f2は、およそ5kN〜7kNなる範囲にて印加するのが好適である。それゆえ、5kN(500kgf超)程度でも十分である。これは、同程度の内径を有するものの従来の(縞状領域ST)を有さない筒状体30を用いて素子封止体1を作製する際の、本圧縮における封止荷重が800kN〜2000kN程度とされることを鑑みると、十分に小さい値といえる。
また、このような小さい封止荷重の採用は、本圧縮に際してセンサ素子10に過度の力が作用して、軸中心位置からずれてしまうことや、さらには破損のリスクを低減するという点からも、好適である。
本圧縮がなされると、続いて、筒状体30の延在部32Zが軸中心方向へと屈曲させられるかしめ処理が行われて、かしめ部32が形成される。
かしめ処理は、概略、延在部32Zの上方に配置した金属製のかしめ治具(屈曲手段)103を下降させ、延在部32Zに当接させることによって行われる。
かしめ処理が実行されると、図5(b)に示すように、延在部32Zが屈曲させられて、かしめ部32が形成される。かしめ部32は、第2セラミックサポータ23と当接する態様にて設けられる。
係るかしめ処理がなされることで、筒状体30の内部におけるセンサ素子10と環装部品20との固定が、実現される。これにより、素子封止体1が得られたことになる。
なお、かしめ処理によって延在部32Zが屈曲される際に、延在部32Zが第2セラミックサポータ23と接触することに起因して、第2セラミックサポータ23が破損することを防ぐべく、第2セラミックサポータ23の上に金属製の環状の薄板であるワッシャーが配置されたうえで、かしめ処理が行われる態様であってもよい。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、ガスセンサにおいてセンサ素子を固定するとともに該センサ素子の両端部の間における気密封止を実現する素子封止体において、センサ素子が貫通させられるともに、センサ素子の周囲に環装される環装部品が収容される筒状体において、少なくとも環装部品の1つである圧粉体と接触する範囲に、凸部と凹部とが軸線方向において交互にかつそれぞれが筒状体の内周方向に沿うように延在する凹凸領域である縞状領域を設けることで、従来よりも低封止荷重で、良好な気密性を確保することができる。これにより、封止に際してセンサ素子の位置あるいは姿勢がずれることや、センサ素子の破損のおそれが低減される。また、従来と同程度の封止荷重にて封止を行うことで、従来よりもさらに気密性に優れた素子封止体を得ることも、可能と考えられる。
4種類の素子封止体1(サンプルNo.1〜No.4)を作製し、それぞれについて、気密性の評価を行った。なお、それぞれの素子封止体1の筒状体30は、主部30Mの内径が9mmとなるように同一の条件にて鍛造した後、縞状領域STを形成する際の切削条件を適宜に違えることにより得た。また、本圧縮(二次圧縮)の際の封止荷重は4.98kN(=約508kgf)とした。
それぞれのサンプルの第1最大高さRz1と、第2最大高さRz2と、比Rz1/Rz2とを表1に一覧にして示す。なお、最大高さの評価には触針式表面粗さ測定装置を用い、軸線方向の測定範囲は13mmとし、円周方向の測定範囲は2mmとした。また、いずれの場合も、測定により得られる断面曲線から、波長が2.5μm未満と0.8mm超の周期成分を除外(カットオフ)したうえで、第1最大高さRz1と、第2最大高さRz2とを求めた。
Figure 2021162409
表1に示すように、それぞれのサンプルにおいては、筒状体30の縞状領域STにおける第2最大高さRz2はほぼ同程度であったが、第1最大高さRz1には相違があり、それゆえ、比Rz1/Rz2にも相違が生じていた。ただし、いずれのサンプルも、上述の式(1)および(2)は充足していた。
気密性の評価には、特許文献2に開示されている気密性試験と同一の評価手法を採用した。それゆえ、試験の詳細な説明は省略する。なお、特許文献2に開示されている条件と同一条件のもとで評価が行えるよう、必要な部品の追加組付け等は適宜に行っている。
気密性試験は、それぞれのサンプルについて5回ずつ行った。図6は、気密性試験において測定された各サンプルにおけるリーク量を示す図である。
図6からは、リーク量は比Rz1/Rz2の大きさによらず概ね0.2〜0.5cc/mm程度に収まっていることがわかる。これらの値を、800kgf〜2000kgfなる範囲にて(本)封止荷重が違えられた複数の素子封止体を対象に行われた、特許文献2の実施例における気密性試験の結果と対比すると、サンプルNo.1〜No.4におけるリーク量は、封止荷重が上記範囲で最大の2000kgfであった特許文献2の素子封止体とほぼ同程度であり、これよりも封止荷重が小さい800kgf〜1400kgfとされた特許文献2の素子封止体におけるリーク量よりも小さい傾向があることが、確認される。
サンプルNo.1〜No.4を得る際の封止荷重がおよび500kgfであることを鑑みると、本実施例の結果は、上述の実施の形態に係る素子封止体1の構成を採用することで、従来よりも封止荷重を小さくした場合であっても、従来品と同等程度の気密性が得られることを示している。
また、特許文献2に開示された実施例では、上記範囲において封止荷重の値が大きいほど、リーク量が小さくなる傾向がある。上述の実施の形態においても同様の傾向が得られるとするならば、図6に示す結果は、特許文献2の実施例と同程度の封止荷重にて封止を行った場合、よりリーク量が低減される可能性があることを示唆しているともいえる。すなわち、従来よりもさらに気密性の優れた素子封止体が得られる可能性を示唆しているともいえる。
1 素子封止体
1a 環装体
2 保護カバー
3 固定ボルト
4 外筒
5 コネクタ
6 グロメット
7 リード線
10 センサ素子
10a (センサ素子の)第1先端部
10b (センサ素子の)第2先端部
11 保護膜
20 環装部品
21 第1セラミックサポータ
22 圧粉体
22a、22b 成型体
23 第2セラミックサポータ
30 筒状体
30M (筒状体の)主部
30a (筒状体の)内面
31 (筒状体の)縮径部
32 (筒状体の)かしめ部
32Z (筒状体の)延在部
33 (筒状体の)係止部
51 接点部材
100 ガスセンサ
101 筒状体支持手段
102 押圧手段
103 かしめ治具
B (縞状領域の)凹部
ST 縞状領域
T (縞状領域の)凸部
RL (縞状領域の凸部の)稜線
VL (縞状領域の凹部の)谷線
センサ素子10の表面の、第1先端部10aから長手方向における所定の範囲は、保護膜11で被覆されてなる。保護膜11は、内部空所や電極等が設けられてなるセンサ素子10の第1先端部10a近傍を被水などによる熱的な衝撃から保護するために設けられ、耐熱衝撃保護層とも称される。保護膜11、例えばAlなどからなる厚みが10μm〜2000μm程度の多孔質膜である。保護膜11は、その目的に照らして、50N程度までの力に耐え得るように形成されるのが好ましい。ただし、図1および以降の各図における保護膜11の形成範囲はあくまで例示であって、実際の形成範囲は、センサ素子10の具体的構造に応じて適宜に定められる。
かしめ部32は、屈曲させられてなることで、内部に配置された環装部品20を(直接的には第2セラミックサポータ23を)図面視上方から押圧しつつ固定(拘束)してなる。なお、かしめ部32は、後述するように、センサ素子10および環装部品20の環装後に屈曲させられてなる。
なお、図3(a)に示す態様に代わり、環装体1aと筒状体30とがともに上下反転された姿勢とされ、環装体1aに対し鉛直上方から筒状体30を環装する態様であってもよい。
なお、荷重f2は、圧力値にておよそ75MPa〜115MPaなる範囲にて印加するのが好適である。例えば、上述のように筒状体30の主部30Mの内径が8.8mm〜9.2mm程度である場合であれば、荷重f2は、およそ5kN〜7kNなる範囲にて印加するのが好適である。それゆえ、5kN(500kgf超)程度でも十分である。これは、同程度の内径を有するものの縞状領域STを有さない(従来の)筒状体30を用いて素子封止体1を作製する際の、本圧縮における封止荷重が800kN〜2000kN程度とされることを鑑みると、十分に小さい値といえる。
サンプルNo.1〜No.4を得る際の封止荷重がおよそ500kgfであることを鑑みると、本実施例の結果は、上述の実施の形態に係る素子封止体1の構成を採用することで、従来よりも封止荷重を小さくした場合であっても、従来品と同等程度の気密性が得られることを示している。

Claims (10)

  1. センサ素子と、
    前記センサ素子が内部を軸方向に貫通する貫通孔を有する金属性の筒状体と、
    前記貫通孔をなす前記筒状体の内面と前記センサ素子との間に充填されてなり、前記センサ素子の第1の端部側と第2の端部側との間を封止する圧粉体と、
    を備え、
    前記筒状体の内面のうち少なくとも前記圧粉体と接触する範囲が、凸部と凹部とが前記軸方向において交互にかつそれぞれが前記筒状体の内周方向に沿うように延在する縞状凹凸領域であり、
    前記凸部の前記軸方向における間隔が50μm以上150μm以下であり、
    前記縞状凹凸領域の前記軸方向における最大高さを第1最大高さRz1とし、前記内周方向における最大高さを第2最大高さRz2とするときに、
    0.3μm≦Rz1≦10μmであり、
    Rz1/Rz2≧2.0である、
    ことを特徴とする、ガスセンサ。
  2. 請求項1に記載のガスセンサであって、
    前記圧粉体が、平均粒径が50μm〜550μmのセラミック粒子からなる、
    ことを特徴とする、ガスセンサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガスセンサであって、
    前記圧粉体が、前記筒状体の内部において、それぞれが前記センサ素子に環装されてなる第1のセラミックサポータと第2のセラミックサポータとの間に充填されてなる、
    ことを特徴とする、ガスセンサ。
  4. セラミックス製のセンサ素子を備えるガスセンサにおいて、前記センサ素子を固定しつつ前記センサ素子の第1の端部側と第2の端部側との間を封止する素子封止体であって、
    前記センサ素子と、
    前記センサ素子が内部を軸方向に貫通する貫通孔を有する金属性の筒状体と、
    前記貫通孔をなす前記筒状体の内面と前記センサ素子との間に充填されてなり、前記センサ素子の前記第1の端部側と前記第2の端部側との間を封止する圧粉体と、
    を備え、
    前記筒状体の内面のうち少なくとも前記圧粉体と接触する範囲が、凸部と凹部とが前記軸方向において交互にかつそれぞれが前記筒状体の内周方向に沿うように延在する縞状凹凸領域であり、
    前記凸部の前記軸方向における間隔が50μm以上150μm以下であり、
    前記縞状凹凸領域の前記軸方向における最大高さを第1最大高さRz1とし、前記内周方向における最大高さを第2最大高さRz2とするときに、
    0.3μm≦Rz1≦10μmであり、
    Rz1/Rz2≧2.0である、
    ことを特徴とする、ガスセンサの素子封止体。
  5. 請求項4に記載のガスセンサの素子封止体であって、
    前記圧粉体が、平均粒径が50μm〜550μmのセラミック粒子からなる、
    ことを特徴とする、ガスセンサの素子封止体。
  6. 請求項4または請求項5に記載のガスセンサの素子封止体であって、
    前記圧粉体が、前記筒状体の内部において、それぞれが前記センサ素子に環装されてなる第1のセラミックサポータと第2のセラミックサポータとの間に充填されてなる、
    ことを特徴とする、ガスセンサの素子封止体。
  7. セラミックス製のセンサ素子を備えるガスセンサにおいて、セラミックス粒子の圧粉体による前記センサ素子の第1の端部側と第2の端部側との間の封止とに用いられる、円筒状の内空間を有する筒状体であって、
    前記筒状体の内面のうち、前記封止の際に前記圧粉体と接触する範囲が、凸部と凹部とが前記筒状体の軸方向において交互にかつそれぞれが前記筒状体の内周方向に沿うように延在する縞状凹凸領域であり、
    前記凸部の前記軸方向における間隔が50μm以上150μm以下であり、
    前記縞状凹凸領域の前記軸方向における最大高さを第1最大高さRz1とし、前記内周方向における最大高さを第2最大高さRz2とするときに、
    0.3μm≦Rz1≦10μmであり、
    Rz1/Rz2≧2.0である、
    ことを特徴とする、筒状体。
  8. セラミックス製のセンサ素子を備えるガスセンサの組立方法であって、
    2つのセラミックサポータとセラミックス粒子の成型体とを少なくとも含む複数の環装部品を、前記2つのセラミックサポータが両端に位置するように前記センサ素子に環装し、環装体を得る環装体準備工程と、
    最奥部が縮径された円筒状の内空間を有する主部と、前記主部の一方端部から前記主部の軸線方向に沿って延在する前記主部よりも薄肉の延在部と、を備える筒状体を、前記環装体に対し環装することにより、前記センサ素子を前記筒状体の軸中心位置において軸方向に貫通させつつ前記筒状体の内空間に前記複数の環装部品を収容する収容工程と、
    前記2つのセラミックサポータの一方を所定の押圧手段で押圧することにより、前記成型体を圧縮し、前記内空間において前記センサ素子の第1の端部側と第2の端部側との間を前記セラミックス粒子からなる圧粉体にて封止する封止工程と、
    前記筒状体の前記延在部を軸中心に向けて屈曲させることによりかしめ部を形成し、前記かしめ部にて前記複数の環装部品を押圧することにより前記複数の環装部品を前記内空間にて固定する屈曲工程と、
    を備え、
    前記筒状体の内面のうち少なくとも前記圧粉体と接触する範囲が、凸部と凹部とが前記軸方向において交互にかつそれぞれが前記筒状体の内周方向に沿うように延在する縞状凹凸領域とされてなり、
    前記凸部の前記軸方向における間隔が50μm以上150μm以下であり、
    前記縞状凹凸領域の前記軸方向における最大高さを第1最大高さRz1とし、前記内周方向における最大高さを第2最大高さRz2とするときに、
    0.3μm≦Rz1≦10μmであり、
    Rz1/Rz2≧2.0である、
    ことを特徴とする、ガスセンサの組立方法。
  9. 請求項8に記載のガスセンサの組立方法であって、
    前記封止工程においては、前記成型体の圧縮を一次圧縮と二次圧縮との二段階で行い、前記二次圧縮において前記押圧手段が前記2つのセラミックサポータの一方を押圧する際の圧力は75MPa〜115MPaである、
    ことを特徴とする、ガスセンサの組立方法。
  10. 請求項8または請求項9に記載のガスセンサの組立方法であって、
    前記セラミックス粒子の平均粒径が50μm〜550μmである、
    ことを特徴とする、ガスセンサの組立方法。
JP2020062503A 2020-03-31 2020-03-31 ガスセンサ、ガスセンサの素子封止体、筒状体、および、ガスセンサの組立方法 Active JP7316246B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020062503A JP7316246B2 (ja) 2020-03-31 2020-03-31 ガスセンサ、ガスセンサの素子封止体、筒状体、および、ガスセンサの組立方法
CN202110289268.1A CN113466401B (zh) 2020-03-31 2021-03-18 气体传感器、气体传感器的元件密封体、筒状体以及气体传感器的组装方法
US17/207,971 US11733202B2 (en) 2020-03-31 2021-03-22 Gas sensor, element sealing body of gas sensor, tubular body, and assembly method of gas sensor
DE102021107358.8A DE102021107358A1 (de) 2020-03-31 2021-03-24 Gassensor, elementabdichtungskörper eines gassensors, röhrenförmiger körper und montageverfahren eines gassensors

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020062503A JP7316246B2 (ja) 2020-03-31 2020-03-31 ガスセンサ、ガスセンサの素子封止体、筒状体、および、ガスセンサの組立方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021162409A true JP2021162409A (ja) 2021-10-11
JP7316246B2 JP7316246B2 (ja) 2023-07-27

Family

ID=77659341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020062503A Active JP7316246B2 (ja) 2020-03-31 2020-03-31 ガスセンサ、ガスセンサの素子封止体、筒状体、および、ガスセンサの組立方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11733202B2 (ja)
JP (1) JP7316246B2 (ja)
CN (1) CN113466401B (ja)
DE (1) DE102021107358A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005156493A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Kyocera Corp ガスセンサおよびガスセンサの製造方法
JP2015178988A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 日本碍子株式会社 ガスセンサ
JP2015219097A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサの製造方法
JP2018173326A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 日本碍子株式会社 封止ピン、組立体の製造方法、及びガスセンサの製造方法
US20190323986A1 (en) * 2018-04-18 2019-10-24 Delphi Technologies Ip Limited Gas sensor

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6065161A (ja) 1983-09-16 1985-04-13 株式会社島精機製作所 横編機における糸切替時の糸端処理装置
US6623612B2 (en) * 2000-06-30 2003-09-23 Denso Corporation Sealing structure of gas sensor
JP4682433B2 (ja) * 2000-06-30 2011-05-11 株式会社デンソー ガスセンサ
JP2003014689A (ja) * 2000-07-10 2003-01-15 Denso Corp ガスセンサ及びその製造方法
DE10133232A1 (de) * 2000-07-10 2002-06-13 Denso Corp Verfahren zur Herstellung eines verbesserten Gasfühlerdichtungsaufbaus
JP2003114210A (ja) * 2001-07-31 2003-04-18 Denso Corp ガスセンサ
DE102004060867B4 (de) * 2003-12-18 2008-06-26 NGK Spark Plug Co., Ltd., Nagoya Gassensor und Gassensoreinheit
JP4465253B2 (ja) * 2003-12-18 2010-05-19 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ及びガスセンサユニット
US7287413B2 (en) * 2004-11-15 2007-10-30 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Gas sensor unit and sensor cap
JP4726261B2 (ja) * 2009-10-26 2011-07-20 日本碍子株式会社 ガスセンサ
JP5416757B2 (ja) * 2011-02-22 2014-02-12 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP6016506B2 (ja) * 2011-10-03 2016-10-26 日本特殊陶業株式会社 燃焼圧検知センサ付きセラミックグロープラグ
CN104422724A (zh) * 2013-08-27 2015-03-18 浙江福爱电子有限公司 一种氧传感器探头及其制备方法
JP6722473B2 (ja) 2015-03-16 2020-07-15 日本碍子株式会社 ガスセンサの組立方法およびガスセンサの組立装置
JP6715050B2 (ja) * 2016-03-25 2020-07-01 日本碍子株式会社 ガスセンサの製造方法およびガスセンサの製造装置
DE112016007246T5 (de) * 2016-09-21 2019-05-29 Sensirion Ag Gassensor
JP6740921B2 (ja) * 2017-02-02 2020-08-19 株式会社デンソー ガスセンサ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005156493A (ja) * 2003-11-28 2005-06-16 Kyocera Corp ガスセンサおよびガスセンサの製造方法
JP2015178988A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 日本碍子株式会社 ガスセンサ
JP2015219097A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサの製造方法
JP2018173326A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 日本碍子株式会社 封止ピン、組立体の製造方法、及びガスセンサの製造方法
US20190323986A1 (en) * 2018-04-18 2019-10-24 Delphi Technologies Ip Limited Gas sensor

Also Published As

Publication number Publication date
US11733202B2 (en) 2023-08-22
CN113466401B (zh) 2023-06-27
JP7316246B2 (ja) 2023-07-27
DE102021107358A1 (de) 2021-09-30
US20210302360A1 (en) 2021-09-30
CN113466401A (zh) 2021-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7935235B2 (en) Gas sensor with sealing structure
US10928353B2 (en) Gas sensor
CN103424452A (zh) 气体传感器
US8097137B2 (en) Gas sensor element and gas sensor
US20050250371A1 (en) Sealing structure for connector
EP2903105A1 (en) Spark plug
JP5908426B2 (ja) ガスセンサー
CN112105925B (zh) 气体传感器
JP4173465B2 (ja) センサの製造方法
JP7379257B2 (ja) ガスセンサの組立方法および筒状体
JP2003222606A (ja) ガスセンサ
JP2021162409A (ja) ガスセンサ、ガスセンサの素子封止体、筒状体、および、ガスセンサの組立方法
US20180281331A1 (en) Sealing pin, method of manufacturing assembly, and method of manufacturing gas sensor
US7049734B2 (en) Structure of spark plug achieving high degree of air-tightness
US20090312938A1 (en) Gas sensor, oxygen sensor and air-fuel ratio control system
JP5255076B2 (ja) ガスセンサ
JP6491061B2 (ja) ガスセンサおよびガスセンサの製造方法
JP6466802B2 (ja) ガスセンサおよびガスセンサの製造方法
JP6890061B2 (ja) ガスセンサ
JP4413721B2 (ja) スパークプラグの製造方法
US20210349051A1 (en) Gas sensor
JP2014196918A (ja) ガスセンサーの製造方法
JP7237758B2 (ja) ガスセンサ及びその製造方法
JP2018026293A (ja) 点火プラグ
JPS63259453A (ja) センサ用プラグ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210408

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221018

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7316246

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150