JP6722473B2 - ガスセンサの組立方法およびガスセンサの組立装置 - Google Patents
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Description
<ガスセンサの構成>
図1は、本実施の第1の形態において組立の対象となるガスセンサ(より詳細には、その本体部)1の外観斜視図である。図2は、係るガスセンサ1の内部の主要構成を示す部分断面図である。本実施の形態において、ガスセンサ1とは、その内部に備わるセンサ素子10(図2)によって所定のガス成分(例えば、NOx等)を検出するためのものである。
次に、本実施の形態において行う、組立体40の組立手順について説明する。図4は、係る組立を行う組立装置100の概略的な構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態に係る組立装置100においては、封止補助治具111の鉛直方向上端部に衝撃緩衝部112が設けられてなることで封止補助治具111が鉛直上方から作用する衝撃に対して緩衝能を有するものとなっており、センサ素子10の第1先端部10aに設けられた保護膜Pを係る衝撃緩衝部112に接触させた状態で押圧による封止を行うことにより、保護膜Pの破損を防止する態様となっている。しかしながら、封止補助治具111の構成はこれに限られるものではなく、封止治具181による押圧に際して保護膜Pに加わる衝撃を緩和できるのであれば、他の構成が採用されてよい。
上述した第1の実施の形態およびその変形例においては、中間体40βを上下反転させた後、筒状体30の内部を封止するに際して、センサ素子10を下方から支持する封止補助治具111として、鉛直上方から作用する衝撃に対して緩衝能を有するものを用いることで、センサ素子10の第1先端部10aに保護膜Pが備わる場合であっても、保護膜Pおよび第1先端部10aを破損することなく封止を行えるようになっていた。しかしながら、筒状体30の内部を封止する態様はこれに限られるものではない。本実施の形態においては、組立体40を組み立てる過程において、係る封止を2段階に分けて行うようにする。以下に詳細に説明する。
上述した第2の実施の形態においては、本封止治具1182をワッシャー7に当接させた状態で搬送パレット1210を上昇させることにより本封止を行っていたが、これに代わり、搬送パレット1210は静止状態としたままで、ワッシャー7に当接している本封止治具1182を鉛直下方に下降させることによって本封止を行う態様であってもよい。
2 第1カバー
3 固定ボルト
4 第2カバー
5 ハウジング
6 内筒
7 ワッシャー
8(8a、8b、8c) セラミックサポータ
9(9a、9b) 圧粉体
10 センサ素子
10a (センサ素子の)第1先端部
10b (センサ素子の)第2先端部
30 筒状体
40 組立体
40β 中間体
100、1100 組立装置
110 支持台
111 封止補助治具
112、113 衝撃緩衝部
121 素子ダミー
141 ハウジング固定治具
141a (ハウジング固定治具の)支持部
141b (ハウジング固定治具の)可動部
161 素子案内治具
171 反転治具
181 封止治具
191 カシメ治具
200、1200 組立体搬送機構
1171 第1反転治具
1172 第2反転治具
1181 仮封止治具
1182 本封止治具
1191 素子位置決め治具
1192 封止補助治具
1210 搬送パレット
P 保護膜
Claims (14)
- ガスセンサの組立方法であって、
セラミックスを主構成材料とする長尺状のセンサ素子の形状に類似する形状を有する素子ダミーを、鉛直方向に長手方向を有するように配置するダミー配置工程と、
前記素子ダミーに、円板状または円筒状をなし、かつ、前記センサ素子の断面形状に応じた貫通孔を備える環装部品の前記貫通孔を鉛直上方から嵌め合わせるダミー嵌合工程と、
前記環装部品の外周に筒状体を鉛直上方から嵌め合わせる筒状体嵌合工程と、
前記素子ダミーの上端部に前記センサ素子を前記素子ダミーと前記センサ素子とが一直線上に並ぶように当接配置する素子配置工程と、
前記素子ダミーを鉛直下方に下降させることによって前記センサ素子を下降させ、前記センサ素子に前記環装部品の前記貫通孔を嵌め合わせることによって、前記センサ素子と前記環装部品と前記筒状体とからなる中間体を得る素子嵌合工程と、
前記中間体の姿勢を上下反転させる反転工程と、
前記環装部品を押圧する押圧工程と、
を備え、
前記ダミー嵌合工程においては前記環装部品としてセラミックスの圧粉体を含む複数種類の部品が前記素子ダミーに嵌め合わされるようになっており、
前記押圧工程が、前記反転工程後に前記圧粉体を圧縮する反転後圧縮工程であり、
前記反転後圧縮工程においては、前記反転工程によって前記中間体の最下端部となっている前記センサ素子の先端部を、鉛直上方から作用する衝撃に対する緩衝能を有してなる封止補助治具に接触させた状態で、前記環装部品のうち最上位置にある前記部品を鉛直下方へと押圧することによって、前記圧粉体を圧縮して前記筒状体の内部を封止する、
ことを特徴とするガスセンサの組立方法。 - 請求項1に記載のガスセンサの組立方法であって、
前記センサ素子が、一方端部の表面に保護膜を形成したものであり、
前記素子配置工程においては、前記センサ素子の前記保護膜が形成されていない側の端部が前記素子ダミーによって支持されるように前記センサ素子を配置し、
前記反転後圧縮工程においては、前記保護膜を前記封止補助治具に接触させた状態で、前記最上位置にある前記部品を鉛直下方へと押圧する、
ことを特徴とするガスセンサの組立方法。 - 請求項1または請求項2に記載のガスセンサの組立方法であって、
前記封止補助治具が、鉛直上方から作用する衝撃に対する緩衝能を有する緩衝材を鉛直方向上端部に備える、
ことを特徴とするガスセンサの組立方法。 - 請求項3に記載のガスセンサの組立方法であって、
前記緩衝材のロックウェル硬さが1以上200以下であり、前記緩衝材の厚みが0.1mm以上1.0mm以下である、
ことを特徴とするガスセンサの組立方法。 - 請求項1または請求項2に記載のガスセンサの組立方法であって、
前記封止補助治具が、鉛直上方から作用する衝撃に対する緩衝能を有する弾性体を鉛直方向の途中部分に備える、
ことを特徴とするガスセンサの組立方法。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のガスセンサの組立方法であって、
前記反転後圧縮工程の後、前記筒状体の上端部であって前記環装部品のうち最上位置にある前記部品の直上の位置を前記筒状体の外周側より加締めることにより、前記環装部品を係止する凹部を形成する加締め工程、
をさらに備えることを特徴とするガスセンサの組立方法。 - 請求項6に記載のガスセンサの組立方法であって、
前記加締め工程においては、前記反転後圧縮工程によって前記筒状体の内部において前記最上位置にある前記部品の直上に形成された空隙部分が加締められる、
ことを特徴とするガスセンサの組立方法。 - ガスセンサを組み立てるための装置であって、
セラミックスを主構成材料とする長尺状のセンサ素子の形状に類似する形状を有する素子ダミーと、
前記素子ダミーを鉛直方向に長手方向を有するように配置するダミー配置手段と、
前記素子ダミーに、円板状または円筒状をなし、かつ、前記センサ素子の断面形状に応じた貫通孔を備える環装部品の前記貫通孔を鉛直上方から嵌め合わせる環装部品嵌合手段と、
前記環装部品の外周に筒状体を鉛直上方から嵌め合わせる筒状体嵌合手段と、
前記素子ダミーの上端部に前記センサ素子を前記素子ダミーと前記センサ素子とが一直線上に並ぶように当接配置する素子配置手段と、
前記素子ダミーを鉛直下方に下降させることによって前記センサ素子を下降させ、前記センサ素子に前記環装部品の前記貫通孔を嵌め合わせることによって、前記センサ素子と前記環装部品と前記筒状体とからなる中間体を得る素子嵌合手段と、
前記中間体の姿勢を上下反転させる反転手段と、
前記環装部品を押圧する押圧手段と、
鉛直上方から作用する衝撃に対する緩衝能を有してなる封止補助治具と、
を備え、
前記環装部品がセラミックスの圧粉体を含む複数種類の部品であり、
前記反転手段は、上下反転後に前記中間体の最下端部となっている前記センサ素子の先端部を、前記封止補助治具に接触させ、
前記押圧手段が、前記反転手段が前記中間体の姿勢を上下反転させた後、前記センサ素子の前記先端部が前記封止補助治具に接触させられた状態で、前記環装部品のうち最上位置にある前記部品を押圧することによって、前記圧粉体を圧縮して前記筒状体の内部を封止する、反転後圧縮手段である、
ことを特徴とするガスセンサの組立装置。 - 請求項8に記載のガスセンサの組立装置であって、
前記センサ素子が、一方端部の表面に保護膜を形成したものであり、
前記素子配置手段は、前記センサ素子の前記保護膜が形成されていない側の端部が前記素子ダミーによって支持されるように前記センサ素子を配置し、
前記反転後圧縮手段は、前記保護膜を前記封止補助治具に接触させた状態で、前記最上位置にある前記部品を鉛直下方へと押圧する、
ことを特徴とするガスセンサの組立装置。 - 請求項8または請求項9に記載のガスセンサの組立装置であって、
前記封止補助治具が、鉛直上方から作用する衝撃に対する緩衝能を有する緩衝材を鉛直方向上端部に備える、
ことを特徴とするガスセンサの組立装置。 - 請求項10に記載のガスセンサの組立装置であって、
前記緩衝材のロックウェル硬さが1以上200以下であり、前記緩衝材の厚みが0.1mm以上1.0mm以下である、
ことを特徴とするガスセンサの組立装置。 - 請求項8または請求項9に記載のガスセンサの組立装置であって、
前記封止補助治具が、鉛直上方から作用する衝撃に対する緩衝能を有する弾性体を鉛直方向の途中部分に備える、
ことを特徴とするガスセンサの組立装置。 - 請求項8ないし請求項12のいずれかに記載のガスセンサの組立装置であって、
前記環装部品の外周に嵌め合われた前記筒状体の上端部であって前記環装部品のうち最上位置にある前記部品の直上の位置を前記筒状体の外周側より加締めることにより、前記環装部品を係止する凹部を形成する加締め手段、
をさらに備えることを特徴とするガスセンサの組立装置。 - 請求項13に記載のガスセンサの組立装置であって、
前記加締め手段は、前記反転後圧縮手段によって前記筒状体の内部において前記最上位置にある前記部品の直上に形成された空隙部分を加締める、
ことを特徴とするガスセンサの組立装置。
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