JP6491061B2 - ガスセンサおよびガスセンサの製造方法 - Google Patents

ガスセンサおよびガスセンサの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、センサ素子にて被測定ガスを検出するガスセンサに関し、特に、ガスセンサにおいてセンサ素子を保護する外筒の固定に関する。
例えば排ガスなどの被測定ガス中の所定ガス成分を検知してその濃度を求めるガスセンサには、半導体型、接触燃焼型、酸素濃度差検知型、限界電流型、混成電位型など、種々の方式のものがある。そのなかには、ジルコニアなどの固体電解質たるセラミックスを主たる構成材料としたセンサ素子を用いたものがある。
このようなガスセンサにおいては、通常、センサ素子などの内部部品を破損などから保護するなどの理由から、金属製の保護部材が外装される。例えば、センサ素子の被測定ガスを検知する部分の周りには被測定ガスが出入り可能な貫通孔を設けた保護カバーや保護キャップなど(以下、代表して保護カバーと称する)を設け、被測定ガスと接触しない部分の外周には外筒などと称される筒状のカバーを環装する構成が、採用されることがある(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特許第5129599号公報 特許第5553030号公報
外筒は通常、センサ素子その他の部材を収容するハウジングに固定されてなる。係る固定は、例えば、ハウジングの一部を外筒に圧入する態様や、係る圧入の後に圧入部位に溶接を施す等の態様などによって、実現される。
ハウジングを外筒に圧入することで両者を固定してなるガスセンサを、エンジンの排気管におけるガス濃度測定に使用する場合において、排ガスの熱に伴う熱膨張や屋外での使用に伴う水分の付着が原因となって、外筒に緩みが生ずることがあった。
本発明の発明者が鋭意検討したところ、係る緩みの発生は、ハウジングが圧入された外筒の先端部分の構成に起因しているものとの知見を得た。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、繰り返しの使用によっても外筒に緩みが生じないガスセンサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の発明は、ガスセンサであって、被測定ガス中の所定の測定対象ガス成分を検出するためのセンサ素子と、前記センサ素子を収容するハウジングと、前記ハウジングの一部が内面に密接することで前記ハウジングと固定されてなる、前記ガスセンサの少なくとも一部の部位を保護する外筒と、を備え、前記ハウジングの前記外筒と密接する部位に周方向全体にわたって突出部が設けられてなり、前記外筒が、前記突出部に倣って屈曲しつつ前記突出部に密接する屈曲部を有してなり、前記外筒の前記屈曲部に隣り合う先端部と、前記ハウジングの前記先端部と対向する部位との間に、0.1mm以上0.5mm以下の隙間が設けられてなる、ことを特徴とする。
の発明は、被測定ガス中の所定の測定対象ガス成分を検出するためのセンサ素子を備えるガスセンサの製造方法であって、前記ガスセンサの少なくとも一部の部位を保護するための外筒の内面に、前記センサ素子を収容するハウジングの一部を圧入する圧入工程と、前記圧入工程を経ることで拡径された前記外筒の先端部をかしめるかしめ工程と、備え、前記ハウジングの、前記圧入工程において前記外筒に圧入される部位に周方向全体にわたって突出部が設けられてなり、前記かしめ工程においては、前記外筒に前記突出部に倣って屈曲しつつ前記突出部と密接する屈曲部が形成されるとともに、前記先端部と、前記ハウジングの前記先端部と対向する部位との間に、0.1mm以上0.5mm以下の隙間が形成されるように、前記先端部をかしめる、ことを特徴とする。
の発明は、第の発明に係るガスセンサの製造方法であって、前記先端部を除く前記圧入工程における圧入部位を溶接する溶接工程、をさらに備えることを特徴とする。
第1ないし第の発明によれば、水分の付着し得る状況のもとで繰り返し使用した場合であっても、外筒とハウジングとの固定部分に緩みが生じ難く、実用上充分な固定力が維持されるガスセンサが、実現される。
ガスセンサ1の主要構成を示す部分断面図である。 外筒4とハウジング3との固定部分を模式的に示す拡大断面図である。 外筒4をハウジング3に固定する様子を順次に示す図である。 外筒4をハウジング3に固定する様子を順次に示す図である。
<ガスセンサの構成>
図1は、本実施の形態に係るガスセンサ1の(より厳密にはその本体部の)主要構成を示す部分断面図である。本実施の形態において、ガスセンサ1とは、その内部に備わるセンサ素子100によって被測定ガス中の所定の測定対象ガス成分(例えば、NOx等)を検出するためのものである。センサ素子100は、ジルコニアなどの酸素イオン伝導性固体電解質セラミックスからなる素子体を主たる構成材料とする長尺の柱状、薄板状、筒状、もしくは管状の部材である。ガスセンサ1においては、概略、センサ素子100の適宜の箇所に設けられた、被測定ガスと接する電極と基準ガス(大気)と接触する電極との電位差、もしくは、両電極間を流れる電流の大きさに基づいて、測定対象ガス成分の濃度を求めることができるようになっている。
なお、図1においては、ガスセンサ1の本体部の中心軸(軸線)AXを図面の上下方向と一致させる態様にてガスセンサ1を示しており、特に断らない限り、図面視において下方側や下端側を各部の下方、下端などと称し、図面視において上方側や上端側を各部の上方、上端などと称する。
ガスセンサ1の外側は、主として、保護カバー2aと、ハウジング3と、外筒4とから構成される。
保護カバー2aは、センサ素子100の図1における最下端部である、使用時に被測定ガスに直接に接触する部分である素子先端部100aおよびその近傍を保護する、金属製の略円筒状の外装部材である。
保護カバー2aは、一方側が有底の円筒状をしているとともに、側面部分に気体が通過可能な複数の貫通孔が設けられてなる。なお、図1には、保護カバー2aが複数の貫通孔H1を備える態様を示しているが、図1に示した貫通孔H1の配置態様はあくまで例示であって、貫通孔H1の配置位置および配置個数は、保護カバー2aの内部への被測定ガスの流入態様を考慮して適宜に定められてよい。
保護カバー2aは、その外面の上端部分がハウジング3にかしめや溶接などの手法によって固定されている。
なお、図1に例示するガスセンサ1においては、保護カバー2aの内部空間であってセンサ素子100の素子先端部100a近傍に、内側カバー2bがさらに設けられてなる。すなわち、ガスセンサ1が、保護カバー2aと内側カバー2bとの2層構造にて素子先端部100a近傍を保護する態様となっている。なお、図1に示す内側カバー2bは、その上端部分がハウジング3の収容部3hの下方端部に接続されてなるとともに、下端部分である素子先端部100aの近傍にて縮径し、素子先端部100aが当該縮径部分に嵌め込まれるように構成されており、さらには最下端部に貫通孔H2を備えているが、内側カバー2bの構成はこれに限られるものではない。素子先端部100aの保護と素子先端部100a近傍への被測定ガスの流入とが好適に実現される限りにおいて、他の構成が採用されていてもよい。
ハウジング3は、その内部にセンサ素子100等を収容する円筒状の収容部3hを備えるとともに、ガスセンサ1を測定位置に固定する際に用いられる金属製の部材である。ハウジング3は、その外周部分に、ねじ切りがされたねじ部3aと、ねじ部3aを螺合する際に回転される六角部3bとを、径方向において突出させる態様にて備えるとともに、六角部3bよりも上側の部分が、外筒4に環装されて外筒4と密接固定される環装部3cとなっている。ねじ部3aは、ガスセンサ1の取り付け位置に設けられたナットと螺合する。例えば、自動車の排気管に設けられたナット部にねじ部3aが螺合されることで、ガスセンサ1は、保護カバー2aの側が排気管内に露出する態様にて該排気管に固定される。
外筒4は、ハウジング3の環装部3cに環装されてなり、ガスセンサ1のうち、被測定ガスと接触しない部位を保護する、金属製の円筒状部材である。ハウジング3に対する外筒4の環装およびその際の外筒4とハウジング3の密接固定は、環装部3cを外筒4に対し圧入することにより実現される。外筒4とハウジング3との固定の詳細については後述する。
外筒4の内側空間4aは、基準ガスたる大気が存在する基準ガス存在空間となっている。内側空間4aは、ガスセンサ1がハウジング3のねじ部3aによって例えばエンジンの排気管などの内部に被測定ガスが存在する配管等に取り付けられた状態において、該配管等とは離隔される。ただし、内側空間4aは密閉されているわけではなく、大気は、外筒4の図示しない上端部分に設けられた開口部において、外筒4の内側空間4aに出入可能となっている。
外筒4の内部には金属製の円筒状部材である内筒6が備わっている。内筒6は、その一方端部をハウジング3の環装部3cの上端部分に溶接固定されてなる。ハウジング3の収容部3hと内筒6とは、略同じ内径を有するとともに、同軸に接続されてなる。これにより、ハウジング3の収容部3hと内筒6とが、中心軸AXに沿って連続する一の円筒状の収容空間を有する筒状体を構成している。
そして、係る収容空間内においては、長手方向が中心軸AX上に位置するように、センサ素子100が配置されてなるとともに、ワッシャー7と、3つのセラミックサポータ8(8a、8b、8c)と、2つの圧粉体9(9a、9b)とが、センサ素子100に対し同軸に環装されてなる。セラミックサポータ8と、圧粉体9とは交互に環装されてなる。換言すれば、ガスセンサ1においては、センサ素子100を中心軸AX上に配置した状態で、ワッシャー7と、3つのセラミックサポータ8(8a、8b、8c)と、2つの圧粉体9(9a、9b)とが中心軸AXに沿って環装されてなり、さらにその外側にハウジング3の収容部3hと内筒6さらには外筒4が環装されているともいえる。
ここで、セラミックサポータ8は、セラミックス製の碍子である。一方、圧粉体9は、タルクなどのセラミックス粉末を成型したものである。なお、以降の説明においては、ワッシャー7、セラミックサポータ8、および、圧粉体9を環装部品と総称することがある。
より詳細には、ハウジング3内部の一方端側にはテーパー部3tが設けられてなり、センサ素子100に環装されたワッシャー7、セラミックサポータ8(8a、8b、8c)、および圧粉体9(9a、9b)が係止されてなる。これは、あらかじめセンサ素子100に対する環装部品の環装がなされた状態で、それら環装部品の外周にハウジング3と内筒6とからなる筒状体を嵌め合わせることによって実現されてなる。また、係る係止がなされうえで、ワッシャー7の上から所定の荷重を加えることによって圧粉体9を圧縮することで、筒状体の内部においては、センサ素子100の両端部間が封止されてなる。係る封止がなされた状態で、ワッシャー7の直上の位置6bが外側からかしめられることによって、環装部品が拘束されセンサ素子100の両端部間の気密性が確保されてなる。さらに、内筒6の、圧粉体9aと隣り合う位置6aが外側からかしめられることによってセンサ素子100の両端部間の気密性が確保されてなる。
なお、図示は省略するが、ガスセンサ1においては、外筒4の内部であって内筒6より上方の位置において、センサ素子100と外部との電気的接続を図るためのコネクタが、センサ素子100に備わる複数の端子電極に接続されてなり、当該コネクタから延在するケーブルが、外筒4の上端部に設けられた大気の出入部でもある開口部から引き出されている。
以上のような構成を有することで、ガスセンサ1では、所定位置に取り付けられた状態において、センサ素子100の素子先端部100aの周りの被測定ガス存在空間と他方端部周りの基準ガス存在空間とが完全に離隔されるようになっている。これにより、被測定ガス中における対象ガス成分の濃度を精度良く測定できるようになっている。
<外筒とハウジングとの固定>
次に、外筒4とハウジング3との固定について詳細に説明する。図2は、外筒4とハウジング3との固定部分を模式的に示す拡大断面図である。また、図3および図4は、外筒4をハウジング3に固定する様子を順次に示す図である。
図1、図2、および図3(a)に示すように、ハウジング3において外筒4が環装される環装部3cは、概略的には円筒状をなしているものの、その外面の途中に突出部3dを備える。突出部3dは、中心軸AXに垂直な面内において周方向全体にわたって(つまりは環状に)設けられてなる。
一方、外筒4もやはり概略的には円筒状をなしている。図3(a)において矢印AR1にて示すように、外筒4の一方端部に設けられた開口部4h内へ環装部3cが圧入されることで、外筒4の内面は環装部3cの外面と密接してなる。しかも、外筒4には、環装部3cに存在する突出部3dに倣う態様にて径方向外側に屈曲しつつ該突出部3dに密接してなる屈曲部4dが、形成されてなる。以上の構成を有することで、ハウジング3と外筒4とは充分な固定力にて互いに固定されてなる。
ただし、外筒4の先端部4eについては、図2に示すようにハウジング3と離隔させられてなる。ここで、先端部4eは、外筒4において屈曲部4dに隣り合いかつ屈曲部4dよりも六角部3bに近い部分である。より具体的には、環装部3cのうち先端部4eと対向する部位を縮径部3eとするときに、先端部4eは、六角部3bおよび縮径部3eと離隔させられてなる。
係る隙間gを設けることで、ガスセンサ1においては、隙間gを設けない場合に比して、使用時にハウジング3が高温のガス雰囲気から受ける熱が外筒4に伝わりにくくなっており、それゆえ、外筒4が熱膨張しにくくなっている。これにより、本実施の形態に係るガスセンサ1は、繰り返し使用されたとしても、熱膨張・熱収縮の繰り返しに伴う変形や溶接部位の剥離などを原因とする外筒4の緩みが、生じにくいものとなっている。すなわち、ハウジング3と外筒4とが、実用上充分な固定力にて固定された状態が維持される。
係る場合における先端部4eと縮径部3eとの隙間gの大きさは、0.5mm以下であるのが好ましく、0.1mm以上とするのがより好ましい。
隙間gが0.5mm以下であるのが好ましいのは、隙間gが0.5mmよりも大きい場合、ガスセンサ1を屋外で使用するに際して、隙間gに水が入り込んで溜まりやすくなってしまうためである。隙間gに水が溜まった状態でガスセンサ1が使用されると、隙間gに溜まった水が加熱されて水蒸気が発生することで隙間gの内部が高圧となり、先端部4eに応力が作用することに加えて、ハウジング3とは接触していないため水蒸気発生の間は温度が上がらない先端部4eと、ハウジング3と接触しているために温度が上がる屈曲部4dとの間で熱応力が作用することにより、外筒4のハウジング3との固定部分が剥離しやすくなるため、好ましくない。
なお、隙間gを0.1mm以上とするのがより好ましいのは、隙間gが0.1mm未満の場合には、たとえ先端部4eが縮径部3eと離隔していたとしても、ハウジング3が受ける熱が先端部4eから外筒4に伝わってしまう場合があるためである。なお、同様の理由から、先端部4eと六角部3bとについても、0.1mm以上離隔していればよい。
なお、隙間gを設けるには、図3(a)に示したようにハウジング3の環装部3cを開口部4h内へと圧入した後、突出部3dが存在しているために図3(b)に示すように他の部分より口径が大きくなっている(拡径された)先端部4eを縮径させるために行うかしめに際して、先端部4eに作用させるかしめ力を、好適に調整すればよい。
係る先端部4eのかしめは、例えば、図4(a)に示すように、かしめ対象部位を挟んで互いに対向して配置されてなる一対の爪形のカシメ治具Jによって、矢印AR2にて示すように先端部4eを押圧した状態で、カシメ治具Jを周方向に回転させることによって実現される。その際に作用させるかしめ力を、突出部3dに倣う屈曲部4dが形成される一方で先端部4eが縮径部3eと接触しない程度に、調整すればよい。
また、より十分な固定力を確保することを目的として、先端部4eを除く圧入部位に対し溶接が施される態様であってもよい。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、ガスセンサにおける、被測定ガスと接触しない部位を主に保護する外筒と、センサ素子を収容するハウジングとの密接固定が、外筒に対しハウジングを圧入することによってなされる場合において、ハウジングの圧入部位に突出部を設け、外筒に当該突出部に倣って屈曲しつつも当該突出部に密接する屈曲部が形成されるように圧入を行いつつも、外筒の先端部とハウジングと離隔させるようにすることで、ガスセンサを繰り返し使用した場合であっても当該固定部分に緩みが生じ難い、実用上充分な固定力での固定が維持される。
(実施例1)
本実施例では、隙間gの寸法を0mm〜0.6mmの範囲で違えた全13通りのガスセンサ1を用意し、それぞれについて、繰り返し使用した後の状態を模擬的に実現するべく加熱振動試験を行い、試験後の外筒4における緩みの有無を判定した。
加熱振動試験は、振動試験機に設置したプロパンバーナーの排気管にガスセンサ1を取り付けた状態で、以下の条件にて行った。
ガス温度:850℃;
振動条件:50Hz→250Hz→50Hzを30分掃引;
加速度 :50G;
試験時間:150時間。
表1に、各ガスセンサ1における隙間gの寸法(隙間寸法)の値と、外筒4の緩みの有無の判定結果とを示す。外筒4における緩みの有無の判定は、外筒4の周方向に試験者の手で力を加え、外筒4が周方向に回転した場合には緩みがあり、回転しない場合には緩みがないという基準で行った。表1においては、緩みがない場合に○印を付し、緩みがある場合に×印を付している。
Figure 0006491061
表1に示すように、隙間寸法が0.1mm以上のガスセンサ1については、外筒4に緩みが生じていないと判定され、他のガスセンサ1については緩みが生じていると判定された。係る結果は、外筒4とハウジング3との固定をハウジング3を外筒4に圧入することによって行う場合において、外筒4の先端部4eとハウジング3とを離隔させる構成が、固定状態を維持するうえで効果的であることを示している。
(実施例2)
本実施例では、実施例1と同条件で全13通りのガスセンサ1を用意し、それぞれについて、外筒4に水分が付着する条件下で繰り返し使用した後の状態を模擬的に実現するべく、水没と加熱振動試験とを100回繰り返し、試験後の外筒4における緩みの有無を判定した。加熱振動試験については、各回の試験時間を2時間としたほかは、実施例1と同様の条件で行った。
表2に、各ガスセンサ1における隙間寸法の値と、外筒4の緩みの有無の判定結果とを示す。外筒4における緩みの有無の判定の仕方、および、表2における判定結果の記載の仕方は、実施例1と同様である。
Figure 0006491061
表2に示すように、隙間寸法が0.1mm以上0.5mm以下のガスセンサ1については、外筒4に緩みが生じていないと判定され、他のガスセンサ1については緩みが生じていると判定された。すなわち、実施例1では緩みがないと判定されたガスセンサ1のうち、隙間寸法が0.5mmよりも大きいガスセンサ1については、緩みがあると判定された。係る結果は、隙間gの大きさを0.1mm以上0.5mm以下の範囲内とした場合には、外筒4に水分が付着する条件下でガスセンサ1を使用したとしても、ハウジング3と外筒4の固定は、良好に維持されることを示している。
1 ガスセンサ
2a 保護カバー
3 ハウジング
3a (ハウジングの)ねじ部
3b (ハウジングの)六角部
3c (ハウジングの)環装部
3d (ハウジングの環装部の)突出部
3e (ハウジングの)縮径部
3h (ハウジングの)収容部
4 外筒
4a (外筒の)内側空間
4d (外筒の)屈曲部
4e (外筒の)先端部
4h (外筒の)開口部
6 内筒
7 ワッシャー
8(8a、8b、8c) セラミックサポータ
9(9a、9b) 圧粉体
100 センサ素子
100a 素子先端部
AX (ガスセンサの)中心軸
H1、H2 貫通孔
J カシメ治具
g (先端部と縮径部の)隙間

Claims (3)

  1. ガスセンサであって、
    被測定ガス中の所定の測定対象ガス成分を検出するためのセンサ素子と、
    前記センサ素子を収容するハウジングと、
    前記ハウジングの一部が内面に密接することで前記ハウジングと固定されてなる、前記ガスセンサの少なくとも一部の部位を保護する外筒と、
    を備え、
    前記ハウジングの前記外筒と密接する部位に周方向全体にわたって突出部が設けられてなり、
    前記外筒が、前記突出部に倣って屈曲しつつ前記突出部に密接する屈曲部を有してなり、
    前記外筒の前記屈曲部に隣り合う先端部と、前記ハウジングの前記先端部と対向する部位との間に、0.1mm以上0.5mm以下の隙間が設けられてなる、
    ことを特徴とするガスセンサ。
  2. 被測定ガス中の所定の測定対象ガス成分を検出するためのセンサ素子を備えるガスセンサの製造方法であって、
    前記ガスセンサの少なくとも一部の部位を保護するための外筒の内面に、前記センサ素子を収容するハウジングの一部を圧入する圧入工程と、
    前記圧入工程を経ることで拡径された前記外筒の先端部をかしめるかしめ工程と、
    備え、
    前記ハウジングの、前記圧入工程において前記外筒に圧入される部位に周方向全体にわたって突出部が設けられてなり、
    前記かしめ工程においては、前記外筒に前記突出部に倣って屈曲しつつ前記突出部と密接する屈曲部が形成されるとともに、前記先端部と、前記ハウジングの前記先端部と対向する部位との間に、0.1mm以上0.5mm以下の隙間が形成されるように、前記先端部をかしめる、
    ことを特徴とするガスセンサの製造方法。
  3. 請求項に記載のガスセンサの製造方法であって、
    前記先端部を除く前記圧入工程における圧入部位を溶接する溶接工程、
    をさらに備えることを特徴とするガスセンサの製造方法。
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