JP2021160328A - 車両用装飾部品の2色射出成形方法及びそれに用いる2色成形金型 - Google Patents

車両用装飾部品の2色射出成形方法及びそれに用いる2色成形金型 Download PDF

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Abstract

【課題】装飾部材成形用ホットランナー内の樹脂の交換作業を容易かつ安全にする。【解決手段】コア型210と第1キャビティ型とを型締めして両者間に第1キャビティを形成し、第1キャビティ内に未充填空間が残るように第1樹脂材R1を射出して固化させることで、第1樹脂材R1の固化物17で基材成形用ゲート262を塞ぎ、次いで、コア型210と第2キャビティ型230とを型締めし、コア型210及び第1樹脂材R1の固化物17と第2キャビティ型230との間に装飾部材成形用ホットランナー271以上の体積を有する樹脂交換用キャビティRCを形成し、この状態で、装飾部材成形用ホットランナー271に滞留している第2樹脂材R2を樹脂交換用キャビティRC内に射出して固化させ、第1樹脂材R1の固化物17と、樹脂交換用キャビティRC及び装飾部材成形用コールドランナー244で固化した第2樹脂材R2の固化物19,20とを取り出す。【選択図】図7

Description

本発明は、樹脂製の基材と、当該基材の表側に一体に設けられた装飾部材とを備えた車両用装飾部品の2色射出成形方法、及びそれに用いる2色成形金型に関する。
特許文献1には、樹脂製の基材と、当該基材の表側に一体に設けられた装飾部材からなる車両用装飾部品として、基材にボス孔を設けるとともに、装飾部材にピンを設け、基材のボス孔に装飾部材のピンを係合させたものが開示されている。この車両用装飾部品は、基材のボス孔に装飾部材のピンを係合させるだけで基材に装飾を施すことができ、マスキング作業及びマスキング除去作業が不要なので、光輝処理や着色処理により基材に装飾を施す場合に比べ、製造が容易である。
特開2001−163124号公報
しかし、特許文献1では、装飾部材の製造後、装飾部材のピンを基材のボス孔に係合させる組付作業が必要なので、製造コストの高騰を招く。
そこで、本出願人が特願2019−054787号として出願している車両用装飾部品では、装飾部材の裏面の一部に露出領域を設け、装飾部材を基材に二色成形により一体に成形するようにしている。このような車両用装飾部品を成形する方法としては、樹脂製の基材と、上記基材の裏面及び上記装飾部材の露出領域を成形する成形面を有し、当該成形面には、基材成形用ゲートが形成されたコア型と、上記基材の表面及び端面を成形する第1キャビティ型と、上記装飾部材の表面及び端面を成形する第2キャビティ型とを備え、上記コア型は、装飾部材成形用コールドランナーを有する主型と、装飾部材成形用ホットランナーを有し、上記主型に後側から接離可能なホットランナーユニットとを有し、上記ホットランナーユニットを上記主型に接近させることにより、上記装飾部材成形用コールドランナーと上記装飾部材成形用ホットランナーとを連通させるように構成された2色成形金型を準備し、上記コア型と上記第1キャビティ型とを型締めして両者間に第1キャビティを形成し、当該第1キャビティ内に上記第1樹脂材を射出充填することにより、上記基材を成形し、次いで、上記コア型と上記第2キャビティ型とを型締めして、上記コア型及び上記基材と上記第2キャビティ型との間に第2キャビティを形成し、当該第2キャビティ内に上記第2樹脂材を射出充填することにより、上記装飾部材を上記基材と一体に成形することが考えられる。
このような方法を採用する場合、基材及び装飾部材の射出成形を前回行ってから所定以上の時間が経過しているとき、射出成形の再開前に、装飾部材成形用ホットランナー内に滞留し、熱劣化している第2樹脂材を、新しい樹脂に交換する必要がある。しかし、装飾部材成形用ホットランナー内に滞留している第2樹脂材を第2キャビティ内に射出充填して固化させて取り出すようにすると、第2キャビティの体積が装飾部材成形用ホットランナーの体積よりも小さい場合、装飾部材成形用ホットランナー内に滞留していた第2樹脂材の一部が装飾部材成形用コールドランナー内で固化するので、装飾部材成形用コールドランナー内の固化物が折れて詰まりやすくなり、装飾部材成形用コールドランナー内の固化物を取り出す作業が困難になる。
また、ホットランナーユニットを主型から離間させた状態で、熱劣化した滞留樹脂を装飾部材成形用ホットランナーから排出するようにすると、ホットランナーユニットと主型との間の狭い空間に残った第2樹脂材を除去する危険な作業が必要になる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装飾部材成形用ホットランナー内の樹脂の交換作業を容易かつ安全にすることにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、装飾部材成形用ホットランナー以上の体積を有する樹脂交換用キャビティに第2樹脂材を射出する工程を設けたことを特徴とする。
具体的には、第1の発明は、樹脂製の基材と、上記基材とは色及び材質の少なくとも一方が異なる樹脂材で上記基材の表側に一体に形成され、かつその裏面の一部に露出領域が設けられた装飾部材とを備えた車両用装飾部品を成形する2色射出成形方法を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、樹脂製の基材と、上記基材の裏面及び上記装飾部材の露出領域を成形する成形面を有し、当該成形面には、基材成形用ゲートが形成されたコア型と、上記基材の表面及び端面を成形する第1キャビティ型と、上記装飾部材の表面及び端面を成形する第2キャビティ型とを備え、上記コア型は、装飾部材成形用コールドランナーを有する主型と、装飾部材成形用ホットランナーを有し、上記主型に後側から接離可能なホットランナーユニットとを有し、上記ホットランナーユニットを上記主型に接近させることにより、上記装飾部材成形用コールドランナーと上記装飾部材成形用ホットランナーとを連通させるように構成された2色成形金型を準備し、上記コア型と上記第1キャビティ型とを型締めして両者間に第1キャビティを形成し、当該第1キャビティ内に未充填空間が残るように第1樹脂材を射出して固化させることで、当該第1樹脂材の固化物で上記基材成形用ゲートを塞ぎ、次いで、上記装飾部材成形用コールドランナーと上記装飾部材成形用ホットランナーとを連通させるとともに、上記コア型と上記第2キャビティ型とを型締めし、上記コア型及び上記第1樹脂材の固化物と上記第2キャビティ型との間に上記装飾部材成形用ホットランナー以上の体積を有する樹脂交換用キャビティを形成し、この状態で、上記装飾部材成形用ホットランナーに滞留している第2樹脂材を上記装飾部材成形用コールドランナーを介して上記樹脂交換用キャビティ内に射出して固化させ、次いで、上記装飾部材成形用コールドランナーと上記装飾部材成形用ホットランナーとを離間させるとともに上記コア型と上記第2キャビティ型とを型開きすることで、上記第1樹脂材の固化物と、上記樹脂交換用キャビティ及び上記装飾部材成形用コールドランナーで固化した上記第2樹脂材の固化物とを取り出し、その後、上記コア型と上記第1キャビティ型とを型締めして両者間に上記第1キャビティを形成し、当該第1キャビティ内に上記第1樹脂材を射出充填することにより、上記基材を成形し、次いで、上記装飾部材成形用コールドランナーと上記装飾部材成形用ホットランナーとを連通させるとともに、上記コア型と上記第2キャビティ型とを型締めして、上記コア型及び上記基材と上記第2キャビティ型との間に上記装飾部材成形用ホットランナーよりも体積が小さい第2キャビティを形成し、この状態で、上記装飾部材成形用ホットランナー及び上記装飾部材成形用コールドランナーを介して上記第2キャビティ内に上記第2樹脂材を射出充填することにより、上記装飾部材を上記基材と一体に成形することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明の2色射出成形方法において、上記第2キャビティ型には、樹脂交換用凹部が形成され、上記樹脂交換用キャビティ形成状態及び上記第2キャビティ形成状態で、上記樹脂交換用凹部と上記コア型との間には、樹脂排出用空間が形成され、上記樹脂交換用キャビティ形成状態で、上記樹脂排出用空間は、上記樹脂交換用キャビティの一部を構成し、上記第2キャビティ形成状態で、上記樹脂排出用空間は、上記第2キャビティから上記基材によって遮断されることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明の2色射出成形方法に用いる上記2色成形金型である。
第1の発明によれば、樹脂交換用キャビティの体積が、装飾部材成形用ホットランナーの体積以上に設定されているので、装飾部材成形用ホットランナー内に滞留している第2樹脂材を、装飾部材成形用コールドランナー内に殆ど残すことなく樹脂交換用キャビティ内に射出し、樹脂交換用キャビティ内への第2樹脂材の射出後に装飾部材成形用コールドランナー内に形成される固化物をほぼ新しい第2樹脂材だけで構成できる。したがって、装飾部材成形用コールドランナー内の固化物が取出し時に折れるのを抑制し、装飾部材成形用ホットランナー内の第2樹脂材の交換作業を容易にできる。
また、第2樹脂材を樹脂交換用キャビティ内に射出して固化させる作業を2回以上繰り返さなくても、装飾部材成形用ホットランナー内に滞留している第2樹脂材をほぼ全て樹脂交換用キャビティ内に排出できるので、装飾部材成形用ホットランナー内の第2樹脂材の交換作業を容易にできる。
また、樹脂交換用キャビティ内に第2樹脂材を射出することにより、装飾部材成形用ホットランナー内に滞留している第2樹脂材を装飾部材成形用ホットランナーから排出でき、ホットランナーユニットを主型から離間させた状態で装飾部材成形用ホットランナーから第2樹脂材を排出しなくてもよいので、ホットランナーユニットと主型との間の狭い空間に残った第2樹脂材を除去する作業が不要になる。したがって、装飾部材成形用ホットランナー内の第2樹脂材の交換作業をより安全にできる。
第2及び第3の発明によれば、装飾部材成形用ホットランナーの体積が、未充填空間の体積と第2キャビティの体積の合計よりも大きい場合でも、装飾部材成形用ホットランナー内に滞留している第2樹脂材を、装飾部材成形用コールドランナー内に殆ど残すことなく樹脂交換用キャビティ内に射出できる。これにより、装飾部材成形用コールドランナー内の固化物を取り出す際に、装飾部材成形用コールドランナー内の固化物が折れるのを抑制し、装飾部材成形用ホットランナー内の第2樹脂材の交換作業を容易にできる。
また、装飾部材成形用ホットランナーの体積が、未充填空間の体積と第2キャビティの体積の合計よりも大きい場合でも、第2樹脂材を当該樹脂交換用キャビティ内に射出して固化させる作業を2回以上繰り返さなくても、装飾部材成形用ホットランナー内に滞留している第2樹脂材をほぼ全て樹脂交換用キャビティ内に排出できる。したがって、装飾部材成形用ホットランナー内の第2樹脂材の交換作業を容易にできる。
バンパーグリルの車両右側端部の正面図である。 図1のII部拡大図である。 図2のIII−III線における断面図である。 本発明の実施形態に係る2色射出成形方法において、コア型と第1キャビティ型とを型締めして両者間に第1キャビティを形成した工程における成形工程図である。 第1キャビティ内に未充填空間が残るように、第1樹脂材を射出した工程における図4相当図である。 コア型及び第1樹脂材の固化物と第2キャビティ型との間に樹脂交換用キャビティを形成した工程における図4相当図である。 樹脂交換用キャビティ内に第2樹脂材を射出した工程における図4相当図である。 第1樹脂材の固化物と、樹脂交換用キャビティ及び装飾部材成形用コールドランナーで固化した第2樹脂材の固化物とを取り出す工程における図4相当図である。 基材を成形する工程における図4相当図である。 装飾部材を成形する工程における図4相当図である。 残留部を装飾部材から切り離し、バンパーグリルを取り出す工程における図4相当図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1〜3は、本発明の実施形態1に係る車両用装飾部品としてのバンパーグリル1を示す。このバンパーグリル1は、自動車のフロントバンパー(図示せず)のバンパーフェース(図示せず)に形成された外気導入用開口部(図示せず)にその表面を前方に向けた状態で配設される。
このバンパーグリル1は、樹脂製の略板状の基材3を備えている。当該基材3は、黒色の第1樹脂材R1(図4参照)からなり、第1樹脂材R1としては、AAS(アクリロニトリル−アクリル−スチレン共重合体)樹脂が用いられる。当該基材3は、車体下側に向かって徐々に幅狭となる略台形状に形成された板状のメッシュ部5と、該メッシュ部5を囲むように該メッシュ部5と一体に形成された平面視略台形状の環状の枠部7とを有している。上記メッシュ部5は、その内側空間を表裏方向に開放させ、メッシュ部5の面に沿う方向に互いに間隔を空けて形成された複数の環状部としての筒状部9を備えている。筒状部9の断面は、上下方向に長い矩形状をなしている。該筒状部9の内側空間は、筒状部9に囲まれ、かつ表裏方向に貫通する貫通部11を構成している。各筒状部9の表面の外周端部には、断面矩形状で表側に突出する凸条部9aが全周に亘って突設されている。凸条部9aの断面は、突出方向に長い長方形状をなしている。これら筒状部9は、メッシュ部5の面に沿う方向に延びる長尺状の連結部13により互いに一体に連結されている。当該連結部13の端部は、筒状部9の左右両側の外周面の上端部近傍及び下端部近傍に、筒状部9の裏側端部から表裏方向中途部に亘って連結されている。
上記基材3の各筒状部9の表面には、板面を表裏方向に向けた矩形板状の主壁部15aを有する装飾部材15が上記主壁部15aで上記貫通部11全体を表側から覆うように二色成形により一体に形成されている。当該装飾部材15は、シルバー色に着色された第2樹脂材R2(図4参照)からなり、第2樹脂材R2としては、AAS樹脂が用いられる。上記主壁部15aの裏面の外周部を除く部分(裏面の一部)には、露出領域RE1が上記基材3の貫通部11に臨むように設けられている。露出領域RE1には、後述する装飾部材成形用ゲート245に対応するゲート跡15bが形成されている。上記主壁部15aの外周部には、環状の周壁部15cが全周に亘って裏側に向かって突設されている。当該周壁部15cの先端面(裏面)の外周端部には、表側に凹む凹条部15dが全周に亘って形成されている。当該凹条部15dには、上記基材3の凸条部9aが接合し、当該凸条部9aの外周面と、凹条部15dよりも表側の装飾部材15の外周面とが、全周に亘って面一をなしている。
図4〜11は、本発明の実施形態に係る車両用装飾部品の2色射出成形方法として、上述のように構成されたバンパーグリル1の2色射出成形方法を示す。
製造に際し、図4〜11に示すような2色成形金型200を準備する。
2色成形金型200は、コア型210、第1キャビティ型220、及び第2キャビティ型230を備えている。
コア型210は、主型240と、ストリッパープレート250と、基材成形用ホットランナーブロック260と、装飾部材成形用ホットランナーブロック270とを備えている。
主型240は、基材3の裏面の一部及び装飾部材15の裏面を成形する成形面241を有している。上記成形面241には、上記基材3の貫通部11を成形するための略四角柱状の複数の凸部242がその長手方向を共通の方向に向けて互いに間隔を空けて突設されている。また、主型240には、基材成形用ホットランナーブロック260の一部を嵌合させる第1嵌合孔243と、装飾部材成形用コールドランナー244とが前後方向に貫通形成されている。装飾部材成形用コールドランナー244の一端には、装飾部材成形用ゲート245が形成されている。当該装飾部材成形用ゲート245は、上記各凸部242の先端面に形成されている。
ストリッパープレート250は、引っ張りリンク280を介して主型240に後側から取り付けられている。ストリッパープレート250は、主型240に対して後側から接離可能になっている。ストリッパープレート250には、基材成形用ホットランナーブロック260の一部を嵌合させる第2嵌合孔251と、装飾部材成形用ホットランナーブロック270の一部を嵌合させる第3嵌合孔252とが前後方向に貫通形成されている。ストリッパープレート250の前側の面には、凹溝部253が形成され、当該凹溝部253の底面に、装飾部材成形用ホットランナー271の吐出孔が形成されている。ストリッパープレート250を主型240に後側から当接させた状態で、凹溝部253と主型240との間に、樹脂流路Pが形成される。ストリッパープレート250は、スペーサブロック281を介して固定側取付板282に取り付けられている。
基材成形用ホットランナーブロック260には、基材成形用ホットランナー261が形成されている。基材成形用ホットランナー261の一端には、基材成形用ゲート262が形成されている。基材成形用ホットランナーブロック260は、その一部をストリッパープレート250の第2嵌合孔251に嵌合させた状態でストリッパープレート250に固定されている。したがって、基材成形用ホットランナーブロック260は、主型240に対して後側から接離可能となっている。ストリッパープレート250を主型240に後側から当接させた状態で、基材成形用ホットランナーブロック260は主型240の第1嵌合孔243に嵌合する。基材成形用ホットランナーブロック260の基材成形用ゲート262の形成面と、主型240の成形面241とで基材3の裏面及び装飾部材15の裏面を成形する成形面211が構成される。基材成形用ホットランナー261の他端は基材成形用スプルー(図示せず)に連通し、該基材成形用スプルー(図示せず)は基材成形用射出機(図示せず)のノズル(図示せず)に連通している。
装飾部材成形用ホットランナーブロック270には、装飾部材成形用ホットランナー271が形成されている。装飾部材成形用ホットランナー271の一端部は、ホットランナーノズル271aを構成している。装飾部材成形用ホットランナーブロック270は、ホットランナーノズル271aが形成された部分をストリッパープレート250の第3嵌合孔252に嵌合させた状態でストリッパープレート250に固定されている。
ストリッパープレート250、基材成形用ホットランナーブロック260及び装飾部材成形用ホットランナーブロック270は、主型240に対して後側から接離可能なホットランナーユニット290を構成している。コア型210は、ストリッパープレート250を主型240に後側から当接させること、すなわち、ホットランナーユニット290を主型240に接近させることにより、装飾部材成形用ホットランナー271の一端(ホットランナーノズル271a側の端)と、主型240の装飾部材成形用コールドランナー244とを樹脂流路Pを介して連通させるように構成されている。また、コア型210は、ホットランナーユニット290を主型240から離間させることにより、上記装飾部材成形用コールドランナー244と上記装飾部材成形用ホットランナー271とを離間させることができる。装飾部材成形用ホットランナー271の他端は装飾部材成形用スプルー(図示せず)に連通し、該装飾部材成形用スプルー(図示せず)は装飾部材成形用射出機(図示せず)のノズル(図示せず)に連通している。
第1キャビティ型220には、第1凹所221が形成され、該第1凹所221の内面が、上記基材3の表面及び端面を成形する成形面222を構成している。第1凹所221は、上記基材3の筒状部9を成形するための複数の第1凹部223を有している。各第1凹部223は、上記基材3の連結部13を成形するための複数の第1溝部224と連続している。
第2キャビティ型230には、成形された基材3とコア型210の凸部242とを収容可能な第2凹所231と、当該第2凹所231と連続する樹脂交換用凹部232とが形成されている。第2凹所231は、成形された基材3の筒状部9とコア型210の凸部242とを収容可能な複数の第2凹部233を有し、当該第2凹部233の底面と内周面の反開放側端部とが、上記装飾部材15の表面及び外周面(端面)を成形する成形面234を構成している。また、各第2凹部233は、上記基材3の連結部13を収容可能な第2溝部235と連続している。
上記第1キャビティ型220と第2キャビティ型230は、図示しない型駆動装置によって両キャビティ型220の隣接方向に駆動される。上記第1キャビティ型220と第2キャビティ型230は、可動型取付板283に取り付けられる。
ここで、上述のように準備された2色成形金型200の基材成形用ホットランナー261には、バンパーグリル1を前回の製造ロットで射出成形したときに流入させた第1樹脂材R1が滞留し、時間の経過により熱劣化している。また、装飾部材成形用ホットランナー271にも、バンパーグリル1を前回の製造ロットで射出成形したときに流入させた第2樹脂材R2が滞留し、時間の経過により熱劣化している。
この状態から、まず、ストリッパープレート250を主型240に後側から当接させた状態で、第1キャビティ型220を進出させることにより、コア型210と第1キャビティ型220とを型締めして両者間に第1キャビティC1を形成し、第1樹脂材R1を基材成形用射出機(図示せず)のノズル(図示せず)から射出する。第1キャビティC1の体積は基材成形用ホットランナー261の体積以上であるので、基材成形用ホットランナー261に滞留したほぼ全ての第1樹脂材R1を第1キャビティC1に射出して固化できる。そして、第1キャビティ型220を後退させてコア型210と第1キャビティ型220とを型開きし、第1樹脂材R1の固化物を取り出す。これにより、基材成形用ホットランナー261に滞留した第1樹脂材R1を新しい第1樹脂材R1に交換できる。
次いで、図4に示すように、ストリッパープレート250を主型240に後側から当接させた状態で、第1キャビティ型220を進出させることにより、コア型210と第1キャビティ型220とを型締めして両者間に再び第1キャビティC1を形成する。そして、この状態で、図5に示すように、第1樹脂材R1を基材成形用射出機(図示せず)のノズル(図示せず)から射出することにより、第1キャビティC1内に未充填空間NSが残るように、第1樹脂材R1を基材成形用スプルー(図示せず)及び基材成形用ホットランナー261を経て基材成形用ゲート262から第1キャビティC1内に射出して固化する。つまり、第1キャビティC1内に第1樹脂材R1をショートショット状態となるように射出して固化する。これにより、第1樹脂材R1の固化物17で第1キャビティC1内における枠部7成形箇所の一部だけが形成され、第1樹脂材R1の固化物17で上記基材成形用ゲート262が塞がれる。
次に、第1キャビティ型220を後退させてコア型210と第1キャビティ型220とを型開きする。このとき、第1樹脂材R1の固化物17を、第1キャビティC1内における枠部7成形箇所の一部だけに形成したので、より大きい部分に形成した場合に比べ、第1樹脂材R1の固化物17が第1キャビティ型220に付着しにくい。したがって、第1樹脂材R1の固化物17が基材成形用ゲート262から離脱しにくい。
次いで、図6に示すように、第1樹脂材R1の固化物17で基材成形用ゲート262を塞ぎ、かつ装飾部材成形用ホットランナー271と主型240の装飾部材成形用コールドランナー244とを連通させた状態で、第1キャビティ型220と第2キャビティ型230とを図示しない型駆動装置の駆動により両キャビティ型220,230の隣接方向に移動させることにより、第2キャビティ型230をコア型210に対向させる。そして、第2キャビティ型230を進出させてコア型210と第2キャビティ型230とを型締めしてコア型210及び第1樹脂材R1の固化物17と第2キャビティ型230との間に樹脂交換用キャビティRCを形成する。この樹脂交換用キャビティRC形成状態で、第2キャビティ型230の樹脂交換用凹部232と上記コア型210との間には、樹脂排出用空間RSが形成されている。当該樹脂排出用空間RSは、上記樹脂交換用キャビティRCの一部を構成している。樹脂交換用キャビティRCの体積は、装飾部材成形用ホットランナー271の体積以上に設定されている。
そして、この樹脂交換用キャビティRC形成状態で、図7に示すように、第2樹脂材R2を装飾部材成形用射出機(図示せず)のノズル(図示せず)から射出することにより、装飾部材成形用ホットランナー271に滞留している第2樹脂材R2を樹脂流路P及び装飾部材成形用コールドランナー244を介して装飾部材成形用ゲート245から樹脂交換用キャビティRC内に射出充填して固化させる。このとき、樹脂交換用キャビティRCの体積が、装飾部材成形用ホットランナー271の体積以上に設定されているので、装飾部材成形用ホットランナー271内に滞留している第2樹脂材R2を、装飾部材成形用コールドランナー244内に残すことなく樹脂交換用キャビティRC内に射出できる。
このように、樹脂交換用キャビティRC内に第2樹脂材R2を射出することにより、装飾部材成形用ホットランナー271内に滞留している第2樹脂材R2を装飾部材成形用ホットランナー271から排出でき、ホットランナーユニット290を主型240から離間させた状態で装飾部材成形用ホットランナー271から第2樹脂材R2を排出しなくてもよいので、ホットランナーユニット290と主型240との間の狭い空間に残った第2樹脂材R2を除去する作業が不要になる。したがって、装飾部材成形用ホットランナー271内の第2樹脂材R2の交換作業をより安全にできる。
また、第2樹脂材R2を当該樹脂交換用キャビティRC内に射出して固化させる作業を2回以上繰り返さなくても、装飾部材成形用ホットランナー271内に滞留していた第2樹脂材R2をほぼ全て樹脂交換用キャビティRC内に排出できるので、装飾部材成形用ホットランナー271内の第2樹脂材R2の交換作業を容易にできる。
そして、図8に示すように、第2キャビティ型230を後退させることによりコア型210と第2キャビティ型230とを型開きするとともに、ストリッパープレート250を主型240から離間させることにより、装飾部材成形用ホットランナー271と装飾部材成形用コールドランナー244とを離間させる。そして、第1樹脂材R1の固化物17と、装飾部材成形用ホットランナー271内に滞留していた第2樹脂材R2を含み、かつ樹脂交換用キャビティRCで固化した第2樹脂材R2の固化物19と、装飾部材成形用コールドランナー244及び樹脂流路Pで固化した第2樹脂材R2の固化物20とを取り出す。このように、装飾部材成形用ホットランナー271に滞留した第2樹脂材R2を新しい第2樹脂材R2に交換できる。樹脂交換用キャビティRC内への第2樹脂材R2の射出後には、装飾部材成形用コールドランナー244内の第2樹脂材R2に、樹脂交換用キャビティRC内への第2樹脂材R2の射出前に装飾部材成形用ホットランナー271内に滞留していた樹脂が殆ど混じっていないので、装飾部材成形用コールドランナー244内の固化物20がほぼ新しい第2樹脂材R2だけで構成される。したがって、装飾部材成形用コールドランナー244内の固化物20が取出し時に折れるのを抑制し、装飾部材成形用ホットランナー271内の第2樹脂材R2の交換作業を容易にできる。
次に、図9に示すように、ストリッパープレート250を主型240に後側から当接させるとともに、第1キャビティ型220と第2キャビティ型230とを図示しない型駆動装置の駆動により両キャビティ型220,230の隣接方向に移動させ、第1キャビティ型220を進出させることにより、コア型210と第1キャビティ型220とを型締めして両者間に第1キャビティC1を形成する。この状態で、第1キャビティ型220の第1凹所221の底面にコア型210の凸部242の先端面が当接する。そして、この状態で、第1樹脂材R1を基材成形用射出機(図示せず)のノズル(図示せず)から射出することにより、第1樹脂材R1を基材成形用スプルー(図示せず)及び基材成形用ホットランナー261を経て基材成形用ゲート262から第1キャビティC1内に射出充填する。これにより、コア型210の凸部242に対応する貫通部11が各筒状部9の内側に形成された基材3が成形される。
次に、第1キャビティ型220を後退させてコア型210と第1キャビティ型220とを型開きする。このとき、成形された基材3は、コア型210に保持されており、コア型210の凸部242が筒状部9の貫通部11に嵌合することで、基材3のコア型210からの落下が防止されている。
次に、第1キャビティ型220と第2キャビティ型230とを図示しない型駆動装置の駆動により両キャビティ型220,230の隣接方向に移動させることにより、第2キャビティ型230をコア型210に対向させる。
そして、図10に示すように、装飾部材成形用コールドランナー244と装飾部材成形用ホットランナー271とを連通させた状態で、第2キャビティ型230を進出させてコア型210に接近させることにより、コア型210と第2キャビティ型230とを型締めしてコア型210及び基材3と第2キャビティ型230との間に第2キャビティC2を形成する。第2キャビティC2の体積は、装飾部材成形用ホットランナー271よりも小さく設定されている。この第2キャビティC2形成状態で、第2キャビティ型230の第2凹部233に基材3の筒状部9と主型240の凸部242とが収容されるとともに、第2キャビティ型230の第2凹部233の底面と主型240の凸部242の先端面とが離間している。また、第2キャビティ型230の第2凹部233の内周面に、基材3の凸条部9aの先端の外周側の角部が全周に亘って当接する。また、基材3の収縮により、第2キャビティ型230の第2凹部233の内周面と基材3の筒状部9の外周面との間に全周に亘って微小な隙間が形成される。また、この第2キャビティC2形成状態でも、第2キャビティ型230の樹脂交換用凹部232とコア型210の主型240との間には、樹脂排出用空間RSが形成されるが、この樹脂排出用空間RSは、基材3によって第2キャビティC2から遮断されている。
そして、この第2キャビティC2形成状態で、第2樹脂材R2を装飾部材成形用射出機(図示せず)のノズル(図示せず)から射出することにより、装飾部材成形用ホットランナー271及び装飾部材成形用コールドランナー244を介して装飾部材成形用ゲート245から上記第2キャビティC2内に第2樹脂材R2を射出充填する。これにより、装飾部材15が基材3と一体に成形される。このとき、第2キャビティC2から樹脂排出用空間RSへの第2樹脂材R2の流入が、基材3によって規制される。また、第2キャビティC2形成状態で、基材3の凸条部9aの先端が第2キャビティ型230の第2凹部233の内周面に当接して、第2樹脂材R2が第2キャビティ型230の第2凹部233の内周面と基材3の筒状部9の外周面との隙間に流れ込むのを規制するので、基材3の筒状部9の外周面上に装飾部材15のバリが発生するのが抑制される。また、基材3の凸条部9aの先端の外周側の角部が、型閉めの過程で第2キャビティ型230の第2凹部233の内周面に摺接することにより白化していても、第2樹脂材R2の熱により半溶融し、黒色に戻る。このとき、成形された装飾部材15には、樹脂流路P及び装飾部材成形用コールドランナー244に残留して固化した残留部21が付着している。また、装飾部材15の成形時(第2樹脂材R2の射出充填時)の第2樹脂材R2の樹脂温度は、第1樹脂材R1の溶融温度以下に設定される。
その後、図11に示すように、ストリッパープレート250を主型240から離間させることで、残留部21を装飾部材15から切り離し、第2キャビティ型230を後退させることにより、コア型210と第2キャビティ型230とを型開きして、基材3の表側に複数の装飾部材15が一体に形成されたバンパーグリル1を取り出す。
その後、上述した基材3及び装飾部材15の射出成形工程(図9〜図11の工程)を繰り返し実行する。
したがって、本実施形態によると、樹脂排出用空間RSが、樹脂交換用キャビティRCの一部を構成するので、装飾部材成形用ホットランナー271の体積が、未充填空間NSの体積と第2キャビティC2の体積の合計よりも大きい場合でも、装飾部材成形用ホットランナー271内に滞留している第2樹脂材R2を、装飾部材成形用コールドランナー244内に殆ど残すことなく樹脂交換用キャビティRC内に射出できる。これにより、装飾部材成形用コールドランナー244内の固化物20を取り出す際に、装飾部材成形用コールドランナー244内の固化物20が折れるのを抑制し、装飾部材成形用ホットランナー271内の第2樹脂材R2の交換作業を容易にできる。
また、装飾部材成形用ホットランナー271の体積が、未充填空間NSの体積と第2キャビティC2の体積の合計よりも大きい場合でも、第2樹脂材R2を当該樹脂交換用キャビティRC内に射出して固化させる作業を2回以上繰り返さなくても、装飾部材成形用ホットランナー271内に滞留している第2樹脂材R2をほぼ全て樹脂交換用キャビティRC内に排出できる。したがって、装飾部材成形用ホットランナー271内の第2樹脂材R2の交換作業を容易にできる。
なお、本実施形態では、樹脂交換用キャビティRCの一部を、第2キャビティC2形成状態で第2キャビティC2から遮断される樹脂排出用空間RSで構成した。しかし、未充填空間NS及び第2キャビティC2の体積の合計が、装飾部材成形用ホットランナー271の体積よりも大きい場合には、樹脂排出用空間RSを設けず、樹脂交換用キャビティRCを、未充填空間NS及び第2キャビティC2に相当する空間だけで構成してもよい。
また、本実施形態では、ホットランナーユニット290を、ストリッパープレート250と、基材成形用ホットランナーブロック260と、装飾部材成形用ホットランナーブロック270とで構成したが、装飾部材成形用ホットランナー271を有していれば、その他の構成としてもよい。
また、本実施形態では、固化物17に相当する第1樹脂材R1を第1キャビティC1内に射出する工程の前に、基材成形用ホットランナー261に滞留したほぼ全ての第1樹脂材R1を第1キャビティC1に射出して固化させる工程を別途設けたが、第1キャビティC1の体積によっては、基材成形用ホットランナー261に滞留したほぼ全ての第1樹脂材R1を第1キャビティC1に射出して固化させる工程を別途設けず、固化物17に相当する第1樹脂材R1を第1キャビティC1内に射出する工程で、基材成形用ホットランナー261に滞留したほぼ全ての第1樹脂材R1を第1キャビティC1に射出するようにしてもよい。
また、本実施形態では、第1樹脂材R1及び第2樹脂材R2の材質を、AAS樹脂としたが、第1樹脂材R1として、バイオポリカーボネート等、AAS樹脂以外の樹脂材を用いてもよい。また、第2樹脂材R2として、バイオポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリカーボネート等、AAS樹脂以外の樹脂材を用いてもよい。
また、本実施形態では、第2樹脂材R2として、基材を構成する第1樹脂材R1と色が異なり、かつ材質が共通する樹脂材を用いたが、第1樹脂材R1と色及び材質の両方が異なる樹脂材を用いてもよいし、色が共通し、材質だけが異なる樹脂材を用いてもよい。
また、本実施形態では、装飾部材15の表面にメッキを施さなかったが、施すようにしてもよい。装飾部材15の表面にメッキを施す場合には、第1樹脂材R1としてPP(ポリプロピレン)、第2樹脂材R2としてABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂を用いることにより、装飾部材15にメッキを付着しやすくするとともに、基材3にメッキが付着するのを抑制できる。
また、本実施形態では、略矩形筒状の筒状部9を環状部としたが、環状部を、貫通部11としての開口部を有する環状の平板等、他の形状としてもよい。
また、本実施形態では、貫通部11が基材3で周方向全体から囲まれていたが、貫通部11の周方向一部が基材3の面方向に開放するようにしてもよい。
また、本実施形態では、本発明をバンパーグリル1に適用したが、本発明は、車両用の加飾パネル等、バンパーグリル以外の車両用装飾部品にも適用できる。
本発明は、樹脂製の基材と、当該基材の表側に一体に設けられた装飾部材とを備えた車両用装飾部品の2色射出成形方法、及びそれに用いる2色成形金型として有用である。
1 バンパーグリル(車両用装飾部品)
3 基材
15 装飾部材
17 固化物
19 固化物
20 固化物
21 残留部
200 2色成形金型
210 コア型
211 成形面
220 第1キャビティ型
230 第2キャビティ型
232 樹脂交換用凹部
240 主型
244 装飾部材成形用コールドランナー
262 基材成形用ゲート
271 装飾部材成形用ホットランナー
290 ホットランナーユニット
C1 第1キャビティ
C2 第2キャビティ
R1 第1樹脂材
R2 第2樹脂材
RC 樹脂交換用キャビティ
RE1 露出領域RE
NS 未充填空間
RS 樹脂排出用空間

Claims (3)

  1. 樹脂製の基材(3)と、上記基材(3)とは色及び材質の少なくとも一方が異なる樹脂材(R2)で上記基材(3)の表側に一体に形成され、かつその裏面の一部に露出領域(RE1)が設けられた装飾部材(15)とを備えた車両用装飾部品を成形する2色射出成形方法であって、
    上記基材(3)の裏面及び上記装飾部材(15)の露出領域(RE1)を成形する成形面(211)を有し、当該成形面(211)には、基材成形用ゲート(262)が形成されたコア型(210)と、上記基材(3)の表面及び端面を成形する第1キャビティ型(220)と、上記装飾部材(15)の表面及び端面を成形する第2キャビティ型(230)とを備え、上記コア型(210)は、装飾部材成形用コールドランナー(244)を有する主型(240)と、装飾部材成形用ホットランナー(271)を有し、上記主型(240)に後側から接離可能なホットランナーユニット(290)とを有し、上記ホットランナーユニット (290)を上記主型(240)に接近させることにより、上記装飾部材成形用コールドランナー(244)と上記装飾部材成形用ホットランナー(271)とを連通させるように構成された2色成形金型(200)を準備し、
    上記コア型(210)と上記第1キャビティ型(220)とを型締めして両者間に第1キャビティ(C1)を形成し、当該第1キャビティ(C1)内に未充填空間(NS)が残るように第1樹脂材(R1)を射出して固化させることで、当該第1樹脂材(R1)の固化物(17)で上記基材成形用ゲート(262)を塞ぎ、
    次いで、上記装飾部材成形用コールドランナー(244)と上記装飾部材成形用ホットランナー(271)とを連通させるとともに、上記コア型(210)と上記第2キャビティ型(230)とを型締めし、上記コア型(210)及び上記第1樹脂材(R1)の固化物(17)と上記第2キャビティ型(230)との間に上記装飾部材成形用ホットランナー(271)以上の体積を有する樹脂交換用キャビティ(RC)を形成し、この状態で、上記装飾部材成形用ホットランナー(271)に滞留している第2樹脂材(R2)を上記装飾部材成形用コールドランナー(244)を介して上記樹脂交換用キャビティ(RC)内に射出して固化させ、
    次いで、上記装飾部材成形用コールドランナー(244)と上記装飾部材成形用ホットランナー(271)とを離間させるとともに上記コア型(210)と上記第2キャビティ型(230)とを型開きすることで、上記第1樹脂材(R1)の固化物(17)と、上記樹脂交換用キャビティ(RC)及び上記装飾部材成形用コールドランナー(244)で固化した上記第2樹脂材(R2)の固化物(19)とを取り出し、
    その後、上記コア型(210)と上記第1キャビティ型(220)とを型締めして両者間に上記第1キャビティ(C1)を形成し、当該第1キャビティ(C1)内に上記第1樹脂材(R1)を射出充填することにより、上記基材(3)を成形し、
    次いで、上記装飾部材成形用コールドランナー(244)と上記装飾部材成形用ホットランナー(271)とを連通させるとともに、上記コア型(210)と上記第2キャビティ型(230)とを型締めして、上記コア型(210)及び上記基材(3)と上記第2キャビティ型(230)との間に上記装飾部材成形用ホットランナー(271)よりも体積が小さい第2キャビティ(C2)を形成し、この状態で、上記装飾部材成形用ホットランナー(271)及び上記装飾部材成形用コールドランナー(244)を介して上記第2キャビティ(C2)内に上記第2樹脂材(R2)を射出充填することにより、上記装飾部材(15)を上記基材(3)と一体に成形することを特徴とする車両用装飾部品の2色射出成形方法。
  2. 請求項1に記載の車両用装飾部品の2色射出成形方法において、
    上記第2キャビティ型(230)には、樹脂交換用凹部(232)が形成され、
    上記樹脂交換用キャビティ(RC)形成状態及び上記第2キャビティ(C2)形成状態で、上記樹脂交換用凹部(232)と上記コア型(210)との間には、樹脂排出用空間(RS)が形成され、
    上記樹脂交換用キャビティ(RC)形成状態で、上記樹脂排出用空間(RS)は、上記樹脂交換用キャビティ(RC)の一部を構成し、
    上記第2キャビティ(C2)形成状態で、上記樹脂排出用空間(RS)は、上記第2キャビティ(C2)から上記基材(3)によって遮断されることを特徴とする2色射出成形方法。
  3. 請求項2に記載の車両用装飾部品の2色射出成形方法に用いる上記2色成形金型。
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