JP2021159254A - におい吸着性延伸フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、製膜性等の製造適正、充填機適性、アルデヒド類、ケトン類、硫黄系化合物またはアミン類のいずれの臭気物質に対しても長期間にわたる高い臭気吸着効果の優れたバランスを有するフィルム、及び該フィルムを用いた包装材料、包装体を提供することを課題とする。【解決手段】アルデヒド類、ケトン類、硫黄系化合物、またはアミン類のにおいを吸着することができる、におい吸着性延伸フィルムであって、該におい吸着性延伸フィルムは、少なくとも、臭気吸着層を有し、該臭気吸着層は、バインダー樹脂と臭気吸着剤とを含有し、該臭気吸着剤は、疎水性ゼオライトおよび/または金属担持無機多孔体を含有し、該におい吸着性延伸フィルムの水蒸気透過度は、10g/(m2・day)以上である、におい吸着性延伸フィルム。【選択図】図3

Description

本発明は、におい吸着性延伸フィルムおよび該におい吸着性延伸フィルムを用いて作製した、におい吸着性延伸包装材料、におい吸着性延伸包装体に関する。
特に、アルデヒド類、ケトン類、硫黄系化合物、アミン類の臭気物質に対する吸着性に優れる。
包装材料において、臭気吸着剤を内包した包装材料が提案されている。このような包装材料には、合成ゼオライトや活性炭といった臭気吸着剤が、樹脂材料中に練り込まれている。(特許文献1)。しかしながら、臭気だけでなく、大気中の湿気をも吸着し、且つ、一度吸着した臭気を、脱離させてしまうという問題があるため、十分な臭気吸着効果が得られていない。
無機多孔体上に化学吸着剤を担持させてなる臭気吸着剤を含有した包装材料も知られているが(特許文献2)、主な吸着対象物は特定の官能基を有する臭気成分のみであって、樹脂材料を選定しない状況では、官能基を有さない有機物の臭気成分を十分に吸着し得るものではない。
特許第2538487号公報 特開2014−233408号公報
本発明は、上述の問題を解決し、製膜性等の製造適正、充填機適性、アルデヒド類、ケトン類、硫黄系化合物またはアミン類のいずれの臭気物質に対しても長期間にわたる高い臭気吸着効果の優れたバランスを有するフィルム、及び該フィルムを用いた包装材料、包装体を提供することを課題とする。
本発明者らは、種々検討の結果、特定の臭気吸着層を有する延伸フィルムが、上記の目的を達成することを見出した。
本発明は、以下の点を特徴とする。
1.アルデヒド類、ケトン類、硫黄系化合物、またはアミン類のにおいを吸着することができる、におい吸着性延伸フィルムであって、
該におい吸着性延伸フィルムは、少なくとも、臭気吸着層を有し、
該臭気吸着層は、バインダー樹脂と臭気吸着剤とを含有し、
該臭気吸着剤は、疎水性ゼオライトおよび/または金属担持無機多孔体を含有し、
該におい吸着性延伸フィルムの水蒸気透過度は、10g/(m・day)以上である、
におい吸着性延伸フィルム。
2.前記臭気吸着剤が、アミノ基担持無機多孔体を更に含有する、上記1に記載の、におい吸着性延伸フィルム。
3.前記バインダー樹脂は、密度が0.90g/cm以上、0.94g/cm以下の、C4−LLDPE、C6−LLDPE、C8−LLDPEからなる群から選ばれる1種または2種以上である、上記1または2に記載の、におい吸着性延伸フィルム。
4.前記臭気吸着剤は、熱可塑性樹脂と、臭気吸着剤/熱可塑性樹脂の質量比=0.5/99.5〜40/60の割合で、予め溶融混練されているものである、上記1〜3の何れかに記載の、におい吸着性延伸フィルム。
5.前記におい吸着性延伸フィルムの層構成が、
前記臭気吸着層のみからなる層構成、
前記臭気吸着層および片表面にヒートシール層を有する層構成、
前記臭気吸着層および両表面にヒートシール層を有する層構成、
からなる群から選ばれる何れかの層構成であり、
該ヒートシール層は、ヒートシール性樹脂を含有し、前記臭気吸着剤を含有しない層である、
上記1〜4の何れかに記載の、におい吸着性延伸フィルム。
6.上記1〜5の何れかに記載のにおい吸着性延伸フィルムを用いてなる、におい吸着性延伸包装材料。
7.上記6に記載のにおい吸着性延伸包装材料を用いてなる、におい吸着性延伸包装体。
本発明によれば、製膜性等の製造適正、充填機適性、アルデヒド類、ケトン類、硫黄系化合物またはアミン類のいずれの臭気物質に対しても長期間にわたる高い臭気吸着効果の優れたバランスを有するフィルム、及び該フィルムを用いた包装材料、包装体を提供することができる。
本発明のにおい吸着性延伸フィルムの層構成について、その一例を示す概略的断面図である。 本発明のにおい吸着性延伸フィルムの層構成について、別態様の一例を示す概略的断面図である。 本発明のにおい吸着性延伸フィルムの層構成について、さらに別態様の一例を示す概略的断面図である。 臭気物質に対する化学吸着剤担持無機多孔体の吸着機構を示す図である。
本発明のにおい吸着性延伸フィルム及び該におい吸着性延伸フィルムを用いて作製した包装材料、包装体について、以下に詳しく説明する。具体例を示しながら説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
<<におい吸着性延伸フィルム>>
本発明のにおい吸着性延伸フィルムは、ヒートシール性およびにおい吸着性を有し、延伸されているシーラントフィルムである。特に、アルデヒド類、ケトン類、硫黄系化合物、アミン類のいずれのにおいに対しても吸着性に優れる。
におい吸着性延伸フィルムの層構成は、少なくとも、臭気吸着層を有する。
におい吸着性延伸フィルムは、臭気吸着層のみから構成された、図1に示すような1層体であってもよく、多層構成の積層体であってもよく、多層構成の場合には、必要に応じて、臭気吸着層以外の多種の層を有していてもよい。
臭気吸着層は、臭気吸着剤およびバインダー樹脂を含有し、これら以外の成分を含有してもよい。
また、臭気吸着層は、バインダー樹脂と臭気吸着剤とを含有する1層で構成されていてもよく、組成が同一および/または異なる2層以上の多層構成であってもよい。例えば、臭気吸着剤の種類や含有量が異なる2層以上で構成されていてもよい。
また例えば、図2、図3に示すように、におい吸着性延伸フィルムの片表面または両表面が、ヒートシール性樹脂を含有するが臭気吸着剤を含有しない層(以下、ヒートシール層と記載する。)であってもよい。
ヒートシール層や臭気吸着剤の含有量の低い臭気吸着層をにおい吸着性延伸フィルムの外部表面に有することによって、高いヒートシール性を得ることができる。
におい吸着性延伸フィルムは、バインダー樹脂、ヒートシール性樹脂、臭気吸着剤以外の成分を含有することができ、例えば、スリップ剤、アンチブロッキング剤、酸化防止剤、溶剤、その他の添加剤を、必要に応じて、さらに少量含有することができる。
さらにまた、におい吸着性延伸フィルムを構成する各層間は接着剤層を介して積層されていてもよい。
具体的なにおい吸着性延伸フィルムの層構成を示す例としては、臭気吸着層からなる1層構成、ヒートシール層/臭気吸着層からなる2層構成、ヒートシール層/臭気吸着層/ヒートシール層からなる3層構成、等が挙げられる。
臭気吸着層中の臭気吸着剤の含有量は、0.3質量%以上、15質量%以下が好ましく、0.5質量%以上、14質量%以下がより好ましい。上記範囲よりも少ないと、臭気吸着効果が発現され難く、上記範囲よりも多いと、製膜性が悪化する虞がある。
本発明のにおい吸着性延伸フィルムの厚さは、良好なヒートシール性と臭気吸着性とのバランスを有する為に、10μm以上、60μm以下が好ましく、15μm以上、50μm以下がより好ましい。上記範囲よりも薄いと破れ易く、上記範囲よりも厚いと剛性が強すぎて、包装用途としての適性に劣り易くなる。
臭気吸着層の厚さは、5μm以上、40μm以下が好ましい。上記範囲よりも薄いとヒートシール性および/または臭気吸着性が不十分になる虞があり、上記範囲よりも厚いと積層体の剛性が強くなり過ぎる虞がある。
本発明のにおい吸着性延伸フィルムは、延伸されたフィルムであることが好ましい。延伸されていることによって、におい吸着性延伸フィルムの強度、寸法安定性、耐熱性が向上し、高い水蒸気透過度を有することができる。
延伸処理は、例えば、テンター方式、あるいは、チューブラー方式等による延伸でよく、延伸率は1.5倍〜4倍が好ましく、延伸方向は、1軸方向延伸であってもよく、2軸方向延伸であってもよい。
延伸率が上記範囲未満だと、水蒸気透過率が十分に高くならない虞があり、上記範囲よりも大きいと、におい吸着性、水蒸気透過率、ヒートシール性等の均一性が不十分になる虞がある。
におい吸着性延伸フィルムの水蒸気透過度は、10g/(m・day)以上が好ましい。上記範囲より小さい水蒸気透過度だと、包装体内部の湿度を低く保つことが困難になる虞がある。
上限値については、一般的な水蒸気透過度測定装置の測定限界上限値の300g/(m・day)よりも高い場合であっても、におい吸着性延伸フィルムとして問題無く使用できたことから、300g/(m・day)よりも大きな値であることは言えるが、正確な上限値を設けることはできない。
本発明のにおい吸着性延伸フィルムは、多孔質構造を有していることが好ましい。
この多孔質構造は主に臭気吸着層の樹脂マトリックス中に存在し、におい吸着性延伸フィルムを延伸処理し、臭気吸着剤の粒子に接している周辺樹脂を剥離させることで生成することができる。
におい吸着性延伸フィルムは多孔質構造を有していることによって、高い水蒸気透過率を有することができる。
[臭気吸着性]
本発明において、臭気吸着性とは、臭気物質の、物理的な吸着する性能、化学的な吸着する性能、または酸化還元反応による分解消臭する性能を指す。
本発明における吸着対象の臭気物質は、アルデヒド類、ケトン類、硫黄系化合物、アミン類である。
アルデヒド類の具体的な化合物としては、トランス−4,5−エポキシ−(E)−2−デセナール、2−メチルプロパナール、3−メチルブタナール、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド等が挙げられる。
ケトン類の具体的な化合物としては、1−オクテン−3−オン、ジアセチル(アセトイン)、アセトン、ノネナール、MEK、MIBK、3,3−ジメチルー2−ブタノン等が挙げられる。
硫黄系化合物の具体的な化合物としては、硫化水素、メタンチオール、ジメチルスルフィド、プロパンチオール、ジメチルジスルフィド等が挙げられる。
アミン類の具体的な化合物としては、アンモニア、ジメチルアミン、ピリジン、トリメチルアミン等が挙げられる。
(充填機適性)
充填機適性とは、滅菌処理発生臭気吸着包装体の作製と内容物の充填を連続的に実施する充填機を用いた工程において、ヒートシール不良やピンホール発生等の不良を生じない製造適性のことである。
[臭気吸着剤]
本発明において、臭気吸着剤としては、物理臭気吸着剤および/または化学臭気吸着剤を用いることができる。
物理臭気吸着剤は、臭気物質を物理的に吸着し、好ましくは中和作用を奏する臭気吸着剤であり、具体的な化合物としては、疎水性ゼオライト無機多孔体等が挙げられる。
化学臭気吸着剤は、臭気物質を化学的に吸着し、好ましくは酸化還元反応によって臭気物質の分解を奏する臭気吸着剤であり、酸化還元作用を有する消臭ガラス、金属塩・金属酸化物混合体、化学吸着剤担持無機多孔体等が挙げられる。
化学吸着剤担持無機多孔体としては、アミノ基担持無機多孔体、金属担持無機多孔体等が挙げられる。
本発明における臭気吸着層は、上記の群から選ばれる1種または2種以上の臭気吸着剤を含有することができ、特に、疎水性ゼオライトおよび/または金属担持無機多孔体を含有することが好ましい。そして、必要に応じて、アミノ基担持無機多孔体をさらに含有することが、より好ましい。
(疎水性ゼオライト)
本発明において、疎水性ゼオライトは、臭気物質を主に物理的に吸着する機能を有するものである。
疎水性ゼオライトは、アルデヒド類、ケトン類、硫黄系化合物、アミン類に対する吸着性能に優れ、特にアルデヒド類、ケトン類、硫黄系化合物に対する吸着性能に優れている。
本発明において、臭気吸着剤として用いられる疎水性ゼオライトは、SiO/Alモル比が400/1〜10000/1であることが好ましい。該モル比が上記の範囲であれば、疎水性と細孔サイズのバランスに優れて、良好な臭気吸着性を有することができる。
疎水性ゼオライトは、本発明の積層体が230℃以上に晒される場合であっても、臭気成分の吸着効果が維持される。
疎水性ゼオライトは、球状、棒状、楕円状等の任意の外形形状であってよく、粉体状、塊状、粒状等いかなる形態であってもよいが、樹脂中に分散させた際の、均一な分散性や混練特性、製膜性等の観点から、粉体状が好ましい。
本発明において、疎水性ゼオライトの平均粒子径は、用途に応じて、任意の平均粒子径のものを適宜選択することができるが、平均粒子径0.01μm〜15μmのものが好ましい。ここで、平均粒子径は、動的光散乱法により測定された値である。
平均粒子径が上記範囲よりも小さい場合には疎水性ゼオライトの凝集が生じ易く、分散性が低下する傾向にある。また、平均粒子径が上記範囲よりも大きい場合には、該疎水性ゼオライトを含有する層の製膜性が劣る傾向になる為に、疎水性ゼオライトを多くは添加し難い傾向となり、更に表面積も減少する為、十分な消臭効果が得られない可能性が生じる。
臭気物質と水蒸気とが同一の吸着部位に吸着される非疎水性(親水性)ゼオライトとは異なり、疎水性ゼオライトは、疎水性であることから、極性の高い水分子等は吸着され難く、逆に極性の低い、臭い分子、疎水性ガス、親油性ガス(溶剤系ガスも含む)との親和性が高く、これらは吸着され易い。更に、ゼオライト表面に存在する、Ca、Na、K等のアルカリ金属、アルカリ土類金属の効果によりゼオライト表面は塩基性を示し、酸性ガスを中和反応によって吸着し易い。
(無機多孔体)
消臭剤に用いられる無機多孔体としては、例えば、活性白土や活性化ベントナイトが挙げられる。
活性白土は、天然に産出するモンモリロナイトを主成分とする酸性白土を硫酸や塩酸等の無機酸で熱処理して得られる、多孔質で大きな比表面積を持ち、吸着性に優れる粘土の一種である。
活性白土は比表面積の大きいものが好ましく、比表面積に特に制限は無いが、比表面積50〜400m/gのものが入手し易い。pH(5%サスペンジョン)は2.5〜9が好ましく、3〜7がより好ましい。
活性化ベントナイトは、Ca型ベントナイトに対して数wt%の炭酸ナトリウムを加えて人工的にNa型化させたものであり、Na型ベントナイトに近い特性を示すものである。
ここで、ベントナイトとは、粘土鉱物であるモンモリロナイトを主成分し、不純物として石英や長石などの鉱物を含むものであり、Naイオンを多く含むNa型ベントナイトと、Ca2+イオンを多く含むCa型ベントナイトの2種類に大別される。塩基性のものが好ましく、pHは8〜13が好ましく、9〜12がより好ましく、10〜11が更に好ましい。
(消臭ガラス)
消臭ガラスは、消臭効果のあるガラス質無機物であり、リン元素や銅やケイ素やその他の金属塩が無機物に担持された化合物を含有する。含有する金属元素等の極微量がイオン化して消臭効果を発揮することができる。
消臭ガラス中の金属成分等がイオン化して、臭気物質の分解反応を促進する触媒作用を発揮する。
(金属塩・金属酸化物混合体)
金属塩・金属酸化物混合体は、金属カチオンと無機酸アニオンからなる塩が、金属酸化物と混合されたものが挙げられ、具体的には、ミョウバン(AlK(SO)をCaOおよびZnOと混合したもの等が挙げられる。
金属塩・金属酸化物混合体中の金属成分等がイオン化して、硫黄系化合物の臭気物質も分解反応を促進する触媒作用を発揮する。
(化学吸着剤担持無機多孔体)
本発明において、化学吸着剤担持無機多孔体とは、無機多孔体に有機化合物または金属化合物を担持させたものであり、臭気物質を主に化学的に吸着する機能を有するものであり、アミノ基担持無機多孔体、金属担持無機多孔体が挙げられる。
本発明において、化学吸着剤担持無機多孔体に用いられる有機化合物とは、臭気物質と化学反応を起こして結合する反応性官能基を有し、且つ、上記無機多孔体上に担持され得る化合物である。
より具体的には、アルデヒド類、ケトン類、カルボン酸類またはアルコール類と結合する反応性を有する官能基を有する有機化合物であり、このような化合物としては、アミノ基を含有する有機化合物、金属化合物等が挙げられる。
化学吸着剤の担持方法としては、公知または慣用の担持方法を適用することができ、例えば、下記で説明する化学吸着剤を含有する溶液を、無機多孔体に含浸させて、乾燥することにより、担持させることができる。
本発明において、化学吸着剤担持無機多孔体を用いることにより、臭気吸着剤の単位質量当たりの吸着能を大幅に高めることができ、積層体中の臭気吸着剤の含有率を減らすことができる。また無機多孔体の孔部分に対する物理吸着特性も期待できる。
これらにより、優れた製膜性を保持することができ、場合によっては、塗布性、ヒートシール性、等とのバランスを保持することができる。
また、化学吸着剤担持無機多孔体は、球状、棒状、楕円状等の任意の外形形状であってよく、粉体状、塊状、粒状等いかなる形態であってもよいが、上記製膜性や、均一な分散性や混練特性等の観点から、粉体状が好ましい。
化学吸着剤担持無機多孔体は、用途に応じて、任意の平均粒子径のものを適宜選択することができるが、本発明においては特に、平均粒子径0.01μm〜15μmのものが好ましく、0.1μm〜13μmのものがより好ましく、1μm〜12μmのものが更に好ましい。ここで、平均粒子径は、動的光散乱法により測定された値である。
平均粒子径が上記範囲よりも小さい場合には、化学吸着剤担持無機多孔体の凝集が生じ易く、分散性が低下する傾向にある。
また、平均粒子径が上記範囲よりも大きい場合には上記製膜性が劣るために、化学吸着剤担持無機多孔体を多くは含有し難い傾向となり、十分な吸着効果が得られない可能性が生じる。
化学吸着剤担持無機多孔体の、臭気物質に対する吸着機構を、図4の具体例を用いてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されない。
図4は、アルデヒド類の臭気物質が、アミノ基担持無機多孔体に化学的に吸着される場合を示している。アルデヒド類臭気物質のアルデヒド基とアミノ基担持無機多孔体のアミノ基とが化学反応を起こして結合し、アルデヒド類臭気物質が吸着される。
化学吸着剤担持無機多孔体は、化学吸着であることにより、一旦吸着した臭気物質は脱離され難く、効率的に臭気吸着を行うことができる。
さらに、臭気物質は化学吸着剤の特定の官能基と結合するため、臭気吸着能を低下させる種々の物質、例えば水蒸気等の影響を受けにくい。
(アミノ基担持無機多孔体)
アミノ基担持無機多孔体とは、表面にアミノ基を担持した無機多孔体であり、アミノ基と化学反応する臭気物質を化学的に吸着することができる。
アミノ基担持無機多孔体は、例えばアミノ基を有する化合物を用いて作製することができる。
アミノ基を含有する化合物としては、例えば、アルキルアミン類、環状アミン類、ポリアミン類、アルコールアミン類が挙げられる。具体的には、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、メタフェニレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン、エタノールアミン、ピペラジン、ピペリジン等が挙げられる。
アミノ基担持無機多孔体は、アルデヒド類、ケトン類に対する吸着性能に非常に優れている。
アルデヒド類とケトン類は、シッフ反応によってアミノ基と化学反応して、吸着ざれる。
(金属担持無機多孔体)
金属担持無機多孔体は、金属元素を金属、金属イオン、金属酸化物の状態で担持した無機多孔体である。
金属担持無機多孔体は、硫黄系化合物、ケトン類、アミン類に対する吸着性能に非常に優れている。
担持される金属種としては、銅、亜鉛、銀、白金、鉄、コバルトなる群から選択される1種または2種以上を含有することが好ましい。
本発明において、金属担持無機多孔体を用いることにより、臭気吸着剤の単位質量当たりの吸着能を大幅に高めることができ、積層体中の含有率を減らすことができる。また無機多孔体の孔部分に対する物理吸着特性も期待できる。
また、金属担持無機多孔体は、球状、棒状、楕円状等の任意の外形形状であってよく、粉体状、塊状、粒状等いかなる形態であってもよいが、上記製膜性や、均一な分散性や混練特性等の観点から、粉体状が好ましい。
金属担持無機多孔体は、用途に応じて、任意の平均粒子径のものを適宜選択することができるが、本発明においては特に、平均粒子径0.01μm〜15μmのものが好ましく、0.1μm〜13μmのものがより好ましく、1μm〜12μmのものが更に好ましい。ここで、平均粒子径は、動的光散乱法により測定された値である。
平均粒子径が上記範囲よりも小さい場合には、金属担持無機多孔体の凝集が生じ易く、分散性が低下する傾向にある。
また、平均粒子径が上記範囲よりも大きい場合には上記製膜性が劣るために、金属担持無機多孔体を多くは含有し難い傾向となり、十分な吸着効果が得られない可能性が生じる。
(化学吸着剤担持無機多孔体に用いられる無機多孔体)
本発明において、化学吸着剤担持無機多孔体に用いられる無機多孔体には、その表面に多数の細孔を有する任意の無機化合物を用いることができ、例えば、ゼオライト、二酸化ケイ素、ケイ酸塩、活性炭、チタニア、燐酸カルシウム等の無機燐酸塩、アルミナ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、及びこれらの混合物が挙げられ、特に、吸着対象物質の分子サイズやクラスターサイズに対して有効な孔サイズの多孔状態を有することや安全面の観点から、水酸化アルミニウム、ゼオライト、ケイ酸塩を適用することが好ましい。
上記において、ゼオライトは、疎水性であることが好ましく、SiO/Alモル比が400/1〜10000/1であることがより好ましい。
特に、吸着対象物質の分子サイズやクラスターサイズに対して有効な孔サイズの多孔状態を有することや安全面の観点から、水酸化アルミニウム、ゼオライト、ケイ酸塩を適用することが好ましい。
また、無機多孔体の外形形状は、球状、棒状、楕円状等の任意の外形形状であってよく、粉体状、塊状、粒状等いかなる形態であってもよいが、化学吸着剤を担持して化学吸着剤担持無機多孔体とした後で、上記製膜性や均一な分散や混練特性等の観点から、粉体状が好ましい。
無機多孔体は、用途に応じて、任意の平均粒子径のものを適宜選択することができるが、上記、化学吸着剤担持無機多孔体の平均粒子径を達成するために、平均粒子径0.01μm〜15μmのものが好ましく、0.1μm〜13μmのものがより好ましく、1μm〜12μmのものが更に好ましい。
(臭気吸着剤のマスターバッチ化による分散性向上)
臭気吸着剤を他の臭気吸着層の構成成分と直接に混合して溶融混練してもよいが、臭気吸着剤を高濃度で熱可塑性樹脂と混合した後に溶融混練(メルトブレンド)してマスターバッチを作製しておき、これを、目標含有率に応じた比率で他の臭気吸着層の構成成分と混合して溶融混練する、いわゆるマスターバッチ方式によって、臭気吸着剤の臭気吸着層での分散性を高めることが好ましい。
マスターバッチ方式を採用することで、凝集が発生し易い臭気吸着剤を用いた場合であっても、臭気吸着剤を臭気吸着層中に、効率的且つ均質に分散させることができる。
マスターバッチ中の、ガス吸着剤/熱可塑性樹脂の質量比は、特に制限は無いが、0.5/99.5〜40/60の割合が好ましく、1/99〜35/65の割合がより好ましい。
臭気吸着剤と熱可塑性樹脂とを混練する方法としては、公知または慣用の混練方法を適用することができる。
マスターバッチに用いる熱可塑性樹脂は、臭気吸着層全体のヒートシール性や製膜性や臭気吸着性や低溶出性に大きな悪影響を与えない範囲内の種類および含有量で用いることができる。
該熱可塑性樹脂のMFR(メルトフローレート)は、0.2g/10分以上、10g/10分以下が好ましい。この範囲のMFRであれば、臭気吸着剤との溶融混錬が容易であり、臭気吸着層中に臭気吸着剤を分散させ易く、臭気吸着層の製膜性も維持され易い。
該熱可塑性樹脂の具体例としては、例えば、汎用のポリエチレン、ポリプロピレン、メチルペンテンポリマー、酸変性ポリオレフィン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、及びこれらの樹脂の混合物等が挙げられるが、これらの樹脂に限定されず、目的に応じた熱可塑性樹脂の種類を選ぶことができる。
また、臭気吸着層に含有されているヒートシール性樹脂を該熱可塑性樹脂として用いることが可能であり、好ましい。
[バインダー樹脂]
臭気吸着層に含有されるバインダー樹脂は、臭気吸着剤を分散させ、臭気吸着層を形成し得る熱可塑性樹脂が好ましい。
また、臭気吸着層がヒートシール性を有する場合には、バインダー樹脂としてヒートシール性樹脂を用いることが好ましい。
バインダー樹脂としては、ポリオレフィン、オレフィン系共重合体、オレフィンとビニル化合物との共重合体、オレフィンと各種(メタ)アクリル化合物との共重合体、オレフィンと不飽和カルボン酸との共重合体、アイオノマー樹脂、オレフィンと各種(メタ)アクリル化合物と各種不飽和カルボン酸との三元共重合体樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアクリロニトリル(PAN)等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
上記の中でも、ポリオレフィン、オレフィン系共重合体が好ましく、オレフィン系共重合体がより好ましく、オレフィン系共重合体の中でもポリエチレン系樹脂が更に好ましい。また、これらの樹脂はヒートシール性に優れる。
ポリエチレン系樹脂の具体例としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メチルメタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体等及びそれらの樹脂の混合物が挙げられるが、これらの樹脂に限定されない。
また、上記のポリエチレン系樹脂の中でも、LLDPEがより好ましく、密度が0.90g/cm以上、0.94g/cm以下の、C4−LLDPE、C6−LLDPE、C8−LLDPEからなる群から選ばれる1種または2種以上が、更に好ましい。また、これらの樹脂はヒートシール性に優れる。
該密度を上記範囲にすることで、良好な柔らかさによる良好な延伸性が得られ、該密度が上記範囲未満の場合には、軟化点が低すぎて、層構造を維持することが困難になる虞があり、上記範囲よりも大きい場合には延伸性が低下する虞がある。
バインダー樹脂のMFR(メルトフローレート)は、1g/10分以上、10g/10分以下が好ましく、1.5g/10分以上、7g/10分以下が好ましい。MFRが上記範囲であれば、臭気吸着剤と混合されても、良好なMFRを維持し、良好な製膜性や接着性を示すことができる。
<ヒートシール層>
ヒートシール層は、本発明のにおい吸着性延伸フィルムの片表面または両表面の表面に積層されている、ヒートシール性に優れた層である。
ヒートシール層は、ヒートシール性樹脂を含有し、臭気吸着剤を含有しないまたは低い含有量の層である。
(ヒートシール性樹脂)
ヒートシール性樹脂としては、ポリオレフィン、オレフィン系共重合体、オレフィンとビニル化合物との共重合体、オレフィンと各種(メタ)アクリル化合物との共重合体、オレフィンと不飽和カルボン酸との共重合体、アイオノマー樹脂、オレフィンと各種(メタ)アクリル化合物と各種不飽和カルボン酸との三元共重合体樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアクリロニトリル(PAN)等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
上記の中でも、ポリオレフィン、オレフィン系共重合体が好ましく、オレフィン系共重合体がより好ましく、オレフィン系共重合体の中でもポリエチレン系樹脂が更に好ましい。
ポリエチレン系樹脂の具体例としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メチルメタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体等及びそれらの樹脂の混合物が挙げられるが、これらの樹脂に限定されない。
また、上記のポリエチレン系樹脂の中でも、LLDPEがより好ましく、密度が0.90g/cm以上、0.94g/cm以下の、C4−LLDPE、C6−LLDPE、C8−LLDPEからなる群から選ばれる1種または2種以上が、更に好ましい。
該密度を上記範囲にすることで、良好な柔らかさによる良好な延伸性が得られ、該密度が上記範囲未満の場合には、軟化点が低すぎて、層構造を維持することが困難になる虞があり、上記範囲よりも大きい場合には延伸性が低下する虞がある。
ヒートシール性樹脂のMFR(メルトフローレート)は、1g/10分以上、10g/10分以下が好ましく、1.5g/10分以上、7g/10分以下が好ましい。MFRが上記範囲であれば、臭気吸着剤と混合されても、良好なMFRを維持し、良好な製膜性や接着性を示すことができる。
バインダー樹脂およびヒートシール性樹脂におけるLLDPE、ポリオレフィン、ビニル化合物、不飽和カルボン酸の詳細について下記に記す。
(LLDPE)
LLDPEは、繰り返し単位のエチレンと若干量のα‐オレフィンとを共重合させた共重合体である。
詳細としては、C4−LLDPEは、エチレンとα‐オレフィンとしての1−ブテンとの共重合体からなる直鎖状低密度ポリエチレンであり、C6−LLDPEは、エチレンと1−ヘキセンおよび/または4−メチル−1−ペンテンとの共重合体からなる直鎖状低密度ポリエチレンであり、C8−LLDPEは、エチレンと1−オクテンとの共重合体からなる直鎖状低密度ポリエチレンである。
それぞれの分子構造は、エチレン由来のLLDPEの主鎖に、それぞれ、1−ブテン、1−ヘキセンおよび/または4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン由来の、炭素数がそれぞれ、4個、6個、8個の側鎖が存在する分子構造を有する。
一般的なポリエチレンには、密度が0.90g/cmよりも小さいものが存在し、上限値は0.96g/cm程度のものまで存在し、JIS K6899−1:2000ではLLDPEの密度は0.910〜0.925と定義されているが、本発明ではこの範囲外の密度であってもLLDPEとして扱う。
(ポリオレフィン)
本発明において、ポリオレフィンとは、主鎖が1種または2種以上のモノマーに由来する繰り返し単位からなる樹脂である。
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、メチルペンテンポリマー、環状ポリオレフィン樹脂等が挙げられ、ポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(MDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、メタロセンポリエチレン等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
(ビニル化合物)
ビニル化合物は、ビニル基を有する化合物であり、具体的には、酢酸ビニル、ビニルアルコール等が挙げられ、各種(メタ)アクリル化合物としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
(不飽和カルボン酸)
不飽和カルボン酸は、不飽和炭素−炭素結合を有するカルボン酸類であり、具体的には、マレイン酸、フマル酸、およびそれらの無水物等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
<接着剤層>
本発明では、積層体を構成する各層の層間および各層内の層間に、接着剤層を設けて積層することも可能である。
また、接着剤層を形成する前に、接着性を向上する為に、接着対象層表面に予めアンカーコート層を形成しておいてもよい。
接着剤層を形成する接着剤(接着剤組成物)は、熱硬化型、紫外線硬化型、電子線硬化型等であってよく、水性型、溶液型、エマルジョン型、分散型等のいずれの形態でもよく、また、その性状は、フィルム/シート状、粉末状、固形状等のいずれの形態でもよく、更に、接着機構については、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型、熱圧型等のいずれの形態でもよい。
またこのような接着剤としては、ポリ酢酸ビニルや酢酸ビニル−エチレン共重合体等のポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリアクリル酸とポリスチレン、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル等との共重合体からなるポリアクリル酸系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸エチル、アクリル酸、メタクリル酸等のモノマーとの共重合体からなるエチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、ポリイミド系接着剤、ポリオレフィン系接着剤、尿素樹脂又はメラミン樹脂等からなるアミノ樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、反応型(メタ)アクリル系接着剤、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエンゴム等からなるエラストマー系接着剤、シリコーン系接着剤、アルカリ金属シリケート、低融点ガラス等からなる無機系接着剤等が挙げられる。
本発明の一態様において、接着剤層は、EC(エクストルージョンコート)用接着剤、ドライラミネート用接着剤、ノンソルベントラミネート用接着剤等の何れからなる層であってよい。
EC用接着剤を用いる場合は、特に限定されないが、例えば、まず、接着剤を加熱溶融して、Tダイス等で必要な幅方向に拡大伸張させてカーテン状に押出し、接着対象層上へ流下させて、ゴムロールと冷却した金属ロールとで挟持することで、接着剤層の形成と接着対象層への接着と積層を同時に行う。
別態様において、接着剤層は、サンドラミネーションにより形成されてもよい。この場合、接着剤層は、加熱溶融させて押出機で適用可能な任意の樹脂を用いることができる。具体的には、上記のヒートシール性を有する熱可塑性樹脂として挙げた樹脂を好ましく用いることができる。
ドライラミネート用接着剤を用いる場合は、溶媒へ分散または溶解した接着剤を一方のフィルム上に塗布し乾燥させて、もう一方のフィルムを重ねて積層した後に、30〜120℃で数時間〜数日間エージングすることで、接着剤を硬化させて接着し、積層することができる。
ノンソルベントラミネート用接着剤を用いる場合は、溶媒へ分散または溶解せずに接着剤自身を接着対象層上に塗布し乾燥させて、もう一方の層を形成するフィルムを重ねて積層した後に、30〜120℃で数時間〜数日間エージングすることで、接着剤を硬化させて積層する。
ドライラミネート用接着剤またはノンソルベントラミネート用接着剤は、例えばロールコート、グラビアロールコート、キスコート等でコーティングして用いることができ、そのコーティング量は、0.1〜10g/m(乾燥状態)が望ましい。該コーティング量を上記範囲とすることで、良好な接着性が得られる。
(アンカーコート層)
アンカーコート層は、任意のアンカーコート剤から形成することができる。
アンカーコート剤としては、例えば、有機チタン系、イソシアネート(ウレタン系)系、ポリエチレンイミン系、酸変性ポリエチレン系、ポリブタジエン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロース系、その他等のアンカーコート剤を用いることができる。
<<におい吸着性延伸包装材料>>
本発明のにおい吸着性延伸包装材料は、本発明のにおい吸着性延伸フィルムを用いてなる包装材料であり、におい吸着性延伸フィルムと同一物であってもよく、必要に応じて、基材層や、種々の中間層や、印刷層等をさらに有することもできる。
また、本発明のにおい吸着性延伸包装材料に、ラミネート加工(ドライラミネートや押し出しラミネート)、製袋加工、およびその他の後処理加工を施すこともできる。
[におい吸着性延伸フィルムまたはにおい吸着性延伸包装材料の作製方法]
例えば、ヒートシール層/臭気吸着層/ヒートシール層という層構成を有するにおい吸着性延伸フィルム(包装材料)を作製する場合について、一例を説明する。
下記に示した作製方法は1例であって、本発明を限定するものではない。
各層がこの順で積層されてさえいれば、各層の形成や積層の順序は任意でよい。
先ず、ヒートシール性樹脂と臭気吸着層用樹脂組成物とをインフレーション製膜によって積層し、ヒートシール層/臭気吸着層/ヒートシール層なる層構成の臭気吸着シーラントフィルムを得る。
上記における各層の積層は、通常の包装材料を製造するときに使用するラミネートする方法、例えば、ウェットラミネーション法、ドライラミネーション法、無溶剤型ドライラミネーション法、押し出しラミネーション法、Tダイ共押し出し成形法、共押し出しラミネーション法、インフレーション法、その他等の任意の方法で行うこともできる。
次に、上記で得た臭気吸着シーラントフィルムを50〜130℃のロール延伸機に配置し、製膜の流れ方向に2〜4倍に縦延伸し、1軸方向に延伸したにおい吸着性延伸フィルムを得ることができる。
2軸方向への延伸処理は、例えば50〜130℃のロール延伸機により2〜4倍に縦延伸し、更に90〜150℃の雰囲気のテンター延伸機により3〜5倍に横延伸せしめ、引き続いて同テンターにより100〜240℃雰囲気中で熱処理して行うことができる。また、延伸処理は、同時二軸延伸であってもよく、逐次二軸延伸であってもよい。
次いで、必要に応じてエージング処理を行ってもよい。
このようにして、におい吸着性延伸フィルムまたはにおい吸着性延伸包装材料を作製することができる。
上記で得たにおい吸着性延伸フィルムまたはにおい吸着性延伸包装材料には、化学的機能、電気的機能、磁気的機能、力学的機能、摩擦/磨耗/潤滑機能、光学的機能、熱的機能、生体適合性等の表面機能等の付与を目的として、二次加工を施すことも可能である。
二次加工の例としては、エンボス加工、塗装、接着、印刷、メタライジング(めっき等)、機械加工、表面処理(帯電防止処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、フォトクロミズム処理、物理蒸着、化学蒸着、コーティング、等)等が挙げられる。
<<におい吸着性延伸包装体>>
本発明のにおい吸着性延伸包装体は、本発明のにおい吸着性延伸包装材料を用いてなる包装体である。
[におい吸着性延伸包装体の作製方法]
におい吸着性延伸包装体の作製方法の一例として、におい吸着性延伸包装材料を製袋してなる包装袋を作製する方法を挙げる。
まず、におい吸着性延伸包装材料を、好ましくはヒートシール層同士が対向するように、折り曲げるかまたは2枚を重ね合せ、その周辺端部をヒートシールすることにより作製することができる。
包装袋の形態としては、例えば、側面シール型、二方シール型、三方シール型、四方シール型、封筒貼りシール型、合掌貼りシール型(ピローシール型)、ひだ付シール型、平底シール型、角底シール型、ガゼット型等が挙げられる。
ヒートシールの方法としては、例えばバーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シール等の公知方法を適用することができる。
実施例に用いた原料の詳細は下記の通りである。
[ヒートシール性樹脂]
・ヒートシール性樹脂1:(株)プライムポリマー社製、ウルトゼックス1520L。C6−LLDPE、密度0.916g/cm、MFR2.3g/10分。
・ヒートシール性樹脂2:宇部丸善ポリエチレン(株)社製、ユメリット720FT、C4−LLDPE、密度0.918g/cm、MFR4g/10分。
・ヒートシール性樹脂3:宇部丸善ポリエチレン(株)社製、ユメリット125NF、HAO−LLDPE(C6、C8等の炭素数6以上のハイヤーαオレフィンをコモノマーの共重合LLDPE)、密度0.924g/cm、MFR2.2g/10分。
・ヒートシール性樹脂4:(株)プライムポリマー社製、ハイゼックス3300F、密度0.949g/cm、MFR1.1g/10分。
[臭気吸着剤]
・疎水性ゼオライト1:水澤化学工業(株)社製疎水性ゼオライト、シルトンMT400。SiO/Alモル比=400/1、平均粒子径=5〜7μm。
・疎水性ゼオライト2:水澤化学工業(株)製疎水性ゼオライト、シルトンMT−8000。SiO/Alモル比=8000/1、平均粒子径=0.8μm。
・汎用ゼオライト1:水澤化学工業(株)社製ゼオライト、ミズカシーブス5AP。SiO/Alモル比=2/1、平均粒子径5μm。
・アミノ基担持無機多孔体1:東亞合成(株)社製、ケスモンNS−241。平均粒子径3.5μm。アミノ基担持二酸化シリカ。
・金属担持無機多孔体:(株)シナネンゼオミック社製、ダッシュライトCZU。CuO、ZnO担持ゼオライト、平均粒子径=3〜5μm。
[マスターバッチの調製]
臭気吸着層に用いるマスターバッチは下記のように調製した。
(マスターバッチ1の調製)
ヒートシール性樹脂1と、疎水性ゼオライト1とを下記の割合でメルトブレンドし、マスターバッチ1(MB1)を得た。
ヒートシール性樹脂1 70質量部
疎水性ゼオライト1 30質量部
[マスターバッチ2〜5の調製]
表1の配合に従って、マスターバッチ1と同様に、メルトブレンドし、マスターバッチ2〜5(MB2〜5)得た。
Figure 2021159254
[臭気吸着層樹脂組成物の調製]
表2、3に示された配合で各原料をドライブレンドすることによって、臭気吸着層樹脂組成物1〜13を得た。
Figure 2021159254
Figure 2021159254
<におい吸着性延伸フィルムの作製と評価>
[実施例1]
上記で得た臭気吸着層樹脂組成物1とヒートシール性樹脂1とを、160℃でインフレーション製膜によって積層し、下記3層構成のフィルム1を得た。
フィルム1の層構成:ヒートシール層1/臭気吸着層/ヒートシール層2=ヒートシール性樹脂1(10μm)/臭気吸着層樹脂組成物1(30μm)/ヒートシール性樹脂1(10μm)。
次に、上記で得たフィルム1を延伸機(東洋精機社製、二軸延伸試験装置:EX10−S2)に配置し、製膜の流れ方向に2倍延伸を行い、膜厚25μmのにおい吸着性延伸フィルム1を得た。
におい吸着性延伸フィルム1の層構成:ヒートシール層/臭気吸着層/ヒートシール層=ヒートシール性樹脂1(5μm)/臭気吸着層樹脂組成物1(15μm)/ヒートシール性樹脂1(5μm)。
[実施例2〜7、11〜13、比較例1、4]
実施例1と同様に操作して、におい吸着性延伸フィルムを得て、同様に評価した。
[実施例8〜10、比較例2、3]
表5、6に示されたフィルムの層構成に従って、ヒートシール層1および/またはヒートシール層2を設けなかったこと以外は、実施例1と同様に操作して、におい吸着性延伸フィルムを得て、同様に評価した。
Figure 2021159254
Figure 2021159254
Figure 2021159254
<結果まとめ>
本発明の全てのにおい吸着性延伸フィルムは、良好な、製膜性、延伸性、水蒸気透過性、におい吸着効果及び臭気拡散抑制効果のバランスを示した。
疎水性ゼオライトの代わりに汎用ゼオライトを含有した比較例1は、劣ったにおい吸着性能を示した。
臭気吸着層を有さない比較例2、3の積層体は、水蒸気透過度が低く、におい吸着効果と臭気拡散抑制効果が劣る結果を示した。
また臭気吸着剤の濃度が高過ぎる比較例4の積層体は、製膜性、ヒートシール性、延伸性が劣る結果を示した。
<評価方法>
[製膜性]
におい吸着性延伸フィルムの外観を観察し、官能的に評価した。評価基準は以下の通りである。
○:におい吸着性延伸フィルムに皺やぶつが生じることなく製膜が可能。
×:におい吸着性延伸フィルムに皺やぶつが多数生じ、製膜が困難。
[延伸性]
におい吸着性延伸フィルムの延伸機における延伸状態を観察し、官能的に評価した。
〇:におい吸着性延伸フィルムに破れが無く延伸が可能。
×:におい吸着性延伸フィルムに破れが発生し、延伸が困難。
[水蒸気透過度]
水蒸気透過試験(MOCON法)により、ヒートシール層1がある場合にはヒートシール層1側からの、ヒートシール層1が無い場合には、ヒートシール層2または臭気吸着側からの、水蒸気透過度を測定し、合否を判定した。判定基準は以下の通りである。
〇:水蒸気透過量が10g/(m・day)以上であり、合格。
×:水蒸気透過量が10g/(m・day)未満であり、不合格。
[におい成分濃度]
におい吸着性延伸フィルム(4cm×10cm×5枚)を、ガスサンプリングバック(ジーエルサイエンス(株)社製、SMART BAG PA AKK−10、パウチ面積A4サイズ)に入れ、さらに、該ガスサンプリングバック内に、試験用臭気ガス(アセトアルデヒド:100ppm、硫化水素:25ppm、アンモニア濃:30ppm)1000mlを充填し、封じた。
そして、常温環境下で48時間放置後の各ガス成分の濃度を下記測定器で測定した。
アセトアルデヒド濃度:検知管((株)ガステック社製、No.92M)
硫化水素濃度:検知管((株)ガステック社製、No.4LK)
アンモニア濃度:検知管((株)ガステック社製、No.3L)
[臭気拡散性]
におい吸着性延伸フィルムを用いて、ヒートシール層1がある場合にはヒートシール層1同士を対向させて重ね合わせて、ヒートシール層1が無い場合には、ヒートシール層2同士、ヒートシール層2と臭気吸着層、または臭気吸着層同士を、この優先順位で対向させて重ね合わせて、ヒートシール層1が無い場合には臭気吸着層同士を対向させて重ね合わせて、A4 サイズの半分のパウチを作製し、このパウチ内に試験用臭気ガス(アセトアルデヒド:100ppm、硫化水素:25ppm、アンモニア濃:30ppm)200mlを充填し、臭気ガス充填パウチを作製した。上記臭気ガス充填パウチをガスサンプリングバック(ジーエルサイエンス(株)社製、SMART BAG PA AKK−10、パウチ面積A4サイズ)に封入し、常温環境下で48時間保管後の臭気ガス充填パウチ―ガスサンプリングバック間に漏れ出した臭気状態について官能評価を実施した。
官能評価指標:
1.強い臭気を感じる
2.臭気を感じる
3.多少、臭気を感じる
4.臭気を感じない
[ヒートシール性]
におい吸着性延伸フィルムを10cm×10cmに切り分け、ヒートシール層1がある場合にはヒートシール層1同士を対向させて重ね合わせて、ヒートシール層1が無い場合には、ヒートシール層2同士、ヒートシール層2と臭気吸着層、または臭気吸着層同士を、この優先順位で対向させて重ね合わせて、ヒートシールテスター(テスター産業社製:TP−701−A)を用いて、1cm×10cmの領域を下記条件でヒートシールして、端部はヒートシールされずに接着しておらず、二股に分かれている状態の引き剥がし強度の試験片を作製した。
この試験片を、15mm幅で短冊状に切り、二股に分かれている各端部を引張試験機に装着して下記条件で引き剥がし強度(N/15mm)を測定して、下記合否判定基準で合否判定した。
ヒートシール条件
温度:160℃
圧力:1kgf/cm2
時間:1秒
試験条件
試験速度:300mm/分
荷重レンジ:50N
合否判定基準
○:10N/15mm以上であり、合格。
×:10N/15mm未満であり、不合格。
1 におい吸着性延伸フィルム、におい吸着性延伸包装材料
2 臭気吸着層
3 ヒートシール層
10 化学吸着剤担持無機多孔体

Claims (7)

  1. アルデヒド類、ケトン類、硫黄系化合物、またはアミン類のにおいを吸着することができる、におい吸着性延伸フィルムであって、
    該におい吸着性延伸フィルムは、少なくとも、臭気吸着層を有し、
    該臭気吸着層は、バインダー樹脂と臭気吸着剤とを含有し、
    該臭気吸着剤は、疎水性ゼオライトおよび/または金属担持無機多孔体を含有し、
    該におい吸着性延伸フィルムの水蒸気透過度は、10g/(m・day)以上である、
    におい吸着性延伸フィルム。
  2. 前記臭気吸着剤が、アミノ基担持無機多孔体を更に含有する、請求項1に記載の、におい吸着性延伸フィルム。
  3. 前記バインダー樹脂は、密度が0.90g/cm以上、0.94g/cm以下の、C4−LLDPE、C6−LLDPE、C8−LLDPEからなる群から選ばれる1種または2種以上である、請求項1または2に記載の、におい吸着性延伸フィルム。
  4. 前記臭気吸着剤は、熱可塑性樹脂と、臭気吸着剤/熱可塑性樹脂の質量比=0.5/99.5〜40/60の割合で、予め溶融混練されているものである、請求項1〜3の何れか1項に記載の、におい吸着性延伸フィルム。
  5. 前記におい吸着性延伸フィルムの層構成が、
    前記臭気吸着層のみからなる層構成、
    前記臭気吸着層および片表面にヒートシール層を有する層構成、
    前記臭気吸着層および両表面にヒートシール層を有する層構成、
    からなる群から選ばれる何れかの層構成であり、
    該ヒートシール層は、ヒートシール性樹脂を含有し、前記臭気吸着剤を含有しない層である、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の、におい吸着性延伸フィルム。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のにおい吸着性延伸フィルムを用いてなる、におい吸着性延伸包装材料。
  7. 請求項6に記載のにおい吸着性延伸包装材料を用いてなる、におい吸着性延伸包装体。
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