JP2021158186A - 発光装置 - Google Patents

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Masahiro Yokota
昌広 横田
晃 石谷
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晃 石谷
健 高橋
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健 高橋
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Abstract

【課題】発光装置の放熱効果を向上するとともに、視認性を向上する。【解決手段】本実施形態に係る発光装置10は、長手方向をX軸方向とする部材であり、可撓性及び光透過性を有する。光透過性を有する第1基板と、第1基板の一側の面に形成される導体層23と、導体層に接続される電極を有する複数の発光素子と、光透過性を有し、第1基板に対して、発光素子を保持する樹脂層と、を備え、導体層は、電極との接点を含む第1領域の光透過率が、前記第1領域周囲の第2領域の光透過率よりも大きい。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、発光装置に関する。
光透過性を有する一対の基板と、基板に形成された導体層に接続されるLEDからなる発光素子を複数備える発光装置が開示されている。複数の発光素子は、一対の基板の間に配置され、当該一対の基板の間に充填された樹脂によって、基板に対して保持される。この発光装置は、基板の表裏両面に発光する。
このような発光装置では、光透過性を活かして空間に浮いたように発光させたり、表裏両方向の広い空間に発光させることが可能である。そのため、サイネージ、照明、装飾への展開が期待されている。
しかしながら、光透過性のある基板はそれ自体が透明で屈折率が高いため、発光素子から射出された光の一部が基板自体にも導光されてしまう。そのため、発光装置の側面縁、又は、配線パターンや別の非発光状態の発光素子から望ましくない不要発光が生じたり、発光装置から取り出せる光の光量が低下するという問題があった。
また、光透過性のある基板は薄いだけでなく熱伝導率が低い。そのため、発光素子で発熱した熱を逃がしにくく、結果的に発光素子の光量を低くしたり、光量を賄うために多くの発光素子を発光装置に内装しなければならなかった。
特許第6431485号
本発明は、光透過性のある基板を用いた発光装置において、基板を導光することで生じる不要発光や光取出効率の低下を抑制し、発光素子の放熱性を高めることを課題とする。
本実施形態に係る発光装置は、光透過性を有する第1基板と、第1基板の一側の面に形成される導体層と、導体層に接続される電極を有する複数の発光素子と、光透過性を有し、第1基板に対して、発光素子を保持する樹脂層と、を備え、導体層は、電極との接点を含む第1領域の光透過率が、第1領域周囲の第2領域の光透過率よりも大きい。
本実施形態に係る発光装置の斜視図である。 発光装置の側面図である。 発光素子の斜視図である。 発光装置の平面図である。 発光素子近傍の回路パターンを拡大して示す図である。 発光装置の製造方法を説明するための図である。 発光装置の製造方法を説明するための図である。 発光装置の製造方法を説明するための図である。 基板及び樹脂層を伝搬する光を模式的に示す図である。 基板及び樹脂層を伝搬する光を模式的に示す図である。 基板及び樹脂層を伝搬する光を模式的に示す図である。 基板の表面処理を説明するための図である。 基板の表面処理を説明するための図である。 発光素子の周囲の温度分布を示す図である。 発光素子の周囲の温度分布を示す図である。 制御部の変形例を示す図である。 制御部の変形例を示す図である。 導体層の変形例を示す図である。 導体層を構成するラインパターンの配列ピッチと、発光素子の周囲の温度分布を示す図である。 導体層の変形例を示す図である。 導体層の変形例を示す図である。 発光装置の変形例を示す図である。 発光装置の変形例を示す図である。 発光装置の使用態様を示す図である。 車両のテールランプを模式的に示す図である。 発光装置の変形例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を用いて説明する。説明には、相互に直交するX軸、Y軸、Z軸からなるXYZ座標系を用いる。
<発光装置の構成>
図1は、本実施形態に係る発光装置10の一例を示す斜視図である。発光装置10は、長手方向をX軸方向とする部材であり、可撓性及び光透過性を有する。
図2は、発光装置10の側面図である。図2に示されるように、発光装置10は、1組の基板21,22、基板21,22の間に形成された樹脂層24、樹脂層24の内部に配置された複数(例えば8個)の発光素子30〜30を有している。発光素子30〜30は、説明の便宜上、適宜発光素子30と総称する。
基板21,22は、厚さが10〜1000μmのフィルム状の絶縁部材である。本実形態では、基板21,22として、厚さ100μmのPETフィルムが用いられる。基板21,22は、可視光に対する透過性を有する。基板21,22の全光線透過率は、5%以上95%以下である。なお、全光線透過率とは、日本工業規格JISK7375:2008に準拠して測定される全光透過率をいう。
基板21,22は、可撓性を有し、その曲げ弾性率は、0.1〜320kgf/mmである。曲げ弾性率は、JIS K7171:2016に準拠する方法で測定された値である。
基板21,22の素材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンサクシネート(PES)、環状オレフィン系樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド(PI)などが用いられる。また、基板21,22に可撓性を必要としない場合には、基板21,22の素材としてガラスや、厚さが1000μm以上の基材を用いることができる。
樹脂層24は、基板21と基板22の間に形成された絶縁体である。樹脂層24の全光線透過率は、5%以上95%以下である。樹脂層24は、基板21,22と発光素子30とを、しっかりと絶縁固着させるとともに、発光装置10を構成する元素の拡散を抑制して電気的信頼性を確保できる樹脂からなる。
樹脂層24は、例えば、厚さが50〜200μmであり、エポキシ系の熱硬化性樹脂やポリイミド系の熱硬化性樹脂などからなる。樹脂層24は、熱硬化性樹脂を主成分とする材料から構成される。樹脂層24を構成する素材は、必要に応じて他の樹脂成分等を含んでいてもよい。熱硬化性樹脂としては、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、エステル系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリイミド等が用いられる。
樹脂層24は、熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂から構成されていてもよい。熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、テフロン(登録商標)樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトルブダジエンスチレン樹脂、ポリアミドイミド樹脂等が用いられる。
本実施形態に係る樹脂層24については、米国特許出願公開明細書US2016/0155913(WO2014156159)にも詳細に開示されている。その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。また、樹脂層24の機械的損失正接などの物性については、日本国特許出願2018-164946に詳細に開示されている。その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
発光素子30は、一辺が0.1〜1mm程度の四角形のLED(Light Emitting Diode)チップである。図3に示されるように、発光素子30は、ベース基板31、N型半導体層32、活性層33、P型半導体層34からなる4層構造のLEDチップである。
ベース基板31は、Al2O3、GaAs、Si或いはGaP等からなる基板である。ベース基板31の上面には、当該ベース基板31と同形状のN型半導体層32が形成されている。そして、N型半導体層32の上面には、順に、活性層33、P型半導体層34が積層されている。N型半導体層32に積層される活性層33、及びP型半導体層34は、−Y側かつ−X側のコーナー部分に切欠きが形成され、切欠きからN型半導体層32の表面が露出している。N型半導体層とP型半導体層の位置が逆になっていてもよい。
N型半導体層32の、活性層33とP型半導体層34から露出する部分には、N型半導体層32と電気的に接続される電極パッド35が形成されている。また、P型半導体層34の+X側かつ+Y側のコーナー部分には、P型半導体層34と電気的に接続される電極パッド36が形成されている。電極パッド35,36は、銅(Cu)または金(Au)などの良導体からなり、上面には、バンプ37,38が形成されている。バンプ37,38は、半田からなり、半球状に整形されている。半田バンプのかわりに金(Au)や金合金などの金属バンプを用いてもよい。発光素子30では、バンプ37が、カソード電極として機能し、バンプ38が、アノード電極として機能する。
発光素子30に設けられるバンプ37,38については、米国特許出願公開明細書US2016/0276561(WO/2015/083365)にも詳細に開示されている。その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。また、発光装置におけるバンプ37,38と導体層23と電気的な接続については、日本国特許出願2018-16165に詳細に開示されている。その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
図2に示されるように、1組の基板21,22のうち、基板21の内側面には、厚さが0.05〜50μmの導体層23が形成されている。発光装置10では、基板22の方が、基板21よりもX軸方向の長さが短い。このため、導体層23の+X側端部が露出した状態になっている。発光装置10では、導体層23の下面(−Z側の面)は、黒化処理が施されている。
図4は、発光装置10の平面図である。図4を参照するとわかるように、導体層23は、基板21の+Y側外縁に沿って形成されるL字状の回路パターン231と、基板21の−Y側の外縁に沿って配列される複数の四角形の回路パターン232〜239からなる。回路パターン231〜239は、銅(Cu)や銀(Ag)などの金属材料からなる。発光装置10では、回路パターン231〜239同士の距離は、少なくとも1000μm以下であり、通常は100μm以下である。
図5は、回路パターン231,232の近傍を拡大して示す図である。図5に示されるように、回路パターン231〜239は、例えば、銅(Cu)からなる相互に直交する複数のラインパターンLX,LYから構成されるメッシュパターンである。ラインパターンLX,LYの線幅は5〜950μmである。ラインパターンLX,LYの配列ピッチは10〜1000μmである。また、光透過性を確保するため、ラインパターンが被覆する面積被覆率は5〜95%である。
導体層23は、メッシュパターンに限定されるものではなく、ストライプパターンやハニカムパターンなどであってもよい。導体層23は、全光線透過率が5%以上95%以下で、かつ、シート抵抗が100Ω/sq以下である。
導体層23を構成する回路パターンについては、米国特許出願公開明細書US2016/0276322(WO/2015/083366)に詳細に開示されている。その内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
導体層23を構成する回路パターン231〜239には、発光素子30のバンプ37,38が接続される発光素子30の直下に形成されたランドPと、ランドPの周辺に広がる制御部Qが設けられている。ランドPは、発光素子30の上面(+Z側の面)に、一部が対向するように設けられたソリッドパターンであり、発光素子30の電極パッド35,36に設けられたバンプ37,38が接続される。本実施形態に係る発光装置10では、ランドPの面積は、マウント位置精度を考慮して発光素子30のバンプ37,38よりやや大きく形成される。また、制御部Qは、ランドPを含む領域に設けられたソリッドパターンである。制御部Qは、発光素子周辺に設けられたソリッドな導体層23で構成され、導体層23の遮光性と熱伝導性を活かして本件の課題である導光や放熱による不具合を改善するものである。隣接する回路パターン231〜239に形成された一対のランドPおよび制御部Qは、回路パターン231〜239の境界を介して、X軸方向に隣接するように配置されている。
図5に示されるように、発光素子30は、例えば、回路パターン231,232の間に配置され、発光素子30のバンプ37が回路パターン231のランドPに接続され、バンプ38が回路パターン232のランドPに接続される。ランドPは発光素子30の直下に形成されるが、発光素子30のバンプ37,38に対向する必要最小限の面積被覆率とする。このため、発光素子30からZ軸方向に射出される光は、ランドPで一部遮光されるものの、発光素子30の直下でランドPが形成されていない透過領域を通過して、−Z側外部へも射出される。
図4に示されるように、発光素子30と同様に、他の発光素子30〜30も、回路パターン232〜239に接続される。具体的には、発光素子30が、回路パターン232,233にわたって配置される。同様に、発光素子30が、回路パターン233,234にわたって配置される。発光素子30が、回路パターン234,235にわたって配置される。発光素子30が、回路パターン235,236にわたって配置される。発光素子30が、回路パターン236,237にわたって配置される。発光素子30が、回路パターン237,238にわたって配置される。発光素子30が、回路パターン238,239にわたって配置される。これにより、回路パターン231〜239、及び発光素子30〜30が直列に接続される。発光装置10では、発光素子30〜30は、0.5mmから200mmのピッチで配置される。
<発光装置の製造方法>
次に、上述した発光装置10の製造方法について説明する。まず、PETからなる透明な基板21を用意する。そして、図6に示されるように、基板21の表明全体に、サブトラクト法又はアディティブ法等を用いて、ランドP及び制御部Qを備える回路パターン231〜239がパターニングされた導体層23を形成する。ランドP及び制御部Qは、図6の丸印に示される位置に設けられている。
次に、図7に示されるように、回路パターン231〜239を有する導体層23が形成された基板21の表面に、熱硬化性を有する樹脂シート240を設ける。そして、発光素子30〜30を、樹脂シート240の上に配置する。このとき発光素子30〜30のバンプ37,38の直下に、回路パターン231〜239に形成されたランドPが位置するように、発光素子30〜30が位置決めされる。
次に、図8に示されるように、基板22を、基板21の上面側に配置する。そして、基板21,22を、真空雰囲気下で加熱・加圧して圧着させる。これにより、まず、発光素子30に形成されたバンプ37,38が、樹脂シート240を突き抜けて、当該回路パターン231〜239に電気的に接続される。そして、樹脂シート240が、導体層23及び基板21,22と発光素子30との間に隙間なく充填される。そして、図2に示されるように、基板21,22の間で発光素子30を保持する樹脂層24となる。
以上の工程を経て、発光装置10が完成する。上述のように構成された発光装置10では、基板22から露出する回路パターン231,239に電圧が印加されることで、発光素子30〜30が発光する。
以上説明したように構成される本実施形態に係る発光装置10では、制御部Qによって、基板21,22、及び樹脂層24に対する光の伝搬が抑制される。したがって、発光装置10の視認性を向上することができる。
図9は、発光素子30から射出された後に、発光装置10を構成する基板21,22及び樹脂層24を伝搬する光を模式的に示す図である。基板21,22及び樹脂層24の屈折率は1.3〜1.7であり、空気の屈折率よりも高い。そのため、発光素子30から射出された光のうち、基板21,22に垂直に入射した光か、基板21,22に対して臨界角θc以下の角度で入射した光しか、発光装置10の外部へ射出されない。発光素子30から射出された光のうち、発光装置10の外部へ射出されなかった光は、基板21,22及び樹脂層24の中を伝搬する。発光装置10では、基板21,22及び樹脂層24の中を伝搬する伝搬光は、発光素子30から射出される光のうちの20%〜50%程度である。
導体層23が、透過率の高いメッシュパターンである場合には、基板21,22及び樹脂層24の中を伝搬する伝搬光は、導体層23を通過する際に殆ど減衰することがなく、基板21,22及び樹脂層24の中で反射を繰り返しながら伝搬して発光装置10の縁に至り外部に拡散射出される。このため、発光装置10の外縁が不用に発光してしまう。また、伝搬光が、導体層23や発光していない発光素子30に到達したときには、導体層23が照明されたり、発光していない発光素子30が、あたかも発光しているように視認されてしまうことがある。
一方、導体層23が制御部Qとして発光素子30の周辺に形成されたソリッドパターンを有している場合には、図10に示されるように、導体層23に入射した伝搬光は、導体層23を透過できずに多くは吸収され一部は拡散反射あるいは正反射される。これにより、伝搬光は発光素子30周辺の制御部Qで減衰する。したがって、発光装置10の外縁や、導体層23や発光していない発光素子30への伝搬光の伝達が抑制され、不要な発光が低減する。
本実施形態に係る発光装置10では、図5に示されるように、発光素子30の周囲にソリッドパターンからなる制御部Qが配置される。このため、伝搬光が制御部Qによって減衰し、結果的に、導体層23や発光していない発光素子30への伝搬光の入射が抑制され、基板21,22等の外縁に到達する光の強度が小さくなる。したがって、発光装置10の不要発光が低減され視認性が向上する。また、制御部Qは発光素子30の周辺に形成されているため、発光素子30から外部に放出される光に対しては遮光影響を与えない。
伝搬光を減衰させるためには、制御部Qがある程度大きいことが必要となる。基板21,22及び樹脂層24の中を伝搬する伝搬光は、図11に示されるように、主として基板21,22と空気層との境界で全反射を繰り返す。基板21,22に対する伝搬光の入射角θxは概ね45度〜90度である。また、発光装置が偏平であれば入射角が大きくなるほど伝搬光の強度は小さくなる。そのため、基板21,22に沿って伝搬する入射角が90度となる伝搬光は、その強度が最も小さい。
例えば、円形の制御部Qによって、全反射する伝搬光を遮光するためには、制御部Qの直径Wと遮光される伝搬光の最大入射角θxは、以下の式(1)で示される。なお、基板21,22のうち制御部Qから遠い位置にある基板21,22の表面までの距離をDとする。実際には発光素子30には大きさがあるため正確に式で示すことは困難だが、直径Wと遮光効果は比例ではなく、式(1)にあるtanθxに従って発光素子30近傍で遮光効果が高い。また、式(1)よりDを小さくしてもよい。すなわち、基板21,22の厚さを薄く設定したり、基板22にも制御部Qを設けて2段で設定してもDを小さくすることができる。特に基板の厚さに関しては可撓性も含めて1000μm以下、できれば100μm以下であることが望ましい。
W=2・D・tanθx …(1)
例えば、発光装置10の厚さが約0.3mmで、基板21.22及び樹脂層24の厚さが0.1mmであるとすると、Dの値は0.2mmとなる。この場合、入射角θxが70度で伝搬する伝搬光を遮光するためには、外径が1.1mm程度の制御部Qが必要になる。また、入射角θxが80度で伝搬する伝搬光を遮光するためには、外径が2.3mm程度の制御部Qが必要になる。
以上のように、制御部Qを大きくするほど遮光効果は高くなるが、制御部Qが視認されやすくなるという問題が生じる。また、入射角θxが極端に大きい伝搬光は、もともと強度が小さいため、制御部Qによる遮光効果は小さい。このため、制御部Qの直径Wを、2mmを超えて大きくしていっても、遮光効果はさほどあがらない。また、制御部Qによる遮光効果は、式(1)にも示した通りに発光素子30からの距離に依存する。一方、発光装置10から外部へ発光する光は発光素子30の直上を通過していく。このため、制御部Qは、発光素子30に対向する開口を有するドーナツ状となる。図5では、制御部QをメッシュパターンLx,Lyにあわせて矩形ドーナツ状とし、開口部分に設置されたランドPとともにH字型のソリッドパターンを形成している。また、制御部Qの外径を式(1)でθxが60〜80度程度の値(0.7~2.3mm)とすることで、不要発光を抑制する効果を効率的に発揮させつつ、制御部Qを最低限の大きさにして、制御部Qを目立たなくすることができる。
そこで、本実施形態に係る発光装置10では、図5に示されるように、発光素子30が接続されるランドPと制御部Qの間には、発光素子30からの光がZ軸方向へ遮光されることなく射出されるように、開口部が形成されている。
また、制御部Qは導体層23とは別に形成してもよい。例えば、図12に示されるように、基板21,22の表面に制御部Qとしての機能を有する遮光パターン211を設けてもよい。遮光パターン211は、例えば、遮光性のパターンを印刷したり、遮光パッドを貼付したりすることなどにより形成することができる。図では発光装置10の両表面に制御部Qを形成しているが、どちらか片面だけに制御部Qを形成してもよい。また、図13に示されるように、基板21,22の表面にサンドブラスト加工や拡散シートパッド貼付によりシボ加工等を行って、基板21,22の表面にすりガラスのような凹凸を形成することとしてもよい。シボ加工では、光拡散透過性はあるものの遮光性はないため、発光素子30の直上に開口を施さなくても発光装置10の外部に直接出射する光を遮光減衰させる効果は小さい。また、本来導光して外部に取り出せない光がシボにより外部に取り出せるようになるため、発光装置10の発光効率を向上させることができる。
発光装置10では、光透過性を有する基板21,22の表面や、樹脂層24の内部において、発光素子30の周辺の領域に遮光性、光拡散透過性、或いは光拡散反射性のいずれかを有する制御部を設けることで、制御部により基板21,22等を伝搬する伝搬光に対して、発光素子30の周辺領域で伝搬光を吸収遮光したり、伝搬光を拡散透過して取り出したり、あるいは、伝搬光を拡散反射させて発光装置10の裏面から取り出したりすることができる。これにより、基板21,22等の外縁に伝搬する光を抑制することで不要な発光を抑えることができる。
本実施形態に係る発光装置10では、制御部Qの表面が黒化処理されている。したがって、制御部Qに入射する伝搬光を効率よく吸収することができる。その結果、導体層23や発光していない発光素子30への伝搬光の入射が抑制される。また、基板21,22等の外縁に到達する光の強度が小さくなる。したがって、発光装置10の視認性が向上する。
また、本実施形態に係る発光装置10では、例えば、図5に示されるように、発光素子30のバンプ37,38が、導体層23のソリッドパターンからなる制御部Qを介して、導体層23を構成するラインパターンLX,LYに電気的に接続される。制御部Qは、発光素子30の上面よりも十分に大きいため、発光素子30からの発熱は、ソリッドパターンである制御部Qを介して広範囲に伝わり放熱面積が拡がり、発光素子30の放熱効果が向上する。したがって、発光装置10の信頼性を向上することができる。また、発光素子30へ投入するパワーを増加することが可能となる。
図14は、制御部Qのない導体層23のランドPに接続された発光素子30の周囲の温度分布を示す図である。温度分布は、発光素子30を中心とする温度領域T1〜T5によって示される。温度領域T1は、温度が60℃以上の領域である。温度領域T1は、発光素子30とランドPにほぼ一致する。温度領域T2は、温度が55℃以上で60℃未満の領域である。温度領域T3は、温度が50℃以上で55℃未満の領域である。温度領域T4は。温度が45℃以上で50℃未満の領域である。温度領域T5は。温度が40℃以上で45℃未満の領域である。
図14に示される例では、導体層23の厚さが2μm、ラインパターンの線幅が5μm、配列ピッチが100μmである。基板21は、PETからなり厚さが100μmである。樹脂層24は、厚さが170μmである。発光素子30は赤色発光のLEDであり、一辺の長さが300μmであり、厚さが100μmである。バンプ37,38の高さは、50μmである。発光素子30には6mAの電流が流れるように給電し、放熱環境温度は25℃とした。
発光素子30が点灯して発熱すると、発光素子30からの熱は、導体層23、基板21,22、及び樹脂層24に伝わる。基板21,22及び樹脂層24の熱伝導率は、0.1〜0.4W/mK程度であるが、導体層23を構成する銅などの金属の熱伝導率は、100〜400W/mKと比較的大きい。そのため、厚さ0.3mmの基板21に、厚さ3μmの導体層23が形成されている場合には、発光素子30で発生した熱の9割が導体層23を伝搬する。このため、透過性を有する発光装置10では、発光素子30に対する導体層23のパターンが放熱効果に強く影響する。
図14に示されるように、制御部Qを介さずに導体層23に接続された発光素子30からの熱は、導体層23を構成するラインパターンのうち、発光素子30が接続されるランドPに直接的に接続される3本のラインパターンを介して周囲のラインパターンに伝搬する。そのため、発光素子30の近傍では、ランドにつながる3本のラインパターンで熱の伝搬が渋滞する。したがって、発光素子30を中心として、ランドに隣接するメッシュパターン領域で温度領域T1〜T5が同心円状に集中し、発光素子30は61.4℃まで温度が上昇してしまう。
図15は、制御部Qを介して導体層23に接続された発光素子30の周囲の温度分布を示す図である。制御部Qは、図9に示されるランドPの30倍の大きさである。
図15に示される例においても、導体層23の厚さが2μm、ラインパターンの線幅が5μm、配列ピッチが100μmである。基板21は、PETからなり厚さが100μmである。樹脂層24は、厚さが170μmである。発光素子30は、一辺の長さが300μmであり、厚さが100μmである。バンプ37,38の高さは、50μmである。発光素子30には6mAの電流が流れるように給電し、放熱環境温度は25℃とした。
図15に示されるように、発光素子30からの熱は、まず、制御部Qに伝搬し、その後に制御部Qの周囲のラインパターンに伝搬する。制御部Qは、ソリッドパターンのため熱伝導がよいうえに、複数のラインパターンが周囲に接続されている。そのため、発光素子30の熱の伝搬が効率よく行われる。したがって、発光素子30は52.4℃と低い温度に抑えられている。また、図14で等温線の込み入っていたランドP周辺の領域でも、ソリッドパターンの制御部Qがスムーズに熱伝達するため温度勾配が緩やかになり、同心円状の温度勾配は無くなっていることがわかる。
発光素子30へ投入可能な電力は、発光素子30の耐熱上限温度によって決まる。そのため、図15に示されるように、制御部Qを用いて放熱効果を向上させることで、図14に示されるケースと比較して、発光素子30へ供給するパワーを約20%程度増加させることができる。このため、発光素子30を明るく点灯させることが可能となる。
《実施例1》
図16には、実施例1に係る発光装置10Aの一部が拡大して示されている。実施例1に係る発光装置10Aとして、厚さ100μmでPETからなる基板21,22と、厚さが170μmで、エポキシ性の熱硬化性樹脂からなる樹脂層24と、一辺が300μmmで厚さが100μmの青色に発光する発光素子30と、を備える発光装置10を準備した。発光素子30のバンプ37、38の高さは、50μmである。また、導体層23の厚さが2μm、ラインパターンの線幅が50μm、配列ピッチが500μmである。また、発光素子30には4mAの電流が流れるように給電し、放熱環境温度は25℃とした。
導体層23は、線幅が50μmで配列ピッチが0.5mmのラインパターンLX,LYからなるメッシュパターンである。図16に示されるように、発光素子30の直下には2つのランドPが形成され、発光素子30の周囲の領域には、Y軸方向の大きさが4mmで、X軸方向の大きさが2mmのソリッドパターンからなる2つの制御部Qが形成されている。ランドP及び制御部Qを含む導体層23の表面は黒化処理されている。
基板21,22や樹脂層24の外縁は黒塗りなど一切されておらず、基板21,22等をそのまま細断した状態になっている。発光装置10の−X側の一端には、フレキシブル基板を介して駆動回路が接続されている。
発光装置10Aでは、基板21,22等の外縁や導体層23への不要発光がほぼ解消された。具体的には、従来の発光素子30よりも大きな制御部Qがない発光装置と比較して、基板21,22等の外縁の不要発光に寄与する伝搬光の95%を制御部Qによって減衰させることができた。
導体層23は、銅製のため給電に必要な電気伝導特性とは別に完全な遮光体でもある。導体層23の表面を黒化させることで、基板21,22や樹脂層24を伝搬する光の90%を反射させることなく吸収することができた。また、導体層23を黒化することで、導体層23が目立たなくなり、発光装置の視認性が良好になった。発光装置10Aの制御部Qの大きさは、式(1)を満たす大きさであるため、入射角θxが84度(W=4mmとしてθxを算出)以下の伝搬光に対して減衰効果が発揮された。
また、発光装置10Aでは、発光素子30からの熱に対する放熱性が向上するため、各発光素子30の発光輝度を増加させることができた。具体的には、発光素子30へ投入電力を、30%程度増加させることができた。その結果、発光素子30の輝度も30%程度増加した。
《実施例2》
図17には、実施例2に係る発光装置10Bの一部が拡大して示されている。実施例2に係る発光装置10Bは、制御部Qが発光素子30を中心とする放射状に成形されている点で、発光装置10Aと相違している。制御部Qを放射状に整形することで、発光素子30の配列方向の伝搬光の減衰効率を向上しつつ、制御部Qを目立たなくすることができた。これにより、発光装置10Bの視認性が向上した。
《実施例3》
図18には、実施例3に係る発光装置10Cの一部が拡大して示されている。実施例3に係る発光装置10Cは、導体層23を構成するラインパターンLX,LYの配列ピッチが、発光素子30の近傍で小さくなっている点で、発光装置10A,10Bと相違している。
図18に示されるように、発光素子30の周辺におけるラインパターンLX,LYのピッチのみを小さくして、ラインパターンLX,LYを密に配置した。具体的には、発光素子30を中心とする半径1mmまでの円形領域で、ラインパターンLX,LYの配列ピッチを1/4にし、半径1mmの円と半径2mmの円に囲まれる領域でのラインパターンLX,LYの配列ピッチを1/2にした。制御部Qは、ラインパターンLX,LYが密に配置されている領域である。これにより、発光素子30の冷却効率が向上し、発光素子30に投入する電力を、10〜20%程度向上することができた。また、基板21,22等の外縁の不要発光を、20%程度軽減することができた。
発光素子30の放熱効率や伝搬光の減衰率は、導体層23を構成するラインパターンの配列ピッチによって異なる。図19は、導体層23を構成するラインパターンの配列ピッチと、発光素子30の周囲の温度分布を示す図である。図19には、ラインパターンのピッチがそれぞれ300μm、150μm、100μm、50μmの発光装置10についての温度分布が示されている。図19に示されるように、ラインパターンの配列ピッチが小さくなるにつれて、最も温度が高い温度領域T1の面積が小さくなり、他の温度領域T2,T3が導体層23に沿って図面左右に広がっていく様子がわかる。
また、ラインパターンの線幅を変えることなく、配列ピッチを1/2にすると、発光素子30に供給する電力を、約5%増加させることができることがわかった。また、ラインパターンの配列ピッチを1/4にすると、発光素子30に供給する電力を、約20%増加させることができることがわかった。
実施例3に係る発光装置10Cでは、ソリッドパターンが導体層23に存在しない。そのため、装置の視認性に優れている。具体的には、図16,図17に示されるように、ソリッドパターンからなる制御部Qが導体層23に形成されている場合には、制御部Qと周囲のメッシュパターンとの透過率の差が大きく、制御部Qの外縁が目立つ。しかしながら、図18に示されるように、発光素子30の周囲の導体層23を構成するラインパターンの配列ピッチを密にする場合には、導体層23に濃淡が違う領域が現れるが、配列ピッチが異なる領域同士の境界は目立ちにくい。また、図18に示されるように、ラインパターンの配列ピッチを、発光素子30を中心に段階的に大きくしていくことで、配列ピッチが異なる領域同士の境界をさらに目立ちにくくすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態によって限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、発光素子30の近傍の領域に制御部Qを形成したり、発光素子30の近傍の領域でラインパターンの配列ピッチを小さくすることにより、発光素子30近傍の導体層23の電気伝導性、遮光性、光拡散透過性、反射性、及び熱伝導性等を向上することとした。これに限らず、導体層23をメッシュパターンではなくて、図20に示されるように、ソリッドパターンで形成してもよい。発光装置10の両面に発光させたいが、発光装置自体の透過性を問わない用途ではメッシュパターンである必要はなく、発光素子30の直上が開口していればよい。この場合には、導体層23全体が制御層として機能し、発光素子30から下方(−Z方向)へ射出される光は、回路パターン231〜239の間のギャップから射出される。また、基板21,22や樹脂層24の内部を伝搬する伝搬光は、導体層23によって減衰する。
なお、図20に示されるように、回路パターン231〜239の間のギャップが、屈曲することなく基板21の外縁まで延びている場合には、ギャップに沿って伝搬する伝搬光は、導体層23によって減衰することなく、基板21,22等の外縁に到達する。このため、図21に示されるように、回路パターン231〜239の間のギャップを、屈曲させることが好ましい。
また、上記実施形態では、発光素子30の近傍の導体層23に、制御部Qを形成するか、或いは導体層23をソリッドパターン(図20参照)とした。この場合に、導体層23を構成する導体が位置する領域における導体の専有面積の割合を、被覆率として定義する。発光装置10では、発光素子30の直下では、被覆率が20%であり、発光素子30の周辺では、被覆率が100%であることが好ましい。発光素子30の直下の被覆率は、例えば、発光素子30の上面の面積と、発光素子30の上面に対向する導体層23の比である。また、発光素子30の周辺の被覆率は、発光素子30の周辺の領域(周辺領域)の面積と、周辺領域に配置される導体の面積の比である。また、発光素子30から離れた周辺領域以外の領域(離間領域)の被覆率は、離間領域の面積と、離間領域に配置される導体の面積の比である。離間領域での被覆率は10%であることが好ましい。
発光装置10において、各領域での被覆率を上述した割合とすることで、発光装置10の透明性を確保し、基板21,22等の外縁の不要発光や、導体層23の不要照明等を回避するとともに、発光素子30の放熱性を向上させることができる。これにより、発光装置10の信頼性及び視認性を向上することができる。
上記実施形態では、図12に示されるように、基板21,22の表面に遮光パターン211を設けることとした。これに限らず、基板21の表面に、遮光印刷や熱拡散フィルム片を設けてもよい。
上記実施形態では、図13に示されるように、基板21,22の表面にシボ加工等を行って、基板21,22の表面にすりガラスのような凹凸を形成することとした。これに限らず、基板21の表面に、スリガラスフィルムを貼り付けてもよい。
上記実施形態では、直列接続された8個の発光素子30を備える発光装置10について説明した。これに限らず、発光装置10は、9個以上或いは7個以下の発光素子を備えていてもよい。発光装置10は、並列接続された複数個の発光素子30を備えていてもよい。また、発光装置10は、直列接続された発光素子30と並列接続された発光素子30が混在した複数個の発光素子30を備えていてもよい。
上記実施形態では、発光素子30の電極パッド35,36にバンプ37,38が形成されている場合について説明した。これに限らず、発光素子30の電極パッド35,36には、バンプ37,38が形成されていなくてもよい。
上記実施形態では、発光素子30が、一側の面に一対の電極パッド35,36が形成されていることとした。これに限らず、発光素子30は、一側の面と他側の面に電極パッド備える発光素子であってもよい。この場合には、基板22にも導体層が形成される。
上記実施形態では、基板21,22の間に隙間なく樹脂層24が形成されている場合について説明した。これに限らず、樹脂層24は、基板21,22の間に部分的に形成されていてもよい。例えば、発光素子の周囲にのみ形成されていてもよい。また、例えば図22に示されるように、樹脂層24は、発光素子30を包囲するスペーサを構成するように形成されていてもよい。
上記実施形態では、発光装置10が、一対の基板21,22及び樹脂層24を備えている場合について説明した。これに限らず、図23に示されるように、発光装置10は、1つの基板21と発光素子30を保持する樹脂層24から構成されていてもよい。
本実施形態に係る発光装置10は可撓性を有している。このため、例えば図24に示されるように、曲面ガラス501を介して商品などを展示するショーケース500などの装飾に用いることができる。発光装置10を曲面ガラス501に配置しても、発光装置10を介して商品の展示が可能である。このため、商品の展示を損なうことなく、発光装置10を用いたメッセージの表示などを行うことができる。複数の発光装置10を並べて配置することで、ショーケース500の大きさに応じた表示が可能となる。ショーケースやショーウィンドの装飾に限らず、発光装置10は種々の装飾やメッセンジャーとして用いることができる。
本実施形態に係る発光装置10は、車両のテールランプに用いることができる。光透過性及び可撓性を有する発光装置10を光源として用いることで、種々の視覚的な効果を実現することができる。図25は、車両850のテールランプ800について、水平面での樹脂筐体の断面と内部構造を模式的に示す図である。発光装置10をテールランプ800の樹脂筐体の内壁面に沿って配置するとともに、発光装置10の背面にミラー801を配置することで、発光装置10からミラー801へ射出された光は、ミラー801で反射された後に発光装置10を透過して、外部へ射出される。これにより、あたかもテールランプ800の奥方向に発光装置10とは別の光源があるようなユニットを形成することができる。
発光装置10において、発光パネルと、フレキシブル配線基板とは同一平面上に配置されない場合がある。とりわけ、車両に搭載される場合は、発光パネルと、配線・回路部分は同一平面に配置されない場合が多い。その際、発光パネルとフレキシブル配線基板との接続部分が、発光パネル平面とは異なる方向に引っ張られたり、発光パネルとフレキシブル配線基板の間の接続部分に繰り返し屈曲応力がかかることを考慮する必要がある。また、車両(vehiecle)搭載用の発光装置の場合、応力と同時に高温・高湿条件が加わることも考慮する必要がある。そのため、応力付加と高温・高湿環境をあわせて評価する必要がある。引っ張り応力に関しては16Nの引っ張り応力射付加に耐え、繰り返し屈曲(振動)に対しては、4Nで1000回の繰り返し屈曲に耐へ、かつ85℃、85%条件下で1000時間後も正常に作動することが、車両搭載用の発光装置の信頼性確保のために求められる。
上記実施形態に係る発光装置10は、図4に示されるように、発光素子30が直線上に配置されていることとした。これに限らず、図26に示されるように、発光素子30が二次元平面上にマトリクス状に配置されていてもよく、発光素子30の配置に特別な制約は無い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、発光装置10の製造法については、米国特許出願公開明細書US2017/0250330(WO/2016/047134)に詳細に開示されている。発光素子がマトリクス状に配置される発光装置については、日本国特許出願2018-164963に詳細に開示されている。それらの内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施しうるものであり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10,10A〜10C 発光装置
21,22 基板
23 導体層
24 樹脂層
30 発光素子
31 ベース基板
32 N型半導体層
33 活性層
34 P型半導体層
35,36 電極パッド
37,38 バンプ
211 遮光パターン
231〜239 回路パターン
240 樹脂シート
500 ショーケース
501 曲面ガラス
800 テールランプ
801 ミラー
850 車両
H 開口
P ランド
Q 制御部
FM フレーム
LX,LY ラインパターン
T1〜T3 温度領域

Claims (12)

  1. 発光素子を内装し、光透過性を有する基材で構成された発光装置において、
    光透過性を有し、前記基材を構成する第1基板と、
    前記第1基板に沿って設けられ、電気伝導性、遮光性、光拡散透過性、光拡散反射性、及び熱伝導性のいずれかの物性を有する制御部と、
    一側の面と他側の面の両面が発光する複数の発光素子と、
    複数の前記発光素子を前記第1基板に対して保持する樹脂層と、
    を備え、
    前記制御部の被覆率は、複数の前記発光素子の直下の第1領域よりも、前記発光素子の周辺の第2領域の方が高い発光装置。
  2. 発光素子を内装し、光透過性を有する基材で構成された発光装置において、
    光透過性を有し、前記基材を構成する第1基板と、
    前記第1基板に沿って設けられ、電気伝導性、遮光性、光拡散透過性、光拡散反射性、及び熱伝導性のいずれかの物性を有する制御部と、
    一側の面と他側の面の両面が発光する複数の発光素子と、
    複数の前記発光素子を前記第1基板に対して保持する樹脂層と、
    を備え、
    前記制御部の被覆率は、複数の前記発光素子の周辺の第2領域よりも、前記第2領域の外側の第3領域の方が低い発光装置。
  3. 前記制御部は、前記第1基板の一側の面に形成される導体層である請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 前記導体層の前記第2領域は、ソリッドパターンであり、前記第2領域の外側の第3領域は、メッシュパターンである請求項3に記載の発光装置。
  5. 前記導体層はメッシュパターンであり、前記第2領域の開口率は、前記第2領域の外側の第3領域の開口率よりも小さい請求項3に記載の発光装置。
  6. 前記導体層は、複数の回路パターンからなり、
    複数の前記発光素子それぞれは、複数の前記回路パターンのうちの2つの前記回路パターンにそれぞれ接続される一対の電極を有する請求項3乃至5のいずれか一項に記載の発光装置。
  7. 光透過性を有し、前記樹脂層を介して前記第1基板に対向して配置される第2基板を備える請求項3乃至6のいずれか一項に記載の発光装置。
  8. 前記第1基板及び前記第2基板の表面は、シボ加工されている請求項7に記載の発光装置。
  9. 前記導体層の表面は、黒化処理されている請求項3乃至8のいずれか一項に記載の発光装置。
  10. 前記発光素子は、表裏面が発光する発光ダイオードである請求項3乃至9のいずれか一項に記載の発光装置。
  11. 光透過性を有する第1基板と、
    前記第1基板の一側の面に形成され、複数の回路パターンからなる導体層と、
    複数の前記回路パターンのうちの隣接する2つの前記回路パターンにそれぞれ接続される一対の電極を有する複数の前記発光素子と、
    光透過性を有し、前記第1基板に対して、前記発光素子を保持する樹脂層と、
    を備え、
    前記回路パターンは、ソリッドパターンである発光装置。
  12. 複数の前記発光素子それぞれが接続される2つの前記回路パターンの境界は、屈曲している請求項11に記載の発光装置。
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