JP2021157057A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】設置を簡略化できるプロジェクターを提供する。【解決手段】プロジェクターは、第1冷却対象CT1、冷却装置及び外装筐体を備え、冷却装置は、作動流体が循環する第1循環装置6Aと、液体冷媒が循環する第2循環装置7Aと、作動流体及び液体冷媒の両方が流通する熱交換部8とを備え、第1循環装置は、第1圧縮部61、凝縮部62、第1膨張部63及び第1蒸発部64を有し、第2循環装置は、第1冷却対象と熱伝達可能に接続された第1受熱部71を有し、熱交換部は、第1膨張部を流通した作動流体が内部を流通する第1流路と、第1受熱部を流通した液体冷媒が内部を流通する第2流路と、を有し、第1流路を流通する作動流体によって第2流路を流通する液体冷媒を冷却する。【選択図】図4

Description

本開示は、プロジェクターに関する。
従来、室内に配置されて映像を投写する室内ユニットと、室外に配置される室外ユニットと、を備えたプロジェクターが知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のプロジェクターでは、室内ユニットは、RGBの各レーザークラスター、光学合成部及び投写レンズを備える他、RGBのレーザー吸熱器、第1冷媒配管、ドレインパイプ及び電子膨張弁を備えている。室外ユニットは、第2冷媒配管、冷却装置及び冷媒加熱ヒーターを備える。室内ユニットと室外ユニットとの間には、第1冷媒配管の一端と第2冷媒配管の一端とを接続するとともに、第1冷媒配管の他端と第2冷媒配管の他端とを接続する冷媒配管と、通信線とが配設されている。
上記プロジェクターでは、電子膨張弁、Gレーザー吸熱器、Bレーザー吸熱器、Rレーザー吸熱器が、この順で第1冷媒配管を介して直列に接続されている。
第2冷媒配管は、冷媒配管を介して第1冷媒配管とともに、環状の冷媒経路を形成する。冷媒は、電子膨張弁の一端、各レーザー吸熱器、冷媒加熱ヒーター、冷却装置の冷媒圧縮機及び凝縮器、電子膨張弁の他端の順に循環する。
冷媒圧縮機は、冷媒ガスを圧縮することにより、冷媒ガスを高温化及び高圧化する。凝縮器は、高温化及び高圧化された冷媒ガスを、ファンによって室外ユニットの外部から流入された外気と熱交換することにより、冷媒ガスを高圧の液冷媒にする。
電子膨張弁は、高圧の液冷媒を減圧して、気化しやすい液冷媒にする。なお、電子膨張弁は、第1冷媒配管内の冷媒の減圧量を制御することによって、冷媒の蒸発温度を制御し、冷媒の潜熱効果により各レーザー吸熱器を冷却する。
なお、冷媒が完全に気化されない状態で冷媒圧縮機に流入すると、冷媒圧縮機に悪影響が生じるため、冷媒加熱ヒーターによって冷媒圧縮機に流入される冷媒を加熱している。
以上の構成により、冷媒経路のうち、電子膨張弁の一端から各レーザー吸熱器及び冷媒加熱ヒーターまでの間の部分において、冷媒の潜熱効果によって、各レーザー吸熱器等の温度を一定に保たれる。このように、冷却装置は、冷媒経路内を循環する冷媒を介して、各レーザー吸熱器、ひいては、RGBの各レーザークラスターをある一定温度に冷却することが可能となっている。
特開2015−132659号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプロジェクターは、室内ユニットと冷媒配管及び通信線を介して接続される室外ユニットを備えることから、プロジェクターの設置が煩雑になるという問題がある。
本開示の一態様に係るプロジェクターは、光源から出射された光を変調して投射するプロジェクターであって、第1冷却対象と、前記第1冷却対象を冷却する冷却装置と、前記第1冷却対象及び前記冷却装置を収容する外装筐体と、を備え、前記冷却装置は、作動流体が循環する第1循環装置と、液体冷媒が循環する第2循環装置と、前記作動流体及び前記液体冷媒の両方が流通する熱交換部と、を備え、前記第1循環装置は、気相の前記作動流体を圧縮する第1圧縮部と、前記第1圧縮部によって圧縮された気相の前記作動流体を液相の前記作動流体に凝縮する凝縮部と、前記凝縮部によって凝縮された液相の前記作動流体を減圧して、前記作動流体の状態を、液相及び気相が混相した状態に変化させる第1膨張部と、前記第1膨張部から流通する前記作動流体を、前記第1冷却対象から伝達された熱によって気相の前記作動流体に変化させ、変化された気相の前記作動流体を前記第1圧縮部へ排出する第1蒸発部と、を有し、前記第2循環装置は、前記第1冷却対象と熱伝達可能に接続され、前記液体冷媒が内部を流通する第1受熱部を有し、前記熱交換部は、前記第1膨張部を流通した前記作動流体が内部を流通する第1流路と、前記第1受熱部を流通した前記液体冷媒が内部を流通する第2流路と、を有し、前記第1流路を流通する前記作動流体によって前記第2流路を流通する前記液体冷媒を冷却する。
第1実施形態におけるプロジェクターの外観を示す斜視図。 第1実施形態におけるプロジェクターの内部構成を示す模式図。 第1実施形態における光源装置の構成を示す模式図。 第1実施形態における冷却装置を示す模式図。 第1実施形態における第1冷却対象の一例である光変調装置と第1受熱部とを示す図。 第1実施形態における熱交換部の内部構成を示す模式図。 第2実施形態におけるプロジェクターの冷却装置を示す模式図。 第3実施形態におけるプロジェクターの冷却装置を示す模式図。 第4実施形態におけるプロジェクターの冷却装置を示す模式図。 第5実施形態におけるプロジェクターの冷却装置を示す模式図。 第5実施形態における蒸発部の内部構成を示す模式図。 第6実施形態におけるプロジェクターの冷却装置を示す模式図。 第7実施形態におけるプロジェクターの冷却装置を示す模式図。
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの概略構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1Aの外観を示す斜視図である。
本実施形態に係るプロジェクター1Aは、光源から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、形成された画像をスクリーン等の被投射面に拡大して投射する画像表示装置である。プロジェクター1Aは、図1に示すように、プロジェクター1Aの外装を構成する外装筐体2を備える。
[外装筐体の構成]
外装筐体2は、天面部21、底面部22、正面部23、背面部24、左側面部25及び右側面部26を有し、略直方体形状に形成されている。
底面部22は、プロジェクター1Aが載置される設置面と接触する複数の脚部221を有する。
正面部23は、外装筐体2において画像の投射側に位置する。正面部23は、後述する投射光学装置36の一部を露出させる開口部231を有し、投射光学装置36によって投射される画像は、開口部231を通過する。また、正面部23は、開口部231を挟む位置に排気口232及び導入口233を有する。排気口232は、正面部23において左側面部25側に位置し、プロジェクター1A内の冷却対象を冷却した冷却気体を外装筐体2の外部に排出する。導入口233は、正面部23において右側面部26側に位置し、外装筐体2外の空気等の気体を冷却気体として内部に導入する。
[プロジェクターの内部構成]
図2は、プロジェクター1Aの内部構成を示す模式図である。
プロジェクター1Aは、図2に示すように、画像投射装置3、電源装置PS及び制御装置CDを更に備える。画像投射装置3、電源装置PS及び制御装置CDは、外装筐体2内に収容される。この他、図2では図示を省略するが、プロジェクター1Aは、冷却対象と、画像投射装置3、電源装置PS及び制御装置CDのうち少なくとも1つを冷却対象として冷却する冷却装置5A(図4参照)と、を備える。
電源装置PSは、外部から供給される電力の電圧を変圧し、変圧した電力をプロジェクター1Aの各電子部品に供給する。
制御装置CDは、プロジェクター1Aの動作を制御する。制御装置CDは、例えば集積回路が実装された回路基板を例示できる。
[画像投射装置の構成]
画像投射装置3は、制御装置から入力される画像情報に応じた画像を形成し、形成された画像を投射する。画像投射装置3は、光源装置4、均一化部31、色分離部32、リレー部33、画像形成部34、光学部品用筐体35及び投射光学装置36を備える。
光源装置4は、照明光を出射する。光源装置4の構成については、後に詳述する。
均一化部31は、光源装置4から出射された照明光を均一化する。均一化された照明光は、色分離部32及びリレー部33を経て、画像形成部34の後述する光変調装置343の変調領域を照明する。均一化部31は、2つのレンズアレイ311,312、偏光変換素子313及び重畳レンズ314を備える。
色分離部32は、均一化部31から入射される光を赤、緑及び青の各色光に分離する。色分離部32は、2つのダイクロイックミラー321,322と、ダイクロイックミラー321によって分離された青色光を反射させる反射ミラー323と、を備える。
リレー部33は、他の色光の光路より長い赤色光の光路に設けられ、赤色光の損失を抑制する。リレー部33は、入射側レンズ331、リレーレンズ333、反射ミラー332,334を備える。なお、本実施形態では、赤色光の光路上にリレー部33を設けることとした。しかしながら、これに限らず、例えば他の色光より光路が長い色光を青色光とし、青色光の光路上にリレー部33を設ける構成としてもよい。
画像形成部34は、入射される赤、緑及び青の各色光を変調し、変調された各色光を合成して、画像を形成する。画像形成部34は、入射される色光に応じて設けられる3つのフィールドレンズ341、3つの入射側偏光板342、3つの光変調装置343、3つの視野角補償板344及び3つの出射側偏光板345と、1つの色合成部346と、を備える。
光変調装置343は、光源装置4から出射された光を画像情報に応じて変調する。光変調装置343は、赤色光用の光変調装置343R、緑色光用の光変調装置343G及び青色光用の光変調装置343Bを含む。本実施形態では、光変調装置343は、透過型の液晶パネルによって構成されており、入射側偏光板342、光変調装置343、出射側偏光板345によって液晶ライトバルブが構成される。
色合成部346は、光変調装置343B,343G,343Rによって変調された各色光を合成して画像を形成する。本実施形態では、色合成部346は、クロスダイクロイックプリズムによって構成されているが、これに限らず、例えば複数のダイクロイックミラーによって構成することも可能である。
光学部品用筐体35は、上記した各部31〜34を内部に収容する。なお、画像投射装置3には、設計上の光軸である照明光軸Axが設定されており、光学部品用筐体35は、照明光軸Axにおける所定位置に各部31〜34を保持する。なお、光源装置4及び投射光学装置36は、照明光軸Axにおける所定位置に配置される。
投射光学装置36は、画像形成部34から入射される画像を被投射面に拡大して投射する投射レンズである。すなわち、投射光学装置36は、光変調装置343B,343G,343Rによって変調された光を投射する。投射光学装置36は、例えば筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成される。
[光源装置の構成]
図3は、光源装置4の構成を示す模式図である。
光源装置4は、照明光を均一化部31に出射する。光源装置4は、図3に示すように、光源用筐体CAと、光源用筐体CA内に収容される光源部41、アフォーカル光学素子42、ホモジナイザー光学素子43、偏光分離素子44、第1集光素子45、波長変換素子46、第1位相差素子47、第2集光素子48、拡散反射部49及び第2位相差素子RPと、を備える。
光源用筐体CAは、塵埃等が内部に侵入しづらい密閉筐体として構成されている。
光源部41、アフォーカル光学素子42、ホモジナイザー光学素子43、偏光分離素子44と、第1位相差素子47、第2集光素子48及び拡散反射部49は、光源装置4に設定された照明光軸Ax1上に配置されている。
波長変換素子46、第1集光素子45、偏光分離素子44及び第2位相差素子RPは、光源装置4に設定され、かつ、照明光軸Ax1に直交する照明光軸Ax2上に配置されている。照明光軸Ax2は、レンズアレイ311の位置にて、照明光軸Axと一致する。換言すると、照明光軸Ax2は、照明光軸Axの延長線上に設定されている。
[光源部の構成]
光源部41は、光を出射する光源411及びコリメーターレンズ415を備える。
光源411は、複数の第1半導体レーザー412及び複数の第2半導体レーザー413と、支持部材414と、を備える。
第1半導体レーザー412は、励起光であるs偏光の青色光L1sを出射する。青色光L1sは、例えば、ピーク波長が440nmのレーザー光である。第1半導体レーザー412から出射された青色光L1sは、波長変換素子46に入射される。
第2半導体レーザー413は、p偏光の青色光L2pを出射する。青色光L2pは、例えば、ピーク波長が460nmのレーザー光である。第2半導体レーザー413から出射された青色光L2pは、拡散反射部49に入射される。
支持部材414は、照明光軸Ax1と直交する平面にそれぞれアレイ状に配置された複数の第1半導体レーザー412及び複数の第2半導体レーザー413を支持する。
第1半導体レーザー412から出射された青色光L1s及び第2半導体レーザー413から出射された青色光L2pは、コリメーターレンズ415によって平行光束に変換され、アフォーカル光学素子42に入射される。
なお、本実施形態では、光源411は、s偏光の青色光L1sと、p偏光の青色光L2pとを出射する構成である。しかしながら、これに限らず、光源411は、偏光方向が同じ直線偏光光である青色光を出射する構成としてもよい。この場合、入射された1種類の直線偏光をs偏光及びp偏光が含まれる光とする位相差素子を、光源部41と偏光分離素子44との間に配置すればよい。
[アフォーカル光学素子及びホモジナイザー光学素子の構成]
アフォーカル光学素子42は、光源部41から入射される青色光L1s,L2pの光束径を調整して、ホモジナイザー光学素子43に入射させる。アフォーカル光学素子42は、入射される光を集光するレンズ421と、レンズ421によって集光された光束を平行化するレンズ422とにより構成されている。
ホモジナイザー光学素子43は、青色光L1s,L2pの照度分布を均一化する。ホモジナイザー光学素子43は、一対のマルチレンズアレイ431,432により構成されている。なお、ホモジナイザー光学素子43に代えて、入射された光を拡散させる拡散素子を設けてもよい。
[偏光分離素子の構成]
ホモジナイザー光学素子43を通過した青色光L1s,L2pは、偏光分離素子44に入射する。
偏光分離素子44は、プリズム型の偏光ビームスプリッターであり、入射される光に含まれるs偏光成分とp偏光成分とを分離する。具体的に、偏光分離素子44は、s偏光成分を反射させ、p偏光成分を通過させる。また、偏光分離素子44は、s偏光成分及びp偏光成分のいずれの偏光成分であっても、所定波長以上の光を通過させる色分離特性を有する。従って、s偏光の青色光L1sは、偏光分離素子44にて反射され、第1集光素子45に入射する。一方、p偏光の青色光L2pは、偏光分離素子44を通過して、第1位相差素子47に入射する。
[第1集光素子の構成]
第1集光素子45は、偏光分離素子44にて反射された青色光L1sを波長変換素子46に集光する。また、第1集光素子45は、波長変換素子46から入射される蛍光YLを平行化する。図3の例では、第1集光素子45は、2つのレンズ451,452によって構成されているが、第1集光素子45を構成するレンズの数は問わない。
[波長変換素子の構成]
波長変換素子46は、入射された光によって励起されて、入射された光より波長が長い蛍光YLを生成し、蛍光YLを第1集光素子45に出射する。換言すると、波長変換素子46は、入射された光の波長を変換し、変換された光を出射する。波長変換素子46によって生成された蛍光YLは、例えば、ピーク波長が500〜700nmの光である。波長変換素子46は、波長変換部461及び放熱部462を備える。
波長変換部461は、図示を省略するが、波長変換層及び反射層を有する。波長変換層は、入射される青色光L1sの波長を変換した非偏光光である蛍光YLを拡散して出射する蛍光体を含む。反射層は、波長変換層から入射される蛍光YLを第1集光素子45側に反射させる。
放熱部462は、波長変換部461における光入射側とは反対側の面に設けられ、波長変換部461にて発生した熱を放出する。
波長変換素子46から出射された蛍光YLは、照明光軸Ax2に沿って第1集光素子45を通過した後、上記色分離特性を有する偏光分離素子44に入射される。そして、蛍光YLは、偏光分離素子44を照明光軸Ax2に沿って通過し、第2位相差素子RPに入射する。
なお、波長変換素子46は、モーター等の回転装置によって、照明光軸Ax2と平行な回転軸を中心として回転される構成であってもよい。
[第1位相差素子及び第2集光素子の構成]
第1位相差素子47は、偏光分離素子44と第2集光素子48との間に配置されている。第1位相差素子47は、偏光分離素子44を通過した青色光L2pを円偏光の青色光L2cに変換する。青色光L2cは、第2集光素子48に入射される。
第2集光素子48は、第1位相差素子47から入射される青色光L2cを拡散反射部49に集光する。また、第2集光素子48は、拡散反射部49から入射される青色光L2cを平行化する。なお、第2集光素子48を構成するレンズの数は、適宜変更可能である。
[拡散反射部の構成]
拡散反射部49は、波長変換素子46から出射される蛍光YLと同様の拡散角で、入射された青色光L2cを反射して拡散させる。拡散反射部49の構成として、入射された青色光L2cをランバート反射させる反射板と、反射板を照明光軸Ax1と平行な回転軸を中心として回転させる回転装置とを備える構成を例示できる。
拡散反射部49にて反射された青色光L2cは、第2集光素子48を通過した後、第1位相差素子47に入射される。青色光L2cは、拡散反射部49にて反射される際に、回転方向が反対方向の円偏光に変換される。このため、第2集光素子48を介して第1位相差素子47に入射された青色光L2cは、偏光分離素子44から第1位相差素子47に入射された際のp偏光の青色光L2pではなく、s偏光の青色光L2sに変換される。そして、青色光L2sは、偏光分離素子44にて反射されて、第2位相差素子RPに入射される。すなわち、偏光分離素子44から第2位相差素子RPに入射される光は、青色光L2s及び蛍光YLが混在した白色光である。
[第2位相差素子の構成]
第2位相差素子RPは、偏光分離素子44から入射される白色光をs偏光及びp偏光が混在する光に変換する。このように変換された白色の照明光WLは、上記した均一化部31に入射される。
[冷却装置の構成]
図4は、冷却装置5Aを示す模式図である。なお、図4では、作動流体の流通方向を点線の矢印にて示している。
冷却装置5Aは、図4に示すように、プロジェクター1Aを構成する第1冷却対象CT1及び被冷却部品CCを冷却する。すなわち、プロジェクター1Aは、第1冷却対象CT1及び被冷却部品CCを備える。冷却装置5Aは、第1循環装置6A、第2循環装置7A及び熱交換部8を有する。
冷却装置5Aの冷却対象は、光源411、波長変換素子46、偏光変換素子313、光変調装置343、出射側偏光板345、電源装置PS及び制御装置CDを含む。冷却装置5Aの冷却対象は、第1冷却対象CT1と、第1冷却対象CT1とは異なる第2冷却対象CT2と、を含む。冷却装置5A、第1冷却対象CT1及び第2冷却対象CT2は、図4に示すように、外装筐体2内に収容される。
以下の説明では、第1冷却対象CT1は、光変調装置343であり、第2冷却対象CT2は、電源装置PSであるとして説明する。
[第1循環装置の構成]
第1循環装置6Aは、作動流体を循環させて、第1冷却対象CT1を冷却する。第1循環装置6Aは、圧縮部61、凝縮部62、膨張部63及び蒸発部64と、複数の配管68と、を有する。
圧縮部61は第1圧縮部に相当し、膨張部63は第1膨張部に相当し、蒸発部64は第1蒸発部に相当する。
[配管の構成]
複数の配管68は、圧縮部61、凝縮部62、膨張部63及び蒸発部64と、熱交換部8とを、環状に接続する管状部材であり、内部を作動流体が流通する。複数の配管68は、第1配管681、第2配管682、第3配管683、第4配管684及び第5配管685を含む。
第1配管681は、圧縮部61と凝縮部62とを接続する。第2配管682は、凝縮部62と膨張部63とを接続する。第1配管681及び第2配管682は、圧力が比較的高い作動流体に対する強度的な耐性が比較的高い材料、例えば金属によって形成されている。
第3配管683は、膨張部63と蒸発部64とを接続する。第4配管684は、蒸発部64と後述する熱交換部8とを接続する。第5配管685は、熱交換部8と圧縮部61とを接続する。本実施形態では、第3配管683、第4配管684及び第5配管685は、金属によって形成されているが、例えば樹脂等、金属以外の材料によって形成されていてもよい。
このように、第1循環装置6Aは、作動流体が、圧縮部61、凝縮部62、膨張部63、蒸発部64、熱交換部8を順に流通し、圧縮部61に再度流入する流体循環流路FCを有する。すなわち、圧縮部61、凝縮部62、膨張部63、蒸発部64、熱交換部8は、流体循環流路FCに設けられている。
[圧縮部の構成]
圧縮部61は、気相の作動流体を圧縮する。すなわち、圧縮部61は、第5配管685から流入する気相の作動流体を圧縮することによって、気相の作動流体を高温化及び高圧化する。圧縮部61にて高温化及び高圧化された気相の作動流体は、第1配管681を介して凝縮部62に流通する。
[凝縮部の構成]
凝縮部62は、第1配管681を介して圧縮部61と接続されている。凝縮部62は、圧縮部61によって圧縮された気相の作動流体、すなわち、高温化及び高圧化された気相の作動流体を液相の作動流体に凝縮する。具体的に、凝縮部62は、圧縮された気相の作動流体と、外装筐体2の外部から内部に導入されて図示しない冷却ファンによって凝縮部62に流通する冷却気体との間にて熱交換することにより、気相の作動流体を高圧の液相の作動流体に凝縮する。
[膨張部の構成]
膨張部63は、減圧器であり、第2配管682を介して凝縮部62と接続されている。膨張部63には、凝縮部62にて凝縮された液相の作動流体が流入する。
膨張部63は、凝縮部62によって凝縮された液相の作動流体を減圧して、作動流体の状態を、液相及び気相が混相した状態に変化させる。すなわち、膨張部63は、作動流体の温度を低下させる。膨張部63は、液相及び気相が混相した状態の作動流体を、第3配管683を介して蒸発部64へ排出する。
膨張部63は、例えば液相の作動流体の蒸発温度を制御可能な膨張弁、詳しくは電子膨張弁によって構成できる他、キャピラリーチューブによって構成できる。
[蒸発部の構成]
蒸発部64は、第3配管683を介して膨張部63と接続されている。蒸発部64は、第1冷却対象CT1に対して間隔を空けて配置されている。蒸発部64は、第1冷却対象CT1から伝達された熱によって、膨張部63から流通する液相の作動流体を蒸発させて、気相の作動流体に変化させる。例えば、蒸発部64は、図示しないファンにより送られ第1冷却対象CT1を冷却した冷却気体を介して、第1冷却対象CT1から伝達される熱によって、液相の作動流体を蒸発させて、気相の作動流体に変化させる。蒸発部64は、変化された気相の作動流体を、第4配管684、熱交換部8及び第5配管685を介して圧縮部61へ排出する。これにより、第1冷却対象CT1の熱が消費され、第1冷却対象CT1が冷却される。
[第2循環装置の構成]
第2循環装置7Aは、第1受熱部71、第2受熱部72、貯留部73及び供給部74と、複数の流通管75と、を有する。第2循環装置7Aは、液体冷媒を循環させることによって、第1冷却対象CT1及び被冷却部品CCを冷却する。
[流通管の構成]
複数の流通管75は、第1受熱部71、第2受熱部72、貯留部73及び供給部74と、熱交換部8とを、環状に接続する管状部材であり、内部を液体冷媒が流通する。複数の流通管75は、第1流通管751、第2流通管752、第3流通管753、第4流通管754及び第5流通管755を含む。
第1流通管751は、熱交換部8と第1受熱部71とを接続する。第2流通管752は、第1受熱部71と第2受熱部72とを接続する。第3流通管753は、第2受熱部72と貯留部73とを接続する。第4流通管754は、貯留部73と供給部74とを接続する。第5流通管755は、供給部74と熱交換部8とを接続する。
本実施形態では、複数の流通管75は、例えば合成樹脂等の金属以外の材料によって形成されているが、金属によって形成されていてもよい。
このように、第2循環装置7Aは、液体冷媒が、第1受熱部71、第2受熱部72、貯留部73、供給部74及び熱交換部8を順に流通し、第1受熱部71に再度流入する冷媒循環流路CPを有する。すなわち、第1受熱部71、第2受熱部72、貯留部73、供給部74、熱交換部8は、冷媒循環流路CPに設けられている。
[第1受熱部の構成]
第1受熱部71は、第1冷却対象CT1と熱伝達可能に接続されている。第1受熱部71は、第1冷却対象CT1の熱を受熱する。第1受熱部71には、第1流通管751を介して熱交換部8から液体冷媒が流入し、内部を液体冷媒が流通する。第1受熱部71は、第1冷却対象CT1から受熱した熱を液体冷媒に伝達することによって、第1冷却対象CT1を冷却する。第1受熱部71は、第1冷却対象CT1の熱が伝達された液体冷媒を、第2流通管752に流出する。
図5は、第1冷却対象CT1の一例である光変調装置343と第1受熱部71とを示す図である。
本実施形態では、第1受熱部71は、図5に示すように、光変調装置343を構成する略矩形状の液晶パネル3431を保持する金属製の保持部材として構成されている。第1受熱部71は、液晶パネル3431の熱を受熱する。第1受熱部71は、開口部711及び流路712を有する。
開口部711は、液晶パネル3431を入射される光が通過する開口部である。
流路712は、光入射側から第1受熱部71を見て液晶パネル3431の三方を囲むように延出し、内部を液体冷媒が流通する。具体的に、流路712は、液晶パネル3431の一対の短辺と、一対の長辺のうちの一方の長辺とに沿って延出している。流路712の一端は、第1流通管751と接続され、流路712の他端は、第2流通管752と接続されている。第1流通管751から流路712に流入した液体冷媒に、第1受熱部71が受熱した液晶パネル3431の熱が伝達され、これにより、液晶パネル3431が冷却される。液晶パネル3431の熱が伝達された液体冷媒は、第2流通管752に排出される。
なお、詳しい図示を省略するが、保持部材として構成された第1受熱部71は、光変調装置343毎に設けられている。すなわち、光変調装置343Bの液晶パネル3431は、青色光用の第1受熱部71に保持され、光変調装置343Gの液晶パネル3431は、緑色光用の第1受熱部71に保持され、光変調装置343Rの液晶パネル3431は、赤色光用の第1受熱部71に保持されている。3つの第1受熱部71は、熱交換部8に対して並列に接続されていてもよく、直列に接続されていてもよい。3つの第1受熱部71が直列に接続される場合には、熱交換部8に対して、例えば温度が高くなりやすい順、又は、高温に弱い順に、3つの第1受熱部71を接続してもよい。
[第2受熱部の構成]
第2受熱部72は、被冷却部品CCと熱伝達可能に接続され、被冷却部品CCの熱を受熱する。第2受熱部72には、第2流通管752を介して第1受熱部71から液体冷媒が流入し、内部を液体冷媒が流通する。第2受熱部72は、被冷却部品CCから受熱された熱を液体冷媒に伝達することによって、被冷却部品CCを冷却し、被冷却部品CCの熱が伝達された液体冷媒を、第3流通管753に流出する。
冷却装置5Aでは、第2受熱部72は、図4に示すように、冷媒循環流路CPにおける液体冷媒の流通方向において、第1受熱部71から貯留部73までの経路に設けられている。なお、第2受熱部72は、冷媒循環流路CPにおいてどの経路に設けられていてもよい。すなわち、第2受熱部72は、冷媒循環流路CPにおける液体冷媒の流通方向において、貯留部73から供給部74までの経路、供給部74から熱交換部8までの経路、熱交換部8から第1受熱部71までの経路のうちいずれかに設けられていればよい。
また、第2受熱部72は、第1循環装置6Aの流体循環流路FCに設けられていてもよい。すなわち、第1循環装置6Aは、作動流体が内部を流通する第2受熱部を有する。第2受熱部は、流体循環流路FCにおける作動流体の流通方向において、膨張部63から圧縮部61までの経路に配置されていてもよく、例えば、図4に示すように、流体循環流路FCにおける作動流体の流通方向において、熱交換部8から圧縮部61までの経路ST1に設けられていてもよい。
[貯留部及び供給部の構成]
貯留部73は、第3流通管753を介して第2受熱部72から流通する液体冷媒を一時的に内部に貯留する。なお、貯留部73が金属によって形成されている場合には、貯留部73は、液体冷媒を貯留するとともに、貯留された液体冷媒の熱を放熱する。
供給部74は、貯留部73に貯留されている液体冷媒を吸引し、吸引した液体冷媒を熱交換部8に供給する。供給部74が液体冷媒を供給することによって、冷媒循環流路CPを液体冷媒が循環する。
[熱交換部の構成]
図6は、熱交換部8の内部構成を示す模式図である。
熱交換部8は、流体循環流路FCと冷媒循環流路CPとに跨って設けられ、流体循環流路FCを循環する作動流体と、冷媒循環流路CPを循環する液体冷媒との両方が流通する。熱交換部8は、液体冷媒の熱を作動流体に伝達することによって、液体冷媒を冷却する。換言すると、熱交換部8は、流体循環流路FCを流通する作動流体によって、冷媒循環流路CPを流通する液体冷媒を冷却する。
熱交換部8は、図6に示すように、第1流路81と、第2流路82と、第1流路81及び第2流路82が内部に設けられる筐体83と、を有する。
筐体83は、内部に空間83Sが形成された流路筐体である。筐体83は、流入口831及び流出口832を有する。
流入口831及び流出口832は、筐体83の外部と空間83Sとを連通させる連通口であり、筐体83において互いに反対側となる面に形成されている。流入口831には、第5流通管755が接続され、流出口832には、第1流通管751が接続されている。空間83Sには、流入口831を介して第5流通管755から液体冷媒が流入し、空間83Sを流通した液体冷媒は、流出口832から第1流通管751に流出する。
このような筐体83の内部の空間83Sによって、液体冷媒が流通する第2流路82が形成される。すなわち、第2流路82は、第1受熱部71を流通した液体冷媒が内部を流通する流路である。
第1流路81は、膨張部63を流通した作動流体が内部を流通する流路であり、空間83Sに設けられた管状部材81Aによって形成される。管状部材81Aの一端は、第4配管684と接続され、管状部材81Aの他端は、第5配管685と接続されている。第4配管684から管状部材81Aに流入する作動流体は、第1流路81を通過して、第5配管685に流通する。
このような管状部材81Aは、空間83Sに液体冷媒が流入している状態では、液体冷媒によって覆われる。すなわち、第2流路82は、第1流路81を囲む空間83Sである。なお、図6の例では、管状部材81Aは、筐体83内にて蛇行しているが、直線状に延出していてもよい。
熱交換部8において、第1流路81を作動流体が流通し、第2流路82を液体冷媒が流通することにより、液体冷媒の熱は、液体冷媒によって囲まれる管状部材81Aを介して作動流体に伝達される。これにより、液体冷媒が冷却される。すなわち、熱交換部8は、第1流路81を流通する作動流体によって第2流路82を流通する液体冷媒を冷却する。
[冷却装置の作用]
以上のように、冷却装置5Aでは、流体循環流路FCを循環する作動流体によって、第1冷却対象CT1が冷却されるとともに、冷媒循環流路CPを循環する液体冷媒が冷却される。冷却された液体冷媒が、第1受熱部71及び第2受熱部72に流通して、第1冷却対象CT1の熱及び被冷却部品CCの熱が液体冷媒に伝達されることによって、第1冷却対象CT1及び被冷却部品CCが冷却される。
[第1実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1Aは、以下の効果を奏し得る。
プロジェクター1Aは、光源411から出射された光を光変調装置343によって変調し、変調した光を投射光学装置36によって投射する。プロジェクター1Aは、第1冷却対象CT1と、第1冷却対象CT1を冷却する冷却装置5Aと、第1冷却対象CT1及び冷却装置5Aを収容する外装筐体2と、を備える。
冷却装置5Aは、作動流体が循環する第1循環装置6Aと、液体冷媒が循環する第2循環装置7Aと、作動流体及び液体冷媒の両方が流通する熱交換部8と、を備える。
第1循環装置6Aは、第1圧縮部としての圧縮部61と、凝縮部62と、第1膨張部としての膨張部63と、第1蒸発部としての蒸発部64と、を有する。
圧縮部61は、気相の作動流体を圧縮する。
凝縮部62は、圧縮部61によって圧縮された気相の作動流体を液相の作動流体に凝縮する。
膨張部63は、凝縮部62によって凝縮された液相の作動流体を減圧して、作動流体の状態を、液相及び気相が混相した状態に変化させる。
蒸発部64は、膨張部63から流通する作動流体を、第1冷却対象CT1から伝達された熱によって気相の作動流体に変化させ、変化された気相の作動流体を圧縮部61へ排出する。
第2循環装置7Aは、第1受熱部71を有する。
第1受熱部71は、第1冷却対象CT1と熱伝導可能に接続され、液体冷媒が内部を流通する。
熱交換部8は、膨張部63を流通した作動流体が内部を流通する第1流路81と、第1受熱部71を流通した液体冷媒が内部を流通する第2流路82と、を有し、第1流路81を流通する作動流体によって第2流路82を流通する液体冷媒を冷却する。
このような構成によれば、冷却装置5Aは、第1冷却対象CT1とともに外装筐体2内に設けられているので、冷却装置5Aの一部が外装筐体2の外部に設けられている場合に比べて、プロジェクター1Aの設置を容易に実施できる。また、プロジェクター1Aの外観を良好にできる他、プロジェクター1Aを小型に構成できる。また、プロジェクター1Aを容易に移動させることができる。
更に、第1冷却対象CT1は、第1循環装置6Aの蒸発部64が、第1冷却対象CT1の熱を用いて液相の作動流体を気相の作動流体に変化させることによって冷却される。また、第1冷却対象CT1は、第1冷却対象CT1と熱伝達可能に接続される第1受熱部71に、熱交換部8での作動流体との熱交換によって冷却された液体冷媒が流通することによって冷却される。これによれば、例えば空気との熱交換によって冷却された液体冷媒が第1受熱部71に流通する場合に比べて、温度が低い液体冷媒を第1受熱部71に流通させることができる。従って、第1冷却対象CT1の冷却効率を高めることができる。
熱交換部8は、第1流路81及び第2流路82が内部に設けられる流路筐体としての筐体83を有する。第2流路82は、第1流路81を囲む空間83Sによって構成される。
このような構成によれば、筐体83の内部において、第2流路82は、第1流路81を囲む。換言すると、第1流路81は、第2流路82の内部を流通する液体冷媒によって囲まれる。これによれば、第1流路81を形成する管状部材と第2流路82を形成する管状部材とが接触する構成に比べて、第2流路82を流通する液体冷媒の熱を、第1流路81を流通する作動流体に伝達しやすくすることができる。従って、液体冷媒を効率よく冷却でき、ひいては、第1冷却対象CT1を効率よく冷却できる。
プロジェクター1Aは、前記第1冷却対象とは異なる被冷却部品CCを備える。第2循環装置7Aは、被冷却部品CCに熱伝達可能に接続され、液体冷媒が内部を流通する第2受熱部72を有する。
このような構成によれば、被冷却部品CCの熱が伝達される第2受熱部72に、液体冷媒が流通することによって、被冷却部品CCを冷却できる。従って、第1冷却対象CT1及び被冷却部品CCのそれぞれに対して個別に冷却装置を設ける必要がないので、プロジェクター1Aの構成を簡略化できる。この他、冷却装置5Aが第1冷却対象CT1及び被冷却部品CCを冷却できるので、冷却装置5Aの汎用性を高めることができる。
なお、上記のように、プロジェクター1Aにおいて、第1循環装置6Aは、被冷却部品CCに熱伝導可能に接続され、作動流体が内部を流通する第2受熱部72を有していてもよい。この場合、第2受熱部72は、作動流体の流通方向において膨張部63から圧縮部61までの経路に配置されていてもよい。
このような構成によれば、被冷却部品CCの熱が伝達される第2受熱部72に、作動流体が流通することによって、被冷却部品CCを冷却できる。従って、上記と同様に、プロジェクター1Aの構成を簡略化できる他、冷却装置5Aの汎用性を高めることができる。
プロジェクター1Aは、電力を供給する電源装置PSを備える。被冷却部品CCは、電源装置PSである。
このような構成によれば、第1冷却対象CT1及び電源装置PSのそれぞれに対して個別に冷却装置を設ける必要がないので、プロジェクター1Aの構成を簡略化できる。この他、冷却装置5Aが第1冷却対象CT1及び電源装置PSを冷却できるので、冷却装置5Aの汎用性を高めることができる。なお、このような効果は、被冷却部品CCが、プロジェクター1Aの動作を制御する制御装置CD等であっても同様に奏することができる。
プロジェクター1Aは、光源411から出射された光を変調する光変調装置343を備える。第1冷却対象CT1は、光変調装置343である。
このような構成によれば、光変調装置343を効果的に冷却できる。
[第2実施形態]
次に、本開示の第2実施形態を説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと同様の構成を備えるが、蒸発部及び第1冷却対象が収容筐体内に配置され、蒸発部によって冷却された冷却気体が収容筐体内を循環することによって第1冷却対象が冷却される点で、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、本実施形態に係るプロジェクター1Bが備える冷却装置5Bの構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1Bは、第1実施形態に係る冷却装置5Aに代えて、図7に示す冷却装置5Bを備え、更に収容筐体としての密閉筐体SC及び循環ファンCFを備える他は、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと同様の構成及び機能を有する。
冷却装置5Bは、冷却装置5Aと同様に、第1冷却対象CT1及び第2冷却対象CT2を冷却する。冷却装置5Bは、第1循環装置6A、第2循環装置7A及び熱交換部8、を備える。本実施形態では、第1循環装置6Aを構成する蒸発部64と第1冷却対象CT1とは、密閉筐体SCの内部に配置されている。
密閉筐体SCは、入射側偏光板342、光変調装置343、視野角補償板344、出射側偏光板345及び色合成部346を含む第1冷却対象CT1を内部に収容する。密閉筐体SC内の冷却気体は、密閉筐体SC内に配置される蒸発部64が冷却気体と作動流体との間で熱交換することによって冷却される。
密閉筐体SC内には、隔壁SC1が設けられており、蒸発部64によって冷却された冷却気体は、循環ファンCFにより、隔壁SC1によって形成された気体循環流路に沿って、密閉筐体SC内を循環し、第1冷却対象CT1に流通する。これにより、第1冷却対象CT1は、密閉筐体SC内の冷却気体によって冷却される。すなわち、蒸発部64は、密閉筐体SC内の冷却気体を冷却して、第1冷却対象CT1を冷却する。
更に、冷却装置5Aと同様に、第1冷却対象CT1には、第1受熱部71が熱伝達可能に接続され、第1受熱部71には、冷媒循環流路CPを循環する液体冷媒が流通する。そして、第1受熱部71が、第1冷却対象CT1から伝達された熱を液体冷媒に伝達することによって、第1冷却対象CT1は冷却される。
[第2実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1Bによれば、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏し得る。
プロジェクター1Bは、第1冷却対象CT1と、第1蒸発部としての蒸発部64とが内部に配置される収容筐体としての密閉筐体SCを備える。蒸発部64は、密閉筐体SC内の冷却気体を冷却して、第1冷却対象CT1を冷却する。
ここで、光変調装置等の光学部品は、所定の位置に精度よく配置する必要がある。すなわち、光学部品の配置位置を細かく調整する必要がある。従って、このような光学部品が第1冷却対象CT1である場合、第1冷却対象CT1に蒸発部64を接続するためには、蒸発部64に接続される配管に柔軟性が求められる。しかしながら、配管を流通する作動流体の圧力は比較的高いので、柔軟に変位可能な配管を、流体循環流路FCを形成する配管68に採用することは、配管の強度的な耐性の観点から難しい。すなわち、上記光学部品のような第1冷却対象CT1に蒸発部64を熱伝達可能に接続することは難しい。
これに対し、上記構成によれば、密閉筐体SC内において、蒸発部64にて冷却された冷却気体が第1冷却対象CT1を冷却するので、第1冷却対象CT1と蒸発部64とを物理的に接続する必要がない。このため、液体冷媒が第1受熱部71に流通することによって第1冷却対象CT1を冷却できるとともに、冷却気体が第1冷却対象CT1に流通することによって第1冷却対象CT1を冷却できる。従って、第1冷却対象CT1の冷却効率を高めつつ、第1冷却対象CT1を冷却可能な冷却装置5Bを簡易に構成できる。
また、第1冷却対象CT1及び蒸発部64は、密閉筐体SC内に設けられているので、密閉筐体SCの外部の熱によって、冷却気体の温度が上昇することを抑制できる他、第1冷却対象CT1及び蒸発部64の防塵性を高めることができる。
[第3実施形態]
次に、本開示の第3実施形態について説明する。
第3実施形態に係るプロジェクターは、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと同様の構成を備えるが、冷却装置を構成する第1循環装置が、流体循環流路FCに設けられる第2膨張部、第2蒸発部及び第2圧縮部を更に備える点で、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図8は、本実施形態に係るプロジェクター1Cが備える冷却装置5Cの構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1Cは、第1実施形態に係る冷却装置5Aに代えて、図8に示す冷却装置5Cを有する他は、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと同様の構成及び機能を有する。冷却装置5Cは、第1循環装置6C、第2循環装置7A及び熱交換部8を備える。冷却装置6Cの冷却対象は、第1冷却対象CT1と、第1冷却対象CT1とは異なる第2冷却対象CT2と、を含む。
[第1循環装置の構成]
第1循環装置6Cは、作動流体を循環させて、第1冷却対象CT1及び第2冷却対象CT2を冷却する。第1循環装置6Cは、第1圧縮部61C、凝縮部62、第1膨張部63C、第1蒸発部64C、第2膨張部65、第2蒸発部66及び第2圧縮部67と、複数の配管69と、を有する。すなわち、第1圧縮部61C、凝縮部62、第1膨張部63C、第1蒸発部64C、熱交換部8、第2膨張部65、第2蒸発部66及び第2圧縮部67は、流体循環流路FCに設けられている。
[配管の構成]
複数の配管69は、第1圧縮部61C、凝縮部62、第1膨張部63C及び第2蒸発部66を環状に接続するとともに、第1圧縮部61C、凝縮部62、第1膨張部63C、第2膨張部65、第1蒸発部64C、熱交換部8及び第2圧縮部67を環状に接続する。複数の配管69において、内部を作動流体が流通する。複数の配管69は、第1配管691、第2配管692、第3配管693、第4配管694及び第5配管695を含む。
第1配管691は、第1圧縮部61Cと凝縮部62とを接続する。第2配管692は、凝縮部62と第1膨張部63Cとを接続する。第1配管691及び第2配管692は、圧力が比較的高い作動流体に対する強度的な耐性が比較的高い材料、例えば金属によって形成されている。
第4配管694は、第1蒸発部64Cと熱交換部8の第1流路81とを接続する。
第3配管693は、第1接続管に相当し、第2膨張部65を介して第1膨張部63Cと第1蒸発部64Cとを接続するとともに、第1膨張部63Cと第2蒸発部66とを接続する管状部材である。第3配管693は、分流管6931、枝管6932,6934及び部分配管6933を有し、第1膨張部63Cから流入する作動流体を分流して、第2膨張部65及び第2蒸発部66に流通させる。
分流管6931は、第1膨張部63Cと枝管6932,6934とを接続する。分流管6931は、第1膨張部63Cから流入する作動流体を枝管6932及び枝管6934に向けて分流する。
枝管6932は、分流管6931と第2膨張部65とを接続する。枝管6932は、分流管6931にて分流された一部の作動流体を第2膨張部65に流通させる。
部分配管6933は、第2膨張部65と第1蒸発部64Cとを接続する。部分配管6933は、第2膨張部65から流出した作動流体を第1蒸発部64Cに流通させる。
枝管6934は、分流管6931と第2蒸発部66とを接続する。枝管6934は、分流管6931に流入した作動流体のうち、他の作動流体を第2蒸発部66に流通させる。
第5配管695は、第2接続管に相当し、第2圧縮部67を介して熱交換部8と第1圧縮部61Cとを接続するとともに、第2蒸発部66と第1圧縮部61Cとを接続する管状部材である。第5配管695は、部分配管6951、枝管6952,6953及び合流管6954を有し、第2圧縮部67から流入する作動流体及び第2蒸発部66から流入する作動流体を合流させて第1圧縮部61Cに流通させる。
部分配管6951は、熱交換部8と第2圧縮部67とを接続する。部分配管6951は、熱交換部8の第1流路81から流出した作動流体を第2圧縮部67に流通させる。
枝管6952は、第2圧縮部67と合流管6954とを接続する。
枝管6953は、第2蒸発部66と合流管6954とを接続する。
合流管6954は、枝管6952,6953と第1圧縮部61Cとを接続する。合流管6954は、枝管6952を介して第2圧縮部67から流入する作動流体と、枝管6953を介して第2蒸発部66から流入する作動流体とを合流させて、第1圧縮部61Cに流通させる。
[第1圧縮部、凝縮部及び第1膨張部の構成]
第1圧縮部61Cは、第1及び第2実施形態に係る圧縮部61と同様に、気相の作動流体を圧縮する。具体的に、第1圧縮部61Cは、第5配管695を介して第2圧縮部67及び第2蒸発部66から流入する作動流体を圧縮し、圧縮した作動流体を、第1配管691を介して凝縮部62に排出する。
凝縮部62は、第2実施形態に係る凝縮部62と同様に、第1配管691を介して流入する作動流体を液相の作動流体に凝縮する。凝縮部62は、凝縮した作動流体を、第2配管692を介して第1膨張部63Cに排出する。
第1膨張部63Cは、第1及び第2実施形態に係る膨張部63と同様に減圧器であり、凝縮部62によって凝縮された液相の作動流体を減圧して、作動流体の状態を、液相及び気相が混相した状態に変化させる。第1膨張部63Cは、膨張部63と同様に、膨張弁又はキャピラリーチューブによって構成できる。
[第2膨張部の構成]
第2膨張部65は、第1膨張部63Cと同様の減圧器である。第2膨張部65は第3配管693を構成する分流管6931及び枝管6932を介して第1膨張部63と接続されている。第2膨張部65には、第1膨張部63Cから、液相及び気相が混相した状態の他の作動流体が流入する。第2膨張部65は、第1膨張部によって減圧された作動流体を更に減圧することにより、作動流体の温度を更に低下させる。すなわち、第2膨張部65から流出する作動流体の温度は、第1膨張部63Cから流出する作動流体の温度よりも低い。第2膨張部65は、減圧した作動流体を、部分配管6933を介して第1蒸発部64Cに排出する。
このような第2膨張部65としては、第1膨張部63Cと同様に、膨張弁及びキャピラリーチューブを採用できる。
なお、第1膨張部63C及び第2膨張部65のそれぞれが膨張弁によって構成されている場合、第1膨張部63Cを構成する膨張弁の開度、及び、第2膨張部65を構成する膨張弁の開度は、個別に調整可能である。このため、第1膨張部63Cから流出する作動流体の温度と、第2膨張部65から流出する作動流体の温度とは、個別に調整可能である。
[第1蒸発部の構成]
第1蒸発部64Cは、部分配管6933を介して第2膨張部65と接続され、第4配管694を介して熱交換部8と接続されている。第1蒸発部64Cには、第4配管694を介して、第2膨張部65にて減圧された作動流体が流入する。
第1蒸発部64Cは、第1及び第2実施形態に係る蒸発部64と同様に機能する。すなわち、第1蒸発部64Cは、第1冷却対象CT1に対して間隔を空けて配置されている。第1蒸発部64Cは、第1冷却対象CT1から伝達された熱によって、第1膨張部63Cから流通する液相の作動流体を蒸発させて、気相の作動流体に変化させる。第1蒸発部64Cは、変化された気相の作動流体を、第4配管694、熱交換部8及び部分配管6951を介して第2圧縮部67へ排出する。これにより、第1冷却対象CT1の熱が消費され、第1冷却対象CT1が冷却される。
[第2蒸発部の構成]
第2蒸発部66は、分流管6931及び枝管6934を介して第1膨張部63Cと接続されている。すなわち、第2蒸発部66は、流体循環流路FCにおいて第1膨張部63Cに対して第2膨張部65と並列に設けられている。第2蒸発部66には、第1膨張部63Cから、液相及び気相が混相した状態の作動流体の一部が流入する。第2蒸発部66は、第1膨張部63Cから流通する作動流体を、第2冷却対象CT2から伝達された熱によって気相の作動流体に変化させる。
第2蒸発部66は、熱伝達部材TMを介して第2冷却対象CT2と熱伝達可能に接続されている。第2蒸発部66には、第2冷却対象CT2の熱が、熱伝達部材TMを介して伝達される。なお、熱伝達部材TMは無くてもよく、第2蒸発部66は、第2冷却対象CT2に直接接続される。
第1冷却対象CT1が光変調装置343を含む画像形成部34の一部であり、被冷却部品CCが電源装置PS又は制御装置CDであり、第2冷却対象CT2は、光源411であってもよい。
第2蒸発部66は、例えば、熱伝達部材TMを介して光源411の支持部材414と熱伝達可能に接続される。光源411を構成する複数の第1半導体レーザー412の熱及び複数の第2半導体レーザー413の熱は、支持部材414及び熱伝達部材TMを介して、第2蒸発部66に伝達される。
第2蒸発部66は、光源411から伝達された熱によって、第1膨張部63Cから流通する一部の液相の作動流体を蒸発させて、気相の作動流体に変化させる。これにより、複数の第1半導体レーザー412及び複数の第2半導体レーザー413の熱が消費され、複数の第1半導体レーザー412及び複数の第2半導体レーザー413が冷却される。
第2蒸発部66は、気相に変化した作動流体を、第5配管695の枝管6953及び合流管6954を介して第1圧縮部61Cへ排出する。
なお、第2冷却対象CT2の発熱量が、第1冷却対象CT1の発熱量と被冷却部品CCの発熱量との合算値よりも高い場合、第3配管693の分流管6931は、第2蒸発部66に流通する作動流体の流量を、第2膨張部65を介して第1蒸発部64Cに流通する作動流体の流量よりも多くしてもよい。また、第2冷却対象CT2の許容温度範囲が、第1冷却対象CT1の許容温度範囲及び被冷却部品CCの許容温度範囲のうち少なくとも一方の許容温度範囲よりも低い場合、同様に第3配管693の分流管6931は、第2蒸発部66に流通する作動流体の流量を、第1蒸発部64Cに流通する作動流体の流量よりも多くしてもよい。
[第2圧縮部の構成]
第2圧縮部67は、第5配管695の部分配管6951を介して熱交換部8と接続されている。また、第2圧縮部67は、枝管6952及び合流管6954を介して第1圧縮部61Cと接続されている。第2圧縮部67は、熱交換部8を介して第1蒸発部64Cから流入する気相の作動流体を圧縮する。すなわち、第2圧縮部67は、流入する気相の作動流体を高温化及び高圧化する。第2圧縮部67によって圧縮された気相の作動流体は、第5配管695の枝管6952を流通し、枝管6953を流通する気相の作動流体と合流管6954にて合流して、第1圧縮部61Cに流通する。すなわち、第2圧縮部67は、圧縮された気相の作動流体を、枝管6952及び合流管6954を介して第1圧縮部61Cへ排出する。
ここで、第2圧縮部67は、第2圧縮部67から枝管6952に流入する気相の作動流体の圧力が、第2蒸発部66から枝管6953に流入する気相の作動流体の圧力と略同じになるように、熱交換部8から流入する気相の作動流体を圧縮する。すなわち、第2圧縮部67にて圧縮された気相の作動流体の圧力は、第2蒸発部66から排出される気相の作動流体の圧力と略同じである。これにより、第2圧縮部67から枝管6952を流通する気相の作動流体と、第2蒸発部66から枝管6953を流通する気相の作動流体とが、合流管6954にて合流して、第1圧縮部61Cに流通しやすくすることができる。
第1圧縮部61Cの駆動周波数と第2圧縮部67の駆動周波数とは、略同じである。これにより、駆動周波数の位相が一致するタイミングにて、各圧縮部61C,67にて発生する騒音が大きくなることを抑制できる。なお、第1圧縮部61Cの駆動周波数と第2圧縮部67の駆動周波数とが略同じであるとは、各駆動周波数が同じであることを含む。
このように、第1循環装置6Cは、作動流体が循環する流体循環流路FCを有する。流体循環流路FCは、第1流体循環流路FC1及び第2流体循環流路FC2により構成されている。
第1流体循環流路FC1は、作動流体が、第1圧縮部61C、凝縮部62、第1膨張部63C、第2膨張部65、第1蒸発部64C、熱交換部8及び第2圧縮部67を順に流通し、第1圧縮部61Cに再度流入する循環流路である。第1流体循環流路FC1を作動流体が循環することにより、第1冷却対象CT1が冷却される。
第2流体循環流路FC2は、作動流体が、第1圧縮部61C、凝縮部62、第1膨張部63C、第2蒸発部66を順に流通し、第1圧縮部61Cに再度流入する循環流路である。第2流体循環流路FC2を作動流体が循環することにより、第2冷却対象CT2が冷却される。
そして、流体循環流路FC1,FC2の間で、第1圧縮部61C、第1配管691、凝縮部62、第2配管692及び第1膨張部63Cが共有されている。すなわち、第1流体循環流路FC1と第2流体循環流路FC2との間で、作動流体の流通方向において、第5配管695の合流管6954から第3配管693の分流管6931までの経路が共有されている。
なお、冷却装置5Cでは、第2受熱部72は、第2循環装置7Aの冷媒循環流路CPにおける液体冷媒の経路に加え、第1循環装置6Cの流体循環流路FCにおける作動流体の流通方向において、第1膨張部63Cから第2蒸発部66を介した第1圧縮部61Cまでの経路に配置されていてもよい。すなわち、第1循環装置6Cは、作動流体が内部を流通する第2受熱部を有する。第2受熱部72は、例えば、図8に示すように、流体循環流路FCにおける作動流体の流通方向において、第2蒸発部66から第1圧縮部61Cまでの経路ST2に設けられていてもよい。また、第2受熱部72は、流体循環流路FCにおける作動流体の流通方向において、第1膨張部63Cから第2膨張部66までの経路、又は、第2圧縮部67から第1圧縮部61Cまでの経路に配置されていてもよい。
更に、冷却装置5Cでは、第2受熱部72は、第1循環装置6Cの流体循環流路FCにおける作動流体の流通方向において、第2膨張部65から第2圧縮部67までの経路に配置されていてもよい。第2受熱部72は、例えば、図8に示すように、流体循環流路FCにおける作動流体の流通方向において、熱交換部8から第2圧縮部67までの経路ST1に設けられていてもよい。
[第3実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1Cによれば、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏し得る。
プロジェクター1Cは、第1冷却対象CT1とは異なる第2冷却対象CT2を備える。第1循環装置6Cは、第1圧縮部61C、凝縮部62、第1膨張部63C及び第1蒸発部64Cに加えて、第2膨張部65、第2蒸発部66及び第2圧縮部67を有する。
第2膨張部65は、第1膨張部63Cによって減圧された作動流体を減圧する。
第2蒸発部66は、第1膨張部63Cから流通する作動流体を、第2冷却対象CT2から伝達された熱によって気相の作動流体に変化させる。
第2圧縮部67は、第1蒸発部64Cから熱交換部8を介して流入する作動流体を圧縮し、圧縮した作動流体を第1圧縮部61Cに排出する。
このような構成によれば、第2蒸発部66は、第2冷却対象CT2の熱を用いて液相の作動流体を気相の作動流体に変化させる。このことから、第2蒸発部66によって第2冷却対象CT2の熱が消費されるので、第2冷却対象CT2を冷却できる。
また、第1蒸発部64Cを含む第1流体循環流路FC1、及び、第2蒸発部66を含む第2流体循環流路FC2は、第1圧縮部61C、凝縮部62及び第1膨張部63Cを共有する。このため、第1冷却対象CT1及び第2冷却対象CT2を冷却できる冷却装置5Cの構成を簡略化できる。この他、第1流体循環流路FC1及び第2流体循環流路FC2が個別に設けられる場合に比べて、冷却装置5Cを小型化に構成でき、ひいては、プロジェクター1Cを小型に構成できる。
[第4実施形態]
次に、本開示の第4実施形態について説明する。
第4実施形態に係るプロジェクターは、第3実施形態に係るプロジェクター1Cと同様の構成を備えるが、第1蒸発部64C及び第1冷却対象CT1が収容筐体内に配置され、第1蒸発部64Cによって冷却された冷却気体が収容筐体内を循環することによって第1冷却対象CT1が冷却される点で、第3実施形態に係るプロジェクター1Cと相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、本実施形態に係るプロジェクター1Dが備える冷却装置5Dの構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1Dは、第3実施形態に係る冷却装置5Cに代えて、図9に示す冷却装置5Dを備え、更に、第2実施形態に係るプロジェクター1Bと同様に収容筐体としての密閉筐体SC及び循環ファンCFを備える他は、第3実施形態に係るプロジェクター1Cと同様の構成及び機能を有する。
冷却装置5Dは、冷却装置5Cと同様に、第1冷却対象CT1、第2冷却対象CT2及び被冷却部品CCを冷却する。
冷却装置5Dは、第1循環装置6C、第2循環装置7A及び熱交換部8、を備える。冷却装置5Dでは、第1循環装置6Cを構成する第1蒸発部64Cと第1冷却対象CT1とは、密閉筐体SCの内部に配置されている。
上記のように、密閉筐体SCは、画像形成部34が有する構成のうち、光変調装置343を含む一部の構成を第1冷却対象CT1として内部に収容している。密閉筐体SC内の冷却気体は、第1蒸発部64Cによって冷却される。第1冷却対象CT1は、密閉筐体SCの内部に配置された循環ファンCFによって循環する密閉筐体SC内の冷却気体によって冷却される。
すなわち、冷却装置5Dでは、第1冷却対象CT1は、第1蒸発部64Cによって冷却される密閉筐体SC内の冷却気体が流通することによって冷却される他、液体冷媒が流通する第1受熱部71に第1冷却対象CT1の熱が伝達されることによって冷却される。
[第4実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1Dによれば、第1〜第3実施形態に係るプロジェクター1A,1B,1Cと同様の効果を奏し得る。
[第5実施形態]
次に、本開示の第5実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと同様の構成を備えるが、蒸発部と熱交換部とが一体化されている点で、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図10は、本実施形態に係るプロジェクター1Eが備える冷却装置5Eの構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1Eは、第1実施形態に係る冷却装置5Aに代えて、図10に示す冷却装置5Eを有する他は、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと同様の構成及び機能を有する。冷却装置5Eは、第1循環装置6E及び第2循環装置7Eを備え、冷却装置5Aと同様に、第1冷却対象CT1及び被冷却部品CCを冷却する。
[第1循環装置の構成]
第1循環装置6Eは、第1実施形態に係る第1循環装置6Aと同様に、作動流体が循環する流体循環流路FCを有する。第1循環装置6Eは、作動流体を循環させることによって第1冷却対象CT1と第2循環装置7Eの液体冷媒とを冷却する。第1循環装置6Eは、圧縮部61、凝縮部62、膨張部63及び蒸発部9と、複数の配管68Eと、を有する。
[配管の構成]
複数の配管68Eは、圧縮部61、凝縮部62、膨張部63及び蒸発部9を、環状に接続する管状部材であり、内部を作動流体が流通する。複数の配管68Eは、第1配管681、第2配管682、第3配管683E及び第4配管684Eを有する。
上記のように、第1配管681は、圧縮部61と凝縮部62とを接続し、第2配管682は、凝縮部62と膨張部63とを接続する。
第3配管683Eは、膨張部63と蒸発部9とを接続し、第4配管684Eは、蒸発部9と圧縮部61とを接続する。
このように、第1循環装置6Eは、作動流体が、圧縮部61、凝縮部62、膨張部63及び蒸発部9を順に流通し、圧縮部61に再度流入する流体循環流路FCを有する。なお、複数の配管68Eは、例えば金属によって形成できる。
[第1循環装置の他の構成]
圧縮部61、凝縮部62及び膨張部63は、第1及び第2実施形態に係る第1循環装置6Aにおける圧縮部61、凝縮部62及び膨張部63と同様に機能する。膨張部63にて減圧された作動流体は、第3配管683を介して蒸発部9に流通する。
蒸発部9は、第1蒸発部及び熱交換部に相当し、第1及び第2実施形態に係る蒸発部64及び第1から第4実施形態に係る熱交換部8の機能を有する。蒸発部9の構成及び機能については、後に詳述する。
[第2循環装置の構成]
第2循環装置7Eは、第1から第4実施形態に係る第2循環装置7Aと同様に、液体冷媒を循環させることによって第1冷却対象CT1及び被冷却部品を冷却する。第2循環装置7Eは、第1受熱部71、第2受熱部72、貯留部73及び供給部74と、複数の流通管75Eと、を有する。
[流通管の構成]
複数の流通管75Eは、第1受熱部71、第2受熱部72、貯留部73、供給部74及び蒸発部9を、環状に接続する管状部材であり、内部を液体冷媒が流通する。複数の流通管75Eは、第1流通管751E、第2流通管752、第3流通管753、第4流通管754及び第5流通管755Eを含む。なお、複数の流通管75Eは、例えば合成樹脂等の金属以外の材料によって形成できる。
上記のように、第2流通管752は、第1受熱部71と第2受熱部72とを接続する。第3流通管753は、第2受熱部72と貯留部73とを接続する。第4流通管754は、貯留部73と供給部74とを接続する。
第1流通管751Eは、蒸発部9と第1受熱部71とを接続する。
第5流通管755Eは、供給部74と蒸発部9とを接続する。
このように、第2循環装置7Eは、液体冷媒が、蒸発部9、第1受熱部71、第2受熱部72、貯留部73及び供給部74を順に流通し、蒸発部9に再度流入する冷媒循環流路CPを有する。
[蒸発部の構成]
図11は、蒸発部9の内部構成を示す模式図である。
蒸発部9は、第1実施形態に係る蒸発部64及び熱交換部8が一体化されたものであり、第1冷却対象CT1に対して間隔を空けて配置されている。蒸発部9は、第1〜第4実施形態に係る熱交換部8と同様に、流体循環流路FCと冷媒循環流路CPとに跨るように配置され、作動流体と液体冷媒との両方が流通する。蒸発部9は、第1冷却対象CT1から伝達される熱、及び、液体冷媒から伝達される熱によって、液相の作動流体を気相の作動流体に変化させる。そして、蒸発部9は、第1冷却対象CT1の熱及び液体冷媒の熱を消費することによって、第1冷却対象CT1及び液体冷媒を冷却する。換言すると、蒸発部9は、流体循環流路FCを流通する作動流体によって、冷媒循環流路CPを流通する液体冷媒及び第1冷却対象CT1を冷却する。
蒸発部9は、図11に示すように、第1流路91、第2流路92及び熱交換部93を備える。すなわち、冷却装置5Eは、熱交換部93を備える。
第1流路91は、第3配管683E及び第4配管684Eと接続されている。第1流路91には、第3配管683Eを介して膨張部63から作動流体が流入する。第1流路91を流通した作動流体は、第4配管684Eを介して圧縮部61に排出される。
第2流路92は、第1流通管751E及び第5流通管755Eと接続されている。第2流路92には、第5流通管755Eを介して供給部74から液体冷媒が流入する。第2流路92を流通した液体冷媒は、第1流通管751Eを介して第1受熱部71に流通する。
なお、第1流路91及び第2流路92は、図11の例では、蛇行して延びているが、直線状に延出していてもよい。
熱交換部93は、第1流路91及び第2流路92が内部に形成された金属体である。熱交換部93は、外部に露出する受熱面931を有する。受熱面931は、第1実施形態に係る蒸発部64と同様に、冷却気体を介して第1冷却対象CT1から伝達される熱を受け取る。
熱交換部93は、第1冷却対象CT1から伝達された熱、及び、第2流路92を流通する液体冷媒の熱によって第1流路91を流通する液相の作動流体を蒸発させて、気相の作動流体に変化させる。これにより、第1冷却対象CT1の熱及び液体冷媒の熱が消費され、第1冷却対象CT1及び液体冷媒が冷却される。また、液体冷媒が流通して第1受熱部71が冷却されることによって、第1冷却対象CT1も冷却される。
[第5実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1Eは、第1実施形態に係るプロジェクター1Aと同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏し得る。
蒸発部9は、第1蒸発部としての蒸発部64と熱交換部8とが一体化されている。蒸発部9は、第1冷却対象CT1の熱、及び、第2流路92を流通する液体冷媒の熱によって、第1流路91を流通する作動流体を気相の作動流体に変化させる。
このような構成によれば、冷却装置5E、ひいては、プロジェクター1Eの小型化を図ることができる。
[第6実施形態]
次に、本開示の第6実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、第2実施形態に係るプロジェクター1Bと同様の構成を備えるが、第5実施形態に係る冷却装置5Eと同様に、蒸発部と熱交換部とが一体化されている点で、第2実施形態に係るプロジェクター1Bと相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図12は、本実施形態に係るプロジェクター1Fが備える冷却装置5Fの構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1Fは、第2実施形態に係る冷却装置5Bに代えて、図12に示す冷却装置5Fを有する他は、第2実施形態に係るプロジェクター1Bと同様の構成及び機能を有する。すなわち、プロジェクター1Eは、光変調装置343を含む第1冷却対象CT1を内部に収容する収容筐体としての密閉筐体SCを備える。
冷却装置5Fは、第1循環装置6E及び第2循環装置7Eを備え、冷却装置5Bと同様に、第1冷却対象CT1及び被冷却部品CCを冷却する。
蒸発部9の熱交換部93は、密閉筐体SC内の冷却気体の熱、及び、第2流路92を流通する液体冷媒の熱によって第1流路91を流通する作動流体を蒸発させることで、液体冷媒の熱を消費して、液体冷媒を冷却する。すなわち、蒸発部9は、作動流体によって、第1冷却対象CT1に流通する冷却気体及び液体冷媒を冷却し、冷却された冷却気体及び液体冷媒によって第1冷却対象CT1が冷却される。
[第6実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1Fは、第1、第2及び第5実施形態に係るプロジェクター1A,1B,1Eと同様の効果を奏することができる。
[第7実施形態]
次に、本開示の第7実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、第4実施形態に係るプロジェクター1Dと同様の構成を備えるが、第5実施形態に係る冷却装置5E及び第6実施形態に係る冷却装置5Fと同様に、第1蒸発部と熱交換部とが一体化されている点で、第4実施形態に係るプロジェクター1Dと相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図13は、本実施形態に係るプロジェクター1Gが備える冷却装置5Gの構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1Gは、第4実施形態に係る冷却装置5Dに代えて、図13に示す冷却装置5Gを有する他は、第4実施形態に係るプロジェクター1Dと同様の構成及び機能を有する。すなわち、プロジェクター1Gは、第1冷却対象CT1が収容される収容筐体としての密閉筐体SCを有する。
冷却装置5Gは、第1循環装置6G及び第2循環装置7Eを備え、冷却装置5Dと同様に、第1冷却対象CT1、第2冷却対象CT2及び被冷却部品CCを冷却する。
[第1循環装置の構成]
第1循環装置6Gは、第1蒸発部64C及び熱交換部8に代えて第1蒸発部9Gを有し、複数の配管69に代えて複数の配管69Gを有する他は、第1循環装置6Cと同様の構成及び機能を有する。
複数の配管69Gは、第4実施形態に係る複数の配管69と同様の構成を有するが、第4配管694が省略されている。冷却装置5Gにおいて、第3配管693の部分配管6933は、第2膨張部65と第1蒸発部9Gとを接続し、第5配管695の部分配管6951は、第1蒸発部9Gと第2圧縮部67とを接続している。
第1蒸発部9Gは、第1蒸発部64C及び熱交換部8が一体化されたものであり、第1冷却対象CT1に対して間隔を空けて配置されている。第1蒸発部9Gは、流体循環流路FCの第1流体循環流路FC1と冷媒循環流路CPとに跨って配置され、作動流体と液体冷媒との両方が流通する。
第1蒸発部9Gは、第1流路91、第2流路92及び熱交換部93を有し、蒸発部9と同様に機能する。
第1流路91は、部分配管6933を介して第2膨張部65と接続され、部分配管6951を介して第2圧縮部67と接続されている。第1流路91には、第2膨張部65から作動流体が流入し、第1流路91を流通した作動流体は、第2圧縮部67、ひいては、第1圧縮部61Cに排出される。
第2流路92は、第5流通管755を介して供給部74と接続され、第1流通管751を介して第1受熱部71と接続されている。第2流路92には、供給部74によって供給された液体冷媒が流入し、第2流路92を流通した液体冷媒は、第1受熱部71に流通する。
第1蒸発部9Gでは、熱交換部93は、密閉筐体SC内の冷却気体の熱、及び、第2流路92を流通する液体冷媒の熱によって第1流路91を流通する作動流体を気相の作動流体に変化させることで、冷却気体及び液体冷媒を冷却する。冷却された冷却気体が第1冷却対象CT1に流通し、冷却された液体冷媒が、第1冷却対象CT1と熱伝達可能に接続された第1受熱部71に流通することによって、第1冷却対象CT1が冷却される。
[第7実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1Gによれば、上記した各実施形態に係るプロジェクター1A,1B,1C,1D,1E,1Fと同様の効果を奏し得る。
[実施形態の変形]
本開示は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本開示の目的を達成できる範囲での変形及び改良等は、本開示に含まれるものである。
例えば、冷却装置5A〜5Gのうち、少なくとも2つの冷却装置の構成を組み合わせてもよい。
また、冷却装置5A〜5Gは、第2冷却対象CT2及び被冷却部品CCを冷却しなくてもよい。このため、被冷却部品CCと熱伝達可能に接続される第2受熱部72、及び、第2冷却対象CT2と熱伝達可能に接続される第2蒸発部66は、必ずしも必要ない。更に、冷却装置は、第1冷却対象と熱伝達可能に接続される第1受熱部に流通する液体冷媒を、流体循環流路を循環する作動流体によって冷却できればよく、冷却気体等を介して第1冷却対象の熱が蒸発部及び第1蒸発部に伝達されなくてもよく、蒸発部及び第1蒸発部によって冷却された冷却気体が第1冷却対象に流通しなくてもよい。
上記第1、第3及び第5実施形態では、蒸発部64、第1蒸発部64C及び蒸発部9は、第1冷却対象CT1に対して間隔を空けて配置されていた。しかしながら、これに限らず、蒸発部及び第1蒸発部は、熱伝達部材を介して第1冷却対象CT1に熱伝達可能に接続されていてもよい。熱伝達部材は、熱伝導性を有する金属製部材である。蒸発部及び第1蒸発部は、熱伝達部材を介して第1冷却対象CT1から伝達された熱によって、膨張部から流通する液相の作動流体を蒸発させて、気相の作動流体に変化させる。これにより、蒸発部及び第1蒸発部は、第1冷却対象CT1を冷却する。
上記第2、第4、第6及び第7実施形態では、プロジェクター1B,1D,1F,1Gは、第1冷却対象CT1が収容される収容筐体としての密閉筐体SCを備えるとした。しかしながら、これに限らず、蒸発部又は第1蒸発部によって、第1冷却対象CT1に流通する冷却気体が冷却されればよく、外装筐体2内に配置されて第1冷却対象CT1を収容する収容筐体は、無くてもよい。また、収容筐体は、密閉筐体SCのように、必ずしも密閉された筐体である必要はない。
上記各実施形態では、第2循環装置7A,7Eは、貯留部73及び供給部74を有するとした。しかしながら、これに限らず、第2循環装置が有する冷媒循環流路において液体冷媒を循環可能であれば、貯留部73及び供給部74のうち少なくとも1つは無くてもよい。
上記第1〜第4実施形態では、熱交換部8は、作動流体が流通する第1流路81と、液体冷媒が流通する第2流路82と、第1流路81及び第2流路82が内部に設けられる流路筐体としての筐体83と、を備えるとした。そして、第2流路82は、筐体83の内部に設けられて、第1流路81を囲む空間83Sであるとした。しかしながら、これに限らず、熱交換部8の構成は、適宜変更可能である。例えば、熱交換部8は、第1流路81を形成する管状部材と第2流路82を形成する管状部材とが、熱伝達部材等を介して、熱伝達可能に接続された構成を有していてもよい。
同様に、蒸発部9,9Gも、図11に示した構成に限らず、蒸発部9,9Gの構成は、適宜変更可能である。
上記第1及び第2実施形態では、熱交換部8は、流体循環流路FCにおける作動流体の流通方向において、蒸発部64から圧縮部61までの経路に配置されているとした。上記第3及び第4実施形態では、熱交換部8は、流体循環流路FCにおける作動流体の流通方向において、第1蒸発部64Cから第2圧縮部67までの経路に配置されているとした。しかしながら、これに限らず、熱交換部8は、流体循環流路FCにおける作動流体の流通方向において、膨張部63から蒸発部64までの経路、又は、第2膨張部65から第1蒸発部64Cまでの経路に配置されていてもよい。
上記第1〜第4実施形態では、熱交換部8は、冷媒循環流路CPにおける液体冷媒の流通方向において、供給部74から第1受熱部71までの経路に設けられるとした。しかしながら、これに限らず、熱交換部8は、冷媒循環流路CPにおいてどの経路に設けられていてもよい。すなわち、熱交換部8は、冷媒循環流路CPにおける液体冷媒の流通方向において、第1受熱部71から第2受熱部72までの経路、第2受熱部72から貯留部73までの経路、貯留部73から供給部74までの経路のうちいずれかに設けられていてもよい。上記第5〜第7実施形態において、蒸発部9及び第1蒸発部9Gも同様である。
上記各実施形態では、冷却装置5A〜5Gは、被冷却部品CCと接続される第2受熱部72を有するとした。しかしながら、これに限らず、第2受熱部72は無くてもよい。また、第2受熱部72が流体循環流路FCに設けられる場合では、第2受熱部72は、液体冷媒の流通方向において熱交換部8、蒸発部9及び第1蒸発部9Gのうちの1つから第1受熱部71までの経路に位置していてもよい。また、第2受熱部72は、第1膨張部及び第1圧縮部の間において第1蒸発部及び第2膨張部のうち少なくとも一方に対する作動流体の流通方向とは反対方向、すなわち、作動流体の流通方向の上流側に位置していてもよい。
上記各実施形態では、冷却装置5A〜5Gは、凝縮部62に冷却気体を流通させる冷却ファンを備えるとした。しかしながら、これに限らず、冷却ファンは、無くてもよい。
また、冷却気体が密閉筐体SC内を循環可能であれば、密閉筐体SC内に配置される循環ファンCFは、無くてもよい。
上記各実施形態では、プロジェクター1A〜1Gは、図2に示した画像投射装置3を有し、画像投射装置3は、図3に示した光源装置4を有するものとした。しかしながら、これに限らず、画像投射装置3が有する光学部品の構成及びレイアウトは、適宜変更可能であり、光源装置4が有する光学部品の構成及びレイアウトは、適宜変更可能である。例えば、光源装置4が有する波長変換素子46は、波長変換部461にて生成した蛍光YLを、青色光L1sの入射側に出射する反射型の波長変換素子であるが、青色光L1sの入射方向に沿って蛍光を出射する透過型の波長変換素子を、光源装置に採用してもよい。
上記各実施形態では、光源装置4の光源411は、半導体レーザー412,413を有するものとした。しかしながら、これに限らず、光源装置4は、超高圧水銀ランプ等の光源ランプや、LED等の他の固体光源を、光源として有するものであってもよい。また、光源装置4は、赤、緑及び青の色光をそれぞれ出射するLDやLED等の他の固体光源や光源ランプを、光源として有するものであってもよい。この場合、冷却装置5A〜5Gの冷却対象は、他の固体光源や光源ランプを含んでいてもよい。
上記各実施形態では、プロジェクター1A〜1Gは、3つの光変調装置343(343B,343G,343R)を備えるとした。しかしながら、これに限らず、2つ以下、あるいは、4つ以上の光変調装置を備えるプロジェクターにも、本開示を適用可能である。
上記各実施形態では、光変調装置343は、光入射面と光出射面とが異なる透過型の液晶パネルであるとした。しかしながら、これに限らず、光変調装置として、光入射面と光出射面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。また、入射光束を変調して画像情報に応じた画像を形成可能な光変調装置であれば、マイクロミラーを用いたデバイス、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
[本開示のまとめ]
以下、本開示のまとめを付記する。
本開示の一態様に係るプロジェクターは、光源から出射された光を変調して投射するプロジェクターであって、第1冷却対象と、前記第1冷却対象を冷却する冷却装置と、前記第1冷却対象及び前記冷却装置を収容する外装筐体と、を備え、前記冷却装置は、作動流体が循環する第1循環装置と、液体冷媒が循環する第2循環装置と、前記作動流体及び前記液体冷媒の両方が流通する熱交換部と、を備え、前記第1循環装置は、気相の前記作動流体を圧縮する第1圧縮部と、前記第1圧縮部によって圧縮された気相の前記作動流体を液相の前記作動流体に凝縮する凝縮部と、前記凝縮部によって凝縮された液相の前記作動流体を減圧して、前記作動流体の状態を、液相及び気相が混相した状態に変化させる第1膨張部と、前記第1膨張部から流通する前記作動流体を、前記第1冷却対象から伝達された熱によって気相の前記作動流体に変化させ、変化された気相の前記作動流体を前記第1圧縮部へ排出する第1蒸発部と、を有し、前記第2循環装置は、前記第1冷却対象と熱伝達可能に接続され、前記液体冷媒が内部を流通する第1受熱部を有し、前記熱交換部は、前記第1膨張部を流通した前記作動流体が内部を流通する第1流路と、前記第1受熱部を流通した前記液体冷媒が内部を流通する第2流路と、を有し、前記第1流路を流通する前記作動流体によって前記第2流路を流通する前記液体冷媒を冷却する。
このような構成によれば、冷却装置は、第1冷却対象とともに外装筐体内に設けられているので、冷却装置の一部が外装筐体の外部に設けられている場合に比べて、プロジェクターの設置を容易に実施できる。また、プロジェクターの外観を良好にできる他、プロジェクターを小型に構成できる。また、プロジェクターを容易に移動させることができる。
更に、第1冷却対象は、第1循環装置の第1蒸発部が、第1冷却対象の熱を用いて液相の作動流体を気相の作動流体に変化させることによって冷却される。また、第1冷却対象は、第1冷却対象と熱伝達可能に接続される第1受熱部に、熱交換部での作動流体との熱交換によって冷却された液体冷媒が流通することによって冷却される。これによれば、例えば空気との熱交換によって冷却された液体冷媒が第1受熱部に流通する場合に比べて、温度が低い液体冷媒を第1受熱部に流通させることができる。従って、第1冷却対象の冷却効率を高めることができる。
上記一態様では、前記第1冷却対象及び前記第1蒸発部が内部に配置される収容筐体を備え、前記第1蒸発部は、前記収容筐体内の冷却気体を冷却して、前記第1冷却対象を冷却してもよい。
ここで、光変調装置等の光学部品は、所定の位置に精度よく配置する必要がある。すなわち、光学部品の配置位置を細かく調整する必要がある。従って、このような光学部品が第1冷却対象である場合、第1冷却対象に第1蒸発部を接続するためには、第1蒸発部に接続される配管に柔軟性が求められる。しかしながら、配管を流通する作動流体の圧力は比較的高いので、柔軟に変位可能な配管を、流体循環流路を形成する配管に採用することは、配管の強度的な耐性の観点から難しい。すなわち、上記光学部品のような第1冷却対象に第1蒸発部を熱伝達可能に接続することは難しい。
これに対し、上記構成によれば、収容筐体内において、第1蒸発部にて冷却された冷却気体が第1冷却対象を冷却するので、第1冷却対象と第1蒸発部とを物理的に接続する必要がない。このため、液体冷媒が第1受熱部に流通することによって第1冷却対象を冷却できるとともに、冷却気体が第1冷却対象に流通することによって第1冷却対象を冷却できる。従って、第1冷却対象の冷却効率を高めつつ、第1冷却対象を冷却可能な冷却装置を簡易に構成できる。
また、第1冷却対象及び第1蒸発部は、収容筐体内に設けられているので、収容筐体の外部の熱によって、冷却気体の温度が上昇することを抑制できる他、第1冷却対象及び第1蒸発部の防塵性を高めることができる。
上記一態様では、前記熱交換部は、前記第1流路及び前記第2流路が内部に設けられる流路筐体を有し、前記第2流路は、前記第1流路を囲む空間であってもよい。
このような構成によれば、流路形成筐体の内部において、第2流路は、第1流路を囲む。換言すると、第1流路は、第2流路の内部を流通する液体冷媒によって囲まれる。これによれば、第1流路を形成する管状部材と第2流路を形成する管状部材とが接触する構成に比べて、第2流路を流通する液体冷媒の熱を、第1流路を流通する作動流体に伝達しやすくすることができる。従って、液体冷媒を効率よく冷却でき、ひいては、第1冷却対象を効率よく冷却できる。
上記一態様では、前記第1蒸発部及び前記熱交換部は、一体化されており、前記第1蒸発部は、前記第1冷却対象から伝達された熱、及び、前記第2流路を流通する前記液体冷媒の熱によって、前記第1流路を流通する前記作動流体を気相の前記作動流体に変化させてもよい。
このような構成によれば、冷却装置、ひいては、プロジェクターの小型化を図ることができる。
上記一態様では、前記第1冷却対象とは異なる被冷却部品を備え、前記第2循環装置は、前記被冷却部品に熱伝達可能に接続され、前記液体冷媒が内部を流通する第2受熱部を有してもよい。
このような構成によれば、被冷却部品の熱が伝達される第2受熱部に、液体冷媒が流通することによって、被冷却部品を冷却できる。従って、第1冷却対象及び被冷却部品のそれぞれに対して個別に冷却装置を設ける必要がないので、プロジェクターの構成を簡略化できる。この他、冷却装置が第1冷却対象及び被冷却部品を冷却できるので、冷却装置の汎用性を高めることができる。
上記一態様では、前記第1冷却対象とは異なる被冷却部品を備え、前記第1循環装置は、前記被冷却部品に熱伝導可能に接続され、前記作動流体が内部を流通する第2受熱部を有し、前記第2受熱部は、前記作動流体の流通方向において前記第1膨張部から前記第1圧縮部までの経路に配置されていてもよい。
このような構成によれば、被冷却部品の熱が伝達される第2受熱部に、作動流体が流通することによって、被冷却部品を冷却できる。従って、第2循環装置が第2受熱部を有する場合と同様に、プロジェクターの構成を簡略化できる他、冷却装置の汎用性を高めることができる。
上記一態様では、前記第1冷却対象とは異なる第2冷却対象を備え、前記第1循環装置は、前記第1膨張部によって減圧された前記作動流体を減圧する第2膨張部と、前記第1膨張部から流通する前記作動流体を、前記第2冷却対象から伝達された熱によって気相の前記作動流体に変化させる第2蒸発部と、前記第1蒸発部から流入する前記作動流体を圧縮し、圧縮した前記作動流体を前記第1圧縮部に排出する第2圧縮部と、を備えてもよい。
このような構成によれば、第2蒸発部は、第2冷却対象の熱を用いて液相の作動流体を気相の作動流体に変化させる。このことから、第2蒸発部によって第2冷却対象の熱が消費されるので、第2冷却対象を冷却できる。
また、第1蒸発部を含む作動流体の循環流路、及び、第2蒸発部を含む作動流体の循環流路は、第1圧縮部、凝縮部及び第1膨張部を共有する。このため、第1冷却対象及び第2冷却対象を冷却できる冷却装置の構成を簡略化できる。この他、冷却装置を小型化に構成でき、ひいては、プロジェクターを小型に構成できる。
上記一態様では、前記第1冷却対象及び前記第2冷却対象とは異なる被冷却部品を備え、前記第1循環装置は、前記被冷却部品に熱伝達に熱伝導可能に接続され、前記作動流体が内部を流通する第2受熱部を有し、前記第2受熱部は、前記作動流体の流通方向において前記第2膨張部と前記第2圧縮部との間の経路に配置されていてもよい。
このような構成によれば、上記のように、被冷却部品を冷却でき、プロジェクターの構成を簡略化できる他、冷却装置の汎用性を高めることができる。
上記一態様では、電力を供給する電源装置を備え、前記被冷却部品は、前記電源装置であってもよい。
このような構成によれば、第1冷却対象及び電源装置のそれぞれに対して個別に冷却装置を設ける必要がないので、プロジェクターの構成を簡略化できる。この他、冷却装置が第1冷却対象及び電源装置を冷却できるので、冷却装置の汎用性を高めることができる。
上記一態様では、前記光源から出射された光を変調する光変調装置を備え、前記第1冷却対象は、前記光変調装置であってもよい。
このような構成によれば、光変調装置を効果的に冷却できる。
1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G…プロジェクター、2…外装筐体、343(343B,343G,343R)…光変調装置(第1冷却対象)、411…光源(第2冷却対象)、5A,5B,5C,5D,5E,5F,5G…冷却装置、6A,6C,6E,6G…第1循環装置、61…圧縮部(第1圧縮部)、61C…第1圧縮部、62…凝縮部、63…膨張部(第1膨張部)、63C…第1膨張部、64…蒸発部(第1蒸発部)、64C…第1蒸発部、65…第2膨張部、66…第2蒸発部、67…第2圧縮部、68,68E,69,69G…配管、681,691…第1配管、682,692…第2配管、683,683E…第3配管、693…第3配管(第1接続管)、6931…分流管、6932,6934…枝管、6933…部分配管、684,684E,694…第4配管、685…第5配管、695…第5配管(第2接続管)、6951…部分配管、6952,6953…枝管、6954…合流管、7A,7E…第2循環装置、71…第1受熱部、72…第2受熱部、73…貯留部、74…供給部、75,75E…流通管、751,751E…第1流通管、752…第2流通管、753…第3流通管、754…第4流通管、755,755E…第5流通管、8…熱交換部、81…第1流路、82…第2流路、83…筐体(流路筐体)、9…蒸発部、93…熱交換部、9G…第1蒸発部、CC…被冷却部品、CT1…第1冷却対象、CT2…第2冷却対象、PS…電源装置(被冷却部品)、SC…密閉筐体(収容筐体)、ST1,ST2…経路。

Claims (10)

  1. 光源から出射された光を変調して投射するプロジェクターであって、
    第1冷却対象と、
    前記第1冷却対象を冷却する冷却装置と、
    前記第1冷却対象及び前記冷却装置を収容する外装筐体と、を備え、
    前記冷却装置は、
    作動流体が循環する第1循環装置と、
    液体冷媒が循環する第2循環装置と、
    前記作動流体及び前記液体冷媒の両方が流通する熱交換部と、を備え、
    前記第1循環装置は、
    気相の前記作動流体を圧縮する第1圧縮部と、
    前記第1圧縮部によって圧縮された気相の前記作動流体を液相の前記作動流体に凝縮する凝縮部と、
    前記凝縮部によって凝縮された液相の前記作動流体を減圧して、前記作動流体の状態を、液相及び気相が混相した状態に変化させる第1膨張部と、
    前記第1膨張部から流通する前記作動流体を、前記第1冷却対象から伝達された熱によって気相の前記作動流体に変化させ、変化された気相の前記作動流体を前記第1圧縮部へ排出する第1蒸発部と、を有し、
    前記第2循環装置は、前記第1冷却対象と熱伝達可能に接続され、前記液体冷媒が内部を流通する第1受熱部を有し、
    前記熱交換部は、前記第1膨張部を流通した前記作動流体が内部を流通する第1流路と、前記第1受熱部を流通した前記液体冷媒が内部を流通する第2流路と、を有し、前記第1流路を流通する前記作動流体によって前記第2流路を流通する前記液体冷媒を冷却することを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
    前記第1冷却対象及び前記第1蒸発部が内部に配置される収容筐体を備え、
    前記第1蒸発部は、前記収容筐体内の冷却気体を冷却して、前記第1冷却対象を冷却することを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のプロジェクターにおいて、
    前記熱交換部は、前記第1流路及び前記第2流路が内部に設けられる流路筐体を有し、
    前記第2流路は、前記第1流路を囲む空間であることを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のプロジェクターにおいて、
    前記第1蒸発部及び前記熱交換部は、一体化されており、
    前記第1蒸発部は、前記第1冷却対象から伝達された熱、及び、前記第2流路を流通する前記液体冷媒の熱によって、前記第1流路を流通する前記作動流体を気相の前記作動流体に変化させることを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
    前記第1冷却対象とは異なる第2冷却対象を備え、
    前記第1循環装置は、
    前記第1膨張部によって減圧された前記作動流体を減圧する第2膨張部と、
    前記第1膨張部から流通する前記作動流体を、前記第2冷却対象から伝達された熱によって気相の前記作動流体に変化させる第2蒸発部と、
    前記第1蒸発部から流入する前記作動流体を圧縮し、圧縮した前記作動流体を前記第1圧縮部に排出する第2圧縮部と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項5に記載のプロジェクターにおいて、
    前記第1冷却対象及び第2冷却対象とは異なる被冷却部品を備え、
    前記第1循環装置は、前記被冷却部品に熱伝達可能に接続され、前記作動流体が内部を流通する第2受熱部を有し、
    前記第2受熱部は、前記作動流体の流通方向において前記第2膨張部と前記第2圧縮部との間の経路に配置されていることを特徴とするプロジェクター。
  7. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
    前記第1冷却対象とは異なる被冷却部品を備え、
    前記第2循環装置は、前記被冷却部品に熱伝達可能に接続され、前記液体冷媒が内部を流通する第2受熱部を有することを特徴とするプロジェクター。
  8. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
    前記第1冷却対象とは異なる被冷却部品を備え、
    前記第1循環装置は、前記被冷却部品に熱伝導可能に接続され、前記作動流体が内部を流通する第2受熱部を有し、
    前記第2受熱部は、前記作動流体の流通方向において前記第1膨張部から前記第1圧縮部までの経路に配置されていることを特徴とするプロジェクター。
  9. 請求項6から請求項8のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
    電力を供給する電源装置を備え、
    前記被冷却部品は、前記電源装置であることを特徴とするプロジェクター。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のプロジェクターにおいて、
    前記光源から出射された光を変調する光変調装置を備え、
    前記第1冷却対象は、前記光変調装置であることを特徴とするプロジェクター。
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