JP2021157033A - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents
画像形成装置およびその制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021157033A JP2021157033A JP2020056502A JP2020056502A JP2021157033A JP 2021157033 A JP2021157033 A JP 2021157033A JP 2020056502 A JP2020056502 A JP 2020056502A JP 2020056502 A JP2020056502 A JP 2020056502A JP 2021157033 A JP2021157033 A JP 2021157033A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cartridge
- photoconductor
- contact
- memory
- housing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】色ずれ補正を実行するためのダウンタイムを低減する。【解決手段】カラープリンタ(1)は、各メモリ(56)のうち少なくともいずれかとの通信が途切れた場合、色ずれ補正フラグを設定する。カラープリンタ(1)は、色ずれ補正フラグが設定されている場合、カバー(11)が閉じられた後にシート(P)に対する画像形成を実行する前に、色ずれ補正用の画像をベルト(73)上に形成し、かつ形成された画像に基づく色ずれ補正を行う。【選択図】図1
Description
本発明は、プリンタなどの画像形成装置およびその制御方法に関する。
従来、感光体を有しかつ交換可能なカートリッジを備えている印刷装置が知られている。複数のカートリッジを備えている従来の印刷装置では、いずれかのカートリッジを交換した後、印刷物の色ずれを防ぐために、色ずれ補正用の画像を形成して色ずれ補正処理を実行する。このような従来の印刷装置の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1の印刷装置は、いずれかのプロセスカートリッジ交換の際に開閉される開閉カバーを備えており、開閉カバーが開けられた場合、開閉カバーが開けられた理由に拘わらず、色ずれ補正処理を実行する。
特許文献1の技術では、色ずれ補正処理を実行する際、色ずれ補正用の画像をベルトに形成し、当該画像をセンサによって読み取る必要がある。そのため、色ずれ補正処理の完了には一定の時間を要する。特許文献1の技術では、開閉カバーが開けられた後、プロセスカートリッジが交換されない場合であっても、色ずれ補正処理を必ず実行する。その結果、本来であれば色ずれ補正処理が必要でない場合でも色ずれ補正処理が実行されるため、現像剤が不必要に消費される問題が生ずる。さらには、色ずれ補正を実行するためのダウンタイムが不必要に増加する問題が生ずる。
本発明の一態様は、色ずれ補正を実行するためのダウンタイムを低減することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像形成装置は、開口と、前記開口を開閉可能なカバーとを有する筐体と、それぞれが、現像剤が担持される感光体、メモリ、および前記メモリと導通するカートリッジ側端子を有し、かつ前記開口を通じて前記筐体に着脱可能な複数の感光体カートリッジと、各前記感光体から現像剤が転写されるベルトと、前記感光体カートリッジごとに前記筐体に設けられ、かつ前記感光体カートリッジが前記筐体に装着されているときに、前記感光体カートリッジに対応する前記カートリッジ側端子に接続される筐体側端子と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記カバーが開かれている場合、前記感光体カートリッジごとに、前記感光体カートリッジに対応する前記筐体側端子および当該筐体側端子に接続された前記カートリッジ側端子を介して、前記感光体カートリッジに対応する前記メモリと通信する通信処理と、前記通信処理において各前記メモリのうち少なくともいずれかとの通信が途切れた場合、色ずれ補正に関するフラグを設定する設定処理と、前記フラグが設定されている場合、前記カバーが閉じられた後にシートに対する画像形成を実行する前に、色ずれ補正用の画像を前記ベルト上に形成し、かつ形成された前記画像に基づく色ずれ補正を行う色ずれ補正処理と、を実行する。
前記の構成によれば、画像形成装置は、色ずれ補正に関するフラグが設定されている場合、カバーが閉じられた後に色ずれ補正処理を実行する。したがって、感光体カートリッジが実際に着脱された場合に限り、色ずれ補正処理を実行することができる。すなわち、単にカバーが開けられたのみであり、感光体カートリッジが着脱されない場合には、色ずれ補正処理を実行せずに済む。これにより、不必要な色ずれ補正処理の実行を抑制できるので、色ずれ補正処理を実行するためのダウンタイムを削減することができる。さらには、現像剤の消費量を抑えることができる。
前記制御部は、前記カバーが閉じられている場合、前記感光体カートリッジごとに、単位時間当たり第1頻度で、前記感光体カートリッジに対応する前記メモリと通信する他の通信処理を実行し、前記制御部は、前記通信処理において、前記感光体カートリッジごとに、単位時間当たり前記第1頻度よりも低い第2頻度で、前記感光体カートリッジに対応する前記メモリと通信してもよい。
前記の構成によれば、メモリとの通信中に感光体カートリッジが脱着される可能性が低くなるため、メモリとの通信中に感光体カートリッジが脱着されることを原因とする不具合(メモリ破壊など)の発生を抑制することができる。
前記制御部は、前記色ずれ補正処理において、前記色ずれ補正に関するフラグが設定されている場合、前記カバーが閉じられたことを契機に前記色ずれ補正を実行してもよい。
前記の構成によれば、カバーが閉じられた後、シートに対する画像形成が再開されるまでに要する待ち時間を最小限に減らすことができる。
前記画像形成装置は、記憶部をさらに備え、前記制御部は、前記筐体に装着されている前記感光体カートリッジごとに、前記感光体カートリッジに対応する前記メモリに記憶されている情報を、前記感光体カートリッジに対応付けて前記記憶部に記憶させる記憶処理と、前記フラグが設定されている場合、前記筐体に装着されているいずれかの前記感光体カートリッジに対応する前記メモリに記憶されている情報が、前記感光体カートリッジに対応付けて前記記憶部に記憶されている情報と異なる場合、濃度補正に関するフラグを設定する設定処理と、前記濃度補正に関するフラグが設定されている場合、前記カバーが閉じられた後に前記シートに対する画像形成を実行する前に、濃度補正用の画像を前記ベルト上に形成し、かつ形成された前記画像に基づく濃度補正を行う濃度補正処理とをさらに実行してもよい。
前記の構成によれば、現在使用中の感光体カートリッジが異なる感光体カートリッジに交換された場合、色ずれ補正処理に加えて濃度補正処理も実行するので、感光体カートリッジ交換後にシートに形成される画像の品位を維持することができる。
前記感光体カートリッジごとに、前記感光体カートリッジに対応する前記筐体側端子は、電圧用の第1接点および接地用の第2接点を有し、前記感光体カートリッジごとに、前記感光体カートリッジに対応する前記カートリッジ側端子は、電圧用の第3接点および接地用の第4接点を有し、前記感光体カートリッジごとに、前記感光体カートリッジが前記筐体に装着されているとき、前記第1接点が前記第3接点に接続されており、前記第2接点が前記第4接点に接続されていてもよい。
前記画像形成装置は、一端が前記第3接点に接続され、かつ他端が前記第4接点に接続されるツェナーダイオードをさらに備えていてもよい。
前記の構成によれば、メモリとの通信中に感光体カートリッジが取り外された際に過電圧がメモリに印加されることが抑制されるので、メモリを保護することができる。
前記画像形成装置は、一端が前記第3接点に接続され、かつ他端が前記第4接点に接続されるコンデンサをさらに備えていてもよい。
前記の構成によれば、メモリとの通信中に感光体カートリッジが取り外された場合にパルス的な電圧(ノイズ)がメモリに印加されることが抑制されるので、メモリを保護することができる。
前記第2接点は、前記第2接点および前記第4接点の接続方向において、前記第1接点よりも突出していてもよい。
前記の構成によれば、メモリとの通信中に感光体カートリッジが取り外される際、電圧を印加するための第1接点と第3接点との接続が解除された状態で、メモリが接地される状態を維持できるので、静電気などの影響をメモリが受けることを抑制できる。これにより、メモリを保護することができる。
前記第4接点は、前記第2接点と前記第4接点との接続方向において、前記第2接点よりも突出していてもよい。
前記の構成によれば、メモリとの通信中に感光体カートリッジが取り外される際、電圧を印加するための第1接点と第3接点との接続が解除された状態で、メモリが接地される状態を維持できるので、静電気などの影響をメモリが受けることを抑制できる。これにより、メモリを保護することができる。
前記制御部は、前記通信処理において、前記カバーが閉じられている場合、前記メモリからの情報の読み出しおよび前記メモリへの情報の書き込みを実行し、前記制御部は、前記カバーが開かれている場合、前記メモリからの情報の読み出しのみを実行する他の通信処理を実行してもよい。
前記の構成によれば、メモリへの情報の書き込み中に感光体カートリッジが取り外されることがない。したがって、メモリに正しいデータを書き込むことができる。
前記制御部は、前記通信処理において、前記カバーが開かれている場合に前記メモリとの通信が途切れた場合、前記カバーが閉じられるまで、前記メモリへの電圧印加を停止してもよい。
前記の構成によれば、感光体カートリッジが筐体から取り外された場合に、当該感光体カートリッジに対応するメモリへの電圧印加が停止される。これにより、不必要な電圧印加を停止できるので、画像形成装置の消費電力を下げることができる。
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像形成装置の制御方法は、開口と、前記開口を開閉可能なカバーとを有する筐体と、それぞれが、現像剤が担持される感光体、メモリ、および前記メモリと導通するカートリッジ側端子を有し、かつ前記開口を通じて前記筐体に着脱可能な複数の感光体カートリッジと、各前記感光体から現像剤が転写されるベルトと、前記感光体カートリッジごとに前記筐体に設けられ、かつ前記感光体カートリッジが前記筐体に装着されているときに、前記感光体カートリッジに対応する前記カートリッジ側端子に接続される筐体側端子とを備えている画像形成装置の制御方法であって、前記カバーが開かれている場合、前記感光体カートリッジごとに、前記感光体カートリッジに対応する前記筐体側端子および当該筐体側端子に接続された前記カートリッジ側端子を介して、前記感光体カートリッジに対応する前記メモリと通信し、各前記メモリのうち少なくともいずれかとの通信が途切れた場合、色ずれ補正に関するフラグを設定し、前記フラグが設定されている場合、前記カバーが閉じられた後に画像形成を実行する前に、色ずれ補正用の画像を前記ベルト上に形成し、かつ形成された前記画像に基づく色ずれ補正を実行する。
前記の構成によれば、本発明の一態様に係る画像形成装置と同様の効果を奏する。
本発明の一態様によれば、色ずれ補正を実行するためのダウンタイムを低減することができる。
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。なお、説明の便宜上、同一の部材には同一の符号を付し、それらの名称や機能も同一である。したがって、それらの詳細な説明は繰り返さない。
(カラープリンタ1の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るカラープリンタ1の概略構成を示す図面である。図2は、本発明の一実施形態に係るカバー11が開いた状態のカラープリンタ1を示す図である。図1に示すように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1は、筐体10、シート供給部20、および画像形成部30を備えている。図1では、カラープリンタ1の方向について、図1における左側を「前」、右側を「後」とし、上側を「上」、下側を「下」とする。
図1は、本発明の一実施形態に係るカラープリンタ1の概略構成を示す図面である。図2は、本発明の一実施形態に係るカバー11が開いた状態のカラープリンタ1を示す図である。図1に示すように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1は、筐体10、シート供給部20、および画像形成部30を備えている。図1では、カラープリンタ1の方向について、図1における左側を「前」、右側を「後」とし、上側を「上」、下側を「下」とする。
筐体10は、開口10Aと、開口10Aを開閉可能なカバー11とを備えている。カバー11は、上下方向において、露光ヘッド40の感光体51が配置された側とは反対側、具体的には、筐体10の上方に配置されている。カバー11は、筐体10の後方に設けられた回動軸11Aを中心として回動可能に支持されており、筐体10に形成された開口10Aを開閉する。カバー11は、開口10Aを閉鎖する閉鎖位置(図1の位置)と、開口10Aを開放する開放位置(図2の位置)との間で回動可能となっている。カバーセンサ12は、カバー11が開かれたこと、および、閉じられたことを検出するセンサである。カバーセンサ12は、カバー11が開かれると、カバー11が閉じられるまでオン信号を出力する。
シート供給部20は、筐体10内の下部に設けられる。シート供給部20は、シートトレイ21およびピックアップローラ22を備えている。シートトレイ21は、シートPを収容している。ピックアップローラ22は、シートトレイ21からシートPを画像形成部30に供給する。シートトレイ21内のシートPは、ピックアップローラ22によって1枚ずつ分離されて画像形成部30に供給される。
画像形成部30は、筐体10内において、シートトレイ21の上部に配置されている。画像形成部30は、複数の露光ヘッド40、複数の感光体カートリッジの一例としての複数のプロセスカートリッジPC、転写ユニット70、および定着ユニット80を備えている。図1では、露光ヘッド40およびプロセスカートリッジPCの数は、いずれも4つである。
露光ヘッド40は、カバー11から吊り下げられるようにカバー11に支持されている。露光ヘッド40は、カバー11を閉じた状態において、感光体51の上方に対向して配置されている。詳細には、露光ヘッド40は、カバー11の開閉によって、感光体51を露光する露光位置(図1の位置)と、当該露光位置よりも感光体51から離れた退避位置(図2の位置)との間を移動可能となっている。
複数のプロセスカートリッジPCは、カバー11とシートトレイ21との間において、前後方向に沿って並列配置されている。複数のプロセスカートリッジPCは、カバー11が開かれた状態において、開口10Aを通して筐体10に対して着脱可能となっている(図2参照)。プロセスカートリッジPCは、ドラムユニット50、および現像器の一例としての現像カートリッジ60とを備えている。
ドラムユニット50は、感光体51、帯電器52、押圧バネ53、クリーニングローラ54、ドラムフレーム55、メモリ56、およびカートリッジ側端子57を備えている。感光体51は、現像剤の一例としてのトナーが担持される円筒形のドラムである。帯電器52は、感光体51を帯電する。押圧バネ53は、プロセスカートリッジPCにおいて、現像カートリッジ60を感光体51に向けて付勢する。クリーニングローラ54は、感光体51上に残ったトナー等の異物を除去する。クリーニングローラ54は、感光体51に接触して回転可能となっている。ドラムフレーム55は、プロセスカートリッジPCにおいて、感光体51等を支持する。
メモリ56は、プロセスカートリッジPCに関する情報を記憶する。カートリッジ側端子57は、メモリ56と導通している。複数の筐体側端子13のそれぞれは、プロセスカートリッジPCごとに、筐体10に設けられる。カートリッジ側端子57は、対応するプロセスカートリッジPCが筐体10に設けられているときに、当該プロセスカートリッジPCに対応するカートリッジ側端子57に接続されている。
現像カートリッジ60は、ドラムユニット50に着脱可能なカートリッジである。現像カートリッジ60は、トナー収容部61および現像ローラ62を備えている。トナー収容部61は、現像剤の一例としての特定の色のトナーを、その内部に収容する。詳細には、各トナー収容部61は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、およびブラック(K)のいずれかの色のトナーを収容している。現像ローラ62は、対応するトナー収容部61内のトナーを、対応する感光体51に供給する。
プロセスカートリッジPCは、着脱可能な現像カートリッジ60がプロセスカートリッジPCに装着された状態で筐体10に着脱される。メモリ56は、現像カートリッジ60に設けられ、プロセスカートリッジPCのカートリッジ側端子57を介して筐体側端子13に接続されてもよい。これに限らず、現像カートリッジ60は、プロセスカートリッジPCとは別に、筐体10に着脱可能であってもよい。あるいは、プロセスカートリッジPCは、プロセスカートリッジPCと一体である現像器の一例としてのトナー収容部61および現像ローラ62を備えていてもよい。この例では、トナー収容部61および現像ローラ62は、プロセスカートリッジPCから着脱不可である。
転写ユニット70は、シートトレイ21とプロセスカートリッジPCとの間に設けられている。転写ユニット70は、駆動ローラ71、従動ローラ72、ベルト73、複数の転写ローラ74、およびセンサ75を備えている。ベルト73は、駆動ローラ71と従動ローラ72の間に張設された無端状のベルトである。ベルト73の外側の面は、各感光体51に接している。詳しくは後述するが、ベルト73の外側の面には、各感光体51からトナー(トナー像)が転写される。各転写ローラ74は、各感光体51との間においてベルト73を挟持するように、ベルト73の内側に配置されている。センサ75は、後述する色ずれ補正および濃度補正を行うためのセンサであり、ベルト73の外側かつ駆動ローラ71の近辺に配置されている。センサ75は、ベルト73に光を照射し、ベルト73から反射光を受光する光センサである。
定着ユニット80は、プロセスカートリッジPCおよび転写ユニット70の後方に設けられている。定着ユニット80は、加熱ローラ81および加圧ローラ82を備えている。加圧ローラ82は、加熱ローラ81と対向して配置されており、加熱ローラ81を押圧する。
カラープリンタ1は、次の手順に従って、シートP上に画像を形成する。画像形成部30は、まず、各感光体51の表面を、帯電器52によって一様に帯電させる。つぎに、露光ヘッド40によって帯電器52を露光することによって、感光体51上に画像データに基づく静電潜像を形成する。そして、現像ローラ62に現像バイアスを印加することによって、感光体51に現像ローラ62からトナーを供給し、静電潜像を可視像化させる。これにより、感光体51上にトナー像を形成する。画像形成部30は、各感光体51上に形成されたトナー像を、によってベルト73上を搬送されるシートP上に、順次重ね合わせて転写する。転写ユニット70は、トナー像が転写されたシートPを、加熱ローラ81と加圧ローラ82の間を搬送させる。定着ユニット80は、加熱ローラ81によってシートPを加熱することによって、トナー像をシートPに熱定着させる。その後、カラープリンタ1は、シートPを、搬送ローラ91によって筐体10内から外部に排出し、カバー11の上面に設けられる排シートトレイ11B上に載置させる。
画像形成部30は、中間転写方式によってシートPに画像を形成してもよい。本例では、画像形成部30は、ベルト73の外側の面上にトナー像をいったん形成し、それからベルト73上のトナー像をシートPに転写する。
(カラープリンタ1の機能的構成)
図3は、本発明の一実施形態に係るカラープリンタ1の機能的構成を示すブロック図である。この図に示すように、カラープリンタ1は、制御部100、画像形成部30と、表示部110、操作部120、および通信部130を備えている。制御部100は、画像形成部30、表示部110、操作部120、および通信部130に電気的に接続されている。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、および記憶部の一例としてのNVM(Non-Volatile Memory)104を備えている。
図3は、本発明の一実施形態に係るカラープリンタ1の機能的構成を示すブロック図である。この図に示すように、カラープリンタ1は、制御部100、画像形成部30と、表示部110、操作部120、および通信部130を備えている。制御部100は、画像形成部30、表示部110、操作部120、および通信部130に電気的に接続されている。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、および記憶部の一例としてのNVM(Non-Volatile Memory)104を備えている。
CPU101は、ROM102から読み出したプログラムにしたがって処理を行い、その処理の結果をRAM103またはNVM104に記憶させながら、カラープリンタ1の各部を制御する。ROM102には、各種のプログラムが記憶されており、各種のプログラムには、例えば、カラープリンタ1の各部を制御するためのプログラムが含まれる。RAM103は、CPU101が各種のプログラムを実行する際の作業領域およびデータの一時的な記憶領域として利用される。NVM104は、書き換え可能な不揮発性メモリである。
表示部110は、液晶ディスプレイを有し、各種の設定画面およびカラープリンタ1の動作状態等を表示する。操作部120は、複数のボタンを有し、ユーザによる各種の入力指示を受け付ける。通信部130は、無線通信方式または有線通信方式により、PC(Personal Computer)等の外部機器200と通信を行い、データを受信する。通信部130は、LAN(Local Area Network)等のインターフェースである。なお、通信部130は、複数の外部機器200と通信を行ってもよい。
カラープリンタ1では、カバー11が開かれた後、いずれかのプロセスカートリッジPCが着脱された場合、装着されたプロセスカートリッジPCに含まれる感光体51の位置ずれが発生する恐れがある。感光体51の位置ずれが発生すると、感光体51からシートPに転写されるトナー画像の位置が、着脱前での転写位置からずれてしまう。この結果、シートPに形成される画像のうち特定の色の部分の形成位置がずれるため、画像における色ずれが発生する。本実施形態のカラープリンタ1は、以下に詳述するように、プロセスカートリッジPCの着脱があった場合、色ずれを補正するための色ずれ補正を実行する。
(カラープリンタ1の制御方法)
図4は、本発明の一実施形態に係るカラープリンタ1の制御方法の流れを示すフローチャートである。図3に示す各処理が開始される前において、カラープリンタ1の電源はオンになっている。さらに、4つのプロセスカートリッジPCがいずれも筐体10に装着されており、かつ、カバー11は閉じられている。制御部100は、このようにカバー11が閉じられている場合、各プロセスカートリッジPCのメモリ56に、恒常的に電圧を印加する。制御部100は、さらに、カバー11が閉じられている場合、プロセスカートリッジPCごとに、単位時間当たり第1頻度で、プロセスカートリッジPCに対応するメモリ56と通信する。カラープリンタ1のユーザは、いずれかのプロセスカートリッジPCを着脱するために、カバー11を開く。
図4は、本発明の一実施形態に係るカラープリンタ1の制御方法の流れを示すフローチャートである。図3に示す各処理が開始される前において、カラープリンタ1の電源はオンになっている。さらに、4つのプロセスカートリッジPCがいずれも筐体10に装着されており、かつ、カバー11は閉じられている。制御部100は、このようにカバー11が閉じられている場合、各プロセスカートリッジPCのメモリ56に、恒常的に電圧を印加する。制御部100は、さらに、カバー11が閉じられている場合、プロセスカートリッジPCごとに、単位時間当たり第1頻度で、プロセスカートリッジPCに対応するメモリ56と通信する。カラープリンタ1のユーザは、いずれかのプロセスカートリッジPCを着脱するために、カバー11を開く。
制御部100は、カバー11が開かれた場合、カバーセンサ12から出力されたオン信号に基づいて、カバー11が開かれていることを検出する(S1)。制御部100は、つぎに、カバー11が開かれている場合、メモリ56に対する電圧印加の周期的なオンオフ切り替えを開始する(S2)。詳細には、制御部100は、各メモリ56に対して、電圧を第1時間印加した後、電圧の印加を第1時間よりも長い第2時間停止することを繰り返す。すなわち、カバー11が開かれた状態では、各プロセスカートリッジPCのメモリ56は、電圧が印加されている期間よりも電圧が印加されていない期間の方が長い。この制御は、後述するように、カバー11が閉じられるまで継続される。
制御部100は、つぎに、カバー11が開かれている場合、各メモリ56と通信する(S3、通信処理)。制御部100は、詳細には、プロセスカートリッジPCごとに、プロセスカートリッジPCに対応する筐体側端子13および当該筐体側端子13に接続されたカートリッジ側端子57を介して、プロセスカートリッジPCに対応するメモリ56と通信する。上述したように、カバー11が開かれている場合、メモリ56に対する電圧印加のオンオフが周期的に切り替わる。制御部100は、メモリ56に対する電圧印加がオフされている期間では、メモリ56と通信することができない。したがって、制御部100は、カバー11が開かれている場合、プロセスカートリッジPCごとに、単位時間当たり第1頻度よりも低い第2頻度で、プロセスカートリッジPCに対応するメモリ56と通信する。
ユーザは、カバー11を開けた後、筐体10に装着されている少なくともいずれかのプロセスカートリッジPCを、筐体10から取り外す。制御部100は、プロセスカートリッジPCが筐体10に装着されている場合、メモリ56と通信することができる。一方、プロセスカートリッジPCが筐体10から取り外されている場合、メモリ56と通信することができない。したがって、メモリ56との通信中にプロセスカートリッジPCが筐体10から取り外されると、メモリ56との通信が途切れる結果となる。そこで、制御部100は、カバー11が開かれている場合、各メモリ56のうち少なくともいずれかとの通信が途切れたか否かを判定する(S4)。
制御部100は、各メモリ56のうち少なくともいずれかとの通信が途切れた場合(S4においてYES)、色ずれ補正に関するフラグ(以下、色ずれ補正フラグ)を設定する(S5、設定処理)。制御部100は、各メモリ56のうち少なくともいずれかとの通信が途切れたことを契機にして、色ずれ補正に関するフラグを設定すればよい。あるいは、各メモリ56のうち少なくともいずれかとの通信が途切れた後、通信が途切れたメモリ56との通信を再開できた場合に、色ずれ補正フラグを設定してもよい。色ずれ補正フラグの「設定」とは、色ずれ補正フラグの値を「1」に変更することを意図している。色ずれ補正フラグが未設定の場合、色ずれ補正フラグの値は「0」である。色ずれ補正フラグの値は、RAM103またはNVM104に記憶されている。
制御部100は、各メモリとの通信がいずれも途切れない場合(S4においてNO)、すなわち、全てのメモリ56との通信を正常に継続することができる場合、色ずれ補正フラグを設定しない。すなわち、色ずれフラグの設定処理をスキップすることによって、色ずれ補正フラグの現在の値を維持する。したがって、制御部100は、色ずれ補正フラグがまだ設定されていない場合、未設定状態を継続する。一方、色ずれ補正フラグが設定済み場合、設定状態を継続する。
ユーザは、筐体10から取り外したプロセスカートリッジPCを、再び、筐体10に装着する。あるいは、ユーザは、取り外したプロセスカートリッジPCに代えて、交換用の他のプロセスカートリッジPCを筐体10に装着する。これにより、プロセスカートリッジPCの着脱が完了する。ユーザは、プロセスカートリッジPCの着脱後、カバー11を閉じる。制御部100は、カバー11が閉じられていることを検出したか否かを判定する(S6)。制御部100は、カバーセンサ12からのオン信号の出力が停止した場合、カバー11が閉じられていることを検出する。制御部100は、カバー11が閉じられていることを検出しない場合(S6においてNO)、再び、各メモリ56と通信する(S3)。このように、制御部100は、カバー11が閉じられていることを検出するまで、S3〜S6の各処理を繰り返し実行する。
制御部100は、カバー11が閉じられていることを検出した場合(S6においてYES)、各メモリ56に対する恒常的な電圧印加を開始する(S7)。言い換えれば、各メモリ56に対する電圧印加の周期的なオンオフの切り替えを、停止する。これにより、制御部100は、カバー11が閉じられている場合、再び、第2頻度よりも高い第1頻度で各メモリ56と通信する。
制御部100は、つぎに、色ずれ補正フラグが設定されているか否かを判定する(S8)。制御部100は、色ずれ補正フラグの値が「1」である場合、色ずれ補正が設定されていると判定する。一方、色ずれ補正フラグの値が「0」の場合、色ずれ補正フラグが設定されていないと判定する。制御部100は、色ずれ補正フラグが設定されている場合(S8においてYES)、カラープリンタ1の色ずれ補正を実行する(S9、色ずれ補正処理)。制御部100は、詳細には、色ずれ補正フラグが設定されている場合、カバー11が閉じられた後にシートPに対する画像形成を実行する前に、色ずれ補正用の画像をベルト73上に形成し、かつ形成された画像に基づく色ずれ補正を実行する。
制御部100は、例えば次の手順に従って色ずれ補正を実行する。制御部100は、まず、画像形成部30を制御してベルト73の表面にCMYK各色の色ずれ補正用の画像を形成させる。制御部100は、つぎに、ベルト73における画像が形成された範囲の反射光の強度を、検出位置においてセンサ75によって検出する。制御部100は、検出された反射光の強度に基づいて、ベルト73上に形成されたCMYK各色の色ずれ補正用の画像の相対的な位置ずれを取得する。制御部100は、位置ずれを補正するために、画像形成部30の画像形成条件を変更する。画像形成条件を変更する一例としては、CMYK各色における露光ヘッド40による露光のタイミングを変更することが挙げられる。制御部100は、これをトナーの色ごとに行うことによって、色ずれを補正する。なお。これは色ずれ補正の一例であり、色ずれ補正は種々の方法で行うことができる。
制御部100は、色ずれ補正が終了した後、色ずれ補正フラグの設定を解除する(S10)。詳細には、制御部100は、色ずれ補正フラグの値を「0」に変更する。なお、制御部100は、色ずれ補正フラグが設定されていないと判定した場合(S8においてNO)、色ずれ補正を実行しない。したがって、制御部100は、カバー11が開けられた後、プロセスカートリッジPCが一つも筐体10に着脱されなかった場合、色ずれ補正を実行しない。
以上のように、カラープリンタ1は、色ずれ補正フラグが設定されている場合、カバー11が閉じられた後に色ずれ補正処理を実行する。したがって、プロセスカートリッジPCが実際に着脱された場合に限り、色ずれ補正処理を実行することができる。すなわち、単にカバー11が開けられたのみであり、プロセスカートリッジPCが着脱されない場合には、色ずれ補正処理を実行せずに済む。これにより、不必要な色ずれ補正処理の実行を抑制できるので、色ずれ補正処理を実行するためのダウンタイムを削減することができるさらには、トナーの消費量を抑えることができる。
カラープリンタ1では、カバー11が開かれている場合での制御部100とメモリ56との通信の第2頻度が、カバー11が閉じられている場合での制御部100とメモリ56との通信の第1頻度よりも低い。これにより、メモリ56との非通信中にプロセスカートリッジPCが脱着される可能性が高くなる。すなわち、メモリ56との通信中にプロセスカートリッジPCが脱着される可能性が低くなる。したがって、メモリ56との通信中にプロセスカートリッジPCが脱着されることを原因とする不具合(メモリ56の破壊など)の発生を抑制することができる。
制御部100は、色ずれ補正に関するフラグが設定されている場合、カバー11が閉じられたことを契機に色ずれ補正を実行してもよい。これにより、カバー11が閉じられると、直ちに色ずれ補正が実行される。したがって、カバー11が閉じられた後、シートPに対する画像形成が再開されるまでに要する待ち時間を最小限に減らすことができる。
(濃度補正)
カラープリンタ1では、いずれかのプロセスカートリッジPCを、異なる他のプロセスカートリッジPCに交換した場合、シートPに形成される画像の濃度が、本来の濃度とは異なる恐れがある。カラープリンタ1は、以下に説明する手順によって、プロセスカートリッジPCが他のプロセスカートリッジPCに交換された場合、画像の濃度を補正するための濃度補正を実行する。
カラープリンタ1では、いずれかのプロセスカートリッジPCを、異なる他のプロセスカートリッジPCに交換した場合、シートPに形成される画像の濃度が、本来の濃度とは異なる恐れがある。カラープリンタ1は、以下に説明する手順によって、プロセスカートリッジPCが他のプロセスカートリッジPCに交換された場合、画像の濃度を補正するための濃度補正を実行する。
制御部100は、筐体10に装着されているプロセスカートリッジPCごとに、プロセスカートリッジPCに対応するメモリ56に記憶されている情報を、プロセスカートリッジPCに対応付けてNVM104に記憶させる(記憶処理)。メモリ56に記憶されている情報として、例えば、プロセスカートリッジPCの使用量、およびメモリ56に固有に識別子などが挙げられる。プロセスカートリッジPCの使用量は、カラープリンタ1における画像形成動作に伴って変化する値であり、画像形成を行ったシートPの累積枚数、感光体51の累積回転回数などが挙げられる。
制御部100は、色ずれ補正フラグが設定されており、かつ、筐体10に装着されているいずれかのプロセスカートリッジPCに対応するメモリ56に記憶されている情報が、当該プロセスカートリッジPCに対応付けてNVM104に記憶されている情報と異なる場合、濃度補正に関するフラグ(以下、濃度補正フラグ)を設定する。濃度補正フラグを設定するタイミングとしては、例えば、プロセスカートリッジPCが筐体10に新たに装着されたとき、またはカバー11が閉じられた後に制御部100がメモリ56と通信したときなどが挙げられる。
制御部100は、カバー11が閉じられた後、濃度補正に関するフラグが設定されている場合、濃度補正を実行する。制御部100は、詳細には、カバー11が閉じられた後にシートPに対する画像形成を実行する前に、CMYK各色の濃度補正用の画像をベルト73上に形成し、かつ形成された画像に基づく濃度補正を行う(濃度補正処理)。制御部100は、色ずれ補正と同様にベルト73の表面に濃度補正用の画像を形成させ、ベルト73における画像が形成された範囲の反射光の強度を、検出位置においてセンサ75によって検出する。そして、制御部100は、検出された反射光の強度に基づいて、ベルト73上に形成されたCMYK各色の濃度補正用の画像の濃度を取得する。制御部100は、濃度を補正するために、画像形成部30の画像形成条件を変更する。画像形成条件を変更する一例としては、CMYK各色における現像ローラ62の現像バイアスを補正することが挙げられる。なお、これは濃度補正の一例であり、濃度補正は種々の方法で行うことができる。
ユーザが、現在使用中のいずれかのプロセスカートリッジPCを、新品等の他のプロセスカートリッジPCに交換したとする。この場合、筐体10に装着されているいずれかのプロセスカートリッジPCに対応するメモリ56に記憶されている情報が、メモリ56に対応付けてNVM104に記憶されている情報と異なることになる。したがって、制御部100は、現在使用中の感光体カートリッジが異なる感光体カートリッジに交換された場合、色ずれ補正に加えて濃度補正も実行するので、プロセスカートリッジPC交換後にシートに形成される画像の品位を維持することができる。
(各端子の接点形状)
図5は、本発明の一実施形態に係る筐体側端子13およびカートリッジ側端子57の詳細を示す図である。この図に示すように、プロセスカートリッジPCごとに、プロセスカートリッジPCに対応する筐体側端子13は、第1接点の一例としての電圧用の接点13A、通信用の接点13B、および第2接点の一例としての接地用の接点13Cを有する。さらに、プロセスカートリッジPCごとに、プロセスカートリッジPCに対応するカートリッジ側端子57は、第3接点の一例としての電圧用の接点57A、通信用の接点57B、および第4接点の一例としての接地用の接点57Cを有する。接点13Aおよび接点57Aは、メモリ56に電圧(Vcc)を印加するための接点である。接点13Bおよび接点57Bは、制御部100とメモリ56との情報(データおよびクロック)の通信に用いられる接点である。接点13Cは、カラープリンタ1の基準電位部分に接続されている。すなわち、接点13Cは、カラープリンタ1において接地されている。接点57Cは、プロセスカートリッジPCが筐体10に装着されている場合、接点13Cに接続されていることによって、接地されている。
図5は、本発明の一実施形態に係る筐体側端子13およびカートリッジ側端子57の詳細を示す図である。この図に示すように、プロセスカートリッジPCごとに、プロセスカートリッジPCに対応する筐体側端子13は、第1接点の一例としての電圧用の接点13A、通信用の接点13B、および第2接点の一例としての接地用の接点13Cを有する。さらに、プロセスカートリッジPCごとに、プロセスカートリッジPCに対応するカートリッジ側端子57は、第3接点の一例としての電圧用の接点57A、通信用の接点57B、および第4接点の一例としての接地用の接点57Cを有する。接点13Aおよび接点57Aは、メモリ56に電圧(Vcc)を印加するための接点である。接点13Bおよび接点57Bは、制御部100とメモリ56との情報(データおよびクロック)の通信に用いられる接点である。接点13Cは、カラープリンタ1の基準電位部分に接続されている。すなわち、接点13Cは、カラープリンタ1において接地されている。接点57Cは、プロセスカートリッジPCが筐体10に装着されている場合、接点13Cに接続されていることによって、接地されている。
カラープリンタ1では、プロセスカートリッジPCごとに、プロセスカートリッジPCが筐体10に装着されているとき、接点13Aが接点57Aに接続されており、接点13Bが接点57Bに接続されており、かつ接点13Cが接点57Cに接続されている。これにより、プロセスカートリッジPCごとに、プロセスカートリッジPCが筐体10に装着されているとき、対応するカートリッジ側端子57が、対応する筐体側端子13に導通する。したがって、対応するメモリ56が、対応する筐体側端子13に導通する。
図5に示すように、接地用の接点13Cは、接点13Cと接点57Cとの接続方向において、接点13Aおよび接点13Bよりも突出している。一方、接点57A〜56Cは、いずれも、接点13Cと接点57Cとの接続方向において、互いに同一位置まで突出している。したがって、プロセスカートリッジPCを筐体10に装着する際、接点57A〜接点57Cのうち、接点57Cが先にカートリッジ側端子57に接続される。一方、プロセスカートリッジPCを筐体10から取り外す際、接点13Cと接点57Cとの接続が維持されたまま、接点13Aと接点57Aとの接続および接点13Bと接点57Bとの接続が先に解除される。したがって、メモリ56との通信中にプロセスカートリッジPCが取り外される際、電圧を印加するための接点13Aと接点57Aとの接続が解除された状態で、メモリ56が接地される状態を維持できるので、静電気などの影響をメモリ56が受けることを抑制できる。これにより、メモリ56を保護することができる。
接地用の接点57Cは、接点13Cと接点57Cとの接続方向において、接点57Aおよび接点57Bよりも突出してもよい。この場合、接点13A〜13Cは、図5の接点57A〜接点57Cのように、互いに同一位置まで突出していればよい。あるいは、接点13Cは、図5の13Cのように突出していてもよい。いずれの場合も、プロセスカートリッジPCを筐体10に装着する際、接点57A〜接点57Cのうち、接点57Cが先に筐体側端子13に接続される。さらに、プロセスカートリッジPCを筐体10から取り外す際、接点13Cと接点57Cとの接続を維持したまま、接点13Aと接点57Aとの接続および接点13Bと接点57Bとの接続が先に解除される。したがって、メモリ56との通信中にプロセスカートリッジPCが取り外される際、電圧を印加するための接点13Aと接点57Aとの接続が解除された状態で、メモリ56が接地される状態を維持できるので、静電気などの影響をメモリ56が受けることを抑制できる。これにより、メモリ56を保護することができる。
カラープリンタ1では、筐体側端子13が接点13Bを備えておらず、かつ、カートリッジ側端子57が接点57Bを備えていなくてもよい。この場合、接点13Aおよび接点57Cは、いずれも、電圧用かつ通信用の接点である。したがって、制御部100は、互いに接続された接点13Aおよび接点57Aを通じて、メモリ56に電圧を印加し、かつメモリ56と通信する。
図6は、本発明の一実施形態に係るカートリッジ側端子57とメモリ56との接続形態を示す図である。この図に示すように、カラープリンタ1は、プロセスカートリッジPCごとに設けられるツェナーダイオード58をさらに備えている。ツェナーダイオード58の一端は接点57Aに接続され、他端は接点57Cに接続されている。したがって、プロセスカートリッジPCが筐体10に装着されているとき、ツェナーダイオード58の他端は接地されている。ツェナーダイオード58のアノードおよびカソードのうち、カソードが接点57Aに接続されている。プロセスカートリッジPCにおいて、ツェナーダイオード58は、一定の電圧を超える過電圧がカートリッジ側端子57からメモリ56に印加されることを抑制する。これにより、メモリ56との通信中にプロセスカートリッジPCが取り外された際に過電圧がメモリ56に印加されることが抑制されるので、メモリ56を保護することができる。
図6に示すように、カラープリンタ1は、プロセスカートリッジPCごとに設けられるコンデンサ59をさらに備えている。各プロセスカートリッジPCにおいて、コンデンサ59の一端は接点57Aに接続され、他端は接点57Cに接続されている。したがって、プロセスカートリッジPCが筐体10に装着されているとき、コンデンサ59の他端は接地されている。プロセスカートリッジPCにおいて、コンデンサ59は、パルス的な電圧がカートリッジ側端子57からメモリ56に印加されることを抑制する。これにより、メモリ56との通信中にプロセスカートリッジPCが取り外された際にパルス的な電圧(ノイズ)がメモリ56に印加されることが抑制されるので、メモリ56を保護することができる。
(その他の制御例)
制御部100は、カバー11が閉じられている場合、メモリ56からの情報の読み出しおよびメモリ56への情報の書き込みを実行してもよい。制御部100は、さらに、カバー11が開かれている場合、メモリ56からの情報の読み出しのみを実行してもよい。本例では、メモリ56への情報の書き込み中にプロセスカートリッジPCが取り外されることがないので、メモリ56に正しいデータを書き込むことができる。
制御部100は、カバー11が閉じられている場合、メモリ56からの情報の読み出しおよびメモリ56への情報の書き込みを実行してもよい。制御部100は、さらに、カバー11が開かれている場合、メモリ56からの情報の読み出しのみを実行してもよい。本例では、メモリ56への情報の書き込み中にプロセスカートリッジPCが取り外されることがないので、メモリ56に正しいデータを書き込むことができる。
制御部100は、カバー11が開かれている場合にメモリ56との通信が途切れた場合、カバー11が閉じられるまで、メモリ56への電圧印加を停止してもよい。本例では、プロセスカートリッジPCが筐体10から取り外された場合、当該プロセスカートリッジPCに対応するメモリ56への電圧印加が停止される。これにより、不必要な電圧印加を停止するので、カラープリンタ1の消費電力を下げることができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
制御部100は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
制御部100は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、制御部100は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、前記コンピュータにおいて、前記プロセッサが前記プログラムを前記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。前記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。前記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、前記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、前記プログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して前記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、前記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は前述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 カラープリンタ
10 筐体
10A 開口
11 カバー
11A 回動軸
11B 排シートトレイ
12 カバーセンサ
13 筐体側端子
13A、13B、13C、57A、57B、57C 接点
20 シート供給部
21 シートトレイ
22 ピックアップローラ
30 画像形成部
40 露光ヘッド
50 ドラムユニット
51 感光体
52 帯電器
53 押圧バネ
54 クリーニングローラ
55 ドラムフレーム
56 メモリ
57 カートリッジ側端子
58 ツェナーダイオード
59 コンデンサ
60 現像カートリッジ
61 トナー収容部
62 現像ローラ
70 転写ユニット
71 駆動ローラ
72 従動ローラ
73 ベルト
74 転写ローラ
75 センサ
80 定着ユニット
81 加熱ローラ
82 加圧ローラ
91 搬送ローラ
100 制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 NVM
110 表示部
120 操作部
130 通信部
200 外部機器
P シート
PC プロセスカートリッジ
10 筐体
10A 開口
11 カバー
11A 回動軸
11B 排シートトレイ
12 カバーセンサ
13 筐体側端子
13A、13B、13C、57A、57B、57C 接点
20 シート供給部
21 シートトレイ
22 ピックアップローラ
30 画像形成部
40 露光ヘッド
50 ドラムユニット
51 感光体
52 帯電器
53 押圧バネ
54 クリーニングローラ
55 ドラムフレーム
56 メモリ
57 カートリッジ側端子
58 ツェナーダイオード
59 コンデンサ
60 現像カートリッジ
61 トナー収容部
62 現像ローラ
70 転写ユニット
71 駆動ローラ
72 従動ローラ
73 ベルト
74 転写ローラ
75 センサ
80 定着ユニット
81 加熱ローラ
82 加圧ローラ
91 搬送ローラ
100 制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 NVM
110 表示部
120 操作部
130 通信部
200 外部機器
P シート
PC プロセスカートリッジ
Claims (12)
- 開口と、前記開口を開閉可能なカバーとを有する筐体と、
それぞれが、現像剤が担持される感光体、メモリ、および前記メモリと導通するカートリッジ側端子を有し、かつ前記開口を通じて前記筐体に着脱可能な複数の感光体カートリッジと、
各前記感光体から現像剤が転写されるベルトと、
前記感光体カートリッジごとに前記筐体に設けられ、かつ前記感光体カートリッジが前記筐体に装着されているときに、前記感光体カートリッジに対応する前記カートリッジ側端子に接続される筐体側端子と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記カバーが開かれている場合、前記感光体カートリッジごとに、前記感光体カートリッジに対応する前記筐体側端子および当該筐体側端子に接続された前記カートリッジ側端子を介して、前記感光体カートリッジに対応する前記メモリと通信する通信処理と、
前記通信処理において各前記メモリのうち少なくともいずれかとの通信が途切れた場合、色ずれ補正に関するフラグを設定する設定処理と、
前記フラグが設定されている場合、前記カバーが閉じられた後にシートに対する画像形成を実行する前に、色ずれ補正用の画像を前記ベルト上に形成し、かつ形成された前記画像に基づく色ずれ補正を行う色ずれ補正処理と、を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、前記カバーが閉じられている場合、前記感光体カートリッジごとに、単位時間当たり第1頻度で、前記感光体カートリッジに対応する前記メモリと通信する他の通信処理を実行し、
前記制御部は、前記通信処理において、前記感光体カートリッジごとに、単位時間当たり前記第1頻度よりも低い第2頻度で、前記感光体カートリッジに対応する前記メモリと通信することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記色ずれ補正処理において、前記色ずれ補正に関するフラグが設定されている場合、前記カバーが閉じられたことを契機に前記色ずれ補正を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置は、記憶部をさらに備え、
前記制御部は、
前記筐体に装着されている前記感光体カートリッジごとに、前記感光体カートリッジに対応する前記メモリに記憶されている情報を、前記感光体カートリッジに対応付けて前記記憶部に記憶させる記憶処理と、
前記フラグが設定されている場合、前記筐体に装着されているいずれかの前記感光体カートリッジに対応する前記メモリに記憶されている情報が、前記感光体カートリッジに対応付けて前記記憶部に記憶されている情報と異なる場合、濃度補正に関するフラグを設定する設定処理と、
前記濃度補正に関するフラグが設定されている場合、前記カバーが閉じられた後に前記シートに対する画像形成を実行する前に、濃度補正用の画像を前記ベルト上に形成し、かつ形成された前記画像に基づく濃度補正を行う濃度補正処理とをさらに実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記感光体カートリッジごとに、前記感光体カートリッジに対応する前記筐体側端子は、電圧用の第1接点および接地用の第2接点を有し、
前記感光体カートリッジごとに、前記感光体カートリッジに対応する前記カートリッジ側端子は、電圧用の第3接点および接地用の第4接点を有し、
前記感光体カートリッジごとに、前記感光体カートリッジが前記筐体に装着されているとき、前記第1接点が前記第3接点に接続されており、前記第2接点が前記第4接点に接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 一端が前記第3接点に接続され、かつ他端が前記第4接点に接続されるツェナーダイオードをさらに備えていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 一端が前記第3接点に接続され、かつ他端が前記第4接点に接続されるコンデンサをさらに備えていることを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置。
- 前記第2接点は、前記第2接点および前記第4接点の接続方向において、前記第1接点よりも突出していることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第4接点は、前記第2接点と前記第4接点との接続方向において、前記第2接点よりも突出していることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記通信処理において、前記カバーが閉じられている場合、前記メモリからの情報の読み出しおよび前記メモリへの情報の書き込みを実行し、
前記制御部は、前記カバーが開かれている場合、前記メモリからの情報の読み出しのみを実行する他の通信処理を実行することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記通信処理において、前記カバーが開かれている場合に前記メモリとの通信が途切れた場合、前記カバーが閉じられるまで、前記メモリへの電圧印加を停止することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 開口と、前記開口を開閉可能なカバーとを有する筐体と、それぞれが、現像剤が担持される感光体、メモリ、および前記メモリと導通するカートリッジ側端子を有し、かつ前記開口を通じて前記筐体に着脱可能な複数の感光体カートリッジと、各前記感光体から現像剤が転写されるベルトと、前記感光体カートリッジごとに前記筐体に設けられ、かつ前記感光体カートリッジが前記筐体に装着されているときに、前記感光体カートリッジに対応する前記カートリッジ側端子に接続される筐体側端子とを備えている画像形成装置の制御方法であって、
前記カバーが開かれている場合、前記感光体カートリッジごとに、前記感光体カートリッジに対応する前記筐体側端子および当該筐体側端子に接続された前記カートリッジ側端子を介して、前記感光体カートリッジに対応する前記メモリと通信し、各前記メモリのうち少なくともいずれかとの通信が途切れた場合、色ずれ補正に関するフラグを設定し、前記フラグが設定されている場合、前記カバーが閉じられた後に画像形成を実行する前に、色ずれ補正用の画像を前記ベルト上に形成し、かつ形成された前記画像に基づく色ずれ補正を実行することを特徴とする制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020056502A JP2021157033A (ja) | 2020-03-26 | 2020-03-26 | 画像形成装置およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020056502A JP2021157033A (ja) | 2020-03-26 | 2020-03-26 | 画像形成装置およびその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021157033A true JP2021157033A (ja) | 2021-10-07 |
Family
ID=77918238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020056502A Pending JP2021157033A (ja) | 2020-03-26 | 2020-03-26 | 画像形成装置およびその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021157033A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023127374A1 (ja) * | 2021-12-28 | 2023-07-06 | ブラザー工業株式会社 | ドラムユニット |
-
2020
- 2020-03-26 JP JP2020056502A patent/JP2021157033A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023127374A1 (ja) * | 2021-12-28 | 2023-07-06 | ブラザー工業株式会社 | ドラムユニット |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6546212B1 (en) | Image forming apparatus and unit detachably attachable to the same image forming apparatus and information displaying system related to unit detachably attachable to the same image forming apparatus | |
US7606505B2 (en) | Image forming method and apparatus capable of effectively performing charging operation | |
JP2000284581A (ja) | 画像形成装置 | |
US9671720B2 (en) | Image forming apparatus with developing device for supplying toner | |
US20060184929A1 (en) | Replacement part and image forming apparatus | |
JP3728163B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010032947A (ja) | 画像形成装置 | |
US8971733B2 (en) | Image forming unit and image forming apparatus | |
JP2021157033A (ja) | 画像形成装置およびその制御方法 | |
JP4141316B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US7313334B2 (en) | Image formation device enabling switching between color printing mode and monochrome printing mode | |
JP2004309945A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2019086594A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4507061B2 (ja) | 装置ユニット、及び、画像形成装置 | |
JP2022102896A (ja) | 画像形成装置およびその制御方法 | |
JP2009282153A (ja) | 画像形成装置及び消耗品ユニット | |
JP4310011B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007086184A (ja) | 画像形成装置、及び、画像形成システム | |
JP2006349779A (ja) | 現像器及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP3912947B2 (ja) | 異常検知システム | |
JP2022082940A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004314380A (ja) | 画像形成装置および情報管理方法 | |
JP4259918B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2023029009A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2001282060A (ja) | 画像形成装置、カートリッジ、記憶手段及びカートリッジ使用期限報知システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD07 | Notification of extinguishment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427 Effective date: 20230414 |