JP2021155113A - 袋体 - Google Patents
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Abstract
Description
従って袋体の多くは開閉自在の開口部を有するものである。
例えば特開2019−182513号(特許文献1)に示す袋体や特開平9−309546号(特許文献2)に示す袋体或いは特開平6−312750号(特許文献3)に示す袋体など多種の袋体が存在する。
これらの袋体には開口部を有しており、物の出し入れを行うものである。
この場合樹脂製の袋体はシート又はフィルムをもって製袋するものである。
更にその開口部は軟質のシート又はフィルムよりなり、容易に開くことができる反面、開いた状態は維持できないものである。
即ち袋体自体がつぶれ、或いは折れ等が生じてしまうばかりでなく、すぐに開口部分も閉じてしまうものである。
しかし、多数の商品を一つずつ袋体内に袋詰めする作業を行う場合や多数の商品を暫時取り出す作業が必要な場合には、どうしても袋体を開いておくために片手特別な器具等を用いて常時開いた状態を維持しておくことが必要となってしまう。
このことは袋詰め作業の手間が多くかかってしまうこととなる。
この一回ずつの開口の手間を除くために、この袋体内から予め取り出しておき、作業をすることが必要となる。
例えば袋体内の食材を用いて調理をする場合や、袋体内の部品を用いて器具を製造する場合に、この袋体内から予め取り出しておくことが必要となってしまう。
これだと例えば食材を一旦出した状態で必要量を使用し、残ったものを再度袋体内に戻すことが必要となり、衛生面のみならずその作業が煩雑となってしまう。
従って、袋体とは別部材の器具を使用せず、或いは手で開口状態を維持しなくとも、開口状態を維持できる袋体の提供が望まれるものである。
或いは、請求項2に係る発明は開口部の内周面の全周に亘って形状記憶樹脂からなる開閉具を形成する袋体からなり、係る発明を用いてもよい。
この他、請求項4に係る発明は袋体の表裏シートのいずれかのシートの内周面に形状記憶樹脂からなる開閉具を形成する袋体であり、係る発明を用いてもよい。
この他、請求項5に係る発明は該開口部の内周面の開閉具を内周面に代えて外周面に形成する袋体からなるものであって、係る発明を用いてもよい。
或いは請求項7に係る発明のように開口部の開閉用の開閉具が帯状の形状記憶樹脂からなる開閉具である袋体を用いてもよい。
これに代え請求項8に係る発明のように開口部の開閉用の開閉具が線状の形状記憶樹脂からなる開閉具である袋体を用いてもよい。
従って袋体内の物の出し入れが容易となり、使い勝手の良い袋体の提供ができる。
更に形状記憶樹脂を用いることにより樹脂の固化作用によって開いた状態の維持ができるものとなる。
更には切断などの可能性があり、切断部での怪我等の発生の恐れもある。
従ってより衛生的であるばかりでなく安全性の高い袋体の提供を可能とするものである。
又請求項3に係る発明によって内周面に断続的に開閉具を有するものでもよく、これによっても開口の維持が図れる。
これにより各種の形状に応じた断続的な開口部の維持が図れるものとなり各種形状の袋体に適用できるものとなる。
従って各種の袋体の形状に応じて適切な開口部の維持ができる。
更に請求項5に係る発明によって開閉具を外周面に用いることができ、各種の袋体の形状に応じて適切な開口部の維持ができる。
更に請求項6に係る発明により開閉具がリブをもって形成するものでよく、リブとして開口状態をよりきっちりと維持できるものとなる。
特に、袋体1の開口部には形状記憶樹脂を使用した開閉具2であるリブを有する一例を示す図である。
本図に示すように袋体1には上部に開口部10を有しており、該開口部10の内部周囲に形状記憶樹脂を用いた開閉具2であるリブを有する。
この場合、固化している状態で形状を変形すると変形した状態を維持する形状記憶合成樹脂であって、形状記憶ポリマーによって形成されているものである。
このポリマーとしてはポリエステル系のものポリスチレン系やポリオレフィン系、或いはポリアミド系、ポリウレタン系、アクリル系等のものでよく、一定の温度以下の場合には固化し、一定の温度以上の場合に軟化する合成樹脂であって、固化している状態で形状を変形すると変形した状態を維持する形状記憶合成樹脂であればよい。
この場合、このリブを開くことにより開口部10が開くが、この袋体1が開いた状態を維持できるものである。
尚、リブ状の形状記憶樹脂からなる開閉具2を用いているが、この形状に限らず帯状の形状記憶樹脂からなる開閉具2や線状の形状記憶樹脂からなる開閉具2を用いるものであってもよい。
元より通常の各種の起立袋や角底体の袋等を用いるものであってもよく、或いは単に折り込んで底部11を形成した袋に用いるものであってもよい。
少なくとも開口部10を有し、該開口部10の内部周囲に、形状記憶樹脂を用いたリブからなる開閉具2や帯状の形状記憶樹脂を用いた開閉具2、或いは線状の形状記憶樹脂を用いた開閉具2を有する袋体1であってもよい。
この場合開口部10方向の内周であって、袋体1の表裏面のシートの内面にリブ状の形状記憶樹脂からなる開閉具2を形成している。
従って袋体のひとつのシート面に設けた形状記憶樹脂のリブからなる開閉具2を袋体1の開口10が開く方向に広げると、この開閉具2は変形して開いた状態とすることができ、更にその開いた状態を維持できるものである。
尚、閉じたい時は逆にこの表裏面のそれぞれの形状記憶樹脂のリブからなる開閉具2を閉じる方向即ち表裏面の内周面に形成したリブをそれぞれ接する方向に変形させることにより袋体1の開口部10を閉鎖状態とすることができる。
更に本図においては袋体1の表裏面にこの袋体1の開口部10の開閉用の形状記憶樹脂からなる開閉具2を有するものであるが、表裏面いずれかひとつの面にのみこの形状記憶樹脂からなる開閉具2を有するものであってもよい。
或いはこの開閉具2は袋体の内周面全周に沿って形成しているものに限らず、内周面に断続的に形状記憶樹脂からなる開閉具2を有するものであってもよい。
次に図1及び図2においては、この開口部10の形状記憶樹脂からなる開閉具2は、袋体1の内周面に形成しているが、これに代え外周面に同様に形成するものであってもよい。
これによっても袋体1の開口部10の開口状態の維持ができる。
従って袋体1の内周面の内部周囲に形成したリブを開口部10が広がる状態で維持できるものとなり、袋体1の物の出し入れを容易とすることができる。
尚、本図における袋体1の開口部10の形状記憶樹脂で形成した開閉具2であるリブは、袋体1の開口部10から袋体1内方向の任意位置に設置しているが、この位置は任意であり、より開口部10の開口端辺に近い位置であっても、或いは袋体1の本体内部方向に形成しているものであってもよく、袋体1や収納商品等に応じて適切な位置に形成すればよいものである。
例えば料理等における調味料を入れておく袋に使用すれば、調味料の逐次の取り出しの便宜が図れることとなると共に他の商品の使用にも使えるものであって、使い勝手がよくなると共に使用用途の広い袋体として有用な袋体を提供できる。
更に、例えば開閉具に関して針金等の金属類の使用も考えられるが、金属を使用した場合における錆等の発生が生じる可能性を有する。
更に、金属部端部により怪我、或いは使用時における金属線等の切断等による怪我等も生ずる可能性を有し、このような状況のない、より安全性の高い袋体を提供できるものである。
従って本発明に係る開口部10に形状記憶樹脂からなる開閉具2を有する袋体1は、開口部10を開いた状態に維持できるものであると共に安全性が高くまた衛生的でもある、極めて有用な発明である。
本図に示す構成は、袋体開閉用の形状記憶樹脂からなる開閉具2を袋体内周面に有すると共に更に同じく開口部10内周面に袋体1閉鎖用のチャック部3を有する一例を示す。
この様に構成すると、袋体1の閉鎖時にはチャック部3によって閉じた状態を維持でき、袋体1を開く場合にはこのチャック部3の嵌合を外すことにより袋体1の開口部10を開くことができる。
例えば食材等をチャック部3によって閉じて保存しておくことができ、使用時にこのチャック部3の嵌合を外して袋体1の開口部10を開くことができる。
尚、この場合袋体1の開口部10の内周面に開閉用の形状記憶樹脂からなる開閉具2であるリブを有しているが、これに代えて外周面に開閉用の形状記憶樹脂からなる開閉具2であるリブ等を有しているものでもよい。
或いは、本図ではこの開閉用の形状記憶樹脂からなる開閉具2はリブをもって形成しているがこれに限らず帯状の形状記憶樹脂からなる開閉具2をもって形成しても、或いは線状の形状記憶樹脂からなる開閉具2をもって形成するものであってもよい。
更には全周に亘って形成するものに限らず、断続的に形成するものであってもよい。
従って、開口部10に形状記憶樹脂からなる開閉具2であるリブを有し、このリブが袋体を開いた状態に広げて変形させた状態の一例を示す。
この様に袋体が開いた状態を維持できるものである。
尚、開口部10が開いていることにより同様にチャック部3も開いている。
底部ガゼットにより起立袋となると共に底部ガゼットは2段底を形成している。
更に上部にもガゼット部を有すると共に一方の上部突出部には開口部10を有し、他方の上部突出部にはヘッダー部を形成している。
この一方の上部突出部の開口部10には開口部内部周面に袋体開閉用の形状記憶樹脂からなる開閉具2を有している。
本図においては開閉具2としてはリブを形成している。
更に該リブの袋体内部側には袋体閉鎖用のチャック部3を形成している。
従って上部と底部ともにガゼット部を有していることから袋体の内部が広く形成でき、通常の袋体より多くの内容物を収納できる。
図8は、袋体1の開口部10内部周面に形成した袋体開閉用の形状記憶樹脂からなる開閉具2であるリブを開いた状態の一実施例を示す図である。
本図に示すように袋体開閉用のリブを広げるように変形することにより開口部10を広げることができ、この広げた状態を維持できる。
従って内容物の取り出しが容易となると共にまた袋体内への収納がより容易となる。
10 開口部
11 底部
2 開閉具
3 チャック部
Claims (8)
- 表面シートと裏面シートとからなる開口部を有する袋体であって
該開口部10の内周面に開口部10の開閉用の形状記憶樹脂からなる開閉具2を有することを特徴とする
袋体 - 開口部10の内周面の全周に亘って形状記憶樹脂からなる開閉具2を形成することを特徴とする請求項1記載の袋体。
- 開口部10の内周面に断続的に形状記憶樹脂からなる開閉具2を形成することを特徴とする請求項1記載の袋体。
- 袋体1の表裏シートのいずれかのシートの内周面に形状記憶樹脂からなる開閉具2を形成することを特徴とする請求項1記載の袋体。
- 開口部10の内周面の開閉具2を内周面に代えて外周面に形成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の袋体。
- 開口部10の開閉用の形状記憶樹脂からなる開閉具2がリブであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の袋体。
- 開口部10の開閉用の開閉具2が帯状の形状記憶樹脂からなる開閉具2であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の袋体。
- 開口部10の開閉用の開閉具2が線状の形状記憶樹脂からなる開閉具2であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の袋体。
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