JP2021155005A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の停止制御時の振動を安定して抑制できるハイブリッド車両を提供する。【解決手段】内燃機関20の停止制御時、複数の燃料噴射弁14A〜14Dによる燃料噴射を停止すると共にスロットルバルブ47Aを全閉にした後に、所定時間毎に内燃機関を発電時におけるエンジン回転数にするために必要な発電用モータジェネレータ32のトルクを取得するトルク取得部51と、所定時間毎に発電用モータジェネレータの回転数変動が所定の第1閾値以下になったか否かを判定する回転変動判定部51と、を有し、車両制御装置51、11、52は、回転数変動が第1閾値よりも大きいと判定した場合は、発電用モータジェネレータをトルク取得部を介して取得したトルクで駆動するように制御し、回転数変動が第1閾値以下になったと判定した場合に、発電用モータジェネレータを用いて内燃機関を停止させるように制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド車両に関するものである。
内燃機関と駆動用モータジェネレータと発電用モータジェネレータとバッテリとを備えたハイブリッド車両に関する技術が種々提案されている。
例えば、下記特許文献1に記載されるハイブリッド車両の制御装置は、過給機を備える内燃機関と、内燃機関の出力軸に連結されたモータジェネレータとを備えるハイブリッド車両に適用され、モータジェネレータを制御するECUを備えている。内燃機関には、過給機のコンプレッサをバイパスするバイパス通路と、バイパス通路を開閉するバイパス弁とが設けられている。内燃機関を停止させるとき、ハイブリッド車両の制御装置は、バイパス弁を開弁した後に、ECUがモータジェネレータを用いて内燃機関を停止させるように制御して、内燃機関の圧縮反力を小さくして、振動を抑制するように構成されている。
特開2015−85849号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたハイブリッド車両の制御装置では、過給機のコンプレッサをバイパスするバイパス通路と、バイパス通路を開閉するバイパス弁とから構成されるバイパス機構を設ける必要があるため、部品点数が増えて、製造コストの増加を招くという問題がある。また、内燃機関の圧縮反力の状態を検出する反力検出装置がないため、振動低減効果にバラツキが生じる虞がある。
そこで、本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、内燃機関の停止制御時の振動を安定して抑制できるハイブリッド車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の発明は、内燃機関と、前記内燃機関と接続される発電用モータジェネレータと、前記発電用モータジェネレータにより充電されるバッテリと、前記バッテリの放電電力を用いて駆動輪を駆動する駆動用モータジェネレータと、前記発電用モータジェネレータのモータジェネレータ回転数を取得する回転数取得装置と、前記内燃機関と前記発電用モータジェネレータと前記駆動用モータジェネレータとを制御する車両制御装置と、を備え、前記内燃機関は、吸気マニホールドの上流側に接続される吸気管と、前記吸気管の開度を調整可能なスロットルバルブと、前記内燃機関の各気筒内に燃料を噴射する複数の燃料噴射弁と、を有し、前記車両制御装置は、前記内燃機関を停止させるとき、複数の前記燃料噴射弁による燃料噴射を停止すると共に前記スロットルバルブを全閉にした後において、所定時間毎に該内燃機関を発電時におけるエンジン回転数にするために必要な前記発電用モータジェネレータのトルクを取得するトルク取得部と、所定時間毎に前記モータジェネレータ回転数の回転数変動が所定の第1閾値以下になったか否かを判定する回転変動判定部と、を有し、前記車両制御装置は、前記回転変動判定部を介して前記モータジェネレータ回転数の回転数変動が前記第1閾値よりも大きいと判定した場合は、前記発電用モータジェネレータを前記トルクで駆動するように制御し、前記回転変動判定部を介して前記モータジェネレータ回転数の回転数変動が前記第1閾値以下になったと判定した場合に、前記発電用モータジェネレータを用いて前記内燃機関を停止させるように制御する、ハイブリッド車両である。
次に、本発明の第2の発明は、内燃機関と、前記内燃機関と接続される発電用モータジェネレータと、前記発電用モータジェネレータにより充電されるバッテリと、前記バッテリの放電電力を用いて駆動輪を駆動する駆動用モータジェネレータと、前記内燃機関と前記発電用モータジェネレータと前記駆動用モータジェネレータとを制御する車両制御装置と、を備え、前記内燃機関は、吸気マニホールドの上流側に接続される吸気管と、前記吸気管の開度を調整可能なスロットルバルブと、前記内燃機関の各気筒内に燃料を噴射する複数の燃料噴射弁と、を有し、前記車両制御装置は、前記内燃機関を停止させるとき、複数の前記燃料噴射弁による燃料噴射を停止すると共に前記スロットルバルブを全閉にした後において、所定時間毎に該内燃機関を発電時におけるエンジン回転数にするために必要な前記発電用モータジェネレータのトルクを取得するトルク取得部と、前記トルク取得部を介して取得した前記トルクのトルク変動が所定の第2閾値以下になったか否かを判定するトルク変動判定部と、を有し、前記車両制御装置は、前記トルク変動判定部を介して前記トルクのトルク変動が前記第2閾値よりも大きいと判定した場合は、前記発電用モータジェネレータを前記トルクで駆動するように制御し、前記トルク変動判定部を介して前記トルクのトルク変動が前記第2閾値以下になったと判定した場合に、前記発電用モータジェネレータを用いて前記内燃機関を停止させるように制御する、ハイブリッド車両である。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明又は第2の発明に係るハイブリッド車両において、前記吸気マニホールドの吸気圧力を取得する吸気圧力取得装置を備え、前記車両制御装置は、所定時間毎に前記吸気マニホールドの吸気圧力が所定の第3閾値以下になったか否かを判定する吸気圧判定部を有し、前記車両制御装置は、前記内燃機関を停止させるとき、複数の前記燃料噴射弁による燃料噴射を停止すると共に前記スロットルバルブを全閉にした後において、更に、前記吸気圧判定部を介して前記吸気マニホールドの吸気圧力が前記第3閾値以下になったと判定した場合に、前記発電用モータジェネレータを用いて前記内燃機関を停止させるように制御する、ハイブリッド車両である。
次に、本発明の第4の発明は、上記第1の発明乃至第3の発明のうちの1の発明に係るハイブリッド車両において、前記車両制御装置は、前記発電用モータジェネレータを用いて前記内燃機関を停止させるとき、前記発電用モータジェネレータを回生駆動させるように制御する、ハイブリッド車両である。
第1の発明によれば、車両制御装置は、内燃機関を停止させるとき、複数の燃料噴射弁による燃料噴射を停止すると共にスロットルバルブを全閉にした後に、所定時間毎に回転変動判定部を介して発電用モータジェネレータのモータジェネレータ回転数の回転数変動が所定の第2閾値以下になったか否かを判定する。
そして、車両制御装置は、発電用モータジェネレータのモータジェネレータ回転数の回転数変動が第1閾値よりも大きいと判定した場合は、発電用モータジェネレータを、内燃機関のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数にするために必要なトルクで駆動するように制御する。一方、車両制御装置は、発電用モータジェネレータのモータジェネレータ回転数の回転数変動が第1閾値以下になったと判定した場合に、発電用モータジェネレータを用いて内燃機関を停止させるように制御する。
これにより、発電用モータジェネレータのモータジェネレータ回転数の回転数変動が所定の第1閾値よりも大きい場合には、内燃機関の圧縮反力が十分に低下していないため、発電用モータジェネレータを駆動して、発電時のエンジン回転数にすることによって、急激なエンジン回転数の低下を防止でき、内燃機関の停止制御時の振動を抑制できる。また、発電用モータジェネレータのモータジェネレータ回転数の回転数変動が所定の第1閾値以下になった場合には、内燃機関の圧縮反力が確実に低下しているため、内燃機関の圧縮反力の状態を検出する反力検出装置がなくても、発電用モータジェネレータを用いることによって内燃機関の停止制御時の振動を安定して抑制できる。
第2の発明によれば、車両制御装置は、内燃機関を停止させるとき、複数の燃料噴射弁による燃料噴射を停止すると共にスロットルバルブを全閉にした後に、所定時間毎に内燃機関を発電時におけるエンジン回転数にするために必要な発電用モータジェネレータのトルクを取得する。そして、車両制御装置は、この取得した発電用モータジェネレータのトルクのトルク変動が所定の第2閾値以下になったか否かを判定する。
そして、車両制御装置は、発電用モータジェネレータのトルクのトルク変動が第2閾値よりも大きいと判定した場合は、発電用モータジェネレータを、内燃機関のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数にするために必要なトルクで駆動するように制御する。一方、車両制御装置は、発電用モータジェネレータのトルクのトルク変動が第2閾値以下になったと判定した場合に、発電用モータジェネレータを用いて内燃機関を停止させるように制御する。
これにより、発電用モータジェネレータのトルクのトルク変動が所定の第2閾値よりも大きい場合には、内燃機関の圧縮反力が十分に低下していないため、発電用モータジェネレータを駆動して、発電時のエンジン回転数にすることによって、急激なエンジン回転数の低下を防止でき、内燃機関の停止制御時の振動を抑制できる。また、発電用モータジェネレータのトルクのトルク変動が所定の第2閾値以下になった場合には、内燃機関の圧縮反力が確実に低下しているため、内燃機関の圧縮反力の状態を検出する反力検出装置がなくても、発電用モータジェネレータを用いることによって内燃機関の停止制御時の振動を安定して抑制できる。
第3の発明によれば、車両制御装置は、内燃機関を停止させるとき、複数の燃料噴射弁による燃料噴射を停止すると共にスロットルバルブを全閉にした後に、更に、所定時間毎に吸気マニホールドの吸気圧力が所定の第3閾値以下になったか否かを判定する。そして、車両制御装置は、更に、吸気マニホールドの吸気圧力が第3閾値以下になったと判定した場合に、前記発電用モータジェネレータを用いて前記内燃機関を停止させるように制御する。これにより、吸気マニホールドの吸気圧力が第3閾値以下になった場合には、内燃機関の圧縮反力が確実に低下しているため、内燃機関の圧縮反力の状態を検出する反力検出装置がなくても、内燃機関の停止制御時の振動を更に安定して抑制できる。
第4の発明によれば、車両制御装置は、内燃機関を停止させるとき、発電用モータジェネレータを回生駆動させて、内燃機関を停止させる。これにより、発電用モータジェネレータを回生駆動させることによって、内燃機関の停止速度を遅くして、内燃機関の停止制御時の振動を更に安定して抑制できる。
第1実施形態に係るハイブリッド車両の概略構成を説明する図である。 ハイブリッドECUが実行するエンジン停止制御処理の一例を示すフローチャートである。 エンジンECUが実行するエンジン停止処理の一例を示すフローチャートである。 内燃機関を停止するときの、発電用モータジェネレータ等の動作の一例を示したタイムチャートである。 図4のV部分の拡大図である。 第2実施形態に係るハイブリッドECUが実行する第2エンジン停止制御処理の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係るハイブリッドECUが実行する第3エンジン停止制御処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るハイブリッド車両を具体化した第1実施形態乃至第3実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、第1実施形態に係るハイブリッド車両1の概略構成について図1に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態に係るハイブリッド車両1は、バッテリ10と、電力制御ユニット(以下、「PCU(Power Control Unit)」という。)11と、ディーゼルエンジン20と、駆動用モータジェネレータ(以下、「駆動用MG」という。)31と、発電用モータジェネレータ(以下「発電用MG」という。)32と、駆動輪40と、ハイブリッドECU(Electronic Control Unit)51と、エンジンECU52と、を主に備えている。
ディーゼルエンジン20は、エンジン本体20Aに形成された複数(本実施形態では、例えば、4個)の気筒13A〜13Dを有しており、燃料噴射弁14A〜14Dが、それぞれの気筒13A〜13Dに設けられている。燃料噴射弁14A〜14Dには、不図示のコモンレールと不図示の燃料配管を介して燃料が供給されており、燃料噴射弁14A〜14Dは、エンジンECU52からの制御信号によって駆動され、それぞれの気筒13A〜13D内に燃料を噴射する。
ディーゼルエンジン20の排気側には、排気マニホールド46Bの流入側が接続されている。排気マニホールド46Bの流出側には、排気管46Aの流入側が接続されている。また、ディーゼルエンジン20の吸気側には、吸気マニホールド45Bの流出側が接続されている。吸気マニホールド45Bの流入側(上流側)には吸気管45Aの流出側が接続されている。吸気管45Aにはスロットル装置47が配置されている。吸気管45Aにおけるスロットル装置47よりも下流側には、圧力検出装置48が設けられている。圧力検出装置48は、例えば、圧力センサであり、吸気マニホールド45Bに流入する直前の吸気の吸気圧力に応じた検出信号をエンジンECU52に出力する。
スロットル装置47は、エンジンECU52からの制御信号に基づいて吸気管45Aの開度を調整するスロットルバルブ47Aを駆動し、吸気流量を調整可能である。エンジンECU52は、スロットル開度検出装置47S(例えば、スロットル開度センサ)からの検出信号と目標スロットル開度に基づいて、スロットル装置47に制御信号を出力して吸気管45Aに設けられたスロットルバルブ47Aの開度を調整可能である。エンジンECU52は、ハイブリッドECU51から入力されたディーゼルエンジン20に対する制御信号に基づいて目標スロットル開度を求める。尚、ディーゼルエンジン20は、図示しないターボチャージャ(例えば、可変ノズルターボ)を備えてもよい。
駆動用MG31及び発電用MG32は、電気エネルギーを力学的エネルギーに変換したり、力学的エネルギーを電気エネルギーに変換したりする電力機器である。本実施形態では、駆動用MG31及び発電用MG32として、ロータに永久磁石が埋設された三相交流同期式の電動発電機を採用する。
本実施形態に係るハイブリッド車両1は、シリーズハイブリッド車両である。ハイブリッド車両1において、駆動用MG31は、電動機として動作することによって駆動輪40を駆動し、発電用MG32は、ディーゼルエンジン20により駆動されることによって発電を行う。駆動用MG31を駆動するための動力源は、発電用MG32で発電される電力、及びバッテリ10に蓄えられる電力である。従って、駆動用MG31は、バッテリ10の放電電力を用いて駆動輪40を駆動する。
より具体的には、ディーゼルエンジン20の回転軸21と発電用MG32の回転軸22とは、互いにギア23を介して機械的に連結され、ディーゼルエンジン20の回転軸21の回転に伴って発電用MG32の回転軸22も回転して、発電用MG32が発電する。一方、駆動用MG31の回転軸41は、各回転軸21、22とは機械的に連結されておらず、動力伝達ギア43を介して駆動軸42と機械的に連結されている。駆動用MG31の回転軸41に出力されるトルク(駆動力)は、動力伝達ギア43を介して駆動軸42に伝達され、駆動用MG31の駆動力によって駆動軸42が回転する。そして、駆動軸42が回転することによって、駆動軸42の両端に設けられた各駆動輪40が回転する。
駆動用MG31は、ハイブリッド車両1の加速時において電動機として動作し、ハイブリッド車両1の駆動輪40を駆動する。他方、ハイブリッド車両1の制動時や下り斜面での加速度低減時においては、駆動用MG31は、発電機として動作して回生発電を行う。駆動用MG31が発電した電力は、PCU11を介してバッテリ10に供給される。
発電用MG32は、ディーゼルエンジン20から出力される動力を利用して発電(エンジン発電)を行うように構成される。発電用MG32において生成されたエンジン発電電力は、発電用MG32からPCU11を介して駆動用MG31に供給されたり、発電用MG32からPCU11を介してバッテリ10に供給されたりする。
PCU11は、駆動用MG31及び発電用MG32に対応して設けられる2つのインバータと、各インバータに供給される直流電圧をバッテリ10の電圧以上(例えば、600V)に昇圧する昇圧コンバータとを含んで構成される。PCU11は、ハイブリッドECU51からの制御信号に従ってバッテリ10と駆動用MG31及び発電用MG32との間で電力変換を実行する。PCU11は、駆動用MG31及び発電用MG32の状態をそれぞれ別々に制御可能に構成されている。そして、PCU11は、ハイブリッドECU51から入力された制御信号に従って駆動用MG31及び発電用MG32の制御を行う。
バッテリ10は、再充電可能な直流電源である。バッテリ10の定格電圧は、例えば、300V〜450Vである。バッテリ10は、例えば、二次電池(再充電可能な電池)を含んで構成される。二次電池としては、例えば、リチウムイオン電池を採用できる。バッテリ10は、直列及び並列、若しくは、直列又は並列に接続された複数の二次電池(例えば、リチウムイオン電池)から構成される組電池を含んでいてもよい。尚、バッテリ10を構成する二次電池は、リチウムイオン電池に限られず、他の二次電池(例えば、ニッケル水素電池)を採用してもよい。電解液式二次電池を採用してもよいし、全固体二次電池を採用してもよい。また、バッテリ10としては、大容量のキャパシタ等も採用可能である。
バッテリ10に対しては、バッテリ10の状態を監視する監視ユニット61が設けられている。監視ユニット61は、バッテリ10の状態(温度、電流、電圧等)を検出する各種センサを含む。PCU11は、監視ユニット61の出力に基づいてバッテリ10の状態(蓄電残量(SOC)等)を検出すると共に、検出したパッテリ10の状態(SOC等)をハイブリッドECU51へ出力するように構成されている。
また、ディーゼルエンジン20に対しては、ディーゼルエンジン20の状態を監視する監視ユニット62が設けられている。監視ユニット62は、ディーゼルエンジン20の状態(冷却水温、吸気量、回転速度等)を検出する各種センサを含む。エンジンECU52は、監視ユニット62の出力に基づいてディーゼルエンジン20の状態を検出すると共に、検出したディーゼルエンジン20の状態をハイブリッドECU51に出力するように構成されている。従って、エンジンECU52の入力ポートには、監視ユニット62に含まれる各種センサが接続されている。
また、駆動用MG31及び発電用MG32に対しては、それぞれ駆動用MG31及び発電用MG32の状態を監視する各監視ユニット63、64が設けられている。各監視ユニット63、64は駆動用MG31及び発電用MG32の状態(温度、回転数、出力電流値等)を検出する各種センサを含む。PCU11は、各監視ユニット63、64の出力に基づいて駆動用MG31及び発電用MG32の状態を検出すると共に、検出した駆動用MG31及び発電用MG32の状態をハイブリッドECU51へ出力するように構成されている。従って、PCU11の入力ポートには、各監視ユニット61、63、64に含まれる各種センサが接続されている。
ハイブリッド車両1の車両制御装置を構成するハイブリッドECU51とPCU11及びエンジンECU52は、演算装置としてのCPU(Central Processing Unit)と、記憶装置と、各種信号を入出力するための入出力ポートと(いずれも図示せず)を含んで構成される。記憶装置は、作業用メモリとしてのRAM(Random Access Memory)と、保存用ストレージ(ROM(Read Only Memory)、書き換え可能な不揮発性メモリ等)とを含む。
ハイブリッドECU51とPCU11及びエンジンECU52は、入力ポートに接続された各種機器(センサ等)から信号を受信し、受信した信号に基づいて出力ポートに接続された各種機器を制御する。記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することで、各種制御が実行される。但し、ハイブリッドECU51とPCU11及びエンジンECU52が行う制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。本実施形態に係るハイブリッドECU51とPCU11及びエンジンECU52は、本発明に係る「車両制御装置」の一例として機能する。
ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20に対する出力要求値と、駆動用MG31及び発電用MG32に対する出力要求値(例えば、トルク要求値等)とを算出する。そして、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20に対する出力要求値をエンジンECU52へ送信すると共に、駆動用MG31及び発電用MG32に対する出力要求値(例えば、トルク要求値等)をPCU11へ送信する。
PCU11は、ハイブリッドECU51から入力された出力要求値に基づいて、駆動用MG31及び発電用MG32に対する電力の供給(ひいては、駆動用MG31及び発電用MG32の出力トルク)を制御する。つまり、PCU11は、ハイブリッドECU51から入力された制御信号に基づいて、駆動用MG31及び発電用MG32へ供給される電力の大きさ(振幅)及び周波数等を制御することができる。また、PCU11は、ハイブリッドECU51から入力された制御信号に基づいて、バッテリ10の充放電制御を行う。
ハイブリッドECU51の入力ポートに接続された各種機器は、アクセル開度センサ65、車速センサ66を含む。アクセル開度センサ65は、ハイブリッド車両1のアクセルペダル(図示せず)の踏み込み量をアクセル開度として検出し、その検出結果(アクセル開度を示す信号)をハイブリッドECU51へ出力する。車速センサ66は、ハイブリッド車両1の車速を検出し、その検出結果(車速を示す信号)をハイブリッドECU51へ出力する。ハイブリッドECU51は、アクセルペダルの踏み込み量が大きくなるほど、駆動用MG31の駆動力を大きくする。
エンジンECU52は、ハイブリッドECU51からディーゼルエンジン20に対する出力要求値を受信し、その出力要求値に対応する運動エネルギーがディーゼルエンジン20で発生するように、ディーゼルエンジン20の運転制御(燃料噴射制御、吸入空気量調節制御等)を行う。ディーゼルエンジン20の駆動によってエンジン発電が実行され、エンジン発電が行われていないときは、ディーゼルエンジン20は停止している。ディーゼルエンジン20が駆動されることによって、発電用MG32においてエンジン発電電力が生成される。また、エンジンECU52は、監視ユニット62に含まれる各種センサ及び圧力検出装置48等の検出値を受信し、各検出値をハイブリッドECU51へ送信する。
ハイブリッド車両1の走行は、駆動用MG31が各駆動輪40を駆動することによって行われる。ハイブリッドECU51は、ハイブリッド車両1の走行中に、バッテリ10のSOCが充電開始SOC以下になった場合に、ディーゼルエンジン20を始動してエンジン発電電力によるバッテリ10の充電を開始する。そして、ハイブリッドECU51は、バッテリ10のSOCが充電完了SOC以上になった場合に、ディーゼルエンジン20を停止して、その充電を停止させる。
次に、ハイブリッドECU51がディーゼルエンジン20を停止するエンジン停止制御処理の一例について図2乃至図5に基づいて説明する。尚、ハイブリッドECU51は、例えば、ディーゼルエンジン20を駆動してバッテリ10を充電している場合に、図2のフローチャートで示されるエンジン停止制御処理の処理手順を実行する。また、図2にフローチャートで示されるプログラムは、ハイブリッドECU51が有する保存用ストレージに予め記憶されている。また、ハイブリッドECU51は、起動されると所定時間毎に、つまり、所定時間間隔(例えば、数ミリ秒〜数10ミリ秒間隔)にて、図2に示す処理を起動し、ステップS11へと処理を進める。
図2に示すように、先ず、ステップS11において、ハイブリッドECU51は、エンジン停止要求フラグをRAMから読み出し、「ON」に設定されているか否かを判定する。つまり、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20の停止を要求する停止要求コマンドをエンジンECU52に対して出力したか否かを判定する。尚、エンジン停止要求フラグは、ハイブリッドECU51の起動時に、「OFF」に設定されてRAMに記憶される。
そして、エンジン停止要求フラグが「ON」に設定されていると判定した場合には(S11:YES)、ハイブリッドECU51は、後述のステップS15の処理に進む。一方、エンジン停止要求フラグが「OFF」に設定されていると判定した場合には(S11:NO)、ハイブリッドECU51は、ステップS12の処理に進む。
ステップS12において、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20を停止するエンジン停止要件を満たしているか否かを判定する。具体的には、ハイブリッドECU51は、バッテリ10のSOCを送信するように要求するSOC要求コマンドをPCU11に対して送信して、PCU11からバッテリ10のSOCを受信する。そして、ハイブリッドECU51は、バッテリ10のSOCが充電完了SOC以上になっているか否かを判定する。ここで、SOCは、蓄電残量を示し、例えば、満充電状態の蓄電量に対する現在の蓄電量の割合を0〜100[%]で表したものである。
尚、PCU11は、ハイブリッドECU51からバッテリ10のSOCを送信するように要求するSOC要求コマンドを受信した場合には、バッテリ10のSOCを測定して、ハイブリッドECU51へ送信する。PCU11が実行するSOCの測定方法としては、例えば、電流値積算(クーロンカウント)による手法、又は、開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)の推定による手法を採用できる。
そして、ディーゼルエンジン20を停止するエンジン停止要件を満たしていない、つまり、バッテリ10のSOCが充電完了SOC未満であると判定した場合には(S12:NO)、ハイブリッドECU51は、当該処理を終了する。一方、ディーゼルエンジン20を停止するエンジン停止要件を満たしている、つまり、バッテリ10のSOCが充電完了SOC以上であると判定した場合には(S12:YES)、ハイブリッドECU51は、ステップS13に進む。
ステップS13において、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20の停止を要求するエンジン停止要求コマンドをエンジンECU52に送信した後、ステップS14に進む。
ここで、エンジンECU52がエンジン停止要求コマンドを受信した場合に実行するエンジン停止処理の一例について図3に基づいて説明する。尚、図3にフローチャートで示されるプログラムは、エンジンECU52が有する保存用ストレージに予め記憶されている。また、エンジンECU52は、起動されると所定時間毎に、つまり、所定時間間隔(例えば、数ミリ秒〜数10ミリ秒間隔)にて、図3に示す処理を起動し、ステップS111へと処理を進める。
図3に示すように、ステップS111において、エンジンECU52は、エンジン停止要求コマンドを受信したか否かを判定する。そして、エンジン停止要求コマンドを受信していないと判定した場合には(S111:NO)、エンジンECU52は、当該処理を終了する。一方、エンジン停止要求コマンドを受信したと判定した場合には(S111:YES)、エンジンECU52は、ステップS112に進む。
ステップS112において、エンジンECU52は、各燃料噴射弁14A〜14Dによる燃料の噴射を停止し、ステップS113に進む。ステップS113において、エンジンECU52は、スロットル装置47に対してスロットルバルブ47Aを全閉させるように指示する制御信号を出力した後、当該処理を終了する。これにより、ディーゼルエンジン20の燃料噴射が停止され、スロットルバルブ47Aが全閉される。
続いて、図2に示すように、ステップS14において、ハイブリッドECU51は、エンジン停止要求フラグをRAMから読み出し、「ON」に設定して再度RAMに記憶した後、ステップS15に進む。ステップS15において、ハイブリッドECU51は、発電用MG32の回転数を送信するように要求する回転数要求コマンドをPCU11に対して送信して、PCU11から発電用MG32の回転数を取得(受信)して、時系列的にRAMに記憶した後、ステップS16に進む。
尚、PCU11は、ハイブリッドECU51から発電用MG32の回転数を送信するように要求する回転数要求コマンドを受信した場合には、監視ユニット64から入力される発電用MG32の回転数の検出信号から発電用MG32の回転数を検出する。そして、PCU11は、この検出した発電用MG32の回転数をハイブリッドECU51へ送信する。
続いて、ステップS16において、ハイブリッドECU51は、今回の発電用MG32の回転数と前回の発電用MG32の回転数との回転数変動値(回転数差の絶対値)を算出する。そして、ハイブリッドECU51は、発電用MG32の回転数変動値が第1閾値以下(例えば、10〜30[rpm]以下)であるか否か、つまり、所定の範囲内(例えば、10〜30[rpm]の範囲内)の回転数変動値であるか否かを判定する。尚、発電用MG32の回転数変動値は、今回と前回の回転数変動値(回転数差)に限らず、2回分〜5回分等の回転数変動値(回転数差)の平均値であってもよい。また、第1閾値は、ハイブリッドECU51の有する保存用ストレージに予め記憶されている。
そして、発電用MG32の回転数変動値が第1閾値よりも大きい、即ち、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が未だ大きいと判定した場合には(S16:NO)、ハイブリッドECU51は、ステップS17に進む。
ステップS17において、ハイブリッドECU51は、発電用MG32のトルク情報(監視ユニット64から入力される発電用MG32の回転数、出力電流値等)を送信するように要求するトルク情報要求コマンドをPCU11に送信して、PCU11から発電用MG32のトルク情報を受信する。そして、ハイブリッドECU51は、PCU11から受信したトルク情報に基づいて、ディーゼルエンジン20のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数(例えば、1000〜2000[rpm])にするために必要な発電用MG32のトルク(駆動電力)を算出して、RAMに記憶した後、ステップS18に進む。
尚、PCU11は、ハイブリッドECU51からトルク情報要求コマンドを受信した場合には、発電用MG32のトルク情報(監視ユニット64から入力される発電用MG32の回転数、出力電流値等)をハイブリッドECU51へ送信する。
ステップS18において、ハイブリッドECU51は、前記ステップS17で算出してRAMに記憶した、ディーゼルエンジン20のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数(例えば、1000〜2000[rpm])にするために必要な発電用MG32のトルク(駆動電力)を読み出し、発電用MG32の駆動トルクとしてPCU11に送信した後、当該処理を終了する。
これにより、PCU11は、ハイブリッドECU51から受信した発電用MG32のトルク(駆動電力)で発電用MG32を回転駆動し、ディーゼルエンジン20のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数(例えば、1000〜2000[rpm])にするように制御することができる。
一方、前記ステップS16で、発電用MG32の回転数変動値が第1閾値以下である、即ち、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が小さいと判定した場合には(S16:YES)、ハイブリッドECU51は、ステップS19の処理に進む。ステップS19において、ハイブリッドECU51は、エンジンECU52に対して、圧力検出装置48から入力される吸気マニホールド45Bに流入する吸気の吸気圧力に応じた検出信号に基づいてエンジン吸気圧力を算出して送信するように要求する吸気圧力要求コマンドを送信する。そして、ハイブリッドECU51は、エンジンECU52から取得(受信)したエンジン吸気圧力をRAMに記憶した後、ステップS20に進む。
尚、PCU11は、ハイブリッドECU51から吸気圧力要求コマンドを受信した場合には、圧力検出装置48から入力される吸気マニホールド45Bに流入する吸気の吸気圧力に応じた検出信号に基づいてエンジン吸気圧力を算出して、ハイブリッドECU51へ送信する。
ステップS20において、ハイブリッドECU51は、前記ステップS19で取得(受信)した吸気マニホールド45Bの吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力をRAMから読み出し、第3閾値以下(例えば、100[Pa]以下)であるか否かを判定する。尚、第3閾値は、ハイブリッドECU51の有する保存用ストレージに予め記憶されている。
そして、吸気マニホールド45Bの吸気圧力が、第3閾値よりも大きい、即ち、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が未だ大きいと判定した場合には(S20:NO)、ハイブリッドECU51は、上述したステップS17以降の処理を実行した後、当該処理を終了する。
一方、吸気マニホールド45Bの吸気圧力が、第3閾値以下である、即ち、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が小さいと判定した場合には(S20:YES)、ハイブリッドECU51は、ステップS21に進む。ステップS21において、ハイブリッドECU51は、PCU11に対して、発電用MG32を回生駆動するように指示する制御信号(停止許可)を出力した後、ステップS22に進む。これにより、ディーゼルエンジン20は、発電用MG32による回生制動によって停止される。そして、ステップS22において、ハイブリッドECU51は、エンジン停止要求フラグをRAMから読み出し、「OFF」に設定して再度RAMに記憶した後、当該処理を終了する。
ここで、図2に示すエンジン停止制御処理の処理手順に基づいて、発電用MG32等を動作させたタイムチャートを図4及び図5に示す。図4に示すように、バッテリ10のSOCが充電完了SOC以上になった時刻T1で、ハイブリッドECU51は、エンジンECU52に対してエンジン停止要求コマンドを送信する。このエンジン停止要求コマンドを受信したエンジンECU52は、各燃料噴射弁14A〜14Dによる燃料の噴射を停止させると共に、スロットルバルブ47Aを全閉させる。
その後、発電用MG32の回転数変動が第1閾値以下(例えば、10〜30[rpm]以下)になり、且つ、圧力検出装置48によって検出される吸気マニホールド45Bにおける吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値以下(例えば、100[Pa]以下)になる時刻T2まで、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数(例えば、1000〜2000[rpm])にするために必要な発電用MG32のトルク(駆動電力)を算出して、PCU11に出力する。
図4の1番上側には、この際の発電用MG32の回転数の変動、つまり、ディーゼルエンジン20の回転数の変動が減少していく状態が示されている。また、図4の上から3番目には、各燃料噴射弁14A〜14Dによる燃料の噴射を停止させると共に、スロットルバルブ47Aを全閉させた状態では、圧力検出装置48によって検出される吸気マニホールド45Bにおける吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が低下して、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が低下していく状態が示されている。
そして、時刻T2において、発電用MG32の回転数変動が第1閾値以下(例えば、10〜30[rpm]以下)になり、且つ、圧力検出装置48によって検出される吸気マニホールド45Bにおける吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値以下(例えば、100[Pa]以下)になったときに、ハイブリッドECU51は、PCU11に対して、発電用MG32を回生駆動するように指示する制御信号(停止許可)を出力する。尚、時刻T2において、発電用MG32のトルク変動は、第2閾値以下(例えば、10〜30[rpm]以下)になる。
その結果、図4のV部分が拡大された図5の実線71によって示すように、ディーゼルエンジン20は、発電用MG32によって回生制動されて緩やかに回転速度が遅くなり、時刻T3において、ほぼ停止する。これにより、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を安定して抑制できる。一方、図5の破線72で示すように、時刻T2よりも早い時点で、ハイブリッドECU51が、PCU11に対して、発電用MG32を回生駆動するように指示する制御信号(停止許可)を出力した場合には、発電用MG32の回生トルクよりもディーゼルエンジン20の圧縮反力が大きくなり、ディーゼルエンジン20の停止制御時に振動が発生している。
ここで、ディーゼルエンジン20は、内燃機関の一例として機能する。圧力検出装置48は、吸気圧力取得装置の一例として機能する。ハイブリッドECU51は、トルク取得部と回転変動判定部と吸気圧判定部の一例として機能する。ハイブリッドECU51とPCU11とエンジンECU52は、車両制御装置を構成する。監視ユニット64は、回転数取得装置の一例として機能する。
以上詳細に説明した通り、第1実施形態に係るハイブリッド車両1では、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20を停止するとき、各燃料噴射弁14A〜14Dの燃料噴射を停止すると共に、スロットルバルブ47Aを全閉にする。その後、ハイブリッドECU51は、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値以下になり、且つ、圧力検出装置48によって検出される吸気マニホールド45Bの吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値以下になるまで、ディーゼルエンジン20のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数にするように、発電用MG32を駆動する。
これにより、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値よりも大きい場合、又は、吸気マニホールド45Bの吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値よりも大きい場合には、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が十分に低下していないため、発電用MG32を駆動して、発電時のエンジン回転数にすることによって、急激なエンジン回転数の低下を防止でき、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を抑制できる。
また、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20を停止するとき、各燃料噴射弁14A〜14Dの燃料噴射を停止すると共に、スロットルバルブ47Aを全閉にする。その後、ハイブリッドECU51は、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値以下になり、且つ、吸気マニホールド45Bの吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値以下になった場合に、発電用MG32を回生駆動してディーゼルエンジン20を停止させる。
これにより、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値以下になり、且つ、吸気マニホールド45Bの吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値以下になった場合には、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が確実に低下している。このため、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20の圧縮反力を検出する反力検出装置がなくても、発電用MG32を回生駆動することによって、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を安定して抑制できる。また、ハイブリッドECU51は、発電用MG32を回生駆動させることによって、ディーゼルエンジン20の停止速度を遅くして、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を更に安定して抑制できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るハイブリッド車両81について図4乃至図6に基づいて説明する。尚、上記第1実施形態に係るハイブリッド車両1と同一符号は、上記第1実施形態に係るハイブリッド車両1と同一あるいは相当部分を示すものである。
第2実施形態に係るハイブリッド車両81の概略構成及び制御処理は、第1実施形態に係るハイブリッド車両1の構成及び制御処理とほぼ同じである。従って、ハイブリッド車両81は、シリーズハイブリッド車両である。但し、ハイブリッド車両81のハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20を停止する際に、図2に示す前記「エンジン停止制御処理」に替えて、図6に示す「第2エンジン停止制御処理」を実行する点で異なっている。
ハイブリッドECU51がディーゼルエンジン20を停止する第2エンジン停止制御処理の一例について図6に基づいて説明する。尚、図6にフローチャートで示されるプログラムは、ハイブリッドECU51が有する保存用ストレージに予め記憶されている。また、ハイブリッドECU51は、起動されると所定時間毎に、つまり、所定時間間隔(例えば、数ミリ秒〜数10ミリ秒間隔)にて、図6に示す処理を起動し、ステップS11へと処理を進める。
図6に示すように、ハイブリッドECU51は、上述した「エンジン停止制御処理」(図2参照)の上記ステップS11〜ステップS14の処理を実行した後、前記ステップS15の処理に替えて後述のステップS31の処理を実行する。そして、ハイブリッドECU51は、前記ステップS16の処理に替えて後述のステップS32の処理を実行する。
具体的には、ステップS31において、ハイブリッドECU51は、発電用MG32のトルク情報(監視ユニット64から入力される発電用MG32の回転数、出力電流値等)を送信するように要求するトルク情報要求コマンドをPCU11に送信して、PCU11から発電用MG32のトルク情報を受信する。そして、ハイブリッドECU51は、PCU11から受信したトルク情報に基づいて、ディーゼルエンジン20のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数(例えば、1000〜2000[rpm])にするために必要な発電用MG32のトルク(駆動電力)を算出する。ハイブリッドECU51は、この算出した発電用MG32のトルク(駆動電力)を時系列的にRAMに記憶した後、ステップS32に進む。
尚、PCU11は、ハイブリッドECU51からトルク情報要求コマンドを受信した場合には、発電用MG32のトルク情報(監視ユニット64から入力される発電用MG32の回転数、出力電流値等)をハイブリッドECU51へ送信する。
続いて、ステップS32において、ハイブリッドECU51は、今回の発電用MG32のトルクと前回の発電用MG32のトルクとのトルク変動値(トルク差の絶対値)を算出する。そして、ハイブリッドECU51は、発電用MG32のトルク変動値が第2閾値以下(例えば、10〜30[Nm]以下)であるか否か、つまり、所定範囲内(例えば、10〜30[Nm]の範囲内)のトルク変動値であるか否かを判定する。尚、発電用MG32のトルク変動値は、今回と前回のトルク変動値(トルク差)に限らず、2回分〜5回分等のトルク変動値(トルク差)の平均値であってもよい。また、第2閾値は、ハイブリッドECU51の有する保存用ストレージに予め記憶されている。
そして、発電用MG32のトルク変動値が第2閾値よりも大きい、即ち、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が未だ大きいと判定した場合には(S32:NO)、ハイブリッドECU51は、前記ステップS17及びステップS18の処理に替えて、ステップS33の処理を実行する。ステップS33において、ハイブリッドECU51は、前記ステップS31で算出してRAMに記憶した、ディーゼルエンジン20のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数(例えば、1000〜2000[rpm])にするために必要な発電用MG32のトルク(駆動電力)を読み出し、発電用MG32の駆動トルクとしてPCU11に送信した後、当該処理を終了する。
これにより、PCU11は、ハイブリッドECU51から受信した発電用MG32のトルク(駆動電力)で発電用MG32を回転駆動し、ディーゼルエンジン20のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数(例えば、1000〜2000[rpm])にするように制御することができる。
一方、発電用MG32のトルク変動値が第2閾値以下である、即ち、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が小さいと判定した場合には(S32:YES)、ハイブリッドECU51は、前記ステップS19の処理に進み、前記ステップS19及びステップS20の処理を実行する。そして、吸気マニホールド45Bの吸気圧力が、第3閾値よりも大きい、即ち、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が未だ大きいと判定した場合には(S20:NO)、ハイブリッドECU51は、上述したステップS33の処理を実行した後、当該処理を終了する。
一方、吸気マニホールド45Bの吸気圧力が、第3閾値以下である、即ち、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が小さいと判定した場合には(S20:YES)、ハイブリッドECU51は、上述したステップS21及びステップS22の処理を実行した後、当該処理を終了する。これにより、ディーゼルエンジン20は、発電用MG32による回生制動によって停止される。
ここで、図6に示す第2エンジン停止制御処理の処理手順に基づいて、発電用MG32等を動作させたタイムチャートを図4及び図5に示す。図4に示すように、バッテリ10のSOCが充電完了SOC以上になった時刻T1で、ハイブリッドECU51は、エンジンECU52に対してエンジン停止要求コマンドを送信する。このエンジン停止要求コマンドを受信したエンジンECU52は、各燃料噴射弁14A〜14Dによる燃料の噴射を停止させると共に、スロットルバルブ47Aを全閉させる。
その後、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下(例えば、10〜30[Nm]以下)になり、且つ、圧力検出装置48によって検出される吸気マニホールド45Bにおける吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値以下(例えば、100[Pa]以下)になる時刻T2まで、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数(例えば、1000〜2000[rpm])にするために必要な発電用MG32のトルク(駆動電力)を算出して、PCU11に出力する。
図4の上から3番目には、各燃料噴射弁14A〜14Dによる燃料の噴射を停止させると共に、スロットルバルブ47Aを全閉させた状態では、圧力検出装置48によって検出される吸気マニホールド45Bにおける吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が低下して、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が低下していく状態が示されている。また、図4の上から4番目には、この際の発電用MG32のトルクの変動が減少していく状態が示されている。
そして、時刻T2において、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下(例えば、10〜30[Nm]以下)になり、且つ、圧力検出装置48によって検出される吸気マニホールド45Bにおける吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値以下(例えば、100[Pa]以下)になったときに、ハイブリッドECU51は、PCU11に対して、発電用MG32を回生駆動するように指示する制御信号(停止許可)を出力する。尚、時刻T2において、発電用MG32の回転数変動は、第1閾値以下(例えば、10〜30[rpm]以下)になる。
その結果、図4のV部分が拡大された図5の実線71によって示すように、ディーゼルエンジン20は、発電用MG32によって回生制動されて緩やかに回転速度が遅くなり、時刻T3において、ほぼ停止する。これにより、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を安定して抑制できる。一方、図5の破線72で示すように、時刻T2よりも早い時点で、ハイブリッドECU51が、PCU11に対して、発電用MG32を回生駆動するように指示する制御信号(停止許可)を出力した場合には、発電用MG32の回生トルクよりもディーゼルエンジン20の圧縮反力が大きくなり、ディーゼルエンジン20の停止制御時に振動が発生している。
ここで、ディーゼルエンジン20は、内燃機関の一例として機能する。圧力検出装置48は、吸気圧力取得装置の一例として機能する。ハイブリッドECU51は、トルク取得部とトルク変動判定部と吸気圧判定部の一例として機能する。ハイブリッドECU51とPCU11とエンジンECU52は、車両制御装置を構成する。
以上詳細に説明した通り、第2実施形態に係るハイブリッド車両81では、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20を停止するとき、各燃料噴射弁14A〜14Dの燃料噴射を停止すると共に、スロットルバルブ47Aを全閉にする。その後、ハイブリッドECU51は、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下になり、且つ、圧力検出装置48によって検出される吸気マニホールド45Bの吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値以下になるまで、ディーゼルエンジン20のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数にするように、発電用MG32を駆動する。
これにより、発電用MG32のトルク変動が第2閾値よりも大きい場合、又は、吸気マニホールド45Bの吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値よりも大きい場合には、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が十分に低下していないため、発電用MG32を駆動して、発電時のエンジン回転数にすることによって、急激なエンジン回転数の低下を防止でき、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を抑制できる。
また、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20を停止するとき、各燃料噴射弁14A〜14Dの燃料噴射を停止すると共に、スロットルバルブ47Aを全閉にする。その後、ハイブリッドECU51は、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下になり、且つ、吸気マニホールド45Bの吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値以下になった場合に、発電用MG32を回生駆動してディーゼルエンジン20を停止させる。
これにより、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下になり、且つ、吸気マニホールド45Bの吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値以下になった場合には、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が確実に低下している。このため、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20の圧縮反力を検出する反力検出装置がなくても、発電用MG32を回生駆動することによって、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を安定して抑制できる。また、ハイブリッドECU51は、発電用MG32を回生駆動させることによって、ディーゼルエンジン20の停止速度を遅くして、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を更に安定して抑制できる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係るハイブリッド車両91について図4と図5と図7に基づいて説明する。尚、上記第1実施形態に係るハイブリッド車両1と同一符号は、上記第1実施形態に係るハイブリッド車両1と同一あるいは相当部分を示すものである。
第3実施形態に係るハイブリッド車両91の概略構成及び制御処理は、第1実施形態に係るハイブリッド車両1の構成及び制御処理とほぼ同じである。従って、ハイブリッド車両91は、シリーズハイブリッド車両である。但し、ハイブリッド車両91のハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20を停止する際に、図2に示す前記「エンジン停止制御処理」に替えて、図7に示す「第3エンジン停止制御処理」を実行する点で異なっている。
ハイブリッドECU51がディーゼルエンジン20を停止する第3エンジン停止制御処理の一例について図7に基づいて説明する。尚、図7にフローチャートで示されるプログラムは、ハイブリッドECU51が有する保存用ストレージに予め記憶されている。また、ハイブリッドECU51は、起動されると所定時間毎に、つまり、所定時間間隔(例えば、数ミリ秒〜数10ミリ秒間隔)にて、図7に示す処理を起動し、ステップS11へと処理を進める。
図7に示すように、ハイブリッドECU51は、上述した「エンジン停止制御処理」(図2参照)の上記ステップS11〜ステップS14の処理を実行した後、上述した「第2エンジン停止制御処理」(図6参照)のステップS31〜ステップS32の処理を実行する。そして、発電用MG32のトルク変動値が第2閾値よりも大きい、即ち、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が未だ大きいと判定した場合には(S32:NO)、ハイブリッドECU51は、前記ステップS17及びステップS18の処理に替えて、上述した「第2エンジン停止制御処理」(図6参照)のステップS33の処理を実行した後、当該処理を終了する。
一方、発電用MG32のトルク変動値が第2閾値以下である、即ち、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が小さいと判定した場合には(S32:YES)、ハイブリッドECU51は、上述した「エンジン停止制御処理」(図2参照)の前記ステップS15〜ステップS22の処理を実行した後、当該処理を終了する。
但し、ステップS16で、発電用MG32の回転数変動値が第1閾値よりも大きい、即ち、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が未だ大きいと判定した場合には(S16:NO)、ハイブリッドECU51は、前記ステップS17及びステップS18の処理に替えて、上述した「第2エンジン停止制御処理」(図6参照)のステップS33の処理を実行した後、当該処理を終了する。また、ステップS20で、吸気マニホールド45Bの吸気圧力が、第3閾値よりも大きい、即ち、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が未だ大きいと判定した場合には(S20:NO)、ハイブリッドECU51は、前記ステップS17及びステップS18の処理に替えて、上述した「第2エンジン停止制御処理」(図6参照)のステップS33の処理を実行した後、当該処理を終了する。
ここで、図7に示す第3エンジン停止制御処理の処理手順に基づいて、発電用MG32等を動作させたタイムチャートを図4及び図5に示す。図4に示すように、バッテリ10のSOCが充電完了SOC以上になった時刻T1で、ハイブリッドECU51は、エンジンECU52に対してエンジン停止要求コマンドを送信する。このエンジン停止要求コマンドを受信したエンジンECU52は、各燃料噴射弁14A〜14Dによる燃料の噴射を停止させると共に、スロットルバルブ47Aを全閉させる。
その後、発電用MG32の回転数変動が第1閾値以下(例えば、10〜30[rpm]以下)になり、且つ、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下(例えば、10〜30[Nm]以下)になり、更に、圧力検出装置48によって検出される吸気マニホールド45Bにおける吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値以下(例えば、100[Pa]以下)になる時刻T2まで、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数(例えば、1000〜2000[rpm])にするために必要な発電用MG32のトルク(駆動電力)を算出して、PCU11に出力する。
図4の1番上側には、この際の発電用MG32の回転数の変動、つまり、ディーゼルエンジン20の回転数の変動が減少していく状態が示されている。また、図4の上から3番目には、各燃料噴射弁14A〜14Dによる燃料の噴射を停止させると共に、スロットルバルブ47Aを全閉させた状態では、圧力検出装置48によって検出される吸気マニホールド45Bにおける吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が低下して、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が低下していく状態が示されている。また、図4の上から4番目には、この際の発電用MG32のトルクの変動が減少していく状態が示されている。
そして、時刻T2において、発電用MG32の回転数変動が第1閾値以下(例えば、10〜30[rpm]以下)になり、且つ、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下(例えば、10〜30[Nm]以下)になり、更に、圧力検出装置48によって検出される吸気マニホールド45Bにおける吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値以下(例えば、100[Pa]以下)になったときに、ハイブリッドECU51は、PCU11に対して、発電用MG32を回生駆動するように指示する制御信号(停止許可)を出力する。
その結果、図4のV部分が拡大された図5の実線71によって示すように、ディーゼルエンジン20は、発電用MG32によって回生制動されて緩やかに回転速度が遅くなり、時刻T3において、ほぼ停止する。これにより、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を安定して抑制できる。一方、図5の破線72で示すように、時刻T2よりも早い時点で、ハイブリッドECU51が、PCU11に対して、発電用MG32を回生駆動するように指示する制御信号(停止許可)を出力した場合には、発電用MG32の回生トルクよりもディーゼルエンジン20の圧縮反力が大きくなり、ディーゼルエンジン20の停止制御時に振動が発生している。
ここで、ディーゼルエンジン20は、内燃機関の一例として機能する。圧力検出装置48は、吸気圧力取得装置の一例として機能する。ハイブリッドECU51は、トルク取得部と回転変動判定部とトルク変動判定部と吸気圧判定部の一例として機能する。ハイブリッドECU51とPCU11とエンジンECU52は、車両制御装置を構成する。監視ユニット64は、回転数取得装置の一例として機能する。
以上詳細に説明した通り、第3実施形態に係るハイブリッド車両91では、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20を停止するとき、各燃料噴射弁14A〜14Dの燃料噴射を停止すると共に、スロットルバルブ47Aを全閉にする。その後、ハイブリッドECU51は、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値以下になり、且つ、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下になり、更に、圧力検出装置48によって検出される吸気マニホールド45Bの吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値以下になるまで、ディーゼルエンジン20のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数にするように、発電用MG32を駆動する。
これにより、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値よりも大きい場合、又は、発電用MG32のトルク変動が第2閾値よりも大きい場合、若しくは、吸気マニホールド45Bの吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値よりも大きい場合には、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が十分に低下していないため、発電用MG32を駆動して、発電時のエンジン回転数にすることによって、急激なエンジン回転数の低下を防止でき、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を抑制できる。
また、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20を停止するとき、各燃料噴射弁14A〜14Dの燃料噴射を停止すると共に、スロットルバルブ47Aを全閉にする。その後、ハイブリッドECU51は、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値以下になり、且つ、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下になり、更に、吸気マニホールド45Bの吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値以下になった場合に、発電用MG32を回生駆動してディーゼルエンジン20を停止させる。
これにより、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値以下になり、且つ、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下になり、更に、吸気マニホールド45Bの吸気圧力、つまり、エンジン吸気圧力が第3閾値以下になった場合には、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が確実に低下している。このため、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20の圧縮反力を検出する反力検出装置がなくても、発電用MG32を回生駆動することによって、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を安定して抑制できる。また、ハイブリッドECU51は、発電用MG32を回生駆動させることによって、ディーゼルエンジン20の停止速度を遅くして、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を更に安定して抑制できる。
尚、本発明は前記第1実施形態乃至第3実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形、追加、削除が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。尚、以下の説明において上記図1〜図5の前記第1実施形態に係るハイブリッド車両1等と同一符号は、前記実施形態に係るハイブリッド車両1等と同一あるいは相当部分を示すものである。
[他の第1実施形態]
(A)例えば、前記第1実施形態に係るハイブリッド車両1において、ハイブリッドECU51は、図2に示す前記「エンジン停止制御処理」を実行する場合に、ステップS19〜ステップS20の処理を実行しないようにしてもよい。具体的には、ステップS16において、発電用MG32の回転数変動値が第1閾値以下である、即ち、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が小さいと判定した場合には(S16:YES)、ハイブリッドECU51は、ステップS21の処理に進むようにしてもよい。そして、ハイブリッドECU51は、ステップS21〜ステップS22の処理を実行した後、当該処理を終了するようにしてもよい。
例えば、図4に示すように、時刻T2において、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値以下になったときに、ハイブリッドECU51は、PCU11に対して、発電用MG32を回生駆動するように指示する制御信号(停止許可)を出力するようにしてもよい。その結果、図4のV部分が拡大された図5の実線71によって示すように、ディーゼルエンジン20は、発電用MG32によって回生制動されて緩やかに回転速度が遅くなり、時刻T3において、ほぼ停止する。これにより、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を安定して抑制できる。
ここで、ディーゼルエンジン20は、内燃機関の一例として機能する。ハイブリッドECU51は、トルク取得部と回転変動判定部の一例として機能する。ハイブリッドECU51とPCU11とエンジンECU52は、車両制御装置を構成する。監視ユニット64は、回転数取得装置の一例として機能する。
従って、このように構成されたハイブリッド車両1では、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20を停止するとき、各燃料噴射弁14A〜14Dの燃料噴射を停止すると共に、スロットルバルブ47Aを全閉にする。その後、ハイブリッドECU51は、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値以下になるまで、ディーゼルエンジン20のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数にするように、発電用MG32を駆動する。
これにより、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値よりも大きい場合には、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が十分に低下していないため、発電用MG32を駆動して、発電時のエンジン回転数にすることによって、急激なエンジン回転数の低下を防止でき、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を抑制できる。
また、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20を停止するとき、各燃料噴射弁14A〜14Dの燃料噴射を停止すると共に、スロットルバルブ47Aを全閉にする。その後、ハイブリッドECU51は、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値以下になった場合に、発電用MG32を回生駆動してディーゼルエンジン20を停止させる。
これにより、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値以下になった場合には、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が確実に低下している。このため、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20の圧縮反力を検出する反力検出装置がなくても、発電用MG32を回生駆動することによって、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を安定して抑制できる。また、ハイブリッドECU51は、発電用MG32を回生駆動させることによって、ディーゼルエンジン20の停止速度を遅くして、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を更に安定して抑制できる。
[他の第2実施形態]
(B)また、例えば、前記第2実施形態に係るハイブリッド車両81において、ハイブリッドECU51は、図6に示す前記「第2エンジン停止制御処理」を実行する場合に、ステップS19〜ステップS20の処理を実行しないようにしてもよい。具体的には、ステップS32において、発電用MG32のトルク変動値が第2閾値以下である、即ち、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が小さいと判定した場合には(S32:YES)、ハイブリッドECU51は、ステップS21の処理に進むようにしてもよい。そして、ハイブリッドECU51は、ステップS21〜ステップS22の処理を実行した後、当該処理を終了するようにしてもよい。
例えば、図4に示すように、時刻T2において、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下になったときに、ハイブリッドECU51は、PCU11に対して、発電用MG32を回生駆動するように指示する制御信号(停止許可)を出力するようにしてもよい。その結果、図4のV部分が拡大された図5の実線71によって示すように、ディーゼルエンジン20は、発電用MG32によって回生制動されて緩やかに回転速度が遅くなり、時刻T3において、ほぼ停止する。これにより、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を安定して抑制できる。
ここで、ディーゼルエンジン20は、内燃機関の一例として機能する。ハイブリッドECU51は、トルク取得部とトルク変動判定部の一例として機能する。ハイブリッドECU51とPCU11とエンジンECU52は、車両制御装置を構成する。
従って、このように構成されたハイブリッド車両81では、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20を停止するとき、各燃料噴射弁14A〜14Dの燃料噴射を停止すると共に、スロットルバルブ47Aを全閉にする。その後、ハイブリッドECU51は、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下になるまで、ディーゼルエンジン20のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数にするように、発電用MG32を駆動する。
これにより、発電用MG32のトルク変動が第2閾値よりも大きい場合には、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が十分に低下していないため、発電用MG32を駆動して、発電時のエンジン回転数にすることによって、急激なエンジン回転数の低下を防止でき、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を抑制できる。
また、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20を停止するとき、各燃料噴射弁14A〜14Dの燃料噴射を停止すると共に、スロットルバルブ47Aを全閉にする。その後、ハイブリッドECU51は、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下になった場合に、発電用MG32を回生駆動してディーゼルエンジン20を停止させる。
これにより、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下になった場合には、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が確実に低下している。このため、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20の圧縮反力を検出する反力検出装置がなくても、発電用MG32を回生駆動することによって、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を安定して抑制できる。また、ハイブリッドECU51は、発電用MG32を回生駆動させることによって、ディーゼルエンジン20の停止速度を遅くして、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を更に安定して抑制できる。
[他の第3実施形態]
(C)また、例えば、前記第3実施形態に係るハイブリッド車両91において、ハイブリッドECU51は、図7に示す前記「第3エンジン停止制御処理」を実行する場合に、ステップS19〜ステップS20の処理を実行しないようにしてもよい。具体的には、ステップS16において、発電用MG32の回転数変動値が第1閾値以下である、即ち、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が小さいと判定した場合には(S16:YES)、ハイブリッドECU51は、ステップS21の処理に進むようにしてもよい。そして、ハイブリッドECU51は、ステップS21〜ステップS22の処理を実行した後、当該処理を終了するようにしてもよい。
例えば、図4に示すように、時刻T2において、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値以下になり、且つ、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下になったときに、ハイブリッドECU51は、PCU11に対して、発電用MG32を回生駆動するように指示する制御信号(停止許可)を出力するようにしてもよい。その結果、図4のV部分が拡大された図5の実線71によって示すように、ディーゼルエンジン20は、発電用MG32によって回生制動されて緩やかに回転速度が遅くなり、時刻T3において、ほぼ停止する。これにより、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を安定して抑制できる。
ここで、ディーゼルエンジン20は、内燃機関の一例として機能する。ハイブリッドECU51は、トルク取得部と回転変動判定部とトルク変動判定部の一例として機能する。ハイブリッドECU51とPCU11とエンジンECU52は、車両制御装置を構成する。監視ユニット64は、回転数取得装置の一例として機能する。
従って、このように構成されたハイブリッド車両1では、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20を停止するとき、各燃料噴射弁14A〜14Dの燃料噴射を停止すると共に、スロットルバルブ47Aを全閉にする。その後、ハイブリッドECU51は、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値以下になり、且つ、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下になるまで、ディーゼルエンジン20のエンジン回転数を発電時におけるエンジン回転数にするように、発電用MG32を駆動する。
これにより、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値よりも大きい場合、又は、発電用MG32のトルク変動が第2閾値よりも大きい場合には、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が十分に低下していないため、発電用MG32を駆動して、発電時のエンジン回転数にすることによって、急激なエンジン回転数の低下を防止でき、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を抑制できる。
また、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20を停止するとき、各燃料噴射弁14A〜14Dの燃料噴射を停止すると共に、スロットルバルブ47Aを全閉にする。その後、ハイブリッドECU51は、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値以下になり、且つ、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下になった場合に、発電用MG32を回生駆動してディーゼルエンジン20を停止させる。
これにより、発電用MG32の回転数(モータジェネレータ回転数)の変動が第1閾値以下になり、且つ、発電用MG32のトルク変動が第2閾値以下になった場合には、ディーゼルエンジン20の圧縮反力が確実に低下している。このため、ハイブリッドECU51は、ディーゼルエンジン20の圧縮反力を検出する反力検出装置がなくても、発電用MG32を回生駆動することによって、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を安定して抑制できる。また、ハイブリッドECU51は、発電用MG32を回生駆動させることによって、ディーゼルエンジン20の停止速度を遅くして、ディーゼルエンジン20の停止制御時の振動を更に安定して抑制できる。
(D)また、例えば、前記第1実施形態に係るハイブリッド車両1において、内燃機関の一例としてディーゼルエンジン20を用いたが、ガソリンエンジンを用いてもよい。
(E)また、例えば、前記第1実施形態に係るハイブリッド車両1において、圧力検出装置48は、吸気マニホールド45Bに流入する直前の吸気の吸気圧力に応じた検出信号をハイブリッドECU51及びエンジンECU52に出力するように構成してもよい。これにより、ハイブリッドECU51による吸気マニホールド45Bの吸気圧力の取得に対する、ハイブリッドECU51とエンジンECU52との間の通信遅れによる影響を抑制することができる。
(F)前記第1実施形態乃至第3実施形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。また、以上(≧)、以下(≦)、より大きい(>)、未満(<)等は、等号を含んでも含まなくてもよい。
1、81、91 ハイブリッド車両
10 バッテリ
11 電力制御ユニット(PCU)
14A〜14D 燃料噴射弁
20 ディーゼルエンジン
31 駆動用モータジェネレータ(駆動用MG)
32 発電用モータジェネレータ(発電用MG)
40 駆動輪
45A 吸気管
45B 吸気マニホールド
47A スロットルバルブ
48 圧力検出装置
51 ハイブリッドECU
52 エンジンECU
61〜64 監視ユニット

Claims (4)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関と接続される発電用モータジェネレータと、
    前記発電用モータジェネレータにより充電されるバッテリと、
    前記バッテリの放電電力を用いて駆動輪を駆動する駆動用モータジェネレータと、
    前記発電用モータジェネレータのモータジェネレータ回転数を取得する回転数取得装置と、
    前記内燃機関と前記発電用モータジェネレータと前記駆動用モータジェネレータとを制御する車両制御装置と、
    を備え、
    前記内燃機関は、
    吸気マニホールドの上流側に接続される吸気管と、
    前記吸気管の開度を調整可能なスロットルバルブと、
    前記内燃機関の各気筒内に燃料を噴射する複数の燃料噴射弁と、
    を有し、
    前記車両制御装置は、
    前記内燃機関を停止させるとき、複数の前記燃料噴射弁による燃料噴射を停止すると共に前記スロットルバルブを全閉にした後において、
    所定時間毎に該内燃機関を発電時におけるエンジン回転数にするために必要な前記発電用モータジェネレータのトルクを取得するトルク取得部と、
    所定時間毎に前記モータジェネレータ回転数の回転数変動が所定の第1閾値以下になったか否かを判定する回転変動判定部と、
    を有し、
    前記車両制御装置は、
    前記回転変動判定部を介して前記モータジェネレータ回転数の回転数変動が前記第1閾値よりも大きいと判定した場合は、前記発電用モータジェネレータを前記トルクで駆動するように制御し、
    前記回転変動判定部を介して前記モータジェネレータ回転数の回転数変動が前記第1閾値以下になったと判定した場合に、前記発電用モータジェネレータを用いて前記内燃機関を停止させるように制御する、
    ハイブリッド車両。
  2. 内燃機関と、
    前記内燃機関と接続される発電用モータジェネレータと、
    前記発電用モータジェネレータにより充電されるバッテリと、
    前記バッテリの放電電力を用いて駆動輪を駆動する駆動用モータジェネレータと、
    前記内燃機関と前記発電用モータジェネレータと前記駆動用モータジェネレータとを制御する車両制御装置と、
    を備え、
    前記内燃機関は、
    吸気マニホールドの上流側に接続される吸気管と、
    前記吸気管の開度を調整可能なスロットルバルブと、
    前記内燃機関の各気筒内に燃料を噴射する複数の燃料噴射弁と、
    を有し、
    前記車両制御装置は、
    前記内燃機関を停止させるとき、複数の前記燃料噴射弁による燃料噴射を停止すると共に前記スロットルバルブを全閉にした後において、
    所定時間毎に該内燃機関を発電時におけるエンジン回転数にするために必要な前記発電用モータジェネレータのトルクを取得するトルク取得部と、
    前記トルク取得部を介して取得した前記トルクのトルク変動が所定の第2閾値以下になったか否かを判定するトルク変動判定部と、
    を有し、
    前記車両制御装置は、
    前記トルク変動判定部を介して前記トルクのトルク変動が前記第2閾値よりも大きいと判定した場合は、前記発電用モータジェネレータを前記トルクで駆動するように制御し、
    前記トルク変動判定部を介して前記トルクのトルク変動が前記第2閾値以下になったと判定した場合に、前記発電用モータジェネレータを用いて前記内燃機関を停止させるように制御する、
    ハイブリッド車両。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のハイブリッド車両において、
    前記吸気マニホールドの吸気圧力を取得する吸気圧力取得装置を備え、
    前記車両制御装置は、所定時間毎に前記吸気マニホールドの吸気圧力が所定の第3閾値以下になったか否かを判定する吸気圧判定部を有し、
    前記車両制御装置は、
    前記内燃機関を停止させるとき、複数の前記燃料噴射弁による燃料噴射を停止すると共に前記スロットルバルブを全閉にした後において、更に、前記吸気圧判定部を介して前記吸気マニホールドの吸気圧力が前記第3閾値以下になったと判定した場合に、前記発電用モータジェネレータを用いて前記内燃機関を停止させるように制御する、
    ハイブリッド車両。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のハイブリッド車両において、
    前記車両制御装置は、
    前記発電用モータジェネレータを用いて前記内燃機関を停止させるとき、前記発電用モータジェネレータを回生駆動させるように制御する、
    ハイブリッド車両。
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