JP2020192839A - 車両 - Google Patents

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幸一 米澤
聡 吉嵜
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聡 吉嵜
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Osamu Maeda
治 前田
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大吾 安藤
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Yoshikazu Asami
良和 浅見
憲治 板垣
Kenji Itagaki
憲治 板垣
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Shunsuke Oyama
俊介 尾山
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Abstract

【課題】過給機を含む内燃機関と回転電機とを備えた車両において、過給機から発せられるノイズの低減が図られた車両を提供する。【解決手段】車両は、過給機47を含む内燃機関13と、回転電機MG1と、内燃機関13および回転電機MG1と出力軸とが接続される遊星歯車装置と、内燃機関13および回転電機MG1を制御する制御部とを備え、内燃機関13に対する要求パワーに従って内燃機関13の動作点を規定する動作ラインが設定されており、要求パワーの変動に伴って動作ラインに沿った動作点の移動中に、過給機47からノイズが発生するノイズ発生領域を動作点が通らないように、内燃機関13および回転電機MG1を制御する。【選択図】図2

Description

本開示は、車両に関し、特に、過給機を含む内燃機関と、回転電機とを含む車両に関する。
特開2015−58924号公報(特許文献1)には、ターボ式過給機を備えた内燃機関とモータジェネレータとを搭載したハイブリッド車両が開示されている(特許文献1参照)。
特開2015−58924号公報
過給機が駆動すると、過給機から少し高い高周波ノイズが発せられる場合があり、所定の回転数の領域内で生じることが知られている。
なお、当該ノイズの原因としては、様々な要因が考えられる。過給機は、タービンおよびコンプレッサを含み、タービンおよびコンプレッサはいずれも複数のフィンを含む。そして、タービンおよびコンプレッサが回転して、フィンの周囲で圧力変動が生じることで、高周波ノイズが生じる原因となっている場合がある。
本開示は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、過給機を含む内燃機関と回転電機とを備えた車両において、過給機から発せられるノイズの低減が図られた車両を提供することである。
車両は、過給機を含む内燃機関と、回転電機と、内燃機関および回転電機と出力軸とが接続される遊星歯車装置と、内燃機関および回転電機を制御する制御部とを備え、内燃機関に対する要求パワーに従って内燃機関の動作点を規定する動作ラインが設定されており、要求パワーの変動に伴って動作ラインに沿った動作点の移動中に、過給機からノイズが発生するノイズ発生領域を動作点が通らないように、内燃機関および回転電機を制御する。上記の車両によれば、ノイズ発生領域を動作点が通ることを抑制することができ、過給機からヒューというようなノイズが発生することを抑制することができる。
本開示に係る車両は、過給機を含む内燃機関と回転電機とを備えた車両において、過給機から発せられるノイズの低減を図ることができる。
この開示の実施の形態に従うハイブリッド車両(以下、単に車両と記載する)10の駆動システムの構成の一例を示す図である。 ターボチャージャ47を備えたエンジン13の構成の一例を示す図である。 制御部11の構成の一例を示すブロック図である。 エンジン13の動作点を説明する図である。 エンジン13の動作点を変更する前の各要素の回転速度およびトルクの関係を示す共線図である。 図5に示す状態からエンジン13の回転速度Neを上昇させたときの各要素の回転速度およびトルクの関係を示す共線図である。 図5に示す状態からエンジン13のトルクTeを上昇させたときの各要素の回転速度およびトルクの関係を示す共線図である。 エンジン13の推奨動作ラインの一例である最適燃費ラインを示す図である。 要求出力の上昇に伴いエンジン13の動作点がノイズ発生領域R通らないように動く動きを説明するための図である。 要求出力の下降に伴いエンジン13の動作点がノイズ発生領域R通らないように動く動きを説明するための図である。 動作点制御の処理手順の一例を示すフロー図である。 図11のステップS135において実行される第2処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図11のステップS145において実行される第3処理の手順の一例を示すフローチャートである。
<ハイブリッド車両の駆動システムについて>
図1は、この開示の実施の形態に従うハイブリッド車両(以下、単に車両と記載する)10の駆動システムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、車両10は、制御部11と、走行用の動力源となる、エンジン13と、第1モータジェネレータ(以下、第1MGと記載する)14と、第2モータジェネレータ(以下、第2MGと記載する)15とを駆動システムとして備えている。エンジン13は、ターボチャージャ47を含む。
第1MG14および第2MG15は、いずれも駆動電力が供給されることによりトルクを出力するモータとしての機能と、トルクが与えられることにより発電電力を発生する発電機としての機能とを備える。第1MG14および第2MG15としては、交流回転電機が用いられる。交流回転電機は、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型などの同期電動機または誘導電動機である。
第1MG14および第2MG15は、いずれもPCU(Power Control Unit)81を介してバッテリ18に電気的に接続されている。PCU81は、第1MG14と電力を授受する第1インバータ16と、第2MG15と電力を授受する第2インバータ17と、バッテリ18と、第1インバータ16および第2インバータ17との間で電力を授受するコンバータ83とを含む。
コンバータ83は、たとえば、バッテリ18の電力を昇圧して第1インバータ16または第2インバータ17に供給可能に構成される。あるいは、コンバータ83は、第1インバータ16または第2インバータ17から供給される電力を降圧してバッテリ18に供給可能に構成される。
第1インバータ16は、コンバータ83からの直流電力を交流電力に変換して第1MG14に供給可能に構成される。あるいは、第1インバータ16は、第1MG14からの交流電力を直流電力に変換してコンバータ83に供給可能に構成される。
第2インバータ17は、コンバータ83からの直流電力を交流電力に変換して第2MG15に供給可能に構成される。あるいは、第2インバータ17は、第2MG15からの交流電力を直流電力に変換してコンバータ83に供給可能に構成される。
バッテリ18は、再充電可能に構成された電力貯蔵要素である。バッテリ18は、たとえば、リチウムイオン電池もしくはニッケル水素電池等の二次電池、または、電気二重層キャパシタ等の蓄電素子を含んで構成される。なお、リチウムイオン二次電池は、リチウムを電荷担体とする二次電池であり、電解質が液体の一般的なリチウムイオン二次電池のほか、固体の電解質を用いた所謂全固体電池も含み得る。
バッテリ18は、第1MG14が発電した電力を、第1インバータ16を通じて受けて蓄えることができ、蓄えられた電力を、第2インバータ17を通じて第2MG15へ供給することができる。また、バッテリ18は、車両の減速時等に第2MG15が発電した電力を、第2インバータ17を通じて受けて蓄えることもでき、蓄えられた電力を、エンジン13の始動時等に第1インバータ16を通じて第1MG14へ供給することもできる。
すなわち、PCU81は、第1MG14あるいは第2MG15において発電された電力を用いてバッテリ18を充電したり、バッテリ18の電力を用いて第1MG14あるいは第2MG15を駆動したりする。
エンジン13および第1MG14は、遊星歯車機構20に連結されている。遊星歯車機構20は、エンジン13が出力する駆動トルクを第1MG14と出力ギヤ21とに分割して伝達するものである。遊星歯車機構20は、シングルピニオン型の遊星歯車機構を有し、エンジン13の出力軸22と同一の軸線Cnt上に配置されている。
遊星歯車機構20は、サンギヤSと、サンギヤSと同軸に配置されたリングギヤRと、サンギヤSおよびリングギヤRに噛み合うピニオンギヤPと、ピニオンギヤPを自転および公転可能に保持するキャリヤCとを含む。エンジン13の出力軸22は、キャリヤCに連結されている。第1MG14のロータ軸23は、サンギヤSに連結されている。リングギヤRは、出力ギヤ21に連結されている。
エンジン13の出力トルクが伝達されるキャリヤCが入力要素に、出力ギヤ21にトルクを出力するリングギヤRが出力要素に、ロータ軸23が連結されるサンギヤSが反力要素として機能する。つまり、遊星歯車機構20は、エンジン13の出力を第1MG14側と出力ギヤ21側とに分割する。第1MG14は、エンジン13の出力トルクに応じたトルクを出力するように制御される。
カウンタシャフト25は、軸線Cntと平行に配置されている。カウンタシャフト25は、出力ギヤ21に噛み合っているドリブンギヤ26に取り付けられている。また、カウンタシャフト25には、ドライブギヤ27が取り付けられており、このドライブギヤ27が終減速機であるデファレンシャルギヤ28におけるリングギヤ29に噛み合っている。さらに、ドリブンギヤ26には、第2MG15におけるロータ軸30に取り付けられたドライブギヤ31が噛み合っている。したがって、第2MG15の出力トルクが、ドリブンギヤ26において、出力ギヤ21から出力されるトルクに加えられる。このようにして合成されたトルクは、デファレンシャルギヤ28から左右に延びたドライブシャフト32,33を介して駆動輪24に伝達される。駆動輪24にトルクが伝達されることにより、車両10に駆動力が発生する。
<エンジンの構成について>
図2は、ターボチャージャ47を備えたエンジン13の構成の一例を示す図である。エンジン13は、たとえば、直列4気筒型の火花点火型の内燃機関である。図2に示すようにエンジン13は、たとえば、4つの気筒40a,40b,40c,40dが一方向に並べられて形成されるエンジン本体40を含む。
気筒40a,40b,40c,40dには、エンジン本体40に形成される吸気ポートの一方端および排気ポートの一方端がそれぞれ接続されている。吸気ポートの一方端は、気筒40a,40b,40c,40dの各々に2つずつ設けられた吸気バルブ43にて開閉され、また排気ポートの一方端は、気筒40a,40b,40c,40dの各々に2つずつ設けられた排気バルブ44にて開閉される。気筒40a,40b,40c,40dの各々の吸気ポートの他方端は、インテークマニホールド46に接続されている。気筒40a,40b,40c,40dの各々の排気ポートの他方端は、エキゾーストマニホールド52に接続されている。
本実施の形態においてエンジン13は、たとえば、直噴エンジンであって、各気筒の頂部に設けられる燃料噴射装置(図示せず)によって燃料が気筒40a,40b,40c,40dの各々の内部に噴射される。気筒40a,40b,40c,40d内における燃料と吸気との混合気は、気筒40a,40b,40c,40dの各々に設けられた点火プラグ45にて着火される。
なお、図2においては、気筒40aに設けられた吸気バルブ43、排気バルブ44および点火プラグ45を示しており、他の気筒40b,40c,40dに設けられた吸気バルブ43、排気バルブ44および点火プラグ45については省略している。
エンジン13には、排気エネルギを利用して吸入空気を過給するターボチャージャ47が設けられている。ターボチャージャ47は、コンプレッサ48と、タービン53とを含む。
インテークマニホールド46には、吸気通路41の一方端が接続されている。吸気通路41の他方端は吸気口に接続されている。吸気通路41の所定の位置には、コンプレッサ48が設けられている。コンプレッサ48には複数のフィンが設けられている。吸気通路41の他方端(吸気口)とコンプレッサ48との間には、吸気通路41内を流れる空気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ50が設けられている。コンプレッサ48よりも下流側に設けられた吸気通路41には、コンプレッサ48で加圧された吸気を冷却するためのインタークーラ51が配設されている。インタークーラ51と吸気通路41のインテークマニホールド46との間には、吸気通路41内を流れる吸気の流量を調整できる吸気絞り弁(スロットル弁)49が設けられている。
エキゾーストマニホールド52には、排気通路42の一方端が接続されている。排気通路42の他方端はマフラー(図示せず)に接続されている。排気通路42の所定の位置には、タービン53が設けられている。このタービン53に複数のフィンが設けられている。また、排気通路42には、タービン53より上流の排気をタービン53よりも下流にバイパスするバイパス通路54と、バイパス通路54に設けられ、タービン53に導かれる排気の流量を調整可能なウェイストゲートバルブ55とが設けられている。そのため、ウェイストゲートバルブ55の開度を制御することによりタービン53に流入する排気流量、つまり吸入空気の過給圧が調整される。タービン53またはウェイストゲートバルブ55を通る排気は、排気通路42の所定の位置に設けられるスタート触媒コンバータ56および後処理装置57により浄化されてから大気に放出される。
エンジン13には、吸気通路41に排気を流入させるためのEGR装置(Exhaust Gas Recirculation装置)58が設けられている。EGR装置58は、EGR通路59、EGR弁60、およびEGRクーラ61を備える。EGR通路59は、排気通路42から排気の一部をEGRガスとして取り出して吸気通路41に導く。EGR弁60は、EGR通路59を流れるEGRガスの流量を調整する。EGRクーラ61は、EGR通路59を流れるEGRガスを冷却する。EGR通路59は、スタート触媒コンバータ56と後処理装置57との間の排気通路42の部分と、コンプレッサ48とエアフローメータ50との間の吸気通路41の部分との間を接続している。
<制御部の構成について>
図3は、制御部11の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、制御部11は、HV(Hybrid Vehicle)−ECU(Electronic Control Unit)62と、MG−ECU63と、エンジンECU64とを備える。
HV−ECU62は、エンジン13、第1MG14および第2MG15を協調制御するための制御装置である。MG−ECU63は、PCU81の動作を制御するための制御装置である。エンジンECU64は、エンジン13の動作を制御するための制御装置である。
HV−ECU62、MG−ECU63およびエンジンECU64は、いずれも接続された各種センサや他のECUとの信号の授受をする入出力装置、各種の制御プログラムやマップなどの記憶に供される記憶装置(ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを含む)、制御プログラムを実行する中央処理装置(CPU(Central Processing Unit))、および計時するためのカウンタなどを備えて構成されている。
HV−ECU62には、車速センサ66と、アクセル開度センサ67と、第1MG回転速度センサ68と、第2MG回転速度センサ69と、エンジン回転速度センサ70と、タービン回転速度センサ71と、過給圧センサ72と、バッテリ監視ユニット73と、第1MG温度センサ74と、第2MG温度センサ75と、第1INV温度センサ76と、第2INV温度センサ77と、触媒温度センサ78と、タービン温度センサ79とがそれぞれ接続されている。
車速センサ66は、車両10の速度(車速)を検出する。アクセル開度センサ67は、アクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出する。第1MG回転速度センサ68は、第1MG14の回転速度を検出する。第2MG回転速度センサ69は、第2MG15の回転速度を検出する。エンジン回転速度センサ70は、エンジン13の出力軸22の回転速度(エンジン回転速度)を検出する。タービン回転速度センサ71は、ターボチャージャ47のタービン53の回転速度を検出する。過給圧センサ72は、エンジン13の過給圧を検出する。第1MG温度センサ74は、第1MG14の内部温度、たとえば、コイルや磁石に関連する温度を検出する。第2MG温度センサ75は、第2MG15の内部温度、たとえば、コイルや磁石に関連する温度を検出する。第1INV温度センサ76は、第1インバータ16の温度、たとえば、スイッチング素子に関連する温度を検出する。第2INV温度センサ77は、第2インバータ17の温度、たとえば、スイッチング素子に関連する温度を検出する。触媒温度センサ78は、後処理装置57の温度を検出する。タービン温度センサ79は、タービン53の温度を検出する。各種センサは、検出結果を示す信号をHV−ECU62に出力する。
バッテリ監視ユニット73は、バッテリ18の満充電容量に対する残存充電量の比率である充電率(SOC:State of Charge)を取得し、取得したSOCを示す信号をHV−ECU62に出力する。バッテリ監視ユニット73は、たとえば、バッテリ18の電流、電圧および温度を検出するセンサを含む。バッテリ監視ユニット73は、検出されたバッテリ18の電流、電圧および温度を用いてSOCを算出することによってSOCを取得する。なお、SOCの算出方法としては、たとえば、電流値積算(クーロンカウント)による手法、または、開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)の推定による手法など、種々の公知の手法を採用できる。
<車両の走行制御について>
以上のような構成を有する車両10は、エンジン13および第2MG15を動力源としたハイブリッド(HV)走行モードやエンジン13を停止状態にするとともに第2MG15をバッテリ18に蓄積した電力で駆動して走行する電気(EV)走行モードなどの走行モードに設定または切り替えが可能である。各モードの設定や切り替えは、HV−ECU62により実行される。HV−ECU62は、設定または切り替えられた走行モードに基づいてエンジン13、第1MG14および第2MG15を制御する。
EV走行モードは、たとえば、低車速かつ要求駆動力が小さい低負荷の運転領域の際に選択されるモードであり、エンジン13の運転を停止して第2MG15が駆動力を出力する走行モードである。
HV走行モードは、高車速かつ要求駆動力が大きい高負荷の運転領域の際に選択されるモードであり、エンジン13の駆動トルクと第2MG15の駆動トルクとを合算したトルクを出力する走行モードである。
HV走行モードでは、エンジン13から出力された駆動トルクを駆動輪24に伝達する際に、第1MG14により反力を遊星歯車機構20に作用させる。そのため、サンギヤSが反力要素として機能する。つまり、エンジントルクを駆動輪24に作用させるために、エンジントルクに対する反力トルクを第1MG14に出力させるように制御する。この場合には、第1MG14を発電機として機能させる回生制御を実行することができる。
以下、車両10の運転時におけるエンジン13、第1MG14および第2MG15の協調制御について説明する。
HV−ECU62は、アクセルペダルの踏み込み量によって決まるアクセル開度などに基づいて要求駆動力を算出する。HV−ECU62は、算出された要求駆動力と車速などに基づいて車両10の要求走行パワーを算出する。HV−ECU62は、要求走行パワーにバッテリ18の充放電要求パワーを加算した値を要求システムパワーとして算出する。
HV−ECU62は、算出された要求システムパワーに応じてエンジン13の作動が要求されるか否かを判定する。HV−ECU62は、たとえば、要求システムパワーがしきい値を超える場合にはエンジン13の作動が要求されると判定する。HV−ECU62は、エンジン13の作動が要求される場合には、HV走行モードを走行モードとして設定する。HV−ECU62は、エンジン13の作動が要求されない場合には、EV走行モードを走行モードとして設定する。
HV−ECU62は、エンジン13の作動が要求される場合には(すなわち、HV走行モードが設定される場合には)、エンジン13に対する要求パワー(以下、要求エンジンパワーと記載する)を算出する。HV−ECU62は、たとえば、要求システムパワーを要求エンジンパワーとして算出する。なお、HV−ECU62は、たとえば、要求システムパワーが要求エンジンパワーの上限値を超える場合には、要求エンジンパワーの上限値を要求エンジンパワーとして算出する。HV−ECU62は、算出された要求エンジンパワーをエンジン運転状態指令としてエンジンECU64に出力する。
エンジンECU64は、HV−ECU62から入力されたエンジン運転状態指令に基づき、吸気絞り弁49、点火プラグ45、ウェイストゲートバルブ55およびEGR弁60など、エンジン13の各部に対して各種の制御を行う。
また、HV−ECU62は、算出された要求エンジンパワーを用いてエンジン回転速度とエンジントルクとによって規定される座標系におけるエンジン13の動作点を設定する。HV−ECU62は、たとえば、当該座標系において要求エンジンパワーと等出力の等パワー線と、予め定められた動作線との交点をエンジン13の動作点として設定する。
予め定められた動作線は、当該座標系における、エンジン回転速度の変化に対するエンジントルクの変化軌跡を示し、たとえば、燃費効率のよいエンジントルクの変化軌跡が実験等によって適合されて設定される。
HV−ECU62は、設定された動作点に対応するエンジン回転速度を目標エンジン回転速度として設定する。
HV−ECU62は、目標エンジン回転速度が設定されると、現在のエンジン回転速度を目標エンジン回転速度にするための第1MG14のトルク指令値を設定する。HV−ECU62は、たとえば、現在のエンジン回転速度と目標エンジン回転速度との差分に基づくフィードバック制御によって第1MG14のトルク指令値を設定する。
HV−ECU62は、設定された第1MG14のトルク指令値からエンジントルクの駆動輪24への伝達分を算出し、要求駆動力を満足するように第2MG15のトルク指令値を設定する。HV−ECU62は、設定された第1MG14および第2MG15のトルク指令値をそれぞれ第1MGトルク指令および第2MGトルク指令としてMG−ECU63に出力する。
MG−ECU63は、HV−ECU62から入力された第1MGトルク指令および第2MGトルク指令に基づき、第1MG14および第2MG15に発生させるトルクに対応した電流値およびその周波数を算出し、算出した電流値およびその周波数を含む信号をPCU81に出力する。
HV−ECU62は、たとえば、アクセル開度がターボチャージャ47を始動させるしきい値を超える場合に過給圧上昇を要求してもよいし、要求エンジンパワーがしきい値を超える場合に過給圧上昇を要求してもよいし、あるいは、設定された動作点に対応するエンジントルクがしきい値を超える場合に過給圧上昇を要求してもよい。
なお、図3では、HV−ECU62、MG−ECU63およびエンジンECU64を分けた構成を一例として説明しているが、これらを集約した1つのECUによって構成されてもよい。
図4は、エンジン13の動作点を説明する図である。図4において、縦軸は、エンジン13のトルクTeを示し、横軸は、エンジン13の回転速度Neを示す。
図4を参照して、線L1は、エンジン13が出力可能な最大トルクを示す。点線L2は、ターボチャージャ47による過給が開始されるライン(過給ライン)を示す。エンジン13のトルクTeが過給ラインL2を超えると、全開であったウェイストゲートバルブ55を閉方向に作動させる。ウェイストゲートバルブ55の開度を調整することにより、ターボチャージャ47のタービン53に流入する排気流量を調整し、コンプレッサ48を通じて吸入空気の過給圧を調整することができる。トルクTeが過給ラインL2を下回っているときは、ウェイストゲートバルブ55を全開とすることにより、ターボチャージャ47を非作動にすることができる。
図4に示す「R」は、コンプレッサ48およびタービン53が回転することで生じるノイズ音が発生する領域である。たとえば、ヒュー音などと称されるノイズ音が生じる領域である。
この車両10においては、エンジン13および第1MG14を制御することでエンジン13の動作点を変更することができる。また、最終的な車両駆動力は、第2MG15を制御することで調整可能であるので、車両駆動力を調整しつつ(たとえば維持しつつ)エンジン13の動作点を移動させることができる。
そこで、車両10においては、エンジン13の動作点が、ノイズ発生領域Rを通らないように、エンジン13の動作点が移動するようにエンジン13および第1MG1が設定されている。ここで、エンジン13の動作点を移動させる手法について以下に説明する。
図5から図7は、エンジン13、第1MG14、および出力要素の回転速度およびトルクの関係を示す共線図である。図5は、エンジン13の動作点を変更する前の各要素の回転速度およびトルクの関係を示す共線図である。図6は、図5に示す状態からエンジン13の回転速度Neを上昇させたときの各要素の回転速度およびトルクの関係を示す共線図である。図7は、図5に示す状態からエンジン13のトルクTeを上昇させたときの各要素の回転速度およびトルクの関係を示す共線図である。
図5〜図7の各々において、出力要素は、カウンタシャフト25(図1)に連結されるリングギヤRである。縦軸における位置は、各要素(エンジン13、第1MG14、および第2MG15)の回転速度を示し、縦軸の間隔は、遊星歯車機構20のギヤ比を示す。「Te」は、エンジン13のトルクを示し、「Tg」は、第1MG14のトルクを示す。「Tep」は、エンジン13の直達トルクを示し、「Tm1」は、第2MG15のトルクTmを出力要素上に換算したトルクである。TepとTm1との和は、駆動軸(カウンタシャフト25)へ出力されるトルクに相当する。上向き矢印は、正方向のトルクを示し、下向き矢印は、負方向のトルクを示し、矢印の長さは、トルクの大きさを示している。
図5および図6を参照して、図6中の点線は、回転速度Neを上昇させる前の関係を示しており、図5に示される線に相当する。エンジン13のトルクTeと第1MG14のトルクTgとの関係は、遊星歯車機構20のギヤ比によって一意に決まるので、第1MG14のトルクTgを維持しつつ第1MG14の回転速度が上昇するように第1MG14を制御することによって、駆動トルクを維持しつつエンジン13の回転速度Neを上昇させることができる。
また、図5および図7を参照して、エンジン13の出力(パワー)が上昇するようにエンジン13を制御することによって、エンジン13のトルクTeを上昇させることができる。このとき、第1MG14の回転速度が上昇しないように第1MG14のトルクTgを上昇させることによって、エンジン13の回転速度Neを維持しつつエンジン13のトルクTeを上昇させることができる。なお、トルクTeが上昇することによりエンジン直達トルクTepが増加するので、トルクTm1が低下するように第2MG15を制御することによって、駆動軸のトルクを維持することができる。
なお、エンジン13のトルクTeを上昇させると、第1MG14のトルクTgが上昇するので、第1MG14の発電電力が増加する。このとき、バッテリ18の充電が制限されていなければ、増加した発電電力をバッテリ18に充電することができる。
一方、特に図示していないが、エンジン13の出力(パワー)が低下するようにエンジン13を制御することによって、エンジン13のトルクTeを低下させることができる。このとき、第1MG14の回転速度が低下しないように第1MG14のトルクTgを低下させることによって、エンジン13の回転速度Neを維持しつつエンジン13のトルクTeを低下させることができる。そして、この場合は、第1MG14のトルクTgが低下するので、第1MG14の発電電力が減少する。このとき、バッテリ18の放電が制限されていなければ、バッテリ18の放電を増加させることによって、第1MG14の発電低下分を補うことができる。
再び、図4を参照して、線L3は、エンジン13の推奨動作ラインを示す。すなわち、エンジン13は、通常、トルクTeと回転速度Neとで決まる動作点が予め設定された推奨動作ライン(線L3)上を移動するように制御される。
図8は、エンジン13の推奨動作ラインの一例である最適燃費ラインを示す図である。図8を参照して、線L5は、エンジン13の燃料消費が最小となるように、事前評価試験やシミュレーション等によって予め定められた動作ラインである。エンジン13の動作点が線L5上に制御されることにより、要求パワーに対するエンジン13の燃費が最適(最小)となる。点線L6は、要求パワーに対応するエンジン13の等パワーラインである。なお、図4においては、点線L41が、等パワーラインである。エンジン13の動作点が点線L6と線L5との交点E0になるようにエンジン13を制御することによって、エンジン13の燃費が最適(最小)となる。なお、図中の閉曲線群ηは、エンジン13の等効率線を示し、中心に向かう程エンジン13の効率が高い。
〈ノイズ発生領域〉
図9は、要求出力の上昇に伴いエンジン13の動作点がノイズ発生領域R通らないように動く動きを説明するための図である。図9を参照して、要求出力の上昇に伴なってエンジン13の動作点が線L3(推奨動作ライン)に沿って移動し、動作点がノイズ発生領域Rに入る手前のE1に達すると、トルクTeが上昇しないように動作点を移動させる(k21)。
なお、動作点がE1に達した場合に、まず、回転数Neの変化を制限しつつトルクTeが上昇するように動作点を移動させ、トルクTeが動作点E2に対応するトルクに達すると、回転数Neを上昇させて動作点をE2へ移動させてもよい。
そして、回転数Neの変化を制限しつつトルクTeを上昇させると(k22)、トルクTeの上昇に伴ない第1MG14のトルクTgが上昇し、第1MG14の発電電力が増加する。バッテリ18の充電が制限されている場合は、この発電増加分をバッテリ18で吸収できないため、k22に沿うような動作点移動は望ましくない。
そこで、バッテリ18の充電が制限されている場合は、エンジン13のパワーが、動作点E2に対応するパワーに達するまで動作点を移動させ(k31)、その後、等パワーラインL42に沿って動作点をE2まで移動させる(k32)。これにより、k21,k22に沿って動作点を移動させる場合よりもエンジン13のパワーの上昇度合いを抑え、バッテリ18の充電が制限されていても動作点をE2まで移動させることができる。なお、トルクTeの上昇を抑えて回転数Neを上昇させてもエンジンパワーは増加するが、k22に沿ってトルクTeを上昇させる場合よりも、k31に沿って回転数Neを増加させ、その後k32に沿って等パワーラインL42上で動作点を移動させる場合の方が、エンジンパワーの上昇度合いを抑えることができる。
なお、バッテリ18の充電が制限されていない場合にも、k31,k32に沿って動作点を移動させることも考えられる。しかしながら、この場合は、要求出力が上昇しているにも拘わらず動作点がk32を移動中に回転数Neが低下するので、運転者が違和感を覚える可能性がある。そこで、バッテリ18の充電が制限されていない場合は、上述のようにk21,k22に沿って動作点を移動させる方が好ましい。
《要求出力低下に伴い、動作点がノイズ発生領域Rを通過する場合》
図10は、要求出力の下降に伴いエンジン13の動作点がノイズ発生領域R通らないように動く動きを説明するための図である。図10を参照して、燃料パージ中に、要求出力の低下に伴なってエンジン13の動作点が線L3(推奨動作ライン)に沿って移動し、動作点がノイズ発生領域Rに入る手前のE2に達すると、トルクTeが低下しないように動作点を移動させる(k41)。
そして、回転数Neが、線L3上でトルクTeがノイズ発生領域Rを下回る値(動作点E1に対応する回転数)に達すると、回転数Neの変化を制限しつつトルクTeが低下するように動作点を移動させる(k42)。これにより、動作点を線L3に沿って移動させる場合(点線k02)よりも、動作点がノイズ発生領域R内に含まれる時間を短くすることができる。
なお、動作点がE2に達した場合に、まず、回転数Neの変化を制限しつつトルクTeが低下するように動作点を移動させ、トルクTeが動作点E1に対応するトルクまで低下すると、回転数Neを低下させて動作点をE1へ移動させてもよい。なお、回転数Neの変化を制限しつつトルクTeを低下させると(k42)、トルクTeの低下に伴ない第1MG14のトルクTgが低下し、第1MG14の発電電力が低下するためにバッテリ18の持出し(放電電力)が増加する。このため、バッテリ18の放電が制限されている場合は、k42に沿うような動作点移動は望ましくない。
そこで、バッテリ18の放電が制限されている場合は、動作点をE2から等パワーラインL42に沿って移動させ(k51)、トルクTeがノイズ発生領域Rを下回ると、動作点をE1まで移動させる(k52)。これにより、k41,k42に沿って動作点を移動させる場合よりもエンジン13のパワーの低下度合いを抑え、バッテリ18の放電が制限されていても動作点をE1まで移動させることができる。なお、k52に沿って回転数Neを低下させるときもエンジンパワーは低下するが、k42に沿ってトルクTeを低下させる場合よりもエンジンパワーの低下度合いを抑えることができる。
なお、バッテリ18の放電が制限されていない場合にも、k51,k52に沿って動作点を移動させることも考えられる。しかしながら、この場合は、要求出力が低下しているにも拘わらず動作点がk51を移動中に回転数Neが上昇するので、運転者が違和感を覚える可能性がある。そこで、バッテリ18の放電が制限されていない場合は、上述のようにk41,k42に沿って動作点を移動させる方が好ましい。
図11は、動作点制御の処理手順の一例を示すフロー図である。このフローチャートに示される処理は、HV−ECU102によりHV走行モード中に実行される。
HV−ECU102は、エンジン13のエンジンTeがノイズ発生領域Rの下限よりも小さいか否かを判定する(ステップS125)。
トルクTeがノイズ発生領域Rの下限よりも小さいと判定されると(ステップS125においてYES)、HV−ECU102は、第2処理の実行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS130)。第2処理の実行条件は、要求出力が上昇しており、かつ、トルクTeがノイズ発生領域Rの下限に近い場合(たとえば、ノイズ発生領域Rの下限とトルクTeとの差がしきい値以下)に成立する。そして、第2処理の実行条件が成立していると判定されると(ステップS130においてYES)、HV−ECU102は、第2処理(要求出力上昇中処理)を実行する(ステップS135)。具体的には、この第2処理は、図9で説明した動作点移動を実現するための処理である。第2処理の詳細についても、後ほど詳しく説明する。なお、ステップS130において第2処理の実行条件が成立していないと判定されると(ステップS130においてNO)、ステップS135の処理は実行されずにリターンへと処理が移行される。
ステップS125においてトルクTeがノイズ発生領域Rの下限以上であると判定されると(ステップS125においてNO)、HV−ECU102は、第3処理の実行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS140)。なお、ステップS125においてトルクTeがノイズ発生領域Rの下限以上であると判定されたときは、ステップS115において動作点はノイズ発生領域R内にはないと判定されていることから、トルクTeは、ノイズ発生領域Rの上限を超えているものと判定される。
第3処理の実行条件は、要求出力が低下しており、かつ、トルクTeがノイズ発生領域Rの上限に近い場合(たとえば、トルクTeとノイズ発生領域Rの上限との差がしきい値以下)に成立する。そして、第3処理の実行条件が成立していると判定されると(ステップS140においてYES)、HV−ECU102は、第3処理(要求出力低下中処理)を実行する(ステップS145)。具体的には、この第3処理は、図10で説明した動作点移動を実現するための処理である。第3処理の詳細についても、後ほど詳しく説明する。なお、ステップS140において第3処理の実行条件が成立していないと判定されると(ステップS140においてNO)、ステップS145の処理は実行されずにリターンへと処理が移行される。
図12は、図11のステップS135において実行される第2処理の手順の一例を示すフローチャートである。この第2処理は、図9で説明した動作点移動を実現するための処理である。図12を参照して、HV−ECU102は、バッテリ18の充電制限中であるか否かを判定する(ステップS310)。
充電制限中ではないと判定されると(ステップS310においてNO)、HV−ECU102は、トルクTeが上昇しないようにエンジン13の動作点を変更する(ステップS315)。この動作点の変更は、図9のk21に対応する。なお、トルクTeは上昇しないけれども、要求出力の上昇に伴なってエンジン13の回転数Neは上昇する。
次いで、HV−ECU102は、回転数Neが、推奨動作ライン(図9の線L3)上でトルクTeがノイズ発生領域Rの上限を超える値(図9の動作点E2に対応する回転数)に到達したか否かを判定する(ステップS320)。そして、回転数Neが上記の値に到達するまでステップS315の処理が実行され(ステップS320においてNO)、回転数Neが上記の値に到達すると(ステップS320においてYES)、HV−ECU102は、回転数Neの変化を制限しつつトルクTeが上昇するようにエンジン13の動作点を変更する(ステップS325)。この動作点の変更は、図9のk22に対応する。
HV−ECU102は、動作点が推奨動作ラインに到達するまでステップS325の処理を実行し(ステップS330においてNO)、動作点が推奨動作ラインに到達すると(ステップS330においてYES)、リターンへと処理を移行する。
一方、ステップS310において充電制限中であると判定された場合も(ステップS310においてYES)、HV−ECU102は、トルクTeが上昇しないようにエンジン13の動作点を変更する(ステップS335)。この動作点の変更は、図9のk31に対応する。
次いで、HV−ECU102は、エンジン13のパワーPeが、推奨動作ライン上でトルクTeがノイズ発生領域Rの上限を超える値(図9の動作点E2に対応するパワー)に到達したか否かを判定する(ステップS340)。そして、パワーPeが上記の値に到達するまでステップS335の処理が実行され(ステップS340においてNO)、パワーPeが上記の値に到達すると(ステップS340においてYES)、HV−ECU102は、等パワーラインに沿って、推奨動作ラインへ向けて動作点を移動させる(ステップS345)。この動作点の変更は、図9のk32に対応する。すなわち、エンジン13の回転数Neは低下し、トルクTeは上昇する。
そして、HV−ECU102は、動作点が推奨動作ラインに到達するまでステップS345の処理を実行し(ステップS350においてNO)、動作点が推奨動作ラインに到達すると(ステップS350においてYES)、リターンへと処理を移行する。
図13は、図11のステップS145において実行される第3処理の手順の一例を示すフローチャートである。この第3処理は、図10で説明した動作点移動を実現するための処理である。図13を参照して、HV−ECU102は、バッテリ18の放電制限中であるか否かを判定する(ステップS410)。
放電制限中ではないと判定されると(ステップS410においてNO)、HV−ECU102は、トルクTeが低下しないようにエンジン13の動作点を変更する(ステップS415)。この動作点の変更は、図10のk41に対応する。なお、トルクTeは低下しないけれども、要求出力の低下に伴なってエンジン13の回転数Neは低下する。
次いで、HV−ECU102は、回転数Neが、推奨動作ライン(図10の線L3)上でトルクTeがノイズ発生領域Rの下限を下回る値(図10の動作点E1に対応する回転数)に到達したか否かを判定する(ステップS420)。そして、回転数Neが上記の値に到達するまでステップS415の処理が実行され(ステップS420においてNO)、回転数Neが上記の値に到達すると(ステップS420においてYES)、HV−ECU102は、回転数Neの変化を制限しつつトルクTeが低下するようにエンジン13の動作点を変更する(ステップS425)。この動作点の変更は、図10のk42に対応する。
HV−ECU102は、動作点が推奨動作ラインに到達するまでステップS425の処理を実行し(ステップS430においてNO)、動作点が推奨動作ラインに到達すると(ステップS430においてYES)、リターンへと処理を移行する。
一方、ステップS410において放電制限中であると判定された場合は(ステップS410においてYES)、HV−ECU102は、等パワーラインに沿ってトルクTeが低下するように動作点を変更する(ステップS435)。この動作点の変更は、図10のk51に対応する。なお、この場合、等パワーラインに沿ってトルクTeを低下させることにより、エンジン13の回転数Neは上昇する。
HV−ECU102は、トルクTeがノイズ発生領域Rの下限を下回るまでステップS435の処理を実行し(ステップS440においてNO)、トルクTeがノイズ発生領域Rの下限を下回ると(ステップS440においてYES)、HV−ECU102は、トルクTeが上昇しないようにエンジン13の動作点を変更する(ステップS445)。この動作点の変更は、図10のk52に対応する。なお、トルクTeは上昇しないけれども、要求出力の低下に伴なってエンジン13の回転数Neは低下する。
そして、HV−ECU102は、動作点が推奨動作ラインに到達するまでステップS445の処理を実行し(ステップS450においてNO)、動作点が推奨動作ラインに到達すると(ステップS450においてYES)、リターンへと処理を移行する。今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 車両、11 制御部、13 エンジン、16 第1インバータ、17 第2インバータ、18 バッテリ、20 遊星歯車機構、21 出力ギヤ、22 出力軸、23,30 ロータ軸、24 駆動輪、25 カウンタシャフト、26 ドリブンギヤ、27,31 ドライブギヤ、28 デファレンシャルギヤ、29,R リングギヤ、32,33 ドライブシャフト、40 エンジン本体、40a,40b,40c,40d 気筒、41 吸気通路、42 排気通路、43 吸気バルブ、44 排気バルブ、45 点火プラグ、46 インテークマニホールド、47 ターボチャージャ、48 コンプレッサ、49,60 弁、50 エアフローメータ、51 インタークーラ、52 エキゾーストマニホールド、53 タービン、54 バイパス通路、55 ウェイストゲートバルブ、56 スタート触媒コンバータ、57 後処理装置、58 装置、59 通路、61 クーラ、66 車速センサ、67 アクセル開度センサ、68,69 回転速度センサ、70 エンジン回転速度センサ、71 タービン回転速度センサ、72 過給圧センサ、73 バッテリ監視ユニット、74,75 温度センサ、76 第1INV温度センサ、77 第2INV温度センサ、78 触媒温度センサ、79 タービン温度センサ、83 コンバータ、C キャリヤ、Cnt 軸線。

Claims (1)

  1. 過給機を含む内燃機関と、
    回転電機と、
    前記内燃機関および前記回転電機と出力軸とが接続される遊星歯車装置と、
    前記内燃機関および前記回転電機を制御する制御部と、
    を備え、
    前記内燃機関に対する要求パワーに従って前記内燃機関の動作点を規定する動作ラインが設定されており、
    前記要求パワーの変動に伴って前記動作ラインに沿った前記動作点の移動中に、前記過給機からノイズが発生するノイズ発生領域を前記動作点が通らないように、前記内燃機関および前記回転電機を制御する、車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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