JP2021151219A - 農園芸用被覆資材の巻取展開装置 - Google Patents

農園芸用被覆資材の巻取展開装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021151219A
JP2021151219A JP2020196073A JP2020196073A JP2021151219A JP 2021151219 A JP2021151219 A JP 2021151219A JP 2020196073 A JP2020196073 A JP 2020196073A JP 2020196073 A JP2020196073 A JP 2020196073A JP 2021151219 A JP2021151219 A JP 2021151219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
covering material
guide body
shaft
hydraulic motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020196073A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7189578B2 (ja
Inventor
智久 鈴木
Tomohisa Suzuki
智久 鈴木
康浩 結城
Yasuhiro Yuki
康浩 結城
栄太朗 平岩
Eitaro Hiraiwa
栄太朗 平岩
雅己 服部
Masami Hattori
雅己 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Kiko Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Kiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Kiko Co Ltd filed Critical Kawasaki Kiko Co Ltd
Publication of JP2021151219A publication Critical patent/JP2021151219A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7189578B2 publication Critical patent/JP7189578B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)

Abstract

【課題】 いわゆるコシのない、柔軟な不織布等が適用された被覆資材を能率的に且つ綺麗に巻き取ることのできる、新規な被覆資材の巻取展開装置の開発を技術課題とする。【解決手段】 横臥状態に設けられるフレーム部材2と、このフレーム部材2に支持され、被覆資材Sの巻き取りを行う巻取軸51と、この巻取軸51の前段に設けられる中間ガイド体6と、更にこの中間ガイド体6の前段に設けられる受入ガイド体7とを具え、前記巻取軸51は、油圧モータMで駆動されると共に、この油圧モータMに接続される油圧回路55には、油圧ポンプPから油圧モータMへ送る油量を調整する機構が具えられ、油量調整により巻取速度を簡便に変更することが可能に構成されたこと特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば畑作栽培作物に直に被せた被覆資材の巻取展開を行うための装置に関するものであって、特にいわゆるコシのない、柔軟な不織布等が適用された被覆資材を能率的に且つ綺麗に巻き取ることができるようにした新規な巻取展開装置に係るものである。
例えば畑作栽培作物の育成にあっては、遮光や霜除け、品質向上等を目的として、畝に寒冷紗等の被覆資材を被せることが行われている。
この種の被覆資材は、通常、畝の形成状況、即ち仕立状態にならって細長状に形成されるものであり、具体的なサイズとしては、展開状態で幅約2m以内、長さ約100mほどの一定幅を有した長尺シート状である。
そして、このような被覆資材を畝上で繰出し展開状態で被せたり、畝に被せた状態の被覆資材をロール状に巻き取ったりするにあたっては、種々の手法や装置が案出されている(例えば特許文献1〜4参照)。
ところで本出願人は、特に被覆対象を茶畝とし、被覆資材をスムーズに巻き取るための専用の補助員を要することなく、被覆資材の巻き取りが綺麗に且つ連続して行えるようにした新規な被覆資材の巻取展開装置の開発を行い、特許を取得しており(特許文献5)、更にその後もこの種の装置の研究開発を鋭意継続している。
このような状況の下、近時、2000mm以上の幅広且つ柔軟でコシの無い素材の被覆資材を、ペグを用いて畝に設置するような形態が取り入れられ始めているが、このような被覆資材を好適に巻取展開することのできる装置は未だ市場に提供されておらず、この種の装置の開発が望まれているのが実情である。
特開2013−233118号公報 実用新案登録第3 1 3 4 3 2 7 号公報 特開2003−134947号公報 特開2000−188972号公報 特許第6030500号公報
本発明は、このような市場の要請に対応するためになされたものであって、いわゆるコシのない、柔軟な不織布等が適用された被覆資材を能率的に且つ綺麗に巻き取ることのできる、新規な被覆資材の巻取展開装置の開発を技術課題とするものである。
まず請求項1記載の農園芸用被覆資材の巻取展開装置は、横臥状態に設けられるフレーム部材と、このフレーム部材に支持され、被覆資材の巻き取りを行う巻取軸と、この巻取軸の前段に設けられる中間ガイド体と、更にこの中間ガイド体の前段に設けられる受入ガイド体と、前記巻取軸を駆動させる駆動手段とを具えたこと特徴として成るものである。
また請求項2記載の被覆資材の巻取展開装置は、前記請求項1記載の要件に加え、前記巻取軸は、油圧モータで駆動されると共に、この油圧モータに接続される油圧回路には、油圧ポンプから油圧モータへ送る油量を調整する機構が具えられ、油量調整により巻取速度を簡便に変更することが可能に構成されたこと特徴として成るものである。
また請求項3記載の被覆資材の巻取展開装置は、前記請求項2記載の要件に加え、前記巻取軸において被覆資材を巻取中に過剰な負荷がかかった場合には、油圧モータへの油圧を逃し、被覆資材の保護を行うための機構が具えられていること特徴として成るものである。
更にまた請求項4記載の被覆資材の巻取展開装置は、前記請求項1、2または3記載の要件に加え、前記中間ガイド体は、1または複数本の杆状部材が横臥状態に設けられるものであり、少なくとも一本の中間ガイド体は制動体を具え、この中間ガイド体と制動体との間に被覆資材を挟んでその自由滑動を阻むように構成されていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項5記載の被覆資材の巻取展開装置は、前記請求項4記載の要件に加え、前記制動体は、緩制動された回転ローラであることを特徴として成るものである。
更にまた請求項6記載の被覆資材の巻取展開装置は、前記請求項1、2、3、4または5記載の要件に加え、前記フレーム部材には、両側下方に車輪装置を具えていることを特徴として成るものである。
更にまた請求項7記載の被覆資材の巻取展開装置は、前記請求項1、2、3、4、5または6記載の要件に加え、前記被覆資材は不織布であることを特徴として成るものである。
そしてこれら各請求項記載の発明を手段として前記課題の解決が図られるものである。
まず請求項1記載の発明によれば、いわゆるコシのない、柔軟な不織布等が適用された被覆資材を能率的に且つ綺麗に巻き取ることができる。
また請求項2記載の発明によれば、油量調整により巻取速度を簡便に変更することが可能であり、被覆資材の巻き取り作業が進むにつれ巻き径が大きくなる際に、適正な巻取状態が得られるように巻径の増加とともに回転数を減少させるような調整を容易に行うことができる。
また請求項3記載の発明によれば、被覆資材の絡み付き、作業者の不適切な操作等により、過負荷状態が生じた場合に、油圧モータへの油圧の伝達が瞬時に遮断され、巻取軸の回転を停止することができる。このため、被覆資材の保護や作業者の保護を確実になすことができる。
また請求項4記載の発明によれば、制動体によって被覆資材の幅方向の展開状態を維持することができ、シワやたるみの発生を防止することができる。
また請求項5記載の発明によれば、制動体による被覆資材の自由滑動の阻害を好適に行うことができる。
また請求項6記載の発明によれば、巻き取り時に、油圧モータによる被覆資材の巻き取りにより、巻取展開装置の推進力を得ることができる。
また請求項7記載の発明によれば、従来、取り扱いが行いにくかった、いわゆるコシのない不織布であっても、円滑に取り扱うことができる。
本発明の被覆資材の巻取展開装置の使用状態を示す斜視図である。 同上正面図である。 同上平面図である。 同上側面図である。 油圧ポンプが稼働された状態で流量調整弁が閉鎖された状態の油圧回路を示す回路図(a)及び流量調整弁が開放された状態の油圧回路を示す回路図(b)並びに油圧ポンプが停止された状態で流量調整弁が開放された状態の油圧回路を示す回路図(c)である。 中間ガイド体を単一の杆状部材によって構成した実施例を示す側面図(a)及び制動体をクローラによって構成した実施例を示す側面図(b)である。
本発明を実施するための形態は、以下の実施例に述べるものをその一つとするとともに、更にその技術思想内において改良し得る種々の手法を含むものである。
本発明の被覆資材の巻取展開装置1(以下巻取展開装置1と略記する)は、一例として図1に示すように、畑作栽培の作物Fを含めた畝などの被覆対象Cを跨ぐように走行しながら、被覆資材Sの巻き取りまたは展開を行う装置である。
なお巻取展開装置1は、被覆資材Sの巻取時と展開時とでは異なる方向に進行するものであるが、巻取時の進行方向、すなわち後述する受入ガイド体7側を前方とし、巻取軸51側を後方とする。
まず前記被覆対象Cとしては、例えばレタス、キャベツ、タマネギ等の作物の畝やマルチング対象の土壌面が挙げられる。
また被覆資材Sとしては、不織布シートや化学繊維シート等により構成された寒冷紗或いはマルチングシートなどが挙げられ、更には藁や竹などを長尺シート状に編み込んだものでも適用可能であり、特に本発明の巻取展開装置1にあっては幅1000mm〜3500mmの被覆資材Sの巻き取り、展開を好適に行うことができるものである。なお現実の農園では、幅1500mm〜2400mmの被覆資材Sが多く用いられている。
また被覆資材Sについては、特に巻き取った状態のものについて必要に応じ巻取ロールSRと呼ぶ。
そして巻取展開装置1の具体的な構成は図1〜4に示すように、横臥状態に設けられるフレーム部材2と、このフレーム部材2に支持され、被覆資材Sの巻り取りを行う巻取軸51を具えた巻取展開機体5と、この巻取軸51の前段に設けられる中間ガイド体6と、更にこの中間ガイド体6の前段に設けられる受入ガイド体7とが具えられるものであり、以下、巻取展開装置1の構成要素について詳しく説明する。
まず前記フレーム部材2は、前記巻取展開機体5が搭載される、平面視で横方向に細長いメインフレーム21と、このメインフレーム21の長手方向の両端部下方に組み付けられる車輪フレーム22とを具え成るものである。そしてこの車輪フレーム22にそれぞれ、一例として前輪31及び後輪32が組み付けられて前記車輪装置3が構成される。更に前輪31または後輪32のいずれか一方または双方の転動を停止させるためのブレーキレバー33が具えられる。
またメインフレーム21の前部両端には、ポスト23が立ち上げられるとともに、ガイドブラケット24が前方に張り出すように設けられる。
一方、車輪フレーム22の前端部には、アーム25が外側に張り出すように設けられ、更にその後方に立ち上げられたポスト26の上部にバケットリング27が具えられる。
また前記巻取展開機体5は、前記メインフレーム21における左右のポスト23に対してそれぞれ軸受52が設けられるとともに、これら軸受52により巻取軸51が着脱自在に軸支されて構成されるものである。
また巻取軸51には円盤状のフランジ53が着脱自在に具えられるものであり、一対のフランジ53が対向した状態で配されている。
なおこの実施例では、左右のフランジ53間の寸法を、被覆資材Sの幅寸法に対応して、一例として2500mmに設定した。
また前記巻取軸51は、油圧モータMで駆動されるものであり、この油圧モータMと油圧ポンプPとを具えて構成される油圧回路55には、油圧モータMへ送る油量を調整するための機構の一例として流量調整弁56を設けるものであり、油圧モータMの回転速度を調整することができるように構成されている。
具体的には図4、5に示すように、油圧モータMの油入口571と、油圧ポンプPの油出口581との間が管路T1によって接続され、油圧モータMの油出口572と、油圧ポンプPの油入口582との間が管路T2によって接続されるものであり、更にこれらの管路T1、T2を繋ぐ管路T3に流量調整弁56が具えられて構成される。なお流量調整弁56の開度を調整するための流量調整ノブ59が具えられる。
このような構成が採られることにより、必要に応じて流量調整ノブ59を操作することにより、油圧モータMへ送る油量を調整し、巻取速度を簡便に変更することが可能となる。
なお巻取軸51において被覆資材Sを巻取中に過剰な負荷がかかった場合には、油圧ポンプP内に具えられたリリーフ弁が作動し、油圧モータMへの油圧を逃し、被覆資材Sの保護を行うように構成される。なおこのようなリリーフ弁を、油圧ポンプP内ではなく、油圧回路55の適宜の個所に具えるようにしてもよい。
更にまたこの実施例では、前記油圧ポンプPを電動ポンプとするものであり、これを駆動するためのバッテリーBが、フレーム部材2の適宜の個所に搭載される。なお油圧ポンプPの駆動源をガソリンエンジン、軽油エンジン等の原動機としてもよい。
また前記中間ガイド体6は、一例として第一ガイド体61と、この第一ガイド体61の後方且つ下方に設けられる第二ガイド体62との二本の杆状部材が具えられて構成されるものであり、これら第一ガイド体61と第二ガイド体62とは、前記メインフレーム21におけるガイドブラケット24に軸支されている。
そして第二ガイド体62には制動体63が具えられるものであり、第二ガイド体62の周面に、メインフレーム21の前部に具えられたローラ状の制動体63が密接するように設けられている。
このような構成が採られることにより、第二ガイド体62と制動体63との間に被覆資材Sを挟んでその自由滑動を阻むことが可能とされている。
なおこの実施例では第一ガイド体61、第二ガイド体62を、一例として一本の直杆状の部材としたが、もちろんこれらの部材は、固定されたパイプ等を適用した杆状部材であっても良いし、表面が回転し得るようなローラ状の構成をとっても差し支えない。
また前記受入ガイド体7は、前記二本のアーム25間を繋ぐように設けられるものであり、正面視で一例としてアーチ状に湾曲した杆状の部材により構成されている。この正面視でアーチ状に湾曲した構造により、巻取時には被覆資材Sを均等に巻ジワが生ずることなく巻き取ることが可能となる。一方、展開時には被覆資材Sの中央部分を持ち上げたような状態として、被覆対象Cを好適に覆うように被覆資材Sを展開することが可能となる。
なお作業現場或いは被覆対象Cの状態等に応じて、受入ガイド体7の設置角度、向き等を調整可能としてもよい。
更に一例として前記車輪フレーム22に対してハンドルアーム8が立ち上げるように具えられるものであり、このハンドルアーム8には、作業者が持ち易いように適宜の曲げ加工が施される。
またこの実施例では、一例としてメインフレーム21における後部上面に、ロールホルダ9を具えるものであり、ここに被覆資材Sを巻き取った後の巻取ロールSRを載置しておくことができるような構成とした。なお被覆資材Sの展開時には、ロールホルダ9に予備の巻取ロールSRを保持しておくこともできる。
本発明の巻取展開装置1は、一例として上述したように構成されるものであり、以下、この装置を用いた被覆資材Sの巻取作業及び展開作業の態様について説明する。
〔A〕巻取作業
(1)被覆資材の状況
まず被覆対象C上に被せられている被覆資材Sの状況は、図2に示すように作物Fを含めた畝上面を覆うとともに幾分か幅方向の寸法に余裕を有するものであって、その左右幅方向両縁部は、ペグGが打ち込まれることによって固定されている。
このようにペグGの打ち込みが存在することにより、被覆資材Sの円滑な巻き取りが難しくなっている。
(2)装置の準備
上述のような状態の被覆資材Sを巻き取るための準備として、巻取展開装置1については、次のような準備がなされる。まず被覆資材Sを巻き取るための巻取軸51を軸受52に対して取り付ける。このとき巻取軸51を取り付けるに先立ち、フランジ53を巻取軸51に対して取り付けておく。また巻取軸51の一方の端部は、適宜のカプラにより油圧モータMに接続される。
また図5(a)に示すように流量調整弁56を閉じて、管路T3を閉鎖状態とする。
更にバケットリング27に、適宜の容量のバケツKを装着しておく。
(3)巻き取り準備
次いで被覆資材Sにおける巻取始端付近のペグGを引き抜いて被覆資材Sを自由状態とする。なお引き抜いたペグGはバケツKに収容する。
そして被覆対象C上に被せられている被覆資材Sを持ち上げるようにしながら、畝を跨ぐように被覆対象C上に臨ませた巻取展開装置1を僅かに進行させ、図4に示すように被覆資材Sを受入ガイド体7の上方に案内する。即ち、受入ガイド体7から見れば、このものが、被覆対象C上に展開されている被覆資材Sを下面側からすくい受けるように配置する。
更に巻取展開装置1をゆっくりと進めながら、被覆資材Sの端部を第二ガイド体62の下方に案内し、そこから折り返すようにして第二ガイド体62と制動体63との間を通過させる。次いで被覆資材Sの端部を第一ガイド体61の下方に案内し、そこから折り返すようにして変向させ、その端部を巻取軸51に固定するとともに、数周程度巻回しておく。
(4)巻取作業
このような準備段階を経た後、油圧モータMを駆動させて被覆資材Sの巻き取りを行うものであり、作業者は流量調整ノブ59を操作して流量調整弁56の開度を調整し、巻取軸51の回転速度が適切な値となるように調整する。巻取軸51に対して巻き取られていく被覆資材Sは、作業が進むにつれ、巻き径が大きくなるため、仮に巻取軸51の回転数が一定の場合、周速度が増加してしまい、必ずしも円滑な作業が行えない。このため適正な巻取状態が得られるように巻径の増加とともに回転数を減少させるように、必要に応じて流量調整ノブ59を操作して、油圧モータMへ送る油量を調整することにより巻取速度を変更する。
(5)受入ガイド体による芯出し案内
上述のような被覆資材Sの巻き取りが行われると、まず受入ガイド体7は、正面視アーチ状に形成されているため、すくい上げられた被覆資材Sは、受入ガイド体7に載置状態となった際に、その中心が最高部に位置し、両側部分は受入ガイド体7の両端部方向に垂れ下がるような状態となる。このように受入ガイド体7によって、被覆資材Sの中心が最高部に位置されることは、巻取軸51による被覆資材Sの巻き取りに先立ち、被覆資材Sの中心を巻取展開機体5のほぼ中心に強制的に導いて芯出しがなされるものであり、以後の円滑な巻き取りに寄与することを意味する。
(6)中間ガイド体による横展開案内とテンション維持
次いで被覆資材Sは、制動体63の存在により、両端部の位置決めが確実に行われた状態で、且つ自由滑動が阻まれた状態で、第二ガイド体62から第一ガイド体61に送り出されることとなり、最終的に巻取軸51に対し中心がずれることなく充分に横に拡がってピンと張られた状態で、シワが生じることなく巻き取られてゆく。
このため、いわゆるコシのない、柔軟な不織布が適用された被覆資材Sであってもきれいに巻き取ることができるものである。
なおこのような巻取軸51に対する被覆資材Sの巻き取り時には、巻取展開装置1に対して、巻き取りの反作用により生じる推進力が作用することとなるため、ハンドルアーム8を把持する作業者への負担を軽減することができるものである。
(7)過負荷状態が生じた場合の動作
そして上述のような巻取作業の最中に、ペグGの抜き忘れ、被覆資材Sの絡み付き、作業者の転倒等により、過負荷状態が生じた場合には油圧回路55内の油圧が急上昇するが、所定の圧力に達すると油圧ポンプPに内蔵されたリリーフ弁が開放されて高圧油を逃すため、油圧モータMへの油圧の伝達が瞬時に遮断され、巻取軸51の回転が停止する。この結果、被覆資材Sの巻き取りが停止されるとともに、巻取展開装置1の進行が停止され、被覆資材Sの保護や作業者の保護が確実になされることとなる。
(8)巻取作業の終了
その後、適宜の回復措置を行った後、巻取作業を再開し、巻取作業が完了したときには、巻取ロールSR(巻取軸51)を取り外し、別途保管し、新たな巻取軸51を軸受52に支持させ、次の被覆資材Sの巻き取りを行う。なお畝の途中や、移送用のトラック等に遠い位置で巻取作業が完了したときには、巻取ロールSRをロールホルダ9に保持しておくことにより、時間をロスすることなく、次の巻取作業を継続することが可能となる。
〔B〕展開作業
本発明は、主に被覆資材Sの巻取作業において極めて有効な作用を奏するものであるが、当然ながら展開作業にも使用することができる。展開にあたっては、巻取軸51に対しては被覆資材Sが巻き付けられた状態の巻取ロールSRをセットし、被覆資材Sの端部を第二ガイド体62並びに第一ガイド体61及び制動体63を通過させ、更に受入ガイド体7の上方を通過させるとともに、被覆対象Cたる畝の展開開始端にペグGを用いて固定するようにする。
この状態で、巻取展開装置1を後退させながら移動し、適宜被覆資材Sを巻取軸51から繰り出しながら展開させてゆき、適宜の間隔でペグGを打ち込み被覆資材Sを被覆対象C上に設置してゆくものである。なお受入ガイド体7が正面視アーチ状に形成されているため、畝上に植えられた作物Fを包み込むように被覆資材Sを展開することができる。
またこのような展開作業時には、図5(c)に示すように油圧ポンプPを停止した状態とするとともに、流量調整弁56を開放状態とすることにより、油圧回路55における油圧モータMと流量調整弁56との間での作動油の循環が可能な状態として、巻取軸51の回転すなわち油圧モータMの回転時に、軽度の負荷がかかるようにして、被覆対象Cの不用意な繰り出しを防止することができる。
もちろん巻取軸51と油圧モータMとを結ぶカプラを解除して、巻取軸51を完全にフリーな状態として展開作業を行うことも元より差し支えない。
〔他の実施例〕
本発明は上述した実施例を基本となる実施例とするものであるが、本発明の技術的思想の範囲内で以下に示すような形態を採ることもできる。
まず、上記基本となる実施例では、中間ガイド体6を二本の第一ガイド体61、第二ガイド体62により構成したが、図6(a)に示すように、1本の杆状部材(第一ガイド体61)により構成するようにしてもよい。また図示は省略するが、中間ガイド体6を三本以上の複数本の杆状部材により構成するようにしてもよい。
また、上記基本となる実施例では制動体63を回転ローラとして構成したが、図6(b)に示すように、クローラにより構成することもできる。この場合、中間ガイド体6及び制動体63と被覆資材Sとの接触範囲が増大するため、制動体63による被覆資材Sの自由滑動の阻害を、より一層好適に行うことができる。
また、上記基本となる実施例では、巻取軸51の駆動手段として油圧モータMを採用したが、油圧モータMの代わりに電動モータを使用して被覆資材Sを巻き取るようにしても、課題を達成することができる。
また、油圧モータM等を使用することなく、巻取軸51の端部に手動の巻き取りハンドルを設置(図示省略)して被覆資材Sを巻き取るようにしてもよい。
このような構造とした場合には、油圧機構を設けた場合と比べて能率面では劣るものの、簡単で安価な構造にて、柔軟な不織布等が適用された被覆資材Sを巻き取ることが可能である。また上述した実施例のように、油圧モータM等の駆動源によって巻き取るようにした場合には、油圧モータM等の駆動源が故障した場合に、手動による巻き取りハンドルで代用が可能である。
また油圧モータM等を使用することなく、巻取軸51の端部と前輪31または後輪32をプーリ、歯車のような機構(図示省略)で連結させることにより、前輪31または後輪32の動力を利用して被覆資材Sを巻き取るようにしてもよい。
このような構造とした場合にも、油圧機構を設けた場合と比べて能率面では劣るものの簡単な構造にて課題を達成することが可能である。
被覆資材Sとして、幅2000mm以上の被覆部材の例を示したが、被覆部材の幅寸法は農園の広さ等に起因することが大きく、幅が2000mm以下の被覆資材Sについても、この装置によれば、好適に巻取展開することはもちろん可能である。
1 (被覆資材の)巻取展開装置
2 フレーム部材
21 メインフレーム
22 車輪フレーム
23 ポスト
24 ガイドブラケット
25 アーム
26 ポスト
27 バケットリング
3 車輪装置
31 前輪
32 後輪
33 ブレーキレバー
5 巻取展開機体
51 巻取軸
52 軸受
53 フランジ
55 油圧回路
56 流量調整弁
571 油入口
572 油出口
581 油出口
582 油入口
59 流量調整ノブ
6 中間ガイド体
61 第一ガイド体
62 第二ガイド体
63 制動体
7 受入ガイド体
8 ハンドルアーム
9 ロールホルダ
B バッテリー
C 被覆対象
F 作物
G ペグ
K バケツ
M 油圧モータ
P 油圧ポンプ
S 被覆資材
SR 巻取ロール
T1 管路
T2 管路
T3 管路

Claims (7)

  1. 横臥状態に設けられるフレーム部材と、
    このフレーム部材に支持され、被覆資材の巻き取りを行う巻取軸と、
    この巻取軸の前段に設けられる中間ガイド体と、
    更にこの中間ガイド体の前段に設けられる受入ガイド体と、
    前記巻取軸を駆動させる駆動手段とを具えたこと特徴とする農園芸用被覆資材の巻取展開装置。
  2. 前記巻取軸は、油圧モータで駆動されると共に、この油圧モータに接続される油圧回路には、油圧ポンプから油圧モータへ送る油量を調整する機構が具えられ、
    油量調整により巻取速度を簡便に変更することが可能に構成されたこと特徴とする請求項1記載の農園芸用被覆資材の巻取展開装置。
  3. 前記巻取軸において被覆資材を巻取中に過剰な負荷がかかった場合には、油圧モータへの油圧を逃し、被覆資材の保護を行うための機構が具えられていること特徴とする請求項2記載の農園芸用被覆資材の巻取展開装置。
  4. 前記中間ガイド体は、1または複数本の杆状部材が横臥状態に設けられるものであり、少なくとも一本の中間ガイド体は制動体を具え、
    この中間ガイド体と制動体との間に被覆資材を挟んでその自由滑動を阻むように構成されていることを特徴とする請求項1、2または3記載の農園芸用被覆資材の巻取展開装置。
  5. 前記制動体は、緩制動された回転ローラであることを特徴とする請求項4記載の農園芸用被覆資材の巻取展開装置。
  6. 前記フレーム部材には、両側下方に車輪装置を具えていることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の農園芸用被覆資材の巻取展開装置。
  7. 前記被覆資材は不織布であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の農園芸用被覆資材の巻取展開装置。
JP2020196073A 2020-03-24 2020-11-26 農園芸用被覆資材の巻取展開装置 Active JP7189578B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020052736 2020-03-24
JP2020052736 2020-03-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021151219A true JP2021151219A (ja) 2021-09-30
JP7189578B2 JP7189578B2 (ja) 2022-12-14

Family

ID=77886244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020196073A Active JP7189578B2 (ja) 2020-03-24 2020-11-26 農園芸用被覆資材の巻取展開装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7189578B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50155255U (ja) * 1974-06-08 1975-12-23
JPS5620477Y2 (ja) * 1976-06-04 1981-05-14
JPS58224967A (ja) * 1982-06-21 1983-12-27 Morita Tokushu Kiko Kk ホ−ス自動巻き取り装置
JPH10327683A (ja) * 1997-05-30 1998-12-15 Sukigara Noki Kk マルチ作業機
JP2014223021A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 被覆資材の巻取展開装置
JP2019000012A (ja) * 2017-06-13 2019-01-10 カワサキ機工株式会社 被覆資材の巻取装置 並びにこれを用いた茶園管理方法
JP2019201565A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 松元機工株式会社 茶園用被覆資材巻取り機

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5448590B2 (ja) 2009-06-15 2014-03-19 三菱重工業株式会社 デッキクレーン

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50155255U (ja) * 1974-06-08 1975-12-23
JPS5620477Y2 (ja) * 1976-06-04 1981-05-14
JPS58224967A (ja) * 1982-06-21 1983-12-27 Morita Tokushu Kiko Kk ホ−ス自動巻き取り装置
JPH10327683A (ja) * 1997-05-30 1998-12-15 Sukigara Noki Kk マルチ作業機
JP2014223021A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 被覆資材の巻取展開装置
JP2019000012A (ja) * 2017-06-13 2019-01-10 カワサキ機工株式会社 被覆資材の巻取装置 並びにこれを用いた茶園管理方法
JP2019201565A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 松元機工株式会社 茶園用被覆資材巻取り機

Also Published As

Publication number Publication date
JP7189578B2 (ja) 2022-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2920435C (en) A protective device of a dispenser supply hose and related fluid feeding system
US6299094B1 (en) Apparatus for applying and retrieving protective ground coverings
US4473196A (en) Hydraulically actuated wire roller for a tractor
KR101214359B1 (ko) 유압을 이용한 농업용 폐비닐 수거장치
KR101251336B1 (ko) 트랙터 장착용 비닐수거기
KR20180045205A (ko) 밭작물 줄기절단 겸 피복비닐 수거기
JP2021151219A (ja) 農園芸用被覆資材の巻取展開装置
AU728033B2 (en) Device for picking up covering fabrics from plantation fields
JP2013233118A (ja) 被覆資材の巻取展開装置
KR20220025322A (ko) 권취와 권출 및 재단 작업이 일괄적으로 실시되는 농업용 멀칭 수레의 구조
JP7020996B2 (ja) 茶園用被覆資材巻取り機
JPH05276839A (ja) 田植機
JP4917573B2 (ja) マルチフィルム敷設機
RU75274U1 (ru) Шланговый дождеватель
JP6030500B2 (ja) 被覆資材の巻取展開装置
JP6902421B2 (ja) 作業車両
JP5252501B2 (ja) 茶樹畝用スクリーン巻取機
JP7229411B1 (ja) マルチシート回収装置
JP2861745B2 (ja) 芝生敷詰巻取装置
JP3081012U (ja) 農業用被覆シートのはぎ取り装置
KR20190054231A (ko) 비닐피복기
JP2015159768A (ja) 作物収穫機
JP2004057024A (ja) マルチフィルムの剥ぎ取り回収装置
JP2016052275A (ja) 植物の栽培および収穫方法、並びにそれに使用するネットの剥離装置
NZ716897B (en) A protective device of a dispenser supply hose and related fluid feeding system

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20201126

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20220916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20220929

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7189578

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150