JP6030500B2 - 被覆資材の巻取展開装置 - Google Patents
被覆資材の巻取展開装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6030500B2 JP6030500B2 JP2013102668A JP2013102668A JP6030500B2 JP 6030500 B2 JP6030500 B2 JP 6030500B2 JP 2013102668 A JP2013102668 A JP 2013102668A JP 2013102668 A JP2013102668 A JP 2013102668A JP 6030500 B2 JP6030500 B2 JP 6030500B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- guide
- machine body
- unfolding
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000004804 winding Methods 0.000 title claims description 182
- 239000000463 material Substances 0.000 title claims description 129
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 title claims description 36
- 238000000576 coating method Methods 0.000 title claims description 36
- 241001122767 Theaceae Species 0.000 claims description 25
- 230000002250 progressing effect Effects 0.000 claims description 4
- 230000003028 elevating effect Effects 0.000 description 13
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 5
- 235000009024 Ceanothus sanguineus Nutrition 0.000 description 3
- 240000003553 Leptospermum scoparium Species 0.000 description 3
- 235000015459 Lycium barbarum Nutrition 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000011161 development Methods 0.000 description 2
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 2
- 239000003337 fertilizer Substances 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- 244000291564 Allium cepa Species 0.000 description 1
- 235000002732 Allium cepa var. cepa Nutrition 0.000 description 1
- 240000007124 Brassica oleracea Species 0.000 description 1
- 235000003899 Brassica oleracea var acephala Nutrition 0.000 description 1
- 235000011301 Brassica oleracea var capitata Nutrition 0.000 description 1
- 235000001169 Brassica oleracea var oleracea Nutrition 0.000 description 1
- 240000008415 Lactuca sativa Species 0.000 description 1
- 235000003228 Lactuca sativa Nutrition 0.000 description 1
- 244000141353 Prunus domestica Species 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000009313 farming Methods 0.000 description 1
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 1
- 239000003205 fragrance Substances 0.000 description 1
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 description 1
- 239000004745 nonwoven fabric Substances 0.000 description 1
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000013138 pruning Methods 0.000 description 1
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 1
- 239000002689 soil Substances 0.000 description 1
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 1
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)
Description
この種の被覆栽培に用いられる被覆資材は、通常、畝の形成状況、即ち仕立状態にならって細長状に形成されるものであり、具体的なサイズとしては、展開状態で幅約2m、長さ約50mほどの一定幅を有した長尺シート状である。また、茶畝に被せる前の被覆資材の荷姿としてはロール状に巻回された状態となっている。なおこの状態の被覆資材を特に「巻取ロール」と以下称する。
この先行発明は、茶畝等の被覆対象に添って移動しながら、被覆対象を展開状態で覆っていた被覆資材を巻き取る一方、被覆資材の巻取状態からこれを被覆対象上に繰り出して展開する作業を行う装置であって、被覆資材を巻き取るための巻取軸と、被覆対象上から被覆資材を剥がすとともに、剥がした被覆資材を巻取軸に向けて案内する複数のガイド体とを支持する巻取繰出機枠を具えて成る。また前記ガイド体のうち巻取進行方向の先端側に設けられる先端ガイド体は、進行方向に向って平面視凸湾曲状に形成され、少なくとも巻取作業時においては、被覆対象上に展開している被覆資材をすくい上げ状態に受けるように設けられているものである。
この先行発明は、被覆資材を好条件下で円滑に巻き取ることができる点で充分評価できる一方、強風下で被覆資材が煽られてしまうような悪条件下では、巻き取りが片寄る状態を呈する等の更に解決すべき点が見出されていた。即ち前述の強風や何らかの要因で被覆資材が左右のどちらかにひとたび片寄ると、凸湾曲状のガイド体に案内されるように被覆資材の片寄り傾向が更に助長され、結果的に巻取軸には被覆資材が平均的に拡がった状態とならずに片寄って巻き取られてしまう。
前記巻取展開機体は、フレーム部材に対し被覆資材の巻取軸を設けるとともに、その前段に資材ガイド部材を設けるものであり、この資材ガイド部材は畝上面に臨む位置に設けられる受入ガイド体と巻取軸に寄った位置に設けられる巻取ガイド体とを具えるものであり、前記受入ガイド体は、畝上に展開されている被覆資材を下面側からすくい受けるように配置されるとともに、被覆資材を幅方向中心寄りに寄せるようにする向芯案内構造を有し、一方前記巻取ガイド体は、巻取軸に巻き取られる被覆資材を巻き取り直前の位置において幅方向両外側に展開させるように展開案内構造を有するものであり、且つ
前記受入ガイド体における向芯案内構造は、巻取作業進行方向に向って平面視凹湾曲状とした杆状部材により構成され、一方
前記巻取ガイド体における展開案内構造は、進行方向に向って平面視凸湾曲状とした杆状部材により構成されていることを特徴として成るものである。
加えて、受入ガイド体における向芯案内構造は、巻取作業進行方向に向って、平面視で凹湾曲状とした杆状部材により構成されており、極めて簡単な構成のもとに向芯案内構造が得られる。
更に加えて、巻取ガイド体における展開案内構造は、巻取作業進行方向に向って、平面視で凸湾曲状とした杆状部材により構成されており、極めて簡単な構成のもとに展開案内構造が得られる。
更にまた、被覆資材Sとしても茶園で一般的に用いられる寒冷紗に限定されるものではなく、化学繊維シートや不織布シートなどでもよい。
以下、巻取展開装置1を構成する走行機体2と巻取展開機体3とについて説明する。
また、脚部フレーム21Aの下端には一例としてクローラを適用した走行体22を設ける。もちろん、この走行体22は、このようなクローラに限らず、畝地を過剰に押し付けないような空気タイヤ、或いは双方を適用した形態(例えば前側に空気タイヤ、後側にクローラを適用した形態)等が適宜採り得る。
具体的には、フレーム21の前端部に左右一対の昇降ガイドブラケット27Aと昇降受けローラ27Bとから成る昇降案内部材27を設け、これに左右一対の昇降アダプタ28を支持させる。なお左右それぞれの昇降アダプタ28は、各別に昇降位置を変えることができる。昇降アダプタ28の具体的構成は、上下に長杆状に延び、前記昇降案内部材27に直接支持される昇降ポスト28Aとその下方において前方に伸びるアダプタロッド28Bとにより構成される。なお昇降シフトのための機構は、従来公知の機構を採用するものであり、一例として昇降ポスト28Aの下端に接続したシフトケーブルをシリンダ等により、引き上げる等の手法を採る。
巻取展開機体3は、走行機体2に対し昇降動自在に設けられるものであり、図2、図3等に示すように前記アダプタロッド28Bに巻取展開機体3を挿し込むようにして取り付ける。この際、前述のように左右のアダプタロッド28Bを独立的に高さ設定できることにより、図6に示すように巻取展開機体3を左右方向に傾けて走行機体2に搭載することもできる。このように傾けた搭載手法は、傾斜地の茶畝Tにおいて作業する場合等に有効である。
また巻取展開機体3は、上記摘採機体等とは異なり、走行機体2の前方部分に取り付けられるが、これは走行機体2を前進させながら、言い換えれば操縦者が普通に前を向いた姿勢で、既に茶畝T上に展開された状態の被覆資材Sの巻取作業が行えるようにしたためである。このため、被覆資材Sを茶畝T上に展開して行く作業(繰り出してゆく作業)では、操縦者が後方を振り返りつつ、走行機体2を後退させながら行うことになる。
まず巻取展開機体3は、一例として茶園管理機としての走行機体2に対して、いわゆるアタッチメントの一つとして用意されるものであり、図3に示すようにフレーム部材として基部フレーム3A、中間横行フレーム3B、案内作用フレーム3Cを具え、これらを上下に重ね合わせて組み合わせるような構成を採る。なおこのようなフレーム部材が分断構成されているのは、茶畝Tの状況等に応じて巻取展開機体3を適切な位置に設定できるようにするためである。従って茶畝Tの状況から巻取展開機体3を一定姿勢のまま作業できる環境にある場合、このようなフレーム部材の構成を採る必要はない。
そしてこのロッド受けスリーブ31は、アダプタロッド28Bの高さを左右変更した場合であってもそれに対応できるように左右ロッド受けスリーブ31は、両者の幅間隔を可変としている。即ち、一方のロッド受けスリーブ31を固定側ロッド受けスリーブ31Aとするとともに、他方は可動側ロッド受けスリーブ31Bとし、このものが左右方向にスライド可能に設けられている。
即ち具体的には、基部枠30に対し茶畝Tの幅方向に沿って一例として2本の支持ロッド311を設け、このものに対し、スライドブロック312を取り付け、そのスライドブロック312の下面に前記可動側ロッド受けスリーブ31Bを設けているものである。更に基部フレーム3Aに対しては、これに支持される中間横行フレーム3Bを左右に横行させるための駆動部材である横行シフトモータ32を搭載する。このものは、前記固定側ロッド受けスリーブ31A近くに横行シフトモータ32を搭載し、その出力軸に捲回させた中継チェーン322を介してネジシャフト33の回転駆動を行う。
一方基部枠30の中央寄りには、前後方向左右の四カ所に横行支持レール34を設けるとともに、その上方に上押え板341を具えている。
この案内作用フレーム3Cは、平面視で横方向に細長い案内枠36を主要なフレーム部材として構成されている。この案内枠36から立ち上がるように左右一対のロール支持ポスト37、ガイド支持ポスト38が設けられ、更に案内枠36の前端縁から前方に張り出すようにガイド支持アーム39がほぼ水平方向に伸びている。
また案内枠36の幅方向中心には、中心取付枠361が設けられている。またこの中心取付枠361を挟んで等間隔の位置に左右一対の偏向取付枠362が設けられ、この偏向取付枠362には、やや湾曲した細長状のボルト孔363を具える。そして前記案内枠36は、その中央上方を上面ガードパネル364により覆っている。この案内枠36と中間横行フレーム3Bとの取り付け形態は、まず中心取付枠361において、中間横行枠35の中心部に設けた中央支承部354に対し、固定ボルトを貫通させ、両者を遊持状態に位置決めするように接続させる。更に偏向取付枠362のボルト孔363からボルトを貫通させ、中間横行フレーム3Bにおける案内作用フレーム取付板353に対し、これを固定するようにする。なおボルト孔363が円弧状の長孔であることにより、中間横行フレーム3Bに対し、案内作用フレーム3Cは平面視で取り付け角度を幾分か偏向できるような取り付け態様が可能となっている。
まず資材ガイド部材4を構成する受入ガイド体41は、前記ガイド支持アーム39の先端に設けられるものであり、受入ガイド体41は進行方向に向って平面視で一例として凹湾曲した杆状の部材により構成されている。この平面視で凹湾曲した構造は、特許請求の範囲にいう「向芯案内構造(411)」である。即ちここに案内する被覆資材Sを中心寄りに寄せる作用を奏するものである。
更に前記受入ガイド体の後方には、中間ガイド体42が設けられるものであって、一例として一本の直杆状の部材である。もちろんこの部材は、固定されたパイプ等を適用した杆状部材であっても良いし、表面が回転し得るようなローラ状の構成をとっても差し支えない。この中間ガイド体42は、前記ガイド支持ポスト38の下方に取り付けられている。
次に巻取軸5は、ロール支持ポスト37の上端に巻取軸受51を設けて、軸本体52を回転自在に支持させた構成を採る。この軸本体52は、その左右両端にフランジ53を有するものであり、この間に巻き取った被覆資材Sが収まるように構成されている。そして軸本体52に対しては、その一方の端部に油圧モータを適用した駆動モータ54を接続させて、これを回転駆動する。
〔A〕巻取作業
(1)被覆資材Sの状況
茶畝T等の被覆対象T上に被せられている被覆資材Sの状況は、図5(a)に示すように茶畝T上面を覆うとともに幾分か幅方向の寸法に余裕を有するものであって、その左右幅方向両縁部は、畝の端部から垂れ下がる状態となっている。この垂れ下がり部分を茶樹茎等にクリップ等で固定したり、紐等で結んだりして留め、茶葉にとって必要な管理期間、茶畝Tの被覆乃至は日射の遮蔽状態を維持する。巻き取りにあたっては、この垂れ下がり部分が存在することにより、円滑な巻き取りが難しくなっている。
このような被覆資材Sを巻き取るための準備として、被覆資材の巻取展開装置1については、次のような準備がなされる。まず被覆資材Sを巻き取るための巻取軸5をロール支持ポスト37に対して取り付ける。このとき巻取軸5の軸本体52に対してフランジ53は、多くの場合、取り外し自在となっているから、巻取軸5を取り付けるに先立ちこのフランジ53を軸本体52に対して取り付けておく。
なお軸本体52の一方の端部は、適宜のカプラにより駆動モータ54側に接続される。一方、この巻取軸5の直近位置におけるガイド支持ポスト38の上端に巻取ガイド体43を固定する。この固定にあたっては幾分か取り付け角度の調整余裕があり、経験的に最適な角度を設定する。いずれにしても平面視で巻取ガイド体43は、前方に向って凸湾曲状として展開案内構造431が形成されるようにする。またその下方には、直杆状の中間ガイド体42を設けるとともにガイド支持アーム39の先端に受入ガイド体41を取り付ける。このものも、作業現場或いは茶樹、茶畝の仕立て状態等に応じて、経験的に適切な角度、向き等を調整し得るものである。この受入ガイド体41も平面視で前方に向って凹湾曲状とした向芯案内構造411が形成されるように取り付ける。
巻取展開機体3をこのような状態とし、茶畝Tの端部近くの被覆資材Sを持ち上げるようにしながら、例えば乗用式走行機体である場合には、これを茶畝T内に僅かに進行させ、被覆資材Sの受入ガイド体41の上方に案内するようにする。即ち、受入ガイド体41から見れば、このものが、茶畝T上に展開されている被覆資材Sを下面側からすくい受けるように配置する。なお受入ガイド体41が被覆資材Sを最初にすくい受ける位置は、図5(b)に示すように幅方向の両端部である。
更に被覆資材Sの端部は、これを中間ガイド体42の下方に案内し、そこからほぼ方向を直角方向上方に向けて変向させ、更に巻取ガイド体43の前面から上面に向って通過するようした後、その端部を巻取軸5に固定する。
このような準備段階を経た後、走行機体2を茶畝T内に進行させるとともに、駆動モータ54を駆動させて被覆資材Sの巻き取りを行う。このとき巻取軸5に対して巻き取られていく被覆資材Sは、作業が進むにつれ、巻き径が大きくなる。従って仮に巻取軸5の回転数が一定の場合、周速度が増加するため、必ずしも円滑な作業が行えない。このため適正な巻取状態が得られるように巻径の増加とともに回転数を減少させるような調整がされることが好ましい。
このような作業において、それぞれ受入ガイド体41と中間ガイド体42と巻取ガイド体43と巻取軸5との作用について説明する。
例えば作業中に風等の影響を受けて、一部すくい上げられている被覆資材Sの下面に風が入り込み、このものが茶畝Tからずれるような動きをするような場合が見られる。このような場合、従来は巻取軸5の巻取幅の全体に被覆資材Sが平均して拡がった状態が一挙に崩れ、その都度、手作業での修正が必要となっていた。これに対し、本発明の受入ガイド体41は、巻取作業進行方向に向って凹湾曲形状とした向芯案内構造411を有するため、すくい上げられた際に被覆資材Sは、図5(c)に示すように装置の幅方向中心に一旦集められるような挙動を示す。このような挙動自体は、このまま巻き取られる場合には、決して好ましい状態ではなく、巻取軸5の中心に被覆資材Sが集中して巻き取られるような紡錘形状となってしまうようなことが予想される。しかしながら、このような受入ガイド体41の中心に被覆資材Sが案内されることは、被覆資材Sのそのもの巻取中心を最終的な巻き取りに先立ち巻取展開機体3のほぼ中心に強制的に導き、以後の円滑な巻き取りに寄与することを意味する。
このような状態で巻き取られた被覆資材Sは、図5(d)に示すように中間ガイド体42の存在により、これが幾分か中心から横に展開して広がるように案内される。更にその後被覆資材Sの移送方向が切り替えられて、一例として、上方の巻取ガイド体43に向けて案内される。
このような幾分か拡げられた被覆資材Sを巻取ガイド体43が受け入れ、更にこれを巻取軸5の全幅に亘るように横方向に展開案内する。この作用は、巻取ガイド体43が、巻取作業進行方向に向って平面視で凸湾曲状とした展開案内構造431を具えることにより奏される。即ち巻取ガイド体43に至った被覆資材Sは、展開案内構造431により、その両側に拡がるような案内を受け、最終的に巻取軸5に対し充分に横に拡がった状態で巻き取りがなされる。
このような状態で巻取作業がなされたときには、巻取軸5を取り外し、別途保管し、新たな巻取軸5をロール支持ポスト37に支持させ、次の被覆資材Sの巻き取りを行う。
本発明は、主に被覆資材Sの巻取作業において極めて有効な作用を奏するものであるが、当然ながら展開作業にも使用することができる。この際、本発明の重要な構成部材の一つである受入ガイド体41については、取り外して用いることも可能である。展開にあたっては、既に巻取軸5に対しては被覆資材Sが展開のために巻き付けられた状態であり、受入ガイド体41及び中間ガイド体42を少なくとも通過させ、その端部を茶畝Tの展開開始端に固定するようにする。
この状態で、走行機体2については、茶畝T間を後退させながら移動し、適宜被覆資材Sを巻取軸5から繰り出しながら展開させていく。この展開に伴い、被覆資材Sの幅方向両端部を茶畝Tの両端部に固定する場合には、別途補助作業員が展開されてゆく被覆資材Sを追いながら行ってもよいし、すべての展開作業を行った作業者自身がその後に行うことも差し支えない。
〔傾斜設定〕
更に先の巻取展開作業等においては、傾斜地について言及していないが、巻取展開機体3を支持する昇降アダプタ28を左右異ならせて高さ設定を行うことにより、巻取展開機体3が走行機体2に対して相対的に傾斜した状態が得られ、傾斜地においても作業条件にあった良好な設定ができる。
即ち昇降アダプタ28のアダプタロッド28Bに対して基部フレーム3Aのロッド受けスリーブ31が嵌りこんで巻取展開機体3が走行機体2にアタッチメント状に取り付けられている。このロッド受けスリーブ31のうち、一方は可動側ロッド受けスリーブ31Bであるから、アダプタロッド28Bの高さが左右で異なることにより、両者の実質幅が変更された場合であっても、可動側ロッド受けスリーブ31Bが少なくともその長さの変化に対応して移動し、全体として巻取展開機体3の傾斜状態を維持することができる。
更に巻取展開機体3における実質的な作用部材が搭載されている案内作用フレーム3Cについては、例えば傾斜設定した場合に、茶畝Tの幅方向の適切な位置からずれることがある。この場合、前記基部枠30における横行シフトモータ32を操作することによりネジシャフト33を回転させ、巻取展開機体3を茶畝T等に対して好ましい位置に設定することができる。即ち中間横行フレーム3Bにおけるメネジブロック352とネジシャフト33との相互螺合により、中間横行フレーム3Bを全体に左右に移動させ、結果的に実質案内作用をする資材ガイド部材4と巻取軸5を搭載した、前記案内作用フレーム3Cを左右にずらすことにより適切な巻取状態に装置を設定する。
なお以上述べた実施例は、走行機体2として最も現実的な乗用型茶園管理機を適用しているが、被覆資材の巻取展開装置1を図9に示すような適宜簡易な手押式フレームを走行機体2として、これに搭載する構成としたり、或いはこれに簡易な駆動機関を搭載した構成とすることも可能である。
以上述べた実施例でも一部言及したが、被覆資材Sを扱う場合、巻き取り時には本発明の装置を用いながらも、展開時には別途専用の展開装置を用いることもできる。
因みに展開時は、被覆資材Sの巻取ロールSRを走行機体2に取り付け、適宜のガイドロール、ガイドバーを組み合わせて展開専用のユニットを構成し、本発明の前記被覆資材の巻取展開装置1と併設し、あるいはこれと付け替えて用いる。これを図10に骨格的に示すものであり、展開専用機体6は、巻芯軸60に被覆資材Sを巻取状態とするとともに展開方向側に適宜のロールや、バーを用いたガイド部材61を設ける。
図10(a)(b)に示すものは、走行機体2の前方に本発明の巻取展開機体3に替えて展開専用機体6を設置したものである。このうち図10(a)は、走行機体2の前方に被覆資材Sを繰り出して展開するものであり、その作業としては、走行機体2を後退させながら行う。
一方図10(b)に示すものは、被覆資材Sの展開方向を走行機体2の後方に繰り出すようにしたものであり、作業にあたっては走行機体2を前進させながら行うことができる。
更にまた図10(c)に示すものは、展開専用機体6を走行機体2の後方に配置し、前方に配置された本発明の巻取展開機体3と併設するように構成したものである。もちろん被覆資材Sの展開作業のみを対象としているときには、展開専用機体6のみを走行機体2の後方に配置しておくことができる。展開専用機体6を走行機体2の後方に配置した場合、当然ながら被覆資材Sの繰り出し方向は、走行機体2後方とすることが好ましく、このようにすれば作業者は、走行機体2を前進させながら自然な作業姿勢で展開作業を行うことができる。
本発明は以上述べた実施の形態を一つの基本的な技術思想とするものであるが、この技術思想の関連として、次のような参考形態が挙げられる。
まず受入ガイド体41における向芯案内構造411及び巻取ガイド体43における展開案内構造431について、それぞれ適宜の形態が可能である。
すなわち受入ガイド体41については、被覆資材Sを幅方向中心寄りに集中させることが重要であり、そのための向芯案内構造411は、図8(b)、図8(c)に示すように受入ガイド体41を分断された回転自在のロール体としておき、その周囲に案内作用に方向性を持つような螺旋状に配したスパイク状の向芯案内体410を多数設けて向芯案内構造411を構成することができる。もちろんこの場合、スパイク状の向芯案内体410の配列仕様に因り、被覆資材Sを充分に中央寄りに案内できるのであれば、受入ガイド体41を直棒状の回転ロールとしてもよい。
また代わりに図7に示すように鼓状に中心部が細径となったローラ状の受入ガイド体41とすることも可能である。
2 走行機体
3 巻取展開機体
4 資材ガイド部材
5 巻取軸
6 展開専用機体
S 被覆資材
SR 巻取ロール
T 茶畝
2 走行機体
21 フレーム
21A 脚部フレーム
21B 連結フレーム
21C 昇降ブラケット
22 走行体
23 操縦者用シート
24 操縦桿
25 コントロールボックス
26 原動機
27 昇降案内部材
27A 昇降ガイドブラケット
27B 昇降受けローラ
28 昇降アダプタ
28A 昇降ポスト
28B アダプタロッド
3 巻取展開機体
3A 基部フレーム
3B 中間横行フレーム
3C 案内作用フレーム
30 基部枠
31 ロッド受けスリーブ
31A 固定側ロッド受けスリーブ
31B 可動側ロッド受けスリーブ
311 支持ロッド
312 スライドブロック
32 横行シフトモータ
322 中継チェーン
33 ネジシャフト
34 横行支持レール
341 上押え板
35 中間横行枠
351 車輪
352 メネジブロック
353 案内作用フレーム取付板
354 中央支承部
36 案内枠
37 ロール支持ポスト
38 ガイド支持ポスト
39 ガイド支持アーム
361 中心取付枠
362 偏向取付枠
363 ボルト孔
364 上面ガードパネル
4 資材ガイド部材
41 受入ガイド体
410 向芯案内体
411 向芯案内構造
42 中間ガイド体
43 巻取ガイド体
431 展開案内構造
5 巻取軸
51 巻取軸受
52 軸本体
53 フランジ
54 駆動モータ
6 展開専用機体
60 巻取軸
61 ガイド部材
Claims (5)
- 走行機体と、巻取展開機体とを具え、茶畝を跨いで移動しながら、茶畝を展開状態で覆っていた被覆資材を巻き取る作業を行う装置において、
前記巻取展開機体は、フレーム部材に対し被覆資材の巻取軸を設けるとともに、その前段に資材ガイド部材を設けるものであり、この資材ガイド部材は畝上面に臨む位置に設けられる受入ガイド体と巻取軸に寄った位置に設けられる巻取ガイド体とを具えるものであり、前記受入ガイド体は、畝上に展開されている被覆資材を下面側からすくい受けるように配置されるとともに、被覆資材を幅方向中心寄りに寄せるようにする向芯案内構造を有し、一方前記巻取ガイド体は、巻取軸に巻き取られる被覆資材を巻き取り直前の位置において幅方向両外側に展開させるように展開案内構造を有するものであり、且つ
前記受入ガイド体における向芯案内構造は、巻取作業進行方向に向って平面視凹湾曲状とした杆状部材により構成され、一方
前記巻取ガイド体における展開案内構造は、進行方向に向って平面視凸湾曲状とした杆状部材により構成されていることを特徴とする被覆資材の巻取展開装置。
- 前記資材ガイド部材における受入ガイド体と巻取ガイド体との間には直杆状の中間ガイド体が設けられていることを特徴とする前記請求項1記載の被覆資材の巻取展開装置。
- 前記フレーム部材は、基部フレームと中間横行フレームと案内作用フレームとを具えてなり、前記案内作用フレーム上に被覆資材の巻取軸と資材ガイド部材を設けるとともに、基部フレームに対して中間横行フレームが横行自在に設けられ、また中間横行フレームに対し、案内作用フレームは平面視角度調節自在に設けられることを特徴とする前記請求項1または2記載の被覆資材の巻取展開装置。
- 前記走行機体は、乗用式の茶畝跨走型茶園管理機であり、このものに対し巻取展開機体がアタッチメントとして設けられていることを特徴とする前記請求項1、2または3記載の被覆資材の巻取展開装置。
- 前記巻取展開機体における基部フレームを走行機体に対し取り付けるにあたり、基部フレームの左右を走行機体に支持させ、且つ支持する高さ位置を左右で異ならせることにより巻取展開機体を傾斜自在に構成したことを特徴とする前記請求項4記載の被覆資材の巻取展開装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013102668A JP6030500B2 (ja) | 2013-05-15 | 2013-05-15 | 被覆資材の巻取展開装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013102668A JP6030500B2 (ja) | 2013-05-15 | 2013-05-15 | 被覆資材の巻取展開装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014223021A JP2014223021A (ja) | 2014-12-04 |
JP6030500B2 true JP6030500B2 (ja) | 2016-11-24 |
Family
ID=52122276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013102668A Active JP6030500B2 (ja) | 2013-05-15 | 2013-05-15 | 被覆資材の巻取展開装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6030500B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7020996B2 (ja) * | 2018-05-22 | 2022-02-16 | 松元機工株式会社 | 茶園用被覆資材巻取り機 |
JP7189578B2 (ja) * | 2020-03-24 | 2022-12-14 | カワサキ機工株式会社 | 農園芸用被覆資材の巻取展開装置 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001017004A (ja) * | 1999-07-02 | 2001-01-23 | Kubota Corp | 農用膜体の巻取り回収機 |
JP2001017005A (ja) * | 1999-07-09 | 2001-01-23 | Matsuyama Plow Mfg Co Ltd | マルチシート回収方法及びマルチシート回収機 |
JP2001186820A (ja) * | 1999-10-20 | 2001-07-10 | Minoru Industrial Co Ltd | マルチフィルム剥ぎ取り装置 |
JP2003219737A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-05 | Minoru Industrial Co Ltd | シート回収機 |
JP2004024235A (ja) * | 2002-04-30 | 2004-01-29 | Minoru Industrial Co Ltd | シート作業機 |
JP2004298141A (ja) * | 2003-04-01 | 2004-10-28 | Nagano:Kk | 寒冷紗巻取り機 |
JP4921144B2 (ja) * | 2006-12-14 | 2012-04-25 | 文明農機株式会社 | 菊栽培用ネットの巻き取り回収作業機 |
JP3134327U (ja) * | 2007-05-31 | 2007-08-09 | 耕三 新田 | マルチシート用作業機 |
JP5252501B2 (ja) * | 2009-04-25 | 2013-07-31 | みのる産業株式会社 | 茶樹畝用スクリーン巻取機 |
JP5566744B2 (ja) * | 2010-03-26 | 2014-08-06 | カワサキ機工株式会社 | 刈り払い作業も行える裾刈機 |
JP5649036B2 (ja) * | 2010-04-30 | 2015-01-07 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 茶園管理機 |
-
2013
- 2013-05-15 JP JP2013102668A patent/JP6030500B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014223021A (ja) | 2014-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR200408752Y1 (ko) | 비닐 수거기 | |
CN110637659B (zh) | 一种土地覆膜机 | |
JP6030500B2 (ja) | 被覆資材の巻取展開装置 | |
KR20180045205A (ko) | 밭작물 줄기절단 겸 피복비닐 수거기 | |
JP2013233118A (ja) | 被覆資材の巻取展開装置 | |
KR101841400B1 (ko) | 비닐 피복기용 비닐 컷팅장치 | |
KR101809043B1 (ko) | 공간활용을 위한 고설재배용 베드의 이동장치 | |
KR200484967Y1 (ko) | 비닐 피복기용 비닐 절단장치 | |
KR101714734B1 (ko) | 피복기 | |
JP4921144B2 (ja) | 菊栽培用ネットの巻き取り回収作業機 | |
KR101419270B1 (ko) | 비닐 피복기용 비닐 절단장치 | |
JP7020996B2 (ja) | 茶園用被覆資材巻取り機 | |
KR101802489B1 (ko) | 시드 시트 피복장치 | |
CN115053725A (zh) | 一种方便调节遮光覆盖层的蔬菜育种大棚 | |
KR200445648Y1 (ko) | 멀칭용 롤수레 | |
KR20180012134A (ko) | 비닐하우스 내의 이불 및 비닐입출기 | |
CN104178907B (zh) | 打开型针织圆纬机的织物可拆卸和/或收集组的拉紧罗拉 | |
JP5830748B2 (ja) | 茶園用寒冷紗巻取り装置 | |
JP7189578B2 (ja) | 農園芸用被覆資材の巻取展開装置 | |
JP6376880B2 (ja) | 圃園管理装置における被覆資材の回収案内機構 | |
KR200410616Y1 (ko) | 이동 가능한 멀칭기 | |
CN206481718U (zh) | 一种茶园遮阳装置 | |
JP5252501B2 (ja) | 茶樹畝用スクリーン巻取機 | |
CN110249863B (zh) | 一种温室幕布开合机构 | |
KR101705281B1 (ko) | 비닐하우스 보온덮개 권취장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150317 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20150317 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160120 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160308 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160428 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161020 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6030500 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |