JP2001017005A - マルチシート回収方法及びマルチシート回収機 - Google Patents

マルチシート回収方法及びマルチシート回収機

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JP2001017005A
JP2001017005A JP11195988A JP19598899A JP2001017005A JP 2001017005 A JP2001017005 A JP 2001017005A JP 11195988 A JP11195988 A JP 11195988A JP 19598899 A JP19598899 A JP 19598899A JP 2001017005 A JP2001017005 A JP 2001017005A
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sheet
guide roller
support
ridge
inclination angle
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JP11195988A
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Akihiko Yanagisawa
昭彦 柳沢
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Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
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Matsuyama Plow Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 畝Aの側方部から剥ぎ取ったマルチシートM
をねじれたり、ちぎれることなく確実に巻き取り回収す
るマルチシート回収方法及び装置を提供する。 【解決手段】 回転自在に軸支した案内ローラ89を、こ
の案内ローラ89の軸心方向に対して直交する軸方向を前
後方向とした第1の支軸91を中心に傾斜角度を調節する
とともに、この案内ローラ89の軸心方向に対して直交す
る軸方向を上下方向とした第2の支軸93を中心に傾斜角
度を調節して、この案内ローラ89を、畝Aの側方部から
この畝を被覆したマルチシートMを剥ぎ取る傾斜角度に
設定する。マルチシートMで被覆された畝Aの側方部に
沿って移動しながら案内ローラ89にて畝Aの側方部から
マルチシートMを剥ぎ取るとともに、この剥ぎ取ったマ
ルチシートMをマルチシート巻取り手段4に案内し、こ
のマルチシート巻取り手段4にてマルチシートMを巻き
取って回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、畝の表面を被覆し
て作物をマルチ栽培した使用済みのマルチシートを畝か
ら回収するマルチシート回収方法及びマルチシート回収
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のマルチシート回収機とし
ては、たとえば、実用新案登録第3051315号公報
に記載されているように、機体にマルチシートを巻き取
るマルチシート巻取り手段を設け、前記機体に畝を被覆
したマルチシートを前記マルチシート巻取り手段に案内
するマルチシート案内手段である案内ローラを設ける構
成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載された
構成では、案内ローラは機体に左右方向に水平状に支持
されているため、マルチシートで被覆された畝の側方部
からこの畝を被覆したマルチシートを剥ぎ取りながらこ
のマルチシートを案内ローラにて案内するとき、この案
内ローラの周面に沿ってマルチシートがこのマルチシー
トを被覆した畝側に横滑りしながら案内され、このマル
チシートがねじれたり、ちぎれ易く、この案内ローラに
てマルチシートをスムーズに案内することができない、
という問題がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、畝の側方部からこの畝を被覆したマルチシート
を剥ぎ取るとともに、この畝から剥ぎ取ったマルチシー
トがねじれたり、ちぎれることがなく、このマルチシー
トを確実に巻き取って回収できるマルチシート回収方法
及び、このマルチシート回収方法を実施する上で最適な
マルチシート回収機を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のマルチシ
ート回収方法は、回転自在に軸支された案内ローラを、
この案内ローラの軸心方向に対して直交する軸方向を前
後方向とした第1の支軸を中心に傾斜角度を調節すると
ともに、この案内ローラを、この案内ローラの軸心方向
に対して直交する軸方向を上下方向とした第2の支軸を
中心に傾斜角度を調節して、この案内ローラを、畝の側
方部からこの畝を被覆したマルチシートを剥ぎ取る傾斜
角度に設定し、マルチシートで被覆された畝の側方部に
沿って移動しながら前記案内ローラにて畝の側方部から
この畝を被覆したマルチシートを剥ぎ取るとともに、こ
の剥ぎ取ったマルチシートをマルチシート巻取り手段に
案内し、このマルチシート巻取り手段にてマルチシート
を巻き取って回収するものである。
【0006】そして、マルチシートを案内する案内ロー
ラを、第1の支軸を中心に傾斜角度を調節するととも
に、この案内ローラを、第2の支軸を中心に傾斜角度を
調節して、この案内ローラを、畝の側方部からこの畝を
被覆したマルチシートを剥ぎ取る傾斜角度に設定する。
【0007】また、案内ローラをマルチシートを剥ぎ取
る傾斜角度に調節設定したのち、マルチシートで被覆さ
れた畝の側方部に沿って移動しながら前記傾斜角度を調
節設定した案内ローラにて畝の側方部からこの畝を被覆
したマルチシートが剥ぎ取られるとともに、この剥ぎ取
ったマルチシートが案内ローラに沿って横滑りしてねじ
れたり、ちぎれることなくマルチシート巻取り手段に向
かってスムーズに案内される。
【0008】そして、このマルチシートがマルチシート
巻取り手段にて確実に巻き取られて回収される。
【0009】請求項2記載のマルチシート回収機は、機
体と、この機体に設けられマルチシートを巻取るマルチ
シート巻取り手段と、前記機体に設けられ畝を被覆した
マルチシートを前記マルチシート巻取り手段に案内する
案内ローラを備えたマルチシート案内手段とを具備し、
前記マルチシート案内手段は、前記案内ローラの軸心に
対して直交する軸方向を前後方向とした第1の支軸と、
この第1の支軸にこの第1の支軸を中心に傾斜角度を調
節可能に設けられた第1の支持体と、この第1の支持体
に設けられ前記案内ローラの軸心に対して直交する軸方
向を上下方向とした第2の支軸と、この第2の支軸にこ
の第2の支軸を中心に傾斜角度を調節可能に設けられ前
記案内ローラを回転自在に軸支した第2の支持体と、前
記第1の支持体と前記第2の支持体との傾斜角度を調節
する案内ローラ角度調節機構とを有するものである。
【0010】そして、案内ローラ角度調節機構にて第1
の支軸を中心に第1の支持体の傾斜角度が調節され、第
2の支軸を中心に第2の支持体の傾斜角度が調節される
ことにより、この第2の支持体に軸支した案内ローラが
畝の側方部からこの畝を被覆したマルチシートを剥ぎ取
る傾斜角度に設定される。
【0011】また、この状態で、マルチシートで被覆さ
れた畝の側方部に沿って機体が移動され、マルチシート
巻取り手段が作動されると、傾斜角度が調節設定された
案内ローラにて畝の側方部からこの畝を被覆したマルチ
シートが順次剥ぎ取られるとともに、この剥ぎ取ったマ
ルチシートが案内ローラに沿って横滑りしてねじれた
り、ちぎれることなくマルチシート巻取り手段に向かっ
てスムーズに案内される。
【0012】したがって、このマルチシートがマルチシ
ート巻取り手段にて確実に巻き取られて回収される。
【0013】請求項3記載のマルチシート回収機は、請
求項2記載のマルチシート回収機において、案内ローラ
角度調節機構は、第1の支持体の傾斜角度を調節する第
1の調節機構と、第2の支持体の傾斜角度を調節する第
2の調節機構とを有するものである。
【0014】そして、第1の調節機構にて第1の支軸を
中心に第1の支持体の傾斜角度が調節されることによ
り、この第1の支持体に設けた第2の支持体の案内ロー
ラの傾斜角度が調節される。また、第2の調節機構にて
第2の支軸を中心に第2の支持体の傾斜角度を調節する
ことにより、この第2の支持体に軸支した案内ローラの
傾斜角度が調節される。
【0015】したがって、第1の調節機構及び第2の調
節機構にて第1の支持体及び第2の支持体の傾斜角度が
調節されることにより、この第2の支持体に軸支した案
内ローラが畝の側方部からこの畝を被覆したマルチシー
トを剥ぎ取る傾斜角度に設定される。
【0016】請求項4記載のマルチシート回収機は、請
求項2また3記載のマルチシート回収機において、第2
の支持体は、案内ローラにて案内されるマルチシートの
側端部を案内するシート側端案内棒を有するものであ
る。
【0017】そして、案内ローラにて案内されるマルチ
シートの側端部がシート側端案内棒にて案内され、この
案内ローラに沿ってマルチシートが横滑りすることを更
に確実に防止され、マルチシート巻取り手段に向かって
マルチシートがスムーズに案内される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0019】図1及び図2において、1はマルチシート
回収機で、このマルチシート回収機1は、機体2と、こ
の機体2に設けられマルチシートMを巻取るマルチシー
ト巻取り手段4と、前記機体2に設けられ畝Aを被覆し
たマルチシートMを前記マルチシート巻取り手段4に案
内するマルチシート案内手段9とを具備し、さらに、前
記機体2に設けられたマルチシート引込み手段3と、前
記機体2に設けられたスクレーパー5,6と、前記機体
2に設けられたエアを噴出するノズル7と、マルチシー
トMを周面に巻回する芯体8とを具備している。
【0020】そして、前記機体2は、本体10と、機器収
容体11とを有している。前記本体10は、前記マルチシー
ト回収機1の進行方向に対して左右方向を長手方向とし
た円筒状の主フレーム12を有し、この主フレーム12の両
端部に前後方向を長手方向とした板状側枠13がそれぞれ
相対して固定されている。また、前記主フレーム12の中
間部にミッション装置14が設けられている。
【0021】前記ミッション装置14は、前記主フレーム
12の中間部に固定されたミッションケース15を有し、こ
のミッションケース15にこのミッションケース15から前
方に向かって突出した入力軸16が回転自在に軸支されて
いる。また、前記ミッションケース15及び前記主フレー
ム12の一方側内に出力軸17が回転自在に軸支され、この
出力軸17に固定されたベベルギヤ18に前記入力軸16に固
定されたベベルギヤ19が噛合されている。
【0022】また、前記主フレーム12の両側部に前下方
に向かって突出したロワアーム20がそれぞれ固着され、
これらロワアーム20の先端部にロワピン20a がそれぞれ
固着されている。また、前記ミッションケース15の上部
に前上方に向かって突出したトップアーム21が固着さ
れ、このトップアーム21の先端部にトップピン21a が固
着されている。
【0023】そして、前記両側部のロワアーム20の先端
部のロワピン20a にトラクタの両側部のロワリンクがそ
れぞれ連結されるとともに、前記トップアーム21の先端
部のトップピン21a にトラクタのトップリンクが連結さ
れた状態で、このトラクタにて前記機体2が移動される
ようになっている。また、前記入力軸16は前記トラクタ
のPTO軸からの出力により回転されるようになってい
る。
【0024】また、図2及び図4に示すように、前記相
対する板状側枠13の前側下部に連結板22がそれぞれ固着
され、これら連結板22間に前記マルチシート回収機1の
進行方向に対して長手方向を左右方向とした角パイプ状
の支持フレーム23が固定されている。
【0025】また、前記支持フレーム23内の両側に角パ
イプ状の調整フレーム24がそれぞれ長手方向に位置調整
可能に嵌合され、これら調整フレーム24の外端部に畝A
または作物を被覆したマルチシートMの裾部分を剥ぎ取
る裾剥ぎ部材25がそれぞれ固定されている。前記裾剥ぎ
部材25は、上下方向に長手方向を有し、下端部に畝Aの
側面部に向かって下降傾斜した裾剥ぎ部26を有してい
る。この裾剥ぎ部材25はサブソイラにて形成されてい
る。
【0026】そして、前記支持フレーム23に対して前記
裾剥ぎ部材25を固定した両側の調整フレーム24がそれぞ
れマルチシートMの幅に応じて間隔調整され、これら裾
剥ぎ部材25の裾剥ぎ部26をマルチシートMの裾部分を剥
ぎ取る位置に調整した上で前記支持フレーム23に調整フ
レーム24をそれぞれ固定ピン27にて固定するようになっ
ている。
【0027】つぎに、前記機器収容体11は、図2及び図
3に示すように、前記相対する板状側枠13と、前記相対
する板状側枠13の前端側間に固定された前側カバー体28
と、前記相対する板状側枠13の後端側間に固定された後
側カバー体29と、前記マルチシート引込み手段3の後述
するガイドローラの上面側を開閉するカバー体である上
面カバー体30と、前記相対する板状側枠13の一方側の板
状側枠13に開閉自在に設けられた蓋体31とを有してい
る。
【0028】そして、前記相対する板状側枠13の一方側
の板状側枠13は、図1に示すように、マルチシート取出
し口32を有し、このマルチシート取出し口32は下端側が
狭く上端側を拡開した略扇形状に形成されている。
【0029】また、前記前側カバー体28は、長手方向を
上下方向とした板状体にて形成されている。
【0030】また、前記後側カバー体29は、下端側に後
上方に向かって拡開傾斜した下側傾斜部33と上端側に前
上方に向かって傾斜した上側傾斜部34とを有した板状体
にて形成されている。また、前記上側傾斜部34の上端部
にマルチシートMの裏面に当接する前記スクレーパー6
が形成され、このスクレーパー6は、図1及び図2に示
すように、マルチシートMの引込み方向に対してマルチ
シートMの裏面に斜めに当接するように角度を付けて形
成されている。
【0031】また、前記上面カバー体30は、前記前側カ
バー体28の上端部と前記記後側カバー体29の上端部との
間を開閉する板状体にて形成され、この上面カバー体30
の一端両側部が前記相対する板状側枠13の上端部に支軸
35にて回動自在に軸支され、この上面カバー体30の一端
側の両側縁部に軸支板36がそれぞれ相対して形成されて
いる。
【0032】また、前記上面カバー体30の他端部にマル
チシートMの表面に当接する前記スクレーパー5が形成
され、このスクレーパー5は、図1乃至図3に示すよう
に、マルチシートMの引込み方向に対してマルチシート
Mの表面に斜めに当接するように角度を付けて形成され
ている。
【0033】前記マルチシートMの表面に当接するスク
レーパー5と前記マルチシートMの裏面に当接するスク
レーパー6とはマルチシートMの引込み方向に対して反
対方向に傾いた角度に形成され、このマルチシートMの
表裏面に当接するスクレーパー5,6にてマルチシート
Mが片寄らないように引込まれるようになっている。
【0034】そして、前記スクレーパー5,6がマルチ
シートMの表裏面に当接し、このスクレーパー5,6に
てマルチシートMの表裏面からこのマルチシートMの表
裏面に付着する土・水分等の異物を除去するようになっ
ている。
【0035】また、前記スクレーパー5を設けた上面カ
バー体30は前記支軸35を中心として開閉自在に軸支さ
れ、後述するガイドローラの上面側を開閉するようにな
っている。なお、前記上面カバー体30は、この上面カバ
ー体30のスクレーパー5がマルチシートMの表面に対し
て斜めに当接した状態で図示しないストッパーにて支持
されるようになっている。
【0036】さらに、前記蓋体31は、図1に示すよう
に、前記マルチシート取出し口32を形成した前記一方側
の板状側枠13にヒンジ37にて開閉自在に軸支され、この
蓋体31にて前記マルチシート取出し口32を開閉するよう
になっている。また、前記蓋体31にはこの蓋体31を開閉
するノブ38が取り付けられている。
【0037】つぎに、前記マルチシート引込み手段3
は、図2及び図3に示すように、駆動ローラ39と、この
駆動ローラ39の周面に向かって附勢されたガイドローラ
40とを具備している。
【0038】前記駆動ローラ39は、前記マルチシート回
収機1の進行方向に対して軸方向を左右方向とした駆動
軸41と、この駆動軸41に固定され軸方向を左右方向とし
たローラ本体42と、このローラ本体42の軸方向に間隔を
おいてこのローラ本体42の外周面に嵌合された環状リン
グ43とを有している。
【0039】そして、駆動軸41は、前記ガイドローラ40
の上面側を開閉する前記カバー体である上面カバー体30
の相対する軸支板36間に回転自在に軸支されている。
【0040】また、前記駆動軸41に固定した前記ローラ
本体42は、このローラ本体42の外周面に軸方向に間隔を
おいて形成された環状溝44を有し、これら環状溝44に前
記環状リング43がそれぞれ着脱可能に嵌合され、これら
環状リング43の外周面は前記ローラ本体42の外周面から
突出されている。前記各環状リング43は摩擦係数が高い
ゴム等の弾性部材にて環状に形成されている。
【0041】また、前記駆動軸41の一端部にプーリ45が
固定され、前記出力軸17の一端部にプーリ46が固定さ
れ、前記プーリ45と前記プーリ46との間に無端ベルト47
が掛け回されている。
【0042】そして、図2実線に示すように、前記上面
カバー体30が前記ガイドローラ40の上面側を閉じたと
き、前記駆動軸41の一端部のプーリ45と前記出力軸17の
一端部のプーリ46との間で前記無端ベルト47が緊張さ
れ、前記出力軸17からの出力より前記無端ベルト47にて
前記駆動ローラ39が回転駆動されるようになっている。
【0043】また、図2鎖線に示すように、前記上面カ
バー体30の開移動すなわち、前記上面カバー体30が前記
支軸35を中心して開回動し、前記駆動ローラ39が前記ガ
イドローラ40から離反したとき、前記駆動軸41の一端部
のプーリ45と前記出力軸17の一端部のプーリ46との間で
前記無端ベルト47が弛緩され、前記駆動ローラ39の駆動
が停止されるようになっている。
【0044】さらに、前記ガイドローラ40は、前記駆動
ローラ39の長さに対応してこの駆動ローラ39と同長に形
成され、このガイドローラ40を回転自在に軸支した左右
方向に軸方向を有した回転軸48を備えている。また、前
記回転軸48は両端部にローラ支軸49をそれぞれ有し、こ
れらローラ支軸49は、前記相対する板状側枠13に固定さ
れた軸支板50にそれぞれ前記駆動ローラ39の周面に対し
て進退可能に軸支されている。
【0045】そして、前記両ローラ支軸49の一端部に前
記回転軸48の両端部がそれぞれ軸着されているととも
に、両ローラ支軸49の他端部が前記軸支板50にそれぞれ
抜止めされている。
【0046】また、前記両ローラ支軸49の周面にコイル
ばね51がそれぞれ巻回され、これらコイルばね51の一端
部が前記軸支板50にそれぞれ当接されているとともに、
これらコイルばね51の他端部が前記回転軸48の両端側に
それぞれ当接され、これらコイルばね51にて前記ガイド
ローラ40が常時前記駆動ローラ39の周面に向かって附勢
されている。
【0047】つぎに、前記マルチシート巻取り手段4
は、図1及び図2に示すように、マルチシートMが巻回
されたシート巻回部Sを一面側で回転させる挟着面52が
下方に向かって移動する第1の無端回行ベルト53と、前
記シート巻回部Sを他面側で回転させる挟着面54が上方
に向かって移動する第2の無端回行ベルト55と、前記第
1の無端回行ベルト53の挟着面52と前記第2の無端回行
ベルト55の挟着面54とを同速で移動させる駆動機構56と
を具備している。
【0048】そして、前記第1の無端回行ベルト53は、
前記相対する板状側枠13の前側上部間に回転軸57にて回
転自在に軸支された従動ローラ58と、この従動ローラ58
の直下より後方に位置して前記相対する板状側枠13の下
端間に駆動軸59にて回転自在に軸支された駆動ローラ60
との間に回行自在に掛け回されている。
【0049】また、前記第2の無端回行ベルト55は、前
記相対する板状側枠13の後側上部間に回転軸61にて回転
自在に軸支された従動ローラ62と、この従動ローラ62の
直下より前方で前記駆動ローラ60に接近位置して前記相
対する板状側枠13の下端間に駆動軸63にて回転駆動自在
に軸支された駆動ローラ64との間に回行自在に掛け回さ
れている。
【0050】前記第1の無端回行ベルト53及び前記第2
の無端回行ベルト55は、それぞれ前記従動ローラ58,62
及び前記駆動ローラ60,64の軸方向の長さに相当する幅
を有している。
【0051】そして、前記第1の無端回行ベルト53の挟
着面52と前記第2の無端回行ベルト55の挟着面54とにて
ロール状に巻回したマルチシートMを挟着する略V字状
の挟着面65が形成され、この略V字状に形成した挟着面
65を移動しマルチシートMを巻回しながら巻回されたマ
ルチシートMのシート巻回部Sを回転させるようになっ
ている。
【0052】また、前記第1の無端回行ベルト53と前記
第2の無端回行ベルト55との少なくとも一方である前記
第2の無端回行ベルト55は、他方である前記第1の無端
回行ベルト53から離間する方向に向かって回動移動可能
に設けられている。すなわち、前記第2の無端回行ベル
ト55は、図2に示すように、前記駆動軸63を中心として
回動し前記第1の無端回行ベルト53に対して離間する方
向に向かって回動可能に設けられた可動フレーム66に設
けられている。
【0053】前記可動フレーム66は、上下方向を長手方
向とし、上端部に前記従動ローラ62を回転自在に軸支す
るとともに、下端部に前記駆動軸63にて回転駆動される
前記駆動ローラ64を回転自在に軸支し、前記従動ローラ
62と前記駆動ローラ64との間に前記第2の無端回行ベル
ト55を回行自在に掛け回している。
【0054】また、前記可動フレーム66は、両側端部に
後方に向かってそれぞれ突出された取付片67と、これら
取付片67間に固定された固定杆68と、この固定杆68の中
間部に軸着された前後方向に軸方向を有したフレーム支
軸69とを有し、このフレーム支軸69の一端側にストッパ
ー70がこのフレーム支軸69の軸方向に位置調節可能に設
けられている。
【0055】また、前記相対する板状側枠13の後端部間
に後端枠体71が固定され、この後端枠体71の中間部に支
枠72が一体に取り付けられ、この支枠72に前記フレーム
支軸69が前後方向に移動可能に挿通されている。
【0056】また、前記フレーム支軸69の周面にコイル
ばね73が巻回され、このコイルばね73の一端部が前記フ
レーム支軸69のストッパー70に当接されているととも
に、このコイルばね73の他端部が前記支枠72に当接され
ている。そして、前記フレーム支軸69の周面に巻回した
前記コイルばね73にて前記可動フレーム66を介して前記
第2の無端回行ベルト55が前記第1の無端回行ベルト53
から離間する方向に向かって移動可能に支持されてい
る。
【0057】さらに、前記駆動機構56は、前記出力軸17
に固定されたプーリ74と、前記第1の無端回行ベルト53
を掛け回した駆動ローラ60の駆動軸59に固定された一対
のプーリ75と、前記第2の無端回行ベルト55を掛け回し
た駆動ローラ64の駆動軸63に固定されたプーリ76と、前
記プーリ74と前記一対のプーリ75の一方のプーリ75との
間に掛け回された第1の無端ベルト77と、前記一対のプ
ーリ75の他方のプーリ75と前記プーリ76との間に掛け回
された第2の無端ベルト78とを有している。
【0058】そして、前記出力軸17からの出力より前記
プーリ74,75,76、第1の無端ベルト77及び第2の無端
ベルト78にて前記駆動ローラ60,64がそれぞれ回転駆動
されることにより、これら駆動ローラ60,64にて第1の
無端回行ベルト53の挟着面52が下方に向かって移動さ
れ、第2の無端回行ベルト55の挟着面54が上方に向かっ
て移動され、この第1の無端回行ベルト53と第2の無端
回行ベルト55とをそれぞれ同速で移動させるようになっ
ている。
【0059】つぎに、前記ノズル7は、前記マルチシー
ト引込み手段3と前記マルチシート巻取り手段4の第1
の無端回行ベルト53との間に位置して前記前側カバー28
に設けられ、このノズル7の噴出口がマルチシートMの
シート巻回部Sに巻回されるマルチシートMに臨ませて
配設されている。
【0060】また、前記ノズル7は、図示しないエア発
生機に接続されている。そして、このエア発生機の作動
により前記ノズル7の噴出口からエアがシート巻回部S
に巻回されるマルチシートMに噴出され、このマルチシ
ートMがシート巻回部Sの巻回される前に水切り乾燥さ
れるようになっている。
【0061】つぎに、前記マルチシートMを周面に巻回
する芯体8は、図8に示すように、心棒79と、この心棒
79の周囲に配置された複数の巻回棒80と、これら巻回棒
80を前記心棒79の周囲にこれら巻回棒80から心棒79を引
き抜き可能に保持する弾性保持具81とを有している。
【0062】そして、前記心棒79は、前記シート巻回部
Sの幅方向に軸方向を有した多角形の角柱部材にて形成
され、この心棒79の周面に前記複数の巻回棒80を当接す
る複数の当接面82がそれぞれ形成され、この心棒79の基
端部に前記複数の巻回棒80の端部及びシート巻回部Sの
縁部が当接する円板状のフランジ83が固着され、このフ
ランジ83の外面部にハンドル84が固着されている。ま
た、この心棒79の先端部に先鋭部85が形成されている。
そして、前記各当接面82は前記各巻回棒80から心棒79を
引き抜き易いように滑動面に形成されている。
【0063】また、前記各巻回棒80は、前記シート巻回
部Sの幅方向に軸方向を有した丸棒にてそれぞれ同じ長
さに形成され、これら巻回棒80の両端部の外周面に環状
溝86がそれぞれ形成されている。
【0064】さらに、前記各弾性保持具81は、ゴム等の
弾性リング、コイルばね等の弾性部材にてそれぞれ形成
されている。
【0065】そして、前記心棒79の周囲の各当接面82に
前記各巻回棒80がそれぞれ配置された状態で、これら各
巻回棒80の両端部の外周面の環状溝86内に前記弾性保持
具81がそれぞれ嵌合され、これら弾性保持具81にて前記
各巻回棒80を前記心棒79の周囲にこれら巻回棒80から心
棒79を引き抜き可能に保持している。
【0066】つぎに、前記マルチシート案内手段9は、
図1、図2及び図5に示すように、案内ローラ89と、こ
の案内ローラ89の軸心に対して直交する軸方向を前後方
向とした第1の支軸91と、この第1の支軸91にこの第1
の支軸91を中心に傾斜角度を調節可能に設けられた第1
の支持体92と、この第1の支持体92に設けられ前記案内
ローラ89の軸心に対して直交する軸方向を上下方向とし
た第2の支軸93と、この第2の支軸93にこの第2の支軸
93を中心に傾斜角度を調節可能に設けられ前記案内ロー
ラ89を回転自在に軸支した第2の支持体94と、前記第1
の支持体92と前記第2の支持体94との傾斜角度を調節す
る案内ローラ角度調節機構90とを有している。
【0067】そして、前記第1の支軸91は、前記機体2
の後端枠体71の中間部から突出された固定体87に固定さ
れている。この固定体87は長手方向を前後方向とした角
柱部材にて形成され、前記第1の支軸91は前記角柱部材
の後端部から後方に向かって突出されている。
【0068】また、前記第1の支持体92は、長手方向を
左右方向と角柱部材にて形成されている。そして、第1
の支持体92の中間部が前記第1の支軸91に回動可能に軸
支されている。
【0069】また、前記第2の支軸93は、前記第1の支
持体92の中間上部に上方に向かって突出した状態で固定
されている。
【0070】また、前記第2の支持体94は、前記第2の
支軸93にて回動可能に軸支された軸支部材95と、この軸
支部材95に相対してそれぞれ立設固定された側端板96
と、この相対する側端板96の中間部に後方に向かって突
出した状態に固定されたシートガイド97と、前記案内ロ
ーラ89にて案内されるマルチシートMの側端部を案内す
るシート側端案内棒98を有している。
【0071】そして、前記軸支部材95は、長手方向を左
右方向とした角柱部材にて形成され、前記側端板96は、
前記軸支部材95の両端部に相対してそれぞれ長手方向を
上下方向とした細幅板状部材にて形成され、前記シート
ガイド97は、平面視略コ字形状に形成され、前記シート
側端案内棒98は、前記シートガイド97の相対する側枠部
から上方に向かってそれぞれ相対して一体に立設固定さ
れている。
【0072】また、前記第1の支持体92と前記案内ロー
ラ89を回転自在に軸支した第2の支持体94とによりロー
ラ支持体88が形成されている。
【0073】さらに、前記案内ローラ89は、第2の支持
体94の相対する側端板96の上端部間に支軸99にて回転自
在に軸支されている。この案内ローラ89は、中間部に位
置し周面を同径に形成した同径ローラ部101 と、この同
径ローラ部101 の両端部に位置し周面を外端側に向かっ
て拡径傾斜して形成された異径ローラ部102 とを有し、
前記同径ローラ部101 と、この同径ローラ部101 の両端
部の異径ローラ部102とは同軸上に一体に形成されてい
る。
【0074】つぎに、前記案内ローラ角度調節機構90
は、前記第1の支持体92の傾斜角度を調節する第1の調
節機構103 と、前記案内ローラ89を軸支した前記第2の
支持体94の傾斜角度を調節する第2の調節機構104 とを
有している。
【0075】そして、前記第1の調節機構103 は、前記
固定体87の後端部に固定された矩形板状の第1の固定板
105 と、前記第1の支持体92の前端部に固定され前記第
1の固定板105 に対向した矩形板状の第1の調節板106
と、前記第1の固定板105 に前記第1の調節板106 を固
定する第1の固定ピン107 とを有している。
【0076】また、前記第1の固定板105 の中間部に前
記第1の固定ピン107 を挿脱する固定孔108 が形成され
ている。また、前記第1の調節板106 に前記第1の支軸
91を中心とした回動軌跡上に位置して前記固定孔108 に
それぞれ連通し前記第1の固定ピン107 を挿脱する複数
の調節孔109 がそれぞれ間隔をおいて形成されている。
さらに、前記第1の固定ピン107 は、複数の調節孔109
のうち選択した位置の調節孔109 から前記固定孔108 に
挿入するようになっている。
【0077】また、前記第2の調節機構104 は、前記第
1の支持体92の上面部に固定された矩形板状の第2の固
定板110 と、前記第2の支持体94の下面部に固定され前
記第2の固定板110 に対向した矩形板状の第2の調節板
111 と、前記第2の固定板110 に前記第2の調節板111
を固定する第2の固定ピン112 とを有している。
【0078】また、前記第2の固定板110 の中間部に前
記第2の固定ピン112 を挿脱する固定孔113 が形成され
ている。また、前記第2の調節板111 に前記第2の支軸
93を中心とした回動軌跡上に位置して前記固定孔113 に
それぞれ連通し前記第2の固定ピン112 を挿脱する複数
の調節孔114 がそれぞれ間隔をおいて形成されている。
さらに、前記第2の固定ピン112 は、複数の調節孔114
のうち選択した位置の調節孔114 から前記固定孔113 に
挿入するようになっている。
【0079】つぎに、前記実施の形態の作用を説明す
る。
【0080】トラクタの左右のロワリンクに移動機体2
に設けた左右のロワアーム20のロワピン20a をそれぞれ
連結し、トラクタのトップリンクに機体2に設けたトッ
プアーム21のトップピン21a を連結し、さらに、トラク
タのPTO軸に動力伝達軸を介して機体2に設けたミッ
ション装置14の入力軸16を連結する。
【0081】つぎに、トラクタにてマルチシート回収機
1をマルチシートMで被覆された畝Aの側方部(畝Aの
溝側)に沿って移動し、この畝Aの側方部からこの畝A
を被覆したマルチシートMを剥ぎ取って回収するとき
は、マルチシートMで被覆された畝Aの側方部でこの畝
Aの枕地にトラクタにてマルチシート回収機1を移動す
る。そして、案内ローラ角度調節機構90の第1の調節機
構103 の第1の固定ピン107 を引き抜く。
【0082】また、図6に示すように、第1の支軸91を
中心に第1の支持体92を回動してこの第1の支持体92の
傾斜角度を調節することにより、この第1の支持体92の
第1の調節板106 及びこの第1の支持体92に固定された
第2の支持体94がそれぞれ回動され、この第2の支持体
94に設けた案内ローラ89がマルチシートMで被覆された
畝Aの側方部に向けて左右方向に傾斜角度が調節され
る。
【0083】そして、第1の調節板106 に形成した中間
部の調節孔109 以外の他に選択した調節孔109 から第1
の固定板105 の固定孔108 に第1の固定ピン107 を挿入
することにより、この第1の固定ピン107 にて第1の固
定板105 に第1の調節板106が固定される。
【0084】また、第2の調節機構104 の第2の固定ピ
ン112 を引き抜き、図7に示すように、第2の支軸93を
中心に第2の支持体94を回動してこの第2の支持体94の
傾斜角度を調節することにより、この第2の支持体94が
回動され、この第2の支持体94に設けた案内ローラ89が
マルチシートMで被覆された畝Aの側方部に向けて前後
方向に傾斜角度が調節される。
【0085】そして、第2の支持体94の第2の調節板11
1 に形成した中間部の調節孔114 以外の他に選択した調
節孔114 から第2の固定板110 の固定孔113 に第2の固
定ピン112 を挿入することにより、この第2の固定ピン
112 にて第2の固定板110 に第2の調節板111 が固定さ
れる。
【0086】したがって、回転自在に軸支された案内ロ
ーラ89が、この案内ローラ89の軸心方向に対して直交す
る軸方向を前後方向とした第1の支軸91を中心に傾斜角
度が調節されるとともに、この案内ローラ89が、この案
内ローラ89の軸心方向に対して直交する軸方向を上下方
向とした第2の支軸93を中心に傾斜角度が調節されて、
この案内ローラ89が、畝Aの側方部からこの畝Aを被覆
したマルチシートMを剥ぎ取る傾斜角度に設定される。
【0087】つぎに、相対する板状側枠13に設けた支軸
35を中心として上面カバー体30を図2鎖線に示すように
開回動して相対する板状側枠13上に引き上げると、この
上面カバー体30に設けた駆動ローラ39がガイドローラ40
から離反し、ガイドローラ40及び後側カバー体29に設け
たスクレーパー6の上面側が開放される。
【0088】なお、ミッション装置14の出力軸17からの
出力により駆動ローラ39が回転駆動されている状態で、
上面カバー体30を図2鎖線に示すように開回動して相対
する板状側枠13上に引き上げると、出力軸17からの出力
を駆動ローラ39に伝達する無端ベルト47が弛緩され、駆
動ローラ39の回転駆動が停止される。
【0089】つぎに、畝Aを被覆したマルチシートMの
端部を畝Aの枕地側から剥き取るとともに、このマルチ
シートMを、マルチシート案内手段9のシートガイド97
及びシート側端案内棒98間を通して案内ローラ89上から
後側カバー体29のスクレーパー6及びマルチシート引込
み手段3のガイドローラ40上に引き込む。
【0090】このマルチシートMを、シートガイド97及
びシート側端案内棒98間を通すことにより、このシート
ガイド97及びシート側端案内棒98にて畝Aから剥き取ら
れたマルチシートMが幅狭く絞り込まれた状態で案内ロ
ーラ89上からスクレーパー6及びマルチシート引込み手
段3のガイドローラ40上に引き込まれる。
【0091】また、このマルチシートMの端部を芯体8
に固定し、この芯体8を直接マルチシート巻取り手段4
の略V字状の挟着面65の狭小部間、すなわち、第1の無
端回行ベルト53の挟着面52と第2の無端回行ベルト55の
挟着面54とにより形成された略V字状の挟着面65の狭小
部間に載置するか、または、マルチシートMの端部を固
定した芯体8の周面にマルチシートMを巻回するととも
に、この周面にマルチシートMを巻回した芯体8を略V
字状の挟着面65の狭小部間に載置する。
【0092】そして、この略V字状の挟着面65の狭小部
間に芯体8のシート巻回部Sが載置されると、この略V
字状の挟着面65の狭小部にてシート巻回部Sが支えられ
る。すなわち、シート巻回部Sの一面側が第1の無端回
行ベルト53の挟着面52にて支えられるとともに、このシ
ート巻回部Sの他面側が第2の無端回行ベルト55の挟着
面54にて支えられた状態でこのシート巻回部Sが略V字
状の挟着面65の狭小部に載置される。
【0093】また、相対する板状側枠13に設けた支軸35
を中心として上面カバー体30を図2鎖線に示す状態から
図2実線に示すように閉回動して相対する板状側枠13上
に倒すと、この上面カバー体30に設けた駆動ローラ39の
周面がマルチシートMを介してガイドローラ40の周面に
コイルばね51に抗して圧接され、この駆動ローラ39の周
面とガイドローラ40の周面とによりマルチシートMが挟
持される。
【0094】また、上面カバー体30を相対する板状側枠
13上に倒すと、この上面カバー体30にて駆動ローラ39、
ガイドローラ40及び後側カバー体29のスクレーパー6の
上面側が被覆されるとともに、このスクレーパー6上に
引き出されて裏面が当接したマルチシートMの表面に上
面カバー体30に設けたスクレーパー5が当接する。
【0095】つぎに、トラクタにてマルチシート回収機
1がマルチシートMで被覆された畝Aの側方部に沿って
移動され、トラクタのPTO軸からの出力により動力伝
達軸を介して入力軸16が回転されると、この入力軸16に
てベベルギヤ18,19を介して出力軸17が回転され、この
出力軸17にてマルチシート引込み手段3を作動させる無
端ベルト47並びにマルチシート巻取り手段4を作動させ
る第1及び第2の無端ベルト77,78がそれぞれ回行され
る。
【0096】そして、案内ローラ89にて畝Aの側方部か
らこの畝Aを被覆したマルチシートMが順次剥ぎ取られ
るとともに、この剥ぎ取ったマルチシートMがシートガ
イド97及びシート側端案内棒98にて案内されながら、こ
の案内ローラ89にてマルチシートMがマルチシート引込
み手段3に向かって案内される。
【0097】この際、案内ローラ89が畝Aの側方部から
この畝Aを被覆したマルチシートMを剥ぎ取る傾斜角度
に調節設定されていることにより、この案内ローラ89に
て畝Aの側方部から斜め上方に向かってマルチシートM
が剥ぎ取られるとともに、この剥ぎ取ったマルチシート
Mがこの案内ローラ89に沿って横滑りして、ねじれた
り、ちぎれることがなく、この案内ローラ89にてマルチ
シートMが水平状に向きを変えられてマルチシート引込
み手段3に向かってスムーズに案内される。
【0098】また、マルチシートMを剥ぎ取る傾斜角度
に調節設定された案内ローラ89は、中間部に同径ローラ
部101 を有するとともに、この同径ローラ部101 の両端
部に外端側を拡径した異径ローラ部102 をそれぞれ有す
ることにより、この案内ローラ89にてマルチシートMが
案内ローラ89の中央に寄せられながら案内される。
【0099】さらに、畝Aを被覆したマルチシートMが
畝Aの側方部から斜め上方に向かって剥ぎ取られること
により、このマルチシートMを畝Aから剥ぎ取るときの
抵抗が少なく、マルチシートMの裾部分を押さえたシー
ト押さえ土がマルチシートMの裾部分から滑り落とさ
れ、このマルチシートMに無理な引張力が作用すること
がなく、マルチシートMが切断されることを防止でき
る。
【0100】つぎに、無端ベルト47の回行により、マル
チシート引込み手段3の駆動ローラ39が回転駆動され、
この駆動ローラ39にてガイドローラ40が回転され、この
駆動ローラ39とガイドローラ40とによりマルチシート案
内手段9の案内ローラ89にて案内されたマルチシートM
が順次引き込まれる。
【0101】また、駆動ローラ39とガイドローラ40とに
てマルチシートMが引き込まれるとき、上面カバー体30
の角度を付けたスクレーパー5にマルチシートMの表面
が、後側カバー体29の角度を付けたスクレーパー6にマ
ルチシートMの裏面がそれぞれ当接した状態でこのマル
チシートMが引き込まれることにより、このスクレーパ
ー5,6にてマルチシートMの表裏面に付着する土・水
分等の異物がマルチシートMの表裏面から確実に除去さ
れる。
【0102】また、マルチシートMの表面に当接するス
クレーパー5とマルチシートMの裏面に当接するスクレ
ーパー6とはマルチシートMの引込み方向に対して反対
方向に傾いた角度に形成されていることにより、このマ
ルチシートMの表裏面に当接するスクレーパー5,6に
てマルチシートMが片寄ることがない。
【0103】したがって、駆動ローラ39とガイドローラ
40とにてマルチシートMが引き込まれるとき、これらロ
ーラ39,40が土・水分等の異物によってスリップ回転す
ることを確実に防止され、マルチシートMが確実に引き
込まれる。
【0104】そして、駆動ローラ39とガイドローラ40と
にて引き込まれたマルチシートMにノズル7からエアを
噴出することにより、シート巻回部Sの周面にマルチシ
ートMを巻回されるとき、このマルチシートMが密着す
ることなく巻回される状態に水切り乾燥される。
【0105】つぎに、第1及び第2の無端ベルト77,78
の回行により、この第1の無端回行ベルト53の挟着面52
が傾斜した状態で下方に向かって移動されるとともに、
この挟着面52と同速で第2の無端回行ベルト55の挟着面
54が第1の無端回行ベルト53の挟着面52から離間する方
向に傾斜した状態で上方に向かって移動される。
【0106】そして、駆動ローラ39とガイドローラ40と
にて引き込まれたマルチシートMのシート巻回部Sが略
V字状に形成された挟着面65に載置した状態で、すなわ
ち、第1の無端回行ベルト53の挟着面52と第2の無端回
行ベルト55の挟着面54とによりシート巻回部Sの両面側
が支えられた状態で、これら両挟着面52,54にてシート
巻回部Sが確実に回転され、このシート巻回部Sの周面
にマルチシートMが順次巻回される。
【0107】この際、第1の無端回行ベルト53の挟着面
52と第2の無端回行ベルト55の挟着面54とにより略V字
状に形成した挟着面65にシート巻回部Sの重量がかか
り、このシート巻回部Sの重量を受けた挟着面65にてシ
ート巻回部Sが回転されることにより、シート巻回部S
の周面にマルチシートMが押し潰される状態で順次固く
巻き締められる。
【0108】また、シート巻回部Sの周面にマルチシー
トMが順次巻回されることにより、このマルチシートM
の巻回径が増大すると、このマルチシートMの巻回径の
増大に応じてこのマルチシートMのシート巻回部Sが略
V字状の挟着面65の狭小部から拡開部に向かって移動し
ながらこの略V字状の挟着面65にて回転され、このシー
ト巻回部Sの周面にマルチシートMが一定量ずつ巻回さ
れる。
【0109】そして、マルチシートMの巻回径が更に増
大すると、このマルチシートMの巻回径の増大に応じて
このシート巻回部Sの周面にて、図1鎖線に示す状態か
ら図1実線に示すように、第2の無端回行ベルト55が駆
動軸64を中心としてコイルばね73に抗して第1の無端回
行ベルト53から離間する方向に向かって回動され、この
第1の無端回行ベルト53の挟着面52と第2の無端回行ベ
ルト55の挟着面54との間が拡開される。
【0110】そして、この拡開した略V字状の挟着面65
にシート巻回部Sの重量がかかり、このシート巻回部S
の重量を受けた挟着面65にてシート巻回部Sが回転さ
れ、このシート巻回部Sの周面にマルチシートMが一定
量ずつ巻回される。
【0111】したがって、マルチシートMの巻回径が大
きくなっても、このマルチシートMのシート巻回部Sに
巻回されるマルチシートMの巻回量が増大することがな
く、畝Aを被覆したマルチシートMに無理な引張力が作
用することがなく、このマルチシートMが切断されるこ
とを防止できる。
【0112】そして、第1の無端回行ベルト53の挟着面
52と第2の無端回行ベルト55の挟着面54とにてマルチシ
ートMが確実に体積を小さくした状態にロール状に巻き
取られて回収される。
【0113】また、駆動ローラ39とガイドローラ40とに
よりマルチシートMを引き込むとき、または、略V字状
の挟着面65にてマルチシートMのシート巻回部Sの周面
にマルチシートMを巻回するとき、このマルチシートM
が引っ張られると、このマルチシートMにてコイルばね
51に抗してガイドローラ40が後退され、このガイドロー
ラ40の周面が駆動ローラ39の周面から離れ、この駆動ロ
ーラ39が空転し、マルチシートMの引込みが解除され
る。したがって、マルチシートMが切断することを防止
できる。
【0114】さらに、第1の無端回行ベルト53の挟着面
52と第2の無端回行ベルト55の挟着面54とによりシート
巻回部Sの周面にマルチシートMを巻回するとき、駆動
ローラ39とガイドローラ40とにより引き込まれたマルチ
シートMをシート巻回部Sの周面に巻回することによ
り、このマルチシートMにてシート巻回部Sが引き上げ
られることがなく、略V字状の挟着面65にてこの略V字
状の挟着面65に載置された状態でシート巻回部Sが確実
に回転される。
【0115】なお、必要に応じて上面カバー体30を支軸
35を中心として図2鎖線に示す状態に開回動すると、こ
の上面カバー体30に設けた駆動ローラ39がガイドローラ
40から離れてマルチシート引込み手段3の上面が開放さ
れる。そして、ガイドローラ40からマルチシート巻取り
手段4の略V字状の挟着面65にシート巻回部Sをセット
することができ、また、ガイドローラ40等を保守・点検
することができる。
【0116】つぎに、トラクタにてマルチシート回収機
1がマルチシートMで被覆された畝Aを跨いで移動さ
れ、この畝Aの上方からマルチシートMを回収するとき
は、トラクタの左右のロワリンク及びトップリンクにて
移動機体2に設けた左右の裾剥ぎ部材25の裾剥ぎ部26が
畝Aを被覆したマルチシートMの裾部分を剥ぎ取る状態
にマルチシート回収機1を持上げる。
【0117】また、第1の調節機構103 の第1の調節板
106 の中間部の調節孔109 から第1の固定板105 の固定
孔108 に第1の固定ピン107 を挿入することにより、こ
の第1の固定ピン107 にて第1の固定板105 に第1の調
節板106 が左右方向に傾くことなく重ね合わされた状態
で固定される。
【0118】また、第2の調節機構104 の第2の調節板
111 の中間部の調節孔114 から第2の固定板110 の固定
孔113 に第2の固定ピン112 を挿入することにより、こ
の第2の固定ピン112 にて第2の固定板110 に第2の調
節板111 が前後方向に傾くことなく重ね合わされた状態
で固定される。
【0119】したがって、第1の調節機構103 にて固定
体87に第1の支持体92が固定され、第2の調節機構104
にて第1の支持体92上に第2の支持体94が左右方向及び
前後方向に傾斜することなく固定され、この第2の支持
体94の側端板96間に軸支した案内ローラ89が軸方向を左
右方向とした状態でマルチシートMを被覆した畝Aに対
して略水平状に設置される。
【0120】なお、第2の調節機構104 の第2の調節板
111 の中間部の調節孔114 から第2の固定板110 の固定
孔113 に第2の固定ピン112 を挿入して第2の固定板11
0 に第2の調節板111 を固定した状態で、第1の調節機
構103 の第1の調節板106 の中間部の調節孔109 から第
1の固定板105 の固定孔108 に第1の固定ピン107 を挿
入することにより、この第1の固定ピン107 の挿入操作
だけで、固定体87にローラ支持体88が固定され、このロ
ーラ支持体88の第2の支持体94に軸支した案内ローラ89
が軸方向を左右方向とした状態でマルチシートMを被覆
した畝A対して略水平状に設置される。
【0121】つぎに、この状態で、トラクタにてマルチ
シート回収機1がマルチシートMで被覆された畝Aを跨
いで移動されることにより、マルチシート案内手段9の
案内ローラ89にて畝Aの枕地側からこの畝Aの上方にこ
の畝Aを被覆したマルチシートMが順次剥ぎ取られると
ともに、この剥ぎ取ったマルチシートMがマルチシート
引込み手段3に向かって順次案内される。
【0122】そして、このマルチシートMの表裏面から
スクレーパー5,6にて土・水分等の異物が確実に除去
されながら、このマルチシートMがマルチシート引込み
手段3にて引き込まれ、さらに、このマルチシートMが
水切り乾燥された状態でマルチシート巻取り手段4にて
確実にロール状に巻き取られて回収される。
【0123】つぎに、芯体8の周面にマルチシートMを
所定の巻回径にロール状に巻取り回収した状態、または
一畝Aを被覆したマルチシートMをロール状に巻取り回
収した状態で、ノブ38にてヒンジ37を中心に蓋体31を開
回動すると、機器収容体11のマルチシート取出し口32が
開口される。そして、このマルチシート取出し口32から
略V字状の挟持面65にて巻取り回収したマルチシートM
を取り出す。
【0124】そして、ロール状に巻取り回収したマルチ
シートMの中心部の芯体8の心棒79をハンドル84にて引
き抜くことにより、この心棒79の周面の各当接面82に複
数の巻回棒80を保持した状態が崩れて芯体8の径が縮小
され、巻取り回収したマルチシートMの中心部から複数
の巻回棒80が簡単に引き抜かれる。
【0125】つぎに、前記実施の形態では、マルチシー
ト巻取り手段4は第2の無端回行ベルト55を第1の無端
回行ベルト53から離間する方向に向かって回動可能に設
ける場合について説明したが、これに限らず、第1の無
端回行ベルト53を第2の無端回行ベルト55から離間する
方向に向かって回動可能に設けるようにしてもよい。し
たがって、第1の無端回行ベルト53と第2の無端回行ベ
ルト55との少なくとも一方は他方から離間する方向に向
かって回動可能に設ける構成であればよい。
【0126】また、前記各実施の形態では、マルチシー
トMのシート巻回部Sを載置する略V字状の挟着面65
は、第1の無端回行ベルト53の挟着面52と第2の無端回
行ベルト55の挟着面54とにより形成する場合について説
明したが、これに限らず、略V字状の挟着面65は、1枚
の無端回行ベルトにて形成するようにしてもよい。
【0127】また、マルチシート巻取り手段4は、第1
の無端回行ベルト53の挟着面52と第2の無端回行ベルト
55の挟着面54とによりシート巻回部Sを回転し、このシ
ート巻回部Sの周面にマルチシートMを巻回して巻取り
回収する場合について説明したが、これに限らず、マル
チシート巻取り手段4は、マルチシートMを周面に巻回
する芯体8のようなシート巻取り軸にて形成し、このシ
ート巻取り軸を回転駆動することにより、このシート巻
取り軸の周面にマルチシートMを巻回して巻取り回収す
る構成であってもよい。
【0128】さらに、前記各実施の形態では、マルチシ
ート回収機1はトラクタの三点リンク機構のみにて所定
の高さに持上げた状態で畝Aに沿って移動しながら畝A
からマルチシートMを回収する場合について説明した
が、このマルチシート回収機1の機体2に接地輪を回転
自在に設け、この接地輪が接地した状態でトラクタの三
点リンク機構にてマルチシート回収機1を畝Aの側方部
に沿って、また、畝Aを跨いで移動するようにしてもよ
い。これにより、マルチシート回収機1の移動が更に安
定化する。
【0129】この場合、接地輪は、畝Aの高さに応じて
上下方向に、また、畝Aの幅に応じてマルチシート回収
機1の進行方向に対して左右方向に、それぞれ位置調節
可能に設けるとよい。これにより、畝Aの高さ及び幅に
対応した位置に接地輪が配設される。
【0130】また、接地輪を設ける場合、畝Aを被覆し
たマルチシートMの裾部分等マルチシートMを踏み付け
ないようにマルチシートMを避けた位置で機体2に接地
輪を設けるようにする。
【0131】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、畝の側方部か
らこの畝を被覆したマルチシートを剥ぎ取るとともに、
この畝から剥ぎ取ったマルチシートがねじれたり、ちぎ
れることがなく、したがって、畝の側方部から剥ぎ取っ
たマルチシートを確実に巻き取って回収することができ
る。
【0132】請求項2の発明によれば、案内ローラ角度
調節機構にて第1の支軸を中心に第1の支持体の傾斜角
度を調節し、第2の支軸を中心に第2の支持体の傾斜角
度を調節することにより、この第2の支持体に軸支した
案内ローラをこの案内ローラに沿ってマルチシートが横
滑りしない傾斜角度に確実に調節設定できる。
【0133】また、傾斜角度を調節した案内ローラにて
畝の側方部からこの畝を被覆したマルチシートを剥ぎ取
るとともに、この剥ぎ取ったマルチシートをマルチシー
ト巻取り手段に向かって案内することにより、このマル
チシートがねじれたり、ちぎれることがなく、マルチシ
ート巻取り手段に向かってマルチシートをスムーズに案
内でき、マルチシート巻取り手段にてマルチシートを確
実に巻き取って回収することができる。
【0134】したがって、マルチシート回収方法を実施
する上で最適なマルチシート回収機を提供できる。
【0135】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
の効果に加え、第1調節機構及び第2調節機構にて案内
ローラの傾斜角度を調節することにより、第2の支持体
に軸支した案内ローラをこの案内ローラに沿ってマルチ
シートが横滑りしない傾斜角度に確実に調節設定でき
る。
【0136】また、第1調節機構と第2調節機構とを個
別に調節することができるので、マルチシートで被覆さ
れた畝の側方部との間の距離及びマルチシートで被覆さ
れた畝の高さ等により案内ローラをこの案内ローラに沿
ってマルチシートが横滑りしない最適な傾斜角度に確実
に調節設定できる。
【0137】請求項4の発明によれば、請求項2または
3の発明の効果に加え、シート側端案内棒にて案内ロー
ラにより案内されるマルチシートの側端部を案内でき、
この案内ローラに沿ってマルチシートが横滑りすること
を更に確実に防止でき、マルチシート巻取り手段に向か
ってマルチシートをスムーズに案内できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すマルチシート回収
機の側面図である。
【図2】同上一部を切り欠いたマルチシート回収機構の
側面図である。
【図3】同上マルチシート回収機の平面図である。
【図4】同上マルチシート回収機の正面図である。
【図5】同上マルチシート案内手段の斜視図である。
【図6】同上第1の支軸を中心に案内ローラの傾斜角度
を調節する状態を示す作動説明図である。
【図7】同上第2の支軸を中心に案内ローラの傾斜角度
を調節する状態を示す作動説明図である。
【図8】同上芯体の一部を切り欠いた斜視図である。
【符号の説明】
2 機体 4 マルチシート巻取り手段 9 マルチシート案内手段 89 案内ローラ 90 案内ローラ角度調節機構 91 第1の支軸 92 第1の支持体 93 第2の支軸 94 第2の支持体 98 シート側端案内棒 103 第1の調節機構 104 第2の調節機構 A 畝 M マルチシート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に軸支された案内ローラを、こ
    の案内ローラの軸心方向に対して直交する軸方向を前後
    方向とした第1の支軸を中心に傾斜角度を調節するとと
    もに、この案内ローラを、この案内ローラの軸心方向に
    対して直交する軸方向を上下方向とした第2の支軸を中
    心に傾斜角度を調節して、この案内ローラを、畝の側方
    部からこの畝を被覆したマルチシートを剥ぎ取る傾斜角
    度に設定し、マルチシートで被覆された畝の側方部に沿
    って移動しながら前記案内ローラにて畝の側方部からこ
    の畝を被覆したマルチシートを剥ぎ取るとともに、この
    剥ぎ取ったマルチシートをマルチシート巻取り手段に案
    内し、このマルチシート巻取り手段にてマルチシートを
    巻き取って回収することを特徴とするマルチシート回収
    方法。
  2. 【請求項2】 機体と、この機体に設けられマルチシー
    トを巻取るマルチシート巻取り手段と、前記機体に設け
    られ畝を被覆したマルチシートを前記マルチシート巻取
    り手段に案内する案内ローラを備えたマルチシート案内
    手段とを具備し、 前記マルチシート案内手段は、前記案内ローラの軸心に
    対して直交する軸方向を前後方向とした第1の支軸と、
    この第1の支軸にこの第1の支軸を中心に傾斜角度を調
    節可能に設けられた第1の支持体と、この第1の支持体
    に設けられ前記案内ローラの軸心に対して直交する軸方
    向を上下方向とした第2の支軸と、この第2の支軸にこ
    の第2の支軸を中心に傾斜角度を調節可能に設けられ前
    記案内ローラを回転自在に軸支した第2の支持体と、前
    記第1の支持体と前記第2の支持体との傾斜角度を調節
    する案内ローラ角度調節機構とを有することを特徴とす
    るマルチシート回収機。
  3. 【請求項3】 案内ローラ角度調節機構は、第1の支持
    体の傾斜角度を調節する第1の調節機構と、第2の支持
    体の傾斜角度を調節する第2の調節機構とを有すること
    を特徴とする請求項2記載のマルチシート回収機。
  4. 【請求項4】 第2の支持体は、案内ローラにて案内さ
    れるマルチシートの側端部を案内するシート側端ガイド
    棒を有することを特徴とする請求項2または3記載のマ
    ルチシート回収機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014223021A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 被覆資材の巻取展開装置
JP2016032454A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 圃園管理装置における作業支障回避構造
JP7371964B1 (ja) 2022-04-14 2023-10-31 株式会社苫米地技研工業 畑用被覆シートの剥ぎ取り装置

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