JP5448590B2 - デッキクレーン - Google Patents
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Description
本発明に係るデッキクレーンは、積荷を上昇および下降させるワイヤが巻回されたフック巻上用ウィンチと、前記ワイヤを巻上げる際には、前記フック巻上用ウィンチを回転させる油圧モータとして作動し、前記ワイヤを巻下げる際には、自重によって降下する前記積荷が引き出す前記ワイヤによって回転させられるフック巻上用ウィンチの回転力を駆動源として回転するポンプとして作動する油圧ポンプ・モータと、前記ワイヤを巻上げる際に、前記油圧ポンプ・モータに昇圧されたオイルを供給する油圧ポンプと、前記ワイヤを巻下げる際に前記油圧ポンプ・モータにて昇圧されたオイルを一時的に貯留しておくアキュムレータとを備え、前記ワイヤを巻上げる際に、前記アキュムレータに貯留されたオイルが、前記油圧ポンプに供給されるように構成されている。
これにより、油圧ポンプの仕事効率を上昇させることができ、省エネルギー化を図ることができる。
これにより、バッテリーから電動モータ・発電機に供給される電力分だけ、船内電源から電動モータ・発電機に供給される電力を低減させることができ、省エネルギー化を図ることができる。
これにより、油圧ポンプの仕事効率を上昇させることができ、省エネルギー化を図ることができる。
これにより、バッテリーから電動モータ・発電機に供給される電力分だけ、船内電源から電動モータ・発電機に供給される電力を低減させることができ、省エネルギー化を図ることができる。
図1は本発明に係るデッキクレーンを具備した船舶の右側面図、図2は本実施形態に係るデッキクレーンが具備する油圧駆動装置の概略構成図である。
なお、図1中の符号6は操舵室および居室を備えたハウス(居住区構造物)、符号7はファンネル(煙突)である。
モータ21は、例えば、電路(電線)32を介して供給される船内電源を動力源として回転する電動モータであり、その回転軸21aは、油圧ポンプ22の回転軸22aと、図示しないカップリングやフランジ等を介して結合(連結)されている。
第1の切替弁24は、ワイヤ11を巻上げる際には、オイルタンク23内に溜まったオイルを油圧ポンプ22に導く流路と、アキュムレータ30内に蓄圧されたオイルを油圧ポンプ22に導く流路とが形成され、ワイヤ11を巻下げる(すなわち、荷役対象5を降下させる)際には、巻き下げ時の戻り圧油がアキュムレータ30内に蓄圧され、そのオイルを油圧ポンプ・モータ27に導く流路とが形成されるように構成された弁である。
油圧ポンプ・モータ27は、ワイヤ11を巻上げる際には、ワイヤ11が巻回されたウィンチ28を回転させる油圧モータとして作動し、ワイヤ11を巻下げる際には、自重によって降下する荷役対象5が引き出すワイヤ11によって回転させられるウィンチ28の回転力を駆動源として回転するポンプとして作動するものである。また、油圧ポンプ・モータ27の回転軸(図示せず)は、ウィンチ28の回転軸28aと、図示しないカップリングやフランジ等を介して結合(連結)されている。
アキュムレータ30は、ワイヤ11を巻下げる際に油圧ポンプ・モータ27にて昇圧されたオイルを一時的に貯留しておく容器である。
また、各構成機器間(すなわち、オイルタンク23と第1の切替弁24との間、第1の切替弁24と油圧ポンプ22との間、油圧ポンプ22と制御弁25との間、制御弁25とカウンターバランス弁26との間、カウンターバランス弁26と油圧ポンプ・モータ27との間、油圧ポンプ・モータ27と制御弁25との間、制御弁25と第2の切替弁29との間、第2の切替弁29とオイルタンク23との間、第1の切替弁24とアキュムレータ30との間、第2の切替弁29とアキュムレータ30との間)は、配管31を介して接続(連通)されており、オイルが各構成機器間を行き来できるようになっている。
まず、ワイヤ11を巻上げる際のオイルの流れを説明する。
モータ21によって運転される油圧ポンプ22により吸い出されたオイルタンク23内のオイル、およびアキュムレータ30の内圧によって押し出されたアキュムレータ30内のオイルは、第1の切替弁24を通って油圧ポンプ22に供給され、昇圧される。油圧ポンプ22で昇圧されたオイルは、制御弁25、カウンターバランス弁26を通って、モータとして作動する油圧ポンプ・モータ27に供給され、油圧ポンプ・モータ27を回転させる。このとき、油圧ポンプ・モータ27によってウィンチ28が巻上げ方向に回転させられ、ワイヤ11が巻上げられる。油圧ポンプ・モータ27で仕事を終えたオイルは、制御弁25、第2の切替弁29を通ってオイルタンク23内に戻される。
自重によって降下する荷役対象5が引き出すワイヤ11によって回転させられるウィンチ28の回転により回転させられた油圧ポンプ・モータ27により吸い出されたオイルタンク23内のオイルは、第1の切替弁24、油圧ポンプ22、制御弁25を通ってポンプとして作動する油圧ポンプ・モータ27に供給され、昇圧される。油圧ポンプ・モータ27で昇圧されたオイルは、制御弁25、第2の切替弁29を通って、アキュムレータ30内に蓄圧される。
これにより、油圧ポンプ22の仕事効率を上昇させることができ、省エネルギー化を図ることができる。
図3は本参考実施形態に係るデッキクレーンが具備する油圧駆動装置の概略構成図である。
図3に示すように、本参考実施形態に係るデッキクレーンは、モータ21の代わりに電動モータ・発電機41、油圧ポンプ22の代わりに(第2の)油圧ポンプ・モータ42を備えているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、ワイヤ11を巻下げる際に電動モータ・発電機41で発生した電力は、電路(電線)43を介してバッテリー44に貯えられるようになっている。
まず、ワイヤ11を巻上げる際のオイルの流れを説明する。
電動モータ・発電機41によって運転される油圧ポンプ・モータ42により吸い出されたオイルタンク23内のオイルは、油圧ポンプ・モータ42に接続された配管45を介して油圧ポンプ・モータ42に供給され、昇圧される。油圧ポンプ・モータ42で昇圧されたオイルは、制御弁25、カウンターバランス弁26を通って、モータとして作動する油圧ポンプ・モータ27に供給され、油圧ポンプ・モータ27を回転させる。このとき、油圧ポンプ・モータ27によってウィンチ28が巻上げ方向に回転させられ、ワイヤ11が巻上げられる。油圧ポンプ・モータ27で仕事を終えたオイルは、制御弁25、油圧ポンプ・モータ42に接続された図示しない配管を通ってオイルタンク23内に戻される。
自重によって降下する荷役対象5が引き出すワイヤ11によって回転させられるウィンチ28の回転により回転させられた油圧ポンプ・モータ27により吸い出されたオイルタンク23内のオイルは、油圧ポンプ・モータ42に接続された図示しない配管(ワイヤ11を巻上げる際に、オイルをオイルタンク23内に戻すのに利用された戻り管)、制御弁25を通ってポンプとして作動する油圧ポンプ・モータ27に供給され、昇圧される。油圧ポンプ・モータ27で昇圧されたオイルは、カウンターバランス弁26、制御弁25を通って、モータとして作動する油圧ポンプ・モータ42に供給され、油圧ポンプ・モータ42を回転させる。このとき、油圧ポンプ・モータ42によって発電機として作動する電動モータ・発電機41が回転させられ、電動モータ・発電機41で発生した電気がバッテリー44に貯えられる。油圧ポンプ・モータ42で仕事を終えたオイルは、油圧ポンプ・モータ42に接続された配管(ワイヤ11を巻上げる際に、オイルを油圧ポンプ・モータ42に導くのに利用された吸込管)45を通ってオイルタンク23内に戻される。
これにより、バッテリー44から電動モータ・発電機41に供給される電力分だけ、船内電源から電動モータ・発電機41に供給される電力を低減させることができ、省エネルギー化を図ることができる。
図4は本参考実施形態に係るデッキクレーンが具備する油圧駆動装置の概略構成図である。
本参考実施形態に係るデッキクレーンは、図4に示す油圧駆動装置50を備えている。この油圧駆動装置50は、油圧ポンプ・モータ42、制御弁25、カウンターバランス弁26、油圧ポンプ・モータ27、配管31の代わりに、HST(Hydraulic Static Transmission)51が設けられ、電動モータ・発電機41に電力を供給する電路(電線)32,43の途中にインバータ52が設けられているという点で上述した第1参考実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1参考実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
第1の油圧ポンプ・モータ53は、ワイヤ11を巻上げる際には、モータとして運転される電動モータ・発電機41により回転させられて、オイルタンク23内に溜まったオイルを吸い出し(吸い上げ)、昇圧し、第2の油圧ポンプ・モータ54に昇圧されたオイル(圧油)を供給するポンプとして作動し、ワイヤ11を巻下げる際には、第2の油圧ポンプ・モータ54で昇圧されたオイルにより回転させられて、発電機として運転される電動モータ・発電機41を回転させるモータとして作動するものである。また、電動モータ・発電機41の回転軸41aは、油圧ポンプ53の回転軸53aと、図示しないカップリングやフランジ等を介して結合(連結)されている。
なお、回転角指令は、作業員(オペレータ)が操作(把持)するジョイスティック(図示せず)により制御器(図示せず)に入力され、制御器内で所定の信号に変換された後、インバータ52に出力されるようになっている。
まず、ワイヤ11を巻上げる際のオイルの流れを説明する。
電動モータ・発電機41によって運転される第1の油圧ポンプ・モータ53により吸い出されたオイルタンク23内のオイルは、第1の油圧ポンプ・モータ53に接続された配管45を介して第1の油圧ポンプ・モータ53に供給され、昇圧される。第1の油圧ポンプ・モータ53で昇圧されたオイルは、HST51内に設けられた流路(図示せず)を通って、第2の油圧ポンプ・モータ54に供給され、第2の油圧ポンプ・モータ54を回転させる。このとき、第2の油圧ポンプ・モータ54によってウィンチ28が巻上げ方向に回転させられ、ワイヤ11が巻上げられる。第2の油圧ポンプ・モータ54で仕事を終えたオイルは、第2の油圧ポンプ・モータ54に接続された図示しない配管を通ってオイルタンク23内に戻される。
自重によって降下する荷役対象5が引き出すワイヤ11によって回転させられるウィンチ28の回転により回転させられた第2の油圧ポンプ・モータ54により吸い出されたオイルタンク23内のオイルは、第2の油圧ポンプ・モータ54に接続された図示しない配管(ワイヤ11を巻上げる際に、オイルをオイルタンク23内に戻すのに利用された戻り管)を通って第2の油圧ポンプ・モータ54に供給され、昇圧される。第2の油圧ポンプ・モータ54で昇圧されたオイルは、HST51内に設けられた流路(ワイヤ11を巻上げる際、第1の油圧ポンプ・モータ53で昇圧されたオイルを第2の油圧ポンプ・モータ54に導くのに利用された流路)を通って第1の油圧ポンプ・モータ53に供給され、第1の油圧ポンプ・モータ53を回転させる。このとき、第1の油圧ポンプ・モータ53によって発電機として作動する電動モータ・発電機41が回転させられ、電動モータ・発電機41で発生した電気がバッテリー44に貯えられる。第1の油圧ポンプ・モータ53を回転させたオイルは、第1の油圧ポンプ・モータ53に接続された配管(ワイヤ11を巻上げる際に、オイルを第1の油圧ポンプ・モータ53に導くのに利用された吸込管)45を通ってオイルタンク23内に戻される。
これにより、バッテリー44から電動モータ・発電機41に供給される電力分だけ、船内電源から電動モータ・発電機41に供給される電力を低減させることができ、省エネルギー化を図ることができる。
さらに、ワイヤ11を巻上げる際、作業員からの回転角指令に基づいて電動モータ・発電機41および第1の油圧ポンプ・モータ53の回転速度を制御して、ウィンチ28の回転速度を間接的に制御することができる。
図5は本実施形態に係るデッキクレーンが具備する油圧駆動装置の概略構成図である。
本実施形態に係るデッキクレーンは、図5に示す油圧駆動装置60を備えている。この油圧駆動装置60は、モータ21の代わりに電動モータ61が設けられ、油圧ポンプ22、オイルタンク23、第1の切替弁24、第2の切替弁29、アキュムレータ30の代わりに(第2の)油圧ポンプ・モータ62が設けられているとともに、配管31の代わりに配管63が設けられ、電動モータ61に電力を供給する電路(電線)32の途中に、インバータ64が設けられているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。また上述の第2参考実施形態のものとは、回転角、回転速度をフィードバック制御する点で異なる。
まず、ワイヤ11を巻上げる際のオイルの流れを説明する。
電動モータ61によって運転される油圧ポンプ・モータ62により昇圧されたオイルは、モータとして作動する油圧ポンプ・モータ27に供給され、油圧ポンプ・モータ27を回転させる。このとき、油圧ポンプ・モータ27によってウィンチ28が巻上げ方向に回転させられ、ワイヤ11が巻上げられる。油圧ポンプ・モータ27で仕事を終えたオイルは、油圧ポンプ・モータ62の吸入側に戻される。
自重によって降下する荷役対象5が引き出すワイヤ11によって回転させられるウィンチ28の回転により回転させられた油圧ポンプ・モータ27により昇圧されたオイルは、モータとして作動する油圧ポンプ・モータ62に供給され、油圧ポンプ・モータ62を回転させる。油圧ポンプ・モータ62で仕事を終えたオイルは、油圧ポンプ・モータ27の吸入側に戻される。
これにより、電動モータ・発電機61および第2の油圧ポンプ・モータ62の回転速度を制御するための各種弁を不要とすることができ、これら各種弁を開閉するための駆動力を不要とすることができて、省エネルギー化を図ることができる。
例えば、第2実施形態のところで説明した電動モータ61を、第1参考実施形態または第2参考実施形態のところで説明した電動モータ・発電機41とし、ワイヤ11を巻下げる際に回転させられた油圧ポンプ・モータ62の回転力を、電動モータ・発電機41を回転させるのに利用して、電動モータ・発電機41で発生した電力を、電路43を介してバッテリー44に貯えるように構成してもよい。
4 デッキクレーン
5 荷役対象(積荷)
10 ジブ
11 ワイヤ
22 油圧ポンプ
27 (第1の)油圧ポンプ・モータ
28 ウィンチ(フック巻上用ウィンチ)
30 アキュムレータ
41 電動モータ・発電機
42 (第2の)油圧ポンプ・モータ
44 バッテリー
52 インバータ
53 第1の油圧ポンプ・モータ(第2の油圧ポンプ・モータ)
54 第2の油圧ポンプ・モータ(第1の油圧ポンプ・モータ)
Claims (3)
- 積荷を上昇および下降させるワイヤが巻回されたフック巻上用ウィンチと、
前記ワイヤを巻上げる際には、前記フック巻上用ウィンチを回転させる油圧モータとして作動し、前記ワイヤを巻下げる際には、自重によって降下する前記積荷が引き出す前記ワイヤによって回転させられるフック巻上用ウィンチの回転力を駆動源として回転するポンプとして作動する油圧ポンプ・モータと、
前記ワイヤを巻上げる際に、前記油圧ポンプ・モータに昇圧されたオイルを供給する油圧ポンプと、
前記ワイヤを巻下げる際に前記油圧ポンプ・モータにて昇圧されたオイルを一時的に貯留しておくアキュムレータとを備え、
前記ワイヤを巻上げる際に、前記アキュムレータに貯留されたオイルが、前記油圧ポンプに供給されるように構成されていることを特徴とするデッキクレーン。 - ジブの先端を上昇および下降させるワイヤが巻回されたジブ俯仰用ウィンチと、
前記ワイヤを巻上げる際には、前記ジブ俯仰用ウィンチを回転させる油圧モータとして作動し、前記ワイヤを巻下げる際には、自重によって降下する前記ジブが引き出す前記ワイヤによって回転させられるジブ俯仰用ウィンチの回転力を駆動源として回転するポンプとして作動する油圧ポンプ・モータと、
前記ワイヤを巻上げる際に、前記油圧ポンプ・モータに昇圧されたオイルを供給する油圧ポンプと、
前記ワイヤを巻下げる際に前記油圧ポンプ・モータにて昇圧されたオイルを一時的に貯留しておくアキュムレータとを備え、
前記ワイヤを巻上げる際に、前記アキュムレータに貯留されたオイルが、前記油圧ポンプに供給されるように構成されていることを特徴とするデッキクレーン。 - 請求項1または2に記載のデッキクレーンを具備してなることを特徴とする船舶。
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