JP4668356B1 - 昇降式曝気循環装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】台船側の散気管部材に圧力エアを供給するエア供給系統を利用して、散気管部材の昇降手段も駆動できるように工夫することで、動力ケーブルを用いる電力供給系統を不要にした昇降式曝気循環装置を提供する。
【解決手段】台船1と、台船1上に設置された昇降機4と、昇降機4の昇降用ロープ5で水中に昇降可能に垂れ下がらせた散気管部材6とを備えた昇降式曝気循環装置である。昇降機はエアウィンチ4で構成される。台船1には、陸上の機械室11のエア供給源40のメインエア供給ホース41から供給される圧力エアを、散気管部材6とエアウィンチ4とに選択的に切換えるとともに、エアウィンチ4の上昇・下降とを選択的に切換える切換手段(第1電磁切換弁45、第2電磁切換弁46,47)が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、昇降式曝気循環装置に関する。
従来、水上に浮かぶ台船から水中に昇降可能に垂れ下がらせたエア(空気)噴出手段(散気管部材)を備えた湖沼等の浄化装置がある(特許文献1参照)。
この浄化装置では、台船上のエア管昇降装置で回動管を回動させるとともに、この回動管に、エア噴出手段を取付けた下垂管を回動自在に連結して、回動管の回動でエア噴出手段の深さを変えるようにしている。また、ケーブルの巻き取り・巻き戻しで、エア管とともにエア噴出手段の深さを変えるようにしたものもある。
ところで、回動管と下垂管でエア噴出手段の深さを変える技術、あるいはケーブルとエア管でエア噴出手段の深さを変える技術は、いずれも管長さに構造的な限界があることから、エア噴出手段の深さ位置にも限界がある。
そのため、台船上の昇降手段の1本のロープにエア噴出手段を連結して、ロープの巻き取り・巻き戻しでエア噴出手段の深さを自由に変えるようにすることが考えられる。
このようなエア噴出手段の深さを変えるための昇降手段として、電動モータ(ウィンチ)を使用するのが一般的である。
ここで、昇降手段である電動モータを駆動させるための電力は、台船にソーラ発電パネル若しくは風力発電機を搭載しても、これらだけでは賄いきれないこともあるので、陸上の機械室の電源から動力ケーブルを介して電力を供給する必要がある。なお、発電量の大きいソーラ発電パネル等を搭載することも考えられるが、使用頻度が多い場合には大型化するので実用的ではない。
特開平7−136691号公報
しかしながら、動力ケーブルは、陸上の機械室から水上の台船までの距離(通常は、300m〜1000m)の長さで水中に敷設することになるから、水中用ケーブルを用いる必要があるので、高価になるとともに、重量がある水中用ケーブルの敷設作業は、潜水士が行うために、作業性がきわめて悪いという問題がある。
さらに、距離の長い水中用ケーブルは電圧降下を招きやすく、漏電のおそれもあり、台船が移動する際に断線のおそれもある。
本発明は、前記問題を解消するためになされたもので、陸上の機械室のエア供給源のエア供給ホースから台船側の散気管部材に圧力エアを供給するエア供給系統を利用して、散気管部材の昇降手段も駆動できるように工夫することで、動力ケーブルを用いる電力供給系統を不要にした昇降式曝気循環装置を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明は、水上に浮かぶ台船と、この台船上に設置された昇降機と、この昇降機の昇降用ロープ若しくはチェーンで水中に昇降可能に垂れ下がらせた散気管部材とを備えた昇降式曝気循環装置において、前記昇降機はエアウィンチで構成される一方、前記台船には、陸上の機械室のエア供給源のエア供給ホースから供給される圧力エアを、前記散気管部材と前記エアウィンチとに選択的に切換えるとともに、前記エアウィンチの上昇・下降を選択的に切換える切換手段が設けられていることを特徴とする昇降式曝気循環装置を提供するものである。
請求項2のように、前記切換手段は、前記散気管部材と前記エアウィンチとに選択的に切換える第1切換弁と、前記エアウィンチの上昇・下降を選択的に切換える第2切換弁とで構成することができる。
請求項3のように、前記第1、第2切換弁は電磁弁であり、前記台船には、各電磁切換弁を駆動するための電源となる蓄電用バッテリーと、この蓄電用バッテリーに充電するためのソーラ発電パネル若しくは風力発電機の少なくとも一方を搭載している構成とすることができる。
請求項4のように、前記陸上の機械室を含む陸上部と台船には、第1電磁切換弁と第2電磁切換弁の切換え制御のための無線通信システムを備えている構成とすることができる。
請求項5のように、前記台船には、前記ソーラ発電パネルおよび風力発電機の少なくとも一方と、蓄電用バッテリーと、前記各電磁切換弁と、エア配管系統と、切換え用制御ボックスと、前記無線通信システムとを設けたユニットボックスが設置されている構成とすることができる。
請求項6のように、前記第1、第2切換弁は、手動で切換え操作する手動切換弁である構成とすることができる。
本発明によれば、台船上で散気管部材を昇降させる昇降機をエアウィンチで構成し、台船には、陸上の機械室のエア供給源のエア供給ホースから供給される圧力エアを、散気管部材とエアウィンチとに選択的に切換えるとともに、エアウィンチの上昇・下降を選択的に切換える切換手段を設けている。
これにより、切換手段の切換えで、散気管部材からエアを散気させることができるとともに、エアウィンチをエアで駆動させて散気管部材を昇降させることができる。
このように、陸上の機械室のエア供給源のエア供給ホースから台船側の散気管部材に圧力エアを供給するエア供給系統を利用して、散気管部材の昇降用のエアウィンチ(昇降機)を駆動できるから、動力ケーブルを用いる電力供給系統が不要になる。
したがって、エア供給ホースだけでよく、動力ケーブル(水中用ケーブル)が不要で、その敷設作業も不要になるので、設備コストが大幅に低減するようになる。さらに、電圧降下や漏電のおそれもなくなり、台船が移動する際の断線のおそれもなくなる。
また、圧力エアの供給は、散気管部材とエアウィンチに同時供給ではなく、選択的に切換えて供給できるから、エア供給量を増加させる必要がなく、既存容量のエア供給源をそのまま使用することができる。
請求項2によれば、切換手段として、第1切換弁と第2切換弁とを用いることで、汎用品であるから、コスト安になる。
請求項3によれば、第1、第2切換弁が電磁弁である場合、各電磁切換弁を駆動するための電源となる蓄電用バッテリーと、この蓄電用バッテリーに充電するためのソーラ発電パネル等を台船に搭載することで、この自然エネルギー(クリーンエネルギー)で各電磁切換弁の制御程度は充分に賄えることから、陸上の機械室からの動力ケーブルを用いる電力供給系統が不要になる。
請求項4によれば、陸上の機械室を含む陸上部と台船との間に有線通信用ケーブルを敷設する必要が無いので、このケーブルの敷設のための手間とコストが不要となり、長いケーブルに起因する電磁切換弁の誤作動の発生もなくなる。また、船で台船まで渡って切換弁を切換え操作する必要も無くなる。
請求項5によれば、台船に設置したユニットボックスに、ソーラ発電パネルや風力発電機、蓄電用バッテリー、各電磁切換弁、エア配管系統、切換え用制御ボックス、無線通信システム等を設けることで、施工工事やメンテナンス等が容易に行えるようになる。
請求項6によれば、無線通信システムにより遠隔操作で切換え操作できる電磁切換弁を備えられない事情がある場合、例えば、使用頻度が年に1、2回程度で、コストを優先したいような場合には、船で台船まで渡って手動切換弁を手動で切換え操作することも可能である。
本発明に係る昇降式曝気循環装置の全体側面図である。 図1の台船の平面図である。 散気管部材であり、(a)は平面図、(b)は要部断面側面図である。 (a)はエアウィンチの側面図、(b)はユニットボックスの斜視図である。 エア配管系統のシステム図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、昇降式曝気循環装置の全体側面図である。図2は、図1の台船1の平面図である。
平面視で略三角状の台船1は、頂点部分の下部3箇所に取付けられたフロート2でダム湖等の水上に浮かぶようになっている。なお、台船1は、一辺が概ね6m程度の大きさである。台船1は、複数のアンカーロープ14とアンカー(不図示)で水上の一定位置に固定されている。
台船1の中央部分に略三角形の穴1aを形成し、台船1上には、穴1aの真上に位置するフレーム状の骨組み体である構造体3を構築している。また、台船1上の周囲には、台船1上の作業者のための安全柵32を設けている。
台船1上には、昇降機(エアウィンチ)4を設置して、この昇降機4の昇降用ロープ5で構造体3の上位置のシーブ3aを介して散気管部材6を吊り下げ、この散気管部材6を穴1aから水中に昇降可能に垂れ下がらせている。なお、昇降用ロープ5に代えてショートリンクチェーンを用いることができ、この場合には、シーブ3aに代えて、スプロケットホイールを用いればよい。
昇降機4は、図4(a)および図5に示すようなエアウィンチで構成されている。すなわち、正回転(上昇)用給気口4aまたは逆回転(下降)用給気口4bのいずれから圧力エアが供給されることで、モータ部分のタービンが正または逆回転して、昇降用ロープ5を巻き付けたドラム4dが回転するようになる。そして、タービンが正回転すると、昇降用ロープ5がドラム4dに巻き取られることで散気管部材6が上昇される。また、タービンが逆回転すると、昇降用ロープ5がドラム4dから巻き戻されることで散気管部材6が下降されるようになる。タービンを回転させた後の圧力エアは、排気口4cから大気に排気されるようになる。
散気管部材6は、図3(a)(b)に詳細に示すように、中空のパイプをリング状に丸めて、その上部に多数の散気孔6aを円周上略等角度間隔で形成したものである。また、散気管部材6の中央部には中空ボックス15が設けられ、この中空ボックス15と散気管部材6とが円周上3等分位置のパイプ16で連結されている。
中空ボックス15の上部には、エアウィンチ4の昇降用ロープ5の下端部を連結する連結金具15aが取付けられるとともに、散気管部材6の外周部には、パイプ16の連結位置に対応して、後述する振れ止め用ロープ7(後述)の一端部を連結する連結金具6bが取付けられている。
中空ボックス15の下部には、中空パイプ15bが連結され、この中空パイプ15bの内部には、中空ボックス15にエアを導入する導入パイプ15cが連結されている。この導入パイプ15cには、第1分岐エア供給ホース17Aが接続されている。
また、中空パイプ15bと導入パイプ15cとの間の空間に、散気管部材6の浮き上がり防止用ウェイト33が収納されている。さらに、散気管部材6の下部に、中空パイプ15bに跨って、平面視で円周上6等分位置に、6枚の矩形状振れ止め羽根部18aを有する振れ止め板18を溶接等で取付けている。各振れ止め羽根部18aは、略等角度間隔で少なくとも3枚以上あれば良い。この振れ止め板18は、各振れ止め羽根部18aが大きな抵抗となって、散気管部材6が水流や波浪等による振動の影響で横揺れすることが、より抑制されるようになる。なお、振れ止め板18は、必要に応じて設ければよい。
そして、エアウィンチ4による昇降用ロープ5の巻き取り・巻き戻しによって、散気管部材6の水中での深度を自由に変更する一方(図1の矢印aを参照)、散気管部材6を穴1aから台船1の上方に持ち上げることにより(図1の二点鎖線b参照)、台船1の上で保守点検等が行えるようにしている。
散気管部材6は、1本の昇降用ロープ5で水中に垂れ下がらせるだけであると、曝気の水深が深い場合は水流の影響で散気管部材6が不安定に横揺れするので、散気管部材6から安定した曝気循環流を発生させることができない。
そこで、図1のように、散気管部材6に、略等角度間隔(本例では120°)の三箇所の位置に振れ止め用ロープ7の一端部を連結するとともに、各振れ止め用ロープ7は、台船上のシーブ(転向部材)8で水中に折り返して、その他端部にカウンタウェイト9を連結している。
このように、カウンタウェイト9を付けた振れ止め用ロープ7で散気管部材6を複数方向から略均等に引っ張ることで、散気管部材6が水流や波浪等による振動の影響で横揺れすることが抑制されるようになる。この結果、散気管部材6から安定した曝気循環流を発生させることができる。また、散気管部材6には、散気用のエアが供給されるので浮力が発生することから、浮き上がり防止用ウェイト33を設けることで、散気管部材6の浮き上がりを防止することができる。なお、図2では、3箇所の振れ止め用ロープ7、シーブ8、カウンタウェイト9の位置を略画的に示している。
一方、図1および図5に示したように、陸上の機械室11には、エア供給源(エアコンプレッサ)40が設置され、このエア供給源40のメインエア供給ホース41は、水中を潜って、水上に浮かぶサブフロート42から水上に引き上げられて、図2、図4(b)および図5に示したように、台船1上に設置したユニットボックス43内に引き込まれている。
ユニットボックス43内には、図5のように、メインエア供給ホース41のエアを散気管部材6とエアウィンチ4とに選択的に切換える第1電磁切換弁45(切換手段)と、エアウィンチ4の上昇・下降とを選択的に切換える第2電磁切換弁46,47(切換手段)と、エア配管系統48とを収納している。なお、後述するエアタンク49e〔図4(b)を参照〕も収納している。
エア配管系統48であるメインエア供給ホース41は、配管ポイントeで、第1分岐エア供給ホース(若しくは配管)17Aと第2分岐エア供給ホース(若しくは配管)17Bとに分岐されて、第1分岐エア供給ホース17Aは、散気管部材6の導入パイプ15cに接続されている。
第1分岐エア供給ホース17Aの途中に設けられた第1電磁切換弁45は、通常は、図5のように開状態であり、メインエア供給ホース41から第1分岐エア供給ホース17Aを経て散気管部材6にエアを供給することで、散気管部材6からエア(泡)が散気されるようになる。
第2分岐エア供給ホース17Bの途中には、エアフィルタ49a、レギュレータ49b、ルブリケータ49c、圧力センサ49dが介設されている。
圧力センサ49dの下流の配管ポイントfで、上昇用分岐エア供給ホース(若しくは配管)17Cと下降用分岐エア供給ホース(若しくは配管)17Dとにさらに分岐されている。
上昇用分岐エア供給ホース17Cは、スピードコントローラ49fを介してエアウィンチ4の正回転(上昇)用給気口4aに接続され、下降用分岐エア供給ホース17Dは、スピードコントローラ49gを介してエアウィンチ4の逆回転(下降)用給気口4bに接続されている。
なお、圧力センサ49dの位置にエアタンク49e〔図4(b)を参照〕を接続することができ、このエアタンク49eに予め圧力エアを蓄えておくことで、第2電磁切換弁46,47のいずれかに切換えたとき、蓄えられた圧力エアでエアウィンチ4を直ちに駆動開始させることが可能となる。
上昇用分岐エア供給ホース17Cの途中に設けられた第2電磁切換弁46は、通常は、図5のように閉状態である。そして、第1電磁切換弁45を閉状態に切換えた後に、第2電磁切換弁46を開状態に切換えると、第2分岐エア供給ホース17Bから上昇用分岐エア供給ホース17Cを経てエアウィンチ4の正回転(上昇)用給気口4aにエアを供給することで、エアウィンチ4でドラム4dが正回転し、昇降用ロープ5を巻き取ることで散気管部材6が上昇されるようになる。
下降用分岐エア供給ホース17Dの途中に設けられた第2電磁切換弁47は、通常は、図5のように閉状態である。そして、第1電磁切換弁45を閉状態に切換えた後に、第2電磁切換弁47を開状態に切換えると、第2分岐エア供給ホース17Bから下降用分岐エア供給ホース17Dを経てエアウィンチ4の逆回転(下降)用給気口4bにエアを供給することで、エアウィンチ4でドラム4dが逆回転し、昇降用ロープ5を巻き戻すことで散気管部材6が下降されるようになる。なお、図5において、11個の手動弁dは、メンテナンス用であるので説明は省略する。
図4(b)に示したように、台船1に設置したユニットボックス43には、各電磁切換弁45〜47等を含むエア配管系統48と、各電磁切換弁45〜47を駆動するための電源となる蓄電用バッテリー51と、この蓄電用バッテリー51に充電するためのソーラ発電パネル52および風力発電機53と、各電磁切換弁45〜47を切換え制御するための回路を収納した制御ボックス54を設けている。なお、図1のように、構造体3の上部には、蓄電用バッテリー51で駆動されて、台船1に搭載された散気管部材6等の異常を報知する警告灯3cが設けられている。また、図2のように、構造体3には、昇降用ロープ5の巻き取り・巻き戻し量から散気管部材6の深度を計測して、後述する陸上部側(機械室11に限らない。)の無線通信システム(送受信機)55Aに発信する深度発信器56が設けられている。
さらに、ユニットボックス43には、陸上の機械室11を含む陸上部側(機械室11に限られず、無線の送受信か可能な範囲の陸上を含む。)の無線通信システム(送受信機)55Aから、台船1側の各電磁切換弁45〜47の切換え制御するための無線通信システム(送受信機)55Bを備えている。
前記のように昇降式曝気循環装置を構成すれば、台船1上で散気管部材6を昇降させる昇降機をエアウィンチ4で構成し、台船1には、陸上の機械室11のエア供給源40のメインエア供給ホース41から供給される圧力エアを、散気管部材6とエアウィンチ4とに選択的に切換える第1電磁切換弁45と、エアウィンチ4の上昇・下降を選択的に切換える第2電磁切換弁46,47とを設けている。
これにより、各電磁切換弁45〜47の切換えで、散気管部材6からエアを散気させることができるとともに、エアウィンチ4をエアで駆動させて散気管部材6を昇降させることができる。
このように、陸上の機械室11のエア供給源40のメインエア供給ホース41から台船1側の散気管部材6に圧力エアを供給するエア供給系統を利用して、散気管部材6の昇降用のエアウィンチ4を駆動できるから、動力ケーブルを用いる電力供給系統が不要になる。
したがって、メインエア供給ホース41だけでよく、動力ケーブル(水中用ケーブル)が不要で、その敷設作業も不要になるので、設備コストが大幅に低減するようになる。さらに、電圧降下や漏電のおそれもなくなり、台船1が移動する際の断線のおそれもなくなる。
また、圧力エアの供給は、散気管部材6とエアウィンチ4に同時供給ではなく、選択的に切換えて供給できるから、エア供給量を増加させる必要がなく、既存容量のエア供給源をそのまま使用することができる。
さらに、昇降機は、従来のブレーキ付きの電動ウィンチに代えて、エアウィンチ4で構成することの利点としては、集中的な雨でダム湖等の水面が急激に上昇したような場合、台船1の浮力で昇降用ロープ5に過負荷が作用しても、従来の電動ウィンチではブレーキがかかっているから、散気管部材6とカウンタウェイト9の重量が影響して、台船1が水面の急激な上昇に追従して浮上できないので、一時的に水没するおそれがある。
これに対して、エアウィンチ4であれば、台船1の浮力で昇降用ロープ5に過負荷が作用すると、それに追従してエアウィンチ4のドラム4dから昇降用ロープ5が巻き戻されるから、台船1が水面の急激な上昇に追従して浮上できるので、水没するおそれがなくなる。
逆に、緊急放流時にダム湖等の水面が急激に下降したような場合、台船1の急下降で昇降用ロープ5にたるみが発生しても、従来の電動ウィンチではブレーキがかかっているから、たるんだ昇降用ロープ5がドラムに巻き取られないので、絡み合うおそれがある。
これに対して、エアウィンチ4であれば、台船1の下降で昇降用ロープ5にたるみが発生すると、それに追従してエアウィンチ4のドラム4dにたるんだ昇降用ロープ5が巻き取られるから、絡み合うおそれがない。
さらに、第1、第2切換弁45〜47は電磁弁であるから、各電磁切換弁45〜47を駆動するための電源となる蓄電用バッテリー51と、この蓄電用バッテリー51に充電するためのソーラ発電パネル52等を台船1に搭載することで、この自然エネルギー(クリーンエネルギー)で各電磁切換弁45〜47の制御程度は充分に賄えることから、陸上の機械室11からの動力ケーブルを用いる電力供給系統が不要になる。
また、陸上の機械室11を含む陸上部と台船1には、各電磁切換弁45〜47の切換え制御のための無線通信システム55A,55Bを備えているから、陸上の機械室11を含む陸上部と台船1との間に有線通信用ケーブルを敷設する必要が無いので、このケーブルの敷設のための手間とコストが不要となり、長いケーブルに起因する電磁切換弁45〜47の誤作動の発生もなくなる。また、船で台船1まで渡って切換弁を切換え操作する必要も無くなる。
なお、無線通信システム55A,55Bにより遠隔操作で切換え操作できる電磁切換弁45〜47を備えられない事情がある場合、例えば、使用頻度が年に1、2回程度で、コストを優先したいような場合には、電磁切換弁45〜47に代えて、手動切換弁を設けることで、船で台船1まで渡って手動切換弁を手動で切換え操作することも可能である。
さらに、台船1に設置したユニットボックス43に、ソーラ発電パネル52や風力発電機53、蓄電用バッテリー51、各電磁切換弁45〜47、エア配管系統48、切換え用制御ボックス54、無線通信システム55A,55B等を設けることで、施工工事やメンテナンス等が容易に行えるようになる。
また、切換手段として、手動式または電磁式の第1切換弁と第2切換弁とを用いることで、汎用品であるから、コスト安になる。
前記実施形態では、第1電磁切換弁45により、散気管部材6とエアウィンチ4とに選択的に切換え、第2電磁切換弁46,47により、エアウィンチ4の上昇・下降を選択的に切換えるようにしたが(3個の切換弁)、三方切換弁、四方切換弁、ロータリ切換弁等を利用すれば、1個の切換弁により、散気管部材6とエアウィンチ4とに選択的に切換えること、エアウィンチ4の上昇・下降を選択的に切換えることも可能である。
1 台船
2 フロート
3 構造体
4 エアウィンチ(昇降機)
5 昇降用ロープ
6 散気管部材
11 陸上の機械室
40 エア供給源
41 メインエア供給ホース
43 ユニットボックス
45 第1電磁切換弁(切換手段)
46,47 第2電磁切換弁(切換手段)
48 エア配管系統
51 蓄電用バッテリー
52 ソーラ発電パネル
53 風力発電機
54 制御ボックス
55A,55B 無線通信システム

Claims (6)

  1. 水上に浮かぶ台船と、この台船上に設置された昇降機と、この昇降機の昇降用ロープ若しくはチェーンで水中に昇降可能に垂れ下がらせた散気管部材とを備えた昇降式曝気循環装置において、
    前記昇降機はエアウィンチで構成される一方、前記台船には、陸上の機械室のエア供給源のエア供給ホースから供給される圧力エアを、前記散気管部材と前記エアウィンチとに選択的に切換えるとともに、前記エアウィンチの上昇・下降を選択的に切換える切換手段が設けられていることを特徴とする昇降式曝気循環装置。
  2. 前記切換手段は、前記散気管部材と前記エアウィンチとに選択的に切換える第1切換弁と、前記エアウィンチの上昇・下降を選択的に切換える第2切換弁とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の昇降式曝気循環装置。
  3. 前記第1、第2切換弁は電磁弁であり、前記台船には、各電磁切換弁を駆動するための電源となる蓄電用バッテリーと、この蓄電用バッテリーに充電するためのソーラ発電パネル若しくは風力発電機の少なくとも一方を搭載していることを特徴とする請求項2に記載の昇降式曝気循環装置。
  4. 前記陸上の機械室を含む陸上部と台船には、第1電磁切換弁と第2電磁切換弁の切換え制御のための無線通信システムを備えていることを特徴とする請求項3に記載の昇降式曝気循環装置。
  5. 前記台船には、前記ソーラ発電パネルおよび風力発電機の少なくとも一方と、蓄電用バッテリーと、前記各電磁切換弁と、エア配管系統と、切換え用制御ボックスと、前記無線通信システムとを設けたユニットボックスが設置されていることを特徴とする請求項4に記載の昇降式曝気循環装置。
  6. 前記第1、第2切換弁は、手動で切換え操作する手動切換弁であることを特徴とする請求項2に記載の昇降式曝気循環装置。
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