JP4909788B2 - クレーン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン発電制御技術に関し、特にクレーン装置の電動機を駆動するエンジン発電装置の省燃費技術に関する。
港湾のコンテナヤードにおいて、コンテナなどの荷物の積み降ろしを行うクレーン装置では、複数の電動機を用いて、荷物の昇降、さらには架台の走行や横行などの動作を行う。これら電動機へ動作電力を供給するため、エンジン駆動発電方式では、ディーゼルエンジンを用いて発電機を駆動するエンジン発電装置を用いて必要な電力を各電動機へ供給する構成となっている。
このようなクレーン装置では、荷物の巻き上げ時などは最大負荷となるが、荷物の巻き下げ時など電力をほとんど必要としない場合もあり、負荷変動が大きい。したがって、最大負荷時に見合った電力を発電機から供給するためにはディーゼルエンジンや発電機として大型のものが必要となるものの、平均負荷を上回る設備規模となるため、設備コストや運転コストの面で非効率であった。
従来、このようなクレーン装置に蓄電装置を設けて、常時、エンジン発電装置で発電するとともに、最大負荷時などに蓄電装置から並列的に電力を供給し、回生時に発生した余剰電力を蓄電装置へ蓄電するものが提案されている(例えば、特許文献1など参照)。これにより、蓄電装置から電動機に対して電力が一時的に供給されるため、ディーゼルエンジンや発電機の規模を縮小でき、設備コストや運転コストの面で効率を改善可能となる。
特開2001−163574号公報
前述したクレーン装置では、エンジン発電装置を常時一定回転速度で駆動しているため燃費が悪く、この燃費を改善する方法として、電動機側の負荷に応じてエンジン回転速度を制御する方法が考えられる。
例えば、荷物の巻き上げ操作に応じて高速回転でエンジン発電装置を駆動し、その他の動作状態では低速回転でエンジン発電装置を駆動することにより、燃費を削減できる。また、低速回転の際、より回転速度を低下させることにより、さらに効果的な省燃費を実現できる。
このようなエンジン発電装置の回転速度を制御するクレーン装置では、エンジン回転速度の増速時、操作性の観点から短時間で目標となるエンジン回転速度まで急加速する必要がある。しかしながら、エンジン回転速度の急加速には多くの燃料が必要となり、結果として燃費を効果的に削減できないという問題点があった。また、短時間での急加速時には、黒煙等が多く排出される傾向があるという問題点もあった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、クレーン装置の動作状況に応じてエンジン発電装置のエンジン回転速度を制御する際、エンジン回転速度の増速時における燃費を削減できるクレーン装置およびエンジン回転速度制御方法を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるクレーン装置は、エンジンにより発電機を駆動して得られた発電電力を供給するエンジン発電装置と、発電電力により動作してコンテナの巻き上げ下げを行う電動機と、電動機により昇降自在に懸吊されてコンテナの固縛および解放を行う吊具と、当該クレーン装置の動作状況に応じてエンジン発電装置のエンジン回転速度を制御するとともに、指令入力に応じて吊具に対してコンテナの固縛および解放を指示するコントローラとを備え、吊具に、コンテナの頂部に設けられた係合部に係合するツイストロックピンを、コントローラからの指示に応じて回動させることにより、コンテナの固縛および解放を行うツイストロック装置を設け、コントローラで、吊具でのコンテナの固縛または解放に応じて、エンジン発電装置のエンジン回転速度を増減速するようにしたものである。
この際、コントローラで、クレーンの操作が行われない時は、エンジン発電装置のエンジン回転速度をクレーン側の電力消費が賄える最低レベルまで減速するようにしてもよい。
また、コントローラで、巻き上げ時の荷重情報に応じて巻き上げが十分可能な電力をエンジン発電装置から出力可能な巻上用エンジン回転速度を算出し、得られた巻上用エンジン回転速度までエンジン発電装置のエンジン回転速度を増速するようにしてもよい。
本発明によれば、コントローラにより、吊具での荷物固縛に応じて、エンジン発電装置のエンジン回転速度がすでに増速されているため、荷物巻き上げに必要な駆動電力を得るための高回転速度まで、エンジン発電装置のエンジン回転速度を急加速する必要がなくなる。
特に、荷物固縛指令は、その後荷物の巻き上げ動作を行うことを前提として指令入力されるため、この荷物固縛指令を契機とすることにより、荷物巻き上げ指令に先立ってエンジン発電装置のエンジン回転速度を予め加速しておくことができる。
これにより、短時間で高回転速度までエンジン回転速度を急加速する場合と比較して、多くの燃料を削減することができ、結果として燃費を効果的に削減することが可能となり、環境への影響も削減することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置の構成を示す機能ブロック図である。
このクレーン装置は、エンジン駆動で発電した電力を共通母線に供給することにより、共通母線に接続された電動機を駆動してコンテナの積み降ろしを行う装置であり、主な構成として、エンジン発電装置1、主巻電動機30、走行電動機31,32、横行電動機33、インバータ(INV)41〜44、吊具5、コントローラ7、および共通母線9が設けられている。
本実施の形態は、エンジン発電装置1からの駆動電力により動作して荷物の巻き上げ下げを行う主巻電動機30と、この主巻電動機30により昇降自在に懸吊されて、荷物の固縛および解放を行う吊具5とを備え、コントローラ7により、当該クレーン装置の動作状況に応じてエンジン発電装置1のエンジン回転速度を制御するとともに、指令入力に応じて吊具5に対して荷物の固縛および解放を指示し、吊具5での荷物固縛に応じて、エンジン発電装置1のエンジン回転速度を増速するようにしたものである。
以下、本実施の形態にかかるクレーン装置の構成について詳細に説明する。
エンジン発電装置1は、ディーゼルエンジン(DE)11と発電機(G)12を有し、ディーゼルエンジン11で発電機12を駆動することにより交流の駆動電力を発電して出力する装置であり、エンジン回転速度を示すコントローラ7からの運転指示10Aに基づいて、ディーゼルエンジン11のエンジン回転速度を制御する機能を有している。
主巻電動機30は、荷物の昇降を行うための交流電動機である。走行電動機31,42は、架台の走行を行うための交流電動機である。横行電動機33は、架台の横行を行うための交流電動機である。
インバータ41は、共通母線9上の駆動電力を交流電力に変換して主巻電動機30および走行電動機31へ供給する電力変換器である。
インバータ42は、共通母線9上の駆動電力を交流電力に変換して主巻電動機30および走行電動機32へ供給する電力変換器である。
インバータ43は、共通母線9上の駆動電力を交流電力に変換して横行電動機33へ供給する電力変換器である。
インバータ44は、共通母線9上の駆動電力を交流電力に変換して、吊具5のツイストロック装置52によるコンテナ6の固縛および解放のための電源として供給する電力変換器である。
吊具5は、主巻電動機30によりロープを介して昇降自在に懸吊されて、荷物の固縛および解放を行う荷役装置である。図2は、吊具の外観図である。図3は、吊具の固縛動作を示す説明図である。
吊具5は、コンテナ6の頂部60に対向して水平に懸吊される枠体50と、枠体50の上に搭載された、主巻電動機30からのロープが掛け回される複数のシーブや揺れ止め機構などの各種機器からなる本体51と、枠体50の側部両端に伸縮自在に取り付けられたツイストロック装置52から構成されている。
ツイストロック装置52は、コンテナ6の頂部60を固縛および解放する装置であり、コンテナ6のサイズに合わせて伸縮する。ツイストロック装置52の底部には、コンテナ6の頂部の4隅に設けられた係合部61の長円形状の係合穴62と対向する位置に、係合穴62と係合するツイストロックピン53が設けられており、係合穴62内に挿入されたツイストロックピン53をコントローラ7からの指示に応じて90度回動させることにより、コンテナ6の固縛および解放を行う。
コントローラ7は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、マイクロプロセッサまたは周辺回路に設けられたメモリからプログラムを読み込んで実行することにより、プログラムと上記ハードウェアとを協働させて、クレーン装置全体を制御するための各種機能を有している。
コントローラ7の主な機能としては、操作レバーや操作スイッチを介して検出した操作者の指令入力70に基づいて、各種コマンド4Aをやり取りすることによりインバータ41〜44を制御して、荷物の固縛・解放、荷物の昇降、架台の走行や横行などの運転を制御するクレーン運転機能、共通母線9に対するエンジン発電装置1からの電力供給状況を確認する電力供給状況確認機能、指令入力70に対応する新たな動作状況に応じた目標エンジン回転速度や、確認した電力供給状況から得られる当該クレーン装置の動作状況に基づいて新たなエンジン回転速度を算出し、そのエンジン回転速度を運転指示10Aによりエンジン発電装置1へ指示する回転速度制御機能がある。
指令入力70に対応する新たな動作状況に応じた目標エンジン回転速度は、例えばコントローラ7のメモリに予め目標エンジン回転速度情報として登録しておけばよい。図4は、目標エンジン回転速度情報の構成例であり、ここでは、クレーン装置の各種動作状況ごとに対応する目標エンジン回転速度が組として登録されている。
例えば、空荷でのクレーン走行や横行を示す「吊具移動」については目標エンジン回転速度として「900rpm」が設定されており、吊具5のツイストロック装置52による「荷物固縛」については「1200rpm」が設定されており、主巻電動機30による「荷物巻き上げ」については「1800rpm」が設定されている。
したがって、「吊具移動」によりコンテナ6の上まで吊具5を移動させて、コンテナ6を固縛した時点で、目標エンジン回転速度は「900rpm」から「1200rpm」に増速され、その後の「荷物巻き上げ」に応じて目標エンジン回転速度が「1800rpm」に増速される。
共通母線9に対するエンジン発電装置1からの電力供給状況は、例えば共通母線9の供給電圧を監視すれば把握できる。指令入力に基づき荷物の巻き上げや、架台の走行や横行を行う場合、対応する電動機30〜33を駆動した時点で、共通母線9上の駆動電力が使用されるため供給電圧が低下する。
したがって、電力供給状況確認機能により、例えばエンジン発電装置1から共通母線9への配線上に設けた検出器からの検出値15Aに基づいて共通母線9の供給電力を検出し、予めメモリに保存しておいた当該動作状況に応じた下限しきい値や上限しきい値を読み出して比較することにより、電力供給状況の過不足が確認される。そして、この電力供給状況の過不足に基づき最適な駆動電力が得られるよう、エンジン発電装置1のエンジン回転速度が調整される。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図5および図6を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置の動作について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置のエンジン回転速度制御処理を示すフローチャートである。図6は、エンジン発電装置の発電電力とエンジン回転速度の関係を示す動作特性である。
コントローラ7は、操作者によるクレーン装置の装置全体の起動操作に応じて、図5のエンジン回転速度制御処理を開始する。
コントローラ7は、まず、エンジン回転速度制御機能により、操作者からクレーン動作の開始/終了を示す指令入力70の有無を確認し(ステップ100)、指令入力70があった場合(ステップ100:YES)、その指令入力70に対応するクレーン装置の新たな動作状況に応じた目標エンジン回転速度を、前述した図4の目標エンジン回転速度情報から読み出し、その目標エンジン回転速度Nを示す運転指示10Aをエンジン発電装置1へ出力し(ステップ101)、ステップ100へ戻る。
エンジン発電装置1は、発電電力Pとエンジン回転速度Nについて、図6に示すような動作特性を有している。この種の動作特性は、一般的に、エンジン回転速度Nの増加に応じて発電電力Pが単調増加し、所定の最大電力値に達した後に減衰する傾向がある。したがって、コントローラ7のメモリにこのような動作特性を関数や表形式で予め保存しておけば、所望の発電電力Pすなわち指令供給電力を供給するのに必要なエンジン回転速度Nを算出できる。
したがって、荷重および指令速度から指令供給電力(=荷重×指令速度)を算出できることから、上記動作特性を参照して、指令供給電力に対応するエンジン回転速度を算出し、運転指示10Aによりエンジン発電装置1へ指示すればよい。
これにより、エンジン発電装置1のディーゼルエンジン11がエンジン回転速度Nで運転され、操作者から指令入力された荷重および指令速度に対応する指令供給電力が発電機12で発電される。
一方、ステップ100において、操作者からの指令入力70がなかった場合(ステップ100:NO)、コントローラ7は、電力供給状況確認機能により、エンジン回転速度Nから発電電力Pを算出するとともに、共通母線9の供給電力PVを検出し(ステップ102)、当該動作状況に対応してメモリに保存されている下限しきい値PLと比較する(ステップ103)。
ここで、発電電力Pと供給電力PVの差が下限しきい値PLより低い場合(ステップ103:YES)、エンジン発電装置1からの運転通知10Bにより取得したエンジン回転速度を所定分だけ増加して新たなエンジン回転速度Nを算出し(ステップ104)、新たなエンジン回転速度Nを示す運転指示10Aをエンジン発電装置1へ出力し(ステップ107)、ステップ100へ戻る。
これにより、発電電力と共通母線9の供給電力の差が下限しきい値より低下している場合には、エンジン発電装置1のエンジン回転速度が増やされて、より多くの発電電力が共通母線9へ供給される。
また、ステップ103において、発電電力Pと供給電力PVの差が下限しきい値PLより低くない場合(ステップ103:NO)、電力供給状況確認機能は、共通母線9の供給電力PVをメモリに保存されている上限しきい値PHと比較する(ステップ105)。
ここで、発電電力Pと供給電力PVの差が上限しきい値PHより高い場合(ステップ105:YES)、エンジン発電装置1からの運転通知10Bにより取得したエンジン回転速度を所定分だけ低減して新たなエンジン回転速度Nを算出し(ステップ106)、新たなエンジン回転速度Nを示す運転指示10Aをエンジン発電装置1へ出力し(ステップ107)、ステップ100へ戻る。
これにより、発電電力と共通母線9の供給電力の差が上限しきい値より上昇している場合には、エンジン発電装置1のエンジン回転速度が低減されて、共通母線9へ供給される発電電力が抑制される。
[第1の実施の形態の動作例]
次に、図7を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置の動作例について説明する。図7は、本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置の動作例を示すタイミングチャートである。ここでは、アイドリング状態から吊具を移動させてコンテナを固縛した後、巻き上げる場合を例として説明する。また、目標エンジン回転速度情報については、前述した図4の目標エンジン回転速度が、コントローラ7のメモリに予め登録されているものとする。
時刻T0以前においては、クレーン動作は行われておらずアイドリング状態にあり、エンジン発電装置1は、エンジン回転速度「700rpm」で運転されている。
次に、時刻T0において、吊具5の移動指令を示す指令入力70が操作入力された場合、コントローラ7は、その指令入力に応じた目標エンジン回転速度「900rpm」を目標エンジン回転速度情報から取得し、その目標エンジン回転速度「900rpm」を示す運転指示10Aをエンジン発電装置1へ出力する。これによりエンジン発電装置1のエンジン回転速度が「700rpm」から「900rpm」へ上昇し、空荷の吊具5を移動させるために必要な駆動電力15がエンジン発電装置1から供給される。
このようにして、吊具5がコンテナ6の上まで移動した状態の時刻T1において、荷物固縛指令を示す指令入力70が操作入力された場合、コントローラ7は、その指令入力に応じた目標エンジン回転速度「1200rpm」を示す運転指示10Aすなわち増速指示をエンジン発電装置1へ出力する。これによりエンジン発電装置1のエンジン回転速度が「900rpm」から「1200rpm」へ上昇する。特に、荷物固縛指令は、その後、荷物の巻き上げ動作を行うことを前提として指令入力されるため、この荷物固縛指令に応じて増速しておくことが可能となる。
次に、コンテナ6を固縛した後の時刻T2において、荷物巻き上げ指令を示す指令入力70が操作入力された場合、コントローラ7は、その指令入力に応じた目標エンジン回転速度「1800rpm」を示す運転指示10Aをエンジン発電装置1へ出力する。これによりエンジン発電装置1のエンジン回転速度が「1200rpm」から「1800rpm」へ上昇する。
したがって、コンテナ6を巻き上げる場合、エンジン発電装置1のエンジン回転速度は、吊具5移動時の「900rpm」から、荷物固縛指令に応じて「1200rpm」まで予め上昇した後、実際の荷物巻き上げ指令に応じて「1800rpm」まで上昇することになる。これにより、図7の破線で示したように、吊具5移動時の「900rpm」から、荷物巻き上げ指令に応じて「1800rpm」まで直接上昇する場合と比較して、短時間で目標となるエンジン回転速度まで急加速する必要がなくなる。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、エンジン発電装置1からの駆動電力により動作して荷物の巻き上げ下げを行う主巻電動機30と、この主巻電動機30により昇降自在に懸吊されて、荷物の固縛および解放を行う吊具5とを備え、コントローラ7により、当該クレーン装置の動作状況に応じてエンジン発電装置1のエンジン回転速度を制御するとともに、指令入力に応じて吊具5に対して荷物の固縛および解放を指示し、吊具5での荷物固縛に応じて、エンジン発電装置1のエンジン回転速度を増速するようにしたので、荷物巻き上げに必要な駆動電力を得るための高回転速度まで、エンジン発電装置1のエンジン回転速度を急加速する必要がなくなる。
特に、荷物固縛指令は、その後荷物の巻き上げ動作を行うことを前提として指令入力されるため、この荷物固縛指令を契機とすることにより、荷物巻き上げ指令に先立ってエンジン発電装置1のエンジン回転速度を予め加速しておくことができる。
これにより、短時間で高回転速度までエンジン回転速度を急加速する場合と比較して、多くの燃料を削減することができ、結果として燃費を効果的に削減することが可能となり、環境への影響も削減することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図8および図9を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるクレーン装置について説明する。図8は、目標エンジン回転速度情報の他の構成例である。図9は、本発明の第2の実施の形態にかかるクレーン装置の動作例を示すタイミングチャートである。
第1の実施の形態では、コントローラ7により、荷物巻き上げ指令に先立つ荷物固縛指令に応じてエンジン発電装置1のエンジン回転速度を増速しておく場合について説明した。本実施の形態では、荷物解放指令に応じてエンジン発電装置1のエンジン回転速度を減速する場合について説明する。
なお、本実施の形態にかかるクレーン装置の構成やエンジン回転速度制御処理については、後述する目標エンジン回転速度情報の内容が異なるものの、第1の実施の形態(図1,図5参照)と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
通常、吊具5により固縛していたコンテナ6に対する荷物解放指令は、その後、空荷状態での吊具5の移動動作を行うことが前提として指令入力される。ここで、空荷状態での吊具5の移動動作は、荷物巻き上げ・巻き下げ動作より少ない駆動電力で実行できる。このため、荷物解放指令に応じて、エンジン発電装置1を、吊具5の移動動作に必要な駆動電力が得られるエンジン回転速度まで減速しておくことができる。
本実施の形態では、このようなエンジン回転速度を行うため、図8に示すように、目標エンジン回転速度情報において、主巻電動機30による「荷物巻き上げ停止」については目標エンジン回転速度として「1200rpm」が設定されており、主巻電動機30による「荷物の巻き下げ」については「1200rpm」が設定されており、吊具5のツイストロック装置52による「荷物解放」については「900rpm」が設定されている。したがって、「荷物の巻き下げ」によりコンテナ6を巻き下げた後、コンテナ6を解放した時点で、目標エンジン回転速度は「1200rpm」から「900rpm」に減速される。
[第2の実施の形態の動作例]
次に、図9を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置の動作例について説明する。ここでは、巻き上げたコンテナを巻き下げた後、コンテナを解放する場合を例として説明する。また、目標エンジン回転速度情報については、前述した図4および図8の目標エンジン回転速度が、コントローラ7のメモリに予め登録されているものとする。
時刻T3以前においては、図7の時刻T2以降と同様に、コンテナ6の巻き上げ動作が行われており、エンジン発電装置1は、エンジン回転速度「1800rpm」で運転されている。
次に、時刻T3において、コンテナの巻き上げ停止指令を示す指令入力70が操作入力された場合、コントローラ7は、その指令入力に応じた目標エンジン回転速度「1200rpm」を目標エンジン回転速度情報から取得し、その目標エンジン回転速度「1200rpm」を示す運転指示10Aをエンジン発電装置1へ出力する。これによりエンジン発電装置1のエンジン回転速度が「1800rpm」から「1200rpm」へ低下する。
次に、時刻T4において、荷物巻き下げ指令を示す指令入力70が操作入力された場合、コントローラ7は、その指令入力に応じた目標エンジン回転速度「1200rpm」を示す運転指示10Aすなわち増速指示をエンジン発電装置1へ出力する。この場合、巻き上げ停止時とエンジン回転速度の変更はない。
その後の時刻T5において、荷物解放指令を示す指令入力70が操作入力された場合、コントローラ7は、その指令入力に応じた目標エンジン回転速度「900rpm」を示す運転指示10Aをエンジン発電装置1へ出力する。これによりエンジン発電装置1のエンジン回転速度が「1200rpm」から「900rpm」へ低下する。
その後、時刻6において、所定期間継続して無動作が確認された場合、コントローラ7は、アイドリング状態への移行可と判定し、これに応じた目標エンジン回転速度「700rpm」を示す運転指示10Aをエンジン発電装置1へ出力する。これによりエンジン発電装置1のエンジン回転速度が「900rpm」から「700rpm」へ低下する。
したがって、コンテナ6を解放した場合、その荷物解放指令に応じて、エンジン発電装置1のエンジン回転速度は、荷物巻き下げ動作時の「1200rpm」から「900rpm」まで直ちに低下することになる。これにより、図9の破線で示したように、荷物巻き下げ動作時のエンジン回転速度「1200rpm」が荷物解放指令後も維持され、無動作確認に応じて「700rpm」まで低下する場合と比較して、エンジン回転速度を早めに減速することになる。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、コントローラ7により、吊具5での荷物解放に応じて、エンジン発電装置1のエンジン回転速度を減速するようにしたので、荷物解放指令後も荷物巻き下げ動作時のエンジン回転速度を維持する場合と比較して、エンジン回転速度を早めに減速することができる。
したがって、燃費を効果的に削減することが可能となり、環境への影響も削減することが可能となる。
[実施の形態の拡張]
以上の各実施の形態では、図4や図8において、指令入力ごとに具体的なエンジン回転速度の値を例として示したが、実際のエンジン回転速度については、これに限定されるものではなく、エンジン発電装置1や電動機30〜33の規模に応じて、それぞれの動作に必要な駆動電力に応じたエンジン回転速度を用いればよい。特に、「荷物巻き上げ」に応じたエンジン回転速度としては、コンテナ荷重に応じて必要となる駆動電力が異なるため、指令入力70で予め設定されたコンテナ荷重に基づきエンジン回転速度を算出すればよい。
また、第1の実施の形態における「荷物固縛」に応じたエンジン回転速度としては、「吊具移動」に対応するエンジン回転速度より高く、かつ「荷物巻き上げ」に対応するエンジン回転速度より低い値を用いればよい。また、第2の実施の形態における「荷物解放」に応じたエンジン回転速度としては、「荷物巻き下げ」に対応するエンジン回転速度より低く、かつ「アイドリング状態」に応じたエンジン回転速度より高い値、具体的には「吊具移動」に応じたエンジン回転速度を用いればよい。
また、各実施の形態では、エンジン発電装置1で交流電力を発電して共通母線9へ供給する場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、エンジン発電装置1で直流電力を発電して共通母線9へ供給してもよい。この場合、共通母線9には、直流電力が供給されるため、インバータ41〜44として、DC/AC変換器が用いられる。
また、各実施の形態では、荷物がコンテナ6からなり、荷物の固縛および解放を吊具5のツイストロック装置52で行う場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、他の荷物を異なる装置で固縛および解放するクレーン装置に対して、各実施の形態を適用でき、同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置の構成を示す機能ブロック図である。 吊具の外観図である。 吊具の固縛動作を示す説明図である。 目標エンジン回転速度情報の構成例である。 本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置のエンジン回転速度制御処理を示すフローチャートである。 エンジン発電装置の発電電力とエンジン回転速度の関係を示す動作特性である。 本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置の動作例を示すタイミングチャートである。 目標エンジン回転速度情報の他の構成例である。 本発明の第2の実施の形態にかかるクレーン装置の動作例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1…エンジン発電装置、10A…運転指示、11…ディーゼルエンジン、12…発電機、15…駆動電力、30…主巻電動機、31,32…走行電動機、33…横行電動機、41〜44…インバータ、5…吊具、5A…吊り具操作、50…枠体、51…本体、52…ツイストロック装置、53…ツイストロックピン、6…コンテナ、60…頂部、61…係合部、62…係合穴、7…コントローラ、70…指令入力、9…共通母線。

Claims (3)

  1. エンジンにより発電機を駆動して得られた発電電力を供給するエンジン発電装置と、
    前記発電電力により動作してコンテナの巻き上げ下げを行う電動機と、
    前記電動機により昇降自在に懸吊されて前記コンテナの固縛および解放を行う吊具と、
    当該クレーン装置の動作状況に応じて前記エンジン発電装置のエンジン回転速度を制御するとともに、指令入力に応じて前記吊具に対してコンテナの固縛および解放を指示するコントローラと
    を備え、
    前記吊具は、コンテナの頂部に設けられた係合部に係合するツイストロックピンを、前記コントローラからの指示に応じて回動させることにより、コンテナの固縛および解放を行うツイストロック装置を有し、
    前記コントローラは、前記吊具でのコンテナの固縛または解放に応じて、前記エンジン発電装置のエンジン回転速度を増減速する
    ことを特徴とするクレーン装置。
  2. 請求項1に記載のクレーン装置において、
    前記コントローラは、クレーンの操作が行われない時は、前記エンジン発電装置のエンジン回転速度をクレーン側の電力消費が賄える最低レベルまで減速することを特徴とするクレーン装置。
  3. 請求項1に記載のクレーン装置において、
    前記コントローラは、巻き上げ時の荷重情報に応じて巻き上げが十分可能な電力を前記エンジン発電装置から出力可能な巻上用エンジン回転速度を算出し、得られた巻上用エンジン回転速度まで前記エンジン発電装置のエンジン回転速度を増速することを特徴とするクレーン装置。
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