JP5616086B2 - 車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置 - Google Patents

車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置 Download PDF

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本発明は、車両のエンジンで駆動する油圧ポンプを有し、その油圧ポンプからの圧油で作動する車両搭載型クレーンに係り、特に、エンジンにより発電機を駆動する機構を備えた車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置に関する。
この種の車両搭載型クレーンは、例えば図9に示すように、車両のエンジン6で駆動する油圧ポンプ7を備えている。油圧ポンプ7は、エンジン6に連結されたPTO(パワーテイクオフ)6aを介して作動するようになっている。この油圧ポンプ7から吐出される圧油は、コントロールバルブ3へ供給される。コントロールバルブ3は、クレーン本体Cの複数のアクチュエータを作動させるための流量制御弁を有し、操作入力装置1からの操作信号に応じたコントローラ2からの制御信号に基づいて、各流量制御弁の油路の切換動作がなされ、クレーン本体Cの各アクチュエータを作動させるようになっている。
ところで、この種の車両搭載型クレーンを搭載するトラック等のエンジントルク特性は、通常、エンジンの回転数を上げるに従ってエンジントルクが増大する。そのため、油圧ポンプの吐出量に比して、エンジントルクに余裕が出てくる。そこで、このような余剰の動力を有効利用する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
例えば特許文献1に記載の技術では、例えば図8に示すように、エンジン6で駆動されるクレーン作動用の油圧ポンプ7と、エンジン6にその出力で常時発電可能に接続された発電機39とを備えている。同文献記載の技術によれば、エンジン6で油圧ポンプ7を駆動してクレーン作業を行うとともに、発電機39を駆動して余剰動力を有効利用することが可能である。
実用新案登録第3134673号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、クレーンを作動させるときに、油圧ポンプと発電機とを常時駆動しているため、発電機を駆動する機構を備えていないクレーンと比較して、逆に、エンジンの最大負荷が大きくなってしまうという問題がある。また、エンジンの最大負荷を、発電機を駆動する機構を備えていないクレーンと同等とするためには、油圧ポンプの容量を小さくしなければならず、この場合には、クレーンの作動速度が遅くなってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、エンジンにより発電機を駆動する機構を備えた車両搭載用クレーンにおいて、発電機を駆動する機構を有しないクレーンと同等の容量の油圧ポンプを、同等のエンジン負荷で駆動し得る車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、クレーンの操作状態に応じて発電機の駆動を停止可能に構成し、クレーン操作時には発電機の駆動を止め、クレーン未操作時にのみ発電機を駆動するものである。なお、クレーン操作の検出は、上記操作入力装置からの操作信号、あるいは流量制御弁のスプールに取り付けた位置検出器や、リミットスイッチ等で行なうことができる。
すなわち、本発明のうち第1の態様は、エンジンにより駆動される定容量型油圧ポンプと、該定容量型油圧ポンプから吐出される圧油の油路を切り換える方向制御弁と、該方向制御弁から吐出される圧油の流量を制御してクレーンを駆動する油圧アクチュエータ用の流量制御弁と、前記方向制御弁から吐出される圧油により駆動される発電機駆動用の油圧モータと、クレーンの操作状態に基づいて前記方向制御弁を制御可能なコントローラとを備える車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置であって、前記コントローラは、クレーン操作が検出されているときは、前記定容量型油圧ポンプからの圧油を前記流量制御弁のみ供給するように前記方向制御弁を切り換え、クレーン操作が検出されていないときは、前記エンジンの余剰動力で駆動する前記定容量型油圧ポンプからの圧油を前記発電機駆動用の油圧モータのみ供給するように前記方向制御弁を切り換えることを特徴とする。
第1の態様に係る車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置によれば、発電機を油圧モータで駆動する構造とし、コントローラが、油圧ポンプから供給される圧油の油路を方向制御弁で切り換えて、クレーン操作時にはクレーン用の流量制御弁のみに切り換えるように制御し、クレーン未操作時は発電機駆動用の油圧モータのみに切り換えるように制御するので、クレーン未操作時に限ってエンジンの余剰動力で発電機を駆動することで、エネルギーを有効利用することができる。そして、クレーン操作時は発電機の駆動を止めて、クレーン操作のための動力負荷のみとしているので、発電機を駆動する機構を有しないクレーンと同等の容量のポンプを、同等のエンジン負荷で駆動することができる。
また、本発明のうち第2の態様は、エンジンにより駆動される定容量型油圧ポンプと、該定容量型油圧ポンプから吐出される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁と、前記複数の流量制御弁のうち発電機駆動用の流量制御弁により制御される発電機駆動用の油圧モータと、クレーンの操作状態に基づいて前記複数の流量制御弁を制御可能なコントローラとを備える車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置であって、前記複数の流量制御弁は、前記定容量型油圧ポンプの側から、前記発電機駆動用の流量制御弁と、クレーンを駆動する油圧アクチュエータ用の流量制御弁とがこの順に設けられており、前記コントローラは、前記発電機駆動用の流量制御弁の流量を制御して、クレーン操作が検出されているときは、前記発電機駆動用の油圧モータへの圧油の供給を停止し、クレーン操作が検出されていないときは、前記エンジンの余剰動力で駆動する前記定容量型油圧ポンプからの圧油を前記発電機駆動用の油圧モータのみ供給することを特徴とする。
第2の態様に係る車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置によれば、発電機を油圧モータで駆動する構造とし、発電機駆動用の油圧モータへの流量制御弁を用いて、クレーン操作時は発電機駆動用の油圧モータへの圧油の供給を停止し、クレーン未操作時には、発電機駆動用油圧モータのみに圧油を供給するように流量制御弁を制御するので、第1の態様と同様に、クレーン未操作時はエンジンの余剰動力で発電機を駆動することで、エネルギーを有効利用することができる。そして、クレーン操作時は発電機の駆動を止めて、クレーン操作のための動力負荷のみとすることで、発電機を駆動する機構を有しないクレーンと同等の容量のポンプを、同等のエンジン負荷で駆動することができる。
上述のように、本発明によれば、エンジンにより発電機を駆動する機構を備えた車両搭載用クレーンにおいて、クレーン未操作時はエンジンの余剰動力で発電機を駆動することで、エネルギーを有効利用することができる。そして、クレーン操作時は発電機の駆動を止め、クレーン操作のための動力負荷のみとすることができるので、発電機を駆動する機構を有しないクレーンと同等の容量のポンプを、同等のエンジン負荷で駆動することができる。
本発明に係るクレーンの一実施形態を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る制御装置の構成図である。 本発明の第1実施形態に係る発電機駆動制御処理のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る制御装置の構成図である。 本発明の第2実施形態に係る発電機駆動制御処理のフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る制御装置の構成図である。 本発明の第3実施形態に係る発電機駆動制御処理のフローチャートである。 エンジンにより発電機を駆動する機構を備えた車両搭載用クレーンの、従来の制御装置の構成図の一例である。 従来の制御装置の構成図である。
以下、本発明に係る車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置の実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図1は、本発明に係る車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置を備えたクレーンの一実施形態を説明する図であり、同図は、そのクレーン(車両を含む)の側面図を示している。また、図2は、本発明に係る車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置(以下、単に「制御装置」ともいう)の第1実施形態を説明する図である。
図1に示すように、この車両搭載型のクレーンCは、車両10の荷台12と運転室13との間のシャーシフレーム14上に、ベース15が連結固定されている。そして、そのベース15上にはコラム16が旋回自在に設けられ、さらに、このコラム16の上端部に、多段伸縮ブームであるブーム17が起伏自在に枢支されている。また、このコラム16には、ウインチ(図示略)が設けられており、このウインチからワイヤロープ18をブーム17の先端部に導いて、ブーム17の先端部の滑車(図示略)を介してフック11に掛け回すことにより、フック11がブーム17の先端部から吊下されている。
そして、このクレーンCの制御装置は、図2に示すように、上記車両10のエンジン6によって駆動される主油圧ポンプ7と、電動モータ36によって駆動される副油圧ポンプ8とを備えている。主油圧ポンプ7は、上記車両10のエンジン6を動力源とし、車両10のエンジン6に連結されたPTO(パワーテイクオフ)6aを介して作動する。さらに、この主油圧ポンプ7から吐出される圧油が主管路27に供給される。ここで、この主管路27には、方向制御弁37が介装されており、その二次側には、コントロールバルブ3および発電機駆動用の油圧モータ38がそれぞれ接続されている。そして、この油圧モータ38に、これにより駆動可能な発電機39が接続されている。なお、コントロールバルブ3の戻り管路29はタンク9に接続されている。
さらに、上記発電機39には、電源コントローラ61を介してバッテリ62が接続されており、発電機39が駆動されることでバッテリ62が充電されるようになっている。また、電源コントローラ61には、モータコントローラ63が接続されており、このモータコントローラ63は、コントローラ2に信号線54を介して接続されており、コントローラ2からのモータ制御信号に応じて上記電動モータ36を駆動するようになっている。電動モータ36が駆動されると、これに応じて上記副油圧ポンプ8が駆動される。
そして、副油圧ポンプ8は、その吐出側がチェック弁65を介して方向制御弁37およびチェック弁66よりもコントロールバルブ3側の主管路27に接続されており、主油圧ポンプ7から吐出される圧油に、副油圧ポンプ8の圧油を合流させて、コントロールバルブ3へ供給するように構成されている。ここで、このコントロールバルブ3は、クレーンを駆動するための各油圧アクチュエータ30〜33に、その駆動に必要な圧油を給排する流量制御弁40〜43が積層されたスタック型のコントロールバルブである。
詳しくは、同図に示すように、各流量制御弁40〜43は、信号線53を介してコントローラ2に接続されており、上記操作信号に応じたコントローラ2からの制御信号に基づいて油路の切換動作が実行される。また、これらの流量制御弁40〜43には、各流量制御弁40〜43の操作内容を検出するための操作検出器46がそれぞれに設けられている。そして、これらの操作検出器は、上記信号線53を介してコントローラ2に接続されており、各操作検出器で検出した各流量制御弁40〜43の操作の内容の信号は、コントローラ2に入力される。各流量制御弁40〜43の操作検出器46には、例えば、マイクロスイッチや差動トランスなどが用いられる。
なお、旋回用油圧モータ33は、その駆動に必要な圧油を給排可能な旋回用流量制御弁43に接続されており、上記クレーンCのコラム16はこの旋回用油圧モータ33で左右に旋回可能になっている。また、ブーム伸縮用油圧シリンダ32は、その駆動に必要な圧油を給排可能なブーム伸縮用流量制御弁42に接続され、さらに、ブーム起伏用油圧シリンダ30は、その駆動に必要な圧油を給排可能なブーム起伏用流量制御弁40に接続されている。これにより、クレーンCのブーム17は、ブーム伸縮用油圧シリンダ32の伸縮によって伸縮され、ブーム起伏用油圧シリンダ30によって起伏される。また、ウインチ用油圧モータ31は、その駆動に必要な圧油を給排可能なウインチ用流量制御弁41に接続されており、クレーンCのフック11は、このウインチ用油圧モータ31によってウインチ操作、つまり、巻上巻下作動がなされる。
また、図2に示すように、このクレーンCの制御装置は、作業者が所望の操作入力を入力するための操作入力装置1を有しており、この操作入力装置1は、作業者の操作に応じた操作信号を、信号線50を介してコントローラ2に出力可能になっている。
さらに、この制御装置は、アクセルシリンダ4およびガバナ20を備えており、アクセルシリンダ4とガバナ20とは、リンク21で互いに連結されている。そして、このアクセルシリンダ4についても、信号線51を介してコントローラ2に接続されており、コントローラ2からの制御信号に基づいて駆動されるようになっており、さらに、アクセルシリンダ4の動作に応じて、ガバナ20によってエンジン6への燃料噴射量を調整することでエンジン回転数を所望の回転数に制御可能になっている。つまり、この制御装置は、エンジン6の回転数、および流量制御弁5による圧油の所定の流量を、それぞれ個別に制御可能に構成されている。
ここで、上記方向制御弁37も、信号線52を介してコントローラ2に接続されており、方向制御弁37は、コントローラ2からの制御信号(発電切換制御信号)に基づいて油路の切換がなされる。これにより、主油圧ポンプ7から吐出される圧油を、コントロールバルブ3側又は発電機駆動用の油圧モータ38側のいずれかに切り換え可能になっている。そして、コントローラ2は、発電機39を駆動する機構を有しないクレーンと同等の容量のポンプを、同等のエンジン負荷で駆動するために、所定の発電機駆動制御処理を実行するようになっている。
詳しくは、このコントローラ2は、(以下、いずれも図示しない)所定の制御プログラムに基づいて、発電機駆動制御処理に係る演算およびこの制御装置のシステム全体を制御するCPUと、所定領域にあらかじめCPUの制御プログラム等を格納しているROMと、ROM等から読み出したデータやCPUの演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAMと、上述した操作入力装置1、コントロールバルブ3、アクセルシリンダ4、および方向制御弁37等を含めた外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F(インターフェイス)を備えている。
そして、コントローラ2のI/Fは、上記各外部装置に対して、データを転送するためのバス等の信号線(図2に破線で示す符号50〜54)によって相互に操作信号ないし制御信号等のデータを授受可能に接続されており、これにより、上記操作入力装置1から入力された操作信号に応じた制御信号を、コントロールバルブ3、アクセルシリンダ4、および方向制御弁37にそれぞれに出力可能になっている。
以下、このコントローラ2で実行される発電機駆動制御処理について説明する。なお、図3は、上記コントローラ2で実行される、発電機駆動制御処理を実行するためのプログラムのフローチャートである。
このコントローラ2では、操作入力装置1からの操作信号入力の割合によってアクセルシリンダ4のストロークを制御するとともにモータコントローラ63を制御して、主油圧ポンプ7の圧油に副油圧ポンプ8からの圧油を合流させる圧油供給量制御が実行されるが、これと同時に上記発電機駆動制御処理が実行される。
コントローラ2内で発電機駆動制御処理のプログラムが実行されると、図3に示すように、ステップS1に移行して、クレーンの操作状態を、上記操作入力装置1からの操作信号を監視することで検出する。つまり、コントローラ2にクレーンへの操作入力のうち、いずれかの操作信号が操作入力装置1から入力されているか否かを判定し、いずれか一つでも操作信号が入力されていると判定されたとき(Yes)にはステップS2に移行し、そうでないとき、つまり、操作信号が入力されていないと判定されたとき(No)にはステップS3に移行する。ステップS2では、方向制御弁37をコントロールバルブ3側に切り換え、つまり流量制御弁40〜43のみに必要な圧油を供給して処理を戻す。他方、ステップS3では、方向制御弁37を油圧モータ38側に切り換え、発電機駆動用の油圧モータ38のみに圧油を供給して処理を戻す。
次に、この車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置の作用効果について説明する。
上述のように、この車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置は、主油圧ポンプ7からの圧油を、コントロールバルブ3側および発電機駆動用の油圧モータ38側の2方向へ切り換える方向制御弁37を有しており、コントローラ2が、操作入力装置1からの操作信号が入力されているときは、コントロールバルブ3側のみに圧油を供給し、操作信号が入力されていないときは、油圧モータ38側のみに圧油を供給するように方向制御弁37を切り換えるので、この車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置によれば、クレーン未操作時はエンジン6の余剰動力で発電機39を駆動することで、エネルギーを有効利用することができる。そして、クレーン操作時は発電機39の駆動を止め、クレーン操作のための動力負荷のみとすることで、エンジンへ6のトルク負荷を抑えることができる。そのため、発電機39を駆動する機構を有しないクレーンと同等の容量のポンプ(主油圧ポンプ7)を、同等のエンジン負荷で駆動することができる。すなわち、この車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置によれば、クレーン未操作時の余剰動力を無駄にせず利用可能であり、また、エンジンへの負荷を大きくせずに、発電機を併用することができる。
なお、本発明に係る車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、主油圧ポンプ7からの圧油を、コントロールバルブ3側および発電機駆動用の油圧モータ38側の2方向へ切り換える方向制御弁37を設け、この方向制御弁37が、信号線52を介してコントローラ2に接続されており、コントローラ2からの制御信号に基づいて油路の切換動作が実行され、主油圧ポンプ7から吐出される圧油を、コントロールバルブ3側又は油圧モータ38側のいずれかに切り換える例で説明したが、これに限定されず、本発明は、クレーンの操作状態に応じて発電機の駆動を停止可能に構成し、クレーン操作時は発電機の駆動を止め、クレーン未操作時のみ発電機を駆動するものであれば種々の構成を採用することができる。以下、他の実施形態について説明する。
図4および図5に第2実施形態を示す。この第2実施形態では、上記第1実施形態に対し、方向制御弁37に替えて、コントロールバルブ3に発電機駆動用の流量制御弁を追加し、この追加した流量制御弁によって、発電機駆動用の油圧モータを制御する例である。なお、上記第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。
詳しくは、図4に示すように、この第2実施形態では、コントロールバルブ3に発電機駆動用流量制御弁44を追加している。流量制御弁44の二次側には、発電機駆動用の油圧モータ38が接続され、この油圧モータ38に、これにより駆動可能に発電機39が接続されている。以下は上記第1実施形態同様である。つまり、発電機39には、電源コントローラ61を介してバッテリ62が接続されており、発電機39が駆動されることでバッテリ62が充電されるようになっている。また、電源コントローラ61には、モータコントローラ63が接続され、モータコントローラ63は、コントローラ2からのモータ制御信号に応じて上記電動モータ36を駆動する。そして、電動モータ36が駆動されると、これに応じて上記副油圧ポンプ8が駆動される。
そして、この第2実施形態では、コントローラ2は、クレーン操作が検出されているときは、油圧モータ38への圧油の供給を停止し、クレーン操作が検出されていないときは、油圧モータ38のみに圧油を供給するように流量制御弁44の流量を制御する。
すなわち、図5に示すように、コントローラ2内で発電機駆動制御処理のプログラムが実行されると、ステップS1に移行して、上記第1実施形態同様にクレーンの操作状態を監視し、いずれか一つでも操作信号が入力されていると判定されたとき(Yes)にはステップS2に移行し、そうでないときはステップS3に移行する。ステップS2では、追加した流量制御弁44を制御して、発電機駆動用の油圧モータ38への圧油の供給を停止し、つまり操作信号が入力されている流量制御弁40〜43のみに圧油を供給して処理を戻す。他方、ステップS3では、油圧モータ38のみに圧油を供給して処理を戻す。
このような構成であれば、発電機制御用に流量制御弁44を1連スタックし、発電機39を油圧モータ38で駆動する構造とし、油圧モータ38への専用の流量制御弁44を用いて、クレーン操作時は油圧モータ38への圧油の供給を停止し、クレーン未操作時には、発電機駆動用油圧モータのみに圧油を供給するように制御するので、上記第1実施形態と同様に、クレーン未操作時はエンジン6の余剰動力で発電機39を駆動することで、エネルギーを有効利用することができる。そして、クレーン操作時は発電機39の駆動を止めて、クレーン操作のための動力負荷のみとすることで、発電機を駆動する機構を有しないクレーンと同等の容量のポンプを、同等のエンジン負荷で駆動することができる。
次に、図6および図7に第3実施形態を示す。この第3実施形態では、上記第1実施形態に対し、方向制御弁37に替えて、主油圧ポンプ7にクラッチ機構70を介して発電機39を接続する構成を有する。そして、このクラッチ機構70を断続することによって、発電機駆動用の油圧モータ38を制御する例である。つまり、コントローラ2は、クレーン操作が検出されているときは、クラッチ機構70を切断して発電機39への駆動力を遮断して主油圧ポンプ7のみを駆動し、クレーン操作が検出されていないときは、クラッチ機構70を接続して、発電機39への駆動力を接続し主油圧ポンプ7と発電機39の両方を駆動する。
詳しくは、図7に示すように、コントローラ2内で発電機駆動制御処理のプログラムが実行されると、ステップS1に移行して、上記第1実施形態と同様にクレーンの操作状態を監視し、いずれか一つでも操作信号が入力されていると判定されたとき(Yes)にはステップS2に移行し、そうでないときはステップS3に移行する。ステップS2では、クラッチ機構70を制御して、発電機39への駆動力を遮断して主油圧ポンプ7のみを駆動して処理を戻す。他方、ステップS3では、クラッチ機構70を接続して、発電機39への駆動力を接続して主油圧ポンプ7と発電機39の両方を駆動して処理を戻す。
このような構成であれば、発電機39を車両のエンジン6により駆動する構造とし、発電機39への駆動力を断続させるクラッチ機構70を介して発電機39を取り付けており、コントローラ2は、クレーン操作時は発電機39への駆動力を遮断し、クレーン未操作時のみ発電機39への駆動力を接続するようにクラッチ機構70を制御するので、このような構成であっても、クレーン未操作時はエンジン6の余剰動力で発電機39を駆動することで、エネルギーを有効利用することができる。そして、クレーン操作時は発電機39の駆動を止め、クレーン操作のための動力負荷のみとすることで、発電機39を駆動する機構を有しないクレーンと同等の容量のポンプを、同等のエンジン負荷で駆動することができる。
なお、上記の各実施形態で説明したバッテリ62は、本発明に係る車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置のために設けられた専用バッテリとして説明したが、これに限らず、車両に装備されるバッテリを兼用することも可能である。
1 操作入力装置
2 コントローラ
3 コントロールバルブ
4 アクセルシリンダ
6 ディーゼルエンジン(エンジン)
7 主油圧ポンプ(油圧ポンプ)
8 副油圧ポンプ
9 タンク
10 車両
11 フック
12 荷台
13 運転室
14 シャーシフレーム
15 ベース
16 コラム
17 ブーム
18 ワイヤロープ
20 ガバナ
21 リンク
27 主管路
29 管路
30 ブーム起伏用油圧シリンダ
31 ウインチ用油圧モータ
32 ブーム伸縮用油圧シリンダ
33 旋回用油圧モータ
36 電動モータ
37 方向制御弁
38 油圧モータ
39 発電機
40 ブーム起伏用流量制御弁
41 ウインチ用流量制御弁
42 ブーム伸縮用流量制御弁
43 旋回用流量制御弁
44 発電機駆動用流量制御弁
46 操作検出器
50〜54 信号線
61 電源コントローラ
62 バッテリ
63 モータコントローラ
65、66 チェック弁
70 クラッチ機構
C クレーン本体

Claims (2)

  1. エンジンにより駆動される定容量型油圧ポンプと、該定容量型油圧ポンプから吐出される圧油の油路を切り換える方向制御弁と、該方向制御弁から吐出される圧油の流量を制御してクレーンを駆動する油圧アクチュエータ用の流量制御弁と、前記方向制御弁から吐出される圧油により駆動される発電機駆動用の油圧モータと、クレーンの操作状態に基づいて前記方向制御弁を制御可能なコントローラとを備える車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置であって、
    前記コントローラは、クレーン操作が検出されているときは、前記定容量型油圧ポンプからの圧油を前記流量制御弁のみ供給するように前記方向制御弁を切り換え、クレーン操作が検出されていないときは、前記エンジンの余剰動力で駆動する前記定容量型油圧ポンプからの圧油を前記発電機駆動用の油圧モータのみ供給するように前記方向制御弁を切り換えることを特徴とする車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置。
  2. エンジンにより駆動される定容量型油圧ポンプと、該定容量型油圧ポンプから吐出される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁と、前記複数の流量制御弁のうち発電機駆動用の流量制御弁により制御される発電機駆動用の油圧モータと、クレーンの操作状態に基づいて前記複数の流量制御弁を制御可能なコントローラとを備える車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置であって、
    前記複数の流量制御弁は、前記定容量型油圧ポンプの側から、前記発電機駆動用の流量制御弁と、クレーンを駆動する油圧アクチュエータ用の流量制御弁とがこの順に設けられており、
    前記コントローラは、前記発電機駆動用の流量制御弁の流量を制御して、クレーン操作が検出されているときは、前記発電機駆動用の油圧モータへの圧油の供給を停止し、クレーン操作が検出されていないときは、前記エンジンの余剰動力で駆動する前記定容量型油圧ポンプからの圧油を前記発電機駆動用の油圧モータのみ供給することを特徴とする車両搭載用クレーンの発電機駆動制御装置。
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