JP2021148855A - 電気光学装置、及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】誤動作することが抑えられた電気光学装置、及び電子機器を提供する。【解決手段】第2LDD領域30d1と重なる位置に配置され、第2絶縁層11dを貫いて第1絶縁層11cに設けられた凹部11d2を有し、凹部11d2の中には、第3絶縁層11eを介して配線層30d3が積層され、ゲート配線30g1と配線層30d3とは、凹部11d2の位置で、少なくとも第3絶縁層11eを介して配置されている。【選択図】図7

Description

本発明は、電気光学装置、及び電子機器に関する。
電気光学装置として、画素にスイッチング素子を備えたアクティブ駆動型の液晶装置が知られている。このような液晶装置は、例えば、電子機器としてのプロジェクターのライトバルブとして用いられる。
液晶装置は、基板上に配置されたトランジスターと、液晶装置に入射する光によってトランジスターが誤動作しないように配置された遮光膜と、を備えている。例えば、特許文献1には、基板上に半導体層が配置されており、半導体層の画素電極側LDD(Lightly Doped Drain)領域と重なるように遮光膜として機能する走査線が配置された液晶装置が開示されている。
特開2010−117399号公報
しかしながら、プロジェクターの高光束化に対応するため、さらなる遮光性の向上が望まれている。
電気光学装置は、基板と、前記基板の上に配置されたLDD領域を含む半導体層と、前記半導体層及び前記基板の上に配置されたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層の上に配置されたゲート電極と、前記ゲート電極及び前記ゲート絶縁層の上に配置された第1絶縁層と、前記第1絶縁層の上に配置され、前記ゲート電極と電気的に接続された遮光性を有するゲート配線と、前記ゲート配線及び前記第1絶縁層の上に配置された第2絶縁層と、前記第2絶縁層の上に配置された第3絶縁層と、前記第3絶縁層の上に配置された遮光性を有する配線層と、前記LDD領域と平面視で重なる位置に配置され、前記第2絶縁層を貫いて配置された凹部と、を備え、前記凹部は、前記第1絶縁層を露出する底面と、前記第2絶縁層、前記第1絶縁層および前記ゲート配線の端面を露出する壁面と、を有し、前記第3絶縁層は、前記凹部の前記底面と前記壁面とを覆って配置され、前記凹部の壁面の前記ゲート配線の端面が露出する位置において、前記ゲート配線の端面と前記配線層とは、前記第3絶縁層を介して対向して配置されている。
電子機器は、上記に記載の電気光学装置を備える。
電気光学装置としての液晶装置の構成を示す概略平面図。 図1に示す液晶装置のH−H’線に沿う概略断面図。 液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図。 画素の構造を示す断面図。 画素の構造を示す平面図。 図5に示す画素のA部を拡大して示す拡大平面図。 図6に示す画素のB−B’線に沿う概略断面図。 素子基板の製造方法の一部を示すフローチャート。 素子基板の製造方法の一部を示す断面図。 素子基板の製造方法の一部を示す断面図。 素子基板の製造方法の一部を示す断面図。 素子基板の製造方法の一部を示す断面図。 素子基板の製造方法の一部を示す断面図。 電子機器としてのプロジェクターの構成を示す概略図。
図1及び図2に示すように、本実施形態の液晶装置100は、対向配置された素子基板10及び対向基板20と、これら一対の基板によって挟持された電気光学層としての液晶層15とを有する。素子基板10を構成する基板としての第1基材10a、及び対向基板20を構成する第2基材20aは、例えば、ガラス又は石英などである。
素子基板10は対向基板20よりも大きく、両基板は、対向基板20の外周に沿って配置されたシール材14を介して接合されている。その隙間に、正または負の誘電異方性を有する液晶が封入されて液晶層15を構成している。
シール材14は、例えば、熱硬化性又は紫外線硬化性のエポキシ樹脂などの接着剤が採用されている。シール材14には、例えば、一対の基板の間隔を一定に保持するためのスペーサーが混入されている。
シール材14の内側には、表示に寄与する複数の画素Pを配列した表示領域Eが設けられている。表示領域Eの周囲には、表示に寄与しない周辺回路などが設けられた周辺領域E1が配置されている。
素子基板10の1辺部に沿ったシール材14と1辺部との間には、データ線駆動回路22が設けられている。また、1辺部に対向する他の1辺部に沿ったシール材14と表示領域Eとの間には、検査回路25が設けられている。さらに、1辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿ったシール材14と表示領域Eとの間には、走査線駆動回路24が設けられている。1辺部と対向する他の1辺部に沿ったシール材14と検査回路25との間には、2つの走査線駆動回路24を繋ぐ複数の配線29が設けられている。
対向基板20側における額縁状に配置されたシール材14の内側には、同じく額縁状に遮光膜18が設けられている。遮光膜18は、例えば、光反射性を有する金属あるいは金属酸化物などからなり、遮光膜18の内側が複数の画素Pを有する表示領域Eとなっている。遮光膜18としては、例えば、タングステンシリサイド(WSi)を用いることができる。
これらデータ線駆動回路22、走査線駆動回路24に繋がる配線は、1辺部に沿って配列した複数の外部接続用端子70に接続されている。以降、1辺部に沿った方向をX方向とし、1辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿った方向をY方向として説明する。また、Z方向から見ることを平面視といい、Z方向から見た図面を平面図という。また、X方向またはY方向から液晶装置100またはその一部分の断面を見ることを断面視といい、X方向またはY方向から液晶装置100またはその一部分の断面を見た図面を断面図という。
図2に示すように、第1基材10aの液晶層15側の表面には、画素Pごとに設けられた光反射性を有する画素電極27と、スイッチング素子である薄膜トランジスター(以降、「トランジスター30」と呼称する)と、データ線(図示せず)と、これらを覆う第1配向膜28とが形成されている。
画素電極27は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜で形成されている。本発明における素子基板10は、少なくとも画素電極27、トランジスター30、第1配向膜28を含むものである。
対向基板20の液晶層15側の表面には、遮光膜18と、これを覆うように成膜された絶縁層33と、絶縁層33を覆うように設けられた対向電極31と、対向電極31を覆う第2配向膜32とが設けられている。本発明における対向基板20は、少なくとも遮光膜18、対向電極31、第2配向膜32を含むものである。
遮光膜18は、図1に示すように表示領域Eを取り囲むと共に、平面的に走査線駆動回路24、検査回路25と重なる位置に設けられている。これにより対向基板20側からこれらの駆動回路を含む周辺回路に入射する光を遮光して、周辺回路が光によって誤動作することを防止する役目を果たしている。また、不必要な迷光が表示領域Eに入射しないように遮光して、表示領域Eの表示における高いコントラストを確保している。
絶縁層33は、例えば、酸化シリコン(SiO2)などの無機材料からなり、光透過性を有して遮光膜18を覆うように設けられている。このような絶縁層33の形成方法としては、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて成膜する方法が挙げられる。
対向電極31は、例えば、ITOなどの透明導電膜からなり、絶縁層33を覆うと共に、図1に示すように対向基板20の四隅に設けられた上下導通部26により素子基板10側の配線に電気的に接続されている。
画素電極27を覆う第1配向膜28および対向電極31を覆う第2配向膜32は、液晶装置100の光学設計に基づいて選定される。第1配向膜28及び第2配向膜32としては、気相成長法を用いて酸化シリコンなどの無機材料を成膜して、負の誘電異方性を有する液晶分子に対して略垂直配向させた無機配向膜が挙げられる。
このような液晶装置100は、透過型であって、電圧が印加されない時の画素Pの透過率が電圧印加時の透過率よりも大きいノーマリーホワイトや、電圧が印加されない時の画素Pの透過率が電圧印加時の透過率よりも小さいノーマリーブラックモードの光学設計が採用される。光の入射側と射出側とにそれぞれ偏光素子が光学設計に応じて配置されて用いられる。
図3に示すように、液晶装置100は、少なくとも表示領域Eにおいて互いに絶縁されて直交する複数の走査線3aおよび複数のデータ線6aと、容量線3bとを有する。例えば、走査線3aが延在する方向がX方向であり、データ線6aが延在する方向がY方向である。
走査線3aとデータ線6aならびに容量線3bと、これらの信号線類により区分された領域に、画素電極27と、トランジスター30と、容量素子16とが設けられ、これらが画素Pの画素回路を構成している。
走査線3aはトランジスター30のゲートに電気的に接続され、データ線6aはトランジスター30のソース領域に電気的に接続されている。画素電極27は、トランジスター30のドレイン領域に電気的に接続されている。
データ線6aは、データ線駆動回路22(図1参照)に接続されており、データ線駆動回路22から供給される画像信号D1,D2,…,Dnを画素Pに供給する。走査線3aは、走査線駆動回路24(図1参照)に接続されており、走査線駆動回路24から供給される走査信号SC1,SC2,…,SCmを各画素Pに供給する。
データ線駆動回路22からデータ線6aに供給される画像信号D1〜Dnは、この順に線順次で供給してもよく、互いに隣り合う複数のデータ線6a同士に対してグループごとに供給してもよい。走査線駆動回路24は、走査線3aに対して、走査信号SC1〜SCmを所定のタイミングでパルス的に線順次で供給する。
液晶装置100は、スイッチング素子であるトランジスター30が走査信号SC1〜SCmの入力により一定期間だけオン状態とされることで、データ線6aから供給される画像信号D1〜Dnが所定のタイミングで画素電極27に書き込まれる構成となっている。そして、画素電極27を介して液晶層15に書き込まれた所定レベルの画像信号D1〜Dnは、画素電極27と液晶層15を介して対向配置された対向電極31との間で一定期間保持される。
保持された画像信号D1〜Dnがリークするのを防止するため、画素電極27と対向電極31との間に形成される液晶容量と並列に容量素子16が接続されている。容量素子16は、2つの容量電極の間に容量膜としての誘電体層を有するものである。
図4に示すように、液晶装置100は、素子基板10と、これに対向配置される対向基板20と、を備えている。素子基板10を構成する第1基材10aは、例えば、石英である。素子基板10は、第1基材10aの上に、走査線3aと、トランジスター30と、データ線6aと、容量素子16と、画素電極27と、第1配向膜28と、を備えている。
具体的には、第1基材10aの上に、酸化シリコンなどからなる絶縁層11aが配置されている。絶縁層11aの上には、タングステンシリサイド(WSi)などからなる遮光膜としても機能する走査線3aが配置されている。
走査線3a及び絶縁層11aの上には、酸化シリコンなどからなる絶縁層11bが配置されている。絶縁層11bの上には、トランジスター30が形成されている。
トランジスター30は、例えば、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、ポリシリコン(高純度の多結晶シリコン)等からなる半導体層30aと、半導体層30a上に形成されたゲート絶縁層30bと、ゲート絶縁層30b上に形成されたアルミニウム等からなるゲート電極30gと、を有する。なお、ゲート電極30gは、走査線3aとしても機能する。
半導体層30aは、例えば、リン(P)イオン等のN型の不純物イオンが注入されることにより、N型のトランジスター30として形成されている。具体的には、半導体層30aは、チャネル領域30cと、第1LDD領域30s1と、ソース領域30sと、LDD領域としての第2LDD領域30d1と、ドレイン領域30dとを備えている。
チャネル領域30cには、ボロン(B)イオン等のP型の不純物イオンがドープされている。その他の領域(30s1,30s,30d1,30d)には、リン(P)イオン等のN型の不純物イオンがドープされている。
ゲート電極30g及びゲート絶縁層30bの上には、酸化シリコン等からなる第1絶縁層11cが形成されている。第1絶縁層11cの上には、コンタクトホールCNT1を介してゲート電極30gと電気的に接続されたアルミニウムなどからなるゲート配線30g1が形成されている。ゲート配線30g1は、コンタクトホールCNT2を介して走査線3aと電気的に接続されている。
ゲート配線30g1及び第1絶縁層11cの上には、酸化シリコン等からなる第2絶縁層11dが形成されている。第2絶縁層11dの上には、酸化シリコン等からなる第3絶縁層11eが形成されている。第3絶縁層11eの上には、コンタクトホールCNT3を介してドレイン領域30dと電気的に接続された配線層30d2が形成されている。配線層30d2は、例えば、アルミニウムで構成されている。配線層30d2の一部は、第2絶縁層11dを貫いて第1絶縁層11cまで延びている。この部分を配線層30d3と称する。また、第3絶縁層11eの上には、コンタクトホールCNT4を介してソース領域30sと電気的に接続された中継電極30s2が形成されている。
配線層30d2、中継電極30s2、及び第3絶縁層11eの上には、酸化シリコン等からなる絶縁層11fが形成されている。絶縁層11fの上には、コンタクトホールCNT5を介して中継電極30s2と電気的に接続されたデータ線6aが形成されている。また、絶縁層11fの上には、コンタクトホールCNT6を介して配線層30d2と電気的に接続された中継電極30d4が形成されている。
データ線6a、中継電極30d4、及び絶縁層11fの上には、酸化シリコン等からなる絶縁層11gが形成されている。絶縁層11gの上には、容量素子16が設けられている。具体的には、容量素子16は、例えば、固定電位側の容量電極である第1容量電極16aと、トランジスター30のドレイン領域30dに、コンタクトホールCNT7を介して電気的に接続された第2容量電極16bと、第1容量電極16aと第2容量電極16bとの間に配置された誘電体層16cと、を備えている。第1容量電極16a及び第2容量電極16bは、例えば、アルミニウムで構成されている。誘電体層16cは、例えば、窒化シリコンである。
容量素子16の上には、酸化シリコン等からなる絶縁層11hが形成されている。絶縁層11hの上には、コンタクトホールCNT8を介して第2容量電極16bと電気的に接続された画素電極27が形成されている。画素電極27は、例えば、ITO等の透明導電膜である。
画素電極27及び絶縁層11hの上には、酸化シリコンなどの無機材料を斜方蒸着した第1配向膜28が形成されている。第1配向膜28の上には、シール材14により囲まれた空間に液晶等が封入された液晶層15が設けられている。
一方、対向基板20は、第2基材20aの上(液晶層15側)に、絶縁層33と、対向電極31と、第2配向膜32と、を備えている。第2基材20aは、例えば、石英である。絶縁層33は、例えば、酸化シリコンで構成されている。対向電極31は、例えば、ITO等の透明導電膜である。第2配向膜32は、酸化シリコンなどの無機材料が斜方蒸着されて形成されている。
液晶層15は、画素電極27と対向電極31との間で電界が生じていない状態で配向膜28,32によって所定の配向状態をとる。後述するプロジェクター1000の光Lは、例えば、素子基板10側から入射する。次に、図5〜図7を参照しながら、画素Pの一部の構成について説明する。
図5は、素子基板10の画素Pの構造を簡略化して示す平面図である。図6は、素子基板10の第1基材10aから第2絶縁層11dまでのトランジスター30周辺の構造を示す平面図である。
図5及び図6に示すように、トランジスター30は、平面視でデータ線6aと走査線3aとが交差する部分に重なって配置されている。トランジスター30のゲート電極30gは、コンタクトホールCNT1(図4参照)を介して、ゲート配線30g1と電気的に接続されている。ゲート配線30g1は、壁状のコンタクトホールCNT2を介して、走査線3aと電気的に接続されている。
次に、図7を参照しながら、トランジスター30周辺の断面的な構造について説明する。図7に示すように、第1基材10aの上には、トランジスター30が設けられている。第1絶縁層11c及び第2絶縁層11dには、遮光性を有するゲート配線30g1に隣接して、第2絶縁層11dを貫くとともに第1絶縁層11cに亘って凹部11d2が設けられている。
図6の平面図に戻り、凹部11d2は、半導体層30aの第2LDD領域30d1と重なる位置に設けられている。また、凹部11d2に隣接してゲート配線30g1が配置されている。また、凹部11d2は、壁状の中継電極としてのコンタクトホールCNT2によって挟まれるように配置されている。更に、走査線3aは、第2LDD領域30d1と平面視で重なるように配置されている。
図7に示すように、凹部11d2の中には、第2絶縁層11dの上に形成された第3絶縁層11eが引き込まれて成膜されている。また、凹部11d2の中には、遮光性を有する配線層30d2が引き込まれ、第3絶縁層11eの上に積層されている。
このように、凹部11d2の中に配置された第3絶縁層11eによって、遮光性を有するゲート配線30g1と遮光性を有する配線層30d2との絶縁性を確保しつつ、ゲート配線30g1と配線層30d2との位置を第3絶縁層11eの厚み分に近づけることが可能となる。よって、第2LDD領域30d1の遮光性を高めることができ、その結果、例えば、半導体層30aを含むトランジスター30が誤動作することを抑えることができる。
次に、図8〜図13を参照しながら、トランジスター30の周辺部分の製造方法を説明する。図8に示すように、まず、ステップS11は、トランジスター30を形成する。具体的には、図9に示すように、第1基材10aの上に、絶縁層11a、走査線3a、絶縁層11b、トランジスター30を、公知の製造方法を用いて形成する。
続けて、ステップS12では第1絶縁層11c、ステップS13ではゲート配線30g1、ステップS14では第2絶縁層11dを、公知の製造方法を用いて形成する。
ステップS15では、凹部11d1を形成する。具体的には、図10に示すように、半導体層30aの第2LDD領域30d1と、平面視で重なる第2絶縁層11dの部分を貫通するように、例えば、エッチング法を用いて形成する。これにより、第2LDD領域30d1と重なる部分の第2絶縁層11dから第1絶縁層11cの一部に亘って、凹部11d1が形成される。
引き続いて、図11に示すように、ゲート配線30g1の一部、及び第1絶縁層11cにエッチング処理を施し、凹部11d2を形成する。これにより、凹部11d2の壁面wfには、ゲート配線30g1の端面efが露出され、凹部11d2の底面bfには、第1絶縁層11cが露出され、凹部11d2の底面bfが、ゲート絶縁層30bの手前まで掘られた凹部11d2が完成する。
ステップS16では、第3絶縁層11eを形成する。具体的には、図12に示すように、第2絶縁層11dの上から凹部11d2の内面のすべて、すなわち、凹部11d2の壁面wfおよび底面bfの表面のすべてを覆うように、例えば、CVD法などの成膜方法を用いて、第3絶縁層11eを成膜する。
ステップS17では、配線層30d2を形成する。具体的には、図13に示すように、凹部11d2の中を含む第3絶縁層11eの表面のすべてを覆うように、例えば、CVD法などの成膜方法やパターニング法を用いて、配線層30d2,30d3を形成する。
このように、ゲート配線30g1を形成した後に、凹部11d2を形成して、凹部11d2の中に第3絶縁層11e及び配線層30d2を形成するので、予め製造のバラツキを加味して形成することなく、ゲート配線30g1と配線層30d2との絶縁性を確保することができる。更に、凹部11d2の壁面wfのゲート配線30g1の端面efが露出する位置において、ゲート配線30g1の端面efと配線層30d2とは、第3絶縁層11eを介して対向して配置されているため、遮光性を有するゲート配線30g1の端面efと遮光性を有する配線層30d2との断面視した際の間隔を第3絶縁層11eの厚み分に近づけることが可能となり、第2LDD領域30d1の遮光性を向上させることができる。また、製造のバラツキを加味しなくても製造できるので、生産性を向上させることができる。
この後、データ線6a、容量素子16、画素電極27、第1配向膜28などを形成することにより、素子基板10が完成する。
図14に示すように、本実施形態のプロジェクター1000は、システム光軸Lに沿って配置された偏光照明装置1100と、光分離素子としての2つのダイクロイックミラー1104,1105と、3つの反射ミラー1106,1107,1108と、5つのリレーレンズ1201,1202,1203,1204,1205と、3つの光変調手段としての透過型の液晶ライトバルブ1210,1220,1230と、光合成素子としてのクロスダイクロイックプリズム1206と、投写レンズ1207とを備えている。
偏光照明装置1100は、超高圧水銀灯やハロゲンランプなどの白色光源からなる光源としてのランプユニット1101と、インテグレーターレンズ1102と、偏光変換素子1103とから概略構成されている。
ダイクロイックミラー1104は、偏光照明装置1100から射出された偏光光束のうち、赤色光(R)を反射させ、緑色光(G)と青色光(B)とを透過させる。もう1つのダイクロイックミラー1105は、ダイクロイックミラー1104を透過した緑色光(G)を反射させ、青色光(B)を透過させる。
ダイクロイックミラー1104で反射した赤色光(R)は、反射ミラー1106で反射した後にリレーレンズ1205を経由して液晶ライトバルブ1210に入射する。ダイクロイックミラー1105で反射した緑色光(G)は、リレーレンズ1204を経由して液晶ライトバルブ1220に入射する。ダイクロイックミラー1105を透過した青色光(B)は、3つのリレーレンズ1201,1202,1203と2つの反射ミラー1107,1108とからなる導光系を経由して液晶ライトバルブ1230に入射する。
液晶ライトバルブ1210,1220,1230は、クロスダイクロイックプリズム1206の色光ごとの入射面に対してそれぞれ対向配置されている。液晶ライトバルブ1210,1220,1230に入射した色光は、映像情報(映像信号)に基づいて変調されクロスダイクロイックプリズム1206に向けて射出される。
このプリズムは、4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が合成される。合成された光は、投写光学系である投写レンズ1207によってスクリーン1300上に投写され、画像が拡大されて表示される。
液晶ライトバルブ1210は、上述した液晶装置100が適用されたものである。液晶装置100は、色光の入射側と射出側とにおいてクロスニコルに配置された一対の偏光素子の間に隙間を置いて配置されている。他の液晶ライトバルブ1220,1230も同様である。
なお、液晶装置100が搭載される電子機器としては、プロジェクター1000の他、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、スマートフォン、EVF(Electrical View Finder)、モバイルミニプロジェクター、電子ブック、携帯電話、モバイルコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ディスプレイ、車載機器、オーディオ機器、露光装置や照明機器など各種電子機器に用いることができる。
以上述べたように、本実施形態の液晶装置100は、第1基材10aと、第1基材10aの上に配置された第2LDD領域30d1を含む半導体層30aと、半導体層30a及び第1基材10aの上に配置されたゲート絶縁層30bと、ゲート絶縁層30bの上に配置されたゲート電極30gと、ゲート電極30g及びゲート絶縁層30bの上に配置された第1絶縁層11cと、第1絶縁層11cの上に配置され、ゲート電極30gと電気的に接続された遮光性を有するゲート配線30g1と、ゲート配線30g1及び第1絶縁層11cの上に配置された第2絶縁層11dと、第2絶縁層11dの上に配置された第3絶縁層11eと、第3絶縁層11eの上に配置された遮光性を有する配線層30d2,30d3と、第2LDD領域30d1と平面視で重なる位置に配置され、第2絶縁層11dを貫いて配置された凹部11d2と、を備え、凹部11d2は、第1絶縁層11cを露出する底面bfと、第2絶縁層11d、第1絶縁層11cおよびゲート配線30g1の端面efを露出する壁面wfと、を有し、第3絶縁層11eは、凹部11d2の底面bfと壁面wfとを覆って配置され、凹部11d2の壁面wfのゲート配線30g1の端面efが露出する位置において、ゲート配線30g1の端面efと配線層30d3とは、第3絶縁層11eを介して対向して配置されている。
この構成によれば、凹部11d2の内壁に配置された第3絶縁層11eによって、遮光性を有するゲート配線30g1と遮光性を有する配線層30d3との絶縁性を確保しつつ、ゲート配線30g1と配線層30d3との位置を第3絶縁層11eの厚み分に近づけることが可能となる。よって、第2LDD領域30d1の遮光性を高めることができ、その結果、例えば、半導体層30aを含むトランジスター30が誤動作することを抑えることができる。
また、ゲート配線30g1と電気的に接続された遮光性を有する走査線3aを備え、走査線3aは、第2LDD領域30d1と平面視で重なって配置される。
この構成によれば、遮光性を有する走査線3aが第2LDD領域30d1と重なって配置されるので、第2LDD領域30d1の遮光性を高めることができる。
また、配線層30d3,30d2は、半導体層30aのドレイン領域30dと電気的に接続されており、凹部11d2は、ドレイン領域30d側の第2LDD領域30d1の上に配置されている。
この構成によれば、ドレイン領域30d側の第2LDD領域30d1の上に凹部11d2が配置されているので、特にリーク電流が生じやすい第2LDD領域30d1の遮光性を高めることができる。
また、ゲート配線30g1と走査線3aとを接続する壁状の中継電極としてのコンタクトホールCNT2を備え、凹部11d2の両側は、コンタクトホールCNT2によって挟まれている。
この構成によれば、第2LDD領域30d1の上に配置された凹部11d2を挟むようにコンタクトホールCNT2が配置されているので、第2LDD領域30d1の遮光性を高めることができる。
また、プロジェクター1000は、上記に記載の液晶装置100を備えるので、誤動作の生じにくいプロジェクター1000を提供することができる。
なお、凹部11d2は、第2LDD領域30d1と重なるように設けられていることに限定されず、例えば、第1LDD領域30s1と重なるように設けられていてもよい。
また、電気光学装置として上記したような液晶装置100を適用することに限定されず、例えば、有機EL装置、プラズマディスプレイ、電子ペーパー(EPD)等に適用するようにしてもよい。
3a…走査線、3b…容量線、6a…データ線、10…素子基板、10a…基板としての第1基材、11a,11b…絶縁層、11c…第1絶縁層、11d…第2絶縁層、11d1,11d2…凹部、11e…第3絶縁層、11f,11g,11h…絶縁層、14…シール材、15…液晶層、16…容量素子、16a…第1容量電極、16b…第2容量電極、16c…誘電体層、18…遮光膜、20…対向基板、20a…第2基材、22…データ線駆動回路、24…走査線駆動回路、25…検査回路、26…上下導通部、27…画素電極、28…第1配向膜、29…配線、30…トランジスター、30a…半導体層、30b…ゲート絶縁層、30c…チャネル領域、30d…ドレイン領域、30d1…LDD領域としての第2LDD領域、30d2,30d3…配線層、30d4…中継電極、30g…ゲート電極、30g1…ゲート配線、30s…ソース領域、30s1…第1LDD領域、30s2…中継電極、31…対向電極、32…第2配向膜、33…絶縁層、70…外部接続用端子、100…液晶装置、1000…プロジェクター、1100…偏光照明装置、1101…ランプユニット、1102…インテグレーターレンズ、1103…偏光変換素子、1104,1105…ダイクロイックミラー、1106,1107,1108…反射ミラー、1201,1202,1203,1204,1205…リレーレンズ、1206…クロスダイクロイックプリズム、1207…投写レンズ、1210,1220,1230…液晶ライトバルブ、1300…スクリーン。

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板の上に配置されたLDD領域を含む半導体層と、
    前記半導体層及び前記基板の上に配置されたゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層の上に配置されたゲート電極と、
    前記ゲート電極及び前記ゲート絶縁層の上に配置された第1絶縁層と、
    前記第1絶縁層の上に配置され、前記ゲート電極と電気的に接続された遮光性を有するゲート配線と、
    前記ゲート配線及び前記第1絶縁層の上に配置された第2絶縁層と、
    前記第2絶縁層の上に配置された第3絶縁層と、
    前記第3絶縁層の上に配置された遮光性を有する配線層と、
    前記LDD領域と平面視で重なる位置に配置され、前記第2絶縁層を貫いて配置された凹部と、
    を備え、
    前記凹部は、
    前記第1絶縁層を露出する底面と、
    前記第2絶縁層、前記第1絶縁層および前記ゲート配線の端面を露出する壁面と、を有し、
    前記第3絶縁層は、前記凹部の前記底面と前記壁面とを覆って配置され、
    前記凹部の壁面の前記ゲート配線の端面が露出する位置において、前記ゲート配線の端面と前記配線層とは、前記第3絶縁層を介して対向して配置されていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置であって、
    前記ゲート配線と電気的に接続された遮光性を有する走査線を備え、
    前記走査線は、前記LDD領域と平面視で重なって配置されることを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電気光学装置であって、
    前記配線層は、前記半導体層のドレイン領域と電気的に接続されており、
    前記凹部は、前記ドレイン領域側の前記LDD領域の上に配置されていることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の電気光学装置であって、
    前記ゲート配線と前記走査線とを接続する壁状の中継電極を備え、
    前記凹部の両側は、前記中継電極によって挟まれていることを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項1乃至請求項4に記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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