JP2021146755A - 船舶推進機の制御システム及び船舶推進機の駆動源の切り替え方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の駆動源を備える船舶推進機において、駆動源の切り替えを円滑に行うことができる。【解決手段】船舶10の船外機12の制御システムにおいて、シフトスライダー21は、モータドリブンギヤ35と係合した際に電気モータ17の駆動力をプロペラシャフト20へ伝達し、ドッグクラッチ39は、前進側ドリブンギヤ37や後進側ドリブンギヤ38と係合した際にエンジン16の駆動力をプロペラシャフト20へ伝達し、AHECU28は、モータドリブンギヤ35と係合していないシフトスライダー21をプロペラシャフト20の軸方向に沿って移動開始位置からモータドリブンギヤ35へ向けて移動させる場合、シフトスライダー21がモータドリブンギヤ35と係合しないとき、シフトスライダー21移動開始位置の方向へ戻す。【選択図】図8
Description
本発明は、船舶推進機の制御システム及び船舶推進機の駆動源の切り替え方法に関する。
近年、内燃機関の他に電気モータを駆動源として備える船舶推進機が知られている。電気モータを駆動源として用いると微速領域における速度調整が容易であり、釣り等を行う際、風や波で船体が移動するのを修正するのに適している。
このような船舶推進機では、駆動源を内燃機関から電気モータへ切り替える際、プロペラシャフトに連結されたシフトスライダーをプロペラシャフトの軸方向に移動させ、シフトスライダーに設けられた突起(歯)を電気モータによって駆動されるギヤ(以下、「モータドリブンギヤ」という。)へ噛み合わせる(例えば、特許文献1参照)。
また、一般には、突起とギヤを噛み合わせる機構において、突起の回転数と噛み合わされるギヤの回転数を同調させるためのシンクロ機構が設けられ、突起とギヤの噛み合わせを円滑に行わせることが提案されている。
しかしながら、船舶推進機では、電気モータを後付けで設ける場合、レイアウトに余裕がないため、シンクロ機構を設けることが難しいことがある。また、シフトスライダーに設けられた突起やモータドリブンギヤを小型化せざるを得ず、噛み合わせを容易にするテーパ加工を突起やモータドリブンギヤの端部へ施すことも、強度確保の観点からは難しい。
その結果、シフトスライダーに設けられた突起をモータドリブンギヤへ噛み合わせる際に、突起とモータドリブンギヤの衝突によって異音を発生させることがある。また、突起とギヤの噛み合わせが上手くいかないために、シフトスライダーを移動させるアクチュエータが噛み合わせの試みを持続させるためにシフトスライダーの移動を継続し続け、結果として、アクチュエータの駆動モータに大きな負荷がかかることがある。すなわち、内燃機関の他に電気モータを駆動源として備える船舶推進機では、駆動源の切り替えにおいて未だ改善の余地がある。
本発明は、複数の駆動源を備える船舶推進機において、駆動源の切り替えを円滑に行うことを目的とする。
この発明の一態様による船舶推進機の制御システムは、第1の駆動源と、第2の駆動源と、推進翼を回転させる推進軸と、前記第1の駆動源の駆動力を伝達する第1の駆動部材と、前記第2の駆動源の駆動力を伝達する第2の駆動部材と、前記推進軸の軸方向に沿って前記第1の駆動部材と係合自在に移動する第1の被駆動部材と、前記推進軸の軸方向に沿って前記第2の駆動部材と係合自在に移動する第2の被駆動部材と、少なくとも前記第1の被駆動部材の移動を制御する制御部と、を備え、前記第1の被駆動部材は、前記第1の駆動部材と係合した際に前記第1の駆動源の駆動力を前記推進軸へ伝達し、前記第2の被駆動部材は、前記第2の駆動部材と係合した際に前記第2の駆動源の駆動力を前記推進軸へ伝達する船舶推進機の制御システムであって、前記制御部は、前記第1の駆動部材と係合していない前記第1の被駆動部材を前記推進軸の軸方向に沿って第1の位置から前記第1の駆動部材へ向けて移動させる場合、前記第1の被駆動部材が第1の駆動部材と係合しないとき、前記第1の被駆動部材を前記第1の位置の方向へ戻す。
この構成によれば、制御部が、第1の被駆動部材が第1の駆動部材と係合しないとき、第1の被駆動部材を第1の位置の方向へ戻すため、無理な駆動源の切り替えが行われず、結果として、駆動源の切り替えを円滑に行うことができる。
本発明によれば、駆動源の切り替えを円滑に行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る船舶推進機の制御システムが適用される船舶の側面図である。この船舶10は、滑走艇であり、船体11と、船体11に搭載される船舶推進機としての複数の船外機12と、複数のトリムタブ13とを備えている。船体11の操船席付近には、ステアリングホイール14や後述のリモコンユニット15が備えられる。
各船外機12は船体11の船尾に並べて取り付けられている。各船外機12はそれぞれ2つの駆動源を有する。一の駆動源は内燃機関であるエンジン16(第2の駆動源)であり、他の駆動源は電気モータ17(第1の駆動源)である。船外機12は各々、対応するエンジン16やの電気モータ17の駆動力によって回転されるプロペラ18(推進翼)によって推進力を得る。
各船外機12は、取付ユニット19を介して船体11に取り付けられ、ステアリングホイール14の操作に応じて取付ユニット19における略垂直なステアリング軸まわりに回動する。これにより、船舶10が操舵される。各トリムタブ13は船体11の船尾に取り付けられ、船尾における略水平な揺動軸まわりに揺動する。これにより、船体11の船尾に発生する揚力を調整して船体の姿勢を制御する。
図2は、図1における船外機12の構成を概略的に示す図である。ここでは、エンジン16や電気モータ17の他には、駆動源の切り替えに係る制御系のみが示され、駆動源による駆動力の制御系は省略されている。
船外機12は、エンジン16と、電気モータ17と、プロペラ18が取り付けられたプロペラシャフト20(推進軸)と、該プロペラシャフト20に結合された軸状のシフトスライダー21(第1の被駆動部材)とを有する。なお、シフトスライダー21は必ずしもプロペラシャフト20と同軸に配置される必要は無く、プロペラシャフト20の回転軸に沿ってシフトリンク機構24により移動可能な位置に配置されればよい。
また、船外機12は、エンジン16からプロペラシャフト20への駆動力の伝達、非伝達を切り替えるエンジン側クラッチ機構22(駆動源切り替え機構)と、電気モータ17からシフトスライダー21への駆動力の伝達、非伝達を切り替える電気モータ側クラッチ機構23(駆動源切り替え機構)とを有する。さらに、船外機12は、シフトスライダー21を軸方向に移動させるシフトリンク機構24(移動機構)と、シフトリンク機構24を駆動するアクチュエータ25と、該アクチュエータ25を作動させる電気モータとしてのアクチュエータモータ26とを有する。なお、本実施の形態では、以降、シフトスライダー21やプロペラシャフト20の軸方向を単に「軸方向」と称する。
また、船外機12は、アクチュエータモータ26へ駆動信号を送信するECU27と、該ECU27へリモコンユニット15からの入力に応じて駆動力の切り替えを要求するAH(Actuator Head)ECU28(制御部)とを有する。なお、エンジン16とエンジン側クラッチ機構22はエンジンドライブシャフト29で連結され、電気モータ17と電気モータ側クラッチ機構23はモータドライブシャフト30で連結される。
シフトリンク機構24では、アクチュエータ25が上下動させるシフトロッド31がL字状のリンクアーム32の一端に接続される一方、シフトスライダー21の先端がプッシャー33を介してリンクアーム32の一端に接続される。リンクアーム32はシフトロッド31の上下動をプッシャー33の前後動へ変換することにより、シフトスライダー21を軸方向に移動させる。なお、アクチュエータ25としては、アクチュエータモータ26の作動によって発生する油圧を利用してシフトロッド31を上下動させるもの、及びアクチュエータモータ26の回転をボールねじによってシフトロッド31の上下動へ機械的に変換するもののいずれを用いてもよい。
図3乃至図5は、図2におけるエンジン側クラッチ機構22、電気モータ側クラッチ機構23及びシフトリンク機構24の構成を説明するための部分拡大図である。
電気モータ側クラッチ機構23は、モータドライブシャフト30の図中下端に固定されてモータドライブシャフト30とともに回転するベベル(傘歯)ギヤであるモータドライブギヤ34と、シフトスライダー21を内包するように配置されたモータドリブンギヤ35(第1の駆動部材)と、シフトスライダー21の外周に沿って等間隔に配置された複数の突起状の被係合歯21aとからなる。モータドリブンギヤ35は、ベベルギヤ部35aと略円筒状の本体35bを有し、本体35bは内部に空間35cを有する。空間35cは、シフトスライダー21の各被係合歯21aを収容し、各被係合歯21aが軸方向に移動可能なように軸方向へ延伸する。本体35bの内周面からは複数の係合歯35dが空間35cに向けて突出する。各係合歯35dは本体35bの内周に沿って等間隔に配置される。
電気モータ側クラッチ機構23では、モータドライブギヤ34とモータドリブンギヤ35のベベルギヤ部35aが常時係合し、モータドライブギヤ34によってモータドリブンギヤ35がシフトスライダー21の軸周りに回転駆動される。
エンジン側クラッチ機構22は、エンジンドライブシャフト29の図中下端に固定されてエンジンドライブシャフト29とともに回転するベベルギヤであるエンジンドライブギヤ36と、プロペラシャフト20を内包するように配置されたベベルギヤである前進側ドリブンギヤ37(第2の駆動部材)と、該前進側ドリブンギヤ37と正対するように配置されたベベルギヤである後進側ドリブンギヤ38(第2の駆動部材)と、前進側ドリブンギヤ37及び後進側ドリブンギヤ38の間に配置された円筒状のドッグクラッチ39(第2の被駆動部材)とを有する。
ドッグクラッチ39は、プロペラシャフト20を内包するように配置されるスリーブ状の部材である。ドッグクラッチ39の内周面には軸方向に延伸する複数の溝が設けられ、各溝は、プロペラシャフト20の外周から突出して軸方向に延伸する複数の突起と係合する。これにより、ドッグクラッチ39は、プロペラシャフト20とともに回転するとともに、プロペラシャフト20に対して軸方向へ相対的に移動することができる。前進側ドリブンギヤ37におけるドッグクラッチ39との対向面には複数の歯が設けられ、ドッグクラッチ39における前進側ドリブンギヤ37と対向する端部(前端)にも複数の歯が設けられる。また、後進側ドリブンギヤ38におけるドッグクラッチ39との対向面には複数の歯が設けられ、ドッグクラッチ39における後進側ドリブンギヤ38と対向する端部(後端)にも複数の歯が設けられる。なお、ドッグクラッチ39は不図示の機構を介してシフトリンク機構24により、シフトスライダー21とともに軸方向に移動される。
エンジン側クラッチ機構22では、前進側ドリブンギヤ37と後進側ドリブンギヤ38のいずれもがエンジンドライブギヤ36と常時係合し、エンジンドライブギヤ36によってプロペラシャフト20の軸周りに回転駆動される。しかしながら、前進側ドリブンギヤ37及び後進側ドリブンギヤ38は間にエンジンドライブギヤ36を挟むように正対して配置されるため、前進側ドリブンギヤ37と後進側ドリブンギヤ38は互いに逆方向に回転する。
図3は、船外機12のシフト状態が、エンジン16からの駆動力がプロペラ18へ伝達されず、電気モータ17からの駆動力がプロペラ18へ伝達される中立状態にある場合を示す。
中立状態では、シフトリンク機構24のシフトロッド31が上下に移動可能な範囲における中間位置に位置することにより、シフトスライダー21の各被係合歯21aがモータドリブンギヤ35の各係合歯35dと係合し、且つドッグクラッチ39が前進側ドリブンギヤ37及び後進側ドリブンギヤ38のいずれとも係合しないように、シフトスライダー21及びドッグクラッチ39を軸方向に移動可能な範囲における中間位置に位置させる。
このとき、電気モータ17の駆動力は、モータドライブシャフト30、モータドライブギヤ34、モータドリブンギヤ35を介してシフトスライダー21、引いては、プロペラシャフト20へ伝達され、プロペラ18を回転させる。なお、電気モータ17の回転方向は、電気モータ17へ供給される電流の極を変更することによって制御することができるため、中立状態では、船舶10の前進、後進のいずれも行うことができる。
図4は、船外機12のシフト状態が、電気モータ17の駆動力がプロペラ18へ伝達されず、エンジン16からの駆動力がプロペラ18へ伝達される前進状態にある場合を示 す。
前進状態では、シフトリンク機構24のシフトロッド31が上方へ移動することにより、シフトスライダー21の各被係合歯21aがモータドリブンギヤ35の各係合歯35dと係合せず、且つドッグクラッチ39の前端の歯が前進側ドリブンギヤ37の対向面の歯と係合するように、シフトスライダー21及びドッグクラッチ39を軸方向の前方(図中左方向)へ移動させる。この移動後、各被係合歯21aは軸方向に関して各係合歯35dよりも前方に位置する。
このとき、エンジン16の駆動力は、エンジンドライブシャフト29、エンジンドライブギヤ36、前進側ドリブンギヤ37、ドッグクラッチ39を介してプロペラシャフト20へ伝達され、プロペラ18を正回転させる。前進状態では、プロペラ18が正回転するため、船舶10は前進のみ行うことができる。
図5は、船外機12のシフト状態が、電気モータ17の駆動力がプロペラ18へ伝達されず、エンジン16からの駆動力がプロペラ18へ伝達される後進状態にある場合を示す。
後進状態では、シフトリンク機構24のシフトロッド31が下方へ移動することにより、シフトスライダー21の各被係合歯21aがモータドリブンギヤ35の各係合歯35dと係合せず、且つドッグクラッチ39の後端の歯が後進側ドリブンギヤ38の対向面の歯と係合するように、シフトスライダー21及びドッグクラッチ39を軸方向の後方(図中右方向)へ移動させる。この移動後、各被係合歯21aは軸方向に関して各係合歯35dよりも後方に位置する。
このとき、エンジン16の駆動力は、エンジンドライブシャフト29、エンジンドライブギヤ36、後進側ドリブンギヤ38、ドッグクラッチ39を介してプロペラシャフト20へ伝達され、プロペラ18を逆回転させる。後進状態では、プロペラ18が逆回転するため、船舶10は後進のみ行うことができる。
図6は、船外機12の駆動源の切り替えに係る制御系における信号の伝達を説明するための図である。リモコンユニット15は、操船者による操作レバー15bの操作に応じて船外機12のシフト状態を中立状態、前進状態及び後進状態のいずれかへ切り替えることを指示するシフトリクエストをAHECU28へ発信する。リモコンユニット15は、船外機12のシフト状態を中立状態へ切り替える場合、0%のシフト量をシフトリクエストとして発信し、船外機12のシフト状態を前進状態へ切り替える場合、100%のシフト量をシフトリクエストとして発信し、船外機12のシフト状態を後進状態へ切り替える場合、−100%のシフト量をシフトリクエストとして発信する。シフトリクエストを受信したAHECU28は、当該シフトリクエストをECU27へ転送する。シフトリクエストを受信したECU27は、当該シフトリクエストで示されるシフト量に対応するだけのアクチュエータモータ26の駆動量を要求するシフトアクチュエータ駆動信号をアクチュエータモータ26へ送信する。シフトアクチュエータ駆動信号を受信したアクチュエータモータ26は、要求された駆動量に従って駆動し、アクチュエータ25を作動させる。
アクチュエータ25はシフト位置センサ(不図示)を有し、シフト位置センサはシフトロッド31の位置を検出し、検出された位置をシフト位置情報としてアクチュエータモータ26を介してECU27へ送信する。アクチュエータ25は、船外機12のシフト状態が中立状態へ切り替わった場合、0%のシフト量をシフト位置情報として発信し、船外機12のシフト状態が前進状態へ切り替わった場合、100%のシフト量をシフト位置情報として発信し、船外機12のシフト状態が後進状態へ切り替わった場合、−100%のシフト量をシフト位置情報として発信する。
シフト位置情報を受信したECU27は、当該シフト位置情報をAHECU28へ転送する。シフト位置情報を受信したAHECU28は、シフト位置情報のシフト量とシフトリクエストのシフト量が一致するか否かを判定する。
リモコンユニット15は、半円柱状の本体15aと、該本体15aの外周に沿って移動可能な操作レバー15bとを有し、複数のスロットルポジションとして、本体15aの周方向に沿って時計回りに、Fmax、F2、F1、N、R1、R2及びRmaxが設定される。リモコンユニット15では、操作レバー15bを本体15aの外周に沿って移動させる際、各スロットルポジションにおいて節度感を発生させる機構が内蔵されており、操船者が操作レバー15bを操作する際、所望のスロットルポジションへの操作レバー15bの移動を容易にする。
Fmaxは、プロペラ18による船舶10の前方への推進力が最大となる全開位置である。Rmaxは、プロペラ18による船舶10の後方への推進力が最大となる全開位置である。Nは、船外機12が推進力を発生しない原点位置である。リモコンユニット15において、NからFmaxまでの領域は、船外機12が船舶10を前方に推進させる前進領域であり、NからRmaxまでの領域は、船外機12が船舶10を後方に推進させる後進領域である。
操船者によって操作される操作レバー15bは、F1及びF2をこの順に経てNからFmaxに移動する。NからF1までの領域は、電気モータ17だけでプロペラ18を正回転させる電気モータ前進領域であり、この領域では船外機12のシフト状態が中立状態となる。F1からF2までの領域は、船外機12のシフト状態を中立状態から前進状態へ切り替える領域である。F2からFmaxまでの領域は、エンジン16だけでプロペラ18を正回転させるエンジン前進領域であり、この領域では船外機12のシフト状態が前進状態となる。なお、F1とF2を1つのスロットルポジションへまとめ、当該スロットルポジションへ操作レバー15bが移動した際に、船外機12のシフト状態を中立状態から前進状態へ切り替えるようにしてもよい。
同様に、操作レバー15bは、R1及びR2をこの順に経て、NからRmaxに移動する。NからR1までの領域は、電気モータ17だけでプロペラ18を逆回転させる電気モータ後進領域であり、この領域でも船外機12のシフト状態は中立状態となる。R1からR2までの領域は、船外機12のシフト状態を中立状態から後進状態へ切り替える領域である。R2からRmaxまでの領域は、エンジン16だけでプロペラ18を逆回転させるエンジン後進領域であり、この領域では船外機12のシフト状態が後進状態となる。なお、R1とR2を1つのスロットルポジションへまとめ、当該スロットルポジションへ操作レバー15bが移動した際に、船外機12のシフト状態を中立状態から後進状態へ切り替えるようにしてもよい。
ところで、船外機12のシフト状態を切り替える際、シフト状態の切り替えが円滑に行えないことがある。図7は、船外機12のシフト状態を前進状態や後進状態から中立状態へ切り替える場合を説明するための図であり、図7を用いて、シフト状態の切り替えが円滑に行えない状態を説明する。なお、図7では、理解を容易にするために、モータドリブンギヤ35の各係合歯35dやシフトスライダー21の各被係合歯21aを誇張して大きく描画している。
図7(A)に示すように、モータドリブンギヤ35の本体35bの空間35cに向けて、例えば、4つの係合歯35dが突出し、シフトスライダー21の周辺からは、例えば、4つの被係合歯21aが突出するとき、船外機12のシフト状態を前進状態や後進状態から中立状態へ切り替えるためには、図7(B)に示すように、各被係合歯21aが隣接する2つの係合歯35dの間の係合溝35eに進入する必要がある(図7(B)や後述の図7(C)では、シフトスライダー21や各被係合歯21aが破線で示される)。
しかしながら、図7(C)に示すように、各被係合歯21aと各係合溝35eの位置がずれている場合、被係合歯21aが対応する係合溝35eへ進入できず、シフト状態を前進状態や後進状態から中立状態へ円滑に切り替えることができない。このとき、各被係合歯21aと各係合歯35dが衝突するため、異音を発生させることがある。また、シフトリンク機構24はシフトスライダー21の軸方向の移動を継続しようとし、結果として、 アクチュエータモータ26に大きな負荷がかかることがある。
また、船外機12のシフト状態を中立状態から前進状態や後進状態へ切り替える場合、ドッグクラッチ39の前端や後端の各歯と、前進側ドリブンギヤ37や後進側ドリブンギヤ38の対向面の各歯の間の溝との位置がずれていると、同様に、シフト状態を中立状態から前進状態や後進状態へ円滑に切り替えることができない。
本実施の形態では、これに対応して、シフト状態の切り替えが円滑に行えない場合、シフト状態の切り替えを一旦中断する。
図8は、本実施の形態に係る船舶推進機の駆動源の切り替え方法としての第1のシフト変更処理を示すフローチャートである。図8の処理は、船外機12のシフト状態を前進状態から中立状態へ切り替える際、AHECU28が予め不図示のメモリ等に格納された制御プログラムを実行することにより、実現される。
図8では、操船者によってリモコンユニット15の操作レバー15bが操作された際、操作レバー15bがF2からF1へ移動されて船外機12のシフト状態の前進状態から中立状態への移行が要求されたか否かを判定する(ステップS81)。
ステップS81において、前進状態から中立状態への移行が要求されていない場合、ステップS81に戻り、判定を継続する。一方、前進状態から中立状態への移行が要求されている場合、まず、エンジン16をアイドル状態へ移行させる(ステップS82)。このとき、上述したように、リモコンユニット15は0%のシフト量をシフトリクエストとしてAHECU28へ発信する。その後、電気モータ17によって回転されるモータドリブンギヤ35の回転数を、エンジン側クラッチ機構22やプロペラシャフト20を介してエンジン16によって回転されるシフトスライダー21の回転数とほぼ一致するように、電気モータ17によって調整する(ステップS83)。但し、このとき、モータドリブンギヤ35の回転数はシフトスライダー21の回転数と完全に一致させない。
次いで、AHECU28はリモコンユニット15から送信されたシフトリクエスト(0%のシフト量)をECU27へ送信し(ステップS84)、ECU27はシフトリンク機構24によってシフトスライダー21を軸方向の後方へ移動させる(ステップS85)。このとき、船外機12のシフト状態は図4の前進状態から図3の中立状態からへ移行しようとする。
その後、ECU27はアクチュエータ25が検出したシフトロッド31の位置を示すシフト位置情報を取得する(ステップS86)。ここで、アクチュエータ25は、船外機12のシフト状態が中立状態へ切り替わった場合、0%のシフト量をシフト位置情報として発信するが、図7で説明したように、シフトスライダー21の被係合歯21aが対応するモータドリブンギヤ35の係合溝35eへ進入できず、船外機12のシフト状態が中立状態へ切り替わらない場合、50%のシフト量をシフト位置情報として発信する。なお、船外機12のシフト状態が中立状態へ切り替わらない場合、一律に50%のシフト量をシフト位置情報として発信せず、例えば、アクチュエータ25の実際の作動量、シフトロッド31の実際の移動量やシフトスライダー21の実際の移動量に対応する進捗率(例えば、アクチュエータ25が定格の作動量の25%しか作動していないときは、進捗率として25%)をシフト位置情報として発信してもよい。
そして、ECU27は取得したシフト位置情報をAHECU28へ転送し、シフト位置情報を受信したAHECU28は、シフトリクエストのシフト量とシフト位置情報のシフト量が一致するか否かを判定する(ステップS87)。
ステップS87において、シフトリクエストのシフト量とシフト位置情報のシフト量がいずれも0%であって一致する場合、船外機12のシフト状態が中立状態へ切り替わったものとして本処理を終了する。一方、シフト位置情報のシフト量が0%ではなく、シフトリクエストのシフト量とシフト位置情報のシフト量が一致しない場合、船外機12のシフト状態が中立状態へ上手く切り替わっていないものとして、AHECU28は100%のシフト量をシフトリクエストとしてECU27へ送信する(ステップS88)。
次いで、シフトリクエスト(100%のシフト量)を受信したECU27は、シフトリンク機構24により、シフトスライダー21の軸方向の後方への移動を一旦中断し、逆にシフトスライダー21を軸方向の前方へ移動させる(ステップS89)。このとき、船外機12のシフト状態は図4の前進状態へ戻り、シフトスライダー21(特に、各被係合歯21a)はステップS85において移動を開始した移動開始位置(第1の位置)に戻る。すなわち、船外機12のシフト状態の前進状態から中立状態への切り替えが一旦中断される。なお、このとき、シフトスライダー21は、移動開始位置まで完全に戻る必要はなく、少なくとも、各被係合歯21aがモータドリブンギヤ35の係合歯35dから離れる位置まで戻ればよい。
ステップS89の後、ステップS84へ戻り、再度、シフトスライダー21を軸方向の後方へ移動させて船外機12のシフト状態の前進状態から中立状態への切り替えを試みる。すなわち、船外機12のシフト状態が中立状態へ切り替わらない限り、ステップS84,S85,S86,S87(NO),S88,S89の一連の処理が繰り返される。ここで、上述したように、モータドリブンギヤ35の回転数とシフトスライダー21の回転数は完全に一致しないため、時間の経過とともに、被係合歯21aと対応する係合溝35eの相対位置がずれ、再度、シフトスライダー21を軸方向の後方へ移動させたときに、被係合歯21aが対応する係合溝35eへ円滑に進入することが起こりうる。したがって、ステップS84,S85,S86,S87(NO),S88,S89の一連の処理を繰り返すことにより、被係合歯21aを対応する係合溝35eへ円滑に進入させることができ、結果として、船外機12のシフト状態の前進状態から中立状態への切り替えを円滑に行うことができる。
なお、ステップS84,S85,S86,S87(NO),S88,S89の一連の処理を何度も繰り返すと、アクチュエータモータ26に負荷がかかり、アクチュエータモータ26へ接続されたハーネスが発熱し、発熱量が当該ハーネスの許容熱量を超え、ヒューズやハーネス等が溶断することが起こることも考えられる。そこで、処理を、ステップS89の後、一定のディレイ時間が経過してからステップS84へ戻すことにより、被係合歯21aと対応する係合溝35eの相対位置を積極的にずらして被係合歯21aが対応する係合溝35eへ円滑に進入する可能性を高めてもよい。この場合、上述した一連の処理の繰り返し回数を低減することが期待でき、もって、ハーネスの発熱を抑えることができる。
図9は、本実施の形態に係る船舶推進機の駆動源の切り替え方法としての第2のシフト変更処理を示すフローチャートである。図9の処理は、船外機12のシフト状態を中立状態から前進状態へ切り替える際、AHECU28が予め不図示のメモリ等に格納された制御プログラムを実行することにより、実現される。
図9では、操船者によってリモコンユニット15の操作レバー15bが操作された際、操作レバー15bがF1からF2へ移動されて船外機12のシフト状態の中立状態から前進状態への移行が要求されたか否かを判定する(ステップS91)。
ステップS91において、中立状態から前進状態への移行が要求されていない場合、ステップS91に戻り、判定を継続する。一方、中立状態から前進状態への移行が要求されている場合、まず、エンジン16をアイドル状態へ移行させる(ステップS92)。このとき、上述したように、リモコンユニット15は100%のシフト量をシフトリクエストとしてAHECU28へ発信する。その後、電気モータ側クラッチ機構23、シフトスライダー21やプロペラシャフト20を介し、電気モータ17によって回転されるドッグクラッチ39の回転数を、エンジン16によって回転される前進側ドリブンギヤ37の回転数とほぼ一致するように、電気モータ17によって調整する(ステップS93)。但し、このとき、ドッグクラッチ39の回転数は前進側ドリブンギヤ37の回転数と完全に一致させない。
次いで、AHECU28はリモコンユニット15から送信されたシフトリクエスト(100%のシフト量)をECU27へ送信し(ステップS94)、ECU27はシフトリンク機構24によってドッグクラッチ39を軸方向の前方へ移動させる(ステップS95)。このとき、船外機12のシフト状態は図3の中立状態から図4の前進状態へ移行しようとする。
その後、ECU27はアクチュエータ25が検出したシフトロッド31の位置を示すシフト位置情報を取得する(ステップS96)。ここで、アクチュエータ25は、船外機12のシフト状態が前進状態へ切り替わった場合、100%のシフト量をシフト位置情報として発信するが、上述したように、ドッグクラッチ39の前端の各歯が対応する前進側ドリブンギヤ37の対向面の各歯の間の溝へ進入できず、船外機12のシフト状態が前進状態へ切り替わらない場合、50%のシフト量をシフト位置情報として発信する。なお、船外機12のシフト状態が前進状態へ切り替わらない場合、例えば、アクチュエータ25の実際の作動量に対応する進捗率をシフト位置情報として発信してもよい。
そして、ECU27は取得したシフト位置情報をAHECU28へ転送し、シフト位置情報を受信したAHECU28は、シフトリクエストのシフト量とシフト位置情報のシフト量が一致するか否かを判定する(ステップS97)。
ステップS97において、シフトリクエストのシフト量とシフト位置情報のシフト量がいずれも100%であって一致する場合、船外機12のシフト状態が前進状態へ切り替わったものとして本処理を終了する。一方、シフト位置情報のシフト量が100%ではなく、シフトリクエストのシフト量とシフト位置情報のシフト量が一致しない場合、船外機12のシフト状態が前進状態へ上手く切り替わっていないものとして、AHECU28は0%のシフト量をシフトリクエストとしてECU27へ送信する(ステップS99)。
次いで、シフトリクエスト(0%のシフト量)を受信したECU27は、シフトリンク機構24により、ドッグクラッチ39の軸方向の前方への移動を一旦中断し、逆にドッグクラッチ39を軸方向の後方へ移動させる(ステップS99)。このとき、船外機12のシフト状態は図3の中立状態へ戻り、ドッグクラッチ39はステップS95において移動を開始した移動開始位置(第2の位置)に戻る。すなわち、船外機12のシフト状態の中立状態から前進状態への切り替えが一旦中断される。なお、このとき、エンジンドライブシャフト29は、移動開始位置まで完全に戻る必要はなく、少なくとも、ドッグクラッチ39の前端の各歯が前進側ドリブンギヤ37の対向面の各歯から離れる位置まで戻ればよい。
ステップS99の後、ステップS94へ戻り、再度、ドッグクラッチ39を軸方向の前方へ移動させて船外機12のシフト状態の中立状態から前進状態への切り替えを試みる。すなわち、船外機12のシフト状態が前進状態へ切り替わらない限り、ステップS94,S95,S96,S97(NO),S98,S99の一連の処理が繰り返される。ここで、上述したように、ドッグクラッチ39の回転数は前進側ドリブンギヤ37の回転数と完全に一致しないため、時間の経過とともに、ドッグクラッチ39の前端の各歯と対応する前進側ドリブンギヤ37の対向面の各歯の間の溝の相対位置がずれ、再度、ドッグクラッチ39を軸方向の前方へ移動させたときに、ドッグクラッチ39の前端の各歯が対応する前進側ドリブンギヤ37の対向面の各歯の間の溝へ円滑に進入することが起こりうる。したがって、ステップS94,S95,S96,S97(NO),S98,S99の一連の処理を繰り返すことにより、ドッグクラッチ39の前端の各歯を対応する前進側ドリブンギヤ37の対向面の各歯の間の溝へ円滑に進入させることができ、結果として、船外機12のシフト状態の中立状態から前進状態への切り替えを円滑に行うことができる。
なお、処理を、ステップS99の後、一定のディレイ時間が経過してからステップS94へ戻すことにより、ドッグクラッチ39の前端の各歯と対応する前進側ドリブンギヤ37の対向面の各歯の間の溝の相対位置を積極的にずらしてドッグクラッチ39の前端の各歯が対応する前進側ドリブンギヤ37の対向面の各歯の間の溝へ円滑に進入する可能性を高めてもよい。この場合も、上述した一連の処理の繰り返し回数を低減することが期待でき、もって、アクチュエータモータ26へ接続されたハーネスの発熱を抑えることができる。
図10は、本実施の形態に係る船舶推進機の駆動源の切り替え方法としての第3のシフト変更処理を示すフローチャートである。図10の処理は、船外機12のシフト状態を中立状態から後進状態へ切り替える際、AHECU28が予め不図示のメモリ等に格納された制御プログラムを実行することにより、実現される。
図10では、操船者によってリモコンユニット15の操作レバー15bが操作された際、操作レバー15bがR1からR2へ移動されて船外機12のシフト状態の中立状態から後進状態への移行が要求されたか否かを判定する(ステップS101)。
ステップS101において、中立状態から後進状態への移行が要求されていない場合、ステップS101に戻り、判定を継続する。一方、中立状態から後進状態への移行が要求されている場合、まず、エンジン16をアイドル状態へ移行させる(ステップS102)。このとき、上述したように、リモコンユニット15は−100%のシフト量をシフトリクエストとしてAHECU28へ発信する。その後、電気モータ側クラッチ機構23、シフトスライダー21やプロペラシャフト20を介し、電気モータ17によって回転されるドッグクラッチ39の回転数を、エンジン16によって回転される後進側ドリブンギヤ38の回転数とほぼ一致するように、電気モータ17によって調整する(ステップS103)。但し、このとき、ドッグクラッチ39の回転数は後進側ドリブンギヤ38の回転数と完全に一致させない。
次いで、AHECU28はリモコンユニット15から送信されたシフトリクエスト(−100%のシフト量)をECU27へ送信し(ステップS104)、ECU27はシフトリンク機構24によってドッグクラッチ39を軸方向の後方へ移動させる(ステップS105)。このとき、船外機12のシフト状態は図3の中立状態から図5の後進状態へ移行しようとする。
その後、ECU27はアクチュエータ25が検出したシフトロッド31の位置を示すシフト位置情報を取得する(ステップS106)。ここで、アクチュエータ25は、船外機12のシフト状態が後進状態へ切り替わった場合、−100%のシフト量をシフト位置情報として発信するが、上述したように、ドッグクラッチ39の後端の各歯が対応する後進側ドリブンギヤ38の対向面の各歯の間の溝へ進入できず、船外機12のシフト状態が後進状態へ切り替わらない場合、−50%のシフト量をシフト位置情報として発信する。なお、船外機12のシフト状態が後進状態へ切り替わらない場合、例えば、アクチュエータ25の実際の作動量に対応する進捗率をシフト位置情報として発信してもよい。
そして、ECU27は取得したシフト位置情報をAHECU28へ転送し、シフト位置情報を受信したAHECU28は、シフトリクエストのシフト量とシフト位置情報のシフト量が一致するか否かを判定する(ステップS107)。
ステップS107において、シフトリクエストのシフト量とシフト位置情報のシフト量がいずれも−100%であって一致する場合、船外機12のシフト状態が後進状態へ切り替わったものとして本処理を終了する。一方、シフト位置情報のシフト量が−100%ではなく、シフトリクエストのシフト量とシフト位置情報のシフト量が一致しない場合、船外機12のシフト状態が後進状態へ上手く切り替わっていないものとして、AHECU28は0%のシフト量をシフトリクエストとしてECU27へ送信する(ステップS109)。
次いで、シフトリクエスト(0%のシフト量)を受信したECU27は、シフトリンク機構24により、ドッグクラッチ39の軸方向の後方への移動を一旦中断し、逆にドッグクラッチ39を軸方向の前方へ移動させる(ステップS109)。このとき、船外機12のシフト状態は図5の後進状態へ戻り、ドッグクラッチ39はステップS105において移動を開始した移動開始位置(第2の位置)に戻る。すなわち、船外機12のシフト状態の中立状態から後進状態への切り替えが一旦中断される。なお、このとき、エンジンドライブシャフト29は、移動開始位置まで完全に戻る必要はなく、少なくとも、ドッグクラッチ39の後端の各歯が後進側ドリブンギヤ38の対向面の各歯から離れる位置まで戻ればよい。
ステップS109の後、ステップS104へ戻り、再度、ドッグクラッチ39を軸方向の後方へ移動させて船外機12のシフト状態の中立状態から後進状態への切り替えを試みる。すなわち、船外機12のシフト状態が後進状態へ切り替わらない限り、ステップS104,S105,S106,S107(NO),S108,S109の一連の処理が繰り返される。ここで、上述したように、ドッグクラッチ39の回転数は後進側ドリブンギヤ38の回転数と完全に一致しないため、時間の経過とともに、ドッグクラッチ39の後端の各歯と対応する後進側ドリブンギヤ38の対向面の各歯の間の溝の相対位置がずれ、再度、ドッグクラッチ39を軸方向の後方へ移動させたときに、ドッグクラッチ39の後端の各歯が対応する後進側ドリブンギヤ38の対向面の各歯の間の溝へ円滑に進入することが起こりうる。したがって、ステップS104,S105,S106,S107(NO),S108,S109の一連の処理を繰り返すことにより、ドッグクラッチ39の後端の各歯を対応する後進側ドリブンギヤ38の対向面の各歯の間の溝へ円滑に進入させることができ、結果として、船外機12のシフト状態の中立状態から後進状態への切り替えを円滑に行うことができる。
なお、処理を、ステップS109の後、一定のディレイ時間が経過してからステップS104へ戻すことにより、ドッグクラッチ39の後端の各歯と対応する後進側ドリブンギヤ38の対向面の各歯の間の溝の相対位置を積極的にずらしてドッグクラッチ39の後端の各歯が対応する後進側ドリブンギヤ38の対向面の各歯の間の溝へ円滑に進入する可能性を高めてもよい。この場合も、上述した一連の処理の繰り返し回数を低減することが期待でき、もって、アクチュエータモータ26へ接続されたハーネスの発熱を抑えることができる。
図11は、本実施の形態に係る船舶推進機の駆動源の切り替え方法としての第4のシフト変更処理を示すフローチャートである。図11の処理は、船外機12のシフト状態を後進状態から中立状態へ切り替える際、AHECU28が予め不図示のメモリ等に格納された制御プログラムを実行することにより、実現される。
図11では、操船者によってリモコンユニット15の操作レバー15bが操作された際、操作レバー15bがR2からR1へ移動されて船外機12のシフト状態の後進状態から中立状態への移行が要求されたか否かを判定する(ステップS111)。
ステップS111において、後進状態から中立状態への移行が要求されていない場合、ステップS111に戻り、判定を継続する。一方、後進状態から中立状態への移行が要求されている場合、まず、エンジン16をアイドル状態へ移行させる(ステップS112)。このとき、上述したように、リモコンユニット15は0%のシフト量をシフトリクエストとしてAHECU28へ発信する。その後、電気モータ17によって回転されるモータドリブンギヤ35の回転数を、エンジン側クラッチ機構22やプロペラシャフト20を介してエンジン16によって回転されるシフトスライダー21の回転数とほぼ一致するように、電気モータ17によって調整する(ステップS113)。但し、このときも、モータドリブンギヤ35の回転数はシフトスライダー21の回転数と完全に一致させない。
次いで、AHECU28はリモコンユニット15から送信されたシフトリクエスト(0%のシフト量)をECU27へ送信し(ステップS114)、ECU27はシフトリンク機構24によってシフトスライダー21を軸方向の前方へ移動させる(ステップS115)。このとき、船外機12のシフト状態は図5の後進状態から図3の中立状態からへ移行しようとする。
その後、ECU27はアクチュエータ25が検出したシフトロッド31の位置を示すシフト位置情報を取得する(ステップS116)。上述したように、アクチュエータ25は、船外機12のシフト状態が中立状態へ切り替わった場合、0%のシフト量をシフト位置情報として発信するが、船外機12のシフト状態が後進状態から中立状態へ切り替わらない場合、−50%のシフト量をシフト位置情報として発信する。なお、船外機12のシフト状態が中立状態へ切り替わらない場合、例えば、アクチュエータ25の実際の作動量に対応する進捗率をシフト位置情報として発信してもよい。
そして、ECU27は取得したシフト位置情報をAHECU28へ転送し、シフト位置情報を受信したAHECU28は、シフトリクエストのシフト量とシフト位置情報のシフト量が一致するか否かを判定する(ステップS117)。
ステップS117において、シフトリクエストのシフト量とシフト位置情報のシフト量がいずれも0%であって一致する場合、船外機12のシフト状態が中立状態へ切り替わったものとして本処理を終了する。一方、シフト位置情報のシフト量が0%ではなく、シフトリクエストのシフト量とシフト位置情報のシフト量が一致しない場合、船外機12のシフト状態が中立状態へ上手く切り替わっていないものとして、AHECU28は−100%のシフト量をシフトリクエストとしてECU27へ送信する(ステップS118)。
次いで、シフトリクエスト(−100%のシフト量)を受信したECU27は、シフトリンク機構24により、シフトスライダー21の軸方向の前方への移動を一旦中断し、逆にシフトスライダー21を軸方向の後方へ移動させる(ステップS119)。このとき、船外機12のシフト状態は図5の後進状態へ戻り、シフトスライダー21はステップS115において移動を開始した移動開始位置(第1の位置)に戻る。すなわち、船外機12のシフト状態の後進状態から中立状態への切り替えが一旦中断される。なお、このとき、シフトスライダー21は、移動開始位置まで完全に戻る必要はなく、少なくとも、各被係合歯21aがモータドリブンギヤ35の係合歯35dから離れる位置まで戻ればよい。
ステップS119の後、ステップS114へ戻り、再度、シフトスライダー21を軸方向の前方へ移動させて船外機12のシフト状態の後進状態から中立状態への切り替えを試みる。すなわち、船外機12のシフト状態が中立状態へ切り替わらない限り、ステップS114,S115,S116,S117(NO),S118,S119の一連の処理が繰り返される。ここで、上述したように、モータドリブンギヤ35の回転数とシフトスライダー21の回転数は完全に一致しないため、時間の経過とともに、被係合歯21aと対応する係合溝35eの相対位置がずれ、再度、シフトスライダー21を軸方向の前方へ移動させたときに、被係合歯21aが対応する係合溝35eへ円滑に進入することが起こりうる。したがって、ステップS114,S115,S116,S117(NO),S118,S119の一連の処理を繰り返すことにより、被係合歯21aを対応する係合溝35eへ円滑に進入させることができ、結果として、船外機12のシフト状態の後進状態から中立状態への切り替えを円滑に行うことができる。
なお、処理を、ステップS119の後、一定のディレイ時間が経過してからステップS114へ戻すことにより、被係合歯21aと対応する係合溝35eの相対位置を積極的にずらして被係合歯21aが対応する係合溝35eへ円滑に進入する可能性を高めてもよい。この場合も、上述した一連の処理の繰り返し回数を低減することが期待でき、もって、アクチュエータモータ26へ接続されたハーネスの発熱を抑えることができる。
図8乃至図11の処理によれば、船外機12のシフト状態の切り替えを円滑に行うことができるので、シフトスライダー21の各被係合歯21aとモータドリブンギヤ35の各係合歯35dの衝突の繰り返しやドッグクラッチ39の端部の各歯と前進側ドリブンギヤ37や後進側ドリブンギヤ38の対向面の各歯の衝突の繰り返しを避けることができ、もって、異音が発生するのを抑制することができる。また、シフト状態の切り替えが上手くいかないときにシフトスライダー21やドッグクラッチ39の移動が継続され続けないので、シフトリンク機構24のアクチュエータ25やアクチュエータモータ26に大きな負担がかかるのを抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
上述した実施の形態では、船外機12のシフト状態を切り替える際、エンジン16がアイドル状態へ移行されたが、エンジン16によって回転されるシフトスライダー21、前進側ドリブンギヤ37や後進側ドリブンギヤ38の回転数に合わせるように、電気モータ17によって回転されるモータドリブンギヤ35やドッグクラッチ39の回転数を調整すれば、シフト状態の切り替え時のエンジン16の回転数はアイドル回転数に限られない。
また、上述した実施の形態では、中立状態から前進状態へのシフト状態の切り替え、中立状態から後進状態へのシフト状態の切り替え、前進状態から中立状態へのシフト状態の切り替え、及び後進状態から中立状態へのシフト状態の切り替えの全てにおいてシフト状態の切り替えが円滑に行えない場合、シフト状態の切り替えが一旦中断されるが、係合する各歯の先端にテーパ加工が施されて噛み合わせが容易に行えるシフト状態の切り替えでは、シフト状態の切り替えの一旦中断を行わなくてもよい。
さらに、本発明が適用される船舶推進機は船外機に限られず、駆動源としてエンジンと電気モータを切り替える機構を有する船内外機(スターンドライブ、インボードモータ・アウトボードドライブ)や船内機(インボードモータ)にも適用することができる。
10 船舶
12 船外機
15 リモコンユニット
16 エンジン
17 電気モータ
18 プロペラ
20 プロペラシャフト
21 シフトスライダー
22 エンジン側クラッチ機構
23 電気モータ側クラッチ機構
24 シフトリンク機構
25 アクチュエータ
26 アクチュエータモータ
28 AHECU
35 モータドリブンギヤ
37 前進側ドリブンギヤ
38 後進側ドリブンギヤ
39 ドッグクラッチ
12 船外機
15 リモコンユニット
16 エンジン
17 電気モータ
18 プロペラ
20 プロペラシャフト
21 シフトスライダー
22 エンジン側クラッチ機構
23 電気モータ側クラッチ機構
24 シフトリンク機構
25 アクチュエータ
26 アクチュエータモータ
28 AHECU
35 モータドリブンギヤ
37 前進側ドリブンギヤ
38 後進側ドリブンギヤ
39 ドッグクラッチ
Claims (18)
- 第1の駆動源と、第2の駆動源と、推進翼を回転させる推進軸と、
前記第1の駆動源の駆動力を伝達する第1の駆動部材と、
前記第2の駆動源の駆動力を伝達する第2の駆動部材と、
前記推進軸の軸方向に沿って前記第1の駆動部材と係合自在に移動する第1の被駆動部材と、
前記推進軸の軸方向に沿って前記第2の駆動部材と係合自在に移動する第2の被駆動部材と、
少なくとも前記第1の被駆動部材の移動を制御する制御部と、を備え、
前記第1の被駆動部材は、前記第1の駆動部材と係合した際に前記第1の駆動源の駆動力を前記推進軸へ伝達し、前記第2の被駆動部材は、前記第2の駆動部材と係合した際に前記第2の駆動源の駆動力を前記推進軸へ伝達する船舶推進機の制御システムであって、
前記制御部は、前記第1の駆動部材と係合していない前記第1の被駆動部材を前記推進軸の軸方向に沿って第1の位置から前記第1の駆動部材へ向けて移動させる場合、前記第1の被駆動部材が第1の駆動部材と係合しないとき、前記第1の被駆動部材を前記第1の位置の方向へ戻す、船舶推進機の制御システム。 - 前記制御部は、前記第1の被駆動部材が第1の駆動部材と係合しないとき、前記第1の被駆動部材を前記第1の位置の方向へ一旦戻した後に、前記第1の被駆動部材を再び前記第1の駆動部材へ向けて移動させる、請求項1に記載の船舶推進機の制御システム。
- 前記制御部は、前記第1の被駆動部材が第1の駆動部材と係合しないとき、前記第1の被駆動部材を前記第1の位置の方向へ一旦戻した後、所定のディレイ時間が経過してから前記第1の被駆動部材を再び前記第1の駆動部材へ向けて移動させる、請求項2に記載の船舶推進機の制御システム。
- 前記制御部は、前記第2の被駆動部材の移動を制御し、前記第2の駆動部材と係合していない前記第2の被駆動部材を前記推進軸の軸方向に沿って第2の位置から前記第2の駆動部材へ向けて移動させる場合、前記第2の被駆動部材が第2の駆動部材と係合しないとき、前記第2の被駆動部材を前記第2の位置の方向へ戻す、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の船舶推進機の制御システム。
- 前記制御部は、前記第2の被駆動部材が第2の駆動部材と係合しないとき、前記第2の被駆動部材を前記第2の位置の方向へ一旦戻した後に、前記第2の被駆動部材を再び前記第2の駆動部材へ向けて移動させる、請求項4に記載の船舶推進機の制御システム。
- 前記制御部は、前記第2の被駆動部材が第2の駆動部材と係合しないとき、前記第2の被駆動部材を前記第2の位置の方向へ一旦戻した後に、他の所定のディレイ時間が経過してから前記第2の被駆動部材を再び前記第2の駆動部材へ向けて移動させる、請求項5に記載の船舶推進機の制御システム。
- 前記第1の駆動部材と前記第1の被駆動部材が係合する際、前記第2の駆動部材と前記第2の被駆動部材は係合せず、
前記第2の駆動部材と前記第2の被駆動部材が係合する際、前記第1の駆動部材と前記第1の被駆動部材は係合しない、請求項4乃至6のいずれか1項に記載の船舶推進機の制御システム。 - 前記第1の被駆動部材と前記第2の被駆動部材を前記推進軸の軸方向に移動させる移動機構をさらに備え、
前記移動機構は電気モータによって駆動される、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の船舶推進機の制御システム。 - 前記第1の被駆動部材は前記推進軸の回転軸に沿って移動可能な位置に配置される、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の船舶推進機の制御システム。
- 前記第1の駆動源は電気モータであり、前記第2の駆動源は内燃機関である、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の船舶推進機の制御システム。
- 前記第1の駆動部材及び前記第1の被駆動部材は、前記推進軸の軸まわりに回転し、
前記制御部は、前記第1の駆動部材と係合していない前記第1の被駆動部材を前記推進軸の軸方向に沿って第1の位置から前記第1の駆動部材へ向けて移動させる場合、前記電気モータによって前記第1の駆動部材の回転数を前記第1の被駆動部材の回転数へ近づける、請求項10に記載の船舶推進機の制御システム。 - 前記制御部は、前記電気モータによって前記第1の駆動部材の回転数を前記推進軸の回転数へ近づけるとき、前記第1の駆動部材の回転数を前記第1の被駆動部材の回転数へ一致させない、請求項11に記載の船舶推進機の制御システム。
- 前記制御部が前記第1の駆動部材と係合していない前記第1の被駆動部材を前記推進軸の軸方向に沿って前記第1の位置から前記第1の駆動部材へ向けて移動させる場合、前記内燃機関が、前記第2の駆動部材、前記第2の被駆動部材及び前記推進軸を介して前記第1の被駆動部材を回転させ、前記内燃機関はアイドル状態となる、請求項11又は12に記載の船舶推進機の制御システム。
- 前記船舶推進機は船外機である、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の船舶推進機の制御システム。
- 第1の駆動源と、第2の駆動源と、推進翼を回転させる推進軸と、
前記推進軸への伝達される駆動力の駆動源を前記第1の駆動源及び前記第2の駆動源の間で切り替える駆動源切り替え機構と、
前記駆動源切り替え機構における前記駆動源の切り替えを制御する制御部と、を備える船舶推進機の制御システムであって、
前記制御部は、前記駆動源の切り替えが失敗した場合、前記駆動源の切り替えを一旦中断する、船舶推進機の制御システム。 - 前記制御部は、前記駆動源の切り替えが失敗した場合、前記駆動源の切り替えを一旦中断した後に、再度前記駆動源の切り替えを試みる、請求項15に記載の船舶推進機の制御システム。
- 第1の駆動源と、第2の駆動源と、推進翼を回転させる推進軸と、前記推進軸への伝達される駆動力の駆動源を前記第1の駆動源及び前記第2の駆動源の間で切り替える駆動源切り替え機構と、を備える船舶推進機の駆動源の切り替え方法であって、
前記駆動源の切り替えが失敗した場合、前記駆動源の切り替えを一旦中断する、船舶推進機の駆動源の切り替え方法。 - 前記駆動源の切り替えが失敗した場合、前記駆動源の切り替えを一旦中断した後に、再度前記駆動源の切り替えを試みる、請求項17に記載の船舶推進機の駆動源の切り替え方法。
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