JP2021145420A - 永久磁石同期モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】可変磁束幅を増大させる。【解決手段】ロータに複数の永久磁石を備える永久磁石同期モータであって、複数の永久磁石のそれぞれは周方向に着磁されるとともに、着磁方向が交互に反転するように配置され、ロータを構成するロータコアは、複数の永久磁石のそれぞれに対応して設けられた複数の非磁性領域を備え、複数の非磁性領域のそれぞれは、複数の永久磁石のそれぞれよりもステータから離れた側において複数の永久磁石のそれぞれと隣接して周方向に延設されている。【選択図】図1

Description

本発明は、永久磁石同期モータに関し、とくに可変磁束幅を増大させることが可能な永久磁石同期モータに関する。
一般的な永久磁石同期モータでは、無通電時でも磁石の磁束がステータに鎖交するため、それによって生ずる誘起電圧が高速領域の拡大や高速領域における効率化を阻害する。このような現象を抑制できるモータとして、ステータに鎖交する磁束を変化させることができる可変磁束モータが開発されている(例えば、特許文献1参照)。この可変磁束モータでは、互いに隣接する永久磁石間にフラックスバイパスを設け、q軸電流により漏れ磁束を変化させることができる。
特開2017−225277号公報
上記の可変磁束モータでは、フラックスバイパスを通る漏れ磁束の強さには制約があるため、可変磁束幅が制限されるという問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、可変磁束幅を増大させることを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、ロータに複数の永久磁石を備える永久磁石同期モータであって、前記複数の永久磁石のそれぞれは周方向に着磁されるとともに、着磁方向が交互に反転するように配置され、前記ロータを構成するロータコアは、前記複数の永久磁石のそれぞれに対応して設けられた複数の非磁性領域を備え、前記複数の非磁性領域のそれぞれは、前記複数の永久磁石のそれぞれよりも前記ステータから離れた側において前記複数の永久磁石のそれぞれと隣接して周方向に延設されている、永久磁石同期モータを提供する。
この発明によれば、可変磁束幅を増大させることが可能となる。
本実施例の永久磁石同期モータの構成を示す断面図である。 本実施例の永久磁石同期モータの構成を示す斜視図である。 本実施例の永久磁石同期モータの構成を示す拡大平面図である。 ロータの外周面に、永久磁石を外側から覆うカバー部を設ける例を示す断面図である。 無通電時における磁束の流れを示す図である。 d軸電流を流した場合における磁束の流れを示す図である。 d軸電流を流した場合における磁束の流れを示す図である。 アウターロータ型の永久磁石同期モータの構成を示す拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施例の永久磁石同期モータの構成を示す断面図、図2は、本実施例の永久磁石同期モータの構成を示す斜視図、図3は、本実施例の永久磁石同期モータの構成を示す拡大平面図である。
図1〜図3に示すように、本実施例の永久磁石同期モータは、略円筒形状のステータ10と、ステータ10の内部において回転軸線21(図1)を中心として回転可能に収容されるロータ20と、を備える。なお、以下の記載において、回転軸線21を基準として周方向および径方向を規定している。また、回転軸線21に近い側を「内側」とし、回転軸線21から離れた側を「外側」と規定している。
ステータ10は、複数の突極12が形成されたステータコア11と、突極12にそれぞれ巻き回される複数のコイル13と、を備える。突極12は、径方向内側に向けて突出し、回転軸線21方向に延設されるとともに、周方向に一定間隔で配置されている。ステータコア11は、例えば、複数枚の電磁鋼板を回転軸線21方向に積層して構成されている。
ロータ20は、複数(図1〜図2では6個)の永久磁石22が取り付けられたロータコア23を備える。ロータコア23は、例えば、複数枚の電磁鋼板を回転軸線21方向に積層して構成されている。
ロータコア23は、回転軸線21まわりの内周部位23aと、内周部位23aから径方向に延設される複数の径方向部位26と、複数の径方向部位26のそれぞれの径方向外側端部から周方向両側に延設される周方向部位23bとを含む。永久磁石22は、周方向で隣り合う周方向部位23bの間に配置される。
永久磁石22は、ロータ20の外周面に沿って回転軸線21方向に延設されるとともに、周方向に一定間隔で配置されている。永久磁石22のそれぞれは、周方向に着磁されるとともに、着磁方向が交互に反転するように配置されている。すなわち、周方向に互いに隣接する永久磁石22は、N極又はS極どうしが互いに対向した向きに配置されている。周方向に互いに隣接する永久磁石22の中間、すなわち径方向部位26を通る径方向にd軸が形成される(図3)。
ロータコア23は、複数の永久磁石22のそれぞれに対応して設けられた複数(図1〜図2では6個)の非磁性領域25を備え、複数の非磁性領域25のそれぞれは、複数の永久磁石22のそれぞれよりもステータ10から離れた側(内側)において複数の永久磁石22のそれぞれと隣接して周方向に延設されている。これにより、永久磁石22のそれぞれの磁束を永久磁石22のそれぞれよりも内側、すなわちステータ10から離れた側において短絡する経路となる複数(図1〜図2では6個)の漏れ磁束路24(図1の点線)が形成される。漏れ磁束路24および非磁性領域25は、いずれも回転軸線21方向に延設されている。漏れ磁束路24の形状は、非磁性領域25の形状に応じて規定され、漏れ磁束路24は非磁性領域25を取り囲むように形成される。図1〜図3に示すように、径方向部位26および周方向部位23bは、それぞれ漏れ磁束路24の一部を構成する。
なお、図1において、漏れ磁束路24を1つのみ図示しているが、永久磁石22のそれぞれに対応して、他の漏れ磁束路24は非磁性領域25を取り囲むような形状に同様に形成される(図3も参照)。
図1〜図3に示すように、非磁性領域25のそれぞれは、永久磁石22のそれぞれに対して、周方向両側で対称に設けられている。すなわち、非磁性領域25の周方向の中心を通る径(回転軸線21から延びる径)と、対応する永久磁石22の周方向の中心を通る径(回転軸線21から延びる径)は、一致している。また、これらの径を対称軸として、非磁性領域25および永久磁石22は線対称の形状とされている。
また、図1〜図3に示すように、非磁性領域25の周方向における長さは、永久磁石22の周方向における長さよりも大きい。
さらに、周方向に互いに隣接する非磁性領域25に挟まれた径方向部位26の周方向の幅(図3の矢印で示すD1)は、永久磁石22の径方向の幅(図3の矢印で示すD2)の1倍〜1.2倍の範囲とすると、漏れ磁束路24への漏れ磁束の強度を広い範囲で制御しやすくなる。ただし、D1とD2との比率の範囲は、1倍〜1.2倍の範囲に限定されない。漏れ磁束の制御については後述する。
非磁性領域25は、ロータコア23に形成された空隙として形成することができる。ロータコア23が複数枚の電磁鋼板を積層して構成される場合には、電磁鋼板に非磁性領域25に対応する切欠きを形成すればよい。
非磁性領域25を非磁性材料により形成することもできる。例えば、ロータコア23に形成された空隙(非磁性領域25に対応する空隙)に、樹脂等の非磁性材料を充填することで、非磁性領域25を形成することができる。この場合、ロータコア23に形成された空隙が樹脂等で充填されるため、樹脂の接着性により電磁鋼板および永久磁石22を確実に固定することが可能となる。また、ロータコア23内の空隙がなくなる。このため、ロータ20の堅牢性を向上させることができる。
図4は、ロータ20の外周面に、永久磁石22を外側から覆うカバー部30を設ける例を示す断面図である。図4に示すように、カバー部30をロータ20の外周面に設けることにより、永久磁石22を外側から支持できるため、永久磁石22が外側に脱落することを防止できる。カバー部30は非磁性材料により形成されることが望ましい。また、ロータコア23の外周面と、ステータコア11(突極12)の内周面との距離を極力小さく保つために、カバー部30の厚みを小さく抑えることが望ましい。
図5〜図5Bは、永久磁石の磁束の流れを示す図であり、図5は、無通電時における磁束の流れを示す図、図5Aおよび図5Bは、d軸電流を流した場合における磁束の流れを示す図である。
本実施例の永久磁石同期モータは、d軸電流が流れないときに永久磁石22の磁束が漏れ磁束路24に向かう第1の状態と、d軸電流が流れたときに漏れ磁束路24の一部である径方向部位26が磁気的に飽和する第2の状態とをとる。
コイル13に電流(d軸電流を含む電流)を流さない場合、図5に示すように、永久磁石22のほぼすべての磁束は漏れ磁束路24に沿った磁束100となる。したがって、この場合には、ステータ10にはほとんど磁束は鎖交しておらず、無通電時のコギングトルクが極めて小さくなる。この結果、モータ始動時の高い制御性を得ることができる。また、鎖交磁束による誘起電圧が抑制されるため、とくに高速領域の拡大と、高速領域での高効率化を図ることができる。
図5Aおよび図5Bに示すように、対応するコイル13に永久磁石22の磁束を強める方向のd軸電流を流した場合、周方向に互いに隣接する非磁性領域25に挟まれた径方向部位26(漏れ磁束路24の一部)は、d軸電流により飽和する。このため、永久磁石22から周方向に延びる磁束の大部分は漏れ磁束路24に沿った内周方向に向かわず、磁束200として示すように、90°折れ曲がるようにして外周方向に向かう。磁束200はステータ10とロータ20との間の間隙を介して、鎖交磁束としてステータ10内を流れる。したがって、この場合には、d軸電流と永久磁石22による磁束のほとんどが鎖交磁束となり、磁束が漏れ磁束路24に分流することによるトルクの低下などが抑制される。
このように、本実施例の永久磁石同期モータでは、d軸電流により漏れ磁束路24への漏れ磁束を広範囲で制御できる。すなわち、漏れ磁束の可変磁束幅を増大させることができる。とくに、無通電時を含め、d軸電流がゼロの場合、又は小さい場合には、永久磁石22の磁束の大部分が漏れ磁束路24への漏れ磁束となる。このため、鎖交磁束の強度を極めて小さくすることができる。また、永久磁石22の磁束を強める方向のd軸電流を流すことにより、漏れ磁束路24への漏れ磁束に対する鎖交磁束の強度の割合を極めて大きくすることができる。
このように、本実施例の永久磁石同期モータでは、d軸電流を介して、漏れ磁束路24への漏れ磁束および鎖交磁束の割合を広範囲かつ柔軟に制御することができる。したがって、低速時の制御性の向上、高速領域の拡大、高速領域における高効率化などを図ることができる。
以上、この発明の実施例について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、上記実施例では、ロータがステータの内側に配置されるインナーロータ型の永久磁石同期モータについて説明したが、ロータがステータの外側に配置されるアウターロータ型の永久磁石同期モータに対し、本発明を適用することも可能である。
図6は、アウターロータ型の永久磁石同期モータの構成を示す拡大断面図である。図6は、回転軸線21に直交する方向の断面を示している。
図6に示すように、アウターロータ型の永久磁石同期モータは、略円柱形状のステータ110と、ステータ110の外部において回転軸線21を中心として回転可能に収容されるロータ120と、を備える。
ステータ110は、複数の突極112が形成されたステータコア111と、突極112にそれぞれ巻き回される複数のコイル113と、を備える。突極112は、径方向外側に向けて突出し、回転軸線21方向に延設されるとともに、周方向に一定間隔で配置されている。ステータコア111は、例えば、複数枚の電磁鋼板を回転軸線21方向に積層して構成されている。なお、図6では、1つの突極112のみを図示している。
ロータ120は、複数の永久磁石122が取り付けられたロータコア123を備える。ロータコア123は、例えば、複数枚の電磁鋼板を回転軸線21方向に積層して構成されている。なお、図6では、一部の永久磁石122のみを図示している。
ロータコア123は、外周部位123aと、外周部位123aから径方向に延設される複数の径方向部位126と、複数の径方向部位126のそれぞれの径方向内側端部から周方向両側に延設される周方向部位123bとを含む。永久磁石122は、周方向で隣り合う周方向部位123bの間に配置される。
永久磁石122は、ロータ120の外周面に沿って回転軸線21方向に延設されるとともに、周方向に一定間隔で配置されている。永久磁石122のそれぞれは、周方向に着磁されるとともに、着磁方向が交互に反転するように配置されている。すなわち、周方向に互いに隣接する永久磁石122は、N極又はS極どうしが互いに対向した向きに配置されている。周方向に互いに隣接する永久磁石122の中間、すなわち径方向部位126を通る径方向にd軸が形成される。
ロータコア123は、複数の永久磁石122のそれぞれに対応して設けられた複数の非磁性領域125を備え、複数の非磁性領域125のそれぞれは、複数の永久磁石122のそれぞれよりもステータ110から離れた側(外側)において複数の永久磁石122のそれぞれと隣接して周方向に延設されている。これにより、永久磁石122のそれぞれの磁束を永久磁石122のそれぞれよりも外側、すなわちステータ110から離れた側において短絡する経路となる複数の漏れ磁束路124(図6の点線)が形成される。漏れ磁束路124および非磁性領域125は、いずれも回転軸線21方向に延設されている。漏れ磁束路124の形状は、非磁性領域125の形状に応じて規定され、漏れ磁束路124は非磁性領域125を取り囲むように形成される。図6に示すように、径方向部位126および周方向部位123bは、それぞれ漏れ磁束路124の一部を構成する。
なお、図6に示す永久磁石同期モータにおいても、周方向に互いに隣接する非磁性領域125に挟まれた径方向部位126の周方向の幅を、永久磁石122の径方向の幅の1倍〜1.2倍の範囲とすることができる。この場合、漏れ磁束路124への漏れ磁束の強度を広い範囲で制御しやすくなる。
図6に示す永久磁石同期モータは、d軸電流が流れないときに永久磁石122の磁束が漏れ磁束路124に向かう第1の状態と、d軸電流が流れたときに漏れ磁束路124の一部である径方向部位126が磁気的に飽和する第2の状態とをとる。
コイル113に電流(d軸電流を含む電流)を流さない場合、永久磁石122のほぼすべての磁束は漏れ磁束路124に沿った磁束となる。したがって、この場合には、ステータ110にはほとんど磁束は鎖交しておらず、無通電時のコギングトルクが極めて小さくなる。この結果、モータ始動時の高い制御性を得ることができる。また、鎖交磁束による誘起電圧が抑制されるため、とくに高速領域の拡大と、高速領域での高効率化を図ることができる。
対応するコイル113に永久磁石122の磁束を強める方向のd軸電流を流した場合、周方向に互いに隣接する非磁性領域125に挟まれた径方向部位126(漏れ磁束路124の一部)は、d軸電流により飽和する。このため、永久磁石122から周方向に延びる磁束の大部分は漏れ磁束路124に沿った外周方向に向かわず、磁束200として示すように、90°折れ曲がるようにして内周方向に向かう。磁束200はステータ110とロータ120との間の間隙を介して、鎖交磁束としてステータ110内を流れる。したがって、この場合には、d軸電流と永久磁石122による磁束のほとんどが鎖交磁束となり、磁束が漏れ磁束路124に分流することによるトルクの低下などが抑制される。
このように、図6に示す永久磁石同期モータにおいても、d軸電流により漏れ磁束路124への漏れ磁束を広範囲で制御できる。すなわち、漏れ磁束の可変磁束幅を増大させることができる。とくに、無通電時を含め、d軸電流がゼロの場合、又は小さい場合には、永久磁石122の磁束の大部分が漏れ磁束路124への漏れ磁束となる。このため、鎖交磁束の強度を極めて小さくすることができる。また、永久磁石122の磁束を強める方向のd軸電流を流すことにより、漏れ磁束路124への漏れ磁束に対する鎖交磁束の強度の割合を極めて大きくすることができる。
なお、以上の本発明の実施例に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
ロータ(20、120)に複数の永久磁石(22、122)を備える永久磁石同期モータであって、
前記複数の永久磁石のそれぞれは周方向に着磁されるとともに、着磁方向が交互に反転するように配置され、
前記ロータを構成するロータコア(23、123)は、
前記複数の永久磁石のそれぞれに対応して設けられた複数の非磁性領域(25、125)を備え、
前記複数の非磁性領域のそれぞれは、前記複数の永久磁石のそれぞれよりもステータ(10)から離れた側において前記複数の永久磁石のそれぞれと隣接して周方向に延設されている、永久磁石同期モータ。
付記1の構成によれば、永久磁石のそれぞれの磁束を永久磁石のそれぞれよりもステータから離れた側において短絡する経路となる漏れ磁束路が形成されるので、磁束を漏れ磁束路に導く磁束の強度を制御することによって、ステータに鎖交する磁束の強度を変化させることができる。
(付記2)
付記1に記載の永久磁石同期モータにおいて、
前記非磁性領域は、非磁性材料又は前記ロータコアに形成された空隙により構成される、永久磁石同期モータ。
付記2の構成によれば、非磁性材料又はロータコアに形成された空隙により構成される非磁性領域の範囲に応じて、漏れ磁束路を規定することができる。非磁性領域を非磁性材料により構成した場合には、ロータの堅牢性などを獲得することができる。
(付記3)
付記1又は付記2に記載の永久磁石同期モータにおいて、
前記非磁性領域のそれぞれ、および、前記永久磁石のそれぞれは、径方向に延びる共通の対称軸について線対称とされている、永久磁石同期モータ。
付記3の構成によれば、非磁性領域が永久磁石に対して、周方向両側で対称に設けられているので、ロータの回転方向に依らず、ステータに鎖交する磁束の制御に関して同様の効果を得ることができる。
(付記4)
付記1から付記3のいずれか1項に記載の永久磁石同期モータにおいて、
前記非磁性領域の周方向における長さは、前記永久磁石のそれぞれの周方向における長さよりも大きい、永久磁石同期モータ。
付記4の構成によれば、非磁性領域の周方向における長さは、永久磁石の周方向における長さよりも大きいので、漏れ磁束路が形成される位置を適切に規定することができる。
(付記5)
付記1から付記4のいずれか1項に記載の永久磁石同期モータにおいて、
前記ロータコアは、
回転軸線(21)まわりの内周部位(23a)と、
前記内周部位から径方向に延設される複数の径方向部位(26)と、
複数の径方向部位のそれぞれの径方向外側端部から周方向両側に延設される周方向部位(23b)とを含み、
前記永久磁石は、周方向で隣り合う前記周方向部位の間に配置され、
前記非磁性領域は、周方向で隣り合う前記径方向部位の間に配置される、永久磁石同期モータ。
付記5の構成によれば、周方向部位と径方向部位とを通るように漏れ磁束路が形成される。
(付記5A)
付記1から付記4のいずれか1項に記載の永久磁石同期モータにおいて、
前記ロータコアは、
回転軸線(21)まわりの外周部位(123a)と、
前記外周部位から径方向に延設される複数の径方向部位(126)と、
複数の径方向部位のそれぞれの径方向内側端部から周方向両側に延設される周方向部位(123b)とを含み、
前記永久磁石は、周方向で隣り合う前記周方向部位の間に配置され、
前記非磁性領域は、周方向で隣り合う前記径方向部位の間に配置される、永久磁石同期モータ。
付記5Aの構成によれば、アウターロータ型の永久磁石同期モータにおいて、周方向部位と径方向部位とを通るように漏れ磁束路が形成される。なお、付記5Aの構成において、周方向に互いに隣接する非磁性領域に挟まれた径方向部位の周方向の幅を、永久磁石の径方向の幅の1倍〜1.2倍の範囲とすることができる。この場合、漏れ磁束路への漏れ磁束の強度を広い範囲で制御しやすくなる。
(付記6)
付記5に記載の永久磁石同期モータにおいて、
周方向に互いに隣接する前記非磁性領域に挟まれた前記径方向部位の周方向の幅は、前記永久磁石の径方向の幅の1倍〜1.2倍の範囲とされている、永久磁石同期モータ。
付記6の構成によれば、径方向部位の周方向の幅は、永久磁石の径方向の幅の1倍〜1.2倍の範囲とされているので、漏れ磁束路が形成される径方向部位の周方向の幅を適切に規定することができ、漏れ磁束路への漏れ磁束の強度を広い範囲で制御しやすくなる。
(付記7)
付記1から付記6のいずれか1項に記載の永久磁石同期モータにおいて、
前記ロータは、前記ステータよりも内側に配置され、
前記ロータは、前記永久磁石を外側から覆うカバー部を備える、永久磁石同期モータ。
付記7の構成によれば、カバー部によってロータが外側に脱落することを防止できる。
(付記8)
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の永久磁石同期モータにおいて、
前記ロータコアには、前記永久磁石のそれぞれの磁束を短絡する漏れ磁束路(24、124)が形成され、
前記漏れ磁束路は、前記永久磁石のそれぞれよりもステータから離れた側において非磁性領域を取り囲むように形成され、
前記永久磁石同期モータは、
d軸電流が流されないときに前記永久磁石の磁束が前記漏れ磁束路に向かう第1の状態と、
前記d軸電流が流されたときに前記漏れ磁束路の少なくとも一部が磁気的に飽和する第2の状態と、
をとる、永久磁石同期モータ。
付記8の構成によれば、永久磁石同期モータは、永久磁石の磁束が漏れ磁束路に向かう第1の状態と、漏れ磁束路の少なくとも一部が磁気的に飽和する第2の状態とをとるので、ステータに鎖交する磁束の強度を広い範囲で制御できる。
10、110 ステータ
20、120 ロータ
21 回転軸線
22、122 永久磁石
23、123 ロータコア
24、124 漏れ磁束路
25、125 非磁性領域
26、126 径方向部位
30 カバー部

Claims (8)

  1. ロータに複数の永久磁石を備える永久磁石同期モータであって、
    前記複数の永久磁石のそれぞれは周方向に着磁されるとともに、着磁方向が交互に反転するように配置され、
    前記ロータを構成するロータコアは、
    前記複数の永久磁石のそれぞれに対応して設けられた複数の非磁性領域を備え、
    前記複数の非磁性領域のそれぞれは、前記複数の永久磁石のそれぞれよりもステータから離れた側において前記複数の永久磁石のそれぞれと隣接して周方向に延設されている、永久磁石同期モータ。
  2. 請求項1に記載の永久磁石同期モータにおいて、
    前記非磁性領域は、非磁性材料又は前記ロータコアに形成された空隙により構成されている、永久磁石同期モータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の永久磁石同期モータにおいて、
    前記非磁性領域のそれぞれ、および、前記永久磁石のそれぞれは、径方向に延びる共通の対称軸について線対称とされている、永久磁石同期モータ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の永久磁石同期モータにおいて、
    前記非磁性領域の周方向における長さは、前記永久磁石のそれぞれの周方向における長さよりも大きい、永久磁石同期モータ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の永久磁石同期モータにおいて、
    前記ロータコアは、
    回転軸線まわりの内周部位と、
    前記内周部位から径方向に延設される複数の径方向部位と、
    複数の径方向部位のそれぞれの径方向外側端部から周方向両側に延設される周方向部位とを含み、
    前記永久磁石は、周方向で隣り合う前記周方向部位の間に配置され、
    前記非磁性領域は、周方向で隣り合う前記径方向部位の間に配置される、永久磁石同期モータ。
  6. 請求項5に記載の永久磁石同期モータにおいて、
    周方向に互いに隣接する前記非磁性領域に挟まれた前記径方向部位の周方向の幅は、前記永久磁石の径方向の幅の1倍〜1.2倍の範囲とされている、永久磁石同期モータ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の永久磁石同期モータにおいて、
    前記ロータは、前記ステータよりも内側に配置され、
    前記ロータは、前記永久磁石を外側から覆うカバー部を備える、永久磁石同期モータ。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の永久磁石同期モータにおいて、
    前記ロータコアには、前記永久磁石のそれぞれの磁束を短絡する漏れ磁束路が形成され、
    前記漏れ磁束路は、前記永久磁石のそれぞれよりもステータから離れた側において前記非磁性領域を取り囲むように形成され、
    前記永久磁石同期モータは、
    d軸電流が流されないときに前記永久磁石の磁束が前記漏れ磁束路に向かう第1の状態と、
    前記d軸電流が流されたときに前記漏れ磁束路の少なくとも一部が磁気的に飽和する第2の状態と、
    をとる、永久磁石同期モータ。
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