JP2011223742A - 永久磁石式回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】高出力で低速から高速までの広範囲での可変速運転を可能とし、広い運転範囲で効率向上、信頼性向上、製造性向上を実現する回転電機を提供する。
【解決手段】可変磁力磁石5を磁極1の中央に設けられた磁石挿入孔に挿入し、固定磁力磁石4を可変磁力磁石5の幾何学的中心5aに対して、非対称に配置された磁石挿入孔3A,3Bに挿入する。これにより、磁極1の磁気的中心1aと可変磁力磁石5の幾何学的中心5aが周方向にずれるように構成される。さらに、このずれ量の異なる複数の磁極を周方向もしくは軸方向に並べることにより、永久磁石の減磁を緩和しつつ固定子巻線に誘起する電圧の高調波を低減するとともに、電機子巻線の電流が作る磁界により可変磁力磁石5を不可逆的に磁化させて永久磁石の全鎖交磁束量を変化させることにより高出力で広範囲の可変速運転が可能となり、同時に広い運転範囲で高効率が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、2種類以上の永久磁石を使用し、そのうちの少なくとも1つの永久磁石の磁束量を不可逆的に変化させて、低速から高速までの広範囲での可変速運転を可能とした永久磁石式回転電機に関する。
永久磁石式回転電機では、永久磁石の鎖交磁束が常に一定の強さで発生しているので、永久磁石による誘導電圧は回転速度に比例して高くなる。そのため、低速から高速まで可変速運転する場合、高速回転では永久磁石による誘導電圧(逆起電圧)が極めて高くなり、電源電圧上限に達して出力に必要な電流を流すための励磁電圧を印加することができなくなる。その結果、高速回転域では出力が大幅に低下し、さらには高速回転まで広範囲に可変速運転することができなくなる。これを避けるためには、永久磁石の磁束量が耐電圧以下になるように削減された設計を行うことが考えられるが、その場合には永久磁石式回転電機の低速域での出力及び効率が低下する。
最近では、可変速範囲を拡大する方法として、非特許文献1に記載されているような弱め磁束制御が適用され始めている。電機子巻線の総鎖交磁束量はd軸電流による磁束と永久磁石による磁束とから成るが、弱め磁束制御では、負のd軸電流による磁束を発生させることによって、この負のd軸電流による磁束で全鎖交磁束量を減少させる。また、弱め磁束制御においても高保磁力の永久磁石は磁気特性(B−H特性)の動作点が可逆の範囲で変化するようにする。このため、永久磁石は弱め磁束制御の滅磁界により不可逆的に滅磁しないように高保磁力のNdFeB磁石を適用する。
弱め磁束制御を適用した運転では、負のd軸電流による磁束で鎖交磁束が減少するので、鎖交磁束の減少分が電圧上限値に対する電圧の余裕分を作る。そして、トルク成分となる電流を増加できるので高速域での出力が増加する。また、電圧余裕分だけ回転速度を上昇させることができ、可変速運転の範囲が拡大される。
しかし、出力には寄与しない負のd軸電流を常時流し続けるため銅損が増加して効率は悪化する。さらに、負のd軸電流による滅磁界は高調波磁束を生じ、高調波磁束等で生じる電圧の増加は弱め磁束制御による電圧低減の限界を作る。これらより、埋め込み型永久磁石式回転電機に弱め磁束制御を適用しても基底速度の3倍以上の可変速運転は困難である。さらに、前述の高調波磁束により鉄損が増加し、中・高速域で大幅に効率が低下する問題がある。また、高調波磁束による電磁力で振動を発生する可能性もある。
このような問題点を解決する技術として、特許文献1や特許文献2には、固定子巻線の電流で作る磁界により不可逆的に磁束密度が変化する程度の低保磁力の永久磁石(以下、可変磁力磁石という)と、可変磁力磁石の2倍以上の保磁力を有する高保磁力の永久磁石(以下、固定磁力磁石という)を配置し、電源電圧の最大電圧以上となる高速回転域では可変磁力磁石と固定磁力磁石による全鎖交磁束が減じるように、電流による磁界で可変磁力磁石を磁化させて全鎖交磁束量を調整する技術が記載されている。
さらに特許文献3においては可変磁力磁石を磁化する際に、電流による磁界が可変磁力磁石に集中するように短絡コイルを配置する技術が記載されている。この特許文献3の技術を用いた永久磁石式回転電機は、例えば、図17に記載のような構成の回転子を備えている。すなわち、回転子は、図示しない回転子軸、回転子鉄心2、可変磁力磁石5及び固定磁力磁石4A,4Bおよび短絡コイル6から構成されている。回転子鉄心2は珪素鋼板を積層して構成され、可変磁力磁石5は回転子鉄心2の磁極1中央に設けられた磁石挿入孔3C挿入され、固定磁力磁石4A,4Bは可変磁力磁石5の左右に設けられた磁石挿入孔3A,3Bに挿入されている。この可変磁力磁石5の磁石挿入孔3Cの左右の空隙と固定磁力磁石の挿入孔3A,3Bの可変磁力磁石5と反対側の空隙を利用して固定磁力磁石4A,4Bを取り囲むように短絡コイル6が巻かれている。
このように構成された永久磁石式回転電機では、固定子巻線に極短時間となるパルス的な電流を流して磁界を形成し、可変磁力磁石5に磁界を作用させることで可変磁力磁石5の磁力を変化させることができる。この際に、短絡コイル6には磁界に侵入を防ぐように短絡電流が流れるため、固定子電流のつくる磁界はほぼ可変磁力磁石5のみに作用し、十分な着磁磁界が作用する。
その結果、本実施の形態の回転子では、可変磁力磁石5を着磁することにより可変磁力磁石5と固定磁力磁石4A,4Bを合わせた全鎖交磁束量を広範囲に調整することができる。例えば、低速域では可変磁力磁石5は固定磁力磁石4A,4Bの鎖交磁束と同方向(初期状態)で最大値になるようにd軸電流で磁化することにより、永久磁石によるトルクは最大値になるので、回転電機のトルク及び出力を最大にすることができる。中・高速域では、可変磁力磁石5の磁束量を低下させ、全鎖交磁束量を下げることにより、回転電機の電圧は下がるので、電源電圧の上限値に対して余裕ができ、回転速度(周波数)をさらに高くすることが可能となる。
また、この種の回転子鉄心2内に永久磁石を埋め込むような永久磁石式回転電機では、発生トルクのリップルや誘起電圧の高調波成分を低減するために、図18に示すように、磁極Aの中心と磁極Bの中心の位置を周方向にずらした磁極を軸方向に配置する(段スキュー)が一般的に行われている。このような段スキューを行う永久磁石式回転電機においては、スキュー面近傍の磁石が不可逆減磁する課題があり、これを防止するため特許文献4においては、図19に示すようにスキュー面において固定磁力磁石4及可変磁力磁石5の端面と鉄板の間にギャップまたは非磁性スペーサ9を設ける技術が記載されている。
また、この段スキューに代わる方法として、特許文献5においては回転子外径面を溝を設ける等によって非対称構造とし、幾何学的中心と磁気的中心を周方向にずらし、このずれ方向が異なる磁極を周方向に配置することで段スキューと同様の効果を得る技術が記載されている。
特開2006−280195号公報 特開2008−48514号公報 特開2008−296080号公報 特開2009−136040号公報 特開2008−322612号公報
埋込磁石同期モータの設計と制御,武田洋次・他,オーム社
しかしながら、特許文献3の発明の図17、18に示す構成を有する永久磁石式回転電機では、磁極をずらして配置しているので、互いの磁極における可変磁力磁石の位置もずれることになる。ずれた磁極の影響により、特にスキュー面近傍で可変磁力磁石が不可逆減磁しやすく、これを防止するためにはスキュー面に広いギャップを設ける必要があって、回転子の有効長が短くなり、永久磁石式回転電機の体格が大きくなる課題がある。
また、短絡コイルを設ける場合には、短絡コイルについても段スキューする必要があり、このため、スキュー面に短絡コイルが周方向に位置を変えることができるようなスペースが必要となり、これも回転子の有効長を短くする要因となる。さらに、このように短絡コイルをスキュー面でほぼ直角に曲げることは短絡コイルの製造性を著しく悪化させるとともにその信頼性を低減するという課題がある。
さらに、回転子の外周面を非対称とする方法では、磁極の幾何学的中心と磁気的中心の周方向のずれ量が十分でなく、スキュー効果が低減したり、従来の段スキューと併用しなければならないような課題がある。
そこで、本発明は前記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであって、段スキューをおこなわずに同等の効果を得ることを目的とする。これにより、低速から高速までの全運転範囲で高効率にでき、インバータのパワー素子容量も低減できて、製造容易でかつ段スキューによる永久磁石の減磁の恐れのない永久磁石式回転電機を得ることを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の永久磁石式回転電機は、磁極の左右および中央に磁石挿入孔を設け、このうち左右の磁石挿入孔に固定磁力磁石を配置し、中央の磁石挿入孔に可変磁力磁石を配置して磁極を形成し、この磁極を回転子鉄心内に複数個配置して回転子を形成し、この回転子の外周にエアギャップを介して固定子を配置し、この固定子に電機子鉄心と電機子巻線を設け、この電機子巻線が作る磁界により前記回転子の磁極を構成する可変磁力磁石を磁化させることにより、可変磁力磁石の磁束量を不可逆的に変化させ、前記の可変磁力磁石の幾何学的中心と磁極の磁気的中心が周方向にずれた2種類以上の磁極を有することを特徴とする。
なお、前記の可変磁力磁石の幾何学的中心と磁極の磁気的中心が周方向にずらすために、
(1)固定磁力磁石の寸法、形状及び位置
(2)固定磁力磁石または可変磁力磁石の磁石挿入孔の寸法、形状及び位置
のうち少なくとも1つを左右非対称としたり、
前記可変磁力磁石を挿入する磁石挿入孔を可変磁力磁石の幾何学的中心に対して非対称とし、当該磁石挿入孔の可変磁力磁石を挿入しないスペースに固定磁力磁石を挿入したり、
磁極外周部に磁極の磁気的中心と反対側で固定子との間のギャップを広く、同じ側でより狭くするような不均一のギャップを設けたり、
可変磁力磁石の幾何学的中心から見て磁極の磁気的中心と反対側に切欠きを設けたり、
可変磁力磁石の幾何学的中心から見て磁極の磁気的中心と反対側の磁気バリアを、同じ側の磁気バリアより大きくたしりすることも本発明の一態様である。
また、段スキューをおこなわずに同等の効果を得るために、可変磁力磁石の幾何学的中心と磁極の磁気的中心のずれが異なる複数の磁極を周方向に配置したり、Vスキューをおこなわずに同等の効果を得るために、軸方向に3分割以上で分割し、軸方向の両端の磁極を同一形状としたり、短絡コイルをスキューをおこなわずに同等の効果を得るために、軸方向に異なる位置の磁極において、短絡コイルの位置をそれぞれの可変磁力磁石の幾何学的中心からみて同一位置に配置したり、短絡コイルの可変磁力磁石に近い側を可変磁力磁石と一体化したりすることも本発明の一態様である。
以上のような構成を有する本発明によれば、固定磁力磁石の配置そのものを非対称とするために、可変磁力磁石の幾何学的中心と磁極の磁気的中心との周方向のずれ量を十分確保することができる。このずれ量の異なる磁極を周方向もしくは軸方向に配置することで可変磁力磁石および短絡コイルについてはスキューを行うことなく、段スキューと同様の効果を得ることができる。
また、本発明によれば、可変磁力磁石および短絡コイルはスキューしないため、製造性が向上すると共に、回転子の有効長の低減がおこらず体格の小さな回転電機を提供できる。さらに可変磁力磁石の不可逆減磁や短絡コイルの信頼性の低下の恐れがなく信頼性の高い回転電機を提供できる。
本発明の実施例1における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図 本発明の実施例1における磁極の解析結果の磁石磁束分布を示した断面図 本発明の実施例1における永久磁石式回転電機の磁極の2極分の展開断面図 本発明の実施例2における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図 本発明の実施例3における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図 本発明の実施例3の変形例における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図 本発明の実施例4における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図 本発明の実施例5における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図 本発明の実施例6における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図 本発明の実施例7における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図 本発明の実施例8における永久磁石式回転電機の1極分の磁極とその磁極を反転させた断面図 本発明の実施例8における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の斜視図 本発明の実施例9における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の斜視図 本発明の実施例10における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の斜視図 本発明の実施例11における永久磁石式回転電機の1極分の磁極とその磁極を反転させた磁極の断面図 本発明の実施例12における永久磁石式回転電機の1極分の磁極とその磁極を反転させた磁極の断面図 従来技術の永久磁石式回転電機における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の断面図 従来技術の永久磁石式回転電機における段スキューを示す斜視図及び断面図 従来技術の永久磁石式回転電機における段スキュー拡大斜視図
以下、本発明に係る永久磁石式回転電機の実施例について、図面を参照して説明する。本実施例の回転電機は8極の場合で説明しており、他の極数でも同様に適用できる。
[1−1.1極分の構成]
図1を用いて本発明の実施例1を説明する。図1は本発明の実施例1における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図である。図1の符号1は、実施例1の永久磁石式回転電機の磁極1における磁極である。この永久磁石式回転電機は、回転子鉄心2には、固定磁力磁石または可変磁力磁石を挿入する磁石挿入孔3A〜3Cを設ける。この磁石挿入孔3A〜3Cの配置としては、磁石挿入孔3Cの両側に磁石挿入孔3A,3Bを配置する。本実施例では、磁石挿入孔3Aと磁石挿入孔3Bの大きさは、磁石挿入孔3Bの方が大きくなるようにする。
この磁石挿入孔3A,3Bには、保磁力と磁化方向の厚みの積が大となる固定磁力磁石4A、4Bを挿入する。また、磁石挿入孔3Cは、保磁力と磁化方向の厚みの積が小となる可変磁力磁石5を挿入する。各磁石挿入孔3A〜3Cには、磁石挿入孔のサイズにあった磁力磁石4,5を挿入する。すなわち、磁石挿入孔3Aより大きい磁石挿入孔3Bには、固定磁力磁石4Aより大きい固定磁力磁石4Bを挿入する。可変磁力磁石5の両側に配置する固定磁力磁石4A,4Bの大きさが異なるために、固定磁力磁石4A,4Bの磁気中心は、固定磁力磁石4Aの側にずれることになる。これにより、磁石挿入孔3A〜3Cと各磁石は、固定磁力磁石挿入孔3Aと固定磁力磁石挿入孔3Bおよび固定磁石磁力4Aと固定磁力磁石4Bとは、可変磁力磁石の幾何学的中心5aに対して左右非対称な寸法、配置とする。
ここで配置した、固定磁力磁石4A,4Bは、可変磁力磁石5に対して、磁気回路上で並列回路を構成する。すなわち、回転子鉄心2内を通過する磁束が可変磁力磁石5及び固定磁力磁石4A,4Bの部分をその厚さ方向に通過するように、磁極部1を構成する。この磁極部1の中心軸方向がd軸、磁極間の中心軸方向がq軸となる。
また、可変磁力磁石5は、1個の可変磁力磁石のみで構成するのではなく、可変磁力磁石と固定磁力磁石とを組み合わせて作製した可変磁力磁石を用いてもよい。具体的には、可変磁力磁石5と固定磁力磁石4Cを各磁石の磁化方向に重ね合わせて1つの磁石を構成する。すなわち、可変磁力磁石3と固定磁力磁石4Cの磁化方向を同じくして、磁気的に直列に配置する。この直列に重ねた磁石は、磁化方向がd軸方向(ここでは、ほぼ回転子の半径方向)となる位置で回転子鉄心2内に配置する。一方、可変磁力磁石5と固定磁力磁石4Cを直列に重ねた磁石の両側に、固定磁力磁石4A,4Bを磁化方向がd軸方向となる位置で配置する。この横に配置した固定磁力磁石4A,4Bは、前記直列に重ねた磁石に対して、磁気回路上で並列回路を構成する。すなわち、磁気回路上では、可変磁力磁石3に対して、直列に固定磁力磁石4aを、並列に固定磁力磁石4A,4Bを配置する。
本実施例では、可変磁力磁石3としてはフェライト磁石、固定磁力磁石4としてはNdFeB磁石を使用する。また、可変磁力磁石3としては、SmCo系磁石、CeCo系磁石、NdFeB系磁石の中で保持力の弱い磁石を使用することもできる。一例として、可変磁力磁石3の保磁力を280kA/m、固定磁力磁石4の保磁力は1500kA/mとするが、必ずしもこのような値に限定されるものではない。可変磁力磁石3は負のd軸電流によって不可逆的に磁化されるものであればよく、固定磁力磁石4は負のd軸電流によって不可逆的に磁化されないものであれば良い。
[1−2.1極分の作用]
次に、前記のような構成を有する本実施例の永久磁石式回転電機の磁極の1極分の作用について説明する。図2は、本実施例の解析結果の磁石磁束分布を示したものである。
可変磁力磁石5の両側に配置する固定磁力磁石4A,4Bの大きさが同じ場合には、固定磁力磁石4A,4Bの磁気中心は、固定磁力磁石4A,4Bの中央になる。これにより、可変磁力磁石5の中心である5aと固定磁力磁石4A,4Bの磁気的中心が一致する。しかしながら、本実施例では、可変磁力磁石5の両側に配置する固定磁力磁石4A,4Bの大きさが異なる。そのため、図2に示すように、固定磁力磁石4A,4Bの磁気的中心が、固定磁力磁石4Aの側にずれ、可変磁力磁石5の磁気的中心である5aから固定磁力磁石4B側の周方向にずれている。
[1−3.2極分の構成]
図3は本発明の実施例1における永久磁石式回転電機の磁極の2極分の展開断面図である。図中の磁極1Aと磁極1Bでは、可変磁力磁石5の幾何学的中心5aと磁極の磁気的中心1aの周方向のずれ量が異なる。この互いに幾何学的中心5aと磁極の磁気的中心1aの周方向のずれ量が異なる2つの磁極1Aと磁極1Bとを、それぞれの磁極の可変磁力磁石5の幾何学的中心5aが極数で決まる磁極ピッチに等しくなるように配置する。すなわち、可変磁力磁石5の幾何学的中心5aが平均的な磁極の磁気的中心1aと一致するようにする。
[1−4.2極分の作用]
次に、前記のような構成を有する本実施形態の永久磁石式回転電機の磁極の2極分の作用について説明する。幾何学的中心5aと磁極の磁気的中心1aの周方向のずれ量が異なる2つの磁極A,Bを磁極ピッチに等しくなるように配置した本実施例では、磁極1Aの磁気的中心1Aaと磁極1Bの磁極の磁気的中心1Baが平均的な磁極の磁気的中心1aに対して反対側にずれることになる。これによって図3に示すように平均的な磁極の磁気的中心1aに対して反対側にずれた磁極と軸方向に配置する段スキューと同じ効果が得られる。
[1−5.実施例1の効果]
本実施例では、軸方向に段スキューが行わなくて済むため、スキュー面での永久磁石の減磁の恐れがなく、またそれを緩和するためにスキュー面にスペースを設ける必要がないため、回転子の有効長が減少することがなく、減磁の恐れのない信頼性が高く体格の小さな永久磁石式回転電機を提供できる。
[2−1.実施例2の構成]
図4を用いて本発明の実施例2を説明する。本実施例は、実施例1の固定磁力磁石4Bのサイズを変更したものである。
図4は本発明の実施例2における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図である。実施例2の磁極1の磁石挿入孔3A〜3Cでは、実施例1と同様に、磁石挿入孔3A,3Bの大きさを、磁石挿入孔3Bの方が大きさが大きくなるようにする。一方、固定磁力磁石挿入孔3A,3Bに挿入する固定磁力磁石4Aと固定磁力磁石4Bについては、同一の寸法・形状とする。
[2−2.実施例2の作用]
次に、前記のような構成を有する本実施形態の作用について説明する。可変磁力磁石の幾何学的中心5aと磁極の磁気的中心1aの周方向のずれ量は、主として固定磁力磁石挿入孔3Aと固定磁力磁石挿入孔3Bの寸法、配置によって決まるため、本実施例においても可変磁力磁石の幾何学的中心5aと磁極の磁気的中心1aの周方向のずれ量は実施例1から大きく変化することはない。
[2−3.実施例2の効果]
このような実施例2の効果としては、前記実施例1の効果に加え、固定磁力磁石4Aと固定磁力磁石4Bについては同一の寸法・形状としているため、固定磁石挿入の際に2種類の固定磁石を判別する必要がなくなり、作業性が向上する。また、部品点数が減少するためにコストが低減でき、より安価な永久磁石式回転電機を提供できる。
[3−1.実施例3の構成]
図5,6を用いて本発明の実施例3を説明する。本実施例は、磁極の中心1aに対して左右対称な磁石挿入孔3A〜3Cに配置する可変磁力磁石5の配置位置を、磁石挿入孔3Cの幾何学的中心からずらして配置したものである。
図5は本発明の実施例3における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図である。本実施例では、固定磁力磁石挿入孔3A,3Bの大きさ及び固定磁力磁石4A,4Bの大きさは、同一のものとする。この固定磁力磁石挿入孔3Aと固定磁力磁石挿入孔3Bとを磁極の磁気的中心1aに対して左右対称の形状とする。また、可変磁力磁石挿入孔3Cの幾何学的中心と固定磁力磁石挿入孔3A,3Bの幾何学的中心が一致するように可変磁力磁石挿入孔3Cを設ける。そのため、固定磁力磁石挿入孔3Aと固定磁力磁石挿入孔3Bおよび可変磁力磁石挿入孔3Cにより形成される磁石外径側鉄心2bがほぼ左右対称の形状となる。一方、可変磁力磁石挿入孔3Cの内部に配置する可変磁力磁石5は、可変磁力磁石挿入孔3Cの幾何学的中心からずらして配置する。
一方、図6は、本実施例における変形例を示す永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図である。この変形例は、図5と同様に、可変磁力磁石挿入孔3Cの内部に配置する可変磁力磁石5を、可変磁力磁石挿入孔3Cの幾何学的中心からずらして配置する。一方、固定磁力磁石挿入孔3A,3B及び固定磁力磁石4A,4Bは、図5と異なり、固定磁力磁石挿入孔3Aと固定磁力磁石挿入孔3Bおよび固定磁石磁力4Aと固定磁力磁石4Bとは、可変磁力磁石の幾何学的中心5aに対して左右非対称な寸法、配置とする。
[3−2.実施例3の作用]
次に、前記図5,6のような構成を有する本実施形態の作用について説明する。可変磁力磁石5を可変磁力磁石挿入孔3Cの幾何学的中心からずらして配置することにより、固定磁力磁石挿入孔3A,3B及び固定磁力磁石4A,4Bも可変磁力磁石5の幾何学的中心5aに対して左右非対称な配置となり、可変磁力磁石の幾何学的中心5aと磁極の磁気的中心1aが周方向にずれる。本実施例においても可変磁力磁石の幾何学的中心5aと磁極の磁気的中心1aの周方向のずれ量は、実施例1から大きく変化することはない。
[3−3.実施例3の効果]
このような実施例3の効果としては、可変磁力磁石挿入孔3Cの内部に配置する可変磁力磁石5の位置をずらすという単純な方法のみで前記実施例1と同様な効果を発揮することができる。それだけでなく、固定磁力磁石挿入孔3A,3Bの大きさ及び固定磁力磁石4A,4Bの大きさを同一形状にした場合は、磁石外径側鉄心2bがほぼ左右対称の形状となるため、この部分に発生する遠心力もほぼ半径方向に働くことになり、固定磁力磁石挿入孔3Aと可変磁力磁石挿入孔3C、および固定磁力磁石挿入孔3Bと可変磁力磁石挿入孔3Cにより形成される回転子鉄心のブリッジ部2aで遠心力により発生する曲げ応力を低減することが出来、ブリッジ部の信頼性が向上する。また、ブリッジ部を細くできるためにブリッジ部を通るもれ磁束を低減でき、トルクが向上し、より信頼性が高く体格の小さな永久磁石式回転電機を提供できる。
[4−1.実施例4の構成]
図7を用いて本発明の実施例4を説明する。本実施例は、実施例3の磁石挿入孔3Cに固定磁力磁石4Cを追加したものである。
図7は本発明の実施例4における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図である。本実施例では、固定磁力磁石挿入孔3A,3B,3C及び固定磁力磁石4A,4Bの大きさ、配置は実施例3と同様である。可変磁力磁石5についても、実施例3と同様に、可変磁力磁石挿入孔3Cの幾何学的中心からずらして配置する。本実施例では、可変磁力磁石5を可変磁力磁石挿入孔3Cのの幾何学的中心からずらして配置することによりできる間隙部に固定磁力磁石4Cを配置する。
[4−2.実施例4の作用・効果]
このような構成を有する実施例4では、実施例3と同様に、可変磁力磁石の幾何学的中心5aと磁極の磁気的中心1aが周方向にずれる。また、磁石挿入孔3Cに固定磁力磁石Cを配置しているため、その分だけ磁石量が増える。これにより、前記実施例3の効果に加えて、トルクが向上し、より体格の小さな永久磁石式回転電機を提供できる。
[5−1.実施例5の構成]
図8を用いて本発明の実施例5を説明する。図8は本発明の実施例5における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図である。本実施例は、実施例1の回転子の一部の形状を変更したものである。本実施例では、実施例1の構成に加えて、回転子の一部の形状を変更することにより、磁石外径側鉄心2bの形状が、磁極の磁気的中心1aに対して左右非対称の形状となる。
[5−2.実施例5の作用・効果]
このような構成を有する実施例5では、実施例1と同様に、可変磁力磁石の幾何学的中心5aと磁極の磁気的中心1aが周方向にずれる。さらに、ギャップの不均一性によっても可変磁力磁石の幾何学的中心5aと磁極の磁気的中心1aが周方向にずれる効果があるため、同一のずれ量を実現するための固定磁石の配置の自由度がましてより体格の小さな永久磁石式回転電機を提供できる。
[6−1.実施例6の構成]
図9を用いて本発明の実施例6を説明する。図9は本発明の実施例6における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図である。本実施例は、第5の実施例の回転子の一部の形状を変更したものである。本実施例では、回転子2の磁極の外径部分に切欠き部7を設けることにより固定子とのギャップが左右非対称としている。
[6−2.実施例6の作用・効果]
このような構成を有する実施例6では、実施例5の効果に加え、磁極外径部の形状の構成にノッチ型を使うような製造法が適用できるため、既存の設計を一部流用するようなことが可能となり、より安価な永久磁石式回転電機を提供できる。
[7−1.実施例7の構成]
図10を用いて本発明の実施例7を説明する。図10は本発明の実施例7における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図である。本実施例は、実施例1の回転子の一部の形状を変更したものである。本実施例では、実施例1の構成に加えて、磁極の外径付近に設けられた磁気バリア8を左右非対称となるように配置する。
[7−2.実施例7の作用・効果]
このような構成を有する実施例7では、実施例1と同様に、可変磁力磁石の幾何学的中心5aと磁極の磁気的中心1aが周方向にずれる。磁気バリア8により、磁石外径側鉄心2bにおける磁路断面積が狭くなって磁気抵抗が高くなる。この磁気バリア8が左右非対称なことによっても可変磁力磁石の幾何学的中心5aと磁極の磁気的中心1aが周方向にずれる効果があるため、同一のずれ量を実現するための固定磁石の配置の自由度がましてより体格の小さな永久磁石式回転電機を提供できる。
[8−1.実施例8の構成]
図11,12を用いて本発明の実施例8を説明する。図11は本発明の実施例8における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の断面図であり、図12は本発明の第8の実施例における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の模式的な斜視図である。
本実施例では、図11に示すように前記各実施例のように構成された磁極1Aを軸方向に反転したものを磁極1Bとする。この磁極1Aと磁極1Bとを、図12に示すように、可変磁力磁石5の幾何学的中心5aと磁極の磁気的中心1aが周方向にずれるように構成された磁極1Aを軸方向に反転したものを磁極1Bとし、磁極1Aと磁極1Bを軸方向に配置する。また、磁極1Aと磁極1Bはそれぞれの磁極の可変磁力磁石の幾何学的中心5aが一致するように配置しており、即ち可変磁力磁石の幾何学的中心5aが平均的な磁極の磁気的中心1aと一致する。
[8−2.実施例8の作用・効果]
このような構成を有する実施例8では、磁極1Aの磁極中心1Aaと磁極1Bの磁極中心1Baを軸方向にずらして配置するという点では、従来の段スキューと同じ構造であり、従来の段スキューと同じ効果が得られる。さらに本実施例ではそれぞれの磁極の可変磁力磁石の幾何学的中心5aが一致しているため、可変磁力磁石5についてはスキューの必要がない。
可変磁力磁石5の位置が一致しているため可変磁力磁石5では減磁の恐れがなく、それを緩和するためにスキュー面にスペースを設ける必要がない。これにより、回転子の有効長が減少することがなく、減磁の恐れのない信頼性が高く体格の小さな永久磁石式回転電機を提供できる。
また、磁極1Bが磁極1Aを軸方向に反転したものとなっているため、磁極1Aを極数分並べた鉄心ブロックに固定磁石を挿入し、それを軸方向に反転することで磁極1Bの鉄心ブロックを形成し、両者の鉄心ブロックを所定の位置に配置した後から可変磁力磁石5を挿入するような製造方法が可能となり、部品点数を削減して製造工数を低減したより安価な永久磁石式回転電機を提供できる。
[9−1.実施例9の構成]
図13を用いて本発明の第9の実施例を説明する。図13は本発明の第9の実施例における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の模式的な斜視図である。本実施例ではそれぞれの磁極の可変磁力磁石の幾何学的中心5aに対する磁極の磁気的中心1Aa、1Baの周方向ずれ量が異なる磁極1A、1Bを軸方向に1A、1B、1Aのように配置し、かつ磁極1Aの軸方向の積厚を磁極1Bの半分としている。
[9−2.実施例9の作用・効果]
このような構成を有する実施例9では、実施例8と同様に、磁極1Aの磁極中心1Aaと磁極1Bの磁極中心1Baを軸方向にずらして配置している。さらに、磁極1A、1Bを軸方向に1A、1B、1Aのように配置することにより、従来のVスキューと同じ構造となる。これにより、第7の実施例に加えてVスキューと同様に磁気的な振動モードのうち軸方向に1次のモードの発生を抑制することができて、より信頼性が高く低騒音の永久磁石式回転電機を提供できる。
[10−1.実施例10の構成]
図14を用いて本発明の第10の実施例を説明する。図14は本発明の第10の実施例における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の模式的な斜視図である。
本実施例では軸方向に配置された第1の実施例のように構成された磁極1Aを軸方向に反転したものを磁極1Bとし、磁極1Aと磁極1Bを周方向に配置したものを極数の半分だけ周方向に並べて鉄心ブロック2ABとし、この鉄心ブロックと同じものを周方向に極ピッチだけ回転したものを鉄心ブロック2BAとして、鉄心ブロック2ABと2BAを軸方向に配置している。
[10−2.実施例10の作用・効果]
このような構成を有する実施例10では、磁極1Aの磁極中心1Aaと磁極1Bの磁極中心1Baを軸方向にずらして配置するという点では、従来の段スキューと同じ構造であり、さらに周方向にも磁極1Aと磁極1Bが交互に配置されているため、両者の効果を併せることで従来のVスキューと同じ効果が得られる。
また、鉄心ブロック2BAが鉄心ブロック2ABを1極分回転したものとなっているため、鉄心ブロック2BAに固定磁石を挿入し、それを1極分回転することで鉄心ブロック2BAを形成し、両者の鉄心ブロックを所定の位置に配置した後から可変磁力磁石5を挿入するような製造方法が可能となり、部品点数を削減して製造工数を低減したより安価な永久磁石式回転電機を提供できる。
[11−1.実施例11の構成]
図15を用いて本発明の第11の実施例を説明する。図15は本発明の第11の実施例における永久磁石式回転電機の1極分の磁極1Aと磁極1Aを反転させた磁極1Bの模式的な斜視図である。
本実施例では第7の実施例の構成に加えて、可変磁力磁石5aの幾何学的中心に対して左右対称に短絡コイル6を設けている。短絡コイル6は可変磁力磁石5を着磁する際に着磁磁界を可変磁力磁石5部分に集中させるような位置に配置する必要があるため、必要に応じて短絡コイル挿入孔6aを設けてそこに短絡コイル6を挿入してもよい。
[11−2.実施例11の作用・効果]
このような構成を有する実施例11では、可変磁力磁石5aの幾何学的中心に対して左右対称に短絡コイル6を設けているため、磁極1Aと磁極1Bはそれぞれの磁極の可変磁力磁石の幾何学的中心5aが一致するように配置する場合、短絡コイル6を配置する場所も一致する。そのため、磁極1Aと磁極1Bを軸方向に配置する場合でも、短絡コイル6をスキューする必要がない。
このため、従来のようにスキュー面で短絡コイル6をスキューするためのスペースが必要ないため、その分の回転子の有効長が減少しない。また、短絡コイル6のスキュー作業が不要なため、工数の低減され、信頼性も向上する。そのため、実施例7の効果に加えて、短絡コイル6の効果により、より少ない磁化電流で可変磁力磁石5を磁化することができるため、磁化電流を供給するインバータの容量を小さくした永久磁石式回転電機を提供できる。
[12−1.実施例12の構成]
図16を用いて本発明の第12の実施例を説明する。図16は本発明の第12の実施例における永久磁石式回転電機の磁極の1極分の展開断面図である。本変形例においては、第10の実施例において可変磁力磁石側の短絡コイル6を可変磁力磁石5と一体の構造としている。具体的には短絡コイル6を板状にして可変磁力磁石5の側面に貼り付けたり、可変磁力磁石5に溝や孔を設けてそこに短絡コイル6を挿入するような構造とする。
[12−2.実施例12の作用・効果]
このような構成を有する実施例12では、実施例11と同様に、可変磁力磁石5aの幾何学的中心に対して左右対称に短絡コイル6を設けている。このため、磁極1Aと磁極1Bを軸方向に配置する場合でも、短絡コイル6をスキューする必要がない。さらに、可変磁力磁石側の短絡コイル6を可変磁力磁石5と一体の構造としているので、両者を一体のまま挿入することで作業工数が低減でき、また可変磁力磁石5と一体化することで短絡コイル6の機械的信頼性が向上した永久磁石式回転電機を提供できる。
[他の実施例]
(a)前記各実施例では、固定磁力磁石4A,4Bの寸法及び形状、若しくは、磁石挿入孔3A〜3Cの寸法及び形状を変更することにより、可変磁力磁石5の磁力中心5aを、可変磁力磁石挿入孔3Cの幾何学的中心からずらして配置する。それだけでなく、固定磁力磁石4A,4Bの位置、若しくは、磁石挿入孔3A〜3Cの位置を変更することにより、可変磁力磁石5の磁力中心5aを、可変磁力磁石挿入孔3Cの幾何学的中心からずらしてもよい。
(b)前記実施例7における、磁石外径側鉄心2bに配置する磁気バリア8は、左右非対称となるように配置するが、磁気バリア8の大きさや形状を変更することにより左右非対称とするだけでなく、磁気バリア8を配置する大きさ、形状及び位置のうち少なくとも1つを変更することにより左右非対称としても良い。また、磁気バリア8は、使用する永久磁石の保磁力や磁化電流によって生じる磁界の強さなどに応じて、適宜変更することができることは言うまでも無い。
1…磁極
1A…磁極
1B…磁極
1a…磁力中心
1Aa…磁力1A中心
1Ba…磁力1B中心
2AB…磁心ブロックAB
2BA…磁心ブロックBA
2…回転子鉄心
2a…ブリッジ部
2b…磁石外径側鉄心
3A〜3B…磁石挿入孔
4A,4B…固定磁力磁石
5…可変磁力磁石
5a…可変磁力磁石磁力中心部
6…短絡コイル
7…切り欠き部
8…磁気バリア
9…ギャップまたは非磁性スペーサ

Claims (17)

  1. 磁極の左右および中央に磁石挿入孔を設け、このうち左右の磁石挿入孔に固定磁力磁石を配置し、中央の磁石挿入孔に可変磁力磁石を配置して磁極を形成し、
    この磁極を回転子鉄心内に複数個配置して回転子を形成し、この回転子の外周にエアギャップを介して固定子を配置し、この固定子に電機子鉄心と電機子巻線を設け、この電機子巻線が作る磁界により前記回転子の磁極を構成する可変磁力磁石を磁化させることにより、可変磁力磁石の磁束量を不可逆的に変化させる永久磁石式回転電機において、
    前記の可変磁力磁石の幾何学的中心と磁極の磁気的中心が周方向にずれた2種類以上の磁極を有することを特徴とする永久磁石式回転電機。
  2. 磁極の左右および中央に磁石挿入孔を設け、このうち左右の磁石挿入孔に固定磁力磁石を配置し、中央の磁石挿入孔に可変磁力磁石を配置して磁極を形成し、
    この磁極を回転子鉄心内に複数個配置して回転子を形成し、この回転子の外周にエアギャップを介して固定子を配置し、この固定子に電機子鉄心と電機子巻線を設け、この電機子巻線が作る磁界により前記回転子の磁極を構成する可変磁力磁石を磁化させることにより、可変磁力磁石の磁束量を不可逆的に変化させる永久磁石式回転電機において、
    前記の可変磁力磁石の幾何学的中心と磁極の磁気的中心が周方向にずれるように、
    (1)固定磁力磁石の寸法、形状及び位置
    (2)固定磁力磁石または可変磁力磁石の磁石挿入孔の寸法、形状及び位置
    のうち少なくとも1つを左右非対称とし、このずれの量が異なる2種類以上の磁極を有することを特徴とする請求項1に記載の永久磁石式回転電機。
  3. 前記固定磁力磁石の寸法形状を左右対称とし、当該磁石挿入孔を磁極の磁気的中心に対して左右非対称としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の永久磁石式回転電機。
  4. 前記可変磁力磁石を挿入する磁石挿入孔を可変磁力磁石の幾何学的中心に対して非対称とするとことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機。
  5. 前記可変磁力磁石を挿入する磁石挿入孔を可変磁力磁石の幾何学的中心に対して非対称とするとともに、固定磁力磁石挿入孔を磁極の磁気的中心に対して左右対称としたことを特徴とする請求項4に記載の永久磁石式回転電機。
  6. 前記可変磁力磁石を挿入する磁石挿入孔を可変磁力磁石の幾何学的中心に対して非対称とし、当該磁石挿入孔の可変磁力磁石を挿入しないスペースに固定磁力磁石を挿入するとともに固定磁力磁石挿入孔を磁極の磁気的中心に対して左右対称としたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の永久磁石式回転電機。
  7. 可変磁力磁石の幾何学的中心から見て磁極の磁気的中心と反対側で固定子との間のギャップを広く、同じ側でより狭くするような不均一のギャップを磁極外周部に設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機。
  8. 可変磁力磁石の幾何学的中心から見て磁極の磁気的中心と反対側に切欠きを設けることによってギャップを不均一にしたことを特徴とする請求項7に記載の永久磁石式回転電機。
  9. 可変磁力磁石の幾何学的中心から見て磁極の磁気的中心と反対側の磁気バリアを、同じ側の磁気バリアより大きくしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機。
  10. 請求項1〜9のいずれかの永久磁石式回転電機において、可変磁力磁石の幾何学的中心と磁極の磁気的中心のずれが異なる複数の磁極を周方向に配置したことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  11. 請求項1〜9のいずれかの永久磁石式回転電機において、可変磁力磁石の幾何学的中心と磁極の磁気的中心のずれが異なる複数の磁極を、それぞれの可変磁力磁石の幾何学的中心が一致するようにして軸方向に配置したことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  12. 請求項11に記載の永久磁石式回転電機において、軸方向に3分割以上で分割し、軸方向の両端の磁極を同一形状としたことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  13. 請求項1〜9のいずれかの永久磁石式回転電機において、可変磁力磁石の幾何学的中心と磁極の磁気的中心のずれが異なる複数の磁極を周方向に配置し、かつ可変磁力磁石の幾何学的中心と磁極の磁気的中心のずれが異なる複数の磁極をそれぞれの可変磁力磁石の幾何学的中心が一致するようにして軸方向に配置したことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  14. 請求項13に記載の永久磁石式回転電機において、周方向に磁極の磁気的中心のずれが異なる複数の磁極を配置した極数分の磁極を、磁極ピッチだけ回転したものを軸方向に配置したことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  15. 請求項11または請求項13に記載の永久磁石式回転電機において、周方向に磁極の磁気的中心のずれが異なる複数の磁極を配置した極数分の磁極を、磁極を軸方向に反転したものを軸方向に配置したことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  16. 請求項11または請求項13に記載の永久磁石式回転電機において、軸方向に異なる位置の磁極において、短絡コイルの位置をそれぞれの可変磁力磁石の幾何学的中心からみて同一位置に配置したことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  17. 請求項16に記載の永久磁石式回転電機において、短絡コイルの可変磁力磁石に近い側を可変磁力磁石と一体化したことを特徴とする永久磁石式回転電機。
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