JP7056743B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、回転電機に関するものである。
回転電機においては、磁極の磁気的中心と可変磁力磁石の幾何学的中心が周方向にずれるように構成した磁極を回転子コア内に複数個配置して回転子を形成し、さらに、このずれ量の異なる複数の磁極を周方向及び軸方向に並べることで、段スキューと同じ効果を得るものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
日本特開2011-223742号公報
このように、特許文献1に示されるような回転電機は、回転子コアを複数の磁極に分割し、分割した磁極において、磁気的中心と幾何学的中心とが周方向にずれるように配置し、さらに、このずれ量の異なる複数の磁極を軸方向に並べることで、段スキューと同じ効果を得ようとするものである。
しかしながら、このような回転電機においては、磁気的中心と幾何学的中心とのずれ量が異なる複数の磁極が必要である。このため、異なる形状の磁極を製造する必要があり、製造時における材料歩留まり及び組立性が悪化してしまう。また、特許文献1に示されるような回転電機では、回転子コアの分割面が軸方向において揃っている。このため、回転子コアの分割面で生じた磁束の乱れの位相が揃い、トルク脈動が増大してしまう。
回転子コア分割面によるトルク脈動を抑制するために、回転子コア分割面を段スキュー構造にすることが考えられる。しかし、特許文献1に示されるような回転電機において、回転子コア分割面を段スキュー構造にするためには、分割したコアの取り付け位置を周方向にずらす必要がある。分割したコアの位置をずらした状態で、例えばボルトで締結して固定する場合、分割コアのそれぞれを個別にボルトで締結したり、分割コア毎に異なる位置にボルト用の孔を形成したりすることになり、組立性が悪化してしまう。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、回転子コアが分割された回転電機において、磁極及び回転子コア分割面の両方を段スキュー構造にして、回転子コアの分割面によるトルク脈動の増大を抑制できるとともに、製造時における材料歩留まりと組立性を向上できる回転電機を得ることにある。
この発明に係る回転電機は、固定子と、回転軸を中心にして回転可能に設けられ、前記固定子と磁気的空隙部を介して配置された回転子と、を備え、前記固定子は、円環状のコアバック部及び周方向に間隔を空けて前記コアバック部から径方向に延びたティース部を有する固定子コアと、前記固定子コアに巻装された複数のコイルと、を備え、前記回転子は、前記回転軸と接続された回転子フレームと、前記回転子フレームに固定され、磁極を有する回転子コアと、を備え、前記回転子コアは、前記回転軸に沿った方向において第1のコア群と第2のコア群の2つに分割され、前記第1のコア群及び前記第2のコア群のそれぞれは、周方向に2以上の分割個数に分割された分割コアを備え、前記回転子フレームには、前記分割個数だけフレーム側基準線が予め設定され、それぞれの前記分割コアには、コア側基準線が予め設定され、それぞれの前記分割コアは、前記フレーム側基準線の1つに前記コア側基準線を合わせて配置され、前記コア側基準線は、前記分割コアの周方向における中心からずれて配置され、前記分割コアの前記磁極の周方向における平均位置は、当該分割コアの前記コア側基準線からずれて配置され、それぞれの前記分割コアは、前記分割コアに形成された貫通孔に通されたボルトにより前記回転子フレームに締結され、1つの前記分割コアにおける前記貫通孔の位置は、当該分割コアの前記コア側基準線について対称に配置され、前記第1のコア群の前記分割コアと前記第2のコア群の前記分割コアとは、前記回転軸に沿った方向において互いに反転した向きで配置される。
この発明に係る回転電機によれば、磁極及び回転子コア分割面の両方を段スキュー構造にして、回転子コアの分割面によるトルク脈動の増大を抑制できるとともに、製造時における材料歩留まりと組立性を向上できるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係る回転電機の縦断面図である。 図1中に示す断面A-Aによる断面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機が備える回転子の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の要部を拡大して示す図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の要部を拡大して示す図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の一部を分解した斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の要部を拡大して示す図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の第1の変形例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の第1の変形例の要部を拡大して示す図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の第2の変形例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の第2の変形例の要部を拡大して示す図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の第3の変形例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の第4の変形例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の第4の変形例の要部を拡大して示す図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の第5の変形例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の第5の変形例の要部を拡大して示す図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の第6の変形例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の第6の変形例の要部を拡大して示す図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の第7の変形例を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転子の第8の変形例を示す斜視図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
実施の形態1.
図1から図20は、この発明の実施の形態1に係るものである。図1は回転電機の縦断面図である。図2は図1中に示す断面A-Aによる断面図である。図3は回転電機が備える回転子の斜視図である。図4は回転子の要部を拡大して示す図である。図5は回転子の要部を拡大して示す図である。図6は回転子の一部を分解した斜視図である。図7は回転子の要部を拡大して示す図である。図8は回転子の第1の変形例を示す斜視図である。図9は回転子の第1の変形例の要部を拡大して示す図である。図10は回転子の第2の変形例を示す斜視図である。図11は回転子の第2の変形例の要部を拡大して示す図である。図12は回転子の第3の変形例を示す斜視図である。図13は回転子の第4の変形例を示す斜視図である。図14は回転子の第4の変形例の要部を拡大して示す図である。図15は回転子の第5の変形例を示す斜視図である。図16は回転子の第5の変形例の要部を拡大して示す図である。図17は回転子の第6の変形例を示す斜視図である。図18は回転子の第6の変形例の要部を拡大して示す図である。図19は回転子の第7の変形例を示す斜視図である。そして、図20は回転子の第8の変形例を示す斜視図である。
この実施の形態に係る回転電機1は、例えば、図1に示すようなエレベータの巻上機に適用される。図1に示すエレベータの巻上機は、実施の形態に係る回転電機1に、フレームと後述するシーブ10とを装着したものである。
回転電機1は、固定子100及び回転子200を備えている。固定子100は、円環状を呈する。回転子200は、固定子100の内側に配置される。固定子100と回転子200との間には、磁気的空隙部が存在する。
固定子100は、固定子フレーム110と固定子コア120とを備えている。固定子コア120は、円環状を呈する。固定子コア120には、電機子コイル130が巻装されている。固定子フレーム110は、固定子コア120を外周側から支持している。固定子フレーム110の中央には、シャフト300の一端が固定されている。
回転子200は、回転子フレーム210と回転子コア220とを備えている。回転子フレーム210は、シャフト300の他端側にベアリング20を介して回転可能に接続されている。回転子フレーム210には、回転子コア220がボルト225により固定されている。回転子コア220は、固定子コア120に内側から対向するように配置される。回転子コア220は、円環状を呈する。このようにして、回転子200は、回転軸であるシャフト300を中心にして回転可能に設けられている。
回転子フレーム210には、シーブ10が固定されている。シーブ10の外周には、エレベータの主ロープが巻き掛けられる。主ロープの一端には、エレベータの乗りかごが連結されている。主ロープの他端には、釣合い重りが連結されている。このようにして、乗りかご及び釣合い重りは、主ロープによりつるべ状に吊持されている。回転電機1が動作すると、回転子200及びシーブ10は一体となって回転する。このシーブ10の回転により、主ロープが移動して、乗りかご及び釣合い重りが互いに反対方向に昇降する。
次に、図2を参照しながら、固定子100及び回転子200の構成について説明を続ける。固定子コア120は、コアバック部121及びティース部122を有している。固定子コア120は、磁性体からなる。コアバック部121は、円環状を呈する。ティース部122は、周方向に間隔を空けてコアバック部121から径方向に延びて複数設けられる。
そして、それぞれのティース部122の間には、スロットが形成される。図2に示す構成例では、ティース部122の個数は36個である。また、スロットの個数も同じく36個である。電機子コイル130は、固定子コアの36個のティース部122のそれぞれに集中巻で巻装される。ティース部122に巻装された電機子コイル130は、各スロットに収容される。図2では、それぞれのティース部122に、反時計回りに1、2、3、…、36と番号を振っている。
それぞれの電機子コイル130は、U相、V相、W相のいずれかの電源と接続されている。それぞれの電機子コイル130について、巻極性を「+」又は「-」で示し、位相を「U」、「V」又は「W」で示す表記方法によれば、電機子コイル130は、図2に示すように、+U11、-U12、+U13、+V11、-V12、+V13、+W11、-W12、+W13、+U21、-U22、+U23、+V21、-V22、+V23、+W21、-W22、+W23、+U31、-U32、+U33、+V31、-V32、+V33、+W31、-W32、+W33、+U41、-U42、+U43、+V41、-V42、+V43、+W41、-W42、+W43の順に並んでいる。
これらのうち、U相の電機子コイル130は、+U11、-U12、+U13、+U21、-U22、+U23、+U31、-U32、+U33、+U41、-U42、+U43の12個である。また、V相の電機子コイル130は、+V11、-V12、+V13、+V21、-V22、+V23、+V31、-V32、+V33、+V41、-V42、+V43の12個である。そして、W相の電機子コイル130は、+W11、-W12、+W13、+W21、-W22、+W23、+W31、-W32、+W33、+W41、-W42、+W43の12個である。これらの電機子コイル130は、まず、それぞれの位相毎にまとまるように接続される。その上で、各相の電機子コイル130が1つに結線される。
回転子コア220は、軟磁性体からなる。回転子コア220は、複数の磁極222を有している。磁極222は、永久磁石からなる。複数の磁極222は、周方向において等間隔に配置されている。図2に示す構成例では、回転子200の磁極222の個数は、40個である。
なお、回転電機1の極数とスロット数は、ここで説明した40極36スロットに限られない。
図3に示すように、回転子コア220は、回転軸であるシャフト300に沿った方向において第1のコア群401と第2のコア群402の2つに分割されている。そして、第1のコア群401及び第2のコア群402のそれぞれは、周方向において予め定められた分割個数に分割された分割コア221を備えている。分割個数は、2個以上である。ここで説明する構成例では、分割個数は10個である。分割コア221のそれぞれは、同一の形状を有している。
図4に示すように、回転子フレーム210には、前述の分割個数だけフレーム側基準線Pが予め設定されている。フレーム側基準線Pは、周方向において等間隔に配置されている。なお、フレーム側基準線Pは視認できない仮想的な線であってもよい。すなわち、フレーム側基準線Pを、回転子フレーム210に刻印等で視認できるように示す必要はない。
また、それぞれの分割コア221には、コア側基準線Qが予め設定されている。コア側基準線Qは視認できない仮想的な線であってもよい。すなわち、コア側基準線Qを、分割コア221に刻印等で視認できるように示す必要はない。
それぞれの分割コア221のコア側基準線Qは、当該分割コア221の周方向における中心からずれて配置されている。分割コア221の周方向における中心とは、分割コア221の周方向における一方の端面C1と他方の端面C2との間を2等分する位置である。したがって、コア側基準線Qと端面C1とのなす角度をψ1、コア側基準線Qと端面C2とのなす角度をψ2とすると、ψ1≠ψ2である。
1つの分割コア221には、1つ以上、望ましくは複数の磁極222が設けられている。ここで説明する構成例では、1つの分割コア221に4つの磁極222が設けられている。それぞれの磁極222には磁極中心があり、これら4つの磁極222の中心位置を周方向において平均したものを、図4中のBで示している。そして、この分割コア221の磁極222の周方向における平均位置Bは、当該分割コア221のコア側基準線Qからずれて配置されている。すなわち、磁極222の周方向における平均位置Bと、コア側基準線Qとがなす角度φは0°でない。
また、分割コア221に設けられる個々の磁極222について、図5に示すように、まず、コア側基準線Qの最も近くに位置する磁極222の磁極中心線D1とする。また、同図に示すように、コア側基準線Qの最も近くに位置する磁極222と隣り合う2つの磁極222のうち、コア側基準線Qに近い方の磁極222の磁極中心線D2とする。そして、磁極中心線D1とコア側基準線Qとがなす角度をθ1とし、磁極中心線D2とコア側基準線Qとがなす角度をθ2とすると、θ1<θ2が成り立つ。このような角度関係となる2以上の磁極222を1つの分割コア221に設けることで、必要な分割コア221の数を少なくできる。
第1のコア群401と第2のコア群402は、以上のようにして構成された同形状の分割コア221によって構成されている。そして、第1のコア群401の分割コア221と第2のコア群402の分割コア221とは、シャフト300に沿った方向において互いに反転した向きで配置される。
また、第1のコア群401及び第2のコア群402を構成するそれぞれの分割コア221は、フレーム側基準線Pの1つにコア側基準線Qを合わせて配置される。
回転子フレーム210には、溝部211が形成されている。溝部211は、回転軸であるシャフト300と平行に形成される。溝部211は、前述の分割個数と同じ組数だけ設けられる。すなわち、溝部211は、フレーム側基準線Pと同数の組だけ設けられる。ここで説明する構成例では、溝部211は、2本で1組であり、全部で10組20本設けられている。溝部211の各組は、周方向において等間隔に配置されている。
それぞれの分割コア221には、突出部223が設けられている。突出部223は、分割コア221から回転子フレーム210側に突出している。突出部223は、回転軸であるシャフト300と平行に延びている。それぞれの分割コア221には、突出部223が1組設けられる。1組の突出部223の本数は、1組の溝部211の本数と同じである。したがって、ここで説明する構成例では、1つの分割コア221には、1組2本の突出部223が設けられている。
突出部223は、溝部211内に配置することができる。そして、分割コア221の突出部223を溝部211内に配置することで、当該分割コア221のコア側基準線Qがフレーム側基準線Pと一致して配置されるようになっている。したがって、突出部223と溝部211とを用いることで、分割コア221を回転子フレーム210に取り付ける際に、分割コア221のコア側基準線Qがフレーム側基準線Pと一致するように容易に位置決めできる。
1組の突出部223は、分割コア221のコア側基準線Qについて対称に配置される。このため、分割コア221のシャフト300方向の向きを反転させても、突出部223を溝部211内に配置することができる。
この際、図6に示すように、互いに隣接する第1のコア群401の分割コア221の突出部223と第2のコア群402の分割コア221の突出部223は、同一の溝部211内に配置される。このため、回転子フレーム210に設ける溝部211の数を少なくできる。したがって、回転子フレーム210の製造に必要な加工を少なくでき、加工コストを抑制することが可能である。
前述したように、それぞれの分割コア221において、コア側基準線Qと磁極平均位置Bとは、ずれている。そして、第1のコア群401の分割コア221と第2のコア群402の分割コア221とは、シャフト300方向において反転した向きであり、かつ、どちらのコア群の分割コア221のコア側基準線Qも、フレーム側基準線Pと一致している。このため、シャフト300方向において隣接する第1のコア群401の分割コア221の磁極平均位置Bと、第2のコア群402の分割コア221の磁極平均位置Bとは、フレーム側基準線Pを中心にして互い反対側に配置される。したがって、第1のコア群401と第2のコア群402とで周方向において磁極平均位置Bがずれる。すなわち、磁極位置について段スキュー構造となる。
前述したように、磁極平均位置Bとコア側基準線Qとがなす角度φは0°でない。この角度φは、分割コア221を回転子フレーム210に取り付けた状態において、分割コア221の磁極222の周方向における平均位置Bとフレーム側基準線Pとがシャフト300に垂直な投影面上でシャフト300の回転軸を中心にしてなす角度である。第1のコア群401の分割コア221の磁極平均位置Bと、第2のコア群402の分割コア221の磁極平均位置Bとは、フレーム側基準線Pを中心にして互い反対側に配置される。このため、段スキューによる磁極平均位置Bのずれは、2φになる。この2φが180°となると磁極位置がシャフト300を挟んで正反対となるため、段スキュー構造にはならない。そこで、角度φについて0°<φ<90°を満たすようにすることで、磁極位置を段スキュー構造とすることができる。
また、前述したように、それぞれの分割コア221において、コア側基準線Qは当該分割コア221の中心からずれている。そして、第1のコア群401の分割コア221と第2のコア群402の分割コア221とは、シャフト300方向において反転した向きであり、かつ、どちらのコア群の分割コア221のコア側基準線Qも、フレーム側基準線Pと一致している。このため、第1のコア群401の分割コア221の端面C1、C2と、第2のコア群402の分割コア221の端面C1、C2とは、周方向においてずれる。すなわち、回転子コア220の周方向における分割面についても、段スキュー構造となる。したがって、回転子コア220分割面に起因する磁束の乱れの位相を軸方向で異ならせ、トルク脈動を低減できる。
それぞれの分割コア221には、貫通孔224が形成されている。ここで説明する構成例では、1つの分割コア221に貫通孔224が2つ設けられている。それぞれの分割コア221は、貫通孔224に通されたボルトにより回転子フレーム210に締結される。1つの分割コア221における貫通孔224の位置は、当該分割コア221のコア側基準線Qについて対称に配置される。
このため、互いに反転した向きの分割コア221同士を、コア側基準線Qが一致するように重ねると、これらの分割コア221の貫通孔224が同じ位置に重なる。つまり、第1のコア群401と第2のコア群402の分割コア221の貫通孔224が重なる。したがって、第1のコア群401と第2のコア群402の両方の分割コア221で、ボルトを共通させることができる。なお、図2では貫通孔224の図示を省略している。
このように、この実施の形態に係る回転電機1によれば、回転子コア220が分割されているため、例えば1つの材料から円環状の回転子コア220を打ち抜いて製造する場合と比較して、材料歩留まりを向上できる。また、全く同じ形状の分割コア221を軸方向において反転させて用いることで、磁極及び回転子コア220分割面の両方で段スキュー構造を実現できる。この際、さらに、反転させた分割コア221同士のボルト挿通孔(貫通孔224)が重なるため、より少ないボルト本数で分割コア221を回転子フレーム210に固定でき、組立性を向上できる。したがって、回転子コア220の磁極及び分割面によるトルク脈動の増大を抑制できるとともに、製造時における材料歩留まりと組立性を向上することが可能である。
なお、図7に示すように、分割コア221を回転子フレーム210に取り付けた状態において、貫通孔224は、当該分割コア221の突出部223とシャフト300の中心(回転軸)とを結ぶ直線Eの延長上に配置される。このようにすることで、貫通孔224と突出部223及び溝部211の公差の基準を同一にできる。したがって、公差管理が容易となり、製造性を向上できる。
次に、図8から図20を参照しながら、この実施の形態に係る回転電機1の変形例についていくつか説明する。まず、図8及び図9に示すのは、この実施の形態に係る回転電機1の第1の変形例である。この第1の変形例では、溝部211を蟻溝にしている。すなわち、溝部211の幅は、シャフト300側に近づくほど大きくなる。そして、突出部223も、これに対応して「蟻ほぞ」になっている。このようにすることで、分割コア221が回転子フレーム210に対し径方向に移動しにくくできる。このため、組立時の位置決めが容易になるとともに、分割コア221と回転子フレーム210の接続をより強固にできる。
次に、図10及び図11に示すのは、この実施の形態に係る回転電機1の第2の変形例である。この第2の変形例は、キー501を用いて回転子フレーム210に対する分割コア221の位置決めを行うようにしたものである。第2の変形例では、それぞれの分割コア221には、突出部223に代えてキー溝502が形成されている。そして、分割コア221のキー溝502と回転子フレーム210の溝部211とを向かい合わせてできた孔に、キー501を挿し込むことで、回転子フレーム210に対して分割コア221が位置決めされる。この構成例によれば、分割コア221に突出部223を設ける必要がなく、材料歩留まりを向上できる。
図12に示すのは、この実施の形態に係る回転電機1の第3の変形例である。この第3の変形例は、複数のシート状の部材を積層して、分割コア221を構成したものである。同図に示す構成例では、1つの分割コア221は8枚のコアシートを有している。そして、第1のコア群401と第2のコア群402の2段の分割コア221で、合計18枚のコアシートが積層されることになる。この構成例によれば、回転子に発生する渦電流を低減し、回転電機の損失を低減できる。なお、分割コア221が有するコアシートの枚数は、8枚に限られない。
図13及び図14に示すのは、この実施の形態に係る回転電機1の第4の変形例である。この第4の変形例では、それぞれの分割コア221において、周方向に磁石226と空隙227とが交互かつ等間隔に配置される。それぞれの磁石226は、直方体状を呈し、全て同じ極である。空隙227においては、軟磁性体である分割コア221と当該空隙227とが磁路となり磁極が形成される。このため、この構成例は、コンシクエントポール構造であるといえる。この構成例によれば、磁石の使用量を少なくし、部品コストの低減を図ることができる。
図15及び図16に示すのは、この実施の形態に係る回転電機1の第5の変形例である。この第5の変形例では、1つの磁極につき、平板形状を呈する2つ磁石226をV字状に配置したものである。V字状に磁石226を埋め込んで磁極を構成することで、回転電機1の出力に寄与する磁束の量を増加させることができる。
図17及び図18に示すのは、この実施の形態に係る回転電機1の第6の変形例である。この第6の変形例は、回転電機1を表面磁石型モータとしてものである。すなわち、この第6の変形例では、分割コア221の磁気的空隙部側すなわち外周表面に磁石226を貼り付けて磁極を構成している。この構成例によれば、分割コア221の磁気飽和に起因するトルク脈動を抑制でき、トルク脈動のさらなる低減を図ることが可能である。
図19に示すのは、この実施の形態に係る回転電機1の第7の変形例である。この第7の変形例では、前述の分割個数が20である。すなわち、第1のコア群401及び第2のコア群402のそれぞれは、20個の分割コア221を有する。また、図20に示すのは、この実施の形態に係る回転電機1の第8の変形例である。この第8の変形例では、前述の分割個数が5である。すなわち、第1のコア群401及び第2のコア群402のそれぞれは、5個の分割コア221を有する。
これらの第7及び第8の変形例のように、前述の分割個数を変更しても同様の効果が得られる。なお、この分割個数は、ここで説明した5、10又は20個に限られず、2個以上であればよい。
なお、ここで説明した回転電機1は、固定子100が外径側、回転子200が内径側に配置された内転式であるが、これに限られない。すなわち、固定子が外径側で、回転子が内径側に配置された外転式の回転電機であってもよい。
この発明は、回転子コアが分割された内転式又は外転式の回転電機に利用できる。
1 回転電機
10 シーブ
20 ベアリング
100 固定子
110 固定子フレーム
120 固定子コア
121 コアバック部
122 ティース部
123 スロット
130 電機子コイル
200 回転子
210 回転子フレーム
211 溝部
220 回転子コア
221 分割コア
222 磁極
223 突出部
224 貫通孔
225 ボルト
226 磁石
227 空隙
300 シャフト
401 第1のコア群
402 第2のコア群
501 キー
502 キー溝
P フレーム側基準線
Q コア側基準線

Claims (6)

  1. 固定子と、
    回転軸を中心にして回転可能に設けられ、前記固定子と磁気的空隙部を介して配置された回転子と、を備え、
    前記固定子は、
    円環状のコアバック部及び周方向に間隔を空けて前記コアバック部から径方向に延びたティース部を有する固定子コアと、
    前記固定子コアに巻装された複数のコイルと、を備え、
    前記回転子は、
    前記回転軸と接続された回転子フレームと、
    前記回転子フレームに固定され、磁極を有する回転子コアと、を備え、
    前記回転子コアは、前記回転軸に沿った方向において第1のコア群と第2のコア群の2つに分割され、
    前記第1のコア群及び前記第2のコア群のそれぞれは、周方向に2以上の分割個数に分割された分割コアを備え、
    前記回転子フレームには、前記分割個数だけフレーム側基準線が予め設定され、
    それぞれの前記分割コアには、コア側基準線が予め設定され、
    それぞれの前記分割コアは、前記フレーム側基準線の1つに前記コア側基準線を合わせて配置され、
    前記コア側基準線は、前記分割コアの周方向における中心からずれて配置され、
    前記分割コアの前記磁極の周方向における平均位置は、当該分割コアの前記コア側基準線からずれて配置され、
    それぞれの前記分割コアは、前記分割コアに形成された貫通孔に通されたボルトにより前記回転子フレームに締結され、
    1つの前記分割コアにおける前記貫通孔の位置は、当該分割コアの前記コア側基準線について対称に配置され、
    前記第1のコア群の前記分割コアと前記第2のコア群の前記分割コアとは、前記回転軸に沿った方向において互いに反転した向きで配置される回転電機。
  2. 前記分割コアを前記回転子フレームに取り付けた状態において、前記分割コアの磁極の周方向における平均位置と前記フレーム側基準線とが前記回転軸に垂直な投影面上で前記回転軸を中心にしてなす角度φは、0°<φ<90°を満たす請求項1に記載の回転電機。
  3. それぞれの前記分割コアは、複数の前記磁極を有する請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記回転子フレームには、前記回転軸と平行に溝部が形成され、
    前記分割コアは、前記回転子フレーム側に突出し、前記回転軸と平行に延びて設けられた突出部を備え、
    前記分割コアの前記突出部を前記溝部内に配置することで、当該分割コアの前記コア側基準線が前記フレーム側基準線と一致して配置される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 互いに隣接する前記第1のコア群の前記分割コアの前記突出部と前記第2のコア群の前記分割コアの前記突出部は、同一の前記溝部内に配置される請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記貫通孔は、前記分割コアを前記回転子フレームに取り付けた状態において、当該分割コアの前記突出部と前記回転軸とを結ぶ直線の延長上に配置される請求項4又は請求項5に記載の回転電機。
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