JP5198178B2 - 永久磁石式回転電機及び永久磁石電動機ドライブシステム - Google Patents

永久磁石式回転電機及び永久磁石電動機ドライブシステム Download PDF

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Description

本発明は、永久磁石式回転電機及び当該永久磁石式回転電機を利用した永久磁石電動機ドライブシステムに関する。
現在、適用範囲が拡大している永久磁石式回転電機は、大きく2種類のタイプに分けられる。回転子鉄心の外周に永久磁石を貼り付けた表面磁石型永久磁石式回転電機と、永久磁石を回転子鉄心の中に埋め込んだ埋め込み型永久磁石式回転電機である(例えば、特許文献1参照)。近年、可変速駆動用モータとしては、後者の埋め込み型永久磁石式回転電機の適用が多くなっている。
従来の埋め込み型永久磁石式回転電機は、内部に回転子を備え、その外周にエアギャップを介して固定子を配置した構成を有する。この固定子は、電機子巻線を固定子鉄心の内側に形成されたスロットに収容することで構成されている。図10は、従来の埋め込み型永久磁石式回転電機の回転子1の構成を示す径方向断面図である。回転子1は、図示しない固定子の内部に収容され、回転子鉄心2の外周部に長方形の空洞を等配で極数の数だけ設けた構成を有する。図10に示す回転子1は、8極の回転子であり、回転子鉄心2に8個の空洞を設けてそれぞれに永久磁石4を挿入している。永久磁石4は、回転子1の半径方向、又は永久磁石4の断面の長方形におけるエアギャップ面に対向する辺(図10では長辺)に直角方向に磁化されている。永久磁石4は負荷電流により減磁しないように保磁力の高いNdFeB永久磁石が主に適用される。回転子鉄心2は空洞を打抜いた電磁鋼板を積層して形成してある。
また、可変速特性に優れて高出力の回転電機としては、特許文献2や特許文献3に記載されている永久磁石式リラクタンス型回転電機が知られている。さらに、特許文献4には、磁石磁束を可変とする永久磁石式回転電機が記載されている。この回転電機は、低速から高速までの広範囲で可変速運転を可能とし、低速回転域の高トルク化と中・高速回転域での高出力化、効率の向上を図ったものである。
一般に、永久磁石式回転電機では、その構造特性上、永久磁石によって常に一定の鎖交磁束が発生しているので永久磁石による誘導電圧は回転速度に比例して高くなる。そのため、低速から高速まで可変速運転する場合、高速回転では永久磁石による誘導電圧(逆起電圧)が極めて高くなる。この永久磁石による誘導電圧はインバータの電子部品に印加されるが、その印加電圧が電子部品の耐電圧以上になると部品が絶縁破壊する。そのため、永久磁石の磁束量が耐電圧以下になるように削減された設計を行うことが考えられるが、そのような設計を採用した場合には、永久磁石式回転電機の低速域での出力及び効率が低下する。
他方、低速から高速まで定出力に近い可変速運転を行う場合、永久磁石の鎖交磁束は一定であるので、高速回転域では回転電機の電圧が電源電圧上限に達して出力に必要な電流が流れなくなる。その結果、高速回転域では出力が大幅に低下し、さらには高速回転までの広範囲な可変速運転ができなくなる。そこで、最近では、可変速範囲を拡大する方法として、非特許文献1に記載されているような弱め磁束制御が適用され始めている。永久磁石式回転電機の場合、総鎖交磁束量はd軸電流による磁束と永久磁石による磁束から成る。弱め磁束制御は、このことに着目し、負のd軸電流による磁束を発生させることによって、電機子巻線の総鎖交磁束量を減少させる制御を行う。この弱め磁束制御においては、高保磁力の永久磁石4は磁気特性(B−H特性)の動作点が可逆の範囲で変化するようにする。このため、永久磁石には、弱め磁束制御の減磁界により不可逆的に減磁しないように高保磁力特性をもつNdFeB磁石を適用する。
弱め磁束制御を適用した運転では、負のd軸電流による磁束で鎖交磁束が減少するので、鎖交磁束の減少分が電圧上限値に対する電圧の余裕分を作る。そして、トルク成分となる電流を増加できるので高速域での出力が増加する。また、電圧余裕分だけ回転速度を上昇させることができ、可変速運転の範囲が拡大される。
しかし、弱め磁束制御を適用した永久磁石式回転電機は、出力に寄与しない負のd軸電流を常時流し続けるため銅損が増加して効率は悪化する。さらに、負のd軸電流による減磁界は高調波磁束を生じ、高調波磁束等で生じる電圧の増加は弱め磁束制御による電圧低減の限界を作る。これらより、埋め込み型永久磁石式回転電機に弱め磁束制御を適用しても基底速度の3倍以上の可変速運転は困難である。さらに、前述の高調波磁束により鉄損が増加し、中・高速域で大幅に効率が低下する。また、高調波磁束による電磁力で振動を発生することもある。
ハイブリッド自動車用駆動モータに埋め込み型永久磁石モータを適用した場合、エンジンのみで駆動される状態ではモータは連れ回される。中・高速回転ではモータの永久磁石による誘導電圧が上昇する。そこで誘導電圧の上昇を電源電圧以内に抑制するために、弱め磁束制御で負のd軸電流を流し続ける。しかしながら、この状態では、モータは損失のみを発生するので総合運転効率が悪化する問題点がある。
これらの課題を解決するものとして、特許文献5には、低速から高速までの広範囲で可変速運転が可能であり、低速回転域の高トルク化と中・高速回転域での高出力化、効率の向上、信頼性向上、製造性向上、材料の削減、希少材料の削減が図れる永久磁石式回転電機の回転子が記載されている。この回転子を適用した永久磁石式回転電機は、保磁力と磁化方向厚みの積が小となる永久磁石と、保磁力と磁化方向厚みの積が大となる永久磁石とを使用し、保磁力と磁化方向厚みの積が小となる永久磁石を運転条件に応じて不可逆的に磁化させることにより固定子との鎖交磁束量を増減する。
特開平7−336919号公報 特開平11−27913号公報 特開平11−136912号公報 特開2006−280195号公報 特開2008−48514号公報 「埋込磁石同期モータの設計と制御」、武田洋次・他、オーム社出版
しかしながら、上述した特許文献5に記載された回転電機は、保磁力と磁化方向厚みの積が小となる永久磁石の占有部分増大し、構造が複雑となるため高速回転が困難となる問題点がある。また、当該回転電機は、保磁力と磁化方向厚みの積が小となる永久磁石を回転子中心軸を通る直線と平行な方向に磁石長手方向を設置するため、回転子内径を大きくしにくい等の製造性、信頼性、材料の削減の上で改善の余地がある。
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、低速から高速までの広範囲で可変速運転が可能であり、従来に比してさらに高速での運転を可能とし、低速回転域の高トルク化と中・高速回転域での高出力化、効率の向上、信頼性向上、製造性向上、材料の削減が図れる永久磁石式回転電機及びそれを駆動する永久磁石式電動機ドライブシステムを提供することを課題とする。
本発明に係る永久磁石式回転電機は、上記課題を解決するために、電機子巻線を持つ固定子と、前記固定子の内周側にエアギャップを介して対向配置され、積層して構成された複数の回転子鉄心の各々に周方向に沿って複数の永久磁石を設け、軸方向に所定のブロック毎に分割されて構成される回転子とを備えた永久磁石式回転電機において、前記回転子は、前記所定のブロック毎に、形状と磁気特性との少なくとも1つが異なる複数種類の永久磁石の中から選択された1種類の前記複数の永久磁石が配置されて磁極を形成 前記回転子は、前記所定のブロック毎に、形状と磁気特性との少なくとも1つが異なる複数種類の永久磁石の中から選択された1種類の前記複数の永久磁石が配置されて磁極を形成し、前記永久磁石同士の周方向の間には空隙による磁気障壁が設けられ、前記永久磁石は、隣接するブロックにおける前記磁気障壁に対応する位置に設けられ、前記複数種類の永久磁石のうち、一方の種類の永久磁石の磁化容易方向は前記回転子半径に対して直角方向であり、他方の種類の永久磁石の磁化容易方向は、前記回転子の周方向に対して直角方向であることを特徴とする。
また、本発明に係る永久磁石電動機ドライブシステムは、上記課題を解決するために、請求項1乃至請求項11のいずれか1項記載の永久磁石式回転電機と、前記永久磁石式回転電機を駆動するインバータと、前記永久磁石の磁束を制御するための磁化電流を流す磁化部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、低速から高速までの広範囲で可変速運転が可能であり、従来に比してさらに高速での運転を可能とし、低速回転域の高トルク化と中・高速回転域での高出力化、効率の向上、信頼性向上、製造性向上、材料の削減を実現することができる。また、永久磁石同士の周方向の間には空隙による磁気障壁が設けられ、前記永久磁石は、隣接するブロックにおける前記磁気障壁に対応する位置に設けられ、複数種類の永久磁石のうち、一方の種類の永久磁石の磁化容易方向は回転子半径に対して直角方向であり、他方の種類の永久磁石の磁化容易方向は、回転子の周方向に対して直角方向であるので、磁気的に短絡された状態となるため、回転子は、外部の固定子に対する鎖交磁束がほとんどない状態となり、回転子全体として着磁されていない場合と同様の状態となる。

以下、本発明の永久磁石式回転電機及び永久磁石電動機ドライブシステムの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
最初に図1乃至図3を用いて実施例1の構成について説明する。図1は、本発明の実施例1の永久磁石式回転電機の回転子1aの外観を示す図である。図2は、本発明の実施例1の永久磁石式回転電機の回転子1aのブロック20(あるいは23)における径方向断面図である。図3は、本発明の実施例1の永久磁石式回転電機の回転子1aのブロック21(あるいは22)における径方向断面図である。なお、図10の従来技術における構成要素と同一ないし均等のものは、前記と同一符号を以て示し、重複した説明を省略する。また、以下の各実施の形態では、8極の永久磁石式回転電機を例示しているが、他の極数でも同様に適用できる
本実施例の永久磁石式回転電機は、電機子巻線を持つ図示されない固定子と、固定子の内周側にエアギャップを介して対向配置され軸方向に所定のブロック毎に分割されて構成される回転子1aとを備える。本実施例の回転子1aは、図1に示すように、軸方向に4つのブロック20,21,22,23に分割されて構成されている。また、回転子1aは、積層して構成された複数の回転子鉄心2aの各々に周方向に沿って複数の永久磁石4aを設けている。回転子鉄心2aは、例えば珪素鋼板を積層して構成されている。
さらに、回転子1aは、所定のブロック毎に、形状と磁気特性との少なくとも1つが異なる複数種類の永久磁石の中から選択された1種類の複数の永久磁石が配置されて磁極を形成する。具体的には、回転子1aは、ブロック20,23において、図2に示すように8個の永久磁石4aを回転子鉄心2a内の径方向断面に設けている。また、永久磁石4a同士の間には、空隙等による磁気障壁7が設けられている。
一方、回転子1aは、ブロック21,22において、図3に示すように8個の永久磁石3を回転子鉄心2a内の径方向断面に設けている。これらの永久磁石3は、隣接するブロック20(あるいは23)における磁気障壁7に対応する位置に設けられている。また、永久磁石3同士の間には、空隙等による磁気障壁8が設けられており、隣接するブロック20(あるいは23)における永久磁石4aの位置に対応する。
複数種類の永久磁石の各々は、保磁力と磁化方向厚みの積が互いに他の種類の永久磁石と異なる。本実施例において、永久磁石4aは、保磁力と磁化方向厚みの積が大となる磁石であり、例えばNdFeB磁石である。また、永久磁石3は、保磁力と磁化方向厚みの積が小となる磁石であり、例えばアルニコ磁石やFeCrCo磁石である。さらに、永久磁石3は、アルニコ磁石とフェライト磁石との複合磁石、あるいはFeCrCo磁石とフェライト磁石との複合磁石を適用することも可能である。
また、複数種類の永久磁石の各々は、磁化方向が互いに他の種類の永久磁石と異なる。本実施例においては、永久磁石4aと永久磁石3の磁化方向は、それぞれ異なる。永久磁石4aは、回転子1aのほぼ周方向に配置され、永久磁石4aの磁化方向は回転子1aのほぼ径方向である。一方、永久磁石3は、ほぼ回転子1aの径方向に沿って配置され、永久磁石3の磁化方向は回転子1aのほぼ周方向である。永久磁石3と永久磁石4aとの8組それぞれは、回転子1aの内径側に凸の形状に設置され、永久磁石3,4aの磁化方向はともに、ほぼ磁石寸法の小さい方向である。
図4に、本実施の形態の永久磁石式回転電機に適用する、永久磁石3用のアルニコ磁石(AlNiCo)、FeCrCo磁石、また永久磁石4a用のNdFeB磁石の磁気特性を示す。アルニコ磁石の保磁力(磁束密度が0になる磁界)は60〜120kA/mであり、NdFeB磁石の950kA/mの1/15〜1/8になる。また、FeCrCo磁石の保磁力は約60kA/mであり、NdFeB磁石の950kA/mの1/15になる。アルニコ磁石とFeCrCo磁石は、NdFeB磁石と比較してかなり低保磁力であることがわかる。
本実施の形態では、保磁力と磁化方向厚みの積が小となる永久磁石3には、保磁力が120kA/mのアルニコ磁石を適用する。また、保磁力と磁化方向厚みの積が大となる永久磁石4aには、保磁力が1000kA/mのNdFeB磁石を適用する。
図2に示すように、永久磁石4aは回転子鉄心2aの中に埋め込まれ、この永久磁石4aの両端部には空洞5が設けられている。また、図3に示すように、永久磁石3は回転子鉄心2aの中に埋め込まれ、この永久磁石3の両端部には空洞6が設けられている。
永久磁石3は、磁極間の中心軸になるq軸と一致する回転子1aの半径方向に沿って配置されている。また、アルニコ磁石で成る永久磁石3の磁化容易方向は回転子1aのほぼ周方向であり、回転子1aの半径に対して直角方向とする。すなわち、複数の回転子鉄心2aの中で磁化により磁束の変化あるいは極性の反転を示す永久磁石3を有する回転子鉄心2aは、永久磁石3の容易磁化方向が自己の回転子鉄心2aの半径方向と直角に交わるように永久磁石3を配置して磁極を形成する。
高保磁力のNdFeB磁石で成る永久磁石4aは、回転子鉄心2a内に埋め込まれ、その両端部には空洞5が設けられている。1つの永久磁石4aは、2個の磁気障壁7により回転子1aの内周部側で挟まれるように回転子1aのほぼ周方向に配置されている。この永久磁石4aの磁化容易方向は、回転子1aの周方向に対してほぼ直角(図2では永久磁石4aの長方形断面の長辺に対して直角)方向である。
なお、空洞部5,6は、永久磁石4a,3の磁束短絡と応力緩和のために、必要に応じて設けられる。
永久磁石3は、磁極間の中心軸となるq軸方向に配置され、その磁化方向はq軸に対して90°、又は−90°方向となる。隣り合う永久磁石3において、互いに向かい合う磁極面は同極になるようにしてある。また、永久磁石4aは、d軸に対して直角方向に配置され、その磁化方向はd軸に対して0°、又は180°の方向となる。隣り合う永久磁石4aにおいて、互いに磁極の向きは逆極性とする。
また、本発明の永久磁石電動機ドライブシステムの構成について述べる。この永久磁石電動機ドライブシステムは、上述した永久磁石式回転電機と、永久磁石式回転電機を駆動するためのインバータと、永久磁石の磁束を制御するための磁化電流を流す磁化部とを備える。本実施例において、磁化部は、複数種類の永久磁石のうち保磁力と磁化方向厚みの積が他の種類の永久磁石のものと比較して小さい永久磁石3に対して、電機子巻線に電流を流して作る磁界により永久磁石3の磁束量を不可逆的に変化させるか、又は永久磁石3の極性を反転させる。
インバータ4は、例えば直流電源から得た直流電力を交流電力に変換して永久磁石式回転電機に供給する。磁化部は、独立して設けることも可能であるが、インバータ4を磁化部としてもよい。その場合にインバータ4は、磁化部に対応し、永久磁石式回転電機の有する低保磁力の可変磁石(永久磁石3)の磁束を制御するための磁化電流を供給する。
次に、上述のように構成された本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態では、固定子の電機子巻線に通電時間が極短時間(0.1ms〜10ms程度)となるパルス的な電流を流して磁界を形成し、永久磁石3に磁界を作用させる。永久磁石を磁化するための磁界を形成するパルス電流は固定子の電機子巻線のd軸電流成分とする。着磁磁界を250kA/mとすると、理想的には永久磁石3には十分な着磁磁界が作用し、永久磁石4aには着磁による不可逆減磁はない。
図5は、固定子との鎖交磁束が最大となるように永久磁石を不可逆的に磁化した場合における永久磁石の磁束の向きを示す図であり、Z−θ面に展開した2極分のみを示す。また、図6は、固定子との鎖交磁束が最大となる場合におけるブロック20,21の永久磁石の磁束の向きとともに示す回転子1aの斜視図である。本発明の永久磁石電動機システムにおける磁化部は、電機子巻線に電流を流して作る磁界により、各磁極において回転子1aが有する永久磁石のうち少なくとも1個の永久磁石を磁化させて永久磁石の磁束量を不可逆的に変化させる。
着磁磁界を作用させて永久磁石3を永久磁石4aと同極に着磁することにより、永久磁石3と永久磁石4aとの磁束は、磁極及びエアギャップ面で加え合せになる。すなわち、永久磁石4aは、その周方向中心軸にもともとの極性の磁極と磁束を発生し、永久磁石3は、周方向に隣り合う永久磁石3との中間となる位置に永久磁石4aと同じ向きに磁極と磁束を発生させる。例えば図5のブロック20において、磁束の流れ11は、回転子1aから固定子へと向かう磁束の方向を示すが、同じθ位置におけるブロック21,22,23の磁束の方向も同じである。したがって、図5,6において永久磁石3,4aによる鎖交磁束は増加して増磁状態となる。なお、磁束の流れ10,11を示すθ位置と回転子1aの回転中心とを結ぶ方向は、回転子1aの主磁極でありd軸である。また、逆極性となる隣の磁極との間の補助磁極を通る中心軸方向がq軸となる(永久磁石3と回転中心とを結ぶ軸)。
着磁磁界は固定子の電機子巻線に極短時間のパルス的な電流を流して形成する。このとき通電する電流はd軸電流成分である。パルス電流はすぐに0になり、着磁磁界はなくなるが、永久磁石3は不可逆的に変化して着磁方向に磁束を発生する。
次に、固定子に対する鎖交磁束を減少させるときの作用を説明する。固定子の電機子巻線に負のd軸電流を通電して磁界を形成すると、形成された磁界は、回転子1aの磁極中心から永久磁石3と永久磁石4aに対して磁化方向とほぼ逆方向に作用する。永久磁石3のアルニコ磁石は、保磁力と磁化方向厚みの積を小さくしているため、この逆磁界によりその磁束は不可逆的に減少する。一方、永久磁石4aのNdFeB磁石は保磁力と磁化方向厚みの積が大きいため逆磁界Bdを受けても磁気特性は可逆範囲であり、負のd軸電流による着磁磁界が消えた後の磁化状態は変化なく、磁束量も変らない。したがって、永久磁石3のみが減磁することになり、鎖交磁束量を減少できる。
したがって、本実施の形態では、永久磁石3をd軸電流で磁化させることによって永久磁石3,4aを合わせた全鎖交磁束量を広範囲に調整することができる。具体的には、回転子1aは、磁極を形成する永久磁石の磁束が加え合わせになるように複数種類の永久磁石を配置する。一方、本発明の永久磁石電動機ドライブシステムの磁化部は、電機子巻線に電流を流して作る磁界により、永久磁石の一部を磁化させて永久磁石による鎖交磁束を不可逆的に減少させるとともに、減少後に電流による磁界を先ほどとは逆方向に発生させて永久磁石の一部を磁化させて鎖交磁束量を不可逆的に増加させる。
本実施の形態ではさらに大きな電流を通電させて強い逆磁界により永久磁石3の極性を反転させる。永久磁石3の極性を反転させることにより、鎖交磁束を大幅に減少でき、特に鎖交磁束を0にできる特徴がある。すなわち、本発明の永久磁石電動機ドライブシステムにおける磁化部は、電機子巻線に電流を流して作る磁界により、各磁極において回転子1aが有する永久磁石のうち少なくとも1個の永久磁石を磁化させて永久磁石の極性を反転させることができる。また、当該磁化部は、電機子巻線に電流を流して作る磁界により、各磁極において回転子1aが有する永久磁石のうち少なくとも1個の永久磁石を磁化させて、回転子1aが有する全ての永久磁石による電機子巻線の鎖交磁束量をほぼ0にすることができる。
図7は、固定子との鎖交磁束が最小となるように負のd軸電流による減磁磁界が作用した後の永久磁石の磁束の向きを示す図であり、Z−θ面に展開した2極分のみを示す。また、図8は、固定子との鎖交磁束が最小となる場合におけるブロック20,21の永久磁石の磁束の向きとともに示す回転子1aの斜視図である。減磁磁界を作用させて永久磁石3を永久磁石4aと逆極に着磁することにより、永久磁石4aの発生する磁束は、永久磁石3が設置された鉄心ブロックに流れ、逆極性の永久磁石3に入る。本実施例においては、ブロック20内の永久磁石4aの発生する磁束は、磁束の流れ14によりブロック21の永久磁石3に入る。したがって磁気的に短絡された状態となるため、回転子1aは、外部の固定子に対する鎖交磁束がほとんど無い状態となり、回転子1a全体として着磁されていない場合と同様の状態となる。
この場合の減磁磁界は固定子の電機子巻線に極短時間のパルス的な電流を流して形成する。このとき通電する電流は負のd軸電流成分である。パルス電流はすぐに0になり、減磁磁界はなくなるが、永久磁石3は極性が反転し、図7,8に示す方向に磁束を発生する。
したがって、本実施の形態では、永久磁石3の極性を反転させることによって永久磁石3,4aを合わせた全鎖交磁束量を広範囲に調整することができる。具体的には、回転子1aは、磁極を形成する永久磁石の磁束が加え合わせになるように複数種類の永久磁石を配置する。一方、本発明の永久磁石電動機ドライブシステムの磁化部は、電機子巻線に電流を流して作る磁界により、永久磁石の一部を磁化させて永久磁石の極性を反転させるとともに、反転後に電流による磁界を先ほどとは逆方向に発生させてさらに永久磁石3の極性を反転させて元の極性にすることができる。
従来の回転電機は、電機子巻線の負のd軸電流による磁束を発生させて回転子1aの永久磁石の磁束を相殺させると、合成の基本波磁束は50%程度までは低減できる。しかし、高調波磁束がかなり増加し、高調波電圧と高調波鉄損が生じて問題となる。また、鎖交磁束を0にすることは極めて困難であり、仮に基本波を0にできても高調波磁束は逆にかなり大きな値になる。
一方、本実施の形態の永久磁石式回転電機は回転子1aにおいては、永久磁石3,4aのみの磁束で一様に減少できるので高調波磁束は少なく、損失の増加はない。本実施の形態の永久磁石式回転電機においては、保磁力と磁化方向厚みの積が小となる永久磁石3は、d軸電流による磁界により磁化され易くなる。永久磁石3を着磁する程度の磁界であれば、永久磁石4aは可逆減磁状態であり、着磁後でも永久磁石4aは着磁前の状態の磁束を維持できる。
アルニコ磁石の永久磁石3とNdFeB磁石の永久磁石4aとの相互的な磁気の影響について述べる。減磁状態では、永久磁石4aの磁界は永久磁石3にバイアス的な磁界として作用し、負のd軸電流による磁界と永久磁石4aによる磁界とが永久磁石3に作用して磁化し易くなる。すなわち、回転子1aは、各磁極において磁束の変化あるいは極性の反転を示す永久磁石3に対し、他の永久磁石4aからバイアス的な磁界が作用するように各永久磁石を配置してなる。
また、永久磁石3の保磁力と磁化方向厚みの積が永久磁石4aの無負荷時の動作点における磁界の強さと磁化方向厚みの積に等しいか、それ以上にすることにより鎖交磁束の増磁状態において永久磁石4aの磁界に打ち勝ち、磁束量を発生する。したがって、本発明の永久磁石式回転電機は、各磁極の中で保磁力と磁化方向厚みの積が小さい永久磁石3の保磁力と磁化方向厚みの積が、保持力と磁化方向厚みの積が大きな永久磁石4aの無負荷時の動作点における磁界の強さと磁化方向厚みの積にほぼ等しいか又はそれ以上とする。
上述のとおり、本発明の実施例1の形態に係る永久磁石式回転電機及び永久磁石電動機システムによれば、低速から高速までの広範囲で可変速運転が可能であり、従来に比してさらに高速での運転を可能とする。従来技術として説明した特許文献5との差異となる本発明のポイントは、特に磁化による磁束の変化量が異なる複数種類の永久磁石を軸方向に分割したブロックにそれぞれ分けて配置し、径方向のみならず軸方向に互いに磁束を作用させて固定子に対する鎖交磁束量を制御可能としたことである。
従来の永久磁石式回転電機のように、磁気的な流れをコントロールするために、複数種類の永久磁石を1つの径方向断面に構成するとなると設計上の様々な制約が要求される。しかしながら、本発明のように軸方向に分割したブロックに複数種類の永久磁石を分けて設けることにより、径方向の同一断面内に複数種類の永久磁石を収容する必要が無くなるため、設計の自由度が増し、材料強度の制限を緩和するための工夫がしやすく、より高速回転が可能となるとともに、低速回転域の高トルク化と中・高速回転域での高出力化、効率の向上、信頼性向上、製造性向上、材料の削減を実現することができる。
また、回転子1aは、分割されたブロックのうち軸方向両端部に位置するブロック20,23において、磁化による磁束の変化が小さい永久磁石4aを配置している。これは、回転子1aの端部の磁界が強くなるため、トルクをかけたときに永久磁石が減磁するのを防止するためであり、このような配置にすることで永久磁石に働く減磁界をコントロールすることが容易になるからである。
また、本実施の形態の永久磁石式回転電機では、d軸電流により永久磁石3の鎖交磁束量を最大から0まで大きく変化でき、また磁化方向も正逆方向の両方向にできる。すなわち、永久磁石4aの鎖交磁束を正方向とすると、永久磁石3の鎖交磁束を正方向の最大値から0、さらには逆方向の最大値まで広範囲に調整することができる。このため、本実施の形態の永久磁石式回転電機によれば、永久磁石3をd軸電流で磁化させることにより永久磁石3と永久磁石4aとを合わせた全鎖交磁束量を広範囲に調整することができる。
(1)低速域では、永久磁石3は永久磁石4aの鎖交磁束と同方向(図5,6で示した増磁状態)で最大値になるようにd軸電流で磁化する。永久磁石3,4aによるトルクは最大になるので、回転電機のトルク及び出力は最大にすることができる。すなわち、本発明の永久磁石電動機ドライブシステムの磁化部は、永久磁石式回転電機の最大トルク時には磁極の永久磁石の磁束が加え合わせになるように保磁力と磁化方向厚みの積が他よりも小さな永久磁石3を磁化させる。
(2)中・高速域では、永久磁石3の磁束を低下させ(図7,8の減磁状態)、全鎖交磁束量を下げる。これにより回転電機の電圧は下がるので、電源電圧の上限値に対して余裕ができ、回転速度(周波数)をさらに高くすることが可能となる。すなわち、本発明の永久磁石電動機ドライブシステムの磁化部は、トルクの小さな軽負荷時や中速回転域と高速回転域では、保磁力と磁化方向厚みの積が他よりも小さな永久磁石3に対して、電流による磁界で磁化させて磁束を減少させるか、又は磁界で永久磁石3の極性を反転させる。
このようにして、本実施の形態の永久磁石式回転電機では、高出力で低速回転から超高速回転まで広範囲の可変速運転を実現できる。加えて、本実施の形態の永久磁石式回転電機では、鎖交磁束を変化させるときの着磁電流は極短時間のみ流すので損失を著しく低減できるので、広い運転範囲で高効率となる。
次に、本実施の形態の永久磁石式回転電機において、トルク電流の影響について述べる。回転電機が出力を発生するときは、固定子の電機子巻線にq軸電流を流すことにより、q軸電流と永久磁石3,4aの磁束との磁気作用でトルクを発生させる。このときq軸電流による磁界が発生する。しかし、永久磁石3はq軸方向に配置され、磁化方向はq軸方向と直角方向であることから、永久磁石3の磁化方向とq軸電流による磁界とは直交する方向になるので、q軸電流による磁界の影響はわずかとなる。
本発明の永久磁石電動機ドライブシステムの磁化部は、d軸電流による磁界で永久磁石3を磁化させて永久磁石3の磁束量を不可逆的に変化させるか、磁界で永久磁石3の極性を反転させ、さらにq軸電流によりトルクを制御することもできる。
次に、本実施の形態の永久磁石式回転電機において、永久磁石3,4aそれぞれの両端部に設けた空洞5,6の作用について述べる。空洞5,6は、永久磁石3,4aによる遠心力が回転子鉄心2aに作用した時の回転子鉄心2aへの応力集中と減磁界を緩和する。
図2,3に示したように空洞5,6を設けることにより、回転子鉄心2aは曲率のついた形状にでき、応力が緩和される。また、電流による磁界が永久磁石3,4aの角部に集中して減磁界が作用し、角部が不可逆減磁する場合がある。本実施の形態では、永久磁石3,4aそれぞれの端部に空洞6,5を設けているため、永久磁石3,4aの端部での電流による減磁界が緩和される。
次に、本実施の形態の永久磁石式回転電機における回転子1aの構造的強度について述べる。回転子鉄心2a内に永久磁石3と永久磁石4aとが埋め込まれており、回転子鉄心2aで永久磁石3,4aを固定している。
以上の構成により、本実施の形態の永久磁石式回転電機は、次の効果を奏する。NdFeB磁石の永久磁石4aの鎖交磁束を正方向とすると、アルニコ磁石の永久磁石3の鎖交磁束を正方向の最大値から0、さらには逆方向の最大値まで広範囲に調整することができる。したがって、本実施の形態では、永久磁石3をd軸電流で磁化させることによって永久磁石3,4aを合わせた全鎖交磁束量を広範囲に調整することができる。また、永久磁石3,4aの全鎖交磁束量を広範囲に調整できることで、永久磁石式回転電機の電圧も広範囲に調整できる。また、着磁は極短時間のパルス的な電流で行うので、常時弱め磁束電流を流し続ける必要がなく、損失を大幅に低減できる。また、従来のように弱め磁束制御を行う必要がないので、高調波磁束による高調波鉄損も発生しない。以上より、本実施の形態の永久磁石式回転電機では、高出力で低速から高速までの広範囲の可変速運転を可能とし、広い運転範囲において高効率も可能となる。加えて、永久磁石による誘導電圧に関しては、永久磁石3をd軸電流で着磁して永久磁石3,4aの全鎖交磁束量を小さくできるので、永久磁石3,4aの誘導電圧によるインバータ電子部品の破損がなくなり、信頼性が向上する。さらに、永久磁石式回転電機が無負荷で連れ回される状態では、永久磁石3を負のd軸電流で着磁して永久磁石3,4aの全鎖交磁束量を小さくできる。これより、誘導電圧は著しく低くなり、誘導電圧を下げるための弱め磁束電流を常時通電する必要がほとんどなくなり、総合効率が向上する。特に惰行運転時間が長くなる通勤電車に本実施の形態の永久磁石式回転電機を搭載して駆動すると、総合運転効率は大幅に向上する。
なお、本発明の永久磁石式回転電機では、d軸電流による磁界で永久磁石3を不可逆的に磁化して鎖交磁束量を変化させることができる。さらに負のd軸電流による磁束を常時発生させることにより、負のd軸電流による磁束と永久磁石3,4aによる磁束から成る鎖交磁束は、負のd軸電流による磁束で調整することができる。すなわち、永久磁石3の磁化状態を不可逆的に変化させることによって鎖交磁束量を大きく変化させることができ、その上、常時通電させる負のd軸電流により鎖交磁束量を微調整することができる。このとき常時通電する負のd軸電流が微調整する鎖交磁束量は僅かなので、常時流し続ける負のd軸電流は僅かとなり、大きな損失は発生しない。これにより、本実施の形態の永久磁石式回転電機によれば、電圧の基になる鎖交磁束量を広範囲で変化させるとともに微調整することができ、しかも高効率で可変できるようになる。
本発明の永久磁石電動機ドライブシステムの磁化部は、永久磁石式回転電機の運転時において、d軸電流による磁界で永久磁石3を磁化させて永久磁石3の磁束量を不可逆的に変化させるか、磁界で永久磁石3の極性を反転させる動作と、d軸電流で生じる磁束により電流と永久磁石で生じる電機子巻線の鎖交磁束量をほぼ可逆的に変化させる動作とを選択的に実行することもできる。
本発明の実施例2の形態の永久磁石式回転電機は、実施例1の形態の永久磁石式回転電機において、複数種類の永久磁石の中で保磁力と磁化方向厚みの積が大きな永久磁石4aは、Dy元素をほとんど含まないNdFeB系の永久磁石である。したがって、その他の構成は実施例1と同様である。
Dy元素が少ないと永久磁石の残留磁束密度は高くなり、20℃において1.33T以上の残留磁束密度が得られる。
従来の回転電機は高速になると誘導電圧による電圧上昇を抑制するために負のd軸電流による弱め磁束制御を行っている。このとき永久磁石には過大な逆磁界が作用して永久磁石は不可逆減磁して出力が大幅に低下したままになる場合もある。この対策としてNdFeB磁石の中でも保磁力の大きな磁石を適用する。NdFeB磁石の保磁力を大きくする方法としてDy元素を添加するが、これにより永久磁石の残留磁束密度が低下して回転電機の出力も低下する。また、耐減磁を向上させるためにだけNdFeB磁石の磁化方向厚を厚くすることになる。
本実施の形態の永久磁石式回転電機では永久磁石3のアルニコ磁石を不可逆的に磁化させて電圧となる鎖交磁束量を調整している。したがって、NdFeB磁石の永久磁石4aに過大な逆磁界が作用するような弱め磁束制御は使用しない。微調整のための弱め制御を使用する場合もあるが、僅かな電流なので逆磁界も極めて小さくできる。これより、本実施の形態の永久磁石式回転電機は、従来の回転電機には減磁のため使用できなかった低保磁力で高残留磁束密度のNdFeB磁石を適用することができるようになり、NdFeB磁石によるエアギャップ磁束密度は高くなり、高出力が得られる。
例えば、従来の回転電機に適用するNdFe磁石の特性は保磁力Hcj=2228kA/m、残留磁束密度Br=1.23Tであり、本実施の形態に適用するNdFeB磁石の特性はHcj=875kA/m、残留磁束密度Br=1.45Tである。このように保磁力は小さいが磁束密度は1.17倍の磁石の適用が可能となり、約1.17倍に高出力が期待できる。
また、従来の回転電機では出力に貢献せずに耐減磁のために磁石の厚みを増加していたが、本実施の形態の永久磁石式回転電機は減磁界が小さいのでNdFeB磁石の使用量を低減できる。また、埋蔵量の少ないDy元素をほとんど添加しないNdFeB磁石を適用できようになるので、将来的にも安定して製造できる。
図9は、本発明の実施例3の永久磁石式回転電機の回転子1bのブロック20(あるいは23)における径方向断面図である。本実施の形態の永久磁石式回転電機は、図9に示す回転子1bとそれを収容する固定子とで構成される。回転子1bは、積層して構成された複数の回転子鉄心2bの各々に周方向に沿って複数の永久磁石4bを設けている。また、本実施例の回転子1bは、実施例1,2と同様に軸方向に複数のブロックに分割されているものとし、所定のブロック毎に、形状と磁気特性との少なくとも1つが異なる複数種類の永久磁石の中から選択された1種類の複数の永久磁石が配置されて磁極を形成する。永久磁石4bは、複数種類の永久磁石のうち磁化による磁束の変化が小さく極性が反転することのない磁石であり、回転子1bの内径側に凸の形状に設置されて磁極を形成する。なお、図示していないが、回転子1bは、アルニコ磁石のように磁束の変化あるいは極性の反転を示す永久磁石が設けられたブロックも有する。当該ブロックにおいてアルニコ磁石は、回転子鉄心2b内のq軸上に回転子1bの径方向に沿う姿勢に配置されている。
図9に示すように、本実施の形態における複数の永久磁石4bは、1以上のブロックにおいて磁極毎にハの字型又はV字型に設置されている。永久磁石4bをハの字型又はV字型にすることにより、永久磁石4bの磁極の面積を広くすることができる。さらに、永久磁石4bをハの字型又はV字型にすることにより、q軸磁束の磁路を妨げて、q軸インダクタンスを低減でき、これより回転電機の力率を向上できる。磁極鉄心9の中央部の磁束密度が最大でも1.9T程度にすれば、エアギャップの磁束分布が歪まず、永久磁石の磁束を有効に利用できる。
なお、本実施の形態にあっても、実施例2のように、保磁力と磁化方向厚みの積が大となる永久磁石4bとして、Dy元素が少ないNdFeB磁石を採用することができ、それによっていっそう高出力で、軽量の回転電機が実現できる。
また、上述した実施例には、下記に示す変形例が考えられる。
(変形例1)上記実施例1乃至3の形態それぞれにおいて、回転子1a,1bは、固定子に挿入して組み立てる製造時に、保磁力と磁化方向厚みの積が小さな永久磁石3による磁束と、保磁力と磁化方向厚みの積が大きな永久磁石4a,4bによる磁束とが、磁極又はエアギャップ面で互いに逆方向となるように永久磁石3を磁化させた状態にすることができる。
製造工程で、着磁した回転子1a,1bを固定子に挿入して組立を行うには、永久磁石の磁気吸引力に対策が必要である。そこで、本例のように、永久磁石3の磁束と永久磁石4a(4b)の磁束とが互いに逆方向になるように磁化することで、回転子1a(1b)から発生する永久磁石の磁束量は少なくできる。この結果、回転子1a(1b)と固定子との間で生じる磁気吸引力は小さくなり、組立作業性が向上する。さらに、永久磁石3と永久磁石4a(4b)とにより発生する磁束量を0にすると、磁気吸引力はなくなり、回転子1a(1b)を固定子に組み込む作業は極めて容易にできる。
また、回転子1aは、回転子鉄心溝加工を施した際の表裏がブロック毎に交互に構成されている。これにより、回転子鉄心2aの積みのばらつきの分散を小さくでき、設計寸法の誤差を小さくすることができる。
(変形例2)上記の各実施の形態において、複数種類の永久磁石の中で保磁力と磁化方向厚みの積が大きな永久磁石4aは、回転子1aの最高回転速度において自己の永久磁石4aによる逆起電圧が当該永久磁石式回転電機の電源であるインバータ電子部品の耐電圧以下となるものとする。
永久磁石による逆起電圧は回転速度に比例して高くなる。この逆起電圧がインバータの電子部品に印加し、電子部品の耐電圧以上になると電子部品が絶縁破壊する。そのため、従来の永久磁石式回転電機では、設計時に耐電圧により永久磁石の逆起電圧が制限され、永久磁石の磁束量が削減され、モータの低速域での出力及び効率が低下する問題点があった。
そこで、高速回転時になると負のd軸電流により減磁方向の磁界で永久磁石を不可逆的に磁化させて永久磁石3の磁束を0近傍まで小さくする。永久磁石3による逆起電圧はほぼ0にできるので、磁束量を調整できない永久磁石4aによる逆起電圧を最高回転速度で耐電圧以下にすればよい。すなわち、NdFeB磁石の永久磁石4aのみの磁束量を耐電圧以下までになるまで小さくすることになる。一方、低速回転時では、最大の磁束量となるように磁化された永久磁石3と永久磁石4aとによる鎖交磁束量は増加できる。
さらには、実用上では、最高速域ではアルニコ磁石の永久磁石3は低速時とは逆方向に磁化されることになるので、総鎖交磁束量は永久磁石4aのみの鎖交磁束よりも小さくなる。すなわち、本例の永久磁石式回転電機では、高速時の逆起電圧は永久磁石4aのみによる逆起電圧よりも小さくなり、実質的には耐電圧と許容最高回転数は十分な余裕ができる。これにより、本例2の永久磁石式回転電機の構成にすれば、低速回転時での高出力と高効率を維持しながら、高速回転時の逆起電圧を抑制でき、インバータを含めたシステムの信頼性を高めることができる。
(変形例3)上記各実施の形態では、8極の永久磁石式回転電機について例示して説明したが、8極以外の極数の回転電機も本発明を適用できるのは当然である。極数に応じて永久磁石の配置位置、形状が幾分変るが、作用と効果は同様に得られる。
また、磁極を形成する永久磁石において、保磁力と磁化方向の厚みの積をもって永久磁石を区別する定義をしている。したがって、磁極には同じ種類の永久磁石で形成し、磁化方向厚みを異なるように形成しても同様な作用と効果が得られる。
本発明に係る永久磁石式回転電機及び永久磁石式電動機ドライブシステムは、回転電機を動力源として搭載する車両等に利用可能である。
本発明の実施例1の形態の永久磁石式回転電機の回転子の外観を示す図である。 本発明の実施例1の形態の永久磁石式回転電機の回転子の径方向断面図である。 本発明の実施例1の形態の永久磁石式回転電機の回転子の径方向断面図である。 種々の材料の永久磁石の磁気特性を示すBH特性図である。 本発明の実施例1の形態の永久磁石式回転電機において固定子との鎖交磁束が最大となるように永久磁石を不可逆的に磁化した場合における永久磁石の磁束の向きを示す図である。 本発明の実施例1の形態の永久磁石式回転電機において固定子との鎖交磁束が最大となる場合における永久磁石の磁束の向きとともに示す回転子の斜視図である。 本発明の実施例1の形態の永久磁石式回転電機において固定子との鎖交磁束が最小となるように負のd軸電流による減磁磁界が作用した後の永久磁石の磁束の向きを示す図である。 本発明の実施例1の形態の永久磁石式回転電機において固定子との鎖交磁束が最小となる場合における永久磁石の磁束の向きとともに示す回転子の斜視図である。 本発明の実施例3の形態の永久磁石式回転電機の回転子の径方向断面図である。 従来の永久磁石式回転電機の回転子の構成を示す径方向断面図である。
符号の説明
1,1a,1b 回転子
2,2a,2b 回転子鉄心
3,4,4a,4b 永久磁石
5,6 空洞
7,8 磁気障壁
9 磁極鉄心
10,11,12,13,14,15 磁束の流れ
16 空洞
20,21,22,23 ブロック

Claims (23)

  1. 電機子巻線を持つ固定子と、前記固定子の内周側にエアギャップを介して対向配置され、積層して構成された複数の回転子鉄心の各々に周方向に沿って複数の永久磁石を設け、軸方向に所定のブロック毎に分割されて構成される回転子とを備えた永久磁石式回転電機において、
    前記回転子は、前記所定のブロック毎に、形状と磁気特性との少なくとも1つが異なる複数種類の永久磁石の中から選択された1種類の前記複数の永久磁石が配置されて磁極を形成し、
    前記永久磁石同士の周方向の間には空隙による磁気障壁が設けられ、前記永久磁石は、隣接するブロックにおける前記磁気障壁に対応する位置に設けられ、
    前記複数種類の永久磁石のうち、一方の種類の永久磁石の磁化容易方向は前記回転子半径に対して直角方向であり、他方の種類の永久磁石の磁化容易方向は、前記回転子の周方向に対して直角方向であることを特徴とする永久磁石式回転電機。
  2. 前記複数種類の永久磁石の各々は、磁化方向が互いに他の種類の永久磁石と異なることを特徴とする請求項1記載の永久磁石式回転電機。
  3. 前記複数種類の永久磁石のうち磁化による磁束の変化が小さい永久磁石は、前記回転子の内径側に凸の形状に設置されて磁極を形成することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の永久磁石式回転電機。
  4. 前記複数の永久磁石は、1以上の前記ブロックにおいて磁極毎にハの字型又はV字型に設置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の永久磁石式回転電機。
  5. 前記複数の回転子鉄心の中で磁化により磁束の変化あるいは極性の反転を示す永久磁石を有する回転子鉄心は、前記永久磁石の容易磁化方向が自己の回転子鉄心の半径方向と直角に交わるように前記永久磁石を配置して磁極を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の永久磁石式回転電機。
  6. 前記回転子は、分割されたブロックのうち軸方向両端部に位置するブロックにおいて、磁化による磁束の変化が小さい永久磁石を配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の永久磁石式回転電機。
  7. 前記回転子は、回転子鉄心溝加工を施した際の表裏がブロック毎に交互に構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の永久磁石式回転電機。
  8. 前記複数種類の永久磁石の各々は、保磁力と磁化方向厚みの積が互いに他の種類の永久磁石と異なることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の永久磁石式回転電機。
  9. 前記複数種類の永久磁石の中で保磁力と磁化方向厚みの積が大きな永久磁石は、Dy元素をほとんど含まないNdFeB系の永久磁石であることを特徴とする請求項8記載の永久磁石式回転電機。
  10. 前記複数種類の永久磁石の中で保磁力と磁化方向厚みの積が大きな永久磁石は、前記回転子の最高回転速度において自己の永久磁石による逆起電圧が当該永久磁石式回転電機の電源であるインバータ電子部品の耐電圧以下となるものであることを特徴とする請求項8又は請求項9記載の永久磁石式回転電機。
  11. 前記回転子は、固定子に挿入して組み立てる際に、保磁力と磁化方向厚みの積が小さな永久磁石による磁束と、保磁力と磁化方向厚みの積が大きな永久磁石による磁束とが磁極又は前記エアギャップ面で互いに逆方向となることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれか1項記載の永久磁石式回転電機。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項記載の永久磁石式回転電機と、
    前記永久磁石式回転電機を駆動するインバータと、
    前記永久磁石の磁束を制御するための磁化電流を流す磁化部と、
    を備えることを特徴とする永久磁石電動機ドライブシステム。
  13. 前記磁化部は、前記電機子巻線に電流を流して作る磁界により、各磁極において前記回転子が有する永久磁石のうち少なくとも1個の永久磁石を磁化させて永久磁石の磁束量を不可逆的に変化させることを特徴とする請求項12記載の永久磁石電動機ドライブシステム。
  14. 前記磁化部は、前記電機子巻線に電流を流して作る磁界により、各磁極において前記回転子が有する永久磁石のうち少なくとも1個の永久磁石を磁化させて、前記回転子が有する全ての永久磁石による電機子巻線の鎖交磁束量をほぼ0にすることを特徴とする請求項13記載の永久磁石電動機ドライブシステム。
  15. 前記回転子は、磁極を形成する永久磁石の磁束が加え合わせになるように前記複数種類の永久磁石を配置し、
    前記磁化部は、前記電機子巻線に電流を流して作る磁界により、前記永久磁石の一部を磁化させて永久磁石による鎖交磁束を不可逆的に減少させ、減少後に電流による磁界を前記磁界とは逆方向に発生させて前記永久磁石の一部を磁化させて鎖交磁束量を不可逆的に増加させることを特徴とする請求項12乃至請求項14のいずれか1項記載の永久磁石電動機ドライブシステム。
  16. 前記磁化部は、前記電機子巻線に電流を流して作る磁界により、各磁極において前記回転子が有する永久磁石のうち少なくとも1個の永久磁石を磁化させて永久磁石の極性を反転させることを特徴とする請求項12記載の永久磁石電動機ドライブシステム。
  17. 前記回転子は、磁極を形成する永久磁石の磁束が加え合わせになるように前記複数種類の永久磁石を配置し、
    前記磁化部は、前記電機子巻線に電流を流して作る磁界により、前記永久磁石の一部を磁化させて永久磁石の極性を反転させ、反転後に電流による磁界を前記磁界とは逆方向に発生させてさらに前記永久磁石の極性を反転させて元の極性にすることを特徴とする請求項16記載の永久磁石電動機ドライブシステム。
  18. 請求項8乃至請求項11のいずれか1項記載の永久磁石式回転電機と、
    前記永久磁石式回転電機を駆動するインバータと、
    前記永久磁石の磁束を制御するための磁化電流を流す磁化部とを備え、
    前記磁化部は、前記複数種類の永久磁石のうち保磁力と磁化方向厚みの積が他の種類の永久磁石のものと比較して小さい永久磁石に対して、前記電機子巻線に電流を流して作る磁界により永久磁石の磁束量を不可逆的に変化させるか、又は前記永久磁石の極性を反転させることを特徴とする永久磁石電動機ドライブシステム。
  19. 前記磁化部は、前記永久磁石式回転電機の最大トルク時には磁極の永久磁石の磁束が加え合わせになるように保磁力と磁化方向厚みの積が他よりも小さな永久磁石を磁化させ、トルクの小さな軽負荷時や中速回転域と高速回転域では、前記保磁力と磁化方向厚みの積が他よりも小さな永久磁石は、電流による磁界で磁化させて磁束を減少させるか、又は前記磁界で前記永久磁石の極性を反転させることを特徴とする請求項18記載の永久磁石電動機ドライブシステム。
  20. 前記永久磁石式回転電機は、各磁極の中で保磁力と磁化方向厚みの積が小さな永久磁石の保磁力と磁化方向厚みの積が、保磁力と磁化方向厚みの積が大きな永久磁石の無負荷時の動作点における磁界の強さと磁化方向厚みの積にほぼ等しいか又はそれ以上としたことを特徴とする請求項18又は請求項19記載の永久磁石電動機ドライブシステム。
  21. 前記磁化部は、d軸電流による磁界で永久磁石を磁化させて永久磁石の磁束量を不可逆的に変化させるか、前記磁界で永久磁石の極性を反転させ、さらにq軸電流によりトルクを制御することを特徴とする請求項12乃至請求項20のいずれか1項記載の永久磁石電動機ドライブシステム。
  22. 前記磁化部は、前記永久磁石式回転電機の運転時において、d軸電流による磁界で永久磁石を磁化させて永久磁石の磁束量を不可逆的に変化させるか、前記磁界で永久磁石の極性を反転させる動作と、d軸電流で生じる磁束により電流と永久磁石で生じる電機子巻線の鎖交磁束量をほぼ可逆的に変化させる動作とを選択的に実行することを特徴とする請求項12乃至請求項21のいずれか1項記載の永久磁石電動機ドライブシステム。
  23. 前記回転子は、各磁極において磁束の変化あるいは極性の反転を示す前記永久磁石に対し、他の永久磁石からバイアス的な磁界が作用するように各永久磁石を配置してなることを特徴とする請求項12乃至請求項22のいずれか1項記載の永久磁石電動機ドライブシステム。
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