JP2021145142A - 貫通電極基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】貫通電極基板における柱状導電体と他の導電部分との接続部分の不具合を防ぐことが可能な貫通電極基板を提供する。【解決手段】貫通電極基板は、第1面と前記第1面に対して反対の側の第2面とを有し、前記第1面と前記第2面と貫通する貫通孔を有する基板と、前記貫通孔に形成された貫通電極と、前記基板上に実装され、前記貫通電極に電気的に接続された半導体チップと、前記貫通電極から連続し、かつ、前記基板から突出した柱状導電体と、を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、貫通電極基板に関する。
近年の電子デバイスでは、配線基板に貫通電極基板を介して半導体チップが取り付けられた形態が多く用いられている。特許文献1には、ガラスを基板材料とする貫通電極基板が開示されている。
WO2005/034594号
上述の貫通電極基板と、配線基板や半導体チップ等とを接続するとき、これらの間に介在する部材として導電性のポスト(以下、柱状導電体という)が用いられる場合がある。従来では、貫通電極基板における導電層と柱状導電体とが他の層(例えば、密着層やシード層)を介して接続されていた。
しかし、導電層と柱状導電体との間の接続部分に他の層が介在して境界が形成されているため、当該接続部分の強度が十分でない場合がある。例えば、貫通電極基板の上下に配置される配線基板や半導体チップ等との熱膨張率の差によって柱状導電体に対してせん断方向の応力がかかったとき、この応力によって柱状導電体と導電層との接続部分で破断又はクラック等の不具合が生じるおそれがある。
本開示は、貫通電極基板における柱状導電体と他の導電部分との接続部分の不具合を防ぐことが可能な貫通電極基板を提供する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例をあげるならば、第1面と前記第1面に対して反対の側の第2面とを有し、前記第1面と前記第2面と貫通する貫通孔を有する基板と、前記貫通孔に配置された貫通電極と、前記基板上に実装され、前記貫通電極に電気的に接続された半導体チップと、前記貫通電極と連続し、かつ、前記基板から突出した柱状導電体と、を有する貫通電極基板が提供される。
また、他の例によれば、第1面と前記第1面に対して反対の側の第2面とを有し、前記第1面と前記第2面を貫通する貫通孔を有する基板を提供する工程と、前記基板の前記第1面に金属層を形成する工程と、前記基板の前記第2面にレジストを形成する工程と、前記貫通孔の貫通電極と、前記基板の前記第2面から突出する柱状導電体とを一体的に形成する工程と、前記レジストを除去する工程と、前記基板の前記第2面に、接続部を有する半導体チップを配置する工程と、前記基板の前記第2面において前記柱状導電体及び前記半導体チップを覆うように絶縁層を形成する工程と、前記柱状導電体及び前記半導体チップの前記接続部に対応する前記絶縁層の部分を除去する工程と、前記柱状導電体と前記半導体チップの前記接続部とを接続するように導電層を形成する工程と、を含む貫通電極基板の製造方法が提供される。
本開示によれば、貫通電極基板における柱状導電体と他の導電部分との接続部分の不具合を防ぐことができる。本開示に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、上記した以外の、課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本開示の一実施形態に係る貫通電極基板を示す概略断面図である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極及び柱状導電体を示す概略断面図である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極及び柱状導電体を示す概略断面図である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板を製造する方法を説明する図である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板を製造する方法においてレジスト層の形成方法を説明する図である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板を示す概略断面図である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板を示す概略断面図である。
以下、図面を参照して本開示の一実施形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
本明細書等において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値のそれぞれを下限値及び上限値として含む範囲であることを意味する。
図1は、本開示の一実施形態に係る貫通電極基板10を示す概略断面図である。貫通電極基板10は、第1面11aと第1面11aに対して反対の側の第2面11bとを有する基板11を備える。基板11は、第1面11aと第2面11bとを貫通する貫通孔12を有する。貫通電極基板10は、基板11の第1面11aに形成された第1導電層13と、貫通孔12に形成された貫通電極14と、貫通電極14から連続し、かつ、基板11の第2面11bから突出した柱状導電体15とをさらに備える。ここで、「貫通電極14から連続している」とは、貫通電極14と柱状導電体15との間に他の層が実質的に介在していないことをいう。なお、「他の層が実質的に介在していない」とは、貫通電極14と柱状導電体15との間に、結晶、ボイド、混入物等が一部存在している場合を含む。すなわち、本実施形態では、貫通電極14と柱状導電体15とが一体的に形成されている。
基板11に形成された貫通孔12は、図1に示すようにストレート形状であってもよいし、基板11の第1面11a側の開口が第2面11b側の開口よりも大きいテーパー形状、基板11の第1面11a側の開口が第2面11b側の開口よりも小さいテーパー形状、基板11の第1面11aと第2面11bとの間に幅が最小となる部位を含む形状(鼓状とも称される)であってもよい。
基板11の第2面11bには半導体チップ20が配置されている。半導体チップ20は、接続用のパッド20a(接続部)を有し、半導体チップ20のパッド20aは、基板11の第2面11bとは反対側に配置されている。例えば、半導体チップ20は、ダイアタッチ剤等の接着剤により基板11の第2面11bに固定されている。また、基板11の第2面11bには第1絶縁層16が形成されている。第1絶縁層16は、柱状導電体15の周囲に配置されており、柱状導電体15の側面15aに接している。また、第1絶縁層16は、半導体チップ20の周囲に配置されており、半導体チップ20のパッド20a以外の部分を覆うように配置されている。なお、別の例として後述するように、第1絶縁層16は、貫通孔12の外縁より内側に入り込んで貫通電極14と接するように配置されてもよい。
貫通電極基板10は、第1絶縁層16上に配置された第2導電層17をさらに備える。柱状導電体15の下側端部15bと半導体チップ20のパッド20aとは、第2導電層17を介して接続されている。
例えば、貫通電極基板10は、第1導電層13に電気的に接続するように形成されたバンプ21を介して、上側に配置された配線基板22に接続されてもよい。また、貫通電極基板10は、第2導電層17に形成されたバンプ23を介して、下側に配置された配線基板24に接続されてもよい。なお、基板11の第1面11a側には、図示しないが、さらに絶縁層、導電層等が積層されていてもよい。本実施形態の貫通電極基板10によれば、半導体チップ20の配線基板(マザーボードなど)22、24への実装が簡便化される。
図1では、貫通電極基板10の使用の一例として上側及び下側に配線基板22、24が配置される様子を示しているが、これに限らない。例えば、上側及び下側の配線基板22、24の一方が貫通電極14と電気的に接続するように存在する態様であってもよい。
基板11として、ガラス基板、ガラスセラミックス基板、石英基板、サファイア基板、樹脂基板、シリコン基板、炭化シリコン基板、アルミナ(Al)基板、窒化アルミ(AlN)基板、酸化ジリコニア(ZrO)基板など、又は、これらの基板が積層されたもの等を用いることができる。
好ましくは、基板11は、ガラス基板である。一般に貫通電極基板は、その縁に近い領域ほど熱変形による変位が大きくなる。ガラス基板を用いた貫通電極基板の場合、この領域に対して、貫通電極基板の上下に配置される配線基板等との熱膨張率の差を小さくするように対処できるという利点がある。
より好ましくは、基板11として無アルカリガラスが用いられる。無アルカリガラスは、ソーダガラスとは異なりNa、Kなどのアルカリ成分を含まないので、ガラス表面にアルカリ成分が溶出することがない。したがって、この態様では、貫通電極基板10に接続されるべき半導体チップ20の端子を腐食させる信頼性劣化要因が原理的に生じない利点がある。また、無アルカリガラスは、熱膨張率がシリコンのそれと同程度の大きさであり、接続される半導体チップ20との関係で熱膨張率の点で整合性がよい。
第1導電層13、貫通電極14、柱状導電体15、及び第2導電層17の材料として、Au、Al、Cu等の導電性を有する材料が用いられる。なかでも導電性が高く、かつ材料コストの低いCuを用いることが好ましい。導電層の配線パターンについては、金属箔(例えば、Cu等)のエッチングによるサブトラクティブな形成のほか、導電性ペースト(例えば、金属ナノペースト等)の塗布や、めっきによる形成等のアディティブな形成を採用することもできる。
第1絶縁層16として、例えば、無機材料や有機材料、又はこれらの積層を用いることができる。第1絶縁層16として無機材料を用いる場合、より具体的には窒化ケイ素(SixNy)、二酸化ケイ素(SiO)、酸窒化ケイ素(SiOxNy)、五酸化タンタル(Ta)、酸化アルミニウム(Al)、又は、窒化アルミニウム(AlN)を用いることができる。第1絶縁層16として有機材料を用いる場合、より具体的にはポリイミド樹脂、エポキシ樹脂を用いることができる。応力緩和や、後述するガス放出の観点から、第1絶縁層16は有機材料を含むことが好ましい。
本実施形態では、上述の導電層、電極、導電体、及び絶縁層を形成するプロセスとして、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)(たとえば、スパッタリング又は蒸着)、又は電気めっきなどを使用することができる。また、パターンを形成するために、フォトリソグラフィを使用することができる。また、不要な材料を除去するために、エッチングプロセスを使用することができる。また、導電層及び絶縁層の平坦化プロセスとして、エッチバック、化学的機械的研磨(CMP)などを使用することができる。
本実施形態では、貫通電極14と柱状導電体15との間に他の層が実質的に介在していないため、貫通電極14と柱状導電体15との接続部分の強度を高めることができる。例えば、貫通電極基板10を構成する材料(基板材料、導電材料、絶縁材料)間の熱膨張率の差によって柱状導電体15に対してせん断方向の応力がかかった場合でも、貫通電極14と柱状導電体15とが一体的に連続的に形成されているので、貫通電極14と柱状導電体15との接続部分で破断又はクラック等の不具合が生じるのを防ぐことができる。
図2は、本開示の一実施形態に係る貫通電極14及び柱状導電体15を示す概略断面図である。好ましくは、柱状導電体15の幅Wは、貫通孔12の開口幅Wよりも小さい。ここで、貫通孔12の開口幅とは、貫通孔12の外縁が形成する図形の任意の2点間の最大距離をいう。なお、外縁が形成する図形が円形である場合、上述の幅とは、円の直径をいう。同様に、柱状導電体15の幅とは、柱状導電体15の断面図形(基板11と平行な面で切った時の断面図形)の外縁の任意の2点間の最大距離をいう。
例えば、貫通孔12の開口幅Wが50〜80μmの場合、当該開口幅Wより小さくなるように、柱状導電体15の幅Wは30〜60μmで設定されることが好ましい。
本実施形態では、柱状導電体15の幅Wが貫通孔12の開口幅Wよりも小さいため、柱状導電体15が撓み易くなる。柱状導電体15が撓むことで、柱状導電体15に対するせん断方向の応力を吸収することができるため、貫通電極14と柱状導電体15との接続部分の信頼性が向上する。
また、貫通電極14及び柱状導電体15を導電性組成物で形成すると、その被貫通層である基板11は、ガラスなどの無機材料であるため、導電性組成物を発生源とする水分やガスの放出経路として基板は機能しにくい。これに対して、本実施形態では、柱状導電体15の幅Wが貫通孔12の開口幅Wよりも小さいため、第1絶縁層16が貫通孔12の外縁よりも内側に入り込むようにして貫通電極14及び柱状導電体15の両方に接している。そのため、第1絶縁層(例えば、樹脂)16を介して導電性組成物を発生源とする水分やガスを放出することができ、それらの滞留を低減できるので信頼性の向上がもたらされる。
図2(a)は、柱状導電体15の幅Wが貫通孔12の開口幅Wよりも小さい構成の第1例を示す。本例では、貫通電極14と柱状導電体15との接続部分において第1絶縁層16の角部16aが存在し、当該角部16aの位置において段差状に柱状導電体15の幅Wが貫通孔12の開口幅Wよりも小さくなっている。
図2(b)は、柱状導電体15の幅Wが貫通孔12の開口幅Wよりも小さい構成の第2例を示す。本例では、第1絶縁層16が、貫通孔12内に入り込み、且つ、貫通孔12の側壁12aに接するように配置されている。貫通電極14の側面14aは、基板11の第2面11bの近傍において、貫通孔12の側壁12aから内側に向かって傾斜する傾斜面14bを有する。これにより、貫通電極14は、基板11の第2面11bに向かって徐々に幅が小さくなるように形成されている。貫通電極14と柱状導電体15とは傾斜面14bを介して接続されており、柱状導電体15は、柱状導電体15の幅Wが貫通孔12の開口幅Wよりも小さい状態で第2面11bから下方に延びている。
図2(b)の例では、第1絶縁層16の角部16a(図2(a)参照)がなく、貫通電極14と柱状導電体15とが傾斜面14bで接続されている。貫通電極14と柱状導電体15との接続部分において破断又はクラックの起点の要因となり得る角部がないため、貫通電極14と柱状導電体15との接続部分の信頼性がさらに向上する。
図2(c)は、柱状導電体15の幅Wが貫通孔12の開口幅Wよりも小さい構成の第3例を示す。柱状導電体15の側面15aは、基板11の第2面11bにおける貫通孔12の外縁から内側に向かって傾斜する傾斜面15cを有する。この傾斜面15cによって、柱状導電体15の幅Wが基板11の第2面11bから徐々に小さくなっている。これにより、柱状導電体15の幅Wが貫通孔12の開口幅Wよりも小さくなっている。本例においても、貫通電極14と柱状導電体15との接続部分において破断又はクラックの起点の要因となり得る角部がないため、貫通電極14と柱状導電体15との接続部分の信頼性がさらに向上する。
図3は、本開示の一実施形態に係る貫通電極14及び柱状導電体15を示す概略断面図である。柱状導電体15の幅Wは、貫通孔12の開口幅W以上であってもよい。図3の例では、柱状導電体15の幅Wは、貫通孔12の開口幅Wよりも大きくなっている。この構成によれば、貫通電極14と柱状導電体15との接続部分となる柱状導電体15の根元の幅が広くなるため、柱状導電体15の力学的強度が向上する。
例えば、貫通孔12の開口幅Wが50〜80μmの場合、当該開口幅Wより大きくなるように、柱状導電体15の幅Wは60〜100μmで設定されることが好ましい。
図1に戻って貫通電極基板10の構成についてさらに説明する。柱状導電体15から半導体チップ20までの距離Dは、柱状導電体15の高さ(基板11の第2面11bからの高さ)Hの1倍以上であることが好ましい。柱状導電体15と半導体チップ20との間には第1絶縁層16が配置されるが、距離Dを上述の範囲に設定することで、基板11の材料、柱状導電体15の材料、及び半導体チップ20の材料などの間の熱膨張率の差によって生じる応力を、柱状導電体15と半導体チップ20との間の第1絶縁層16で緩和することができる。これにより、貫通電極14と柱状導電体15との接続部分の信頼性がさらに向上する。
また、半導体チップ20と第2導電層17との間に第1絶縁層16が配置されるのが好ましい。半導体チップ20と第2導電層17との間の第1絶縁層16の厚みTは、好ましくは、8μm以上であり、より好ましくは、10〜20μmである。この構成によれば、基板11の材料、柱状導電体15の材料、及び半導体チップ20の材料などの間の熱膨張率の差によって生じる応力を、半導体チップ20と第2導電層17との間に配置された第1絶縁層16によって緩和することができる。これにより、第2導電層17と半導体チップ20のパッド20aとの接続部分の信頼性が向上する。したがって、柱状導電体15の高さHは、半導体チップ20の高さH及び半導体チップ20と第2導電層17との間に配置される第1絶縁層16の厚みTとの関係を考慮して、以下の式によって設定されることが好ましい。
≧H+8μm
図4は、本開示の一実施形態に係る貫通電極基板10を製造する方法を説明する図である。以下では、貫通電極14及び柱状導電体15を一体的に形成する例について説明する。
図4(a)に示すように、第1面11aと第2面11bを貫通する貫通孔12を有する基板11を準備する。貫通孔12は、反応性イオンエッチング、レーザ加工、レーザ加工とウェットエッチングの組合せ、サンドブラスト加工、放電加工等により形成することができる。次に、図4(b)に示すように、基板11の第1面11a上に金属層31を形成する。例えば、金属層31は、蒸着法やスパッタリング法などの物理成膜法によって形成されてもよい。なお、金属層31の一部が貫通孔12内に形成されてもよい。
次に、図4(c)に示すように、基板11の第2面11b上にレジスト層32を形成する。例えば、ドライフィルムレジストを基板11の第2面11bにラミネートし、露光、現像を行うことにより、レジスト層32が形成される。レジスト層32は貫通孔12の周囲を覆うように形成される。レジスト層32の形成方法について図5を用いてより詳しく説明する。
図5は、本開示の一実施形態に係る貫通電極基板10を製造する方法におけるレジスト層32の形成方法を示す。図5(a)の左側に示すように、レジスト層32が、貫通孔12の外縁よりも内側に入り込み、且つ、貫通孔12の側壁12aに接するように形成されてもよい。例えば、ドライフィルムレジストを基板11の第2面11b側に押圧しながらラミネートすることにより、ドライフィルムレジストの一部が貫通孔12内に入り込む。図5(a)の右側は、次の工程の電解めっきによってめっき成長させたときの図である。この場合、貫通孔12の内部から基板11の第2面11bに向かって徐々に幅が小さくなる充填めっき33が形成される。この方法によれば、図2(b)に示した構成を形成することができる。
また、図5(b)の左側に示すように、レジスト層32が、貫通孔12の外縁よりも内側に角部32aが配置されるように形成されてもよい。図5(b)の右側は、次の工程の電解めっきによってめっき成長させたときの図である。この場合、レジスト層32の角部32aが下側に向かって押し出されながら充填めっき33が形成される。これにより、基板11の第2面11bから外側に向かって徐々に幅が小さくなる部分を有する充填めっき33が形成される。この方法によれば、図2(a)や図2(c)に示した構成を形成することができる。なお、材料又は膜厚などの調整によってレジスト層32の強度を高めた場合、充填めっき33によってレジスト層32の角部32aが押し出されにくくなる。この場合、図2(a)に示した構成を形成することができる。
また、図5(c)の左側に示すように、レジスト層32が、貫通孔12の外縁よりも内側に傾斜した角部32aが配置されるように形成されてもよい。例えば、ドライフィルムレジストの現像において、貫通孔12内に現像液が基板11の第1面11a側から第2面11b側に流れるように供給するようにして傾斜した角部32aを形成することができる。これにより、図5(c)の右側に示すように、基板11の第2面11bから外側に向かって徐々に幅が小さくなる部分を有する充填めっき33が形成される。この方法によれば、図2(c)に示した構成を形成することができる。
次に、図4の説明に戻る。図4(d)に示すように、金属層31に給電する電解めっきによって、基板11の第1面11aから第2面11bにかけて充填めっき33を形成する。第1面11aのめっき層によって基板11の第1面11a上の第1導電層13が形成され、貫通孔12及びレジスト層32に囲まれた空間の充填めっき33によって貫通電極14及び柱状導電体15が一体的に形成される。したがって、貫通電極14と柱状導電体15の間には、密着層やシード層等の他の層が存在しない。なお、図4(d)の工程の前に、基板11の第1面11a上の金属層31上に部分的にレジスト層が形成されてもよく、これにより、第1導電層13のパターン形成も可能となる。
次に、図4(e)に示すように、基板11の第2面11b上のレジスト層32を除去する。レジスト層32は、例えば、溶剤による除去、プラズマアッシングによる除去がなされる。次に、図4(f)に示すように、基板11の第2面11b上に半導体チップ20を配置する。例えば、半導体チップ20を、ダイアタッチ剤等の接着剤を用いて基板11の第2面11bに固定する。図4(f)では、半導体チップ20の接続部であるパッド20aが基板11に対面しないように配置されているが、これに限定されない。
次に、図4(g)に示すように、柱状導電体15及び半導体チップ20を覆うように第1絶縁層16を形成する。例えば、真空ラミネート成形により、柱状導電体15及び半導体チップ20を覆うように感光性樹脂(例えば、感光性ポリイミド)を形成する。次に、フォトリソグラフィにより、柱状導電体15の下側端部15b及び半導体チップ20のパッド20aに対応する第1絶縁層16の部分を除去する。これにより、柱状導電体15の下側端部15bの少なくとも一部及び半導体チップ20のパッド20aの少なくとも一部が第1絶縁層16から露出する。
次に、図4(h)に示すように、柱状導電体15の下側端部15bと半導体チップ20のパッド20aとを接続するように第2導電層17を形成する。第2導電層17は、上述と同様に、蒸着法やスパッタリング法などの物理成膜法、及び、電解めっき法などを用いて形成されてもよい。例えば、Tiのスパッタリング及びCuのスパッタリングを行った後に、電解めっきによってCuのめっき層が形成されてもよい。当該方法によれば、柱状導電体15との接続部分の導電層の層構成及び半導体チップ20のパッド20aとの接続部分の導電層の層構成が同じになる。
本実施形態の方法によれば、貫通電極14と柱状導電体15との間に他の層が実質的に介在することなく、貫通電極14と柱状導電体15とを一体的に形成することができる。また、貫通電極14と柱状導電体15とを1つの工程で形成することができるので、工程数が減り、製造方法の簡略化が可能となる。
図6は、本開示の一実施形態に係る貫通電極基板10を示す概略断面図である。上述の貫通電極14及び柱状導電体15の構成は、フリップチップ実装の半導体チップ20に適用されてもよい。図6の例では、半導体チップ20が基板11の第1面11aに配置されている。また、半導体チップ20のパッド20aは、第1面11a側に配置されている。貫通電極基板10は、バンプ25を介して半導体チップ20のパッド20aと接続する第1貫通電極14Aと、基板11の第2面11bに形成され、第1貫通電極14Aに接続された第1導電層13と、第1導電層13に接続された第2貫通電極14Bと、第2貫通電極14Bと連続し、かつ、基板11の第1面11a側に突出した柱状導電体15と、基板11の第1面11aに形成された第1絶縁層16とを備える。例えば、柱状導電体15は、コンタクト用のパッド26及びバンプ21を介して上側に配置された配線基板22に接続されてもよい。このように、半導体チップ20のパッド20aが基板11と対面するように配置されていてもよい。
図7は、本開示の一実施形態に係る貫通電極基板10を示す概略断面図である。上述の貫通電極14及び柱状導電体15の構成は、ワイヤーボンディング実装の半導体チップ20に適用されてもよい。図7の例では、半導体チップ20が基板11の第1面11aに配置されている。また、半導体チップ20のパッド20aは、第1面11aと反対側に配置されている。半導体チップ20のパッド20aは、ワイヤ18によってコンタクト用のパッド26を介して貫通電極14に接続されている。貫通電極基板10は、貫通電極14と、貫通電極14から連続して形成され、かつ、基板11の第2面11b側に突出した柱状導電体15と、基板11の第2面11bに形成された第1絶縁層16とを備える。なお、柱状導電体15は、コンタクト用のパッド26及びバンプ23を介して下側に配置された配線基板24に接続されてもよい。
なお、本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施形態は本開示を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることがあり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
10 …貫通電極基板
11 …基板
12 …貫通孔
13 …第1導電層
14、14A、14B …貫通電極
15 …柱状導電体
16 …第1絶縁層
17 …第2導電層
20 …半導体チップ

Claims (6)

  1. 第1面と前記第1面に対して反対の側の第2面とを有し、前記第1面と前記第2面と貫通する貫通孔を有する樹脂基板と、
    前記貫通孔に配置された貫通電極と、
    前記樹脂基板上に実装され、前記貫通電極に電気的に接続された半導体チップと、
    前記貫通電極と連続し、かつ、前記樹脂基板から突出した柱状導電体と、
    を有する貫通電極基板。
  2. 前記柱状導電体の幅は、前記貫通孔の開口幅よりも大きい、請求項1に記載の貫通電極基板。
  3. 前記柱状導電体の周囲に配置された絶縁層をさらに備える、請求項1または2に記載の貫通電極基板。
  4. 前記半導体チップ、前記柱状導電体、及び前記絶縁層が前記樹脂基板の同じ面に配置されており、前記半導体チップの接続部が前記樹脂基板とは反対側に位置しており、前記柱状導電体と前記半導体チップの前記接続部とが、前記絶縁層上に配置された導電層を介して接続されている、請求項3に記載の貫通電極基板。
  5. 前記柱状導電体から前記半導体チップまでの距離は、前記柱状導電体の高さの1倍以上である、請求項4に記載の貫通電極基板。
  6. 前記半導体チップと前記導電層との間に前記絶縁層が配置されており、前記半導体チップと前記導電層との間の前記絶縁層の厚みが8μm以上である、請求項4又は5に記載の貫通電極基板。



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