JP2021144173A - 羽根駆動装置及びこれを備えた撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易かつコンパクトな構成により羽根の動作速度を微調整することができる羽根駆動装置を提供する。【解決手段】羽根駆動装置1は、後羽根駆動軸12を中心として回転可能な後羽根駆動レバー61と、後羽根駆動レバー61を後羽根駆動軸12を中心としてバネ駆動方向に付勢する後羽根駆動バネ62と、後羽根駆動軸12を中心として所定の単位回転角度で回転可能な後羽根ラチェット部材63とを備える。後羽根ラチェット部材63は、外周部に形成された複数のラチェット歯632A,632Bと、後羽根駆動バネ62の端部623が係合するバネ係合部634とを有する。羽根駆動装置1は、後羽根ラチェット部材63のラチェット歯632A,632Bに係合可能な爪部85と、後羽根駆動バネ62の端部622が係合する頭部93と、後羽根駆動レバー61のネジ孔619に挿入される挿入長さが調整できるようにネジ孔619に螺合される軸部91とを有する調整ネジ90とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、羽根駆動装置及びこれを備えた撮像装置に係り、特にデジタルカメラなどにおけるフォーカルプレーンシャッタとして用いられる羽根駆動装置に関するものである。
デジタルカメラなどにおいては、先幕(先羽根)と後幕(後羽根)とを時間差で移動させて露光と遮蔽を行うフォーカルプレーンシャッタが知られている。このようなフォーカルプレーンシャッタとしては、先羽根及び後羽根にそれぞれ連結された駆動レバーを撮影時にバネ(駆動バネ)の力で移動させるものが多い。このような構成のフォーカルプレーンシャッタにおいては、撮影時に先羽根及び後羽根が所望の速度で動作するように、組立や修理の際に、駆動バネの付勢力を調整する必要がある。
従来から、このような駆動バネの付勢力を容易に調整するために、一方向に回転可能なラチェット部材と駆動レバーとの間に駆動バネを架け渡すことが行われている(例えば、特許文献1参照)。このような構成においては、固定側に設けられた爪部をラチェット部材の外周に形成されたラチェット歯に係合させることで、ラチェット部材の回転角度を調整し、これによって駆動バネの付勢力を容易に調整することができる。しかしながら、この構成では、ラチェット歯のピッチより小さい角度でラチェット部材を回転させることができないため、駆動バネの付勢力を微調整することができず、羽根の動作速度の微調整が難しいという問題がある。
特開2003−66508号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、簡易かつコンパクトな構成により羽根の動作速度を微調整することができる羽根駆動装置及び撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、簡易かつコンパクトな構成により羽根の動作速度を微調整することができる羽根駆動装置が提供される。この羽根駆動装置は、開口が形成された地板と、上記開口を開閉するように移動可能な少なくとも1枚の羽根と、上記少なくとも1枚の羽根に連結されたアーム部と、駆動軸を中心として回転可能な駆動レバーと、上記駆動レバーを上記駆動軸を中心としてバネ駆動方向に付勢する駆動バネと、上記駆動軸を中心として所定の単位回転角度で回転可能なラチェット部材とを備える。上記駆動レバーは、上記アーム部に連結されるアーム連結部を有する。上記ラチェット部材は、外周部に形成された複数のラチェット歯と、上記駆動バネの第1の端部が係合するバネ係合部とを有する。上記羽根駆動装置は、上記ラチェット部材の上記複数のラチェット歯に係合可能な爪部と、上記駆動バネの第2の端部が係合する頭部と、上記駆動レバーに形成されたネジ孔に挿入される挿入長さが調整できるように上記ネジ孔に螺合される軸部とを有する調整ネジとを備える。
このような構成によれば、調整ネジの軸部の挿入長さを調整することで駆動バネのねじり角度を無段階で調整することが可能となるので、ラチェット部材の段階的な回転によっては実現できなかった駆動バネのねじり角度を実現することができる。これにより、ラチェット部材の段階的な回転によっては実現できなかった駆動バネの付勢力の微調整が可能となり、羽根の動作速度の微調整が容易になる。
上記調整ネジの上記軸部の上記挿入長さは、上記駆動バネの上記第2の端部が上記駆動軸を中心として上記単位回転角度以上回転できるような範囲にわたって調整可能であることが好ましい。この場合には、ラチェット部材の段階的な回転によっては実現できなかった駆動バネのねじり角度のすべての範囲を調整ネジの軸部の挿入長さの調整により実現することが可能となる。
上記駆動バネの上記第2の端部は、上記調整ネジの上記頭部の外周部に係合するように構成されることが好ましい。この場合には、駆動バネの第2の端部が調整ネジの頭部の中央に形成されるドライバ溝に干渉しにくい構造となるため、ドライバを用いて調整ネジの軸部の挿入長さを調整することが容易になる。
上記駆動レバーは、金属片と、上記金属片を収容する凹部が形成された収容部とをさらに有していてもよい。また、上記羽根駆動装置は、上記駆動バネの付勢力に抗して上記駆動レバーの上記金属片を磁力により吸着保持可能な電磁マグネットをさらに備えていてもよい。この場合において、上記駆動レバーの上記収容部の上記凹部と上記ネジ孔とは同一方向に面していることが好ましい。このように駆動レバーの収容部の凹部とネジ孔とが同一方向に面している場合には、駆動レバーを成型する際に、同一のスライドを用いて凹部とネジ孔の両方を形成することが可能となるため、羽根駆動装置の製造コストを低減することができる。
本発明の第2の態様によれば、簡易かつコンパクトな構成により羽根の動作速度を微調整することができる撮像装置が提供される。この撮像装置は、上述した羽根駆動装置と、上記羽根駆動装置の上記地板の上記開口を透過した光が結像する面に配置された撮像素子とを備える。
本発明の一態様によれば、調整ネジの軸部の挿入長さを調整することで駆動バネのねじり角度を無段階で調整することが可能となるので、ラチェット部材の段階的な回転によっては実現できなかった駆動バネのねじり角度を実現することができる。これにより、ラチェット部材の段階的な回転によっては実現できなかった駆動バネの付勢力の微調整が可能となり、羽根の動作速度の微調整が容易になる。
図1は、本発明の一実施形態における羽根駆動装置を示す斜視図である。 図2は、図1に示す羽根駆動装置の一部の構成要素を示す分解斜視図である。 図3は、図1に示す羽根駆動装置の一部の構成要素を示す分解斜視図である。 図4は、図1に示す羽根駆動装置の左側面図である。 図5は、図1に示す羽根駆動装置における先羽根駆動レバー、先羽根ラチェット部材、後羽根駆動レバー、後羽根ラチェット部材、及びカム部材の露光動作の完了時における位置関係を示す模式図である。 図6は、図1に示す羽根駆動装置における後羽根駆動レバー、後羽根駆動バネ、及び後羽根ラチェット部材の拡大斜視図である。 図7は、図6に示す後羽根駆動レバーの分解斜視図である。 図8Aは、図6に示す調整ネジの挿入長さを説明するための図である。 図8Bは、図6に示す調整ネジの挿入長さを説明するための図である。
以下、本発明に係る羽根駆動装置の実施形態について図1から図8Bを参照して詳細に説明する。図1から図8Bにおいて、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図8Bにおいては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。以下の説明では、特に言及がない場合には、「第1」や「第2」などの用語は、構成要素を互いに区別するために使用されているだけであり、特定の順位や順番を表すものではない。
図1は、本発明の一実施形態における羽根駆動装置1を示す斜視図、図2及び図3は、羽根駆動装置1の一部の構成要素を示す分解斜視図、図4は、図1に示す羽根駆動装置の左側面図である。本実施形態における羽根駆動装置1は、カメラなどの光学機器に組み込まれるフォーカルプレーンシャッタであるものとして説明するが、これは例示に過ぎず、本発明に係る羽根駆動装置はこのようなシャッタの用途に限られるものではない。図1から図4は、カメラによる露光動作が完了したときの状態を示している。なお、本実施形態では、便宜的に、図1における+Z方向を「前」又は「前方」といい、−Z方向を「後」又は「後方」ということとする。
図1から図4に示すように、本実施形態における羽根駆動装置1は、矩形状の開口(露光開口)Sが形成された地板10と、地板10の開口Sと略同一の形状の開口Uが形成されたカバー板20と、地板10とカバー板20との間に形成される空間に収容される8枚の羽根21〜28とを含んでいる。この羽根駆動装置1は、CCDやCMOSセンサなどの撮像素子(図示せず)を備えた撮像装置に組み込まれるものである。被写体からの光は、地板10の開口S及びカバー板20の開口Uを通過して、羽根駆動装置1の後方に配置された撮像素子に入射するようになっている。
羽根21〜28のそれぞれは、全体としてX方向に延びる薄板状の部材であり、本実施形態では8枚の羽根21〜28が順番に重ねられている。本実施形態においては、8枚の羽根21〜28のうち、羽根21〜24がフォーカルプレーンシャッタの先幕を構成する先羽根であり、羽根25〜28が後幕を構成する後羽根となっている。羽根駆動装置1は、先羽根21〜24に連結される先羽根アーム31,32と、後羽根25〜28に連結される後羽根アーム33,34(アーム部)とを含んでいる。
図2に示すように、先羽根21は連結部101,102においてそれぞれ先羽根アーム31,32と連結され、先羽根22は連結部103,104においてそれぞれ先羽根アーム31,32と連結され、先羽根23は連結部105,106においてそれぞれ先羽根アーム31,32と連結され、先羽根24は連結部107,108においてそれぞれ先羽根アーム31,32と連結されている。このように、それぞれの先羽根21〜24と先羽根アーム31,32とによってリンク機構が構成されている。なお、地板10とカバー板20との間には図示しない中間板が配置されており、先羽根21〜24は、この中間板と地板10との間に形成される空間内に収容される。
また、図2に示すように、後羽根25は連結部111,112においてそれぞれ後羽根アーム33,34と連結され、後羽根26は連結部113,114においてそれぞれ後羽根アーム33,34と連結され、後羽根27は連結部115,116においてそれぞれ後羽根アーム33,34と連結され、後羽根28は連結部117,118においてそれぞれ後羽根アーム33,34と連結されている。このように、それぞれの後羽根25〜28と後羽根アーム33,34とによってリンク機構が構成されている。なお、後羽根25〜28は、中間板とカバー板20との間に形成される空間内に収容される。
図2に示すように、地板10の−Z方向側には、−Z方向に延びる支軸41〜44が形成されている。また、地板10には、支軸41を中心とする円弧に沿った円弧孔14と、支軸42を中心とする円弧に沿った円弧孔15とが形成されている。この円弧孔14の+Y方向側の端部には衝撃吸収用のダンパ17が設けられており、円弧孔15の+Y方向側の端部には衝撃吸収用のダンパ18が設けられている。
先羽根アーム31の端部近傍には、地板10の支軸41が挿通される軸孔312が設けられており、この先羽根アーム31の軸孔312に支軸41が挿通されることで、先羽根アーム31が地板10の支軸41を中心として回転できるようになっている。また、先羽根アーム31の軸孔312から少し離れた位置にはレバー連結孔314が形成されている。また、先羽根アーム32の端部近傍には、地板10の支軸43が挿通される軸孔322が形成されており、この先羽根アーム32の軸孔322に支軸43が挿通されることで、先羽根アーム32が地板10の支軸43を中心として回転できるようになっている。
先羽根21〜24は、−Z方向に順番に重なった状態で先羽根アーム31,32に連結されている。したがって、先羽根アーム31が支軸41を中心として回転し、先羽根アーム32が支軸43を中心として回転すると、上述したリンク機構によって、先羽根21〜24が互いに重なる領域を変化させつつ、主としてY方向に移動するようになっている。
また、後羽根アーム33の端部近傍には、地板10の支軸44が挿通される軸孔332が形成されている。この後羽根アーム33の軸孔332に支軸44が挿通されることで、後羽根アーム33が地板10の支軸44を中心として回転できるようになっている。また、後羽根アーム34の端部近傍には、地板10の支軸42が挿通される軸孔342が設けられており、この後羽根アーム34の軸孔342に支軸42が挿通されることで、後羽根アーム34が地板10の支軸42を中心として回転できるようになっている。また、後羽根アーム34の軸孔342から少し離れた位置にはレバー連結孔344が形成されている。
後羽根25〜28は、−Z方向に順番に重なった状態で後羽根アーム33,34に連結されている。したがって、後羽根アーム33が支軸44を中心として回転し、後羽根アーム34が支軸42を中心として回転すると、上述したリンク機構によって、後羽根25〜28が互いに重なる領域を変化させつつ、主としてY方向に移動するようになっている。
図3に示すように、地板10の+Z方向側には、+Z方向に延びる先羽根駆動軸11、後羽根駆動軸12、及びカム軸13が形成されている。先羽根駆動軸11は上述した支軸41と同軸上に位置しており、後羽根駆動軸12は上述した支軸42と同軸上に位置している。
図1、図3、及び図4に示すように、羽根駆動装置1の地板10の+Z方向側には支持板80が取り付けられている。この支持板80は、地板10の表面10Aと略平行に延びる板部88を有しており、この板部88には、先羽根駆動軸11、後羽根駆動軸12、及びカム軸13に対応して軸孔81,82,83が形成されている。地板10から延びる先羽根駆動軸11、後羽根駆動軸12、及びカム軸13は、支持板80の軸孔81,82,83に保持される。
支持板80の板部88と地板10の表面10Aとの間の空間には、地板10の先羽根駆動軸11に取り付けられる先羽根駆動レバー51と、先羽根駆動レバー51に装着される先羽根駆動バネ52と、先羽根駆動レバー51に装着される先羽根ラチェット部材53と、地板10の後羽根駆動軸12に取り付けられる後羽根駆動レバー61と、後羽根駆動レバー61に装着される後羽根駆動バネ62と、後羽根駆動レバー61に装着される後羽根ラチェット部材63と、地板10のカム軸13に取り付けられるカム部材71と、カム部材71に装着されるカムバネ72とが収容されている。
図4に示すように、支持板80は、先羽根駆動レバー51を所定位置に保持する先羽根電磁マグネットを保持する保持片86と、後羽根駆動レバー61を所定位置に保持する後羽根電磁マグネットを保持する保持片87とを有している。図2から図4においては、理解を容易にするために、先羽根電磁マグネット及び後羽根電磁マグネットの図示を省略している。
図5は、上述した先羽根駆動レバー51、先羽根ラチェット部材53、後羽根駆動レバー61、後羽根ラチェット部材63、及びカム部材71の露光動作の完了時における位置関係を示す模式図である。図5においても先羽根電磁マグネット及び後羽根電磁マグネットの図示は省略しているが、先羽根電磁マグネットの鉄心5A及び後羽根電磁マグネットの鉄心5Bをそれぞれ点線で示している。
図3に示すように、先羽根駆動レバー51は、地板10の先羽根駆動軸11が挿通される軸部511と、軸部511から半径方向外側に延びる腕部512と、腕部512の半径方向外側の端部から−Z方向に延び、上述した先羽根アーム31に連結される先羽根アーム連結部513とを有している。先羽根駆動レバー51の軸部511に地板10の先羽根駆動軸11が挿通されることで、先羽根駆動レバー51が地板10の先羽根駆動軸11を中心として回転できるようになっている。
先羽根駆動レバー51の先羽根アーム連結部513は、地板10の円弧孔14を通って地板10の−Z方向に突出するように配置される。したがって、先羽根駆動レバー51が先羽根駆動軸11を中心として回転すると、先羽根アーム連結部513が円弧孔14内を移動するようになっている。
地板10の円弧孔14を通って地板10の−Z方向側に突出する先羽根アーム連結部513は、先羽根アーム31のレバー連結孔314(図2)に隙間なく嵌合している。上述したように、地板10の支軸41は先羽根駆動軸11と同軸上に位置しているため、先羽根駆動レバー51の先羽根アーム連結部513が先羽根駆動軸11を中心として回転すると、先羽根アーム31は支軸41を中心として回転する。これにより、上述したリンク機構を介して、先羽根アーム32が支軸43を中心として回転し、先羽根21〜24が互いに重なる領域を変化させつつ主としてY方向に移動する。
本実施形態においては、先羽根駆動バネ52はねじりコイルバネで構成されており、先羽根駆動バネ52のコイル部521は、先羽根駆動レバー51の軸部511の周囲に配置される。先羽根駆動バネ52の一端部522は、先羽根駆動レバー51のバネ係合部514(図3参照)に係合しており、他端部523は、後述するように先羽根ラチェット部材53に係合している。
また、先羽根駆動レバー51は、金属片515と、この金属片515を収容する凹部が形成された収容部516とを有している。金属片515は、図示しないバネにより付勢された状態で収容部516内に収容されており、先羽根電磁マグネットの磁力により鉄心5A(図5)に吸着されるようになっている。
先羽根ラチェット部材53の中心には、地板10の先羽根駆動軸11が挿通される軸孔531が形成されており、先羽根ラチェット部材53は地板10の先羽根駆動軸11に回転可能に取り付けられている。図4に示すように、先羽根ラチェット部材53は、外周部に形成された2段のラチェット歯532A,532Bを有している。ラチェット歯532Aは先羽根ラチェット部材53の回転軸を中心として等角度間隔Q(等ピッチ)で並んでおり、ラチェット歯532Bは先羽根ラチェット部材53の回転軸を中心としてラチェット歯532Aと同一の角度間隔Qで並んでいる。これらのラチェット歯532Aとラチェット歯532Bとは周方向に半ピッチ(Q/2)ずれるように配置されている。これらのラチェット歯532A,532Bの歯面は方向性を持つように傾斜している。
図3及び図4に示すように、先羽根ラチェット部材53に対応して、支持板80には弾性変形可能な爪部84が形成されている。この爪部84は、先羽根ラチェット部材53のラチェット歯532Aに係合する爪84Aと、ラチェット歯532Bに係合する爪84Bとを含んでいる。このような構成により、図5における反時計回りの回転に対しては、爪84A,84Bがラチェット歯532A,532Bの表面を摺動して先羽根ラチェット部材53が回転するが、時計回りの回転に対しては、爪84A,84Bがラチェット歯532A,532Bに引っ掛かって先羽根ラチェット部材53が回転しないようになっている。
ここで、先羽根ラチェット部材53の−Z方向側には凹部(図示せず)が形成されており、この凹部には先羽根駆動バネ52の+Z方向側の部分が収容されるようになっている。そして、図4に示すように、先羽根ラチェット部材53には、この凹部に連通する切欠き534が形成されており、この切欠き534に先羽根駆動バネ52の端部523が係合している。
先羽根駆動バネ52は、先羽根ラチェット部材53の切欠き534と先羽根駆動レバー51のバネ係合部514との間で、図5において先羽根駆動軸11を中心として先羽根駆動レバー51を反時計回りに付勢するようにねじられた状態で配置されている。先羽根ラチェット部材53を反時計回りに回転させると、先羽根駆動バネ52のねじり角度がより大きくなるため、先羽根駆動バネ52の付勢力が増加する。本実施形態における先羽根ラチェット部材53は、ラチェット歯532A,532Bが半ピッチ(Q/2)ずれた状態で構成されているため、先羽根ラチェット部材53を半ピッチに相当する回転角度ずつ回転させることが可能である。したがって、半ピッチに相当する回転角度(単位回転角度)ずつ先羽根駆動バネ52のねじり角度を調整することが可能となり、先羽根駆動バネ52の付勢力を段階的に調整することができる。
次に、後羽根駆動レバー61について説明する。図6は後羽根駆動レバー61、後羽根駆動バネ62、及び後羽根ラチェット部材63の拡大斜視図、図7は後羽根駆動レバー61の分解斜視図である。図6及び図7に示すように、後羽根駆動レバー61は、地板10の後羽根駆動軸12が挿通される軸部611と、軸部611から半径方向外側に延びる腕部612と、腕部612の半径方向外側の端部から−Z方向に延び、上述した後羽根アーム34に連結される後羽根アーム連結部613とを有している。後羽根駆動レバー61の軸部611に地板10の後羽根駆動軸12が挿通されることで、後羽根駆動レバー61が地板10の後羽根駆動軸12を中心として回転できるようになっている。
後羽根駆動レバー61の後羽根アーム連結部613は、地板10の円弧孔15を通って地板10の−Z方向に突出するように配置される。したがって、後羽根駆動レバー61が後羽根駆動軸12を中心として回転すると、後羽根アーム連結部613が円弧孔15内を移動するようになっている。
地板10の円弧孔15を通って地板10の−Z方向側に突出する後羽根アーム連結部613は、後羽根アーム34のレバー連結孔344(図2)に隙間なく嵌合している。上述したように、地板10の支軸42は後羽根駆動軸12と同軸上に位置しているため、後羽根駆動レバー61の後羽根アーム連結部613が後羽根駆動軸12を中心として回転すると、後羽根アーム34は支軸42を中心として回転する。これにより、上述したリンク機構を介して、後羽根アーム34が支軸42を中心として回転し、後羽根25〜28が互いに重なる領域を変化させつつ主としてY方向に移動する。
図7に示すように、後羽根駆動レバー61は、金属片615と、この金属片615を収容する凹部617が形成された収容部616とを有している。金属片615は、取付ピン618によって収容部616の凹部617に取り付けられている。なお、金属片615と収容部616との間には図示しないバネが配置されており、金属片615は、このバネによって付勢された状態となっており、後羽根電磁マグネットの磁力により鉄心5B(図5)に吸着されるようになっている。
図7に示すように、後羽根駆動レバー61の収容部616には凹部617に隣接してネジ孔619が形成されている。このネジ孔619には調整ネジ90が螺合されている。この調整ネジ90は、ネジ孔619に螺合される軸部91と、ドライバ溝92が形成された頭部93とを有している。
本実施形態においては、後羽根駆動バネ62はねじりコイルバネで構成されており、後羽根駆動バネ62のコイル部621は、後羽根駆動レバー61の軸部611の周囲に配置される。後羽根駆動バネ62の一端部622は、図6に示すように、上述した調整ネジ90の頭部93の外周部に係合している。後羽根駆動バネ62の他端部623は、後述するように後羽根ラチェット部材63に係合している。
後羽根ラチェット部材63の中心には、地板10の後羽根駆動軸12が挿通される軸孔631が形成されており、後羽根ラチェット部材63は地板10の後羽根駆動軸12に回転可能に取り付けられている。図4及び図6に示すように、後羽根ラチェット部材63は、外周部に形成された2段のラチェット歯632A,632Bを有している。ラチェット歯632Aは後羽根ラチェット部材63の回転軸を中心として等角度間隔P(等ピッチ)で並んでおり、ラチェット歯632Bは後羽根ラチェット部材63の回転軸を中心としてラチェット歯632Aと同一の角度間隔Pで並んでいる。これらのラチェット歯632Aとラチェット歯632Bとは周方向に半ピッチ(P/2)ずれるように配置されている。これらのラチェット歯632A,632Bの歯面は方向性を持つように傾斜している。なお、後羽根ラチェット部材63のラチェット歯632A,632BのピッチPは、上述した先羽根ラチェット部材53のラチェット歯532A,532BのピッチQと同一であってもよいし、異なっていてもよい。
図3及び図4に示すように、後羽根ラチェット部材63に対応して、支持板80には弾性変形可能な爪部85が形成されている。この爪部85は、後羽根ラチェット部材63のラチェット歯632Aに係合する爪85Aと、ラチェット歯632Bに係合する爪85Bとを含んでいる。このような構成により、図5における反時計回りの回転に対しては、爪85A,85Bがラチェット歯632A,632Bの表面を摺動して後羽根ラチェット部材63が回転するが、時計回りの回転に対しては、爪85A,85Bがラチェット歯632A,632Bに引っ掛かって後羽根ラチェット部材63が回転しないようになっている。
ここで、後羽根ラチェット部材63の−Z方向側には凹部(図示せず)が形成されており、この凹部には後羽根駆動バネ62の+Z方向側の部分が収容されるようになっている。そして、図4に示すように、後羽根ラチェット部材63には、この凹部に連通する切欠き634(バネ係合部)が形成されており、この切欠き634に後羽根駆動バネ62の端部623が係合している。
後羽根駆動バネ62は、後羽根ラチェット部材63の切欠き634と後羽根駆動レバー61に取り付けられた調整ネジ90の頭部93との間で、図5において後羽根駆動軸12を中心として後羽根駆動レバー61を反時計回り(バネ駆動方向)に付勢するようにねじられた状態で配置される。後羽根ラチェット部材63を反時計回りに回転させると、後羽根駆動バネ62のねじり角度がより大きくなるため、後羽根駆動バネ62の付勢力が増加する。本実施形態における後羽根ラチェット部材63は、ラチェット歯632A,632Bが半ピッチ(P/2)ずれた状態で構成されているため、後羽根ラチェット部材63を半ピッチに相当する回転角度ずつ回転させることが可能である。したがって、半ピッチに相当する回転角度(単位回転角度)ずつ後羽根駆動バネ62のねじり角度を調整することが可能となり、後羽根駆動バネ62の付勢力を段階的に調整することができる。
ここで、上述した調整ネジ90の軸部91は後羽根駆動レバー61のネジ孔619に螺合されているが、調整ネジ90のネジ孔619への螺合の程度を調整することにより、調整ネジ90の軸部91がネジ孔619に挿入される挿入長さを調整できるようになっている。例えば、図8Aに示すように調整ネジ90の軸部91の全体がネジ孔619に挿入された状態から、調整ネジ90を緩めることにより図8Bに示すように調整ネジ90の軸部91の挿入長さを短くすることができる。このように調整ネジ90の軸部91の挿入長さを調整することにより、調整ネジ90の頭部93に係合している後羽根駆動バネ62の端部622を移動(回転)させて後羽根駆動バネ62のねじり角度を無段階で調整することが可能となる。これにより、後羽根ラチェット部材63の段階的な回転によっては実現できなかった後羽根駆動バネ62のねじり角度も実現することが可能となり、後羽根駆動バネ62の付勢力の微調整が容易になる。
この場合において、調整ネジ90の軸部91の挿入長さは、後羽根駆動バネ62の端部622が後羽根駆動軸12を中心として上述した単位回転角度以上回転できるような範囲にわたって調整できるようになっていることが好ましい。より具体的には、図8Bに示すように、調整ネジ90の軸部91をネジ孔619に最大限挿入した状態から調整ネジ90を緩めることにより後羽根駆動バネ62の端部622が回転する角度θが、上述した後羽根ラチェット部材63の単位回転角度(本実施形態ではP/2に相当する回転角度)以上となるように調整ネジ90が構成されていることが好ましい。このようにすることで、後羽根ラチェット部材63の段階的な回転によっては実現できなかった後羽根駆動バネ62のねじり角度のすべての範囲を調整ネジ90の軸部91の挿入長さの調整により実現することが可能となる。
本実施形態では、上述したように後羽根駆動バネ62の端部622が調整ネジ90の頭部93の外周部に係合しているため、後羽根駆動バネ62の端部622が調整ネジ90の頭部93のドライバ溝92に干渉しにくい。このため、ドライバを用いて調整ネジ90の軸部91の挿入長さを調整することが容易である。
また、本実施形態では、図7に示すように、後羽根駆動レバー61の収容部616の凹部617とネジ孔619とが同一方向に面している。このようにすることで、後羽根駆動レバー61を成型する際に、同一のスライドを用いて凹部617とネジ孔619の両方を形成することが可能となるため、羽根駆動装置1の製造コストを低減することができる。
図3に戻って、カム部材71は、地板10のカム軸13が挿通される軸部711と、軸部711から半径方向外側に延びる操作部712と、操作部712とは異なる方向で軸部711から半径方向外側に延びる先羽根カム片713と、操作部712及び先羽根カム片713とは異なる方向で軸部711から半径方向外側に延びる後羽根カム片714と、カムバネ72の端部722が係合するバネ係合部715とを有している。このカム部材71の軸部711に地板10のカム軸13が挿通されることで、カム部材71が地板10のカム軸13を中心として回転できるようになっている。
本実施形態においては、カムバネ72はねじりコイルバネで構成されており、カムバネ72のコイル部721は、カム部材71の軸部711の周囲に配置される。カムバネ72の一方の端部722はカム部材71のバネ係合部715に係合しており、他方の端部723は支持板80に形成されたバネ係合部89(図1及び図5参照)に係合している。このカムバネ72は、図5においてカム軸13を中心としてカム部材71を時計回りに付勢するようにねじられた状態で配置されている。
カム部材71の操作部712は、カメラ本体側に設けられた駆動部材(図示せず)によって押されるように構成されている。カム部材71の操作部712に駆動部材から力が作用していないときには、図5に示すように、カム部材71がカムバネ72の付勢力によって地板10に形成されたストッパ10Bに当接した状態となり、カム部材71の時計回りの回転が規制される。
露光動作が完了した状態からセット動作を開始する際には、カメラ本体側に設けられた駆動部材を駆動して、カム部材71の操作部712をカムバネ72の付勢力に抗して図5において反時計回りに回転させる。カム部材71が反時計回りに回転すると、カム部材71の先羽根カム片713が先羽根駆動レバー51に接触して、カム部材71の回転とともに、先羽根駆動レバー51が先羽根駆動バネ52の付勢力に抗して時計回りに回転する。上述したように、先羽根駆動レバー51の先羽根アーム連結部513は、先羽根アーム31のレバー連結孔314に嵌合しているため、先羽根駆動レバー51の時計回りの回転に伴い、先羽根アーム31は支軸41を中心として回転する。これにより、上述したリンク機構を介して、先羽根アーム32も支軸43を中心として回転し、先羽根21〜24が互いに重なる領域を変化させつつ主として−Y方向に移動して地板10の開口S内に進入する。
さらにカム部材71が反時計回りに回転すると、カム部材71の後羽根カム片714が後羽根駆動レバー61に接触して、カム部材71の回転とともに、後羽根駆動レバー61が時計回りに回転する。上述したように、後羽根駆動レバー61の後羽根アーム連結部613は、後羽根アーム34のレバー連結孔344に嵌合しているため、後羽根駆動レバー61の時計回りの回転に伴い、後羽根アーム34は支軸42を中心として回転する。これにより、上述したリンク機構を介して、後羽根アーム33も支軸44を中心として回転し、後羽根25〜28が互いに重なる領域を変化させつつ主として−Y方向に移動して地板10の開口Sの外側に退避する。
このようにカム部材71が反時計回りに回転することによりセット動作が完了する。このとき、先羽根21〜24は−Y方向に移動して地板10の開口Sを覆っており、後羽根25〜28は−Y方向に移動して地板10の開口Sの外側に位置している。このとき、先羽根駆動レバー51の金属片515は先羽根電磁マグネットの鉄心5Aに当接し、後羽根駆動レバー61の金属片615は後羽根電磁マグネットの鉄心5Bに当接するようになっている。先羽根駆動レバー51の金属片515は、バネを介して収容部516に保持されているため、先羽根電磁マグネットの鉄心5Aに適切に当接するように収容部516内で移動できるようになっている。同様に、後羽根駆動レバー61の金属片615は、バネを介して収容部616に保持されているため、後羽根電磁マグネットの鉄心5Bに適切に当接するように収容部616内で移動できるようになっている。
この状態でカメラのレリーズボタンが押されると、先羽根電磁マグネットのコイル及び後羽根電磁マグネットのコイルに電流が供給される。これにより、先羽根駆動レバー51の金属片515が磁力により先羽根電磁マグネットの鉄心5Aに吸着され、先羽根駆動レバー51がこのチャージ位置に保持される。同様に、後羽根駆動レバー61の金属片615が磁力により後羽根電磁マグネットの鉄心5Bに吸着され、後羽根駆動レバー61がこのチャージ位置に保持される。また、レリーズボタンの押下により、カム部材71を回転させていた駆動部材が元の位置に戻る。これにより、カム部材71は、カムバネ72の付勢力によって地板10のストッパ10Bに当接するまで時計回りに回転する。このとき、先羽根駆動レバー51及び後羽根駆動レバー61は、電磁マグネットによりそれぞれチャージ位置に保持されたままである。
露光動作を開始する際は、先羽根電磁マグネットのコイルへの電流の供給を止めることにより、先羽根電磁マグネットによる先羽根駆動レバー51の電磁吸着が解除され、先羽根駆動レバー51が先羽根駆動バネ52の付勢力によりチャージ位置から反時計回りに回転する。これに伴い、先羽根駆動レバー51の先羽根アーム連結部513に連結された先羽根アーム31と上述したリンク機構を介して、先羽根21〜24が互いに重なる領域を変化させつつ主として+Y方向に移動する。
露光動作開始から所望の露光時間経過後、後羽根電磁マグネットのコイルへの電流の供給を止めることにより、後羽根電磁マグネットによる後羽根駆動レバー61の電磁吸着が解除され、後羽根駆動レバー61が後羽根駆動バネ62の付勢力によりチャージ位置から反時計回りに回転する。これに伴い、後羽根駆動レバー61の後羽根アーム連結部613に連結された後羽根アーム34と上述したリンク機構を介して、後羽根25〜28が互いに重なる領域を変化させつつ主として+Z方向に移動する。
このような露光動作によって、先羽根21と後羽根28との間に形成される露光用の間隙が地板10の開口Sの下方から上方に向かって移動し、撮像素子に対する露光が行われる。先羽根駆動レバー51及び後羽根駆動レバー61の回転が終了することで露光動作が完了し、図5に示す状態となる。
上述の実施形態では、先羽根ラチェット部材53は2段のラチェット歯532A,532Bを含んでおり、後羽根ラチェット部材63は2段のラチェット歯632A,632Bを含んでいるが、先羽根ラチェット部材53及び後羽根ラチェット部材63に形成されるラチェット歯は1段であってもよく、あるいは3段以上であってもよい。
また、上述の実施形態では、調整ネジ90を後羽根駆動レバー61に取り付けて後羽根駆動バネ62の付勢力を調整するように構成しているが、この調整ネジ90に加えて、あるいはこの調整ネジ90に代えて、このような調整ネジを先羽根駆動レバー51に取り付けて先羽根駆動バネ52の付勢力を調整するように構成してもよい。
上述した実施形態においては、フォーカルプレーンシャッタの先幕として4枚の先羽根21〜24を用い、後幕として4枚の後羽根25〜28を用いた例を説明したが、先幕を構成する先羽根及び後幕を構成する後羽根の枚数はそれぞれ1枚以上であれば何枚であってもよい。
なお、本明細書において使用した位置関係を示す用語は、図示した実施形態との関連において使用されているのであり、装置の相対的な位置関係によって変化するものである。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 羽根駆動装置
10 地板
11 先羽根駆動軸
12 後羽根駆動軸
13 カム軸
14,15 円弧孔
20 カバー板
21〜24 先羽根
25〜28 後羽根
31,32 先羽根アーム
33,34 後羽根アーム(アーム部)
41〜44 支軸
51 先羽根駆動レバー
52 先羽根駆動バネ
53 先羽根ラチェット部材
61 後羽根駆動レバー
62 後羽根駆動バネ
63 後羽根ラチェット部材
71 カム部材
72 カムバネ
80 支持板
84,85 爪部
90 調整ネジ
91 軸部
92 ドライバ溝
93 頭部
314,344 レバー連結孔
511,611 軸部
512,612 腕部
513 先羽根アーム連結部
514 バネ係合部
515,615 金属片
516,616 収容部
532A,532B,632A,632B ラチェット歯
613 後羽根アーム連結部
617 凹部
618 取付ピン
619 ネジ孔
634 切欠き(バネ係合部)

Claims (6)

  1. 開口が形成された地板と、
    前記開口を開閉するように移動可能な少なくとも1枚の羽根と、
    前記少なくとも1枚の羽根に連結されたアーム部と、
    前記アーム部に連結されるアーム連結部を有し、駆動軸を中心として回転可能な駆動レバーと、
    前記駆動レバーを前記駆動軸を中心としてバネ駆動方向に付勢する駆動バネと、
    前記駆動軸を中心として所定の単位回転角度で回転可能なラチェット部材であって、外周部に形成された複数のラチェット歯と、前記駆動バネの第1の端部が係合するバネ係合部とを有するラチェット部材と、
    前記ラチェット部材の前記複数のラチェット歯に係合可能な爪部と、
    前記駆動バネの第2の端部が係合する頭部と、前記駆動レバーに形成されたネジ孔に挿入される挿入長さが調整できるように前記ネジ孔に螺合される軸部とを有する調整ネジと
    を備えた、羽根駆動装置。
  2. 前記調整ネジの前記軸部の前記挿入長さは、前記駆動バネの前記第2の端部が前記駆動軸を中心として前記単位回転角度以上回転できるような範囲にわたって調整可能である、請求項1に記載の羽根駆動装置。
  3. 前記駆動バネの前記第2の端部は、前記調整ネジの前記頭部の外周部に係合するように構成される、請求項1又は2に記載の羽根駆動装置。
  4. 前記駆動レバーは、金属片と、前記金属片を収容する凹部が形成された収容部とをさらに有し、
    前記羽根駆動装置は、前記駆動バネの付勢力に抗して前記駆動レバーの前記金属片を磁力により吸着保持可能な電磁マグネットをさらに備える、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の羽根駆動装置。
  5. 前記駆動レバーの前記収容部の前記凹部と前記ネジ孔とは同一方向に面している、請求項4に記載の羽根駆動装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の羽根駆動装置と、
    前記羽根駆動装置の前記地板の前記開口を透過した光が結像する面に配置された撮像素子と
    を備えた、撮像装置。
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